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夫婦章第四十三

清 · 野鹤老人 · 第10巻 / 17

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

夫婦之占,亦須分別,或占妻壽,或占夫妻偕老否?或占夫妻和睦否?或占妻有刑傷破敗否?占妾占婢,一卦只占一人,不可概問。 財福生身可遂唱隨之願。應爻合世堪為睦和之兆。 黃金策專以應爻為妻,其故何也?因其身命章中,父子弟兄妻財官鬼,以一卦而兼斷之,設以財為妻者,又以何爻為財帛?不得不以應爻而為妻位。不顧驗與不驗,竟以應爻為妻,雖然以應爻為妻者,亦非全非理也,占妻財爻為重,應爻次之,財爻旺相,應爻空破,仍以吉斷,應爻旺相,財爻空破,即以凶推,應旺財旺,吉而又吉,應破財破,凶而更凶,故以應爻為附和也。

夫婦の事を占うも亦須らく分け開きて問うべし。是れ妻子の寿元を占うか。是れ夫妻能く白頭偕老するかを占うか。是れ夫妻和睦するか否かを占うか。それとも妻子に刑傷破敗の有無を占うか。妾を占い・婢を占うは、一卦はただ一人を占い、籠統に合げて問う可からず。賦文に「財福生身、可遂唱随之願。応爻合世、堪為睦和之兆」と言う。《黄金策》は専ら応爻を以て妻と為す。是れ何の縁故か。それの《身命章》は父母・子孫・兄弟・妻財・官鬼を把りて一卦裡に放りて合げて断ずるに因る。もし妻財爻を以て妻子と作さば、又いずれの一爻を拿げて銭財と作さんや。応爻を把りて権く妻位を充てざるを得ず。それは験するか験せざるかを管せず、一味に応爻を以て妻と為す。応爻を以て妻と為すと説くと雖も、亦併せて全く道理無きにあらず。妻を占うは財爻を以て重と為し、応爻是れ其次なり。財爻旺相にして応爻空破なれば、依旧として吉断を作す。応爻旺相にして財爻空破なれば、即ち凶推を作すを得べし。応旺なり財も亦旺なれば、是れ吉上に吉を加う。応破なり財も亦破なれば、是れ凶上に凶を加う。故に応爻はただ一個の輔助と算す可きのみ。

財爻或旺、或相、或臨日月、或日月動爻生扶及動而化吉,又與世爻相生合者,如占偕老,定然舉案齊眉,若問和睦,必無反目,若問妻命之妍妯入夫門,夫家隨旺,占妾占婢,指而問者,亦同此斷。 財動化兄,失履遺管之嘆,弟兄持世,鼓盆箕踞之悲。 財動化兄者,乃化鬼、化回頭克、化退神、化絕、化墓、化破、化空之類是也,不拘何問,玉碎珠沉。弟兄持世或兄爻動於卦中,或日月臨兄弟以傷財,或兄化財爻,不拘問妻問妾,皆不得長年。

妻財爻或いは旺・或いは相・或いは正に日月に臨み、或いは日月動爻の生扶を得、或いは発動して吉を化し、また世爻と相生相合するは、もし白頭偕老を占わば、夫妻定然案を挙げて眉に斉し。もし和睦を問わば、必ず反目に至らず。もし妻子の命を問わば、このようなの女子は夫門に嫁ぎ入れば、夫家は便ち跟て興旺し起る。妾を占い・婢を占うは、ただ名を指して問えば、亦この弁法に照らして断ず。賦文また「財動化兄、失履遺管之歎。弟兄持世、鼓盆箕踞之悲」と言う——「鼓盆」は《荘子》の妻死して盆を鼓して歌うの典故を用い、両句皆是れ妻を喪するの象なり。いわゆる財動兄を化すは、連て官鬼を化し・回頭剋を化し・退神を化し・絶を化し・墓を化し・破を化し・空を化すのこの一類をも算し入る。問う所いずれの一桩なるかを論ぜず、皆玉碎し珠沈むを主る。兄弟爻世を持し、或いは兄爻卦中に発動し、或いは日月正に兄弟に臨みて来たりて財爻を傷り、或いは兄爻財爻を化出するは、問う所妻なるか妾なるかを論ぜず、皆能く長久せざるを主る。

財旺兄衰終須反目,克財財退必主生離。兄爻持世而財爻旺者,不能克妻,終乘琴瑟,相見如仇。兄爻持世財化退神者,亦同此意,非反目即生離。 酉月辛巳日,占夫婦將來和俁否?得泰卦。 子孫酉金″應  子孫酉金″應 妻財亥水″  妻財亥水″ 兄弟丑土″  兄弟丑土″ 兄弟辰土′世  兄弟辰土′世 官鬼寅木′  官鬼寅木′ 妻財子水′  妻財子水′

賦文に「財旺兄衰終須反目、剋財財退必主生離」と言う。兄爻世を持して財爻旺なるは、兄爻は妻を剋し動かす能わず。夫妻終身共に処ると雖も、却って相見ること仇の如し。兄爻世を持して財爻「退神」を化するも、亦是れこの個の意思なり。反目にあらざれば即ち生離なり。例如酉月辛巳日、夫婦將來能和好する能うか否かを占いて、《地天泰》を得たり。六爻安静なり。六爻は上より下へ、子孫酉金(応)・妻財亥水・兄弟丑土・兄弟辰土(世)・官鬼寅木・妻財子水。

兄爻持世以克妻財,幸財爻亥水酉金生之,財旺難於克害。彼曰:目下不和,將來和好否?余曰:巳日沖動亥水,又臨驛馬,妻財臨馬而暗動,心去難留,生離之象。此人自此之彼,常為此事而占,十有除次,若非兄爻持世,定遇財化退神,後竟生離。黃金策:世為一生之本,應為百歲之妻,此卦世應相生,如鮑宣娶恆氏之斷者,失千里也。

兄爻世を持す。本來妻財を剋傷せんと要す。幸いなるは財爻亥水は酉金の来たりて生ず有り。財旺なれば即ち剋害せられ難し。他問う、眼下不和なり。將來能和好する能うか否か。我曰く、巳日は亥水を沖動し、亥水また正に「駅馬」に臨む。妻財駅馬に臨みて暗動す。心已に走り去れり。留め住る能わず。是れ生離の象なり。这人此より一次次にこの件事の為めに来たりて占い、前後十多回にして、兄爻世を持するにあらざれば、即ち財爻「退神」を化すなり。後來果たして生離せり。《黄金策》に「世為一生之本、応為百歳之妻」と言う。此卦は世応相生す。もしそれに照らして鮑宣の桓氏を娶るがごときの佳偶と断成せば、則ち相差すること千里ならん。

動妻旺相,續絃堪許白頭。卦中財爻多現,若分正庶者,自當以應爻臨財而作正妻之位也,倘被日月動爻沖剋及動而化凶,乃結髮之妻傷也。若得他爻之財旺相、或動而化吉及他爻變出之旺相,相生合世爻者,及再醮之事反遂白頭。如若財爻不臨於應,又以正卦之財為正妻,之卦之財為再娶。

賦文に「動妻旺相、續弦堪許白頭」と言う。卦中財爻多現して、正妻と偏房とを分かつを要するの時は、自然応爻上のあの一重の財爻を以て正妻の位と作す。この一爻もし日月動爻に沖剋せられ、或いは発動して凶を化せば、即ち是れ元配傷損を受けんと要す。もし別の財爻旺相にして、或いは発動して吉を化し、或いは別爻に由りて変出して旺相にして、また世爻と相生相合せば、則ち續娶の事は反って能く白頭して老い到らん。倘若財爻併せて応爻上に落ちざれば、即ち本卦の財爻を以て正妻と為し、変卦の財爻を以て續娶の妻と為す。

妻財克身,非刑傷必然姤悍。妻財克世,世若休囚空破、或墓絕、或動而變凶、或隨鬼入墓,但逢一者天命夭亡。旺財克世,世爻得地者,雖無刑傷,必遭姤悍。 應財生世,非內助即獲外財。卦中但遇財爻生合世爻,亦不可只以和美斷之,問有應在得妻家之財力也,否則內助必善於持家。

賦文に「妻財剋身、非刑傷必然姤悍」と言う——「姤悍」即ち悍妬なり。妻財爻世を剋し、世爻もし休囚・空に逢い・破に逢い、或いは墓に入り・絶に入り、或いは発動して凶を変じ、或いは官鬼に随いて墓に入るは、ただその中の一様を占い着けば、本人即ち夭亡の虞有り。もし是れ旺財の世を剋して世爻自身地を得れば、則ち刑傷の禍無しと雖も、亦必ず一位の悍妬の妻を娶り到らん。賦文また「応財生世、非内助即獲外財」と言う。卦中およそ財爻の世爻を生合するに遇うも、亦一味に夫妻和美と断作る可からず。有るは妻家の財力を得着するに応ずるなり。否ざれば即ち内助の善く家を持するなり。

如巳月丁未日,占夫妻偕老否?得無妄變觀卦。 妻財戌土′  兄弟卯木′ 官鬼申金′  子孫巳火′ 子孫午火′世  動  妻財未土″世 妻財辰土″  兄弟卯木″ 兄弟寅木″  子孫巳火″ 父母子水′應  動  妻財未土″應 滿盤俱是財爻,世爻變出之未土,與世爻相合,此未土之財,乃正妻也,臨日建遇月生扶,不獨偕老,且許賢比周南,果此公美妾十餘,正夫人賢而無妒,夫妻同庚而生,妻活八旬有一,夫年八十二歲。此卦若以世應相沖相剋而斷之,遠如天壤。

例如巳月丁未日、夫妻能く白頭偕老するか否かを占いて、《天雷无妄》を得て《風地観》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財戌土・官鬼申金・子孫午火(世、発動)・妻財辰土・兄弟寅木・父母子水(応、発動)。変卦は依次に兄弟卯木・子孫巳火・妻財未土(世)・兄弟卯木・子孫巳火・妻財未土(応)。満盤皆是れ財爻にして、その中世爻の変出の未土は世爻と相合す。この一重の未土の財才に是れ正妻なり。それ正に未日日建に臨み、又月建の生扶を得て、不但能く偕老せんのみ、なお她の賢徳は《詩経・周南》の称頌する所の后妃に比す可きを許す。後來この位の先生果たして美妾十余人有りて、しかも正夫人は賢恵にして妬まざりき。夫妻同年に生まれ、妻子は八十一歳に活き、丈夫は八十二歳に活きたり。この一卦もし世応の相冲相克に照らして去りて断ぜば、即ち事実と相去ること天壌ならん。

子嗣章第四十四

凡問子嗣,須明告之,或已有子後還生否?或問現在之子,將來可保長年否?或從未生育,終有子否? 易告未來,不告已往,即如占天時,神報將來之旱潦,不言昨日之陰晴雨,若含糊而問,假使從前有子,問後來還可生否?後若不生,神必現無子之卦,不報以前之有,乃現將來之無,斷卦之人,依卦而斷,爾肯服耶?又有現今有子,將來若難存者,神亦現無嗣之卦,爾雖以曰有,神告曰無,神肯阿諛耶?

およそ子嗣を問うは、必ず話を把りて明白に説くを要す。是れ已に兒子有りて、以後なお生むか生まざるかを問うか。是れ現在の兒子將來能く長寿を保ち得るかを問うか。それとも従来生育せずして、終究兒子有るか無きかを問うか。《易》はただ將來を告げて、已往を告げず。譬えば天時を占うがごとき、神明の報ずるは往後の旱涝にして、昨日の是れ陰是れ晴を説き去る能わざるなり。もし含糊に問うて、従前已に兒子有りて、ただ以後なお能く再生するか否かを問わば、則ち將來もし生まざれば、神必然に無子の卦を現出せん——それは你の従前の有を報ぜずして、ただ你の將來の無を現ず。卦を断ずるの人は卦に照らして直に断ず。你肯んじて服さんか。又有現在兒子有りて、將來却って存活し難き有れば、神も亦照樣に無嗣の卦を現出せん。你は有りと説き、神は你に無しと告ぐ。豈に神もまた阿諛奉承を你に為さんや。

即如寅月癸女日,占子嗣多少,得坤之艮。 子孫酉金″世  動  官鬼寅木′世 妻財亥水″  妻財子水″ 兄弟丑土″  兄弟戌土″ 官鬼卯木″應  動  子孫申金′應 父母巳火″  父母午火″ 兄弟未土″  兄弟辰土″ 斷曰:鬼變子孫,子孫變鬼,有一而遇者,皆無子也。此卦兩現,無子之兆。彼曰:少年難於子嗣,自五旬之外,連得四子,長子已六歲矣。余曰:依此卦象,恐俱難存。彼甚不悅,豈知婢妾甚多,三五年內生者生,而死者死,生過九子,並無一存,臨終過侄立嗣,承龍世音。

就きて寅月癸女日に子嗣多少を占いて、《坤為地》を得て《艮為山》に変ず。本卦六爻は上より下へ、子孫酉金(世、発動)・妻財亥水・兄弟丑土・官鬼卯木(応、発動)・父母巳火・兄弟未土。変卦は依次に官鬼寅木(世)・妻財子水・兄弟戌土・子孫申金(応)・父母午火・兄弟辰土。断語は曰く、官鬼は子孫に変じ・子孫は官鬼に変ず。ただ一様を占い着くれば、皆無子を主る。此卦は両様皆現ず。是れ無子の兆なり。他曰く、我年軽の時子嗣艱難にして、五十歳以後接続して四個の兒子を生み、長子は皆六歳なり。我曰く、この卦象に照らして看れば、恐怕皆保ち住むこと難からん。他甚だ高興せず。誰か知らん、他婢妾衆多にして、此の後三五年間に生ずるは生じ・死するは死し、前後九個の兒子を生み過ぎて、竟に一個も存活する無し。終に臨みてただ姪を過継して嗣を立て、香火を接続するを得たり。

福德旺隆,育兒賢德。福德即子孫爻,若旺遇生扶,或臨日月,或帝旺長生於日,或動而化吉,必產賢兒。 子孫衰弱,生子愚痴。子孫多衰弱,必生痴愚之子,衰而被克,休囚無氣,或落絕空破,或動而化凶,或日月動爻沖剋,或父化子,子化父,鬼變子孫,或父空持世,皆生生而不有,子孫逢空不礙,必得子沖空實空之年。覺子曰:黃金策,子化兄,生兒不肖,殊不思化兄及回頭之生,如何不肖?註解又曰:化鬼亦不尚,化鬼者百無一活,先不肖而已耶?

賦文に「福徳旺隆、育児賢徳」と言う。「福徳」即ち是れ子孫爻にして、それもし旺相にして又生扶を得、或いは正に日月に臨み、或いは日辰上に「帝旺」「長生」を坐し、或いは発動して吉を化せば、必ず賢能の兒子を生まん。賦文また「子孫衰弱、生子愚痴」と言う。子孫爻の多半衰弱なるは、必ず癡愚の子を生まん。衰えて又剋せられ、休囚して気無く、或いは「絶」「空」「破」に落ち、或いは発動して凶を化し、或いは日月動爻に沖剋せられ、或いは父母子孫を化し・子孫父母を化し・官鬼子孫に変じ、或いは父母世を持して空に落つるは、皆生みて育たざるを主る。子孫爻空に逢うは併せて事を妨げず。ただ空を沖し・空を実するの年份を待ち到れば便ち子を得る能し。覺子曰く、《黄金策》は「子は兄に化し、児を生みて不肖なり」と講ず。却って想到らざりき、化出の兄弟は正に是れ回頭相生なるに、怎麼して不肖ならんや。注解また「鬼に化するも亦好からず」と言う——官鬼に化するは百に一の活無し。どうしてただ不肖のみならんや。

申月辛卯日,占子嗣,得復卦。 子孫酉金″  子孫酉金″ 妻財亥水″  妻財亥水″ 兄弟丑土″應  兄弟丑土″應 兄弟辰土″  兄弟辰土″ 官鬼寅木″  官鬼寅木″ 妻財子水′世  妻財子水′世 斷曰:身帶吉而子扶,日建沖動上爻子孫而生世,有遠方之子來。彼喜而曰:我於三十七歲有子,已十八矣,因亂失散,至今無所出。余曰:恭喜,明現子從六爻動來生世,此子見歸。彼曰:何時得見?曰:明歲申辰與酉金相合,定然得意而歸。果於次年六月父子相逢。

申月辛卯日に子嗣を占いて、《地雷復》を得たり。六爻安静なり。六爻は上より下へ、子孫酉金・妻財亥水・兄弟丑土(応)・兄弟辰土・官鬼寅木・妻財子水(世)。断語は曰く、世身は吉を帯びて子孫の来たりて扶くる有り。卯日は上爻の酉金子孫を沖動して来たりて世を生ず。遠方の兒子の帰来有るを主る。他高興して曰く、我三十七歳上に一個の兒子を生み、如今十八歳なり。兵乱に因りて失散し、至今再び生育せず。我曰く、恭喜なり。卦中分明に子孫の第六爻より動じて来たりて世を生ずるを現出す。この孩子は回り来たらんと要す。他いずれの時候に能く見るかを問う。我曰く、明年申・辰の期は酉金と相合す。他必定称心如意に帰来せん。果たして第二年六月に父子重逢せり。

財化子,可辨正出庶出。卦有財而無子孫者,須看變出之爻,變爻子孫。庶出也。即斷曰:正無所出,定得偏生。卦有子孫,亦有子孫變爻,又非此論,即變爻之為晚子。倘若正庶俱已生子,而問賢愚者,以正卦之子為正出,變爻之子為庶出。 子化子,須知本宮他宮。子孫化子孫得驗者二:少年無子得此者,應多生子。現有子得此者,乃應多子而多孫。老年無子得此者,扶他人之子而為子,須宜分別化出他宮者,立異姓之子;化出本宮,立族中子。

賦文に「財化子、可辨正出庶出」と言う。卦中に財爻有りて子孫爻無きは、変出の爻を看るを要す。変爻是れ子孫なれば、則ち是れ庶出なり。以て直断す可し。正妻出ずる所無し。必ず偏房の生ず所を得べし。もし卦中本來子孫有りて、另外子孫の変爻有れば、則ちこの条に照らして論ぜず。あの変出の一重は当に晩年の子と作すべし。倘若嫡庶已に皆子を生みて、ただ他們の賢愚を問わば、即ち本卦の子孫を以て嫡出と為し、変爻の子孫を以て庶出と為す。賦文また「子化子、須知本宮他宮」と言う。子孫の子孫を化して応験するは両種有り。少年にして子無きの人この卦を得れば、日后多く兒子を生むを主る。現に子有るの人この卦を得れば、子多く孫も亦多きを主る。老年にして子無きの人この卦を得れば、是れ他人の子を扶養して子と為すなり。なお分別するを須う。化出の爻は他宮に属すれば、立つる是れ異姓の子なり。化出の爻は本宮に属すれば、立つる是れ族中の子なり。

如亥日庚子日,占子孫有無?得屯之節卦。 兄弟子水″  兄弟子水″ 官鬼戌土′應  官鬼戌土′ 父母申金″  父母申金″應 官鬼辰土″  官鬼丑土″ 子孫寅木″世  動  子孫卯木′ 兄弟子水′  妻財巳火′世 此公年已六旬,並無所出,自知易理,得此卦甚喜,以為世爻子孫又化子孫,月建合之,日辰生之,有子必多,豈知子孫化子孫,原非已出,次年三月終於任立侄孫承嗣。

例如亥日庚子日、將來子孫有るか無きかを占いて、《水雷屯》を得て《水沢節》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟子水・官鬼戌土(応)・父母申金・官鬼辰土・子孫寅木(世、発動)・兄弟子水。変卦は依次に兄弟子水・官鬼戌土・父母申金(応)・官鬼丑土・子孫卯木・妻財巳火(世)。この位の先生年已に六十にして、膝下併せて出ずる所無し。他自己も亦易理を懂し、此卦を得て甚だ歓喜し、以て世爻是れ子孫にしてまた子孫を化出し、月建それと相合し、日辰また来たりてそれを生ず。將來必定多子ならんと。誰か知らん、子孫の子孫を化するは原本即ち親生にあらず。第二年三月に他任上に死して、姪孫を立てて嗣を承継せしめたり。

父占子,知其易養,子臨貴,難曰成名。父占子,止知易養,難斷高貴,子孫旺相,剋制官星,子若休囚,馬能食祿,所以易養,否則不難知也。子孫化相,或動而化吉、或臨日月、或日月動爻生扶、或長生帝旺,皆許成人,如休囚空破動而變凶,水泡風燈,至於子孫之富與貴者,旺相一遇生扶,自然富貴,若以科甲科名而斷者,及欺人之法也。

賦文に「父占子、知其易養。子臨貴、難曰成名」と言う。父親を做して兒子を占うは、ただ能く好きか好からざるか養い活けるを知るのみ。他將來貴なるか貴ならざるかを断じ難し。子孫爻旺相なれば即ち官星を克制し、兒子もし休囚せば、官星才に禄を食す能し——故に旺相はただ容易に養い大きくせんを説明するのみ。此外の事は併せて明白に難からず。子孫爻「相」気を得、或いは発動して吉を化し、或いは正に日月に臨み、或いは日月動爻の生扶を得、或いは「長生」「帝旺」を坐するは、皆彼の成人長大を許す。もし休囚・空破に逢い・動じて凶を変ずれば、則ち水泡風灯のごときの頼り住めざるなり。子孫の富と貴に至っては、旺相にして又一たび生扶に遇えば、自然富貴なり。もし此に拠りて即ち人の科甲功名を断ぜば、是れ人を騙すの把戯なり。

黃金策曰:子帶貴人自有登天之日,又日祿貴臨爻,童年拜相。以貴祿臨子孫化鬼者,不為化鬼而為化官,即許登天拜相。餘查天乙貴人臨爻並無祿到。貴人臨馬上有丁巳日見亥水子孫,乃為貴人,與為同官,餘皆不是有祿者,無貴人馬,此信筆妄談也,何嘗經驗,況余屢占子女,若子孫變鬼,萬無一活。

《黄金策》に「子帯貴人、自有登天之日」と言い、又「禄貴臨爻、童年拝相」と言い、また貴人・禄神の子孫に臨みて官鬼を化するは、鬼を化すると算せずして官を化すと算し、即ち彼の登天拝相を許すと言う。我査過せり。天乙貴人の爻に臨むは併せて禄神の同到有らず。貴人の駅馬に臨むは、ただ丁巳日に亥水子孫を見るのこの一種のみ貴人と官星との同臨に算し得て、其余皆非なり。禄有るは又貴人・駅馬無し——これ不過信筆の胡説にして、何嘗真に験証し過ぎたらん。何况我屢次子女の為めに卦を起し、ただ子孫の官鬼に変ずれば、萬に一の活無し。

如亥月丙辰日,占子易養否?得姤之旅卦。 父母戌土′  官鬼巳火′ 兄弟申金′  動  父母未土″ 官鬼午火′應  兄弟酉金′應 兄弟酉金′  兄弟申金′ 子孫亥水′  動  官鬼午火″ 父母丑土″世  父母辰土″世 亥水子孫臨月建五爻,兄動以相生,旺莫旺於此也,若以吉神論之,丙日以亥為貴人,貴莫貴於此也,豈知子爻變鬼,死於次年五月。

例如亥月丙辰日、兒子の好きか好からざるか養い活くるを占いて、《天風姤》を得て《火山旅》に変ず。本卦六爻は上より下へ、父母戌土・兄弟申金(発動)・官鬼午火(応)・兄弟酉金・子孫亥水(発動)・父母丑土(世)。変卦は依次に官鬼巳火・父母未土・兄弟酉金(応)・兄弟申金・官鬼午火・父母辰土(世)。亥水子孫は正に亥月月建に臨みて第五爻に居り、又有兄爻の発動して来たりて生ず。旺に旺して再び旺する能わざるに到れり。もし吉神を論ぜば、丙日は亥を以て天乙貴人と為す。貴も亦貴にして再び貴なる能わざるに到れり。誰か知らん、子孫爻官鬼を変出せり。この孩子は第二年五月に即ち死せり。

黃金策曰:有官鬼無傷,曹彬取印終封爵。覺子曰:官鬼無傷者,必是子孫爻被傷被傷被克休囚無氣,所以不能傷克官鬼,既是如此衰弱之子孫,又封官封爵,餘不信也。又曰:父身有氣,車微顯名。覺子曰:父占子,父為忌神,或動或旺,必於克子,救死不暇,何得顯名?或曰:疑是嬰兒之自占。余曰:嬰兒乃無知無識孩童,占富占貴,全在人之一念,三五歲之嬰孩,可知富貴之念耶?況身命後章有:若卜嬰兒之造化,固知非代占耶。

《黄金策》に「有官鬼无傷、曹彬取印終封爵」と言う。覺子曰く、官鬼の傷無き所以は、必ず是れ子孫爻の傷せられ剋せられ・休囚して気無く、才に官鬼を傷剋し動かす能わざるなり。すでに是れこのようの衰弱の子孫なれば、なお他の官を封じ爵を封ずるを説くは、我信ぜず。它又「父身有気、車微顕名」と言う。覺子曰く、父親の兒子を占うは、父母爻正に是れ忌神にして、それ一たび発動し或いは一たび旺を得れば、必定子を剋す。死を救うも来たり及ばず。どうして顕名に談じ及ぶ能わんや。ある人曰く、この一条は恐怕是れ嬰児の自己の占うならん。我曰く、嬰児是れ無知無識の孩童にして、富を占い貴を占うは全て人の一念の間に在り。三五歳の娃娃に、富貴の念頭有ることを得んや。何况《身命章》の後文に另外「若し嬰児の造化を卜せば」の一句有れば、見るべし、嬰児を占うは本來即ち大人の代占なり。どうして是れ嬰児の自占ならん。

代占六親,不宜世爻化鬼。占父母、兄弟、妻妾、兒孫,先看世爻,雖占六親,常有帶出自身之凶者,世爻化鬼、化回頭克、休囚化空破墓絕及隨鬼入墓,日月同克,休問他人,且防自己。 雖問父母,亦有應兒孫。常見占父母之卦爻中帶出刑傷兄弟兒孫妻妾者,有占兒孫亦有兼應父母兄弟妻妾者,不可不知。此謂占此而應彼也。此論前已表明,餘占而屢見也。

賦文に「代占六親、不宜世爻化鬼」と言う。父母・兄弟・妻妾・兒孫を占うは、皆先に世爻を看るを要す。占う所是れ六親と雖も、卦中却って常に卦を問うの人自身の凶兆を帯し出す。世爻官鬼を化し・回頭剋を化し、或いは休囚にして空を化し・破を化し・墓を化し・絶を化し、及び官鬼に随いて墓に入り・日月一斉に来たりて剋するは、則ち別に去りて別人を問う勿れ。先に自己を防げ。賦文また「雖問父母、亦有応児孫」と言う。常に父母を占うの卦裡に兄弟・兒孫・妻妾を刑傷するを帯し出すを見、亦有兒孫を占い而して兼ねて父母・兄弟・妻妾に応ずる有り。知らざる可からず。これ即ち此を占いて彼に応ずと叫ぶなり。この個の道理は前文已に講明せり。我卦を占うの時屢々見たり。

學業章第四十五

儒業者,父母世爻同旺,終須變化成龍。日月動爻相生,定是王家儲器。世爻父母皆宜旺相,或動而變吉、或父母持世、日月動爻生合世,攀龍附鳳,指日可期。 財動卦中,青燈不久。子孫持世,自首無成。財動克文章,讀書中道而廢。子動無官之象,皓首必不成功名。

読書のこの一条の路を走るは、賦文に「父母世爻同旺、終須変化成龍。日月動爻相生、定是王家儲器」と言う。世爻と父母爻と皆旺相に宜しく、或いは発動して吉に変じ、或いは父母世を持し、或いは日月動爻世爻を生合せば、則ち龍に攀り鳳に附き・飛黄騰達は指日に待つ可し。賦文また「財動卦中、青灯不久。子孫持世、白首无成」と言う。財爻発動して父母文書を剋せんと要すれば、読書即ち半途にして廃せん。子孫発動は是れ官星無きの象にして、白首に到るも亦功名を挣い来たる能わず。

九流者,財興官旺,道重人欽。兄動世衰,有毀無譽。財持世,官持世,財官世爻皆宜得地。卦中兄爻持世,只可餬口,難許成家。覺子曰:古以九流,皆以官鬼為吉,殊不知天師家及驅邪治鬼之家,巫師醫家,皆以子旺,能於治鬼,必以子孫持世及子孫發動而為吉也。 百工皆以財為用神,子孫元神,最忌兄爻持世及兄爻旺動者,勞碌終身,餘以求財章同斷。以上皆不宜世爻空破墓絕休囚諸事無成。世若休囚,而又隨鬼入墓及受日月動爻沖剋,或動而化鬼化絕化克者,不唯學業難成,且防不測。

九流百業を做するは、賦文に「財興官旺、道重人欽。兄動世衰、有毀无誉」と言う。財爻世を持し・官爻世を持するは皆好し。財・官と世爻と皆地を得るに宜し。卦中もし是れ兄爻世を持せば、即ちただ糊口する能くするのみ、成家立業を望み難し。覺子曰く、古人は九流の業は一概に官鬼を以て吉と為すと講ず。却って知らず、天師の一門及び邪を駆り鬼を治するの人・巫師・医家は、皆子孫の旺盛を要して才に鬼を制し得住す。必ず子孫の世を持し或いは子孫の発動を以て吉と為さんを須う。百工匠作に至っては、一律に妻財を以て用神と為し・子孫を以て元神と為す。最も兄爻の世を持し或いは兄爻の旺動を忌む。是れ労碌終身の命にして、我それを把りて《求財章》と同様に看待す。以上の各業皆世爻の空・破・墓・絶或いは休囚に宜しからず。否ざれば諸事成る無し。世爻もし休囚にして又官鬼に随いて墓に入り、及び日月動爻に沖剋せられ、或いは発動して鬼を化し・絶を化し・剋を化するは、不但學業成り難きのみ、なお不測の禍を防ぐを要す。

治経章第四十六

占以金作春秋,毛詩為木,書經為水,火為禮記,土為易經。覺子曰:不可概問,須指定而卜之,禱於神曰:我習此經何如? 父旺官興,王家棟樑。世空子動,蓬華寒儒。官鬼持世,父動相生,或日月臨父母生世,或官爻旺相、父爻持世,及世爻動而化吉,皆飛騰變化之兆。世空世破,及動而變凶,或子孫財爻持世,父母官鬼空破,須宜另於一經處,誠心再卜。

いずれの一部の経を治するかを占うは、金爻を以て《春秋》に配し、木爻を以て《毛詩》に配し、水爻を以て《書経》に配し、火爻を以て《礼記》に配し、土爻を以て《易経》に配す。覺子曰く、以て籠統に合げて問う可からず。必ず一経を指定して来たりて卜し、神に向りて祝告して「我この一部の経を修習する如何」と曰わんを須う。賦文に「父旺官興、王家棟梁。世空子動、蓬華寒儒」と言う。官鬼世を持して父母発動して来たりて生じ、或いは日月正に父母に臨みて来たりて世爻を生じ、或いは官爻旺相にして父爻世を持し、及び世爻発動して吉を化するは、皆是れ飛騰変化の兆なり。世爻もし空に逢い破に逢い、或いは発動して凶に変じ、或いは子孫・妻財世を持して父母・官鬼空破なれば、即ち当に另に一経を換え、誠心にして再び卜すべし。

如酉月丙子日,占木經能發否,得益之觀。 兄弟卯木′應  兄弟卯木′ 子孫巳火′  子孫巳火′ 妻財未土″  妻財未土″世 妻財辰土″世  兄弟卯木″ 兄弟寅木″  子孫巳火″ 父母子水′  動  妻財未土″應 斷曰:卦中旺官合世,不宜初爻朱雀子水文章動化未土回頭之克,宜於改經。彼問:宜改何經?余曰:古法餘占不驗。意欲何經,再占一卦。即卜易經。得天火同人: 子孫戌土′應  子孫戌土′應 妻財申金′  妻財申金′ 兄弟午火′  兄弟午火′ 官鬼亥水′世  官鬼亥水′世 子孫丑土″  子孫丑土″ 父母卯木′  父母卯木′

例如酉月丙子日、木に属するの《毛詩》を修習して能く発達するか能わざるかを占いて、《風雷益》を得て《風地観》に変ず。本卦六爻は上より下へ、兄弟卯木(応)・子孫巳火・妻財未土・妻財辰土(世)・兄弟寅木・父母子水(発動)。変卦は依次に兄弟卯木・子孫巳火・妻財未土(世)・兄弟卯木・子孫巳火・妻財未土(応)。断語は曰く、卦中旺相の官星は世爻と相合す。本來是れ好事なり。奈何初爻の「朱雀」子水は正に是れ文章の爻にして、それ一たび発動すれば却って未土を化出して回頭して来たりて剋す。故に別経を改め治するに宜し。他当にいずれの一経に改むべきかを問う。我曰く、古法のあの套の五行配経は、我占う過ぎて併せて霊験せず。你想う所いずれの一経を治するかは、即ち再び一卦を占え。於是先に《易経》を卜して、《天火同人》を得たり。六爻安静にして、上より下へ、子孫戌土(応)・妻財申金・兄弟午火・官鬼亥水(世)・子孫丑土・父母卯木。

余曰:旺官持世,難以為吉。父臨月破,宜再更之。又占書經,得豐之離: 官鬼戌土″  動  妻財巳火′世 父母申金″世  官鬼未土″ 妻財午火′  父母酉金′ 兄弟亥水′  兄弟亥水′應 官鬼丑土″應  官鬼丑土″ 子孫卯木′  子孫卯木′ 旺父持世,官動生之,因今日子日沖午火傷金,此經相宜。下科壬子沖去午火,管許高發,果於子科中魁。

我曰く、旺相の官星世を持す。反って吉と説き難し。父母爻また「月破」に逢う。なお当に再び改むべし。於是又《書経》を占いて、《雷火豊》を得て《離為火》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼戌土(発動)・父母申金(世)・妻財午火・兄弟亥水・官鬼丑土(応)・子孫卯木。変卦は依次に妻財巳火(世)・官鬼未土・父母酉金・兄弟亥水(応)・官鬼丑土・子孫卯木。旺相の父母世を持し、官鬼発動して来たりてそれを生ず。又今天是れ子日に因りて、子水午火を沖去し、午火便ち申金を傷り着かず。見るべし、この一経最も相宜なり。下一科是れ壬子年にして、子水午火を沖去す。包管高に中らん。後來他果たして子年のあの一科に魁を奪えり。

延師章第四十七

父爻旺相,就而正焉。父母爻既為師長,又為詩書。延師受教,即以此爻為用神,宜旺相或臨日月及動而化吉。如若休囚空破絕及動而化凶,有素食之譏,無師資之益。 世位相生,博約善誘。父旺生合世爻,成人有德,若克世爻,而世爻得地者,有責成之功。世若休囚,必受師尊之累。

賦文に「父爻旺相、就而正焉」と言う。父母爻はすでに師長を代表し、又詩書を代表す。老師を請い教を受くるは、即ちこの一爻を以て用神と為し、それの旺相・或いは正に日月に臨み・或いは発動して吉を化するに宜し。もし休囚・空に逢い・破に逢い・絶に入り、或いは発動して凶を化せば、則ちただ一個の飯を白く喫するの譏評に落ちるのみ、師資の益を得る能わず。賦文また「世位相生、博約善誘」と言う。父母爻旺にして世爻を生合するは、學生成人して徳有り。もし父爻世を剋して世爻自身地を得れば、反って督責成就の功有り。世爻もし休囚せば、必ず師長の累を受けん。

父入墓中,懶於教訓。父爻入三墓及臨絕者,若非偷安懶惰,定是師不授教。 財臨世上,懦弱不嚴。財爻持世乃我克父母,若非師不嚴,定是我師畏凌。 鬼化文書克世,訟由乎學。鬼動化父母,沖剋世爻,異日必主爭訟,能使日月動爻制服鬼爻,亦不相宜,此何故也?神兆機於動。目前雖可制服,他日鬼逢生旺必見災。非不唯鬼動化父,但繫鬼動克世,或世動變凶,皆不宜從。

賦文に「父入墓中、懶于教訓」と言う。父爻三墓に入り或いは「絶」地に臨むは、老師の安を偷み懶惰するにあらざれば、即ち根本肯んじて業を授けざるなり。賦文に「財臨世上、懦弱不厳」と言う。財爻世を持すは即ち我の父母を剋するなり。老師の管教厳ならざるにあらざれば、便ち老師反って我を怕る。賦文に「鬼化文書剋世、訟由乎學」と言う。官鬼発動して父母を化出して来たりて世爻を沖剋するは、日后必ず學を求むるに因りて争訟を起さん。就中日月動爻を靠りて鬼爻を制服する能くするも、亦依旧宜しからず——是れ何の縁故か。神機は動爻に顕す。眼下は圧し得住すと雖も、他日鬼爻一たび生旺に逢えば即ち災を見ん。ただ鬼動して父を化するのみならず、およそ鬼動して世を剋し、或いは世爻動じて凶に変ずるは、皆跟从するに宜しからず。

月扶世爻日助,青出於藍。世爻旺相,或父母持世,或官星持世,日月動爻生扶,及世爻動而化吉,必有長進,青出於藍。 動衰變旺,先惰後勤。動旺變衰,先勤後怠。父化父而殊經,父化財而多病,化鬼顯貴之交,父化兄貪財好利。 三合連年受教,六沖半載難留。世與父爻兼日月作三合者,情同父子,連年受業,門牆始終成就。卦得六沖,或世克父爻,或父爻克世者,彼此不投,難收一發之功。

賦文に「月扶世爻日助、青出于藍」と言う。世爻旺相にして、或いは父母世を持し、或いは官星世を持し、日月動爻の生扶を得、及び世爻発動して吉を化するは、學業必ず長進有り、青は藍より出づ。賦文また「動衰変旺、先惰後勤。動旺変衰、先勤後怠」と言う。父爻の父爻を化するは、中途に於て治する所の経を改換するを主る。父爻の財爻を化するは、老師多病を主る。父爻の官鬼を化するは、顕貴を結交するを主る。父爻の兄弟を化するは、老師の財を貪り利を好むを主る。賦文に「三合連年受教、六沖半載難留」と言う。世爻と父爻と再加えて日月湊りて三合を成すは、師生情は父子に同じく、連年業を受け、入門より成就に到るまで始終一の如し。もし卦「六沖」を得、或いは世爻父爻を剋し、或いは父爻世爻を剋すれば、彼此投縁せず。連て一年半載の功夫も亦收め到る能わず。

父為子而延師者,應為西席,世乃東家,宜世應相生合,不宜相剋相沖,應生世,我得其益,應爻空破,延之不就,應動他有變,世空我意不專。 覺子曰:雖以世應為主,父爻不可缺之,父旺與子孫相合,名實兼收,父動克子孫,無益有害,子動化克,不宜延之,子動化鬼,速宜辭絕。

父親を做して兒子に替りて老師を延請するは、応爻は西席先生を代表し、世爻は東家主人を代表す。世応相生相合に宜しく、相冲相克に宜しからず。応爻世を生ずれば、我あの辺は益を得。応爻空破なれば、請うも亦請い来たる能わず。応爻発動すれば、相手は另外卦を変ず。世爻空に落つれば、是れ我自己の心意専ならざるなり。覺子曰く、世応を以て主と為すと雖も、父母爻も亦欠く可からず。父爻旺にして子孫爻と相合するは、名と実と兼ねて收む。父爻発動して子孫を剋するは、請えば害有りて益無し。子孫爻発動して回頭剋を化するは、聘請するに宜しからず。子孫爻発動して官鬼を化するは、急いで辞退するを要す。

如寅月戊午日,占子從師。 兄弟巳火′  兄弟巳火′世 子孫未土″  子孫未土″ 妻財酉金′應  妻財酉金′ 妻財申金′  官鬼亥水′應 兄弟午火″  子孫丑土″ 子孫辰土″世  動  父母卯木′ 子動化克,不宜從之,不聽。後因師責,逃至橋頭,跌折右足。

例如寅月戊午日、兒子のこの位の老師に跟て書を読む如何を占う。六爻は上より下へ、兄弟巳火・子孫未土・妻財酉金(応)・妻財申金・兄弟午火・子孫辰土(世、発動)。変卦は依次に兄弟巳火(世)・子孫未土・妻財酉金・官鬼亥水(応)・子孫丑土・父母卯木。子孫爻発動して回頭剋を化す。この位の老師に跟从するに宜しからず。主人は聴かざりき。後來孩子は老師に責罰せられ、橋頭に逃げて、右腿を跌き断えり。

求名章第四十八

野鶴曰:凡占小考,當見占得吉卦,後竟道考無名,何也?動之應近而不應遠,已應府縣之有名也,必須先占縣者,再占府考,又占道考,但得吉卦者,許榜上有名。若有卦而不吉者,勿望道考而成名也。

野鶴曰く、およそ小考を占うに、常に吉卦を占い得るを見て、後來道試は却って榜上に名無し。是れ何の縁故か。動爻の応験は近きに応じて遠きに応ぜず。あの吉卦は已に県試・府試の名有る上に応じたるなり。故に必ず先に県試を占い、再び府試を占い、又道試を占い、毎一場皆吉卦を得て、才に彼の榜上に名有るを許す。もしいずれの一場の卦吉ならざれば、則ち道試に到りてなお名を成す能うを指望する勿れ。

童試章第四十九

父旺官興,堪期首選。官衰父發,亦論掄收。官星持世,得日月動爻相生相合,道選無疑。父爻持世,得日月動爻相生相合者,亦要官星有氣,始許成名。 子興財發於卦中,難游泮水。子動克官,財動克父,或持於世爻者皆不宜也。 世破身空兼墓絕,再奮芸窗。世爻空破墓絕,或被日月動爻沖剋及動而變凶者,不能遂志。

賦文に「父旺官興、堪期首選。官衰父発、亦論掄収」と言う。官星世を持して日月動爻の相生相合を得るは、選ばるるに疑い無し。父爻世を持して日月動爻の相生相合を得るは、なお官星の気有るを要して、才に名を成すを許す。賦文に「子興財発于卦中、難遊泮水」と言う——「遊泮」は考え中りて入學するを指す。子孫発動して官星を剋し、妻財発動して父母を剋し、或いはこの両者世を持するは、皆相宜ならず。賦文に「世破身空兼墓絶、再奮芸窗」と言う。世爻空に逢い・破に逢い・墓に入り・絶に入り、或いは日月動爻に沖剋せられ、及び発動して凶に変ずるは、この一科は志を遂ぐる能わず。只好書窗下に回りて再び発奮を作さん。

父旺遭傷,收而復棄。沖中逢合,見棄復收。父母旺相,若化休囚空破墓沖,若得日月動爻相合者,謂之沖中逢合必獲績取。 父衰變旺,愈出愈奇。爻化退神,日長日短。父衰動而化回頭生、化進神,文章得意勝於前。皆不宜化退神,化退神者,前篇稍遂,後勁不力,衰化退神及化克化空破墓絕或回頭克者,窗下午日長,場中一日短。

賦文に「父旺遭傷、収而復棄。沖中逢合、見棄復収」と言う。父母爻本來旺相にして、もし休囚・空・破・墓・沖を化成せば、即ち是れ取中して又黜落せらるるなり。もし能く日月動爻の来たりて相合するを得れば、これを「沖中逢合」と叫び、終究は是れ取中なり。賦文また「父衰変旺、愈出愈奇。爻化退神、日長日短」と言う。父爻衰弱にして発動して回頭生を化し・「進神」を化するは、文章は做すれば做するほど得意にして、後場は前場に勝れり。各種の情形皆「退神」を化するに宜しからず。退神を化するは、前の一篇はなお順手と算するも、後面は即ち勁を使い上ぐる能わず。衰えて退神を化し、及び剋を化し・空を化し・破を化し・墓を化し・絶を化し或いは回頭剋を化するに至っては、窗下に苦讀する時は日子の太だ長きを嫌い、考場に文を作る時又一天の太だ短きを嫌わん。

如亥月丙戌日,占道考,得豐之革卦。 官鬼戌土″  官鬼未土″ 父母申金″世  動  父母酉金′ 妻財午火′  兄弟亥水′世 兄弟亥水′  兄弟亥水′ 官鬼丑土″應  官鬼丑土″ 子孫卯木′  子孫卯木′應 父母持世化進神,日建作官而生世,文章愈出愈奇,後勝於前,定蒙首選,果取案首。

例如亥月丙戌日、道試を占いて、《雷火豊》を得て《沢火革》に変ず。本卦六爻は上より下へ、官鬼戌土・父母申金(世、発動)・妻財午火・兄弟亥水・官鬼丑土(応)・子孫卯木。変卦は依次に官鬼未土・父母酉金・兄弟亥水(世)・兄弟亥水・官鬼丑土・子孫卯木(応)。父母世を持して「進神」を化し、戌日日建また官星を作して来たりて世爻を生ず。文章は出ずれば出ずるほど奇にして、後場は前場に勝る。定能く首選に取られんを蒙らん。後來果たして案首に考えたり。

歳科考章第五十

父宜旺相,最忌休囚;官宜生身,不宜克世。父與世爻旺相及得日月動爻生扶及動而化吉,全無破綻者,定考超等。若此兩爻旺相而逢生上等;旺而無生,相而遇扶,無刑沖剋破者次之;有一而遇刑沖剋者又次之;世爻受克,教刑不免;世父同受克,劣等無疑。

賦文に「父宜旺相、最忌休囚。官宜生身、不宜剋世」と言う。父母爻と世爻と皆旺相にして、又日月動爻の生扶を得、或いは発動して吉を化し、全く破綻無きは、一定超等に考えん。この両爻旺相にして又生に逢うは、上等に列す。旺にして生無く・相にして扶を得・刑沖剋破無きは次の一等。両者の中に一爻の刑沖剋に遇上する有るは、又次の一等。世爻剋を受くるは、教官の責罰を挨るを免れず。世爻と父爻と一同に剋を受くるは、必ず是れ劣等にして疑い無し。

野鶴曰:此云是也,亦要人之通變,觀其世父兩爻輕重而言之,卦之全美世父兩爻有生扶,而六沖變沖反吟伏吟動變克化絕即是破綻。父爻受克而無救,難免塗鴉;世爻受克而有扶,亦業姑許。 覺子曰:此以父爻之旺衰而列等第是也,易之卦得進神考於上等,退而考下等,假使卦無進退之神,何以定之?

野鶴曰く、この話是れ対なり。但しも要して人に通変を知らしめ、世・父の両爻孰れ軽く孰れ重きを看て以て定めん。卦象即ち全美にして世父両爻皆生扶有るも、ただ「六沖」・変出の沖卦・「反吟」「伏吟」に遇上し、或いは動じて剋に変じ・絶を化せば、則ち是れ破綻なり。父爻剋を受けて救い無きは、文章潦草にして棄てらるるを免れ難し。世爻剋を受けて另に扶助有るは、亦なお勉强取中す能し。覺子曰く、父爻の旺衰に照らして来たりて等第を排定するは、これ是れ対なり。しかるに《易》卦は「進神」を得れば上等に考え・「退神」を得れば下等に考う。仮使一卦すでに進神無く亦退神無ければ、又何を把りて以て定めんや。

如申月乙巳日,占歲考,得大過之鼎卦。 妻財未土″  動  子孫巳火′ 官鬼酉金′  動  妻財未土″應 父母亥水′世  官鬼酉金′ 官鬼酉金′  官鬼酉金′ 父母亥水′  父母亥水′世 妻財丑土″應  妻財丑土″ 斷曰:財動克父,乃不通變之論也。此卦乃亥水父爻持世,申月生之,父旺而身亦旺,巳日沖之,為暗動,未土財爻雖動,喜其生助酉金,酉官生世,名為接續相生,一定篇篇華錦。財生官旺優等。後果取超等補稟。野鶴曰:大凡卦遇六沖變沖及六爻亂動,父旺世旺,還考平等。倘若父衰受刑剋及世爻休囚受克及變凶者,孫山無疑。

例如申月乙巳日に歳考を占いて、《沢風大過》を得て《火風鼎》に変ず。本卦六爻は上より下へ、妻財未土(発動)・官鬼酉金(発動)・父母亥水(世)・官鬼酉金・父母亥水・妻財丑土(応)。変卦は依次に子孫巳火・妻財未土(応)・官鬼酉金・官鬼酉金・父母亥水(世)・妻財丑土。断語は曰く、一たび財動を見れば即ち父を剋すと説く。これ是れ通変を知らざるの論調なり。此卦は亥水父爻世を持し、申月来たりて生ず。父旺にして世身も亦旺なり。巳日それを沖す。是を「暗動」と為す。未土財爻発動と雖も、可喜なるはそれ転じて去りて酉金を生助し、酉金官星また来たりて世を生ず。これを「接続相生」と叫ぶ。文章一定篇篇錦繍ならん。財は官を生じ・官は又旺す。当に優等に取るべし。後來果たして超等に考え、廩生を補せり。野鶴曰く、大凡卦「六沖」に遇い・変出の沖卦及び六爻乱動するは、即ち父旺世旺なるも、不過一個の平等を考うるのみ。倘若父爻衰弱にして刑剋を受け、世爻休囚にして剋を受け或いは凶に変ずれば、則ち必定名は孫山に落つるなり。

飛神無助身無克,榮辱無施。父爻出現,不旺不衰,雖無生扶,亦無剋制而世爻不被沖剋者,可保平等。 伏藏旺相也遭傷,賞罰不定。 如午月乙卯日,占歲焉,得地天泰卦。 子孫酉金″應  子孫酉金″應 妻財亥水″  妻財亥水″ 兄弟丑土″  兄弟丑土″ 兄弟辰土′世  兄弟辰土′世 官鬼寅木′  官鬼寅木′ 妻財子水′  妻財子水′

賦文に「飛神无助身无剋、荣辱无施」と言う。父爻卦中に出現し、旺ならず亦衰えず、生扶無しと雖も、亦克制無し、而して世爻又沖剋せられざるは、以て一個の平等を考え保つ可し。栄を談ずるに及ばず亦辱を談ずるに及ばず。賦文また「伏蔵旺相也遭傷、賞罰不定」と言う。例如午月乙卯日に歳考を占いて、《地天泰》を得たり。六爻安静なり。六爻は上より下へ、子孫酉金(応)・妻財亥水・兄弟丑土・兄弟辰土(世)・官鬼寅木・妻財子水。

午火月建為父母,而卦中之巳火伏藏於寅木之下,旺而又遇飛神之生,爻逢六合,只不宜日辰克世,發落之日,承宗師面叱念,字法古筆,姑取三等,後悔之。此巳午之火,非又旺也及字端邊,但此卦雖多逢,事卻少見,存之為法。

午火月建即ち是れ父母にして、しかも卦中の巳火は二爻寅木の下に伏蔵し、すでに旺にして又飛神の来たりて生ずるを得、卦また「六合」に逢う。ただ卯日日辰の来たりて世爻を剋するに宜しからず。発落して名次するのあの日に、學台当面訓斥し、彼の字法古人の筆意を倣うに念を置きて、姑且三等に取りて、事後他甚だ後悔せり。ここに説く所の巳火・午火は、其の実併せて真の旺と算せず。応験の処はただ字体の端正なるか否かのこれら細節上に落ちたり。このようなの卦は常に遇うと雖も、このようなの事は却って見ること少なし。姑且記し留めて以て一条の成法と作さん。

以上總而言之,父與世爻旺相遇生扶為上,略有破綻者次之,刑傷有救者又次之,刑傷無救而輕者又次之。世爻父爻被刑沖剋破而重者,劣等必矣。全要通變,須卦之吉凶兼用神衰旺之輕重也。

以上の各条を総括す。およそ歳考の等第を占うは、「父母」爻と「世」爻と皆旺相の地に処りて又生扶を得るは、是れ上等の格局なり。両爻好しと雖も略々瑕疵有るは次の一等。刑傷を受けて却って另に救応有るは再び次の一等。刑傷を受けて救応無く、但し傷うること重からざるは又次の一等。もし「世」爻と「父母」爻と同時に刑せられ・沖せられ・剋せられ・破せられて、而且傷うること甚だ重ければ、則ち必定劣等に落ちん。この類の卦を断ずるは全て霊活変通に在り。すでに整卦吉凶の大勢を看るを要し、亦「用神」の衰旺程度の軽重を兼ねて顧みるを要す。

增稟章第五十一

覺子曰:占稟若不得其秘,而望靈者少也,何也?占稟用財,財乃文章之忌神,不知其竅,卜歲焉而兼問稟,財爻若旺,父母受傷,則如休囚如何得稟?餘有法也,先占歲科之吉凶,再占一卦而問稟,即其秘也。

增删する者李文輝(覺子)自ら述べる。能く廩生の名額を補し上ぐるか否かを占うは、もしその中の訣竅を掌握せざれば、霊験を指望するは極めて少なし。何を以てか。廩稟を占うは「妻財」爻を用いて「用神」と作すを要す。しかも財爻は恰恰「父母」文書の爻の忌神なり。この個の関竅を懂さざるの人は、歳考を占うの時順帯して補稟を問う。卦中財爻一たび旺すれば、父母爻即ち傷を受けん。父母すでに休囚せば、又怎麼して廩稟を補し上ぐる能わんや。我另に弁法有り。先に一卦を占いて歳考・科考の吉凶を定め、再び另に一卦を起して専ら補稟を問う。これ即ちその中の秘訣なり。

稟以財爻為用神,財爻持世或動而生世為吉,與求財章同斷。有稟而恐換者,忌兄弟持世,兄爻發動及財逢空破墓絕,動而變凶者,有失也,如官鬼兄爻克世者,輕則草糧,重則道罰,倘卦中三合兄局者,亦主草糧。

補稟は「妻財」爻を以て「用神」と為す。財爻世を持し、或いは発動して来たりて世爻を生ずるは、皆吉象に属す。判法は《求財章》と相同じ。已に廩を食して人の頂換するを被るを怕るるは、「兄弟」爻の世を持するを忌み、亦兄爻の発動を忌み、及び財爻の旬空に落ち・月破に遇い・墓に入り・絶に逢い、或いは発動して凶爻を変出するは、皆喪失する所有るを主る。もし「官鬼」爻或いは兄弟爻来たりて世爻を剋せば、軽きは不過廩粮を停給するのみ(原文は「草粮」と作る)、重きは提學道の責罰を受くるを要す。倘若卦中に三支の爻の会して兄弟局を成す有れば、同様に粮を停むを主る。

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