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荘公

战国 · 公羊高 · 第6巻 / 44

莊公(經一一)元年

荘公(経一一)元年

春,王正月。

春、周暦の正月。

(傳)公何以不言即位?《春秋》君弒,子不言即位。君弒則子何以不言即位?隱之也。孰隱?隱子也。

(伝)なぜ荘公の「即位」を書かないのか。《春秋》では国君が弑された場合、その子は即位を書かない。国君が弑されたのに、なぜ子は即位を書かないのか。彼を哀れんだのである。誰を哀れんだのか。この子を哀れんだのである。

(經一二)三月,夫人孫於齊。

(経一二)三月、夫人は斉に逃げた。

(傳)孫者何?孫猶孫也。內諱奔謂之孫。夫人固在齊矣,其言孫於齊何?念母也。正月以存君,念母以首事。夫人何以不稱姜氏?貶。曷為貶?與弒公也。其與弒公奈何?夫人譖公於齊侯,公曰:「同非吾子,齊侯之子也。」齊侯怒,與之飲酒。於其出焉,使公子彭生送之。於其乘焉,搚幹而殺之。念母者,所善也,則曷為於其念母焉貶?不與念母也。

(伝)「孫」とは何か。「孫」は「遜」と同じである。魯は自国の出奔を隠して「孫」と言う。夫人はもともと斉にいたのに、なぜ「孫于斉」と書くのか。母を思ったからである。正月をもって君を存し、母を思うことをもって事の始めとした。夫人はなぜ姜氏と称しないのか。貶めたのである。なぜ貶めたのか。桓公の弑に加担したからである。どのように加担したのか。夫人は斉侯の前で桓公を讒言し、桓公は「同はわが子ではない、斉侯の子だ」と言った。斉侯は怒り、彼とともに酒を飲んだ。出て行くところで、公子彭生に送らせた。車に乗るところで、肋骨を折って殺させた。母を思うことはもともと経文が是とするところなのに、なぜ母を思うこの箇所で貶めたのか。このような母の思い方を是としなかったのである。

(經一三)夏,單伯逆王姬。

(経一三)夏、単伯が王姫を迎えた。

(傳)單伯者何?吾大夫之命乎天子者也。何以不稱使?天子召而使之也。逆之者何?使我主之也。曷為使我主之?天子嫁女乎諸侯,必使諸侯同姓者主之。諸侯嫁女於大夫,必使大夫同姓者主之。

(伝)単伯とは何者か。我が魯国の、天子に命ぜられた大夫である。なぜ「使」と称しないのか。天子が召して派遣したからである。「逆之」とは何か。我が魯国に主宰させたのである。なぜ我が魯国に主宰させたのか。天子が娘を諸侯に嫁がせるときは必ず同姓の諸侯に主宰させ、諸侯が娘を大夫に嫁がせるときは必ず同姓の大夫に主宰させる。

(經一四)築王姬之館於外。

(経一四)外に王姫の館を築いた。

(傳)何以書?譏。何譏爾?築之,禮也;於外,非禮也。於外何以非禮?築於外,非禮也。其築之何以禮?主王姬者必為之改築。主王姬者曷為必為之改築?於路寢則不可,小寢則嫌,群公子之舍則以卑矣,其道必為之改築者也。

(伝)なぜ書いたのか。譏刺である。何を譏刺したのか。館を築くことは礼にかなうが、外に築くのは礼ではない。外に築くことがなぜ礼ではないのか。外に築くことは礼ではない。築くことはなぜ礼なのか。王姫の婚儀を主宰する者は必ず別に改築しなければならない。主宰する者はなぜ必ず改築しなければならないのか。路寝に置くのは不可であり、小寝に置くのは嫌があり、群公子の舎に置くのは卑しすぎる。その道理で必ず改築しなければならないのである。

(經一五)冬,十月乙亥,陳侯林卒。王使榮叔來錫桓公命。

(経一五)冬十月乙亥、陳侯林が卒した。王が栄叔を遣わして桓公の命を賜りに来た。

(傳)錫者何?賜也。命者何?加我服也。其言桓公何?追命也。

(伝)「錫」とは何か。賜である。「命」とは何か。我らに服を加えることである。なぜ「桓公」と言うのか。追って賜った命だからである。

(經一六)王姬歸於齊。

(経一六)王姫が斉に嫁いだ。

(傳)何以書?我主之也。

(伝)なぜ書いたのか。我が魯国が主宰したからである。

(經一七)齊師遷紀、郱、鄑、郚。

(経一七)斉の軍が紀の郱・鄑・郚を遷した。

(傳)遷之者何?取之也。取之則曷為不言取之也?為襄公諱也。外取邑不書,此何以書?大之也。何大爾?自是始滅也。

(伝)「遷之」とは何か。奪うことである。奪うのなら、なぜ「取」と書かないのか。斉襄公のために隠したのである。外が城邑を奪うことは例によって記さないのに、ここではなぜ記したのか。それを大きく書いたのである。なぜ大きく書いたのか。国を滅ぼすことがここから始まるからである。

莊公(經二一)二年

荘公(経二一)二年

春,王二月,葬陳莊公。

春、周暦の二月、陳荘公を葬った。

(經二二)夏,公子慶父帥師伐於餘丘。

(経二二)夏、公子慶父が軍を率いて於余丘を伐った。

(傳)於餘丘者何?邾婁之邑也。曷為不繫乎邾婁?國之也。曷為國之?君存焉爾。

(伝)於余丘とは何か。邾婁の城邑である。なぜ邾婁に係属させないのか。それを一国として扱ったのである。なぜ一国として扱ったのか。そこに国君がいたからである。

(經二三)秋,七月,齊王姬卒。

(経二三)秋七月、斉の王姫が卒した。

(傳)外夫人不卒,此何以卒?錄焉爾。曷為錄焉爾?我主之也。

(伝)外の夫人は例によって卒を記さないのに、ここではなぜ記したのか。彼女を書き記したのである。なぜ書き記したのか。我が魯国が主宰したからである。

(經二四)冬,十有二月,夫人姜氏會齊侯於郜。乙酉,宋公馮卒。

(経二四)冬十二月、夫人姜氏が郜で斉侯に会った。乙酉、宋公馮が卒した。

莊公(經三一)三年

荘公(経三一)三年

春,王正月,溺會齊師伐衛。

春、周暦の正月、溺が斉の軍と会合して衛を伐った。

(傳)溺者何?吾大夫之未命者也。

(伝)溺とは何者か。我が魯国の、まだ命を受けていない大夫である。

(經三二)夏,四月,葬宋莊公。

(経三二)夏四月、宋荘公を葬った。

(經三三)葬桓王。

(経三三)桓王を葬った。

(傳)此未有言崩者,何以書葬?蓋改葬也。

(伝)前に「崩」と書いていないのに、なぜ葬を記したのか。おそらく改葬である。

(經三四)秋,紀季以酅入於齊。

(経三四)秋、紀季が酅を携えて斉に入った。

(傳)紀季者何?紀侯之弟也。何以不名?賢也。何賢乎紀季?服罪也。其服罪奈何?魯子曰:「請後五廟以存姑姊妹。」

(伝)紀季とは何者か。紀侯の弟である。なぜ名を称しないのか。賢だからである。紀季はどこが賢なのか。彼は罪に服した。どのように服したのか。魯子曰く、「五つの宗廟を残して、姑・姉妹を存せしめんことを請う」。

(經三五)冬,公次於郎。

(経三五)冬、荘公が郎に次した。

(傳)其言公次於郎何?刺欲救紀而後不能也。

(伝)なぜ「公次于郎」と書いたのか。彼が紀を救おうと思いながら、後にはできなかったことを譏ったのである。

莊公(經四一)四年

荘公(経四一)四年

春,王二月,夫人姜氏饗齊侯於祝丘。三月,紀伯姬卒。

春、周暦の二月、夫人姜氏が祝丘で斉侯を饗応した。三月、紀伯姫が卒した。

(經四二)夏,齊侯、陳侯、鄭伯遇於垂。

(経四二)夏、斉侯・陳侯・鄭伯が垂で遇った。

(經四三)紀侯大去其國。

(経四三)紀侯がその国を大去した。

(傳)大去者何?滅也。孰滅之?齊滅之。曷為不言齊滅之?為襄公諱也。《春秋》為賢諱。何賢乎襄公?復讎也。何讎爾?遠祖也。哀公亨乎周,紀侯譖之。以襄公之為於此焉者,事祖禰之心盡矣。盡者何?襄公將復讎乎紀,卜之曰:「師喪分焉。寡人死之,不為不吉也。」遠祖者,幾世乎?九世矣。九世猶可以復讎乎?雖百世可也。家亦可乎?曰:不可。國何以可?國君一體也;先君之恥猶今君之恥也,今君之恥猶先君之恥也。國君何以為一體?國君以國為體,諸侯世,故國君為一體也。今紀無罪,此非怒與?曰:非也。古者有明天子,則紀侯必誅,必無紀者。紀侯之不誅,至今有紀者,猶無明天子也。古者諸侯必有會聚之事、相朝聘之道,號辭必稱先君以相接,然則齊、紀無說焉,不可以並立乎天下。故將去紀侯者,不得不去紀也。有明天子,則襄公得為若行乎?曰:不得也。不得則襄公曷為為之?上無天子,下無方伯,緣恩疾者可也。

(伝)「大去」とは何か。滅亡である。誰が滅ぼしたのか。斉が滅ぼした。なぜ斉が滅ぼしたと書かないのか。襄公のために隠したのである。《春秋》は賢者のために隠す。襄公はどこが賢なのか。彼は讐を復した。讐とは何か。遠祖の讐である。哀公が周で烹られたのは、紀侯が讒言したからである。襄公のこのことにおける振る舞いを見れば、祖宗に仕える心は尽きたと言える。「尽」とは何か。襄公が紀国に讐を復さんとして卜したところ、卜辞に「軍は半分を失うであろう」とあった。襄公曰く、「寡人はこのために死すとも、不吉とは言えぬ」。遠祖とは何世か。すでに九世である。九世でもまだ讐を復せるのか。百世でもなお可である。大夫の家でも可か。答えて曰く、不可である。国はなぜ可なのか。国君は一体である。先君の恥は即ち今の国君の恥、今の国君の恥は即ち先君の恥である。国君はなぜ一体なのか。国君は国をもって体とし、諸侯は世々相継ぐ。ゆえに国君は一体である。いま紀国に罪がないのに、これは怒りを移すことではないか。答えて曰く、そうではない。古に明らかな天子があれば、紀侯は必ず誅され、必ずや紀国は再びなかったはずである。紀侯が誅されず今日に至るまで紀国があるのは、まさに明らかな天子がいなかったからである。古の諸侯は必ず会聚の事・相朝聘の義があって、辞令を称えるときは必ず先君をもって交接した。されば斉と紀とは言い合わせうべき言葉がなく、天下に並び立つことができなかった。ゆえに紀侯を去らんとすれば、紀国を去らざるを得ない。明らかな天子があれば、襄公はなおこのようなことができるか。答えて曰く、できない。できないのに、なぜ襄公はなおしたのか。上に天子なく下に方伯なければ、恩讐に従って行うことは可である。

(經四四)六月乙丑,齊侯葬紀伯姬。

(経四四)六月乙丑、斉侯が紀伯姫を葬った。

(傳)外夫人不書葬,此何以書?隱之也。何隱爾?其國亡矣,徒葬於齊爾。此復讎也,曷為葬之?滅其可滅,葬其可葬。此其為可葬奈何?復讎者非將殺之,逐之也。以為雖遇紀侯之殯,亦將葬之也。

(伝)外の夫人は葬を記さないのに、ここではなぜ記したのか。彼女を哀れんだのである。何を哀れんだのか。彼女の国は亡び、ただ斉で葬られたにすぎない。これは復讐なのに、なぜ彼女を葬ったのか。滅ぶべきは滅ぼし、葬るべきは葬る。どうすれば葬るべきか。復讐する者は彼女を殺そうとするのではなく、彼らを追い出そうとするのである。たとえ紀侯の殯に出遭っても、なお彼を葬るであろうと思ったからである。

(經四五)秋,七月。

(経四五)秋七月。

(經四六)冬,公及齊人狩於郜。

(経四六)冬、荘公が斉の人と郜で狩りをした。

(傳)公曷為與微者狩?齊侯也。齊侯則其稱人何?諱與讎狩也。前此者有事矣,後此者有事矣,則曷為讀於此焉譏?於讎者將壹譏而已,故擇其重者而譏焉,莫重乎其與讎狩也。於讎者則曷為將壹譏而已?讎者無時,焉可與通;通則為大譏,不可勝譏,故將壹譏而已,其餘從同。

(伝)荘公はなぜ地位の微しい者と狩りをしたのか。相手は実は斉侯である。斉侯なら、なぜ「人」と称したのか。讐人と狩りをすることを隠したのである。この前に事がありこの後にも事があるのに、なぜここを読んで初めて譏刺するのか。讐人に対しては一度だけ譏刺する用意があり、ゆえに最も重いものを選んで譏刺する。讐人と狩りをするより重いものはない。なぜ讐人に対し一度だけ譏刺するのか。讐人とは往き来すべき時がない。一往き来すれば大いなる譏刺となり、譏刺し尽くせない。ゆえに一度だけ譏刺する用意があり、残りはみなこの条に準じて類推する。

莊公(經五一)五年

荘公(経五一)五年

春,王正月。

春、周暦の正月。

(經五二)夏,夫人姜氏如齊師。

(経五二)夏、夫人姜氏が斉の軍のもとに行った。

(經五三)秋,倪黎來來朝。

(経五三)秋、倪の黎来が来朝した。

(傳)倪者何?小邾婁也。小邾婁則曷為謂之倪?未能以其名通也。黎來者何?名也。其名何?微國也。

(伝)倪とは何か。小邾婁である。小邾婁なら、なぜ倪と言うのか。まだその名号をもって通行できないからである。黎来とは何か。名である。名を称するのはなぜか。小国だからである。

(經五四)冬,公會齊人、宋人、陳人、蔡人,伐衛。

(経五四)冬、荘公が斉人・宋人・陳人・蔡人と会合して衛を伐った。

(傳)此伐衛何?納朔也。曷為不言納衛侯朔?闢王也。

(伝)この衛を伐ったのは何のためか。朔を入れようとしたのである。なぜ「納衛侯朔」と書かないのか。天子を避けたのである。

莊公(經六一)六年

荘公(経六一)六年

春,王三月,王人子突救衛。

春、周暦の三月、王人子突が衛を救った。

(傳)王人者何?微者也。子突者何?貴也。貴則其稱人何?系諸人也。曷為系諸人?王人耳。

(伝)「王人」とは何者か。地位の微しい者である。子突とは何か。貴い者である。貴いのなら、なぜ「人」と称したのか。彼を「人」に係属させたのである。なぜ「人」に係属させたのか。彼はただ王の人にすぎないからである。

(經六二)夏,六月,衛侯朔入於衛。

(経六二)夏六月、衛侯朔が衛に入った。

(傳)衛侯朔何以名?絕。曷為絕之?犯命也。其言入何?篡辭也。

(伝)衛侯朔はなぜ名を称されるのか。彼を断ち絶ったのである。なぜ断ち絶ったのか。命令に違犯したからである。なぜ「入」と書いたのか。これは簒位の措辞である。

(經六三)秋,公至自伐衛。

(経六三)秋、荘公が衛を伐った軍から帰った。

(傳)曷為或言致會?或言致伐?得意致會,不得意致伐。衛侯朔入於衛,何以致伐?不敢勝天子也。

(伝)あるものは会から帰ったと書き、あるものは征伐から帰ったと書くのはなぜか。得意なら会から帰ったと書き、得意でなければ征伐から帰ったと書く。衛侯朔が衛に入ったのに、なぜなお征伐から帰ったと書くのか。天子に勝ったとは言いあえないからである。

(經六四)螟。

(経六四)螟虫が害をなした。

(經六五)冬,齊人來歸衛寶。

(経六五)冬、斉人が来て衛の宝器を帰した。

(傳)此衛寶也,則齊人曷為來歸之?衛人歸之也。衛人歸之,則其稱齊人何?讓乎我也。其讓乎我奈何?齊侯曰:「此非寡人之力,魯侯之力也。」

(伝)これは衛の宝器なのに、なぜ斉人が来て帰したのか。実は衛人が帰したのである。衛人が帰したのなら、なぜ斉人と称したのか。我が魯国に推し譲ったのである。どのように我が魯国に推し譲ったのか。斉侯曰く、「これは寡人の力ではない、魯侯の力である」。

莊公(經七一)七年

荘公(経七一)七年

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