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五燈會元巻第七

宋 · 普济 · 第52巻 / 144

越州清化全怤禪師

越州淸化全怤禅師

吳郡崑山人也。初參南塔。塔問。從何而來。師曰。鄂州。塔曰。鄂州使君名甚麼。師曰。化下不敢相觸忤。曰。此地道不畏。師曰。大丈夫何必相試。塔囅(醜忍切)然而笑。遂乃印可。時廬陵安福縣宰建應國禪苑。迎師聚徒。本道上聞。賜名清化。僧問。如何是和尚急切為人處。師曰。朝看東南。暮看西北。曰。不會。師曰。徒誇東陽客。不識西陽珍。問。如何是正法眼。師曰。我卻不知。曰。和尚為甚麼不知。師曰。不可青天白日尿床也。師後還故國。錢氏文穆王特加禮重。晉天福二年丁酉歲。錢氏戍將闢雲峰山建院。亦以清化為名。延師開堂。僧問。如何是佛法大意。師曰。華表柱頭木鶴飛。問。路逢達道人。不將語默對。未審將甚麼對。師曰。眼裡瞳人吹呌子。問。和尚年多少。師曰。始見去年九月九。如今又見秋葉黃。曰。恁麼則無數也。師曰。問取黃葉。曰。畢竟事如何。師曰。六隻骰子滿盆紅。問。亡僧遷化向甚麼處去。師曰。長江無間斷。聚沫任風飄。曰。還受祭祀也無。師曰。祭祀即不無。曰。如何祭祀。師曰。漁歌舉櫂。谷裡聞聲。忠獻王賜紫方袍。師不受。王改以衲衣。仍號純一禪師。師曰。吾非飾讓也。慮後人倣吾而逞欲耳。開運四年秋。示寂。時大風摧震竹木。

吳郡崑山人。初め南塔を參ず。南塔問うた、「何處よりか來れり」。師は言った、「鄂州」。南塔曰く、「鄂州の使君名は甚麼」。師は言った、「化下敢へて相觸忤せず」。曰く、「此地畏れず」。師は言った、「大丈夫何ぞ必ずしも相試せん」。南塔冁(丑忍切)然として笑ひ、遂に乃ち印可す。時に廬陵安福縣宰應國禅苑を建て、師を迎へて徒を聚めしむ。本道上聞し、名を淸化と賜ふ。僧が問うた、「如何なるか是れ和尚急切に人と爲るの處」。師は言った、「朝には東南を看、暮には西北を看る」。曰く、「會せず」。師は言った、「徒らに東陽の客を誇り、西陽の珍を識らず」。問うた、「如何なるか是れ正法眼」。師は言った、「我却って知らず」。曰く、「和尚甚麼の故にか不知」。師は言った、「青天白日尿床する可からず」。師後に故國に還る。錢氏文穆王特に禮重を加ふ。晉天福二年丁酉歲、錢氏戍將辟雲峰山を闢きて院を建て、亦た淸化を以て名と爲し、師を延きて堂を開かしむ。僧が問うた、「如何なるか是れ佛法大意」。師は言った、「華表柱頭木鶴飛ぶ」。問うた、「路に達道人に逢ふ、語默を將て對せず。未だ審らかならず、何を將てか對せん」。師は言った、「眼裏の瞳人叫子を吹く」。問うた、「和尚年多少」。師は言った、「始めて去年の九月九を見、如今又秋葉の黄なるを見る」。曰く、「さようらば則ち無數なり」。師は言った、「黄葉に問取れ」。曰く、「畢竟の事如何」。師は言った、「六隻の骰子盆に滿ちて紅」。問うた、「亡僧遷化して甚麼の處に向ひて去る」。師は言った、「長江間斷無し、聚沫風に任せて飄ふ」。曰く、「還た祭祀を受くるや無し」。師は言った、「祭祀即ち無ならざれど」。曰く、「如何に祭祀せん」。師は言った、「漁歌棹を擧げ、谷裏聲を聞く」。忠獻王紫方袍を賜ふ。師受けず。王改めて衲衣を以てし、仍ほ純一禅師と號す。師は言った、「吾飾讓に非ざるなり。後人の吾を倣ひて欲を逞しくするを慮るのみ」。開運四年秋、示寂す。時に大風竹木を摧震す。

韶州黃連山義初明微禪師

韶州黃連山義初明微禅師

僧問。三乘十二分教即不問。請師開口不答話。師曰。寶華臺上定古今。曰。如何是寶華臺上定古今。師曰。一點墨子。輪流不移。曰。學人全體不會。請師指示。師曰。靈覺雖轉。空華不墜。問。古路無蹤。如何進步。師曰。金烏遶須彌。元與劫同時。曰。恁麼則得達於彼岸也。師曰。黃河三千年一度清。廣主劉氏嚮師道化。請入府內說法。僧問。人王與法王相見時如何。師曰。兩鏡相照。萬象歷然。曰。法王心要。達磨西來。五祖付與曹谿。自此不傳衣缽。未審碧玉階前。將何付囑。師曰。石羊水上行。木馬夜翻駒。曰。恁麼則我王有感。萬國歸朝。師曰。時人盡唱太平歌。問。如何是佛。師曰。𮌎題卍字。背負圓光。問。如何是道。師展兩手示之。僧曰。佛之與道。相去幾何。師曰。如水如波。

僧が問うた、「三乘十二分教は即ち問はず、師に口を開きて話に答へざらんことを請ふ」。師は言った、「寶華臺上古今を定む」。曰く、「如何なるか是れ寶華臺上古今を定む」。師は言った、「一點の墨子、輪流移らず」。曰く、「學人全體會せず、師に指示せんことを請ふ」。師は言った、「靈覺轉ずと雖も、空花墜ちず」。問うた、「古路蹤無し、如何に進歩せん」。師は言った、「金烏須彌を繞り、元劫と時を同じくす」。曰く、「さようらば則ち彼岸に達するを得」。師は言った、「黃河三千年に一度淸し」。廣主劉氏師の道化に向ひ、府内に請じ入れて法を説かしむ。僧が問うた、「人王と法王と相見る時如何」。師は言った、「兩鏡相い照らし、萬象歷然たり」。曰く、「法王の心要、達磨西來、五祖曹溪に付與す。自此衣鉢を傳へず。未だ審らかならず、碧玉の階前、何を將てか付囑せん」。師は言った、「石羊水上行き、木馬夜に駒を翻す」。曰く、「さようらば則ち我が王感有り、萬國朝に歸す」。師は言った、「時人盡く太平の歌を唱ふ」。問うた、「如何なるか是れ佛」。師は言った、「胸に卍字を題し、背に圓光を負ふ」。問うた、「如何なるか是れ道」。師兩手を展べて之を示す。僧曰く、「佛と道と、相去ること幾何」。師は言った、「水の如く波の如し」。

韶州慧林鴻究妙濟禪師

韶州慧林鴻究妙濟禅師

僧問。千聖常行此路。如何是此路。師曰。果然不見。問。魯祖面壁。意旨如何。師曰。有甚麼雪處。問。如何是急切事。師曰。鈍漢。問。如何是和尚家風。師曰。諸方大例。問。定慧等學。明見佛性。此理如何。師曰。新修梵宇。

僧が問うた、「千聖常に此の路を行く。如何なるか是れ此の路」。師は言った、「果然見えず」。問うた、「魯祖の面壁、意旨如何」。師は言った、「有る甚麼の積もる處ぞ」。問うた、「如何なるか是れ急切の事」。師は言った、「鈍漢」。問うた、「如何なるか是れ和尚の家風」。師は言った、「諸方の大例」。問うた、「定慧等學、明らかに佛性を見る。此の理如何」。師は言った、「新修の梵宇」。

南嶽下七世

南岳下七世

資福寶禪師法嗣

資福寶禅師法嗣

吉州資福貞邃禪師

吉州資福貞邃禅師

僧問。和尚見古人。得何意旨便歇去。師作此[○@魚]相示之。問。如何是古人歌。師作此○相示之。問。如何是最初一句。師曰。未具世界時。闍黎亦在此。問。百丈卷席。意旨如何。師良久。問。古人道。前三三。後三三。意旨如何。師曰。汝名甚麼。曰。某甲。師曰。吃茶去。上堂。隔江見資福剎竿便回去。腳跟下好與三十棒。況過江來。時有僧才出。師曰。不堪共語。問。如何是古佛心。師曰。山河大地。

僧が問うた、「和尚古人を見て、何の意旨か得て便ち歇み去る」。師此の[○@鱼]相を作して之を示す。問うた、「如何なるか是れ古人の歌」。師此の○相を作して之を示す。問うた、「如何なるか是れ最初の一句」。師は言った、「未だ世界を具へざる時、闍黎も亦た此に在り」。問うた、「百丈の卷席、意旨如何」。師良久す。問うた、「古人道ふ、前三三、後三三、意旨如何」。師は言った、「你名は甚麼」。曰く、「某甲」。師は言った、「茶を喫して去れ」。上堂、「江を隔てて資福の刹竿を見れば便ち回り去れ、脚根下好く三十棒を與ふべし。況んや江を過ぎて來るをや」。時に僧有りて纔かに出づ。師は言った、「堪へて語を共にせず」。問うた、「如何なるか是れ古佛心」。師は言った、「山河大地」。

吉州福壽和尚

吉州福壽和尚

僧問。祖意教意。是同是別。師展手。問。文殊騎師子。普賢騎象王。未審釋迦騎甚麼。師舉手雲。㖿。㖿。

僧が問うた、「祖意教意、是れ同か是れ別か」。師手を展ぶ。問うた、「文殊は師子に騎り、普賢は象王に騎る。未だ審らかならず、釋迦は甚麼にか騎る」。師手を擧げて曰く、「㖿、㖿」。

潭州鹿苑和尚

潭州鹿苑和尚

僧問。餘國作佛。還有異名也無。師作此○相示之。問。如何是鹿苑一路。師曰。吉獠舌頭問將來。問。如何是閉門造車。師曰。南嶽石橋。曰。如何是出門合轍。師曰。拄杖頭鞋。上堂。展手曰。天下老和尚.諸上座命根。總在這裡。有僧出曰。還收得也無。師曰。天台石橋側。曰。某甲不恁麼。師曰。伏惟尚饗。問。如何是世尊不說說。師曰。須彌山倒。曰。如何是迦葉不聞聞。師曰。大海枯竭。

僧が問うた、「餘國佛を作す、還た異名有るや無し」。師此の○相を作して之を示す。問うた、「如何なるか是れ鹿苑の一路」。師は言った、「吉獠の舌頭問將來れ」。問うた、「如何なるか是れ門を閉ぢて車を造る」。師は言った、「南岳の石橋」。曰く、「如何なるか是れ門を出でて轍に合ふ」。師は言った、「拄杖頭の鞋」。上堂。手を展べて曰く、「天下の老和尚、諸上座の命根、總て這裏に在り」。僧有りて出でて曰く、「還た收め得るや無し」。師は言った、「天台の石橋側」。曰く、「某甲さようにせず」。師は言った、「伏惟尚饗」。問うた、「如何なるか是れ世尊不説説」。師は言った、「須彌山倒る」。曰く、「如何なるか是れ迦葉不聞聞」。師は言った、「大海枯竭す」。

芭蕉清禪師法嗣

芭蕉淸禅師法嗣

郢州芭蕉山繼徹禪師

郢州芭蕉山繼徹禅師

初參風穴。穴問。如何是正法眼。師曰。泥彈子。穴異之。次謁先芭蕉。蕉上堂舉仰山道。兩口一無舌。此是吾宗旨。師豁然有省。住後。僧問。如何是林溪境。師曰。有山有水。曰。如何是境中人。師曰。三門前。佛殿後。問。如何是深深處。師曰。石人開石戶。石鎻兩頭搖。上堂。昔日如來於波羅奈國。梵王請轉法輪。如來不已而已。有屈宗風。隨機逗教。遂有三乘名字。流傳於天上人間。至今光揚不墜。若據祖宗門下。天地懸殊。上上根機。頓超不異。作麼生是混融一句。還有人道得麼。若道得。有參學眼。若道不得。天寬地窄。便下座。上堂。眼中無翳。空裡無花。水長船高。泥多佛大。莫將問來。我也無答。會麼。問在答處。答在問處。便下座。問。三乘十二分教即不問。如何是宗門一句。師曰。七縱八橫。曰。如何領會。師曰。泥裡倒。泥裡起。問。如何是祖師西來意。師曰。著體汗衫。問。有一人不捨生死。不證涅槃。師還提擕也無。師曰。不提擕。曰。為甚麼不提擕。師曰。林溪粗識好惡。問。如何是吹毛劒。師曰。透。曰。用者如何。師曰。鈍。問。寂寂無依時如何。師曰。未是衲僧分上事。曰。如何是衲僧分上事。師曰。要行即行。要坐即坐。師有偈曰。芭蕉的旨。不掛唇齒。木童唱和。石人側耳。

初め風穴を參ず。風穴問うた、「如何なるか是れ正法眼」。師は言った、「泥彈子」。風穴之を異とす。次いで先芭蕉を謁ふ。芭蕉上堂して仰山の道ふを擧げて曰く、「兩口一無舌、此れ是れ吾が宗旨」。師豁然として省有り。住し後、僧が問うた、「如何なるか是れ林溪の境」。師は言った、「山有り水有り」。曰く、「如何なるか是れ境中の人」。師は言った、「三門の前、佛殿の後」。問うた、「如何なるか是れ深深の處」。師は言った、「石人石戶を開き、石鎖兩頭を搖す」。上堂、「昔日如來波羅奈國に於て、梵王轉法輪を請ふ。如來不已にして已み、宗風に屈有り。隨機して教を逗き、遂に三乘の名字有り、天上人間に流傳して、今に至りて光揚して墜ちず。若し祖宗門下に據れば、天地懸殊たり。上上の根機、頓超して異ならず。作麼生か是れ混融の一句。還た人道へ得る者有るか。若し道へ得ば、參學の眼有り。若し道へ得ざれば、天寬く地窄し」。便ち座を下る。上堂、「眼中翳無く、空裏花無し。水長ければ船高く、泥多ければ佛大なり。問を將て來る莫れ、我も亦た答無し。會するか。問は答の處に在り、答は問の處に在り」。便ち座を下る。問うた、「三乘十二分教は即ち問はず、如何なるか是れ宗門の一句」。師は言った、「七縱八橫」。曰く、「如何に領會せん」。師は言った、「泥裏に倒れ、泥裏に起つ」。問うた、「如何なるか是れ祖師西來意」。師は言った、「體に着ける汗衫」。問うた、「一人有りて生死を捨てず、涅槃を證せず。師還た提攜するや無し」。師は言った、「提攜せず」。曰く、「甚麼の故にか不提攜」。師は言った、「林溪粗く好惡を識る」。問うた、「如何なるか是れ吹毛の劍」。師は言った、「透」。曰く、「用ゐる者如何」。師は言った、「鈍」。問うた、「寂寂として依る無き時如何」。師は言った、「未だ是れ衲僧分上の事ならず」。曰く、「如何なるか是れ衲僧分上の事」。師は言った、「行かんと要すれば即ち行き、坐さんと要すれば即ち坐す」。師偈有りて曰く、「芭蕉の旨、脣齒に挂けず。木童唱和し、石人耳を側む」。

郢州興陽山清讓禪師

郢州興陽山淸讓禅師

僧問。大通智勝佛。十劫坐道場。佛法不現前。不得成佛道時如何。師曰。其問甚諦當。曰。既是坐道場。為甚麼不得成佛道。師曰。為伊不成佛。

僧が問うた、「大通智勝佛、十劫道場に坐す、佛法現前せず、佛道を成るを得ざる時如何」。師は言った、「其の問甚だ諦當なり」。曰く、「既に是れ道場に坐す、甚麼の故にか佛道を成るを得ず」。師は言った、「伊の佛を成らざるが爲」。

洪州幽谷山法滿禪師

洪州幽谷山法滿禅師

僧問。如何是道。師良久曰。會麼。曰。學人不會。師曰。聽取一偈。話道語下無聲。舉揚奧旨丁寧。禪要如今會取。不須退後消停。

僧が問うた、「如何なるか是れ道」。師良久して曰く、「會するか」。曰く、「學人會せず」。師は言った、「一偈を聽取れ:話道語下聲無し、擧揚奧旨を叮嚀す。禪要如今會取せよ、退後消停を須ゐず」。

郢州芭蕉山遇禪師

郢州芭蕉山遇禅師

僧問。如何是祖師西來意。師曰。是星皆拱北。無水不朝東。曰。爭奈學人未會何。師曰。逢人但恁麼舉。

僧が問うた、「如何なるか是れ祖師西來意」。師は言った、「是れ星皆な北を拱し、水の東に朝せざる無し」。曰く、「争奈學人未會何」。師は言った、「人に逢へば但ださように擧げよ」。

郢州芭蕉山圓禪師

郢州芭蕉山圓禅師

僧問。如何是和尚接人一句。師曰。要頭截取去。曰。豈無方便。師曰。心不負人。面無慚色。上堂。三千大千世界。夜來被老僧都合成一塊。輥向須彌頂上。帝釋大怒。拈得撲成粉碎。諸上座還覺頭痛也無。良久曰。莫不識痛癢好。珍重。

僧が問うた、「如何なるか是れ和尚人に接するの一句」。師は言った、「頭を要めば截取して去れ」。曰く、「豈に方便無からん」。師は言った、「心人を負かず、面に慚色無し」。上堂、「三千大千世界、夜來老僧に都被合成されて一塊と爲り、須彌頂上に輥向せり。帝釋大怒し、拈得して撲して粉碎と成す。諸上座還た頭痛を覺ゆるや無し」。良久して曰く、「痛痒を識らざる莫れ好し。珍重」。

彭州承天院辭確禪師

彭州承天院辭確禅師

僧問。學人有一隻箭。射即是。不射即是。師曰。作麼生是闍黎箭。僧便喝。師曰。這箇是草箭子。曰。如何是和尚箭。師曰。禁忌須屈指。禱祈便扣牙。問。心隨萬境轉。阿那箇是轉萬境底心。師曰。嘉州大像古人鐫。問。眾罪如霜露。慧日能消除時如何。師曰。亭臺深夜雨。樓閣靜時鐘。曰。為甚麼因緣會遇時。果報還自受。師曰。管筆能書。片舌解語。開堂日示眾。正令提綱。猶是揑窠造偽。佛法祗對。特地謾驀上流。問著即參差。答著即交互。大德擬向甚麼處下口。然則如是。事無一向。權柄在手。縱奪臨機。有疑請問。僧問。如何是第一義。師曰。群峰穿海去。滴水下巖來。問。師唱誰家曲。宗風嗣阿誰。師曰。道頭會尾。舉意知心。

僧が問うた、「學人一隻の箭有り。射れば是れ、射ざれば是れ」。師は言った、「作麼生か是れ闍黎の箭」。僧便ち喝す。師は言った、「這箇是れ草の箭子」。曰く、「如何なるか是れ和尚の箭」。師は言った、「禁忌須く指を屈し、禱祈便ち牙を扣く」。問うた、「心萬境に隨ひて轉ず。阿那箇是れ萬境を轉ずるの心」。師は言った、「嘉州の大像古人の鐫る」。問うた、「衆罪霜露の如く、慧日能く消除する時如何」。師は言った、「亭臺深夜の雨、樓閣靜中の鐘」。曰く、「甚麼の故にか因緣會遇の時、果報還た自ら受くる」。師は言った、「管筆能く書し、片舌語を解す」。開堂の日衆を示して曰く、「正令提綱すれど、猶ほ是れ窠を捏ねて僞を造る。佛法祇對、特に上流を瞞驀す。問に着けば即ち參差し、答に着けば即ち交互す。大德擬して甚麼の處に向ひて口を下さん。然ると雖も如是、事一向無し。權柄手に在り、縱奪機に臨む。疑有らば請ふて問へ」。僧が問うた、「如何なるか是れ第一義」。師は言った、「羣峰海を穿ちて去り、滴水岩より下り來る」。問うた、「師誰が家の曲を唱ふ、宗風阿誰をか嗣ぐ」。師は言った、「道頭會尾、擧意心知る」。

興元府牛頭山精禪師

興元府牛頭山精禅師

僧問。如何是古佛心。師曰。東海浮漚。曰。如何領會。師曰。秤鎚落井。問。不居凡聖是甚麼人。師曰。梁朝傅大士。曰。此理如何。師曰。楚國孟甞君。

僧が問うた、「如何なるか是れ古佛心」。師は言った、「東海の浮漚」。曰く、「如何に領會せん」。師は言った、「秤錘井に落つ」。問うた、「凡聖に居らざるは是れ甚麼人ぞ」。師は言った、「梁朝の傅大士」。曰く、「此の理如何」。師は言った、「楚國の孟嘗君」。

益州覺城院信禪師

益州覺城院信禅師

僧問。如何是出身一路。師曰。三門前。曰。如何領會。師曰。緊峭草鞋。

僧が問うた、「如何なるか是れ出身の一路」。師は言った、「三門前」。曰く、「如何に領會せん」。師は言った、「緊峭の草鞋」。

郢州芭蕉山閑禪師

郢州芭蕉山閑禅師

僧問。十語九不中時如何。師曰。閉門屋裡坐。抱首哭蒼天。

僧が問うた、「十語九中らざる時如何」。師は言った、「門を閉ぢて屋裏に坐し、首を抱きて蒼天に哭く」。

郢州芭蕉山令遵禪師

郢州芭蕉山令遵禅師

僧問。直得無下口處時如何。師曰。便須進一步。曰。向甚麼處下腳。師曰。東山西嶺上。

僧が問うた、「直に下口の處無きを得る時如何」。師は言った、「便ち須く一步を進むべし」。曰く、「甚麼の處に向ひて脚を下さん」。師は言った、「東山西嶺の上」。

慧林究禪師法嗣

慧林究禅師法嗣

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