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両現章第三十二

清 · 野鹤老人 · 第7巻 / 17

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

如丑月庚子日占關差得否得泰之明夷 子孫酉金″應  子孫酉金″ 妻財亥水″  妻財亥水″ 兄弟丑土″  兄弟丑土″世 兄弟辰土′世  妻財亥水′ 官鬼寅木′  動  兄弟丑土″ 妻財子水′  官鬼卯木′應 占官差以官鬼為用,此卦辰土持世,寅木官鬼克世,世爻空,即於壬寅日得差,次年三月死於中途,豈可謂之用克世勿作凶看。

例如丑月庚子日に関卡上の差事を得る能うか否かを占いて、《地天泰》を得て《地火明夷》に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫酉金(応)・妻財亥水・兄弟丑土・兄弟辰土(世)・官鬼寅木(発動)・妻財子水。変卦は依次に子孫酉金・妻財亥水・兄弟丑土(世)・妻財亥水・兄弟丑土・官鬼卯木(応)。差事を占うは官鬼を以て用神と為す。この一卦は辰土世を持し、寅木官鬼発動して来たりて世を剋し、世爻また旬空に逢う。於是に即ち壬寅日にこの份の差を得たり。しかるに第二年三月、此人は赴任の途中に死せり。このように看れば、どうして用神の世を剋すれば便ち凶と作して看ずと説く能わんや。

刑害不宜臨用。主事爻與日月動爻作三刑者,占事不成。占物不好。占病必死。占人有患。占婦人不貞潔。占文書有破綻。占訟必有罪責。動化刑亦然。死絕豈可持世。用爻世爻絕於日辰,或化絕,有舊注諸事不利,餘以休囚被克而又絕者,是也。旺相不妨,動逢沖而事散。六沖章注極明。絕逢生而事成。大凡世與用神或絕於日或化絕,若得日月動爻生者,謂之絕處逢生,且入寅日占卦酉為用神,酉絕於寅,若在辰戌丑月未月,或爻中動出辰戌丑未,以土生酉金,皆謂之絕處逢生。

賦文に「刑害不宜臨用」と言う。主事の爻は日辰月建或いは動爻と湊りて三刑と成れば、事を占えば則ち成らず、物を占えば則ち好からず、病を占えば必ず死し、人を占えば則ち災患有り、婦人を占えば則ち貞潔ならず、文書を占えば則ち破綻有り、官司を占えば必ず罪責を受けん。発動して刑を変出するも、亦是れ一様なり。賦文に「死絶豈可持世」と言う。用神或いは世爻の日辰上に「絶」の地に処る、或いは発動して絶を変出するは、旧注は諸事利ならずと曰う。我は以てただ休囚にして剋を受けまた絶に逢うのみ是れこのごとしと為し、旺相なるは併せて事を妨げず。賦文に「動逢沖而事散」と言う。この一層は《六沖章》に注解して極めて明白なり。賦文に「絶逢生而事成」と言う。大凡世爻と用神と日辰上に絶に逢い、或いは絶を変出するは、もし日月動爻を得て来たりてそれを生ぜば、即ち「絶処逢生」と謂う。譬如寅日に卦を起して酉金を以て用神と為せば、酉金は寅に絶す。この時もし辰・戌・丑・未月に在り、或いは卦中辰戌丑未土を動出して来たりて酉金を生ぜば、皆絶処逢生と算す。

如逢合住須沖破以成功,若遇休囚必旺相而成事。應期章有注。速則動而克世爻,緩則靜而生身。此獨占行人而用之,他占不用。謂用神動而克世,行人回來之速也。用神靜而生世,行人歸來緩也。且如占父母何日歸,父母動而克世者,許之歸。

賦文に「如逢合住須沖破以成功、若遇休囚必旺相而成事」と言う。この両句は《応期章》裡に注解有り。賦文に「速則動而剋世爻、緩則静而生身」と言う。この一条はただ出門在外の人を占うの身上に用い、別の占問は用いず。意思は用神発動して世を剋すれば、行人回り来ること快し。用神安静にして世を生ずれば、行人回り来ること緩し。譬如父母のいずれの日に家に歸るかを占うは、父母爻発動して世を剋するは、即ち以て彼に快く回るを許す可し。

父亡而事無頭緒,福隱而事不稱情。古法卦中無父母,事無頭緒,卦無子孫無喜悅,餘以此論為多事,凡占事者,用神原神忌神仇神克害刑沖破墓空絕日月飛伏許多事故尚無定論,不敢尋不當用之爻耶,餘恐枝葉多生。鬼雖禍災,伏尤無氣。天元賦中無鬼論雖則有理,實亦多事,余生平以占官鬼疾病當用者則用,不當用者則不用也。子雖福德,多反無功。覺子曰:以之為忌神者,實則不宜,以之為用神者,多則何害?豈不聞損之斯成,逢墓庫以收藏也。

賦文に「父亡而事无頭緒、福隠而事不称情」と言う。古法は以て卦中父母爻無ければ、事情即ち頭緒なしと為し、子孫爻無ければ、即ち喜慶なしと為す。我は以てこれは節外生枝と為す。およそ一件事を占えば、用神・原神・忌神・仇神、加うるに剋・害・刑・沖・破・墓・空・絶および日辰月建・飛神伏神のこの許多の関節を以てすれば、なお且つ論じ定め難し。どうしてなお敢えてあの用いられざる爻を找しに往かんや。我怕るるは枝節の生ずることいよいよ多きなり。賦文に「鬼雖禍災、伏尤無気」と言う。《天元賦》裡の「無鬼」の議論は幾分か道理有ると雖も、実亦是れ多事なり。我一生卦を占うに、官鬼のこの一爻は、当に用神と作すの時は即ち用い、当に用いざるの時は即ち去りてそれを理せず。賦文に「子雖福徳、多反无功」と言う。李文輝曰く、子孫もし是れ忌神なれば、多きは確かに宜しからず。もし是れ用神なれば、多き一些は又何の妨害有らんや。豈に「太過者損之斯成」を聞かざるや。なお以て墓庫を頼りて収蔵する能し。

虎興遇吉神不害其為吉,龍動而逢凶曜難掩其為凶。此為得理。六神章已注。元武為盜賊之事,亦必官爻。朱雀為口舌之神,必須兄弟。此論欠理,元武朱雀勾陳騰蛇動而不克世者,無礙。動而克世者,皆以為凶,勿分兄弟官鬼。吉凶神煞之多端,何如生剋制化之一理。此之言也,學者亦深味之。除惡未盡,須防死灰復燃。克害刑沖之神,若得日月動爻剋制者,須盡其根,若除而未盡,將來遇生扶之年月,仍復為禍。

賦文に「虎興遇吉神不害其為吉、龍動而逢凶曜難掩其為凶」と言う。白虎は凶と雖も、もし臨む所は吉神なれば、それの吉を為すを妨害せず。青龍は吉と雖も、もし臨む所は凶曜なれば、亦それの凶を為すを掩う能わず。この話は理に在り。《六神章》にすでに注解有り。賦文に「元武為盗賊之事、亦必官爻。朱雀為口舌之神、必須兄弟」と言う。この一条は講じ通ぜず。元武・朱雀・勾陳・騰蛇の発動して世を剋せざるは、皆妨げなし。発動して世を剋するは、一概に凶と断ず。必ずしも再び去りてそれの臨む所は兄弟なるか官鬼なるかを分かつを要せず。賦文に「吉凶神煞之多端、何如生剋制化之一理」と言う。この一句話は、易を學ぶの人は当に反復して体味すべし。賦文に「除悪未尽、須防死灰復燃」と言う。あの剋・害・刑・沖の凶神は、もし日月動爻を得て来たりてそれを剋制せば、必ず根に連ねて除き尽くすを要す。もし除きて未だ浄ならざれば、将来それを生扶するの年月に碰上して、照旧に禍を為さん。

如卯月甲申日占病得地山謙變水山蹇 兄弟酉金″  子孫子水″ 子孫亥水″世  動  父母戌土′ 父母丑土″  兄弟申金″世 兄弟申金′  兄弟申金′ 官鬼午火″應  官鬼午火″ 父母辰土″  父母辰土″應 斷曰:亥水子孫長生於申日,世遇日建逢生,雖化戌土之克,春令土衰,卯月剋制,有殺無妨。果於丁亥日全愈。豈知卯木雖克戌土,還有相合之意,亥水雖長生,戌土亦得長生於申,後至巳月亥逢月破,巳火生助戌土,諺語:斬草不除根,萌芽依舊生。復得病而死。

例如卯月甲申日に病を占いて、《地山謙》を得て《水山蹇》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟酉金・子孫亥水(世、発動)・父母丑土・兄弟申金・官鬼午火(応)・父母辰土。変卦は依次に子孫子水・父母戌土・兄弟申金(世)・兄弟申金・官鬼午火・父母辰土(応)。断語は曰く、亥水子孫は申日に長生し、世爻は日建の相生を得る。戌土を変出して来たりてそれを剋すと雖も、但し春天土衰して、また卯月の剋制有り。凶殺有ると雖も亦妨げなし。此人果たして丁亥日に痊愈せり。誰か知らん、卯木は戌土を剋すと雖も、卯戌の間はなお相合の意有り。亥水は長生を得ると雖も、戌土は同様に申に長生す。巳月に到りて、亥水は月破に逢い、巳火また戌土を生助す。正にあの句の諺語「斬草不除根、萌芽依旧生」に応じ、此人は旧病復発して死せり。

傷害不重,枯木猶有逢春。世與動爻有氣,若被日月動爻沖剋者,目下雖克傷,他日逢生再發。水要看源,木要尋根。凡占身命、家宅、功名、墳墓、貿易等事,欲其久遠者。用神雖則為重,而元神必須兼看。用神為事之體,元神為事之本。用神雖旺,原神若被傷克者,即如水無泉源,木無根蒂,金火土者皆同。

賦文に「傷害不重、枯木猶有逢春」と言う。世爻と動爻の本身気有れば、日月動爻に沖剋せらるると雖も、眼下些かの剋傷を受くるも、日后生扶に遇えばなお再度発達せん。賦文に「水要看源、木要尋根」と言う。およそ身命・家宅・功名・墳墓・買賣のこの類の長遠を看るを要するの事を占うは、用神固然として要紧なりといえども、元神も亦必ず一併せに察看するを須う。用神は一件事の本体にして、元神は一件事の根本なり。用神縱に旺相なりとも、元神もし傷剋せられば、即ち譬えば水の泉源なきがごとく樹の根柢なきがごとし。用神の金に属し・火に属し・土に属するは、道理皆一様なり。

如午月庚寅日占掣籤何處。得大畜變中孚卦。 官鬼寅木′  官鬼卯木′ 妻財子水″應  動  父母巳火′ 兄弟戌土″  兄弟未土″世 兄弟辰土′  動  兄弟丑土″ 官鬼寅木′世  官鬼卯木′ 妻財子水′  父母巳火′應 斷曰世臨寅木官星,必得東缺。非廣東即山東。獨嫌子水月破動而化絕,恐不能到任。彼曰:何也?余曰:財為養命之源,又為朝廷之祿,今財臨絕地,是無財無祿,世爻寅木無水滋生,乃為凶兆。彼曰:改日潔誠再占。余曰可也。

例如午月庚寅日、籤を抽きて分発していずれの処に官に任ずるかの為めに卦を起して、《山天大畜》を得て《風沢中孚》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼寅木・妻財子水(応、発動)・兄弟戌土・兄弟辰土(発動)・官鬼寅木(世)・妻財子水。変卦は依次に官鬼卯木・父母巳火・兄弟未土(世)・兄弟丑土・官鬼卯木・父母巳火(応)。我断じて曰く、世爻は寅木官星を坐す。寅は東方に属す。必定東辺の缺に分れん。広東にあらざれば即ち山東ならん。ただ子水財爻の正に月破に逢い、また発動して巳火を変出して「化絶」と成すを嫌う。ただ任に到る能わざらんを怕るのみ。彼何を以てかを問う。我曰く、財是れ命を養うの源にして、また朝廷の俸禄を代表す。いま財爻は絶の地に落つ。即ち是れ財無く禄無し。世爻寅木も亦水の滋養を失せり。これ是れ凶兆なり。彼曰く、日を改めて斎戒誠心して再び占わん。我曰く可なり。

甲午日又得臨之節。 子孫酉金″  妻財子水″ 妻財亥水″應  動  兄弟戌土′ 兄弟丑土″  子孫申金″應 兄弟丑土″  兄弟丑土″ 官鬼卯木′世  官鬼卯木′ 父母巳火′  父母巳火′世 余曰此與前卦,卦名雖殊,其理一也。又是亥水財爻被回頭克,不獨難以到任,還妨秋令危災。後果於七月,先得瀉疾,略好後,因服補藥太過,吃一次藥,只能喝一兩水,後竟渴死。

甲午日に再び占いて、《地沢臨》を得て《水沢節》に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫酉金・妻財亥水(応、発動)・兄弟丑土・兄弟丑土・官鬼卯木(世)・父母巳火。変卦は依次に妻財子水・兄弟戌土・子孫申金(応)・兄弟丑土・官鬼卯木・父母巳火(世)。我曰く、この一卦は前の一卦と卦名は異なると雖も、道理は完全相同す。又是れ亥水財爻の戌土を変出して「回頭剋」と成せり。不但任に到り難きのみ、なお秋天の危災を防ぐを要す。後に果たして七月に到りて先に瀉痢を得、稍や好きの後また補薬の服する太過に因りて、每薬を服する一次はただ一両口の水を喝し下る能うのみ。最後に竟に渇きて死せり。

動爻空破又何妨。如戌月己巳日餘占南行得大有之大壯 官鬼巳火′應  動  父母戌土″ 父母未土″  兄弟申金″ 兄弟酉金′  官鬼午火′世 父母辰土′世  父母辰土′ 妻財寅木′  妻財寅木′ 子孫子水′  子孫子水′應 餘以應爻為官星動而生世,官貴相生者,雖則可喜,但嫌巳火墓於戌月而又化墓,生我之官爻即又入墓耶,兼且又是六沖,疑為不吉。

賦文に「動爻空破又何妨」と言う。例如戌月己巳日、我は自己の南行の為めに卦を起して、《火天大有》を得て《雷天大壯》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼巳火(応、発動)・父母未土・兄弟酉金・父母辰土(世)・妻財寅木・子孫子水。変卦は依次に父母戌土・兄弟申金・官鬼午火(世)・父母辰土・妻財寅木・子孫子水(応)。我看るに応爻是れ官星発動して来たりて世を生ず。官貴は我と相生す。本來是れ可喜に属す。ただ巳火の戌月に墓に入り、発動してまた戌土を変出し、依旧是れ化墓なるを嫌う——我を生ずるの官爻は自己却って墓に入れり。加うるに此卦是れ六沖なるを以て、此に因りて此行吉ならざるを疑う。

又亥月甲辰日又占得大有變畜卦 官鬼巳火′應  妻財寅木′ 父母未土″  子孫子水″應 兄弟酉金′  動  父母戌土″ 父母辰土′世  父母辰土′ 妻財寅木′  妻財寅木′世 子孫子水′  子孫子水′ 餘疑又得此卦,巳火雖則生世又為月破,破而不能生我,這何益。況間爻酉金兄動乃阻隔耗財之神,疑之不行。

亥月甲辰日にまた一次占うも、なお《火天大有》を得たり。この回は《山天大畜》に変成す。本卦六爻は上より下へ、官鬼巳火(応)・父母未土・兄弟酉金(発動)・父母辰土(世)・妻財寅木・子孫子水。変卦は依次に妻財寅木・子孫子水(応)・父母戌土・父母辰土・妻財寅木(世)・子孫子水。我心裡疑を犯す。又得この一卦。巳火官星は来たりて世を生ずと雖も、却って亥月月破に逢う。破れれば即ち我を生じ動かず。又何の益有らんや。何況や間爻酉金兄弟発動して、正に行程を阻隔し銭財を耗散するの神なるを。於是に身を動かすの念頭を打消せり。

及至甲寅日又占又得大有之大壯 官鬼巳火′應  動  父母戌土″ 父母未土″  兄弟申金″ 兄弟酉金′  官鬼午火′世 父母辰土′世  父母辰土′ 妻財寅木′  妻財寅木′ 子孫子水′  子孫子水′應

甲寅日に到りて再び占うも、又得《火天大有》して《雷天大壯》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼巳火(応、発動)・父母未土・兄弟酉金・父母辰土(世)・妻財寅木・子孫子水。変卦は依次に父母戌土・兄弟申金・官鬼午火(世)・父母辰土・妻財寅木・子孫子水(応)。前後三次卦を起して、得たるは竟に同一副の卦象なり。

連得三次,餘始悟,曰:此行到明年三四月必定如心。巳火之官動而生世,目下雖破入墓,明年三月沖開戌墓,巳火得出,至巳月得令,當時不破不空,旺相而生世矣。即於巳日起程,行至中途遇舊識,母死又被回祿,同行,行不數日,又遇知己,道及某處有奇門一部,乃係抄本,命餘同去買之,同道兩日,餘卜一卦,又得大有之大壯,餘對友曰:此卦得之四次,非叫我買書,乃促我行也。竟行,後至地頭,已二月矣。一日於將軍府中,將軍問曰:江南其撫國,功名將來何如?余曰:向於酉年占得艮之觀卦,即許酉年離任,又許今年三月仍以原品起用。

一連三次同一卦を得て、我これ才に醒悟して曰く、此行は明年三四月に到りて才に意に称わん。巳火官星発動して来たりて世を生ず。眼下は破に逢い墓に入ると雖も、明年三月に到りて戌墓を沖開けば、巳火は便ち脱出を得。再び巳月に到れば、それは令に当たり時を得、すでに破せず亦空ならず、旺相にして来たりて世を生ず。於是に我即ち巳日に身を動かせり。半路に走りて一位の旧相識に遇う。他母親去世して、家裡また火災に遭う。便ち我と同行せり。幾天も走らざるに、また一位の知交に遇う。某処に一部の《奇門》抄本有りて、我に同じく買いに往かんことを要す。同行二天して、我一卦を起せば、又得《大有》して《大壯》に変ず。我朋友に対して曰く、この一卦は我已に四次得たり。見るべし、是れ我を叫びて書を買いに往かしむるにあらず、而是れ我を催して路に上がらしむ。於是に徑直に前行して、目的地に到達するの時已是れ二月なり。一天将軍府中に在りて、将軍我に問うて曰く、江南のあの位の巡撫は、日后功名いかん。我曰く、従前酉年に我彼の為めに占えり。《艮》を得て《観》に変ず。当时就に彼に酉年離任を許し、また彼に今年三月になお原来の品級を以て起用せんを許せり。

卯月戊戌日占目下功名升否? 兄弟巳火′世  動  子孫戌土″世 子孫未土″  妻財申金″ 妻財酉金′  兄弟午火′ 官鬼亥水′應  動  子孫辰土″應 子孫丑土″  父母寅木″ 父母卯木′  官鬼子水′ 余曰:離變震卦,六沖而變六沖,世爻化墓入墓,亥水官星動化回頭之克,大凶之兆,勿望升遷,且防刑獄。將軍曰:此吾侄也。曾在二十九歲于都門向爾占過,許之四十九歲有險。今年四十九歲,有何險處?余曰,既是卦之前後照應,目下諸事更宜慎之。一日於藩司署中藩臺向余曰:此係餘府尊,因得罪制臺,已為辯護,看何如?

卯月戊戌日に眼下功名の升遷し得べきか否かを占う。本卦六爻は上より下へ、兄弟巳火(世、発動)・子孫未土・妻財酉金・官鬼亥水(応、発動)・子孫丑土・父母卯木。変卦は依次に子孫戌土(世)・妻財申金・兄弟午火・子孫辰土(応)・父母寅木・官鬼子水。我曰く、《離》の《震》に変ずるは、是れ六沖卦の六沖卦に変ず。世爻巳火は戌土を変出す。すでに是れ化墓にして、自身また墓に入る。亥水官星発動して辰土を変出して「回頭剋」と成す。これ是れ大凶の兆にして、升遷は必ずしも指望するを要せず。なお牢獄の災を防ぐを要す。将軍曰く、これ是れ我の侄児なり。他二十九歳の時曾て京城に在りてあなたに向かいて占えり。あなたは彼に四十九に四十九歳に険有らんを許せり。今年正に四十九歳なり。究竟険は何処に在るか。我曰く、すでに前後両卦互相照応せば、眼下諸事はいっそう当に謹慎すべし。又一天、我布政使衙門裡に在りて、藩台我に対して曰く、この一位は本府知府にして、総督を得罪したるに因りて、我已に彼に替りて弁護し過ぎたり。あなた看るに結果いかん。

卯月庚子日占得風山漸。 官鬼卯木′應  官鬼卯木′應 父母巳火′  父母巳火′ 兄弟未土″  兄弟未土″ 子孫申金′世  子孫申金′世 父母午火″  父母午火″ 兄弟辰土″  兄弟辰土″ 斷曰:子孫持世,官臨應爻,祿位已屬他人矣。萬萬難於復職。藩臺曰:令爾報喜,如何此說?余曰:有喜則報,此卦無喜可報也。府尊曰:今日不誠,明早請到敝處,誠意卜之。

卯月庚子日に卦を起して、《風山漸》を得たり。六爻は上より下へ、官鬼卯木(応)・父母巳火・兄弟未土・子孫申金(世)・父母午火・兄弟辰土。六爻皆静にして変卦なし。我断じて曰く、復職を占うは官鬼を以て用神と為す。いま子孫世を持す。正に官星を剋傷するの象なり。しかも官星卯木はまた卯月の月建に当たるに、却って応爻上に坐す。見るべしあの官位はすでに別人に歸せり。復職は万万望無し。藩台曰く、あなたを叫び来たるはあなたに喜を報ぜんことを要するなり。どうしてこの種の話を説き出すや。我曰く、喜有れば自然に喜を報ぜん。この一卦は実在に喜の報ず可き無し。知府曰く、今天心誠ならず。明早請うて我のあの裡に到り、斎戒誠心して再び占わん。

卯月辛丑日又占得火地晉卦 官鬼巳火′  官鬼巳火′ 父母未土″  父母未土″ 兄弟酉金′世  兄弟酉金′世 妻財卯木″  妻財卯木″ 官鬼巳火″  官鬼巳火″ 父母未土″應  父母未土″應 余曰:今日卦與昨日相同,世爻破而入墓,官星兩現,皆空破,彼之不服,余曰,再占一卦不妨。又得恆之大過。

卯月辛丑日にまた占いて、《火地晋》を得たり。六爻は上より下へ、官鬼巳火・父母未土・兄弟酉金(世)・妻財卯木・官鬼巳火・父母未土(応)。六爻皆静にして変卦なし。我曰く、今天のこの一卦は昨天の意思と完全一様なり——世爻酉金は卯月に正に月破に逢い、また丑日に金墓に収め入れらる。すでに破して且つ墓に入る。卦中官星巳火は両度出現するも、却って皆空亡月破の地に落つ。功名依旧として着なし。他依旧として服せず。我曰く、則ち再び一卦を起すも亦妨げなし。於是に又得《雷風恒》して《沢風大過》に変ず。

妻財戌土″應  妻財未土″ 官鬼申金″  動  官鬼酉金′ 子孫午火′  父母亥水′世 官鬼酉金′世  官鬼酉金′ 父母亥水′  父母亥水′ 妻財丑土″  妻財丑土″應 余曰:恭喜,此地爵位雖已失矣!速速援刑例,再任西方。彼曰:何以見之?余曰:持世官星破而入墓,所以知其失之就矣!幸五爻官化進神乃再任之官也。

この一卦の本卦六爻は上より下へ、妻財戌土(応)・官鬼申金(発動)・子孫午火・官鬼酉金(世)・父母亥水・妻財丑土。変卦は依次に妻財未土・官鬼酉金・父母亥水(世)・官鬼酉金・父母亥水・妻財丑土(応)。我曰く、恭喜せり。此地の官位は固然として保ち住む能わざるなりといえども、但し請うて赶紧に「刑例」に依りて捐納せば、以て西辺に到りて再度出任する可し。彼何を以て見得るかを問う。我曰く、世を持する酉金官星はすでに破してまた墓に入れば、故に原缺すでに失うを知る。好きなるは五爻申金官星発動して酉金を変出す。是れ「化進神」にして、あれは便ち再度官を得るの象なり。

餘於彼地二月,占過數卦,尚無應驗,及至三月將軍之侄因昔年因陳不前,都中有人報出行文拿問;又見邸報,江南撫軍果以原品起用;又本府府尊命下,不准復職,後援刑例果於巳年補陝慶陽府知府。餘於彼地三五月,了無寧日。悟前火天大有連得四次,巳火之官而生世爻,應巳月官以相生,須知神報吉凶之月日不可照樣而書符,全在人之變通也。

我あの地方に二月に到るまで待ちて、先前占いしの幾卦は皆なお未だ応験せず。三月に到りて、将軍の侄児は当年の自陳考核に未だ通過を獲せざりしに因りて、京中に人参奏する者有り、行文し下りて拿問せんと要せり。また邸報を見れば、江南巡撫は果たして原品を以て起用せられり。本府知府の批示も亦下れり。復職を准さず。後來他は刑例に依りて捐納して、果たして巳年に陜西慶陽府知府に補せり。我あれに三月より五月に到るまで待ちて、一天も清閑を得ず。これ才に悟り到れり。先前の《火天大有》の一連四次得たるは、巳火官星の来たりて世爻を生ずるは、正に巳月官星相生の時に応ず。見るべし神明の報ずる所の吉凶の月日は、能わず本を照らして科を宣すがごとく死套す可からず。全て人自己の變通する會否に在り。

大匠誨人,必以規矩。卜者決斷,全在靈機。古聖先賢,教人占卜,先教人動靜衰旺生扶拱合刑沖剋害破墓絕空,種種關節不可放過,書宜熟看,自能觸類旁通,隨機應變,爻象一成,即知禍福。用者重之,不用者去之,切不可謬柱而鼓瑟也。筮必誠心,子日不忌。天下無事不由心生,心動求神,必須至誠。故曰:誠則形,形則聚,聚則明。心誠求之,卦必顯而易見。古有子不問卜,黃金策曰只在誠與不誠,不在子與不子。占勿二念,早晚何妨。一念之誠,可格天地。一籃之用,可享鬼神。若懷兩三事而占者,念既不專心,何能一念多心?即是不誠!故曰:遇事即占,不認早晚,慎勿兩念,二念不驗。

高明の工匠は人を教うるに、一定に先ず規矩を教う。卜者の決断は、却って全て靈活の機変に在り。古來聖賢は人を教えて占卜するに、先ず動静・衰旺・生扶拱合・刑沖剋害および破・墓・絶・空のこれらの関節を教えて、一様も放過するを許さず。書は読み熟するを要し、自然に能く類に触れて傍通し機に随いて応変して、卦象は一たび排し出でれば即ち禍福を知る。用着くるはそれを看重し、用着かざるはそれを舍去して、切に琴柱に膠住して瑟を弾ずるがごとき死板なる可からず。占筮は必ず誠心を須う。「子日不宜問卜」の忌諱に至っては大に必ずしも用いず可し。天下の事は心に由りて生生ぜざる無し。心動きて神を求むるは、必ず至誠を須う。故に曰く、内に誠なれば則ち外に形い、外に形えば則ち気聚まり、気聚まれば則ち霊明なり。誠心して去りて求めれば、卦象は必定明白易見なり。古人に「子日不問卜」の説法有り。《黄金策》は却って曰く、関鍵はただ誠と不誠とに在りて、是れ子日なるか否かに在らず。一次の占卜はただ一個の念頭を存するべし。早く占い晩く占うも皆要紧ならず。一念の誠は以て天地を感格する可し。一籃の薄々たる祭品も亦以て鬼神を享祀するに足る。もし心裡に両三件事を揣えて去りて占えば、念頭すでに専一ならざれば、怎麼して能く一念の中に許多の心思を容れ下る能わんや。あれは即ち不誠なり。故に曰く、事に遇えば即ち占え。早晚を論ぜず、千万に兩個の念頭を起す勿れ。二念は即ち霊験ならず。

曾有先占求財後占丈人之病。辰月乙丑日占求財得隨之否 妻財未土″應  動  妻財戌土′應 官鬼酉金′  官鬼申金′ 父母亥水′  子孫午火′ 妻財辰土″世  兄弟卯木″世 兄弟寅木″  子孫巳火″ 父母子水′  動  妻財未土″

曾てある人先に求財を占い、随後に岳父の病を占えり。辰月乙丑日に求財を占いて、《沢雷随》を得て《天地否》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財未土(応、発動)・官鬼酉金・父母亥水・妻財辰土(世)・兄弟寅木・父母子水(発動)。変卦は依次に妻財戌土(応)・官鬼申金・子孫午火・兄弟卯木(世)・子孫巳火・妻財未土。

由占妻父病得水山騫 子孫子水″  子孫子水″ 父母戌土′  父母戌土′ 兄弟申金″世  兄弟申金″世 兄弟申金′  兄弟申金′ 官鬼午火″  官鬼午火″ 父母辰土″應  父母辰土″應 若依本人之言告而斷者先占求財,滿盤俱足財星,其財彼得。占丈人病者,父母臨日月而不死,卻不知二事從此人之念而出,神以前卦應丈人之病,財動克父,丈人病重辰日。應辰日者,財爻屬土,有辰乃土之墓耳。後卦反應求財,兄爻持世,不得。若非留神參悟,以前卦而斷求財,以否卦斷丈人之病者,令人噴飯。餘故曰:一念只占一事,不仿早占晚占,心懷兩三事者,半夜求神,亦有錯矣。

接ぎて岳父の病を占いて、《水山蹇》を得たり。六爻は上より下へ、子孫子水・父母戌土・兄弟申金(世)・兄弟申金・官鬼午火・父母辰土(応)。六爻皆静なり。もし来たる人の自己言う所の次序に照らして去りて断ぜば、先に占いたるのあの卦は満盤皆財星にして、財は必ず手に到らん。後に岳父の病を占えば、父母爻は正に日辰月建に当たり、人は死する能わず。しかるに知らず、この両件事は皆同一人の一個の念頭より出づるにして、神明は実は前の一卦を岳父の病上に応じたるなり——前卦の財爻発動して来たりて父母を剋すれば、故に岳父は辰日に病重し。辰日に応じたるは、財爻の土に属し、辰は正に土の墓庫なるに因る。後の一卦は反って求財上に応ず。兄爻世を持し、財は求め得ず。もし留心して参悟せざれば、依旧として前のあの卦を拿げて求財を断じ・後のあの卦を拿げて岳父の病を断ぜば(原文ここに「以否卦」と作る。当に「以后卦」の訛なるべし)、則ち大方に笑い貽かんと要せん。故に我曰く、一個の念頭はただ一件事を占い、早く占い晩く占うを論ぜず。心裡に両三件事を揣える人は、即ち半夜に神を求むるも、亦一様に錯を出だすを要せん。

我事不可命人。我有心事,不可叫他人代我去占,我之一念,他又一念,事二念也!曾有現任官府命家人代占防害,卯月戊戌日占主人目下災悔否。得比之咸 妻財子水″應  兄弟未土″應 兄弟戌土′  子孫酉金′ 子孫申金″  動  妻財亥水′ 官鬼卯木″世  動  子孫申金′世 父母巳火″  父母午火″ 兄弟未土″  兄弟辰土″

自己の事は以て別人を叫びて代占せしむ可からず。我心裡に事有れば、他人をして我に替りて卦を起さしむ能わず。我ここに一個の念頭あり、他あれに又一個の念頭あれば、一件事は即ち兩個の念頭と成る。曾て一位の現任官員有りて家人を叫びて患を防ぐの事を代占せしめり。卯月戊戌日、家人は主人の眼下に災悔の有無を占いて、《水地比》を得て《沢山咸》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財子水(応)・兄弟戌土・子孫申金(発動)・官鬼卯木(世、発動)・父母巳火・兄弟未土。変卦は依次に兄弟未土(応)・子孫酉金・妻財亥水・子孫申金(世)・父母午火・兄弟辰土。

此卦若以本人念,占防害者,喜子孫克世,克去身邊之鬼。而無覆也。告以家人,占主以父母為用神,又以官爻而兼用,巳火父爻旬空而墓於戌日,卯官雖臨月建,難擋疊疊之金,目下雖則無妨,秋來豈無險厄?豈知此卦,競應官府自己之念,世爻為用,子孫克世,以解其災。至申日聞信,有人往上司揭告,被人勸阻,訟之未成。若以家人占主而決者,差別遠矣;又有不應主人之念,而應家人之念者,故日我事必要親占,命他人而代者,難取用神,必於不驗。

この一卦はもし本人の念頭に按じて看れば、患を防ぐの事を占うは正に子孫発動して来たりて世を剋するを喜び、身辺の鬼を剋去せば、便ち傾覆の憂なし。しかるにもし家人の代占に按じて断ぜば、僕従の主人を占うは当に父母を以て用神と為し兼ねて官爻を看るべし。巳火父爻はすでに旬空に落ち、また戌日に墓に入る。卯木官星は月建に臨むと雖も、亦卦中の重重の金を挡き住る能わず——眼下は妨げなきと雖も、秋天に到りて豈に険厄なからんや。誰か知らん、この一卦は竟にあの位の官員の自己の念頭に応じたり。世爻を以て用神と為し、子孫世を剋す。正に好く他的灾を化解せり。申日に到りて消息を傳え来たる。人有りて上司のあれに到りて彼を挙発せんとし、旁人に勧め住められて、訟事成して鬧さざりき。もし真に家人の主人を占うに按じて断ぜば、即ち相差すること太遠ならん。亦主人の念頭に応ぜずして、反って家人の念頭に応ずるの例子有り。故に曰く、自己の事は必ず親自占うを須う。別人を叫びて代占せしむれば、用神は即ち取り定め難く、必然に験せざるなり。

他是誠心,持頌問神,讓我先占,恐神不許。我真誠問,早已舉念,我讓他占,神必應我。曾於辰月癸未日欲占功名先代尊長而占於病。得姤之渙卦 父母戌土′  妻財卯木′ 兄弟申金′  官鬼巳火′世 官鬼午火′應  動  父母未土″ 兄弟酉金′  動  官鬼午火″ 子孫亥水′  父母辰土′應 父母丑土″世  妻財寅木″

別人の誠心に誦祷して神を問うも、却って我をして先に占はしめば、ただ神明の答允せざらんを怕るのみ。我すでに誠心に念を動かして問わんとすれば、念頭は早已に起せり。この時我彼をして先に占はしめば、神明必定なお我の念頭に応ぜん。曾て辰月癸未日、我本來自己の功名を占わんと欲せり。却って先に尊長に替りて一場の病を占いて、《天風姤》を得て《風水渙》に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母戌土・兄弟申金・官鬼午火(応、発動)・兄弟酉金(発動)・子孫亥水・父母丑土(世)。変卦は依次に妻財卯木・官鬼巳火(世)・父母未土・官鬼午火・父母辰土(応)・妻財寅木。

本人占功名得天澤覆 兄弟戌土′  兄弟戌土′ 子孫申金′世  子孫申金′世 父母午火′  父母午火′ 兄弟丑土″  兄弟丑土″ 官鬼卯木′應  官鬼卯木′應 父母巳火′  父母巳火′ 若以前卦,斷子病者,其子必死。何也?亥水子孫,日月傷克,世爻暗動,又傷子孫,兄申酉金,又被午火克壞,謂之忌神旺而元神衰,勢之必死,豈知本人舉念在前,前卦而應功名,午火官動而生世,世動官興,五月高遷。後卦竟應父占子病,申金子孫,日月生之,次日即愈。

接ぎて本人に由りて功名を占いて、《天沢履》を得たり(原文は「覆」と作る)。六爻は上より下へ、兄弟戌土・子孫申金(世)・父母午火・兄弟丑土・官鬼卯木(応)・父母巳火。六爻皆静なり。もし前の一卦を拿げて去りて孩子の病を断ぜば、あの孩子は必ず死して疑いなし。何を以てか。亥水子孫は日辰月建に傷剋せられ、世爻また暗動して来たりて子孫を傷し、本來子孫を生ず可きの申金・酉金兄弟はまた午火に剋壊せらる。これを忌神旺にして元神衰うと謂う。勢い必ず是れ死なり。誰か知らん、本人の起念は先に在りて、前の一卦は竟に功名上に応じたり。午火官星発動して来たりて世を生じ、世動じて官興る。五月裡果たして高陞せり。後の一卦は反って父親の兒子を占うの病に応じたり。申金子孫は日辰月建の相生を得、第二天病便ち好きたり。

他事由他動念,慎勿提他。他之心事,未動念而占,我提醒他,叫他占,乃我之念也。曾有父叫子占功名午月辛酉日占功名得萃變遁。 父母未土″  動  父母戌土′ 兄弟酉金′應  兄弟申金′應 子孫亥水′  官鬼午火′ 妻財卯木″  動  兄弟申金′ 官鬼巳火″世  官鬼午火″世 父母未土″  父母辰土″

別人の事は別人の自己に由りて念を動かすを要し、切に去りて彼を提醒する勿れ。彼心裡の事は本來未だ念を起して占わず。是れ我彼を提醒して彼を叫びて去りて占はしめれば、則ち変じて我の念頭と成る。曾て父親有りて兒子を叫びて功名を占はしめり。午月辛酉日に功名を占いて、《沢地萃》を得て《天山遯》に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母未土(発動)・兄弟酉金(応)・子孫亥水・妻財卯木(発動)・官鬼巳火(世)・父母未土。変卦は依次に父母戌土・兄弟申金(応)・官鬼午火・兄弟申金・官鬼午火(世)・父母辰土。

此子十有五歲,父叫他占將來有功名否?若於官星持世,夏火當令,未土父爻為文章,父化進神,功名有望,豈知父叫子占,乃父之念也,此卦乃是父占子也,父動克子只傷妻,此子未年而死。未年死子者,未土父動,值未年以傷子也。夫應七月傷妻,卯木財爻絕於申也。餘今亦曾叫人而占,另有一法,先向伊曰,爾之某事,須占一卦,目下我起之念,爾且莫占,待少刻忘懷,爾忽想起念而占之,即數之念,也屢驗。

この孩子は才に十五歳なり。父親は彼を叫びて將來功名の有無を占はしむ。もし単に卦象を看れば、官星世を持して巳火は夏天に当令す。未土父爻は文章を代表し、父爻発動してまた戌土を変出して「化進神」と成す。功名甚だ指望有り。誰か知らん、是れ父親の兒子を叫びて占わしめ、起念するは実は是れ父親なり。故にこの一卦は実は父親の兒子を占うを為す。父母爻発動して来たりて子孫を剋し、同時に財爻も亦傷を受く。結果この孩子は未年に死せり。未年に死せるは、未土父爻発動して、未年に到りて正に値を当たりて子を傷るに因る。妻子は七月に死せり。卯木財爻の申に絶するに因る。我いまもし人を叫びて代占せしめんと欲せば、別に一個の法子有り。先ず彼に対して曰わん、あなたの某件事は当に一卦を占うべし。眼下この念頭は我の起せるなり。あなた且つ占う勿れ。一會兒を過ぎてこの話を忘れ去るを待ち、あなた忽然自己想起して再び占わば、あれ才にあなた自己の念頭と算す。この法子は屢試屢験なり。

我占必以直告,卻莫昧已,此等極多,難以枚舉,有為婚姻故,占月令者。因功名,故占流年。有現任官府,慾望他人之缺,不便言之。故占在任之吉凶,有孝廉不明言卜會試,卻問功名,有已生子,故問有子否?如未月癸亥日占流年得艮卦。 官鬼寅木′世  官鬼寅木′世 妻財子水″  妻財子水″ 兄弟戌土″  兄弟戌土″ 子孫申金′應  子孫申金′應 父母午火″  父母午火″ 兄弟辰土″  兄弟辰土″

自己卦を起すは一定に問う所の事を直説し、以て自己瞞りて自己する可からず。この類の事は極めて多く、挙げても挙げ盡さず。ある人は婚事の為めに却って去りて本月運程を占い、ある人は功名の為めに却って去りて一年流年を占い、現任官員有りて別人の缺を盼み、明言し便ならず、便ち去りて自己在任上の吉凶を占い、挙人有りて肯んじて會試を卜すると明説せず、ただ籠統に功名を問い、ある人はすでに兒子を生めりといえども、なお兒子の有無を問う。問う所と心裡に想う所と対得上せざれば、卦象も亦自然に號に對得上せざるなり。例如未月癸亥日に一年流年を占いて、《艮為山》を得たり。これ是れ八純卦にして、六爻は上より下へ、官鬼寅木(世)・妻財子水・兄弟戌土・子孫申金(応)・父母午火・兄弟辰土。六爻皆静にして変卦なし。

此人已往軍前援例,故占流年,只謂命有功名,流年必現,卻不知占功名,以官為官,最喜官星持世。占流年以官為鬼,不宜官鬼持世,餘以此理告之,彼曰:煩人援例,如不知成否?余曰:此卦官星持世,長生於亥日,業已成矣。亥水為財,財旺生官。果於申日文書實收俱到,應申日者,寅木官星持世,靜而逢沖之日也。若以流年作鬼斷者,如天遠矣。

这人は実はすでに軍前に到りて捐納して官を求め、才に流年を占うを借りて来たりて問う。心に想うに命中もし功名有れば、流年上に自然に顕出せんと。彼は懂せず。功名を占うの時の「官」は即ち官職にして、最も官星の世を持するを喜ぶ。流年を占うの時の「官」は却って是れ鬼祟にして、最も官鬼の世を持するを忌む。我この個の道理を彼に告ぐ。彼曰く、人を托して捐納の事を弁ずるに、成るか成らざるかを知らず。我曰く、この一卦は官星世を持し、また亥日に長生す。すでに弁成せり。亥水是れ財にして、財旺なれば自ら能く官を生ぜん。果たして申日に到りて、批文と實収憑據と一併せに送到せり。申日に応じたるは、寅木官星世を持して安静にして、沖に逢うの日即ち是れ応期なるに因る。もし真に流年に按じて官星を以て鬼と当作りて断ぜば、則ち相差すること天遠ならん。

占遠應近,務必留心。天下之理生於動,有機則動,凡來占者,事在目前,心神迫情,兩心相感,起課之人精神亦聚,吉凶立建;事尚無機,或占後運,或占不關切之事,甚有作戲談而問占卦之人,不得已而應之,兩心毫無相攝,卦亦茫然,卦之成者戲以遠而報近事,或以近事而報遠。如未月丙辰日占財。得咸之大過 父母未土″應  父母未土″ 兄弟酉金′  兄弟酉金′ 子孫亥水′  子孫亥水′世 兄弟申金′世  兄弟酉金′ 官鬼午火″  動  子孫亥水′ 父母辰土″  父母丑土″應

遠事を占うて近事に応ずるは、務めて留心せよ。天下の理は皆「動」上より生じ出づ。機兆有りて才に動く。およそ来たりて占を求むるの人は、もし事情眼前に迫り・心神焦切なれば、両下裡の心意相感じて、卦を起すの人の精神も亦凝聚し、吉凶は立刻に断じ出づるを得べし。もし事情未だ機兆有らず、或いは占う所は日后の運気、或いは占う所は切身ならざるの事、甚至て人ありて占卦を拿げて玩笑に当てて来たりて問い、卜者已むを得ず應付一下せば、両下の心は毫も相攝せず、卦象も亦即ち茫然として歸る無し。このように成せるの卦は、往往遠事を把りて近事に報じ、或いは近事を把りて遠事に報ず。例如未月丙辰日に求財を占いて、《沢山咸》を得て《沢風大過》に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母未土(応)・兄弟酉金・子孫亥水・兄弟申金(世)・官鬼午火(発動)・父母辰土。変卦は依次に父母未土・兄弟酉金・子孫亥水(世)・兄弟酉金・子孫亥水・父母丑土(応)。

此人閒問,家中常見白人,必有古窖,何時得財?余曰:卦中鬼變子孫,目下子女不利,彼小女出花,余曰:須防亥日,果死於亥日。彼問:何所問得財,神報目下而死女?應亥日者,午火鬼化亥水子也。又如酉月甲辰日占本月月令。得遁之姤卦。

这人はただ閑に問う。家裡常に白衣の人影を看見す。想定すに底下に古時の窖蔵有らん。いずれの時候にこの筆の財を得る能うか。我曰く、卦中官鬼は子孫を変出す。眼下子女利あらず。他家の小女児は正に天花を出づ。我曰く、亥日を防ぐを要す。結果女児果たして亥日に死せり。彼曰く、我問う所是れ財を得るにして、神明はどうして報じたるは却って眼前の女児夭折なるか。亥日に応じたるは、午火官鬼の亥水子孫を変出せるに因る。又如く酉月甲辰日に本月運程を占いて、《天山遯》を得て《天風姤》に変ず。

父母戌土′  父母戌土′ 兄弟申金′應  兄弟申金′ 官鬼午火′  官鬼午火′應 兄弟申金′  兄弟酉金′ 官鬼午火″世  動  子孫亥水′ 父母辰土″  父母丑土″世 世爻午火動化亥水回頭克,世辰年占卦,在午年子月而死。占月令而現壽元,此占近而應遠也。

この一卦の本卦六爻は上より下へ、父母戌土・兄弟申金(応)・官鬼午火・兄弟申金・官鬼午火(世、発動)・父母辰土。変卦は依次に父母戌土・兄弟申金・官鬼午火(応)・兄弟酉金・子孫亥水・父母丑土(世)。世爻午火発動して亥水を変出し、「回頭剋」と成す。此人は辰年に卦を起し、午年子月に到りて身死せり。問う所は不過本月運程なるに、卦上に現出せるは却って是れ寿元の長短なり。これ即ち近事を占うて遠事に応ずるなり。

占此應彼,必須詳察。大凡占出卦象,必須細為詳查,卦有不應所問之事,而反應所未問之事,其故何也?神有舍小事而報大事,有舍小吉而報大凶,有舍此應彼,占我應他,占他應我,乃旦夕禍福將至,機之一動,卦必現,故曰:知機其神乎,此之謂也。

这件事を占うて却ってあの件事上に応ずるは、必ず仔細に察看するを須う。大凡卦象排したる後は、皆細々に審査するを要す。卦には問う所の事に応ぜず、反って未問の事に応じたるの時有るに因る。これ是れ何の縁故か。神明は時に小事を舍てて大事を報じ、時に小吉を舍てて大凶を報じ、時に此を舍てて彼に応ず——自己を占うて別人の身上に応じ、別人を占うて反って自己の身上に応ず。此は皆旦夕の間に即ち禍福臨頭有るに因る。機兆一動せば、卦上必定顯現す。故に「知機其神乎」と曰う。講ずる所は正にこの個の道理なり。

如巳月已未日占小廝病 妻財子水″應  妻財子水″ 兄弟戌土′  兄弟戌土′ 子孫申金″  子孫申金″世 官鬼卯木″世  動  子孫申金′ 父母巳火″  父母午火″ 兄弟未土″  兄弟辰土″應 余曰:此卦不應小廝病,而應今秋功名有礙,彼曰:何也?余曰:世臨卯木之官化申金子孫回頭克,是以知之。彼曰:我問小廝,如何應在功名?餘日:神之機常常如此,舍小事而報大凶,公之諸事須宜慎之,果於七月,被論革職,此占他而應我也!

例如巳月己未日に小厮の病を占う。本卦六爻は上より下へ、妻財子水(応)・兄弟戌土・子孫申金・官鬼卯木(世、発動)・父母巳火・兄弟未土。変卦は依次に妻財子水・兄弟戌土・子孫申金(世)・子孫申金・父母午火・兄弟辰土(応)。我曰く、この一卦は小厮の病に応ぜず、倒に今年秋天功名に妨害有るに応ずべし。彼何を以て見得るかを問う。我曰く、世爻は卯木官星を坐し、発動して申金子孫を変出して「回頭剋」と成す。故に知る。彼曰く、我問う所是れ小厮なり。どうして功名上に応ずる能わんや。我曰く、神明の機兆は常常此の如し。小事を舍てて大凶を報ず。您凡事皆当に謹慎すべし。果たして七月に到りて、此人は參劾革職せらる。これ即ち別人を占うて自己の身上に応ずるなり。

又如申月戊寅日占身病得坤之比 子孫酉金″世  妻財子水″應 妻財亥水″  動  兄弟戌土′ 兄弟丑土″  子孫申金″ 官鬼卯木″應  官鬼卯木″世 父母巳火″  父母巳火″ 兄弟未土″  兄弟未土″ 斷曰:卦中世爻酉金絕於寅日,所幸秋天問卜,正值旺相,故自身無災。防九十月妻財有危。因亥水財爻化戌土為回頭克。彼曰:吾病已重。余曰:卦中子孫持世,不藥而癒。果不久病癒。九月妻死,是占我應他。

又如く申月戊寅日に自己の病を占いて、《坤為地》を得て《水地比》に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫酉金(世)・妻財亥水(発動)・兄弟丑土・官鬼卯木(応)・父母巳火・兄弟未土。変卦は依次に妻財子水(応)・兄弟戌土・子孫申金・官鬼卯木(世)・父母巳火・兄弟未土。断語は曰く、世爻酉金は寅日に「絶」の地に処る。幸いにして是れ秋天に卜を問うにして、酉金正に旺相に当たる。故に自身災なし。倒に九・十月に妻子の危険有るを防ぐを要す。亥水財爻の戌土を変出して「回頭剋」と成せるに因る。彼曰く、我病已に甚だ重し。我曰く、卦中子孫世を持す。薬を吃せずとも亦好かん。果たして久しからずして病便ち好き、しかも九月裡妻子去世せり。これ是れ自己を占うて別人の身上に応ずるなり。

又如未月丁亥日占母病得坤之剝。 子孫酉金″世  動  官鬼寅木′ 妻財亥水″  妻財子水″世 兄弟丑土″  兄弟戌土″ 官鬼卯木″應  官鬼卯木″ 父母巳火″  父母巳火″應 兄弟未土″  兄弟未土″ 斷曰:此卦不現母病,而現子女有災。彼曰:何也?余曰:令堂近病,卦得六沖即愈,只不宜爻中現出子孫變鬼,伊曰:小兒初生兩月。餘日:八月防之。果於八月其子驚風,又來卜之。

又如く未月丁亥日に母親の病を占いて、《坤為地》を得て《山地剥》に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫酉金(世、発動)・妻財亥水・兄弟丑土・官鬼卯木(応)・父母巳火・兄弟未土。変卦は依次に官鬼寅木・妻財子水(世)・兄弟戌土・官鬼卯木・父母巳火(応)・兄弟未土。断語は曰く、この一卦の現出せるは母親の病にあらずして、而是れ子女に災有るなり。彼何を以てかを問う。我曰く、令堂是れ新得の病にして、卦六沖に逢えば便ち痊愈せん。ただ卦中に子孫の鬼を変ずるを現出するに宜しからざるのみ。彼曰く、家裡の小兒は才に兩個月生まれし。我曰く、八月に提防を要す。果たして八月に到りて、この孩子は驚風を発し、他又来たりて卦を占えり。

酉月丁卯日又占子病 得既濟之革 兄弟子水″應  官鬼未土″ 官鬼戌土′  父母酉金′ 父母申金″  動  兄弟亥水′世 兄弟亥水′世  兄弟亥水′ 官鬼丑土″  官鬼丑土″ 子孫卯木′  子孫卯木′應 斷曰:卯木子孫,臨月破,又動出申金傷克,雖值日辰,難過酉月卯日。還有救否?余曰:向占母病,已應八月死子。今又得此凶卦,何以救之?果死於卯日。夫應於卯日者,乃實破之日也。

酉月丁卯日に再び孩子の病を占いて、《水火既済》を得て《沢火革》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟子水(応)・官鬼戌土・父母申金(発動)・兄弟亥水(世)・官鬼丑土・子孫卯木。変卦は依次に官鬼未土・父母酉金・兄弟亥水(世)・兄弟亥水・官鬼丑土・子孫卯木(応)。断語は曰く、卯木子孫は正に酉月月破に逢い、卦中又申金を動出して来たりてそれを傷剋す。卯日の日辰に当たると雖も、亦酉月裡の卯日を熬り過ぐる能わず。彼なお救い有るか無きかを問う。我曰く、先前令堂の病を占いて、已に八月に子を死するに応じたり。いま又得このようなの凶卦。なお怎麼救う能わんや。孩子果たして卯日に死せり。卯日に応じたるは、あの天は正に月破を填実の日子なるに因る。

李我平曰:黃金策千金賦,乃誠意先生所著,昔有人曰:有能易一宇者,予以千金,後因刻板錯誤,以訛傳訛,致白玉生瑕,不意野鶴老人,前後增刪,另作解注,以成全壁。餘不能遣以千金,從此名之萬金賦可也。

李坦(字は我平)曰く、《黄金策・千金賦》是れ誠意伯劉基の作る所なり。当年人有りて話を放ち曰く、誰か能くその中の一個字を改動せば、即ち彼に千金を送らん。後來刻版に誤有りて、訛を以て訛を傳え、譬えば白玉の瑕疵を生ぜるがごとし。不料野鶴老人前後増删して、別に注解を作し、終にそれをして復た完璧と成さしめたり。我千金を拿出して相贈る能わざれば、則ち此よりそれを把りて《萬金賦》と叫作せん。

天時章第三十五

增刪《黃金策 》天道旱澇不定,易爻陰晴可測。古以晴雨之占,不可以有試其行術而輕瀆鬼神,如亢旱求雨,澇則求晴,始可卜之。余曰:不然,正可以此試其術何也!卦之微妙,初學難知,以人事而卜,不易得驗;以天時而卜,目下即可得驗。天時人事,皆不離五行。天時得驗,人事驗矣,余初學卜,皆賴天時之巧應,得其微妙之處。

以下は依旧として《黄金策》に対するの増删なり。賦文曰く、天道の旱涝に定准なきも、易卦の爻象は以て陰晴を測知す可し。古人は以て晴雨を占うは以て術数を試験し鬼神を軽慢す可からずと為し、必ず大旱に雨を求め水涝に晴を求むるがごとき確かに実事有るを得て、才に以て卦を起す可しとす。我曰く然らず。恰恰当にそれを拿げて術数を試験すべし。何を以てか。卦理精微にして、初學の人は明白し易からず。人事を拿げて占えば、一時験証し難し。天時を拿げて占えば、当天即ち分曉を見る。天時も好し人事も好し、皆五行を離れず。天時上に験し准ぜば、人事も亦自然に験し准ぜん。我当初卜を學ぶは、全て天時を占うの屢々巧く応ずるを頼りて、才にその中の微妙の処を摸得着たり。

子孫為日月星斗,動則萬里晴光。黃金策以財動者,八方咸仰晴光,非也。子孫發動,萬里無雲,財以子孫為原神,財動雖晴,倘如子孫休囚空破,或現而不動,必不大晴,當有浮雲薄霧。如卯月甲午日占晴 兄弟戌土″  兄弟未土″ 子孫申金″  動  子孫酉金′世 父母午火′世  妻財亥水′ 兄弟辰土′  兄弟辰土′ 官鬼寅木′  官鬼寅木′應 妻財子水′應  妻財子水′ 申金子動化進神,酉日碧天如洗。或曰:凡存占驗,皆尚奇微巧驗,此卦顯而易見,何故錄之?余曰:令初學者易知,由淺以入深也。奇驗於理,後卷有之。

賦文に「子孫為日月星斗、動則萬里晴光」と言う。《黄金策》の原句は「妻財発動、八方咸仰晴光」と作る。あれ是れ対ならず。子孫発動して、才是れ萬里雲なし。財爻は子孫を以て原神と為す。財動は晴を主ると雖も、可是れ子孫もし休囚空破ならば、或いは卦中に現ずと雖も発動せざれば、即ち晴ること徹底せず。総要して些かの浮雲薄霧有らん。例如卯月甲午日に天晴を占う。本卦六爻は上より下へ、兄弟戌土・子孫申金(発動)・父母午火(世)・兄弟辰土・官鬼寅木・妻財子水(応)。変卦は依次に兄弟未土・子孫酉金(世)・妻財亥水・兄弟辰土・官鬼寅木(応)・妻財子水。申金子孫発動して酉金を変出す。是れ「化進神」にして、酉日に到りて果たして碧空如洗たり。ある人曰く、およそ収存する所の占験は皆あの奇巧入微のを取るべし。この一卦は一望にして知る。何ぞ必ずしも録し入れんや。我曰く、為めに是れ初學の人をして明白し易からしめ、浅きより深きに入らしむるなり。道理の奇奧なる験例に至っては、後面の幾巻に在ること有り。

父母為雨雪霧霜,發則八方潤澤。凡占,須以分看,或求晴、求雨、求雪、求霜,念專於一而神告矣。宜分請求於何地?神曰:域內晴否?或占本鄉、或占本省、不然天下何日不晴?何日不雨?指其地而占之可也。法以父母為天地,天地閉塞,而日月塞,而日月掩藏,此亦近理。餘以父母為厚雲重霧,父動傷子,掩其日月也。所以父爻發動,雲霧迷天,日月掩藏而雨矣。

賦文に「父母為雨雪霧霜、発則八方潤沢」と言う。およそ天時を占うは、必ず分け開きて問うを須う。晴を求め・雨を求め・雪を求め・霜を求む。念頭を一件上に専注せば、神明才に明白の告示有らん。なお分け清めて問う所はいずれの一処の地方なるかを要す——是れ本郷を問うか、それとも本省を問うか。否らざれば天下の大に、いずれの一天か晴なからざらん。いずれの一天か雨なからざらん。地方を指定して来たりて占って才に対なり。旧法は父母爻を把りて天地と当作り、天地閉塞すれば則ち日月遮蔽せらると言う。この話も亦なお理に近し。我は則ち父母爻を把りて厚雲重霧と看作す。父母発動すれば即ち子孫を傷剋して、正に是れ日月を遮住せり。故に父爻一動せば、雲霧天に迷い、日月隱沒して、天即ち雨を下さんとす。

如巳月甲戌日占天何日雨得小過之旅 父母戌土″  動  官鬼巳火′ 兄弟申金″  父母未土″ 官鬼午火′世  兄弟酉金′應 兄弟申金′  兄弟申金′ 官鬼午火″  官鬼午火″ 父母辰土″應  父母辰土″世 因連日大晴,本日卯時占何時雨?即於辰時起云,辰末巳初雷雨大作,應辰時者,戌日沖辰父而暗動,雷雨大作者,戌化巳火鬼也。

例如巳月甲戌日にいずれの天に雨を下すかを占いて、《雷山小過》を得て《火山旅》に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母戌土(発動)・兄弟申金・官鬼午火(世)・兄弟申金・官鬼午火・父母辰土(応)。変卦は依次に官鬼巳火・父母未土・兄弟酉金(応)・兄弟申金・官鬼午火・父母辰土(世)。連日大晴なるに因りて、当天卯時に卦を起して何時雨を下すかを問う。結果辰時に即ち雲を起し、辰末巳初に雷雨大作せり。辰時に応じたるは、戌日の初爻辰土父母を沖して「暗動」と成せるに因る。是れ雷雨なる所以は、則ち上爻戌土の巳火官鬼を変出せるに因る。官鬼は雷電を主る。

妻財天氣晴明。財動克父而生子孫,所以主睛。如酉月乙巳日占本日陰晴:得升之恆 官鬼酉金″  妻財戌土″應 父母亥水″  官鬼申金″ 妻財丑土″世  動  子孫午火′ 官鬼酉金′  官鬼酉金′世 父母亥水′  父母亥水′ 妻財丑土″應  妻財丑土″ 此卦丑土財動化出午火子孫,上半日雖晴常有浮雲掩日,至午時之後滿天紅日無雲,所以財爻雖主晴明,難免無雲,至午時而見子孫,始大晴也。

賦文に「妻財天気晴明」と言う。財爻発動するは能く父母を剋し・また能く子孫を生ず。故に天晴を主る。例如酉月乙巳日に当天の陰晴を占いて、《地風升》を得て《雷風恒》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼酉金・父母亥水・妻財丑土(世、発動)・官鬼酉金・父母亥水・妻財丑土(応)。変卦は依次に妻財戌土(応)・官鬼申金・子孫午火・官鬼酉金(世)・父母亥水・妻財丑土。この一卦は丑土財爻発動して午火子孫を変出す。上半天は晴と雖も、却って常に浮雲の日を遮る有り。午時以後に到りて、満天紅日再び片雲なし。見るべし、財爻は晴明を主ると雖も、なお雲有るを免れ難し。直に午時子孫の当値に到りて、才是れ大晴なり。

官鬼雷霆霧電。官鬼乃父母之原神,動則生父,故主霧霆雷電。或應雷霆,不拘春復秋冬,方可執以為雷霆霧電看是也。如巳月丁卯日占天何日雨得恆之大過 妻財戌土″應  妻財未土″ 官鬼申金″  動  官鬼酉金′ 子孫午火′  父母亥水′世 官鬼酉金′世  官鬼酉金′ 父母亥水′  父母亥水′ 妻財丑土″  妻財丑土″應 世爻酉鬼暗動,申鬼明動化進神,本日申時,霹雹擎天,遠方大雨,而本處灑來幾點,或曰:因父爻月破。予曰:非也,父爻若動,雖臨月破,亦作大雨。

賦文に「官鬼雷霆霧電」と言う。官鬼是れ父母の原神にして、一動せば即ち父母を生ず。故に雷電霧霆を主る。時に雷霆上に応ずる有り。春夏秋冬を論ぜず、皆雷霆霧電に照らして看る可し。例如巳月丁卯日にいずれの天に雨を下すかを占いて、《雷風恒》を得て《沢風大過》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財戌土(応)・官鬼申金(発動)・子孫午火・官鬼酉金(世)・父母亥水・妻財丑土。変卦は依次に妻財未土・官鬼酉金・父母亥水(世)・官鬼酉金・父母亥水・妻財丑土(応)。世爻酉金官鬼は日辰に沖せられて暗動し、五爻申金官鬼は明動してまた酉金を変出して「化進神」と成す。当天申時に便ち雷霆天を震い、遠処は大雨を下し、本地はただ幾点を洒下せり。ある人はこれは父爻の月破に逢うに因ると言う。我曰く是れならず。父爻はただ発動せば、即ち正に月破に逢うとも、照様に能く大雨を下さん。

應乃太虛,逢空雨晴難定,世為大地,受克天變非常。覺子曰:占雨用父爻,占晴用子孫爻、財爻,世應何干?余曾占雨占晴,一卦不現,再占兩卦。六爻不動者,務必求其動而驗之。何故而曰雨晴難定?假使人間趨避,亦可答曰我難定耶?至於世爻受克而天變者,繫偶然湊合一兩卦耳,何得以之為法?余常占得官父兄爻克世者不少,未見天變,此兩句宜刪之。

賦文に「応乃太虚、逢空雨晴難定。世為大地、受剋天変非常」と言う。李文輝曰く、雨を占うは父母爻を用い、晴を占うは子孫爻・財爻を用いるに、世爻応爻と何の相干有らん。我雨を占い晴を占うに、一卦看出し得ざれば即ち再び両卦を占う。六爻皆動かざるは、一定に動爻を求め得て才に験証し好し。何を憑りて「雨晴難定」と説かんや。倘若人間は吉を趨り凶を避けんと要するに、亦能く一句に「我定め得ず」と回答する能わんや。世爻剋を受ければ即ち天変すと説くに至っては、あれは不過一兩卦の偶然湊合するのみ。どうして法則と立つる能わんや。我常常官鬼・父母・兄弟の世を剋するの卦を占い到るに、併せて天変を見ず。この両句は当に删去すべし。

若論風雲全憑兄弟。兄弟發動,雖主風雲乃云淡風輕之景,非晴非雨之天。每見兄動而日月於雲中穿走,怎隱乍出現。如午月丁亥日占本日陰晴得逐之否 父母戌土′  父母戌土′應 兄弟申金′應  兄弟申金′ 官鬼午火′  官鬼午火′ 兄弟申金′  動  妻財卯木″世 官鬼午火″世  官鬼巳火″ 父母辰土″  父母未土″ 或曰:兄動為風雲,今日還是陰天。余曰:申金兄爻為雲,化卯木財爻,是由雲霧中變出日色之象,果一日陰雲申時而見日色,次日卯時大晴。

賦文に「若論風雲全憑兄弟」と言う。兄弟発動は風雲を主ると雖も、亦是不過雲淡風軽の光景にして、是れ晴れず且つ雨らざるの天気なり。我常見るに兄爻一動せば、日月は即ち雲縫裡を穿行して、忽隱忽現す。例如午月丁亥日に当天の陰晴を占いて、《天山遯》を得て《天地否》に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母戌土・兄弟申金(応)・官鬼午火・兄弟申金(発動)・官鬼午火(世)・父母辰土。変卦は依次に父母戌土(応)・兄弟申金・官鬼午火・妻財卯木(世)・官鬼巳火・父母未土。ある人曰く、兄爻動は風雲を主る。今天はなお是れ陰天ならん。我曰く、申金兄爻是れ雲にして、それは卯木財爻を変出す。正に是れ雲霧裡より日色を透出するの象なり。結果この一天は陰雲密布して、申時に到りて太陽を露出し、第二天卯時に大晴せり。

更詳四季推辭,須配五行參決。黃金策曰:父母爻四時主雨,若臨金水雨大而不止,若臨火土雨小而不久。覺子曰:此係不論衰旺四時,皆以父臨水則雨大,臨火則雨小。既不論衰旺如何,後章又曰:父持月建必然陰雨連旬,假使巳午未月火土當令之時,正大雨施行之際,若值父臨火土而動,如以旺衰而論,父旺當主陰雨連旬;若以五行來決,論火土者當斷之雨小。古法之錯,何以不刪?更可笑者,舊注有云,冬天以子孫為霜雪,以子孫為霜雪,倘值冬令占晴,以何爻而用?明昔賢悖理之廖,當時而不省悟者,何也?

賦文に「更詳四季推辞、須配五行参決」と言う。《黄金策》曰く、父母爻は四季皆雨を主る。もし金・水に臨めば則ち雨大にして止まず。もし火・土に臨めば則ち雨小にして久しからず。李文輝曰く、これ是れ四時の衰旺を管せず、一律に父爻の水に臨めば即ち雨大・火に臨めば即ち雨小に按じて断ずるなり。すでに衰旺を論ぜず、後面の一章は却ってまた「父持月建必然陰雨連旬」と言う。假使巳・午・未月の火土当令の時に在らば、正に大雨盛行の季節にして、偏偏父爻は火土に臨みて発動す。旺衰に按じて論ぜば、父旺なれば当に陰雨連旬を主るべし。五行に按じて論ぜば、火土に臨めば又当に雨小と断作すべし。古法の自ら相矛盾すること此の如し。何を以てか删せざる。いっそう可笑なきは旧注の冬天は子孫を以て霜雪と為すと説くなり——すでに子孫を把りて霜雪と当作れば、則ち冬天に晴を占うはまたいずれの一爻を用いべきか。前賢のこの類の理に悖るの謬は明明白白なり。当时の人は竟に省悟せず。是れ何の為めか。

如子月已亥日因連日雪占何日晴得觀之比 妻財卯木′  動  子孫子水″應 官鬼巳火′  父母戌土′ 父母未土″世  兄弟申金″ 妻財卯木″  妻財卯木″世 官鬼巳火″  官鬼巳火″ 父母未土″應  父母未土″ 斷曰:兩爻火鬼暗動,今日還是陰天,卯木財爻化出子孫子水,明日卯時必晴。果於次日卯時,雲開日出,此子水者既臨月建,又有亥月拱之,旺之無比。若以之為霜雪,不獨不晴,既當雪深十尺。所以占天時,不論旺衰,亦未有以子孫為霜雪也。

例如子月己亥日、連日雪を下すに因りていずれの天に晴れ放つかを占いて、《風地観》を得て《水地比》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財卯木(発動)・官鬼巳火・父母未土(世)・妻財卯木・官鬼巳火・父母未土(応)。変卦は依次に子孫子水(応)・父母戌土・兄弟申金・妻財卯木(世)・官鬼巳火・父母未土。断語は曰く、両爻巳火官鬼は日辰に沖せられて暗動す。今天はなお是れ陰天なり。卯木財爻は子水子孫を変出す。明天卯時に必定晴れ放たん。果たして第二天卯時に雲開き日を出づ。この子水はすでに子月月建に当たり、また亥日の拱扶有りて、旺にして以て加うる無し。もし旧説に照らして子孫を把りて霜雪と当作れば、則ち不但晴るべからざるのみ、反って積雪十尺なるべし。故に天時を占うはすでに衰旺を論ぜざる能わざるにして、亦従来子孫を把りて霜雪と作すの道理なし。

晴或逢官,為煙為霧。舊注卦得時兆,爻中又有鬼動者,必須有濃雲重霧,或惡風晦暗,冬或大寒,夏或大熱,非風和日霞之天。餘以此論有理,但須分別時辰。既如辰月已卯日占本日陰晴得屯之臨 兄弟子水″  父母酉金″ 官鬼戌土′應  動  兄弟亥水″應 父母申金″  官鬼丑土″ 官鬼辰土″  官鬼丑土″ 子孫寅木″世  動  子孫卯木′世 兄弟子水′  妻財巳火′ 斷日寅木子孫化進神,今日大晴,五爻戌土鬼動,戌亥時必主黑雲。果於戌時,星辰無光。若以一日之煙霧斷者,錯也。

賦文に「晴或逢官、為煙為霧」と言う。旧注曰く、卦すでに晴の徴兆を現出して、爻中又官鬼の発動有れば、則ち必ず濃雲重霧、或いは悪風晦暗、冬天は特別寒・夏天は特別熱にして、総じて是れ風和日麗の天気にあらず。我は以てこの話理有りと為す。ただ必ず分け清めていずれの時辰に応ずるかを須う。例如辰月己卯日に当天の陰晴を占いて、《水雷屯》を得て《地沢臨》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟子水・官鬼戌土(応、発動)・父母申金・官鬼辰土・子孫寅木(世、発動)・兄弟子水。変卦は依次に父母酉金・兄弟亥水(応)・官鬼丑土・官鬼丑土・子孫卯木(世)・妻財巳火。断語は曰く、寅木子孫は卯木を変出して「化進神」と成す。今天大晴せん。五爻戌土官鬼発動す。戌時亥時に必ず黑雲を起さん。果たして戌時に到りて、星光すら見る能わざるに連ねり。もしこの煙霧の象を把りて籠統に一整天と断作せば、則ち錯れり。

雨而遇福,為電為虹。卦得有雨之象,子孫亦動者,非有閃電,則有彩虹,餘以之為非。三合成財問雨難堪八卦。三合財局子孫局者,主晴.三合父局主雨,三合鬼局,黑霧迷天或雷電閃爍,三合木局主風。五鄉連父晴怪殺臨空。舊注謂父爻空而無雨,子孫及財爻空而不晴。余常占雨,父母休囚不動,果是難望。若值空者,勿謂無望,常得父爻動而逢空,不應沖空之日,則應填實之期。百試百驗,財與子孫空者,同此。財化鬼陰晴不久。舊注繫財化鬼陰晴未定,非也。

賦文に「雨而遇福、為電為虹」と言う。卦すでに雨有るの象を現出して、子孫また発動せば、閃電有るにあらざれば即ち彩虹有らん。我は以てこの話対ならずと為す。賦文に「三合成財問雨難堪」と言う。卦中三合して財局或いは子孫局を成すは晴を主り、三合して父母局を成すは雨を主り、三合して官鬼局を成すは黑霧天に迷い或いは雷電閃爍を主り、三合して木局を成すは風を起すを主る。賦文に「五郷連父晴、怪殺臨空」と言う。旧注は父爻空に落てば即ち雨無く、子孫・財爻空に落てば即ち晴れずと曰う。我平日雨を占うに、父母休囚にしてまた発動せざれば、確かに雨有るを望み難し。ただしもしただ空に落つのみなれば、切に指望なしと説く勿れ。我常遇うに父爻発動してまた空に逢うのを、沖空のあの天に応ぜざれば、即ち填実のあの天に応ず。百試百験なり。財爻・子孫の空に落つるも、道理相同じ。賦文に「財化鬼陰晴不久」と言う。旧注は財鬼を化すれば則ち陰晴未定と解作す。あれ是れ錯れり。

如巳月甲寅日因連日晴占何日雨,得既濟變蹇 兄弟子水″應  兄弟子水″ 官鬼戌土′  官鬼戌土′ 父母申金″  父母申金″世 兄弟亥水′世  父母申金′ 官鬼丑土″  妻財午火″ 子孫卯木′  動  官鬼辰土″應 若以財化鬼陰晴未定,此卦卯木子孫化辰土鬼,豈可曰陰晴兩來,殊不知卯木子卯日晴,辰土鬼日天變則不晴矣。余斷辰日天陰,巳日必雨。何以知其巳日雨?卦中申金父爻暗動,動而逢令之日,果於辰日天變,巳日大雨,故曰,子孫爻、財爻、化鬼,晴之不久,父爻動化子,乃雨之不久,非陰晴而難定。

例如巳月甲寅日、連日晴天なるに因りていずれの天に雨を下すかを占いて、《水火既済》を得て《水山蹇》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟子水(応)・官鬼戌土・父母申金・兄弟亥水(世)・官鬼丑土・子孫卯木(発動)。変卦は依次に兄弟子水・官鬼戌土・父母申金(世)・父母申金・妻財午火・官鬼辰土(応)。もし「財化鬼則陰晴未定」に按じて看れば、この一卦是れ卯木子孫の辰土官鬼を変出するなり。豈に即ち陰晴両可と説かんや。殊に知らず、卯木子孫の管する所是れ卯日の晴れ放つにして、辰土官鬼の管する所是れ辰日の天変じて晴れざるなり。我辰日天陰り・巳日必ず雨と断ず。怎麼して巳日の雨を下るを知る。卦中申金父母の日辰に沖せられて暗動し、動爻はそれの当令の日子に応ずるに因る。後來果たして辰日天変じ・巳日大雨せり。故に曰く、子孫爻・財爻の官鬼を変出するは、是れ晴久しからず。父爻発動して子孫を変出するは、是れ雨久しからず。併せて何の陰晴難定にあらず。

父化兄風雨靡常。父化兄,父化鬼或卦中父動兄動皆主風雨交作,若論前後,動者為先,變者為後,既如兄化父先風而後雨,鬼化父春夏占者先雷後雨。覺子曰:鬼動雖為雷電,應雷者少,黑雲者多,不可執之。父化子雨後晴明,弟化孫雲開日出。舊注繫母化子,長虹滿帶,非也。

賦文に「父化兄風雨靡常」と言う。父母の兄弟を変出し・父母の官鬼を変出し、或いは卦中父爻兄爻同時に発動するは、皆風雨交加を主る。もし先後を論ぜば、動爻は先に在り・変爻は後に在り。兄爻の父母を変ずれば、即ち是れ先に風を起し後に雨を下す。官鬼の父母を変ずれば、春夏の占う所は則ち是れ先に雷を打ち後に雨を下す。李文輝曰く、官鬼発動は雷電を主ると雖も、実際は雷を打つ上に応ずるは少なく・黑雲上に応ずるは多し。死執する可からず。賦文に「父化子雨後晴明、弟化孫雲開日出」と言う。旧注はこの一句を「母化子則長虹満天」と解作す。あれ是れ対ならず。

如午月乙卯日因連日雨本日亦雨,占何日晴 父母酉金″  動  子孫寅木′世 兄弟亥水″  兄弟子水″ 官鬼丑土″世  官鬼戌土″ 兄弟亥水′  父母申金′應 官鬼丑土″  妻財午火″ 子孫卯木′應  動  官鬼辰土″ 余曰:今日酉時必見紅輪西墮,明日還見陰天。彼曰:何也?余曰:六爻酉父化子,今日酉時落日。初爻卯木化辰鬼,明朝辰日必是陰雲。果於酉時忽然天開,見日色。次日迷雲而雨。

例如午月乙卯日、連日雨を下し・当天も亦下り中に在るに、いずれの天に晴れ放つかを占う。本卦六爻は上より下へ、父母酉金(発動)・兄弟亥水・官鬼丑土(世)・兄弟亥水・官鬼丑土・子孫卯木(応、発動)。変卦は依次に子孫寅木(世)・兄弟子水・官鬼戌土・父母申金(応)・妻財午火・官鬼辰土。我曰く、今天酉時に一定能く夕陽の西下を看見せん。明天はなお是れ陰天なり。彼何を以てかを問う。我曰く、上爻酉金父母は寅木子孫を変出す。故に今天酉時に落日を見ん。初爻卯木子孫は辰土官鬼を変出す。故に明天辰日に必ず陰雲を起さん。果たして酉時に到りて天忽然として放開き、日色を露出せり。第二天は却って是れ迷雲雨を帯びたり。

父持月建必然陰雨連旬。舊注;父母臨月建而動者雨必不止,野鶴曰:此以旺衰而言,余試不驗。如午月丙午日占何日雨得大壯之升 兄弟戌土″  子孫酉金″ 子孫申金″  妻財亥水″ 父母午火′世  動  兄弟丑土″世 兄弟辰土′  子孫酉金′ 官鬼寅木′  妻財亥水′ 妻財子水′應  動  兄弟丑土″應

賦文に「父持月建必然陰雨連旬」と言う。旧注曰く、父母爻正に月建に当たりまた発動せば、雨必定下りて停まざらん。野鶴老人曰く、これ是れ単に旺衰上より講ずるなり。我試せば併せて霊験せず。例如午月丙午日にいずれの天に雨を下すかを占いて、《雷天大壯》を得て《地風升》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟戌土・子孫申金・父母午火(世、発動)・兄弟辰土・官鬼寅木・妻財子水(応、発動)。変卦は依次に子孫酉金・妻財亥水・兄弟丑土(世)・子孫酉金・妻財亥水・兄弟丑土(応)。

又如申月丙辰日占何日得坎之困 兄弟子水″世  官鬼未土″ 官鬼戌土′  父母酉金′ 父母申金″  動  兄弟亥水′應 妻財午火″應  妻財午火″ 官鬼辰土′  官鬼辰土′ 子孫寅木″  子孫寅木″世 前卦午火父動,未時一陣大雨而酉時既晴。後卦申金爻動庚申日雨辛酉半陰晴亥時大晴。前卦不惟父持月建,且臨日辰,從卦父持月建,辰日生之,旺莫如此也。似此之旺且無風雨連旬,而況他乎?余試天時,兄坐長生,才能定風累日。

又如く申月丙辰日にいずれの天に雨を下すかを占いて、《坎為水》を得て《沢水困》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟子水(世)・官鬼戌土・父母申金(発動)・妻財午火(応)・官鬼辰土・子孫寅木。変卦は依次に官鬼未土・父母酉金・兄弟亥水(応)・妻財午火・官鬼辰土・子孫寅木(世)。前の一卦は午火父母発動して、未時に一陣の大雨を下し、酉時に即ち晴れたり。後の一卦は申金父母発動して、庚申日に雨を下し、辛酉日は半陰半晴にして、亥時に到りて大晴せり。前の一卦の父爻は不但月建に当たるのみ、なお正に日辰に臨む。後の一卦の父爻は月建に当たり、また辰日の相生を得て、旺は極処に到れり。旺このように成るもなお且つ連旬風雨なし。何況や別の卦なるを。我天時を試験するの心得は曰く、兄爻の長生の地に坐する、才に連日風を刮るを断じ定め得べし。

如辰月戊申日占本日陰晴得中孚之小畜卦 官鬼卯木′  官鬼卯木′ 父母巳火′  父母巳火′ 兄弟未土″世  兄弟未土″應 兄弟丑土″  動  兄弟辰土′ 官鬼卯木′  官鬼寅木′ 父母巳火′應  妻財子水′世 丑土兄動化進神臨月令,父長生於申日,若論旺衰,旺之無比,並不見,狂風累日,只見一日陰雲而已。或曰:兄動化進神不見狂風者,以何爻而至狂風?余曰:水動化進神乃狂風可。

例如辰月戊申日に当天の陰晴を占いて、《風沢中孚》を得て《風天小畜》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼卯木・父母巳火・兄弟未土(世)・兄弟丑土(発動)・官鬼卯木・父母巳火(応)。変卦は依次に官鬼卯木・父母巳火・兄弟未土(応)・兄弟辰土・官鬼寅木・妻財子水(世)。丑土兄爻発動して辰土を変出して「化進神」と成し、また正に辰月月令に当たる。父母巳火は申日に長生の位に処る。もしただ旺衰を論ぜば、以て旺極と謂う可し。然而なお併せて連日の狂風なく、ただ一天の陰雲有るのみ。ある人問う、兄爻化進神すら狂風を刮り起す能わざれば、則ちいずれの一爻を要して才に行うや。我曰く、水爻発動して進神を化する、才に狂風と算し上ぐるを得べし。

父財無助旱澇有常。舊注:官鬼空伏,父母無氣,而財爻旺動者必旱;子孫空伏,妻財無氣,而父爻旺者必澇,再遇日月動爻扶者,澇必至於浸沒。覺子曰:若重旺衰,此論何當無理?餘存四十餘年之占驗,天時無日不占,時當澇者鬼動亦雨,兄動亦雨,父鬼休囚無氣者動亦有雨。時當旱者,父持月建,亦不過濃雲重霧而已。故章有云,竟發父官,連朝風雨,凡卦中父鬼亂動而雨水連續而不止也。福德帶刑日月必蝕。此乃特占日月之論,不可以占陰晴之卦偶而湊合者而棄斷也。

賦文に「父財无助旱涝有常」と言う。旧注曰く、官鬼空に落ち或いは伏蔵し・父母気なく、しかも財爻旺動するは、必ず旱を主る。子孫空に落ち或いは伏蔵し・財爻気なく、しかも父爻旺なるは、必ず涝を主る。再び日月動爻の来たりて扶くるに遇えば、涝は以て田地を淹沒するに至らん。李文輝曰く、もし旺衰を看重せば、この話どうして道理無からん。我四十多年の占験を積み、天時天天皆占う。当に涝すべきの時候に到れば、官鬼動くも亦雨を下し、兄弟動くも亦雨を下し、父母官鬼休囚無気にして発動するも、照様に雨有り。当に旱すべきの時候に到れば、父爻縱に月建に当たるとも、亦不過濃雲重霧のみ罷れり。故に本章の後面に才に「竟発父官、連朝風雨」と言う——およそ卦中父母官鬼乱動すれば、雨水即ち連綿として止まず。賦文に「福徳帯刑日月必蝕」と言う。これ是れ専門に日食月食を占う時の説法にして、以て陰晴を占うの卦の偶然湊合し上がるを拿げて、即ち拠りて以て判断する可からず。

雨嫌妻位以逢沖。占雨倘父爻不動而妻財暗動者還主晴明。占晴若子財不動而父母暗動者還主雨。晴利父官而化退。舊係晴利父爻之入墓成動而化墓,必主晴明,餘以為非父爻入墓,沖開之時則雨。何得利於占晴?惟父動化退神,勢必晴也。

賦文に「雨嫌妻位以逢沖」と言う。雨を占うの時もし父爻動かず、しかも財爻日辰に沖せられて暗動を得れば、依旧として晴を主る。晴を占うの時もし子孫・財爻動かず、しかも父母沖せられて暗動を得れば、依旧として雨を主る。賦文に「晴利父官而化退」と言う。旧説は以て晴を占うは父爻の墓に入るに利有り、或いは父爻発動して墓を変出すれば、必ず天晴を主ると為す。我は以て然らずと為す。父爻墓に入れば、墓庫を沖開の時を待ちて照様に雨を下さん。どうして晴に利有りと談ずるに及ばんや。ただ父爻発動して「退神」を変出するのみ、才に必定晴れ放たん。

如丑月戊辰日久雪占晴,得隨之震。 妻財未土″應  妻財戌土″世 官鬼酉金′  動  官鬼申金″ 父母亥水′  子孫午火′ 妻財辰土″世  妻財辰土″應 兄弟寅木″  兄弟寅木″ 父母子水′  父母子水′ 斷曰:鬼化退神雨將止矣,果於酉時霧散天開。凡得父化退神,雨亦將止。兄動化退神,雲將開。於子孫財爻化退神者,晴不久矣。

例如丑月戊辰日、久雪の後晴れ放つを占いて、《沢雷随》を得て《震為雷》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財未土(応)・官鬼酉金(発動)・父母亥水・妻財辰土(世)・兄弟寅木・父母子水。変卦は依次に妻財戌土(世)・官鬼申金・子孫午火・妻財辰土(応)・兄弟寅木・父母子水。断語は曰く、官鬼酉金は申金を変出す。是れ「化退神」にして、雨雪將に止まんとす。果たして酉時に到りて霧散じ天開く。およそ父爻の退神を化するに遇上せば、雨も亦將に止まんとす。兄爻発動して退神を化すれば、雲將に散開せんとす。反って、子孫爻・財爻の退神を化するは、晴ること久しからず。

子伏財飛淡雲霧輕。舊係子伏財飛曝夫猶抑,謂財動雖主晴明,若子孫休囚空伏乃陰晴之象。餘以此論是理,此章首句,原繫“妻財發動,八方咸仰晴光。”餘故改曰:“子孫發動,萬里晴光”。父衰鬼旺少雨濃雲。占雨以父爻為主,若父爻不動且不暗動,而官鬼者動必主濃雲厚霧而無雨。倘爻變出父母者不拘旺衰皆主有雨。卦傳暗沖雖空有望。父母官鬼靜而逢空,日建沖之主雨。子孫財爻靜而逢空,日建沖之主晴,木臨兄鬼靜而逢空,日建沖之主風。兄弟臨空日建沖主輕風薄霧。

賦文に「子伏財飛淡雲霧軽」と言う。旧句は「子伏財飛、曝夫猶抑」と作る。意思是れ財爻発動は晴明を主ると雖も、但し子孫もし休囚・落空・伏蔵なれば、依旧是れ半陰半晴の象なり。我は以てこの話理に在りと為す。本章の首句は原本「妻財発動、八方咸仰晴光」と作る。故に我それを把りて「子孫発動、萬里晴光」と改む。賦文に「父衰鬼旺少雨濃雲」と言う。雨を占うは父爻を以て主と為す。もし父爻すでに明動せずまた暗動せずして、ただ官鬼発動するのみあれば、必ず濃雲厚霧にして雨なきを主る。倘若いずれの一爻か父母を変出せば、旺衰を論ぜず皆雨有りを主る。賦文に「卦傳暗沖雖空有望」と言う。父母・官鬼安静にして空に落ち、日建に一沖せられれば則ち雨を主る。子孫・財爻安静にして空に落ち、日建に一沖せられれば則ち晴を主る。木爻の兄弟或いは官鬼に臨み・安静にして空に落ち、日建に一沖せられれば則ち風を主る。兄弟空に落ちて日建に沖せらるるは、軽風薄霧を主る。

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