天后の十二位に臨む主る所
天后臨寅財物交,婚姻和會富家豪;七里路邊逢貴婦,射為草木彩花袍。天后臨卯婦外情,賊盜人亡官事興;外婦人家蠶繭好,純絲竹木帶鹽行。天后臨辰不可當,爭張產難婦人傷;園丘甕破遭水溺,木勺破罐刀具藏。
天后が寅に臨めば、財物の往來・交割を主り、婚姻が和合して富豪の家と親を結ぶ。七里を走れば、路邊に貴婦に遇うべし。射覆の物は草木と彩色の花袍。天后が卯に臨めば、婦人が外に私情あるを主り、また盗賊・人の亡故して官司の興起するを主る。外の婦人の家の蚕繭は生長好し。帶ぶる所は純絲・竹木と食鹽。天后が辰に臨めば、その勢い當たるべからず。争執・難產にして婦人が傷を受くるを主る。園中の土丘の上に瓮罐が破裂し、さらに水に溺るるに遭う。藏する所は木の勺・破罐と刀具。
天后臨巳宅血凶,水火相煎口舌重;婦人災病心氣痛,絲蠶減耗血財凶。天后臨午陰人災,文狀口舌事不諧;水克婦人心氣痛,出門又見婦悲哀。天后臨未家有井,後婦損兒許願成;邀候群女臨井畔,不然夯萊抱麻行。
天后が巳に臨めば、宅の中に血光の凶あるを主り、水火が相い煎じて口舌が沉重なり。婦人が災に遭い病みて、心氣の疼痛を患う。蚕絲は減産・耗損し、血光と財物と兩に凶なり。天后が午に臨めば、女眷に災あるを主り、文書・狀紙と口舌とが事情を和諧ならざらしむ。水が來て火を克すれば、婦人の心氣の疼痛を主る。門を出ればまた婦人の悲哀を見ん。天后が未に臨めば、家中に井あるを主り、後に娶りたる妻が子女を傷損して、願を許してやっと成就すべし。途中では一群の女子が井の畔に臨むを見、さもなくば人が菜を擡ぎ、麻を抱えて行走するを見ん。
天后臨申兒誕生,夫妻分離向外行;邀候婦人擔小女,懷藏金鏡及磁瓶。天后臨酉事不明,妻奴賊盜出遊行;婚姻喜慶占財吉,射候為情是此情。天后臨戌有爭呼,錢帛官職有外謀;邀候必逢擔瓦器,懷中紅礅藥銅錢。
天后が申に臨めば、孩子を生み下るを主るが、夫妻は却って分離して人が外に向かって遠行す。途中では婦人が小女孩を擔ぐに遇うべし。藏する所は金鏡と瓷瓶。天后が酉に臨めば、事情が明らかならざるを主り、妻・奴僕と盗賊とが皆外に出て遊蕩す。婚姻・喜慶と銭財を占えば則ち吉。射覆と途中の遇う所とは、皆この一路の情形を出でず。天后が戌に臨めば、争執・呼喝あるを主り、銭帛と官職とが皆外人に圖謀せらる。途中では必ず人が瓦器を擔ぐに遇うべし。藏する所は紅色の墩子・藥物と銅銭。
天后臨亥到本家,錢帛婚姻射是花。望喜求官應不失,見豬形黑更無差。天后臨子神喜和,萬事占之福必多。射覆定知青細碎,路逢酒器及師婆。天后臨丑後婦多,公私爭訟友沉痾。射覆只言神器物,路上逢見瞎眼婆。
天后が亥に臨んで本家に到れば、銭帛と婚姻の事を主り、射覆の藏する所は花。喜事を望み官を求むれば応えて失わず。途中では猪を見、形体の色が黑ければ、断ずること毫も差錯なし。天后が子に臨めば、この神は歡喜・和順にして、萬事を占えば福氣は必ず多し。射覆は定めて青色にして細碎なるものと断じ得べし。路上では酒器と巫婆に遇うべし。天后が丑に臨めば、家中に後に娶りたる妻の多きを主り、公私の兩面ともに争訟ありて、友人は病に臥して沉重なり。射覆はただ神像・器物と言う。路上では眼の瞎えたる老婆婆に遇見せん。
功曹の十二位に臨む主る所
臨辰戌:主官司文書動,爭競錢財、馬匹、奴婢之事。臨卯:主有同姓爭張、奸私。來意為修宅展奪事。臨巳:主遠信悲泣,亦主灶神動。臨午:及主有官事動及爭文字交加,亦主追攝之事。臨未:主人克妻,亦有後婦,又主有文契及錢財爭訟。
以下の十二篇は散文の條目の寫法に改め、逐一に十二将神が各支の上に落つるときに主る事を列べ、句首の「臨某」は即ちその将神の臨む所の地支である。功曹(寅)が辰あるいは戌に臨めば、官司と文書の發動を主り、銭財・馬匹・奴婢の事のために相争う。卯に臨めば、同姓の人の争執を主り、併せて姦私あり。來人の來意は宅を修め張を展すこと争奪のため。巳に臨めば、遠方より來信して人をして悲泣せしむるを主り、また竈神の發動を主る。午に臨めば、官司の發動を主り、文書のために交い相争い、また官府の追捕・拘拿の事を主る。未に臨めば、この人が妻を克するを主り、家中に別に續娶の後妻あり、また文書・契約と銭財のために官司を打つを主る。
臨申:主有婚姻,然媒人反覆爭張,損財,又牛馬累次有傷。臨酉:主家散亂,各爭役吏應之。臨亥子:主其家有入舍婿或外財,更宜六畜,又必大富。臨丑:主有患腳及頭目人,其家主破財及傷六畜。臨本位:主有神樹動,其家新修舍屋,出高名及役人。
功曹が申に臨めば、婚姻の事あるを主るが、媒人が反覆・無常にして争執を起こし、これに因りて財を損じ、牛馬も屢々傷を受く。酉に臨めば、家中が散亂するを主り、各人が争いて差役・吏員を當たるは、これに應ず。亥あるいは子に臨めば、水が來て木を生じ、この家に入り婿あるいは外來の財あるを主り、また六畜を養うに宜しく、必ず大富す。丑に臨めば、家中に脚の疾と頭目の疾を患う人あるを主り、さらに財を破り併せて六畜を傷損するを主る。寅のこの本位に臨めば、神樹の發動あるを主り、この家は新たに房屋を修えて、名望ある人と差役・吏員を出さん。
太冲の十二位に臨む主る所
臨辰:主巽宅牆根被車碾破,水盪出尸應之,來意為錢。臨巳:主其家為生小口,灶神動,憂人口,散亂或有光影。臨午:主有官事急速驚恐。臨未:主必有爭張,傷妻財,散婚姻。臨申:主有車翻傷人,牛折左角。臨酉:主爭門戶,家內反覆作聲,曾三年內失鎖子一具。
太冲(卯)が辰に臨めば、東南・巽方の宅子の牆根が車に碾壞せられるを主り、また水が尸首を蕩き出すを主りて、これに應ず。來人の來意は銭のため。巳に臨めば、この家に小孩を生むを主り、竈神が發動し、家中の人口のために憂心し、事情が散亂し、あるいは光影を現ず。午に臨めば、官司の來ること急速にして人をして惊恐せしむるを主る。未に臨めば、必ず争執ありて、妻と銭財を傷損し、婚事もまた散ず。申に臨めば、車が翻りて人を傷るを主り、牛が左角を折る。酉に臨めば、門戸のために相争うを主り、家の裏に反覆して聲響ありて、三年の内にかつて一具の鎖を失せり。
臨戌:主失了骨殖,或爭財更主枷獄,兼四足走失。臨亥:不宜占宅,弟兄不睦又破財。臨子:主有妻女逃亡,出外渡河有災,火子投井應之。臨丑:主父母患病、妻死,其家割賣,以分田土應之。臨寅、卯:主門戶作聲,賊動兩度,近東有枯井,生二女,破家。
太冲が戌に臨めば、骸骨を喪失するを主り、あるいは財を争いて枷を受け獄に入り、兼ねて四足の牲畜が走失す。亥に臨めば、宅舍を占うに宜しからず、兄弟が和睦せずしてまた財を破るを主る。子に臨めば、妻・女兒が逃亡するを主り、外に出て河を渡りて災あり、さらに人の井に投ぐるに應ず。丑に臨めば、父母が病を患い妻が死亡するを主り、この家は家産を割賣して、田土を分割するに應ず。寅あるいは卯に臨めば、本氣と相い倂びて、門戸が聲を作すを主り、盗賊が兩度發動し、東に倚りて一の枯井ありて、家中に二の女兒を生みて、家道は敗落す。
天罡の十二位に臨む主る所
臨巳:主有兵鬼作怪,因而為災,兼灶神動,人口有災,小女病。臨午:主有惡信來,主官事口舌。臨未主有損牛羊,及妻爭物也。臨申主外爭張,官司逃避,失盜、田土之事。臨酉:主雞鳴作怪,或火光發,有死喪及爭財與銅鐵。臨戌:主爭訟,買賣駝驢,其家主有死亡之事。
天罡(辰)が巳に臨めば、兵死の鬼の怪を為すあるを主り、因りて災と成り、兼ねて竈神が發動し、家中の人口が災に遭い、小女儿が病む。午に臨めば、凶信の到來あるを主り、官司と口舌を主る。未に臨めば、牛羊を傷損するを主り、および妻と物件を争奪す。申に臨めば、外に在りて争執するを主り、官司を躲避して逃走し、また失竊と田土の事あり。酉に臨めば、鷄鳴が怪を為すを主り、あるいは火を失い、死喪の事ありて、併せて銭財と銅鐵のために相争う。戌に臨めば、争訟を主り、駱駝と驢とを賣買し、この家に人の死亡の事あらん。
臨亥:主豬食其子,亦爭訟驚恐。臨子:主爭水道、井、池、或四足怪動。臨丑:主惡人仇恨,起官事,兄弟不和,主分張。臨寅:主有文狀,亦主貴客不和,或馬傷人亡。臨卯:主兄弟生分,同居各食,又主不測災禍,或爭奴馬。臨本位主有井,水道入墳墓,生女,亦主驚怪。
天罡が亥に臨めば、母の猪が自己の仔を食うを主り、また争訟と惊恐を主る。子に臨めば、水道・水井・池塘のために相争うを主り、あるいは四足の牲畜に怪異を現ず。丑に臨めば、惡人と仇を結ぶを主り、官司を惹き起こし、兄弟が和せずして家を分かつを主る。寅に臨めば、文書・狀紙あるを主り、また貴客と和せざるを主り、あるいは馬匹が人を傷りて人死に至らしむ。卯に臨めば、兄弟が生分するを主り、同じく一處に住むといえども各々火を起こし、また不測の災禍を主り、あるいは奴僕・馬匹を争奪す。辰のこの本位に臨めば、家中に井あるを主り、水道が墳墓に通じ、女兒を生み、また驚怪を見るを主る。
太乙の十二位に臨む主る所
太乙所臨各位吉凶與勝光同斷。
太乙(巳)が各位に落つる吉凶は、次の篇の勝光(午)が各位に臨むの断法と同じく、あの一篇に照らして推すべし。これは巳と午とが同じく火に屬し、兩位の将神の性情・類象が相近ければ、故に原書はさらに別の條目を立てざるなり。
勝光の十二位に臨む主る所
臨未:主爭婦女頭面上物,或爭婚。臨申:主有死傷及鋼鐵鳴。臨酉:主有官事之爭。臨戌:主文字信息動。臨亥:主有災,見官事帶血光,來意為心痛病。臨子:主有婦人產傷。
勝光(午)が未に臨めば、婦女の頭面の上の首飾を争奪するを主り、あるいは婚事を争奪す。申に臨めば、火が金を克して、死傷あるを主り、併せて鋼鐵の物が聲響を發す。酉に臨めば、官司の争あるを主る。戌に臨めば、文書・消息の發動を主る。亥に臨めば、水が火を克して、災あるを主り、官司に遇いてさらに血光を帶び、來人の來意は心痛の病である。子に臨めば、同じく水が來て火を克して、婦人の生産に傷を受くるを主る。
臨丑:主文字闇昧不明。臨寅:主有文字動,或因花樹爭張。臨卯:主有信息,更主移宅兩次也。臨辰:主有文字交加。臨巳:主廚灶內火發,宅內有破灶。
勝光が丑に臨めば、文書が曖昧・不明を主る。寅に臨めば、木が來て火を生じ、文書の發動を主り、あるいは花樹に因りて争執を起こす。卯に臨めば、同じく木火が相生して、消息の到來あるを主り、さらに二度家を移したるを主る。辰に臨めば、文書が交い加え臨んで事情が紛紜するを主る。巳に臨めば、兩火が相い倂びて、厨房・竈の内に火が起こるを主り、宅の中に破損せる竈台あり。原書の勝光の一篇は午の本位に臨むの一条を載せず、前の幾篇の體例と略々出入りあり。
小吉の十二位に臨む主る所
臨寅:主有口舌、願信、及樹神動。臨卯:主人邀飲,或失牛羊及四足物。亦主婦人病。臨辰:主爭田宅鄰財。臨巳:主得陰人財帛。更有小房富。臨午:主有孤寡婦人掌家事,其家主陰旺陽衰。臨本位:來意占羊及飛禽,主婚姻事。
小吉(未)が寅に臨めば、木が土を克して、口舌あるを主り、また願を還すの信約と樹神の發動を主る。卯に臨めば、同じく木が來て土を克して、人が飲に邀うを主り、あるいは牛羊等の四足の牲畜を失い、また婦人の病を主る。辰に臨めば、兩土が相い倂びて、田宅と鄰居の財産のために相争うを主る。巳に臨めば、火が來て土を生じ、女眷の財帛を得るを主り、さらに小房のこの一支が富裕なるを主る。午に臨めば、同じく火土が相生して、孤寡の婦人が家事を掌管するを主り、この家は陰氣が旺にして陽氣が衰う。未のこの本位に臨めば、來意は羊と飛禽を占い、婚姻の事を主る。
臨申:主家長生外心。因此破家,及走失、遠行、相送。臨酉:主爭錢財,更主喪事及有後婦出家。臨戌:主爭財,墓葬不利。絕卻子孫破家,因後婦入室。臨亥:主殺三小女,又主豬食其子。臨子:主有鬼怪,驚恐多病。臨丑:主移宅兩次,子孫少,亦多殘疾。
小吉が申に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、家長が外心を生ずるを主り、これに因りて家を破り、併せて走失・遠行と送別の事あり。酉に臨めば、同じく氣が泄れて、銭財を争奪するを主り、さらに喪事および續娶の妻の出家あるを主る。戌に臨めば、兩土が相い倂びて、財を争うを主り、墓を葬むること利あらず、子孫を斷絶し家道が敗落するに至り、起因は後妻を娶りて門に入れたるに在り。亥に臨めば、土が水を克して、三の小さな女兒を害死するを主り、また母の猪が自己の仔を食うを主る。子に臨めば、同じく土が來て水を克して、鬼怪あるを主り、惊恐して病多し。丑に臨めば、丑未の相冲して、二度家を移したるを主り、子孫が稀少にして、しかも多く残疾あり。
傳送の十二位に臨む主る所
臨寅:主尊長死亡,或無父母,遷移田宅凶。臨卯:主無子孫,出外自將財物去,又移門、失物、損車。臨辰:主有客死遠方,或劍下死,或是軍人。臨巳:主家中灶鳴,及兩度移灶,必主破漏。臨午:主其家出徒配刑人及避官事走失。臨未:主有口願未還,更主隨他人走出。
傳送(申)が寅に臨めば、金が木を克して、尊長の死亡を主り、あるいは父母が俱に亡く、田宅を遷移するは凶。卯に臨めば、同じく金が木を克して、子孫なきを主り、人が外に出て財物を併せて持ち去り、また門を遷し物を失い車輛を損壞するを主る。辰に臨めば、人が遠方に客死するを主り、あるいは刀劍の下に死し、あるいは兵を當たる人。巳に臨めば、火が金を克して、家中の竈台が自鳴するを主り、併せて兩度竈を遷し、必ず房屋の破漏を主る。午に臨めば、同じく火が來て金を克して、この家に徒刑・流配に判せらる人を出し、および官司を躲避して走失す。未に臨めば、許した口願がいまだ還さざるを主り、さらに他人に隨い走りて出づるを主る。
臨本位:主其家先祖得貴,或武貴死亡,又移宅破財。臨酉:必主男子婦人惡疾呼聲,死亡應之。臨戌:主翻移墳墓,家出惡子孫,身肥短,不廉潔。臨亥:主折傷六畜,流移、橫死,財物不聚。臨子:主小兒鬼祟在家,子孫孤獨外死之凶。臨丑:主偷牛,三年內曾銅鐵鷗;或四足怪,主殺害。
傳送が申のこの本位に臨めば、この家の先祖がかつて顯貴を得たるを主り、あるいは武職・顯貴の者が亡故し、また宅を遷して財を破るを主る。酉に臨めば、兩金が相い倂びて、必ず男女が惡疾を患いて痛みを呼ぶを主り、死亡に應ず。戌に臨めば、墳墓を翻動して遷移するを主り、家中に凶惡の子孫を出し、身材は肥えて矮く、行爲は廉潔ならず。亥に臨めば、金が水を生じて氣が泄れ、六畜を折傷するを主り、流離・遷徙して橫死し、財物が聚まらず。子に臨めば、同じく氣が泄れて、小兒が鬼祟に纏われて家に在るを主り、子孫が孤独にして外に客死するの凶。丑に臨めば、牛を偸むを主り、三年の内にかつて銅鐵の物が怪を出したり。あるいは四足の牲畜が怪を爲し、殺害の事あるを主る。
從魁の十二位に臨む主る所
臨寅:主其家被賊開後門盜財物,或出自縊陰人,惡傷死一人,家內有刀一口,曾傷人,其家必無尊長。臨卯:主有官事文字,外人暗害家口,夜間金聲,長現光彩。臨辰:主爭銅鐵器物,及文字動,文字爭張等事應之。臨巳:必主錢物破損,小人索惹生事,陰人災滯。
從魁(酉)が寅に臨めば、金が木を克して、この家が賊に後門を撬き開けられて財物を偸まるるを主り、あるいは縊死したる女子を出し、一人が凶死し、家の裏に一の刀ありてかつて人を傷り、この家は必ず尊長が堂に在らず。卯に臨めば、同じく金が木を克して、官司と文書あるを主り、外人が暗中に家人を加害し、夜裏に金属の聲を聞き、常に光彩を現ず。辰に臨めば、土が金を生じて、銅鐵の器物を争奪するを主り、併せて文書の發動あり、文書のために争執するの類の事は皆これに應ず。巳に臨めば、火が金を克して、必ず銭物が破損するを主り、小人が索め惹きて事を生じ、女眷に災ありて滞礙す。
臨午:占射白物,來意必為心痛,又主孝服喪亡。臨未:主有羊酒吃食,立應宴會之吉。臨申:主有兄弟遠出回家,或姊妹聚會,六畜吉。臨本位:主金聲暗鳴,夜間被賊開房門,姦婦女應之。臨戌:主有伏尸在酉地,其家不和,出惡徒傷人,男患頭目。
從魁が午に臨めば、射覆の藏する所は白色の物にして、來人の來意は必ず心痛の疾で、また孝服と喪亡を主る。未に臨めば、土が來て金を生じて、羊肉と酒食あるを主り、立ちどころに宴会の吉に應ず。申に臨めば、兩金が相い倂びて、兄弟が遠行して家に歸るを主り、あるいは姉妹が聚会し、六畜もまた吉。酉のこの本位に臨めば、金属の物が暗中に鳴り響くを主り、夜裏に賊に房門を撬き開けられ、婦女を姦污するに應ず。戌に臨めば、尸首が酉の地に埋伏するを主り、この家は和せず、凶惡の徒を出して人を傷り、男子は頭目の疾を患う。
臨亥:主婚姻成,生產女,妻欲生外心,淫逸。臨子:主夫妻分離,與亥同斷,求財必遂,更主葬埋事。臨丑:主與比鄰陰人相謀、盜賣他人土地,主立虛契。
從魁が亥に臨めば、金が水を生じて氣が暢び、婚姻の成就を主り、女兒を生み下るが、妻は外心を生ぜんと欲して行爲が淫逸す。子に臨めば、同じく金水が相生して、夫妻の分離を主り、断法は亥に臨むと同じ。財を求めれば必ず順遂し、さらに埋葬の事を主る。丑に臨めば、土が來て金を生じて、隣居の女眷と合謀して、他人の土地を盜賣するを主り、虛假の契約を立つるを主る。
河魁の十二位に臨む主る所
臨寅:主家有惡犬傷人,又有官事。臨卯:主怪起,或四足相繼入門,又主官事。臨辰:主有兩次鬥訟,又主兄弟分爭。臨巳:主灶神動,又主犬上屋作怪。臨午:主爭訟口舌,信來當汙,及有傷破血事。臨未:主犬咬羊,婦人病,貴人有祿,主後婦嫁,爭婚姻。
河魁(戌)が寅に臨めば、木が土を克して、家中に惡犬ありて人を傷るを主り、また官司あり。卯に臨めば、同じく木が來て土を克して、怪異の發生するを主り、あるいは四足の牲畜が相接して門に入り、また官司を主る。辰に臨めば、辰戌の相冲して、兩度の争闘・訴訟あるを主り、また兄弟が家を分かち相争うを主る。巳に臨めば、火が來て土を生じて、竈神の發動を主り、また狗が屋の上に爬りて怪を爲すを主る。午に臨めば、同じく火土が相生して、争訟・口舌を主り、來信の中に污穢の辭を帶び、併せて傷損して血を出す事あり。未に臨めば、兩土が相い倂びて、狗が羊を咬むを主り、婦人が病を生じ、貴人が祿を得、また後妻の改嫁・婚事のために相争うを主る。
臨申:主有遊子在外,亦主儒士。臨酉:主有不語人,亦主不明事。臨本位:四足走失,因爭人外出。臨亥:主小女私通,又傷小口。臨子:主有賊怪傷財。臨丑:主有賊怪,又主銅鐵器鳴。
河魁が申に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、遊子の外に在るあるを主り、また家中に讀書の人を出すを主る。酉に臨めば、同じく氣が泄れて、家中に語らざる人あるを主り、また事情が明らかならざるを主る。戌のこの本位に臨めば、四足の牲畜が走失するを主り、争執に因りて人が外に出づ。亥に臨めば、土が水を克して、小さな女兒が私通するを主り、また家中の幼小を傷るを主る。子に臨めば、同じく土が來て水を克して、盗賊・怪異ありて財を損ずるを主る。丑に臨めば、兩土が相い倂びて、盗賊・怪異あるを主り、また銅鐵の器皿が自鳴するを主る。
登明の十二位に臨む主る所
登明所臨無定,蓋與日辰相合,以人元、貴神、將神、地分定之。
登明(亥)の臨む所の各位に固定の断辭なし。それは常に占日の日辰と相配合し、人元・貴神・将神・地分のこの四位の生克・旺衰を以て臨時に判定するを要するがためである。故に原書はこの一条の下に條目を列べず、ただ断を取るの原則を交代するのみ。登明に遇えば、即ち四位の本身に回りて推し、成説に拘執すべからず。
神后の十二位に臨む主る所
臨寅:主財帛六畜旺,出高貴役吏人。臨卯:有賊神動,纏縛及死傷六畜。臨辰:主失四足;爭婚姻,及人死,堂中怪現。臨巳:主有口舌爭鬥,又主不祥。臨午:主傷馬損男,又主火光。臨未:主爭財帛及文字契書。
神后(子)が寅に臨めば、水が木を生じて氣が暢び、財帛と六畜の興旺を主り、家中に高貴の差役・吏員を出す。卯に臨めば、同じく水木が相生して、賊神の發動あるを主り、捆綁の事ありて併せて六畜を死傷す。辰に臨めば、土が來て水を克して、四足の牲畜を失うを主り、婚事のために相争い、併せて人の死亡ありて、堂の中に怪異を現ず。巳に臨めば、水火が相戰して、口舌・争闘あるを主り、また不祥を主る。午に臨めば、同じく水火が相冲して、馬を傷り男丁を損ずるを主り、また火光を主る。未に臨めば、土が來て水を克して、財帛および文書・契約を争奪するを主る。
臨申:主有遊子在外,及家中出儒生。臨酉:主有產生、分離、及夫妻不和。臨戌:主有水盆破,黑犬自死;三年內子絕。臨亥:主有賊神動,婦女姦淫,及有水穿破入注。臨子:主子孫水溺死,神在朱雀也。臨丑:主爭莊田,及有患眼之人。
神后が申に臨めば、金が來て水を生じて、遊子の外に在るあるを主り、家中に讀書の人を出す。酉に臨めば、同じく金水が相生して、生産の事・分離の事、および夫妻の不和あるを主る。戌に臨めば、土が水を克して、水盆が破裂し黑狗が自ら死するを主り、三年の内に子嗣が斷絶す。亥に臨めば、兩水が相い倂びて、賊神の發動を主り、婦女が姦淫し、併せて水が牆壁を冲き破りて灌注して入るあらん。子のこの本位に臨めば、子孫が水に溺れて死するを主り、これは朱雀の火と相激するが故である。丑に臨めば、土が來て水を克して、田莊を争奪するを主り、併せて眼の疾を患う人あり。
大吉の十二位に臨む主る所
臨寅卯:主母災或傷牛,亦主患目,或有外遊之人。臨辰戌:主爭張咒詛,及有仇怨,爭田土。臨巳:主爭小口及禽鳥口舌,或爭金銀。臨午:主驚恐,火發、親眷怨惡,卻宜田土也。
大吉(丑)が寅あるいは卯に臨めば、木が來て土を克して、母が災に遭うかあるいは牛を傷るを主り、また眼の疾を患うを主り、あるいは家中に外出・遊蕩の人あり。辰あるいは戌に臨めば、土と土とが相い倂びて刑冲を帶び、争執と詛咒を主り、併せて仇怨を結び、田土のために相争う。巳に臨めば、火が來て土を生じて、家中の幼小のために相争うを主り、併せて禽鳥に因りて口舌を起こし、あるいは金銀を争奪す。午に臨めば、同じく火土が相生して、惊恐・火を失し・親戚が怨恨するを主るが、田土の事は却って相宜しきなり。
臨未:主爭奪他人黍豆,因仇恨兄弟不和。臨申:主有遠行人,亦主爭道及銅鐵器物。臨酉:主家內不和,陰人怨恨,婦女分張。臨亥:主有賊盜傷財,或爭水堰、道、溝。臨子丑:主爭溝池,並小口災殃。
大吉が未に臨めば、丑未の相冲して、他人の黍と豆とを争奪するを主り、仇を結ぶに因りて兄弟が和せず。申に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、人の遠行あるを主り、また道路および銅鐵の器物を争奪するを主る。酉に臨めば、同じく氣が泄れて、家内の和せざるを主り、女眷が心に怨恨を懷き、婦女の間に鬧がして分裂す。亥に臨めば、土が水を克して、盗賊ありて銭財を傷損するを主り、あるいは水堰・道路・溝渠のために相争う。子あるいは丑に臨めば、同じく土水が相臨みて、溝渠・池塘を争奪するを主り、併せて家中の幼小が災に遭う。
重ねて附する貴神の斷類
貴神の十二位に臨む主る所
臨子:主昏濁不明。臨丑:主田園更改,見貴之事。臨寅:主怒。臨卯:受制不和。臨巳:主驚憂不決之事。臨午:主動用文書,宮中進步。臨未:主宴會酒食慶賀之事。臨申:清憲、傳送主吉之象。臨酉:主暗受私賄。臨亥:主有財帛事。臨辰、戌:名入獄,不主事。
以下は十二貴神が位に臨む斷辭のもう一套の簡本で、前文の歌訣よりもさらに扼要にして、前の篇と參看すべし。天乙貴神が子に臨めば、事情が昏濁・不明を主る。丑の本位に臨めば、田園の變更を主り、貴人を謁見するの事あり。寅に臨めば、木が土を克して、怒を發すを主る。卯に臨めば、同じく木に制せられて、不和を主る。巳に臨めば、惊恐・憂疑して事情が遲疑・不決するを主る。午に臨めば、文書の發動・取用を主り、官府の中に進益あるべし。未に臨めば、宴会・酒食と慶賀の事を主る。申に臨めば、清正の憲司・傳送の神と相應じて、吉利の象である。酉に臨めば、暗中に私下の賄賂を收受するを主る。亥に臨めば、財帛の事あるを主る。辰あるいは戌に臨めば、「入獄」と名づけ、貴人が位を失い事を主らず。
螣蛇の十二位に臨む主る所
臨亥、子:主婦人產事。臨辰、戌、丑、未:乃主埋投不明,主墳墓、田土有事。臨寅、卯:天喜,主產難事,及受財帛。臨卯:主小兒驚風。見壬癸臨巳為財帛事,官事起。臨午:主動用驚憂,文書破損。臨申、酉:人死、陰私、奴婢逃亡、闇昧爭撓之事。
螣蛇が亥あるいは子に臨めば、婦人の生産の事を主る。辰・戌・丑・未の四季の支に臨めば、埋藏・投放する事情が明らかならず、墳墓と田土の上に事あるを主る。寅あるいは卯に臨めば、天喜と宮を同じくして、難產の事、および財帛を收受するを主る。單に卯に臨むと就いて言えば、さらに小兒が驚風を患うを主る。もし壬癸の水を見て螣蛇が巳に臨めば、財帛の事を主り、官司はこれに由りて起こる。午に臨めば、兩火が相い倂びて、舉動の間に惊恐・憂疑ありて、文書が破損するを主る。申あるいは酉に臨めば、人の死・陰私・奴婢の逃亡、および曖昧・不清の争擾の事を主る。
朱雀の十二位に臨む主る所
臨亥:主文書受制,與臨空亡同。臨寅、卯:主文書旺相,動用間隔。臨辰、戌、丑、未:為信息。臨巳、午:翱翔文書動用,凡事吉。見財爻入課,必主有文約私契也。
朱雀が亥に臨めば、水が火を克して、文書が制せられて、落在旬空の上と效果が同じ。寅あるいは卯に臨めば、木が來て火を生じて、文書が旺相するを主るが、ただ取用の間に間隔あり。辰・戌・丑・未に臨めば、火が土を生じて氣が泄れ、消息を象として取る。巳あるいは午に臨めば、朱雀が地を得て鳥の翱翔するがごとく、文書の發動・取用を主り、凡事皆吉。もしさらに財爻の課に入るを見れば、必ず文書の約據と私下の契約あるを主る。
臨申、酉:主官中口舌,傷財不利。
朱雀が申あるいは酉に臨めば、火が金を克して金は財と爲り、官府の中に口舌を招惹し、銭財を傷損して諸事利あらざるを主る。この一条は上の一条と本是連排の條目で、中間に今人の加えたる名詞の解釋を挾み、ここに例に依りて剔除して録せず。
六合の十二位に臨む主る所
臨子:得局和美。臨丑、未:田園有損,器物有傷,主宴會酒食之事。臨寅:財物動用,買賣成就。臨卯:主門戶更遷,及占術士沙門之類。臨辰、戌:破財、墳瑩、田宅不寧。臨巳:門戶驚憂破損。
六合が子に臨めば、水が來て木を生じて、局を得て和美す。丑あるいは未に臨めば、木が土を克して、田園に損あり器物に傷あるを主り、同時に宴会・酒食の事をも主る。寅に臨めば、木氣が相助けて、財物の發動・取用を主り、賣買が成就を得べし。卯の本位に臨めば、門戸の變更・遷移を主り、術士と僧人の事を占うもここに在って断ず。辰あるいは戌に臨めば、財を破るを主り、墳塋と田宅とが皆寧らかならず。巳に臨めば、木が火を生じて氣が泄れ、門戸が驚憂を受けて破損するを主る。
臨午:主文書動用成就及文書往來之喜。臨酉:闇昧損財及財物不明。臨申:主動越關津,親人阻隔,遠人、小兒氣疾之災。臨亥:主私門不正,偷盜財物。
六合が午に臨めば、文書が發動・取用して成就を得るを主り、併せて文書の往來の喜あり。酉に臨めば、金が來て木を克して、事情が曖昧にして財を損じ、財物の去向が明らかならざるを主る。申に臨めば、同じく金が木を克して、行動が關卡・渡口を越えんと要し、親人が阻隔せられ、さらに遠方の人と小兒とに氣疾の災あるを主る。亥に臨めば、水が來て木を生じて本は氣あるべきに、却って私門の正ならざるを主り、人が財物を偸盜す。
勾陳の十二位に臨む主る所
臨亥、子:因財怪物侵害。臨辰、戌、丑、未:爭竟田土、破傷財物。臨寅、卯:受制不利。臨巳、午:爭競重重,文書、反覆口舌不利。臨申、酉:爭競官糧,損失財物。
勾陳が亥あるいは子に臨めば、土が水を克して、財物に因りて怪異の侵害に遭うを主る。辰・戌・丑・未に臨めば、同類が相い倂びて、田土を争奪し財物を破損するを主る。寅あるいは卯に臨めば、木が來て土を克して、勾陳は制を受けて利あらず。巳あるいは午に臨めば、火が來て土を生じて、かえって争競が重々なり、文書の往來が反覆して口舌が利あらざるを主る。申あるいは酉に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、官家の糧米を争奪し、財物を損失するを主る。
青竜の十二位に臨む主る所
臨亥、子、寅、卯:乃出名,木入水凡求財中有喜,動用俱吉。臨丑、未:買貨求財俱吉。臨巳、午:文書遷動改移之象。臨辰、戌:盜去財物不明之象。臨申、酉:求財反傷財,及折足。
青竜が亥・子・寅・卯に臨めば、水が木を生じて木が本氣を得て、名を揚ぐるを主る。木が水鄕に落ちて、凡そ財を求むるの中に皆喜あり、舉動・取用は俱に吉。丑あるいは未に臨めば、木が土を克して土は財と爲り、貨を買い財を求むるは俱に吉を主る。巳あるいは午に臨めば、木が火を生じて、文書が遷動・改移するの象である。辰あるいは戌に臨めば、財物が盗まれ去りて去向が明らかならざるの象を主る。申あるいは酉に臨めば、金が來て木を克して、財を求めてかえって財を傷るを主り、さらに足脛を折傷するを主る。
天空の十二位に臨む主る所
臨亥、子:主因財成事,但主不足。臨寅、卯:主盜失財物。臨辰、戌:虛詐不實,孤寡貧寒,凡事憂滯,損失財物。臨巳、午:虛詐文書不實。臨申、酉:主語。臨丑、未:亦主虛詐。
天空が亥あるいは子に臨めば、土が水を克して水は財と爲り、銭財に因りて事を成すを主るが、ただ終竟に足らざるを主る。寅あるいは卯に臨めば、木が來て土を克して、財物が盗まれ失せるを主る。辰あるいは戌に臨めば、同類が相い倂びて、虛假・欺詐にして實ならず、孤寡・貧寒にして凡事が憂愁・滞礙し、財物を損失するを主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て土を生じて、かえって虛假の文書・內容が實ならざるを主る。申あるいは酉に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、口舌・言語の事を主る。丑あるいは未に臨めば、また虛假・欺詐を主る。
白虎の十二位に臨む主る所
臨亥、子:動用吉。臨辰、戌、丑、未:破財、死喪、墳瑩、骨殖。臨巳、午:血光破耗損失之事。臨申、酉:動用關隔破耗。臨寅、卯:主損物,動用不利。
白虎が亥あるいは子に臨めば、金が水を生じて氣が宣泄を得て、舉動・取用を吉と爲すを主る。辰・戌・丑・未に臨めば、土が金を生じて凶氣は愈々盛んにして、財を破り・死喪・墳塋と骸骨の事を主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て金を克して、血光・破耗と損失の事を主る。申あるいは酉に臨めば、兩金が相い倂びて、舉動・取用が關隔を受けて破耗するを主る。寅あるいは卯に臨めば、金が木を克して、物件を損壞するを主り、舉動・取用は利あらず。
太常の十二位に臨む主る所
臨亥、子:遠動作商。臨丑、未:田園稼苗俱吉。臨寅:財物買賣遠動之事。臨卯:財物有傷。臨辰、戌:爭鬥田園。臨巳、午:遠動俱吉。臨申、酉:主爭競損失。
太常が亥あるいは子に臨めば、土が水を克して水は財と爲り、遠く行きて商を經營するを主る。丑あるいは未に臨めば、同類が相い倂びて本氣を得て、田園・莊稼・禾苗が皆吉を主る。寅に臨めば、木が土を克して、財物の賣買と遠行の事を主る。卯に臨めば、同じく木が來て土を克して、財物に傷あるを主る。辰あるいは戌に臨めば、田園のために争闘するを主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て土を生じて、遠行は皆吉を主る。申あるいは酉に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、争競して損失あるを主る。
玄武の十二位に臨む主る所
臨亥、子:機密、莊嚴不語,病者亦然。臨丑、未:賊盜自敗。臨寅、卯:主賊盜走失損財臨。臨辰戌:登雲,盜賊難獲。臨申:損力損財。臨巳、午:搬運財物,機謀狡猾,道路不明之事。臨酉:佩劍不利。臨辰:主盜人自敗。
玄武が亥あるいは子に臨めば、本氣を得て深沈にして、機密の事を主り、人は莊重にして多言せず、病者もまたこのごとく沈默す。丑あるいは未に臨めば、土が來て水を克して、盗賊が自ら敗露するを主る。寅あるいは卯に臨めば、水が木を生じて氣が泄れ、盗賊が走失し銭財を損失するを主る。辰あるいは戌に臨めば、かえって賊が雲に登るがごとく去るを主り、盗賊は獲がたし。申に臨めば、金が來て水を生じて、かえって氣力と銭財を耗損するを主る。巳あるいは午に臨めば、水が火を克して、財物を搬運し、心機が狡猾にして、道路の上に明らかならざる事あるを主る。酉に臨めば、刀劍を佩帶して利あらざるを主る。辰に臨めば、盗賊が自ら敗露するを主る。(この一条は前の「臨辰戌」の一条の断ずる所と相反し、底本は兩にその説を存す。)
太陰の十二位に臨む主る所
臨亥、子:陰私,遞財物,小人私語,不足,遮隱之神,凡是不明。臨丑、未:爭競田園,克戰破損。臨卯、酉:防私暗味。臨寅、申:動功用關隔,陰人隱惹,闇昧失財不足。臨辰、戌:異姓孤兒,奴婢損失不明之事。臨巳、午:血光、口舌、破財。
太陰が亥あるいは子に臨めば、金が水を生じて氣が泄れ、陰私の事を主り、暗中に財物を遞送し、小人が私下に議論し、用度が足らず。太陰はもと遮蔽・隱匿の神なれば、故に凡事は皆分明ならず。丑あるいは未に臨めば、土が來て金を生じて、かえって田園のために争競し、互いに克戰して破損あるを主る。卯あるいは酉に臨めば、私下の曖昧の事を隄防するを主る。寅あるいは申に臨めば、舉動・取用が關隔を受け、女眷が暗中には是非を招惹し、事情は曖昧にして財を失い足らざるを主る。辰あるいは戌に臨めば、異姓の孤兒・奴婢の損失の類の明らかならざる事を主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て金を克して、血光・口舌と財を破るを主る。
