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金玉の賦

宋 · 徐子平 · 第14巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

日德見魁罡,遇刑沖貧寒之士。魁罡見財星,總得地祿食之人。傷官見官,妙入印財之地。財星破印,宜逢比劫之鄉。

日徳格が魁罡を見着して、若し再び刑冲に遇えば、便ち是れ貧寒の士なり。魁罡格が財星を見着するは、たとい地を得るも、亦た過ぎず一個の禄を食して口を糊るの人なり。傷官が官星を見るは、妙は能く印と財との地方に走り進んで化解するに在り。財星が印を破るは宜しく行運して又た能く印を護るなり。

命逢財,運逢殺,吉亦堪陳。命逢殺,運逢財,凶而可決。女遇傷官,歸祿得之極貴。男逢陽刃,身弱隨之為奇。

原命に財有りて行運が七殺に逢うは、只だ日主が担い起れば、吉も亦た説き得るなり。原命に殺有りて行運が又た財に逢い来りて殺を生ずるは、凶は是れ断定すべきなり。女命に傷官に遇う、若し又た「帰禄」の相配を得ば、反対に極めて貴なり。男命に陽刃に逢う、若し身・正に衰弱にして刃の来りて幇扶する有れば、亦た奇と算し得るなり。

金神飛祿傷官,女命逢之最忌。陽刃傷官七殺,男命值之得權。金神入火逢刃殺,貴而無疑。歸祿無官逢食傷,榮而有權。

金神・飛禄と傷官との此の幾様は、女命が其れらに逢うは最も忌む。陽刃・傷官と七殺との此の幾様は、男命が其れらに遇上すれば反対に能く権を得。金神が火郷に進みて而又た陽刃・七殺に逢うは、貴は是れ疑い無し。帰禄の格局の中に官無くて食神・傷官に逢うは、栄顕にして権柄有り。

正官無印,居官不顯。陽刃七殺,出仕馳名。身旺無依,僧道之命。桃花滾浪,女妓之流。

只だ正官有りて印の相配無きは、雖も官位に居るも亦た顕達せず。陽刃と七殺とが相配して宜を得るは、出仕して便ち名を馳す。身旺にして依托する所無きは、是れ僧道の命なり。桃花・滾浪・休まざるは、是れ娼妓の流なり。

金弱火絕,土木消磨之匠。身強財淺,金火陶冶之流。傷官逢財而有子。七殺有制亦多兒。

金・弱にして火・絶のは、是れ土木の活計を做し終日・消磨するの匠人なり。身強にして財浅きは、是れ金火・陶冶の此の一行を干る人なり。傷官が若し財の来りて転化するに逢えば、就ち子有り。七殺が若し制伏有れば、一様に児多し。

印綬被傷,母年早喪。財源被劫,父命先傾。男命傷官須損子。女命傷官定剋夫。

印綬が傷せらるるは、母親は早年に去世す。財源が劫せらるるは、父親は先に亡す。男命に傷官を帯ぶるは必ず子を損す。傷官は官を剋して、官は正に是れ男命の子星に因る。女命に傷官を帯ぶるは定めて夫を剋す。傷官は官を剋して、官は正に是れ女命の夫星に因る。

年月財官身旺,公顯父榮。日時祿馬長生,妻賢子貴。月中歸祿無財官,父喪他邦。年逢祿馬被沖破,公亡外郡。

年柱・月柱の上に財有り官有りて日主が又た旺なるは、祖父・顕達・父親・栄耀なり。日柱・時柱の上に禄馬が又た長生に逢うは、妻賢にして子貴なり。月柱の中に雖も禄に帰するも却って財官無きは、父親は別処に死す。年柱の上に禄馬に逢いて冲破せらるるは、祖父は外郡に亡す。

日逢財,時逢劫,妻妾產亡。太歲值殺月值傷,弟兄不睦。專祿若遇陰錯,外家零落。逐馬如遇陽差,公姑真假。

日支が財に坐して時上に又た劫財の来りて奪うに逢うは、妻妾は生産に死す。太歳の上が是れ七殺・月柱の上が是れ傷官なるは、兄弟の間・和睦せず。専禄の日が若し又た陰錯に遇うは、外家・零落す。驛馬が逐われて而又た陽差に遇うは、公婆の名分は真々・仮々なり。

歲月值殺有刑害,公父連傷。日神背祿無財助,妻兒離散。正財偏財見合,妻妾姦淫。傷官正官有剋破,夫妻刑併。

年月上に七殺を帯びて而又た刑有り害有るは、祖父と父親とが接続して傷を受く。日主が禄を背いて而又た財の来りて相助する無きは、妻と児とが皆須く離散せんと要す。正財と偏財とが皆別干に合し去らるるは、妻妾の行為は奸淫なり。傷官と正官とが彼此・剋破するは、夫妻の間・刑剋・并見す。

旺妻傷子,必因食宿遭傷。旺子傷夫,乃是官星失位。女逢財旺生官,夫權必奪。男遇財多身弱,妻話偏聽。

妻旺にして子が傷を受くるは、必ず是れ食神の此一宿が損傷に遭いしなり。子旺にして夫が傷を受くるは、彼は是れ官星が本位を失いしなり。女命が財旺に逢い去りて官を生ずるは、官は雖も旺なるも却って彼女の手裏に操られて、必ず須く丈夫の権を奪去せんと要す。男命が財多くして身弱なるに遇うは、事事・偏に妻子の話を聴く。

差錯居日,外家冷淡。建刃伏年,祖基微淺。財官生時,逢財旺生官,助國興家之子。正官重見,多生女子少生男。

陰差・陽錯が日柱に落つるは、外家・冷落す。建禄と陽刃とが年柱に伏するは、祖上の基業・浅薄なり。財官が時柱に生まれて、又た財旺に逢い去りて官を生ずるは、是れ国を助け家を興すの好児子なり。正官が重重・出現するは、多く女児を生じて男を生ずること少なし。

出現偏財,少愛正妻偏愛妾。財星得位,因妻致富成家。官祿歸垣,顯己增榮祖業。年正官,月傷官,公強父弱。日值財,時劫財,父興子敗。

天干の上に偏財を出現するは、大きく正妻を疼愛せずして偏に妾室を愛す。財星が位を得るは、妻子に因りて富を致し家を成す。官と禄とが本垣に帰するは、自身・顕達して祖業をして栄を増さしむ。年柱が是れ正官・月柱が是れ傷官なるは、祖父・強にして父親・弱なり。日支が財に坐して時上が是れ劫財なるは、父親・興旺にして児子・家を敗す。

青龍全從革之金,且貧且賤。白虎備潤下之水,曰富曰貴。春木榮而水淺,補衲之僧。夏火炎而金衰,簪冠之道。

青竜は木に属す。若し全然・従革の金に制せらるれば、則ち便ち又た貧にして又た賤なり。白虎は金に属す。若し潤下の水を具備して来りて其の鋭気を泄さしむれば、則ち便ち又た富にして又た貴なり。春天の木は雖も栄茂なるも水が太浅にして源の養うべき無きは、是れ衲衣を縫補するの和尚なり。夏天の火が太炎にして金已に衰ゆるは、是れ冠簪を戴くの道士なり。

勾陳全備潤下,奔流之輩。朱雀三合玄武,窮窘之徒。金剛木弱,行商坐賈之人。土凝水竭,破祖離鄉之客。

勾陳は土に属す。若し全く潤下の水に冲散せらるれば、是れ奔波・流蕩の輩なり。朱雀は火に属す。若し玄武の水と三合・相犯すれば、是れ窮困・窘迫の徒なり。金・剛強にして木・衰弱なるは、是れ商を行い賈に坐する人なり。土・凝結して水・枯竭するは、是れ祖業を破敗し郷を離れ井を背くの客なり。

金生秋月土重重,貧無寸鐵。火長夏天金疊疊,祿有千鍾。春木水多,貧賤之輩。冬水金盛,顛弱之人。

金が秋月に生まるるは本已に令に当たるに、偏偏として土・重重と来りて其れを埋めば、反対に窮して一寸の鉄無し。火が夏天に長ずるは本已に炎盛にして、金・畳畳として財と作して其れに去りて鍛煉せしむるを得ば、禄は千鍾有り。春天の木にして水・太多・漂浮・根無きは、是れ貧賤の輩なり。冬天の水にして金・太盛・寒気・愈々重きは、是れ顛沛・虚弱の人なり。

辰戌丑未遇刑沖,無人不發。子午卯酉帶刑合,多者淫訛。夏金疊火,秋木重金,非貧則賤。季木盛金,春金多火,不夭則貧。

辰戌丑未の四庫が刑冲に遇上して庫門を打開けば、一個として発せざる無し。子午卯酉の四正が刑と合とを帯ぶるは、多く淫佚・訛詐なり。夏天の金に再び火を畳げ、秋天の木に再び金を重ね逢わすれば、貧ならざれば就ち賤なり。四季月の木に再び盛金に遇い、春天の金に再び多火に遇えば、夭ならざれば就ち貧なり。

季木無根從妻(財)福,祿位高崇。夏火失色配夫(官)榮,功名顯達。火向春林逢水旺,好去求名。土臨季地見金重,將來出仕。

四季月の木は已に根無くして、索性・妻財に従いて福を得るは、禄位・高崇なり。夏天の火は已に光色を失いて、官星の此の「夫」に配して栄を得るは、功名・顕達なり。火が春天の林木に対して而又た水旺に逢い来りて木を生ずるは、正好・去りて功名を求取す。土が辰戌丑未の四季の地に臨みて金・重来の泄を見るは、将来・能く出仕せん。

甲乙夏榮土氣厚,功名半許足田莊。丙丁冬旺水源清,爵位全備榮錦綺。專祿帶食傷,權掌閫外。陽刃入官殺,威震邊疆。

甲乙の木が夏天に於て雖も栄なるも、若し土気が又た厚ければ、功名は只だ其れに一半を許して、倒って是れ田荘・足够なり。丙丁の火が冬天に於て水源・清澈・官星・情有るは、爵位・斉備にして栄華・錦繍なり。専禄の日に又た食神・傷官を帯ぶるは、権柄は京門の外に掌す。陽刃が官殺の地に進入するは、威名・辺疆を震動す。

拱祿夾祿拱貴,爵祿豐榮。倒沖遙巳欄叉,功名顯達。壬趨乾(亥)、甲趨艮(寅),清朝之士。辛朝陽、乙鼠貴,文學之臣。

「拱禄」「夾禄」「拱貴」の此の幾格は、爵と禄とが皆豊厚・栄顕なり。「倒冲」「遥巳」「井欄叉」の此の幾格は、功名・顕達なり。「壬・乾に趨く」は壬日が亥に趨向するにして、「甲・艮に趨く」は甲日が寅に趨向するにして、皆是れ清正の朝臣なり。「六陰・朝陽」と「六乙・鼠貴」との此の両格は、是れ文学を以て長と見るの臣なり。

局全風虎,良將之才。柱備雲龍,大人之德。四庫全備龍變化,逢大海為九五之尊。三奇局秀鳳騰翔,遇天門乃三六之主。

局中に「風虎」が斉全するは、是れ良将の才なり。四柱が「雲竜」を具備するは、大人の徳量有り。辰戌丑未の四庫が斉備して辰竜が能く変化を起こすは、再び大海の水に逢上せば、便ち九五の至尊の命なり。三奇が局を成して秀气・鳳凰の騰翔するが如きは、再び戌亥の此の天門に遇上せば、便ち三公・六卿の主なり。

旺財官而致富。暗祿馬以榮華。入格,以貴而推。破局,以貧而斷。究一理而察萬端,明片言以通萬物,後學術士,毋怠於斯!

財官が皆旺なるは此に因りて富を致し、禄馬が暗藏するは此に因りて栄華す。格に合せるは貴に按じて推し、局を破せるは貧に按じて断ず。一個の道理より去りて万般の変化を察知し、三言・両語に憑りて万物の情を貫通す。後学の術士は、切に此の上頭に於て懈怠する可ならず。

造微の論

兩儀肇闢,六甲攸生,將三元而作三才,建四時而為四柱。干為祿本,定一生職位高低。支作命基,佈三限壽元終始。年生為根;月建為苗;日管經營,斷中年之休咎;時為結果,定晚歲之榮枯。

天地・両儀・初めて開け、六十甲子は此に由りて生ず。天・地・人の三元を把りて三才に当てて、四時の序を立てて四柱を成す。天干は是れ禄位の根本にして、其れに由りて一生・職位の高低を定む。地支は是れ命の基礎にして、其れに由りて三限を布出して寿元の始終を看る。年柱は是れ根にして、月建は是れ苗なり。日柱は経営・運作を管して、中年の吉凶を断ず。時柱は是れ結果にして、晩年の栄枯を定む。

先推胎息之由,次入變通之化。為官為貴,緣上下以咸和。多滯多危,本根元而相剋。

先ず胎元と息養との来由を推して、然る後に再び変通・化気の道理に進む。能く官を做し能く貴を得るは、是れ上下の干支が処処・和順するに因る。阻滞多く危難多きは、根子は本元と根気とが彼此・相剋するに在り。

是故,格清局正,當為臺閣之臣;印旺官生,必作鈞衡之任。馬頭帶劍,鎮壓邊疆。印綬逢華(華蓋),尊居翰苑。祿雖多而有害,福不為祥。殺雖重而無傷,刑當不禍。

故に格・清にして局・正なるは、当に台閣の臣に作すべし。印旺にして又た官の来りて生ずる有るは、必ず宰輔・鈞衡の任に居らん。「馬頭・剣を帯ぶ」の、辺疆を鎮守す。印綬に又た華蓋に逢うは、尊く翰林の苑に居る。禄は雖も多くて其中に害有るは、福も亦た祥と為り成さず。七殺は雖も重くて并せて身を傷らざるは、たとい刑有るも亦た禍を成さず。

三奇忽遇,才高立解成名。六合正逢,家富又能增業。空亡親於寡宿,孤獨躘踵。長生陷於空亡,貧寒偃蹇。

忽然として三奇に遇上するは、才気・高くして立刻に名を成す。正に六合に逢うは、家中・既に富にして又た能く産業を増添す。空亡と寡宿とが相親近するは、孤独にして步履・蹣跚す。長生が空亡に陥進するは、貧寒にして困頓・振わず。

桃花若臨帝座,因色亡身。咸池更會日宮,緣妻致富。根源淺薄,逢生旺而不榮。本主興榮,遇休囚而反吉。

桃花が若し帝旺の座に臨めば、色を貪るに因りて身を喪う。咸池が若し又た日支の宮に会すれば、反対に妻に因りて富を致す。根源・本来・浅薄なるは、たとい生旺に逢うも亦た栄起る能わず。日主が本已に興旺・栄盛なるは、休囚に遇上して反対に吉なり。

陽刃臨於五鬼,定須重配流徒。勾絞疊於三刑,應是頻遭編配。是以,登仕途者,莫逢吞陷,爵祿虧停;當兵權者,勿遇天中,身權退失。

陽刃が五鬼の上に臨むは、定めて須く一再に流放・充軍に遭うを要す。勾絞と三刑とが一処に畳すは、応に屡屡と編管・発配せらるべし。故に仕途を走る人は、吞陥の煞に碰上る勿れ。彼は爵禄をして亏損・停滞せしめんと要す。兵権を掌る人は、天中・空亡に遇上る勿れ。彼は身と権とを一斉に退失せしめんと要す。

胸襟澄澈,蓋因水濟江湖。學問淵源,本是水居壬癸。慈祥愷悌,木乘甲乙之鄉。眊燥炎陽,火盛丙丁之地。

胸襟・澄澈なるは、是れ水が江湖を成して能く相済するに因る。学問に淵源有るは、本は水が壬癸に居りて既に清にして且つ深なり。慈祥・和楽なるは、是れ木が甲乙の郷に乘るなり。昏躁にして炎烈なるは、是れ火が丙丁の地に盛なるなり。

名高祿重,乾金早會庚辛。貫朽粟陳,鎮土重親戊己。木繁而無金斷削,縱榮而末歲孤窮。火炎而無水淘溶,縱發而早年夭折。

名高く禄重きは、是れ乾位の金が早々に庚辛を会合するなり。銭串・朽爛・粮米・陳積のは、是れ厚重の土が又た戊己に親近するなり。木が太繁茂にして金の去りて斫削する無きは、たとい一時・栄盛なるも、晩年も亦た孤单・窮困なり。火が太炎烈にして水の去りて淘洗・調剤する無きは、たとい一時・発達するも、早年にも須く夭折せんと要す。

粵若,水之浮泛,惟憑土以隄防;土重而無木疏通,遂歸愚濁;金堅而無火煆煉,終是兇頑。至若,金脆火炎,多則損己;木柔金重,利則傷身。

至って水が泛濫・漂浮するは、只だ能く土に靠りて来りて堤防を築かん。土が太重にして木の去りて疏通する無きは、人は便ち愚鈍・渾濁に流る。金が太堅にして火の去りて煆錬する無きは、終に是れ凶頑の輩なり。再び金已に脆弱にして火が又た炎烈なれば、火は一たび多ければ便ち自己を損傷す。木は本は柔弱にして金が又た重ければ、刀刄は雖も利なるも却って須く自身に傷到るを要す。

水清而不假土多,土弱而不禁木盛,火強燥而微吵,水略濟以寬和;須將勻配為佳,亦以均調為上。

水は本は清澈なれば、就ち須く太多の土を借りて来りて渾を攪ぐるを須せず。土は本は衰弱なれば、就ち木の太盛の来りて剋するに禁不起らん。火が太強燥にして略々・喧躁を嫌うは、一點の水の去りて其れを済するを得ば便ち寛和ならん。総じて須く配すこと匀停して乃ち好く、亦た総じて調和・均平を以て上と為す。

大顯者,貴守深隱。大屈者,貴守卑伸。壽極年高,皆是祿臨帝旺。職崇位顯,為緣馬會官星。

大きく顕達する人は、貴ぶべきの処は能く深藏・露さざるを守り住むに在り。大きく屈抑する人は、貴ぶべきの処は能く卑下に安んじて時を待ちて伸展するに在り。寿数・極高きは、皆是れ禄が帝旺に臨むなり。職位・崇高・顕赫なるは、是れ驛馬が官星に会上するに因る。

華蓋逢空,偏宜僧道。學堂遇貴,惟利師儒。五行若也蕭索,五命因而低弱。日逢空(空亡)寡(寡宿),其妻多致生離。時值孤虛,其子多饒不肖。

華蓋が空亡に落ち進むは、偏に宜しく僧人・道士を做すべし。学堂の位に又た貴人に遇うは、只だ師儒・書を教うるを当るに利す。五行が若し蕭索・気無ければ、五命も亦た此に因りて低弱なり。日支が空亡と寡宿とに逢うは、妻子は多く生離す。時柱が孤辰・空虚に値うは、児子は多く不肖なり。

絕宮為鼓盆之殺。胎宮為白虎之神。天空臨嗣息之宮,末歲損成家之子。運逢吉宿無木主,則未足歡娛。限守凶神有根苗,則不須畏懼。

絶宮は是れ「鼓盆」の煞にして、妻を喪うを主る。胎宮は是れ白虎の神にして、血光を主る。天空の煞が子嗣の宮に臨むは、晩年に須く彼の家を成す能きの児子を損失せんと要す。行運は雖も吉宿に逢うも、而して命中に原は根基無くて作主と作る可き無きは、亦た歓喜に値せず。限運は雖も凶神に守るも、而して命中に別に根苗・恃む可き有れば、就ち畏懼するを須せず。

歲君若臨惡曜,一歲迍邅。生時若值休囚,一生愁嘆。源清者,其流必遠。本濁者,所作無成。

太歳が若し悪曜に臨めば、彼の一年は困頓・順ならず。生時が若し休囚に値えば、一生・愁苦・嘆息す。源頭・清きは、流れること必ず遠し。根本・濁れるは、何を做すも皆成らず。

八字超群,不貴則當大富。五行駁雜,居安可不慮危。休囚者,身性卑微。旺相者,名位壯實。

八字・群に超え衆に出ずるは、貴ならざるも亦た当に大富なるべし。五行・駁雑・清まらざるは、雖も安順の中に処るも亦た危難を慮及せざる可ならず。休囚に落つるは、身分・性情・皆卑微なり。旺相に処るは、名声と位置とが皆壮実なり。

先強後弱,必先吉而後凶。始弱終強,亦始凶而終吉。若乃運限所臨之地,憑流年星辰凶吉,以定禍福。

先ず強にして後に弱きは、必然・先ず吉にして後に凶なり。起初・弱にして終に強きは、亦た就ち先ず凶にして後に吉なり。至って大運・限度の臨む所の地方は、還た須く流年・星辰の吉凶に憑りて去りて禍福を定むべし。

人鑑の論

洪濛肇判,甲子攸生,幽顯而變通莫測,沉潛於二理尤深;二十四字之精神妙用,億千萬人凶吉灼知。

鴻蒙・初めて分かれ、甲子は此に由りて生ず。其中の幽隠と顕明との変化・通達は測度し難く、陰陽の此の両条の道理の裏に沈潜するは尤其・深邃なり。十天干・十二地支が再び陰陽を合して、此の二十四個の字の精神・妙用は、能く億万の人の吉凶を照ること清清・楚楚たらしむ。

日生為主,年長為君;先論根本,察貴賤之由易見。假使粗識深藏之體,孰得而知;蓋,貴者雖吉,賤由不易。森列三才,勢有權衡輕重;包羅八卦,自存規矩方圓。

生日を以て主と為し、年を以て君長と為す。先ず根本を論じ、貴賤の由来を察明す。此の一層は還た看出し易し。然れども若し只だ粗略・彼の深藏する体を識得するに過ぎずば、又た誰か真に能く其中の底細を知らん。大凡・貴は固より吉なるも、賤も亦た容易に更改する能わず。三才・森然として羅列して、其の間に自ずから権衡・軽重の勢有り。八卦・万象を包羅して、其中に自ずから規矩・方円の則を存す。

天道尚有盈虧,人事豈無反覆;或先貧而終富,或先敗而後興,當捨短而從長,毋取彼而捨此。

天道は尚且つ盈有り亏有り。人事は豈に能く反覆無からんや。或るは先ず貧にして終に富し、或るは先ず敗れて後に興る。命を看るは須く其の短を舎てて其の長を取るを要し、此の頭を顧りて又た彼の頭を丢了る勿れ。

四柱俱嫌其一字,大醇亦求其小疵,詳察其言,毋輕以斷。官在祿鄉,伊尹負阿衡之任。時居貴地,傅巖興作相之臣。生逢貴格,入仕為臺閣之尊。重疊鬼生,樂道有山林之興。

四柱の中は往々にして只だ彼の一字を嫌う。大体・純正の中にも亦た須く小さな瑕疵を挑出すべし。細々と此の話を審察して、軽く断語を下す勿れ。官星が禄郷に落つるは、伊尹の様に阿衡の任を担当す。時柱が貴地に居るは、傅説が傅巌より起家して宰相の臣と作るが如し。生まれて貴格に逢着するは、入仕して便ち台閣の尊に居る。官鬼が重重・畳畳にして而又た転じて来りて身を生ずるは、楽道に安んじて、山林に隠居するの興有り。

是知,居官居貴,五行醇而不疵;多滯多憂,八字雜而又戰。根甘裔苦,賈誼屈於長沙。源濁流清,太公興於渭水。祿馬同鄉,而會登臺閣。殺印重旺,而早入科名。

此に由りて知るべし。能く官に居り貴を得るは、五行・醇正にして瑕疵無し。阻滞多く憂愁多きは、八字・駁雑にして而又た彼此・攻戦す。根・甘にして末・苦なるは、賈誼が終に長沙に貶屈せられしが如し。源・濁りて流が反対に清なるは、姜太公が晩年に渭水の辺に於て興起せしが如し。禄と馬とが同じく一郷に在るは、能く台閣の位に登る。七殺と印とが重重にして旺なるは、早々に科名を取得す。

兄多逢弟,宜嗟范子之貧。父疊生身,可比老彭之壽。夾官夾貴日時值,而峻宇雕樑。劫財奪馬歲時逢,而蓬門甕牖。

比肩多くして又た劫財に逢うは、只だ好く范丹の様に自己の窮を嘆ず。印の此の「父」の星が重重と来りて身を生ずるは、彭祖の様に長寿に比すべし。日柱・時柱の上に官を夾み貴を夾むは、住む所は是れ高屋・彫梁なり。年柱・時柱の上に劫財・馬を奪うに逢うは、住む所は是れ蓬草を以て門と為し破瓮を以て窓と作るなり。

嗣位剋絕,鵲之巢而鳩占之。妻位犯傷,鸞之孤而鳳無匹偶。行運背祿,昔日富而今日貧。命遇旺身,昨日悲而今日笑。

子嗣の位が剋せられて絶に到るは、鵲の築き好くせる巣を把りて反対に鳩に占め去られたるが如し。妻位が傷を犯すは、鸞鳥・孤单・鳳凰・配偶無きが如し。行運が禄に背離するは、昨日は還た富にして今日は就ち貧なり。命が身旺の地に行き到るは、昨日は還た悲嘆に在りて今日は就ち歓笑なり。

四柱坐學堂之上,回也不愚。三元助墓庫之中,丘也好學。年逢官貴,才高立解成名。時值偏財,家富又添好業。

四柱が学堂の位の上に坐するは、顔回の様に看似て愚鈍にして其実は愚ならず。三元が又た墓庫の気を助起するは、孔丘の様に学を好みて倦まず。年柱が官貴に逢うは、才気・高くして立刻に名を成す。時柱が偏財に値うは、家富にして又た好産業を添ふ。

庚行丙地,禱爾於祗。壬入戌鄉,胡不遄死。伯牛有疾,緣戰剋以交差。司馬何憂,蓋比和而無位。

庚金が丙火の地に行き到りて剋せらるるは、只だ好く神祇に向いて祷告して佑を求む。壬水が戌郷に進入して墓に入り制を受くるは、幾ほど一句の「何ぞ速やかに死せざる」を説かんとす。冉伯牛が身に悪疾を染みしは、是れ局中に戦と剋とが交錯するに因る。司馬牛は何の為に兄弟無きを憂愁せしか。彼は是れ比劫は雖も相和するも、却って各自に本位無きに因る。

身中衰弱,逢吉運以為凶。命坐堅牢,遇禍年而反福。殺須重而多合,何傷日月之明。祿雖多而有破,難際風雲之會。

日主・本身・衰弱なるは、たとい吉運に逢うも亦た転じて凶と成す。命が堅牢に坐得するは、たとい禍年に遇うも反対に福を成す。七殺は雖も重くとも、只だ多処の相合有りて其れを羈絆・住せば、又た怎様に能く日月の明を傷り得んや。禄は雖も多くて破損有るは、亦た難くして風雲・際会の機運に趕上らん。

遇而不遇,庚辛在壬癸之鄉。憂而不憂,甲乙行丙丁之地。或若,生逢敗絕,鄭谷歸耕;祿馬病衰,馮唐皓首。

看似て遇うも却って曾て遇いざるに等しいは、是れ庚辛の金が壬癸の水の郷に落ちて、鋭気が泄尽するなり。看似て憂うべきも其実は憂うを須せざるは、是れ甲乙の木が丙丁の火の地に行き到りて、秀を泄して情有るなり。至って生まれながらに敗絶の気に逢うは、便ち鄭谷の如く田に帰りて耕作す。禄馬が病衰の地に落つるは、便ち馮唐の如く頭を白くしても亦た志を得ず。

九宮旺相,難逃邀我桑中。四柱合和,未免題詩葉上。西施美貌,自身多帶長生。綠珠墜樓,凶惡又逢七殺。

九宮が皆旺相にして気盛なるは、《詩経》「我を桑中に期す」の如きの私会を免れ難し。四柱が処処・相合するは、亦た紅葉・詩を題すの一類の姻縁を免れず。西施の如き貌の美なるは、是れ自身に多く長生を帯ぶるなり。緑珠の如く楼に墜ちて亡ぶるは、是れ凶悪の神が又た七殺に逢うなり。

孤鸞入命,妻哭夫而夫哭婦。煙花絆身,女求男而男求女。頭目陷,而肢體相虧。財有耗,而田宅有害。

「孤鸞」が命に入るは、妻が丈夫を哭するに非ざれば、便ち是れ丈夫が妻を哭す。煙花の煞に身を纏まれるは、女は男を求め男は女を求めて、顛倒・礼を失う。頭と目とが陥落するは、肢体も亦た跟いて亏有り。財に耗散有るは、田宅も亦た跟いて害を受く。

生時若遇刑沖,一生屢乏。歲月若臨劫奪,百歲孤寒。財入財窠,不貴即當大富。殺居太歲,居安不可慮危。

生時に若し刑冲に遇えば、一生・屡屡・匱乏す。年月上に若し劫奪の神に臨めば、一輩子・孤单・寒素なり。財が財の巢窠に落ち進み聚まりて帰有るは、貴ならざるも亦た当に大富なるべし。七殺が太歳の上に居るは、雖も安順に処るも、亦た危難を慮及せざる可ならず。

若乃,官星透露,未可便作貴推;殺星下攻,曷不便為凶兆。大抵,歸祿喜逢於印綬,刑殺宜值於濟和。是以當憂不憂,聞喜不喜,考其根而明其實,論其始而究其終;故知,失其本而忘其末,不救其實而義有餘。

至って官星は雖も透露・出来するも、亦た可ならずして立刻に貴に当てて推すべからず。七殺は雖も下面に於て身を攻するも、又た怎様に能く一定の凶兆ならんや。大体に説けば、帰禄の格は印綬に逢着するを喜び、刑と殺とは則ち宜しく調済・中和の物有るべし。故に当に憂うべきは未必しも真に憂に非ず、可喜なるを聴くも未必しも真に喜に非ず。総じて須く其の根を考究し其の実を弄明し、其の始を論じ其の終を推すべし。此に由りて知るべし、若し根本を丢了て又た枝末を忘れて、其の実処を救いに去らざれば、道理を講ること再び多きも亦た用無し。

是以,妻宮有剋,少年無早娶之人;鬼位逢傷,末歲損成家之子。生平不已,而壽算松樁。財祿帶多,而福姿蒲柳。源清者,其流必遠。本壯者,其葉必榮。

故に妻宮に剋有るは、少年の時は早く娶る能わず。官鬼の位が傷せらるるは、晩年に須く彼の家を成す能きの児子を損掉せんと要す。生機・綿延・絶えざるは、寿数は松樹の一様に長久なり。財禄を帯得すること太多にして身が担い起らざるは、福分は蒲柳の一様に早く衰ゆ。源頭・清きは、流れること必ず遠し。根本・壮きは、枝葉は必ず栄えん。

三命冠群,不貴即當大富。九宮弱陷,怕凶運大忌凶年。

年・月・日の此の三命の気が群倫に冠絶するは、貴ならざるも亦た当に大富なるべし。九宮・衰弱・陥落するは、既に凶運を怕れ、更に大いに凶年を忌む。

千條萬緒,當求不見之形;百派一源,貴得彌身之地。詳陳本末,備察盈虧,澄神定慮,深略沉機,可考而知,不言而喻;後之君子,鑑以前賢,言術者十常八九,造首者百無一二。辭簡而意微,言近而指遠,為之賢乎已,鑑命無忽諸。

千頭・万緒の中に於て、須く彼の形迹を看えざるの物を求めんと去るを要す。百川・同じく一源に帰するの処に於て、貴ぶべきは是れ能く此の身を安頓するの地を找着するなり。本末を詳細に陳説し、盈虧を全面に考察して、心神を澄清し思慮を安定し、謀略を深藏し機微を沈潜すれば、此の如くして便ち以て考究して知るべく、多言するを須せずしても亦た能く明白ならん。後世の君子は当に前賢を以て鑑と為すべし。術数を説く会するは十個の裏に八九個有れども、能く真に堂に升り室に入るは一百個の裏に一両個無し。此の話は辞句・簡短にして意思・幽微にして、説くこと浅近にして指す所・深遠なり。肯く此の番の功夫を下すは、総じて做さざるよりは好し。人命を鑑察するに、切に軽忽する勿れ。

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