挈要・捷馳・玄妙の訣
作盤ガイド: 八字作盤
食神生旺,勝似財官;濁之則賤,清之則垣。此法玄玄,識得成仙;學者寶授,千金莫傳。
食神・生旺なるは、財と官とに勝過す。濁気に攪せられれば就ち賤にして、清純を保ち得れば就ち本垣を守り住むを得。此の法門は玄の又玄にして、其れを識得せば便ち仙を成すに如し。学者は当に至宝に作りて授受すべく、たとい千金の価有るも亦た軽く伝ゆる勿れ。
身弱の論
陽木無根,生於丑月;水多轉貴,金多則折。乙木無根,生臨丑月;金多轉貴,火土則折。丙火無根,子申全見;無制無生,此身貧賤。六甲坐申,三重見子;運至北方,須防橫死。
甲の此の陽木が根無く丑月に生まるるは、水多ければ反対に能く転じて貴と為り、金多ければ就ち須く斫折せられんと要す。乙の此の陰木が根無く丑月に生まるるは、金多ければ反対に能く転じて貴と為りて殺に従い、火と土とが多ければ就ち須く折損せんと要す。丙火が根無くして地支に子・申が斉見するは、既に制伏無く亦た生扶無し。此の身は貧賤なり。六個の甲日が申上に坐して、又た三重新たに子を見るは、行運が北方に到れば、須く横死を防ぐべし。
丙臨申位,陽水大忌;有制身強,旺成名利。己入亥月,怕逢陰木;月逢印生,自然成福。己日逢殺,印旺財伏;運轉東南,貴高財足。壬寅壬戌,陽土透露;不混官星,名崇顯祿。
丙火が申位に臨むは、最も壬の此の陽水を忌む。若し戊土の水を制する有りて日主が又た強ければ、旺地に走り到れば便ち名利を成就す。己土が亥月に進み入るは、最も乙の此の陰木に逢い来りて剋するを怕る。若し月上に印に逢い来りて之を生ぜば、自然・福を成す。己日が七殺に遇上して、而して印旺・財が又た潜伏して出でざるは、運が東南に転ずれば、貴位・高くして財も亦た足る。壬寅・壬戌の此の両日にして戊の此の陽土が透出するは、只だ官星の来りて混雑する無ければ、名声・崇高にして禄位・顕達なり。
陰水無根,火鄉有貴。陽水無根,火鄉即畏。丁酉陰柔,不怕多水;比肩透露,格中返忌。戊寅日主,何愁殺旺;露火成名,水來漂盪。
癸の此の陰水が根無きは、火郷に走れば反対に能く財に従いて貴を得。壬の此の陽水が根無きは、一たび火郷に到れば便ち畏るべし。丁酉日・陰柔にして、倒って水多きを怕れず。然れども若し天干の上に比肩を透出せば、格中は反対に忌諱す。戊寅の日主は、何ぞ七殺の旺を愁えん。只だ火を透出して殺を化し身を生ぜしめば便ち以て名を成すべし。一たび水の来るに遇えば、就ち須く漂蕩・定まらざらんと要す。
庚午日主,支火炎炎;見土取貴,見水為嫌。辛金身弱,卯提入格。癸酉主衰,見財成格。癸巳無根,火土重見;透財名彰,露根則賤。(棄命從財格)
庚午の日主にして地支の火気・炎炎たるは、土の来りて火を化し金を生ずるを見れば便ち以て貴を取るべく、水の来りて救うを見れば反対に嫌む所と成す。辛金・身弱にして卯を以て月令の提綱と為すは、正好・財に従いて格に入る。癸酉の日主・衰弱にして財を見るも、亦た格局を成す。癸巳日に全く根気無くして火土が重重・出現するは、天干が財を透せば則ち名声・彰顕す。一たび日主が根を露出すれば、反対に下賤を成す。此れ就ち「命を棄てて財に従う格」なり。
命を棄てて殺に従うの論
甲乙無根,怕逢申酉;殺合逢之,雙目必朽。甲木無根,生於丑月;水多轉貴,金土則折。乙木酉月,見水為奇;有根丑絕,無根寅危。乙木坐酉,庚丁透露;二庫歸根,孤神得失。
甲乙の木が根無くして而又た申酉に逢うを怕るは、若し七殺が已に合住せられて仍旧・其れに遇上せば、両眼は必ず須く壊掉せんと要す。甲木が根無く丑月に生まるるは、水多ければ反対に能く転じて貴と為り、金と土とが多ければ就ち須く折損せんと要す。乙木が酉月に生まれて水を見るは、最も奇特なり。根有るは丑に到れば便ち絶え、根無きは寅に到れば反対に危うし。乙木が酉上に坐して天干に庚と丁とを透出するは、辰戌の両庫に根を帰して、孤神の間に自ずから得有り失有り。
丙火申提,無根從殺;有根南旺,脫根壽促。陽火無根,水鄉必忌。陰火無根,水鄉有救。陰火酉月,棄命就財;北方入格,南則為災。
丙火が申を以て提綱と為すは、全然・根無ければ就ち殺に従す。若し根有りて而又た南方の旺地に走れば便ち好し。一たび根を脱すれば、寿数は就ち短促なり。丙の此の陽火・根無きは、水郷は必ず忌む所に在り。丁の此の陰火・根無きは、水郷に走れば反対に救有り。丁の此の陰火が酉月に生まるるは、命を棄てて財に従す。北方に走れば格に合し、南方に走れば反対に灾を成す。
戊己亥月,身弱為棄;卯月同推,嫌根劫比。庚金無根,寅宮火局;南方有貴,須防壽促。辛巳陰柔,休囚官殺;運限加金,聰明顯達。壬日戌提,癸干未月;運喜東方,逢沖則絕。
戊己の土が亥月に生まれて身弱なるは、就ち命を棄てるの論に作す。卯月に生まるるも亦た此の様に照らして推して、只だ其れに別に根気有るかあるいは劫財・比肩の来りて幇する有るを嫌う。庚金が全く根無くして寅宮が又た火局を結成するは、南方に走れば能く貴を得るも、只だ是れ須く寿短を防ぐを要す。辛巳日・陰柔にして、官殺が又た休囚に処るは、運限の上に再び金を添えて来りて身を幇せば、便ち聡明にして顕達す。壬日が戌を以て提綱と為し・癸日が未月に生まるるは、行運は東方を喜ぶ。一たび冲に遇えば便ち絶ゆ。
棄命從財,須要會財。棄命從殺,須要會殺。從財忌殺;從殺喜財;命逢根氣,命殞無猜。
命を棄てて財に従うは、須く地支が財局を会成するを要す。命を棄てて殺に従うは、須く地支が殺局を会成するを要す。財に従うは七殺の来りて財を泄し身を攻するを見るを忌む。殺に従うは却って財の来りて殺を生ずる有るを喜ぶ。若し命中に偏偏として還た一點の根気を留めれば、則ち従うこと真ならずして、性命は保ち難し。此れ是れ猜疑するを須せざるなり。
五言・独歩
有病方為貴,無傷不是奇;格中如去病,財祿兩相隨。寅卯多金丑,貧富高低走;南地怕逢申,北方休見酉。
命裏に病有りて乃ち其の貴を為り成す。一點の損傷も無きは反対に奇ならず。格中に於て若し能く病を把りて去れば、財と禄とが便ち双双として跟い来る。寅・卯に生まれて金が又た多く・再び丑土の来りて金を生ずる有るは、貧と富とが高低・定まらず。南方の地に走るは申に逢うを怕れ、北方の地に走るは酉を見る勿れ。
建祿生提月,財官喜透天;不宜身再旺,惟喜茂財源。土厚多逢火、歸金旺遇秋、冬天水木泛,名利總虛浮。
建禄が月令の提綱に生まるるは、財と官との天干に透るを喜ぶ。宜しく日主の再び旺なるべからずして、只だ財源の茂盛を喜ぶ。土已に厚くして而又た多く火に逢い来りて之を生じ、金已に旺にして而又た秋令に帰し、冬天に水木・泛濫して帰する所無し——此の三種の情形は、名と利とが皆虚浮・実ならず。
甲乙生居卯,金多反吉祥;不宜重見殺,火地得衣糧。火忌西方酉。(十二長生,丙死於酉)金沉怕水鄉。(十二長生,庚死於子)木神休見午。(十二長生,甲死於午)水到卯中傷。(十二長生,壬死於卯)
甲乙の木が卯月に生まるるは、金多ければ反対に吉祥を成す。身旺は七殺を担い起るを得に因る。只だ是れ宜しく七殺の重重・再び見ゆるべからずして、火地に走りて去りて金を制して乃ち衣有り粮有らん。火は西方の酉を忌む——十二長生に按じて、丙火は酉に死す。金は水郷に沈むを怕る——庚金は子に死す。木神は午を見る勿れ——甲木は午に死す。水は卯中に到れば便ち傷を受く——壬水は卯に死す。
土宿休行亥,臨官在巳宮;南方根有旺,西北莫相逢。陰日朝陽格,無根月建辰;西方還有貴,惟怕火來侵。
土の此一宿は亥地に走る勿れ。其れは官に臨み禄を得るは巳宮に在り。南方に火有りて来りて生ずれば、根気は便ち旺しく、西北の金水の地は就ち碰じに去る勿れ。陰日の「六陰・朝陽」格は、日主・根無くして月建が是れ辰なるは、西方に走れば還た取るべきの貴有り。只だ火の来りて侵犯するを怕る。
乙木生居酉,莫逢全巳丑;富貴坎離宮,貧窮申酉守。有殺只論殺,無殺方論用;只要去殺星,不怕提綱重。
乙木が酉月に生まるるは、再び巳・丑に逢いて金局を凑斉する勿れ。坎位の水郷・離位の火郷に走れば便ち富貴にして、申酉の金地に守れば就ち貧窮なり。命中に七殺有れば就只だ殺を論じ、七殺無くて乃ち別に用神を論ず。只だ能く殺星を把りて去れば、就ち月令の提綱の上に殺気の再び重きを怕れず。
甲乙若逢申,殺印暗相生;木旺金逢旺,冠袍必掛身。離火怕重逢,北方反有功;雖然宜見水,猶恐對提沖。
甲乙の木が若し申に逢えば、申中の庚金は是れ殺にして壬水是れ印にして、殺と印とが暗中に於て相生す。木旺にして金も亦た旺なるは、官袍は必然・身に加わらん。此の時・離位の火の重重・再び来るを怕れて、北方の水地に走れば反対に功有り。雖も説く宜しく水を見べしと、却又た彼の水が正に月令の提綱を冲すを怕る。
八月官星旺,甲逢秋氣深;財官兼有助,名利自然亨。曲直生春月,庚辛干上逢;南離推富貴,坎地卻猶凶。
八月の官星は最も旺しく、甲木が秋気・深沉の時に逢着す。若し財と官とが又た皆幇助有れば、名と利とが自然・亨通す。「曲直」の格が春月に生まれて、天干の上に偏に庚辛の来りて剋するに逢うは、南方・離位の火地に走れば以て富貴を推すべく、坎位の水地に走れば反対に凶なり。
甲乙生三月,庚辛戌未存;丑宮壬癸位,何慮見無根。木茂宜金火,身衰鬼作關;時分西與北,輕重辨東西。
甲乙の木が三月・辰土の時に生まれて、天干に庚辛有り地支に戌と未とを存し、丑宮が又た壬癸の居る所の位なれば、則ち日主の根無きを愁えず。木・茂盛なるは宜しく金の来りて削し火の来りて泄する有るべし。身衰なるは則ち官鬼を以て一道の関口と為す。時辰の西方に分かつるか還た北方に分かつるかは、其中の軽重は須く東西の両路より去りて分辨するを要す。
時上胞胎格,月逢印綬通;殺官行運助,職位至三公。二子不沖午;二寅不沖申;得一分三格,財官印綬同;運中逢剋破,一命喪黃泉。
時上が是れ「胞胎」格にして月令に又た印綬の気を通ずる有るは、行運に再び官殺の来りて助くる有れば、職位は三公に至るべし。両個の子は一個の午を冲き動かさず、両個の寅も亦た一個の申を冲き動かさず——衆寡の勢・同じからざるなり。謂う所の「一を得て分三」の格は、財・官・印綬の三者を同じく論ず。運中に若し剋破に逢えば、一条の命は就ち須く黄泉に喪せんと要す。
進氣死不死,退氣生不生;終年無發旺,猶忌少年刑。時上偏財格,干頭忌比肩;月生逢主旺,貴氣福重添。
進気の神はたとい死地に落つるも亦た死する能わず。退気の神はたとい生地に逢うも亦た生起する能わず。一輩子・旺を発し得ざる人は、尤其・少年の時に就ち刑に遇うを忌諱す。時上・偏財格は、天干の上に最も比肩の来りて奪うを忌む。月令が生扶して日主が又た旺なるは、貴気と福分とが皆加陪・増添す。
運行十數載,上下五年分;先看流年歲,深知來往旬。時上一位貴,藏在支中是;日主要剛強,名利方有氣。
大運は一歩・十来年を管して、上下・各々五年に分作す。先ず流年・太歳を看て、再び前後の旬中の往来の消息を深究す。時上に一位の貴神有るは、多く地支の中に蔵す。日主は総じて須く剛強して、名と利とが乃ち生気有らん。
五行・生剋の賦
大哉干支,生物之始,本乎天地,萬象宗焉。有陰陽變化之機,時候淺深之用;故,金木水火土無正形,生剋制化理取不一。
偉大なるかな干支。其れは是れ万物を生成するの開端にして、天地に本づき、万象は皆其れを以て宗主と為す。其中に陰陽・変化の機竅有りて、時令・深浅の作用有り。故に金・木・水・火・土は并せて固定の形体無くして、生・剋・制・化の道理も亦た能わずして只だ一種を取るべからず。
假如死木,偏宜活水長濡。譬若頑金,最喜紅爐煆煉。太陽火忌林木為讎。棟樑材求斧斤為友。
譬えば已に斫下せるの死木は、偏に宜しく活水の長久に滋潤する有るべし。又た頑鈍の金の如きは、最も紅炉の来りて煆錬するを喜ぶ。丙の此の太陽の火は、林木の遮蔽して其れと為すに仇を忌む。須く棟樑の材を做るの木は、反対に斧斤を把りて朋友に当てる。
火隔水,不能鎔金。金沉水,豈能剋木。活木忌埋根之鐵。死金嫌蓋頂之泥。
火が水に隔断せらるるは、金を熔する能わず。金が水の裏に沈むは、那に能く木を剋し動かせん。根を帯ぶるの活木は、鉄の根下に埋まる有るを忌諱す。已に器を成せるの死金は、泥土の頂上に蓋う有るを嫌う。
甲乙欲成一塊,須加穿鑿之功。壬癸能達五湖,蓋有併流之性。樗木不禁利斧。真珠最怕明爐。
甲と乙とが須く一塊の材料を合成せんと要すれば、須く一番の穿鑿・雕琢の工夫を加えん。壬と癸とが能く五湖に通達するは、是れ其れらの本は匯流・合併の性情有るに因る。臭椿の此の様の散木は利斧に経不起らん。真珠の一般の辛金は、最も当面の明炉を怕る。
弱柳喬松,時分衰旺。寸金尺鐵,氣用剛柔。隴頭之土,少木難疏。爐內之金,溼泥反蔽。
柔弱の柳と高大の松とは、須く時令に按じて去りて其の衰と旺とを分かつを要す。一寸の金と一尺の鉄とは、取用する時に須く其の剛と柔とを分かつを要す。田隴の上の薄土は、木少なければ便ち疏し開く能わず。炉の中に於て正に鍛錬する金は、湿泥に一たび蓋われれば反対に火力を遮蔽せらる。
雨露安滋朽木。城牆不產真金。劍戟成功,遇火鄉而反壞。城牆積就,至木地而愁傷。
一點の雨露は怎様に能く朽木を滋養し得んや。城牆の般の厚土の裏は真金を生出する能わず。剣戟は已に鋳成して、再び火郷に遇えば反対に熔壊せらる。城牆は已に築就して、木地に走り到れば便ち疏剋・傷損せられんを愁う。
癸丙春生,不雨不晴之象。乙丁冬產,非寒非煖之天。極鋒抱水之金,最鈍離爐之鐵。
癸水と丙火とが同じく春天に生まるるは、是れ雨ならず晴ならずの気象なり。乙木と丁火とが同じく冬天に生まるるは、是れ寒ならず暖ならずの天時なり。鋒刃の最も利なるは、是れ水を抱くの金なり。最も鈍なるは、是れ炉火を離れたるの鉄なり。
甲乙遇金強,魂歸西兌(酉)。庚辛逢火旺,氣散南離(午)。土燥火炎,金無所賴。木浮水泛,火不能生。
甲乙の木が金強に遇上せば、魂魄は就ち西方・兌位の酉に帰す。庚辛の金が火旺に逢えば、気は就ち南方・離位の午に散ず。土已に燥にして火が又た炎なるは、金は依頼する所無し。木・漂浮して水・泛濫するは、火も亦た生起する能わず。
三夏鎔金,安制堅剛之木。三冬溼土,難隄氾濫之波。輕塵撮土,終非活木之基。廢鐵銷金,豈是滋流之本。
夏三月の裏に於て正に熔化せられつつあるの金は、怎様に能く堅剛の木を制し得住せんや。冬三月・凍湿の土は、難くして泛濫の水波を堤防す。一撮の軽塵・薄土は、終に是れ活木が根を扎るの基礎に非ず。廃鉄を銷熔して成せるの金は、那に是れ水流を滋生するの本源ならんや。
木盛,能令金自缺。土虛,反被水相欺。火無木,則終其光。木無火,則晦其質。
木が太盛なれば、反対に能く金をして自ずから崩缺せしむ。土が太虚なれば、反対に水に欺凌せらる。火に木の来りて生ずる無ければ、光明は就ち頭に到る。木に火の来りて秀を泄する無ければ、本質は就ち晦暗・彰らず。
乙木秋生,拉朽摧枯之易也。庚金冬死,沉沙墜海豈難乎!凝霜之草,奚用逢金。出土之金,不能勝木。
乙木が秋天に生まれて、金に摧折せらるるは朽木を拉き枯枝を折るが如く容易なり。庚金が冬天に到りて死するは、泥沙に沈み海底に墜落するも又た何の難有らん。已に寒霜に凝住せらるるの草は、何ぞ須く再び金の来りて砍伐するに遇わんを。剛に土を出でて未だ鍛錬を経ざるの金も、亦た木に勝ち得ず。
火未焰,而先煙。水既往,而猶溼。大抵,水寒不流,木寒不發,土寒不生,火寒不烈,金寒不鎔;皆非天地之正氣也。
火は未だ焰を起さざるに、先ず煙を冒出す。水は已に流れ過去るも、地上に還た湿気を留む。大抵・水は一たび寒なれば就ち流れず、木は一たび寒なれば就ち発せず、土は一たび寒なれば就ち生ぜず、火は一たび寒なれば就ち烈せず、金は一たび寒なれば就ち熔せず。此の皆是れ天地の間の正気に非ず。
然,萬物初生未成,而成久則滅。其超凡入聖之機,脫死回生之妙;不象而成,不形而化,固用不如固本,花繁豈若根深。
然れども万物の初生する時は尚ほ未だ形を成さず、成ること久しきは終に須く滅せんと帰す。彼の凡を超え聖に入るの機竅・死を脱して生に回るの妙処は、是れ形象に落ちずして自ずから成り、形迹に着かずして自ずから化す。其れ用神に死に守るよりも、不如く先ず根本を固め住め。花の開くこと再び繁なるも、亦た根の扎ること深きに比せず。
且如,北金戀水而沉形(水多金沉);南木飛灰而脫體(火旺木焚);東水旺木以枯源(木盛水縮);西土實金而虛己(金多土變);火因土晦皆太過(土多火埋)。五行貴在中和。以理求之,慎勿茍言,掬盡寒潭須見底。
譬えば北方の金が水を恋して形体を沈没するは、此れ是れ水多・金沈なり。南方の木が飛灰に化作して本体を脱去するは、此れ是れ火旺・木焚なり。東方の水が木を助旺して本源を枯竭するは、此れ是れ木盛・水縮なり。西方の土が金を充実して自己を虚耗するは、此れ是れ金多・土変なり。火は土多きに因りて晦暗・光無し——およそ此の種種は、皆是れ太過の病なり。五行の貴ぶべきは正に中和に在り。須く道理に按じて去りて求めて、切に口に随い乱に説く可ならず。一潭の寒水を掬干するが如く、総じて須く潭底を見到して乃ち罷むを要す。
珞琭子・消息の賦
元一氣兮先天,稟清濁兮自然;著三才以為象,播四時以為年。以干為祿,以向背定貧富;以支為命,詳順逆以循環。
元始の一气は先天に属して、清濁を禀受するは全く自然に出づ。天・地・人の三才を顕出して象を成し、春夏秋冬の四時を布散して年を成す。天干を以て「禄」と為して、其れが日主と相向するか還た相背するかを看て以て貧富を定む。地支を以て「命」と為して、其れの順行・逆行の循環を詳審す。
運行則一辰十載。折除乃三日為年;折除者乃一年二十四氣,七十二候。命有節氣淺深,用之而為妙。
大運は一辰・十年を管す。謂う所の「折除」は、是れ三日を把りて一年に折算す。折除の根拠は、一年に二十四節気・七十二候有るに在り。命に節気の深浅の別有りて、取用・当を得て乃ち其の妙を見。
其為氣也,將來者進,成功者退;如蛇在灰,如鱔在塵。氣者,四時向背之氣也;其為有也,是從無而立有;其為無也,天垂象以為文;此五行臨於絕地而建貴也。
「気」に説き到る。将に来らんとするは正に前進して、已に功を成せるは正に退去す。蛇の灰上を爬り過ぎ鱔の塵中を游ぎ過ぐるが如く、来去・皆痕迹を留む。謂う所の気は、就ち是れ四時・向背の気なり。其れを「有」と説くは、是れ無の中より有を立起するなり。其れを「無」と説くは、天は却って星象を垂下して文采を成す。此れ正に是れ五行が絶地に臨みて反対に能く貴気を建立するの道理なり。
五行絕處有祿馬;其為常也,立仁立義;其為事也,或見或聞。崇為實也,奇為貴也,將星扶德,天乙加臨,本主休囚,行藏汩沒。
五行の絶処は反対に禄馬の蔵して裏頭に在る有り。常理に就いて説けば、是れ仁を立て義を立つ。人事に就いて説けば、あるいは是れ親眼の見る所・あるいは是れ耳中の聞く所。崇高なる乃ち実と算し、奇特なる乃ち貴と算す。将星が徳神を扶助し天乙貴人が加臨するは、本は好事なり。然れども若し日主の自身が休囚なれば、則ち出仕を論ぜず還た隠退を論ぜず、皆埋没・沈淪せんと要す。
至若,勾陳得位,不虧小信以成仁;真武當權,是知大才而分瑞。不仁不義,庚辛與甲乙交爭。或是或非,壬癸與丙丁相畏。
至って勾陳の土が位を得たるは、肯く小小の信義を亏損せずして終に能く仁を成す。真武の水が権に当たるは、其れに大才有りて祥瑞を分かつを知るべし。人と為りて不仁・不義なるは、是れ庚辛の金と甲乙の木とが交相・争戦するなり。是非・反覆・定まらざるは、是れ壬癸の水と丙丁の火とが彼此・畏忌するなり。
故,有先賢謙己,處俗求仙;崇釋則離宮修定,歸道乃水府求玄。見不見之形,無時不有;抽不抽之緒,萬古聯綿。
故に前代の賢者有りて自己を謙抑して、俗世に身を処して仙を求む。仏教を崇奉するは、便ち離宮・火位の上に於て禅定を修習す。道門に帰依するは、便ち水府の中に到りて玄妙を探求す。彼の形迹を看えざるの物は、其実・時無くして在らざる無し。彼の抽き尽くさざるの頭緒は、万古・綿延・絶えず。
是以何公懼其七殺;宣父畏以元辰;峨眉闡以三生,無全士庶;鬼谷布其九命,約以星觀。今集諸家之要,略其偏見之能,是以未解曲通,玅須神悟。
此れに因りて何公は七殺を畏懼し、孔子も亦た元辰を忌諱す。峨眉の一派は三生の理を闡説するも、却って能わずして士人と百姓とを周全す。鬼谷子は九命の法を布下するも、亦た只だ約略・星象を以て観測する来る。如今・此処に各家の要旨を匯集して、彼の偏に一端に執するの説法を略去す。至って還た能わずして曲折・貫通するの処は、彼の奥妙は就ち須く自ずから心に領り神に会するを要す。
臣出自蘭野,幼慕真風;入肆無懸壺之玅,遊街無化杖之神;息一氣以凝神,消五行而通道。乾坤立其牝牡,金木定其剛柔;晝夜分為君臣,時節分為父子,不可一途而取,不可一理而推。
我は蘭野の地に出身して、年幼の時に便ち真人の風範を仰慕す。市肆に走り進むも壺公・壺を懸くの如きの妙術無く、街衢に游行するも費長房・杖を化して竜を成すの神通無し。只だ是れ気を屏息して以て心神を凝聚し、五行を消詳して以て大道を貫通す。乾と坤とが雌雄を立起し、金と木とが剛柔を定下し、昼と夜とが君と臣とに分作し、時と節とが父と子とに分作す。此の皆は可ならずして只だ一条の路を取るべからず、亦た可ならずして只だ一個の道理を用いて去りて推すべからず。
時有冬逢炎熱,夏草遭霜;類有陰鼠棲水,神龜宿火;是以陰陽罕測,志物難窮。大抵三冬暑少,九夏陽多,禍福有若禎祥,術士希其八九。
時令の上に冬天・反対に炎熱に逢い・夏天の青草が却って霜打に遭う有り。物類の上に「陰鼠・水に栖む」「神亀・火に宿る」の此の反常の象有り。以て見るべし、陰陽は測度し難く、万物の情は窮究し難し。大体に説けば、冬三月は暑気・少なく夏三月は陽気・多し。禍と福とは就ち彼の祥瑞の兆の一様にして、術士は能く八九分を推中すれば亦た難得と算す。
或若生居休敗,早歲空亡;若遇健旺之鄉,連年偃蹇。若乃,初凶後吉,相源濁而流清;始吉終凶,狀根甘而裔苦。觀乎萌兆,察以其元;根是苗先,實從花後;胎生元命,三獸定其門宗;律呂宮商,五虎論其成敗。無合有合,後學難知;得一分三,前賢不載。
人の有りて休敗の地に生まれて、早年に便ち空亡に落つる。或るは却って健旺の郷に遇上して、反対に連年・困頓・振わず。至って起初・凶にして後来・吉なるは、形状は源頭・渾濁にして下流・清澈に譬うが如し。起初・吉にして終に凶なるは、形状は樹根・甘甜にして枝末・苦渋に譬うが如し。其の萌発するの兆を看れば、就ち須く其の本元を察するを要す。根は苗の先に在り、果実は花の後に在り。胎元と生月とが本命を構成して、「三獣」を用いて去りて其の門第・宗派を定む。音律に宮商の別有りて、「五虎」を用いて去りて其の成敗を論ず。本来・合無くして忽然として合有るは、後学の人は甚だ明白し難し。一法の中より三様を分かち出すは、前賢も亦た曾て載録せず。
年雖逢於冠帶,尚有餘災。運將至於衰鄉,猶披少福。大段,天元羸弱,宮吉不及以為營;日下興隆,月凶不能成其咎。若遇,尊凶卑吉,救療無功;尊吉卑凶,逢災自愈。
流年は雖も冠帯の此の様の吉地に逢うも、亦た還た未だ尽きざるの灾を留む。大運が将に衰郷に走り到らんとする時も、亦た還た一點の残余の福を披着す。大体に説けば、天元・亦た即ち日干が若し羸弱なれば、たとい宫位・吉なるも、亦た経営して何を出さんかに及ばず。日主の下に若し興隆・根有れば、たとい月柱・凶なるも、亦た大咎を構成せず。若し「尊」の一辺・凶にして「卑」の一辺・吉に遇上せば、則ち救治・功無し。若し「尊」の一辺・吉にして「卑」の一辺・凶なれば、たとい灾に逢うも亦た自ずから愈らん。
祿有三會,災有五期。凶多吉少,類大過之初爻;福淺禍深,喻同人之九五。聞喜不喜,是六甲之盈虧;當憂不憂,賴五行之救助。八孤臨於五墓,戌未東行;六虛下於空亡,自乾南首。
禄に三処の会合有り、灾に五個の応期有り。凶多くして吉少なきは、《大過》卦の初爻に譬うが如く、柔弱・下に在りて根基・牢ならず。福浅くして禍深きは、《同人》卦の九五に譬うが如く、雖も其の正を得るも亦た須く先ず号啕して後に歓笑して、艱難を歴尽せんと要す。喜訊を聴き到るも却って喜起る能わざるは、彼は是れ六甲の旬中に本は盈虧有るなり。当に憂うべきも其実は憂うを須せざるは、彼は是れ五行の中に別に救助有るに靠る。八孤が五墓の上に臨むは、戌・未より東に往きて推行す。六虚が空亡の下に落つるは、乾位より起りて南に向いて首を為す。
天元一氣,定侯伯之尊榮。支作人元,運商徒而得失。若乃,身旺鬼絕,雖破命而長生;鬼旺身衰,逢建祿而壽夭。背祿逐馬,守窮途而悽惶。祿馬同鄉,不三臺而八座。
天干の四位が同じく一气に属するは、以て其れを侯伯の尊栄と定むべし。地支の中の蔵する所の人元は、則ち用いて商旅の人の得失を推算す。若し身旺にして官鬼・已に絶えたるは、たとい命局を破すも亦た仍りて長生を得。若し官鬼・旺にして身衰なるは、たとい建禄に坐するも亦た須く短寿せんと要す。禄を背きて又た馬を逐走せるは、只だ好く窮途に守りて凄惶として日を度す。禄と馬とが同じく一郷に在るは、三台を做せざるも亦た須く八座に位列せんと要す。
官崇位顯,定知夾祿之鄉。小盈大虧,恐是劫財之地。生月帶祿,入仕居赫奕之尊。重犯奇儀,蘊藉抱出群之器。
官職・崇高・位望・顕赫なるは、定めて是れ夾禄の郷に走在る。小処に盈余有りて大処に却って亏損するは、恐怕是れ劫財の地に走在る。生月の上に禄を帯ぶるは、入仕して便ち顕赫・尊貴の位に居る。重々と三奇・儀神に犯着するは、含蓄・深厚にして、群に出づるの器識を懐抱す。
陰男陽女,時觀出入之年;陰女陽男,更看元辰之歲,與地之相逢。宜退身而避位,凶會吉會,返吟伏吟,陰錯陽差,天沖地擊;或逢四殺五鬼,六害七傷,天羅地網,三元九宮。福臻成慶,禍並危凝;扶兮速速,抑乃遲遲。
陰年に生まるるの男・陽年に生まるるの女は、大運・逆行して、須く交進・交出の彼の一年を看るを要す。陰年に生まるるの女・陽年に生まるるの男は、大運・順行して、更に須く元辰の年と地支とが相逢するの情形を看るを要して、此の時・宜しく身を退き位を避くべし。至って凶会と吉会と・返吟と伏吟と・陰錯と陽差と・天冲と地撃と、あるいは四殺・五鬼・六害・七傷・天羅・地網及び三元・九宮の此の名目に逢上するは、福は一たび到れば便ち慶事を成し、禍は一たび併せ起れば便ち危難を凝成す。我を扶助するは来ること快く、我を圧抑するは来ること慢し。此の中間の遅速も亦た須く留意すべし。
歷貴地而待時。遇比肩而爭競。至若人疲馬劣,猶托財旺之鄉;或乃財旺祿衰,健馬何避。掩沖歲臨,尚不為災,年登故宜獲福。
貴地に走り過ぐる人は、只だ須く時機を静待すべし。比肩に遇上するは、就ち須く人と争競せんと要す。至って人已に疲憊して馬が又た低劣なるは、還た以て財旺の郷に托庇すべし。あるいは財は雖も旺なりて禄已に衰ゆるは、彼の強健の驛馬は又た能く何処に往きて躲避せんや。掩せられ冲せられて太歳が又た臨むは、尚且つ灾と算せず。年成は既に好なれば、自然・当に福を得べし。
大吉主逢小吉,及壽長年。天罡運至天魁,繼生續壽。從魁抵蒼龍之宿,財自天來。天沖臨昴胃之鄉,人元有害。
「大吉」の丑が「小吉」の未に遇上するは、能く年を延ばし寿を長からしむ。「天罡」の辰運が「天魁」の戌に走り到るも、亦た能く生を続ぎ寿を延ばす。「従魁」の酉が蒼竜の宿に抵到するは、財は天上より来る。「天冲」の卯が昴・胃の此の宿位の郷に臨到するは、支中の蔵する人元は須く損害を受くるを要す。
金祿窮於正首,庚重辛輕。木人困於金鄉,寅深卯淺。玅在識其通變,拙說猶神;巫瞽昧於調絃,難希律呂。
金の禄位は正月の首に於て窮尽して、其中に庚は害を受くること重くして辛は害を受くること軽し。木命の人が金郷に困するは、其中に寅の受くる所の傷・深くして卯の受くる所の傷・浅し。妙処は全く通権・達変を識得するに在りて、たとい是れ浅陋の説も亦た霊験・神の如し。若し瞎眼の楽工の如く調弦を連れて明白せざれば、就ち律吕を懂得せんを指望する勿れ。
庚辛臨於甲乙,君子可以求官。北人運至南方,貿易獲其厚利。開朝懽而旋至,為盛火之炎陽。剋禍福之遙,則多因於水土。
庚辛の金が甲乙の木の上に臨むは、木は正に是れ其の財にして、君子は以て此に凭りて去りて官を求むべし。北方の人が行運して南方に到るは、売買を做して能く厚利を獲。早上・剛に懐を開きて喜事が随に即ち到来するは、是れ火気・盛にして陽気・炎なるに因る。至って剋応・禍福の遅と遠とは、彼は多く水と土とに由りて決定す。
金木未能成器,聽衰樂以難明;似木盛而花繁,狀密雲而不雨。乘軒衣冕,金火何多;位窮班卑,陰陽不定。所以,龍吟虎嘯,風雨助其休祥;火勢將興,故先煙而後焰。
金と木とが還た未だ器を成さざるは、彼の衰敗の楽を聴くが如く、難くして名堂を聴き出さん。又た木は雖も茂盛なるも只だ花を開くが如く、又た濃雲・密布して却って雨を下らざるが如し。能く車に乘り冕を服する人は、金と火とが配すること何等の多きや。位次・窘迫・班列・卑下なる人は、則ち陰陽・配すること定まらず。故に竜は一たび吟じ虎は一たび嘯けば、風雨は就ち来りて祥瑞を助成す。火勢が将に興起せんとする時も、亦た必ず先ず煙を冒して後に焰を見。
每見凶中有吉,吉乃先凶;吉中有凶,凶為吉兆;禍旬向末,言福可以近推。才入衰鄉,論災宜其逆課。男迎女送,否泰交居;陰陽二氣,逆順折除。占其金木之內,顯於方所分野;標其南北之間,恐不利於往來。
常に凶中に吉を帯ぶるを見る。彼の吉は是れ先ず凶を経過して乃ち来れるなり。吉中に凶を蔵するは、彼の凶は反対に是れ吉に転ずるの兆なり。禍事の旬期が将に末尾に到らんとする時は、福を説けば就ち以て近くに就きて推すべし。才だ衰郷に踏み進めば、灾を論ずれば就ち当に逆に着いて推算すべし。男のは順行して去りて迎え、女のは逆行して来りて送る。否と泰とが交替して居る。陰陽の二気は、一逆・一順に折算・除減す。占算が金と木との内に落つるは、方位・分野の上に顕現す。若し南と北との間に標せば、恐怕・往来・奔走に利せず。
一旬之內,於年中而問月;一歲之中,求月中而問日。向三避五,指方面以窮通;審吉查凶,述歲中之否泰。丙寅丁卯,秋天宜以保持。己巳戊辰,度乾(亥)宮而脫厄。
一旬の内は、年中より去りて月を問う。一年の中は、月中より去りて日を問う。三に趨向して五を避けて、方位を指出して以て窮通を定む。吉を審明し凶を查清して、一年の中の否と泰とを講述す。丙寅・丁卯の此の両日は、秋天に於て須く小心・保守すべし。己巳・戊辰の此の両日は、乾位の亥宮を度過すれば便ち厄を脱するを得。
值病憂病,遲生得生;旺相崢嶸,休囚絕滅。論其眷屬,憂其死絕,墓在鬼中;危疑者甚,足下臨喪,面前可見。
病地に逢着せば就ち病を憂う。遅遅として生を得るは終に還た能く生ず。旺相の時は気象・崢嶸にして、休囚の時は便ち絶滅・余無し。眷属に論到るは、最も憂うるは其れらが死絶の地に落つるか、あるいは墓庫が正に官鬼の中に蔵するなり。彼の危疑の象は最も重くして、丧事は就ち脚下に臨みて、眼前に便ち看見すべし。
憑陰察其陽福,歲君莫犯於孤辰。恃陽鑑以陰災,天元忌逢於寡宿。
陰の一面に凭りて去りて陽の福気を察看す。太歳の上には切に孤辰を犯着る勿れ。陽の一面に倚仗して去りて陰の灾殃を鑑別す。天干の上には最も寡宿に逢着るを忌む。
先論二氣,次課延生;父病推其子祿,妻災課以夫年。三宮元吉,禍遲可以延推;始末皆凶,災忽來如迅速。宅墓受殺,落梁塵以呻吟;喪吊臨人,變宮商為薤露。干推兩重,防災於元首之間;支折三輕,慎禍於股肱之內。
先ず陰陽の二気を論じ、其次に延生の数を推算す。父親に病有れば、其の児子の禄の上より去りて推す。妻子に灾有れば、丈夫の年命の上より去りて課す。三宮・本元が皆吉なるは、禍の来ること遅くして、還た以て後に推延すべし。首尾・皆凶なるは、灾の来ること疾風の如く快し。宅墓が七殺を受くるは、屋梁の塵を積み落して、人は其中に於て呻吟す。喪門・吊客が人身に臨むは、宮商の雅楽は就ち送葬の《薤露》の歌に変成す。天干の上に於て推ること重重・畳畳たるは、就ち須く頭面の此の「元首」の処に灾を防ぐを要す。地支の上に於て折算し下ること分量・軽きは、就ち須く四肢の此の「股肱」の内に禍の出づるを慎防するを要す。
下元一氣,同居去住之期;仁而不仁,慮傷伐於戊己。至於寢食侍衛,物有鬼物,人有鬼人;逢之為災,去之為福。就在裸形夾殺,魄往酆都,所犯有傷,魂歸岱嶺。或乃行來出入,抵犯凶方,嫁娶修營,路登黃道;災福在歲年之位內,發覺申日時之擊揚。五神相剋,三生定命。
下元の一股の気は、同居の人の去と留との時期を決定す。看似て仁厚にして其実は仁ならざるは、須く戊己の土の傷伐を慮及すべし。至って寝処・飲食・侍従・護衛の間は、物裏に物を剋するの「鬼物」有りて、人裏に人を剋するの「鬼人」有り。其れに碰上れば便ち是れ灾にして、其れを除けば便ち是れ福なり。若し正に裸形の地に落ちて而又た夾殺せられれば、魂魄は就ち須く酆都に前往せんと要す。犯する所の処に一たび傷損有れば、魂は便ち岱宗の嶺に帰す。又た出行・往来・進進・出出の如きは、若し凶方を冲犯せば。嫁娶・営造は、若し能く黄道の吉路に走上せば。灾と福とは皆歳と年との位次の内に落ちて、而して日と時との冲击・張揚の処に於て発覚・出来す。五神が彼此・相剋して、三生の果報は便ち此に由りて人命を定下す。
