Libo

滾浪桃花

宋 · 徐子平 · 第9巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

木從水養,水盛而木則漂流。金賴土生,土厚而金遭埋沒。是以五行不可偏枯,務稟中和之氣;更須絕慮忘思,鑑命無差誤矣!

木は水に靠りて滋養す。然れども水一たび盛んなれば、木は反対に漂流して去らる。金は土に靠りて生扶す。然れども土一たび厚ければ、金は反対に埋没して見えず。故に五行は偏枯すべからず。務めて必ず中和の気を禀得するを要す。命を論ずる人は更に須く雑慮を屏除し心を静め神を凝して、此の如くして人命を鑑察して乃ち差誤有る能わざらんと要す。

命を看るの入式

五行提綱,凡看命排下八字,以日干為主。取年為根,為上祖財產,知世運之盛衰。取月為苗,為父母,則知親蔭之有無。

五行は月令を以て提綱と為す。およそ命を看るは、八字を排し下したる後に、日干を以て主と為す。年柱を取りて根と作りて、上代・祖先の産業を代表して、其れに由りて門第・世運の盛衰を知るべし。月柱を取りて苗と作りて、父母を代表して、其れに由りて親長・蔭庇の有无を知るべし。

日干為己身,日支為妻妾,則知妻妾之賢淑。時為花實,為子息,方知嗣續之所歸。

日干は自身を代表し、日支は妻妾を代表して、其れに由りて妻妾の賢淑なるや否やを知るべし。時柱は是れ花と実にして、子息を代表して、其れに由りて乃ち後嗣の帰着を看出すを得。

法分月氣深淺,得令不得令。年時露出財官,須要身旺;如身衰財旺,但多反破財傷妻。

法に依りて還た須く月気の深淺を分辨して、日主が是れ令を得るか還た令を得ざるかを看るべし。年上・時上に若し財と官とを露出せば、就ち須く身旺なりて乃ち担い住むを得。若し身衰にして財旺なれば、財はたとい多きも、反対に財を破し妻を傷る。

身旺財多財亦旺,財多稱意。若無財官,次看印綬得何局式,吉凶斷之。學者不可拘執,而不知通變也。

身旺にして財多く財が又た旺なるは、財は愈々多ければ愈々称心・如意なり。若し局中に既に財無く亦た官無ければ、其次に就ち印綬の何の局式を結成するかを看て、此に拠りて其の吉凶を断ず。学者は可ならずして成法に死に守りて、宜に随いて通変するを懂らざるべからず。

神趣八法

類象者:乃天地一類也。如春生人,甲乙天干,地支寅卯辰全,無間斷破壞,謂之奪東方一片秀氣;最怕引至時為死絕之鄉,謂之破了秀氣,運至死絕,則不吉。或時上年上引生旺,為之秀氣加臨,十分大美。屬象者:乃天干甲乙木,地支寅卯未全者是也。

謂う所の「類象」は、是れ天干・地支が同じく一類に属するなり。譬えば春天に生まるる人は、天干は是れ甲乙の木にして、地支は寅卯辰の三会が斉全して、中間・断えず破れず。此れ便ち東方の一片の秀气を独占すると叫ぶ。最も其れを時柱の死絶の郷に引き到るを怕る。則ち秀气を破ると叫び、行運が再び死絶の地に到れば、便ち吉ならず。若し時上・年上に於て能く其れを生旺に引向せば、彼は是れ秀气・加臨にして、十分に完美なり。謂う所の「属象」は、是れ天干が甲乙の木と為して、地支に又た寅・卯・未の此の同じく木に属する支の斉全有るなり。

從象者:如甲乙日主無根,地支全金,謂之從金;四柱純土,謂之從土;四柱純水,謂之從水;四柱純木,謂之從木;只有秀氣者吉,無秀氣者不吉。或天干有甲己字,或有根者不吉。其從火者,大旺運吉,死絕地凶。

謂う所の「従象」は、譬えば甲乙の木日主が全く根気無くて、地支に尽く是金なれば、此れを「従金」と叫ぶ。四柱が純に土なれば、「従土」と叫ぶ。四柱が純に水なれば、「従水」と叫ぶ。四柱が純に木なれば、「従木」と叫ぶ。およそ従格は、局中に別に秀气の泄すべき有れば便ち吉にして、秀气無ければ就ち吉ならず。若し天干の上に甲と己とが相合して出現するか、あるいは日主の自身に別に根有れば、則ち従うこと真ならずして、吉ならず。至って「従火」なるは、行運が大旺の地に走れば吉にして、死絶の地に走れば凶なり。

化象者:乃甲乙日生人,在辰戌丑未月,天干有一己字合甲字,謂之甲己化土,喜行火運;如逢甲乙木生旺運,化不成,反為不吉。己字中露出二甲字,謂之爭合;有一個乙字露出,謂之妒合,為破格不成。

謂う所の「化象」は、是れ甲乙日に生まるる人が、辰戌丑未の此の土月に生まれ、天干の上に又た一個の己字有りて来りて甲字に合する。此れを「甲己・土に化す」と叫び、火運に行きて彼の化成する土を生ずるを喜ぶ。若し甲乙の木の生旺の運に碰上せば、化は就ち化し成らずして、反対に吉ならず。若し一個の己字の外に又た両個の甲字を露出して来りて其れを搶えば、「争合」と叫ぶ。若し別に一個の乙字を露出して来りて攪擾せば、「妒合」と叫ぶ。格局は皆破壊せられて成らず。

照象者:如丙日巳午未,年月日遇時上一位卯木,謂之木火相照,甚吉;如壬癸日申子辰全屬象者,遇時上一位金,謂之金水相照,大吉。年干有照者,亦吉也。

謂う所の「照象」は、譬えば丙火の日主にして地支に巳午未の火方が斉全し、年月日の外に時上に又た一位の卯木に遇い来りて火を生ずる。此れを「木火・相照」と叫び、甚だ吉なり。又た壬癸の水日主にして申子辰の水局が斉全し已に属象を成し、時上に再び一位の金に遇い来りて水を生ずるの如きは、此れを「金水・相照」と叫び、大吉なり。若し此の照応の神が年干の上に出現すれば、同じく是れ吉なり。

返象者:乃所謂值月令用神,引至時上一位為絕之鄉,謂之用之不用,皆為返運;又遇返之太甚,則不吉。鬼象者:乃秋月生甲乙日,地支四位純金,謂之鬼象;只要鬼生旺運皆吉。怕見至死絕之鄉,而又身旺則不吉。

謂う所の「返象」は、是れ月令の上に本已に当値する用神が、時上の一位に引かれて絶郷に落ち入るを言う。此れ就ち其れを用いながら却って用上せずと叫び、統じて「返運」と称す。若し返ること太厉害なれば、便ち吉ならず。謂う所の「鬼象」は、是れ秋月に生まるるの甲乙の木日主にして、地支の四位は純に是金にして、金は木の鬼と為る。故に鬼象と称す。此の一格は只だ行運が鬼を助けて生旺せしめば、皆吉にして、鬼の死絶の郷に走り到るを怕る。若し日主が反対に身旺にして鬼と相争えば、亦た吉ならず。

伏象者:乃寅午戌三合全,又值午月生逢壬日,而天干無丁字透露,壬水又無根;乃取午中有丁火,合壬水而伏之。所謂伏象,運至木火之鄉皆吉;只愁水旺之鄉,則不利也。

謂う所の「伏象」は、是れ地支に寅午戌の三合火局が斉全し、又た午月に生まれて日干が壬水にして、天干の上に并せて丁字を透出せず、壬水の自身も亦た根無し。於是・午中の蔵する丁火を取りて壬水と相合して、此の一點の壬水を把りて伏せ住む。此れ便ち伏象と叫ぶ。行運が木火の郷に到れば皆吉なり。只だ水旺の郷に走るを愁う。則ち利ならざらん。

雑論の口訣

看子平之法,專論財官;以月上財官為緊要;發覺在於日時,要消詳於強弱。論官星不論格局。論格局不論官星。入格者,非富即貴。不入格者,非夭即貧。

子平の法を看るは、専門に財と官とを論じて、而して月令の上の財官を以て最も緊要と為す。応験・発露するは則ち日と時との上に在りて、還た須く彼此の強弱を斟酌すべし。時に有りて只だ官星を論じて格局に拘泥するを須せず、時に有りて只だ格局を論じて官星に拘泥するを須せず。能く格に入るは、富ならざれば便ち貴なり。格に入る能わざるは、夭ならざれば便ち貧なり。

官怕傷。財怕劫。印綬見財,愈多愈災。傷官見官,為禍百端;若非疾病傷軀,必當官訟囚繫、子喪妻傷。

官星は傷官の来りて傷るを怕る。財星は劫財の来りて奪うを怕る。印綬が財に見えば、財は愈々多ければ灾は愈々大なり。傷官が官星に見えば、禍患は百出す。疾病・身を傷るに非ざれば、便ち官司を喫い囚禁に遭い、あるいは子を喪い妻を傷らんと要す。

傷官見官,元有者重,元無者輕。傷官見官,重則遷徙,輕則刑責。傷官見官,心地勾曲,詭譎多詐,傲物氣高;常以天下人不如己;貴人憚之,小人惡之。

同じく傷官が官に見ゆるも、原局中に本は官星有るは禍重く、本は官星無くして運裏に於て才だ見着するは禍軽し。重きは須く流徙・遷移せんと要し、軽きも亦た刑責を免れず。此の種の人は心地・弯曲・詭詐・多端にして、外物を傲視して気焰・甚だ高く、常に天下の人は皆己に如かずと為す。顕貴の者は其れを忌憚し、小人も亦た其れを悪む。

傷官用財者富。傷官劫財者貧。年上傷官,富貴不久。月上傷官,父母不完。日上傷官,難為妻妾。時上傷官,子孫無傳。

傷官にして能く財を取りて用と為すは富なり。傷官にして劫財を帯ぶるは貧なり。年柱の上に傷官を帯ぶるは、富貴は能く長久せず。月柱の上に傷官を帯ぶるは、父母は周全を得ず。日柱の上に傷官を帯ぶるは、妻妾は保ち難し。時柱の上に傷官を帯ぶるは、子孫は伝無し。

歲月傷官劫財,生於貧賤之家。日下時中有財官,先貧後富。歲月財官印綬,生於富貴之家。故,日時傷官劫財,先富後貧,傷損子息,無晚福。

年月の上が傷官・劫財なるは、貧賤の家に生まる。日支と時柱との中に財有り官有るは、先ず貧にして後に富なり。年月の上に財・官・印綬有るは、富貴の家に生まる。故に日柱・時柱の上が傷官・劫財なるは、先ず富にして後に貧なり。還た須く子息を損傷して、晩年・福無し。

故,傷官見官、官殺混雜,為人好色多淫,作事小巧寒賤。乙木巳上為太乙,亥上登明;男好色,女淫濫。官殺混雜,有財者吉;無財印者凶。

故に傷官が官に見え官殺・混雑する人は、人と為りて色を好み淫多く、事を做すに瑣碎・取巧にして寒微・下賤なり。乙木が巳に坐するは、巳は「太乙」と号す。乙木が亥に坐するは、亥は「登明」と号す。此の両種の日子は男のは色を好み、女のは淫濫なり。官殺・混雑にして局中に財有るは吉なり。既に財無く又た印無きは凶なり。

但看,財命有氣,縱背祿而不貧;財絕命衰,縱建祿而不富。劫財敗財,心高下賤,見者主貪婪。鬼中逢官須逼迫。

只だ財と命との両辺・皆気有れば、たとい禄を背くも亦た貧に至らず。若し財已に絶え命が又た衰えれば、たとい建禄に坐するも亦た富ならず。劫財・敗財を帯ぶる人は心気は高なるも処境は下賤にして、此の両様を見着れば便ち貪婪を主る。七殺の中に於て又た官星の来りて夾攻するに逢えば、人は便ち処処・逼迫を受く。

彼剋我(官殺)兮貴。我剋彼(財)兮富。彼生我(印)兮以仗母力,長我精神。我生彼(食傷)兮,常懷逼迫。

彼の来りて我を剋するは是れ官殺にして、貴を主る。我の去りて彼を剋するは是れ財にして、富を主る。彼の来りて我を生ずるは是れ印にして、母親の力を仗着するに等しく、我が精神を長養す。我の去りて彼を生ずるは是れ食神・傷官にして、元気は外に泄して、心の裏に便ち常に催逼せらるるの感覚を懐く。

財入月令,勤儉慳吝。柱有劫財比刃多者,刑父傷妻,不聚財也。路伎商賈,須觀落地之財。宰相須看得時正祿。

財が月令の上に落つるは、人と為りて勤倹にして吝嗇に近乎し。四柱の中に劫財・比肩・陽刃の多きは、父を刑し妻を傷りて、財を聚め住む能わず。江湖を走りて芸を売り・経商して売買を做する人は、須く彼の地に落ちて根無きの財を看るべし。宰相を做せんと要するは、則ち須く其れに時を得令に当たるの正禄有るや無きやを看るべし。

七殺梟重,走遍他鄉之客。傷官劫財,瞞心負賴之徒。重犯財官者,貴。重犯亡神者。夭。七殺宜制,獨立為強。

七殺と梟印とが皆重きは、是れ他郷に漂泊するの過客なり。傷官を帯びて又た劫財を帯ぶるは、是れ良心を昧して帳を頼み義に負くの徒なり。重々と財と官とに犯着するは貴を主る。重々と亡神に犯着するは夭を主る。七殺は宜しく物有りて制伏すべく、只だ一位の独立して雑ならざるを留めて乃ち強と算す。

明殺合去,五行和氣春風。暗殺合來,刑傷害己。時殺喜沖,喜刃無制;女多產厄,男犯刑名。二德無破,女必賢良,男多忠孝。

明処の七殺が合し去らるれば、五行は便ち一団・和気にして、春風に沐するが如し。暗藏の七殺が反対に合し出されれば、則ち刑し傷りて己を害せんと要す。時上の七殺は冲有るを喜び、亦た陽刃の相配有るを喜ぶ。然れども若し一も制伏無ければ、女のは多く生産の厄有りて、男のは須く刑獄の名を犯すを要す。天徳・月徳の両徳が破損せられざるは、女子は必定・賢良にして、男子は多く忠孝なり。

傷官用印去財,方可馳名。傷官用財,傷官處須當發福。入格清奇者,富。入格不成者,貧。

傷官格が印を取りて用と為さば、就ち財星を去るを要して、財の来りて印を壊するを免れ、此の如くして方に能く声名・遠播せん。傷官格が財を取りて用と為すは、傷官の力を得るの処に走り到れば、正に福を発すに当たる。格に入りて清純・奇特なるは富なり。格に近くして終に成らざるは貧なり。

一格二格,非卿即相;三格四格,財官不純,非隸卒多是九流。六陰朝陽,季月只作印看。吉神惟怕破害。凶神不喜刑沖。

只だ一格・両格を成すは、公卿を做せざれば便ち宰相を做す。三格・四格に成到りて財官が皆純ならざるは、衙門の差役ならざれば、多く亦た只だ九流の中人なり。「六陰・朝陽」格が若し辰戌丑未の四季の月に生まれれば、就ち只だ印綬に当てて看るべし。吉神は只だ破せられ害せらるるを怕る。凶神も亦た刑せられ冲せらるるを喜ばず。一たび刑し一たび冲すれば反対に其れを激動せしむ。

財官印食,定顯慈祥之德。傷官劫刃,難逃寡惡之名。沖天無合,乃飄流之徒。六壬趨艮(寅),逢亥月者貧。

命裏の是れ財・官・印・食の此の幾様の吉神なるは、必然・慈祥の徳性を顕出す。命裏の是れ傷官・劫財・陽刃なるは、寡恩・凶悪の名声を逃げ掉る能わず。天干が冲激して合の来りて収束する無きは、是れ漂泊・流蕩の徒なり。「六壬・艮に趨く」格の趨く所は是れ寅位にして、若し亥月に生まれれば、反対に貧なり。

馬落空亡,操心落魄之人。離祖月合、逢沖過房、殺帶三刑,母明父暗,多是偷生。財印偏官,庶出已定。

驛馬が空亡の上に落つるは、是れ労心にして落魄の人なり。月柱が合せらるるは祖を離るるを主り、月柱が冲に逢うは人に過継するを主る。七殺に又た三刑を帯ぶるは、母親の一頭は明白にして父親の一頭は隠晦にして、多く是れ私生なり。命裏に財・印と偏官との三様・并見するは、庶出は已に定局を成す。

干頭滅烈,冉伯牛怨於蒼天。時日沖刑,難免卜商、莊子之嘆。刑多者,為人不義。合多者,疏者亦親。合多主晦。沖多主凶。

天干の上に一片・惨烈・相剋するは、孔門の弟子・冉伯牛が身に悪疾を染みて、只だ天を仰いで怨嘆するに如し。日柱と時柱とが互相・冲刑するは、卜商の子を喪いて哭して双眸を瞎し、荘子の妻を喪いて盆を鼓して歌うの如きの傷痛を免れ難し。刑多き人は人と為りて義ならず。合多き人は疎遠のも亦た親近に変ず。但だ合多きは晦気を主り、冲多きは凶險を主る。

辰多好鬥。戌多好訟。辰戌魁罡,多凶少吉。時日空亡,難為妻子。交馳驛馬,別土離鄉。

辰多き人は争闘を好み、戌多き人は官司を打つを好む。辰・戌は又た正に魁罡の在る所にして、凶多くして吉少なし。日柱・時柱が空亡に落つるは、妻と子とが皆周全を得難し。驛馬が交錯・奔馳するは、須く故土を離れて遠く他郷に走るを要す。

食神干旺,勝似財官;順食者食前方丈,倒食者簞食豆羹。食衰梟旺,不死也災。水潤下兮,文學顯達。土稼穡兮,富貴經商。金水雙清而為道。火土混濁而為僧。

食神が天干の上に於て旺を得れば、財・官に比べて還た力を得。食神が順遂にして奪われざるは、飯を喫う時は面前に一丈見方の珍饈を擺開す。偏印に倒食せらるるは、只だ一簞の飯・一碗の豆羹に落ち得。食神・衰えて梟印・旺なるは、死せざるも亦た須く一場の灾有らんと要す。水が「潤下」の局を成すは、文章・学問・顕達なり。土が「稼穡」の格を成すは、経商に靠りて富貴なり。金水の両様が皆清澈なるは、多く道門に入る。火土・渾濁・清まらざるは、多く和尚を做す。

子午最嫌巳亥。卯酉切忌寅申。己入亥宮,見陰木終為損壽;時逢丙寅,則冠帶簪纓。五行絕處,即是『胎元』;生日逢之,名曰『受氣』。

命中に子・午有るは、最も再び巳・亥を見るを嫌う。卯・酉有るは、切に再び寅・申を見るを忌む。己土が亥宮に進入するは本已に根無くして、再び乙の此の陰木の来りて剋するを見れば、終に寿を損ず。但だ若し時上に丙寅に逢着せば、火は来りて土を生じ寅木は官星に化作して、反対に能く冠を戴き帯を束ねて簪纓・顕貴ならん。五行の絶処は便ち「胎元」の在る所にして、生日が恰も此の一位に逢うを、「受気」と叫ぶ。

化者有十日:甲申、乙酉、庚寅、辛卯、壬午、癸未、丙子、丁丑、戊午、己丑,八字雖不入格,富貴亦是盈餘;另有福德秀氣,各有天地神祇。論化之格,化之真者,名公巨卿;化之假者,孤兒異姓。逢龍即變化,飛龍在天,利見大人。

能く気を化成するは十個の日子有り。甲申・乙酉・庚寅・辛卯・壬午・癸未・丙子・丁丑・戊午・己丑。此の日子の八字はたとい正格に入る能わざるも、富貴も亦た綽綽として余有り。此の外に別に福徳・秀気有りて、各自に天地・神祇の照応有り。化気の格を論ず。化するに真なるは、是れ名公・巨卿なり。化するに仮なるは、便ち是れ孤児あるいは姓を改め宗を異にする人なり。化気は一たび辰竜に逢えば就ち変化を起こす。正に《周易・乾卦》の説く所の「飛竜・天に在り、大人を見るに利あり」の如し。

又有冬逢炎熱、夏草逢霜、陰鼠棲水、神龜宿火,有合無合,後學難知,得一分三,前賢不載。且夫論格局者,明有定例,撮口訣者,略舉一二;當謂諸賢經旨,無合取用,庶可易通。道合無窮,學無止法,經云:『更能絕慮忘思,鑑命無差無誤』矣!

此の外に還た「冬・炎熱に逢う」「夏草・霜に逢う」「陰鼠・水に栖む」「神亀・火に宿る」の此の名目有りて、其中に又た合有ると合無きとの分別有りて、後学の人は甚だ弄清楚し難し。一法の中より三様を分かち出せば、前代の賢人も亦た曾て載録せず。至って格局を論ずるは、本は自ずから明白の定例有り。此処に撮録する所の口訣も、亦た只だ略々に一二を挙ぐ。総じて須く諸賢の経書の宗旨に合わせて、およそ合せざるは便ち取用せず。此の如くして乃ち容易に通暁す。道理は無窮・無尽にして、学問も亦た止境無し。経書に曰く、更に能く雑慮を屏除し心を静め神を凝すれば、人命を鑑察するに便ち差い誤る無し。

群興の論

《當興》夫人生有秉富貴之榮,而當興富貴,而且能享福,而保其終身。其何故也?蓋四柱中身主專旺;而其所用吉神,或為財、或為官、或為印綬、或為食神,俱各帶祿權得令,不偏不雜;又無刑沖傷損剋害,方為富貴本源之不雜也。

先ず「当興」を説く。人に生まれながらに富貴の栄を秉受して、正に富貴を興発せんと当たり、而且・福を享き着るを得、一輩子・保ち住むを得る有るは、此れ是れ何の縁故ぞや。四柱の中に日主が専旺にして、而して其の取用する所の吉神は、あるいは財・あるいは官・あるいは印綬・あるいは食神にして、皆各自に禄と権とを帯びて令に当たり時を得て、偏せず雑ならず。又た刑・冲・傷・損・剋・害の来りて攪擾する無し。此れ乃ち富貴の本源が純正にして雑ならざるなり。

他日能成才,振耀前人之基業,成當代之功名;不招讒謗,不致傷害。又在運上步步皆吉,四柱益加吉利,是謂源清流潔;故能享福以過人,保其中而無悔也。皆由命運一路滔滔,生旺而然。非幸也,乃命也,可不辯乎!

此の様の人は日后に能く才を成して、前人の基業を光大し、当代の功名を成就す。既に讒言・毀謗を招かず、亦た傷害に遭わず。加うるに行運が歩歩・皆吉にして、四柱は因りて愈発・吉利す。此れを「源・清ければ則ち流・潔し」と叫ぶ。故に福を享くること常人に勝過して、守り住むを得て悔憾無し。此の一切は皆命と運とが一路・滔滔・生旺・絶えざるに因りて然るなり。此れ是れ僥幸に非ず、而して是れ命なり。怎様に能く細かく分辨を加えざるを得んや。

《崛起》夫人之生,又有窮餓其身,愁苦孤寒顛倒;無何一旦逢時,興然而起。或當營財滿意,白手莊田;或致君澤民,獨步臺鼎。斯人也,前後異見,其故何如?

再び「崛起」を説く。亦た人有りて生まれ下るや窮困・飢餓・愁苦・孤寒・顛沛・倒置す。不料・一日の朝・時来り運転じて、勃然として起つ。あるいは財貨を経営して称心・如意・白手・家を起家して田荘を置下し、あるいは君主を輔佐して百姓に沢被して、独り台鼎・宰輔の位に歩む。此の様の人は前後・判然として両人の若し。縁故は何に在るや。

蓋因柱中日主生氣未旺,所用貴神,悉皆得位而成旺,又且合格;奈何日主無力,不能勝任其福,亦勞困偃蹇。忽逢運扶,其日干得其強健,用神出虎嘯風生;元命用神,方為我用,我得乘之,則勃然而興。是偏氣乘和,衰以遇旺,故迎吉而能崛起。若夫建業創功,有大小之不同;當於所遭命之輕重,辯之可也。

彼は是れ四柱の中に日主の生気は本は旺ならず、取用する所の貴神は却って個個・位を得て旺盛にして、又た皆格に合す。無奈・日主は力無く、此の份の福を担い起る能わず。故に早年は只だ労苦・困頓・蹉跎・遇わざる能し。忽然として大運の来りて扶くるに遇い、日干は変じて強健と為り、用神は便ち虎の嘯きて風を生ずるが如し。原命裏の用神は此れ乃ち真に我に用いられ、我は其れに乘れば、就ち勃然として興起す。此れ是れ偏枯の気が調和を得、衰弱の身が旺運に遇上するにして、故に吉気を迎えて能く崛起す。至って功を建て業を立つるの大小・同じからざるは、就ち当に各人の受くる所の命局・分量の軽重に按じて分辨すべし。

《聚興》又有日主強,則四柱五行,殺純不雜,身殺俱旺;則根本元無制伏,富貴不成,惟待運來制伏,殺神則化為權,方能崛興,才德動公卿,功名顯達,出類超群。是其身旺,殺神逢制化為權也;制神力旺,發福非常,安得其人不顯達,以致極品之尊貴乎,實有其命。又要行其運以扶,方見勃興也;如茍運不至,即常人耳。

再び「聚興」を説く。又た日主・本強にして、四柱・五行の中に七殺・純にして雑ならず、身と殺との両辺・倶に旺しく。只だ是れ原局の裏に根本・制伏の物無し。故に富貴は成り成らずして、只だ大運が制伏の神を帯来るを等ち、七殺は便ち権柄に化成して、此れ乃ち崛然として興起して、才と徳とが公卿を驚動し、功名・顕達・類を抜き萃を出づ。此れ是れ身旺にして、七殺が制に遇い権に化し、制殺の神の力量が又た旺なれば、福を発すること尋常に同じからざるに因る。此の様の人は怎様に能く顕達せざるを得ん、以至って位・人臣に極まらんや。彼は実は命中の本有するなり。但だ還た須く行運の来りて扶助するを要して、乃ち勃然として興るを見るを得。倘若し運到らざれば、亦た過ぎず一個の平常人のみ。

又要四柱中,日主健旺,用神亦旺,各相停均,為富屋朱門,貴命之賢子也。及其長大,成立豐隆,一逢惡曜運,加臨元命,見其財而奪之,因其官而傷之,臨其印而壞之,逢其食而損之;遭逢此運,禍不勝言,所以中年見傾而不發。如其惡運一去,又逢好運扶身,使我用神一新,譬如枯苗得雨,勃然而興,鴻毛遇風,飄然而舉,不可御也。

又た須く四柱の中に日主・健旺・用神も亦た旺にして、両辺の分量・相当する。此れ乃ち富室・朱門の裏の貴命の人家の好子弟なり。長じて成人大きく為り家業・豊隆するを等到りて、一たび凶悪の星曜の大運が原命に加臨するに碰上れば、我が財に見れば就ち来りて奪い、我が官に因れば就ち来りて傷り、我が印に臨めば就ち来りて壊し、我が食神に逢えば就ち来りて損ず。此の様の運に遭上せば、禍患は説き尽くさず。故に中年に一たび敗れて発せず。然れども悪運は一たび過ぎれば、又た好運の来りて身を扶くるに逢い、我が用神をして焕然一新たらしめば、則ち枯苗が雨水を得るに譬うが如く勃然として興り、又た鴻毛が風に遇上するに譬うが如く飄然として起ち、誰も拦え住む能わず。

《中興》又有人生五行身旺,陽刃比肩,俱各爭旺,惟有財官格神等物,虛浮輕少,無力成功名矣;出門行運,又非作福之地,所以一生飢寒,勞苦落剝,有志無成。或至中年晚景,頓逢殺運,假殺為權,制伏陽刃;或得權貴以顯揚、或招貲財而發福,當隨五行清濁,以遇其運而別之。

再び「中興」を説く。又た人有りて五行・身旺にして、陽刃と比肩とが各自に強を争い、偏偏として財・官の此の格を成すの神は虚浮・軽微にして、功名を成就するの力量無し。門を出でて運に行くも、又た是れ福を作すの地に非ず。故に一生・飢寒・労苦・落魄して、志有るも成る無し。あるいは中年・晩景に到りて、忽然として七殺の運に遇上して、此の七殺を借りて権柄に充作して、陽刃を把りて制伏・住む。あるいは此に因りて権貴を得て顕揚し、あるいは此に因りて資財を招来して福を発す。此れ須く五行の清と濁とに随いて、其の遇う所の運を看て来りて分別・断定すべし。

《末興》是一生窮困,忽然興起於中年晚景也;故知此命元用財官,平生無氣,即至運到,方成富貴,一一興利。故末興者,乃得運而然也。學者可不勉乎!

最後に「末興」を説く。此れ是れ一生・窮困して、忽然として中年以後・晩景の時に興起す。此に由りて知るべし、此の種の命は原本・財官を取りて用と為すも、然れども平生・財官は皆気無し。直ちに運の一たび到るに至りて、乃ち富貴を成就して、様様・興旺・利を得。故に「末興」は全く是れ運を得るに靠りて然るなり。学者は豈に可ならずして勉力して去りて此の道理を究明せざるべからんや。

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