Libo

淵海子平・基礎

宋 · 徐子平 · 第1巻 / 18

作盤ガイド: 八字作盤

五行・生剋・制化を論ず・各々喜する所と害する所と有る例

八字命理典籍

初学はまず体例の整った通論の書で枠組みを立て、次に歌賦類、最後に評注と進むのがよい。断語集から入ると、結論は覚えても導出の過程を組み立てられないことが多い。

五干屬陽,喜合。以甲為例:見甲,為比肩、兄弟;見乙,為劫財、敗財,剋父及妻;見丙,為食神、天廚、壽星,為男;見丁,為傷官、退財、耗氣,子甥;見戊,為偏財、偏妻、偏妾,剋子;見己,為正財、正妻,剋母,為合神;見庚,為偏官、七殺、官鬼、將星;見辛,為正官、祿馬、榮神,父母;見壬,為倒食、偏印、梟神,剋女;見癸,為印綬、正人、君子,產業。

十天干の裏に甲・丙・戊・庚・壬の此の五個は陽に属し、陽干の性は剛にして、陰干と相合するを好む。今「甲」木を以て日主と為すを例と為す。甲に遇えば、是れ「比肩」にして、兄弟・同輩を主る。乙に遇えば、是れ「劫財」にして、又た「敗財」と叫び、父を剋し妻を剋するを主る。丙に遇えば、是れ「食神」にして、別名「天厨」「寿星」、男を生ずるを主る。丁に遇えば、是れ「傷官」にして、又た「退財」「耗気」と叫び、子女・外甥に応ず。戊に遇えば、是れ「偏財」にして、偏房・妻妾を主り、子を剋す。己に遇えば、是れ「正財」にして、正妻を主り、母を剋す。己は又た甲と相合す。故に之を「合神」と称す。庚に遇えば、是れ「偏官」にして、又た「七殺」「官鬼」「将星」と叫ぶ。辛に遇えば、是れ「正官」にして、又た「禄馬」「栄神」と叫び、父母を主る。壬に遇えば、是れ「倒食」にして、又た「偏印」「梟神」と叫び、女を剋するを主る。癸に遇えば、是れ「印綬」にして、端方の人・君子を主り、産業・田宅を主る。

五干屬陰,喜沖。以乙為例:見甲,為劫財、逐馬,剋妻;見乙,為比肩、兄弟、朋友;見丙,為傷官、小人、盜氣,為姪;見丁,為食神、天廚、壽星,子孫;見戊,為正財、正妻,剋母;見己,為偏財、偏妻、偏妾,剋子;見庚,為正官、祿馬,剋父母;見辛,為偏官、七殺、官鬼,媒人;見壬,為印綬、正人、君子,忌殺;見癸,為倒食、偏印、梟神,剋母。

十天干の裏に乙・丁・己・辛・癸の此の五個は陰に属し、陰干の性は柔にして、冲激の来りて之を発動する有るを好む。今「乙」木を以て日主と為すを例と為す。甲に遇えば、是れ「劫財」にして、又た「逐馬」と叫び、妻を剋するを主る。乙に遇えば、是れ「比肩」にして、兄弟・朋友を主る。丙に遇えば、是れ「傷官」にして、小人を主り、又た我が気を盗泄する神にして、姪輩に応ず。丁に遇えば、是れ「食神」にして、別名「天厨」「寿星」、子孫を主る。戊に遇えば、是れ「正財」にして、正妻を主り、母を剋す。己に遇えば、是れ「偏財」にして、偏房・妻妾を主り、子を剋す。庚に遇えば、是れ「正官」にして、又た「禄馬」と叫び、父母を剋するを主る。辛に遇えば、是れ「偏官」にして、又た「七殺」「官鬼」と叫び、媒妁の人に応ず。壬に遇えば、是れ「印綬」にして、端方・君子を主り、最も殺神に冲破せらるるを忌む。癸に遇えば、是れ「倒食」にして、又た「偏印」「梟神」と叫び、母を剋するを主る。

天干・地支・暗藏の総訣を論ず

立春念三丙火用,餘日甲木旺提綱。驚蟄乙木未用事;春分乙未正相當。清明乙木十日管,後來八日癸水洋;穀雨前三戊土盛,其中土旺要消詳。立夏又伏戊土取;小滿過午丙火光。芒種己土相當好,中停七日土高張;夏至陰生陽極利,丙丁火旺有土張。小暑十日丁火旺,後來三日乙木芳,己土三日威風盛;大暑己土十日黃。

立春の後の二十三日は、寅中の蔵する丙火に由りて権を当にし事を用い、その余の日子は便ち甲木が旺じて提綱に拠る。驚蟄の節内は乙木は未だ真に手を接ぎず。春分に到れば、乙木は乃ち恰好よく令に当たる。清明の後は乙木が十日を管し、続く八日は辰中の癸水が汪洋たり。穀雨の前の三日は戊土が旺盛にして、其中の土気の旺なること何れの分寸に至るかは、須く仔細に斟酌すべし。立夏の後は又た当に巳中に伏蔵する戊土を取るべし。小満を過ぎれば、午中の丙火は大いに光を放つ。芒種の時は己土は相当に力を得、中間に七日停留して土気は高張す。夏至は一陰・始めて生じ陽気は極点に到り、丙丁の火は正に旺し、而又た土の来りて承接する有り。小暑の後の十日は丁火が旺に当たり、随って三日は乙木が芬芳し、再び三日は己土が威風・大盛んなり。大暑の後の十日は則ち己土が焦黄して令に当たる。

立秋十日壬水漲;處暑十五庚金良。白露七日庚金旺,八日辛兮祇獨行。寒露七日辛金管,八日丁火又水降;霜降己土十五日,其中雜氣取無妨。立冬七日癸水旺,壬水八日更流忙;小雪七日壬水急,八日甲木又芬芳。大雪七日壬水管;冬至癸水更潺汪。小寒七日癸水養,八日辛金丑庫藏;大寒十日己土勝,術者精研仔細詳。

立秋の後の頭の十日は、是れ申中の壬水が司令して、水勢は上漲す。処暑より十五日は、則ち庚金が権を当にするに正し。白露の後の七日は庚金は仍ほ旺しく、再び八日は便ち辛金に由りて独り事を行う。寒露の後の七日は辛金に由りて事を管し、再び八日は丁火が事を用いて水気は下降す。霜降の後の十五日は己土に帰し、戌は本は雑気の庫にして、就ち其中に於て取用するも妨げ無し。立冬の後の七日は癸水が正に旺しく、続く八日は壬水は更に忙しく流る。小雪の後の七日は壬水の来勢は急驟にして、再び八日は亥中の甲木が又た芬芳を発す。大雪の後の七日は壬水に由りて事を管し、冬至の後は癸水は更に潺潺・汪洋たり。小寒の後の七日は癸水は温養し、再び八日は辛金は丑庫の中に蔵す。大寒の後の十日は己土が勝を得。術数を学ぶ者は須く精心に研求し、此の一節を仔細に推詳すべし。

又た地支蔵遁の歌

子宮癸水在其中,丑癸辛金己土同;寅宮甲木兼丙戊,卯宮乙木獨相逢。辰藏乙戊三分癸,巳中庚金丙戊叢;午宮丁火併己土,未宮乙己丁共宗。申位庚金壬水戊,酉宮辛金獨豐隆;戌宮辛金及丁戊,亥藏壬甲是真蹤。

子宮の中は只だ一位の癸水を蔵す。丑宮は則ち癸水・辛金・己土の三者が同じく処る。寅宮は甲木を蔵し、兼ねて丙火と戊土とを蔵す。卯宮は只だ単々に一個の乙木に遇う。辰宮は乙木・戊土を蔵し、還た三分の癸水の余気有り。巳中は庚金を蔵し、又た丙火・戊土の叢聚有り。午宮は丁火を蔵して己土を並べる。未宮は則ち乙木・己土・丁火が共に一宗と為る。申位は庚金・壬水と戊土とを蔵す。酉宮は只だ辛金の一位有りて、独り豊隆す。戌宮は辛金及び丁火・戊土を蔵す。亥宮の蔵する所は壬水と甲木にして、此れ乃ち真の蹤跡なり。此即ち十二地支の蔵する所の「人元」にして、およそ用神を取り生剋を論ずるは、皆須く先ず此の歌訣に按じて支中の蔵干を査明すべし。

五行・生剋・制化を論ず・各々喜する所と害する所と有る例

金旺得火,方成器皿;火旺得水,方成相濟;水旺得土,方成池沼;土旺得木,方能疏通;木旺得金,方成棟樑。

金気が太旺なれば、須く火の鍛煉を得て乃ち器皿を打ち成す能し。火気が太旺なれば、須く水の調剤を得て乃ち水火・既済の功を成す。水勢が太旺なれば、須く土の堤防を得て乃ち池沼を蓄え成す能し。土気が太旺なれば、須く木の疎松を得て乃ち地気は通ずるを得。木気が太旺なれば、須く金の砍削を得て乃ち棟樑の材を成すを得。此の五句は「旺極まれば須く制すべし」を講る。五行中に一方が独り盛んなれば、我を剋する物の来りて之を裁成するに非ざれば可ならず。

金賴土生,土多金埋;土賴火生,火多土焦;火賴木生,木多火熾;木賴水生,水多木漂;水賴金生,金多水濁。

金は須く土に靠りて生ぜんとす。然れども土一たび多ければ、反対に金を埋没す。土は須く火に靠りて生ぜんとす。然れども火一たび多ければ、反対に土を焼焦す。火は須く木に靠りて生ぜんとす。然れども木一たび多ければ、反対に火勢を熾烈にして収め難からしむ。木は須く水に靠りて生ぜんとす。然れども水一たび多ければ、反対に木を漂浮せしむ。水は須く金に靠りて生ぜんとす。然れども金一たび多ければ、反対に水質を渾濁せしむ。此の五句は「母多ければ子病む」を講る。我を生ずる物が頭に過ぐれば、恩は反対に害と成る。

金能生水,水多金沉;水能生木,木盛水縮;木能生火,火多木焚;火能生土,土多火埋;土能生金,金多土變。

金は能く水を生ず。然れども水一たび多ければ、金は反対に其中に沈溺す。水は能く木を生ず。然れども木一たび盛んなれば、水は吸われて枯縮す。木は能く火を生ず。然れども火一たび多ければ、木は反対に焼き尽くさる。火は能く土を生ず。然れども土一たび多ければ、火は反対に掩埋せらる。土は能く金を生ず。然れども金一たび多ければ、土の本性は反対に奪い易えらる。此の五句は「子多ければ母虚す」を講る。我の生ずる物が頭に過ぐれば、反対に我を耗し尽くす。

金能剋木,木堅金缺;木能剋土,土重木折;土能剋水,水多土流;水能剋火,火多水熱;火能剋金,金多火熄。

金は能く木を剋す。然れども木太堅硬なれば、金は反対に缺口を崩さる。木は能く土を剋す。然れども土太厚重なれば、木は反対に折断さる。土は能く水を剋す。然れども水太多ければ、土は反対に冲流して散去す。水は能く火を剋す。然れども火太多ければ、水は反対に焼かれて沸熱す。火は能く金を剋す。然れども金太多ければ、火は反対に圧熄せらる。此の五句は「剋する所・太旺なれば、反対に其の主を侮る」を講る。我に剋せらるる一方が強に過ぐれば、我は反対に其の傷を受く。

金衰遇火,必見銷鎔;火弱逢水,必為熄滅;水弱逢土,必為淤塞;土衰遇木,必遭傾陷;木弱逢金,必為砍折。

金已に衰弱して又た火に碰上れば、必ず銷熔せらる。火已に微弱にして又た水に碰上れば、必ず澆滅せらる。水已に微弱にして又た土に碰上れば、必ず淤塞せらる。土已に衰敗して又た木に碰上れば、必ず掏き空し傾陥せらる。木已に柔弱にして又た金に碰上れば、必ず砍伐・折断せらる。此の五句は「衰えて剋神に逢う」を講る。本已に足らざるに、再び我を剋する物に遇上せば、便ち頂を滅するの災なり。

強金得水,方挫其鋒;強水得木,方洩其勢;強木得火,方化其頑;強火得土,方止其燄;強土得金,方制其害。

剛強の金は、須く水を得て之を泄さしめて乃ち其の鋒芒を挫き得べし。強盛の水は、須く木を得て之を引かしめて乃ち其の勢頭を泄し去る得べし。強横の木は、須く火を得て之を焚かしめて乃ち其の頑気を化し開く得べし。熾烈の火は、須く土を得て之を承けしめて乃ち其の火焰を止め得べし。厚重の土は、須く金を得て之を泄さしめて乃ち其の害を為すを制し得べし。此の五句は「強き者は宜しく泄すべく剋すべからず」を講る。硬に硬を碰えて之を剋するよりは、其の気に順いて泄し出すに如かず。

日を以て主と為すを論ず

予嘗觀唐書所載,有李虛中者,取人所生年月日時干支生剋,論命之貴賤壽夭之說,已詳之矣!至於宋時,方有子平之說;取日干為主,以年為根,以月為苗,以日為花,以時為果;以生旺死絕休囚制化,決人生休咎。其理必然矣,復有何疑哉!

我曾て《唐書》の載する所を読む。一個の李虚中有りて、人の出生の年・月・日・時の四柱干支の間の生剋の関係を取りて、一個人の貴賤・寿夭を論断す。彼の一套の説法は已に講ること詳尽なり。宋代に到りて、乃ち「子平」の法有り。日干を以て主宰と為し、年柱を把りて樹根と為し、月柱を把りて禾苗と為し、日柱を把りて花朶と為し、時柱を把りて果実と為す。再び長生・帝旺・死・絶・休・囚及び五行の間の制化を用いて、人の一生の吉凶を判定す。此の道理は必然として此の如し。又何の疑う所あらんや。

一曰官,分之陰陽,曰官、曰殺,甲乙見庚辛也;二曰財,分之陰陽,曰正財、偏財,甲乙見戊己也;三曰生氣之陰陽,曰印綬、曰倒食,甲乙見壬癸是也;四曰竊氣之陰陽,曰食神、曰傷官,甲乙見丙丁是也;五曰同類之陰陽,曰劫財、曰陽刃,甲乙見甲乙是也。大抵貴賤壽夭死生,皆不出於五者;倘有妄立格局,從列其名,而無實用,其飛天祿馬、倒沖井欄叉,即傷官,析而為之。舉此一端,餘可知矣!

第一類を「官」と叫び、陰陽に按じて分かてば、便ち「正官」と「七殺」有り。即ち甲乙の木が庚辛の金に見ゆるなり。第二類を「財」と叫び、陰陽に按じて分かてば、便ち「正財」と「偏財」有り。即ち甲乙が戊己の土に見ゆるなり。第三類は我を生ずる気を陰陽に按じて分かちて、「印綬」と「倒食」と叫ぶ。即ち甲乙が壬癸の水に見ゆるなり。第四類は我が気を窃走し我に由りて泄出する者を陰陽に按じて分かちて、「食神」と「傷官」と叫ぶ。即ち甲乙が丙丁の火に見ゆるなり。第五類は我と同類の者を陰陽に按じて分かちて、「劫財」と「陽刃」と叫ぶ。即ち甲乙が甲乙に見ゆるなり。およそ人の貴賤・寿夭・生死は、皆此の五類の外に跳出ず。倘若し人の胡乱に別に格局を立て、只だ一串の名目を排出して実際の用処無き者有らば——「飛天禄馬」「倒冲」「井欄叉」の此の名色の如きは、其実は皆傷官の一格より拆き出して別に名字を安んじたるなり。此の一端を挙げて例と為せば、其余も亦た推して知るべし。

以日為主,年為本,月為提綱,時為輔佐。以日為主,大要看日加臨於甚度,或身旺?或身弱?又看地支有何格局?金木水火土之數;後看月令中金木水火土,何者旺?又看歲運有何旺?卻次日下消詳。此非是拘之一隅之說也。

日干を以て主体と為し、年柱は根本、月柱は「提綱」、時柱は輔佐なり。既に日干を以て主と為すれば、最も緊要なるは便ち日干の何れの歩地に落つるかを看るなり。是れ身旺なるか、還た是れ身弱なるか。再び地支が何の格局を組成したるか、金木水火土が各々幾多の分量を占むるかを看る。然る後月令の中に金木水火土の何れの一行が旺に当たるかを看る。再び流年・大運の上に何れの一行が勢を得るかを看る。最後に日干の下に回帰して層を逐いて斟酌す。此れ死に守りて一隅、只だ一路を認むるの説法に非ず。

且如甲子日生,四柱中有個申字,合用子辰為水局;次看餘辰有何損益?四柱中有何字,損其甲子日主之秀氣?有壞其月神,則要別制之,不要益之。論命者切不可泥之,月令消詳;故表而出之。

譬えば甲子日に生まるる人は、四柱の中に一個の「申」字有れば、申は子・辰と本は合して水局を成すべし。続いて就ち其余の地支の此の水局に対して損有るか益有るかを看る。再び四柱の裏に何れの字か、甲子の日主の秀气を損傷したるかを看る。若し字有りて月令の上の用神を破壊せば、就ち別に办法を設けて之を制住するを得べく、而して反対に之を助長する能わず。命を論ずる者は切に拘泥して化せず、一味に只だ月令の上に於て転ずる可からず——故に特に此の一層を把りて明かに点出す。

月令を論ず

假令年為本,帶官星印綬,則早年有官出自祖宗。月為提綱,帶官星印綬,則慷慨聰明、見識高人。時為輔佐,平生操履。

譬えば年柱は根本なり。年上に「官星」と「印綬」とを帯ぶれば、則ち此人の早年は便ち官職有りて、而且是れ祖宗に承くるの蔭庇なり。月柱は「提綱」なり。月上に官星・印綬を帯ぶれば、此人は便ち慷慨・爽朗・聡明・人に過ぎ、見識は常人に高出す。時柱は輔佐にして、看る所は其の一生の操守と行履とに在り。

若年月日有吉神,則時歸生旺之處;若凶神,則要歸時制伏之鄉。時上吉凶神,則年月日吉者生之,凶者制之。假令月令有用神,得父母力。年有用神,得祖宗力;時有用神,得子孫力;反此則不得力。

倘若し年・月・日の三柱の上に吉神有れば、就ち時辰を此の吉神を生旺せしむべき処に落とさしむべし。倘若し是れ凶神なれば、就ち時辰を之を制伏し得べき処に落とさしむべし。反対に時柱の上の吉神・凶神も、亦た須く年月日の三柱に靠りて应付すべし。是れ吉神なれば就ち之を生扶し、是れ凶神なれば就ち之を制伏す。譬えば月令の中に「用神」有れば、此人は便ち父母の力を得。年柱の上に用神有れば、便ち祖宗の力を得。時柱の上に用神有れば、便ち子孫の力を得。若し此と相反すれば、則ち皆助力を得る能わず。

太歳の吉凶を論ず

太歲乃年中天子,故不可犯,犯之則凶。經云:『日犯歲君,災殃必重;五行有救,其年反必招財。』

「太歳」は一年の中の天子にして、故に冒犯すべからず。冒犯すれば便ち凶禍有り。経文に曰く、日干が去りて当年の歳君を冲犯すれば、灾殃は必定・深重なり。但し若し五行の中に別に救応の神有れば、其の年は反対に財を招き入るべし。

且如甲日見戊年,太歲是也,剋重者死。甲乙若寅卯亥未日時者,犯剋歲君,決死無疑;有救則吉,乃八字庚辛巳酉丑金局也,經云:『戊己愁逢甲乙,干頭須要庚辛』;或丙丁火局焚木,有災勿咎,效此推之;或得己合甲亦解之。

譬えば甲木の日主が戊土の年に碰上すれば、戊は就ち当年の太歳にして、日干が去りて之を剋すれば、剋するに重きは便ち性命の憂有り。甲乙の木日主が若し日支・時支に又た寅・卯・亥・未の此の木旺の地に坐すれば、則ち是れ明目張胆に歳君を剋犯するにして、断じて必ず死して疑い無し。然るに救応の物有れば則ち吉に転ず。謂う所の救応は、是れ八字の裏に庚辛の金有るか、あるいは巳酉丑の三合金局有りて、能く反対に木を制住するを指す。経文に曰く、戊己の土は最も甲乙の木の来りて剋するに碰上るを愁う。天干の上に必ず庚辛の金の去りて彼の木を制する有るを須す。あるいは局中に丙丁の火・火局有りて木気を泄化・焼尽せば、小災有るも大咎を成さず。此の思路に照らして推せば則ち是れ。あるいは又た一個の己土の来りて甲木と相合し、甲木を羈絆するを得ば、同じく以て化解すべし。

大抵太歲不可傷之,相生者吉;乃五行有救,其年反必為財。犯歲君者,其年必主凶喪、剋妻妾及破財是非、犯上之悔;加以勾絞、空亡、咸池、宅墓、病符、死符、白虎、陽刃諸殺併臨,禍患百出。神煞加臨,輕重推之。

大体に説く所は、太歳は可ならずして去りて傷犯すべからず。能く之と相生するは則ち吉なり。若し五行の中に別に救応有れば、其の年は反対に財を得。歳君を冲犯する人は、其の年は必ず凶喪の事・妻妾を剋傷し・破財・口舌・及び尊長を冒犯して悔吝を招くを主る。若し再び「勾絞」「空亡」「咸池」「宅墓」「病符」「死符」「白虎」「陽刃」の此の凶煞が一斉に降臨を加えれば、禍患は便ち層出して窮まらず。神煞が加臨する時は、還た須く各煞の分量の軽重に按じて分別して推断すべし。

日干雖不剋歲,猶恐運剋歲君,若加歲運沖刑、陽刃沖合,主破耗喪事;倘有貴人、祿馬,解之稍吉,八字有救無虞。故云:『太歲乃眾殺之主,入命未必為災;若遇戰鬥之鄉,必主刑于本命。』

日干は去りて太歳を剋せざるも、還た大運の去りて歳君を剋するを怕る。若し再び流年と大運とが互相・冲刑し、陽刃が又た来りて冲し来りて合すれば、就ち破財・耗散・家に喪事有るを主る。倘若し命中に「天乙貴人」「禄馬」の類の来りて解救する有れば、便ち稍々吉に転ず。八字の裏に本は救応の神有るは、更に憂慮するを須せず。故に曰く、太歳は衆煞の主にして、其れが命局に入るは未必しも灾を成さず。但し一たび彼此・攻戦する歩地に遇上せば、就ち必定・本命を刑傷す。

征太歳を論ず

徵者,戰也;如臣觸其君,乃下犯上之意。日干支沖剋太歲曰徵,運支干傷沖太歲亦曰徵,太歲干支沖日干支者亦曰徵;但看八字有無救助。仔細推詳,百發百中。

謂う所の「征」は、就ち交戦なり。譬えば臣子が君主に冲撞するは、是れ下を以て上を犯すの義なり。日柱の干支が去りて太歳を冲剋するを、「征」と叫ぶ。大運の干支が去りて太歳を傷冲するも、亦た「征」と叫ぶ。太歳の干支が反対に日柱の干支を冲するも、同じく「征」と叫ぶ。関鍵は只だ八字の裏に救助の物有るや無きやを看る。仔細に推詳すれば、以て百発・百中すべし。

日干支合太歲干支曰晦,歲運合歲干亦然;遇此者主晦氣,一年反覆、欲速不達。

日柱の干支と太歳の干支とが相合するを、「晦」と叫ぶ。大運が去りて太歳の天干に合するも、亦た是れ同じ。此の情形に碰上る人は、一年・晦気が身に纏い、事は反反覆覆して、愈々快を求むる愈々成さざるを主る。

假如乙丑、乙亥、壬申、乙巳:運行辛未,丙寅年。日干之壬,剋太歲之丙,日支申庚,剋太歲之寅甲;又忌寅刑巳、巳刑申、申刑寅。行辛未運,合太歲之木局傷官,皆不為吉;其年甲午月火旺,戰剋己土,乙木生所為戰,故死於非命矣!

譬えば一造の四柱が乙丑年・乙亥月・壬申日・乙巳時にして、辛未の大運に行き丙寅の流年に遇う。日干の壬水は去りて太歳の丙火を剋し、日支の申中の庚金は又去りて太歳の寅中の甲木を剋す。此れ正に「征」なり。又た寅が巳を刑し巳が申を刑し申が寅を刑し、三刑が俱全するを忌む。行う所の辛未の運は、未は亥と合して木局を成し、正に傷官の神にして、太歳と糾纏して清まらず、様様・皆吉ならず。彼の年の甲午月に到りて火気が正に旺しく、交戦して己土を剋伐し、乙木は又た火を生じて戦いを助く。故に此人は非命に死す。

大運を論ず

夫大運者,以天干曰『五運』,地支曰『六氣』,故名『範氣』。子平之法,大運看支,歲君看干,交運同接木。何也?且干支二字,六十甲子之說,用花字;若天干、地支得其時,則自然開花結子盛矣!月令者,天元也,今運就月上起,譬之樹苗,樹之見苗,則知名;月之用神,則知其格,故謂交運如同接木。然,命有根苗花實者何?正合此意也,豈不宜矣!

謂う所の「大運」は、天干の此の一層を「五運」と叫び、地支の此の一層を「六気」と叫び、合わせて「範気」と称す。子平の一派の法門は、大運は重く地支を看、太歳は重く天干を看る。大運を交換するは同じく樹に接枝するが如し。何を以て此の如く比すや。干支の二字・六十甲子の説法は、本は草木の花を開くを借りて喩を立つるに因る。天干・地支が若し各々時令を得れば、自然・花を開き子を結んで繁盛す。月令は「天元」の在る所にして、今や大運は正に月柱の上より起排するにして、樹苗に譬うが如し——苗を見れば便ち其れが何の樹かを知る。月令中の用神を看清せば、便ち此の命が何の格を成すかを知る。故に運を交うるを木を接ぐるが如しと曰く。然らば命理の上に講る所の「根・苗・花・実」(年を根と為し月を苗と為し日を花と為し時を実と為す)は又た何の意思ぞや。正に此の意思に合す。豈に恰当ならずや。

出癸入甲,如返汗之人;且如甲戌接癸亥,此乃干支接木。丑運交寅,辰交巳,未交申,戌交亥,此乃轉角接木。東南西北四方轉角,謂之接木;格局凶者死,格局善者災。寅卯辰一氣,申酉戌一氣,亥子丑一氣;氣之相連,皆非接木之說。

癸運より走出来りて甲運に入るは、病人の汗を発して又た反覆するが如く、最も熬がり難し。譬えば甲戌運が癸亥運に接続するは、天干・地支・一斉に頭を換う。此れを「干支・接木」と叫ぶ。丑運が寅運に交い、辰運が巳運に交い、未運が申運に交い、戌運が亥運に交るは、是れ四季の末の土支より次の一方の頭の一支に転進するにして、「転角・接木」と叫ぶ。東南西北の四方の交界の転角の処は、皆接木と称す。此の時・格局は本は凶なるは性命の憂有るべく、格局は本は好なるも亦た一場の灾を免れ難し。至って寅卯辰が同じく一気に属し、申酉戌が同じく一気に属し、亥子丑が同じく一気に属するは、気脈は本は相連なり。此の皆接木と算うべからず。

且如甲乙得寅卯運,名曰劫財敗財,主剋父母及剋妻、破財爭鬥之事;行丙丁巳午運,名傷官,主剋子女、訟事、囚繫;庚辛申酉七殺官鄉,主得名,發越太過,則災病惡疾;行壬癸亥子生氣印綬運,主吉慶增產;辰戌丑未戊己財運,主名利皆通。此乃死法譬喻,須隨格局喜忌推之,不可執一;妙在識其通變,拙說如神。

譬えば甲乙の木日主が寅卯の運に走り到るは、此れを「劫財」「敗財」と叫び、父母を剋し妻子を剋し破財・争闘を主る。丙丁巳午の運に走るは、是れ「傷官」にして、子女を剋し官司を惹き囚禁に遭うを主る。庚辛申酉の此の七殺と正官の郷に走るは、名位を取得し得べきを主るも、発越・太過なれば反対に灾病・悪疾を招く。壬癸亥子の此の我を生ずる気の「印綬」の運に走るは、吉慶の門に臨み産業の增添を主る。辰戌丑未と戊己との此の財運に走るは、名と利とが皆通達を主る。但だ此れ一套の死板の比方に過ぎず、実際は還た須く各人の格局の喜忌に依りて推すべく、一説に執定すべからず。妙処は全在りて通権・達変を識るに在り。然らば縦是れ浅陋の論も亦た応験・神の如し。

干旺宜行衰運,干弱宜旺運;正乃干弱求氣旺之藉,有餘則不足之營,須要通變。更兼孤害、空亡、勾絞、喪門、弔客、宅墓、病、死、官符、白虎諸殺推之,其驗如神。

日干の旺なるは宜しく衰弱の運に走りて之を損すべし。日干の弱なるは宜しく旺相の運に走りて之を扶くべし。正に身弱は須く旺気を借りて撐持し、有余の一頭は則ち彼の不足の一頭を補うべし。総じて変通を懂得するを要す。再び兼ねて「孤辰」「六害」「空亡」「勾絞」「喪門」「吊客」「宅墓」及び病・死の地と「官符」「白虎」の諸般の凶煞を看て、合わせて推断すれば、応験・神の如し。

又一法:陽刃桃花、伏吟返吟、休、囚、死、絕、衰、敗者凶。遇帝旺、臨官、祿馬、貴人、生、養、冠帶、庫者吉;如空者凶。空者返吉,吉者返凶。大運不宜與太歲相剋、相沖者凶;更刑、沖、相剋者亦忌。

別に一套の看法有り。運中に「陽刃」「桃花」に遇上するか、あるいは原局と「伏吟」「返吟」を構成するか、及び休・囚・死・絶・衰・敗の地に落つるは、皆凶を主る。帝旺・臨官・禄馬・貴人及び長生・養・冠帯・入庫の地に遇上するは、皆吉を主る。若し此の吉神が空亡に落ち入れば就ち凶に転ず。反対に説けば、本は凶なるの空亡に遇えば反対に吉に転じ、本は吉なるの空亡に遇えば反対に凶に転ず。大運は宜しく太歳と相剋すべからず。相冲するは凶を主る。再加えて刑・冲・相剋するも、同じく忌む。

歲沖剋運者吉;運剋歲者凶,格局不吉者死。歲運相生者吉,祿馬、貴人、合交互者亦吉。宜仔細推之,無有不應驗者矣!

太歳が去りて大運を冲剋するは、吉を主る。大運が反対に太歳を剋するは、凶を主り、若し格局が本は好からざれば、便ち性命の憂有り。太歳と大運とが彼此・相生するは吉を主り、両辺の禄馬・貴人が交互に会合するも亦た吉を主る。此の皆須く仔細に推詳すべく、応験せざる無し。

疾病を論ず

夫疾病者,乃精神氣血之所主,各有感傷;內曰『臟腑』,外曰『肢體』。八字干支,五行生剋之義,取傷重者而斷之;五行干支太旺、不及俱病。金主刀刃刑傷,水乃溺舟而死,木乃懸樑自縊、虎啖蛇嗔,火則夜眠顛倒、蛇傷燒焚,土乃山崩石壓、泥陷墻崩。

謂う所の疾病は、精・神・気・血が各々主る所有りて、亦た各々其の損を受くる処有り。内に在るを「臓腑」と叫び、外に在るを「肢体」と叫ぶ。八字の干支を看て、五行生剋の道理に按じて、受傷の最も重き彼の一行を取りて病を断ず。五行・干支の太旺は是れ病なり、太不及も亦た是れ病なり。若し横死の象を論ぜば、金は刀刃・刑傷を主り、水は翻船・溺斃を主り、木は懸樑・自縊あるいは虎咬・蛇螫に遭うを主り、火は夜眠・顛倒あるいは蛇傷・火焚に遭うを主り、土は山崩・石圧・泥淖に陷入り墻倒・屋塌を主る。

且如生命,天干內府所屬,詩曰:『甲肝,乙膽,丙小腸,丁心,戊胃,己脾鄉,庚是大腸,辛屬肺,壬是膀胱,癸腎臟。』

再び人身を説く。十天干は各々一処の体内の臓腑に配定す。詩訣に説く、甲は肝に配し、乙は胆に配し、丙は小腸に配し、丁は心に配し、戊は胃に配し、己は脾に配し、庚は大腸、辛は肺に属し、壬は膀胱、癸は腎臓。何れの天干か剋を受け傷を受ければ、病は就ち何れの一処の臓腑の上に応ず。

天干外支所屬:『甲頭,乙項,丙肩求,丁心,戊脅,己屬腹,庚係人臍,辛為股,壬脛,癸足自來求。』『子疝氣,丑肚腹,寅臂肢,卯目手,辰背胸,巳面齒,午心腹,未脾胸,申咳疾,酉肝肺,戌背肺,亥頭肝。』

十天干の体外に於て配する所の部位は、甲は頭を主り、乙は頸項を主り、丙は肩膀を主り、丁は心口を主り、戊は脇肋を主り、己は腹に属し、庚は肚臍に繋り、辛は大腿と為り、壬は小腿と為り、癸は双足と為る。十二地支の主る所の病位は、子は疝気を主り、丑は肚腹を主り、寅は臂膀・四肢を主り、卯は眼目と手とを主り、辰は背と胸とを主り、巳は面と歯とを主り、午は心腹を主り、未は脾と胸とを主り、申は咳嗽の疾を主り、酉は肝肺を主り、戌は背と肺とを主り、亥は頭と肝とを主る。

肝乃腎家苗,腎乃肝之主。腎通於眼,膽藏魂,肝藏魄,腎藏精,心藏神,脾藏氣。

肝は是れ腎の生出する所の苗にして、腎は是れ肝の主根にして、此れ正に水生木の義に合す。腎気は上は眼目に通ず。胆の裏に魂を蔵し、肝の裏に魄を蔵し、腎の裏に精を蔵し、心の裏に神を蔵し、脾の裏に気を蔵す。病を断ずる時は須く此に由りて五臓の彼此・牽連の関係を推知すべし。

木命見庚辛申酉多者,肝膽病。內則驚精虛怯、癆瘵嘔血、頭眩目暗、痰喘頭風腳氣、左癱右瘓、口眼歪斜、風症筋骨疼痛;外則皮膚乾燥、眼目之疾、髮鬚疏少、顛撲手足、損傷之患;女生墮胎、血氣不調;小兒急慢驚風、夜啼咳嗽。經云:『筋骨疼痛,蓋因木被金傷。』

木命の人は若し庚辛の金と申酉の地とを見ること太多ければ、肝胆に病有るを主る。内に発するは、惊悸・精怯・癆瘵・嘔血・頭暈・目暗・痰喘・頭風・脚気・左癱・右痪・口眼の歪斜・及び風症と筋骨の疼痛なり。外に発するは、皮膚の乾燥・眼目の疾有り・鬚髪の稀疏・跌扑して手足を傷るなり。女子は則ち堕胎し易く血気・不調なり。小児は則ち急驚風・慢驚風に患い、夜啼・咳嗽す。経文に曰く、筋骨の疼痛する所以は、皆木が金に傷せらるるに因る。

火命見水及亥子旺地,主小腸、心經之患。內則顛啞、口心疼痛、急緩驚風、禿舌口咽啞、潮熱發狂;外則眼暗失明、小腸腎氣、瘡毒膿血;小兒痘疹癬瘡;婦女乾血淋漓。火主燥,面色紅赤,經云:『眼暗目昏,多是火遭水剋。』

火命の人は若し水及び亥子の水旺の地を見れば、小腸と心経の病を主る。内に発するは、癲狂・喑唖・心口の疼痛・急驚・慢驚・舌強・咽唖・潮熱・発狂なり。外に発するは、眼昏・失明・小腸の疝気・瘡毒・膿血なり。小児は則ち痘疹・癬瘡を出す。婦女は則ち乾血・淋漓・止まず。火性は燥を主り、此の種の人は面色・発紅す。経文に曰く、眼暗・目昏は、多く火が水に剋せらるるの縁故なり。

土命見木及寅卯旺鄉,主脾、胃經受傷。內主膈食翻胃氣噎、蠱脹洩瀉黃腫、不能飲食、吃物揀擇、嘔吐脾傷;外則左手口腹有疾、皮膚燥澀;小兒疳病脾黃。土主溫,多淹滯,面色痿黃,經云:『土虛乘木旺之鄉,脾傷定論。』

土命の人は若し木及び寅卯の木旺の郷を見れば、脾胃の傷を受くるを主る。内に発するは、噎膈・翻胃・気逆・哽塞・蠱脹・泄瀉・身に黄腫を発し・飯を喫う能わず・挑食・偏食・嘔吐・傷脾なり。外に発するは、左手と口腹とに病有り・皮膚の乾渋なり。小児は則ち疳積を害し・面色・脾黄なり。土性は温を主りて滞塞多し。此の種の人は面色・萎黄なり。経文に曰く、土は本は虚弱にして又た木旺の郷に踏み入れば、脾は必ず傷を受く。此れ定論なり。

金命見火及巳午旺處,主大腸、肺經受病。咳嗽喘吐、腸風痔漏、魑魅失魂、勞怯之症;外則皮膚枯燥、瘋鼻赤疽癰,皆膿血之咎。經云:『金弱遇火炎之地,血疾無疑。』

金命の人は若し火及び巳午の火旺の処を見れば、大腸と肺経とに病を生ずるを主る。咳嗽・气喘・嘔吐・腸風・痔漏・精神・恍惚して中邪・失魂するが如く、及び虚労・怯弱の症なり。外に発するは、皮膚の枯燥・鼻疾・赤腫・疽を生じ癰を長ずるにして、皆膿血の患に属す。経文に曰く、金は本は衰弱にして又た火炎の地に遇上せば、血分の疾を患うは疑い無きなり。

水命見土及四季旺月,主膀胱、腎經受病。內則遺精白濁、盜汗鬼交、虛損耳聾、傷寒感冒;外則牙痛疝氣、偏墜腰疼、腎氣淋瀝、吐瀉疼痛之病;女人主胎崩漏白帶。水主寒,面赤黧黑,經云:『下元冷疾,只緣水值土傷。』

水命の人は若し土及び辰戌丑未の四季の土旺の月を見れば、膀胱と腎経とに病を生ずるを主る。内に発するは、遺精・白濁・盗汗・夢交・虚損・耳聾・傷寒・感冒なり。外に発するは、牙痛・疝気・睾丸・偏墜・腰疼・小便・淋瀝・不暢・吐瀉・腹痛なり。女子は則ち胎動・崩漏・白帯・止まざるを主る。水性は寒を主り、此の種の人は面色・赤中に黒を帯ぶ。経文に曰く、下元・虚寒の疾は、只だ水が土に碰上りて剋傷せらるるに因る。

性情を論ず

性情者,乃喜怒哀樂愛惡欲之所發,仁義禮智信之所布,父精母血而成形;皆金木水火土之關係也。

謂う所の性情は、喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲の七情の発動する処にして、亦た仁・義・礼・智・信の五徳の鋪展する処なり。人は父精・母血に由りて凝聚して形を成し、而して此の一切は皆金・木・水・火・土の五行の配置と相関す。

且如木曰曲直,味酸,主仁。惻隱之心、慈祥愷悌、濟物利民、恤孤念寡、恬靜清高、人物清秀、體長、面色青白,故云:『木盛多仁』。太過則折,執物性偏;不及少仁、心生妒意。

譬えば木の徳性を「曲直」と叫び、味は酸に属し、仁を主る。木徳有る人は惻隠の心を存し、慈祥・和楽にして、物を済し民に利し、孤寡を体恤し、恬静・清高にして、相貌・清秀・身材・頎長にして、面色は青中に白を帯ぶ。故に「木盛は仁多し」と曰く。木が太過なれば則ち折断せんと欲し、其の人は外物に執着して性情・偏拗なり。木が不及なれば則ち仁心少なく、動輒・嫉妒を生出す。

火曰炎上,味苦,主禮。辭讓之心、恭敬威儀、質重淳樸、人物面上尖下圓、印堂窄、鼻露竅、精神閃爍、言語辭急、意速心焦、面色或青赤、坐則搖膝。太過則足恭聰明、性燥鬚赤;不及則黃瘦、尖巧妒毒、有始無終。

火の徳性を「炎上」と叫び、味は苦に属し、礼を主る。火徳有る人は辞譲の心を存し、恭敬にして威儀有り、質地・厚重・淳朴なり。相貌は上尖・下円にして、印堂は狭窄・鼻孔は外露・眼神は閃爍・説話は急促・心思は快くして性子は焦躁・面色はあるいは青あるいは赤・坐する時は膝を抖することを愛す。火が太過なれば則ち謙恭に過ぎて外に聡明を露し、性情・躁急にして鬚髪・泛紅す。火が不及なれば則ち面黄・体痩にして、尖巧・刻薄・嫉妒・狠毒にして、事を為すに頭有りて尾無し。

金曰從革,味辛辣也,主義。羞惡之心、仗義疏財、敢勇豪傑、知廉恥、主人中庸、骨肉相應、方面白色、眉高眼深、高鼻耳仰、聲音清響、剛毅有決。太過則自無仁心、好鬥貪慾;不及則多三思、少果決慳吝、作事挫志。

金の徳性を「従革」と叫び、味は辛辣に属し、義を主る。金徳有る人は羞悪の心を存し、仗義・疏財にして、勇敢・豪爽・廉恥を知り、人と為りて中を持し、骨肉は勻稱にして、方臉・白面・眉高・眼深・鼻梁・高聳・耳輪・仰起し、声音・清亮にして、剛毅・果決なり。金が太過なれば則ち反対に仁心無くなり、勇を好み狠を闘い・貪得・無厭なり。金が不及なれば則ち思前・想後して決断を缺き、慳吝・小気にして、事を為すに屢々・挫折を受けて志気・不振なり。

水曰潤下,味咸,主智。是非之心、志足多謀、機關深遠、文學聰明、譎詐飄蕩、無力傾覆、陰謀好惡。太過則孤介硬吝、不得眾情、沉毒狠戾、失信顛倒;不及則膽小無謀,反主人物瘦小。

水の徳性を「潤下」と叫び、味は鹹に属し、智を主る。水徳有る人は是非の心を存し、志向・充足にして謀略多く、心机・深遠・文思・聡敏なり。偏すれば則ち詭詐・飄蕩・無根・無力にして以至って傾覆し、陰謀を好んで用い愛憎・無常なり。水が太過なれば則ち孤僻・執拗にして衆情に合わず、陰沈・狠毒・反覆・失信なり。水が不及なれば則ち胆が小さくして謀無く、人も亦た痩小に生まる。

土曰稼穡勾陳,味甘,主信。誠實之心、敦厚至誠、言行相顧、好敬神佛、主人背圓腰闊、鼻大口方、眉目清秀、面如牆壁而色黃、處事不輕、度量寬厚。太過則愚樸、古執如痴;不及則顏色似憂、鼻低面偏、聲重濁、樸實執拗。

土の徳性を「稼穡」と叫び、又名「勾陳」、味は甘に属し、信を主る。土徳有る人は誠実の心を存し、敦厚・至誠にして、言行・相顧して、神仏を敬奉することを喜ぶ。相貌は背円・腰濶・鼻大・口方・眉目・清秀にして、臉盤は墻の如く方正にして色は黄を発し、事に処りて穏重にして軽率ならず、度量・寛厚なり。土が太過なれば則ち愚鈍・質朴にして、固執すること痴呆に近乎し。土が不及なれば則ち面に憂色を帯び、鼻梁は低く臉は偏斜し、声音は重濁にして、朴实なれども執拗に失す。

且如日干弱,則退縮怕羞;日干強,則妄誕,執一自傲。以上自以輕重言之,萬無一失。

再び説く、日干が若し衰弱なれば、其の人は便ち退縮・怕羞す。日干が若し強旺なれば、便ち言語・誇誕にして、一端に執着して自高・自傲す。以上の諸条は皆須く五行の分量の軽重に按じて斟酌して説くべし。此の如くすれば便ち万に一も失い無し。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.

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