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考道才章第五十二

清 · 野鹤老人 · 第11巻 / 17

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

官爻持世生世,我必業收。父母空破墓絕,他不見用。如世爻受克及空破墓絕,或動而變凶、或子孫持身動於卦中,皆不錄之。父母生世持世者吉,休囚空破者凶。

「官鬼」爻世を持し或いは来たりて世爻を生ずれば、我この一次は必ず収録せられん。「父母」爻もし旬空に落ち・月破に遇い・墓に入り・絶に逢わば、主考官便ち肯んじて我の文章を取用せざらん。仮如世爻剋を受け、或いは世爻空・破・墓・絶し、或いは発動して凶爻を変出し、又或いは「子孫」爻身に臨みて併せて卦中に動くは、皆是れ録取せざるの列に属す。父母爻世を生じ・世を持するを吉と為し、父母爻休囚或いは空に落ち破に遇うを凶と為す。

発案持榜章第五十三

父為用神,衰者宜生旺之日;旺而靜者,逢值沖之日;動而逢值逢合之日;空與入墓,必待沖開;破與旬空,須期填實。餘又得驗,心有憂懼,若得子孫持世,值子孫之日而發案。心有歡喜,若得官星持世,逢官鬼之日而掛榜。

発案・掛榜の日期は「父母」爻を以て「用神」と為す。父爻衰弱なるは、それの生を得旺を得るの日に応ずべし。旺にして安静なるは、沖せらるるの日に応ずべし。已に発動したるは、値日或いは合に逢うの日に応ずべし。空に落ち・墓に入るは、必ず沖開の時を待つ。月破と旬空とのは、填実の期を等たんを要す。我另外なお一条を試し出せり。心裡憂懼を懐きて来たりて占うは、もし「子孫」爻の世を持するを得れば、即ち子孫爻値日のあの天に発案す。心裡満懐の歓喜を懐きて来たりて占うは、もし「官鬼」爻の世を持するを得れば、即ち官鬼値日のあの天に掛榜す。

延試章第五十四

典會場斷,官星為用,父爻次之。若持世爻得日月歲五生合者,定蒙道拔。官爻世爻三合,定蒙異寵隆恩。世與官爻有一而逢空墓絕刑沖剋害及動而變凶者,不詳之兆。歲五官鬼沖無世爻者不測之災。

典試・会場の一類の延期補考の断法は、「官鬼」爻を以て「用神」と為し、「父母」爻はこれに次ぐ。官爻もし世を持し、又日辰・月建・太歳と五爻の生扶或いは相合を得れば、必ず提學道の抜取を蒙らん。官爻と世爻と会して三合を成せば、必ず格外の寵遇恩典を蒙らん。世爻と官爻との中に一個の旬空に落ち・墓に入り・絶に逢い、或いは刑・沖・剋・害せられ、及び発動して凶に変ずる有れば、皆是れ不祥の兆なり。太歳と五爻上の「官鬼」が世爻を沖剋して世爻孤立して援無きは、意外の災有るを主る。

郷試章第五十五

父旺官興,姓標虎榜。父官持世而旺相,或臨日月、或日月動爻生扶、及動而變生,名登龍虎。子搖財動,名落孫山。子孫財爻持世,及動於卦中,終須下第。兄弟乃奪標之惡客。俗傳兄弟爻興難上榜,凡見兄爻持世及動者,皆以為之不吉,殊不知有喜有忌,所喜者卦中財爻同興,喜其兄動以制財也。卦中父官兩動者,又喜兄爻持世,父動以生世也。兄弟持世,若臨日月或旺相,再得官父兩旺、或官動生父、父動生世,必添科名。兄不能掄元而奪魁也,故謂之兄弟乃奪標之客。覺子曰:卦中官鬼子孫同動,官臨旺相遇生扶,子孫弱而被克,再宜父動,最怕兄興。

「父母」爻旺にして「官鬼」爻興れば、姓名便ち虎榜の上に標る。父爻・官爻世を持して旺相の地に処り、或いは日辰月建に臨み、或いは日月と動爻との生扶を得、或いは発動して我を生ずるの爻を変出するは、皆名は龍虎榜に登るを主る。「子孫」揺動し・「妻財」発動すれば、則ち名は孫山に落つ。子孫爻・財爻世を持し、或いは卦中に動くは、終究第に落つるを要す。「兄弟」爻是れ来たりて錦標を奪取するの惡客なり。世俗伝わる所は兄弟爻一たび興れば即ち榜上し難しと言い、およそ兄爻の世を持し或いは発動するを見れば皆不吉と当作る。殊に知らず、その中に可喜有り亦可忌有るを。可喜なるは卦中財爻同時に発動するなり。喜ぶ所は正に兄爻動して来たりて財爻を制し住むるなり。卦中父母・官鬼の両爻斉しく動くは、亦兄爻の世を持するを喜ぶ。父爻発動して以て世を生ず可きに因る。兄弟世を持すは、ただ日辰月建に臨み或いは身旺相の地に処り、再び官爻父爻両旺を得、或いは官動して父を生じ・父動して世を生ぜば、一定科名を添え得ん。ただ是れ兄爻自身は能く人に替りて元を掄び魁を奪う能わず。故にそれを奪標の客と言う。增删する者李文輝(覺子)自ら述べる。卦中「官鬼」と「子孫」と同動して、官爻旺相にして又生扶を得、子孫衰弱にして克制せらるるは、この時最も父爻の発動に宜しく、最も兄爻の興起を怕る。

日月為制煞之將軍。官星父母世爻有一而被動爻剋制,或化回頭克,若得日月沖制克神,亦許得意,故謂制惡煞將軍。又如,世爻旺相而官父兩爻有一而伏藏不現,倘得日月沖制飛神,提出伏神者,許高發。又如官父世爻有一而不生者,若得日月生扶亦同此意。

日辰・月建是れ凶煞を制伏するの将軍なり。官星・父母・世爻の中に一個の動爻に克制せらるる有り、或いは回頭剋を化出するも、ただ日月能くあの剋神を沖制せば、亦なお彼に得意を許す。故に日月を称して惡煞を制服するの将軍と為す。又如く世爻旺相にして、しかも官爻・父爻の中に一個の伏蔵して現れざる有れば、倘若日月の上に圧するの「飛神」を沖制して「伏神」を提出すれば、亦彼の高に中るを許さん。再如く官・父・世の三者の中に一個の生助を得ざる有れば、ただ日月の来たりて生扶するを要す。道理は上面と相同じ。

二合無沖,定登甲第。官父世爻合成父局官局,不遇日月沖破者,定許連登,倘若合成兄局,得遇日月生扶,官星亦旺者,亦許得意。唯忌合成子孫局者,不為吉也。合成財局雖不為美。然亦得驗于吉者。

両重会合して沖破無ければ、必定高く甲第に登る。官爻・父爻・世爻会合して父母局或いは官鬼局を成し、又日辰月建の沖破に遇わざるは、一定彼の接連して中式するを許す。倘若合して兄弟局を成せば、ただ日月の生扶を得・官星も亦旺なれば、同様に彼に得意を許す。独り合して子孫局を成すを忌諱す。則ち吉と算せざるなり。合して財局を成すは説くに美事と算上せずと雖も、然るに我亦曾て吉に応ずるの例子を試し出せり。

如卯月甲申日占會試得艮之益。官鬼寅木′世,官鬼卯木′應;妻財子水″動,父母巳火′;兄弟戌土″,兄弟未土″;子孫申金′應動,兄弟辰土″世;父母午火″,官鬼寅木″;兄弟辰土″動,妻財子水′。寅木旺官持世,申日沖之,暗動又得日辰會成財局,不唯不克世爻,反來生世,一定高捷,果得及第。

卯月甲申日に会試を占いて、艮卦を得て益卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼寅木(陽爻)世を持し・妻財子水(陰爻)発動・兄弟戌土(陰爻)・子孫申金(陽爻)応を持して併せて発動・父母午火(陰爻)・兄弟辰土(陰爻)発動。変ずる所の益卦六爻は依次に官鬼卯木応を持し・父母巳火・兄弟未土・兄弟辰土世を持し・官鬼寅木・妻財子水。寅木是れ旺相の官星にして又世を持す。甲申日来たりてそれを沖す。是れ「暗動」に属す。動爻の子水・申金再び辰土を加え、日辰と会して申子辰の水局を成す。水是れ艮宮寅木世爻の財にして、この個の財局は不但世爻を剋せざるのみ、反って回頭して世を生ず。此に因りて必ず高く中ると断定せり。後來果たして第に及べり。

六爻竟發空赴科場。舊係六爻竟發,功名恍惚以難成,此論是理。餘見占功名必中者,卦象一成,若非旺父生身,定是旺官持世。功名無成者不是子孫持世,即是子孫財爻發動,或是世爻破空,或是六爻亂動,功名必無成。

六爻争相い発動すれば、ただ科場に空しく一たび跑るを怕る。旧説に六爻斉動すれば、功名恍恍惚惚として成し就げ難しと言う。この話是れ道理有るなり。我の見る所およそ功名を占いて必ず中るの卦は、卦象一たび成れば、旺相の父爻の来たりて世身を生ずるにあらざれば、即ち旺相の官爻の世を持すなり。功名成らざるは、子孫の世を持するにあらざれば、即ち子孫・財爻の発動し、或いは世爻の破に遇い空に落ち、或いは六爻乱動するなり——このようなの卦は、功名一定成らざるなり。

出現無情,難遂青雲之志。父與官星雖則出現,若不生合世爻,或不持世,或世爻空破,亦屬無益。父與官星生合世爻,若又被日月動爻沖壞者,亦作無情之喻。伏藏有用,終辭白屋之人。官父有一而不上卦,須看伏神,若伏而旺相,或得日月沖去飛神,生起伏神,準登科及第。

用神「出現」して却って情無ければ、青雲の志を遂げ難し。父爻と官星と卦中に現ると雖も、もし世爻を生合せず、又世を持たず、或いは世爻空に落ち破に遇えば、同様に益処有らず。父爻・官星本來世爻を生合するも、却又日辰・月建或いは動爻に沖壊せらるるは、此も亦無情と算作す。用神「伏蔵」して依然として用有れば、終に能く白屋寒門を辞別す。官爻・父爻の中に一個の卦に上らざる有れば、即ちそれの「伏神」を看るを要す。伏神もし旺相にして、或いは日月の上に圧するの「飛神」を沖去して伏神を生じ起すを得れば、一樣に彼の登科及第を准す。

太歲作官星,終登黃甲。太歲乃國君,父官臨太歲,動而生合世爻,乃人臣面君之象,當主君臣契合,連捷無疑。太歲必要入爻,入爻亦要發動,或持世爻,始如此說。日月沖剋世,且守青燈。卦中官父雖旺而世爻休囚空破墓絕及動而變凶,或日月沖剋世爻,須知求名在我,我位既失,何以成名。

太歳化作して官星と為れば、終に黄甲に登る。太歳は國君を象徴す。父爻或いは官爻太歳に臨み、発動して世爻を生合するは、正に是れ人臣の君王に面見するの象にして、君臣契合し・接連して中式すること疑い無きを主る。不過太歳は必ず卦爻の中に入るを須う。爻に入りてなお発動し、或いは干脆世を持して、才にこのように論断する能し。日辰月建世爻を沖剋すれば、只好且く青灯を守らん。卦裡官爻・父爻旺すと雖も、しかも世爻休囚・空に落ち・破に遇い・墓に入り・絶に逢い、或いは発動して凶に変じ、又或いは日月に沖剋せらるれば、名を求むるの主体は我自身に在るを知るべし。我の位置すでに失守せば、なお何を憑りて名を成さんや。

卦遇六沖,此去難題雁塔。爻逢六合,這回可奪鰲頭。如午月丙辰日占鄉試。得兌卦:父母未土″世,父母未土″世;兄弟酉金′,兄弟酉金′;子孫亥水′,子孫亥水′;父母丑土″應,父母丑土″應;妻財卯木′,妻財卯木′;官鬼巳火′,官鬼巳火′。

卦は六沖に遇えば、この一たびは雁塔に名を題すること難し。爻は六合に逢えば、この一回は以て独り鰲頭を占む可し。午月丙辰日に郷試を占いて、兌卦を得たり。六爻安静にして一も発動する無し。故に変卦と本卦と完全相同なり。六爻は上より下へ、父母未土(陰爻)世を持し・兄弟酉金(陽爻)・子孫亥水(陽爻)・父母丑土(陰爻)応を持し・妻財卯木(陽爻)・官鬼巳火(陽爻)。兌是れ八純卦にして、正に是れ六沖の象なり。

舊注:卦逢六沖,沖之即散。餘見此卦,雖係六沖,世父皆逢旺地,不敢決之,請再占一卦。又得臨之師卦:子孫酉金″,子孫酉金″應;妻財亥水″應,妻財亥水″;兄弟丑土″,兄弟丑土″;兄弟丑土″,父母午火″世;官鬼卯木′世,兄弟辰土′;父母巳火′動,官鬼寅木″。

旧注曰く、卦六沖に逢えば、一たび沖すれば即ち散ず。野鶴老人自ら述べる。我看るにこの一卦は、六沖に属すと雖も、世爻と父爻と却って皆旺地に落つ。敢えて此に就りて判定せず。於是彼に請いて再び一卦を占わしめたり。又臨卦を得て師卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫酉金(陰爻)・妻財亥水(陰爻)応を持し・兄弟丑土(陰爻)・兄弟丑土(陰爻)・官鬼卯木(陽爻)世を持し・父母巳火(陽爻)発動。変ずる所の師卦六爻は依次に子孫酉金応を持し・妻財亥水・兄弟丑土・父母午火世を持し・兄弟辰土・官鬼寅木。

此卦官星持世,雖則不旺,初爻官生父旺,與前卦相合,許之吉兆,果得成名。凡得六沖卦,官父世爻俱旺者,不必再占,竟許必得。如父旺者,須再占一卦,再得吉者,以吉斷之,後卦凶者,即以凶推。凡得六合卦,亦要官父世爻得地,有一失陷不遇生扶者,雖六合亦無益矣。

この一卦は官星世を持す。旺と算すに足らずと説くと雖も、初爻父母巳火発動して官鬼寅木を化出し、官と父と互相に生助して転じて旺なり。恰も前の一卦と互相に印証す。於是彼に吉兆を許し、後來果たして名を成せり。およそ六沖卦に遇えば、ただ官爻・父爻・世爻の三者皆旺なれば、即ち必ず再び占うなからん。径に彼の必ず得るを許せ。もし只是れ父爻旺なれば、即ち再び一卦を占うを須う。後卦依旧として吉なれば便ち吉と断じ、後卦転じて凶なれば便ち凶と断ず。およそ六合卦に遇うも、亦官・父・世の皆地を得るを要す。その中に一個の失陷して又生扶を得ざる有れば、縱に是れ六合なるも亦益処無し。

父旺官衰終須下第。父爻旺相官臨空破墓絕及動而變凶變克雖有錦鄉。文章終遇紅紗蔽目。父衰官旺堪許登科。官爻旺而生世持世,若是父爻不旺,謂之福齊文不齊,反許遂志。

父爻旺にして官爻衰えれば、終に第に落つるを須う。父爻旺相と雖も、官爻却って旬空・月破・墓に入り・絶に逢い、或いは発動して凶に変じ・剋に変ずれば、則ち縱に満腹の錦繍文章有るも、亦終究譬えば一層の紅紗に遮られて考官の眼を掩えたるがごとく、賞識を得ず。父爻衰えて官爻旺なれば、反って彼の登科を許す。官爻旺相にして来たりて世を生じ或いは直接世を持すれば、即ち父爻旺ならずと雖も、これを「福分足りて文章足らず」と叫作し、反って彼の願を遂ぐるを許す。

應合日生必資鶚薦。官父兩旺而世爻不旺,或得日月扶助,又得應爻動而生合世爻者,必得推薦之力。動傷日克還守雞窗。應爻動爻雖來生合世爻,而應爻又被日月沖剋者,薦亦無功。

応爻来たりて合し・日辰来たりて生ずれば、必定名公の薦抜の力を借り得ん。官爻父爻両旺にして世爻旺ならざれば、もし日辰月建の扶助を得、又応爻の発動して来たりて世爻を生合するを得れば、必ず能く他人の推薦の力を獲得せん。動爻それを傷り・日辰それを剋すれば、なお得て鶏窗を守りて苦讀せん。応爻或いは別の動爻来たりて世爻を生合すと雖も、可なりこの応爻自身又日月に沖剋せられれば、則ち擧薦も亦結果有るまじきなり。

世動化官化克蝶夢堪憂。舊有身官化鬼月扶,連步蟾宮。又曰:身興變鬼,來試方成。又曰:身動化空用旺,豹變翻成蝶夢。皆以卦身而言,余試總無應驗,唯驗於世爻,而世爻化鬼亦有兩驗。卦中父母旺相而世爻化出官星者,若不回頭克世乃為變官,今科即中,豈等來科?若休囚被克,動而化出官星者,乃為化鬼,不唯不中,且見危災。化出鬼爻克世者更凶。

世爻発動して官星を化出し或いは剋神を化出せば、便ち是れ「蝶夢堪憂」なり。旧説に「卦身の官鬼を化して月建の扶助を得れば、連歩して蟾宮に入る可し」有り、又「卦身興起して鬼に変ずれば、下一科応試して才に成就する能し」と言い、又「卦身発動して空を化して用神旺相なれば、豹変反って蝶夢と成る」と言う。この幾条皆是れ「卦身」に就りて論を立つるなり。野鶴老人自ら述べる。我屢試して皆応験せず。ただ世爻上に応験す。しかも世爻の鬼を化するは又両種の情形を分かつ。卦中父母旺相にして・世爻官星を化出せば、もし変爻回頭して世を剋せざれば、あれを「変官」と叫び、本科即ち中る。どうしてなお下一科を等たんや。もし世爻休囚にして剋を受け、発動して官星を化出せば、則ち是れ「化鬼」にして、不但中らざるのみ、なお凶険の災禍を見んを要す。化出の鬼爻再び回頭して世を剋せば、即ち更に凶なり。

如卯月戌辰日占得離之既濟。兄弟巳火′世動,官鬼子水″應;子孫未土″動,子孫戌土′;妻財酉金′動,妻財申金″;官鬼亥水′應,官鬼亥水′世;子孫丑土″,子孫丑土″;父母卯木′,父母卯木′。

卯月戌辰日(干支原文如此)に卦を占いて、離卦を得て既済に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟巳火(陽爻)世を持して併せて発動・子孫未土(陰爻)発動・妻財酉金(陽爻)発動・官鬼亥水(陽爻)応を持し・子孫丑土(陰爻)・父母卯木(陽爻)。変ずる所の既済六爻は依次に官鬼子水応を持し・子孫戌土・妻財申金・官鬼亥水世を持し・子孫丑土・父母卯木。世爻巳火動じて子水官鬼を変出す。正に是れ上文の説く所の世爻鬼を化するの象なり。

舊注:身官化鬼,月扶鵬程,連步蟾宮。謂卦身如得官爻臨之,必有成望,若得出現發動化出官爻,又得月建生之合之者,亦必聊捷。覺子日:此卦已為卦身,又是世爻變出子水官星,又得月建生合,正合此說,竟未見其連捷,不唯不能連捷,且難保其長年,其故何也?因變出子水之鬼回頭克。後客死於途中。

旧注曰く、卦身の官鬼を化し、又月建の扶助有れば、鵬程萬里にして連歩して蟾宮に入る可し。意思是れ卦身上もし官爻の臨む有れば、必ず成名の望有り。もしこの官爻出現して又発動して官爻を化出し、再び月建のそれを生じそれに合するを得れば、亦必定接連して中式せん。增删する者李文輝(覺子)自ら述べる。この一卦の巳火はすでに是れ卦身にして、又是れ世爻にして、なお子水官星を変出し、併せて月建の来たりて生じ来たりて合するを得たり。完全符合して上面のあの種の説法に合う。却って根本彼の聯捷するを見ず。不但聯捷する能わざるのみ、連て寿数も亦保ちて長久なり難し。縁故は何れに在るか。就中変出の子水の鬼の回頭して世爻を克制するに因る。後來此人は途中に客死せり。

身興化旺化生,龍池變化。世爻旺相動而變出官星迴頭生合世爻者,不作變鬼,乃為變官。世退官星化退,窗下囊螢。世與官父相旺內有一而化進神者,名姓高懸,占鄉試必連捷。獨不喜化退神,世化退神,若非臨場之阻,必無勇往之心,父化退神學問日頹,文章漸腐,官退化神,皓首無成,當於進退章中參考。

卦身興起して旺を化し・生を化するは、是れ龍池変化・一擧騰達の象なり。世爻旺相にして、発動して官星を変出して又回頭して世爻を生合するは、鬼を変ずと算せずして、官を変ずと算す。世爻退き・官星退を化すれば、ただ能く窗下に嚢螢して苦讀するのみ。世・官・父の三者皆旺にして、その中に一個の進神を化する有れば、姓名は榜上に高く懸り、郷試を占いて必定接連して中式せん。独り退神を化するを喜ばず。世爻退を化するは、臨場に阻まるるにあらざれば、即ち自己勇往し前進するの心無きなり。父爻退を化するは、學問一天天に頹廃し、文章漸漸に陳腐す。官爻退を化するは、白頭に到るも亦成就無し。これらは当に《進退章》を参看すべし。

財臨白虎持身,幛前枕塊。舊財臨白虎必丁憂,然亦不唯臨虎,凡遇財爻持世,或財動卦中,父母又值休囚空破,及財動化父,父動化財,皆枕塊之兆。乾卦如天亦當官父兩旺。雷聲如震猶有空破之嫌。古以乾震之卦既以為吉,余試務必官父兩旺,始以吉斷,否則未見為吉卦。

財爻白虎に臨みて又身を持するは、靈幛の前に塊を枕して孝を守るを主る。旧説に財の白虎に臨むは必定丁憂すと言う。其の実ただ白虎に臨むのみ才にこの如くなるにあらず。およそ財爻の世を持し、或いは財爻の卦中に動き、而して父母爻又休囚・旬空・月破に値し、及び財動して父を化し・父動して財を化するに遇うは、皆是れ居喪塊を枕するの兆なり。乾卦は如天の象有ると雖も、亦官爻父爻の両旺を要して才に好し。震卦の雷声响くと雖も、依然として空に落ち破に遇うの嫌有るを怕る。古人は乾・震の二卦を占い得れば便ち吉と算すと以為す。我試し下るに必ず官・父の両旺を要して、才に吉と断ず。否ざれば併せて見るに是れ吉卦と得ず。

衰旺克沖,輕重須宜細玩。墓絕空破,應期章內詳之。前應期章宜熟記,各門各類,無不問其應期,熟則觸類旁通,隨心應變。凡遇用神衰要有根,旺宜沖,刑剋要有救,沖要逢合。

衰と旺・剋と沖との間の軽重の分寸は、須らく細々に玩味すべし。墓に入り・絶に逢い・旬空・月破の応験の時日に至っては、已に前面の《応期章》裡に講明せり。あの一篇の《応期章》は当に読み熟すべし。各門各類の占問は、応期を追問せざる無し。読み熟せば自然能く類に触れて旁通し・心に随いて変に応ぜん。大凡「用神」衰弱せば即ちそれに根有るを要し、旺して極処に到れば即ち沖を受くるに宜しく、刑せられ剋せられれば即ち救応有るを要し、沖に遇えば即ち合の来たりて解する有るを要す。

升選候補章第又五十五

官爵榮身,須宜持世。財祿恩養,最喜生身。旺官持世及日月動爻作官星生合世爻,或世爻發動化出官星生世皆吉。又日時動生官,得美缺。官臨日月,必超遷。

官爵の自己の身上に加わらんと要するは、最も「官鬼」爻の世を持するに宜し。俸禄恩養の自己の手裡に落ちんと要するは、最も「妻財」爻の来たりて世身を生ずるを喜ぶ。旺相の官爻世を持し、或いは日辰・月建・動爻官星を充当して来たりて世爻を生合し、又或いは世爻発動して官星を化出して回頭して世を生ずるは、これら皆是れ吉象なり。此外、日辰・時辰或いは動爻発動して去りて官爻を生ずるは、能く肥美の缺分に補し到らん。官爻直接日辰月建に臨むは、必ず級を越えて遷転するを得ん。

子孫持世,休望榮蔭。官位空破,勿恩升遷。子孫持世,子孫動於卦中,升遷無期。官臨空破墓絕及動變凶,補升無望。雨露承恩,名中逢合。世與官星三合官局財局,或生世,或世在局中,或官星持世與日月動爻相合,得逢六合卦及卦動變六合者,皆是天賜之恩。

「子孫」爻世を持せば、則ち官蔭身に榮えんを指望する勿れ。官爻空に落ち破に遇えば、亦必ず升迁を盼ずるなからん。子孫世を持し、或いは子孫卦中に動くは、升迁は遙遙として期無し。官爻旬空・月破・墓に入り・絶に逢い、及び発動して凶に変ずるは、缺を補し職を升るも皆指望無し。雨露恩を承くるは、全て名分の中に於て合に逢うに在り。世爻と官星と会して三合の官局或いは財局を成し、或いはこの個の局の来たりて世を生じ、或いは世爻本身即ち局中に在り、又或いは官星世を持して日辰・月建・動爻と相合し、再加えて六合卦を占い得或いは卦変じて六合と為るは、皆是れ上天の賜う所の恩典なり。

如申月已亥日占缺得否得井之節卦。父母子水″,父母子水″;妻財戌土′世,妻財戌土′;官鬼申金″,官鬼申金″應;官鬼酉金′動,妻財丑土″;父母亥水′應,兄弟卯木′;妻財丑土″動,子孫巳火′世。斷曰:內卦巳酉丑合成官局,而生應爻,不來生世,正所謂出現無情,此缺不得。彼曰:如何不得?余曰:官生應爻,一定不得,後果另選別人。

申月己亥日に或る官缺に能く補し到るか否かを占いて、井卦を得て節卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母子水(陰爻)・妻財戌土(陽爻)世を持し・官鬼申金(陰爻)・官鬼酉金(陽爻)発動・父母亥水(陽爻)応を持し・妻財丑土(陰爻)発動。変ずる所の節卦六爻は依次に父母子水・妻財戌土・官鬼申金応を持し・妻財丑土・兄弟卯木・子孫巳火世を持す。野鶴老人断じて曰く、内卦の巳・酉・丑の三字は会して官局を成す。可なりこの個の官局はただ去りて応爻を生じて、併せて来たりて世爻を生ぜず。正に是れ前面の説き過ぎたる「出現して情無し」なり。この個の缺は補し到らず。来人何を以てか補し到らざるを問う。我曰く、官爻ただ応爻を生ずれば、即ち一定你に輪り到らず。後來果たして另に別人を選べり。

風雲未際,沖上加沖。世官不旺,得六沖,或是官被日月相沖,或是卦得六沖,乃風雲未際之時也。元神衰靜曳氣爻搖,問升遷以無期。假令官爻司木,衰而不動,火爻發動是也,餘仿此。世爻發動,官化進神,望榮除而在即。世爻發動,或動而化吉,或祿馬日月臨世,及官動化吉生合世爻,皆可束裝以待。

風雲未だ際会する能わざるは、是れ沖の上に沖を加うるに因る。世爻と官爻と皆旺ならずして、又六沖を占い得、或いは官爻日辰月建に相冲せられ、或いは整卦本身即ち是れ六沖なれば、これ即ち風雲相い際会せざるの時候なり。「元神」衰弱安静にして氣を泄するの爻反って揺動すれば、升迁を問えば便ち遙遙として期無し。譬如官爻木に属し、衰弱にして発動せず、偏偏火爻発動して木氣を泄す。其余は以てこの類に依りて推す可し。世爻発動し・官爻進神を化すれば、榮升の任命即ち眼前に在り。世爻発動し、或いは発動して吉爻を化出し、或いは禄神・駅馬・日辰月建世爻に臨み、及び官爻発動して吉を化して又世爻を生合するは、皆行装を收拾して上任を等つ可きなり。

世官破而休望,世福空而亦升。世臨日破即使官星持世,不獨不能升選,且防他變。子孫持世值旬空,亦不當升。若占兩三日之內者,許之必得,其故何也?子孫尚未出空不克官也。野鶴曰:占過三個,俱皆得官,得官之後,隨即死亡。

世爻或いは官爻破に遇えば即ち必ずしも指望するなからん。世爻上の「子孫」もし旬空に落てば、倒もなお能く升る能し。世爻日辰に沖破せられれば、即ち官星世を持すと雖も、不但升選する能わざるのみ、なお別の変故を提防するを要す。子孫世を持して正に旬空に値するは、本來も亦当に升るべからず。但しもし問う所是れ両三天以内の事なれば、即ち彼の必ず得るを許す。縁故は何れに在るか。子孫未だ空を出でずして、暫く官爻を剋し到らざるに因る。野鶴老人自ら述べる。この一類の卦は我占う過ぎて三例有り。皆官を得たり。しかるに官を得るの後随即死亡せり。

申月戊寅日占得差否。得澤天夬卦。兄弟未土″,兄弟未土″;子孫酉金′世,子孫酉金′世;妻財亥水′,妻財亥水′;兄弟辰土′,兄弟辰土′;官鬼寅木′應,官鬼寅木′應;妻財子水′,妻財子水′。斷曰:子孫持世,此差不得,世空亦不得。豈知不出三日得差,行至中途而死,其故何也?三日之內而得差者,子孫未出空也。中途而死者世爻空也。

申月戊寅日に能く差事に派せらるるか能わざるかを占いて、沢天夬卦を得たり。六爻安静にして、変卦と本卦と相同じ。六爻は上より下へ、兄弟未土(陰爻)・子孫酉金(陽爻)世を持し・妻財亥水(陽爻)・兄弟辰土(陽爻)・官鬼寅木(陽爻)応を持し・妻財子水(陽爻)。野鶴老人断じて曰く、子孫世を持す。この差事は派せ到らず。世爻又空に落つ。更加派せ到らず。どうして想到せん、三天を出でずして他即ち差を得たるを。走りて半路の上に到りて却って死せり。是れ何の縁故か。三天の内に能く差を得るは、子孫なお未だ空を出でずして官を剋し住めざるに因る。半路上に身死するは、則ち世爻空に落ちて自身根無きに因る。

隨官入墓,世旺者官升。助鬼傷身,身衰者禍至。古以隨官入墓,助鬼傷身,皆以為凶。余屢試之,世旺者競升,世衰者不吉。助鬼傷身,元神同動者,其官必升。世若休囚者,必有禍至。

世爻「官に随いて墓に入る」は、ただ世爻旺相なれば、反って官職の上升を主る。「鬼を助けて身を傷る」は、もし世身衰弱なれば、即ち禍事の頭に臨む有らん。古人は官に随いて墓に入り・鬼を助けて身を傷るを一概に凶象と看做す。野鶴老人自ら述べる。我屢次試験するに、世爻旺なるは反って先を争いて升迁し、世爻衰なるは才に不吉なり。鬼を助けて身を傷るに至っては、ただ「元神」同時に発動して来たりて接済すれば、官職必定上升せん。世爻もし是れ休囚にして氣無ければ、則ち才に必ず禍患有らん。

如寅月乙未日占升遷得比之觀。妻財子水″應動,官鬼卯木′;兄弟戌土′,父母巳火′;子孫申金″,兄弟未土″世;官鬼卯木″世,官鬼卯木″;父母巳火″,父母巳火″;兄弟未土″,兄弟未土″應。斷曰:卯木旺官持世,子水財動相生,雖則墓於未日,幸世反得助,無妨,果得升於亥月。

寅月乙未日に升迁を占いて、比卦を得て観卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財子水(陰爻)応を持して併せて発動・兄弟戌土(陽爻)・子孫申金(陰爻)・官鬼卯木(陰爻)世を持し・父母巳火(陰爻)・兄弟未土(陰爻)。変ずる所の観卦六爻は依次に官鬼卯木・父母巳火・兄弟未土世を持し・官鬼卯木・父母巳火・兄弟未土応を持す。野鶴老人断じて曰く、卯木是れ当令の旺官にして又世を持す。子水財爻発動して来たりて相生す。卯木未日に於て墓に入ると説くと雖も、幸いに世爻反って財の来たりて助益するを得たり。妨げ無し。後來果たして亥月に升迁せり。

又如戌月辛酉日占何日補官,得蹇之需。子孫子水″,子孫子水″;父母戌土′,父母戌土′;兄弟申金″世,兄弟申金″世;兄弟申金′,父母辰土′;官鬼午火″動,妻財寅木′;父母辰土″應動,子孫子水′應。寅木財爻生助午火之鬼,火鬼克世,乃為助鬼傷身。幸辰土生申金,午火貪生忘克,今年冬月必升,果得升於冬月。應冬月者,辰土化子水空亡,十一月則不空矣。

又如く戌月辛酉日に什麼の時候に能く官職に補し上ぐるかを占いて、蹇卦を得て需卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫子水(陰爻)・父母戌土(陽爻)・兄弟申金(陰爻)世を持し・兄弟申金(陽爻)・官鬼午火(陰爻)発動・父母辰土(陰爻)応を持して併せて発動。変ずる所の需卦六爻は依次に子孫子水・父母戌土・兄弟申金世を持し・父母辰土・妻財寅木・子孫子水応を持す。変出の寅木財爻は午火官鬼を生助し、火鬼来たりて申金世爻を剋す。これ即ち是れ「鬼を助けて身を傷る」なり。幸いなるは辰土発動して申金を生じ、午火は辰土を生ずるを貪着して便ち世を剋するを忘れたり。故に今年冬月必定升迁すると断定せり。後來果たして冬月に升れり。冬月に応じたるの道理は、辰土の化する所の子水正に旬空に値し、十一月に到れば子水即ち空ならざるなり。

古以晉升為吉,又云屯蹇為凶。晉卦升卦,果得屢驗。亦要世爻得地,若失陷,亦不為吉。屯卦蹇卦,世爻旺者何妨。前篇亥月丙寅日占驗,世爻旺者,竟超升,豈非屯卦耶?

古人は《晋》《升》の二卦を占い得るを以て吉と為し、又《屯》《蹇》の二卦を得るを凶と為すと以為す。我の試験に就るに、《晋》卦・《升》卦は確かに屢々吉に応ず。但しも要して世爻地を得て才に行く可し。世爻もし失陷せば、同様に吉と算せず。《屯》卦・《蹇》卦はただ世爻旺相なれば、又什麼の妨げ有らん。前面の擧げたる亥月丙寅日のあの一次の占験は、世爻旺相の人竟然として級を越えて升迁せり。あれは正に《屯》卦にあらずや。

升迁何方章第五十六

官金而應西,木官應於東,水北火南土中,此古法也。餘之得驗,木官而應山東,有應廣東者。金官雖應山西,有應江西,廣西者。又有以住處而定東西南北者。

官爻金に属せば即ち西方に応じ、官爻木に属せば東方に応じ、水に属すれば北方に応じ・火に属すれば南方に応じ・土に属すれば中央に応ず——これ是れ古法なり。野鶴老人自ら述べる。我の試験し到る所は、木官は山東に応ずる有りて、亦広東に応ずる有り。金官は多く山西に応ずと雖も、却って亦江西・広西に応ずる有り。此外また一種の算法有りて、是れ卦を問うの人の現に居するの地を以て中心と為して以て東西南北の方位を定むるなり。

如未月己巳日住在京都占地方得歸妹變解。父母戌土″應,父母戌土″;兄弟申金″,兄弟申金″應;官鬼午火′,官鬼午火′;父母丑土″世,官鬼午火″;妻財卯木′,父母辰土′世;官鬼巳火′動,妻財寅木″。

未月己巳日、此人京城に住む。將に什麼の地方に外放せんとするかを占いて、帰妹卦を得て解卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母戌土(陰爻)応を持し・兄弟申金(陰爻)・官鬼午火(陽爻)・父母丑土(陰爻)世を持し・妻財卯木(陽爻)・官鬼巳火(陽爻)発動。変ずる所の解卦六爻は依次に父母戌土・兄弟申金応を持し・官鬼午火・官鬼午火・父母辰土世を持し・妻財寅木。全卦ただ初爻巳火官星の発動するのみ。方位の消息即ちこの一爻上に落つ。

彼時有山東真定兩缺,此卦巳火官星,許之真定。彼曰:何也?余曰:巳火官星,乃南方也,必得真定,真乃都門之南也。果得真定。又有以初爻為內地,以五爻六爻為邊缺。應初爻者,世與官星皆在初爻者是也。應五六爻者,或世在五爻,官在六爻;或世在六爻,官在五爻;戌土官星持世,同在五爻六爻是也。若在二三四爻以五行決之。

当時正に山東と真定との両個の缺の選ぶ可き有り。この一卦是れ巳火官星発動す。我便ち彼に真定を得るを許す。他縁故を問う。我曰く、巳火官星は南方に属す。必ず真定を得べし。真定正に京城の南に在るに因る。後來果たして真定に補せり。另外また一種の看法有りて、是れ初爻を把りて内地と当作し、五爻・六爻を把りて辺遠の缺と当作す。初爻に応ずるは、是れ世爻と官星と皆初爻に落つるなり。五六爻に応ずるは、或いは世は五爻に在りて官は六爻に在り、或いは世は六爻に在りて官は五爻に在り、又或いは戌土官星世を持して・世と官と同じく五爻六爻に在るなり。もし世と官と二・三・四爻に落つれば、即ち依旧五行を用いて以て方向を判定す。

野鶴曰:大概問其地方,雖則有驗,然不如指其缺而問之,此缺我得否?我得詞林否?我得部屬否?我得科道否?我得正印否?官星持世者,必得。官動生合世爻者,必得。三合官局而生世者,必得。世空世破官破官空,俱不得。子孫持世、子孫發動,不得。官臨應爻,不得。三合局而生應爻,不得。

野鶴老人自ら述べる。大凡籠統に將來いずれの一方に去るかを問うは、説くに亦応験有ると雖も、終究は具体の缺を指して来たりて問うに如かず——この個の缺は我能く得るか得ざるか。我能く翰林院に進むか。我能く部屬に補し到るか。我能く科道言官に補するか。我能く正印実職を得るか。このように占い来たれば、官星世を持するは、必ず得。官爻発動して世爻を生合するは、必ず得。三合官局又來たりて世を生ずるは、必ず得。世爻空に落ち・世爻破に遇い・官爻破に遇い・官爻空に落つるは、皆得る能わず。子孫世を持し或いは子孫発動すれば、得る能わず。官爻ただ応爻に臨めば、得る能わず。三合局ただ応爻を生ずれば、亦得る能わず。

在任吉凶章第五十七

官旺財興,仕途顯赫。子搖兄動,減俸休官。官旺遇生扶,或動而化吉,世旺財動以生世,皆主兵民頌德,官新無波。官臨日月生合世爻,三合官局生合世爻,或官星持世日月生扶,歲五又相生合,近君者,蒙異寵,在位者,不久超升,外任者必為卓異。兄弟持世,兄爻發動,若非破耗財物,定然咸俸除糧。子孫持世及子動而有制,降級而已。

官爻旺・財爻興れば、仕途便ち顕赫なり。「子孫」揺動し・「兄弟」発動すれば、即ち俸を減ぜられ甚至官を罷めらるるを要す。官爻旺相にして又生扶を得、或いは発動して吉爻を化出し、世爻旺にして財爻発動して来たりて世を生ずるは、皆軍民その徳を称頌し・任上清平にして波無きを主る。官爻日辰月建に臨みて来たりて世爻を生合し、或いは三合官局世爻を生合し、又或いは官星世を持して日月の生扶を得・太歳と五爻と亦来たりて生合するは、朝に在りて君に近きは特殊の恩寵を蒙受し、職に在るは久しからずして級を越えて升迁し、外任は必ず卓異に擧げられん。もし兄弟世を持し或いは兄爻発動せば、財を破り物を耗するにあらざれば、就一定俸を減ぜられ粮を革められん。子孫世を持し、或いは子孫動くと雖も另に制伏有るは、不過降級するのみなり。

官旺兄興,清風兩袖。父發鬼旺,恩露三賜。兄動雖有為減俸耗財之神,亦不可執之,若得官星旺相,乃是為官清正,非義不取,非無財也。官星旺相,財臨空破者,亦同此斷。旺父臨世,官動臨歲五,或日月生扶,外任者必蒙上官推薦,近君及大位者三賜榮加。

官爻旺にして兄爻興るは、是れ兩袖清風の清官なり。父爻発動して官爻旺なれば、則ち屢々君恩の賞賜を受く。兄爻発動は固然是れ俸を減じ財を耗するの神なれども、却って亦死執す可からず。もし官星旺相なれば、則ち是れ官と為りて清正にして不義の財は一概に取らず。併せて当眞財路無きにあらず。官星旺相にして財爻恰も旬空・月破に臨むは、亦このように論断す。旺相の父爻世爻に臨み、官爻発動して太歳・五爻に臨み、或いは日辰月建の生扶を得るは、外任は必ず上司の保薦を蒙り、近臣と高位に居るは則ち屢々恩を加え榮寵せらる。

兄鬼安靜,地方無事。兄鬼亂動於卦中,旱澇兵星、地方不寧之兆。日月沖剋,誹謗多招。日月克官,或克世爻,及朱雀騰蛇克世,世爻休囚者,得禍不輕,世爻旺相有敕者,多招是非,須且檢點,政事勤慎,以免愆尤,官鬼克世,世旺官衰者,亦主誹謗,世衰官旺,若臨蛇雀,必見彈章。

「兄弟」と「官鬼」と皆安静なれば、轄地便ち平安にして事無し。兄・鬼卦中に乱動すれば、即ち是れ旱涝兵災・地方不寧の征兆なり。日辰月建来たりて沖し来たりて剋すれば、便ち多く誹謗を招く。日月官爻を剋し或いは世爻を剋し、及び朱雀・螣蛇の爻世を剋するは、世爻もし休囚せば、禍を得ること軽からず。世爻もし旺相にして另に救応有れば、亦不過多く是非を招くのみ。ただ自ら檢点を加え・政事を勤慎すれば、即ち過失を免るる能し。官鬼世を剋して世旺にして官衰なるは、同様に誹謗を受くるを主る。世衰えて官旺にして、官爻又螣蛇・朱雀に臨むは、必定弾劾の奏章を喫せんと要す。

化進神,沖變合,加官晉爵。世爻旺相,官化進神,官星旺相,世化進神,及世官得地,財化進神,皆有晉爵之徵。爻反吟,入三墓,反覆昏庸。卦得反吟,雖是身動不寧,若得世與官多旺相,一定升遷,世爻若與官星衰者,必遭降罰,降後還憂慮焦灼。世與官星被克者,定有不測之禍。世爻休囚被克化墓者,多反覆立見災非。世爻有氣化墓入墓者,亦主朦朧昏憤。

進神を化出し・沖より合に変ずるは、皆是れ官を加え爵を晋めるの象なり。世爻旺相にして官爻進神を化し、官星旺相にして世爻進神を化し、及び世・官皆地を得て財爻進神を化するは、皆爵秩を晋升するの征兆有り。卦爻反吟を出現し・世爻三墓に落入るは、則ち反覆不定・昏聵無為を主る。反吟卦を占い得るは、是れ身心動蕩安ならずと雖も、ただ世爻と官爻と大多旺相なれば、一定升迁せん。世爻と官星と衰弱なるは、必ず降級の責罰に遭い、職を降ぜられて後なお憂愁焦灼せんと要す。世爻と官星と同じく克制せらるるは、一定意外の禍有らん。世爻休囚して剋を受け又墓に化入るは、事情多く反覆して災禍立ちて現れん。世爻氣有ると雖も墓を化し或いは墓に入るは、亦頭腦昏昧・糊裏糊塗を主る。

世破兄空,居官不久。身衰化鬼,命盡當危。世破世空官空破,在任無多日矣。世衰動而化鬼及化回頭之克者,須防壽命無(堅)。世化官而遇官,政權多攝。世爻旺相,化出官星生合比助世爻者,得權攝。化出官星刑傷克害世者,反受權攝之害也。化出官星拱助比合者,亦主政權攝。

世爻破に遇い・兄爻空に落つれば、官を做して長久する能わず。世身衰弱にして又鬼爻を化出せば、寿数將に尽きんとして危険有らん。世爻破に遇い・世爻空に落ち、或いは官爻空に落ち破に遇うは、任上に待つこと幾天を得ざらん。世爻衰弱にして又発動して鬼爻を化出し、或いは回頭剋を化出するは、寿命の持久し難きを防ぐを須う(原文「无堅」の二字に闕損有り)。世爻官星を化出して卦中又另に官爻有れば、多く他人の職権を兼摂するを主る。世爻旺相にして、化出の官星来たりて世爻を生合し・比助せば、便ち署理兼摂の権を得る能し。化出の官星反って来たりて世爻を刑し・傷り・剋し・害せば、則ち反って別人の職権を代摂するの害を受けん。化出の官星拱扶比合するは、亦政務を兼摂す可きを主る。

世臨官而遇馬,差遣煩勞。官星持日月動加臨驛馬者,多有差遣,日月動爻作財而扶者,差中得利。卦中兄爻發動,日月動爻刑剋世爻者,辛苦賠財,心有望於差遣者,不待驛馬加臨,但遇世動即有差矣。

世爻上に官星に臨みて又駅馬に遇うは、差遣頻繁・奔波労碌を主る。官星日辰・月建或いは動爻に臨みて又駅馬を加臨するは、多く派差有らん。もし日辰・月建或いは動爻財爻を充当して来たりて扶助せば、この一たびの差事はなお能く利を得ん。倘若卦中兄爻発動し、日辰月建と動爻と又來たりて世爻を刑剋せば、則ち是れ白く辛苦一場してなお銭を賠ぐなり。心裡本來即ち派差を盼ずるの人は、其の実必ずしも駅馬の加臨を等つを要せず。ただ世爻発動せば、即ち差事の下り来たる有らん。

官合龍興恩命至。青龍官星持世,或世臨日月,或日月動爻生合世爻,或世臨歲五之爻,或歲五生合世,或世官三合皆為吉兆。大位者上恩特殊,平位者加級超升。財臨福動佳音來。財爻持世及卦中財動,或父母爻休囚空破,若有尊長,切不可以財斷之,須防孝服。

官爻合に逢い・青龍興旺なれば、恩命即ち將に到らんとす。青龍の臨む所の官星世を持し、或いは世爻日辰月建に臨み、或いは日辰月建と動爻と来たりて世爻を生合し、或いは世爻太歳と五爻とに臨み、或いは太歳五爻来たりて世爻を生合し、又或いは世爻と官爻と会して三合を成すは、皆是れ吉兆なり。高位に居るは特別の恩典を得、位卑きは則ち級を加え越えて升る。財爻身に臨み・「子孫」発動すれば、好消息便ち来たらん。不過財爻世を持し或いは卦中財爻発動するの時、もし父母爻正に休囚・旬空・月破に値し、而して家中又尊長の堂に在る有れば、切に一味に財を得と当作りて断ずる可からず。喪服の事有るを防ぐを須う。

如寅月壬午占在任平安否得頤之噬嗑卦。兄弟寅木′,子孫巳火′;父母子水″,妻財未土″世;妻財戌土″世動,官鬼酉金′;妻財辰土″,妻財辰土″;兄弟寅木″,兄弟寅木″應;父母子水′應,父母子水′。有人出此卦而問余曰:今歲占在任之流年,世爻變鬼,我甚憂之、余曰:財休囚得午火生之,自身不妨,須防孝服。彼曰:財非臨虎,如何主孝?余曰:迂也,午日沖動子水,父母被戌土財爻克,世化官空,八九月必見,果於八月丁艱。

寅月壬午日に任上に於て平安なるか否かを占いて、頤卦を得て噬嗑卦に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟寅木(陽爻)・父母子水(陰爻)・妻財戌土(陰爻)世を持して併せて発動・妻財辰土(陰爻)・兄弟寅木(陰爻)・父母子水(陽爻)応を持す。変ずる所の噬嗑六爻は依次に子孫巳火・妻財未土世を持し・官鬼酉金・妻財辰土・兄弟寅木応を持し・父母子水。人有りてこの一卦を拿げて来たりて我に問う。今年任上の流年を占うに、世爻竟に鬼爻を変出せり。我甚だ憂慮す。野鶴老人答えて曰く、財爻休囚と雖も、却って午火日辰の来たりて生ずるを得たり。你本人妨げなし。ただ是れ喪服を提防するを要す。他曰く、財爻又併せて白虎に臨まざるに、怎麼して孝服を主らんや。我曰く、これ即ち迂なり——午日子水父母を沖動し、父母又戌土財爻に剋せられ、加うるに世爻の化する所の官爻正に旬空に値す。八九月間に必ず分曉を見ん。後來果たして八月に父の喪に遭い丁憂せり。

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