巻一
作盤ガイド: 八字作盤
《玉宵寶鑑》云:“庚申,自絕木,為魂游神變,遇此日生者,類非凡器,常格主賦性穎異,家族不羈,入貴格則是英傑之才,立不世之功;辛酉,失位之木,木困金鄉,乘之者涉世多艱,惟對癸卯金則剛柔相濟,挺拔出群,決取巍科。”壬戌,偏庫之水,癸亥,臨官之水,名曰大海水。蓋支干、納音皆水,忌見群水,雖壬辰水庫亦不能當。不忌他土,死絕則吉,生旺則氾濫無所歸也。
《玉霄宝鑑》に言う。「庚申は自絶の木で、魂魄游蕩・神機変化の象に属する。ここの日に生まれる人はおおむね平庸の器に非ず、平常格局も天性聡頴特異・家世拘束を受けずと主り、もし貴格に配せば英傑の才で、挙世罕有の功業を建てられる。辛酉は失位の木で、木は金の地面上に困され、それに乗ずる者は世に渉りおおむね艱難あり。ただ癸卯の金と対してはじめて剛柔互済・挺拔出衆し、必ず高第に考取できる」。壬戌は「偏庫の水」、癸亥は「臨官の水」で、合して「大海水」と称す。それらは干支と納音とがともに水に属するから、再び成群の水を見るを忌み、たとい壬辰のこの水庫もまた堪受し得ない。それは他の土を怕れず、死絶の地を行けばかえって吉、生旺の地を行けば泛濫して帰なし。
《玉宵寶鑑》云:“亥子,水之正位,壬戌氣伏而不順,唯此水、土損益之,乃成大器。癸亥具純陽之數,內體至仁,稟之者天資夷曠,志氣浩然,發為功案,利澤日時,帶煞則兇狡之流。”又曰:丙戌之土為福隆厚,火鍾於此故也。己未、庚辰、戊辰、丁丑與此同義。己未,火也,未中有墓木;庚辰,金也,辰中有墓土;戊辰,木也,辰中有墓水;丁丑,水也,丑中有墓金,皆父母之氣,各有所養。此五者福壯厚以上,有鬼所傷,不為害,氣成故也。
《玉霄宝鑑》に言う。「亥・子は水の正位である。壬戌の気は潜伏して順暢せず、ただ水と土を用いて増減調剤せば、はじめて大器を成就できる。癸亥は純陽の数を具え、内在の本体は極めて仁厚である。それを禀受する者は天资は平和曠達、志気浩然にして充沛し、発揮し出せば功業を成就し、恩沢を一時に施及す。もし凶煞を帯びれば、陰険狡詐の流となる」。書中また言う。丙戌の土の福気隆厚なるは、火気が戌庫に汇聚するがゆえである。己未・庚辰・戊辰・丁丑のこの数位もまた同じ道理である。己未は納音が火に属し、未中に木の墓庫を蔵す。庚辰は納音が金に属し、辰中に土の墓庫を蔵す。戊辰は納音が木に属し、辰中に水の墓庫を蔵す。丁丑は納音が水に属し、丑中に金の墓庫を蔵す。これらは皆我を生ずる父母の気で、各々養育する所がある。だからこの五位は福気壮盛厚重で、たとい鬼煞の来て傷ることがあっても、禍害とならない。それらの気がすでに養成されているからである。
乙巳、戊午,乃盛炎之火。秋冬作德吉,春夏作刑凶。若仲夏暴炎一發,旋即歸燥竟焚,和而為咎。乙巳,臨官之火,上有一木生之,其氣盛矣;戊午,自旺之火,若生秋冬,為溫燠之氣,為濟物之德。若生春夏,旺火復得陽位則作凶,生仲夏,為暴戾、刻忍、凶夭之流也。乙卯、癸巳、丁酉、乙亥,水火雖死絕,卻清明而妙佳。火死絕而內明外晦,返照回光,水死絕而湛然清澈,可燭鬚眉,故卻清明而妙佳。
乙巳・戊午は炽盛炎烈の火である。秋冬に生まれれば徳澤となって吉、春夏に生まれれば刑克に変じて凶。もし仲夏に猛然と爆発すれば、すぐに焦燥に帰して一切を焼き尽くし、本来の和気はかえって災咎となる。乙巳は臨官の火で、上に一つの乙木あってそれを生ずるから、火気は自ずから旺盛である。戊午は自旺の火で、もし秋冬に生まれれば、温暖和煦の気で、万物を済助する徳あり。もし春夏に生まれれば、旺火はまた陽位を得て凶を作す。仲夏に生まれれば、性情暴戾・刻薄狠忍・凶険短命の類の人となる。乙卯・癸巳・丁酉・乙亥のこの四位は、水火は死絶の地に処るが、かえって清澈明朗にして妙好である。火は死絶すれば内は明亮にして外は晦暗で、光は返照して来る。水は死絶すれば澄澈清浄で、人の須眉を照見し得る。だからそれらはかえって清明にして妙好という。
壬寅之金,事君不逆,庚申之木,為臣不強。五行屬五音,宮土者,君也,商金者,臣也,角木者,民也。商太過則臣強,角太過則君弱。故五音之中,常用四清以殺商角。庚申者,角木自絕也,壬寅者,商金自絕也,性情得忠順之道,故事君不逆,為臣不強。所以自紫微、鸞臺、鳳閣以上官,切忌金木生旺之命,如是必不為之,為之亦不能久,獨臺諫則可。若金木生旺而克破則不然。
壬寅の金の人は君主に事えて忤逆せず、庚申の木の人は臣子として専強しない。五行は各々五音に配す。宮音は土に属し、君を代表す。商音は金に属し、臣を代表す。角音は木に属し、民を代表す。商音が太過はすなわち臣強、角音が太過はすなわち君弱である。だから五音のうちに常に「四清」の律を用いて商音と角音を削減する。庚申は角木が自ら絶地に処り、壬寅は商金が自ら絶地に処り、性情はこの故に忠順の道に合する。だから君に事えて忤逆せず、臣として専強しない。まさにこの故に、およそ中書省紫微・門下省鸞台・中書鳳閣のこの級以上の高官は、最も生辰が金木生旺の命を忌む。このような命は通例そのような官に至らず、たとい至っても長久できず、ただ御史台諫の職に任ずればまだ可である。もし金木が生旺なれどまた克を受け破を受ければ、それはまた別論である。
庚申木、乙巳火,土金生而還不生;丙午水、癸卯金,木水死而還不死。土生申而不生於庚申,水生申而不生於戊申,火生寅而不生於甲寅,金生巳而不生於乙巳,木生亥而不生辛亥,蓋生處而反受制也,得之者夭壽;木死卯而不死於癸卯,土死卯而不死於丁卯,木死午而不死於丙午,金死子而不於庚子,火死酉而不死於辛酉,蓋死處得生也,若得之者長壽。
庚申の木、乙巳の火は、本は土金の長生の処で生を得べきにまた生起こらない。丙午の水、癸卯の金は、本は木水の死絶の処で死すべきにまた死なない。土は申に長生するが、庚申のこの一位において生じ起こらない。水は申に長生するが、戊申のこの一位において生じ起こらない。火は寅に長生するが、甲寅のこの一位において生じ起こらない。金は巳に長生するが、乙巳のこの一位において生じ起こらない。木は亥に長生するが、辛亥のこの一位において生じ起こらない。これは長生の処にありながら、納音がかえって干支の制約を受けるがゆえで、命がこれらを得る者はおおむね短寿である。反って、木は卯に死するが、癸卯のこの一位において死なない。土は卯に死するが、丁卯のこの一位において死なない。木は午に死するが、丙午のこの一位において死なない。金は子に死するが、庚子のこの一位において死なない。火は酉に死するが、辛酉のこの一位において死なない。これは死地にありながらかえって生を得るがゆえで、命がこれらを得る者はおおむね長寿である。
戊子,支干旺於北方,乃水之位,納音屬火,乃水中之火,非神龍不能有之;丙午,支干旺於南方,乃火之位,納音屬水,乃火中之水,非天河不能有之。戊子人得丙午,或丙午人得戊子,無不貴。蓋火中生水,水中藏火,水火既濟,精神運動,必靈異於人矣。辛丑之土不嫌於木,戊戌之木不怕於金。何以辯之?丑中金庫,木不為鬼;戌中有火,金反受其殃。若戊戌之木,二土在上,一木在下,埋在二土之內,尚未萌芽,不見其形,是土盛木弱。餘皆仿此。
戊子の干支はともに北方に旺む。あれは水の位置で、納音はかえって火に属し、これは水中の火で、神龍のほか誰も所有し得ない。丙午の干支はともに南方に旺む。あれは火の位置で、納音はかえって水に属し、これは火中の水で、天上の銀河のほか別処に能有なし。だから戊子生の人が丙午を得るか、または丙午生の人が戊子を得れば、顕貴ならざるはない。火中に水を生じ、水中にまた火を蔵し、水火互いに成済し、精と神とが運転すれば、この人は必ず常人より霊異である。辛丑の土は木を嫌忌せず、戊戌の木は金を害怕せず。これをどう分辨するか。丑中は金の庫で、金を蔵するから、木は克土の鬼煞と為し得ない。戌中は火を蔵し、金が入り来ればかえって火の殃害を受ける。戊戌の木に至っては、二重の土が上にあり、一つの木が下にあり、木は二重の土の内に埋められて、いまだ発芽せず、形体見えず。これがすなわち土盛んで木弱い。其余の各位は皆この道理によって類推す。
庚寅木、丁巳土不嫌金木之鬼。金至寅宮,雖為鬼而金絕在寅,故不為鬼;木至巳宮,而巳有生金克木,故不為鬼。若庚寅木逢壬申金,相沖受克。餘皆仿此。庚午之土,乘南方旺火以養其形,戊申之土自生,庚子之土自盈,不忌木鬼。蓋木至午死,申絕子敗,又自強之土何傷?餘皆仿此。
庚寅の木、丁巳の土は、金と木のこの二種の鬼煞を嫌忌しない。金は寅宮に至り、五行按ずれば木を克する鬼なれど、金は寅位においてまさに絶地に当たるから、鬼の作用を起こし得ない。木は巳宮に至り、巳中に長生の金を蔵してかえって木を克し得るから、木もまた鬼の作用を起こし得ない。しかし庚寅の木が壬申の金に遭えば、あれは寅申相冲に納音相克を加えて、真に傷を受ける。其余の各位はこれによって類推す。庚午の土は、南方の旺火に乗じて自らの形体を養育す。戊申の土は自生の位に処り、庚子の土は自我充盈の位に処り、いずれも木のこの鬼煞を怕れない。木は午に至れば死し、申に至れば絶し、子に至れば敗するから、ましてこの数位は本身がまた自強の土で、木はまた何をそれを傷つけ得よう。其余の各位はこれによって類推す。
壬申,癸酉、庚戌、辛亥四金氣壯,不嫌於鬼。戊子之火不畏其鬼,水中霹靂之火,神龍有之,蓋有水則雷方鳴,若逢丙午、於未天上水、則有所忌;有相戰之功。大凡本命支干受傷,則主六根不足,有始無終,如丁巳見癸亥、壬子見戊午。餘皆仿此。
壬申・癸酉・庚戌・辛亥のこの四位の金の気は皆壮実で、それを克する鬼煞を怕れない。戊子の火もまたその鬼煞を怕れない。それは水中の霹靂の火で、神龍のみが所有し、水あれば雷ははじめて響き起こる。ただし丙午・丁未のこの天上の銀河の水に遭えば、忌む所あり。あれは両下相戦にして相成に非ず。およそ本命の干支が傷を受ければ、この人の六根に缺あり、事をなして始ありて終なきを主る。たとえば丁巳にして癸亥を見、壬子にして戊午を見るがごときは皆これである。其余の各位はこれによって類推す。
戊午、庚申,彼我得之,超異。庚申,石榴木,夏旺,故喜戊午。蓋火官旺,而石榴木性得時,戊午乃旺極之火,喜於申,見天馬相資也。其神頭祿者,即十干專位祿,乃陰陽專位,天地神會也。列八卦之真源,演五行之成敗,剛柔相推,有無合化。故壬子之水應北方之坎,丙午之火實南宮之離,所以丙午得壬子不為破,丁巳得癸亥不為沖,是水火相濟之源,有夫婦配合之理,坎離為男女精神之用也;壬子得丙午,癸亥得丁巳,則先後火水,有未濟之象,不如丁巳見壬子,丙午得癸亥也。
戊午と庚申とは、誰が相手を得ても、超凡出衆を主る。庚申は石榴木で、夏に最も旺し、だから戊午を喜ぶ。夏の火の官気がまさに旺し、石榴木の性情がちょうど時を得るからである。戊午はまた極処に旺む火で、申位を喜ぶ。あれは「天馬」に遇って資助するからである。いわゆる「神頭禄」とは、十干が各々本位に居する禄で、陰陽が各々専位を守り、天地の神気が交会する処である。それは八卦の真正の源頭を排列し、五行の成敗を推演し、剛と柔とは互いに推移し、有と無とは互いに合化す。だから壬子の水は北方の坎卦に対応し、丙午の火は実は南宮の離卦で、ゆえに丙午が壬子を得ても破と算せず、丁巳が癸亥を得ても冲と算せず。これは水火互いに成済する本源で、夫妻配合の道理を含み、坎離はまさに男女精神交感の用である。反って、壬子が丙午を得、癸亥が丁巳を得れば、火が後に水が先となり、《未済》卦の象があり、丁巳の壬子を見、丙午の癸亥を得るほど良くない。
庚申、辛酉之金應西方之兌,甲寅、乙卯之木象東方之震,所以甲寅得庚申不為刑,乙卯得辛酉不為鬼,是木女金夫之正體,明左右之神化也。木主魂,金主魄,二者左右,相間不合,若能金合,則神之化生以無間也。若庚申得乙卯、辛酉得甲寅不為元辰,變通之用也。戊辰、戊戌之土為魁罡相會,乾坤厚得,覆載含生,不得以為反吟。戊辰、戊戌不為沖,土得正位,干守元會也。
庚申・辛酉の金は西方の兌卦に対応し、甲寅・乙卯の木は東方の震卦に取象す。だから甲寅が庚申を得ても相刑と算せず、乙卯が辛酉を得ても鬼煞と算せず。これは木を女とし金を夫とする正当の配偶で、左右両方の神気の化合を説明す。木は魂を主管し、金は魄を主管し、一左一右はもとより間隔して相合せず。もし金と相合し得れば、神の化生は通暢して間なし。庚申が乙卯を得、辛酉が甲寅を得るに至っても、「元辰」の凶煞と看ず。これは変通の用法である。戊辰・戊戌の二位の土は「魁罡」相会し、乾坤両卦の厚徳を得、天を覆い地を載せて生機を含育す。もって「反吟」と為して論ずべからず。戊辰・戊戌は相冲と為さず。土が各々その正位を得、天干はまた皆元気会合の処を守るからである。
己丑、己未是貴神守忠貞,此四真土有萬物始終之道,非大人君子,熟能備此德?況神頭祿各有神主之,左右運動於六合之中,盈縮于吉凶之變也。己丑土為天乙貴人,己未土為太常福神,解百煞之凶,若得之,當用為橫財之喜。
己丑・己未のこの二位は、天乙貴神が忠貞の徳を守る。戊辰・戊戌・己丑・己未のこの四位の真土は万物に始終ある道理を含み、徳ある大人君子でなければ、誰がこのような徳性を兼備し得よう。まして「神頭禄」は每位が各々神明の主管あり、四方上下六合の中に左右運行し、吉凶の変化に随ってあるいは盈ちあるいは縮む。己丑の土は「天乙貴人」、己未の土は「太常福神」で、諸般の凶煞を化解し得る。命中にもしそれを得れば、意外の財の喜事ありと断ずべし。
戊辰為勾陳,戊戌為天空,土之神多遷改,居帥外藩,出鎮邊防,有不常矣;丁巳為蛇之神,凶以凶用,吉以吉承,多熒惑之憂,有滑稽之性;丙午為朱雀之神,應陽明之體,文詞藻麗;甲寅為青龍之神,博施濟眾,得四方之利;乙卯為六合之神,主發生榮華,和弱順黨;壬子為天后之神,主陰騭天德,容美多權;癸亥為玄武之神,乃陰陽終極,有潛伏之氣,從下如流,雖有大智,非軒昂超遠之士,順則安平,逆則奸宄;庚申為白虎之神,利於武而不利於文,有抱道孤騫之性,善中嚴外,色厲內荏,有仁義,好幽僻;辛酉為太陰之神,懷肅殺之氣,有清白之風,為文章利口,不世之才,然更各以親疏休旺定遇者之情性禍福。
戊辰は「勾陳」の神、戊戌は「天空」の神。土の神は多く遷移改動を主り、往往にして統帥を為して外藩に出任し、辺防を鎮守し、行蹤定まらない。丁巳は「螣蛇」の神で、凶に遇えば凶を発揮し、吉に遇っても吉を承接し、おおむね驚疑迷惑の憂あり、性情は詼諧滑稽。丙午は「朱雀」の神で、陽明の本体に感応し、文辞華美。甲寅は「青龍」の神で、広く恩惠を施し衆を救済でき、四方の利を得る。乙卯は「六合」の神で、生発栄華を主り、性情和順柔弱にして合群を善くす。壬子是「天后」の神で、暗中に徳を積み上に天徳に合することを主り、容貌美好にして権柄多し。癸亥は「玄武」の神で、陰陽の終極に処り、潜伏の気を帯び、下に流走し、大智慧あるも、気宇軒昂・志向高遠の士に非ず。順なれば平安、逆なれば奸邪。庚申は「白虎」の神で、武職に利して文職に利せず、道を守り自ら持ち孤高不群の性情あり、内心は良善で外表は厳厲、強硬に見えて実は内に怯懦、仁義を講じ、幽静偏僻の処を好む。辛酉は「太陰」の神で、粛殺の気を懐き、清白廉潔の作風あり、文章出衆・口才鋒利で、挙世少有の人才。ただこの十二神は更に各々日主との親疎遠近・休囚旺相によって、それに遇う者の性情と禍福を断定せねばならない。
甲子乙丑海中金
海中金者,寶藏龍宮,珠孕蛟寶,出現雖假於空沖,成器無借乎火力,故東方朔以蛤蚌名之,良有理也。妙選有珠藏淵海格,以甲子見癸亥,是不用火;逢空有蚌珠照月格,以甲子見己未,是欲合化互貴。蓋以海金無形,非空沖則不能出現,而乙丑金庫,非旺火則不能陶鑄故也。如甲子見戊寅、庚午,是土生金,乙丑見丙寅、丁卯,是火制金。又天干逢三奇,此等格局,無有不貴。
いわゆる「海中金」とは、宝物が竜宮に収蔵され、真珠が蛟人の室に孕むという意味である。それが顕現するには空亡と衝激を借りねばならず、器物となるには火力に頼る必要がない。だから漢の東方朔は蛤蚌をもってそれに命名し、実に理がある。《蘭台妙選》に「珠蔵淵海格」があり、甲子が癸亥を見ればこの格で火を用いない。また「蚌珠照月格」があり、甲子が空亡に遇して己未を見れば、これは干支の合化によって互いに貴を為す。その所以は、海中の金は形体がなく、空亡衝激に遇わなければ顕れ出ず、乙丑は金庫で、旺火に遇わなければ陶鋳して器を成せないからである。たとえば甲子が戊寅・庚午を見れば、あれは土の金を生ずるところ、乙丑が丙寅・丁卯を見れば、あれは火の金を錬るところ。もし天干の上に再び乙・丙・丁の「三奇」に逢えば、このような格局で顕貴せざるはない。
壬寅癸卯金箔金
金泊金者,潤色杯盤,增光宮室,打薄須借乎別金,描彩必假乎水力。此金甚微,非木則無所依。以平地為上,有此不宜見火,有火主夭。遇太陽為日間之顯,二火相反,不宜同見。山下、山頭,有清水助之,亦吉。惟忌爐火,就位相剋。此金體薄,不能反源定夭,限運同論。井泉、澗下、天河水清,日時喜見,須月令有木,方吉;溪流、大海水濁,見溪流主漂盪,見大海無木為基,主凶殘。
いわゆる「金箔金」とは、杯盤に潤色を添え、宮室に光彩を加えるものである。それを薄片に打つには他の金器を借り、それを描画彩飾するには水の力を借りねばならない。この金は極めて微薄で、木の依託がなければ附着する所がない。だから平地木と配するを最良とする。金箔金があれば更に火を見るべからず、火を見れば短命を主る。戊午・己未の太陽の火に遇えば、昼間の顕耀である。しかし太陽火と炉中火の二種の火は性質相反し、同時に出現すべからず。もし山下火・山頭火を配してまた清水の相助あれば、また吉。ただ丙寅・丁卯の炉中火を忌む。寅卯はまさにそれの絶地で、しかも直接相克するからである。この金は体質単薄で、本源に返ることができない。だから夭折と断じ、行限走運もまたこの道理によって看る。井泉水・澗下水・天河水はいずれも清澈で、日柱時柱の上に見るを喜ぶが、月令に木あらねばならず吉となる。大渓水・大海水は混濁で、大渓水を見れば一生漂蕩を主り、大海水を見てまた木の根基なければ、性情凶残を主る。
金遇劍鋒、釵釧,可以裝飾,有輔成造化之理,故喜見;砂海、白蠟無益,有火濟之,亦吉,無則終凶。城頭、壁上二土有靠安身,城頭多主寄人,壁上加木則貴,再遇燈火輝光照耀,主權貴。丙戊土中藏火,干支卻不宜太炎,亦為貴格,考妙選。金命而遇戊寅,崑山片玉格也;癸卯而遇己卯,玉兔東昇格也,與前海金同。
金箔金が剣鋒金・釵釧金に遇えば、もってそれらを装飾し、造化成就を輔助する理あるから、見るを喜ぶ。沙中金・海中金・白蝋金に至っては益なく、もし火あって調剤すればまだ吉、火なければ終に凶。城頭土・壁上土のこの二種の土はそれに依靠せしめ安身せしめるが、ただ城頭土を配すればおおむね人の籬下に寄することを主り、壁上土を配して更に木を加えれば貴し。もし再び甲辰・乙巳の覆燈火に遇って照耀して光を生ぜば、権を掌り顕貴を主る。丙戌の土は中に火火庫を蔵するが、干支はまた太過炎熱すべからず。こうすればまた貴格と算し、《蘭台妙選》を査攷すべし。金命にして戊寅に遇えば、すなわち「崑山片玉格」。癸卯にして己卯に遇えば、すなわち「玉兎東升格」。前の海中金の両格と同一の路数である。
庚辰辛巳白蝋金
白蠟金者,崑山片玉,洛浦遺金,交棲日月之光,凝聚陰陽之氣,形明體潔,乃金之正色也。此金惟喜火煉,須爐中炎火。然庚辰見之,若無水濟,主貧夭,辛巳卻以貴論,緣巳是金生之地,見丙寅化水逢貴故也;山下火生早,主榮貴,亦須水助方得。井泉、大溪俱為貴格。庚官在丁,辛官在丙,故庚見丁丑,官貴俱全;辛見丙子,不如癸巳更清,不貴即富。
いわゆる「白蝋金」とは、崑崙山の美玉、洛水の岸に遺落した黄金のごとく、日月の光輝を兼収し、陰陽の精気を凝聚し、形体明浄潔白で、まさに金の本色である。この金はただ火の来て鍛錬するを喜び、しかも丙寅・丁卯のごとき炉中の炎火を要す。ただ庚辰はもし炉火に遇って水の調剤なければ、貧窮夭折を主る。辛巳は遇えば貴として論ずべし。巳は金の長生の地で、また丙寅と化水して貴に逢い得るからである。丙申・丁酉の山下火は生ずること早く、また栄顕富貴を主るが、同じく水の相助を須う。井泉水・大渓水を配すればいずれも貴格。庚金の正官は丁、辛金の正官は丙。だから庚辰が丁丑を見れば、官星と貴人とが斉備す。辛巳が丙子を見れば、癸巳を見るが如かず、更に清純で、貴ならずとも富。
論中見木,逢多無益,以此金不能相剋。若柱遇無氣之火,卻要木生,有祿馬貴人方吉。見土只宜磨砌,方成器物,則吉,別土無用。金忌海砂,為汨沒,日時逢火則榮。若見清金,加水相助,火亦不愛,只怕沖刑。妙選有哨風猛虎格,以此金日時遇辛巳或乙巳是也。
木を見るに論ずれば、木多くとも益なし。この金はなお木を克し動かせざるがゆえである。もし四柱中に気なきの弱火に遇えば、木を得て火を生ぜねばならず、また禄神・驛馬・貴人の相配あってはじめて吉。土を見ればただ磨礪砌琢に用いて、こうして器物を作り成せば吉。他の土は用なし。この金は海中金と沙中金を忌み、それを埋没せしめる。日柱時柱の上に火に逢えば栄顕。もし清純の金を見、更に水を加えて助けば、それは火をも喜ばず、ただ相冲相刑を怕れる。《蘭台妙選》に「哨風猛虎格」あり、この種の金にして日柱時柱の上に辛巳または乙巳に遇うをいう。
甲午乙未沙中金
砂中金者,剛形布地,寶質藏砂,直教陶洗為珍,必須因人始貴。此金非爐火則不能制,但甲午見丙寅,寅中火生,寅午合局,柱無長生之土則燥,更值木助。主疾夭;丙午納音雖水,而支干純火,加逢尤凶。山頭、山下、覆燈三火既有木生,剋制此金,又須清水濟之,決主少年榮貴。戊子、己丑龍火相逢,子午有交媾之妙,甲己有合化之理,主貴,雜以凡火則不為奇。
いわゆる「沙中金」とは、堅硬の形体が地上に散布し、珍貴の質地が沙裡に蔵されるもので、陶洗を経てはじめて珍宝となり、必ず人によって採錬されてはじめて貴重を顕す。この金は炉火なくしては鍛錬成らざるも、甲午がもし丙寅を見れば、寅中の丙火は長生し、寅午はまた火局を合成し、柱中に長生の土なければ太燥し、更に木の来て火を助くるに遭えば、多病早亡を主る。丙午は納音は水に属すれど、干支は純粋に火で、加うるにそれは殊に凶。甲戌乙亥の山頭火・丙申丁酉の山下火・甲辰乙巳の覆燈火のこの三種の火は、木ありてそれらを生じて此の金を克制するから、また清水の来て調剤するを須う。そうすれば必ず少年栄貴を主る。もし戊子・己丑のこの神龍の火と相逢えば、子と午とに交媾の妙あり、甲と己とにまた合化の理ありて、貴を主る。しかし尋常の火を掺杂せば、奇特と算せざる。
水惟宜井泉、澗下、天河,清靜則吉;長流、大海,動而不靜,並見則金泛不安;海水尤忌,見木有何關係?火衰卻喜生扶,更有祿馬貴人互換朝拱為上,如柱無火,逢一二木則危。若甲午見己巳,是謂採精金於黃磧,乃貴格也;金生於砂,得造化則吉,若更逢砂土,反有埋沒之憂;路旁、大驛亦有所忌,有火庶幾;城頭戊寅,乙未喜見,謂之採精金於青沙,乃貴格也。唯丙戌之土中藏火庫,乃喜見之金,為同類最喜,清氣為上。海中,白蠟有火制亦得。
水はただ井泉水・澗下水・天河水に宜しく、清澈安静にしてはじめて吉。長流水・大海水は動にして静ならず、もし一幷に出現すれば金を漂泛して安からざらしむ。その中で大海水は殊に忌む。木を見ればもとより関要なし。ただ火の衰弱の時はかえって木の生扶を喜び、もし更に禄神・驛馬・貴人の互いに交換朝拱あれば最良。仮に柱中に火なく、ただ一二の木に遭えば、かえって危険。もし甲午が己巳を見れば、これを「黄沙磧中に精金を採取す」といい、貴格である。金はもとより沙中に生ず。好造化を得れば吉。しかし沙中土に更に遭えば、かえって埋没の憂あり。路旁土・大驛土もまた忌む所有り、火あって調剤してはじめて強いて可。戊寅の城頭土は、乙未の最も喜んで見る所で、これを「青沙の中に精金を採取す」といい、これも貴格。ただ丙戌の土は中に火庫を蔵し、この種の金の最も喜んで見る所。同類の沙中金は最も相得し、気清なるを上とす。海中金・白蝋金は火あって鍛錬されば、またまだ可。
壬申癸酉剣鋒金
劍鋒金者,白帝司權,剛由百鍊,紅光射於斗牛,白刃凝於霜雪。此金造化,非水不能生,大溪、海水,日時相逢為上格;井泉、澗下,有霹靂助或得乙卯之雷方好,若無雷靂,亦金白水清格也。秋生更吉,日時遇長流在壬辰,為寶劍化為青龍,癸巳亦得。此劍不能通變。然癸丑為劍氣沖頭,最吉。松柏、楊柳亦吉,但多聚散;大林、平地嫌有土制,主勞苦。火見神龍,陰陽交遇,如壬申逢己丑、癸酉逢戊子,方為上格。
いわゆる「剣鋒金」とは、西方白帝が権柄を主掌する時の金で、剛勁は千錘百錬より来り、紅光は斗宿・牛宿に直射し、雪白の刃口は霜雪の寒気を凝結す。この金の造化は、水なくしては生じ出づべからず。大渓水・大海水が日柱時柱の上で相逢えば、上等格局。井泉水・澗下水は、霹靂火の相助あるか乙卯の雷を得て良し。もし雷電の相配なければ、それはなお「金白水清」の格局である。秋に生まれれば更に吉。日時に壬辰の長流水に遇えば、「宝剣化して青龍を為す」といい、癸巳もまた可。この剣は本身は変通できざるも、癸丑に遇えば「剣気衝頭」で、最も吉利。松柏木・楊柳木を配しても吉、ただ聚散離合多し。大林木・平地木を配せば、それらが土の制約を受くるを嫌い、一生労苦を主る。火は神龍の火を見て、はじめて陰陽交会と算す。たとえば壬申が己丑に逢い、癸酉が戊子に逢うがごとき、それは上格である。
遇天上、爐中二火,無水救則夭。諸土見皆不吉,以其埋沒,只壁上、城頭有磨鋒淬礪之用,此二土則可。金喜同類,如壬申見壬申,癸酉見癸酉,有木制之,是謂盤根錯節,所以別利器也。無木主帶疾。大抵劍鋒乃金之最利者,只宜水,不宜火刑,如見寅己三刑,全者大凶。
もし天上火・炉中火のこの二種の火に遇えば、水の救助なくして夭折を主る。諸般の土は見れば皆不吉。土は剣を埋没せしむるがゆえ。ただ壁上土・城頭土のみ鋒刃を磨礪し淬水砥礪するに用い得て、この二種の土はまだ可。金は同類を喜ぶ。たとえば壬申の壬申を見、癸酉の癸酉を見るがごとき、更に木ありてそれに砍削せしめば、これを「盤根錯節」といい、まさに誰が利器なるかを分別するに用ゆ。もし砍るべき木なければ、かえって身に疾を帯ぶを主る。大体言えば、剣鋒金は金の中で最も鋒利で、ただ水に配すべく、火刑を受くべからず。もし寅・巳・申の三刑を見れば、三字斉備は大凶。
庚戌辛亥釵釧金
釵釧金者,美容首飾,增光膩肌,偎紅倚翠之珍,枕玉眠香之寶,此金藏之閨閣,唯宜靜水,井澗、溪流,見之皆吉,多見則泛,海水貧夭;天河辛亥見之無妨,丙午真火,庚戌所忌,以午戌湊成火局,有傷此金故也。太陽火日生顯耀,覆燈火夜間顯耀,故皆宜見,但甲辰乙巳與庚戌辛亥相沖,陰陽交見為妙,戊子己丑與丙午丁未相持,二火忌迭,見之非貧即夭。爐中火庚戌最忌,辛亥見之,丙辛化水,稍吉。山下、山頭俱不宜見。若有水濟,亦可。柱中有水,此金入於匣中,有福貴方吉。土見砂中,相生相養,更有澗下水助,榮華富貴。
いわゆる「釵釧金」とは、婦人の容貌を粧飾する首飾で、細膩なる肌膚を映襯し、偎紅倚翠の珍品、枕玉眠香の宝物である。この金は閨閣の中に収蔵され、ただ安静の水を配するに宜しい。井泉水・澗下水・大渓水は見れば皆吉なれど、見る多くなれば漂泛せんとす。大海水を配せば貧窮夭折を主る。天河水は辛亥が見て妨げなし。丙午は真正の火で、庚戌の忌むところ。午と戌とが湊りて火局を成し、この金を傷るがゆえ。太陽の火は昼間に顕耀し、覆燈の火は夜間に顕耀す。だからいずれも見るに宜しい。ただ甲辰・乙巳と庚戌・辛亥とは正相冲すれば、陰陽交錯して見てこそ妙。戊子己丑の霹靂火は丙午丁未の天河水と相持し下らず、両火は重畳を忌み、見れば貧ならずんば夭。炉中火は庚戌の最も忌む所。辛亥が見れば、丙辛は水を化し得るから、なお稍々吉と算す。山下火・山頭火はいずれも見るべからず。水あって調剤せばまた可。柱中に水あれば、この金は匣の中に収められたがごとく、また福神貴気あってはじめて吉。土は沙中土を見れば、相生相養し得て、もし更に澗下水の相助あれば、栄華富貴を主る。
戊子己丑霹靂火
霹靂火者,一縷毫光,九天號令,電掣金蛇之勢,雲驅鐵馬之奔。此火須資風水雷方為變化,若五行得值一件,皆主亨通。如日時見大海,癸亥為引凡入聖,己丑為上,戊子次之;見大溪,乙卯為雷火變化,己丑為吉,戊子忌之;辰巳為風運中,遇之尤佳;天上水名為既濟,主吉,遇之者稟性含靈,聰明特異,長流無用,澗下雖就位相剋,此神火也,不忌,有風亦顯。
いわゆる「霹靂火」とは、一線の毫光にして九天の号令を伝達し、閃電は金蛇のごとく疾掣し、烏雲は鉄馬のごとく奔馳する。この火は必ず風・水・雷を憑藉してはじめて変化を起こし、五行のうちその一様を占むれば、いずれも亨通を主る。たとえば日柱時柱の上に大海水を見れば、癸亥はすなわち「凡を引きて聖に入る」で、己丑が遇えば最良、戊子は次一等。大渓水を見れば、乙卯は雷と火とが互いに変化し、己丑が遇えば吉、戊子は忌む。辰・巳は風の方位で、行運が遇えば殊に良し。天河水を「水火既済」といい、吉を主り、遇う者は禀性に霊慧を含蘊し、聡明特異。長流水は用なし。澗下水は本位の上で相克するも、霹靂は神火で、忌まず。もし更に風あれば更に顕赫。
五行見木,辛卯有雷,大林有風,平地有天門,與此火相資,餘木無用。土見路旁,加巽則吉,砂中,丁巳有風,己卯有雷,得泉助之,亦主貴顯。劍金加水,海金遇風,蠟金逢澗,皆吉,餘金無用。見爐中丁卯為吉,戊子逢丙寅,太燥性凶,主夭。己丑見丙申卻得,戊子忌之;燈火,東南巽地,有風最宜;戊午己未天上火,日時遇之,防刑剋。再考妙選,有烈風雷雨格,即霹靂見天河是也,有天地中分格,即戊子見戊午是也,有雷霆得門格,即戊子己丑日時遇卯是也。
五行のうち木を見れば、辛卯の木は雷を帯び、大林木は風を帯び、平地木は戌亥天門を占め、いずれもこの火と互いに資助し得。他の木は用なし。土を見れば、路旁土は巽風を加えれば吉。沙中土のうち、丁巳は風を帯び、己卯は雷を帯び、もし更に泉水の相助を得れば、また顕貴を主る。金を見れば、剣鋒金は水を加え、海中金は風に遇い、白蝋金は澗下水に逢う、いずれも吉。他の金は用なし。火を見れば、丁卯の炉中火に遇えば吉なれど、戊子がもし丙寅に逢えば、太乾燥にして性情凶暴、夭折を主る。己丑が丙申を見ればまだ可、戊子は忌む。覆燈火は東南巽地にあり、風あれば最も相宜。戊午・己未の天上火は、日時に遇えば刑克を提防すべし。更に《蘭台妙選》を査すれば、「烈風雷雨格」あり、霹靂火の天河水を見るをいう。「天地中分格」あり、戊子の戊午を見るをいう。「雷霆得門格」あり、戊子・己丑の日時に卯に遇うをいう。
丙寅丁卯炉中火
爐中火者,天地為爐,陰陽為炭,騰光輝於宇宙,成陶冶於乾坤。此火炎上,喜得木生,惟平地之木為上,以丙寅見已亥,謂之天乙貴,見戊戌,謂之歸庫,故吉,丁卯次之。然丙寅火自生,無木庶幾,丁卯火自敗,若無木則凶,且此火以金為用,更得金來,方應化機,但丁卯無木而更遇金,主勞苦之命。夫寅見木多火,炎而無水制,主夭,卯見三、四木不妨,如庚寅辛卯就位相生,壬午癸未化為真火,寅見之多主兇暴或疾夭。若天地原有水制,亦主中壽,丁卯無妨。此火雖喜得金為財,內劍金寅見之稍可,丁卯火既自敗,又到申酉而死絕,如何能克!非貧即夭。
いわゆる「炉中火」とは、天地を以て炉と為し、陰陽を以て炭と為し、光輝を宇宙に騰揚し、陶冶の功を乾坤に成就す。この火は性が上に炎升し、木を得て生ずるを喜び、その中で平地木を上とす。丙寅が己亥を見れば「天乙貴人」といい、戊戌を見れば「帰庫」といい、だから吉。丁卯は次一等。ただ丙寅の火は自生で、木なくともなお過す可し。丁卯の火は自敗で、木なければ凶。しかもこの火は金を以て財と為し用と為し、更に金を得て、はじめて造化の機枢に応う。ただ丁卯に木なくしてまた金に遇えば、一生労苦の命を主る。寅位の上に木多く見れば火は更に炎し、炎にして水の制なく、夭折を主る。卯位の上に三四の木を見れば妨げなし。庚寅・辛卯のごときは本位相生に就き、壬午・癸未は真火に化成し得。寅命は多く見ればおおむね性情凶暴あるいは多病早亡を主る。もし原局に本より水ありて制約すれば、またなお中寿に活き得。丁卯は妨げなし。この火は金を得て財と為すを喜ぶも、その中で剣鋒金は寅位の上で見てなお稍々可。丁卯の火はすでに自敗し、金はまた申酉に至って火を死絶せしむ。どうして金を克し動かせよう。だから貧窮ならずんば夭折。
海中、砂蠟諸金,須資木生,方喜見之,釵泊無用。見土須先有金與木,卻喜土以宿之,不至太燥。如城頭、屋壁皆成器之土,方好見水,命中先愛木,不然火多喜逢之。天上清水,寅命遇之為吉,卯中無木則嫌;大海,丙寅見壬戌為福庫,見癸亥為官星,帶合半凶半吉;井澗、溪流皆凶,有木不在此論。火見同類,若日月上衰敗則吉;霹靂火本自無益,若得木生,更日時有海水則宜,無木遇水,凶;天上火須有屋土遮之,燈火巽風,又為鼓舞,亡神須兼造化,斷如丙寅、丁酉、已酉、丙寅火為無氣,不失大貴,如丙寅、甲午、己已、丙寅則漂泛不安。
海中金・沙中金・白蝋金のこの数種の金は、先に木ありて火を生ぜしめてこそ、見るを喜ぶ。釵釧金・金箔金は用なし。土を見れば先に金と木とありてこそ、土を用いて火のために棲宿の所を作るを喜び、太乾燥を免れしむ。城頭土・屋上土・壁上土のごときは皆すでに器を成した土である。水を見るに至っては、命中先に木を愛するを要す。さもなくば火多の命はかえって水に逢うを喜ぶ。天河の清水は、寅命が遇えば吉。卯位の上に木なければそれを嫌う。大海水の方は、丙寅が壬戌を見れば福庫、癸亥を見れば官星で、合を帯びて半凶半吉。井泉水・澗下水・大渓水は皆凶。柱中に木あるはこの例に在らず。火は同類を見れば、もし日月両柱の上に衰敗の地に正当すれば吉。霹靂火はもとよりそれに益なし。もし木を得て生ぜられ、日時に更に大海水あれば相宜。木なくしてまた水に遇えば凶。天上火は屋上土ありて遮どるを須う。覆燈火は巽風を得て、かえって火勢を鼓舞し得。「亡神」を断ずるはまた全体の造化を兼看せねばならず。たとえば丙寅・丁酉・己酉・丙寅のごとき火は無気なれど、なお大貴を失わず。しかし丙寅・甲午・己巳・丙寅のごときは、漂泊して安からず。
甲辰乙巳覆燈火
覆燈火者,金盞光,玉臺吐豔,照日月不照之處,明天地未明之時。此火乃人間夜明之火,以木為心,以水為油,遇陰則吉,遇陽則不利。凡日時最忌再見辰已,地支有沖,恐風吹燈滅,主夭。或以戌亥,子丑為陰,或以自未至亥為陰。五行見木為根本,凡木皆好,更得官星、祿貴相扶,干頭化水,尤吉;限運遇相助,主大貴。水以井泉、澗下為真油,長流假油,妙選有暗燈添油格,即此理也;大海、河水則不可以為油,遇者主尋常。
いわゆる「覆燈火」とは、金盞裡の灯光、玉台の上に吐き出す艶彩で、日月の照らし及ばぬ所を照亮し、天地いまだ明けぬ時に人に光明を与う。この火は人間の夜間照明の火で、木を以て燈芯と為し、水を以て燈油と為し、陰の時辰に遇えば吉、陽の時辰に遇えば不利。日柱時柱の上で最も再び辰・巳を見るを忌み、地支にまた冲あれば、風の灯を吹き滅すを怕れ、夭折を主る。何を以て陰と為すかに至っては、ある人は戌・亥・子・丑を以て陰と為し、ある人は未より亥に至るこの一段を以て陰と為す。五行の木を見ればそれの根本で、諸般の木は皆好く、もし更に官星・禄神・貴人の扶助あり、天干にまた水を化出せば、殊に吉。行限走運に更に相助に遇えば、大貴を主る。水は井泉水・澗下水を以て真正の灯油と為し、長流水はただ仮油と算す。《蘭台妙選》に「暗灯添油格」あり、講ずるところまさにこの道理。大海水・天河水は以て油と作すべからず、遇う者は一生平常。
大凡此火,見水須資木,不喜長生旺氣,水太泛,反凶。命值泊金照耀,最為清貴,亦須水木相資,方能顯達;砂中、釵釧二金皆吉;劍鋒一金,謂之燈花拂劍,尤吉;蠟金不宜。五行見土,須防克破。若壁土可以安身,屋土可以覆庇,日時並見,主福貴,砂土有木,亦主衣食,餘土無用。火愛同類,卻怕風吹。霹靂為龍神變化之火,必帶風來,此火難存;天上、爐中二火相見,最凶。再考妙選,有魁星格、指南格,以甲辰生人,日時遇午未為是;有火土入堂格,以此火怕風,日時遇丙戌丁亥屋上土,則燈在屋中,更得添油,尤貴。
およそこの火は、水を見る時なお木ありて接済するを須う。水が長生旺気の地に処るを喜ばず、水が太泛濫すればかえって凶。命中にもし金箔金ありて映照すれば、最も清高顕貴。ただし水と木とが一同に資助して、はじめて顕達し得。沙中金・釵釧金のこの二種は皆吉。剣鋒金の一種は「灯花払剣」といい、殊に吉。白蝋金は相宜しくない。五行の土を見ればそれの灯火を克破するを提防すべし。壁上土は灯をして安身せしめ、屋上土は灯のために遮蔽し得。日時一幷に見れば福あり貴ありを主る。沙中土は木ありて相配すれば、また衣食缺かざるを主る。他の土は用なし。火は同類の相助を喜ぶも、風に吹き滅されるを怕る。霹靂火は龍神変化の火で、必ず風を帯びて来る。この灯は存留し難し。天上火・炉中火の二種の火はそれを見て最も凶。更に《蘭台妙選》を査すれば、「魁星格」「指南格」あり、甲辰年生にして日時に午・未に遇うをいう。「火土入堂格」あり。この火は風を怕れるがゆえに、日時に丙戌・丁亥の屋上土に遇えば、灯は屋の裡にあり、更に添油を得れば、それは殊に貴。
戊午己未天上火
天上火者,溫暖山海,輝光宇宙,陽德麗天之照,陰精離海之明,戊午為太陽則剛,己未為太陰則柔,或以為夏日則剛,冬日則溫,誣也。俱要戌亥為天門,卯酉為出入之門,東南為行陸之地則吉。此火見木謂之震折,要日時有風與水方得。大林木有辰已,松柏、石榴有卯酉,故惟此三木主貴。午見木多猶可,未三、四木,勞苦之命也。見金且能照耀,不能克濟。釵金有戌亥,泊金有寅卯,主吉;劍金為耀日月之光,必主少年登第;餘金則殃。
いわゆる「天上火」とは、山海を温暖し宇宙を輝映し、陽徳が天に附麗する照耀で、陰精が滄海を出離する光明である。戊午は太陽で性剛。己未は太陰で性柔。ある人は夏の日頭は剛、冬の日頭は温というが、それは確ならず。この二位はいずれも戌亥を以て天門と為し、卯酉を以て日月出入の門と為し、東南を以て運行の路経と為し、はじめて吉と算す。この火は木を見れば「震折」といい、日時に風あり水あってこそ可。大林木は辰・巳を占めて風あり、松柏木・石榴木は卯・酉を占む。だからただこの三種の木が貴を主る。戊午は木多く見てもまだ可、己未は三四の木を見れば労苦の命。金を見ればただそれを照耀するのみ、克制し得ずまた成済し得ず。釵釧金は戌亥を占め、金箔金は寅卯を占め、いずれも吉を主る。剣鋒金は日月の光を映耀し、必ず少年及第を主る。他の金は災殃を成す。
水宜澗下,須戊午見丁丑,已未見丙子,陰陽交互,方為福貴,柱中更有木滋生,富貴雙金;大溪有乙卯,井泉有已酉,出入得門,皆吉;天河雨露相濟,不以就位克論,戌午見丁未,亦吉,丙午則不明。火愛燈頭,再有別火則燥;霹靂帶雲雨則日月無光,故主昏蒙;爐中午忌丙寅,以午為剛火,才見丙寅,便為火生之地,若無清水解救,主犯刑凶死,丁卯稍可;土見砂中,有巽風相假;路旁、城屋皆吉,柱中更有金木相助,尤吉。
水は澗下水を以て最も相宜とし、戊午が丁丑を見、己未が丙子を見るを須う。陰陽交錯互配して、はじめて福貴を成す。柱中にもし更に木ありて滋生すれば、富貴双全。大渓水の裡に乙卯あり、井泉水の裡に己酉あり、まさに日月出入得門の義に合し、いずれも吉。天河水は雨露と日月とが相済するで、就位相克によって論ずべからず。戊午が丁未を見ても吉、丙午を見れば晦暗不明。火は覆燈火を喜び、もし更に他の火あれば太燥。霹靂火は雲雨を帯び、日月は光なし。だから昏昧蒙昧を主る。炉中火の方は、戊午は最も丙寅を忌む。午はもとより剛火で、丙寅を一見すれば便ち火の長生の地に至る。もし清水の解救なければ、刑法を触犯して凶死を主る。丁卯はなお稍々可。土は沙中土を見れば、辰巳の巽風を借り得。路旁土・城頭土・屋上土は皆吉。柱中に更に金木の相助あれば更に吉。
考妙選,戊午遇卯,已未遇酉,為日月分秀格,而卯以乙卯、辛卯為正,已卯、丁卯次之,酉以乙酉、癸酉為正,已酉、丁酉次之;有日出扶桑格,即日分秀,再見已午日時;有日輪當表格,以戊午生於午,日逢已午日,又以戊午見戊子為坎離正位;有月生滄海格,即月分秀,而酉得乙癸是也;有月照寒潭格,是取壬癸亥子,納音屬水為潭,然必秋生為貴;有月桂芬芳格,是已未生人,柱有三、四木拱集,與桂林一枝,同桂林以少為貴,芬芳以多為貴,義各有所取也。再考凶格中,太陽損明,戊午不禁於水溢,是嫌水盛;太陰薄食,已未豈堪於土多?是嫌土重也。須如是並參,方盡其理。
《蘭台妙選》を査す。戊午が卯に遇い、己未が酉に遇えば、「日月分秀格」といい、その中で卯は乙卯・辛卯を以て正と為し、己卯・丁卯はこれに次ぐ。酉は乙酉・癸酉を以て正と為し、己酉・丁酉はこれに次ぐ。「日出扶桑格」あり、日分秀の外に更に巳・午の日時を見るをいう。「日輪当表格」あり、戊午が午月に生まれ、日柱にまた巳午に逢うをいう。また戊午が戊子を見れば坎離が正位を得たと算す。「月生滄海格」あり、月分秀にして酉が乙・癸を得るをいう。「月照寒潭格」あり、壬癸亥子・納音水に属するを取って寒潭と為すが、必ず秋生にしてはじめて貴。「月桂芬芳格」あり、己未生の人、柱中に三四の木ありて拱集するをいい、それは「桂林一枝」と相対す。桂林一枝は木少きを以て貴と為し、月桂芬芳は木多きを以て貴と為す。取義は各々同じからず。再び凶格を看れば、「太陽損明」は、戊午が水の泛濫に堪えず、水の太盛を嫌うをいう。「太陰薄食」は、己未がどうして土多に禁え得よう、土の太重を嫌うをいう。必ずこのように正反併看して、はじめて道理を言い尽くしたと算す。
丙申丁酉山下火
山下火者,草間熠耀,花理熒煌,寒林綴葉之光,隔幔點衣之彩,方朔以熒火名之,故妙選有熒火照水格,遇秋生則貴,為卿監,是以此火喜水,地支逢亥子,或納音水更逢申酉月是也。或以山下之火最喜木與山,更得風來增輝為貴,又不以熒火論矣。大林木有辰已為風,桑柘木有癸丑為山,松柏平地最吉,更得風助,主貴,若風多吹散,主夭。
いわゆる「山下火」とは、草叢の間に閃爍する螢光、花紋の上に明滅する微亮で、寒林の枝葉に綴る光点のごとく、帳幔を隔てて衣裳に映る彩色のごとし。東方朔は「螢火」を以てそれに命名した。だから《蘭台妙選》に「螢火照水格」あり、秋に生まれれば貴、九卿あるいは監司の官を為し得。これよりこの火は水を喜ぶ、すなわち地支が亥・子に逢うか、納音が水に属してまた申酉の月に生まれるを見るべし。ある人はまた山下の火は最も木と山とを喜び、更に風ありて光輝を增添してはじめて貴という。それならば螢火によって論ぜない。大林木は辰巳を占めて風あり、桑柘木のうち癸丑は以て山と作し得、松柏木と平地木は最も吉。もし更に風を得て相助けば貴を主る。ただ風多くして火を吹き散らせば、かえって夭折を主る。
水愛井泉、澗下,有木相資,主爵位崇顯,大海水不宜,然有山亦應貴格。寅卯為東方木旺火生之地,只甲寅水吉,乙卯為震,有風,見之不佳。若無火無山,更加霹火,主夭。天上水為驟雨,此火不宜相見,若先得山水滋助,亦無大害。命裡有金,以清秀為吉,無木多逢,以竊氣論之。乙丑為山,主貴;餘金若無克破,遇貴人祿馬,只以財論。土見砂中,辰已有風,若有木有山加助,主大貴,無則虛名。火忌太陽,霹靂、燈頭,是巽主光顯大都。五行有火,須資木則吉,限數喜忌,俱依此斷。
水は井泉水・澗下水を喜び、もし更に木の相助あれば、爵位崇高顕赫を主る。大海水は相宜しくない。ただ柱中に山あれば、またなお貴格を成し得。寅卯は東方木旺・火長生の地で、その中でただ甲寅の水は吉。乙卯は震に属して風を帯び、見れば好からず。もし火もなく山もなく、加うるに霹靂火あれば、夭折を主る。天河水は急驟の雨で、この火は見るべからず。もし先に山と水との滋养を得れば、大害なし。命裡に金あれば、清秀を以て吉と為す。もし木なくして金多く来逢せば、盗泄火気によって論ずべし。乙丑の金は以て山と作し得、貴を主る。其余の金はもし克破なく、また貴人・禄神・驛馬に遇えば、ただ財と看なすのみ。土は沙中土を見れば、辰巳に風あり。もしまた木あり山ありて加助すれば、大貴を主る。なければ虚名のみ。火は太陽の火を忌む。霹靂火と覆燈火に至っては、巽位に風あるがゆえに、おおむね光輝顕達を主る。要するに五行のうち火あれば、木ありて資助してはじめて吉、行限の喜忌も皆この道理によって断ず。
甲戌乙亥山頭火
山頭火者,野焚燎原,延燒極目,依稀天際斜暉,彷彿山頭落日,此乃九月燒荒,衰草盡燼之火也。大概宜山木與風木,喜大林、松柏,以辰已有風,寅卯歸祿,更得癸丑為山上木,主貴。無山則木無所依,火無所見,縱有風亦不光顯,餘木無用,只以祿馬看。水宜澗下,多為交泰,主吉,井泉清水,有木助之,亦吉;大溪,甲戌見甲寅,乙亥見乙卯,卻真祿俱吉;天上須有雨露,而火到午未得地,再得清水濟之,不至於燥,主福,不然則夭;大海就位相剋,最凶,有山逢之,稍得。
いわゆる「山頭火」とは、野火が原野を焚焼し、目力の尽きる所まで焼き、隠約として天辺の斜陽のごとく、髣髴として山頭の落日のごとき、まさに九月に荒を焼き、枯草を焼いて灰燼と為すあの火である。大体それは山上の木と風を帯びる木に宜しく、大林木と松柏木とを喜ぶ。辰巳に風あり、寅卯はそれらの帰禄の地で、もし更に癸丑のこの山上の木を得れば、貴を主る。山なくば、木は依附する所なく、火もまた顕現する由なし。たとい風あっても光耀せず。他の木は用なし、ただ禄馬と看なすのみ。水は澗下水を以て宜とし、おおむね「地天交泰」の象を成し、吉を主る。井泉の清水は木の相助あれば、また吉。大渓水の方は、甲戌が甲寅を見、乙亥が乙卯を見れば、まさに真禄で、いずれも吉。天河水は雨露に化作するを須う。火は午未の地に至ってまさに勢を得、更に清水の調剤を得て焦燥に至らざれば、福ありを主る。さもなくば夭折。大海水は本位の上で直接相克し、最も凶。もし柱中に山ありて再び遇えば、なお稍々減軽し得。
日時見金為財,須有山木助之則吉,無則凶。見土惟砂中有巽,能揚此火,別土無益。大凡此火無木見害,多是下賤之命。見火爐中太炎,霹火凶害,太陽昏蒙,山下戰刑,皆所不宜,命帶二、三火,如限數逢木,主禍生不測,或夭,大都此火大怕刑沖。
日柱時柱の上に金を見ればすなわち財で、山と木との来て助くるを須うて吉、なければ凶。土を見ればただ沙中土が巽位を占めてこの火を揚起し得、他の土は益なし。およそこの火はもし木なくしてまた害を受けば、おおむね下賤の命。火を見るに、炉中火は太炎、霹靂火は凶害、太陽の火はそれを昏昧せしめ、山下火はそれと交戦相刑、いずれも相宜しくない。命裡に二三の火を帯び、もし行限にまた木に逢えば、禍事突然として生じ、甚だしきは夭亡に至る。要するにこの火は最も刑冲を怕る。
壬子癸丑桑柘木
桑柘木者,繒彩基,綺羅根本,士民飄飄之袂,聖賢楚楚之衣,此木供蠶為弧,其用甚大。最愛砂土,以為根基,又以辰已為蠶食之地,不宜刑沖互破,路旁、大驛二土次吉,餘土無益。水喜天河,為雨露之滋,長流、溪澗、井泉諸水皆可相依,亦須先得土為基,更加祿貴為妙,滄海水漂泛無定,無土主夭。見火燈頭最吉,亦以辰已之中為蠶位故也;爐中位居寅卯,木之旺地;天上、霹靂二火與此木干支有合化之情,有坎離交媾之妙,俱吉,但諸火不宜迭見。以金言之,砂中第一,劍鋒能修整此木,為次,釵泊二金須得土為基,如逢沖破,又凶。木喜庚寅辛卯,為以弱就強,以小變大,作貴格論,縱無砂土,亦吉;平地、石榴,無土則凶;大林乃東南蠶食之位,有土資生,主大貴;遇楊柳為桑柳成林,亦是貴格,須生春夏方吉。
いわゆる「桑柘木」とは、絲織彩繒の基礎、綾羅綢緞の根本で、士人百姓の飄揚する衣袖、聖賢の斉整なる衣裳は皆それに靠る。この木は蚕を供養するもので、用いる所極めて大きい。それは最も沙中土を喜んで根基と為し、また辰・巳を以て蚕の桑葉を食する地と為し、刑冲互破あるべからず。路旁土・大驛土は次一等吉、他の土は益なし。水は天河水を喜び、あれは雨露の滋潤。長流水・大渓水・澗下水・井泉水は皆依靠すべし。ただ同じく先に土ありて根基と為し、加うるに禄神貴人あってはじめて妙。大海水は漂泛不定で、土なければ夭折を主る。火を見れば覆燈火を以て最も吉とす。これもまた辰・巳がまさに養蚕の位だからである。炉中火は位が寅卯に居り、あれは木の旺地。天上火・霹靂火のこの二種の火は此の木と干支に合化の情あり、坎離交媾の妙ありて、いずれも吉。ただ諸般の火は重畳して出現すべからず。金に就いて言えば、沙中金を第一とす。剣鋒金はこの木を修剪整治し得て次一等。釵釧金・金箔金は先に土ありて根基と為すを須う。もし衝破に遇えばかえって凶。木は庚寅・辛卯を喜び、あれは弱を以て強に就き、小より大に変じ、貴格と作して論じ得。たとい沙中土なくとも吉。平地木・石榴木は土なければ凶。大林木はまさに東南養蚕の位で、土ありて資生すれば大貴を主る。楊柳木に遇えば「桑柳成林」といい、これも貴格。ただ春夏に生まれてはじめて吉。
庚寅辛卯松柏木
松柏木者,潑雪湊霜,參天覆地,風撼笙篁之奏,雨餘旌旆之張。此木藏居金下,位列正東,乃為極旺,最喜山為根基,水為滋潤。天河雨露之水可以滋潤,澗下丁丑屬山,可為根基,丙子不如大溪有乙卯為雷,可以發榮,卻嫌風霹,有損折之凶;大海水有山則吉,癸亥清靜無山,亦吉。若柱有平地,得屋土,則為已成棟樑,無用山水。無此二件,乃山間之茂木也,須要山水。命中有火,最忌爐中,就位相生,再加風木,灰飛煙滅,五行無水,主夭折;山頭、山下、太陽、覆燈皆不可犯;寅人尤忌戊午、丙寅,以木不南奔,寅午三合火局故也,辛卯無害;霹火雖可滋生,運加凡火,主凶。
いわゆる「松柏木」とは、積雪を潑き開き寒霜を抵柱し、聳えて天を参天し枝葉は地に覆い、風一吹動すれば笙簧の楽を奏するがごとく、雨過後は旌旗の招展するがごとき。この木は金の下に蔵れ、位は正東に居り、まさに極旺に当たる。最も山ありて根基と為し、水ありて滋潤するを喜ぶ。天河の雨露の水はそれを滋潤し得。澗下水の裡に丁丑は山に属し、以てそれの根基と作し得。丙子は大渓水中の乙卯に如かず、雷を帯びてそれを発栄せしめ得。ただそれはまた風と霹靂とを嫌い、折損の凶あり。大海水は柱中に山あれば吉、癸亥は清浄にして山なくとも吉。柱中にもし平地木ありてまた屋上土を得れば、あれはすでに作り成した棟梁で、山と水とを用いず。もしこの二様なければ、あれはただ山間の一株の茂木で、山あり水あるに非ざれば不可。命中有火、最も炉中火を忌む。寅卯はまさに火の長生の位で就位相生するに、加うるに風を帯びる木あれば、灰飛煙滅せんとす。五行のうち水なければ、夭折を主る。山頭火・山下火・太陽火・覆燈火はいずれも触犯すべからず。寅年生の人は殊に戊午・丙寅を忌む。「木は南に奔らず」、寅午はまた三合成して火局。辛卯は妨げなし。霹靂火はそれを滋生し得るも、行運に更に尋常の火を加えれば、凶を主る。
土見路旁,似無足貴,若無死木,其福還真;驛土無山貧夭,更加海水,尤凶。金逢乙丑,為印為山;泊金就位自旺,主吉;劍鋒能削能斫,更得壁土相成,松柏相資,主貴。大林有風,楊柳會火,二木最忌;桑柘癸丑為山,可以相助;石榴是辛酉金反化死木,有造化,卻吉。妙選有蒼松冬秀格,是以此木生人月日時屬三冬為貴;有日合辛卯、日值庚寅二格,雖取戊午已未,生居夏秋,然專論此木為貴。
土は路旁土を見れば、貴に足らざるに似る。ただ柱中に死木なければ、それの福気はなお真実。大驛土は山なければ、貧窮夭折を主り、加うるに大海水あれば更に凶。金は乙丑に遇えば、印でもありまた以て山と作し得。金箔金は寅卯の本位の上で自旺し、吉を主る。剣鋒金は削り得砍り得、もし更に壁上土の相成・松柏の気の相助あれば、貴を主る。大林木は風を帯び、楊柳木は火に会合す。この二種の木は最も忌む。桑柘木のうち癸丑は山に当たり得て、相助し得。石榴木はもとより辛酉の金の反化して成った死木で、その中に別に造化ありて、かえってこれ吉。《蘭台妙選》に「蒼松冬秀格」あり、この種の木の生人にして、月・日・時が冬季の三箇月に属すれば貴。又有「日合辛卯」「日値庚寅」の両格、取る所は戊午・己未にして夏秋に生まるるも、なお専らこの種の木に就いて貴を論ず。
戊辰己巳大林木
大林木者,枝幹撼風,柯條撐月,聳壑昂霄之德,凌雲蔽日之功。此木生居東南,春夏之交,長養成林,金假艮土為源,癸丑為山,三命無破陷,最為福厚權貴,戊辰為上,己巳次之。土遇路旁,為負載,戊辰見辛未為貴,己巳見庚午為祿,主富;壁、屋二土,再得劍金,則大林之木取為棟樑,成格最吉,無此乃山間茂林之木也。此木無論死活,皆欲見土,如己人見甲,雖云化土,然不如辰戌丑未,土局純金為妙。
いわゆる「大林木」とは、枝幹が風を搖撼し、柯條が月を撑持して、山壑より聳え出て雲霄に昂首する徳性あり、青雲を凌越し白日を遮蔽する功用ある。この木は東南方に生じ、まさに春夏の交に長養して林を成す。金は艮位の土を借りて源頭と為さねばならず、癸丑は以て山と作し得。年月日の三命に破損陥落なきを要して、福気最も深厚にして権貴あり。その中で戊辰を上と為し、己巳これに次ぐ。土は路旁土に遇えば、それを承載し得。戊辰が辛未を見れば貴人、己巳が庚午を見れば禄神で、富を主る。壁上土・屋上土のこの二種の土は、もし更に剣鋒金を得れば、大林の木は棟梁と取り得て、格を成す最も吉。これらなければ、ただ山間の一片の茂林の木にすぎず。この木は死活を問わず、土を見るを欲す。たとえば己日の人が甲を見れば、甲己合して土を化し得というも、辰・戌・丑・未に見て土局を成し、また純粋の金を配するに如かず妙。
若此木已死在山之下;見甲戌乙亥燒之,主凶夭;燈火就位相生,乙巳不如甲辰更吉;霹靂、太陽二火皆能長育運中,遇之亦吉,然二火嫌並見,持勝須有土為根基方可。水見天河,戊辰見丁未帶貴,雖無土與山,亦主有衣食,即靈槎入天河格也,生秋冬死絕方是;溪、海二水重見,主貧夭,有山稍得。妙選有蒼龍駕海格,是戊辰見癸亥為貴,澗下丁丑最吉,丙子不如。諸金俱不宜見,海中有乙丑為山,劍鋒得屋壁為本,餘金無用,逢之主夭賤。木喜桑柘,唯癸丑最妙;平地還須得路旁土,謂之平林在野;松柏,東方生旺之地,柱有癸丑而得松柏為密蔭,最佳。
もしこの木がすでに山下に死し、また甲戌・乙亥の山頭火の来てそれを焚焼するを見れば、凶険夭折を主る。覆燈火は辰巳の本位の上で相生し、その中で乙巳は甲辰に如かず更に吉。霹靂火・太陽火のこの二種の火はいずれも運の中でそれを長養し得て、遇うも吉。ただ二種の火は一齊に出現するを嫌い、誰も誰に譲らず、それならば必ず土ありて根基と為すを要す。水は天河水を見れば、戊辰が丁未を見てまた貴人を帯び、たとい土と山なくとも、衣食缺かざるを主る。これが「霊槎入天河格」で、ただ秋冬死絶の時に生まれてこそ算す。大渓水・大海水はもし重複して出現すれば、貧窮夭折を主り、山あってはじめて稍々良し。《蘭台妙選》に「蒼竜駕海格」あり、戊辰が癸亥を見て貴と為す。澗下水は丁丑を以て最も吉とし、丙子は如かず。諸般の金はいずれも見るべからず。海中金のうち乙丑は山に当たり得、剣鋒金は屋上土・壁上土を得て本と為すを要し、其余の金は用なし、遇えば夭折下賤を主る。木は桑柘木を喜び、その中でただ癸丑が最も妙。平地木はなお更に路旁土を得るを須う、「平林在野」という。松柏木は東方にまさに生旺の地に当たり、柱中に癸丑ありてまた松柏を得て濃密の蔭蔽を作せば、あれは最良。
