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通神論・二十九、寒暖

清 · 任铁樵 · 第9巻 / 19

作盤ガイド: 八字作盤

天道有寒暖,發育萬物,人道行之,不可過也。 原注:陰支為寒,陽支為暖;西北為寒,東南為暖;金水為寒,木火為暖,得氣之寒,遇暖而發;得氣之暖,逢寒而成。寒之甚,瞹之至,內有一二成象,必無好處,若五陽逢子月,則一陽這候,萬物懷胎,陽乘陽位,可東可西;五陰逢午月,則一陰之候,萬物收藏,陰乘陰位,可南可北。

天道に寒有り暖有りて、乃ち能く萬物を發育す。人道はそれに效法して、最も要緊なるは太過すべからざるなり。原注曰く:陰支は寒に屬し、陽支は暖に屬す。西北方は寒に屬し、東南方は暖に屬す。金水は寒に屬し、木火は暖に屬す。寒氣を得たるは、須く暖に遇て乃ち發越すべく、暖氣を得たるは、須く寒に逢て乃ち成就すべし。若し寒は極點に到り・暖も極點に到りて、命局裡に卻て只だ一兩點の成象の神有れば、必定什麼の好處も無し。假如甲・丙・戊・庚・壬の五個の陽干が子月に生るるは、那れは「一陽來復」の時候にして、萬物は正に地下に懷胎孕育す。陽干は陽位に乘り、行運は往東往西に皆走るを得。假如乙・丁・己・辛・癸の五個の陰干が午月に生るるは、那れは「一陰始生」の時候にして、萬物は始めて收斂閉藏す。陰干は陰位に乘り、行運は往南往北に皆走るを得。

任氏曰:寒暖者,生成萬物之理也,不可專執西北金水為守則,東南木火為瞹。考機之所,由變上升,必變下降,收合必變開闢,然質之成,由於形之機;陽之生,必有陰之位,陽主生物,非陰無以成,形不成,亦虛生;陰主成物,非陽無以生,質不生,何由成?惟陰陽中和變化,乃能發育萬物,若有一陽而無陰以成之,有一陰而無陽以生之,是謂鰥寡,無生成這意也。

任氏曰く:所謂寒暖は、卽ち萬物を生成の道理にして、死執「西北金水は一定是寒・東南木火は一定是暖」の此の框框すべからず。氣機の所在を考察すれば:升は盡處に到れば必然轉じて下降し、收斂閉合は盡處に到れば必然轉じて開闢す。然れども「質」の成就は、「形」の機兆に來源于す。陽の萌生は、必然陰の位置有りてそれに配するを要す。陽は生物を主り、陰無ければ便ち成就するに從無し。形體成らざれば、生も亦た白生なり。陰は成物を主り、陽無ければ便ち生發するに從無し。本質生ぜざれば、又た何處よりか去りて成らん。惟だ陰陽中和して交互變化せば、乃ち能く萬物を發育す。若し只だ一個の陽有りて陰の去りてそれを成就する無く、或は只だ一個の陰有りて陽の去りてそれを生發する無ければ、則ち是れを「鰥寡」と謂ふ —— 孤陽は生ぜず・孤陰は長ぜず、生成の意に談じ及ぶ可からず。

如此推祥,不但陰陽配合,而寒暖亦不過矣。竟四時之序,相生而成,豈可執定子月陽生,午月陰生而論哉?本文末句「不可過也」,適中而已矣。寒雖甚,要暖有氣,暖雖至,要寒有根,則能生成萬物。若寒甚而瞹無氣;過於暖者,反以無寒為宜也。蓋寒極暖之機,暖極寒之兆也,所謂陰極則陽生,陽極則陰生,此天地自然之理也。

此の樣に照らして推詳すれば、不但陰陽は能く配合し、寒暖も亦た太過に至らざるなり。畢竟四季の次序は輾轉相生して成れるにして、怎ぞ能く死執「子月一陽生・午月一陰生」の此の兩句を以て立論せんや。經文の末の一句「不可過也」は、講るは便ち一個の「適中」なりのみ。寒は雖も重しと雖も、只だ要するに暖は還た一分の生氣を留め、暖は雖も極處に到ると雖も、只だ要するに寒は還た一點の根を留めば、便ち能く萬物を生成す。若し寒已に太甚にして暖全然無氣なれば、則ち反って乾脆に暖無きを以て美と爲し、一路寒に順て行く。若し暖の太過に得て寒全く根無からば、亦た反って乾脆に寒無きを以て相宜と爲す。因爲寒は極點に到れば正に暖の機兆にして、暖は極點に到れば正に寒の先聲なり。亦た卽ち所謂「陰極すれば則ち陽生じ・陽極すれば則ち陰生ず」、此れは天地間自然而然の道理なり。

甲申 丙子 庚辰 戊寅 丁丑 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 此寒金冷水,木凋土寒,若非寅時,則年月木火無根,不能作用矣,所謂寒雖甚,要暖有氣也。由引論之,年得者寅也,地氣上稓,木火絕處逢生,一陽解凍。然不動丙火高亦不發,妙在寅中遙中,謂之動,動則生火矣。凡四柱緊沖為克,遙沖為動,更喜運走東南,科甲出身,仕至黃堂,所謂「得氣之寒,遇暖而發」,此之謂也。

四柱:甲申・丙子・庚辰・戊寅。大運:丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午。此れは一個の寒金冷水・木凋土凍の命なり。若し寅時に生れざりせば、那年上の甲木・月上の丙火は皆根無く、用ゐて起す可からず。此れ正に所謂「寒は雖も甚しと雖も・也要暖有一分生氣」なり。此に由りて之を論ずれば、全局の得力處は便ち此の寅の字に在り:地氣は自下蒸騰して上り、木と火とは絕地に逢生し、一陽來復して堅氷化解す。然れども丙火は天干に高懸し、去りてそれを觸動せざれば亦た發越し起來らず。妙處は正に寅と申と遙遙相沖するに在り、一たび沖すれば便ち「動」と謂ひ、一たび動けば便ち寅中の丙火を生發し出す。大凡そ四柱中の緊貼相沖するは「克」と算へ、隔位遙沖するは「動」と算ふ。加之行運又た東南木火の地を走る。故に此人は科甲より出身し、官は知府に做到す(「黃堂」は知府の別稱)。此れ卽ち原注の所謂「得氣之寒・遇暖而發」なり。

己酉 丙子 庚辰 甲申 乙亥 甲戌 癸酉 壬申 辛未 庚午 此亦寒金冷水,土凍木凋,與前大同小異,前則有寅木,火有根,此則無寅木,火臨絕,所謂寒甚而瞹無氣,反以瞹為美,所以初運乙亥,北主水地,有喜無憂;甲戌暗藏丁火,為丙火之根,刑喪破耗;壬運克去丙火,入申運食廩,癸酉財業日增,辛未運轉南方,丙火得地生根,破耗多端;庚午運逢寅年,木火齊來,不祿。

四柱:己酉・丙子・庚辰・甲申。大運:乙亥・甲戌・癸酉・壬申・辛未・庚午。此れ亦た一個の寒金冷水・土凍木凋の命にして、前一造と大同小異なり:前造は寅木有りて、丙火は尚ほ根有り。此の一造は寅木無く、丙火は絕地に臨む。此れ卽ち所謂「寒已太甚而暖全然無氣」にして、則ち反って暖無きを以て美と爲し、索性一路寒に順て去りて走る。故に初運乙亥は、北方水地を走り、有喜無憂なり。甲戌運は戌中に丁火を暗藏し、丙火の根と成り、便ち刑傷喪亡・破財耗損を見る。壬運は壬水は丙火を克去し、申運に進入して便ち廩膳生員の名を得。癸酉運は財產事業は一天天に增長す。辛未運は運程は南方に轉向し、丙火は地を得て根を生じ、破耗多端なり。庚午運に到りて又た寅年に逢ひ、寅午の木火は一齊に湧來し、遂に去世を告ぐ。

丁丑 丙午 丙午 壬辰 己巳 甲辰 癸卯 壬寅 辛丑 庚子 此火焰南離,重逢劊刃,暖之至矣。一點壬水,本不足以制猛烈之火,喜其坐辰,通根身庫;更可愛者,年支丑土,丑乃北方溼土,能生金晦火而蓄水,所謂暖雖至而寒有根也。科甲出身,仕至封疆,微嫌運途欠暢,多於起伏也。

四柱:丁丑・丙午・丙午・壬辰。大運:己巳・甲辰・癸卯・壬寅・辛丑・庚子。此の命は火焰騰騰・南方離位は當權し、又た兩重に午火の羊刃に逢ひ、暖は極點に到る。時干に只だ一點の壬水有りて、本來以て此の般の猛烈の火を制伏するに足らず。可喜なるはそれが辰上に坐し、辰は水庫にして、壬水は通根身庫を得以す。更に可愛なるは年支の那個の丑土 —— 丑は北方濕土にして、能く金を生じ・火を晦し而して又た水を蓄す。此れ正に所謂「暖は雖も極處に到ると雖も・寒卻還有根」なり。故に此人は科甲出身にして、官は封疆大吏に做到す。稍嫌不足の是れ運途の不够順暢にして、一生に起伏多かりき。

癸未 丁巳 丙午 癸巳 丙辰 乙卯 甲寅 癸丑 壬子 辛亥 此支類南方,又生巳時,暖之至矣。天干丙癸,地支全無根氣,所謂暖之至,寒無根,反以無寒為美。所以初運丙辰,叨廕庇之福;乙卯甲寅,洩水生火,家業增新;癸丑寒氣通根,嘆椿萱之並逝,嗟壯桂之摧殘;壬子運,祝融之變,家破而亡。

四柱:癸未・丁巳・丙午・癸巳。大運:丙辰・乙卯・甲寅・癸丑・壬子・辛亥。此の命は地支の巳・午・未は南方に類聚し、又た巳時に生れ、暖は極點に到る。天干の丙火と兩癸とは并列すれど、癸水は地支に全く一點の根氣無し。此れ卽ち所謂「暖到了極處・寒又沒有根」にして、則ち反って乾脆に寒無きを以て美と爲す。故に初運丙辰は、還た祖上の廕庇の福を享得す。乙卯・甲寅の兩運は、木は癸水を泄して丙火を生じ、その火勢に順ひ、家業は翻新す。癸丑運に到り、丑土は寒氣に根を通ぜしめ、于是父母は雙雙に去世す(「椿萱」は父母を指す)、子弟も亦た摧折に遭ふ。壬子運は火災の變に遭ひ(「祝融」は火神)、終に家破人亡す。

通神論・三十、燥濕

地道有燥溼,生成品泯,人道得之,不可偏也。 原注:過於溼者,滯而無成;過於燥者,烈而有禍。水有金生,遇寒土而愈溼;火有木生,遇暖土而愈燥,皆偏枯也。如水火而成其燥者吉,木火傷官要溼也;土水而成其溼者吉,金水傷官要燥也。間有土溼而宜燥者,用土而後用火;金燥而宜溼者,用金而後用水。

地道に燥有り濕有りて、乃ち能く品類萬彙を生成す。人道はそれに取法して、最も要緊なるは一端に偏すべからざるなり。原注曰く:太濕なるは、氣機凝滯して一事無成。太燥なるは、性情猛烈して災禍を招來す。水は本來就金の去りてそれを生ずる有り、若し再び丑辰の一類の寒濕の土に遇上せば、便ち愈發濕なり。火は本來就木の去りてそれを生ずる有り、若し再び未戌の一類の暖燥の土に遇上せば、便ち愈發燥なり —— 此の兩種は皆偏枯に屬す。故に水有り火有りて能くその燥を成るは反って吉にして、「木火傷官」の格局は便ち一點の濕氣を要して調と爲す。土有り水有りて能くその濕を成るは反って吉にして、「金水傷官」の格局は便ち一點の燥氣を要して調と爲す。其間にも亦た土已に濕にして燥を取るに宜しき有れば、則ち先に土を用ゐ・後に火を用ゐ。金已に燥にして濕を取るに宜しき有れば、則ち先に金を用ゐ・後に水を用ゐ。

任氏曰:燥溼者,水火相成之謂也,故主有主氣,內不秘乎五行;局有局氣,外必貫乎四柱。溼為陰氣,當逢燥而成;燥為陽氣,當遇溼而生。是以木生夏令,精華發洩,外有餘而內實虛脫,必藉壬癸以生之,丑辰溼土以培之,則火不烈,木不枯,土不燥,水不涸,而有生成之義矣,若見未戌燥土,反助火而不能晦火,縱有水,亦不能為力也。慛金百鍊,不易其色,故金生冬令,雖然洩氣休囚,竟可用丙丁,若見丑辰溼土,反助水而不能制水,縱有火,亦不能為力也。此地道生成之妙理也。

任氏曰く:所謂燥濕は、講るは便ち水火の互相成就の道理なり。日主は自ら日主の氣有りて、向內は五行の生克に出乎らず。命局は自ら命局の氣有りて、向外は必ず四柱の配合に貫通す。濕は陰氣に屬し、須く燥に逢て乃ち成就すべく、燥は陽氣に屬し、須く濕に遇て乃ち生發すべし。故に木が夏季に生るるは、精華は向外に發泄し、看着は外面に餘有るも、其實裡面は已に虛脫せり。必ず壬癸水を借りてそれを生じ、丑・辰の此の類の濕土を以てそれを培ふを須とす。此の樣にして火は便ち烈ならず・木は便ち枯れず・土は便ち燥せず・水は便ち涸れずして、乃ち生成の義有り。若し未・戌の此の類の燥土を見到せば、反って火勢を助長して能く火を晦さず、縱然水有りとも、亦た力を使上げず。真金は百煉してその色を改めず。故に金が冬季に生るるは、雖説泄氣休囚と雖も、仍舊丙丁火を以てそれを暖む可し。若し丑・辰の此の類の濕土を見到せば、反って水勢を助長して能く水を制せず、縱然火有りとも、亦た力を使上げず。此れ卽ち地道生成萬物の妙理なり。

丙辰 辛丑 庚辰 丙子 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳 丙午 丁未 此造以俗論之,以為寒金喜火,干透兩丙,獨殺留清,推其木火運中,名利雙全,少右支中重重溼土,年干丙火,合辛化水,時干丙火無根,只有寒溼之氣,並無生發之意,中得用水,不能用火矣。所以初運壬寅癸卯,制土衛水,衣食頗豐;天地丙午丁未二十年,妻子皆傷,家業破盡。削髮為僧。

四柱:丙辰・辛丑・庚辰・丙子。大運:壬寅・癸卯・甲辰・乙巳・丙午・丁未。此の命造を俗見に按じて論ずれば、寒金は火を喜び・天干又た兩個の丙火を透出し・獨殺は清を留むと會言して、それが木火運中に必定名利雙全なりと推斷す。卻不知地支の重重は皆辰・丑の濕土にして、年干の丙火は又た辛金と相合して水に化し、時干の丙火は全く根氣無し。滿局は只だ一團の寒濕の氣にして、并まして生發の意無し。因此只だ水を取りて用と爲すを得て、火は用ゐ了らず。故に初運壬寅・癸卯は、木來りて土を制し・水神を衛護し、衣食は頗る豐足なり。丙午・丁未の此の二十年に到りては、妻子は皆損傷に遭ひ、家業は敗れて乾乾淨淨なり。最後に削發して和尚と爲す。

丁未 壬子 庚戌 丙戌 辛亥 庚戌 己酉 戊申 丁未 丙午 此造如以水勢論之,此則仲冬水旺,所喜者支中重重燥土,足以去其溼氣。只為相剋,使子不能助壬;丁壬一合,使壬不能克丙。中運土金,入部辦事,運籌挫折,境遇違心;丁未南方火旺,議敘出仕,至丙午二十年,得奇遇,仕至州牧。

四柱:丁未・壬子・庚戌・丙戌。大運:辛亥・庚戌・己酉・戊申・丁未・丙午。此の命造を若し單に水勢に按じて論ずれば、是れ仲冬子月の水旺なり。可喜なるは地支の重重は皆未・戌の燥土にして、足以那股の濕氣を去掉す。土と子水とは相克して、子水をして去りて壬水を幇さしめず。年干の丁火は又た月干の壬水と相合して、壬水をして去りて時干の丙火を克せしめず。中運は土金の地を走る。此人は部裡に到りて差事を當り辦すれど、雖も謀劃有れど屢屢受挫し、境遇は甚だ稱心ならず。丁未運に到りて南方火旺し、保擧議敘に經りて正式に出仕す。再到丙午の此の二十年、一場の奇遇を得て、官は州牧に做到す。

癸未 丁巳 甲午 庚午 丙辰 乙卯 甲寅 癸丑 壬子 辛亥 甲午日元,支全巳午未,燥烈極矣。天干金水無根,反激火之烈,只可順火之氣也。初運木火,順其氣勢,財喜頻增,至癸丑,嘆刑喪,遭挫折,破耗多端;壬子沖激更甚,犯人命,遭回祿,破家而亡。

四柱:癸未・丁巳・甲午・庚午。大運:丙辰・乙卯・甲寅・癸丑・壬子・辛亥。甲午の日元、地支の巳・午・未は齊全し、燥烈は極點に到る。天干の庚金・癸水は皆根無く、非但火を制住せざるのみならず、反って火の暴烈を激起す。故に只だ能く火の氣勢に順て取用す。初運は木火の地を走り、その氣勢に順ひ、財帛喜慶は頻頻增益す。癸丑運に到り、便ち刑克喪亡に歎き・屢遭挫折し、破財耗損多端なり。壬子運は水來りて沖激更に甚しく、人命官司を鬧出し、又た火災に遭ひ、終に家破身亡す。

癸丑 丁巳 甲辰 庚午 丙辰 乙卯 甲寅 癸丑 壬子 辛亥 此與前造只換辰丑二字,丑乃北方溼土,晦火蓄水,癸水通根而載丑;辰亦溼土,又是木之餘氣,日元足盤根;庚金雖不能生水輔用,而癸水坐下餘氣,竟可作用。初運木旺,幫身護用,和平迪吉;至癸丑北方水地及壬子辛亥三十年,經營得意,事業稱心。

四柱:癸丑・丁巳・甲辰・庚午。大運:丙辰・乙卯・甲寅・癸丑・壬子・辛亥。此の一造は前一造と只だ辰・丑の兩個字を換へたるに、境遇は卻て大不相同なり。丑は北方濕土にして、能く火を晦し・能く水を蓄し、年干の癸水は便ち丑上に通根して載せらる。辰も亦た濕土にして、又是木の余氣にして、日主甲木は足に此に於て盤根す。庚金は雖も能く水を生じて用神を輔助せざれど、癸水は丑土の余氣の上に坐し、竟に自ら能く取用す。初運は木旺して、日主を幇扶し又た用神を護住し、一路和平吉利なり。癸丑運に到りて北方水地を走り、以及壬子・辛亥の此の三十年、經商得意にして事業稱心なり。

通神論・三十一、隱顯

吉神太露,起爭奪之風;凶物深藏,成養虎之患。 原注:局中所喜這神,透於天干,歲運不能不遇忌神,必至爭奪,所以有暗用吉神為妙。局所忌之神,伏藏於地支者,歲運扶之沖之,則其為患不小,所以忌神明透,制化得宜者吉。

吉神は顯露すること太過せば、便ち爭搶奪取の風波を招來し、凶物は深深潛藏せば、便ち縱虎遺患の禍根を養成す。原注曰く:命局中の喜ぶ所の神若し天干上に透せば、歲運裡に總不免忌神に遇ふて、必然爭奪を引起さん。故に吉神は暗中に取用する乃ち妙着なり。命局中の忌む所の神若し地支裡に潛伏せば、歲運一來りてそれを扶助し或はそれを沖動せば、爲害は便ち不小なり。故に忌神は反って明透天干して・又た能く制化得宜なるを以て吉と爲す。

任氏曰:吉神太露,起爭奪之風者,天干氣專,易於劫奪故也,如財物無關鎖,人人得而用。假如天為財,歲運遇庚辛,則起爭奪之風,必須天干先有丙丁官星迴克,方無害;如無丙丁之官,或得壬癸之食傷合化亦可,故吉神宜深藏地支者吉。凶物深藏,成養虎之患者,地支氣雜,難於制化故也,如家賊之難防,養成禍患。假如地支以寅中丙火為劫財,歲運逢申,沖申中庚金,雖能克木,終不能去其丙火,歲運遇亥子,仍生合寅木,反滋火之根苗,故凶物明透天干,易於制化。

任氏曰く:「吉神太露・起爭奪之風」は、因爲天干の氣は專一顯露して、容易に人に劫奪せられ、譬へば財物は外面に擺して門鎖無ければ、人人皆得手を伸ぶるが如し。假如天干上の甲乙木は我が財星にして、歲運裡に庚辛金の比劫に遇上せば、便ち爭奪の風を起さん。必ず天干原先に丙丁官星有りて回頭し來りて庚辛を克制せば、乃ち妨害無し。若し丙丁官星無くば、能く壬癸食傷にそれを合化掉せしめば亦た可なり。故に吉神は還た深く地支に藏するを以て吉と爲す。「凶物深藏・成養虎之患」は、因爲地支の氣は駁雜にして、制化し難く、譬へば家賊は最も提防し難く、日を久うして便ち禍患を養成す。假如地支寅中の所藏の丙火を以て劫財(凶物)と爲せば、歲運に申に逢て來りて沖すれば、沖動する只是申中の庚金にして、庚金は雖も能く寅中の甲木を克すれど、終究那點の丙火を去掉し得ず。歲運若し亥・子に遇はば、亥又た寅を生じ・子又た寅を合し、反って丙火の根苗を滋養す。故に凶物は倒れて明透天干する乃ち容易に制化す。

所以吉神深藏,終身之福;凶物深藏,始終為禍。總之吉神顯露,通根當令者,露亦無害;凶物深藏,失時休囚者,藏亦無妨。鬼谷子曰:「陰陽之道,與日月合其明,與天地合其德,與四時合其序。」三命之理,誠本於此,若不慎思明辨,孰能得其要領乎?

故に曰く、吉神深く藏すれば、是れ一輩子の福分にして、凶物深く藏すれば、則ち自始至終皆禍患なり。總而言之、吉神は雖も顯露すれども、只だ要するにそれが通根有氣・又た當令得勢せば、露れ出るも亦た害處無し。凶物は雖も深藏すれども、只だ要するにそれが失時休囚・無力作亂せば、藏れ起るも亦た妨無し。《鬼谷子》曰く:「陰陽の道理は、日月と相合してその光明を同じくし、天地と相合してその德性を同じくし、四時と相合してその次序を同じくす。」三命を推算の道理は、實實在在便ち此の幾句話に本于す。若し審愼思考・明白辨析を肯ぜざれば、又た誰か能くその要領を抓住せん。

己卯 辛未 丙子 辛卯 庚午 己巳 戊圾 丁卯 丙寅 乙丑 丙火生於未月,火氣正盛,坐下官星,被未土傷盡,只得用天干辛金。所嫌者,未為燥土,不能生金,又暗藏劫刃;年干己土,本可生金,又坐下印地,所謂「吉神顯露,凶物深藏」者也。初運己巳戊辰土旺之地,財喜輻輳,事事稱心;交丁卯,土金兩傷,連遭回祿三次,又傷丁七人,丙寅妻子皆克,出外不知所終。

四柱:己卯・辛未・丙子・辛卯。大運:庚午・己巳・戊辰・丁卯・丙寅・乙丑。丙火は未月に生れ、火氣は正盛なり。日主が坐する子水は本は官星にして、卻て未土に傷克殆盡せられ、故に只だ天干の兩個の辛金財星を取りて用と爲すを得。可嫌なる是れ未土は燥土にして、能く金を生ぜず、裡面又た丁火の劫財・羊刃を暗藏す。年干の己土は本來可以金を生ずれど、偏偏又た卯木の印地の上に坐す(卯木は己土を克す)。此れ正に所謂「吉神顯露在外・凶物深藏於内」なり。初運己巳・戊辰は土旺の地を走り、財喜は聚集して事事稱心なり。一たび丁卯運に交われば、丁火は辛金を傷し・卯木は己土を傷し、土金兩敗し、接連して三場の火災に遭ひ、又た家口七人を損傷す。丙寅運は妻と子とは俱に刑克せられ、此人は出走して外に在り、下落を知らず。

壬午 乙巳 丁丑 丙午 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 丁火生於孟夏,柱中劫旺逢梟,天干壬無根,置之不用。最喜丑中一點財星,深藏歸庫,丑為溼土,能洩火氣,不但不爭無爭奪之風,反有生生之誼。因初交丙午丁未,所以身出寒門,書香不繼;喜中運三十載西土金地,化劫生財,財發十餘萬。所謂「吉神深藏,終身之福」也。

四柱:壬午・乙巳・丁丑・丙午。大運:丙午・丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥。丁火は孟夏巳月に生れ、柱中の比劫は極旺にして、又た乙木偏印(梟神)有りて來りて生ず。天干の壬水は無根にして、只好撇開して用ゐず。最も可喜なるは日支の丑中に一點の辛金財星を藏し、深深庫中に歸す。丑又た濕土にして、能く火氣を泄去し、不但爭奪の風を引起すに至らず、反って日主と生生相養の情誼有り。因爲初運に丙午・丁未に交り、比劫太旺なれば、故に此人は寒門より出身し、讀書は一路亦た接續し上らず。可喜中運の三十年は西方金地を走り、比劫を化去して轉じて財星を生じ、于是財を發すること十余万なり。此れ正に所謂「吉神深藏・是一輩子的福分」なり。

通神論・三十二、衆寡

強眾而敵寡者,勢在去其寡;強寡而敵眾者,勢在成乎眾。 原注:強寡而敵眾者,喜強而助強者吉;強眾而敵寡者,惡敵而敵眾者滯。

我方は強く而且人多く、所對敵の一方は卻て單薄なれば、那の形勢は索性その單薄の一方を除掉するに在り。我方は雖も強けれど孤單にして、所對敵の一方は人多勢衆なれば、那の形勢は順勢その人多の一方を成全するに在り。原注曰く:強にして孤單にして卻て衆勢に抗衡せんと去るは、喜ぶは神の來りて此の「強」を助長する有りて、助得成すれば便ち吉なり。強にして衆多にして卻て只だ一個の單薄の敵に對するは、最も忌諱此の敵を留めて去らざるにして、敵若し仍舊衆と相抗せば、氣機は便ち滯塞不通なり。

任氏曰:眾寡之說,強弱之意也,須分日主四柱兩端而論也。如以日主分眾寡,如日主是火,生於寅、卯、巳、午月,官星是水,四柱無財,反有土之食傷,即使有財,財無根氣,不能生官,此日主之黨眾,敵官星之寡,勢在盡去其官,歲運宜扶眾抑寡則吉。

任氏曰く:所謂「衆寡」は、講るは便ち強弱の意思にして、必ず日主と四柱との此の兩頭に分成して論ずるを須とす。若し日主の一頭を以て衆寡を分かば:譬如日主は火にして、寅・卯・巳・午の此の些の月份に生れ、得時得地なり。官星は水にして、四柱中に卻て財星の去りてそれを生ずる無く、反って土の食神傷官做りて來りてそれを克する有り。便使財星有りとも、財も亦た無根無氣にして、官星を生動せず。此れ卽ち日主の一黨は人多勢衆にして、而るに所對の官星は孤單單薄なり。形勢は便ち此の官星を徹底に去掉するに在り、歲運裡には應當衆勢を扶助し・孤寡を壓抑せば、如此乃ち吉なり。

如以四柱分眾寡,則分四柱之強弱,然又要與日主符合,弗反背為妙。假如水星是官星,休囚無氣,土是傷官,當令得時,其勢以去其官星,歲運亦宜制官為美;日主是火,亦要通根得氣,則能生土,或有木而克土,則日主自能化木,轉轉相生,所謂日主符合者也。官星是水,雖不及時,卻有財生助,或財星當令,或成財局,此官星雖寡,得財星扶則強,歲運宜扶寡而抑眾者吉。雖舉財官而論,其餘皆同此論。

若し四柱の一頭を以て衆寡を分かば、那れ便ち四柱の各神の強弱を分かつを要す。然れども還た日主の向背と相符合して・違逆せざれば乃ち妙と爲す。假如水は官星にして・休囚無氣、土は傷官にして・當令得時なれば、那の形勢は便ち此の官星を去掉すべく、歲運裡にも亦た官星を制伏するを以て美と爲す。此の時日主は火にして、亦た須く通根得氣して、乃ち能く土を生動す。萬一木の來りて土を克する有れば、日主火は又た能く木を化掉し・轉じて相生す(木生火・火生土)。層層相生すれば、此れを「與日主相符合」と謂ふ。反って、官星は水にして、雖も時令に當らざれど、卻て財星有りて來りて生助し、或は財星は正當令し、或は地支は會して財局を成せば、那麼此の官星は雖も孤寡なれど、財星の扶持を得て便ち弱を轉じて強と爲す。歲運裡には便ち應當此の孤寡の一方を扶助して衆勢を壓抑して、才是れ吉なり。此處は雖も只だ財・官を擧げて立論すれど、其餘の各神の道理は皆此と相同なり。

戊辰 乙丑 戊戌 辛酉 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 庚午 辛未 此造重重厚土,乙木無根,傷官又旺,其勢足以敵官星之寡。故初交丙寅丁卯,官星得地,刑耗多端;戊辰得際遇,捐納出仕,及已巳二十年,土生金旺,從佐二而履琴堂。至未運破金,不祿。

四柱:戊辰・乙丑・戊戌・辛酉。大運:丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未。此の命造は重重皆厚土にして、月干の乙木正官は全く根氣無く、時上の辛金傷官は又た旺なり。日主の一黨の聲勢は足以此の孤單の官星に對付し、正に「強衆而敵寡・勢在去其寡」に合す。故に初運に丙寅・丁卯に交はれば、寅卯の地は正に乙木官星が根を得て勢を得る之處にして、全局と相爭ひ、刑克破耗多端なり。戊辰運は際遇を得著し、捐納の辦法を以て出來て官を做す。接續して己巳の此の二十年、土旺して金を生じ、傷官は愈發得力して、此人は便ち佐貳の小官より升り上りて一縣を執掌す(「琴堂」は縣令の公堂を指す)。未運に到り、未土は丑を沖し・又た戌を刑し、金局を破り、遂に去世を告ぐ。

戊午 壬戌 丁卯 癸卯 癸亥 甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 此傷官當令,印星並見,官煞雖透無根,勢在去官。初年運走北方,官星得勢,一事無成;丙寅丁卯,生助火土,經營發財鉅萬;戊辰己巳,去盡官煞,一子登科,晚景崢嶸。此造戌午拱火,日時逢印,日主旺極,莫作用印而推,亦不可作去官留殺論也。

四柱:戊午・壬戌・丁卯・癸卯。大運:癸亥・甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳。此の命造は戊土傷官は當令し、兩個の卯木印星は又た并列出現す。天干の壬・癸は雖も官殺を透出すれど、卻て皆根無く、形勢は便ち官殺を去掉するに在り。早年の行運は北方水地を走り、官星は勢を得て、全局と相抗す。故に一事無成なり。丙寅・丁卯の兩運に到りて、木火は火土を生助し、經商して財を發すこと巨万なり。戊辰・己巳の兩運は、土旺して官殺を徹底に去盡し、一個の兒子は科第に考中し、晚景は十分顯赫なり。此の命造は年支の午と月支の戌とは拱合して火局を成し、日・時の兩支は又た皆卯木印星にして、日主は旺りて極處に到る。切莫「用印」當作りて去りて推すべからず、亦た「去官留殺」作りて來りて論ず可からず。

癸丑 壬戌 丙午 庚寅 辛酉 庚申 己未 戊午 丁巳 丙辰 丙火生於九月,日主本不及時,第坐陽刃會火局,謂之強寡。年干癸進氣,癸水通根餘氣丑土,洩其火局,庚金生助壬癸為眾也。勢在成乎眾,故交辛酉庚申,金生水旺,遺業豐盈,其樂自如;一交己未,火土並旺,父母雙亡;及戊午二十年,破敗家業,妻子皆傷,至丙辰流落外方而亡。

四柱:癸丑・壬戌・丙午・庚寅。大運:辛酉・庚申・己未・戊午・丁巳・丙辰。丙火は九月戌月に生れ、日主は本來已に當令せず。只因午火陽刃に坐し、又た寅・戌と會して火局を成せば、故に「強而孤寡」と叫做す。年干の癸水は正當進氣の時にして、丑土の余氣上に通根し、來りて此の一片の火局を泄す。時干の庚金は又た壬・癸を生助し、此の一方は便ち「衆」なり。形勢は便ち順勢此の人多の一方を成全するに在り。故に辛酉・庚申の兩運に交はれば、金生水旺して、衆勢に順ひ、祖上の遺業は豐厚にして、その樂は自如なり。一たび己未運に交われば、火土は一齊に轉旺し、父母は雙雙に亡故す。接續して戊午の此の二十年、家業は破敗し、妻子は皆損傷に遭ふ。丙辰運に到り、他鄉に流落して死す。

通神論・三十三、震兌

震兌主仁義之真機,勢不兩立,而有相成者存。 原注:震在內,兌在外,月卯日亥或未,年丑或巳時酉是也。主之所喜者在震,以兌為敵國,必用火攻;主之所喜者在兌,以震為奸宄,備禦之而已,不必盡去,不必興兵也。兌在內,震在外,月酉日丑或巳,年未或亥時卯者是也。主之所喜者在兌,以震為遊兵,易於滅而不可黨震也;主之所喜者在震,以兌為內寇,難於滅而不可助兌也。

「震」は木に屬し・「兌」は金に屬して、仁と義との真正機樞を主宰す。金木の兩者は形勢上勢不兩立なれど、其間に卻て自ら互相成全の道理在り。原注曰く:震木は內に在り・兌金は外に在るの格局は、卽ち月支卯木・日支亥或未(卯と相合會して木を成して內に在り)、年支丑或は巳・時支酉(金氣は外に居る)の此の一類なり。若し日主の喜ぶ所が震木の一方に在れば、便ち兌金を敵國と看作し、必ず火を動用して去りてそれを攻むるを須とす。若し日主の喜ぶ所が兌金の一方に在れば、便ち震木を內奸盜賊と看作し、防備して之も亦た够し、趕盡殺絶するを必とせず、亦た大動干戈を必とせず。反って、兌金は內に在り・震木は外に在るの格局は、卽ち月支酉金・日支丑或は巳(酉と會して金を成して內に在り)、年支未或は亥・時支卯(木氣は外に居る)の此の一類なり。若し日主の喜ぶ所が兌金の一方に在れば、便ち震木を流竄の游兵と看作し、消滅し易きも、但し黨附して震木に去る可からず。若し日主の喜ぶ所が震木の一方に在れば、便ち兌金を盤踞して內に在るの寇賊と看作し、消滅し難く、亦た去りて兌金を幇助す可からず。

以水為就客,相間於一下,或年酉月卯日丑時亥,年甲月庚、日甲時辛之例,亦論主之所喜所忌者何如,而論攻備之法。然金忌木,木不帶火,木不傷土者,不必去木也。若木忌金,而金強者不可戰,惟囚金而木茂,木終不能為金之害,反以成金之義;春木而金盛,金實足以制木之性,反以全木之仁。其月是木,年日時皆金者,不必問主之所喜所忌,而亦宜成金之性。

再び水を以て居間調停の客神做り・金木兩者の間に夾む有り、比如年酉・月卯・日丑・時亥の此の樣の地支の排法、或は年干甲・月干庚・日干甲・時干辛の此の樣の天干の排法は、亦た一樣に先ず日主の喜ぶ所忌ぶ所が哪一方に落ちるを看て、再び來りて「攻」べきか還た「備」べきかの辦法を議定す。不過、金は雖も木を忌むれど、可し此の木は既に火を帶びて來りて勢を助けず・又た去りて土を傷せざれば、那れ便ち費力してそれを除掉するを必とせず。若し木が金を忌み、而して金は又た正強なれば、那れは硬碰硬に去りて交戰す可からざるなり。只だ當に金が囚禁失勢にして・而して木が正繁茂の時に當りて、木は終究金を害し得ず、反って金の「義」を成全す。春の木が盛金に遇ふに至ては、金は確かに足以木の性子を制住し、反って木の「仁」を保全す。若し月令は木にして年日時の三處は皆金なれば、那れ便ち日主が何を喜び何を忌むを問ふを必とせず、亦た應當順勢金の本性を成全すべし。

任氏曰:震陽也,先天之位在八白,陰固陰而陽亦陰矣;兌陰也,先天之位在四綠,陽固陽而陰亦陽矣。震為長男,雷從地起,一陽生於坤之初;兌為少女,山澤通氣,故三陰生於乾之終。長男配少女,天地生成之妙用;若長女配少男,陽雖生而陰不能成矣。是故兌為萬物之所悅,至哉言乎!是以震兌雖不兩立,亦有相成之義也。

任氏曰く:震は本は陽に屬すれど、可しそれが先天八卦の方位上に八白の數を占むるは、那は原是陰位にして、故に陰は固然陰にして・連陽も此に到れば亦た陰と成る。兌は本は陰に屬すれど、可しそれが先天方位上に四綠の數を占むるは、那は原是陽位にして、故に陽は固然陽にして・連陰も此に到れば亦た陽と成る。震は長男にして、雷は地下より發動し、一陽は坤卦の最下の一爻に生ず。兌は少女にして、山澤の二氣は相通ず、故に三陰は乾卦の最上の一爻に生ず。長男は少女に配するは、正に天地生成の妙用なり。若し長女は少男に配するに換へば、陽は雖も生ずれど、陰は卻て成就し起來らず。故に《周易・說卦》に講ず「兌は、萬物の欣悅する所なり」と、此の話は真に極處に說到せり。此に由見すれば、震と兌とは雖も勢不兩立なれど、其中にも亦た自ら互相成全の意義有り。

余細究之,震兌之理有五,攻、成、潤、從、暖也。春初之木,木嫩金堅,火以攻之;仲春之木,木旺金衰,土以成之;夏令之木,木洩金燥,水以潤之;秋令之木,木凋金銳,土以從之;冬令之木,木衰金寒,火以暖之。則無兩立之勢,而有相成仁義之勢矣。若內外之說,不過衰旺相敵之意也。當洩則洩,當制則制,須觀其金木之竟向,不必拘執而分內外也。

我は仔細に推究し過ぎて、震兌の間の道理は共有五條:攻・成・潤・從・暖。初春の木は、木は還た幼嫩にして金正に堅硬なれば、便ち火を以て金を攻む。仲春の木は、木は正旺にして金已に衰なれば、便ち土を以て金を成全す(土は能く金を生ず)。夏令の木は、木氣は外泄して金は烤燥せらるれば、便ち水を以てそれを滋潤す。秋令の木は、木已に凋零して金正に鋒銳なれば、便ち土を以て金勢に順從す。冬令の木は、木衰して金寒なれば、便ち火を以てそれを溫暖す。此の一來にして、便ち兩不相容の勢無くして、而して互相成全仁義の勢有り。原注の講ず所の內外の分に至ては、不過衰旺の兩方の相抗衡の意思なりのみ。該泄の時は便ち泄し・該制の時は便ち制し、只だ須く金木兩者の意向の歸する所を看て、死死內外の劃分に拘執するを必とせず。

丙寅 庚寅 甲申 乙丑 辛卯 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申 甲木生於立春後四日,春初木嫩,天氣寒凝,日主坐申,月透庚金,丑土貼生申金,木嫩金堅,用火以攻之。喜得年於透丙,三陽開泰,萬象回春,何其妙也!初運辛卯壬辰,有傷丙火,蹭蹬芸窗;癸巳運轉南方,丙火祿旺,納粟入監,運捷南宮;甲午乙未,宦海無波,申運不祿。

四柱:丙寅・庚寅・甲申・乙丑。大運:辛卯・壬辰・癸巳・甲午・乙未・丙申。甲木は立春後第四天に生れ、初春の木は還た幼嫩にして、天氣は寒凝して未だ解けず。日主は申金の上に坐し、月干又た庚金を透出し、時支の丑土は貼身して申金を生助す。正に「木嫩金堅」にして、故に火を以て金を攻むるを要す。可喜なるは年干に丙火を透出し、如同三陽開泰・萬象回春の如く、何等巧妙なるか。初運辛卯・壬辰は、辛來りて丙を合し・壬來りて丙を克し、皆丙火を傷す。此人は只だ能く窗下に困頓し・屢試不第なり。癸巳運は運程は南方に轉向し、巳は丙火の祿旺の地にして、于是納粟して國子監に入りて讀書し、接續して會試告捷す(「南宮」は禮部會試を指す)。甲午・乙未の兩運は、宦海は平穩無波なり。申運に到り、申は寅木を沖し又た甲身を克し、遂に去世を告ぐ。

庚戌 己卯 甲寅 丁卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申 乙酉 甲木生於仲春,坐祿逢刃,木旺金衰,用土以成之,方能化土生金,斬削以成真。初遊幕,獲利納捐,至癸未運出仕;甲申乙酉,木無根,金得地,從佐二升知縣而遷州牧。

四柱:庚戌・己卯・甲寅・丁卯。大運:庚辰・辛巳・壬午・癸未・甲申・乙酉。甲木は仲春卯月に生れ、日支は寅に坐して祿・月時の兩支は卯に逢て刃なり、木旺して金衰す。故に土を以て金を成全するを要す —— 土有りて乃ち化動し得・生起し得て庚金をし、金は力を得て、乃ち此の一片の旺木を斬削し動して器と成す。此人は起先幕府中に在りて辦事し、些の財利を得て便ち捐納して官を求む。癸未運に到りて正式に出仕す。甲申・乙酉の兩運は、甲乙木は地支に已に根の依るべき無く、庚辛金は卻て申酉の地に占住す。于是佐貳の小官より知縣に升り、再び遷りて州牧と爲る。

庚辰 壬午 甲辰 丁卯 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 甲木生於仲夏,時干丁火透出,用水以潤之,然水亦賴金生,金亦賴水養;更妙支逢兩辰,洩火生金蓄水,一氣相生,五行俱足。是以早游泮水,科甲聯登,仕至觀察,一生惟丙戌運金水兩傷不利,其餘皆順境。

四柱:庚辰・壬午・甲辰・丁卯。大運:癸未・甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子。甲木は仲夏午月に生れ、時干又た丁火を透出し、木氣は外泄して金は烤燥せらる。故に水を以て滋潤するを要す。然れども水も亦た金を靠りて來りて生ずを要し、金も亦た水を靠りて來りて養ふを要す。更に妙なるは地支に兩個の辰土に逢ひ、既能午火を泄し・又能庚金を生じ・又能壬水を蓄し、一氣遞相流通して、五行俱全して缺無し。因此此人は甚だ早く便ち入泮進學し、鄉試會試は接連告捷し、官は道員に做到す(「觀察」は道員の別稱)。一生は只だ丙戌運は金水兩受損傷して不利なるのみ、其餘は皆順境なり。

庚戌 甲申 甲戌 乙丑 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 甲木生於孟秋,財生殺旺,雖天干三透甲乙,而地支不載,木凋金銳,用土以從之也。格成從殺。戌運武甲出身;丁亥運生木克金,刑耗多端;戊子己丑,財生殺旺,仕至副將。

四柱:庚戌・甲申・甲戌・乙丑。大運:乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅。甲木は孟秋申月に生れ、戌丑の土は財を生じ・財は又た轉じて七殺を生じ、殺旺して制無し。天干は雖も三處に甲乙木を透出すれど、地支は卻てそれらを載動せず。正に「木凋金銳」にして、故に土を以て金勢に順從するを要し、格局は便ち「從殺」と成る。戌運は武科より出身す。丁亥運は亥水は木を生じ・丁火は金を克し、處處從殺の勢と相背し、刑克破耗多端なり。戊子・己丑の兩運は、土は金を生じ・財は殺を生じ、正に大勢に合し、官は副將に做到す。

辛酉 庚子 甲子 丙寅 己亥 戊戌 丁酉 丙申 乙未 甲午 甲木生於仲冬,木衰金寒,用火以暖之,金亦得其制矣;況平時逢祿旺,一陽解凍,所謂「得氣之寒,遇暖而發」。故寒木必得火以生之也。所以科甲聯登,仕至侍郎。

四柱:辛酉・庚子・甲子・丙寅。大運:己亥・戊戌・丁酉・丙申・乙未・甲午。甲木は仲冬子月に生れ、木衰して金寒なり。故に火を以てそれを溫暖するを要す。火一たび暖まれば、庚辛金も亦た制を受く。何況時支の寅木は正に甲木の祿旺の地にして、一陽來復して堅氷化解す。此れ卽ち前面《寒暖》章の所謂「得氣之寒・遇暖而發」なり。可見冬天の寒木は、必ず火有りて乃ち生發し起來るを得。故に此人は鄉試會試は接連告捷し、官は侍郎に做到す。

上五造舉甲木為例,乙木亦同此論。

以上五個の命造は皆甲木を拿りて例に擧げ、乙木の推法も亦た此と相同なり。

通神論・三十四、坎離

坎離宰天地之中氣,成不獨成,而有相持者在。 原注:天干透壬癸,地支屬離者,乃為既濟,要天氣下降;天干透丙丁,地支屬坎者,乃為未濟,要地氣上升。天干皆水,地支皆火,為交媾,交媾身強則富貴;天干皆火,地支皆水,為交戰,交戰身弱,豈能富貴?

坎水と離火とは天地間の中和の氣を主宰す。それらは各自に皆單獨に成就する能くはざるにして、其間に必有互相扶持維繫の關係在り。原注曰く:天干に壬癸水を透出し・地支は離火に屬するは、此れを「既濟」と謂ひ、要緊なるは天氣が能く下降し來りて地氣と相交するなり。天干に丙丁火を透出し・地支は坎水に屬するは、此れを「未濟」と謂ひ、要緊なるは地氣が能く上升し來りて天氣と相接するなり。天干全是水・地支全是火は、之を「交媾」と叫做し、交媾して日主身強なれば、便ち富貴を主す。天干全是火・地支全是水は、之を「交戰」と叫做し、交戰して日主身弱なれば、何處に還て富貴に談じ及ぶを得んや。

坎外離內,謂之未濟,主之所喜在離,要水竭,主之所喜在坎,則不詳;離外坎內,謂之既濟,主之所喜在坎,要離降,主之所喜在離,要木和。水火相見於天干,以火為主,而水盛者存;坎離相見於地支,喜坎而坎旺者昌。夫子、午、卯、酉專氣也,其相制相持之勢,宜悉辨之;若四生四庫之神,皆所以黨助子午卯酉者,其理亦可推詳。

坎水は外に在り・離火は內に在るは、之を「未濟」と謂ふ:日主の喜ぶ所若し離火に在れば、便ち水を枯竭し下去らしむるを要す。日主の喜ぶ所若し坎水に在れば、那れ便ち不吉利なり。離火は外に在り・坎水は內に在るは、之を「既濟」と謂ふ:日主の喜ぶ所若し坎水に在れば、便ち離火を下降し來りて水と相交らしむるを要す。日主の喜ぶ所若し離火に在れば、便ち木を以て水火を調和するを要す。水と火とが同時に天干に出現せば、火を以て主と爲し、而して水勢盛の一方は能く存立す。坎と離とが同時に地支に出現せば、坎水を喜び而して坎水又た旺なるは便ち昌盛す。子・午・卯・酉の此の四支は各々一氣を主るは、是れ「專氣」の地にして、それらの互相牽制・互相支撑の形勢は、應當一一辨明すべし。寅申巳亥四生の神・辰戌丑未四庫の神に至ては、皆是れ子午卯酉を黨附幇助する爲めなり。其中の道理も亦た此の路子に照らして推詳す可し。

任氏曰:坎陽也,先天位右七之數,故為陽也;離陰也,先天位左三之數,故為陰也。坎為中男,天道下濟,故一陽生於北;離為中女,地道上行,故二陰生於南。離為日體,坎為月體,一潤一暄,水火相濟,男女媾精,萬物化生矣。夫坎離為日月之正體,無消無滅,而宰天地之中氣,是以不可獨成,必要相持為妙也。

任氏曰く:坎は陽に屬し、それが先天方位上に右邊第七の數位を占むれば、故にそれを陽と説く。離は陰に屬し、それが先天方位上に左邊第三の數位を占むれば、故にそれを陰と説く。坎は中男にして、天道は向下して物を濟すれば、故に一陽は北方に生ず。離は中女にして、地道は向上して運行すれば、故に二陰は南方に生ず。離は太陽の本體にして、坎は月亮の本體なり。一個は滋潤を主り・一個は溫煦を主りて、水火は互相調濟す。正如《周易・繫辭》の所説男女交合其精して、萬物乃ち化育して生ずるを得たり。坎離は既に日月の正體にして、無消無滅し、又た天地間の中和の氣を主宰すれば、故にそれらは能く單獨に成就せず、一定に彼此扶持して乃ち妙と算す。

相持之理有五,升、降、和、解、制也。升者,天干離衰,地支坎旺,必得地支有木,則地氣上升;降者,天地干坎衰,地支離旺,必得天干有金,則天氣下降;和者,天干皆火,地支皆水,必須有木運以和之;解者,天干皆水,地支皆火,必須有金運以解之;制者,水火交戰於干支,必須歲運視其強者而制之。此五者,坎離之作用如此,則無獨成之勢,而有相持禮智之性矣。

互相扶持の道理に五條有り:升・降・和・解・制。所謂「升」は、天干の離火衰えて地支の坎水旺なれば、必ず地支中に木有りて、水生木・木生火して、地氣乃ち上升し得來るを須とす。所謂「降」は、天干の坎水衰えて地支の離火旺なれば、必ず天干上に金有りて、金能く水を生じ、天氣乃ち下降し得下るを須とす。所謂「和」は、天干全是火・地支全是水なれば、必ず木運を行じて來りて居中調和するを須とす。所謂「解」は、天干全是水・地支全是火なれば、必ず金運を行じて來りて從中化解するを須とす。所謂「制」は、水火は干支上に正面に交戰せば、必ず歲運に由りて哪一方の強なるを看清し、便ち哪一方を去りて制服するを須とす。此の五條は、便ち坎離相持の作用なり。此に照らして行へば、便ち孤立單成の勢無くして、而して互相扶持・禮智相濟の性有り。

丙子 己亥 丙寅 戊子 庚子 辛丑 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳 丙火生於孟冬,又逢兩子,天干離衰,地支坎旺,用寅木以升之也。至壬寅,東方木地,采芹折桂;卯運出仕,一路運走東南,仕至觀察。

四柱:丙子・己亥・丙寅・戊子。大運:庚子・辛丑・壬寅・癸卯・甲辰・乙巳。丙火は孟冬亥月に生れ、地支又た兩個の子水に逢ひ、正に天干の離火衰・地支の坎水旺なり。故に日支の寅木を以て地氣を升り上來らしむるを要す。壬寅運に行きて、東方木地を走り、于是入泮進學し・又た舉に中る(「采芹」は進學を指し・「折桂」は登科を指す)。卯運は出來て官を做し、此後一路の行運は皆東南木火の地に在りて、官は道員に做到す。

壬午 壬寅 壬戌 庚戌 癸卯 甲辰 乙巳 丙午 丁未 戊申 壬水生於孟春,支全火局,雖年月兩透比肩,皆屬無根。天干坎衰,地支離旺,用庚金以降之也。惜乎運途東南,在外奔馳四十年,一無成就;至五旬外,交戊申,娶妻三,年已六旬矣。連生三子,至戌運而終。

四柱:壬午・壬寅・壬戌・庚戌。大運:癸卯・甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申。壬水は孟春寅月に生れ、地支の寅・午・戌は會齊して火局を成す。雖も年・月の兩干は皆壬水比肩を透出すれど、卻て全く皆根無し。此れは天干の坎水衰・地支の離火旺にして、故に時干の庚金を以て天氣を降り下來らしむるを要す。可惜し運途は一路皆東南木火の地に在りて、此人は外に在りて奔波すること四十年、一無所成なり。五十歲開外に戊申運に交はりて、金水は地を得て、乃ち第三房の妻室を娶り、那の時已に六十歲にして、接連して三個の兒子を生下す。戌運に到りて終る。

丙子 丙申 丙子 丙申 丁酉 戊戌 己亥 庚子 辛丑 壬寅 癸卯 甲辰 此造地支,兩申兩子,水逢生旺,金作水論;天干四丙,地支無根,離衰坎旺,須以木運和之也。惜乎五行不順,五十年西北金水之地,故艱難險阻,刑傷顛沛;五旬外運走壬寅,東方木地,財進業興,及癸卯甲寅,發財數萬。

四柱:丙子・丙申・丙子・丙申。大運:丁酉・戊戌・己亥・庚子・辛丑・壬寅・癸卯・甲辰。此の命造は地支は兩申兩子にして、申は能く子を生じ・子は申の生を得て、水は正當生旺なり、連那の兩個の申金も亦た只好水當作りて來りて論ず。天干四個の丙火は、地支に卻て全く根無く、正に離火衰して坎水旺なり。須く木運を行じて來りて居中調和するを要す。可惜し五行の流轉は順ならず、頭五十年走るは皆西北金水の地なり。故に艱難險阻・刑傷流離なり。五十歲外に壬寅運に行きて、東方木地を走り、財源進項・家業興旺し、接續して癸卯・甲寅の兩運、財を發すこと數万なり。

癸巳 壬戌 壬午 壬寅 辛酉 庚申 己未 戊午 丁巳 丙辰 壬午日元,生於戌月,支會火局,年支坐巳,天干皆飲,地支皆離,必須金運以解之也。初交辛酉庚申,正得成其既濟,解其財殺之勢,叨化日之光,豐衣足食;一交己未,刑耗異常,戊午財殺並旺,出外遇盜喪身。

四柱:癸巳・壬戌・壬午・壬寅。大運:辛酉・庚申・己未・戊午・丁巳・丙辰。壬午の日元は戌月に生れ、地支の寅・午・戌は會して火局を成し、年支は又た巳火に坐す。天干の四位は全是坎水にして、地支は卻て全是離火なり。此れ便ち必ず金運を行じて來りて居中化解するを須とす。初交辛酉・庚申の兩運は、金は水を生じ・水は火を制し、正好く水火の「既濟」を成就し、財星と七殺との合黨相攻の聲勢を化解す。此人は太平の光を沐るを得て、豐衣足食なり。一たび己未運に交われば、刑克破耗は尋常に異なり。戊午運は財と殺とは一齊に轉旺し、出門在外に強盜に遇上して喪命す。

壬子 丙午 壬子 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 此造水火交戰於干支,火當令,水休囚,喜其無土,日和不克。初交丁未,年逢戊午,天剋地沖,財殺兩旺,父母雙亡,流為乞丐;交申運逢際遇,己酉運發財數萬,娶妻生子成家。

四柱:壬子・丙午・壬子・丙午。大運:丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥・壬子。此の命造は水と火とは天干地支上に兩兩正面に交戰す:丙午の火は正當令にして、壬子の水は卻て休囚無力なり。可喜なる是れ四柱之中に土無く、水火は雖も相戰すれど日主は尚ほ能く相安して、克傷せられずに至る。初交丁未運は、流年又た戊午に逢ひ、日柱の天干と相克・地支と相沖し、財と殺とは兩頭俱旺して、父母は雙雙に亡故し、此人は淪落して乞丐と爲る。申運に交はりて一場の際遇に遇ひ、己酉運は財を發すこと數万、妻を娶り子を生し、成家立業す。

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