Libo

挈要・捷馳・玄妙の訣

宋 · 徐子平 · 第16巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

以日為主,專論財官。蓋,官乃為扶身之本,財為養命之源。故推天時,察地利,約太過而不及,以中和而為用;去留舒配而中理,輕重強弱而表正。

命を看るは日干を以て主と為し、専門に財と官とを論ず。官は是れ我が身を扶持するの根本にして、財は是れ性命を養活するの源頭に因る。故に須く天時を推し地利を察して、太過のは些か収斂し不及のは些か補足して、総じて中和を以て用と為すべし。去と留と・舒展と配合とは皆須く事理に合せて、軽と重と・強と弱とは皆須く端正に擺すべし。

先觀節氣之深淺,後論財官之向背。人之命內,皆不離乎財官;諸格局中,總要虛邀祿馬。先賢已成矜式,後學須自變通。

先ず生ずる所の節気の深浅を看て、後に財と官とが是れ相向するか還た相背するかを論ず。人の命裏は皆財と官とを離開する能わず。各種の格局は、総じて帰る所は虚位を遥かに禄馬を邀ぬるを要す。前賢は已に範式を立下して、後学は須く自ずから変通を懂得すべし。

宜向之而運背,決之貧賤。宜背之而運向,斷之困弱。喜生以逢生,貴而可取。受剋而值剋,吉而堪言。

当に相向すべきに行運が偏偏として背離するは、貧賤と判ず。当に背離すべきに行運が偏偏として相向するは、困弱と断ず。喜ぶは生扶有りて恰好・生に逢うは、其の貴は取るべし。当に剋制を受くべきに恰好・剋に遇うは、其の吉は言うべし。

逢官而看財,見財富貴。逢殺而看印,遇印榮華。逢印看官而遇官,八而七貴。逢財看殺原有殺,十有九貧。

官星に遇えば就ち財を看、財を見着せば便ち富貴なり。七殺に遇えば就ち印を看、印に遇着せば便ち栄華なり。印綬に遇うは本は須く官を看るを要して、若し真に官星に遇上せば、八個の裏に七個は貴なり。財星に遇うは本は須く殺を防ぐを要して、若し原局に果然・殺有れば、十個の裏に九個は貧なり。

甲乙運入西方,身旺功名可許。壬癸路經南域,主健為貴。印財不宜身旺地。食神最喜劫財鄉。

甲乙の木が行運して西方の金地に進むれば、只だ身旺なりて功名は許すべし。壬癸の水路が南方の火域を経れば、只だ日主・強健なりて便ち以て貴を取るべし。既に印を用い又た財を用うるは、宜しく再び身旺の地に走るべからず。食神は却って最も劫財の郷に走るを喜ぶ。

官殺混雜,身弱則貧。官殺兩停,合殺為貴。年月官星,早年出仕。日時正貴,晚歲得名。

官と殺とが混雑して身弱なるは、貧を主る。官と殺とが分量・相当なるは、能く七殺を合し去れば便ち貴と為す。年月の上に官星有るは、早年・出仕す。日時の上に正貴有るは、晩年・名を得。

胞胎逢印綬,祿享千鍾。財氣遇長生,田肥萬頃。秋冬官星逢刃傷,存金去火貴無疑。臘月傷官喜見官。破印重傷而禍死。

胎元が印綬に逢着するは、千鍾の禄を享く。財気が長生に遇上するは、万頃の肥田有り。秋冬に生まれて官星が陽刃・傷官に逢い来りて傷るは、只だ金を留住し火を去れば、貴を取るは疑い無し。臘月に生まるるの傷官格は反対に官星の来りて局を暖むるを見るを喜ぶ。印が破せられて而又た重重と傷を受くるは、就ち須く禍に因りて死せんと要す。

財旺生官者,何貴少而富多?傷官見官者,何官高而財足?無傷不貴,有病為奇,宜當棄之,理妙於斯,何必外取。

財旺にして官を生ずるは、何の為に貴気・少なくして富気・多きや。傷官にして而又た貴を見るは、何の為に官位・高くして財も亦た足るや。只だ命裏に一に一點の損傷も無きが反対に貴ならずして、病有りて後に薬を得て乃ち奇と算すに因る。病は既に除去せば、彼の味の薬も亦た就ち当に舎すべし。道理の精妙は就ち此処に在り。何ぞ必ずしも別に別処に向い求めん。

如,火炎水少遇庚辛,休作身旺官輕而取。或,土重木絕逢壬癸,難作身旺官輕而決。財輕莫逢劫地。印多最妙財鄉。

譬えば火炎にして水少く・又た庚辛の金に遇うは、「身旺・官軽」に按じて取用する勿れ。又た土重くして木已に絶え・再び壬癸の水に逢うの如きも、亦た難くして「身旺・官軽」に按じて断ずべからず。財・本軽きは、再び劫財の地に逢う勿れ。印・太多なるは、最も妙なるは財郷に走りて去りて其れを損ずるなり。

財旺生官,用賂取貴。殺星制刃,劫寶圖名。身旺偏財何取,必取橫財。主捷正財偏劫,頻見妻災。

財旺にして官を生ずるは、是れ財貨を用いて去りて貴位を換取するなり。七殺が能く陽刃を制住するは、是れ劫奪の勢に靠りて去りて功名を図取するなり。身旺にして偏財有るは、当に何を取るべきや。必ず意外の横財を取れ。日主は雖も敏捷なるも正財が偏に劫奪せらるるは、屡屡・妻室の灾有り。

劫財陽刃入官殺,臺閣之臣。歸祿倒沖逢刃傷,廊廟之貴。身旺有殺逢印綬,權斷之官。主弱逢印見財星,尋常之客。

劫財・陽刃を帯びて官殺の地に進入するは、是れ台閣の大臣なり。帰禄・倒冲の格にして陽刃・傷官に逢うは、是れ廊廟の貴なり。身旺にして七殺有りて又た印綬に逢うは、是れ権断を執掌するの官なり。日主・本弱にして、雖も印に逢うも却又た財の来りて印を壊するを見るは、過ぎず尋常の人なり。

陽刃傷官有制,膺職掌於兵刑。正官正印無傷,出仕牧其士庶。財旺稼穡,給餉之官。飛祿朝陽,侍廷之相。

陽刃と傷官とが皆制伏有るは、職を受けて兵刑の権を掌る。正官と正印とが皆傷を受けざるは、出仕して士庶を牧養す。財旺にして「稼穡」の格を成すは、是れ糧餉を発放するを掌管するの官なり。「飛禄」「朝陽」の此の格は、是れ朝廷に侍立するの輔相なり。

乾坤本清氣,畿國之榮。子午為極尊,黃門之貴。癸日癸時兼亥丑,魁名及第入翰林。壬日壬時疊寅辰,高爵承恩登御閣。

乾位と坤位とは本は清気の在る所にして、京畿の地の栄耀を主る。子と午とは是れ極尊の位にして、黄門省の顕貴を主る。癸日に又た癸時に生まれて、兼ねて亥と丑と有るは、魁を奪い第に及んで翰林に入る。壬日に又た壬時に生まれて、重畳の寅と辰と有るは、高爵を得て皇恩を承けて御閣に登る。

日德見魁罡,縱吉運,貧寒之士。魁罡見財官,任得地,衣祿之人。傷官見官,妙入財印之地。財星破印,貴行比劫之中。

日徳格が魁罡を見着するは、たとい吉運に行くも、亦た只だ是れ貧寒の士なり。魁罡格が財官を見着するは、たとい地を得るも、亦た只だ一個の衣食・有着の人なり。傷官が官星を見るは、妙は能く財と印との地方に走り進んで化解するに在り。財星が印を破るは、貴ぶべきの処は比劫の運に行きて来りて救うに在り。

命逢財,運逢殺,吉而堪言。命逢殺,運逢財,凶而可決。女多傷官,歸祿得之極吉。男逢陽刃,身弱遇之為奇。

原命に財有りて行運が七殺に逢うは、吉は還た説き得るなり。原命に殺有りて行運が財に逢い来りて殺を生ずるは、凶は以て断定すべし。女命に傷官多くして而又た「帰禄」の相配を得るは、極吉なり。男命に陽刃に逢う、若し身・正に衰弱にして其れの来りて身を幇するに遇えば、反対に奇と算し得るなり。

金神、歸祿、欄叉,女命逢之最忌。陽刃、傷官、七殺,男子值之得權。金神入火逢殺刃,貴而無疑。殺重有印逢食傷,榮而自有。

金神・帰禄・井欄叉の此の幾格は、女命が其れらに逢うは最も忌む。陽刃・傷官・七殺の此の幾様は、男子が其れらに遇上すれば反対に能く権を得。金神が火郷に進みて而又た七た七殺と陽刃とに逢うは、貴は是れ疑い無し。七疑い無し。七殺は雖も重くて印の来りて化する有りて又た食傷の来りて制するに逢えば、栄顕は自然・会有らん。

正官無印,居官不顯。陽刃七殺,出牧馳名。身旺無依,僧道之例。桃花滾浪,娼妓之流。

只だ正官有りて印の相配無きは、雖も官位に居るも亦た顕達せず。陽刃と七殺とが相配するは、牧守に出任して名を馳す。身旺にして依托する所無きは、僧道の一類に属す。桃花・滾浪・息まざるは、是れ娼妓の流なり。

金弱火強,土木消溶之匠。土多水淺,行商針線之工。五湖雲遶,始榮終辱己身貧。遍野桃花,一世風流多酒色。

金・弱にして火・強のは、是れ土木の活計を做し終日・消磨するの匠人なり。土・多くして水・浅きは、是れ商を行い販に走り・針線活を做するの工匠なり。四方の水・五湖の雲繞するが如きは、起初・栄顕にして終に辱を受け自身・貧寒に帰す。満盤・桃花・遍野なるは、一世・風流にして酒色に耽る。

亡神拱殺,盜賊之徒。秀氣失時,清名之士。印旺身強多嗜酒。丁壬妒合犯淫訛。

亡神に又た七殺を拱起するは、是れ盗賊の徒なり。秀気は雖も有るも時令を失うは、是れ徒らに清名有るの士なり。印旺にして身が又た強きは、多く酒を嗜む。丁と壬とが彼此・妒合するは、須く淫佚・訛詐の事を犯すを要す。

身印俱強,平生少病。天月德助,處世無殃。食神生旺,勝似財官。貴全官殺,有棄命就財、就殺、就官者;有餘富貴,無依專旺。絕食、絕財、絕官者,無限貧窮。

身と印とが皆強きは、一生・病少なし。天徳・月徳の相助有るは、世に処りて灾無し。食神・生旺なるは、財と官とに勝過す。貴気は全く官と殺との上に在りて、亦た命を棄てて財に従い・殺に従い・官に従うの有り。此の従格は富貴・余有りて、全く日主が依る無く靠る無くして其の一气の専旺に任するに靠る。至って食神・絶・財・絶・官も亦た絶なるは、彼は便ち是れ無尽の貧窮なり。

身弱棄命要無根,官居宰輔。主衰身化得其時,位近天廷。男命,類屬從化、照返鬼伏;女命,純和清貴、濁濫淫娼。宜細詳之!

身弱にして命を棄てて相従するは、須く日主が全然・根無くして乃ち成るを要して、此の如くして反対に能く宰輔に官居らん。日主は雖も衰なるも能く気を化して又た其の時令を得るは、位・朝廷に近し。男命の取法に類・属・従・化及び照・返・鬼・伏の此の幾種有り。女命は則ち純和・清貴と濁濫・淫娼との此の両路の外に出ず。皆当に細々と推詳すべし。

淵源・集説

最貴者,官星為命,時得偏正財為福。最凶者,七殺臨身,逢天月二德為祥。官星若遇劫財,雖官無貴。七殺如逢資助,其殺愈重。

最も貴なるは、是れ官星を以て命の主と為して、時上に又た偏財あるいは正財の来りて之を生ずるを得る。彼は便ち是れ福なり。最も凶なるは、是れ七殺の身に臨むなり。但だ若し天徳・月徳の両徳に逢えば、亦た能く転じて祥和を成す。官星が若し劫財の来りて財を奪い生官の源を断つに遇上せば、雖も官有るも亦た貴ならず。七殺が若し財の来りて資助するに逢えば、彼の殺は就ち愈発・沉重ならん。

三合六合,運至逢而必榮。七官八官,月逢官而為喜。四合四刑,合刑當為偏正。七沖七擊,沖擊喜得會藏。

三合と六合とは、行運が彼処に走り到りて逢上せば、必定・栄顕す。謂う所の七官・八官は、総じて月令の上に於て官星に逢着するを以て最も可喜と為す。四合と四刑とは、須く合する所刑する所の究竟・是れ偏なるか還た正なるかを看るべし。七冲と七撃とは、冲と撃との中に於て喜ぶ所は是れ能く会合して収蔵有るなり。

夾貴夾丘為暗會。財庫官庫要正沖。官星在生旺之方,逢則何須發見。印綬臨孟仲之下,見而不見。

「夾貴」「夾丘」の此のは、皆暗中に会合すると算す。財庫と官庫とは、却って須く正冲有りて乃ち打ち開くを得。官星が生旺の方に在るは、其れに逢着するは又た何ぞ須く一定に顕露出すを要せん。印綬が孟月・仲月の下に臨むは、看似て見たるも又た曾て見ざるが如し。

露形印綬,得劫財為貴。財源喜傷(傷官),貴為奇。傷官要見印綬,貴不可言。歸祿若見子孫(食神),祿無限妙。

印綬が外に於て明露するは、劫財の相配を得て反対に其の貴を成す。財の来源は傷官の来りて之を生ずる有るを喜び、能く此に由りて貴を取りて乃ち奇と算す。傷官格が若し印綬の来りて制するを見るを要せば、彼の貴気は就ち説き尽くさず。帰禄の格が若し食神の此の「子孫」の神を見れば、禄気は便ち妙得・辺際無し。

年月立有陰陽陽刃,刑罰重犯。官殺混逢天月德,壽位高遷。飛刃伏刃,會刃多凶。傷官見官,剝官見禍。

年柱・月柱の上に陰刃・陽刃を立着するは、一再に刑罰を触犯す。官殺は雖も混雑するも而又た天徳・月徳に逢えば、反対に能く寿長くして位高くならん。飛刃・伏刃が再び陽刃に会上するは、多く凶なり。傷官が官星を見たるは、官は剥奪せられて禍を見ん。

陽刃若逢印綬,縱貴,有病疾在身。七殺並制,逢官為禍,而壽元不長。三偏三正,貴居一品之尊。四柱四合,福坐眾人之上。

陽刃が若し印綬の来りて之を生ずるに逢えば、たとい顕貴なるも、身上にも亦た病疾を帯ぶ。七殺が已に併力に制伏せられて、再び官星に逢えば便ち禍を成して、寿元も亦た長からず。三偏と三正とが配すること斉整なるは、一品の尊に貴居す。四柱が皆相合有るは、福気・衆人の上に高居す。

殺化為印,早擢登科。財旺生官,少年承業。官殺同來,要知扶官扶殺。偏正會合,須知合正合偏。

七殺が印に化成せらるるは、早々に第を擢び科に登る。財旺にして官を生ずるは、少年に就ち家業を承継す。官と殺とが一同に到来するは、須く究竟・当に官を扶くるか還た殺を扶くるかを弄清すべし。偏と正とが一処に会合するも、亦た須く是れ正に合したるか還た偏に合したるかを弄清すべし。

福祿若逢陽刃,世事不明。金神運入水鄉,身衰夭折。暗中藏殺,須憑月下刑神。見處無財,必受空中禍患。

福禄が若し陽刃に逢上せば、人は便ち世事に対して糊裏・糊塗なり。金神の運が水郷に走り進むは、身衰にして夭折す。暗中に七殺を蔵するは、須く月令の下の刑神に憑りて其れを掲出するを要す。看える所に財無きは、必ず彼の憑空・来れるの禍患を受く。

陽刃兼會七殺,千里徒流。用財若遇劫奪,一生貧困。

陽刃に又た七殺を兼会するは、須く千里の外に流放せられんと要す。財を取りて用と為して劫奪に遇上するは、一生・貧困なり。

人生前定,窮富已明,如要識其消長,亦多究其始終;或有前貧後富、或有驟發卒傾、或有白屋之公卿、或有朱門之餓殍、或一生長樂、或一生失所,當視流運之源,要察行年之位。

人生は本は前定有りて、窮と富とは已に分明なり。若し其中の消長・起伏を認識せんと要せば、還た須く多く其の始と終とを究むべし。或るは先ず貧にして後に富し、或るは驟然・発達して又た忽然・傾覆す。或るは白屋に出身して位・公卿に至り、或るは朱門に生まれて却って道の旁に餓死す。或るは一生・長く安楽を享き、或るは一生・流離・所を失う。此の皆須く大運・流転の源頭を看、還た須く行く所の流年の位置を察明するを要す。

身弱徒然入格,縱發早亡。福轉若遇休囚,卒發傾夭。

身弱の人はたとい格に入るも、亦た是れ徒然なり。便りに一時・発達するも、亦た須く早亡せんと要す。福気が正に旺に転ずべき時に休囚に遇上せば、たとい驟発するも、亦た随に即ち傾覆して夭折す。

是以,用神不可妄求,形蹤自然發見,有福必當用彼,無時必是用身,禍患在於五行,福崇在於運氣;福源人所同具,如或傷終困此中。消息陰陽,在我通明理智,榮辱兩端,媸妍一斷。自古相傳,非賢勿授。

故に用神は可ならずして胡乱に去りて求むべからず。其の形迹は自然・顕現・出来す。用いべきの福神有れば就当に彼の福神を用い、福神が其の時を得ざれば就ち只だ好く日主の自身を用う。禍患は五行の偏枯の上に出でて、福気の隆盛は運気の扶助に在り。福の源頭は人人・本自・具足するも、然れども一たび傷せられれば、終に就ち此の裏頭に於て困死す。陰陽・消息を斟酌するは、全く我が自己が通達・明理するに在り。栄と辱との此の両端、美と醜とは一たび断すれば便ち見ゆ。此の套の学問は自古・相伝して、賢者に非ざれば就ち其れに伝ゆる勿れ。

子平・百章・科甲を論ずるの歌

魁罡歲駕五經名,甲旺提綱榜眼清;火明木秀從魁印,金白水清甲第新。

魁罡が太歳の上に加臨するは、五経に通暁するを以て名を成す。甲木が月令の提綱に於て旺なるは、榜眼に中りて清貴なり。火・明にして木・秀・又た酉の此の「従魁」を得て印と作す、及び金白・水清なるは、皆新たに甲第に中るを主る。

重疊玉堂登紫閣,調和木火貫黃金;木生春令逢傷食,甲宿文場義理深。

玉堂の貴・重重・畳畳たるは、紫閣の高位に登る。木と火とが調和・当を得て而又た黄金の気を以て貫くは、同様に顕達す。木が春令に生まれて傷官・食神に逢い其の秀気を泄するは、甲木は文場に居りて、義理・精深なり。

財印兩輕官殺足,甲第連科一舉成;根苗天乙俱榜眼,為魁木火定解英。

財と印との両様が皆軽くして官殺・充足なるは、甲第・科を連ね、一たび挙げて成る。年は根を為し月は苗を為して、両処・皆天乙貴人を帯ぶるは、能く榜眼に中る。能く魁を奪うは、多く是れ木火・通明の人にして、定めて是れ解元の英才なり。

相涵金水親黃榜,遞互丙丁侍紫宸;金水秋氣炎方取,魁星官殺貴分明。

金と水とが彼此・涵養するは、親しく黄榜に登る。丙と丁とが交逓・互見するは、紫宸殿の前に侍立す。金水が秋天に生まれて南方の炎火を取りて来りて調候するは、魁星と官殺とが相配して、貴気・分明なり。

殺重身輕休道弱,如逢印綬作魁星;誰知識此分高下,熟記猶如徐子平。

七殺・重くして日主・軽きは、一口に其れを弱と咬定する勿れ。若し印綬の来りて殺を化し身を生ずるに逢えば、一様に能く魁星と作して高く中らん。誰か能く此の裏頭の高下の分を識得せん。其れを熟記して心に於けば、就ち徐子平の真伝を得るに如同じ。

四言・独歩

先天何處,後天何處,要知來處,便知去處;四柱排定,三才次分,年干為本,配合元辰;神煞相絆,輕重較量,先觀月令,論格推詳;以日為主,專論財官,分其貴賤,妙法多端;獨則易取,亂則難明,去留舒配,論格要精。

先天は何処より来るか、後天は何処に往くか。只だ来処を知れば、亦た就ち処を知る。四柱が排定したる後は、天地人の三才は依次に分かれて、年干を以て根本と為して去りて本命・元辰と配合す。神煞は彼此・牽絆して、須く其れらの軽重を比較すべし。先ず月令を看て、拠りて格を論じて細かく推詳を加う。日干を以て主と為して専ら財と官とを論じ、中より貴賤を分かち出して、其中の妙法・多端なり。用神が単独・一位なれば容易に取り、頭緒・紛乱なれば看明し難し。何を去るか・何を留むるか・怎様に舒展・配合するか、格を論ずる時に最も須く精細を要す。

日主高強,月提得令;用財為物,表實為正。年根為主,月令為中;日生百刻,時旺時空。干與支同,損財傷妻。身支年同,破蕩祖基。

日主・高強にして月令が又た時を得るは、財を取りて用いべきの物と作して、表裏・皆充実して乃ち端正と算す。年柱は是れ根本にして、月令は其中に居る。一日に百刻有りて、時辰に旺有り空有り。天干と坐する所の地支とが同じく一气に属するは、財を損して妻を傷る。日支と年支とが相同じきは、須く祖上の基業を破蕩せんと要す。

月令見祿,不住祖屋;一見財官,自然發福。用火愁水,用木愁金;輕重能分,禍福自真。五行生旺,不怕休囚;東南西北,數盡方休。

月令の上に建禄を見着するは、祖屋に住み住む能わず。只だ一たび財と官とを見れば、自然・福を発す。火を取りて用と為すは就ち水を見るを愁う。木を取りて用と為すは就ち金を見るを愁う。能く軽重を分清せば、禍福は自然・断じて真なり。五行は只だ生旺・気有れば、就ち一時・休囚を怕れず。東南西北の四方の运程は、走り尽くして乃ち完と算す。

寅申巳亥,四生之局;用物身強,遇之發福。辰戌丑未,四墓之局;人元三用,透旺為真。子午卯酉,四敗之局;男犯興衰,女犯孤獨。進氣退氣,命物相爭;進氣不死,退氣不生。

寅申巳亥は是れ四長生の局なり。只だ用いる所の物と日主とが皆強ければ、其れに遇上せば便ち福を発す。辰戌丑未は是れ四墓庫の局なり。庫中の人元に三様・用いべき有りて、透出して旺に当たるの彼の一個を以て真と為す。子午卯酉は是れ四沐浴・敗地の局なり。男命が其れを犯せば興衰・定まらず、女命が其れを犯せば孤独を主る。気に進有り退有りて、命と用いる所の物とが彼此・相争う。進気の神は雖も死すとも死せず、退気の神は雖も生ずとも生ぜず。

財官臨庫,不沖不發。四柱干支,喜行相合。提綱有用,最怕刑沖;沖運則緩,沖用則凶。三奇透露,日主專強;其根有用,福祿榮昌。

財と官とが庫の中に落つるは、冲を経ずんば便ち発起する能わず。四柱の干支は、行運の来りて相合するを喜ぶ。月令の提綱の上に用神有るは、最も刑冲を怕る。冲するが是れ大運なれば還た些か緩く、冲するが是れ用神なれば就ち凶なり。三奇・透露して日主が又た専一・強旺なるは、只だ其の根が還た用有れば、福禄は便ち栄昌す。

十干化神,有影無形;無中生有,福祿難憑。十惡大敗,格中大忌;若遇財官,反成富貴。格格推詳,以殺為重;化殺為權,何愁損用。殺不離印,印不離殺;殺印相生,功名顯達。

十干が気を化して生ずる所の化神は、影有りて形無し。其れは是れ無中・有を生ずるの物にして、福禄は難くして憑恃すべからず。「十悪・大敗」は是れ格局の中の大忌なり。但だ若し財と官とに遇上せば、反対に能く富貴を成就す。格格・皆須く推詳すべく、而して七殺を以て最も緊要と為す。能く殺を把りて権に化せば、又た何ぞ用神を損するを愁えん。殺は印を離るる能わず、印も亦た殺を離るる能わず。殺と印とが相生せば、功名は便ち顕達す。

官殺重逢,制伏有功;如行帝旺(陽刃),遇之不凶。時殺無根,殺旺取貴。時殺多根,殺旺不利。八月官星(甲木見酉為官),大忌卯丁;卯丁剋破,有情無情。

官と殺とが重重・相逢するは、只だ制伏・法を得れば便ち功有り。若し帝旺・亦た即ち陽刃の地に行き到りて、其れに遇上して反対に凶ならず。時上・七殺にして根無きは、殺旺の運に行けば正好・貴を取る。時上・七殺にして根が又た多きは、再び殺旺の運に行けば便ち利ならず。八月に生まるるの官星——譬えば甲木が酉に見えて官と為す——最も卯と丁とを忌む。卯は来りて酉を冲し丁は来りて金を剋して、一たび剋破を経れば、本来・情有るも亦た変じて情無しと作る。

印綬根輕,旺中顯達。印綬根深,旺中不發。印綬比肩,喜行財鄉。印無比肩,忌見財傷。先財後印,反成其福。先印後財,反成其辱。

印綬・根軽きは、旺地に走り到りて反対に顕達す。印綬・根深きは、再び旺地に走れば反対に発せず。印綬に又た比肩の相伴有るは、財郷に行きて去りて彼の多余の印を損ずるを喜ぶ。印綬にして比肩無きは、就ち財の来りて印を傷るを見るを忌む。先ず財有りて後に印を得るは、反対に其の福を成す。先ず印有りて後に財の来るは、反対に其の辱を成す。

財官印綬,大忌比肩;傷官七殺,反助為權。傷官用財,死宮有子。傷官無財,子宮有死。時上偏財,怕逢兄弟。月印逢財,比肩不忌。

財・官・印綬を用うるは、最も比肩の来りて奪うを忌む。傷官・七殺を用うるは、比肩は反対に能く其れを助けて権を成さしむ。傷官が若し財を取りて用と為せば、たとい死宮に在るも亦た子有り。傷官に若し財無ければ、子女の宮は便ち死絶の象有り。時上・偏財は、「兄弟」たる比肩・劫財に逢うを怕る。月上・印綬に又た財に逢うは、比肩・旁に在りて反対に忌むに足らず。

傷官見官,格中反忌;不損用神,何愁官至。拱祿拱貴,填實則凶;提綱有用,論之不同。月令財官,遇之發福;祿位高強,比肩奪福。日祿歸時,青雲得路。

傷官が官に見ゆるは、格中に原は忌む所なり。然れども只だ用神を損傷せざれば、官星が来るも又た何の愁うべき有らん。「拱禄」「拱貴」の両格は、拱する所の位が一たび填実せられれば就ち凶なり。若し月令の上に別に用神有れば、彼の論法は又た自ずから同じからず。月令の上に財有り官有るは、遇上すれば便ち福を発す。然れども禄位が太高・太強にして比肩の来りて争うは、反対に福を把りて奪い去る。日禄が時上に帰するは、青雲・路を得。

庚日申(甲申)時,透財歸祿。壬騎龍背,見戌無情;寅多則富,辰多則榮。天元一氣,地物相同;人命逢此,位列三公。八字連珠,支神有用;造化逢之,名利必重。

庚金の日主が甲申時に生まるるは、天干は財を透して地支は禄に帰す。「壬・竜背に騎る」格が戌に見えば便ち情無し。地支に寅多きは富を主り、辰多きは栄を主る。天干の四位が同じく一气に属して地支の載する所が又た彼此・相同じきは、人命が此の種の「天元・一气」に逢上すれば、位は三公に列すべし。八字を排し下して干支が連珠の如く相続き支神が又た用有るは、造化が其れに逢上せば、名と利とが皆必ず重し。

日德金神,月逢土旺;雖有輕名,祖業漂盪。金神帶殺,身旺為奇;更行火地,名利當時。甲日金神,偏宜火制。乙日金神,何勞火制。

日徳と金神とが并見して、而して月令が又た土旺に逢うは、雖も些許の薄名有るも、祖業も亦た須く漂蕩・散尽せんと要す。金神が七殺を帯ぶるは、只だ身旺なれば便ち奇と算す。再び火地に行きて去りて其れを制せば、名と利とは当時に就ち来る。甲日の金神は、偏に宜しく火の来りて制する有るべし。乙日の金神は、就ち須く火の来りて制するを労煩するを須せず。

六甲生春,時犯金神;水鄉不發,土重名真。甲乙丑月,時帶金神;月干見殺,雙目不明。甲寅重重,二巳刑殺;終身必損,遇之難發。六甲寅月,透財時節;西北行程,九流立業。

六個の甲日が春天に生まれて時上に金神を犯着るは、水郷に走れば発起する能わず。須く土重くして乃ち真名を成り得ん。甲乙日が丑月に生まれて時上に金神を帯ぶるは、若し月干に又た七殺を見れば、両眼は須く明を失せんと要す。甲寅が重重・出現して、又た両個の巳有りて来りて刑し来りて殺するは、終身・必ず損傷有りて、其れに遇上すれば発達し難し。六個の甲日が寅月に生まれて正に財星・透出の時に当たるは、行運は西北に往きて、九流の中に於て業を立つべし。

乙日卯月,金神剛烈;富貴比肩,旺橫死絕。天干二丙,地支全寅;更行生印,死見禍臨。火旺二寅,月令水金;火鄉有救,見土刑身。巳日月戌,火神無氣;多水多金,眼昏目閉。

乙日が卯月に生まれて金神・剛烈なるは、富貴は人と比肩すべし。然れども一たび太旺なれば、反対に横死・絶命の憂有り。天干に両個の丙・地支に寅字が斉全するは、再び行運して去りて印を生ずれば、死地は一たび到れば便ち禍・臨まん。火已に旺にして而又た両個の寅を見て月令が却って水と金と為るは、火郷に走れば還た救有り、土を見れば反対に須く身を刑せんと要す。巳日にして月支が戌・火神・気無きは、水多く金多ければ、便ち須く眼昏・目を閉ずるを要す。

年干會火,日時會金;己干用印,官徹名清。秋金生午,二庚火丙;到丑傷情,逢離順境。庚金坐午,辛金生未;透殺兩停,冬生最貴。辛金月辰,庚金丑庫;逆數清孤,順行豪富。

年干が火局を会成し日時が金局を会成するは、己土の日主が印を取りて用と為して、官職・通達して名声・清正なり。秋金が午上に生まれて、天干に両個の庚が又た丙火を見るは、丑に走り到れば便ち情分を傷り、離位の火地に逢えば反対に順境を成す。庚金が午に坐し辛金が未に生まれて、天干が殺を透して身と殺とが両停するは、冬天に生まれて最も貴なり。辛金が辰月に生まれ庚金が丑庫に坐するは、大運・逆行せば則ち清高にして孤、順行せば則ち豪富なり。

辛逢卯日,年月見酉;時帶朝陽,為僧行丑。辛金亥日,月逢臨戌;水運初行,須防目疾。辛金生酉,財官用印;順行南方,名利必振。辛金坐巳,官印遇祿;順行南方,貴顯榮福。

辛金が卯日に逢い年月上に又た酉を見るは、時上に再び「朝陽」の戊子を帯びて、多く是れ僧人而作して丑地に行く。辛金が亥日に坐し月令が戌に臨むは、初め水運に行きて、須く眼疾を防ぐべし。辛金が酉月に生まれて財有り官有り・印を取りて用と為すは、大運・南方に順行して、名と利とが必ず振る。辛金が巳に坐し官と印とが又た禄位に遇上するは、大運・南方に順行して、貴顕にして栄福を享く。

辛金逢離,透土何慮;無土傷身,壽元不住。月生四季,日主庚辛;何愁主弱,旺地成名。辛金逢火,見土成刑。陽金遇火,透土成名。

辛金が離位の火に逢着するは、只だ天干に土を透して来りて化せば、何の慮るべき有らん。若し土無くして火が直ちに身を傷れば、寿元は就ち保ち住る能わず。月令が辰戌丑未の四季に生まれて日主が庚辛なるは、何ぞ日主の衰弱を愁えん。旺地に走り到れば就ち能く名を成す。辛の此の陰金が火に逢いて土を見れば反対に刑累を成す。庚の此の陽金が火に遇いて天干に土を透して来りて通関すれば便ち能く名を成す。

壬生午位,祿馬同鄉;重重遇火,格局高強。(玄武當權格)壬癸多金,生於酉申;土旺則貴,火旺則貧。癸向巳宮,財官拘印;運至南方,利名必振。(玄武當權格)癸日己亥,殺財透露;地合傷官,有勞無富。

壬水が午位に生まるるは、午中の丁財と己官とが同じ宮にして、「禄馬・同郷」と叫ぶ。再び重々と火に遇えば、格局は便ち高強なり。此れ是れ「玄武・権に当たる格」なり。壬癸の水にして金多く酉申の月に生まるるは、土旺なれば則ち貴にして火旺なれば則ち貧なり。癸水が巳宮に朝向するは、巳中の財と官とが印を把りて拘住するにして、運が南方に到れば、名と利とが必ず振る。此も亦た是れ「玄武・権に当たる格」なり。癸日にして己亥有るは、七殺と財とが皆透露・出来して地支が又た傷官を合出するは、只だ労碌有りて富貴無し。

癸日申提,卯寅歲時;年殺月劫,林下孤悽。癸日干己,陰殺重逢;無官相混,名利必通。傷官之格,女人最忌;帶印帶財,反為富貴。殺多有制,女人必貴。

癸日が申月に生まれて、而して年時が又た是れ卯・寅なるは、年上に七殺を帯び月上に劫財を帯びて、只だ能く林下に孤棲して凄涼として日を度す。癸日にして天干が己なるは、此の陰土の殺が重重・相逢す。只だ官星の来りて混雑する無ければ、名と利とが必定・通達す。傷官の此の一格は、女人は最も忌む。但だ印を帯ぶるかあるいは財を帯ぶるは、反対に富貴を成す。七殺は雖も多くて制伏有るは、女人は必ず貴なり。

官星犯重,濁濫淫類。官星桃花,福祿堪誇。殺星桃花,朝劫暮巴。庚日申時,柱中金局;支無會合,傷官劫妻。

官星が犯すこと太重なるは、是れ濁濫・淫佚の一類なり。官星に又た桃花を帯ぶるは、福禄・誇るべし。七殺に桃花を帯ぶるは、早上・人に劫奪せられ、晩上・又た去りて攀附す。庚日が申時に生まれて四柱が又た金局を成すは、地支に若し再び別の会合の来りて転化する無ければ、便ち傷官・妻を劫するの患有り。

癸日寅提,寅時亥月;莫犯提綱,禍福難推。甲日乾(亥)提,見殺喜比;金水栽根,忌行卯未。戊己丑月,比肩透出;宜金入局,忌逢午未。壬癸坎宮,支逢午戌;干頭比肩,東行為吉。

癸日が寅を以て提綱と為し、あるいは寅時・亥月に生まるるは、月令の提綱を冲犯しに去る勿れ。然らざれば禍福は就ち推し難し。甲日が亥の此の乾位を以て提綱と為して、七殺を見る時は比肩の身を幇する有るを喜ぶ。金と水とが各自に根を栽下せば、就ち卯・未の地に行くを忌む。戊己日が丑月に生まれて比肩・透出するは、宜しく金の局を成して来りて泄する有るべく、午・未に逢うを忌む。壬癸日が坎宮に居りて地支に午・戌に逢うは、天干の上に比肩の相助有りて、行運は東に往くを以て吉と為す。

甲乙震(卯)宮,卯多須夭;逆順運行,子申發福。庚辛巳月,金生火旺;比劫栽根,西行成象。丙丁酉月,比肩不忌;火入離宮,比肩一例。曲直丑月,帶印多金。壬癸丑月,土厚多金。

甲乙日が震位の卯宮に居るは、卯字が太多きは須く夭折せんと要す。大運の順行を論ぜず還た逆行を論ぜず、子・申の地に走り到りて乃ち福を発す。庚辛日が巳月に生まるるは、金は火旺の中に於て制を受く。比肩・劫財の其れに替わりて根を栽下する有れば、再び西に往きて便ち気象を成す。丙丁日が酉月に生まるるは、比肩有るも并せて忌諱せず。火が離宮に進めば、比肩も亦た同じ一個の例に照らして看る。「曲直」の格が丑月に生まるるは、印を帯びて金が又た多し。壬癸日が丑月に生まるるは、土厚くして金も亦た多し。

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