Libo

五燈會元卷第五

宋 · 普济 · 第27巻 / 144

僧問。竛竮之子如何得歸向。師曰。會人路不通。曰。恁麼則無奉重處也。師曰。我道你缽盂落地拈不起。問。一撥便轉時如何。師曰。野馬走時鞭轡斷。石人撫掌笑呵呵。

僧が問うた。「伶俜の子は如何にして帰向を得ん。」師は言った。「会する人は路通ぜず。」曰く、「かくの如くすれば則ち奉重の処無し。」師は言った。「我道う汝の鉢盂は地に落ちて拈じ起たれざるを。」問う。「一拨して便ち転ずる時如何。」師は言った。「野馬は走る時に鞭轡断え、石人は掌を撫して笑い呵呵。」

潭州龍興禪師

潭州龍興禅師

僧問。一撥便轉時如何。師曰。根不利。問。得坐披衣時如何。師曰。不端嚴。曰。為甚麼不端嚴。師曰。不從修證得。問。如何是道中人。師曰。終日寂攢眉。問。文不加點時如何。師曰。無目童兒不出戶。問。賓主未分時如何。師曰。雙陸盤中不喝彩。曰。分後如何。師曰。骰子未曾拋。

僧が問うた。「一拨して便ち転ずる時如何。」師は言った。「根利ならず。」問う。「坐を得て衣を披く時如何。」師は言った。「端厳ならず。」曰く、「何を為めて端厳ならざる。」師は言った。「修証に従りて得ず。」問う。「如何なるか是れ道の中の人。」師は言った。「終日寂として眉を攒む。」問う。「文に点を加えざる時如何。」師は言った。「目無き童兒は戸を出でず。」問う。「賓主未だ分かれざる時如何。」師は言った。「双陸の盤の中は彩を喝さず。」曰く、「分かれて後如何。」師は言った。「骰子は未だ曾て抛たず。」

潭州伏龍山禪師(第一世)

潭州伏竜山禅師(第一世)

僧問。攪長河為酥酪。變大地作黃金時如何。師曰。臂長衫袖短。問。隨緣認得時如何。師曰。雪內牡丹花。問。如何是祖師西來意。師曰。你得恁麼不識痛癢。

僧が問うた。「長河を搅めて酥酪と為し、大地を変えて黄金と作す時如何。」師は言った。「臂は長く衫の袖は短し。」問う。「縁に随いて認め得る時如何。」師は言った。「雪の内の牡丹の花。」問う。「如何なるか是れ祖師西来の意。」師は言った。「汝はかくの如く痛痒を識らざるを得たり。」

京兆白雲善藏禪師

京兆白雲善蔵禅師

僧問。如何是和尚深深處。師曰。矮子渡深谿。問。赤腳時如何。師曰。何不脫卻。問。如何是法法不生。師曰。萬類千差。曰。如何是法法不滅。師曰。縱橫滿目。

僧が問うた。「如何なるか是れ和尚の深深の処。」師は言った。「矮子は深き渓を渡る。」問う。「脚を赤くする時如何。」師は言った。「何ぞ脱ぎ却けざる。」問う。「如何なるか是れ法法生ぜず。」師は言った。「万類千差なり。」曰く、「如何なるか是れ法法滅せず。」師は言った。「縦横に目に満つ。」

伏龍山禪師(第二世)

伏竜山禅師(第二世)

僧問。隨緣認得時如何。師曰。汝道興國門樓高多少。問。子不譚父德時如何。師曰。闍黎且低聲。

僧が問うた。「縁に随いて認め得る時如何。」師は言った。「汝道え興国の門楼は高きこと多少。」問う。「子は父の徳を談ぜざる時如何。」師は言った。「闍黎且く声を低くせよ。」

陝府龍峻山禪師

陝府龍峻山禅師

僧問。如何是不知善惡底人。師曰。千聖近不得。曰。此人還知有向上事也無。師曰。不知。曰。為甚麼不知。師曰。不識善惡。說甚麼向上事。曰。畢竟如何。師曰。不見道犴𤞞。問。如何是佛向上人。師曰。不帶容。問。凡有展拓盡落今時。不展拓時如何。師曰。不展。不展。曰。畢竟如何。師曰。不拓。不拓。

僧が問うた。「如何なるか是れ善悪を知らざる底の人。」師は言った。「千聖も近づくを得ず。」曰く、「此の人は還た向上の事有るを知るや無きや。」師は言った。「知らず。」曰く、「何を為めて知らざる。」師は言った。「善悪を識らず、什麼をか向上の事を説く。」曰く、「畢竟如何。」師は言った。「犴狴を道うを見ざるか。」問う。「如何なるか是れ佛向上の人。」師は言った。「容を帯びず。」問う。「凡そ展拓有れば尽く今時に落つ。展拓せざる時如何。」師は言った。「展べず、展べず。」曰く、「畢竟如何。」師は言った。「拓かず、拓かず。」

伏龍山和尚(第三世)

伏竜山和尚(第三世)

僧問。行盡千山路。玄機事若何。師曰。鳥道不曾棲。問。既是師。為甚卻無位次。師曰。古今排不出。三際豈能安。曰。恁麼則某甲隨手去也。師曰。春風吹柳絮。往復幾時休。問。如何是真際。師曰。曠劫無異。不存階級。

僧が問うた。「千山の路を行き尽くす、玄機の事は若何。」師は言った。「鳥の道は曾て栖れず。」問う。「既に是れ師、何を為めて卻て位次無き。」師は言った。「古今は排び出づる能わず、三際は豈に能く安んぜん。」曰く、「かくの如くすれば則ち某甲は手に随いて去らん。」師は言った。「春風は柳絮を吹きて、往復は幾時か休まん。」問う。「如何なるか是れ真際。」師は言った。「曠劫に異無く、階級を存せず。」

九峰虔禪師法嗣

九峰虔禅師法嗣

新羅國清院禪師

新羅国清院禅師

僧問。奔馬爭毬。誰是得者。師曰。誰是不得者。曰。恁麼則不在爭也。師曰。直得不爭。亦有過在。曰。如何免得此過。師曰。要且不曾失。曰。不失處如何鍛鍊。師曰。兩手捧不起。

僧が問うた。「奔馬は毬を争う、誰是れ得る者。」師は言った。「誰是れ得ざる者。」曰く、「かくの如くすれば則ち争いに在らず。」師は言った。「直ちに争わざるを得るも、亦た過有る在り。」曰く、「如何にして此の過を免れん。」師は言った。「要して且つ曾て失わざれ。」曰く、「失わざる処は如何に鍛錬せん。」師は言った。「両手に捧げて起たれず。」

洪州泐潭神黨禪師

洪州泐潭神党禅師

僧問。四威儀中如何辨主。師曰。正遇寶峰不脫鞋。問。如何是佛法大意。師曰。虗空駕鐵船。嶽頂浪滔天。

僧が問うた。「四威儀の中に如何にして主を辨ず。」師は言った。「正に宝峰に遇えば鞋を脱がず。」問う。「如何なるか是れ佛法の大意。」師は言った。「虚空は鉄船を駕し、嶽の頂は浪天に滔り。」

袁州南源行修慧觀禪師(亦曰光睦)

袁州南源行修慧観禅師(亦た曰く光睦)

僧問。如何是南源境。師曰。幾處峰巒猿鳥呌。一帶平川遊子迷。問。如何是南源深深處。師曰。眾人皆見。曰。恁麼則淺也。師曰。也是兩頭搖。問。有口談不得。無心未見伊時如何。師曰。古洞有龍吟不出。巖前木馬喊無形。

僧が問うた。「如何なるか是れ南源の境。」師は言った。「幾処の峰巒は猿鳥叫び、一帯の平川は游子迷う。」問う。「如何なるか是れ南源の深深の処。」師は言った。「衆人皆見る。」曰く、「かくの如くすれば則ち浅し。」師は言った。「も是れ両頭に摇る。」問う。「口有りて談ずるを得ず、心無くて未だ伊を見ざる時如何。」師は言った。「古洞に竜の吟有りて出でず、巌の前の木馬は喊して形無し。」

泐潭明禪師

泐潭明禅師

一日下到客位。眾請師歸方丈。師曰。道得即去。時牟和尚對曰。大眾請。師乃上法堂。僧問。非思量處識情難測時如何。師曰。我不欲違古人。曰。不違古人意作麼生。師曰。也合消得汝三拜。僧問。碓擣磨磨。不得忘卻。此意如何。師曰。虎口裡活雀兒。問。定慧不生時如何。師曰。鐵牛草上臥。昏昏不舉頭。問。如何是道者。師曰。毛𣯶𣯶地。曰。如何是道者家風。師曰。佛殿前逢尊者。問。如何是和尚終日事。師曰。缽盂裡無折筯。曰。如何是沙門日用事。師曰。轟轟不借萬人機。

ある日客位に下る。衆は師の方丈に帰らんことを請う。師は言った。「道い得れば即ち去らん。」時に牟和尚は対して言った。「大衆が請う。」師は乃ち法堂に上った。僧が問うた。「思量に非ざる処は識情測り難き時如何。」師は言った。「我は古人に違わんと欲せず。」曰く、「古人に違わざる意は作麼生。」師は言った。「も合して汝の三拜を消し得べし。」僧が問うた。「碓は搗き磨は磨ぐ、忘却するを得ざれ。此の意如何。」師は言った。「虎の口の裏の活き雀兒。」問う。「定慧生ぜざる時如何。」師は言った。「鉄牛は草の上に臥して、昏昏として頭を挙げず。」問う。「如何なるか是れ道者。」師は言った。「毛毵毵たる地。」曰く、「如何なるか是れ道者の家風。」師は言った。「佛殿の前に尊者に逢う。」問う。「如何なるか是れ和尚の終日の事。」師は言った。「鉢盂の裏に折れ箸無し。」曰く、「如何なるか是れ沙門の日用の事。」師は言った。「轟々として万人の機を借らず。」

吉州禾山禪師

吉州禾山禅師

僧問。如何是祖師西來意。師曰。杉樹子。問。文殊以何為師。師曰。風箏有韻真堪聽。聽得由來曲不成。

僧が問うた。「如何なるか是れ祖師西来の意。」師は言った。「杉の樹子。」問う。「文殊は何を以って師と為す。」師は言った。「風箏は韻有りて真に聴くに堪うれど、聴くこと由来にして曲成らず。」

泐潭延茂禪師

泐潭延茂禅師

僧問。如何是古佛心。師曰。終不道土木瓦礫是。問。日落西山去。林中事若何。師曰。庭前花盛發。室內不知春。問。如何是閉門造車。師曰。失卻斑貓兒。曰。如何是出門合轍。師曰。坐地到長安。問。如何是和尚正主。師曰。畵鼓連槌響。耳畔不聞聲。

僧が問うた。「如何なるか是れ古佛の心。」師は言った。「終に土木瓦礫是れと道わず。」問う。「日は西山に落ちて去る、林の中の事は若何。」師は言った。「庭前の花は盛んに発すれど、室の内は春を知らず。」問う。「如何なるか是れ門を閉じて車を造る。」師は言った。「斑猫の兒を失い却けり。」曰く、「如何なるか是れ門を出でて轍に合う。」師は言った。「地に坐して長安に到る。」問う。「如何なるか是れ和尚の正主。」師は言った。「画鼓は槌に連なりて響けど、耳の畔は声を聞かず。」

洪州鳳棲同安院常察禪師

洪州鳳栖同安院常察禅師

僧問。如何是鳳棲家風。師曰。鳳棲無家風。曰。既是鳳棲。為甚麼無家風。師曰。不迎賓。不待客。曰。恁麼則四海參尋。當為何事。師曰。盤飣自有旁人施。問。如何是鳳棲境。師曰。千峰連嶽秀。萬嶂不知春。曰。如何是境中人。師曰。孤巖倚石坐。不下白雲心。問。祖意教意。是同是別。師曰。鐵狗吠石牛。幻人看月色。問。如何是披毛戴角底人。師曰。蓑衣箬笠賣黃金。幾箇相逢不解喚。問。學人未曉時機。乞師指示。師曰。參差松竹煙籠薄。重疊峰巒月上遲。僧擬進語。師曰。劒甲未施。賊身已露。僧曰。何也。師曰。精陽不剪霜前竹。水墨徒誇海上龍。僧遶禪床而出。師曰。閉目食蝸牛。一場酸澁苦。問。返本還源時如何。師曰。蟭蟟雖脫殻。不免抱寒枝。問。如何是猛利底人。師曰。石牛步步吼深潭。紙馬聲聲火中呌。新到持錫遶師三匝。振錫一下曰。凡聖不到處。請師道。師鳴指三下。僧曰。同安今日嚇得忘前失後。師曰。闍黎發足何處。僧珍重便出。師曰。五湖衲子。一錫禪人。未到同安。不妨疑著。僧回首。曰。遠聞不如近見。師曰。貪他一杯酒。失卻滿船魚。問。如何是大沒慚愧底人。師曰。老僧見作這業次。問。如何是祖師西來意。師曰。犀因翫月紋生角。象被雷驚花入牙。問。如何是向去底人。師曰。寒蟬抱枯木。泣盡不回頭。曰。如何是卻來底人。師曰。火裡蘆花秀。逢春恰似秋。曰。如何是不來不去底人。師曰。石羊遇石虎。相看早晚休。座主問。三乘十二分教。某甲粗知。未審和尚說何法示人。師曰。我說一乘法。曰。如何是一乘法。師曰。幾般雲色出峰頂。一樣泉聲落檻前。曰。不問這箇。如何是一乘法。師曰。你不妨靈利。翫月次。謂僧曰。奇哉。奇哉。星明月朗。足可觀瞻。豈異道乎。僧曰。如何是道。師曰。汝試道看。曰。彼自無瘡。勿傷之也。師曰。

僧が問うた。「如何なるか是れ鳳栖の家風。」師は言った。「鳳栖は家風無し。」曰く、「既に是れ鳳栖、何を為めて家風無き。」師は言った。「賓を迎えず、客を待たず。」曰く、「かくの如くすれば則ち四海に参尋するは、当に何を為めての事。」師は言った。「盤の飣は自ら傍人の施す所有り。」問う。「如何なるか是れ鳳栖の境。」師は言った。「千峰は岳に連なりて秀で、万嶂は春を知らず。」曰く、「如何なるか是れ境の中の人。」師は言った。「孤巌は石に倚りて坐し、白雲の心を下さず。」問う。「祖意と教意とは、是れ同なるか別なるか。」師は言った。「鉄狗は石牛に吠え、幻人は月色を看る。」問う。「如何なるか是れ毛を披き角を戴く底の人。」師は言った。「蓑衣箬笠は黄金を売る、幾箇か相い逢うて喚ぶを解せざる。」問う。「学人は未だ時機を暁らず、師の指示を乞う。」師は言った。「参差の松竹は煙籠薄く、重畳の峰巒は月の上ること遲し。」僧は語を進めんと拟した。師は言った。「剣甲は未だ施さず、賊の身は已に露れたり。」僧は言った。「何ぞや。」師は言った。「精陽は霜前の竹を剪らず、水墨は徒らに海上の竜を誇る。」僧は禅床を繞りて出た。師は言った。「目を閉じて蝸牛を食う、一場の酸渋苦。」問う。「本に返り源に還る時如何。」師は言った。「蟭蟟は殻を脱すと雖も、寒枝を抱くを免れず。」問う。「如何なるか是れ猛利なる底の人。」師は言った。「石牛は歩歩に深潭を吼え、紙馬は声声に火の中に叫ぶ。」新到は錫を持ちて師を三匝し、錫を振るうこと一下して言った。「凡聖の到らざる処、師の道わんことを請う。」師は指を三たび鳴らした。僧は言った。「同安は今日嚇れて前を忘れ後を失したり。」師は言った。「闍黎は何の処より足を発した。」僧は珍重して便ち出た。師は言った。「五湖の衲子、一錫の禅人。未だ同安に至らざれば、妨げず疑い著け。」僧は首を回らして、言った。「遠く聞くは近く見るに如かず。」師は言った。「他の一杯の酒を貪りて、満船の魚を失い却けり。」問う。「如何なるか是れ大いに慚愧無き底の人。」師は言った。「老僧は這の業次を作すを見る。」問う。「如何なるか是れ祖師西来の意。」師は言った。「犀は月を玩ぶに因りて紋角に生じ、象は雷に驚かれて花牙に入る。」問う。「如何なるか是れ向き去る底の人。」師は言った。「寒蝉は枯木を抱き、泣き尽くして頭を回らさず。」曰く、「如何なるか是れ卻って来る底の人。」師は言った。「火の裏の芦花は秀で、春に逢うて恰も秋に似たり。」曰く、「如何なるか是れ来らず去らざる底の人。」師は言った。「石の羊は石の虎に遇い、相い看るに早晚に休す。」座主が問うた。「三乗十二分教は、某甲は粗知す。未だ審らかに和尚は何の法を説きて人に示す。」師は言った。「我は一乗の法を説く。」曰く、「如何なるか是れ一乗の法。」師は言った。「幾般の雲色は峰の頂より出で、一样の泉声は檻の前に落つ。」曰く、「這箇を問わず。如何なるか是れ一乗の法。」師は言った。「汝は妨げず霊利なり。」月を玩ぶの次に、僧に謂うて言った。「奇なる哉、奇なる哉。星は明らかに月は朗らか、足りて観瞻すべし。豈に道に異ならんや。」僧は言った。「如何なるか是れ道。」師は言った。「汝試みに道え看よ。」曰く、「彼は自ら瘡無し、之を傷つくる勿れ。」師は言った、

負笈攻文。不閑弓矢。問僧。近離何處。曰。江西。師曰。江西法道何似此間。曰。賴遇問著某甲。若問別人。則禍生也。師曰。老僧適來造次。曰。某甲不是嬰兒。徒用止啼黃葉。師曰。傷鼈恕龜。殺活由我。問僧。甚處來。曰。五臺。師曰。還見文殊麼。僧展兩手。師曰。展手頗多。文殊誰覩。曰。氣急殺人。師曰。不覩雲中鴈。焉知沙塞寒。問。遠趨丈室。乞師一言。師曰。孫臏門下。徒話鑽龜。曰。名不浪得。師曰。吃茶去。僧便珍重。師曰。雖得一場榮。刖卻一雙足。師看經次。有僧來問訊。師曰。古佛今佛。皆無別理。曰。和尚如何。師打一掌。僧曰。如是。如是。師曰。這風顛漢。曰。今古皆然。師曰。擬欲降龍。卻逢死虎。曰。同安甚生光彩。師曰。守株停舶。非汝而誰。曰。和尚聻。師曰。胡羊往楚。抱屈而歸。師問僧。眼界無光。如何得見。曰。北斗東轉。南斗西移。師曰。夫子入太廟。曰。與麼則同安門下。道絕人荒去也。師曰。橫抱孾孩。擬彰皇簡。師聞鵲聲。謂眾曰。喜鵲鳴寒檜。心印是渠傳。僧出問曰。何別。師曰。眾中有人在。曰。同安門下。道絕人荒。師曰。胡人飲乳。返怪良醫。曰。休。休。師曰。老鶴入枯池。不見魚蹤跡。

(同安続けて言った:)「笈を負い文を攻めて、弓矢は閑かならず。」僧に問うた。「近く何の処を離れた。」曰く、「江西。」師は言った。「江西の法道は何ぞ此の間に似たる。」曰く、「頼らくは某甲に問い著けばに遇う。若し別人に問わば、則ち禍生ぜん。」師は言った。「老僧は適来造次せり。」曰く、「某甲は是れ嬰兒に非ず、徒らに啼を止むる黄葉を用う。」師は言った。「鼈を傷して亀を恕め、殺活は我に由る。」僧に問うた。「甚の処より来た。」曰く、「五台。」師は言った。「還た文殊を見るか。」僧は両手を展げた。師は言った。「手を展ぐること頗る多し、文殊は誰か睹る。」曰く、「気急ければ人を殺す。」師は言った。「雲の中の雁を睹ざれば、焉んぞ沙塞の寒きを知らん。」問う。「遠く丈室に趨りて、師の一言を乞う。」師は言った。「孫臏の門下は、徒らに亀を鑽るを話す。」曰く、「名は浪りに得ず。」師は言った。「茶を喫して去れ。」僧は便ち珍重した。師は言った。「一場の栄を得ると雖も、一双の足を刖ぎ却けり。」師は経を看る次に、僧有りて来りて問訊す。師は言った。「古佛も今佛も、皆別の理無し。」曰く、「和尚は如何。」師は一掌を打った。僧は言った。「是の如し、是の如し。」師は言った。「這の風顛の漢。」曰く、「今古皆然なり。」師は言った。「竜を降さんと拟して、卻て死虎に逢う。」曰く、「同安は甚だ光彩を生ぜり。」師は言った。「株を守り舶を停むは、汝に非ずして誰ぞ。」曰く、「和尚は呢。」師は言った。「胡の羊は楚に往きて、屈を抱きて帰る。」師は僧に問うた。「眼の界に光無きに、如何にして見るを得ん。」曰く、「北斗は東に転じ、南斗は西に移る。」師は言った。「夫子は太廟に入る。」曰く、「与めれば則ち同安の門下は、道絶えて人は荒れ去らん。」師は言った。「嬰孩を横に抱きて、皇簡を彰かんと拟す。」師は鵲の声を聞きて、衆に謂うて言った。「喜鵲は寒檜に鳴く、心印是れ渠の伝ふる所。」僧は出でて問うて言った。「何を別つ。」師は言った。「衆の中に人の在る有り。」曰く、「同安の門下は、道絶えて人は荒れん。」師は言った。「胡人は乳を飲みて、返って良医を怪む。」曰く、「休め、休め。」師は言った。「老鶴は枯れ池に入りて、魚の踪迹を見ず。」

洪州泐潭匡悟禪師

洪州泐潭匡悟禅師

僧問。如何是直截一路。師曰。恰好消息。曰。還通向上事也無。師曰。魚從下過。問。幽關未度。信息不通時如何。師曰。客路如天遠。侯門似海深。問。香煙馥郁。大張法筵。從上宗乘。如何舉唱。師曰。莫錯舉似人。曰。恁麼則總應如是。師曰。還是沒交涉。問。六葉芬芳。師傳何葉。師曰。六葉不相續。花開果不成。曰。豈無今日事。師曰。若是今日即有。曰。今日事如何。師曰。葉葉連枝秀。花開處處芳。

僧が問うた。「如何なるか是れ直截の一路。」師は言った。「恰好の消息。」曰く、「還た向上の事に通ずるや無きや。」師は言った。「魚は下に従りて過ぐ。」問う。「幽関は未だ度らず、信息は通通ぜざる時如何。」師は言った。「客の路は天の如く遠く、侯の門は海に似て深し。」問う。「香の煙馥郁として、大いに法筵を張る。従上の宗乗は、如何に挙唱せん。」師は言った。「人に挙似するを錯る莫れ。」曰く、「かくの如くすれば則ち総て応に是の如し。」師は言った。「還た是れ渉ること無し。」問う。「六葉芬芳なり、師は何の葉を伝う。」師は言った。「六葉は相い続がず、花開きて果は成らず。」曰く、「豈に今日の事無からんや。」師は言った。「若し是れ今日ならば即ち有り。」曰く、「今日の事如何。」師は言った。「葉葉は枝に連なりて秀で、花開きて処処に芳ばし。」

吉州禾山無殷禪師

吉州禾山無殷禅師

福州吳氏子。七歲從雪峰出家。依年受具。謁九峰。峰問。汝遠遠而來。暉暉(音袞)隨眾。見何境界而可修行。由何徑路而能出離。師曰。重昏廓闢。盲者自盲。峰乃許入室。後住禾山。學徒濟濟。諸方降歎。江南李氏召而問曰。和尚何處來。師曰。禾山來。曰。山在甚麼處。師曰。人來朝鳳闕。山嶽不曾移。國主重之。命居楊州祥光院。復乞入山。以翠巖而棲止焉。時上藍亦虗其室。命師來往闡化。號澄源禪師。僧問。學人乍入叢林。乞師指示。師曰。於汝不惜。問。仰山插鍬意旨如何。師曰。汝問我。曰。玄沙踏倒鍬又作麼生。師曰。我問汝。曰。未辯其宗。如何體悉。師曰。頭大尾尖。問。咫尺之間。為甚麼不覩師顏。師曰。且與闍黎道一半。曰。為甚麼不全道。師曰。盡法無民。曰。不怕無民。請師盡法。師曰。推倒禾山也。問。習學謂之聞。絕學謂之隣。過此二者。謂之真過。如何是真過。師曰。禾山解打鼓。曰。如何是真諦。師曰。禾山解打鼓。問。即心即佛則不問。如何是非心非佛。師曰。禾山解打鼓。曰。如何是向上事。師曰。禾山解打鼓。問。萬法齊興時如何。師曰。禾山解打鼓。問。如何是古佛心。師曰。世界崩陷。曰。為甚如此。師曰。寧無我身。問。尊者撥眉擊目。視育王時如何。師曰。即今也恁麼。曰。學人如何領會。師曰。莫非摩利支山。問。摩尼寶殿有四角。一角常露。如何是露底角。師舉手曰。汝打我。復曰。汝還會麼。曰。不會。師曰。汝爭解打得我。問。如何是西來意。師曰。撲破著。問。已在紅爐。請師烹鍊。師曰。槌下成器。曰。恁麼則烹鍊去也。師曰。池州和尚。問。四壁打禾。中間剗草。和尚赴阿那頭。師曰。甚麼處不赴。曰。恁麼則同於眾去也。師曰。小師弟子。建隆元年二月示微疾。三月二日辭眾。乃曰。後來學者未識禾山。即今識取。珍重。

福州呉氏の子なり。七歳にして雪峰に従りて出家し、年に依りて具を受く。九峰に謁す。峰は問うた。「汝は遠々として来り、暉暉(音は衮)として衆に随う。何の境界を見て修行すべく、何の径路に由りて出離を能くせん。」師は言った。「重昏は廓く辟き、盲する者は自ら盲す。」峰は乃ち室に入るを許した。後に禾山に住し、学徒は済済として、諸方は降りて嘆す。江南の李氏は召して問うて言った。「和尚は何の処より来た。」師は言った。「禾山より来ました。」曰く、「山は什麼の処に在る。」師は言った。「人は来りて鳳の闕に朝するも、山岳は曾て移らず。」国主は之を重んじて、揚州の祥光院に居らしむ。復た山に入るを乞い、翠巌を以って栖止せり。時に上藍も亦た其の室を虚しくして、師に来往して化を闡かしめて、澄源禅師と号す。僧が問うた。「学人は乍ち叢林に入る、師の指示を乞う。」師は言った。「汝に於て惜しまず。」問う。「仰山の鍬を挿すの意旨如何。」師は言った。「汝は我に問え。」曰く、「玄沙が踏み倒す鍬は又作麼生。」師は言った。「我は汝に問わん。」曰く、「未だ其の宗を辨ぜず、如何に体悉せん。」師は言った。「頭は大きく尾は尖り。」問う。「咫尺の間に、何を為めて師の顔を睹ざる。」師は言った。「且く闍黎と与に一半を道わん。」曰く、「何を為めて全く道わざる。」師は言った。「法を尽くして民無し。」曰く、「民無きを怕れず、師の法を尽くさんことを請う。」師は言った。「禾山を推し倒せり。」問う。「学習を之れ聞と謂い、学を絶つを之れ鄰と謂う。此の二者を過ぐを、之れ真の過と謂う。如何なるか是れ真の過。」師は言った。「禾山は鼓を打つを解す。」曰く、「如何なるか是れ真諦。」師は言った。「禾山は鼓を打つを解す。」問う。「即心即佛は則ち問わず。如何なるか是れ非心非佛。」師は言った。「禾山は鼓を打つを解す。」曰く、「如何なるか是れ向上の事。」師は言った。「禾山は鼓を打つを解す。」問う。「万法斉しく興る時如何。」師は言った。「禾山は鼓を打つを解す。」問う。「如何なるか是れ古佛の心。」師は言った。「世界は崩陥す。」曰く、「何を為めて此の如くなる。」師は言った。「寧ろ我が身無し。」問う。「尊者は眉を拨き目を撃ちて、育王を視る時如何。」師は言った。「即今ももかくの如し。」曰く、「学人は如何に領会せん。」師は言った。「莫に非ず摩利支山なり。」問う。「摩尼の宝殿に四角有り、一角は常に露る。如何なるか是れ露る底の角。」師は手を挙げて言った。「汝は我を打て。」復た言った。「汝は還た会するか。」曰く、「会せず。」師は言った。「汝は争でか解して我を打たん。」問う。「如何なるか是れ西来の意。」師は言った。「扑して破れ著け。」問う。「已に紅炉に在り、師の烹錬を請う。」師は言った。「槌の下に器と成る。」曰く、「かくの如くすれば則ち烹錬して去らん。」師は言った。「池州の和尚。」問う。「四壁は禾を打ち、中間は草を鏟る。和尚は阿那头に赴く。」師は言った。「什麼の処に赴かざる。」曰く、「かくの如くすれば則ち衆に同じくして去らん。」師は言った。「小師の弟子。」建隆元年二月に微疾を示す。三月二日に衆を辞して、乃ち言った。「後来の学者は未だ禾山を識らず、即今識り取れ。珍重。」

言訖而寂。諡法性禪師。

言い訖りて寂す。諡は法性禅師。

洪州泐潭牟禪師

洪州泐潭牟禅師

僧問。如何是學人著力處。師曰。正是著力處。上堂。僧問。百丈捲席意旨如何。師曰。珍重。便下座。

僧が問うた。「如何なるか是れ学人の力を著くる処。」師は言った。「正に是れ力を著くる処。」上堂。僧が問うた。「百丈の席を卷くの意旨如何。」師は言った。「珍重。」便ち座を下りた。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.