Libo

愛憎の賦

宋 · 徐子平 · 第15巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

富莫富於純粹,貧莫貧於戰爭;貴莫貴於秀實,賤莫賤於反傷。

最も富なるは五行・純粋に若くは無し、最も貧なるは干支・交戦に若くは無し。最も貴なるは秀気・結実に若くは無し、最も賤なるは用神・反対に所に傷せらるるに若くは無し。

文辭稱辨,貴馬會於學堂。錦繡文章,火木合於性情。深謀遠慮,德性居沉靜之宮。術業精微,帝座守文章之館。

言辞・善弁・文采・称すべきは、是れ貴人と驛馬とが学堂の位に会するなり。文章・錦繍なるは、是れ火と木とが相合して性情に見ゆるなり。深謀・遠慮なるは、是れ徳性の神が沈静の宮に居るなり。技芸・学業・精微なるは、是れ帝旺の座が文章の館に守るなり。

吉福生旺祿馬,全要精神。魁罡有靈變之機。離(火)坎(水)乃聰明之戶。貴人祿馬,宜逢劫刃,空亡奇遠。

吉神・福神及び生旺・禄馬は、全く須く其れらに精神有るや無きやを看るべし。魁罡は自ずから霊活・応変の機竅有り。離位の火と坎位の水とは、是れ聡明の出ずる所の門戸なり。貴人と禄馬とは、宜しく劫財・陽刃の来りて激発するに遇上すべく、却って当に空亡を遠く離れて乃ち奇と算すべし。

長生,招君子之可愛。衰敗,遇小人之憎嫌。四柱斗亂兮,不仁不義。五行相生兮,為孝為忠。

長生の地に落つるは、君子の喜愛を招き得。衰敗の地に落つるは、小人の憎嫌に遭う。四柱が互相・争闘・混乱するは、不仁・不義なり。五行が彼此・相生するは、能く孝し能く忠なり。

印綬在刑沖之內,心亂身忘。日時居墓庫之中,憂多樂少。日干旺,而災咎寡。財命衰,而惆悵多。

印綬が刑冲の内に落つるは、心緒・紛乱して自ずから持する能わず。日柱・時柱が墓庫の中に居るは、憂多くして楽少なし。日干・旺のは灾咎は就ち少なく、財と命とが皆衰ゆるは惆悵は就ち多し。

衣食奔波,旺處遭刑。利名成敗,貴地逢傷。平生禍福,賴於一時;一世吉凶,憑於氣運。

衣食の為に奔波するは、是れ正に旺処に当たりて却って刑に遭いしなり。名利・時に成り時に敗るるは、是れ正に貴地に在りて却って傷に逢いしなり。一生の禍福は、全く生時の彼の一刻に係す。一世の吉凶は、全く大運の気数に憑る。

福有氣而變通陞遷。歲剋運凶,無氣而人離散。大運凶,而生百禍。流年吉,而除千殃。

福神が気有りて能く変通するは、就ち昇遷・志を得。太歳が去りて大運を剋して凶を成し、福神が又た気無ければ、家人は便ち須く離散せんと要す。大運・凶のは、百般の禍事を生出す。流年・吉のは、能く千種の灾殃を除去す。

無絕至絕,財命危傾。本主得生,利名稱遂。三合六合,逢之吉重禍輕。七殺四凶,遇之禍深福淺。

本来・絶えざるも忽然として絶地に走り到るは、財と命とが皆須く危傾せんと要す。日主が生扶を得着するは、名と利とが皆称心・如意なり。三合・六合に逢上するは、吉は就ち重くして禍は就ち軽し。七殺及び四凶の神に遇上するは、禍は就ち深くして福は就ち浅し。

加官進職,定因祿會之年。廣置根基,必是合財之地。歲君沖壓主凶災。大運受傷殊少吉。

官を加え職を進むるは、定めて禄神の会合する彼の一年に在り。広く産業・根基を置くは、必ず財星を合起する彼の一歩の運に在り。太歳が冲せられ圧せらるるは、凶灾を主る。大運が傷を受けたるは、少なく吉有り。

歲宜生運,運喜生身;三位相生,一年稱意。財官俱旺,應顯達於仕途。財食均縈,豈淹留於白屋。祿入聚生之地,富貴可知。馬奔祿旺之鄉,榮華可斷。

太歳は宜しく大運を生ずべく、大運が又た日主を生ずるを喜ぶ。太歳・大運・日主の此の三位が彼此・相生せば、彼の一年は便ち称心・如意なり。財と官とが皆旺なるは、当に仕途の上に於て顕達すべし。財と食とが均しく纏繞するは、怎様に能く久しく白屋・寒門に困せんや。禄が聚気に進入して我を生ずるの地なるは、富貴・知るべし。驛馬が禄旺の郷に奔到するは、栄華・断ずべし。

欲取交關利息,須尋六合相扶。財官帶祿朝元,定主安然獲福。月衰時旺,早歲豐肥。木重土輕,終身漂盪。

交易・売買の上に於て利息を取得せんと想うは、須く六合の来りて相扶するを尋ぬべし。財と官とが禄を帯びて本元に朝向するは、定めて安然・福を得るを主る。月柱は雖も衰ゆるも時柱・旺なるは、早年も亦た自ずから豊足なり。木重くして土軽きは、一輩子・漂泊・流蕩す。

慣取市廛之利,必因旺處逢財。忽然顯達成家,定是刑沖見貴。主本當時,得女以扶持。貴祿有情,因男子而升吉。

市井・店舗の裏に於て利を取るに慣れるは、必ず是れ旺処に於て又た財に逢着る。忽然として顕達して家を成し業を立つるは、定めて是れ刑冲の中に於て貴を見たるなり。日主・本身・正に其の時に当たるは、能く女子の扶持を得。貴と禄とが彼此・情有るは、男子の力に因りて昇遷して吉を得。

南商北旅,定因馬道之通;東販西馳,必是車運之利。日干困弱,伯牛敢怨蒼穹。祿馬衰微,顏子難逃短命。

南来・北往して売買を做するは、定めて驛馬の道・通暢するに因る。東販・西馳・奔走するは、必ず是れ車運・往来・利を得るなり。日干・困弱・振わざるは、冉伯牛の如く只だ能く天を仰いで怨嘆す。禄馬・衰微なるは、顔回の如く難くして短命を逃れず。

凶,莫凶於劫刃。吉,莫吉於剛強。官微馬劣,男逃女走。天羅地網,非橫之災。脫命夭亡,遇之必不得實而死。窮途逢劫,危疑必犯於自刑。絕處逢財,妻子應難諧老。

最も凶なるは劫財と陽刃とに若くは無し。最も吉なるは日主・剛強に若くは無し。官星・微弱・驛馬・低劣なるは、男のは逃げ女のは走りて、各々生路に奔る。天羅・地網に落つるは、意外・横来の灾有り。命気・脱尽して夭亡するは、其れに遇上せば必定・死して明ら白ならず。窮途・末路に又た劫財に逢うは、危疑の中に於て必ず是れ自刑を犯したるなり。絶処に又た財に逢うは、夫妻は難くして頭を白くして老い到る能わず。

大耗小耗,多因博戲(賭博)亡家。官符死符,必主獄訟時有。或,行四柱遇絕,三命刑傷,未免徒絞之刑,難逃黥面之苦。若逢五鬼,雷傷虎咬無疑,更值群凶,惡殃橫死定斷;女多淫賤,男必猖狂。

命に大耗・小耗を帯ぶるは、多く賭博に因りて家を敗す。官符・死符を帯ぶるは、必定・時時に牢獄・訟事有り。若し行運が四柱の上に於て絶に遇い、年月日の三命が又た刑傷を受けば、徒刑・絞刑を免れずして、亦た黥面の苦を逃れ難し。若し再び五鬼に逢えば、雷撃に遭い虎に咬まるるは是れ疑い無し。更に群凶・斉聚に値えば、悪殃・横死も亦た以て断定すべし。此の様の命は、女のは多く淫賤にして、男のは必ず猖狂なり。

或問人之情性,賢愚善惡,先推貴賤旺相之由,衰敗方究機巧靈變。心高者,魁罡為禍;性順者,六合為祥。

人に問う有り、人の性情と賢愚・善悪とは該当・怎様に看るべきや。則ち先ず貴賤と旺相との由来を推して、再び衰敗の処より去りて其の機巧・霊変の一面を究めよ。心気・高傲なるは、是れ魁罡が彼処に於て作祟するなり。性情・柔順なるは、是れ六合が祥和を帯来するなり。

觀幽閒瀟灑之人,遇華蓋孤虛之位。好恃勢倚霸之輩,犯偏官劫刃之權。劫刃生鄙吝之慳,更出機關之險。謀略大因於壬癸。威風氣猛於丙丁。

彼の幽閑・瀟洒の人を看るは、是れ華蓋と孤虚の位とに遇上するなり。権勢に倚仗して覇を称うるを好む人は、是れ偏官と劫刃の権とを犯したるなり。劫財・陽刃は鄙吝・小気を生出して、還た須く機関・権変の凶險を弄出せんと要す。謀略・大なるは、多く壬癸の水に因る。威風・猛烈なるは、多く丙丁の火に出づ。

孤囚遇之,無精神。破敗遇之,多疏坦。甲乙順而仁慈大量。庚辛虧而果斷氣剛。燥敗火盛須疑。隱忍金多定論。刑戰者,愚頑。安靜者,賢俊。

孤囚の地に落つるは、人は便ち精神無し。破敗の地に落つるは、人は便ち疏放・散漫なり。甲乙の木・順遂なるは、仁慈にして大度量有り。庚辛の金は雖も亏損有るも、亦た果断にして気性・剛硬なり。躁急・敗乱なるは、是れ火・太盛にして、推知し難からず。能く隠忍して発せざるは、是れ金・太多にして、亦た是れ定論なり。彼此・刑戦するは愚鈍・頑劣にして、安寧・平静なるは賢良・俊秀なり。

金木司令而相生,火土逢時而相助,不勞心而衣食自足,不費力而家計自成;更若得神扶持,定是權尊鄉里。祿貴拱位者,臺省揚名。

金と木とが各自・令に当たりて而又た相生し、火と土とが時に逢いて而又た相助するは、此の様の人は心を労せずして衣食・自足し、力を費やさずして家業・自成す。若し再び吉神の扶持を得ば、定然・権勢・郷里に尊崇せん。禄と貴とが彼此・其の位を拱夾するは、能く台省の中に於て名を揚ぐ。

其所憂者福不福,其所慮者成不成。福不福者,吉處遭凶;成不成者,格局見破。傷其格者,則傷。破其格者,則禍。譬若,苗逢秋旱,而冬廩空虛;花被春霜,而夏果無成。

憂う所は是れ福にして福と為り成らざるにして、慮る所は是れ成りて終に成らざるなり。謂う所の福にして福ならざるは、是れ吉処に在りて偏偏として凶に遭いしなり。謂う所の成りて成らざるは、是れ格局が破せられたるなり。格局を傷れば就ち傷を受け、格局を破れば就ち禍を招く。譬えば禾苗が秋旱に遇上すれば、冬天の粮仓は就ち空虚なり。花朵が春霜に打たれれば、夏天は就ち果子を結出する能わず。

智謀思慮,措用無成,縱有迴天轉軸之機,而無建功立業之遂;豈不見酈生烹鼎,範生甑塵,淵明東歸,子美西去,孟軻不遇,馮衍空回,買臣負薪而行歌,江革苦寒而坐泣。

雖も智謀・思慮有るも、措置・施用は却って一事・成る無し。たとい天を回し軸を転ずるの本事有るも、亦た功を建て業を立つるの機縁無し。豈に見ざらんや、酈食其の鼎中に烹せられ、范丹の窮して甑裏に灰を積み、陶淵明の官を棄てて東に帰り、杜子美の流落して西に行き、孟軻の一生・遇わず、馮衍の徒労して返り、朱買臣の柴薪を背負いて一路・歌を行い、江革の苦寒の中に於て地に坐して悲泣するを。

蓋苗而不秀者有之,秀而不實者有之,更值傷敗太過,一福不過芻蕘;縱有百藝多能,難免飢寒苦疾,困於溝壑,命使其然爾,淹滯無成,何勞嘆嗟!

大凡・苗を出して花を開かざる有り、花を開いて果を結ばざるも亦た有り。若し再び傷敗・太太過に遇上せば、彼の一點點の福気も亦た過ぎず柴を打ち草を割るの輩なり。たとい身に百芸を懐き様様・能干なるも、亦た飢寒・困苦・疾病・身に纏まるを免れずして、最後に溝壑に困死す。此の皆是れ命が其れをして此の如くならしむるのみ。既に淹滞にして成る無ければ、又た何ぞ必ずしも徒然と嘆息せん。

欲問富貴,全仗財官。朕何由得之?大莫大於鎡基,奇莫奇於秀異。達聖達賢者,無時不有;至富至貴者,自古皆然。

富貴は何処より来るかを問わば、全く財と官とに仗る。此の話は何処より説き起るか。最も緊要なるは根基に若くは無し、最も奇特なるは秀異の気に若くは無し。聖賢の境に通達する人は、何の時代にも皆在り。極富・極貴の人も、自古以来・皆是れ此の様に得て来れるなり。

或生生月之中,文高武顯。或居冠帶之下,業大財奇。若此玄妙,何如推測?先論學堂之內,三奇四福,次察格局之外,一吉二宜。

或るは月令・気を得るの中に生まれて、文は能く高く武は能く顕る。或るは冠帯の位以下に居りて、家業・大にして財貨・奇なり。此の様の玄妙は、該当・怎様に去りて推測すべきや。先ず学堂の内に三奇と四福と有るや無きやを論じ、再び格局の外に一吉と二宜と有るや無きやを察せよ。

若,己未見甲午為祥,壬申見丁巳為瑞。壬子丙午,主光風儒雅之人。辛酉丙申,長俊秀榮華之士。陰陽全憑純美。造化最喜相生。

譬えば己未が甲午に遇上すれば便ち祥なり、壬申が丁巳に遇上すれば便ち瑞なり。壬子に丙午を配するは、人と為りて光風・霽月・儒雅・親しむべきを主る。辛酉に丙申を配するは、俊秀・栄華の士に長成す。陰陽は全く配すること純正・精美に憑りて、造化は最も彼此・相生を喜ぶ。

難辨者日精月華,莫測者金堂玉匱,得之者榮,遇之者貴。若遇賢愚顯晦,無非造化鈞陶,物既榮枯,為人豈無成敗;假若鳳生於雉,蛇化為龍,芳蘭不斷蓬蒿,枯木猶生於山野。

最も辨别し難きは是れ日精・月華にして、最も測度し難きは是れ金堂・玉匱なり。其の栄を得着し、其の貴に遇着す。至って賢と愚と・顕と晦とは、非ずや是れ造化の陶鋳するの結果なり。万物は既に栄有り枯有れば、人を做るも又た豈に能く成敗無からんや。就ち鳳凰が時に有りて野雉の中より生出し、蛇も亦た能く竜に化すに譬えん。芬芳の蘭草は蓬蒿に挨りて絶えずして、枯木は照様に山野の間に長ず。

少貴老賤,初迍後亨;蓋由大運之衰旺,以致富貴之更變。格局純而反雜,惆悵殘春。運行老而得時,優遊晚景。

人に少年・顕貴にして老い来りて卑賤なる有り、人に起初・困頓にして後来・亨通なる有り。此の皆大運の衰旺に由りて、乃ち富貴の変遷を引起す。格局・本は純にして後来・雑に転ずるは、惆怅・将に尽きんとするの残春の如し。行運が老いて乃ち時令を得るは、晩景・優游・自在なり。

防不測運之艱危,是以時有春秋,月圓有缺。嘗觀資蔭之子,親一喪定無聊;復見﹛田井﹜釣之人,運一通而殊顯。

須く彼の意想の外の運途・艱危を提防すべし。時序に春有り秋有り、月亮に円有り缺有るに因る。曾て見る、父祖の蔭庇に靠るの子弟は、両親は一たび亡びれば便ち潦倒・依無し。又た見る、躬耕・垂釣の寒士は、運は一たび通ぜば便ち格外・顕達す。

多年爵祿,一旦俱休;時運至者,片時相遇。值生旺者,未必為凶;有情者通,無情者滯;有合者吉,有沖者凶。

多年・積下せるの爵位・俸禄は、一旦・全く休止す。時運は一たび到れば、片刻の間に便ち相遇を得。生旺の地に値うは未必しも就ち凶ならず。彼此・情有るは就ち通達し、情無きは就ち阻滞す。合有るは吉にして、冲有るは凶なり。

官印歲臨,仕途定知進擢。食財運遇,庶民亦喜榮昌。或有少依祖父之榮,長借兒孫之貴;又有垂髫難苦,至老無依;蓋因四柱之旺衰,所由大運之亨否。

官と印とが流年の上に於て身に臨むは、仕途の上に於て定めて能く昇遷・擢用せん。食神と財とが大運の上に於て遇着するは、平民・百姓も亦た一様に興旺・可喜なり。或る人は少年に祖父の栄光に靠り、年長・又た児孫の顕貴を借る。亦た或るは垂髫・童年より就ち艱難・困苦して、老い到るも仍りて依る無く靠る無し。此の皆四柱の旺衰・同じからざるに因りて、亦た大運の通ずるか通ぜざるかに由りて致す所なり。

豈不見枯槁之木,縱逢春而不榮;茂盛之標,雖凌霜而不敗。論日更虧年月,定無下稍。生時旺氣朝元,必有晚福。

豈に見ざらんや、枯槁の樹木はたとい春天に逢上するも亦た栄を発する能わず、茂盛の枝梢は雖も霜打を経るも亦た凋敗せざるを。日主を論じて年月が又た皆亏有るは、頭に到るまで定めて好収場無し。生時の旺気が本元に朝向するは、晩年は必ず福有らん。

古有琢磨之玉,值價連城;世有正直之人,自成家計;如烹煉之餘而不朽,如歲寒之後而不凋。消息妙在變通,禍福當察衰旺,庶幾君子,共鑑是幸!

古時に琢磨を経たるの美玉有りて、価値・城を連ぬ。世上有りて正直の人は、自ずから能く家業を成就す。烹錬を経て朽壊せざるが如く、歳寒を経て凋零せざるが如し。消息を推すの妙処は全く変通に在りて、禍福を断ずるは総じて須く衰旺を察明すべし。但だ願わくは徳有るの君子が共同に鑑察せんことを、彼は便ち是れ幸事なり。

万金の賦

欲識五行生死訣,容易豈與凡人說,星中但以限為憑,子平但以運為訣;運行先布十二宮,看來何格墮時節,財官印綬與食神,當知輕重審分明。

五行・生死の口訣を知らんと要想うは、那に能く此の様に容易に凡人に説き聴かせんや。星命の学は只だ「限」に憑りて推し、子平の法は則ち専ら「運」を以て訣と為す。行運は先ず十二宮を布出して、其れが何れの一格に落つるか・何の時節に堕するかを看る。財・官・印綬と食神との此の幾様は、皆須く軽重を審するに分明にすべし。

官星怕行七殺運,七殺猶畏官星臨。官殺混雜當壽夭,去官留殺仔細尋。留官去殺莫逢殺,留殺去官官莫逢。官殺受傷人必夭,更宜財格定前程。

官星を用うるは七殺の運に行くを怕れ、七殺を用うるも亦た官星の身に臨むを畏る。官と殺とが混雑するは、当に其れを短寿と断ずべし。究竟・当に去りて官を留め殺を去るか還た去りて殺を留め官を去るか、須く仔細に尋求すべし。既に官を留め殺を去れば、就ち別に再び七殺に逢う勿れ。既に殺を留め官を去れば、就ち別に再び官星に遇う勿れ。官殺・傷を受けたる人は必定・夭折す。此の時・更に宜しく財格を改取して其の前程を定むべし。

日時偏正問何財,生怕干頭帶殺來。劫若重逢人夭壽,孰知偏正甚為災。有財官運須榮發,財地官鄉是福胎。

日柱・時柱の上が究竟・是れ偏財なるか還た正財なるか、先ず須く問明すべし。最も天干の上に又た七殺を帯びて来るを怕る。若し劫財・重重・相逢せば、人は就ち短寿なり。須知るべし、偏財・正財を論ぜず、劫せられれば皆須く灾を成すを要す。財有りて官運に行くは必然・栄発して、財地と官郷とは正に是れ福気の胚胎なり。

只怕日干元自弱,財多生殺趕身衰。財多身弱行財運,此處方知下九臺。官不逢傷財不劫,壽山高聳豈能摧。

只だ日干の本来・弱きを怕れて、財は一たび多ければ便ち去りて殺を生じて、日主を逼って更に衰ならしむ。財多・身弱にして又た財運に行くは、此の一歩に到りて乃ち知る、須く九層の台を跌き下るを要するを。官星が傷官に遇わず・財星が劫奪せられざるは、寿山・高聳して、誰か能く摧折せんや。

第一限逢印綬鄉,運生生旺必榮昌。官鄉會合遷官職,死絕當頭是禍殃。若是逢財來害印,墮崖落水惡中亡;為官在任他鄉死,作客逢之死路傍。印不逢財人不死,如前逐一細推詳。

第一歩の限運が印綬の郷に逢着して、運が再び生旺の地に生到れば、必定・栄昌す。官郷に走り到りて命局と会合するは、官職・昇遷す。若し死絶の地が頭に当たれば、彼は則ち禍殃なり。倘若し財の来りて印を害するに逢えば、就ち須く崖を墜ち水に落ちて悪死せんと要す。官を做るは任上・他郷に死し、客を作るは路の旁に死す。印が若し財の来りて剋するに逢わざれば、人は便ち死せず。前面の説く所に照らして、逐一・細々と推詳すれば就ち是なり。

財官印綬分明說,莫道食神非易訣;食神有氣勝財官,只怕傷殘前外截,卻分輕重細推詳,大忌財官為死絕。

財・官・印綬は已に説きて分明なり、食神が就ち緊要の口訣に非ずと為す勿れ。食神が気有る時は財と官とに勝過す。只だ其れの前後・傷残・截断せらるるを怕る。仍りて須く軽重を分清して細々と推詳すべく、最も財と官とが死絶の地に落つるを忌む。

傷官命運莫逢官,斬絞徒流禍百端。月德日貴逢剋戰,此命危亡立馬看。

傷官格の命は、行運は官星に逢う勿れ。然らざれば斬・絞・徒・流の禍・層出・不窮なり。月徳と日貴とが若し剋戦に遇上せば、此の命の危亡は立刻に就ち分暁を見ん。

飛天拱祿嫌填實,最怕絆神來犯干;子運行年來甲子;壬寅申地見丙申,巳丙一同推禍福;卯宮乙木怕相逢;巳宮戊庚丙辛會;午丁年上午戌凶;丑未年中須是禍,但宜遷運而搜尋。

「飛天禄馬」と「拱禄」との此の格は、虚する所の位が実字に填め満たされんを嫌い、最も羈絆の神の来りて天干を犯す有るを怕る。譬えば子運が又た甲子の流年に行き到る。壬日が寅・申の地に在りて丙申を見るは、巳と丙とも亦た此の法子に照らして一同に禍福を推す。卯宮の乙木は最も相逢を怕る。巳宮の中に戊・庚と丙・辛とが会聚す。午と丁とが流年の上に於て再び午・戌に遇えば便ち凶なり。丑・未の年中にも亦た必ず禍有らん。総じて須く遷転の运程の裏に於て端倪を捜索するを要す。

同官同運如逢祿,逢祿刑禍來相侵。外逢仍還逢內敵,其餘官分外方尋;外逢內敵為災重,內逢外敵禍微侵。

官と運とが相同じくして而又た禄に逢着するは、一たび禄に逢えば反対に刑禍の来りて侵す有り。外面に於て敵神に遇上して裏面にも亦た敵神有るは、其余のは還た須く本位の外に到りて去りて尋ぬべし。外面に於て敵に遇いて裏面に又た敵有るは、灾は就ち重し。裏面に於て敵有りて外面に乃ち来りて敵するは、禍は就ち些か軽し。

戊己土皆分四季,雜氣之中難又易,逐一依定數中推,受制受刑隨運氣,只定其凶此運中,何年月日災刑重。此是石金玉匣訣,只此洩漏與君知。

戊己の土は辰戌丑未の四季に分属して、此の雑気の中に於ては、説くに難しとも亦た難し・説くに易しとも亦た易し。只だ逐一・定数に按じて去りて推せば、何時・制を受け何時・刑を受くるかは、皆運気に随いて定む。先ず凶が何れの一歩の運裏に在るかを断定して、再び何れの一年・何れの一月・何れの一日に灾と刑とが最も重きかを看る。此れ是れ「石金玉匣」の秘訣にして、如今・只だ此の一回・泄露して您に知らしむ。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.