盗賊第十三
盜賊行年須視鬼,子孫休旺別追尋。勾陳最喜克元武,若遇相生莫問津。占盜賊,須看日鬼,如鬼遇刑沖剋害,乃可獲。又要子孫旺相,如休囚,則不能也。又勾神能制元武,則可獲。如六庚日夜貴逆行,卯乘勾陳,克戌之元武是也。又勾神作日德,或作羊刃或作天罡,或臨日干,俱可獲。相生者,謂勾陳生元武,如六庚日晝占,巳2和勾陳,生戌土之元武也。如元武反生勾陳,主捕受賊賄,亦不可獲。
盗賊と賊人の行年とを占うは、みな官鬼を看るを要し;子孫爻の是れ休か是れ旺かは、別に追寻を作す。勾陳は最も往きて元武を克するを喜び;もし両下に反って相生せば、この案子は便ち往きて問うなかれ。原注:盗賊を占うは須く日干の官鬼を看るべし――官鬼が刑・沖・克・害に遇えば、始めて捉え得;還た子孫爻の旺相するを要し、もし子孫が休囚なれば、便ち捉え成らず。勾陳の能く元武を制住するも、また獲すべし:たとえば六つの庚日は夜貴が逆行し、卯上に勾陳を乗せ、往きて戌上の元武を克す。勾陳がもし兼ねて日徳を作しあるいは羊刃を作しあるいは天罡を作しあるいは日干上に臨めば、みな獲すべし。いわゆる「相生」とは、勾陳が反って往きて元武を生ずる:たとえば六つの庚日の昼占、巳上に勾陳を乗せ、巳火は戌土の元武を生ず。もし元武が反って来たりて勾陳を生ぜば、あれは是れ捕役が賊の賄賂を收めたる、また捉え得ず。(底本は「巳乗勾陳」の一句に一の「2」の字を夾入す、是れ伝写の誤、今は照録す。)
元武來方看所貯,地支臨處知賊去。雨師風伯忌兼併,天目亡神尋賊處。來方謂元武所乘之方也。地支臨處,謂元武位下神所臨之處,如六辛日干申,晝占酉作元武加亥,則西北為元武來方。亥加丑則東北為賊去路也。武兼風伯雨師主有盜。風伯申逆十二,雨師子卯午酉三輪,如戊申日,三傳辰申子,晝將辰為元武,正月占,申為風伯,子為雨師是也。天目春辰順四季。亡神見捕亡門。欲捕大賊,於此二神位下求之可也。又游都占賊來路,亦同此推。
元武の来る所の方向は、すなわち是れ贓物の蔵放するの処;元武の下面の地支の臨む所の位置は、便ち賊の何処へ往くかを知る。風伯雨師が兼并して一処に在るは最も忌む;賊の下落を尋るは、天目と亡神とを看る。原注:いわゆる「来方」とは、元武の乗ずる所のあの一方。いわゆる「地支臨處」とは、元武の底下のあの神の臨む所の地方。たとえば六つの辛日、日干上に申を乗せ、昼に占えば酉上に元武を作して亥上に加わる、ならば西北は便ち是れ元武の来るの方向;亥はさらに丑上に加到れば、東北は便ち是れ賊の逃走するの路。元武がまた風伯・雨師を兼ぬれば、盗あるを主る。風伯は申より起りて十二位を逆数し、雨師は子・卯・午・酉の四位に按じて輪轉す:たとえば戊申日に占い、三伝辰・申・子、昼に占えば辰上に元武を乗ず、正月の裏は申は正しく是れ風伯・子は正しく是れ雨師。天目は春天の辰より起りて四季位に順って数ゆ。亡神の一条は捕亡の一門に見ゆ。大賊を捉えんと思わば、便ち天目・亡神のこの両位の底下に於て找え。「游都」が賊の来るの路を占うに及んでは、またこの法子に照らして推す。
元居夜地越關梁,武在晝方身莫藏。丁馬交加遁已遠。大陽照耀捉還鄉。夜地,謂酉戌亥子丑寅六位,晝方,謂卯辰巳午未申六位。元武不立寅卯辰巳午未六位,僅有一申為晝方耳。如元武所乘為晝時五神,亦可獲。丁馬交加,如己丑日夜占亥乘玄武,又為驛馬丁神是也。太陽即月將,如壬申日申時寅將占,寅為元武,祿作太陽,必主敗露。又元武本家上神乘太陽,亦可獲。
元武が夜の地界に落つれば、賊は已に関梁を越過せり;元武が昼の方位に落つれば、賊は便ち身を蔵し得ず。丁神駅馬が交加すれば、人は早く逃げ遠し;太陽が一たび照耀すれば、還た能く鄉に捉え回るべし。原注:いわゆる「夜地」とは、酉・戌・亥・子・丑・寅の六位を指し;「昼方」とは、卯・辰・巳・午・未・申の六位を指す。元武はもと寅・卯・辰・巳・午・未の六位上に立たず、昼方の裏はただ一箇の申のみあるのみ;元武の乗ずる所がもし是れ白昼のあの几位の神なれば、また捉え得。いわゆる「丁馬交加」とは、たとえば己丑日の夜占、亥上に元武を乗ず、而して亥はまた正しく丑日の駅馬にして丁神を兼ぬ。「太陽」はすなわち月将:たとえば壬申日の申時・寅将にて占いに来て、寅上に元武を乗ず、寅は同時にまた太陽を作す、賊は必定に敗露す。元武の本家上の神が太陽を乗ずるも、一様に捉え得。
旬首尋元度四獲,本家制賊自相捕。財爻空脫物難追,盜被擒時官克武。旬首度四,詳捕亡門。本家制賊,謂元武本家上神能制元武是也。如六辛日,干上午,晝占酉為元,酉上乘巳是也。財爻空脫,謂財爻空亡,或財爻脫氣,則物不可獲。如財物坐長生之上,乃不失脫也。官克武者,謂日之官星克其元武是也。如六癸日,干上辰,夜占子為元武,為辰之官星所克是也。
旬首より起りて元武を尋ね・四位を度過せば便ち能く捉獲す;元武の本家上の神がそれを制住するは、賊の自ら賊を捉うるに等し。財爻が空に落ちあるいは脱せられれば、贓物は便ち追回せず;官星が元武を克住するの時候は、盗賊は便ち擒せらる。原注:旬首度四の一条は、詳しくは捕亡の一門に見ゆ。いわゆる「本家制賊」とは、元武の本家(亥)の上面の神が能く元武を克制する:たとえば六つの辛日、日干上に午を乗せ、昼に占えば酉上に元武を作し、而して元武の本家の亥上に巳を乗ず、巳火は能くそれを克す。いわゆる「財爻空脱」とは、財爻が空亡に落ちあるいは財爻が脱気を成す、贓物は便ち找え回らず;もし財物が長生の上に坐せば、あれは便ち失脱せず。いわゆる「官克武」とは、日干の官星が往きて元武を克する:たとえば六つの癸日、日干上に辰を乗せ、夜に占えば子上に元武を乗ず、正しく辰土――癸水の官星――に克せらる。
支逢六合家人竊,鬼乘生氣去來頻。年命上神還克武,發使追尋必見擒。支逢六合,謂支之合神,作元武發用是也。主家人所竊,概嘆丁丑日,三傳子亥戌,夜占子乘元發用。與支神丑為六合是也。鬼乘生氣,謂元武作鬼,乘月內之生氣是也。如丙戌日,三傳子寅辰,夜將子為元鬼,正月占為生氣也。年命上神克武,其賊可獲,如日干上神克武者亦同。
日支が六合に碰上すれば、是れ自家人の偷する;官鬼が生気を乗ずれば、賊の来たり去るは甚だ頻繁。本命行年上神が反って元武を克住すれば、人を派して往きて追はしめば必定に擒獲す。原注:いわゆる「支逢六合」とは、日支と相合するのあの神の上に元武を乗せて発用する、自家人の竊する所を主る:たとえば丁丑日に占い、三伝子・亥・戌、夜に占えば子上に元武を乗せて発用し、子は正しく日支の丑と相合す。いわゆる「鬼乗生気」とは、元武が兼ねて日干の官鬼を作し、また当月の生気を乗ずる:たとえば丙戌日に占い、三伝子・寅・辰、夜将は子上に元武を乗せて子水は正しく丙火の鬼、正月に占えば子はまた是れ生気。本命行年上神の能く元武を克すれば、賊は便ち捉え得;日干上神の能く元武を克するも、また一様。(底本は「如丁丑日」を「概嘆丁丑日」と譌る。)
初將比和賊安寧,元武內戰分贓爭。武居末足臨辰日,賊人歸還莫告陳。初將比和,如亥子加申酉發用,或加寅卯發用是也。內戰下克上是也,武居末足臨辰日者,謂武在末傳又臨日辰之上也。如壬寅日,三傳申亥寅,晝占寅乘元加午,戊申日三傳子申辰,晝占辰乘元加支是也。又武附日德臨日辰上,亦主歸還。惟六辛日干上巳,辛丑辛亥辛酉日支上巳,夜占九課,餘無例。
初伝の天将が本位と比和すれば、賊は躲るること安安穩穩;元武が内戦を起せば、賊伙は便ち贓を分つ為めに争鬧せんとす。元武が末伝に落ちてまた日干日支に臨めば、賊は會して東西を送り回さん、往きて官に報ずるなかれ。原注:いわゆる「初将比和」とは、たとえば亥・子が申・酉上に加わりて発用し(金水は相生)、あるいは寅・卯上に加わりて発用す。いわゆる「内戦」とは、すなわち下神が上神を克す。いわゆる「武居末足臨辰日」とは、元武が末伝に落ち、また日干日支の上に臨る:たとえば壬寅日に占い、三伝申・亥・寅、昼に占えば寅上に元武を乗せて午上に加わり;またたとえば戊申日に占い、三伝子・申・辰、昼に占えば辰上に元武を乗せて日支上に加わる。なほこのほか元武が日徳に附着して日干日支上に臨るも、また帰還を主る、ただ六つの辛日の日干上に巳を乗ずる、及び辛丑・辛亥・辛酉の三日の日支上に巳を乗ずる、夜占は共に九課、別に他例なし。
武逢六合入連坐,貴順元藏自失憂。課見火蛇鄉邑寇,年乘元武室人偷。武逢六合,如壬癸日夜占子乘元加丑,子與丑合,其物必入連坐家。貴順元藏,謂貴順行,元不臨六處之上也。課見蛇,謂蛇作鬼見於課傳上也,年謂年命上神也。
元武が六合に碰上すれば、贓物は街房隣里の家に進入し;貴人が順行して元武が蔵れて現れざれば、あれは是れ自己の丢したる、憂心するを用ゐず。課の裏に火蛇を見れば、是れ郷里の盗寇;行年上に元武を乗ずれば、是れ家里人の偷する。原注:いわゆる「武逢六合」とは、たとえば壬・癸日の夜占、子上に元武を乗せて丑上に加わる、子は丑と相合す、東西は必ず相連れて坐落するの隣家に落進せん。いわゆる「貴順元蔵」とは、貴人が順行して元武が六処の上に臨らざる。いわゆる「課見蛇」とは、螣蛇が兼ねて官鬼を作して四課三伝上に出現す。いわゆる「年」とは、本命行年上神を指す。
迴環周遍去復來,昴星破敗失資財。鬼脫乘元遭竊盜,伏前支後反沖排。迴環見仕宦門。周遍見經商門。昴星見婚姻門。破者破碎,敗者敗氣。如癸巳日,支上酉為干之敗氣,又為支之破碎是也。鬼脫乘元,謂日鬼乘元,或脫氣乘元也。又空財乘元亦同,伏支前後,見捕亡門。
回環・周遍の両課は、東西は去りてまた回り来る;昴星課が破碎・敗気を帶びれば、便ち銭財を損失せんとす。官鬼あるいは脱気の上に元武を乗ずれば、あれは是れ窃盗に遭えり;伏吟は日支の前後一位を取り、返吟は便ち反対に対沖の位を取りて排算す。原注:回環の一条は仕宦の一門に見ゆ、周遍の一条は経商の一門に見ゆ、昴星の一条は婚姻の一門に見ゆ。「破」は破碎煞を指し、「敗」は敗気を指す:たとえば癸巳日に占い、日支上に酉を乗せ、酉は癸の敗気たると同時に、また是れ巳支の破碎。いわゆる「鬼脱乗元」とは、日干の官鬼の上に元武を乗じ、あるいは脱気の神の上に元武を乗ず;空亡の財爻の上に元武を乗ずるもまた一様。伏吟の日支の前後一位を取るの法子は、捕亡の一門に見ゆ。
須將歲月分明視,更把陰神仔細評。歲勾朱虎應自首,龍合陰丁無處尋。歲月分明,謂歲月克元。則稽延歲月。日時克元,則日時可獲。視陰神者,如元武陰神乘歲勾朱虎四神。主賊人自首。如六甲日晝占,辰兼武加亥,陰神酉乘勾陳,六乙日夜占,亥乘武加酉,陰神丑乘白虎。六丙日夜占,午乘武加丑,陰神亥乘朱雀是也。
太歳月建を分かち明めて看るを要し、還た陰神を仔細に評断するを得。太歳・勾陳・朱雀・白虎の四位は、賊の自ら首するを主り;青龍・六合・太陰・丁神は、あれは便ち尋る処なし。原注:いわゆる「歳月分明」とは、太歳月建が往きて元武を克せば、あれは便ち上年把月を拖えん;もし是れ日建・占時が往きて元武を克せば、あれは便ち当日当時に獲すべし。いわゆる「陰神を看る」とは、元武の陰神の上に太歳・勾陳・朱雀・白虎のこの四位を乗ずる、賊人の自首を主る:たとえば六つの甲日の昼占、辰上に元武を乗せて亥上に加わり、その陰神の酉上に勾陳を乗ず;六つの乙日の夜占、亥上に元武を乗せて酉上に加わり、その陰神の丑上に白虎を乗ず;六つの丙日の夜占、午上に元武を乗せて丑上に加わり、その陰神の亥上に朱雀を乗ず。
如乘龍合陰丁,則難獲。蓋龍為萬里翼,陰合為私門,旬丁為動神也。如六甲日晝占,辰乘武加子,陰神申乘青龍,六戊日夜占,辰乘武加戌,陰神戌乘六合,六壬日夜占,子乘武加亥,陰神丑乘太陰是也。
反対に、元武の陰神がもし青龍・六合・太陰あるいは丁神を乗ずれば、便ち捉え難し――青龍は萬里の翼あり、太陰六合は是れ私門、旬中の丁神はまた是れ動を主るの神なればなり。たとえば六つの甲日の昼占、辰上に元武を乗せて子上に加わり、その陰神の申上に青龍を乗ず;六つの戊日の夜占、辰上に元武を乗せて戌上に加わり、その陰神の戌上に六合を乗ず;六つの壬日の夜占、子上に元武を乗せて亥上に加わり、その陰神の丑上に太陰を乗ず。
發用為偷即賊身,中傳為贓末捕人。欲知賊物藏何處,五行生處視分明。五行生處,謂所失財物在元武陰神生處也。如陰神乘金,金生水,物在水法中。乘木,木生火,物在窯冶中。乘火,火生土,物在泥窯中。乘土,土生金,物在金石下。乘水,水生木,物在樹林,是也。其獲物之日,則以元陰受克之日為斷。
発用の神はすなわち是れ賊の本身、中伝は是れ贓物、末伝は是れ捕役。贓物の何処に蔵るるかを知らんと欲せば、五行の生ずる所の処より看て去れば便ち分明。原注:いわゆる「五行生處」とは、丢したるの東西は便ち元武陰神の生ずる所のあの一行の地方に在り。陰神が金を乗ずれば、金は水を生ず、東西は水辺に在り;木を乗ずれば、木は火を生ず、東西は窯炉冶坊に在り;火を乗ずれば、火は土を生ず、東西は泥窯の裏に在り;土を乗ずれば、土は金を生ず、東西は金石の底下に在り;水を乗ずれば、水は木を生ず、東西は樹林の中に在り。何れの天に找え回るかに至りては、便ち元武陰神の克を受くるのあの天に按じて断ず。
再布三傳元神看,克賊刑沖必捉獲。若遇勾蛇朱虎神,不死遭官定吏迫。三傳元神,又別是一法,其法以元武為初傳。次用元陰作中傳,謂之陰神。再用盜神之陰為末傳,合而觀之。如神將相生,其賊難獲。神將相剋,則其敗露。如欲捕獲,則視末傳所臨之處。
別にさらに一套の「三伝元神」を排して看る:能く賊を克住し、また刑あり沖あるは、必定に捉獲す;もし勾陳・螣蛇・朱雀・白虎のこれらの神に碰上せば、賊は死せずともまた官司を吃し差役の逼迫を受けん。原注:三伝元神は是れ別の一種の法子:元武を以て初伝と為し、さらに元武の陰神を取りて中伝と為し、さらにこの盗神陰神の陰神を取りて末伝と為し、合わせて看る。もしこの三伝の神と将とが彼此相生すれば、賊は便ち捉え難し;彼此相克せば、賊は便ち敗露す。もし往きて捉えんと欲せば、便ち末伝の臨む所のあの一位を看よ。
如六辛日晝占,卯乘元立戌,卯加申,申上丑,三傳卯申丑,初中相剋,又乘朱虎凶將,往西南方求之,其賊可獲。所謂初中有克末神尋也。又如六丙日夜占,午乘元立酉,午上卯,卯上子,三傳午卯子相生,又乘空合二將,即難獲也。
たとえば六つの辛日の昼占、卯上に元武を乗せて戌位に立ち、卯はまた申上に加わり、申上は是れ丑:卯・申・丑の三伝に排成し、初伝と中伝とが相克し、また朱雀白虎のこれらの凶将を乗ずれば、あれは便ち末伝の丑の主る所の西南方へ往きて找え、賊は捉うる可し――いわゆる初中の両伝に克あれば、便ち末伝の神上に到りて尋る。反対に、六つの丙日の夜占、午上に元武を乗せて酉位に立ち、午上は是れ卯、卯上は是れ子:午・卯・子の三伝に排成し、一路に相生し、また天空・六合の両将を乗ずれば、あれは便ち捉え難し。
巻十二・指南彙箋四
陽宅第十四
支來干上宅就人,干來支上人入宅。干支克害人宅傷,互相生旺方有益。干為人,支為宅,支來干上,求宅最不費力。緣宅來就人故也。干來支上,求宅必得。緣身已入宅故也。如干加支,被支克墓脫,目下雖得其屋,後總無益。如庚午日,申加午是也。壬辰日,亥加辰,是入墓也。甲午日寅加午,是受脫洩。又如有屋宅出兌者,值干支相加皆不能脫,或支生其干,後必有長進,切勿妄動棄。
日支が来たりて日干上に到れば、是れ宅子の人に就く;日干が来たりて日支上に到れば、是れ人の宅子に搬入す。干支が互に克害すれば、人と宅とはみな傷を受け;彼此相生相旺せば、始めて算して益あり。原注:日干は人を代表し、日支は宅を代表す。日支が来たりて日干上に到れば、房子を求むるは最も力気を費さず、宅子が自ら人を找え来ればなり;日干が来たりて日支上に到れば、房子を求めば必定に手を得、身子が已に宅門に進めればなり。ただ日干が日支上に加到せば、もし日支に克せられ・墓に入り・脱泄せられれば、眼下はこの屋を得着すと雖も、日後に總じて益なし:たとえば庚午日は申が午上に加わり(火は金を克す)、壬辰日は亥が辰上に加わり(水は墓に入る)、甲午日は寅が午上に加わる(木は火に泄す)。反対に、もし房産ありて出手せんと欲するに、干支相加に碰上してみな脱掉し得ざるか、あるいは日支が来たりて日干を生ぜば、日後に必ず長進あり、千万に軽易に脱手拋棄するなかれ。
三傳脫支生日干,人多屋少從此斷。三傳盜干生支辰,屋旺人衰何必算。脫支生干,謂三傳脫其支辰,生其日干,主人口多而屋宅狹窄。如甲申日三傳辰子申,是也。盜干生支,謂三傳盜其日干,生其支辰,主屋宅寬廣而人口衰微。如甲戌日三傳寅午戌是也。
三伝が日支の気を泄して往きて日干を生ぜば、人は多く屋は少なしとここより断ず;三伝が日干の気を盗泄して往きて日支を生ぜば、屋は旺にして人は衰う、還た算を用いんや?原注:いわゆる「脱支生干」とは、三伝が日支の気を泄して日干を生ず、人口多くして房屋は窄小を主る:たとえば甲申日に占い、三伝辰・子・申、申金は泄して水は甲木を生ず。いわゆる「盗干生支」とは、三伝が日干の気を盗泄して往きて日支を生ず、房屋は寬敞にして人丁は衰微を主る:たとえば甲戌日に占い、三伝寅・午・戌、木は火を生じ火は戌土を生ず。
三傳生支剋日干,賣屋償債免災晦。三傳生干克支辰,屋假他人棄家退。生支克干,主賣屋而償人之債。如癸酉日三傳辰未戌是也。生干克支,謂三傳生其日干,克其支神,主人雖旺而無己屋可居。如丁未日三傳亥卯未是也。
三伝が日支を生じて日干を克するは、あれは是れ房を賣りて債を還し、以て災晦を免る;三伝が日干を生じて日支を克するは、あれは是れ房子の別人に借りたる、好し家を棄てて退くのみ。原注:いわゆる「生支克干」とは、房子を賣掉して往きて別人の債を還すを主る:たとえば癸酉日に占い、三伝辰・未・戌、土は酉金の日支を生じて癸水の日干を克す。いわゆる「生干克支」とは、三伝が往きて日干を生ずるも、却って日支の神を克す、人丁は旺なると雖も自己の住むべき屋子なきを主る:たとえば丁未日に占い、三伝亥・卯・未、木は丁火を生じて未土の日支を克す。
三傳作財生兩鬼,官非疾病一時生。干支上神如互脫,防竊防偷日不寧。傳財生鬼,謂三傳作財,生其干支上之鬼。如壬寅日三傳戌午寅為財,生其干上之未與支上之戌為鬼是也。互脫謂交車脫氣也。如戊午日支上未脫支,干上申脫干是也。
三伝が財爻を作して却って往きて日干日支上の両重の官鬼を生ぜば、官司と疾病とが便ち一斉に發作す;日干日支上神が彼此脱気すれば、あれは便ち偷を防ぎ竊を防ぎ日日に安寧を得ざるを得。原注:いわゆる「伝財生鬼」とは、三伝が財爻を作して往きて日干日支上の官鬼を生ず:たとえば壬寅日に占い、三伝戌・午・寅はもと是れ壬水の財、却って往きて日干上の未土と日支上の戌土とを生ず――あの両土は正しく是れ壬水の官鬼。いわゆる「互脱」とは、交車の相脱す:たとえば戊午日に占い、日支上に未を乗せて午支の気を泄し、日干上に申を乗せて戊土の気を泄す。
日祿加支被脫克,造房修屋防耗厄。墓神臨支少歡欣,如逢月將高明宅。祿被克脫,如乙巳日支上卯,必因起屋而以祿償債。乙酉日支上卯,必因起屋而失其祿。辛丑日支上祿酉為支所墓,亦此此斷。墓神臨支,宅必昏晦,如甲午日,支上乘未干墓,乘戌支墓也。如墓為月將,則其宅必向陽而高明。
日禄が日支上に加わるも却って脱せられ克せられれば、房を造り屋を修むるは耗損の厄を防ぐを要し;墓神が日支上に臨めば、家裏に歡欣少なし;ただこの墓神がもし正しく是れ月将なれば、あれは反って一所の高爽にして陽に向うの宅子。原注:いわゆる「禄被克脱」とは、たとえば乙巳日に占い、日支上に卯を乗せ、卯は是れ乙の禄なれど巳火に気を泄す、必ず房子を蓋るに因りて禄を拿て往きて債に抵る;乙酉日に占い、日支上に卯を乗せ、卯は酉金に克せらる、必ず房子を蓋るに因りて俸禄を失掉す;辛丑日に占い、日支上に酉を乗ずるは是れ辛の禄、却って丑支に收められて金墓に進る、またこの様に照らして断ず。墓神が日支上に臨めば、宅子は必定に昏暗:たとえば甲午日に占い、日支上に未を乗ずるは是れ甲木の墓、戌を乗ずるは是れ午火の墓。もしこの墓神が恰好に当月の月将なれば、あの房子は反って陽に向い高敞なり。(底本は「亦如此断」を「亦此此断」と譌る。)
虎入宅凶蛇沖吉,龍乘生氣家日時。居金谷兮龍虎拱,臥陋巷兮鄰獸傷。虎入宅凶,如甲戌日野上申,晝占乘虎,得末傳寅蛇沖之,不為害也。龍乘生氣見經商門。龍虎拱者,謂初末傳乘龍虎,夾拱其支上神也。如戊午日,支上丑,夜占初傳子乘龍,末傳寅乘虎是也。主其屋廣大軒敞,有金谷之氣象。鄰獸傷者,謂白虎入於課傳,沖支上神也。如甲子日,支上寅,三傳辰午申,晝占申乘虎,沖剋其支上神也,主有對鄰獸吻沖其屋宅,以至家道衰微。
白虎が宅に進めば是れ凶、螣蛇を得て来たりてそれを沖せば反って吉;青龍が生気を乗ずれば、一家は日日に興旺す。青龍白虎が夾拱すれば、住むは金谷園の一般の好屋;隣家の獣頭に沖せらるれば、便ちただ陋巷の裏に臥するのみ。原注:いわゆる「虎入宅凶」とは、たとえば甲戌日に占い、日支上に申を乗せ、昼に占えば申上に白虎を乗ず;幸うに末伝の寅上に螣蛇を乗せて来たりてそれを沖するを得、便ち害を為さず。青龍の生気を乗ずるの一条は経商の一門に見ゆ。いわゆる「龍虎拱」とは、初伝末伝が分かちて青龍白虎を乗じて、日支上神を中間に夾む:たとえば戊午日に占い、日支上に丑を乗せ、夜に占えば初伝の子上に青龍を乗せ末伝の寅上に白虎を乗ず、房屋の廣大軒敞を主り、石崇の金谷園の気象あり。いわゆる「隣獣傷」とは、白虎が四課三伝に進みて往きて日支上神を沖す:たとえば甲子日に占い、日支上に寅を乗せ、三伝辰・午・申、昼に占えば申上に白虎を乗せて往きて寅を沖克す――対門の隣家の獣頭が正しく自己の屋宅を沖するを主り、以て家道は衰败に致る。(底本は「支上申」を「野上申」と譌る。)
初末引從以上神,肯堂肯構氣維新。貴陽生辰顯者至,寶藏麟兒吉慶並。初末引從,如甲午日支上亥,三傳子巳戌,初子為引,末戌為從是也。貴陽生辰,如乙卯日,支上子,晝占用子為月將,乃貴人作太陽生宅,其室內必有寶藏,或於子年占,其年必產貴子。
初伝末伝が一引一從して日支上神を夾むは、あれは是れ子が父業を承け家氣は一新す。貴人が兼ねて太陽を作して来たりて日支を生ぜば、顯貴の人は便ち到らんとし;屋裏に寶蔵あり、還た麟児を添え、吉慶は一斉に来る。原注:いわゆる「初末引從」とは、たとえば甲午日に占い、日支上に亥を乗せ、三伝子・巳・戌:初伝の子は亥の前に在りて是れ「引」、末伝の戌は亥の後に在りて是れ「從」。いわゆる「貴陽生辰」とは、たとえば乙卯日に占い、日支上に子を乗せ、昼に占えば子を以て発用し而して子はまた是れ月将――貴人が兼ねて太陽を作して来たりて宅を生ず、屋裏に必ず蔵着するの財寶あり;もし子年に占えば、あの一年は還た必ず貴子を生ず。
破財來臨家宅上,頹垣敗棟不堪停。火鬼帶丁防天火。若逢歲破少安寧。破財見盜賊門。火鬼春午順四孟。如乘蛇雀克支,必遭火災。值丁神尤凶。如庚辰日卯時寅將占,三傳卯寅丑,卯乘雀加支,又為火鬼,末傳丑又遁丁神是也。須以井底泥塗灶,鎮之可解。歲破臨支克支,主有訟禍。
破碎敗気が家宅上に臨めば、あれは是れ断牆殘梁、人を住む可からず;火鬼がさらに丁神を帶びれば、天の降す火災を防ぐを要し;もし歳破に碰上せば、家裏は便ち安寧を得ず。原注:破碎と敗気とは盗賊の一門に見ゆ。火鬼の取法は春天に午より起り、四孟の位に順って数ゆ;それが螣蛇朱雀を乗せて来たりて日支を克せば、必ず火災に遭い、もしまた丁神に碰上せば就中凶。たとえば庚辰日の卯時・寅将にて占いに来て、三伝卯・寅・丑、卯上に朱雀を乗せて日支上に加わり、卯はまた正しく是れ火鬼、末伝の丑上に還た遁して丁神を得。これは須く井底の泥を用ゐて竈上に塗りて鎮めて乃ち以て解くべし。歳破が日支上に臨みてまた日支を克せば、官司の禍あるを主る。
午克身凶忌見蛇,丁傷支動防虎白。舊歲若與天鬼逢,一家疾疫無休歇。午克身凶,如庚得也日干上午,夜占乘蛇是也。相傷支動,如乙亥日,支上丑遁丁神,夜占乘虎是也。天鬼見疾病門。如天鬼乘病符克支,主一家疾疫,如丙寅日,支上酉,戌年占為病符,正五九月為天鬼是也。
午火が来たりて本身を克するは是れ凶、就中それの上面に螣蛇を乗ずるを忌む;丁神が日支を傷して宅を動かせば、便ち白虎を防ぐを要す。去年の太歳がもし天鬼と一処に碰上せば、一家の疫病は便ち歇まるなし。原注:いわゆる「午克身凶」とは、たとえば庚日は日干上に午を乗せ、夜に占えば午上に螣蛇を乗ず。いわゆる「丁傷支動」とは、たとえば乙亥日に占い、日支上に丑を乗せて丑上に遁して丁神を得、夜に占えば丑上にまた白虎を乗ず。天鬼の一条は疾病の一門に見ゆ;天鬼が病符を乗せて往きて日支を克せば、一家の疫病を主る:たとえば丙寅日に占い、日支上に酉を乗せ、戌年に占えば酉は正しく是れ病符、而して正月・五月・九月の天鬼もまた酉に在り。(底本は「如庚日干上午」の一句に衍譌あり。)
干神乘旺宜守舊,支神得吉利新適。後盜前空內外戰,移居值此有憂煎。占新舊宅吉凶,以日上神為舊,支上神為新。如干乘吉神吉將,宜守舊。支乘吉神吉將,利新遷。後盜前空,謂初傳空陷,末傳脫氣也。如丙午日三傳卯寅丑是。內外戰克,謂三傳為上下夾克也。如乙丑日三傳寅未子,晝占初傳寅加酉乘太陰,中傳未加寅乘龍,末傳子加未乘貴是也。
日干上神が当旺なれば、旧宅を守るに宜し;日支上神が吉を得れば、新居に遷往するに利あり。もし是れ「後盗前空」にしてまた内外が交戦すれば、家を搬するにこの箇に碰上するは、ただ憂煎あるのみ。原注:新旧の両宅の吉凶を占うは、日干上神を以て旧宅を代表し、日支上神を以て新宅を代表す:日干上に吉神吉将を乗ずれば、旧を守るに宜し;日支上に吉神吉将を乗ずれば、新たに遷るに利あり。いわゆる「後盗前空」とは、初伝が空陥に落ち、末伝がまた是れ脱気:たとえば丙午日に占い、三伝卯・寅・丑。いわゆる「内外戦克」とは、三伝がみな上下に夾克せらるる:たとえば乙丑日に占い、三伝寅・未・子、昼に占えば初伝の寅は酉上に加わりて太陰を乗じ、中伝の未は寅上に加わりて青龍を乗じ、末伝の子は未上に加わりて貴人を乗ず、処処に上下相克す。
支之左右是旁鄰,支之正沖即對門。金見火蛇釜鳴怪,木逢白虎棟摧論。左右正沖,如己卯日支上午,干陰丑為左鄰,支陰酉為右鄰,中傳子為對鄰是也。金謂申也,如蛇乘申克宅,主有釜器鳴。如甲寅日反吟,寅乘虎克支是也。木謂寅也,如拆卸工臨寅加支發用,主屋樑摧折,如甲戌日夜占,申乘虎克以是也。
日支の左右の両辺は是れ旁隣、日支の正しく沖する所は便ち是れ対門。金が火蛇に遇上するは、是れ鍋釜の自ら鳴るの怪事;木が白虎に遇上すれば、便ち棟梁の摧折と断作す。原注:いわゆる「左右正沖」とは、たとえば己卯日に占い、日支上に午を乗せ、日干の陰神の丑は是れ左隣、日支の陰神の酉は是れ右隣、中伝の子は午と相冲すれば便ち是れ対門。いわゆる「金」は申を指す:螣蛇が申を乗せて来たりて宅を克せば、家裏の鍋釜の作響するを主る。いわゆる「木」は寅を指す:白虎が寅上に臨みて日支に加わりて発用すれば、屋梁の摧折を主る、たとえば甲戌日の夜占、申上に白虎を乗せて来たりて日支を克す。(底本の此の段は伝写に譌あり:「甲寅日反吟,寅乗虎克支」は当に木逢白虎の一条に属すべし、「如白虎臨寅」を「如拆卸工臨寅」と譌り、「克支」を「克以」と譌る。)
酉為戶兮卯為門,未為泉井巳推灶。寅為棟宇土牆垣,乘吉乘凶須細照。卯為外門,酉為內門,未中有井宿,故為井泉。巳加火為灶,丑未加寅為牆垣,寅卯加亥為樓臺。午為堂宇,辰為廊廡,又為田園,未為庭院,加辰為園,酉為倉廩,丑亦為倉稟,又為田園,申為湖池,子為溝渠。
酉は門戸を代表し卯は大門を代表し、未は是れ泉井・巳は竈と推さる、寅は是れ棟梁屋宇・土は是れ牆垣:それらの上面に吉神を乗ずるか還是れ凶神かは、みな細細に対照するを要す。原注:卯は是れ外門、酉は是れ内門;未宮の裏は井宿を含む、故に是れ井泉。巳が火位上に加われば是れ竈;丑・未が寅上に加われば是れ牆垣;寅・卯が亥上に加われば是れ楼台。午は是れ正堂屋宇、辰は是れ廊廡・また田園を作し、未は是れ庭院・辰上に加われば便ち是れ園圃、酉は是れ倉廩、丑もまた是れ倉廩・また田園を作し、申は是れ湖池、子是れ溝渠。
陰地第十五
辰陰主山看坐落,生合刑沖定吉凶。勾乘季神臨墓穴,佳城秀氣鬱蔥籠。辰陰支上陰神也,支之陽神為墓,陰神為穴。故以辰陰為主山,凡占陰地,最重主山如支之陰陽二神,作生合德祿等神,則吉。如值刑害沖破空陷則凶。如壬申日,支上巳將長生,支陰寅又巳之長生。癸巳日,支上午為進氣,支陰未與午為六合則吉。辛未日支上戌為三刑,支陰丑又為戌之三刑。癸巳日支上子為支鬼,支陰未與子為六害則凶。勾陳主墓宅之神,如乘季神,臨干支之陰陽,又乘旺相氣,主安久不移。
日支の陰神はすなわち是れ主山、それの何の方に坐落するかを看る;是れ生合か還是れ刑沖か、吉凶はこれに由りて判定す。勾陳が四季の神を乗せて墓穴上に臨めば、あの塊の佳城は便ち秀気葱蘢。原注:「辰陰」はすなわち日支上の陰神。日支の陽神は墳墓を代表し、陰神は穴場を代表す、故に辰陰を拿て主山に当つ。凡そ陰宅を占うは、最も主山を看重す:日支の陰陽二神がもし相生・相合・日徳・日禄のこれらの吉神を作せば、便ち吉;もし刑・害・沖・破・空陥に碰上せば、便ち凶。たとえば壬申日に占い、日支上に巳を乗ず(申の長生は巳に在り)、日支の陰神は是れ寅、寅はまた巳火の長生;またたとえば癸巳日に占い、日支上に午を乗ずるは是れ進気、日支の陰神の未は午と六合を作す、これらはみな是れ吉。反対に辛未日に占い、日支上に戌を乗せ、未戌は相刑し、日支の陰神の丑は戌とまた三刑を成し;またたとえば癸巳日に占い、日支上に子を乗せて巳支の鬼を作し、日支の陰神の未は子と相害す、これはすなわち是れ凶。勾陳は是れ墳塋宅兆を主管するの神:それが辰戌丑未の四季の神を乗せて、日干日支の陰陽の両位上に臨み、また旺相の気を乗ずれば、墳地の安穩長久にして遷改するを必とせざるを主る。
上下皆合風氣踞,干支受克沙不去。青龍左輔空陷憂,白虎右扶刑破慮。上下皆俁,如乙酉日伏吟,干支上神作六事,干支又自作六合是也。又干支上下相合,或干支交車相合,或干支上神相合皆是。干支受克,謂干支受上神之克,或干支交車相剋,或干支上神相剋是也。青龍為左砂,白虎為右砂,皆宜旺相生合,不宜刑沖破害也。
上下がみな相合すれば、風と気とは便ち盤踞して散ぜず;日干日支が克を受くれば、砂手は便ち護持し得ず。青龍は是れ左輔、空陥に落てば便ち憂あり;白虎は是れ右扶、刑破に逢うもまた慮るを要す。原注:いわゆる「上下皆合」とは、たとえば乙酉日の伏吟、日干日支上神が彼此六合を作し、日干日支の本身はまた自ら六合を成す。なほこのほか日干日支の上下相合・干支の交車相合・あるいは干支上神の相合は、みな算えり。いわゆる「干支受克」とは、日干日支が上神に克せらるるか、あるいは干支の交車相克し、あるいは干支上神が彼此相克す。青龍は是れ左辺の砂手、白虎は是れ右辺の砂手、みな当に旺相生合すべく、刑沖破害に宜しからず。(底本は「合」の字を「俣」と譌り、「作六合」を「作六事」と譌る。)
元武座山看風水,朱雀空刑山案差。龍神旺處地不錯,騰蛇落處穴應佳。元武為後山,故可觀風水。如元武乘旺相氣,入旺相鄉,臨支生支,則後山之來龍必佳。如癸亥日支上申晝占乘元,生其支神,秋為旺氣是也。朱為前案,故不宜空刑。龍神者春辰順四季,如龍神臨於墓穴,則其地必吉。如丁酉日,支上辰,春占得龍神是也。蛇有穴義,如臨於墓穴,則其地必佳。如乙酉日支上未,夜占乘蛇生支是也。
元武は是れ坐山、それより風水を看る;朱雀が空に落ちあるいは刑を受ければ、前面の案山は便ち差錯あり。龍神の当旺するの地方は、地は必ず錯ならず;螣蛇の落つる処は、穴もまた当に好かるべし。原注:元武は後山を代表す、故にそれより風水を看るべし。元武が旺相の気を乗じ、また旺相の郷に落進し、日支に臨みて来たりて日支を生ぜば、ならば後山の来龍は必ず佳なり:たとえば癸亥日に占い、日支上に申を乗せ、昼に占えば申上に元武を乗せて亥支を生じ、秋に占えば申金はまた旺に当たる。朱雀は前面の案山を代表す、故に空に落ち刑を受くるに宜しからず。「龍神」の取法は春天に辰より起り四季位に順って数ゆ;龍神が墳墓穴場上に臨めば、あの地は必ず吉:たとえば丁酉日に占い、日支上に辰を乗せ、春に占えば辰は正しく是れ龍神。螣蛇は穴の意思あり、それが墓穴上に臨めば、あの地もまた必ず佳なり:たとえば乙酉日に占い、日支上に未を乗せ、夜に占えば未上に螣蛇を乗せてまた来たりて酉支を生ず。
水神乘水水玄去,土宿臨山山勢抱。太陰水口蛇羅城,勾神明堂陰陽考。水神謂元后二將也,元玄謂水勢曲折,如元玄二字之形也。木地謂如元后臨壬癸亥子之上,則水勢必曲折有情。如乙丑日,支上亥,夜占乘元是也。土宿謂貴常勾空四將,如臨季神之上,其山形必回抱可觀。如乙卯日,支上辰,夜占乘勾是也。又如丁丑日,支上巳,三傳酉丑巳,夜占,將乘貴常勾,皆是土將。太陰為水口,蛇為羅城,勾陰陽神為內明堂,陰神為外明堂,俱要旺相生合,與墓有情。
水神がさらに水位を乗ずれば、水は便ち「之玄」の形を作して流れ去り;土宿が山位に臨めば、山勢は便ち回抱して情あり。太陰は是れ水口、螣蛇は是れ羅城、勾陳の陰陽二神は則ち内外明堂に按じて考究するを要す。原注:いわゆる「水神」とは、元武・天后の両将を指す。「之玄」は水勢の弯曲するを説く、「之」「玄」の両箇の字の形状の如し。元武天后が壬・癸・亥・子のこれらの水位の上に臨めば、水勢は必定に曲折して情あり:たとえば乙丑日に占い、日支上に亥を乗せ、夜に占えば亥上に元武を乗ず。いわゆる「土宿」とは、貴人・太常・勾陳・天空の四将を指す;それらが辰戌丑未の上に臨めば、山形は必定に回抱攏合して頗る観るべし:たとえば乙卯日に占い、日支上に辰を乗せ、夜に占えば辰上に勾陳を乗ず;またたとえば丁丑日に占い、日支上に巳を乗せ、三伝酉・丑・巳、夜に占えば天将はみな是れ貴人・太常・勾陳のこの一路の土将。太陰は水口を作し、螣蛇は羅城を作し、勾陳の陽神は内明堂を作し陰神は外明堂を作す、これらはみな旺相生合して墳墓と情あるを要して乃ち好し。(底本は「水地」を「木地」と譌る。)
甲乙木神樹株森,丙丁火宿崗巒迭。庚辛沖剋路歪斜,戊己古冢休旺別。甲乙旺則為林,休則為樹。丙丁旺處必有高崗橫嶺,臨四仲上為正橫,臨四孟四季為斜橫。庚辛臨四孟上,則其道必斜,臨干為大道,臨支為小道,臨本位為正道,被火克為岔道,戊己為古冢,旺則多,休則小。
遁して甲乙の木神を得れば、是れ林木森然;遁して丙丁の火宿を得れば、是れ崗巒重疊;庚辛が沖せられ克せらるれば、路は便ち歪斜;戊己は古墳を主り、多少大小は休旺を分かつを要す。原注:甲乙が当旺なれば便ち是れ成片の樹林、休囚なれば便ちただ几株の樹。丙丁の当旺するの処は、必ず高崗横嶺あり:四仲位上に臨めば是れ正横、四孟・四季位上に臨めば是れ斜横。庚辛が四孟位上に臨めば、あの路は必定に斜行す;日干上に臨めば是れ大路、日支上に臨めば是れ小路、自己本位上に臨めば是れ正路、火に克せらるれば便ち是れ岔路。戊己は古墳を代表す:旺なれば便ち墳多く、休なれば便ち墳小なり。
壬癸加臨水不謬,水局順逆天乙詳。青龍長房白虎季,朱雀前案是中房。壬為大水,癸為小水。如加臨亥子位上,則水勢不謬。如納音遇水,則水必長遠汪洋。如壬辰癸巳為長流水,壬戌癸亥為大海水是也。水局順逆天乙詳者,謂欲知水局之順逆,視貴人之左右旋,如順行為順水局,逆行反之。龍居左屬長房,虎居右屬季房,朱居前為中房,勾陰陽二神為內外明堂,亦屬中房。
遁して壬癸を得て水位に加臨せば、水は便ち錯えらず;水局の是れ順か是れ逆かは、天乙貴人の上より詳辨す。青龍は長房を管し、白虎は幼房を管し、朱雀は前に居りて案山を作し、管するは是れ中房。原注:壬は是れ大水、癸は是れ小水;亥・子位上に加臨せば、水勢は便ち差錯なし。もし納音がまた水に逢えば、あの水は必定に悠長汪洋:たとえば壬辰・癸巳の納音は是れ長流水、壬戌・癸亥の納音は是れ大海水。いわゆる「水局順逆看天乙」とは、水局の順流か逆流かを知らんと欲すれば、便ち貴人の是れ左旋か還是れ右旋かを看る:貴人が順行すれば便ち是れ順水局、逆行すれば便ちそれに反す。青龍は左に在りて長房に属し、白虎は右に在りて幼房に属し、朱雀は前に在りて中房に属す;勾陳の陰陽二神は内外明堂を作し、また中房に帰す。
財官須視龍朱貴,丁口還看子息爻。初中末傳分三代,為吉為凶課體昭。龍主財帛官爵,然須視所乘何神,如乘財為財,乘官為官。朱主文章,如遁丙乘午則吉,如入墓被克則凶。子息爻者,如乙酉日三傳巳丑酉,巳為子孫爻,又要為支神之長生也。初中末分三代者,亦大概言之。總要得吉神吉將,乘旺相所耿吉,如值休囚刑剋空則凶。
財と官とは青龍・朱雀・貴人を看るを要し;人丁の多寡は則ち子孫爻を看る。初・中・末の三伝は分かちて三代を主り、是れ吉か是れ凶かは、課体上に一目了然。原注:青龍は財帛と官爵とを主る、ただ還たそれの何の神を乗ずるかを看るを要す:財爻を乗ずれば便ち財に応じ、官星を乗ずれば便ち官に応ず。朱雀は文章を主る:遁して丙を得、また午を乗ずるは便ち吉、もし墓に入り克せらるれば便ち凶。いわゆる「子息爻」とは、たとえば乙酉日に占い、三伝巳・丑・酉、巳は是れ乙木の子孫爻、而して巳はまた正しく酉金支神の長生。初中末の三伝が分かちて三代を主るに至りては、またただ大概に言うのみ:総じて吉神吉将を得、また旺相の気を乗じて始めて吉、もし休囚・刑克・空亡に碰上せば便ち凶。(底本は「乗旺相則吉」を「乗旺相所耿吉」と譌る。)
晴雨第十六
天象先占蛟角星,指陰主雨指陽晴。貴登絳宮時雨沛,明堂位上亦同評。角為木蛟辰宮之宿,謂斗罡也。如加六陰位上,主雨。加六陽反之。絳宮亥也,明堂子也。貴人登亥子二宮,有行雨之象,主有雨。
天象を占うは、先ず角宿のこの顆の木蛟星を看る:それが陰位を指せば雨を主り、陽位を指せば晴を主る。貴人が絳宮に登れば、及時の雨は便ち充沛し;明堂位上に落つるも、またこの道理に照らして評断す。原注:角宿は是れ木蛟、辰宮に属するの星宿、すなわち是れ天罡の辰。それが六つの陰位上に加われば雨を主り、六つの陽位上に加われば便ちこれに反す。「絳宮」は亥を指し、「明堂」は子を指す;貴人が亥・子のこの両宮に登れば、行雲布雨の象あり、雨あるを主る。
龍入廟晴昇天雨,虎出山林有烈風。水升火降成霖日,退入江湖雨不逢。廟謂寅也。昇天謂加巳午未申四位也。龍生旺昇天,主大雨。乘申酉主雨。因申為水母,酉為兌澤也。臨子丑為遊樂江湖,則無雨。入墓則無雨。寅艮為山,卯木為林,虎在東方為出林,主風。乘小吉愈烈。因未為風伯故也。如更乘劫煞、飛廉,主大風暴起。水升火降,謂亥子加巳午位上也,主累日雨。加申酉大雨,乘勾陳入雨。退歸江湖,謂居北方位上也,則無雨。又臨土受制或空亡亦無雨。
青龍が自己の廟に帰れば晴を主り、天に升上すれば便ち雨を下し;白虎が山林を出れば、便ち烈風あり。水が升上し火が降下するは、是れ連日の陰雨;水が退きて江湖に帰れば、反って雨を見ず。原注:「廟」は寅宮を指し;「升天」は巳・午・未・申のこの四位上に加わるを指す。青龍が長生帝旺を得てまた升天すれば、大雨を主り;申・酉を乗ずるもまた雨を主る――申は是れ水の母親、酉は兌に属して澤と為ればなり。青龍が子・丑上に臨むは、是れ江湖を游樂し、反って雨無し;墓に入るもまた雨無し。寅は艮に属して山と為し、卯は木に属して林と為す;白虎が東方に落つるは是れ林を出づ、風の起るを主り、未(小吉)を乗ずれば風はさらに猛烈、未は是れ風伯なればなり;もしさらに劫煞・飛廉を乗ずれば、狂風の暴起するを主る。いわゆる「水升火降」とは、亥・子が巳・午位上に加わる、連日の下雨を主る;申・酉上に加われば是れ大雨;勾陳を乗ずるもまた雨を主る。いわゆる「退帰江湖」とは、水神が仍ほ北方本位上に待在する、あれは便ち雨無し;またもし土位上に臨みて制を受けあるいは空亡に落つるも、また雨無し。
風雨之方看龍虎,風雨之期尋羊鼠。火蛇朱雀加卯丁,雷電霹靂空中見。龍主雨,虎主風,如傳見之,乘有氣之神,加有氣之鄉,下賊上必有風雨。如上克下,即有風雨亦小,欲知風雨從何方來,看龍虎臨於保宮,如六戊日晝占,午乘龍加申則雨從西南方來。六丙日晝占,辰乘虎加丑,則風從東北方來也。未下為風起,子下為雨起,如六乙日未加寅,主甲乙日風,六丙日子加申,主庚辛日雨也。蛇丁巳之神,朱丙午之神,卯屬震宮,丁為玉女,故主雷電。
風雨の何れの一方より来るかは、青龍白虎を看る;風雨の何れの一天に到るかは、未羊・子鼠の上より找え。火蛇螣蛇・朱雀にさらに卯と丁神とを加うれば、空中に便ち雷電霹靂を見る。原注:青龍は雨を主り、白虎は風を主る。それらが三伝の裏に出現し、気あるの神を乗じ、また気あるの郷に加わり、而且して下神が上神を克すれば、必ず風雨あり;もし是れ上神が下神を克せば、たとい風雨あるもまた小なり。風雨の何れの一方より来るかを知らんと欲せば、便ち青龍白虎の何れの宮に臨むかを看よ:たとえば六つの戊日の昼占、午上に青龍を乗せて申上に加われば、雨は便ち西南方より来る;六つの丙日の昼占、辰上に白虎を乗せて丑上に加われば、風は便ち東北方より来る。未の底下は是れ風の起るの処、子の底下は是れ雨の起るの処:たとえば六つの乙日は未が寅上に加われば、甲日・乙日に風の刮るを主り;六つの丙日は子が申上に加われば、庚日・辛日に雨の下るを主る。螣蛇は是れ丁巳の神、朱雀は是れ丙午の神、卯は震宮に属して雷と為し、丁はまた是れ玉女、故に雷電を主る。(底本は「臨于何宮」を「臨于保宮」と譌る。)
壬癸亥臨寅卯,甲乙之日見淋漓。若見四季尋戊己,巳午酉申依例推。謂壬癸亥子臨地盤寅卯之上,主甲乙日雨。如丁巳日三傳亥申巳,亥水加寅發用,主甲乙日雨也,其餘八干仿此。
壬癸亥子が寅卯の上に臨めば、甲日乙日に便ち大雨淋漓を見;もし辰戌丑未の四季上に落てば、便ち戊己日に找え往け;巳午あるいは申酉上に落つるも、またこの例子に照らして推す。原注:これは是れ壬・癸・亥・子のこれらの水神が地盤の寅・卯の上に臨むを説く、甲日・乙日に下雨を主る。たとえば丁巳日に占い、三伝亥・申・巳、亥水は寅上に加わりて発用すれば、便ち甲乙日に雨を主る;其余の八箇の天干はこれに照らし仿推せよ。(底本の首句「壬癸亥子臨寅卯」は一の「子」の字を奪す、今は照録して補せず。)
衰旺刑生須細辨,剋日有氣滂沱見。休廢空亡微雨來,如呼應聲真足羨。有氣者,謂旺相氣敢。謂傳中見亥子等神旺相有氣,刑剋日干,或日上神,主有雨。如休廢空亡與日干相生,即有雨亦小。如丙辰日三傳亥申巳,癸亥發用剋日干,秋冬占水為旺相氣,主有雨。如甲寅日三傳子亥戌,壬子發用,奈與日干相生,雙屬空陷,春夏占為休囚氣,即有雨亦小也。
是れ衰か是れ旺か・是れ刑か是れ生かは、みな細辨するを要す:水神が気有りて来たりて日干を克せば、便ち是れ滂沱の大雨;休廃して空に落つるは、ただ一陣の微雨を来るのみ。応験の快なるは、真に一聲呼べば便ち答えるが如く、人をして羨慕せしむ。原注:いわゆる「有気」とは、すなわち旺相の気。三伝の裏に亥・子のこれらの水神が旺相にして気あるを見、また来たりて日干あるいは日干上神を刑克せば、雨あるを主る;もしそれが休廃して空に落ち、また日干と相生せば、たとい雨あるもまた小なり。たとえば丙辰日に占い、三伝亥・申・巳、亥上に遁して癸を得て発用して来たりて丙火の日干を克す、秋冬に占えば水は正しく旺相に当たり、雨あるを主る。反対に甲寅日に占い、三伝子・亥・戌、子上に遁して壬を得て発用す、奈何ともせんや水は甲木と相生し(水生木)、また空陥に落ち、春夏に占えば水は休囚に属す、あれは便ち算えども雨あるもまた小なり。(底本は「旺相気也」を「旺相気敢」と譌る。)
雨師會畢雨滿天,風伯會箕風滿谷。干在貴膠雨翻盆,干在貴後風拔木。雨師丑也,酉中有畢宿好雨,丑與酉合,為雨師會皆。如乙丑日三傳酉丑已是也。風伯未也,寅中有箕宿好風。未與寅會,為風伯會箕,如甲辰日三傳寅未子是也。貴干前後,詳仕宦門。干在貴前陽氣伸,故主雨。干在貴後陽氣不伸,故主風。一云,風雨諸煞,在貴人前主有風雨。
雨師と畢宿とが一処に会到すれば、雨は天に満ちて下り;風伯と箕宿とが一処に会到すれば、風は谷に灌ぎて満つ。日干が貴人の前に走れば、雨は盆を翻すが如き大なり;日干が貴人の後に走れば、風は樹を抜くを得るほど大なり。原注:雨師は是れ丑;酉宮の裏は畢宿を含み、畢宿は雨を好み、丑は酉と相合す、便ち「雨師会畢」と呼ぶ:たとえば乙丑日に占い、三伝酉・丑・巳(底本は「巳」を「已」と譌る)。風伯は是れ未;寅宮の裏は箕宿を含み、箕宿は風を好み、未は寅と相会す、便ち「風伯会箕」と呼ぶ:たとえば甲辰日に占い、三伝寅・未・子。日干の貴人の前後に在るの一条は、詳しくは仕宦の一門に見ゆ:日干が貴人の前に在れば、陽気は以て舒展するを得、故に雨を主り;貴人の後に在れば、陽気は伸びず、故に風を主る。別の一説:風雨を主るの各種の煞が貴人の前に落つれば、みな風雨あるを主る。(底本は「雨師会畢」を「雨師会皆」と譌り、「貴前」を「貴膠」と譌る。)
罡加四季天無雲,去日幾位是其舊。再向盤中仔細看,丙丁之下晴光透。罡加四季,謂斗罡臨辰戌丑未位上也,去日幾位,如六乙日辰加午,為去日丙位,主次日晴。又辰加未為去日三位,主第三日晴也。丙丁之下,指丙丁所臨之位而言。如庚午日返吟,寅遁丙加申,卯遁丁加酉,主申酉日晴也。
天罡が四季位上に加われば、天上は便ち雲なし;日干を離るること几位なれば、便ち是れ几天。さらに盤上に到りて仔細に看れば、丙・丁の臨む所のあの一位の底下に、晴光は便ち透出し来る。原注:いわゆる「罡加四季」とは、天罡の辰が辰・戌・丑・未の这几位上に臨る。いわゆる「去日几位」とは、たとえば六つの乙日は辰が午上に加わり、午は乙の寄する所の辰を離るること両位あり、第二天に晴るるを主り;辰が未上に加われば、三位を離れ、便ち第三天に晴るるを主る。いわゆる「丙丁之下」とは、遁干の丙・丁の臨む所のあの一位を指す:たとえば庚午日の返吟、寅上に遁して丙を得て申上に加わり、卯上に遁して丁を得て酉上に加われば、便ち申日・酉日に晴るるを主る。(底本は「為去日兩位」を「為去日丙位」と譌る。)
太陽月將為發用,或作先鋒在六爻。勾神臨日克玄武,定看雨止日旋高。太陽即月將,如發用又作蛇雀貴空等神,主晴。如丁酉日卯時丑將占,三傳丑巳巳,丑作太陽,將乘朱是也。先鋒即正時,如正時作月將,亦主晴。勾臨日辰剋制元武,亦主晴。如丙子日伏吟,夜占,干上勾陳發用,剋制支上之元后是也。
太陽月将が発用を成し、あるいは「先鋒」を作して六処に出現す;勾陳が日干日支に臨みて往きて元武を克す――あれは便ち一定に雨の歇み日の出づるを見得。原注:太陽はすなわち月将;発用の神がもしまた螣蛇・朱雀・貴人・天空のこれらの神を乗ずれば、晴を主る。たとえば丁酉日の卯時・丑将にて占いに来て、三伝丑・巳・巳、丑は太陽を作すと同時にまた上に朱雀を乗ず。「先鋒」はすなわち占の正時;正時が恰好にまた是れ月将なれば、また晴を主る。勾陳が日干日支上に臨みて元武を克制すれば、また晴を主る:たとえば丙子日の伏吟、夜に占えば日干上の勾陳が発用し、日支上の元武天后を克制す。
風雷煞動大風起,雲雨神加驟雨來。課見飛廉方迅速,將逢玉女勢猖狂。風伯申逆十二,又巳為風門,蓋巳屬巽宮,故主風。雷公寅亥申巳三輪。飛廉主非常迅速之神,玉女謂丁也。如此二神入傳,則風雨猛烈。
風煞雷煞が一たび動けば、大風は便ち起り;雲神雨神が一たび加われば、驟雨は便ち来る。課の裏に飛廉を見着れば、来ること極めて快し;天将が玉女に碰上すれば、声勢は便ち猖狂。原注:風伯は申より起りて十二位を逆数す;なほこのほか巳は是れ風門、巳は巽宮に属し巽は是れ風なればなり、故に風を主る。雷公は寅・亥・申・巳の四位に按じて輪轉す。飛廉は是れ極めて迅速を主るの神、玉女はすなわち丁神;この両位が三伝に進めば、風雨は便ち格外に猛烈。
朱雀居巢風烈烈,元武入穴雨淫淫。空加四季晴朗日,虎臨亥子風雨期。雀居巳午為入巢,蓋巳午火位,朱火神,火與火會,熱極生風,故主風。元武加亥子為入穴,主有雨。所謂巢居知風,穴居知雨也。天空主晴明之象,虎加亥子為白虎沉江,主有風雨。陽備明兮陰備雨,曲直生風炎上旱。從革主晦潤下雨,稼穡是土晴可斷。陽備者,陰不備也,故主晴。陰備反之。
朱雀が巣裏に帰れば、風は便ち猛烈;元武が穴中に進めば、雨は便ち綿綿。天空が四季位上に加われば是れ晴朗天;白虎が亥子上に臨めば、便ち是れ風雨の期。陽不備は晴を主り、陰不備は雨を主る;曲直木局は風を生じ、炎上火局は旱を主り、従革金局は陰晦を主り、潤下水局は雨を主り、稼穡土局は晴と断作すべし。原注:朱雀が巳・午に落つるを「入巣」と呼ぶ――巳午は是れ火位、朱雀はまた是れ火神、火と火と相会すれば、熱極まりて風を生ず、故に風を主る。元武が亥・子に加わるを「入穴」と呼ぶ、雨あるを主る。これはすなわちいわゆる「巣居のは風を知り、穴居のは雨を知る」。天空は晴明の象を主る;白虎が亥・子上に加わるを「白虎沈江」と呼ぶ、風雨あるを主る。いわゆる「陽備」は、実は是れ陰不備、故に晴を主る;「陰備」は則ちそれに反す。
上雪之法何以云,太陰寅卯值用神。戌未叵還逢虎合,此中有法可搜尋。太陰主霜雪之神,如乘寅卯發和,剋日有雪。如己亥日三傳寅巳申,晝交寅乘太陰發用是也。虎合二將,乘戌未發用,亦有雪。如壬子日三傳戌酉申,夜將戌乘白虎發用是也。
雪を占うの法子は何と説く?太陰が寅・卯を乗じて正しく発用に当たれば便ち是れ。戌と未との上にもしまた白虎・六合に碰上せば、ここの裏頭にもまた尋るべき法子あり。原注:太陰は是れ霜雪を主るの神;それが寅・卯を乗じて発用して来たりて日干を克せば、便ち雪あり:たとえば己亥日に占い、三伝寅・巳・申、昼に占えば寅上に太陰を乗せて発用す。白虎・六合の両将が戌あるいは未を乗じて発用するも、また雪あり:たとえば壬子日に占い、三伝戌・酉・申、夜将に占えば戌上に白虎を乗せて発用す。(底本は「発用」を「発和」と譌り、「昼将」を「昼交」と譌る。)
太乙螣蛇頭似雪,天干遁起丙辛加。雨水入傳無戰克,元后龍陰布六花。太乙巳也,冬至後主雪。如遁干見辛更的。蓋巳中有丙火,與辛作俁,化而為水也。蛇為丁巳之神,又其字如雪頭彎曲之形,故亦主雪。一云,亥子加傳送太乙勝光位上,將乘勾亦主雪。雨水入傳無克,又乘元后龍陰等神,如乘龍,則暫時,乘天后則久也。
太乙と螣蛇との字頭はみな雪の樣子に象り、遁干上にさらに箇の丙と辛とを加う;雨水の神が三伝に進みて戦克を受けざれば、元武・天后・青龍・太陰は便ち満天の六出の雪花を布下す。原注:「太乙」はすなわち巳、冬至以後は雪を主る;もし巳上に遁して辛を得れば就中准たり――巳の中は丙火を蔵し、丙は辛と相合して化して水と為ればなり。螣蛇は是れ丁巳の神、「蛇」のこの箇の字頭はまた雪の字頭の如く弯曲す、故にもまた雪を主る。別の一説:亥・子が申(伝送)・巳(太乙)・午(勝光)の这几位上に加わり、天将はまた勾陳を乗ずれば、また雪を主る。雨水の神が三伝に進みて克を受けず、また元武・天后・青龍・太陰のこれらの神を乗ずれば:青龍を乗ずるは下ること短暫、天后を乗ずるは下ること長久。(底本は「相合」を「作俣」と譌る。)
