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心鏡の歌

宋 · 徐子平 · 第11巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

人生富貴皆前定,術士須詳論;天上星辰有可加,此說更無差。時年月建逢命位,正是福元取。壽元合處是無真,此說不虛陳。

人生の富貴は皆是れ前定にして、術士は只だ須く細々と推論すべし。天上の星辰も亦た以て加え来りて参看すべく、此の話は再び差錯無し。時柱・年柱と月建とが本命の位に逢着するは、正に是れ福元を取るの在る所なり。寿元の神が合住せらるるは就ち靠りて住らず——此の話は是れ憑空・虚説に非ず。

官祿貴馬見合刑,一舉便成名。日逢貴地見祿馬,壯歲登科甲。時日若逢祿馬位,為官必清貴。五行時日無相雜,為官多顯達。

官・禄・貴人・驛馬の此の幾様が若し合と刑とを見着して、動きて制有れば、一たび挙げば便ち能く名を成す。日柱が貴人の地に逢いて而又た禄馬を見るは、壮年に就ち科に登り甲に中る。時柱・日柱が若し禄馬の位に落てば、官を做して必定・清貴なり。五行が時柱・日柱の上に於て駁雑せざるは、官を做して多く能く顕達す。

陽刃重重又見殺,大貴登科甲。若逢三奇連祿馬,名譽滿天下。日坐食支又合干,九卿三公看。甲子己巳有一說,天德得合訣。丙子癸巳與前觀,官職三公卿。

陽刃・重重にして又た七殺を見れば、刃と殺とが相輔・相成して、大貴にして科に登り甲に中る。若し三奇に逢いて又た禄馬に連なれば、名誉は天下に満つ。日支が食神に坐して而又た天干と相合するは、当に九卿・三公に当てて看るべし。甲子に己巳を配するは別に一説有りて、彼は是れ天徳・合を得るの口訣なり。丙子・癸巳も亦た前に照らして一様に看る。官職は三公・九卿に至るべし。

木若逢金主不傷,兩府坐中堂。火若逢水主將權,為將鎮戍邊。金若逢火主大權,方面刺史官。水若逢土入金局,宜作侍從下。土若逢木為正祿,八座三臺福。

木が若し金に逢いて傷せられざるは、能く両府の中に於て堂に坐して官と為す。火が若し水に逢いて制すること其の宜を得るは、将帥の権を主掌して、出でて将領と為りて辺疆を鎮守す。金が若し火に逢いて火が太過せざるは、大権を主掌して、一方の刺史を做す。水が若し土に逢いて而又た金局に入るは、宜しく近侍・随従の官を做すべし。土が若し木に逢いて而して此の木が正に其の正禄の神なるは、八座・三台の福を享く。

年得月祿不為喜,日貴取為主。生逢貴人值孤寡,決定為僧也。空亡官祿遇貴人,淡服作高僧。五行無氣守孤寡,必定作行者。空亡刑害又逢囚,為僧及裹頭。

年上が月上の禄を得るは、并せて喜ぶべきと算せず。還た是れ日柱の貴を以て主と為す。生まれて貴人に逢いて而又た孤辰・寡宿に値うは、決定・出家して僧と為す。官禄が空亡に落ちて而又た貴人に遇うは、一身の素淡の衣服を穿きて高僧を做しに行く。五行が皆気無くして只だ孤寡に守るは、必定・行脚の修行人を做す。空亡に落ちて又た刑・害に逢い、再加えて囚地なるは、出家して僧と為るかあるいは頭を裹みて道士と作る。

欲知人命主有權,食神旺必全。相沖陽刃再殺傷,必主上法場。的殺若逢盤足坐,惡鬼死刑獄。麥田相逢共帝星,徒流定分明。大害當權多夭折,少年逢刃殺。

須知るべし、一個人の命裏に権柄有るや無きやを知らんと要せば、就ち食神の旺なるや旺ならざるや・全きや全からざるやを看る。陽刃が冲せられて、又た七殺の来りて傷る有れば、必定・法場に上らんと要す。正に其の位に当たる七殺が若し又た盤踞して去らざれば、便ち悪鬼の身に纏まりて刑獄に死する有り。麦田の位と帝星とが相逢するは、徒刑・流放は分明に断ずるを得。大害の神が権に当たるは多く夭折して、尤其・少年に就ち陽刃と七殺とに逢着するなり。

日逢官鬼見重刑,惡死甚分明。刃神劫煞兩頭居,早歲夢天衢。祿馬俱逢行絕地,勞困難逃避。月若逢時與刑沖,根基定一空。

日柱が官鬼に逢いて而又た重重の刑を見るは、凶死の象は再び分明に過ぐる無し。陽刃と劫煞とが両頭に分居するは、早年に便ち能く天街を夢游して、少年・志を得。禄と馬とが雖も皆逢着するも、却って絶地に行き到れば、労苦・困頓は逃避する能わず。月柱が若し時柱と互相・刑冲すれば、家業の根基は定めて落空せんと要す。

時遇官星生旺位,子孫成行序。向祿臨財官更期,貴顯有家資。日月純官無財位,反主無官貴。卯刑子位子刑卯,癸乙相刑貴。

時柱が官星に遇いて生旺の位に落つるは、子孫は行を成し列を成す。禄位に趨向し財と官とに臨みて更に期すべき有るは、既に貴顕にして又た家資有り。日柱・月柱が純に是れ官星にして財位の来りて之を生ずる無きは、反対に無官・無貴を主る。卯の来りて子を刑し子の来りて卯を刑し、癸と乙とが彼此・相刑するは、此の種の刑は反対に貴を主る。

子來沖午,未刑戌,甲乙逢申顯貴名。祿馬俱絕又發財,人元剋出來。得一分三緣何議,祿馬飛天是。

子の来りて午を冲し未の来りて戌を刑し、甲乙の木が申金に逢着するは、反対に能く貴名を顕出す——冲と刑との中に自ずから取用の処有り。禄と馬とが都已に絶えて却って仍旧・財を発するは、是れ支中の蔵する人元が剋せられて透し出して作用を発揮するなり。謂う所の「一を得て分三」は該当・怎様に講ずべきや。説く所は就ち「禄馬・飛天」の此の一格なり。

歲合時日分兩頭,切須仔細求;君子若逢主奏對,常人主災晦。心懷悔退成何事,重陽剝官位。

太歳と時柱・日柱とが両頭に分かち相合するは、切に須く仔細に推求すべし。君子が其れらに逢えば、君に面して奏対するの栄有るを主る。平常の人が其れらに逢えば、則ち灾晦を主る。心の裏に老いて悔懶・退縮を懐けば、能く何の事を成さん。重重の陽気が重畳するは、反対に須く官位を剥奪せんと要す。

柱中有祿運逢財,金玉自天來。言前能說貴與賤,亦須看大運。大凡行運逢祿馬,發跡為官也。天月二德為救解,百災不為害。

四柱の中に禄有りて行運が又た財に逢うは、金玉は天上より掉り下るが一般なり。前面の説く所の貴と賤とも、亦た還た須く大運・如何を看るべし。およそ行運が禄馬に逢着すれば、就ち発迹して官を做す。天徳・月徳の此の両様は能く救解と作して、たとい百般の灾殃有るも亦た其れを傷着る能わず。

向祿臨財甚希奇,貴顯主官貲。命中祿馬同貴人,福祿進珠珍。貴人君子坐刑煞,名成少年發。陰陽貴賤宜消息,熟曉於胸臆;日時身命許多般,一訣通變看。

禄位に趨向して而又た財に臨むは、格外・希奇にして、貴顕・官位有りて亦た資財有るを主る。命中に禄馬と貴人とが同じく一処に在るは、福禄の外に還た珠宝を進む。貴人・君子が刑煞の上に坐するは、名声・成就して少年・発達す。陰陽・貴賤の間は須く細々と消息を斟酌して、胸に爛熟すべし。日・時・身・命に許多の名目有りて、総じて一個の権に通じ変に達するの訣を用いて看るに帰す。

妖祥の賦

命理深微,子平可推;先要取其日干,次則詳其月令。年時共表其吉凶,《妖祥》不忒於歲月,通參於成敗,禍福無遺。或有不見之形,須當審究;更有分抽之緒,後學難知。

命理は深奥・幽微にして、子平の法を用いて以て推求すべし。先ず日干を取りて主と為し、其次に月令を詳審す。年柱と時柱とが一同に吉凶を顕出す。《妖祥》の此の一篇は流年・歳月の上に於て推断して差有る能わず。成と敗とを通盤して参合すれば、禍と福とが便ち遺漏する所無し。其中に或るは形迹を看えざるの物有りて、須く当に仔細に審究すべし。更に一条条・抽繹し出せるの頭緒有りて、後学の人は甚だ明白し難し。

天清地濁,自然稟一氣之生。五行正貴,忌刑沖剋破之鄉。四柱支干,喜三合六合之地。寅申巳亥,乃財官印綬長生。辰戌丑未,係祿馬印星奇庫。

天・清にして地・濁り、万物は自然・此の一气を禀受して生ず。五行の中の正貴の神は、刑・冲・剋・破の郷に落つるを忌む。四柱の干と支とは、三合・六合の地有るを喜ぶ。寅・申・巳・亥の此の四個の生地は、是れ財・官・印綬の長生するの処なり。辰・戌・丑・未の此の四個の庫地は、則ち是れ禄・馬・印星の収蔵するの奇庫なり。

日貴時貴,大忌刑沖剋破。拱祿拱貴,最怕填實刑沖。觀無合有合,逢凶不凶。傷官之於年,運到官鄉不喜。陽刃沖合歲君,運臨而禍至。

日上の貴と時上の貴とは、皆大いに刑・冲・剋・破を忌む。「拱禄」「拱貴」の両格は、最も拱する所の空位が実字に填め満たされんを怕れ、亦た刑冲を怕る。須く留意すべし、本来・合無きの処に忽然として合有るは——此の如くして凶に逢うも亦た以て転じて凶ならざるを得。傷官が年柱の上に出現するは、行運が官郷に走り到れば便ち喜ぶべからず。陽刃が去りて当年の歳君を冲し合すれば、運は一たび身に臨めば、禍は就ち到る。

辰戌魁罡,忌官星怕逢七殺。金神日刃,喜七殺而忌刑沖。時上偏官要制伏,弱身強官。專殺莫逢鬼旺,亦要制伏為強;但看本有本無,遇而不遇,要稟中和。

辰・戌の属する所の魁罡は、官星を見るを忌み、亦た七殺に碰上るを怕る。金神と日刃とは、七殺の相配有るを喜びて刑冲を忌む。時上・偏官は須く制伏有るを要して、須く是れ身弱なるか還た官強なるかを分清すべし。専ら七殺を以て用と為すは、再び鬼旺の地に逢う勿れ。亦た総じて須く制伏有りて乃ち強と算すべし。只だ原局の本来に有るや無きやを看、是れ真に遇着するか還た曾て遇いざるに等しいか、総じて須く中和を禀得するを要す。

辛亥多逢丑地,怕填實,不喜官星。(飛天祿馬格)甲子日再逢子時,嫌丑午,亦畏庚辛壬癸亥子。(子遙巳格)祿馬飛天,離巽(巳)丙丁聚巳午。倒沖天祿,壬騎龍背,辰多沖戌官星。

辛亥日が多く丑地に逢うは、実字に填め満たされんを怕れ、亦た官星を見るを喜ばず。此れ是れ「飛天禄馬格」なり。甲子日が再び子時に逢うは、丑と午とを見るを嫌い、亦た庚・辛・壬・癸及び亥・子を畏む。此れ是れ「子遥巳格」なり。謂う所の「禄馬・飛天」は、須く離位・巽位・亦た即ち巳の此の一帯に在りて、丙丁の火をして巳午に聚まらしむるを要す。謂う所の「倒冲天禄」の「壬・竜背に騎る」は、則ち是れ辰多くして戌中の官星を冲出す。

乙用丙子,聚貴聲名。(乙巳鼠貴格)嗟夫!財命有氣,背祿而不貧;絕財命衰,縱建祿而不富。癸到艮(寅)山,怕庚辛忌逢戊土。(刑合格)壬逢丑地,忌戊己怕見庚金。

乙木が丙子時を用うるは、能く貴気を聚起して声名を成就す。此れ是れ「乙巳鼠貴格」なり。嘆くべきかな。財と命とが皆気有るは、たとい禄を背くも亦た貧ならず。財已に絶えて命が又た衰ゆるは、たとい建禄に坐するも亦た富ならず。癸水が艮位・亦た即ち寅山に到るは、庚辛の金を怕れ、亦た戊土に逢うを忌む。此れ是れ「刑合格」なり。壬水が丑地に逢うは、戊己の土を忌み、亦た庚金を見るを怕る。

庚遇申子辰,乃井欄叉,又謂之入局,忌丙丁,愁巳午。(井欄叉格)戊見申時,怕甲丙亦忌寅卯。(合祿格)辛金己土若遇,謂之『從格』,名為『秀氣』;四柱火傷又無救,是災迍邅。辛日戊子時,忌子多怕日相沖。(六陰朝陽格)

庚金が申子辰の水局に遇うは、就ち是れ「井欄叉」にして、亦た入局と叫作す。此の一格は丙丁の火を忌み、巳午に走るを愁う。此即ち「井欄叉格」なり。戊土の日主が申時を見るは、甲木と丙火とを怕れ、亦た寅・卯を忌む。此即ち「合禄格」なり。辛金が若し己土に遇い来りて之を生ずるを、「従格」と叫び、又た「秀気」と名づく。四柱の中に若し火の来りて之を傷る有りて而又た救無ければ、彼は則ち灾难・困頓なり。辛日に生まれて戊子時なるは、子字の太多を忌み、亦た日支と相冲するを怕る。此即ち「六陰朝陽格」なり。

陽水逢辰見戊己,災臨難避。甲見己時,偏財運喜財鄉。丁日辛年號歲財,運逢戊貴。乙逢申位,忌見刑沖。日時歸祿,官逢有禍。(歸祿格)

壬の此の陽水が辰に逢いて而又た戊己の土の来りて剋するを見るは、灾祸・頭に臨みて躲避し難し。甲木が己を見て時干と作るは、彼は是れ財にして、行運は財郷に走るを喜ぶ。丁火の日主が辛年に生まるるは、此れを「歳財」と叫び、行運が戊土に逢えば便ち貴を得。乙木が申位に逢うは、刑冲を見るを忌む。日・時が禄に帰するは、一たび官星に逢えば便ち禍有り。此れ是れ「帰禄格」なり。

另有天沖地擊、陰錯陽差、貪合忘官、劫先財後,名難成貴。貪合忘殺,身旺時福,福祿增加。官藏殺見,有制伏亦自輝煌。官見殺藏,身弱後終見波渣。

此の外に還た「天冲・地撃」「陰錯・陽差」「貪合・忘官」及び劫財・前に在り・財星・後に在りの此の幾様は、皆貴名を成就し難し。至って「貪合・忘殺」は、只だ身旺・令に当たれば、便ち是れ福にして、福禄は還た増添せんと要す。官星・蔵して七殺・現るるは、只だ制伏有れば、一様に光輝・顕赫なり。官星・現われて七殺・蔵するは、日主は一たび弱れば、後来に到りて終に須く波折を生ずるを要す。

身弱喜逢旺運。身強最愛殺鄉。將來者進,功成者退,富貴喜重犯者奇;宜通變而推,決無差誤矣!

身弱のは身旺の運に逢うを喜び、身強のは最も七も七殺の郷に走るを愛す。将に来らんとする気は正に前進して、已に功を成せる気は正に退去す。富貴の神が若し能く重々と再び見れば、彼は乃ち奇と算す。総じて須く権に通じ変に達して去りて推すべく、此の如くして断然として差誤有る能わざらん。

絡繹の賦

參天地之奧妙,測造化之幽微,別人生之貴賤,取法則於干支;決生死之吉凶,推得失之玄妙。

天地の奥妙を参究し、造化の幽微を測度し、人生の貴賤を分辨するは、皆干支に取法す。此に由りて生死の吉凶を判定し、得失の間の玄妙を推求す。

甲乙之木,最喜春生。壬癸之水,偏宜冬旺。丙丁火而夏明。庚辛金而秋銳。戊己兩干之土,要旺四季之期。

甲乙の木は、最も春天に生まるるを喜ぶ。壬癸の水は、偏に宜しく冬天に於て旺に当たるべし。丙丁の火は、夏天に到りて最も光明なり。庚辛の金は、秋天に到りて最も鋒鋭なり。戊己の此の両干の土は、則ち須く辰戌丑未の四季の月に旺きんと要す。

日乃自身,須究強弱。年為本主,宜細推詳。年干父兮支母。日干己兮支妻。月干兄兮支弟。時支女兮干兒。

日柱は自身を代表す。須く其の強弱を推究すべし。年柱は是れ根本の主にして、当に細々と推詳すべし。年干は父親を代表し、年支は母親を代表す。日干は自己を代表し、日支は妻子を代表す。月干は兄長を代表し、月支は弟弟を代表す。時支は女児を代表し、時干は児子を代表す。

後殺剋年,父母早喪。前殺剋後,子息必虧。馬入妻宮,必得能家之婦。殺臨子位,必招悖逆之兒。

後面の幾柱の七殺が去りて年柱を剋するは、父母・早亡す。前面の幾柱の七殺が去りて後柱を剋するは、子息は必ず損有らん。驛馬が妻宮に落入するは、必ず能く家を持つの婦人を娶り到る。七殺が子女の位に臨むは、必ず忤逆の児子を招来す。

祿入妻宮,食妻之祿。印臨子位,受子之榮。梟居子位,破祖之基。財官月旺,得父貲財。所忌,財傷祿薄。最嫌,鬼旺身衰。

禄が妻宮に進むは、妻子の福禄に靠りて活を過す。印星が子女の位に臨むは、能く児子の帯来するの栄耀を受く。梟印が子女の位に居るは、須く祖上の基業を破敗せんと要す。財と官とが月柱の上に旺なるは、能く父親の資財を得。忌む所は是れ財が傷せられて禄気・単薄なり。最も嫌うは是れ官鬼・旺にして日主・衰ゆるなり。

原其,剋彼為財,生我為印。食神暗見,人物豐肥。梟印重生,祖財漂盪。咸池財露,主淫奢。凶殺合年,防自刃。

其の根本を推究す。我の去りて彼を剋するは是れ財にして、彼の来りて我を生ずるは是れ印なり。食神が暗藏して見ゆるは、人は豊満・肥壮に長ず。梟印が重々として来りて生ずるは、祖上の家財は須く漂蕩・散尽せんと要す。咸池・桃花にして財が又た外露するは、淫佚・奢侈を主る。凶煞が年柱と相合するは、須く刀刄に於て自ずから傷るを提防すべし。

土剋水,而成腹臟之疾。火鍛金,以患癆瘵之災。桃花會祿,酒色亡身。財旺身衰,因財喪命。

土の来りて水を剋するは、腹内・臓腑の疾を成す。火の来りて金を鍛するは、須く労瘵の灾を患うべし。桃花と禄とが一処に会するは、酒色に因りて身を喪う。財旺にして身衰なるは、財に因りて命を喪う。

觀乎,財生官者,用賄求官;財壞印者,貪財卸職。財旺生官,自身榮顯。財生殺黨,夭折童年。獨殺沖破,廢閒人。諸殺逢刑,兇狠輩。

彼の財の去りて官を生ずるを看るは、是れ賄賂を拿りて去りて官を謀るなり。財の来りて印を壊するは、是れ銭財を貪図して官職を丢了るなり。財旺にして能く官を生ずるは、自身・栄耀・顕達す。財の去りて七殺を生助して結党するは、童年に就ち夭折せんと要す。孤单・一位の七殺が又た冲破せらるるは、是れ廃置・閑散の人なり。諸般の凶煞に又た刑に逢うは、是れ凶狠の輩なり。

天干多兮,見干年須當夭折。地支多兮,見支年必見凶災。財生官,官生印,印生身,富貴雙全。干黨財,財黨殺,殺攻身,凶窮兩逼。

天干の上に某の忌神の多きは、同じ天干の流年に遇上れば就ち夭折せんと要す。地支の上に某の忌神の多きは、同じ地支の流年に遇上れば必ず凶灾を見ん。財が去りて官を生じ官が去りて印を生じ印が又た来りて我が身を生ずれば、気脈は一路・相承して、富と貴との両様・俱全す。反対に、天干が財に党附し財が又た七殺に党附し七殺が回頭して我が身を攻めば、則ち凶と窮との両頭・相逼す。

酉寅刑害繼傷婚。丑卯風雷多性急。殺官混雜,乃技藝之流。財祿生馬,為經商之客。馬落空亡,遷居飄流。祿遭沖破,別土離鄉。

酉と寅とが相刑・相害するは、婚姻は接続して損を受く。丑と卯とが并見するは風雷・交作するが如く、其の人の性子は急躁なり。七殺と正官とが混雑するは、是れ技芸に靠りて生を謀るの流なり。財と禄とが又た驛馬を生起するは、是れ往来・経商の客なり。驛馬が空亡に落つるは、屡屡・遷居して漂泊す。禄位が冲破に遭うは、須く故土・他郷を離るるを要す。

陰多利於女人。陽盛宜於男子。陰盛於陽,主女興家。陽勝於陰,男當建府。純陽,則男必孤寒。純陰,則女當寡困。

陰気多きは女人に利し、陽気盛なるは男子に宜し。陰が陽に勝過するは、女子の家を興すを主る。陽が陰に勝過するは、男子は能く府を開き業を建つ。八字が純に是れ陽なれば、男子は必定・孤单・寒素なり。八字が純に是れ陰なれば、女子は就ち寡居・困頓せんと要す。

官貴生年,伏凶煞而名垂萬古。貴宜乎多。祿宜乎少。絕慮忘思,無差無誤!

官貴の神が年柱の上に出現するは、能く凶煞を伏住して名・万古に垂る。貴人は多を以て宜と為し、禄位は却って少を以て宜と為す。命を論ずるの時に雑慮を屏除し心を静め神を凝すれば、便ち差い誤る無し。

相心の賦

人居六合,心相五行,欲曉一生,辯形察性。官星愷悌,貴氣軒昂,性優遊而仁慈寬大、懷豁達而和暢聲音、丰姿美而秀麗、性格敏而聰明。

人は天地・四方の此の「六合」の中に生活して、心性は五行と相応す。須想う、一生・如何を知暁せんと要せば、就ち当に其の形貌を辨え其の性情を察すべし。正官星を帯ぶる人は和楽・平易・貴気・軒昂にして、性情・従容にして仁慈・寛大、胸懐・豁達にして声音・和暢、儀表・豊美・秀麗・性格・機敏・聡明なり。

印綬主多智慧、豐身自在心慈。食神善能飲食、體厚而喜謳歌。偏官七殺,勢壓三公,喜酒色而偏爭好鬥、愛軒昂而扶弱欺強、情性如虎、急躁如風。

印綬は人の智慧多きを主り、身形・豊腴にして、自在にして心慈なり。食神は人の能く喫い能く喝するを主り、体格・厚実にして、唱歌を好む。偏官・七殺は、気勢は能く三公を圧倒す。此の種の人は酒色を好みて偏に争強・闘狠を愛し、軒昂の態を擺出することを愛し、時に弱小を扶助し時に強横を欺凌す。性情は虎の如く、急躁は風の如し。

梟印當權,使心機而始勤終惰、好學藝而多學少成。偏印劫刃,出祖離家,外象謙和尚義、內實狠毒無知、有刻剝之意、無慈惠之心。

梟印・権に当たる人は心機を耍るを愛し、起初は勤快にして終に懶惰に帰す。各様の技芸を学ぶを好むも、却って学ぶこと多く成ること少なし。偏印に又た劫財・陽刃を帯ぶる人は、須く祖居を離れて外に出でて生を謀るを要す。外表は看て取りて謙和にして義気を崇尚するも、内里は其実・狠毒にして無知にして、只だ刻薄・剥削の心思有りて、慈愛・施恵の念頭無し。

偏正財露,輕財好義,愛人趨奉、好說是非、嗜酒貪花,亦係如此。傷官傷盡,多藝多能,使心機而傲物氣高、多譎詐而侮人志大、顴高骨俊、眼大眉粗。

偏財・正財が皆天干に露るる人は、銭財を軽く看て義気を行うを好み、別人の趨奉を喜び、是非を説くを愛し、酒を嗜み色を貪る。大抵・皆是れ此の様子なり。傷官が官星を傷尽する人は、多才・多芸にして、心機を使うを好みて傲物・気盛・詭詐多くして他人を軽侮するも、志向は却って大なり。此の種の人は顴骨・高聳・骨相・俊挺にして、眼睛は大にして眉毛は粗し。

日德心善穩厚、而作事慈祥。魁罡性嚴有操持、而為人聰敏。日貴夜貴,朝榮暮榮,為人純粹而有姿色、作仁德而不驕奢。

日徳格の人は心地・善良・穏重・厚道にして、事を做すに慈祥なり。魁罡格の人は性情・厳正・操守有りて、人と為りて聡敏なり。日貴と夜貴とが斉備の人は、早くより晩に到るまで皆栄顕す。人と為りて純粋にして姿容有りて、仁徳を行いて驕奢せず。

金神貴格,火地奇哉!有剛斷明敏之才、無刻剝欺瞞之心。乙巳鼠貴,遇午沖,貧如顏子。壬騎龍背,逢丁破,慾比申棖。井欄飛天,其心傲物。刑合趨艮(寅),智足多仁。

金神が貴格を成して、再び火地に行けば就ち更に奇妙なり。此の種の人に剛毅・果断・明敏・人に過ぎるの才干有りて、刻薄・欺瞞の心無し。「乙巳鼠貴」格が若し午の来りて子を冲するに遇えば、就ち顔回の一様に窮す。「壬・竜背に騎る」格が若し丁火の来りて破るに逢えば、欲望の多きは孔子の説く所の申棖の一様なり。「井欄叉」と「飛天禄馬」との此の両格の人は、心の裏に外物を傲視す。「刑合」と「趨艮」・亦た即ち寅に趨くの此の両格の人は、智慧・充足にして仁厚多し。

六甲趨乾(亥),主仁慈而剛介心平。(六甲趨乾格)五陰會局,為人佛口蛇心。二德印生,作事施恩佈德。五行有化,看何氣而推。四柱無情,取元干而論也。

六個の甲日が乾位・亦た即ち亥に趨向するは、人・仁慈にして剛正・耿介・心地・平和を主る。此れ是れ「六甲趨乾格」なり。五個の陰干が一局を会成するは、人と為りて仏口・蛇心なり。天徳・月徳の両徳に又た印星の来りて生ずる有るは、事を做すに恩を施し徳を布く。五行の中に若し化気有れば、就ち其れの何の気を化成するかを看て去りて推す。四柱の間に彼此・情無きは、就ち本元の日干を取りて来りて論断す。

且,火炎土燥,必聲洪而好禮;水清潤下,主言悟而施仁。金白水清,質黑肥圓。土氣厚重,信在四時。匯合如然,失時反此;事則舉其大略,須要察其細微。欲識情理,學者用心於此。

再び説く。火・炎にして土・燥の人は、声音・洪亮にして礼を好む。水・清にして潤下の勢を成すの人は、言語・通達・明悟にして能く仁を施す。金白・水清の人は、膚色・偏に黒にして体態・肥円なり。土気・厚重の人は、四季・皆信を守る。以上・皆是れ時を得合する時の様子なり。若し時令を失えば、就ち須く反対に看るを要す。此処に挙ぐる所は過ぎず大略にして、還た須く其中の細微の処を細察すべし。性情・事理を明白せんと想うは、学者は就ち当に此の上頭に於て心を用うべし。

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