Libo

五燈會元卷第十

宋 · 普济 · 第98巻 / 144

黑水璟禪師法嗣

黒水璟禅師法嗣

峨嵋黑水義欽禪師

峨嵋黒水義欽禅師

上堂。僧出禮拜。師曰。大地百雜碎。便下座。

上堂して、僧が出でて礼拝すれば、師は言った。「大地は百の雑砕。」便ち座を下った。

五祖戒禪師法嗣

五祖戒禅師法嗣

洪州泐潭懷澄禪師

洪州泐潭懐澄禅師

僧問。見者是色。聞者是聲。離此二途。請師別道。師曰。古寺新牌額。問。不與萬法為侶者。是甚麼人。師曰。觀世音菩薩。師一日見僧披衲。師曰。得恁麼好針線。曰。祇要牢固。師曰。打草驚蛇作甚麼。曰。客來須看。師曰。祇有這箇更別有。曰。雲生嶺上。師曰。未在更道。曰。水滴巖間。問。如何是佛法大意。師曰。文殊自文殊。解脫自解脫。

僧が問うた。「見る者是れ色、聞く者是れ声、此の二途を離れて、請う師の別に道わんことを。」師は言った。「古寺の新しい牌額。」問う。「万法に与えて侶と為らざる者は、是れ何の人ぞ。」師は言った。「観世音菩薩。」師が一日僧の衲を披くを見て、師は言った。「得たるか好き針線。」言った。「只だ要す牢固ならんことを。」師は言った。「草を打ちて蛇を驚かして何をか作す。」言った。「客の来たれば須く看るべし。」師は言った。「只だ這の箇有るのみ更に別有るか。」言った。「雲は嶺上に生ず。」師は言った。「未だ在り更に道え。」言った。「水は岩間に滴る。」問う。「如何なるか是れ仏法の大意。」師は言った。「文殊は自ずから文殊、解脱は自ずから解脱。」

瑞州洞山自寶禪師

瑞州洞山自宝禅師

上堂。總恁麼風恬浪靜。那裡得來。忽遇洪波浩渺。白浪滔天。當恁麼時。覓箇水手也難得。眾中莫有把拖者麼。眾無對。師曰。賺殺一船人。僧問。如何是佛。師曰。腰長腳短。

上堂して言った。「総て恁麼に風恬かに浪静かなるは、那裏よりか得て来たる、忽ち洪波浩渺にして白浪滔天に遇わば、当に恁麼の時に、箇の水手を覚えんとするも得難し、衆中に把拖する者有らんか莫れ。」衆は対無し。師は言った。「一船の人を賺し殺す。」僧が問うた。「如何なるか是れ仏。」師は言った。「腰は長く脚は短し。」

復州北塔思廣禪師

復州北塔思広禅師

僧問。如何是衲僧變通之事。師曰。東湧西沒。曰。變通後如何。師曰。地肥茄子嫩。問。如何是和尚家風。師曰。左手書右字。曰。學人不會。師曰。歐頭柳腳。

僧が問うた。「如何なるか是れ衲僧の変通の事。」師は言った。「東に涌き西に没す。」言った。「変通せし後如何。」師は言った。「地は肥えて茄子は嫩し。」問う。「如何なるか是れ和尚の家風。」師は言った。「左手に右の字を書く。」言った。「学人は会せず。」師は言った。「欧頭柳脚。」

蘄州四祖端禪師

蘄州四祖端禅師

法身頌曰。燈心刺著石人腳。火急去請周醫博。路逢龐公相借問。六月日頭乾曬卻。

法身の頌に言った。「灯心は石人の脚に刺し著き、火急に去りて周の医博を請う、路に龐公に逢いて相い借問す、六月の日頭は干き曬り却す。」

潭州雲葢志顒禪師

潭州雲葢志顒禅師

僧問。如何是祖師西來意。師曰。古寺碑難讀。曰。意旨如何。師曰。讀者盡攢眉。

僧が問うた。「如何なるか是れ祖師西来意。」師は言った。「古寺の碑は読み難し。」言った。「意旨如何。」師は言った。「読む者は尽く眉を攒む。」

舒州海會通禪師

舒州海会通禅師

僧問。如何是佛法大意。師曰。柿桶葢椶笠。曰。學人不曉。師曰。行時頭頂戴。坐則掛高壁。

僧が問うた。「如何なるか是れ仏法の大意。」師は言った。「柿桶の葢は椶の笠。」言った。「学人は暁らず。」師は言った。「行く時は頭頂に戴き、坐すれば則ち高き壁に挂く。」

瑞州洞山妙圓禪師

瑞州洞山妙円禅師

僧問。如何是佛。師曰。頭腦相似。

僧が問うた。「如何なるか是れ仏。」師は言った。「頭脳は相似たり。」

蘄州義臺子祥禪師

蘄州義台子祥禅師

僧問。如何是義臺境。師曰。路不拾遺。曰。如何是境中人。師曰。桀犬吠堯。

僧が問うた。「如何なるか是れ義台の境。」師は言った。「路は遺を拾わず。」言った。「如何なるか是れ境中の人。」師は言った。「桀の犬は尭に吠ゆ。」

明州天童懷清禪師

明州天童懐清禅師

僧問。如何是祖師西來意。師曰。眼裡不著沙。曰。如何領會。師曰。耳裡不著水。曰。恁麼則禮拜也。師曰。東家點燈。西家暗坐。

僧が問うた。「如何なるか是れ祖師西来意。」師は言った。「眼裏に沙を著けず。」言った。「如何に領会せん。」師は言った。「耳裏に水を著けず。」言った。「恁麼ならば則ち礼拝するなり。」師は言った。「東家は灯を点し、西家は暗く坐す。」

越州寶嚴叔芝禪師

越州宝厳叔芝禅師

僧問。如何是佛。師曰。土身木骨。曰。意旨如何。師曰。五彩金裝。曰。恁麼則頂禮去也。師曰。天台楖栗。

僧が問うた。「如何なるか是れ仏。」師は言った。「土身木骨。」言った。「意旨如何。」師は言った。「五彩の金粧。」言った。「恁麼ならば則ち頂礼して去るなり。」師は言った。「天台の楖栗。」

蘄州五祖山秀禪師

蘄州五祖山秀禅師

僧問。無法可說。是名說法。既是無法可說。又將何說。師曰。霜寒地凍。曰。空生不解巖中坐。惹得天花動地來。師曰。日出冰消。僧擬議。師曰。何不進語。僧又無語。師曰。車不橫推。理無曲斷。

僧が問うた。説くべき法無きは、是を説法と名づく、既に是れ説くべき法無し、又た何を将て説かん。師は言った。「霜寒く地凍る。」言った。「空生は岩中に坐すを解せずして、惹きて天花は地を動かして来る。」師は言った。「日出でて氷消ゆ。」僧が議を擬せば、師は言った。「何ぞ語を進めざる。」僧が又た語無ければ、師は言った。「車は横に推さず、理に曲断無し。」

襄州白馬辯禪師

襄州白馬弁禅師

僧問。如何是佛。師曰。水來河漲。曰。如何是法。師曰。風來樹動。

僧が問うた。「如何なるか是れ仏。」師は言った。「水来れば河漲る。」言った。「如何なるか是れ法。」師は言った。「風来れば樹動く。」

隨州水南智昱禪師

随州水南智昱禅師

上堂。欲識解脫道。鷄鳴天已曉。趙州庭前栢。打落青州棗。咄。

上堂して言った。「解脱の道を識らんと欲せば、鶏鳴いて天已に暁け、趙州の庭前の栢は、青州の棗を打落とす、咄。」

福昌善禪師法嗣

福昌善禅師法嗣

安吉州上方齊嶽禪師

安吉州上方斉岳禅師

僧問。如何是菩提。師曰。甎頭瓦子。曰。意旨如何。師曰。苦。上堂。旋收黃葉燒青煙。竹榻和衣半夜眠。粥後放參三下鼓。孰能更話祖師禪。便下座。

僧が問うた。「如何なるか是れ菩提。」師は言った。「甎頭瓦子。」言った。「意旨如何。」師は言った。「苦。」上堂して言った。「旋づめて黄葉を収めて青烟を焼き、竹榻に衣を和して半夜に眠る、粥の後に参を放つ三下の皷、孰か能く更に祖師禅を話さん。」便ち座を下った。

明州育王常坦禪師

明州育王常坦禅師

僧問。如何是有中有。師曰。金河峰上。曰。如何是無中無。師曰。般若堂前。上堂。千花競發。百鳥啼春。是向上句。諸佛出世。知識興慈。是向下句。作麼生是不涉二途句。若識得。頂門上出氣。若識不得。土牛耕石田。擊禪床。下座。

僧が問うた。「如何なるか是れ有中の有。」師は言った。「金河峰上。」言った。「如何なるか是れ無中の無。」師は言った。「般若堂前。」上堂して言った。「千の花は競い発き、百の鳥は春を啼く、是れ向上の句、諸仏は世に出で、知識は慈を興す、是れ向下の句、作麼生か是れ二途に渉らざる句、若し識得せば、頂門上に気を出ださん、若し識り得ざれば、土の牛は石田を耕す。」禅床を撃ち、座を下った。

潤州金山瑞新禪師

潤州金山瑞新禅師

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