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傷官の説

宋 · 徐子平 · 第3巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

傷官若傷盡,卻喜見官星。傷官若論財,見禍不輕來。傷官若用印,剋殺不如刑。傷官若論財,帶合有聲名。傷官用財,不宜印鄉。傷官見官,印運不妨。雜氣財官,印俱不忌。

傷官が若し已に官星を傷り尽くせば、反対に再び官星を見るを喜ぶ。官星は既に能く害を為さざれば、重見は反対に貴気を成すに因る。傷官が若し専ら財の上に生活を討てば、一たび禍を招けば就ち軽からず。傷官が若し印を取りて用と為して彼の七殺を制する時は、刑を用うるは剋を用うるに如かず、来ること直接なり。傷官が若し財を論じて而又た合局を帯ばば、便ち能く声名有らん。傷官は既に財を用いれば、就ち宜しく再び印郷に走るべからず。印は一たび来れば便ち食傷を奪い去り、財源は随いて断絶す。傷官が官星を見て、印運に走るは却って妨げ無し。印は能く傷を制し又た能く官を護るに因る。至って辰戌丑未の雑気の中の財と官とは、印星は一概に皆忌まず。

兩戊合一癸,得再嫁。妻財受剋,生子不育。印綬比肩,不忌財鄉。印綬多根,身旺必貧。印綬被傷,剋父母。官殺混雜,剋父母。財多身弱,剋父母。

両個の戊土が一個の癸水を争合するは、女命は主として再嫁す。一女にして二夫の来りて争う有るに因る。妻星と為すの財が剋を受けば、児を生じても養い大きくせず。局中に印綬と比肩とが并せて見えば、就ち財郷に走るを忌まず。比肩は既に能く財を分かち、財も亦た印を壊す能わざるに因る。印綬の根が太多くて日主が又た旺なれば、反対に必定・清貧なり。満盤の生気は宣泄する処無きに因る。印綬が財星に傷せらるるは、父母を剋するを主る。官と殺とが混雑して清まらざるは、父母を剋するを主る。財多くして身弱なるも、同じく父母を剋するを主る。

干與支同剋妻。辛卯、戊寅不怕殺多。女命比肩,即姊妹貪合,多謊詐。財有劫,不怕露就殺。火命人最好,月支屬火,干頭有木提出火矣!癸酉弱格,見殺必凶。官貴太盛,旺處必傾。土命不論胞胎,只論日時,不怕官殺混雜;陽干方論,陰干不取。

天干と地支とが同じく一気に属する(甲寅・乙卯の類の如き)は、妻を剋するを主る。辛卯・戊寅の此の両個の日柱は殺多きを怕れず。辛が卯に坐するは財と為り、戊が寅に坐するは殺・印相生にして、皆自ずから転圜有り。女命に比肩を見るは、同じく姉妹が争いて夫星と相合するが如く、此人は多く虚言・詐偽なり。局中に財星の劫財の来りて奪う有るは、倒って天干の上に七殺を明露するを怕れず。七殺は正に能く劫財を制住して、反対に救応を成すに因る。火命人の最も好き配置は、月支が火に属し、天干の上に又た木の火を挙げ提ぐる有るなり。癸酉の此の一類の日主が本は弱き格局は、一たび七殺に見れば必ず凶なり。官貴の気が太盛にして、旺きて極処に到れば必然・傾覆す。土命は胎月を論ぜず、只だ日柱と時柱とを論じて、亦た官杀・混雑を怕れず。但だ此の話は只だ陽干の戊土に就いて言うにして、陰干の己土は此に照らして取らず。

子怕寅午火,不怕水。寅木不怕金。巳金不怕火。己土不怕木。午火不怕水。未同申金不怕水。己土戌土不怕木。卯木怕酉金。辰土怕寅木。乙日五月不怕殺。四柱元有病,要去病;不去病不發。

子中の水は寅午の合成する火局を怕れ、却って再び水の来助を怕れず。寅中の木は金の来剋を怕れず。巳中の蔵する金は火を怕れず。己土は木の来りて疎動するを怕れず。午中の火は水を怕れず。未中の土は申中の金と同じく、皆水を怕れず。己土と戌土とは皆木を怕れず。卯木は則ち酉金の来冲を怕る。辰土は寅木の来剋を怕る。乙木の日主が五月・午火の月に生まるるは、七殺を見るを怕れず。総じて四柱に原本・病有れば、就ち設法して此の病を去るを要す。病去らざれば、命は就ち発し起る能わず。

食神を論ず

食神者,生我財神之謂也;如甲屬木,丙屬火,名盜氣,故謂之『食神』。何也?殊不知丙能生我戊土中食丙之戊財,故以此名之也。

謂う所の「食神」は、能く我が財星を生出する彼の一位なり。譬えば甲は木に属し丙は火に属し、甲は丙を生じ、丙は甲の元気を盗泄す。本は盗気と喚ぶべきを、何を以て反対に其れを「食神」と称せんや。元来・丙火は能く戊土を生じ、而して戊土は正に甲木の財なり。此の我に供して食用するの戊土の財は既に丙火に由りて生ぜられれば、故に就ち其れに「食神」の此の名字を取りたるなり。

命中帶此者,主人財厚食豐、腹量寬洪、肌體肥大、優遊自足、有子息、有壽考。恆不喜見官星,忌倒食,恐傷其食神;喜財神相生。

命裏に食神を帯ぶる人は、財帛・豊厚・飲食・充足を主り、度量・寛宏・身体・肥大・優游・自得にして、子息有りて、亦た寿考有り。食神は一向に官星を見るを喜ばず、最も「倒食」即ち偏印の来りて食を奪うを忌みて、食神を傷るを怕る。却って財星の其れと相生する有るを喜びて、食神の泄する所の気を帰着有らしむ。

獨一位見之,則為福人;然終亦不清。卻喜身旺,不喜印綬,亦恐傷其食神也。如運得地,方可發福;大概與財神相似。

食神は只だ一位を見るは、是れ福有る人なり。若し見ること多ければ、終に清純と算すべからず。其れは身旺を喜びて印綬を喜ばず、亦た是れ印の来りて食を奪い食神を傷るを怕るなり。若し行運が食神の地を得るの処に走り到れば、乃ち福を発し起るを得。大致に説けば、其の取用は財星と相倣う。

如己未、己巳、丁未、辛丑:丁見己為食神,有一丑巳合起金局得之為財;又喜身不弱,所以有官亦有壽也。

譬えば一造・己未年・己巳月・丁未日・辛丑時。丁火は己土に見ゆるは食神にして、局中に巳と丑とが合して金局を起こし、金は正に丁火の財にして、此れ便ち食神・財を生ずるなり。又た日主の身は弱からざるを喜びて、此の財を担い起るを得。故に此人は既に官職有りて、又た寿考を得。

如乙巳、乙酉、癸酉、乙卯:此命見三乙為食神,見巳酉丑合局為印綬,又有三乙化為傷官。癸用乙為食神,被金局來剋乙木,再被三乙木並卯旺剋我官;所以名利都無成也。

又た一造・乙巳年・乙酉月・癸酉日・乙卯時の如し。此の命は天干に三個の乙木にして、癸水の日主に対して皆食神なり。地支に巳酉は金局を会成し、金は癸水を生ずるは、是れ印綬なり。而して三個の乙木は聚まること太多くて、便ち傷官の性に転成す。癸水は本は乙木を以て食神と為すも、無奈・乙木は金局に剋傷せらる。再び言う者あれば、三個の乙木は卯木を加えて旺極まり、反対に我が官星の己土を剋掉す。故に此人は名と利とが皆一成する所無し。

《詩訣》食神有氣勝財官,先要他強旺本干;若是反傷來奪食,忙忙辛苦禍千般。

食神に気有る時は、財星・官星に比べて還た力を得。但だ先に日主の本身の天干が強旺にして、此の一層の泄耗を撐え住むを得るを須す。倘若し反対に偏印の来りて食を奪うに遇えば、則ち終日・忙碌・辛苦して、禍患は百出す。

《詩訣》食神無損格崇高,甲丙庚壬貴氣牢;丁己乙辛多福祿,門闌弧矢出英豪。

食神が損傷を受けざれば、格局は便ち崇高なり。甲・丙・庚・壬の此の陽干の日主が食神を得れば、貴気は牢固なり。丁・己・乙・辛の此の陰干の日主が食神を得れば、福禄は豊多なり。門前に弧矢を懸起せば——古人は男を生めば便ち門の左に弓を掛く——家中は定めて英雄・豪傑を出さんと要す。

《詩訣》甲人見丙本盜氣,丙去生財號食神;心廣體胖衣祿厚,若臨印綬主孤貧。

甲木の日主が丙火に見ゆるは、本は其れに盗泄せらるる元気なり。只だ丙火が転じて来りて能く戊己の土の財を生ずるに因りて、乃ち「食神」の此の好名を得。此の格有る人は心寛・体胖・衣禄・豊厚なり。然れども一たび印綬の来りて食を奪うに碰上れば、反対に孤苦・貧寒を主る。

《詩訣》申時戊日食神奇,惟在秋冬福祿齊;甲丙卯寅來剋破,遇而不遇主孤悽。

戊土の日主が申時に生まるるは、申中の庚金は正に戊土の食神にして、此の一格は最も奇なり。只だ是れ須く秋冬に生まれて乃ち福禄は斉備す。若し甲木・丙火及び卯・寅の地の来りて之を剋破する有れば——甲木は我が身を剋し、丙火は我が食を奪う——則ち遇い了りて又た曾て遇いざるに等し。一生・孤苦・凄凉を主る。

《詩訣》壽元合起最為奇,七殺何憂在歲時;禁凶制殺干頭旺,此是人間富貴兒。

食神は「寿星」と号して、亦た即ち寿元の神にして、能く其れを合し起こし扶け起こすは最も奇妙なり。此の如くばたとい七殺が年柱・時柱の上に出現するも、又た何の憂うべきあらん。食神は既に凶神を禁じ住むを得七殺を制し服るを得、天干の上に又た旺なれば、此れ便ち人間の富貴の人なり。

《詩訣》食神居先殺居後,衣祿無虧富貴厚;食神近殺卻為殃,終日塵寰慢奔走。

食神が前に在り七殺が後に在るは、食神が先に位子を占めて能く殺を制すれば、衣禄は虧かれず・富貴・深厚なり。若し食神が緊く七殺に挨りて、反対に七殺に困住せられて灾殃を成せば、此の様の人は終日・塵世の裏に白く奔走す。

正財を論ず

何謂之正財?猶如正官之意;是陰見陽財,陽見陰財。大抵正財,吾妻之財也。人之女貲財以事我,必精神康強,然後可以享用之;如吾身方且自萎懦而不振,雖妻財豐厚,但能目視,終不可一毫受用。

何をか「正財」と叫ぶ。道理は正官と相倣う。陰干が陽干の財に見え陽干が陰干の財に見えて、一陰・一陽が配えて対を成すは、便ち正財なり。大体に説けば、正財は就ち我が妻子の財なり。人家が女児を資財と連ねて送りて我に事奉すれば、我は必ず精神・康健・強旺なるを得て、然る後乃ち享用して起るを得。倘若し我が自身が正に萎靡・怯懦にして振作して起らざれば、則ち妻財はたとい豊厚なれども、只だ眼を睁らして看るのみにして、終に一絲・一毫も受用して到る能わず。

故財要得時,不要財多。若財多則自家日本有力,可以勝任,當化作官。天元一氣,羸弱貧薄難治。是樂於身旺,不要行剋制之鄉;剋制者,官鬼也。

故に財は須く時令の気を得べく、却って太多からざるを宜しとす。若し財が果たして多ければ、則ち須く自家の日干が本身・力有りて担いで当たるに堪え、此の様なれば多余の財は乃ち官貴に化し成るを得。若し天元が只だ孤立・一気にして日主が羸弱なれば、便ち是れ貧薄の命にして、救治し難し。財格は身旺を喜びて、宜しく再び我が身を剋制するの郷に走るべからず。謂う所の我を剋制するは、就ち官鬼なり。

又怕所生之月令,正吾衰病之地,又四柱無父母以生之;反喜財,又有見財,謂之財多。力不任財,禍患百出;雖少年經休囚之位,故不如意,事多頻併。或中年或末年,復臨父母之鄉,或三合可以助我者;則勃然而興,不可御也。

又た生ずる所の月令が恰も我が日主の衰病の地にして、四柱の裏に又た印綬の此の「父母」の神の来りて我を生ずる無きを怕る。此の時に若し還た一味に財を喜びて、局中に偏偏として又た財を見れば、就ち「財多し」と叫ぶ。力量は財を担い起る能わず、禍患は便ち層出・不窮なり。たとい少年の時に只だ休囚の位を経過するも、已に事事・如意ならず、麻煩は二つ接し三つ連なる。中年あるいは晚年に等到りて、行運が重新に印綬の此の「父母」の郷に臨み、あるいは三合の局の来りて我が身を幇扶する有れば、則ち勃然として興起し、勢いは当るべからず。

倘少年乘旺,老在脫局,不惟窮途悽惶,兼且是非紛起。蓋,財者,起爭之端也。

倘若し少年の時に旺気に乗じて得意にして、老に到って却って身は脱け局は散じ財は帰する所無ければ、則ち只だ窮途・末路・凄惶・依る無きのみならず、還た許多の是非を惹き出さんとす。財の此の様の物は、本来は人を招きて争奪するの禍端なり。

若或四柱相生,別帶貴格,不值空亡;又行旺運,三合財生,是皆貴命。其餘福之淺深,皆隨入格輕重而言之。

若し四柱が彼此・相生して、別に還た貴格を帯び、又た空亡に落ちず、行運が再び身旺の地に走り、三合成局して財を生ずれば、此の皆是れ貴命なり。至って福分の深淺は、皆須く入格の分量の軽重を看て以て断ずべし。

財多生官,要須身健。財多盜氣,本自身柔,年運又或傷財,必生奇禍;或帶刑併七殺,凶不可言也。

財多ければ能く官を生ず。但し必ず身体・強健なるを須して乃ち担い住むを得。財多ければ本は我が気を盗泄して、日主は原已に柔弱なり。若し流年・大運が又た来りて財星を傷動せば、必ず意外の禍を生ず。若し再び刑冲を帯び又た并せて七殺を見れば、則ち凶險は言い堪えず。

又云,正財者,喜身旺、印綬,忌官星、忌倒食、忌身弱、比肩劫財。不可見官星,恐盜財之氣也;喜印綬者,能生身主弱故也。

又た一説有り。正財格は身旺を喜び印綬を喜び、官星を忌み倒食を忌み身弱を忌み、亦た比肩・劫財を忌む。官星を見べからざる所以は、是れ官星が財の気を把りて盗泄し去るを怕るなり。印綬を喜ぶ所以は、是れ印が能く彼の衰弱の日主を生扶するに因るなり。

且如甲日用己為正財;如身弱,其禍立至。凡人命帶財下生,須出富豪;不螟蛉,必庶出、或沖父母。身旺無劫財,無官星為妙。

譬えば甲木の日主は己土を以て正財と為す。假使・身弱なれば、禍事は立刻に便ち到る。およそ人の命中に財を帯びて日主が財の下に生まるるは、多く富豪の家より出づ。若し是れ他人に過継して嗣子と作らざれば、亦た必ず庶出なり、あるいは父母と相冲・相剋す。財格の最も妙なるは、身旺にして劫財の来りて分奪する無く、又た官星の来りて盗泄する無きなり。

若命中有官星得地,運行喜財星多生官。兼有財星得地,運行忌見官星,恐剋其身;怕身弱也。大抵財不論偏正,皆喜印綬,必能發福。

若し命中に原は官星有りて而且・地を得れば、行運は便ち財星の多多と来りて官を生ずるを喜ぶ。反対に若し只だ財星が地を得て官無くして用い可ならざれば、行運は就ち再び官星を見るを忌みて、其れが日主を剋傷せんことを怕る。怕る所は正に身弱なり。大体に説けば、財は偏財・正財を論ぜず、皆印綬の相配する有るを喜ぶ。此の如くば必ず能く福を発す。

如辛丑、丁酉、丁巳、丁未:此命丁日身坐財之地,又見巳酉丑金局,故主財旺。蓋金得木庫居未,能生丁火,故身旺能當其財;運行東南方,宜乎鉅富。丁用壬官,用庚金為財,生壬官;身入旺鄉,必能發福。

譬えば一造・辛丑年・丁酉月・丁巳日・丁未時。此の命は丁火の日主が財地の上に坐し、又た巳酉丑の三合金局を見る。故に財旺なり。加うるに未は木庫にして、木は能く丁火を生ず。日主は此れに因りて身旺にして、此の許多の財を担い起るを得。行運が再び東南の木火の地に走れば、自然・巨富を成すべし。丁火は壬水を以て正官と為し、庚金を以て財と為す。財は又た能く官を生ず。日主は一たび旺郷に進めば、必定・福を発す。

凡用財,不見官星為妙。如庚申、乙酉、丙申、丙申:此命丙日見三申為財,豈不美哉!丙用癸官,用辛為財,見三申一酉為財,故旺。蓋緣日弱,火病申死酉,乃為無氣,運行西方金鄉,身弱太甚;財旺生鬼,敗剋其身,故不能勝其財,所以貧也。

およそ財を取りて用と為すは、官星を見ざるを以て妙と為す。譬えば一造・庚申年・乙酉月・丙申日・丙申時。此の命は丙火の日主が三個の申に見え、皆是れ財なり。豈に美事ならずや。丙火は癸水を以て正官と為し辛金を以て財と為す。今や三申・一酉は尽く是れ財にして、財は自然・旺なり。只だ可惜・日主太弱なり——丙火は申に於て病し酉に於て死して、已に気無し。行運は又た西方の金郷に走る。身弱は極処に到る。財は一たび旺なれば便ち去りて鬼を生じ、亦た即ち官殺を生起して反対に来りて我が身を敗剋す。日主は此の份の財を担い動かす能わず。故に反対に貧窮す。

如乙卯、癸未、辛酉、戊子:此命辛日坐酉,乙年坐卯,身與財俱旺;又得癸未食神,戊子印綬助之,宜乎鉅富貴也。

譬えば一造・乙卯年・癸未月・辛酉日・戊子時。此の命は辛金の日主が酉に坐して禄を得、年干の乙木は又た卯に坐して禄を得、身と財との両辺・皆旺なり。再び癸水の食神の来りて財を生じ、戊土の印綬の来りて身を扶くるを得。正に大富・大貴の命に該るべし。

如戊子、丁巳、甲辰、丙寅:此命甲日生於四月下旬,並透出丙丁火,生其月中之戊土;時又歸祿於寅,故財旺矣!然甲木身亦旺。早年行戊午己未運,迤邐行辛酉運,乃見官星則凶;壬戌運有壬剋丙,傷官食神之中,失官去財,死喪合家;值五十九歲,入癸亥身旺運,稍可安逸;六十五歲,逢壬辰年死矣。

譬えば一造・戊子年・丁巳月・甲辰日・丙寅時。此の命は甲木の日主が四月の下旬に生まれ、天干に又た丙・丁の両火を透す。火は去りて月令・巳中の戊土を生じ、戊土は正に甲木の財なり。時支の寅は又た甲木の禄なり。故に財旺にして、而して甲木の自身も亦た旺なり。早年は戊午・己未の運に行き一路・順遂なり。漸々として辛酉運に走り到りて、官星を見れば便ち凶なり。壬戌運の裏は壬水が丙火を剋去して、傷官・食神が一一斉に損を受け、官も亦た失い財も亦た去る。一家人は接続して死喪す。五十九歳に到りて癸亥の此の歩の身旺の運に進みて、才だ稍々安逸を得。六十五歳に壬辰の流年に逢い、就ち死す。

初運傷官見財格,取戊土為財,所以戊午己未二運大旺生土,故財厚矣;及至庚申辛酉西方見官,故凡事費力;雖癸亥為甲木之印綬,然亦忌火沖水,亥中又有壬水。壬辰透出壬水,運中、命中元有之辰,死無疑矣!凡傷官見財格,忌見官星,只喜見財。大忌壬水剋火,則火不能生甲木之土財也。

早年の此の一段は「傷官・財に見ゆ」の格に属し、戊土を取りて財と為す。故に戊午・己未の両歩の運は火土・大旺して、土を生起して、財は就ち豊厚なり。等到りて庚申・辛酉が西方に走り入りて、官殺を見れば、凡事は便ち皆力を費やす。癸亥は甲木の印綬なるも、亦た火水の相冲を忌む。何況んや亥中に還た壬水を蔵するをや。壬辰の流年に到りて、天干に壬水を透し、而して地支の辰は原命の裏に本来・有りて、運と命とが一処に湊合す。死するは疑い無きの了なり。およそ傷官・財に見ゆの格は、官星を見るを忌みて、只だ財を見るを喜ぶ。尤其・大きく壬水の来りて火を剋するを忌む。火は一たび剋せられれば、就ち甲木の要する所の土財を生出す能わず。

偏財を論ず

何謂之偏財?蓋陽見陽財,陰見陰財也。然而偏財者,乃眾人之財也,只恐兄弟姊妹有奪之,則福不全;若有官星,禍患百出。

何をか「偏財」と叫ぶ。就ち陽干が陽性の財に見え陰干が陰性の財に見えて、同性・相見して配合の情を少ふなり。偏財は衆人の共有する財にして、只だ比肩・劫財の此の「兄弟・姉妹」の前来りて争奪するを怕る。一たび奪い去られれば、福は就ち全からず。若し局中に又た官星を擺せば、財は既に劫され走られ、還た分かち出して官を生ずを要す。両頭・耗散して、禍患は便ち層出・不窮なり。

故曰:偏財好出、亦不懼藏,惟怕有以分奪,反空亡耳;有一於此,官將不成、財將不住。經曰:『背祿逐馬,守窮途而悽惶也。』

故に曰く、偏財は顕露して外に在るを喜び、亦た支中に蔵するを怕れず。只だ人の来りて分奪する有るを怕れ、あるいは反対に空亡の上に落つるを怕る。此の両様は只だ一様を犯せば、官は便ち成し做さず、財も亦た守り住む能わず。経文に曰く、官禄を背離して財馬を趕跑する人は、只だ窮途・凄惶に守りて日を度るを好す。

財弱亦待歷旺鄉而榮。財盛無所往而不妙,且恐身勢無力耳。偏財主人慷慨、不甚吝財,惟是得地不止。

財は衰弱なるも、只だ行運が財旺の郷を歴経すれば、一様に能く栄発す。財が本来・盛んなるは、何処に走り到るも皆妙なり。只だ日主の身勢が力無く、此の份の財を担い住めざるを怕るのみ。偏財格の人は性情・慷慨にして、甚だ錢財を吝惜せず。只だ偏財が地を得れば、此の份の気度は還た此に止まらず。

財豐亦能官旺,何以言之?蓋,財盛自生官矣,但為人有情而多詐。蓋,財能利己,亦能招謗,運行旺相,福祿俱臻。只恐太旺,兄弟必多破壞,亦不美。

財が豊厚の人も亦た能く官旺なり。何を以て見え得んや。財は一たび盛んなれば自然・官を生ずるに因る。只だ是れ此の種の人は情義有るも、亦た機詐多し。財は既に能く己に利して、亦た能く毀謗を招き来る。行運が旺相の地に走り到れば、福と禄とが一斉に来り到る。只だ財が太旺なれば、比肩・劫財の此の班の兄弟は必ず来りて破壊せんことを怕る。則ち亦た美ならず。

財多,須看財與我之日干強弱相等,行官鄉便可發祿。若財盛而身弱,運至官鄉,是既被財之盜氣,復被官之剋身;非惟不發祿,亦防禍患。

財多きの命は、須く財と我が日干との両辺の強弱が相当するや否やを看るべし。若し勢均・力敵なれば、官郷に行き到れば便ち禄を発す能し。若し財盛にして身弱なれば、行運が再び官郷に到れば、則ち既に財に元気を盗泄せられ、又た官星に身を剋傷せらる。但だ禄を発する能わざるのみならず、還た禍患を提防するを得べし。

如命四柱中元帶官星,便作好命看;若四柱中兄弟輩出,縱入官鄉,發祿必渺矣!故曰:『要在識其變通』矣!

假如し四柱の中に原本・官星を帯ぶれば、則ち好命に当てて看るべし。若し四柱の裏に比肩・劫財の此の「兄弟」が群を成して出れば、たとい行運が官郷に進むも、禄を発せんと要するも渺茫たり。故に曰く、関鍵は全く「変通」の二字を識るに在り。

正官の論

夫正官者,甲見辛之類;乃陰見陽為官,陽見陰為鬼,陰陽配合成其道也。大抵要行官旺鄉,月令是也。月令者,提綱也。看命先看提綱,方看其餘。

謂う所の「正官」は、就ち甲木が辛金に見ゆるの此の一類なり。陰干が陽干の来りて我を剋するに見ゆるを官と称し、陽干が陰干の来りて我を剋するに見ゆるを鬼と称す。総じて須く一陰・一陽が彼此・配合し、我を剋して情有りて乃ち「官」の道理を成し得べし。大体に須く官旺の郷に行き到るを要し、而して此れ就ち月令を看るを得るを須す。月令は便ち「提綱」なり。命を看るは先ず提綱を看、然る後乃ち其余の三柱を看る。

既曰正官,運復行得官旺之鄉、或是有成局;又行不得傷官之地,並金財旺之鄉,皆是作福之處。正官乃貴氣之物,大忌刑沖破害;及於年月時干,皆有官星隱露,恐福渺矣!又須看年時上別有是何入格?作福去處,方可斷其吉凶。

既に正官格を成せば、行運が再び官星の旺相の郷に走り到るか、あるいは官星が局面を会成し、又た傷官の地に走らず、而して財旺・生官の郷に走る。此の皆是れ福を作すの去処なり。正官は貴気の物にして、最も刑・冲・破・害を忌む。若し年・月・時の三処の天干の上に到る処皆官星を蔵しあるいは露せば、官多きは便ち雑と成りて、福気は恐らく渺茫ならん。還た須く年上・時上に別に何の格に入るか、福を作すの着落は何れの一処に在るかを看て、然る後乃ち其の吉凶を断じ得べし。

茍一途而執取之,則不能通變,必有差之毫釐,謬以千里之患,經曰:『通變以為神者』是也。正官或多,反不為福。何以言之?蓋人之命,宜得中和之氣,太過與不及同;中和之氣為福厚,偏黨之剋為災殃。

倘若し只だ一条路を認定して死に取らば、便ち能く変通せず、必然・「毫釐に差わりて、千里に謬る」の禍患を落下せんとす。経文の説く所の「能く権を通じ変に達するは乃ち神妙と算す」は、正に此の意思なり。正官が若し太多ければ、反対に其れを福と為し成さず。何を以てせんや。人の命は総じて中和の気を得るを要するに因る。太過と不及とは同じ様の毛病にして、中和の気は福沢・深厚にして、一党に偏向の剋伐は便ち灾殃と成る。

既用提綱作正官,年時支干位,或有一偏官便雜矣!不可不仔細以輕重推測也。又曰,於月令得之是也,喜身旺、印綬。

既に月令の提綱を取りて正官と作せば、則ち年柱・時柱の干支の上に若し再び一個の偏官を冒出せば、就ち官殺・混雑を成す。此の一層は分に按じて分量の軽重を仔細に推測すべからず。又た説く、正官は須く月令の上に得るを要して乃ち数と算す。此の一格は身旺を喜び、亦た印綬を喜ぶ。

如甲用辛官,喜土生官;最怕刑沖破害、陽刃七殺,為貧命;如時干逢殺,乃官殺混雜。蓋四柱有刑沖破害,皆未為貴命看。

譬えば甲木は辛金を以て正官と為せば、戊己の土の来りて此の官を生ずる有るを喜ぶ。最も刑・冲・破・害を怕れ、亦た陽刃と七殺とを怕る。此のを犯せば便ち是れ貧命なり。若し時干の上に又た七殺に逢えば、則ち官殺・混雑と叫ぶ。およそ四柱中に刑・冲・破・害を帯ぶるは、皆貴命に当てて看る能わず。

官來剋我,我去剋官不為害。一位若兩官不妨。若月令中有正官,時干支有偏官,便難以正官言之。

官星は本は来りて我を剋するにして、我が若し反対に食傷を用いて官星を剋制するも、倒って亦た害を為すと算せず。只だ一個の日主にして両位の官星を見るも、亦た還た妨げ無し。然れども若し月令中に已に正官有りて、時柱の干支の上に又た一個の偏官を出せば、則ち再び純正の正官格に按じて論ずること難し。

且如甲用辛為官,生於八月中氣之後,金旺在酉,故謂之正官;如天干不透出辛字,卻地支有巳酉丑,雖不能於八月中氣之後,亦可言官。大要身旺,時辰歸於甲木旺處。

譬えば甲木は辛金を以て官と為し、八月・中気・秋分の後に生まるれば、金は正に酉に旺しく、此れ乃ち真の正官と称するに足る。如果・天干の上に辛字を透出せざるも、然れども地支の裏に巳酉丑の三合金局有れば、則ち八月・中気の後に生まれざるも、亦た一様に以て官と称すべし。緊要なるは身旺にして、而且・時辰は甲木の旺相の処に落つるなり。

如歲時透出正官,地支又有官格,卻不拘八月中氣之後。大率官星須得印綬、身旺則發;若無傷官破印,身不弱者便為貴命。如命中有官星,而行傷官之運,則不吉;必待印綬、官星旺運可發,必得官。

若し年柱・時柱の天干の上に正官を透出し、地支に又た官格を結成せば、則ち必ずしも八月・中気の後に生まるるや否やに拘泥するを須せず。大抵・官星は須く印綬の相配・日主の身旺を得て乃ち発し起るを得。只だ傷官の来りて印を破る無く、日主が又た弱からざれば、便ち是れ貴命なり。假如・命中に官星有るも、却って傷官の運に行き到れば、則ち吉ならず。必ず印綬の運あるいは官星の旺運に等到って、乃ち発し起るを得、亦た必定・官を得。

《詩訣》正官須在月中求,無破無傷貴不休;玉勒金鞍真富貴,兩行旌節上皇州。

正官は必ず月令の中に到りて求むるを須す。只だ破せられず傷せられざれば、貴気は便ち綿延・絶えず。此の様の人は玉勒・金鞍の好馬に騎り、是れ真の富貴なり。出行の時は両行の旌旗・節鉞が相随い、直ちに京城に上官を做しに往く。

《詩訣》正氣官星月上推,無沖無破最為奇;中年歲運來相助,將相公侯總可為。

純正の気の官星は須く月令の上より推求すべく、冲無く破無きは最も奇特なり。中年の時に到りて流年・大運が再び来りて相助せば、将・相・公・侯の位子も皆做し得べし。

《詩訣》正官仁德性情純,詞館文章可立身;官印相生逢歲運,玉堂金馬坐朝臣。

正官格の人は仁徳有りて、性情・純正にして、詞館の裏の文章を憑りて即ち以て身を立つるに足る。若し官と印とが相生し、又た力を得たる流年・大運に逢上せば、便ち能く玉堂・金馬に位列して、朝廷の重臣を做す。

《詩訣》正官大抵要身強,氣弱須求運旺方;歲運更逢生旺地,無沖無破是榮昌。

正官格は大体に須く日主の身強を要す。気が若し衰弱なれば、就ち須く行運を求めて旺地に走りて補足すべし。流年・大運が再び長生・帝旺の地に逢い、又た冲無く破無ければ、便ち是れ栄華・昌盛の命なり。

《詩訣》己干為主透官星,須要提綱見丙丁;金水相生成下格,火來拘聚旺財名。

己土を以て日主と為して天干に甲木の官星を透すは、須く月令の提綱の上に丙丁の火を見るを要す——火は既に我が己土の身を生じ、又た能く甲木の官を化す。若し金水・相生の路子に走り成れば、便ち下格に落つ。火有りて此の局面を把りて拘束・会聚せしめば、財と名とが乃ち旺し起るを得。

《詩訣》辛日透丙月逢寅,格中返化發財根;官星不許重相見,運到沖刑怕酉申。

辛金の日主が天干に丙火を透して月令が寅に逢う。丙は辛の正官にして、寅中の丙火は又た長生を得。丙辛は相合して水を化し、格中に反対に発財の根基を化出す。此の時・官星は重々と再び見るを許さず。行運が冲刑に碰上るは、最も酉・申の地に走り去るを怕る。

《詩訣》八月官星得正名,格中大怕卯和丁;若還柱內去其忌,運亦如之貴顯名。

八月・酉月に生まれて官星を取りて用と為すは、最も純正の名に当たるを得。此の一格は最も卯と丁とを見るを怕る——卯は来りて酉を冲し、丁火は来りて金を剋す。倘若し四柱の内に此の両様の忌神を去り掉る能く、行運も亦た照様に其れらを避開すれば、便ち能く貴顕・名を揚ぐ。

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