挈要・捷馳・玄妙の訣
作盤ガイド: 八字作盤
每見,貴人食祿,無非祿馬之鄉;源濁伏吟,惆悵歇宮之地。狂橫起於勾絞。禍敗發於元亡。宅墓同處,恐少樂而憂多。萬里回還,乃是三歸之地。
常に貴人が俸禄を享受するを見る。非ずや其れが禄馬の郷に行在するに因る。源頭・渾濁にして而又た伏吟を成すは、只だ好く歇宮の地に於て惆悵す。狂妄・横暴の事は、勾絞の煞に起る。禍患・敗亡の事は、元辰と亡神とに発す。宅と墓とが同じく一処に在るは、恐怕・歓楽少なくして憂愁多し。万里に遠行して而又た能く回還するは、彼は是れ「三帰」の地に走り到れるなり。
四殺之父,多生五鬼之男。六害之徒,命有七傷之事。眷屬情同水火,相逢於沐浴之間。骨肉中道分離,孤宿猶嫌於隔角。
四殺を帯ぶるの父親は、多く五鬼を帯ぶるの児子を生出す。六害を犯す人は、命裏に七傷の事有り。眷属の間・情・水火の如きは、是れ沐浴の地に於て相逢するなり。骨肉・中途・分離するは、是れ孤辰・寡宿が又た隔角・相望するを嫌うなり。
須要制其神煞,輕重較量;身剋殺而尚輕,殺剋身而尤重。至於循環八卦,因河洛以為文,略之為定一端,究之翻成萬緒。
総じて須く彼の神煞を制伏して、還た須く其れらの軽重を比較すべし。日主が去りて七殺を剋するは、害を為すこと還た軽し。七殺が反対に来りて日主を剋すれば、就ち格外・沉重なり。至って八卦の循環は、本は是れ河図・洛書に依りて成文す。略々と説き来れば過ぎず一端を定下するも、深く究むれば却って千頭・万緒に翻る。
若值,扳鞍踐祿,逢之則佩印乘軒;馬劣財微,遇之則流而不返。善惡相伴,搖動遷移,夾殺持丘,親姻哭送;兼須察其操執,觀其秉持。原薄論其骨狀,成器藉於心源。
若し「攀鞍」「践禄」の此の吉神に値えば、逢上せば便ち印綬を佩し軒車に乘る。若し驛馬・低劣・財気・微薄なれば、遇上せば便ち外に漂流して回返を得ず。善と悪とが相伴して行い、動揺・定まらずして屡々・遷移有り。夾殺に困せられて、又た丘墓の位に守るは、親戚・姻族は只だ能く哭して相送す。此の外に還た須く其の操守を察看し、其の持守を観察すべし。根基・単薄なるは、就ち其の骨相を論ず。能く器を成すや成さざるやは、全く心地の此の源頭に靠る。
木氣盛而仁昌。庚辛虧而義寡。吉曜而有喜,疑其災器。福星臨而禍發,以表凶人。
木気・旺盛なるは、仁徳・昌明なり。庚辛の金に亏有るは、義気・稀薄なり。吉曜が頭に当たるは本は当に喜有るべし。若し反対に疑うべきなれば、彼は是れ其の自身が招灾の器と成りたるなり。福星が身に臨みて禍事が偏偏として発作するは、正に顕出す此れ是れ凶悪の人なることを。
處定求動,剋未進而難遷;居安慮危,可以凶中而卜吉。貴而忘賤,災自奢生;迷而不返,禍從惑起。殊當易從變處為萌,福善禍淫,吉凶異兆。
静定の中に処りて変動を求めんと想うは、剋応の気が還た未だ進み来らざれば、就ち難くして遷転せん。安順に居りて能く危難を慮及するは、便ち以て凶の中に於て吉を卜出すを得。顕貴なれば就ち当初の低賤を忘れて、灾祸は便ち奢侈の裏より生出す。迷失して知らず回頭するは、禍患は便ち惑乱の裏より起る。尤其・当に知るべし、変易の処は正に是れ萌芽の在る所なり。福は善を行うに降り禍は欲を縦するに降りて、吉と凶とが各々其の兆有り。
至於公明、季玉,尚無變識之文;景純、仲舒,不載比形之妙。詳其往聖,蓋以前賢;或指事以陳謀,或約文而切理。多或少利,二義難精。今者參詳得失,補綴道蹤,規為心鑑,永掛清瑩,引列終緒,十希得九。
至って管公明・王季玉の如きの人物は、尚且つ機に随い変に応ずるの文字を留下せず。郭景純・董仲舒の此の大家も、亦た曾て比類・象を取るの妙法を載録せず。往古の聖人を詳審し前代の賢者を参考す。其れら或るは事に就いて謀略を陳説し、或るは文辞を約取して事理に切中す。得る所の多些か少些かを論ぜず、両方面の義理は皆難くして精純を求め得。如今・我は其中の得失を参詳して、道術の踪跡を補綴し、心中の明鏡を立為して、長く一片の清瑩を懸く。此の頭緒を把りて列挙して底に到りて、希望す十分の中に能く九分を得着せんことを。
八字・撮要の法を論ず
用之為官,不可傷。用之為財,不可劫。用之為印,不可破。用之食神,不可破。用之為祿,不可沖。
官星を取りて用と為すは、可ならずして傷官をして其れを傷らしむべからず。財星を取りて用と為すは、可ならずして劫財をして其れを劫さしむべからず。印綬を取りて用と為すは、可ならずして財星をして其れを破らしむべからず。食神を取りて用と為すは、可ならずして梟印をして其れを奪破せしむべからず。禄を取りて用と為すは、可ならずして其れをして冲せられしむべからず。
若有七殺須要制,制伏太過反為凶;若遇傷官須要靜,此是子平萬法宗。
若し七殺有れば、必ず須く物の制伏有るを要す。然れども制すること太過なれば、反対に凶を成す。若し傷官に遇えば、就ち須く其れをして安静にして妄動せざらしむるを要す。此れ便ち是れ子平一門・万法の宗旨なり。
傷官最怕為官運。正官尤忌見財星。印綬好殺,嫌財位。陽刃怕沖,宜合迎。
傷官格は最も官運に行くを怕る。正官格は尤其・財星が官を把りて催すこと過旺にして回頭して身を攻するを見るを忌諱す。印綬格は七殺の来りて之を生ずる有るを喜ぶも、却って財位の来りて之を壊するを嫌う。陽刃は冲せらるるを怕れて、宜しく合の来りて其れを迎住する有るべし。
比肩要逢七殺制。七殺喜見食神刑。有祿怕見官星到。食神最喜偏財臨。此是子平撮要法,江湖術者仔細明。
比肩・太多なるは、須く七殺の来りて之を制する有るを要す。七殺・太重なるは、食神の去りて之を制伏するを見るを喜ぶ。已に建禄有るは、就ち官星の再び来るを怕る。食神は最も偏財の来臨を喜ぶ。食神が財を生じて、気脈は乃ち流れ通ずを得。此れ就ち是れ子平の撮要の法にして、江湖の上の術士は須く仔細に弄明白するを要す。
格局・生死・引用
夫格局者,自有定論,今略而述之。印綬見財,行財運、又兼死絕,必入黃泉;如柱有比肩,庶幾有解。
格局の此の件事は本は自ずから定論有り。如今・略々と陳述を加う。印綬格が財を見て、再び財運に行きて、又た兼ねて死絶の地に落つるは、必定・須く黄泉に入らんと要す。若し四柱の中に比肩の来りて財に敵し印を護る有れば、乃ち差不多・以て化解すべし。
正官見殺,及傷官刑沖破害,歲運相併必死。正財偏財,見比肩分奪、劫財陽刃,又見歲運沖合必死。
正官格が七殺を見て、又た傷官及び刑・冲・破・害有りて、流年・大運が再び一并・臨せば、必ず死せん。正財・偏財格が比肩の来りて分奪するを見て、又た劫財・陽刃有りて、再び流年・大運の来りて冲し来りて合するに遇うも、亦た必ず死せん。
傷官之格、財旺身弱、官殺重見、混雜沖刃,歲運又見必死;活則殘傷。拱祿拱貴填實,又見官空亡沖刃,歲運重見即死。
傷官の格にして財旺・身弱、官と殺とが重重・出現・混雑・不清にして又た来りて陽刃を冲动するは、流年・大運の上に於て再び見れば、必ず死せん。僥幸・死せざるも亦た須く一個の残傷に落つるを要す。「拱禄」「拱貴」の格が実字に填め満たされて、又た官星・空亡及び冲刃を見るは、流年・大運の上に於て重重・再び見れば、立刻に就ち死す。
日祿歸時,刑沖破害;見七殺官星空亡沖刃必死。殺官大忌,歲運相併必死。其餘諸格,並忌殺及填實,歲運併臨必死。
「日禄・時に帰す」の格が若し刑・冲・破・害に遇いて、又た七殺・官星・空亡及び冲刃を見れば、必ず死せん。七殺と官星とは是れ大忌にして、流年・大運が一并・臨せば、必ず死せん。其余の各格も、亦た一概に七殺と填実とを忌みて、流年・大運が并臨する時は必ず死せん。
會諸凶神惡煞勾絞空亡弔客墓病死宮諸煞,十死九生。官星太歲、財多身弱,元犯七殺,身輕有救則吉,無救則凶。
若し各様の凶神・悪煞を会斉せば——勾絞・空亡・吊客及び墓・病・死宮の此の煞——則ち十個の裏に須く九個を死せんと要す。官星が正に太歳に当たりて、而して命が又た財多・身弱・原局が本は就ち七殺を犯着るは、身は雖も軽きも、救有れば便ち吉にして救無ければ便ち凶なり。
金多夭折,水盛飄流,木旺則夭,土多痴呆,火多頑愚,太過不及。作此論,一不可拘,二須敢斷;必須理會推之,求其生死決矣!
金・太多なるは夭折し、水・太盛なるは漂流し、木・太旺なるは短命し、土・太多なるは痴呆し、火・太多なるは頑愚す——此の皆是れ太過あるいは不及の毛病なり。此の様の論断を作すは、第一・可ならずして成法に拘泥すべからず、第二・又た須く断語を下すに敢えてするの胆識有るを要す。総じて須く道理を把りて領会して透きて去りて推して、生死の数は便ち判定し得了せん。
会要・命書の説
夫造命書,先賢已窮盡天地精微之蘊而極矣!自唐李虛中一行禪師、宋徐升東齋、明王詮醉醒子諸公,登覺《淵海》《淵源》,其理雷同,至矣!盡矣!無非木火土金水之微妙耳。
命書を撰造するの此の件事は、前賢は早已に天地・精微の蘊奥を極処に窮究し盡くせり。唐代の李虚中・一行禅師より、宋代の徐升・東斎に到り、再び明代の王詮・酔醒子の諸位の先生に到るまで、先後して《淵海》《淵源》の両書を成就す。其中の道理は彼此・相同じくして、説くべくして是れ頂に到り尽きたり。説き来り説き去るも、非ずや是れ木・火・土・金・水の間の微妙のみ。
今之後學,加增旨意、口訣;莫非先賢已發之餘意,大同小異。今將《淵海》、《淵源》二書,合成一集,一覽便知;不必尋究二書之旨,刪繁去簡,永為矜式。
如今の後学は又た許多の旨意と口訣とを添加す。其実は非ずや是れ前賢の已に発明し盡くせるの余意にして、大同にして小異なり。現在・《淵海》《淵源》の両部の書を把りて一集に合成して、一たび看れば便ち知るべく、須く再び分頭に去りて両書の旨趣を尋究するを須せず。繁複を刪去して其の簡要を留め、永く以て学者の准式と為さん。
