三秋丁火
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七月丁火・申月に生ず
七月丁火,退氣柔弱,端用甲木。金雖乘旺司權,無傷丁之理,仍取庚劈甲,為引火之物;或借丙暖金曬甲,不慮丙奪丁光。凡兩丙夾丁者,夏月忌之,餘月不忌,但此格少年困苦刑剋,中年富貴,必要地支見水制丙,方妙。
七月は申を建つ。丁火は退気して柔弱なり。端的に甲木を用いて生扶するを要す。この時金は旺に乗じ権を当たるといえども、丁を傷るの道理なし——金は丁火の克する所の財にして、身を克するの物にあらず——なお旧のまま庚金を取りて甲木を劈き開き、火を引くの資と作す。また丙火を借りて金を暖め甲を晒(ほ)すも可なり。必ずしも丙火の丁光を奪い去るを顧慮せず。およそ両箇の丙火が一箇の丁火を夾(はさ)むは、夏月にこそ忌め、その余の月份(げつふん)は忌まず。ただしこの一格は少年に困苦して刑克多く、中年に方(まさ)に富貴を得。なお必ず地支に水を見て丙火を制し住(とど)むを要して、こそ妙と算えん。
三秋甲庚丙並用,仍分優劣,何也?七月甲丙,申中有庚;八月甲丙庚皆用。七八月或無甲木,乙亦可用,為枯草引燈,郤不離丙曬也。九月端用甲庚,大抵甲一庚,乙不離丙,其理極明。或見甲庚丙皆透,必主科甲;無甲用乙者,富貴皆小,且富而不貴者多。
秋三月の丁火は、甲木・庚金・丙火の三様を併用す。その間になお優劣を分かつ。何を以(もっ)てか。七月はただ甲木と丙火とを取る。申中は本より庚金を蔵すれば、別に求むるを要せざればなり。八月は則ち甲・丙・庚の三者皆用るを要す。七八月にもし甲木なくば、乙木もまた用い得べし。それは枯草(こそう)を拿(と)りて灯を引くなり。ただしなお丙火を離るるを得ずしてそれを晒し乾(かわ)かすべし。九月は端的に甲木と庚金とを用る。大抵(たいてい)一箇の甲あれば則ち一箇の庚を配し、乙木を用れば則ち丙火を離るべからず。この道理は極めて明白なり。もし甲・庚・丙が皆天干に透出せば、必ず科甲を主どる。甲なくして乙を用るは、富もまた小、貴もまた小にして、しかも多くは半ば富にして貴ならず。
或一重壬水,又多見癸水,必以戊土為制,自然富貴光輝。或一派庚金,名才多身弱,主富屋貧人,妻多主事。或壬多洩庚,丁壬化殺,反成富貴;若庚多無壬,奔流下賤。
もし一重の壬水ありて、また癸水を多く見れば、水旺にして火を克す。必ず戊土を用いて制してこそ、自然富貴にして光輝あらん。もし満盤に一片の庚金ありて財と為すは、「財多身弱」と呼ぶ。主(おも)なるは好き房子に住める窮人にして、家裏(かり)は多く妻子によりて当家作主(とうかさしゅ)せらる。もし壬水多くして来て庚金の気を泄らし、丁壬はまた相合して七殺を化し去れば、かえって能く富貴を成就す。もし庚金多くして壬水の通関なくば、財旺にして制なく、便ち四処に奔流して下賤なり。
時日月年:戊丁丙辛,申丑申亥。時日月年:戊丁丙辛,申卯申亥。時日月年:丙丁丙辛,午酉申卯。時日月年:丙丁甲庚,午未申辰。
以下の四造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。辛亥年・丙申月・丁丑日・戊申時——月干の丙火は金を暖め甲を晒し、年支の亥水はまた能く丙を制す。まさに「必ず地支に水を見て丙を制するを要してこそ妙」の説に合す。第二造。辛亥年・丙申月・丁卯日・戊申時——上の造とただ一箇の日支を差(さ)すのみ。卯木は丁の印と為り、火を引くにさらに得力なり。第三造。辛卯年・丙申月・丁酉日・丙午時——両丙は丁を夾み、日主は酉に坐して財と為し、時支の午は禄と為る。卯木は身を生ず。両丙夾丁の一類に属す。第四造。庚辰年・甲申月・丁未日・丙午時——甲木は干に透し、庚金は申に坐し、丙火は時に在り。甲庚丙の三者倶(とも)に備わる。これは七月丁火の上等の配置なり。
八九月丁火・酉戌月に生ず
或八月一派辛金,不見庚金,又無比劫,比棄命從才,富而且貴,雖不科甲,亦有異途。從才者水為妻,不克,有正偏;木為子,不刑。
もし八月に生まるる人に満盤の辛金ありて、庚金を見ず、また比肩・劫財の身を幇けるなく、日主は根なければ、これは則ち「棄命従財」と作して看る(原文の「比」は当に「此」と為すべし)。富にしてしかも貴し。科甲によりずとも、また異途の出身あり。従財格に入るは、水をもって妻星と為し、妻は克を受けず、正妻・偏室(へんしつ)ともにあり。木をもって子星と為し、子息もまた刑傷に遭わず。
或九月一派戊土,洩丁火之氣,不見甲木,為傷官傷盡,非尋常可比。或甲木透出,為文書清貴,秋闈可奪。用甲者,庚不可少,水妻木子。
もし九月に生まるる人に満盤の戊土ありて、丁火の気を泄らし尽し、また甲木の来て土を克するを見ざれば、これは「傷官傷尽」にして、その貴は尋常の格局の比すべきにあらず。もし甲木が透出して土を制し身を護れば、則ち文書を執掌(しっしょう)する清貴の官なり。秋試(しゅうし)にもまた魁(かい)を奪い得べし。甲木を取りて用と為す者は、庚金は少かるべからず——庚金なくば、甲木は便ち薪に劈き成さず——この一格は水をもって妻星と為し、木をもって子星と為す。
時日月年:庚丁己壬,戌亥酉午。時日月年:辛丁己丁,亥丑酉未。時日月年:壬丁丙庚,寅未戌午。時日月年:丙丁甲己,午卯戌亥。
以下の四造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。壬午年・己酉月・丁亥日・庚戌時——酉月は辛金当令にして庚金はまた時干に透す。財勢は甚だ旺なり。年干の壬水は官と為り、己土は一面は火を泄らし、一面は水を制す。八月の財旺身弱の一類に属す。第二造。丁未年・己酉月・丁丑日・辛亥時——辛金は時に透して財と為り、己土は秀を泄らす。両丁は未に通根す。まさに従と不従との間に在り。第三造。庚午年・丙戌月・丁未日・壬寅時——九月は戊土当令にして、寅中の甲木は暗に土を疏するの用と為る。丙火は身を暖めて壬水は丙を制す。配合は情(じょう)あり。第四造。己亥年・甲戌月・丁卯日・丙午時——甲木は干に透して戌土を疏き開き、日は卯印に坐し、時は午禄に坐す。まさに「甲木透出せば、文書の清貴と為る」の様子なり。
三冬丁火
十月丁火・亥月に生ず
三冬丁火微寒,端用庚甲。甲乃庚之良友,凡用甲木,庚不可少,無庚無甲,何能引丁,難云木火通明。冬丁有甲,不怕水多金多,可稱上格。甲庚兩透,科甲分明;見己則否,己多合甲,則為常人。
冬三月の丁火は微弱にして寒し。端的に庚金と甲木とを用るを要す。甲木は庚金の良友なり——庚金はまさに拿(と)りて甲を劈くに用い得べし——だからおよそ甲木を取りて用と為すは、庚金は便ち少かるべからず。庚・甲の両様ともになければ、何を以(もっ)てか丁火を引燃せん。則ち「木火通明」を談ずるに及ばず。冬月の丁火はただ甲木あれば、則ち水多く金多きを怕れず。上格と称すべし。甲・庚の両透は、科甲は分明なり。一たび己土を見れば便ち然(しか)らず。己土は多くして来て甲木を合し住(とど)むれば、用神は羈絆(きはん)せられ、則ちただ常人なり。
或一丙奪丁,必賴支內水救。若有支金發水之源,官拜烏臺有準;金無癸水制丙,無用之徒。或有金無水,貧寒之士;有火無金,又主清高。
もし一箇の丙火あって来て丁火の光を奪わば、必ず地支裏の水に靠(よ)りて往きて救うを要す。もし地支に金あって水を発する源と為せば、水は来る処あり。烏台御史(うだいぎょし)の官に拝するは準あるなり。もしただ金ありて癸水の往きて丙を制するなくば、それは便ち無用の徒なり。金ありて水なきは、貧寒の士なり。火ありて金なきは、則ちまた清高を主どる。
或時月二壬爭合,取戊破之,有戊稍有富貴,無戊常人;設戊藏得所,不失衣衿。或二丙奪丁,得年干有癸,支下帶合,金水得所,亦必顯達,納粟奏名,必驗。
もし時干・月干の両箇の壬水が争い来たって丁を合せば、則ち戊土を取りて出でてその一を克破せしむ。戊土あるはやや富貴あり。戊土なきはただ常人なり。仮に戊土は支中に蔵すといえど蔵してその所を得れば、また一領の衣衿を失わざるなり。もし両箇の丙火が来て丁の光を奪い、而(しか)も年干に癸水あって往きて丙を制し、地支の間にまた合を帯び、金と水と各々その位を得れば、また必ず顕達す。捐納米粟に靠りて一箇の官名を得るも、この一条は屢(しばし)験(ため)して爽(たが)わず。
時日月年:辛丁癸癸,亥亥亥亥。時日月年:庚丁丁乙,戌未亥卯。時日月年:丁丁癸癸,未丑亥丑。時日月年:癸丁丁庚,卯卯亥戌。
以下の四造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。癸亥年・癸亥月・丁亥日・辛亥時——四柱は純(まった)く亥水のみにして、両癸は干に透す。殺重身軽は極処に到り、また甲木の引化なし。まさに冬丁の最も忌む局面なり。第二造。乙卯年・丁亥月・丁未日・庚戌時——乙卯の木は身を生じ、庚金は時に在りて木を劈き得べし。庚甲の意は具備す。冬丁の上格一路に属す。第三造。癸丑年・癸亥月・丁丑日・丁未時——両癸は丁を克して甲木なし。全く丑未の土の水を制し、比肩の身を幇けるに頼(たの)む。第四造。庚戌年・丁亥月・丁卯日・癸卯時——両卯は印と為りて丁を引き、庚金は以て木を劈くべし。癸水は丁を傷るといえど、比肩あって相護(あいまも)る。
十一月丁火・子月に生ず
或仲冬水多癸旺,金無比印,此作棄命從殺,亦有異途功名。見丁比出干,難合格局,常人,且主骨肉浮雲,六親流水;戊出破癸,頗有兄弟妻兒。此格用戊,火妻土子;用甲,水妻木子。
もし仲冬(ちゅうとう)に水多くして癸水正旺なれば、柱中に金あれども比肩と印星の身を幇けるなくば、これは則ち「棄命従殺」と作して看る。また異途の功名あり。もし丁火の比肩の干に出るを見れば、日主は幇(たすけ)ありて人に従うを肯(がえ)んぜず。格局は便ち合(あ)い攏(あつ)まらず。ただ常人にして、しかも骨肉の聚散は浮雲の如く、六親の往来は流水に似たり。もし戊土あって出て癸水を克破せば、却って頗(すこぶ)る兄弟・妻児あり。この一格は戊土を取りて用と為す者は、火をもって妻星と為し土をもって子星と為し、甲木を取りて用と為す者は、水をもって妻星と為し木をもって子星と為す。
或四柱多丙丁,又用癸制火。用癸者金妻水子。三冬丁火,甲木為尊,庚金佐之,戊癸權宜酌用可也。
もし四柱に丙丁太多ければ、火はかえって病と成る。則ちまた癸水を用いて火を制するを要す。癸水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し、水をもって子星と為す。要するに冬三月の丁火は、甲木をもって最尊と為し、庚金を作して輔佐と為す。戊土と癸水とに至っては、則ち局面を看て権宜・斟酌して取り用うれば則ち是なり。
時日月年:甲丁己庚,辰酉丑午。時日月年:甲丁己戊,辰未丑子。時日月年:乙丁癸壬,巳巳丑辰。時日月年:甲丁辛辛,辰卯丑卯。
以下の四造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。庚午年・己丑月・丁酉日・甲辰時——時干の甲木は丁を引き、年干の庚金は甲を劈く。己土は秀を泄らす。まさに「甲庚両透」の意に合す。第二造。戊子年・己丑月・丁未日・甲辰時——両土は火を泄らし、甲木は時上に在りて土を疏し兼ねて身を生ず。子水は殺と為りて土の制あり。第三造。壬辰年・癸丑月・丁巳日・乙巳時——壬癸は両透して丁を克す。全く両巳を禄と為し、乙木の丁を引くに頼む。第四造。辛卯年・辛丑月・丁卯日・甲辰時——両卯一甲は皆印星にして、木は多くて丁を引く。両辛は財と為りて丑中にまた金を蔵す。身と印と互相扶持(そうごふじ)す。按(あん)ずるにこの四造は月支は皆丑なり。実は十二月の例にして、ここに附列す。ちょうど冬月丁火の取用の法を見るに好(よ)し。
土を論ず
五行之土,散在四維,故金木水火依而成象,是四時皆有用有忌者。火死酉也,水旺子也,蓋土賴火運,火死則土囚;土喜水才,水旺則土虛。土得金火,方成大器。土高無貴,空惹灰塵;土聚則滯,土散則輕。
五行の中の土は、辰戌丑未のこの四箇の角落(かくらく)に分散す。だから金木水火は皆それに依托してこそ形象を成し得べし。またまさにこれに因りて、土は四時の中に処々(しょしょ)用あり、また処々忌あり。火は酉に死し、水は子に旺す。土は火に靠りて生養せらるるなり。火は一たび死地に入れば、土もまた囚困す。土はまた水をもって財と為す。しかし水は一たび旺なれば、土はかえって冲涮(ちゅうせん)せられて虚薄(きょはく)す。土は必ず金と火とを兼ね得るを要す——火は来てそれを生じ、金は来てそれを泄らして器を成す——こそ大器を成し得べし。土はただ高く堆(うずたか)くして別に配合なければ、貴と為らず。空しく一身の灰塵を惹(ひ)く。土は一処に聚(あつ)まれば便ち板滞(ばんたい)して通ぜず、土は散開すればまた軽薄にして力なし。
辰戌丑未,土之正也,分陰分陽,主則不同。辰有伏水,未有匿木,滋養萬物,春夏為功;戌有藏火,丑有隱金,秋火冬金,肅殺萬物。土聚辰未為貴,聚丑戌不為貴,是土愛辰未而不愛丑戌也明矣。若更五行有氣,人命逢之,田產無比,晚年富貴悠悠。
辰戌丑未は土の正位にして、その中にまた陰を分ち陽を分つ。各々主どる所は並びて同じからず。辰裏には水を伏せ、未裏には木を蔵す。水木は能く万物を滋养するがゆえに、この両処の土は春夏に功を見る。戌裏には火を蔵し、丑裏には金を隠す。秋火・冬金は皆肅殺(しゅくさつ)を主どるがゆえに、この両処の土は秋冬に万物を肅殺す。土は辰未に聚まるを貴と為し、丑戌に聚まれば便ち貴と為らず——土は辰未を愛して丑戌を愛さざるを見るべし。道理は甚だ明白なり。もしその余の五行もまた皆気あれば、人命がこのような配置に遇えば、田産は多くして比(ひ)なく、晩年は富貴綿長(めんちょう)なり。
若土太實無水,燥則不和;無木則不疏通。土見火則焦,女命多不生長。土旺四季,惟土困弱。戌多為人好鬥,多瞌睡;辰未人好食,丑人清省。丑為艮土,有癸水能潤而膏,人命遇此,主能卓立。
もし土太(あま)りに厚実にして水なくば、一味は乾燥して便ち調和する能くさず。木の来て疏松するなければ、また通気せず。土は火を見れば便ち焦裂(しょうれつ)し、女命は多く生育する能くさずを主どる。土は四季月に皆旺といえど、しかし旺は頭を過ぎれば、かえって自ら困して弱し。地支に戌多き人は斗(たたか)うを好み、また貪睡(たんすい)す。辰未多き人は食(くら)うを好む。丑多き人は清簡省事(せいかんしょうじ)なり。丑は艮方(ごんぼう)の土に属し、その中に癸水を含み、能く土を潤して肥沃(ひよく)ならしむ。人命これに遇えば、能く門戸を自立し、卓然として成あるを主どる。
土を論ず・四時の土
春月之土:生於春月,其勢虛浮,喜火生扶,惡木太過,忌水氾濫,喜土比助,得金而制木為祥,金太多仍盜土氣。夏月之土:夏月之土,其勢燥烈,得盛水滋潤成功,忌旺火煆煉焦坼,木助火炎,水克無礙,金生水泛,妻才有益,見比肩蹇滯不通,如太過又宜木克。
春月の土。春に生まれ、木旺にして土を克し、土勢は虚浮す。だから火の来て生扶するを喜び、木の太過するを悪(にく)み、水の泛濫・冲涮を忌み、同類の土の来て比助するを喜ぶ。金を得て往きて木を制せば便ち吉祥なれども、金太多ければ、またかえって土気を盗泄(とうせつ)す。夏月の土。夏に生まれ、土勢は燥烈す。必ず盛大の水を得て滋潤してこそ成功と算えん。最も旺火の煆錬(かれん)して焦裂・開坼(かいたく)するを忌む。この時木の来るはただ火炎を助長するのみ、水の来て土を克するは却って妨げなし(水はまさに須(もち)うる所の物なり)。金は能く水を生じて水勢を充盈(じゅうえい)せしむ。それは妻財の己に有益なるなり。もし比肩を見れば、同類は壅塞(ようそく)して、かえって蹇滞(けんたい)して通ぜず。ただし土もし確かに太過なれば、なお宜しく木を用いて往きて克すべし。
秋月之土:秋月之土,子旺母衰,金多而耗盜其氣,木盛須制伏純良,火重重而不厭,水泛泛而不祥,得比肩則能助力,至霜降不比無妨。冬月之土:冬月之土,外寒內溫,水旺才豐,金多子秀,火盛有榮,木無咎,再加比肩扶助為佳,更喜身主康強足壽。
秋月の土。秋は金旺にして土衰す。まさに子旺にして母衰の時なり。金は一たび多ければ則ち土気を耗盗(こうとう)す。木もし盛んなれば、必ず制伏を加えてこそ純良に帰せん。火は則ち重重畳畳もまたその多きを嫌わず。水は却って泛濫して吉ならず。比肩を得て来て幇扶せば便ち力を得べし。ただし霜降以後に到れば土は自ら転じて旺す。比肩を用いずともまた妨げなし。冬月の土。冬の土は外は寒くして内裏は温(あたた)かなり。水旺なれば則ち財源は豊厚に、金多ければ則ち子息は秀発(しゅうはつ)し、火盛んなれば則ち一身は栄顕す。木の来てそれを克するもまた咎害(きゅうがい)を成さず。さらに比肩の扶助を加えばさらに佳(よ)し。殊(こと)に日主自身の康強(こうきょう)なるを喜ぶ。長寿を得るを主どる。
辰戌丑未,四土之神,惟未土為極旺,何也?辰土帶木氣克之,戌土之土帶金氣洩之,此三土雖旺而不旺,故土臨此三位,金多作稼穡格,不失中和。若未月土,則帶火氣也,帶火以生之,所以為極旺也。若土臨此旺未月,見四柱土重,多作火炎土燥,不可作稼穡看。但臨此月之土,見金結局者,不貴即富也。書曰:土逢季月見金多,終為貴論,而在未月尤甚。
辰戌丑未のこの四位の土神の中、独り未土は最旺なり。何を以(もっ)てか。辰中は木気を帯びて来て土を克し、戌中の土は金気を帯びて土を泄らす(丑中の蔵金もまた然り)。この三処の土は名は旺といえど、実は旺す起こる能くさず。だから土がこの三位に臨み、もし金多ければ、便ち「稼穡格(かしょくかく)」を作して看るべく、中和を失わず。未月の土に至っては、それが帯ぶる所は火気なり。火は来てそれを生ず。だから旺して極処に至る。もし土がこの最旺の未月に臨み、四柱の土また重ければ、多くは半ば「火炎土燥」と作して論ずべく、再び稼穡格と当(あ)て看るべからず。ただしこの月に生まれし土は、もし金を見て局面を結成せば、金は能くあの一片の旺土の秀を泄らす。貴ならずとも必ず富す。命書にいう。土は辰戌丑未のこの四箇の季月に逢いて金多きを見れば、終わりに貴格に按じて論ずべし。未月に在りては殊に然(しか)り。
戊土を論ず
三春戊土
三春戊土,無丙照暖,戊土不生;無甲疏劈,戊土不靈;無癸滋潤,萬物不長。正二月先丙後,癸又次之;三月先甲後丙,癸又次之,因戊土司權故也。有甲、丙、癸三者齊透,必主一品當朝;或二透一藏,亦登金榜;二藏一透,也可異途。
春三月の戊土。丙火の照暖(しょうだん)なくば、戊土は便ち生発する能くさず。甲木の疏劈(そへき)なくば、戊土は便ち板滞して霊(れい)ならず。癸水の滋潤なくば、万物は則ち長(そだ)ち起こる能くさず。正月二月は先ず丙火を取り、其次は甲木(原文はここに一「甲」字を脱す)、癸水はまたこれに次ぐ。三月は則ち先ず甲木を取り、後に丙火を取り、癸水はまたこれに次ぐ——三月は戊土自身が権を司(つかさど)り、土は太厚ければ、土を疏するは局を暖むるよりもさらに急なればなり。甲・丙・癸の三者が一斉に天干に透出するは、必ず位は一品に列して身は朝堂に在るを主どる。両透一蔵のは、また金榜に登る能くさん。両蔵一透のは、また異途によりて出身すべし。
正二月戊土・寅卯月に生ず
正二月即有甲癸,若無丙除寒,如萬物生而不長,故無丙者,富貴艱辛。或有丙無甲癸者,名日春旱,如萬物生而厄,無甲癸者,一生勤苦,勞而無功。或一丙火,有甲久癸,先泰後否。或支成火局,不見壬癸,僧道孤貧;癸透者貴,壬透者富。
正月二月はたといすでに甲木と癸水とあれども、もし丙火の来て寒を除くなくば、万物は生ずといえど長ち起こる能くさざるに譬(たと)うべし。だから丙火を缺く人は、富貴を得来(とくらい)するもまた十分に艱辛(かんしん)なり。もし丙火ありて甲木・癸水なくば、「春旱」と呼ぶ。万物は一たび生まれ出でて便ち厄困(やくこん)に遭うに譬えたり。この種の甲を缺き癸を缺くの命は、一生勤苦して労して獲る所なし。もしただ一箇の丙火ありて、甲木は有りて癸水は無き(原文の「有甲久癸」は「久」は「無」の訛なり)は、便ち先ず通泰(つうたい)して後に閉塞するを主どる。もし地支が火局を会成し、また壬癸水を見ざれば、火土は燥烈にして、僧道・孤貧の命なり。この時癸水の透出するは貴を主どり、壬水の透出するは富を主どる。
用水者要審水之多少。或一派甲木無丙,常人,得一庚透方妙。或支成水局,甲又出干,又有庚透,富貴雙全。或無庚金,又無比印,難作從殺,定主遭凶,不然,必為盜賊;若日下坐午,不得善終。
およそ水を取りて用と為す者は、先ず水の多少を審察するを要す。多ければ則ち制するを要し、少なければ則ち助くるを要す。もし満盤に甲木ありて丙火なくば、ただ常人なり。この時一箇の庚金を得て透出して木を制してこそ妙と為す。もし地支が水局を会成し、甲木また干に出、さらに庚金の透出あれば——水は木を生じ、金は木を制し、木はまた土を疏す——便ち富貴双全なり。もしすでに庚金なく、また比肩・印星の身を幇けるなく、官殺は重くして日主は孤にして、偏(ひとえ)にまた按じて従殺と論じ難ければ、必ず凶に遭うを主どる。然らざればもし、また必ず盗賊に淪(お)ち入る。もし日支が午の上に坐せば、身は強根ありて人に従うを肯(がえ)んぜず。さらに善終(ぜんしゅう)を得べからず。
或一派乙木,為官殺會黨,即有庚從,郤難制乙。此人內奸外直,口是心非。加一甲在內,無庚,必懶惰自甘,好食無厭。或丙多甲多,宜以癸庚參用。
もし満盤に乙木あり、正官と七殺とが朋党(ほうとう)を結成せば、たとい庚金あって来て相従うとも、庚金もまた乙と相合するを貪りて、かえって乙木を制し得べからず。このような人は外表は正直にして内裏は奸猾(かんかつ)なり。口是にして心非(こうぜしんぴ)なり。もしその中にさらに一箇の甲木を加え、また庚金の裁制なくば、この人は必ず懶惰(らんだ)に甘んじ、食を貪りて厭(あ)くことなし。もし丙火多く、甲木もまた多ければ、火は燥にして木は盛んなり。則ち当に癸水と庚金とを拿(と)りて参合して用いべし——癸水はその燥を潤し、庚金はその木を制す。
三月戊土・辰月に生ず
三月戊土司令,不見丙甲癸者,愚而且賤。毋癸透者科甲,兩癸透者生員,甲癸俱藏者只可云富,有癸異途。
三月の戊土は自身司令して、土は最も厚重なり。もし丙火・甲木・癸水が一箇も見ざれば、この人は愚にしてしかも賤し。ただ一箇の癸水の透出は科甲を朢むべし(原文の「毋」は当に「一」の訛と為すべし)。両箇の癸水のともに透するはかえってただ生員なり。甲木・癸水がともにただ地支に蔵するはただ富と説くべきのみ。僅(わず)かに癸水あるのみのは則ち異途より出身す。
若丙多無癸,旱田無水,不能種苗,舊谷已沒,新穀未登,此先富後貴之造。或火多有壬透者,先貧後富,癸透先賤後榮,壬藏不過食足,癸藏不過名傳,即此亦須運美。或支成火局,得癸透者,富貴天然,壬透富貴辛苦,何也,癸乃天上甘霖,壬乃江河波浪,所以有勞逸之殊。
もし丙火多くして癸水なくば、旱田(かんでん)に水なきが如く、秧苗(おうびょう)を種(う)え下す能くさず。陳谷はすでに食い尽して新穀はいまだ場に登らず。これは「先富後貴」の造なり(文義に按ずるに当に「先富後貧」と作すべし)。もし火多くして壬水の透出あるは、先貧後富なり。癸水の透出するは、先賤後栄なり。壬水ただ支中に蔵するは、過(あやま)らず衣食は用に足るのみ。癸水ただ支中に蔵するは、過(あやま)らずやや名声あるのみ。たとい如此(しか)なるも、またなお行運の美好なるを要してこそ行き得べし。もし地支が火局を会成し、癸水の透出を得れば、富貴は天然にして来る。壬水の透出するは、富貴は却って辛苦して掙(あが)き得べし。何を以(もっ)てか。癸は天上の甘霖(かんりん)にして、時に応じて自ら降る。壬は江河の波浪にして、必ず人の汲引(きゅういん)するを要す——だから安逸と労碌との分別あるなり。
支成木局,又甲乙出干,此名官殺會黨,官殺無去留之義。得一庚透,掃除官殺,亦主富貴;無庚乃淺薄之人,宜用火洩木氣。有一命,丁未、癸卯、戊寅、乙卯,癸丁透干,加以戊癸化火,將甲木暗,反得武科探花。
地支が木局を会成し、天干にまた甲乙木の出るあれば、これを「官殺会党(かんさつかいとう)」と呼ぶ——正官と七殺とが一処に混雑して、誰を去り誰を留むるを談ずるに及ばず。この時一箇の庚金を得て透出し、官殺を一斉に掃除せば、また富貴を主どる。庚金なきは、便ち浅薄の人なり。則ち当に改めて火を用いて木の気を泄らし、転じて日主を生ずべし。一造あり。丁未年・癸卯月・戊寅日・乙卯時。癸水と丁火とが皆天干に透し、さらに戊と癸と相合して火に化し、寅中の甲木の気を暗々裏に転化し去り、かえって武科の探花(ぶかたんか)に中(あた)りたり。
或木多無比印透,作從殺而論,亦富貴。或有比印,端看癸透,取癸而成貴格;無癸、無火、無金,名為土木自戰,主腹主疾病,憂愁艱苦。用甲者,水妻、木子;用丙者,木妻、火子。丙寅,庚寅,戊辰,庚申,丙癸。
もし木多くして比肩・印星の透出して身を幇けるなくば、則ち「従殺」に按じて論ず。また富貴し得べし。もし比肩・印星あれば、日主は人に従うを肯(がえ)んぜず。それは則ち端(はし)なく癸水の有無を看る。癸水を取りて土を潤し木を養い、中に居りて調停せば、便ち貴格を成す。もし癸水・火・金の三様ともになければ、木と土とが両下自ら相争戦す。「土木自戦(どぼくじせん)」と呼び、腹中に病を生じ、一生は憂愁艱苦(ゆうしゅうかんく)を主どる。甲木を取りて用と為す者は、水をもって妻星と為し木をもって子星と為し、丙火を取りて用と為す者は、木をもって妻星と為し火をもって子星と為す。また一造を附す。丙寅年・庚寅月・戊辰日・庚申時。取用は丙火と癸水とに在り。
時日月年:丙戊乙癸,辰寅卯未。時日月年:壬戊乙癸,子寅卯未。時日月年:壬戊癸辛,子寅卯卯。時日月年:甲戊戊己,寅寅辰未。
以下の四造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。癸未年・乙卯月・戊寅日・丙辰時——木旺は土を克し、時干の丙火は照暖し、年干の癸水は滋潤す。丙癸は併(あわ)せ見ゆ。まさに正二月戊土の正法なり。第二造。癸未年・乙卯月・戊寅日・壬子時——壬癸は並透して水旺にして、木はまた令を当たる。土は虚にして丙の暖むべきなし。上の一造に比ぶるに遜(そん)ず。第三造。辛卯年・癸卯月・戊寅日・壬子時——両卯一寅は、官殺は会党す。年干の辛金は以て木を制すべく、壬癸は土を潤す。取用は金水の間に在り。第四造。己未年・戊辰月・戊寅日・甲寅時——三土は並立し、両寅中の甲木はまた時干に透して土を疏す。まさに三月戊土の「先ず甲にして後に丙」の義に合す。
四月戊土・巳月に生ず
四月戊土,陽氣發升,寒氣內藏,外實內虛,不畏火炎。無陽氣相催,萬物不長,故先用甲疏劈,次取丙癸為佐。丙透甲出,廊廟之材;丙癸俱透,科甲之士;即透一位,支藏得所,終非白丁。
四月は巳を建つ。陽気は升発して外に在りて寒気はかえって内に蔵す。戊土は外面は結実して裏頭(りとう)は空虚(くうきょ)なり。だから火炎を怕れず。しかしもし陽気の来て催動するなくば、万物もまた長ち起こる能くさず。だから先ず甲木を用いて厚土を疏劈し、其次に丙火と癸水とを取りて輔佐と作す——丙火はその生発を催し、癸水はその乾燥を潤す。丙火は干に透して甲木もまた出るは、廊廟に入り得べきの棟梁の材なり。丙癸ともに透するは、科甲の士なり。たといただその一位を透するのみにして、その余の几様(いくも)が地支に蔵してその所を得れば、終わりに白丁にあらず。
若一派丙火,為火炎土燥,僧道之流;得一癸透壬藏,功名有準,或支藏癸,衣食充足,但骨肉多刑。化合成局無破,富貴非輕。或支成金局,干出癸水,此為奇格,正是土潤金生,即不為桃浪之客,定有異路恩榮。此用癸水,金妻水子。
もし満盤に一片の丙火あり、火は炎おて土は燥けば、僧道の一流なり。この時一箇の癸水を得て干に透し、壬水は支に蔵せば、功名は便ち準あり。あるいは癸水ただ地支に蔵するも、また衣食は充足す。ただし骨肉の間に多く刑傷あり。もし戊癸は化合して局を成して破損なくば、富貴もまた軽からず。もし地支が金局を会成し、天干にまた癸水を出(いだ)せば、これは奇特の格にして、まさに「土潤えば則ち金生ず」の道理に合す。たとい中式登科する能くさずとも、必ず異路の恩榮あらん。この一格は癸水を取りて用と為し、金をもって妻星と為し、水をもって子星と為す。
時日月年:丙戊癸辛,辰午巳亥。時日月年:丁戊丁癸,巳午巳丑。
以下の二造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。辛亥年・癸巳月・戊午日・丙辰時——月干の癸水は年支の亥水をもって根と為し、時干の丙火は照暖す。丙癸は並透す。まさに四月戊土の正配なり。第二造。癸丑年・丁巳月・戊午日・丁巳時——両丁両巳は、火は炎おて土は燥く。年干の癸水あれども、却って孤弱にして根なし。すなわち前文の「一派丙火」の一類なり。
五月戊土・午月に生ず
五月戊土,仲夏火炎,先看壬水,次取甲木,丙火酌用,用癸力微。壬甲兩透,名君臣慶會,自然桃浪先聲,權高位顯;又得辛透年干,官居一品。一命,辛未、甲午、戊寅、壬子,壬甲兩透,印旺殺高,出將入相,名播四夷。
五月は午を建つ。仲夏(ちゅうか)は火は炎おて土は焦(こ)ぐがゆえに、先ず壬水を看て炎を解し、其次に甲木を取りて土を疏し、丙火はただ斟酌の用と作す。癸水に至っては、力量は太微(たいび)にして、大事を済(たす)くる能くさず。壬水と甲木との両透は、「君臣慶会(くんしんけいかい)」と呼ぶ——甲木は殺と為りて壬水は財と為り、君臣は相得(あいえ)たり——自然として春闈(しゅんい)に声を奪うを先とし、権位はすでに高くしかも顕し。もし年干にさらに辛金を透して往きて水を生ぜしめば、官は一品に居るべし。一造あり。辛未年・甲午月・戊寅日・壬子時。壬水・甲木は両透し、午中の印はすでに旺にして、寅甲の殺はまた高し。出(いで)て将と為り入(い)りて相と為りて、名声は四方に伝遍(でんぺん)せり。
若支成火局,即透癸水,不能大濟,是一杯水濟車薪火也。人命合此,即好學不倦,亦能成名,且主目疾。若得壬水出干,則此非比。又或土木重重,全無滴水,僧道孤貧之輩。用壬者,金妻水子。
もし地支が火局を会成せば、たとい癸水を透出すとも、また大事を済くる能くさず。あれは過(あやま)らず一杯の水を拿(と)りて一車の柴の火を救うに過ぎず。人命がこれに合せば、たとい学を好み倦(う)まず、また名を成し得るも、眼目の疾を主どる。もし能く壬水を得て干に出せば、江河の水は一杯の水の比すべきにあらず。またもし土と木とが重重畳畳して、而(しか)も一滴の水もなければ、それは僧道・孤貧の輩なり。壬水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し、水をもって子星と為す。
六月戊土・未月に生ず
六月戊土,遇夏乾枯,先看癸水,次用丙火甲木。癸丙兩透,科甲中人;或有癸無丙,見甲可許秀才,無甲略富;或有丙無癸,假道斯文,衣食頗足;或癸透辛出,以刀筆之才,可謀異路;無癸丙者,常人;若又無甲,下賤之輩。
六月は未を建つ。一夏を経過して、土はすでに干枯(かんこ)す。だから先ず癸水を看て滋潤し、其次にやっと丙火と甲木とを用る。癸・丙の両透するは、科甲中の人なり。癸水ありて丙火なきは、さらに甲木の土を疏するを見て一箇の秀才を許すべく、甲木なきもまたやや家資あるのみ。丙火ありて癸水なきは、ただ斯文を假装するに過ぎず、衣食は却って頗(すこぶ)る足る。もし癸水透出して辛金もまた出ずれば、金水は相生して、刀筆の才に凭(よ)りて一箇の異路の出身を謀り得べし。癸・丙ともになきは、常人なり。もし甲木にも至らなければ、便ち下賤の輩なり。
或土多得一甲出,不見庚辛,為人作事軒昂,性情謹慎,即不顯揚,亦文章驚世。用癸者,金妻、水子;用丙者,木妻、火子;用甲者,水妻、木子。
もし土太多くして一箇の甲木を得て干に出てそれを疏せしめ、また庚辛の金の来てこの甲木を克するを見ざれば、この人は事を辦(はん)するに気度は軒昂(けんこう)にして、性情は却って謹慎・周密なり。たとい顕達して名を揚ぐる能くさずとも、また文章は世を驚かす。癸水を取りて用と為す者は、金をもって妻星と為し水をもって子星と為し、丙火を取りて用と為す者は、木をもって妻星と為し火をもって子星と為し、甲木を取りて用と為す者は、水をもって妻星と為し木をもって子星と為す。
時日月年:癸戊己戊,丑辰未戍。時日月年:辛戊己戊,酉午未申。時日月年:丁戊癸庚,巳子未子。
以下の三造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。戊戌年・己未月・戊辰日・癸丑時——四柱はほぼ純(まった)く土のみにして、ただ時干の癸水一点の潤沢(じゅんたく)あるのみ。まさに六月戊土の「先ず癸水を看る」の意に合す。惜しむらくは甲木の土を疏するなきなり。第二造。戊申年・己未月、戊午日・辛酉時——土は重くして申酉の辛金を以てその秀気を泄らす。金はまた能く水を生ず。土潤えば金生ずの一路に属す。第三造。庚子年・癸未月・戊子日・丁巳時——癸水は干に透し、両子は根と為り、庚金は源を発す。水はすでに充足して丁火はまた能く局を暖む。配合は最も停匀(ていいん)なり。
七月戊土・申月に生ず
七月戊土,陽氣漸入,寒氣漸出,先丙後癸,甲木次之。丙癸甲透者,富貴極品;癸藏丙透,不僅秀才;丙申兩透,癸水會局藏辰,亦不失富貴;無丙得癸甲透,此人清雅,家富千金;無癸甲者,常人,有丙火,妻腎子肖;若丙甲癸三者俱無,下流之命。
七月は申を建つ。陽気は漸く収斂(しゅうれん)して内に入り、寒気は漸く透出して外に在り。だから先ず丙火を取り、後に癸水を取り、甲木は再次とす。丙・癸・甲の三者ともに透するは、富貴は極品(きょくひん)なり。癸水は蔵して丙火は透するは、ただ一箇の秀才に止(とど)まらず。丙火と甲木との両透(原文の「丙申」は当に「丙甲」と為すべし)にして、癸水はまた局を会して辰中に蔵するも、また富貴を失わざるなり。丙火なくして癸水・甲木の透出を得れば、この人は清雅にして、家は千金の富あり。癸甲ともになくしてただ丙火あるのみなれば、ただ常人なり。ただし妻は賢にして子は肖(に)たり(原文の「妻腎」は当に「妻賢」と為すべし)。もし丙・甲・癸の三様が全くなければ、便ち下流の命なり。
或支成水局,休作棄命從才,宜取甲洩之,甲透者,稍有富貴。用神妻子同前。
もし地支が水局を会成せば、財勢は盛んといえど、また動(やや)もすれば「棄命従財」に按じて看るべからず——七月の申中は本より戊土の余気あれば、日主は未(いま)だ必ずしも真に弱らず——応に甲木を取りて水の気を泄らし、兼ねて厚土を疏すべし。甲木の透出するは、やや富貴あり。用神と妻星・子星との取法は、前に説く所と同じ。
時日月年:壬戊戊壬,午辰申寅。時日月年:癸戊甲庚,丑寅申寅。時日月年:丙戊丙辛,辰子申酉。
以下の三造はなお「時・日・月・年」の順に横列す。第一造。壬寅年・戊申月・戊辰日・壬午時——両壬は財と為り、寅中の甲木は殺と為る。申辰は暗に水局を会し、時支の午火はまた能く身を暖む。まさに「支は水局を成し、甲を取りてこれを泄らす」の様子なり。第二造。庚寅年・甲申月・戊寅日・癸丑時——甲木は干に透して土を疏し、癸水は時上に在りて滋潤し、庚金は水の源を発す。甲癸は並(あわ)せ見ゆるも丙なし。「丙なくして癸甲の透を得れば、この人は清雅」の一類に属す。第三造。辛酉年・丙申月・戊子日・丙辰時——両丙は照暖し、申子辰は水局を会成す。丙火・癸水の意は倶(とも)に具足す。これは七月戊土の上等の配置なり。
