貴
作盤ガイド: 八字作盤
貴者尊榮之號。命中有官星,得其財氣以相資,三奇得其宗,四柱不植鬼病,乃女命堯舜也。經云:無煞女人之命,一貴可作良人。又云:女命無煞逢二德,可兩國之封。天德者,非獨天月二德,即財為一德,官為一德,加之印食,愈為貴也。如乙亥、丙戌、辛卯、癸巳,辛用乙為財,旺於亥;丙為夫星,坐庫歸祿巳土。癸水為夫之官,辛金生癸為子,坐已土與夫祿同位,又是貴神,又為財官雙美,乃得夫子俱貴,兩遇褒封。故為夫人之命。
いはゆる「貴」とは、尊榮の名號なり。命中に官星あり、また財氣の來り資助するを得、三奇各々其の本位に歸し、四柱裡に鬼煞の病根を種下せず、これすなわち女命中の堯舜なり。經文にいう:女人の命裡に七煞なく、ただ一位の貴神あれば、便ち良家の妻と作るべし。又いう:女命煞なくしてまた天德・月德の二德に逢へば、兩國の封贈を受くべし。ここにいう所の「德」は、單に天德月德二德を指すに非ず、財も一德と算し、官も一德と算し、さらに印と食神とを加ふれば、さらに貴重なり。例として乙亥、丙戌、辛卯、癸巳この一造:辛金は乙木を以て財と爲し、乙木は亥に旺す。丙火を以て夫星と爲し、丙火は戌庫に坐して巳に歸祿す。癸水是れ丈夫丙火の官、辛金が癸水を生出すは便ち子。癸は巳土の上に坐し、夫星の祿と同じく一位に在り、また貴神の臨む所、還って財官雙美の局を成せり。故にこれ夫と子と皆貴顯して、兩番褒封を受くる命、正に誥命夫人の命なり。
濁濫娼淫
濁
濁者混也。乃五行失位,水土互傷,其身太旺,正夫不顯,偏夫叢雜,柱多分別,無財官印食,為下賤村濁,或娼妓婢妾,淫巧之人。如己亥、乙亥、癸丑、己未,癸水生十月大泛,癸以戊為夫不顯,時引己未是偏夫,嫌丑未皆有土混雜,柱中無財,乙木為食神干旺,已土受克,鬼敗臨身,五行失位,主先清後濁,不能享福。
いはゆる「濁」とは、混雜なり。五行各々其の位を失し、水と土とたがいに損傷し、日主本身太旺、正夫顯露せず、偏夫卻て叢雜として來り、四柱の中門戸太多く、また財・官・印・食の依るべきなく、これすなわち下賤村鄙の流と成り、あるいは娼妓・婢妾・巧言を以て人に媚ぶ輩なり。例として己亥、乙亥、癸丑、己未この一造:癸水は十月に生まれ、水勢大いに泛す。癸は戊土を以て正夫と爲すに、而も戊土竝びに顯露せず。時柱に己未を引來す、それは偏夫なり。嫌ふべきは丑・未の中皆土を含み、混雜不淸。柱中また財なし。乙木食神は天干上に勢を得て旺し、己土を剋傷し、鬼煞と敗氣と一齊に身に臨み、五行悉く位を失せり。故に先淸にして後濁、福を享くる能はざるを主とす。
濫
濫者婪也。謂柱中明有夫多,暗者財旺,干支又多帶煞,必因酒色,私暗得財。此等之命,或為奴婢,或剋夫再嫁。如庚寅、丙戌、庚申、丁亥,庚申八專自旺,丙火為夫,寅戌會局,時干又丁,愛重火情,庚申金暗克寅亥木為財,亥中壬水為食生財,其人雖美貌有福,不免濫而得財。
いはゆる「濫」とは、貪なり。四柱の中、明處に夫星多く、暗處に財また旺し、干支上還って多く凶煞を帶ぶるを説く、かかる人必定酒色の事を借りて、私下裡暗に財を取る。この類の命は、奴婢を爲るに非ざれば、すなわち夫を剋して後に再嫁す。例として庚寅、丙戌、庚申、丁亥この一造:庚申は「八專」の日、日主自ら旺し。丙火を夫と爲し、寅と戌と會成して火局と爲り、時干上また丁火を透す、火の情意重疊す。庚申の金は暗中に寅木と亥中の甲木とを剋住して財と作し、亥中壬水また食神にして、能く財を生ず。かかる人雖か貌美にして福あれども、終に泛濫の行を以て財を取り去るを免れず。
娼
娼者妓也。乃身旺夫絕,官衰食盛,或柱中不見官煞,或有而傷官傷盡,或官煞混亂而食神盛旺,此必娼妓之命,否則,為師尼婢妾,剋夫淫奔。如丁亥、庚戌、戊辰、庚申,戊以甲為夫,九月失時無氣,又被庚克絕。時引入申以庚為食,建祿在申。戊辰魁罡,生申太旺。亥中壬財亦旺,謂之身旺逢生,貪食貪財,夫絕而為秀麗娼也。
いはゆる「娼」とは、妓なり。日主身旺にして夫星絶え、官弱くして食神盛んなり。あるいは四柱中根本官煞を見ず、あるいは有るも傷官に傷盡せられ、あるいは官煞混亂して食神偏偏として盛旺——これ必定娼妓の命。然らざれば、また女冠尼姑・婢妾の流、夫を剋して私奔す。例として丁亥、庚戌、戊辰、庚申この一造:戊土は甲木を以て夫と爲し、九月甲木は時を失し氣なく、また庚金に剋されて絶地に到る。時柱に申宮を引入し、庚金を以て食神と爲し、庚金の建祿正に申上に在り。戊辰は魁罡にして、申金を生助する太過なり。亥中壬水を財と爲してまた旺なり。これを身旺にしてまた生に逢ひ、一味に食を貪り財を貪り、夫星斷絶すと謂ふ、故に一個の容貌秀麗の娼妓と成れり。
淫
淫者沃也。乃本身得地,夫星明暗交集。謂日干自旺,柱中皆官煞是也。在干者為明,在支者為暗。四柱太過,如一丁見三壬及辰子多之例,謂之交集,於人無所不納也。如戊辰、壬辰、壬戌、癸亥,壬辰、癸亥本自得地,明有戊土為正夫,暗有辰戌為偏夫。又庚戌、戊子、乙酉、甲申,乙以庚為明夫,而身坐酉支,時又引申為暗夫,運行西方金旺之地。二命俱夫星明暗交集,淫不可言。
いはゆる「淫」とは、浸潤無度なり。日主本身地を得て、而して夫星明處暗處に交相に聚集す:日干自ら旺し、四柱裡卻て全是官煞。天干上に透すは「明」とよび、地支裡に藏すは「暗」とよぶ。四柱の中に太過なり、たとへば一個の丁火にして卻て三個の壬水に對し、および辰・子太多の類、これを「交集」とよび、人身上に落到せば便ち納れざる所なし。例として戊辰、壬辰、壬戌、癸亥この一造:壬辰・癸亥は本身便ち地を得、明處に戊土ありて正夫と爲し、暗處に辰・戌中の餘土ありて偏夫と爲す。また庚戌、戊子、乙酉、甲申この一造のごとき:乙木は庚金を以て明處の夫と爲し、日主卻て酉支の上に坐し、時柱また申金を引來して暗處の夫と作し、大運還って西方金旺の地を走る。この兩造皆夫星明暗交集、淫亂して説くべからざるなり。
旺夫剋子
夫女人有旺夫傷子者何?此法皆時上推之,時為歸宿之地,夫子二星引歸於時,夫星生旺,子星衰敗是也。如一命:丙戌、丙申、丁巳、辛亥,丁坐巳自旺,以壬水為夫,時上乃是夫星臨官之地,月支申金乃夫星長生之地。以辛金為財,七月金旺,二丙相比,皆坐夫之財印,故主夫聰秀富貴。丁以戊為子息之垣,引至時上見亥,亥中甲木能克戊土,乃子星被克而難得也,故主旺夫傷子。餘仿此推。
女人に夫を旺し卻て子を傷るあるは、什麼の道理ぞ。この法子皆時柱上より推す:時柱は一生歸宿の地、夫星と子星と皆時上に引歸して來り看るを要す。もし夫星生旺にして子星衰敗なれば、すなわち旺夫傷子なり。例として一造あり:丙戌、丙申、丁巳、辛亥。丁火は巳に坐し、自身旺を得。壬水を以て夫と爲し、時支亥は正に壬水臨官の地、月支申金また壬水長生の地なり。辛金を以て財と爲し、七月金正に旺を當る。年月兩個の丙火並列し、皆丈夫壬水の財と印と上に坐す、故に丈夫聰明秀發にして富貴を主とす。丁火は戊土を以て子息の宮位と爲し、時上に引到して亥を見、亥中甲木能く戊土を剋す、これすなわち子星剋せられて求め難きなり、故に旺夫傷子を主とす。その餘皆この例に照らして推す。
旺子傷夫
有旺子傷夫者何?此法專以月時推之,謂克我者為官為夫,有氣得時,則夫發福;若支干失位不得月氣,柱中又逢沖剋,時上又無旺氣,而己生之子引至時上,逢長生、臨官、帝旺之地,又無刑剋,是旺子傷夫也。如一命:己卯、甲戌、乙卯、戊寅,乙用庚為夫,九月庚金無氣;乙用丙為子,丙火長生於寅,與戌會局,皆屬火。月令既無金氣,時引絕地,又被火克,是傷其夫星,旺其子息,故曰旺子傷夫。餘仿此推。
子を旺し卻て夫を傷るあるは、また什麼の道理ぞ。この法子專ら月柱と時柱と上より推す。我を剋するは「官」、すなわち夫なり。夫星氣ありてまた時令を得れば、丈夫便ち福を發し得。もし夫星干支上に位を失し、また月令の氣を得ず、柱中還って冲剋に逢ひ、時上さらに旺氣なし。而して自己の生ずる所の子星は時上に引到して、恰逢長生・臨官・帝旺の地に在り、また刑剋なし——これすなわち旺子傷夫なり。例として一造あり:己卯、甲戌、乙卯、戊寅。乙木は庚金を以て夫と爲し、九月庚金氣なし。乙木は丙火を以て子と爲し、丙火は寅に長生し、寅また戌と會成して火局と爲り、一片皆火に屬す。月令既に金氣の依るべきなく、時上また庚金の絶地に引到し、還って火の來剋せられ、これすなわち夫星を傷りて子息を旺せしむ、故に旺子傷夫とよぶ。その餘皆この例に照らして推す。
傷夫剋子
傷夫克子者,乃夫星干支失位,生月失時,柱中又逢沖剋,時支亦不生扶,兼且印綬重逢盜夫之氣,克子之甚,夫子不能旺,反絕於時是也。如一命:丙子、庚子、乙亥、丙子,乙木以庚金為夫星,十一月金寒水冷,又金死子地,支亥子水盜金氣盡,柱無土生助,傷官木多,故傷其夫。乙木以丙火為子,引至子時,乃水旺火滅之地,雖年時干二火被群水相剋,夫子皆亡,故曰傷夫克子。餘仿此推。
いはゆる傷夫剋子とは、夫星干支上に位を失し、生月また時令を失し、柱中還って冲剋に逢ひ、時支もまた來り生扶せず。印綬重重出現を加え、夫星の氣を盜泄し、子を剋するまた剋すること極めて重く、夫星と子星と皆旺起る能はず、反って時上に斷絶す。例として一造あり:丙子、庚子、乙亥、丙子。乙木は庚金を以て夫星と爲し、十一月金寒水冷、庚金また子地に死す。地支亥・子の水金氣を泄盡し、柱中に土なくして庚金を生助せず、而して金を泄す傷官と木と卻て多し、故に其の丈夫を傷れり。乙木は丙火を以て子と爲し、子時に引到せば、それ正に水旺火滅の地。雖か年干・時干に兩個の丙火あるも、また衆水に圍剋せられり。夫と子と皆亡ぶ、故に傷夫剋子とよぶ。その餘皆この例に照らして推す。
安靜守分
安靜守分,乃夫星有氣,日干自旺,相停無克,不值刑沖,財食得所者是也。如一命:癸巳、庚申、乙卯、丁亥,乙坐卯專祿自旺,又得時支亥字合局,是本身旺也。以庚金為夫,七月庚祿得申,又得年支巳火為金長生之地,是夫星旺也。亥中壬水,夫之食神天廚,故主夫食天祿。此乃自己夫星兩不相傷,各乘旺氣,無混亂相侵,夫婦偕和,安靜守分格也。
いはゆる安靜守分とは、夫星氣あり、日干自身もまた旺し、兩邊勢均力敵にして互いに相剋せず、刑冲に遇はず、財と食神と各々所を得るなり。例として一造あり:癸巳、庚申、乙卯、丁亥。乙木は卯に坐し、專祿自旺にして、また時支亥水と卯と會合成局を得、見るべし本身旺なり。庚金を以て夫と爲し、七月庚金の祿正に申上に在り、また年支巳火を得て金の長生の地と爲す、見るべし夫星もまた旺なり。亥中壬水是れ丈夫庚金の食神・天厨の位、故に丈夫朝廷の俸祿を享くるを主とす。これすなわち自身と夫星と兩たがいに傷らず、各々旺氣を乘じ、混亂侵奪なく、夫妻和睦、安靜守分の格局に屬す。
橫夭少年
夫橫夭少年者,造化之窮絕,格局之變異也。有懸樑溺水、血產少亡、被人殺死,若此者何?乃身弱而遇煞重,煞多克身,又帶刑沖破敗之類;或命中元有官星受傷,行運復遇官鄉;或無官見傷,運復臨官之類;或帶刃無制,運行合刃之地,及亡神劫煞等類,此皆橫夭類也。不獨女命有之,男命亦同。如一命:丁卯、癸丑、庚辰、丙子,庚用丁為官,被癸水子辰傷官迭遇,克之太重,水多金沈,一交丁巳運,傷官見官,又會丙煞克身,故溺水之害。
いはゆる少年橫死夭折とは、造化窮絶の處に到り格局變異を起すなり。自縊するあり、溺水するあり、生産血崩に因りて早亡するあり、人に殺されるあり、これ什麼の緣故ぞ。それは身弱にして七煞太重く遇ひ、煞多くして來り身を剋し、また刑冲破敗一類を帶ぶ。あるいは命中もと官星ありて卻て傷せられ、行運また官星の鄕に走到す。あるいは命中官なくして傷官を見、行運偏偏としてまた臨官の地に走到す。あるいは命に羊刃を帶びて制伏なく、行運刃を合する處に走到し、および亡神・劫煞の類に碰上す——これら皆橫死夭折に屬す。單に女命有るに非ず、男命もまた一樣なり。例として一造あり:丁卯、癸丑、庚辰、丙子。庚金は丁火を以て官と爲し、卻て癸水と子・辰の化する所の傷官に層層疊疊に遇上せられ、剋する太過にして、水多くして金沈む。一たび丁巳運に交はれば、傷官が官を見ると成り、また丙火七煞を會起して來り身を剋す、故に溺水の禍に遭へり。
福壽兩備
夫福壽兩備者,造化之中和,格局之純粹也。有享用一生,永錫難老,若此者何?乃身坐旺鄉,通於月氣,支干相輔,更帶財官印綬,各得其位,不行脫財、壞印、傷官之局,尤喜食神、天廚。若身旺而運行財食之鄉,此皆福壽兩備之命也。如一命:丙午、庚子、辛酉、癸巳,辛坐酉支、專祿自旺,時癸歸祿於子為食神,壽星、子星得地。辛用丙火為官,丙祿歸於巳,為夫星得地。又十一月生,人乃金白水清之象,兼支干上下相輔,俱無傷損,身不從化,故主為人美貌端正,夫子相停,福壽兩備也。餘仿此推。
いはゆる福壽兩全とは、造化中和に歸し格局純粹に歸するなり。一生享用盡きず長く天賜を受けて衰老を見ざるあり、これ什麼の緣故ぞ。それは日主旺鄕に坐し、月令の氣と相通じ、干支彼此輔助し、また財・官・印綬を帶びて各々其の位を得、財を走脱し印を壞り官を傷る局面を走らず、尤も食神と天厨とあるを喜ぶ。もし身旺にして大運また財と食神の鄕を走れば、これら皆福壽兩全の命なり。例として一造あり:丙午、庚子、辛酉、癸巳。辛金は酉に坐し、專祿自旺なり。時干癸水は月支子上に歸祿し、是れ食神、壽星と子星と皆地を得たり。辛は丙火を以て官と爲し、丙火は巳に歸祿し、是れ夫星地を得たり。また十一月に生まれ、正に金白水淸の氣象。干支上下たがいに輔助するを加え、全く傷損なく、日主もまた從化せず。故に此人容貌端正秀美、丈夫と子女と兩邊相稱し、福壽兩全を主とす。その餘皆この例に照らして推す。
正偏自處
夫正偏自處者何也?乃夫婦相合,復遇比肩分爭,如一位夫星有兩位妻星相合,謂之爭合。若本身自旺,彼身值衰,四柱不沖,則我正而彼偏矣。蓋我生旺有氣,則夫從我為正;我身衰而別位旺,則夫從別位,我反為偏,謂之彼旺爭去我夫,我只得為偏。或自旺太過,柱無夫星者亦為偏;或官煞混雜,或傷官太重,亦為偏,更淫濫。
いはゆる「正偏自處」とは何ぞ。夫妻もと已に相合するに、卻てまた比肩の來り分爭するに遇ふを説く:一位の夫星にして兩位の妻星同じく來り相合す、これを「爭合」とよぶ。もし自身旺にして對方衰え、四柱また相冲せざれば、すなわち我は正室にして彼は偏房なり。我生旺にして氣あれば、丈夫すなわち我に歸りて正と爲るに因る。我身衰えて別の位上反って旺なれば、丈夫すなわち別位に歸到し、我反って偏と成る——これを對方旺にして我が丈夫を爭ひ去ると謂ひ、我ただ偏位に屈居す。あるいはまた自身旺太過にして柱中根本夫星なきも、また偏と算す。あるいは官煞混雜、あるいは傷官太重きも、また偏と算し、しかもさらに淫濫なり。
如一命:壬子、丙午、辛酉、辛卯,辛用丙為夫星,我坐酉支,專祿自旺,雖時引辛卯之金,彼卻無力,故我為正而彼為偏,此為二女爭夫,正偏自處。又:癸未、壬戌、癸巳、壬子,癸用土為夫,癸巳水弱;壬子水旺,弱不能勝旺,被壬水爭去戊土為正夫,乃彼勝我衰,我只得為偏。但壬水重而太泛,又帶桃花,不能自處。餘仿此推。
例として一造あり:壬子、丙午、辛酉、辛卯。辛金は丙火を以て夫星と爲し、我は酉支に坐し、專祿自旺なり。時上雖かまた辛卯の金を引來して我と相爭ふも、然れども它力なく、故に我正と爲り彼偏と爲る。これすなわち兩個の女子一個の丈夫を爭ひて正偏各々其の位に安ず。又一造のごとく:癸未、壬戌、癸巳、壬子。癸水は土を以て夫と爲し、日主癸巳の水衰弱にして、而も時上壬子の水正に旺なり。弱きは旺なるに勝る能はず、戊土便ち壬水に爭ひ去られて其の正夫と作さる。これは對方勝ちて我衰ふ、我ただ偏房と作るのみ。但し壬水重疊して泛濫太過、また桃花を帶ぶれば、偏房の位子すら安ずる能はず。その餘皆この例に照らして推す。
招嫁不定
夫招嫁不定者何也?乃目令中有夫星,透干與己相合,己身從伏,其夫星卻無氣,時引夫星或煞星卻乘旺地求克己身,又從伏便夫,故謂之招嫁不定。若夫星不旺,或受剋制,必嫁夫遲,或嫁夫不明,或夫不濟事,或有外情。
いはゆる「招嫁不定」とは何ぞ。月令の中に夫星あり、天干上に透して自己と相合し、自己順從依附して它に就くに、然れども此の位の夫星偏偏として氣なし。而も時柱上また別の一個の夫星あるいは煞星を引來し、旺地を乘じて來り己を克制せば、自己便ちまた順從依附して此の後來の丈夫と爲る——故にこれを招嫁不定とよぶ。もし夫星旺ならず、あるいは克制を受くれば、必定出嫁遲し、あるいは嫁する所明白ならず、あるいは丈夫用に中らず、あるいは別に外遇あらん。
如一命:癸酉、甲子、己未、乙亥,己用甲為夫,生於十一月,失時不旺,時逢亥字,乃甲木長生,是夫旺也,卻不合,又被乙木制己未,未為乙木庫地。甲生子月,夫坐敗地,不顯,時上乙亥,亥中又有生長之甲,欲甲又招乙也,此招嫁不定,餘仿此推。
例として一造あり:癸酉、甲子、己未、乙亥。己土は甲木を以て夫と爲し、甲木は十一月に生まれ、時を失して旺ならず。時支亥に逢ひ、亥は甲木の長生の地、説に照らせば夫星轉旺せり、卻て日主と竝びに合を成さず。反って時干乙木に來り己未を克制せらる、而未また正に乙木の墓庫なり。甲木は子月に生まれ、夫星敗地に坐して顯達せず。時上一柱乙亥、亥中別に一個の正に長生なる甲木を藏す——彼の甲を要するに、卻てまたこの乙を招來す。これすなわち招嫁不定なり。その餘皆この例に照らして推す。
論曰:凡觀陰命,先推夫子興衰,欲究榮枯,次辨日時輕重。官為夫,財為父,財旺夫榮;食為子,印為母,印盛子衰,日干不宜太旺,月氣務稟中和。日主旺相,奪夫權而孤苦;月令休囚,安本分而持家。官星得地,夫主榮華;傷官無克,子當貴顯。有官而不可見煞,有煞而不可逢官,設使官煞混雜,為人安得禎祥?
論中にいう:凡そ女命を看るは、先ず夫星と子星の興衰を推す。一生榮枯を考究するには、其次すなわち日柱と時柱の輕重を分辨するを要す。官星は丈夫、財星は父親、財旺なれば則ち夫榮ゆ。食神は子女、印綬は母親、印太盛んなれば則ち子星衰ふ。日干は太旺に宜しからず、月令の氣は務めて中和を禀るを要す。日主旺相に過ぎれば、便ち丈夫の權柄を奪ひて反って孤苦を致す。月令休囚に處れば、反って能く本分を安守して家を持つ。官星地を得れば、丈夫榮華を主とす。傷官克制を受けざれば、子女當に貴顯すべし。正官あれば便ちさらに七煞を見る可からず、七煞あれば便ちさらに正官に逢ふ可からず。假使官煞混雜せば、人と爲りて何ぞ禎祥あらんや。
官星無克,值二德,可兩國之封;七煞有制,遇三奇,為一品之貴。嘉食神而制煞生財,惡傷官而剋夫盜氣,貪財壞印,豈是良人?用煞逢官,非為節婦;孤貧下賤,蓋因子死休囚;富貴崢嶸,只為夫興子旺。官太旺,公壽難延;財重迭,婆年早喪。
官星剋を受けず、また天德月德二德に逢に逢ふは、兩國の封贈を受くべし。七煞に制伏あり、また三奇に遇ふは、一品の貴命なり。嘉許する所は食神、能く煞を制しまた能く財を生ずればなり。厭惡する所は傷官、夫を剋しまた自身の氣を盜泄すればなり。財星を貪戀して印綬を破壞せば、何ぞ良家の妻ならんや。七煞を取りて夫と爲し卻てまた正官に逢へば、便ち節婦と算するを得ず。孤苦貧賤は、子星の死地休囚に落ちしに因る。富貴顯赫は、ただ夫星興旺・子星もまた旺なる爲のみ。官星太旺なれば、公公の壽數久延し難し。財星重疊なれば、婆婆の年壽早く告終す。
身居旺地,雖富足,夫子刑傷;日值衰鄉,縱貧寒,夫子完聚;自旺而巧於婦業,日衰而拙於女工。貴神一位,不富即榮;合神數重,非尼即妓。貴人乘驛馬,決主風塵之美妓;官星帶桃花,定為深院之良人。食神獨者,安和而有子有壽;合貴重者,嬌媚而多賤多情。桃花不宜倒插,沐浴最忌裸形,犯之者多為侍婢,值之者定作師尼。四仲全,乃酒色荒淫之女;四孟備,乃聰明生發之人。未丑刑而不忌,戌辰沖處非良。
日主旺地に居るは、雖か家道富足するも、丈夫子女卻て刑傷を受けん。日主衰鄕に落つるは、縱い貧寒なるも、丈夫子女反って團圓齊全す。自身旺なるは婦人の家務に巧く、日主衰なるは反って女紅に拙し。貴神ただ一位あるは、富まざるも榮あり。合神幾重かあるは、尼姑に非ざれば娼妓なり。天乙貴人また驛馬を乘ずれば、決して風塵に流落する美妓と主とすべし。官星上に桃花を帶ぶれば、定めて深宅大院裏の良家婦人なり。食神單獨一位のは、安和にして子あり壽あり。合神と貴神と重疊のは、嬌媚なるも多く賤にして多情なり。桃花は「倒插」して年月の前に在るに宜しからず、沐浴は最も「裸形」の煞を忌む、犯すは多く侍婢と作り、遇ふは定めて女冠尼姑と作る。子午卯酉四仲齊全のは、酒色に荒る女なり。寅申巳亥四孟齊備のは、聰明にして能く生發する人なり。未と丑と雖か刑を成すも忌諱するを必ぜず、戌と辰と相冲する處こそ好と算せず。
大抵夫星要值健旺,己身須稟中和。食神不可刑傷,子星要臨生地。印綬生身一位,則可財神發福,多見無傷。財強身弱,不能發福;身強財弱,安得為良?傷官迭遇,剋夫星而再嫁之人;印綬重逢,不死別即生離之婦。刑沖羊刃,惡狠無知;破害金神,血光產難。四柱無夫,不偏房定為續室;八字空亡,非寡鵠決是孤鸞。大概貴賤觀其夫位,榮枯究其財官,此為天依乎地,地附乎天,故貴者隨夫而貴,貧者隨夫而貧。前八法以洩其玄機,後八格乃明其奧旨,倘有缺誤,俟知者擇焉。
大抵夫星は健旺を要し、自身は則ち中和の氣を禀受することを要す。食神は刑傷せられ可ならず、子星は長生の地に臨むを要す。印綬は身を生ずにただ一位を用て足り。財星は倒に能く福を發す、幾位を多く見るも妨げず。財強にして身弱なれば、福發起せず。身強にして財弱なれば、また何ぞ好と算さんや。傷官層層疊疊に遇上るは、夫星を剋死して再嫁する人なり。印綬重重出現するは、死別に非ざれば生離の婦人なり。刑冲また羊刃を帶ぶるは、凶狠にして事理を明らめず。破害また金神を帶ぶるは、血光と難產を主とす。四柱中全く夫星なきは、偏房と作さざれば必ず續弦と作る。八字空亡に落つるは、寡を守る孤鵠に非ざれば、定めて偶を失ふ孤鸞なり。總じて説けば、貴賤は其の夫位を看るを要し、榮枯は其の財官を考究するを要す。これ譬へば天は地に依り地は天に附するがごとし、故に貴きは丈夫に隨て貴く、貧しきは丈夫に隨て貧し。前面八法は以て其の中の玄機を泄露し、後面八格は以て其の中の奥旨を闡明す。倘若還って缺漏錯誤あらば、見識ある人の斟酌取舍を待つのみ。
總歌:正氣官星第一格,財官兩旺亦同說;官星帶合兼坐祿,女命逢之真有福;官星桃花是良人,帶合兼煞便不同;印綬天德惟最妙,日貴財官亦相肖。獨煞有制羊刃同,傷官生財亦不凶;歸祿逢財準此斷,食神生旺尤堪羨。煞化印綬格局純,二德扶身貴無倫;三奇合局真造化,拱祿拱貴也不怕。
總歌にいう:正氣官星は第一等の格局、財官兩旺もまたこの説法に照らして看る。官星は既に合を帶びまた祿上に坐す、女命これに遇着せば眞に福あり。官星桃花を帶ぶるは良家の妻。もし既に合を帶びまた煞を帶ぶれば、すなわち別に論ずべし。印綬さらに天德に逢ふは最も美妙、日貴格に財官を配するもまたそれと相似たり。ただ一位の七煞にして制伏あるは、羊刃に制あると同一の道理。傷官もし能く財を生ぜば、また凶と算するを得ず。歸祿格さらに財星に逢星に逢ふは、この斷法に照らす。食神生旺は、尤も人をして羨慕せしむ。七煞印綬と化成して格局純粹、天德月德二德また來り身を扶けば、貴無與倫比なり。三奇會合成局は眞造化、たとへ拱祿・拱貴とも怕るるに足らず。
煞官混雜兼無制,此等女人不堪娶;傷官太重又見官,貪財破印俱不堪,比肩重犯多爭妒,財官遇劫決不富;財多身弱亦如然,羊刃沖刑尸不全。金神帶刃凶惡斷,桃花帶合淫亂看;無官見合多官合,倒插桃花亂閨閣。身旺無依夫子傷,此等女人大不祥;倒食重犯須減福,更犯寡宿主獨宿。孤鸞紅豔陰陽差,此等神煞俱不佳;若是貴命合官印,小小神煞不為病。
七煞と正官と混雜してまた制伏なければ、かかる女人は娶るべからず。傷官太重くして卻てまた官星を見、あるいは財星を貪戀して印綬を破るは、皆當る可からず。比肩重複出現するは、多く爭風喫醋の事あり。財官劫財に遇上るは、決然富まず。財多くして身弱もまた此のごとし。羊刃さらに冲刑に遭へば、尸首すら保全し難し。金神を帶びまた羊刃を帶ぶるは、凶惡と斷ず。桃花さらに合を帶ぶるは、淫亂と看る。命中官星を見ずして合神多く、あるいは官星多くして處處合に逢ひ、さらに倒插の桃花を加ふれば、閨門便ち亂る。身旺にして依託する所なく、夫と子と皆傷を受くれば、かかる女人大いに不祥なり。偏印重複出現は福分を减ずるを要し、さらに寡宿を犯せばすなわち獨りて空房を守るを主とす。孤鸞・紅艶・陰陽差錯、この幾種の神煞皆好からず。然れども若しもと貴命にして官印相合せば、これら小神煞は便ち毛病と算するに足らず。
又曰:擇婦須沈靜,細說與君聽;夫星要強健,日干當柔順;二德坐正財,富貴自然來;四柱帶休囚,增名又增壽,貴人一位正,兩三位寵聘;金水若相逢,必招美麗容;四貴一位煞,權家富貴說;財官若藏庫,沖開無不富;寅申巳亥全,孤淫腹便便;子午並卯酉,定是隨人走;辰戌兼丑未,婦道必大忌;有辰怕見戌,辰戌若相見,多是淫破人;有煞不怕合,無煞卻怕合;合神若是多,非妓亦嘔歌;羊刃帶傷官,駁雜事多端;滿盤卻是印,損子必須定;天干一字連,孤破禍綿綿;地支連一字,兩度成婚字;此是婦命訣,千金莫輕視。
又いう:媳婦を挑選するには沈靜なるを挑すべし、我細かに汝に講聽させん。夫星は强健を要し、日干は當に柔順なるべし。天德月德二德が正財上に坐すれば、富貴自然に來る。四柱に些か休囚の氣を帶ぶるも、反って能く名を增し壽を增す。貴人ただ一位あるは端正の婦、兩三位あれば便ち寵愛の姬妾と成る。金と水と若し相逢へば、必定美麗の容貌を招來す。四位の貴神の裡一個の七煞を夾めば、權貴の家と算すべし。財と官と若し墓庫の中に藏すれば、冲開けば富まざるなし。寅申巳亥四驛馬齊全のは、孤にして淫・腹部肥滿を主とす。子午と卯酉と四仲同見のは、定めて人に跟ひて跑去る。辰戌さらに丑未四庫俱全を兼ぬれば、婦と爲るの道大いに忌諱す。辰あれば戌を見るを怕れ、辰と戌と若し一處に碰すれば、多半淫蕩破家の人なり。命裡に七煞あれば合に逢ふを怕れず、七煞なく反って合に逢ふを怕る。合神もし太多ければ、娼妓に非ざればまた賣唱の歌伎なり。羊刃さらに傷官を帶ぶれば、人事駁雜にして多く事端を生ず。滿盤皆印星のは、子女を損傷するは斷じて定まる。天干上同一の字を連排し下るは、孤苦破敗にして禍患綿綿。地支上同一の字を連排し下るは、兩度成婚を要す。これすなわち婦人命を看るの口訣、縱い千金に值すとも輕看它するなかれ。
論小兒
夫觀小兒之命,如種花木之法。善培養者,則根苗茂盛,花果興隆;不善培養者反是。何以言之?凡人種花木,必以土栽培其根,根實則苗盛;必以水澆灌其體,體壯則花茂;賴陽火溫照其花,花實則果成;假金刃修伐其枝,枝清則本固。設若土虛根淺,水少苗枯,日暴花焦,風摧果落,是皆失中和培養之氣,其花木安有不枯之理乎?人之八字,以年為根,月為苗,日為花,時為果,其理皆然。
小兒の命を看るは、花木を種るの法のごとし。善く培養するは、根苗便ち茂盛し、花果便ち興旺す。培養を善くせざれば、正に相反す。何を以て謂ふや。凡人花木を種るに、必定土を以て其の根を栽培し、根紮實して苗こそ盛ん。必定水を以て其の枝幹を澆灌し、枝幹壯して花こそ茂る。陽火に賴りて温かく照耀して其の花を養し、花結實して果こそ成る。金刃を借りて其の枝條を修剪し、枝條淸爽して本幹こそ牢固なり。假如土虚にして根淺く、水少くして苗枯れ、日頭太毒にして花焦げ、風一摧して果落つるは、これ皆中和培養の氣を失掉せるなり、それ花木何ぞ枯死せざるの道理あらんや。人の八字は、年柱を以て根と爲し、月柱を以て苗と爲し、日柱を以て花と爲し、時柱を以て果と爲す、道理全く同じ。年上に根基あり、月上に生扶を得、日上傷を受けず、時上に歸宿ありて、こそ此の一株養ひ得て結り得るなり。
故推小兒之命,要日干有氣,月令生扶,年上栽根,印綬無傷,財官有制,七煞得化,傷官遇合,氣稟中和,不值刑沖破害,此則易養長壽之命。如煞重身輕,財多身弱,傷官迭遇,食神重逢,日干或旺甚無依,或太柔少印,氣失中和,柱中有刑沖破害,此則難養促壽之命。二者類如栽培之法。
故に小兒の命を推すには、日干に氣あり、月令來り生扶し、年柱上に根を紮む能く、印綬傷を受けず、財と官と制伏あり、七煞化解を得、傷官合に逢ひて約束を受け、氣中和を禀け、刑冲破害に遇はざるを要す——これすなわち養ひ易く長壽の命。若し七煞重くして身輕く、財多くして身弱く、傷官層層疊疊、食神重複出現し、日干あるいは旺太過にして依託する所なく、あるいは太柔弱にして生ずる印綬を缺少し、氣中和を失し、柱中また刑冲破害あれば——これすなわち養ひ難く短命の命。この兩種は、正に花木を栽培するの道理に比す。
又曰:小兒之命,當論時辰為正,先看關煞,次看格局。日主強財官旺,有關無煞,日主弱財官少,常病易養;日干弱財官多,有煞有關,難養。夫關者何也?即偏官為關,偏財為煞。專以日干為主,取生成之數斷之。關者,譬如今之關隘,乃險阻之地。人至關,非明文不敢私渡,違者必致其禍。小兒命犯此關,則為不利。柱中日干強健,制伏純粹,印綬無傷,如有明文之類,通達順遂,易養長壽。反之則否。
又いう:小兒の命は、當に時辰を主と爲して論ずべし、先ず「關煞」を看、さらに格局を看る。日主強くして財官旺し、ただ關ありて煞なき、および日主弱くして財官少なきは、雖か常に病を生ずも養ひ易し。日干弱くして財官多く、既に煞ありまた關あれば、すなわち養ひ難し。いはゆる「關」とは何ぞ。偏官はすなわち關、偏財はすなわち煞、專ら日干を以て主と爲し、生數成數を取りて推斷す。關は、譬へば今日の關隘のごとく、險阻の地なり。人關口に到れば、官府明文なくば敢へて私自に過去せず、違犯するは必定禍を招く。小兒の命裡この關を犯せば、便ち利ならず。若し柱中日干强健、制伏純粹を得、印綬傷を受けざれば、すなわち譬へば手裡に明文あるがごとく、通行順遂して、養ひ大と爲し易くしかも長壽す。反って、則ち然らず。
子平之關只以煞論。假如初生小兒甲日者,庚為關,柱有戊土黨煞,此為關重無財。日主健旺得印生解化者,關輕無害。甲日見庚九歲關,丁見癸為六歲關,戊見甲為三歲關,丙見壬為一歲關,壬見戊為五歲關,癸見己為半歲關。古有占男女生時之日陰陽貴賤法。如金命,天陰生,主官貴相;昏暗貧賤;不問大小風起,不長壽;有雨雪,主心善孝順。
子平の法の裡の「關」は、ただ七煞に按じて論ず。たとへば初生の小兒甲日生なれば、庚金すなわち關。柱中若し戊土ありて煞を幇せば、これを關重くして財なしとよぶ。日主健旺にしてまた印綬生扶を得て來り化解するは、關便ち輕く、妨害なし。甲日に庚を見るは、九歲の關。丁日に癸を見るは、六歲の關。戊日に甲を見るは、三歲の關。丙日に壬を見るは、一歲の關。壬日に戊を見るは、五歲の關。癸日に己を見るは、半歲の關。古時別に一種の出生の日の天色陰晴に按じて男女貴賤を占ふの法あり。たとへば金命の人、生時天陰なれば、官貴の相あるを主とす。天色昏暗なれば、便ち貧賤。風大風小を論ぜず、ただ風起れば、便ち長壽せず。若し雨雪あれば、心地善良にして孝順を主とす。
木命,天陰生,大富;晴朗,有官,長壽;天昏,衣食平微,短命;有雪雨,身貴孝順。水命,天陰生,心惡,倘來衣食;明朗,大貴;昏暗,短命,貧賤;有風起,久後貴人提攜。火命,天陰生,大富;晴朗,雖富壽夭;昏暗,有官分;不問大小風起,有衣食;大雪,短命;微雪雨,年至五十左右,有病。土命,天陰,不過十五歲死;微雨,不過三十歲,大富;昏暗,富貴,有官分,壽卻夭;大風忤逆,短命;雨雪,有外財;晴朗,富貴久遠。
木命の人、生時天陰なれば、大富を主とす。天色晴朗なれば、官職ありてしかも長壽。天色昏暗なれば、衣食平平にして短命。雪雨あれば、身貴くして孝順。水命の人、生時天陰なれば、心地善ならず、衣食は偶然の得來なり。天色明朗なれば、大貴を主とす。天色昏暗なれば、短命にして貧賤。風起れば、日後貴人の提攜を得ん。火命の人、生時天陰なれば、大富を主とす。天色晴朗なれば、雖か富なれども壽短し。天色昏暗なれば、官を爲るの份あり。風大風小を論ぜず、ただ風起れば、衣食缺えず。大雪下れば、短命。微雪小雨なれば、五十歲の上下に到りて病を生ぜん。土命の人、生時天陰なれば、十五歲を活過せず。小雨下れば、三十歲を活過せざるも、卻て大富。天色昏暗なれば、富貴にして官を爲るの份あるも、壽數卻て短し。大風刮れば、忤逆不孝にして短命。雨雪あれば、意外の財を得。天色晴朗なれば、富貴長久なり。
凡小兒生時是辰戌丑未,又四柱中多墓,主過房;帶午未多者,名執拗煞,主為性執拗。戌多者亦然;帶子亥多,主疝氣偏墜,是子時者無不應,壬子、丙子尤緊;生時與胎同在辰上者亦然;帶火多,主少年濃血之災;帶丁午多,有未字者,主頭大,害瘡癤,或疤痕,或禿瘡,大人腦疽。四孟月上帶金火相剋,多瘡癤驚疾;金水火相剋制,主剝皮瘡災;金水多主晚語,見木主早語。
凡そ小兒生時辰戌丑未に落つる、四柱中墓庫また多きは、他人に過繼するを主とす。命に午・未多きを帶ぶるは、「執拗煞」とよび、性子執拗を主とす。戌多きもまた一樣なり。子・亥多きを帶ぶるは、疝氣と睾丸偏墜とを主とし、子時に生まれしは應驗せざるなし、壬子・丙子兩個の時辰尤も緊要なり。生時と受胎の月と同じく辰上に在るもまた一樣なり。火多きを帶ぶるは、少年時膿血の災あるを主とす。丁と午と多きを帶びてまた未字あるは、頭大なるを主とし、瘡癤を要害し、あるいは疤痕を留下し、あるいは禿瘡を生じ、成人以後則ち腦疽を患ふ。寅申巳亥四孟の月に生まれて金火相剋を帶ぶるは、多く瘡癤と驚風の疾を生ず。金・水・火交相に克制するは、剝皮のごとき瘡災を生ずるを主とす。金水多きは説話遲きを主とし、木を見るは説話早きを主とす。
五行全者,主少便清俊伶俐,是夙有靈骨。五行自生月至時上以次求生旺少刑沖者吉,主長壽,成器人也。反是則夭,縱使福神多有救,少年當十生九死,及至成人,亦非上壽。益稟五行生旺則氣實,氣實則壽長;五行死絕則氣薄,氣薄則短夭。
五行齊全なるは、小さきより淸秀俊俏にして伶俐なるを主とし、是れ宿世より帶來せる靈骨なり。五行生月より順次に排して時上に到り、一路皆生旺を得て刑冲少なきは吉と爲し、長壽を主とし、是れ成器し得る人なり。反っては則ち夭折す。縱い福神多くして救あるも、少年時また十生九死を要し、長大成人に到るを待てども、また上壽と算するを得ず。これは禀受する五行の生旺の氣なれば則ち氣充實し、氣充實すれば便ち壽長し。五行の死絶の氣を禀受せば則ち氣單薄にして、氣單薄なれば便ち短命なり。
凡月日時支干支錯亂而重見太歲,曰重元星,主過房寄生螟蛉之子。初生或食神重迭,或偏印太旺,皆主無乳。犯五重羊刃,名曰滿盤刃。多養不成,更時帶刑害者,決死。女兒差慢,終不免產厄而死。生時見官符,父有公訟,母有驚恐;咸池重合,不得親父母養育,或非嫡母所生;重迭見空亡,主驚顛失墜,克父母。生時犯空亡及自死絕者,七歲前贏疾,七歲後徒肥。凡俗推小兒正否,命見孤辰、寡宿,多隔房異宅,勢不行氣不轉,幼離父母。如庚辰金見己巳火,金氣轉於十二支,則有火截,所以氣不轉。餘依此推。
凡そ月・日・時の干支彼此錯亂してまた太歲を重複見るは、「重元星」とよび、過繼出去して、別人家收養の螟蛉之子と作るを主とす。初生の小兒、命裡あるいは食神重疊、あるいは偏印太旺は、皆乳食なくを主とす。五重羊刃を犯すは、「滿盤刃」とよび、多半養ひ活し難し。もし時上さらに刑害を帶ぶれば、すなわち必ず死す。女孩子の應驗は稍か緩し、然れども終に難産の厄に死するを免れず。生時「官符」を見るは、父親官司あり、母親驚恐を受けん。「咸池」重重相合するは、親生父母の撫養を得ず、あるいは竝びに嫡母の生ずる所に非ず。重疊空亡に遇上るは、驚を受け發狂しあるいは跌落失足を主とし、還って父母を剋せん。生時空亡を犯しおよび自身死絶の地に處するは、七歲以前羸弱多病、七歲以後また白く虚胖なり。世俗小兒正常なりや否やを推すは、命中に「孤辰」「寡宿」を見るは、多く分房別住にして、氣勢行はず氣脈轉ぜず、幼年にして父母を離る。たとへば庚辰納音金己巳納音火に遇上る、金氣もと十二地支中に周流運轉せんと欲するに、卻て火に截住せられ、故に氣脈轉ぜず。その餘皆この辦法に照らして推す。
或問:偶然同產一母,所生何以別貴賤榮枯?答曰,凡一時有八刻十二分,故有淺深、前後、吉凶不同。其有同時同母所生,須分淺深及日時之陰陽。如陽日時,兄勝;陰日時,弟勝。淺則占先時之氣,深則占後時之氣。古歌云:雙生之法有奇門,欲驗榮枯視日辰;陰日弟強兄必弱,陽時兄貴弟必貧。
問ふ人あり:偶然同一の母親一胎の生ずる所、何を以て彼らの貴賤榮枯を分辨せん。答へていう:一個の時辰八刻十二分あり、故に前後淺深・吉凶各々相同ならず。凡そ同時同母の生ずる所は、必ず此の時辰の淺處に落つるか深處に落つるかを分清し、および日と時の陰陽を分明すべし。若し陽日陽時なれば、哥哥と作るは勝り。陰日陰時なれば、弟弟と作るは勝り。時辰の淺處に生まれしは、占むるは前一個の時辰の餘氣。深處に生まれしは、占むるは後一個の時辰の來氣。古歌にいう:雙生子を看るに自ら一套奇妙門徑あり、彼らの榮枯を驗せば便ち日辰を看るべし。陰日裡は弟弟強くして哥哥必ず弱し、陽時中は哥哥貴くして弟弟必ず貧し。
又一說:一時分方向,如木命向東方者受生氣,向西方者受克生,貴賤壽夭以是別之。餘聞三河王氏兄弟雙生,弟先中,兄後中,功名壽夭,大率相似,而兄竟不如弟。穎州李氏兄弟雙生,因差一時,故弟登甲科,兄只秀才。考其八字,果如前說。
還って一説あり:同一の時辰裡さらに方向を分つ。たとへば木命の人、東方に向ひて生まれしは受くるは生氣、西方に向ひて生まれしは受くるは剋氣、貴賤壽夭便ち此に照らして分別す。我聞く、三河王氏の兄弟は雙生にして、弟弟先に舉に中り、哥哥後に舉に中る、功名と壽數と大體相似たれども、哥哥終に弟弟に及ばず。潁州李氏の兄弟もまた雙生にして、一個の時辰を相差せしに因り、故に弟弟は甲科進士に登り、哥哥はただ一個の秀才のみ。彼らの八字を考察すれば、果して前の説法に合せり。
論六親
或問:陰陽何所配合為夫婦而成六親?答云:如甲以乙為妹,配以庚金為妻;丙以丁為妹,配以壬水為妻;戊以己配甲;庚以辛配丙;壬以癸配戊,一陰一陽配成夫婦,有夫婦然後有父子,有父子然後有兄弟。六親者,父母兄弟妻子也。六甲娶己為妻,甲己合而生庚辛為子。男取克干為子,女取干生為息,則己者庚辛之母,庚為父,乙為母,故謂陰干生我為母,我克陽干者為父,克我者為官為子,我克者為財為妻,比和者為兄弟姊妹,生我妻陰干為文母,妻克陽干為丈人,克我女者為女婿,食神為孫,其餘六親俱於十干變化取用。
問ふ人あり:陰と陽とは怎樣に配成して夫婦と爲りて六親を生出する。答へていう:たとへば甲は乙を以て妹と爲し、而して庚金を配して它に妻と作さしむ。丙は丁を以て妹と爲し、而して壬水を配して它に妻と作さしむ。戊は己妹を配して甲に與へ、庚は辛妹を配して丙に與へ、壬は癸妹を配して戊に與ふ。一陰一陽配成して夫婦と爲り、夫婦ありて然る後に乃ち父子あり、父子ありて然る後に乃ち兄弟あり。いはゆる六親とは、すなわち父・母・兄・弟・妻・子なり。六個の甲日己土を娶りて妻と爲し、甲と己と相合して庚・辛を生出して子女と爲す。男命は日干を剋するを取りて子と爲し、女命は日干の生ずる所を取りて子息と爲す。此に由りて看れば、己土是れ庚辛の母親、庚は父、乙は母なり。故に説て曰く:我を生ずる陰干は母、我の剋する所の陽干は父、我を剋するは官・是れ子、我の剋するは財・是れ妻、我と同類相比和するは兄弟姊妹。我が妻子を生ずる陰干は丈母、妻子の剋する所の陽干は丈人、我が女兒を剋するは女婿、食神是れ孫兒。その餘各種の親屬は、皆十天干の生剋變化の中に在りて取用す。
且如六甲生人,以癸水為母,癸為正印,如遇己土正財;戊土為父(戊合癸也),戊是偏財,如遇比劫,則父有傷。六乙生人亦以癸為母,癸是偏印;以戊為父,戊是正財。甲乙俱以庚辛為子,庚金為男,在甲則為七煞,在乙則為正官也;辛金為女,在乙則為七煞,在甲則為正官也。
たとへば六個の甲日生の人は、癸水を以て母と爲し、癸は甲に對して「正印」なり。若し己土に遇上れば、それは「正財」なり。戊土を以て父と爲す(戊と癸と相合するに因る)、戊は甲に對して「偏財」なり。若し比肩劫財の來り財を奪ふに遇上れば、父親便ち傷を受けん。六個の乙日生の人もまた癸を以て母と爲し、癸は乙に對して「偏印」なり。戊を以て父と爲し、戊は乙に對して「正財」なり。甲・乙皆庚・辛を以て子女と爲す:庚金是れ兒子、甲日に在りては「七煞」、乙日に在りては「正官」。辛金是れ女兒、乙日に在りては「七煞」、甲日に在りては「正官」。見るべし、同じく一個の庚・一個の辛、陽干日主と陰干日主と上に落つれば、十神の名目便ち正好對調するも、而も指す所の六親卻て變はらず——六親を取るはただ生剋の方向を看、十神を取るこそ陰陽の配と不配とを分つ。
己土為妻,戊土為妾,謂乙木克己土也。雖云陰見陰不成配合,然陰木克不得陽土,且婦人以陰為正也,故云甲乙俱以己為妻,戊為妾。如女人則甲遇庚七煞,乙遇庚正官,皆夫星也。謂庚是陽男為正夫,屬陽不可以辛陰為夫也,但陽見陽多無情,陰見陽則夫婦和鳴。
己土是れ妻、戊土是れ妾、乙木能く己土を剋するに因る。雖か陰に見るに陰は配合を成さずと説くも、然れども陰木は陽土を剋動する能はず、況んや婦人本來陰を以て正と爲す、故に甲・乙皆己土を以て妻と爲し戊土を以て妾と爲すと説く。若し女人なれば、甲日庚に遇は是れ七煞、乙日庚に遇は是れ正官、兩者皆夫星と算す。これは庚は陽に屬し・是れ男、故に正夫と作すに因る。既に陽に屬するを要せば、辛此の陰干を把りて丈夫に當つる能はず。ただ陽に見るに陽は多半無情、陰に見るに陽こそ夫婦和鳴す。この一節の用意は:男命妻を取るに「我剋する者」を用ひ、還って剋せられたる兩個の土裡に正と偏とを分出す。女命夫を取るに「剋我する者」を用ふるに、則ち來剋する兩個の金裡に陽に屬する那個を挑出すを要す。取る所皆同一條の生剋の理、ただ男女の處する陰陽の位置相同ならざるに因り、具體の天干に落到せば便ち正夫・偏妾の別あるなり。
或云:取正財為妻,偏財為妾;女甲則辛為正夫,取陰陽之正合也。甲乙生人俱以甲為兄姊,乙為弟妹,以丁為婆,生我父者為祖母,丁生戊也。壬水為公,壬與丁合也。又以丁火為丈母,生我妻者為我外母,丁生己配與甲作正妻也。壬為丈人,壬與丁合也。
また人ありて説て曰く:「正財」を取りて妻と爲し、「偏財」を妾と爲す。女命是れ甲日なれば、便ち辛金を以て正夫と爲し、取る所は陰と陽と正に相配合するなり。甲・乙日生の人は、皆甲を以て兄と姉と爲し、乙を以て弟と妹と爲す。丁火を以て祖母と爲し、我が父親を生ずるはすなわち祖母にして、而して丁火正に戊土を生ずる能す(戊是れ父)に因る。壬水を以て祖父と爲し、壬と丁と相合するに因る。また丁火を以て丈母と爲し、我が妻子を生ずるはすなわち我が外母にして、丁火は己土を生じ、而して己土正に甲に配して正妻と作さるに因る。壬を以て丈人と爲し、また還って壬と丁と相合するに因るなり。
妻之兄弟為妻舅。己土為妻,戊土為妻兄妻舅。癸水則是舅之妻為妗也。其餘八干俱以類推。女人取用與男不同,我生者為子,克我者為夫,生我夫者為姑,克我姑者為公,其餘父母兄弟皆與男同斷,但須辨其陰陽耳,如甲乙干則以丙為男,丁為女,庚為夫,辛為夫之兄弟,己為姑,甲為公也。
妻子の兄弟すなわち妻舅なり。既に己土を以て妻と爲せば、すなわち戊土すなわち妻兄妻舅なり。癸水と戊と相合すれば、便ち舅の妻子、すなわち妗母なり。その餘八個の天干皆此に類推す。女人の取用の法は男人と同じからず:我の生ずる所は子女、我を剋するは丈夫、我が丈夫を生ずるは婆婆、我が婆婆を剋するは公公。父母兄弟に至りては、皆男命と一樣に斷ず、ただ陰陽を辨明するを要するのみ。たとへば甲・乙日干の女命は、便ち丙を以て兒子と爲し、丁を女兒と爲し、庚を丈夫と爲し、辛を丈夫の兄弟と爲し、己を婆婆と爲し、甲を公公と爲す。
經云:以年為祖業,月為父母兄弟門戶,日為妻妾己身,時為子息。須看四柱之中父母兄弟妻子星具何地?論旺相休囚而言其吉凶。如父母星坐長生旺庫祿馬貴人之地,則主父母富貴福壽榮耀;如坐空刑剋煞死亡衰敗交併之地,則主父母貧薄破傷刑夭,或死於外及不善終;若帶刑帶破害,雖居於生旺庫之地,主父母有壽而貧賤。
經文にいう:年柱を以て祖業と爲し、月柱を父母兄弟の門戸と爲し、日柱を妻妾と自身と爲し、時柱を子息と爲す。必ず四柱の中、父母星・兄弟星・妻子星各々何の處に占むるかを看、其の旺相休囚に就て吉凶を論ずべし。たとへば父母星長生・帝旺・墓庫・祿・驛馬・貴人の地に坐すれば、便ち父母富貴福壽にして榮耀を主とす。若し空亡・刑・剋・凶煞・死亡・衰敗交相に竝集の地に坐すれば、便ち父母貧薄破損・刑を受け早亡、あるいは外鄕に死するおよび善終を得ざるを主とす。若し刑を帶び破害を帶ぶれば、便ち生旺庫地に處すとも、また父母雖か壽あるも貧賤を主とす。前面は十神を以て誰が父母兄弟妻子たるかを定出せり、ここは則ち定出せる那顆の星を十二宮の地支上に放到して衡量す:星本身は誰たるか、ただ六親の名分を管し。星何の步に落つるか、こそ此の位の親人の榮枯壽夭を管す。
兄弟星若生得時得令,坐長生庫旺祿馬貴人之地,則主兄富貴榮華成群;如坐刑剋煞刃死絕衰敗之地,兄弟不得力;如坐長生旺庫而遇刑沖破害者,雖有兄弟而仇敵及不得力。如妻妾星坐生旺庫祿馬貴人之地,或有物以生之,主妻妾富貴榮華,美貌多才;如坐空刑剋煞羊刃死絕沖敗之地,則主妻妾貧薄丑貌刑夭淫亂、殘疾或產亡不得力;如坐生旺祿馬之地,被刑沖剋煞,妻雖有壽亦主破相貧薄。
兄弟星もし時を生じ令を得て、長生・墓庫・帝旺・祿・驛馬・貴人の地に坐すれば、便ち兄弟富貴榮華にしてしかも成羣するを主とす。若し刑・剋・煞・刃・死絶・衰敗の地に坐すれば、兄弟便ち力を得ず。若し雖か長生旺庫に坐するも卻て刑冲破害に遇へば、便ちそれ雖か兄弟あれども形は仇敵のごとく、一樣に力を得ず。妻妾星もし生旺・墓庫・祿・驛馬・貴人の地に坐し、あるいは別に他物ありて來り生扶すれば、便ち妻妾富貴榮華・美貌にして多才なるを主とす。若し空亡・刑・剋・凶煞・羊刃・死絶・冲敗の地に坐すれば、便ち妻妾貧薄醜陋・刑を受け早亡・淫亂・殘疾、あるいは難産に死して力を得ざるを主とす。若し生旺祿馬の地に坐するも卻て刑冲剋煞せられれば、妻子雖か壽あるも、また破相にして貧薄を主とす。此の幾條の分寸皆一處に在り:坐する好くしてまた刑冲なきは、人と福と兩全す。坐する好くして卻て刑冲に遭ふは、人ありて福虧ぐ。坐する好からざるは、人と福と俱に損す。
如子息星坐生旺祿馬貴人官印之地,有物以相生,主子息榮華聰明,多得送老;如坐祿馬貴人居於死絕之地,雖有聰明俊秀,不送老也。如居生旺之地被刑沖破害,有子主愚頑或殘疾送老;如居死絕又刑沖破害劫財之地,不得子之力,縱有子主殘疾破相或不才。女命如子居生旺之地,主多子;如坐祿馬貴人,主子富貴福壽;如坐空刑剋煞並沖羊刃死絕之地,主子不得力。
如果子息星生旺・祿・驛馬・貴人・官・印の地に坐し、また別の東西ありて來り生助すれば、便ち子女榮華聰明、多く能く自己の爲に送終するを主とす。如果雖か祿馬貴人に坐するも、卻て死絶の地に處せば、すなわち子女縱い聰明俊秀なるも、能く自己の爲に送終する能はず。如果生旺の地に處するも卻て刑冲破害せられれば、子あるもただ愚頑あるいは殘疾の兒子に靠りて送終するのみ。如果既に死絶の地に處し、また刑冲破害と劫財とに逢へば、便ち子女の力を得ず、縱い子あるもまた殘疾破相あるいは成材せざるを主とす。女命若し子星生旺の地に居れば、子女多きを主とす。若し祿馬貴人上に坐すれば、子女富貴福壽を主とす。若し空亡・刑・剋・凶煞竝冲・羊刃・死絶の地に坐すれば、子女力を得ざるを主とす。
或問:甲乙日主以戊癸為父母,四柱干支並無癸水,只戊壬人二字顯於干頭,或藏於地支,則論何者為父母?答曰:本經所謂明干有時明干取,明干無時暗中求是也。如柱無癸字只有戊字是甲乙之父,將父求其母,如無母只將壬為母,亦須論戊為父。其戊壬不得繫婚配,非兒女嫁娶,必是服內成親,或母多父歲,或失婚而再配也。或又問甲日主月支年支是乙木,時支是甲木,乙先甲後,何為兄?何為弟?答曰:不論先後,只以強為兄,弱為弟。夫人之生也,上父母,下妻子,中兄弟,其聯屬離合,命之為也。言命不及六親,自是偏見。
問ふ人あり:甲乙日主は戊土・癸水を以て父母と爲すに、然れども四柱干支裡竝びに癸水なく、ただ戊・壬兩字のみ天干上に顯れ、あるいは地支中に藏す、それ要に何を以て父母に當てん。答へていう:本經の説く所「明干時あれば明干を取り、明干時なければ暗中に求む」、正に此の種の情形を指す。たとへば柱中癸字なく、ただ戊字あれば、それ戊すなわち甲乙の父なり。父に由りてさらに其の母を求め、若し眞に母星なくば、只好壬を把りて母に當て、同時に仍ほ戊を論じて父と爲す。この戊と壬と本來夫婦と配成し得ず、既に正經の男婚女嫁に非ざれば、すなわち必定服喪期內に於て親を成せし、あるいは母親年歲父親より大なり、あるいは是れ失偶の後再婚再配せるなり。また問ふ人あり:甲日主、月支と年支と乙木、時支是れ甲木、乙前に在りて甲後に在り、哪個を兄と算し哪個を弟と算する。答へていう:先後を論ぜず、ただ強きを以て兄と爲し弱きを弟と爲す。人生在世りて、上に父母あり、下に妻子あり、中間に兄弟あり、これら人事上の牽連聚散は、皆命の決定する所なり。命を談じて六親に涉及せざれば、それ自然偏見なり。
賦云:年逢刃煞,幼年早喪爹孃;時遇刃傷,未年卻損兒女。沖者無兄弟,刑者損六親。歲月官財印全,三代祖先富貴;日時煞刃逢梟,半路妻兒虧損。男命傷官多損子,女命傷官多剋夫;傷官見財而有子,七煞有制乃多兒。財重刑傷父母,鬼旺後代迂榮;劫財重重父早喪,破印太重母先亡。
賦文にいう:年柱上に羊刃と七煞とに逢ふは、幼年にして早早爹娘を喪ふ。時柱上に羊刃と傷官とに遇ふは、晚年反って兒女を損傷せん。柱中に冲あるは兄弟なし、刑あるは六親を損傷す。年月上官・財・印三樣齊全なるは、三代の祖先皆富貴なり。日時上七煞・羊刃また梟神に逢ふは、半路上妻子兒女虧損せん。男命傷官多きは子女を損傷し、女命傷官多きは丈夫を剋傷す。不過傷官若し能く財を見れば、仍ほ子あり、七煞若し制伏あれば、反って兒多し。財星太重ければ父母を刑傷す、鬼煞旺盛なれば反って後代榮顯す。劫財重重なれば、父親早喪す。破印太重ければ、母親先に亡ぶ。
歲月財官旺相,公父顯榮;日時祿馬相生,妻兒賢俊。印伏藏而財秉令,庶出奸生;正財旺而身失時,母年早喪。偏官偏印偏財迭逢,必然偏庶;正官正印正財獨遇的,是正宗男。月中劫背絕財官,父終外土;歲月背逐更沖害,公葬他鄉。日逢刃,時逢梟,妻妾產亡;歲值煞,月值傷,兄弟難有。
年月上財官旺相なるは、公公と父親と顯達榮耀す。日時上祿と驛馬と互いに生助するは、妻子兒女賢良俊秀なり。印星潛伏隱藏して財星令を當るは、庶出あるいは私生を主とす。正財旺にして日主時を失するは、母親早年去世す。偏官・偏印・偏財層層疊疊に遇上るは、必定偏房庶出なり。正官・正印・正財單獨遇上るは、こそ嫡出の正宗男兒なり。月柱の中劫せられ祿を背きて財官を絶するは、父親外鄕に死す。年月上背祿逐馬また冲害を加ふるは、公公他鄕に葬らる。日柱羊刃に逢ひ時柱梟神に逢ふは、妻妾難産に死す。年上七煞に值り月上傷官に值るは、兄弟有り難し。
月令傷官多奪長,時行神煞兄弟無。男命劫迭外家希,女命煞重親骨絕。印旺妨兒女,財重妒公姑。歲月迭煞有刑害,公姑遭傷;日時背逐無救助,妻子離克。正財偏財復見合,雖多妻妾主濫淫;偏官正官更沖害,任有丈夫而偷奸。
月令上傷官多きは、多半長兄の地位を奪去せん。時柱神煞の地に行到するは、兄弟靠る無し。男命劫財重疊のは、外家稀少なり。女命七煞重きは、親骨肉と斷絶す。印星太旺なれば兒女を妨げ、財星太重ければ公婆と相妒す。年月上七煞重疊また刑害あるは、公婆傷損を遭ふべし。日時上背祿逐馬にして救助なきは、妻子兒女離散刑剋せん。正財偏財また皆合に逢ふは、雖か妻妾衆多なるも卻て淫濫を主とす。偏官正官さらに冲害を加ふるは、縱い丈夫あるもまた偷情せん。
旺夫傷子,乃食神而受傷;旺子傷夫,察官星而喪絕。女命印旺官輕,夫權在手;男命財多身弱,妻語愜心。日下傷官持刃,夫必惡亡;月中帶印刑沖,母家零落。刃健煞剛,祖墓微薄;官強財旺,後代昌榮。日逢背祿逐馬,多破祖離鄉之客;時遇財旺生官,有興家助國之男。
夫を旺して子を傷るは、食神の傷を受けしに因る。子を旺して夫を傷るは、官星已に喪亡斷絶せるや否やを察看するを要す。女命印旺にして官輕きは、夫權自己の手裡に握る。男命財多くして身弱きは、凡事妻子の話を聽きてこそ稱心す。日支の下傷官ありてまた羊刃を持するは、丈夫必定凶死す。月柱の中印を帶びて刑冲に遭ふは、母家零落す。羊刃强健・七煞剛硬のは、祖墳單薄なり。官星強・財星旺のは、後代昌榮す。日柱背祿逐馬に逢ふは、多く祖業を破敗し鄕を離れ井を背く人。時柱財旺生官に遇ふは、能く家を興し國を報ずる好男兒なり。
煞刃月逢,有父無母。偏官迭見,多生女子少生男;偏財復逢,少愛正妻多愛妾。財源得地,因妻致富成家,其妻抑且有為;官位臨垣,顯己增崇祖業,而男亦須興旺。月官印,年傷官,父優祖劣;日財位,時劫財,父興子敗。比劫重婚必遲,官星生兒必早。
七煞と羊刃と月上に相逢ふは、父ありて母なし。偏官重複出現するは、多く女兒を生じて少く兒子を生ず。偏財一再遇上るは、少く正妻を愛して多く侍妾を愛す。財源地を得るは、妻子に靠りて家を發し富を致し、しかも妻子本人もまた作爲あり。官位本宮に臨むは、自己顯達して祖業を光大し、兒子もまた一樣に興旺す。月上是れ官印にして年上是れ傷官のは、父親祖父に勝る。日上是れ財位にして時上是れ劫財のは、父親興旺して兒子敗落す。命中比肩劫財多きは、婚事必定遲し。官星能く兒を生ずるは、子を得る必定早し。
男逢傷官陽刃,逢官煞,不可斷其無嗣;女命傷官梟印,行財官,亦堪決其有子女。人食重遇,官輕夫衰子旺。男命煞旺逢比劫,兄有弟無;太過不及,兄弟俱無。庫位中和同氣,主有煞生旺官敗絕,女子盛而男子衰。財官旺、身主休,夫家興而祖家失。女比劫太多,夫有絕妻之義;男子財勝劫重,妻懷私慾之心。年月印綬相生,受現成之基業;日時傷官傷盡,發不義之橫財。年上官星,父祖為官;月上官星,兄弟必貴。男逢比劫定傷妻,女入印梟難嗣子。羊刃逢傷官七煞,骨肉親友傷情;三合六合相和,友善五湖四海。
男命傷官と陽刃とに逢ふは、若しまた官煞の來り制伏するに逢へば、便ち後嗣なしと斷ずる能はず。女命傷官と梟印とあるは、若し大運財官の地を走れば、また彼女仍ほ子女あると斷ずる能し。食神一再重複遇上れば、官星便ち輕く、丈夫衰えて子女旺なるを主とす。男命七煞旺にしてまた比肩劫財に逢ふは、兄ありて弟なし。若し太過あるいは不及なれば、兄弟すらなし。墓庫の位中和にして同氣なるは、命中煞を帶ぶるを主とす。煞生旺に在りて官敗絶に在るは、女兒興盛して兒子衰微す。財官旺にして日主休囚のは、夫家興旺して祖家失落す。女命比肩劫財太多きは、丈夫妻室を斷絶するの意あり。男命財勝ちて劫財また重きは、妻子自私の心思を懷く。年月上印綬相生のは、現成の基業を承受し得。日時上傷官傷盡のは、不義の橫財を發せん。年上官星あれば、父祖輩曾て官を爲れり。月上官星あれば、兄弟必定顯貴す。男命比肩劫財に逢ふは、一定妻を傷る。女命印綬と梟神とに落入するは、子嗣有り難し。羊刃さらに傷官と七煞とに逢ふは、骨肉親友の間情分を傷る。三合六合の相調和するあれば、五湖四海皆朋友に交はる能し。
又曰:凡推六親,男命以年為父,胎為母,月為兄弟,官員以月為僚友,日為己身妻妾,時為子孫,官員以時為帝座禍福。凡是子午卯酉日生,主娶子午卯酉命妻,若妻申子辰生、丑生、甲己生者,皆不永。如克過頭,妻再醮,不在此限。凡命四柱內有我克者為妻,無我克者,名曰局中無妻,卻看所生日在何地?如在財旺之鄉,當有得力之妻。更帶貴人祿馬,年主妻帶官嫁夫。
又いう:凡そ六親を推すに、男命は年柱を以て父と爲し、胎元を以て母と爲し、月柱を以て兄弟と爲す——若し官を爲るは、月柱便ち同僚朋友を看る。日柱を以て自身と妻妾と爲し、時柱を以て子孫と爲す——若し官を爲るは、時柱便ち君前の禍福を看る。凡そ子午卯酉日生のは、子午卯酉命の妻子を娶るを主とす。若し妻子申子辰年生・丑年生・甲年己年生なれば、皆白頭到老する能はず。倘若妻を剋する太甚にして妻子改嫁せば、則ちこの例に在らず。凡そ命中四柱之內我の剋する所あるはすなわち妻。我の剋する所なきは、之を「局中無妻」とよぶ、則ち生ずるの日何の處に落つるかを看るを要す:若し財旺の鄕に落つれば、仍ほ當に得力の妻あるべし。さらに貴人と祿馬の年とを帶ぶるは、妻子官職を帶びて丈夫に嫁ぐを主とす。
若在本命時財死墓絕敗處,定主克陷,或一生鰥居。若日祿在時上遇見,如六丙日得癸巳時,六壬日得辛亥時之類,名曰譽煞,不惟主富,亦主因妻有官。若日帶年之官,或年之印,主妻奪夫權,或祿出妻蔭,或妻權貴之家,駙馬郡馬之類。日坐命財,更在財生旺之鄉,主得妻財,又主妻賢明。日坐貴人,主妻有望族,或賢淑美麗。若命帶日刑,日帶年沖破年、羊刃、劫煞、六厄、元辰、空亡,或三四娶,或無妻。
若し財星本命時柱の死・墓・絶・敗の處に落つれば、一定妻を剋し妻を陷るを主とし、あるいは一輩子鰥居す。若し日干の祿恰も時上に遇見すれば、たとへば六個の丙日癸巳時を得、六個の壬日辛亥時を得るの類、名づけて「譽煞」と曰ふ、不獨富を主とし、還って妻子に因りて官を得るを主とす。若し日柱年上の官を帶び、あるいは年上の印を帶ぶれば、妻子丈夫の權を奪ふを主とし、あるいは俸祿妻家の蔭庇より出づ、あるいは妻子權貴の家より出身し、駙馬・郡馬の一類のごとし。日支本命の財に坐し、また財の生旺の鄕に處すれば、能く妻財を得るを主とし、また妻子賢惠明達を主とす。日支貴人に坐するは、妻子望族より出づるを主とし、あるいは賢淑美麗なり。若し命に日刑を帶び、あるいは日柱年上より來るの冲破を帶び、および羊刃・劫煞・六厄・元辰・空亡なれば、則ちあるいは三四度娶るを要し、あるいは根本妻室なし。
