十一月乙木・子月に生ず
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十一月乙木,花木寒凍,一陽來復,喜用丙火解凍,則花木有向陽之意,不宜用癸以凍花木,故端用丙火。有一二點丙火出干,無癸制者,可許科甲。即丙藏支內,亦有選拔恩封,得此不貴,必因風水薄。或壬癸出干,有戊制,可作能人,即丙在支內,亦是俊秀。若壬透無戊,貧賤之人。
十一月は子を建つ。花木は寒凍を受け、而(しか)も冬至に一陽は来(きた)りて復(かえ)る。まさに丙火を用いて凍を解するを喜ぶ。花木はこそ向阳し舒展するの意あれ。この時は宜しくさらに癸水を用いるべからず。癸水はただ花木を凍らし住(とど)むるのみ。だから端的に丙火を用るを要す。もし一両点の丙火あって干に出、而(しか)も癸水の来て克制するなくば、科甲を許すべし。たとい丙火はただ地支に蔵するのみなりとも、また選拔せられ恩封を受くるの分(ぶん)あり。このような配合を得てなお貴顕ならざれば、必ず祖墳の風水は太薄(たいはく)なり。もし壬水・癸水が干に出でて、戊土あってそれらを制し住(とど)むれば、また一箇の能幹の人と為し得べし。たとい丙火はただ地支の内に在るのみなりとも、また俊秀と算える。もし壬水透出して戊土の制なくば、寒水は木を浸し、便ち貧賤の人なり。
支成水局,干透壬癸,丙丁全無,雖有戊制,貧乏到老,運至南方,稍有衣食。丁火有亦如無,丁乃燈燭之火,豈能解嚴寒之凍。
もし地支が水局を会成し、天干にまた壬癸を透し、而(しか)も丙丁の二火が全くなければ、たとい戊土の水を制するあれども、ただ貧乏して老(お)いるのみ。行運が南方火地に到るを待ちて、こそやや衣食あり。丁火に至っては、それあるもなくに同じ——丁は過(あやま)らず灯燭(とうしょく)の火にして、いずくんぞ厳冬の冰凍を解き得んや。
設無丙丁,戊土多見,金水奔流,下賤。或有戊己無火,亦屬常人,但不至下賤。或一派丁火,大奸大詐之徒。如無甲引丁,孤鰥到老。丁火見甲,必主麟趾振振,芝蘭繞膝。
仮に丙丁ともになく、戊土は却って多く見ゆれば、一味の金水は奔流して陽気の回り昇るなく、下賤を主どる。もし戊己土ありて火なきは、また常人に属す。ただし下賤に至らず。もし満盤皆丁火なれば、虚火は根なく明滅定ならず。多くは大奸大詐(だいかんだいさ)の徒なり。もし甲木の来て丁火を引燃するなくば、便ち孤身鰥居(こしんかんきょ)して老いる。丁火にもし甲木の相引するを見れば、薪火は絶えず。必ず子孫众多を主どり、芝蘭の膝を繞(めぐ)るが如し。
或成水局,壬癸兩透,則木浮矣,不特貧賤,而且夭折,得一戊救方可。冬月之木,雖取戊制水,不可作用,端取丙火則可。用火者,木妻、火子;用土者,火妻、土子。
もし地支が水局を合成し、壬癸がまた天干に両透せば、乙木は便ち漂い起こる。貧賤のみならず、しかも夭折(ようせつ)す。必ず一箇の戊土を得て来て救い、こそ無事たるべし。冬月の木は、戊土を取りて水を制するを要するといえど、戊土は却ってただ急を救うの物にして、真の用神と算え得べからず。端的に丙火を取りて、こそ用を得ると算う。火を取りて用と為す者は、木をもって妻星と為し火をもって子星と為し、土を取りて用と為す者は、火をもって妻星と為し土をもって子星と為す。
乙木生於冬至之後,坐下木局,得丙透干者,富貴之造。即丁出干,亦有衣祿,須忌癸制丁。乙木生於冬月,己土透干,又有丙透,大富貴之造。十一月乙木,木寒宜丙,有寒谷回春之象,得一丙透,無癸出破格,不特科甲,定主名臣顯宦。丙火藏支,食餼而已;干支無丙,一介寒儒。
乙木が冬至以後に生まれ、坐下にまた木局ありて根を為し、さらに丙火を得て干に透して局を暖めば、富貴の造(ぞう)なり。たといただ丁火の干に出あるのみなりとも、また一份の衣禄(いろく)あり。ただし癸水の来て丁を克するを忌むを要す。乙木が冬月に生まれ、己土が干に透して根を培い、また丙火の透出して凍を解するあれば、さらに大富大貴の造なり。十一月の乙木は木性は寒冷にして、最も丙火を宜しくす。一たび丙火を得れば便ち「寒谷回春(かんこくかいしゅん)」の気象あり。一箇の丙火を得て干に透し、また癸水の出て格を破るなくば、科甲するのみならず、一定してなお名臣・顕宦を為し成り得べし。丙火はただ地支に蔵するは、過(あやま)らず廩生(りんせい)の一份の口糧を掙(あが)く。天干地支ともに丙火を見ざれば、ただ一介の凍え受くる寒儒(かんじゅ)なり。
或四柱多己,不逢比劫,乃為從才,富比王侯;若見比劫,貧無立錐。雖或一派戊己,見甲頗有衣祿。端以丙火為用,方妙。
もし四柱に己土甚だ多く、而(しか)も比肩・劫財の来て争うに逢わざれば、日主はただ命を棄てて財に従るを得るのみ。富は王侯に比(くら)ぶべし。もし比劫を見れば、かえって窮して立錐の地なし。たとい満盤戊己土なりとも、ただ甲木の出て土を疏するを見れば、また頗(すこぶ)る一份の衣禄あり。根を帰し底を究(きわ)むれば、やはり端的に丙火をもって用神と為してこそ、妙と算え得べし。
丙火を論ず
三春丙火
三春丙火,秉象至威,陽回大地,侮雪欺霜,端用壬水為扶陽,名曰天和地潤,既濟功成。正月用壬,庚辛為佐;二月端用壬水;三月土重晦光,取甲佐之為妙。
春三月の丙火は、象を太陽に取り、威威勢は極めて大にして、陽気は大地に回り照らし、能く霜雪を欺凌(ぎりょう)す。この時は端的に壬水を用るを要す——水を用るは要(や)してそれを克せんがためにあらず、江湖の水をもって太陽を承映し、それが為(た)めに陽徳を扶け起すなり。「天和地潤(てんわちじゅん)」と呼び、水火は既済(きせい)して功を成す。正月は壬水を用い、庚金・辛金をもって輔佐と作して水源を発す。二月は端的になお壬水を用る。三月は土重くして丙火の光輝を掩(おお)えば、則ち甲木を取りて土を疏すを輔と為す。最も法を得たり。
癸丙春生,不晴不雨之天。丙日春生,時月出癸,雲霧迷濛,不顯不達,非若水輔丙也。
癸水と丙火とが春に同生(どうせい)するは、一箇の晴れず雨ならざる天気に譬えたり。丙火日主が春月に生まれて、もし時干・月干にまた癸水を出(いだ)せば、陰雲薄霧は太陽を遮(さえぎ)りて、迷迷濛濛として散らし開かず。この人は顕れず達せず——これは壬水の丙火を輔佐し、大水が日輪の光輝を映し出すの情形と、全く両回事なり。
正月丙火・寅月に生ず
正月丙火,三陽開泰,火氣漸炎,取壬為尊,庚金佐之。壬庚兩透,科甲定然;即壬透庚藏,亦有異途顯達。若一庚高透,支藏一二丙火,納粟奏名,主為人慷慨英雄,有才邁眾。
正月は寅を建つ。三陽開泰(さんようかいたい)し、丙火の火気は漸く炎に転ず。壬水を取りて最尊と為し、庚金を作して輔佐と為して水を生ず。壬・庚の両透は、科甲は必定なり。たとい壬水は干に透して庚金はただ地支に蔵するのみなりとも、また異途によりて顕達し得べし。もし単単一箇の庚金が高透し、地支裏に一両点の丙火を蔵せば、捐納米粟(えんのうまいぞく)して一箇の官銜を得て名を揚ぐるを主どる。人と為りて慷慨にして英雄の気あり、才干は衆人に超過す。
或一派庚辛混雜,常人;得時月兩透庚金、無辛者,定主清貴。或辛年辛時,名為貪合,酒也之徒,女命一理。或丙少壬多,而無戊制,名殺重身輕,斯人篌裡藏刀,尋非痞棍;或見一戊制壬,反成富貴,宜見一二比肩方妙。
もし庚金・辛金が一片に混雑し、財星は清ならず。ただ常人なり。もし時干・月干の両処ともに庚金を透して辛金を見見ざれば、財気は純正にして、必ず清貴を主どる。もし年干・時干がともに辛金なれば、丙辛は相合す。「貪合(たんごう)」と呼ぶ——日主は財に合するを貪りて正用を忘れ、貪杯好色(たんぱいこうしょく)の徒と成る(原文の「酒也」は当に「酒色」と為すべし)。女命は同一の道理なり。もし丙火少なくして壬水多く、また戊土の水を制するなくば、「殺重身軽(さつじゅうしんけい)」と呼ぶ。この種の人は笑裏に刀を蔵し(原文の「篌」は「笑」の訛なり)、専一に釁(きずな)を尋ね非を生ず。一箇の潑皮無頼(はっぴぶらい)なり。もし一箇の戊土を見て壬水を制し住(とど)むれば、かえって富貴と成る。この時は最もさらに一両箇の比肩の身を幇けるを見てこそ妙なり。
或一片戊土,甲不出干,終非大器,且恐孤貧。正月之丙,忌戊晦光。或支成火局,端取壬水為貴,無壬,癸亦姑用;若壬癸俱無,取戊以洩火氣,但屬平人。
もし満盤に一片の戊土ありて、甲木は天干に透出してそれを疏することなくば、食神は太重くして日主の光を遮り、終わりに大器を成し得べからず。なお孤苦貧寒を怕る。正月の丙火は、最も戊土の来てその光輝を晦暗(かいあん)するを忌む。もし地支が火局を会成し、火勢は過炎せば、端的に壬水を取りて貴と為す。壬水なくんば、癸水もまた姑(しばら)く一用すべし。もし壬癸ともになければ、ただ好んで戊土を取りて火気を泄らす。ただしこのようもまたただ一箇の平常人なり。
或支成火局,吊作炎上而推,但不逢時耳,若不見東南歲運,反致孤貧。或四柱有甲木,得康金暗制,可作秀才。
もし地支が火局を会成せば、また姑(しばら)く「炎上格(えんじょうかく)」に按じて推すべし(原文の「吊作」はすなわち「且作」)。ただし正月に生まるるは火の当令の時にあらざれば、格は真と算えざるのみ。この種の命はもし流年大運が東南木火の郷に走らざれば、かえって孤貧に致る。もし四柱の中に甲木あって火を生ずること太過にして、而(しか)も庚金を得て暗処に在りて甲木を制し住(とど)むれば、一箇の秀才を為し得べし(原文の「康金」はすなわち庚金)。
無壬用癸者,略富貴,且官殺亦要旺有限。丙火無壬,多主貧賊,屢徵屢驗。或火多無水,一至水必死,不然,定有災咎。惟五月丙火,合炎上格,則不喜水破格;用癸無根,定主日疾。用壬者,金妻水子;用庚者,土妻金子。
壬水なくして改めて癸水を用るは、ただやや富貴あるのみにして、しかも官殺の旺もまた限度あるを要す。丙火命中に壬水なきは、多くは貧賤を主どる(原文の「貧賊」は当に「貧賤」と為すべし)。この一条は屢(しばし)験(ため)して爽(たが)わず。もし火多くして全く水なく、一たび水運に行き到れば、水火は激戦して、必ず死亡に致る。死なざるもまた必ず災咎(さいきゅう)あり。ただ独り五月の丙火は「炎上格」に合し、それは則ち水を見て格を破るを喜ばず。もし癸水を用いて癸水根なければ、かえって眼目の疾を主どる(原文の「日疾」は当に「目疾」と為すべし)。壬水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し水をもって子星と為し、庚金を取りて用と為す者は、土をもって妻星と為し金をもって子星と為す。
時日月年:庚丙庚丙,寅午寅午。兩間不雜,按察。時日月年:壬丙戊庚,辰寅寅寅。庚壬兩透,詞林。時日月年:丁丙庚辛,酉子寅亥。狀元。時日月年:戊丙壬丁,戌子寅酉。
下の四造は皆「時・日・月・年」の順に自(おのずか)ら左より右に横列す。通例の年月日時の次序に還元すれば次の如し。第一造。丙午年・庚寅月・丙午日・庚寅時——天干はただ丙庚の両字あり、地支はただ寅午の両字あり、両両として対を成して他の干支を夾雑(きょうざ)せず。いわゆる「両間不雑(りょうかんふざつ)」なり。この人は官は按察使に至る。第二造。庚寅年・戊寅月・丙寅日・壬辰時——庚金は水源を発し、壬水は日輪を映す。庚壬の両透にして、詞林(じりん)に入りて翰苑(かんえん)の官と為るを得。第三造。辛亥年・庚寅月・丙子日・丁酉時——亥中の壬水は殺と為し、庚辛の金はこれを生ず。日主はまた子水に坐し、寒暖は調停して宜(よろし)きを得。状元(じょうげん)に中(あた)りたり。第四造。丁酉年・壬寅月・丙子日・戊戌時——壬水は天干に透出して戊土は時上に在りてこれを制す。濁を去りて清を留む。まさに正月丙火が壬を用い、戊をもって佐と為すの様子なり。
二月丙火・卯月に生ず
二月丙火,陽氣舒升,端用壬水。壬透天干,不見丁化,加以庚辛已亦透,壬水有根,定主科甲。或無壬水,己土姑用,主有才學,雖不能成名,必衣食充足。
二月は卯を建つ。陽気は舒展して上昇し、端的に壬水を用るを要す。壬水は天干に透し、また丁火に合化せられず、さらに庚金・辛金および己土(原文は「已」と作す)もまた透し出でて水を生じ火を泄らせば、壬水は根あり源ありを得。必ず科甲を主どる。もし壬水なくんば、則ち姑(しばら)く己土を用いて火を泄らし光を晦(くら)まさむ。このような人は才あり学あり。名を成し得べからずといえど、衣食は一定して充足す。
或一派壬水,見一戊制,雖不科甲,亦有恩庇。或無戊透,則有辰戌丑未之戊,但辰宮癸水,貪合成火,不能制壬,此平常衣祿。若支下全無一戊,此係奔流之人,加以金多生水,下賤之命。
もし満盤に壬水あり、一箇の戊土を得て出でて制し住(とど)むれば、科甲する能くさずといえど、また祖上の恩蔭の庇護あり。もし天干に戊土の透出なく、ただ辰戌丑未のこれらの土支中の蔵する戊に靠(よ)れば、その中辰宮は別に癸水を蔵し、戊癸は貪合して火に化す。この戊は便ち壬水を制し得べからず。ただ平常の衣禄を落(お)とすのみ。もし地支の下に一点の戊土にも至らなければ、それはすなわち四処に奔流する人なり。さらに金多くして水を生じ、水勢は愈々(いよいよ)盛んなれば、便ち下賤の命なり。
或一派戊土,亦用壬水,運喜行木,見土不祥,行火亦不利。或丙子日辛卯時,乃從化格,但不逢時貪才壞印,難招祖業。若得一二重丁火破辛,壬水得位,亦主富貴,雖不科甲,亦有異途,名傳郡邑,合此格,主妻妾多子。
もし満盤に一片の戊土あって光を晦ませば、またなお旧のまま壬水を用いて用と為す。行運は木地に走るを喜ぶ。木は能く土を疏して水を衛(まも)り、土を見れば便ち吉ならず、火地に走るもまた利あらず。火はまた往きて土を生ずればなり。もし丙子日に辛卯時を配すれば、丙辛は相合し、本より従化の格を論ずべし。ただし二月に生まるるは化神の当令の時にあらず。格は時に逢わず。卯木は印にして辛金は財なり。財に貪合すれば便ち印を壊す。だから祖上の産業を承受するに堪えず。もし能く一両重の丁火を得て辛金を克破し、この一層の貪合を解き開けば、壬水はまた地を得位あり。また富貴を主どる。科甲の出身によりずといえど、また異途を走り、名声は一郡一邑(いっぐんいちゆう)に伝遍(でんぺん)す。この格局に合するは、妻妾多くして子息もまた多きを主どる。
或月時見二辛卯,日乃丙子,名為爭合,年不透丁制辛,此人昏酒色,年透丁火,反吉。或支成木局,反因奸得才,因酒得名。凡用壬者,金妻水子。
もし月柱と時柱とがともに辛卯にして、日柱が丙子なれば、両箇の辛金が争い来たって一箇の丙火を合す。「争合(そうごう)」と呼ぶ。年干にもし丁火の出て辛を克し合を解するなくば、この人は便ち酒色に沉溺(ちんでき)し、昏昏(こんこん)として日を度(わた)る。年干にもし丁火を透せば、かえって吉と為る。もし地支が木局を会成し、印重くしてまた財に合せば、かえって男女の私情に因りて財を得、酒宴・応酬(おうしゅう)に因りて名を得るを主どる。およそ壬水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し、水をもって子星と為す。
時日月年:己丙己乙,亥申卯亥。時日月年:己丙丁己,亥申卯亥。
この両造は同じく「時・日・月・年」の順に横列す。第一造は還元して乙亥年・己卯月・丙申日・己亥時と為す。二月の丙火は本当に壬を用るべきに、此の造は壬水は両箇の亥中に蔵して透出せず。天干の両箇の己土はかえって来て火を晦まし水を濁す。まさに前文の「壬水なくば、己土を姑く拿(と)りて用る」の一類に合す。第二造は還元して己亥年・丁卯月・丙申日・己亥時と為す。月干の丁火は身を幇(たす)け、亥中の壬水は殺と為し、己土は一面は火を泄らし、一面は水を制す。配置は上の一造と相仿(あいに)す。用神はなお亥中のあの一点の壬水に在り。
三月丙火・辰月に生ず
三月丙火,氣漸炎升,用壬水。或成土局,取甲木為輔,壬不可離。壬申兩透,科甲定宜,惟忌庚出制甲,則秀才而已。無甲用庚,助壬水洩土氣。
三月は辰を建つ。丙火の気は漸く炎升し、なお壬水を用いて用と為す。もし地支が土局を会成し、土重くして光を晦ませば、則ち甲木を取りて土を疏すを輔と為す。ただし壬水は一刻も離るるを得ず。壬水と甲木との両様ともに透すれば(原文の「壬申」は当に「壬甲」と為すべし)、科甲は自ら一定なり。ただ庚金の干に出て甲木を克制するを忌む。それは則ちただ一箇の秀才を為すのみ。もし甲木なくんば、便ち改めて庚金を用る。庚金は一面は壬水の源を助け、一面は厚土の気を泄らし去る。
壬透甲藏,富大貴小;有甲無壬,勞碌濁富;壬藏無甲,一介寒儒;壬甲兩無,愚賤之輩。乙丁雜亂,定必屬凡夫。用壬者,金妻水子;用甲者,水妻木子。
壬水は干に透して甲木は支に蔵するは、富気は大にして貴気は小なり。甲木ありて壬水なきは、労碌して一生し、富むもまた清ならず。壬水は支に蔵して甲木なきは、ただ一介の寒儒なり。壬水・甲木の両様ともになきは、愚昧下賤の輩なり。もし乙木・丁火がその間に雑乱せば——乙木は厚土を疏し動かさず、丁火はまた壬水に敵し住(とど)まず——一定してただ一箇の平庸人なり。壬水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し水をもって子星と為し、甲木を取りて用と為す者は、水をもって妻星と為し木をもって子星と為す。
三夏丙火
三夏丙火,陽威性烈,專用壬水。若亥宮壬水無力,回克洩氣故也,仍用申宮長生之水,方雲富貴。四月端用壬水,金為佐;五月亦端用壬,四五月壬透者富貴,丁多兼看癸水;六月用壬,但借庚金為佐。
夏三月の丙火は、陽威は熾烈にして、専ら壬水を用いて調剤(ちょうざい)す。ただし亥宮の蔵する壬水はこの時力量不足なり——夏火は太旺にして、水はかえって火に回り克せられ、また気を分けて亥中の甲木を生ずるに往き、自身は泄耗す——だからなお申宮長生の壬を取りて、こそ富貴を談じ得べし。四月は端的に壬水を用い、金を作して輔佐と為す。五月もまた端的に壬を用る。四月・五月はおよそ壬水の干に透する皆富貴を主どる。もし丁火多くして来て壬に合せば、便ち兼ねて癸水を看(み)る。六月は壬を用いて、ただ庚金を借りて輔佐と作して水源を発するを要す。
陽刃合殺,威權萬里。丁火羊刃太旺,正謂羊刃倒戈,無頭之鬼。丙火用壬,生旺坐實方好,忌壬水太多,名殺重身輕。
丙火は午をもって陽刃(ようじん)と為し、壬水をもって七殺と為す。刃と殺とは両相牽制して各々その平を得。威権万里(いけんばんり)を主どる。しかしもし丁火・羊刃が太旺にして制する所なければ、則ち「羊刃倒戈(ようじんとうか)」と成りて、刀口はかえって自身を砍(き)る。命書はこれを称して「無頭之鬼(むとうのき)」と為す。丙火が壬水を取りて用と為すには、必ずこの壬水が自身生旺にして、坐下に実地あってこそ好し。同時にまた壬水太多きを忌む。太多ければまた「殺重身軽」と成る。
四月丙火・巳月に生ず
四月丙火,建祿於巳,火勢炎炎,宜專用壬水,解炎威之力,成既濟之功。如無壬水,孤陽失輔,難透清光,得庚發水源,方為有根之水。壬庚兩透,不見戊土,號曰湖水汪洋,廣映太陽,光輝顯著,文明之象。人合此格,不但科甲崢嶸,必有恩諡封榮。若不驗,必暗損陰德。
四月は巳を建つ。丙火は巳の上に禄を建て、火勢は炎炎(えんえん)たり。応に専ら壬水を用いてその炎威を解き、水火既済の功を成就すべし。もし壬水なくんば、便ち孤孤陽は輔を失し、清明の光輝を透出す能くさず。必ず庚金の来て水の源を発するを得て、この壬水はこそ根ありと算え得べし。壬・庚の両透にして戊土の出て水を克するを見ざれば、「湖水汪洋(こすいおうよう)・広く太陽を映す」と呼ぶ——一片の大水は日輪を承(う)け、光輝は顕著(けんちょ)にして、文明の気象なり。人がこの格局に合せば、科甲崢嶸(こうかせいえい)するのみならず、また必ず朝廷の恩封・謚栄(しえい)あらん。たとわ験(ため)さざらば、それは必ず暗に陰徳を損ねり。
或無壬水,癸亦姑用,見庚透癸,不富必貴,但心性乖僻,巧謀善辯。或壬癸俱無,愚頑之輩,火炎無制,僧道之流。或一派庚金,不見比劫,有富無貴。
もし壬水なくんば、癸水もまた姑(しばら)く拿(と)りて用うべし。庚金の水を生ずるを見て癸水また干に透せば、富まずとも必ず貴し。ただし心性は乖僻(かいへき)にして、機巧・謀算と言辞・辯説とに長(た)けたり。もし壬癸ともになければ、火は炎(ほの)おて制なく、愚頑(ぐがん)の輩なり。多くは僧道の流に入る。もし満盤に一片の庚金ありて財と為すも、却って比肩・劫財の来て身を幇け財を任(にん)ずるを見ざれば、身弱にして財旺なり。ただ富ありて貴なし。
或丙什日干,四柱多壬,不見戊制,名曰陰刑殺重,光棍之流。或支成水局,加之重重壬透,一無制伏,盜賊之命,如見己土,下賤鄙夫。用壬者金妻水子。
もし丙火を日干と為して(原文の「什」字は衍誤なり)、四柱に壬水甚だ多くして戊土の来て制するを見ざれば、「陰刑殺重(いんけいさつじゅう)」と呼ぶ。殺重身軽にしてまた救応なく、無頼光棍(ぶらいこうこん)の一流なり。もし地支が水局を会成し、さらに重重の壬水を加えて干に透し、一点の制伏もなければ、便ち盗賊の命なり。もしただ己土の来て擋(ふさ)ぐを見るのみなれば——己土は濁軟(だくなん)にして、汪洋の水を止むる能くさず——それはすなわち下賤鄙俗(げせんひぞく)の夫なり。壬水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し、水をもって子星と為す。
時日月年:戊丙乙丁,子子巳巳。庚運奪魁。時日月年:甲丙辛乙,午午巳未。時日月年:丙丙辛庚,申寅巳子。
以下の三造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。丁巳年・乙巳月・丙子日・戊子時——両巳は火を助けて炎威は甚だ盛んなり。幸いに日支・時支の両箇の子水は炎を制し、行運が庚運に到りて水源を発し起こし、遂に頭名を奪い取りたり。第二造。乙未年・辛巳月・丙午日・甲午時——満局は火土にして、辛金は発するべき水なく、甲木はまた来て火を生ず。まさに四月丙火の壬を缺くの一類なり。第三造。庚子年・辛巳月・丙寅日・丙申時——年支の子水・時支の申金、申子は相生して庚辛は源を発す。水はすでに根ありまた源あり。ちょうど「庚を得て水源を発せば、方(まさ)に根ある水と為る」の説に合す。
五月丙火・午月に生ず
五月丙火愈炎,得壬庚高透,方為上命。或一壬無庚,亦主頁監,猶防戊己出干,丁壬化合,則為平人。即不透庚壬,或有申宮長生之水,濟之坐祿之金,至妙,必入詞林,又怕戊己雜亂,則為異路。
五月は午を建つ。丙火は愈々(いよいよ)炎烈す。必ず壬水と庚金とを得て高く天干に透してこそ、上等の命と算え得べし。もしただ一箇の壬水ありて庚金の源を為すなくば、また一箇の貢生・監生の功名を主どる(原文の「頁監」は当に「貢監」と為すべし)。ただしなお戊己土の干に出て水を克し、丁火の出て壬と相合して木に化するを防ぐを要す——一たび克せられ合せられれば、則ち平常人と成る。たとい庚壬ともに干に透せずとも、ただ地支に申宮のこの一点の長生の水あれば、さらに禄を坐する金あって来てそれを接済(せっさい)す。これもまた極めて妙なり。必ず詞林に入る能くさん。ただ戊己土のその間に雑乱するを怕る。それは便ちただ異路を走るのみ。
或成火局,不見滴水者,乃僧道鰥獨之命。即有一二癸水,多遇火土,用之無力,瞽目之人。得戊己透火氣,亦主刑剋孤寡,行北運多凶,何也,所謂燥烈水激反凶。
もし地支が火局を会成し、一滴の水も見ざれば、これは僧道・鳏寡孤独(かんかこどく)の命なり。たとい一両点の癸水あれども、火土太多なるに奈(いか)んともし難く、用うるもなおなお力なし。眼目失明を主どる。もし戊己土の透し出て火の気を泄らすを得れば、また刑克・孤寡を主どる。この種の命は北方水運に行くこと多くは凶なり。何を以(もっ)てか。局面すでに燥烈して極処に至り、さらに水を拿(と)りてそれを激すれば、かえって禍を招けばなり。
或成炎上格,柱運不見庚辛,多見甲乙者,反主大富貴,然亦不可見水運。或有庚癸透者,衣祿充足,支火輕,無目疾,支見水者,異途。或成土局,又為洩太過,得壬滋甲出干,土被制而火得生扶,此必富貴壽考之格也。
もし「炎上格(えんじょうかく)」を成せば、命局と行運とともに庚辛の金の来てそれに逆らうを見ず、かえって甲乙木の来てその気勢に順うを多く見る。かえって大富大貴を主どる。ただし同じく水運に走りて格を破るべからず。もし庚金・癸水の透出あれば、衣禄は充足す。地支の火気は太重からざれば、便ち眼目の疾なし。地支に水を見るは、多くは異途より出身す。もし地支が土局を会成し、火気は泄されて太過なれば、この時壬水を得て甲木を滋养し、甲木はまた天干に透出せば、土は木に制せられて火は木に生ぜられ、これは必ず富貴にしてまた長寿の格局なり。
時日月年:己丙壬庚,亥戌午寅。時日月年:己丙戊戊,丑午午戌。時日月年:甲丙戊戊,午辰午申。
以下の三造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。庚寅年・壬午月・丙戌日・己亥時——月干の壬水は年干の庚金に相生を得、時支の亥水はその根と為る。まさに「壬庚高透」の上命の様子なり。第二造。戊戌年・戊午月・丙午日・己丑時——満局は火土にして、一滴の水も見えず。両戊一己はただ火を泄らす能くするのみで、炎威を済(たす)くる能くさず。すなわち前文の火局に水なきの一類なり。第三造。戊申年・戊午月・丙辰日・甲午時——申中の壬水は長生にして、辰はまた水庫なり。時干の甲木は土を疏して水を護るをもってす。土は制せられて火は生扶を得。「壬を得て甲を滋し干に出す」の説とまさに合す。
六月丙火・未月に生ず
六月丙火退氣,三代生寒,壬水為用,取庚輔佐。庚壬兩透,貼身相生,可云科甲名宦。若無庚有壬,不見戊出,小富小貴;見戊制壬,則為賢而已。或己土出干混雜,此必庸夫俗子。或壬水淺,己土出干,其人貧困;無壬下格,賤而且頑,男女一理。
六月は未を建つ。丙火は転じて退気に入り、三伏の中に暗(ひそか)に寒を生ず(原文の「三代」は当に「三伏」と為すべし)。なお壬水をもって用と為し、庚金を取りて輔佐と作す。庚・壬の両透にしてまた身に貼(へ)りて相生せば、科甲出身の名宦(めいかん)と称すべし。もし庚金なくして壬水あり、しかも戊土の干に出て克するを見ざれば、また小富小貴と算える。もし戊土を見て壬水を制し住(とど)むれば、則ちただ一箇の賢良の名を落(お)とすのみ。もし己土が干に出て壬水を混濁せば、この人は必ず庸夫俗子(ようふぞくし)なり。もし壬水は本より浅薄にして、己土はまた干に出てそれを濁せば、この人は貧困なり。一点の壬水にも至らなきは、下格にして、賤にしてしかも頑(がん)なり。男命・女命は同一の道理なり。
或天干一派丙火,陽極生陰,干支兩見庚壬。總之六月丙火用壬,不同餘月用壬、喜運行西北;六月用壬,喜運行西南。
もし天干に一片の丙火あれば、陽は極処に到りて便ち陰気を回生す。この時は最も天干地支の両処ともに庚金と壬水とを見得るを要す。局面はこそ転機あれ。総じていえば、六月丙火が壬を用るは、別の月份(げつふん)の壬を用ると同じからず。別の月份が壬を用るは、行運が西北の金水の地に走るを喜ぶ。六月が壬を用るは、却って行運が西南に走るを喜ぶ——未月は土旺にして水弱し。先ず金気の来て土を泄らすを要して、水はこそ生じ起こり得べし。
時日月年:壬丙丁壬,辰申未寅。時日月年:己丙己戊,亥戌未午。時日月年:戊丙丁壬,戌申未寅。
以下の三造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。壬寅年・丁未月・丙申日・壬辰時——両箇の壬水は一箇の丁火を夾(はさ)み、日主は申中長生の水に坐し、辰はまた水庫なり。壬を用いて水は根あり。まさに六月に壬を取るの法に合す。第二造。戊午年・己未月・丙戌日・己亥時——満盤は土重くして光を晦(くら)まし、ただ亥中の一点の壬水あるのみ。己土はまた干に出て混濁す。すなわち前文の「己土は干に出て混雑せば、必ず庸夫俗子」の一類なり。第三造。壬寅年・丁未月・丙申日・戊戌時——壬水は透するといえど、戊土は却って時上に在りてそれを制し住(とど)む。「戊を見て壬を制すれば、則ち賢と為るのみ」の様子に属す。
七月丙火・申月に生ず
七月丙火,太陽轉西,陽氣衰矣,日近西山,見土皆晦,惟日照湖海,暮夜光天,故仍用壬水輔映光輝。
七月は申を建つ。太陽はすでに西方に転じ向き、陽気は衰う。日頭(じっとう)の西山に近づかんとするに譬(たと)うべし。この時土を見れば皆来たってその光を掩(おお)う。ただあの一輪の落日が湖海の上に映じて、こそ暮色(ぼしょく)の裏に天光を返照し出さしめ得べし。だからなお旧のまま壬水を用いて丙火の光輝を輔映(ほえい)するを要す。
如壬多,取戊制方妙。有壬透干,又見戊土出干,可云科甲;如戊藏支內,不過生員;多壬無戊,平常人也。或戊多壬少,亦屬常人。或多壬,一戊出制,所謂眾殺猖狂,一仁可化,必主顥達,有權職。
もし壬水太多ければ、則ち戊土を取りてこれを制してこそ妙と為す。壬水は干に透し、また戊土の干に出て制するを見れば、科甲を談ずべし。もし戊土はただ地支の内に蔵するのみなれば、過(あやま)らず一箇の生員(せいいん)なり。壬水多くして全く戊土なきは、ただ平常人なり。反って見れば、戊土多くして壬水少なければ、食神は太重くして光を掩う。これもなおなお常人なり。もし壬水は多いといえど、一箇の戊土を得て出でて管し住(とど)むれば、まさにいわゆる「衆殺猖狂(しゅうさつしょうきょう)、一仁あって化すべし」——群凶は一位の君子に遇えば便ち服帖(ふくふく)す——必ず顕達を主どる(原文の「顥達」は当に「顕達」と為すべし)。しかも権職を掌(つかさど)る。
一派辛金,又為棄命從才,奇特之造,亦得恩榮,但多依親戚而為進身之階。從才者以水妻木子。
もし満盤に一片の辛金ありて財と為し、日主は恃(たの)むべき根なければ、それはまた「棄命従財」と成る。奇特の造(ぞう)にして、また恩栄を得着(とくちゃく)し得べし。ただし多くは半ば親戚の提携に依りて進身の階梯(かいてい)と作すを要す。従財格に入る者は、水をもって妻星と為し、木をもって子星と為す。
時日月年:壬丙戊壬,辰申申戌。時日月年:庚丙甲乙,寅申申未。
以下の二造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。壬戌年・戊申月・丙申日・壬辰時——両壬は干に透し、申辰はまた暗に水局を会す。殺勢は甚だ旺なり。幸いに月干の戊土あって出でて水を制す。まさに「壬多ければ戊を取りて制するこそ妙」の様子なり。第二造。乙未年・甲申月・丙申日・庚寅時——甲乙木は干に在りて身を生じ、庚金は寅に坐して財と為し、申中の壬水は暗に用神と為る。七月丙火の身弱にして印を借りて壬を用るの一類に属す。
八月丙火・酉月に生ず
八月丙火,日近黃昏,丙之餘光,存於湖海,仍用壬水輔映。四柱多丙,一壬高透為奇,定主登科及第,富貴雙全;一壬藏支,亦主秀才。或戊多困水,則假作斯文;若無壬水,癸亦可用,但功名不久。
八月は酉を建つ。日頭はすでに黄昏(こうこん)に近づき、丙火はただ一点の余光を剩(あま)して、皆湖海の中に存す。だからなお壬水を用いて輔映す。四柱に丙火多きは、ただ一箇の壬水の高透あれば、便ち奇特と算え、必ず登科及第・富貴双全を主どる。壬水ただ地支に蔵するは、また一箇の秀才を主どる。もし戊土多くして水を困住せば、この人は便ち斯文を假装(かそう)するに過ぎず。もし壬水なくんば、癸水もまた拿(と)りて用い得べし。ただし功名は長久すること能くさず。
或見辛透,不能從化,貧苦到老。或見一丁制辛,為人奸詐,不識高低;女命合此,長舌淫賤。
もし辛金の干に透して来て丙と相合するを見、而(しか)も八月は金正旺にして水地は足らず、合したれども化して水を成さざれば、日主は合を貪りて正用を失し、便ち貧苦して老(お)いる。もし別に一箇の丁火を見て出でて辛金を克制せば、合は解き開かるといえど、火金は却って相争う。人と為りて奸詐にして高低を知らず。女命がこれに合するは、則ち口舌を搬弄(はんろう)する淫賤の流なり。
或成金局,無辛出干,此非從才,乃朱門餓莩;如辛出干,不見比劫,此從才格,反主富貴,親戚提拔,妻賢內助。用水者,金妻水子;從才者,水妻木子。
もし地支が金局を会成し、而(しか)も天干に辛金の出て統領するなくば、財は多いといえど依附する所なし。これは則ち従財と算えず、ただ朱門(しゅもん)の内に餓死する人なり。もし辛金が干に出で、また比肩・劫財の来て争奪するを見ざれば、これはこそ真の従財格なり。かえって富貴を主どり、親戚の提拔を得、妻子は賢慧にして能く内助を為す。水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し水をもって子星と為し、従財格に入る者は、水をもって妻星と為し木をもって子星と為す。
時日月年:丁丙丁丙,酉午酉子。時日月年:丁丙丁丙,酉辰酉寅。時日月年:戊丙癸己,子子酉卯。
以下の三造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。丙子年・丁酉月・丙午日・丁酉時——天干は両丙両丁にして、火は弱と為らず。全く年支の子中の壬水一点に靠(よ)りて用と為す。まさに「四柱丙多し、一壬をもって奇と為す」の意に合す。第二造。丙寅年・丁酉月・丙辰日・丁酉時——火は多くしてただ辰中の癸水を潤と為すのみ。上の一造に比べて清を欠(か)く。第三造。己卯年・癸酉月・丙子日・戊子時——癸水は干に透し、両子は根と為す。惜しむらくは時干の戊土の出て癸を合し水を濁す。まさに壬水なくして癸を借り、功名は久しからざるの一類なり。
