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《大六壬秘本》(清)金正音

清 · 金正音(苗公鬼撮脚等汇辑) · 第1巻 / 17

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

《大六壬苗公鬼撮脚》巻之一 十二月将照顕変化論

大六壬典籍

まず起課と三伝を発する機械的な流れを確実にしてから、課体と神煞に入る。起課を飛ばして断語だけ読んでも、書中の例を自分で再現できない。

《大六壬苗公鬼撮脚》目次

十二月將照顯變化論卷之一,十二天將所主卷之二,旬中神煞卷之三,神物論卷之四:八卦屬十二將物類、五行上下類物。天官加十二辰射覆物類卷之五,八卦將神射覆法卷之六,十干旺相死休囚法卷之七:五行占物之所主、課名用神物之所主、發用休旺、十干五行旺相死囚休、十干所屬物類、二十八宿周天度位。李九萬六壬百章歌卷之八。

《大六壬苗公鬼撮脚》全書の篇目は次の通りである。巻一《十二月将照顕変化論》は、子・丑・寅・卯など十二地支の月将が異なる位置に加臨したときに現れる人・事・物の象の変化を説く。巻二《十二天将所主》は、「貴人」「螣蛇」「朱雀」「六合」「勾陳」「青竜」「天空」「白虎」「太常」「玄武」「太陰」「天后」の十二天将がそれぞれ主管する事類を説く。巻三《旬中神煞》は、六十甲子の各旬が帯びる神煞を説く。巻四《神物論》は「八卦属十二将物類」と「五行上下類物」の二篇に分かれ、射覆の際に卦象・五行から隠された物をいかに推断するかを説く。巻五《天官加十二辰射覆物類》、巻六《八卦将神射覆法》、巻七《十干旺相死休囚法》は「五行占物之所主」「課名用神物之所主」「発用休旺」「十干五行旺相死囚休」「十干所属物類」「二十八宿周天度位」の六篇に分かれる。巻八は李九万撰の《六壬百章歌》である。

十二宮神六壬所屬之圖鬼撮腳卷之九,六壬穿楊百章歌卷之九,通天鬼翼賦卷之十,六壬玉成歌註解卷之十一,鬼撮腳總括《玉田歌》卷之十二:婚姻、疾病、出行、行人、謁人察善惡、論訟、田六種、晴雨、科舉、干祿、日辰人宅、奴婢。五行旺相胎孕休囚論卷之十三,壬機秘要法語,五要權衡篇卷之十四:占盜遁蹤由、名殊義同、大六壬畢法略說、司天苗達過將法。

巻九は《十二宮神六壬所属之図》で《鬼撮脚》の系統に属し、同じ巻九に《六壬穿楊百章歌》も並ぶ。巻十は《通天鬼翼賦》。巻十一は《六壬玉成歌注解》。巻十二は《鬼撮脚》による《玉田歌》の総括で、事類別に、婚姻、疾病、出行、行人、人に謁見して相手の善悪を察する、訴訟、田地耕種の六種、天気の晴雨、科挙試験、官禄俸禄を求めること、日辰と人宅の関係、奴婢に分かれる。巻十三は《五行旺相胎孕休囚論》で、別に《壬機秘要法語》を附す。巻十四《五要権衡篇》は、盗賊が逃げ隠れた蹤跡の由来を占う篇、名称は異なるが意義の同じ術語の弁析、《大六壬畢法》の簡略な解説、司天官苗達が伝えた過将の法に分かれる。

《管輅神書》卷之十五:論終身、論空亡、論空亡作鬼、論破神、論刑沖害、論丁神、干支總論、論爭訟、論富貴、論課名。《六壬心鏡經》卷之十六:占天晴否、占天雨否、占水漲退否、占人宅、宅中有無鬼神、占修造歲內所忌、推月龍、推黃道吉凶方、推黑道吉凶方、犯黑道所生災、禳犯黑道、占求婚成否、訪人見否、占主人善惡。

巻十五は《管輅神書》を収め、十目に分かれる。終身の運命を論ずる、空亡を論ずる、空亡が鬼爻と化することを論ずる、破神を論ずる、刑冲害を論ずる、丁神を論ずる、干支総論、争訟を論ずる、富貴を論ずる、課体の名目を論ずる。巻十六は《六壬心鏡経》を収め、天が晴れるか否かを占う、雨が降るか否かを占う、江河水が漲るか退くかを占う、人の住宅を占う、宅中に鬼神があるか否かを占う、動土・興造が本年の内に忌むべきことを占う、月竜を推算する、黄道の吉方・凶方を推す、黒道の吉方・凶方を推す、黒道を犯して招く災禍、黒道への犯を禳解する法、求婚が成るか否かを占う、人を訪ねて会えるかを占う、訪ねた主人の善悪を占う。

見貴求望、人情虛實、占遷官、定文武、占赴舉、占求婚成否、擇婦以立方、占女邪正、占女美醜、婦人入門吉凶、占何時來、占產育、占懷孕生時、產婦所向方、占種田、占養蠶、占奴婢、占六畜病、求失畜、占商賈、宜往何方求財覓利、賣物售否、詞訟占、囚繫出獄否罪輕重、占欲避罪可否、占追證、占如知犯罪吉否、占雪訟冤枉、占被人申奏吉否、占漏稅事、占詞訟散後如何。

《六壬心鏡経》は以下、さらに諸目に分かれる。貴人に謁見して願いを求める、人情の虚実を判断する、官職の昇進を占う、任官が文職か武職かを判定する、赴挙受験を占う、求婚が成るか否かを占う、方位に依って妻室を選ぶ、女子の品行の邪正を占う、女子の容貌の美醜を占う、婦人が嫁いだ後の吉凶を占う、人がいつ来るかを占う、生産養育を占う、懐妊後の臨盆の時を占う、産婦がどの方に向かうべきかを占う、田を耕すことを占う、養蚕を占う、奴婢を占う、六畜の疾病を占う、逃げ失せた牲畜を探す、商売を占う、どの方角へ行って財利を求めるべきかを占う、貨物が売れるか否かを占う、詞訟官司を占う、囚われた者が出獄できるかと罪の軽重を占う、罪を避けようとすることが可か否かを占う、追捕対証を占う、万一犯罪が露見した場合の吉凶を占う、冤枉を申し雪ぐ訴訟を占う、人に上奏・参劾された場合の吉凶を占う、租税の逃漏の事を占う、官司が結了した後の情況を占う。

卷十七,增附釋三才應事:占病生死、病形狀、醫藥、看何鬼為殃、辨瘥期、占盜賊、疑何人行盜、占同居人竊否、占行人、占存亡遠近、占漁獵、占怪異驚人、博戲、占近出何時歸、占在事被差使、占逃亡、占沈時、占假借。

巻十七は後に増補して附入されたもので、「釈三才応事」と題し、天・地・人の三才の理をもって各種の応験を解釈する。病気の生死を占う、病の形状症候を占う、医薬を占う、いかなる鬼祟が殃をなすかを察する、病の癒える日期を弁ずる、盗賊を占う、いかなる人が窃盗したかを推疑する、同居の人が窃むか否かを占う、外に出て行った人を占う、その人の存亡と路の遠近を占う、漁猟を占う、怪異の事が人を驚かすのを占う、博戯を占う、近くへ出た者がいつ帰るかを占う、在職者が差遣出使されるのを占う、逃亡を占う、沈溺の時を占う、假借を占う。

《大六壬苗公鬼撮脚》巻之一 十二月将照顕変化論

神后屬子,其數九,味咸,女、虛、危三宿三位。子加日上,乘天后,為小女;子加小吉,加土,為老婦;子乘六合,為匪類。五子加日辰為公姑,子加酉為孀婦,子加辰作虎為軍婦,子加卯作常為娼妓。亥加子為孩童,子加亥作天空為幼女,加巳日上為嫁婦,子加辰女患,亦為水沉。

十二月将の第一位を「神后」といい、地支の子に配し、その数は九、その味は鹹で、二十八宿では女・虚・危の三宿の位を占める。子が日干の上に加臨し、さらに「天后」を乗ずれば、主とするのは少女。子が「小吉」(未)の上に加臨し、あるいは辰・戌・丑・未の土辰の上に加臨すれば、主とするのは老婦。子が「六合」を乗ずれば不良の輩を主とする。甲子・丙子・戊子・庚子・壬子の五つの子日に、子が日干・日支の上に加臨すれば、姑舅の類の尊長を主とする。子が酉に加臨すれば寡婦を主とする。子が辰に加臨して「白虎」を乗ずれば従軍の婦を主とする。子が卯に加臨して「太常」を乗ずれば娼妓を主とする。亥が子に加臨すれば孩童を主とする。子が亥に加臨して「天空」を乗ずれば幼女を主とする。子が巳日の上に加臨すれば既に嫁いだ婦を主とする。子が辰に加臨すれば女子の病を主とし、溺水とも断じ得る。

子作勾陳為駝背。子加日辰上房,虎臨年哭神。子加辰戌土甕,臨日辰為瓶盂。子加元武亥上為糖,子加生氣為燕子,作虎克日血病,子加巳悲聲,空亡中為遺失。寅未加子鬼神,子加巳午,冬至後為雪,丙子日辰上河祟,子作六合加日辰為布帛。子加酉為陰天,子日作元武大雨。“武”原本作“龍”。

子が「勾陳」を乗ずれば、せむしの人を主とする。子が日干・日支の上に加臨すれば、その物は房屋。「白虎」を乗じて行年の上に臨めば、訃報を告げる哭神となる。子が辰・戌に加臨すれば、その物は陶土の瓮。日・辰の上に臨めば、その物は瓶盂。子が「玄武」を乗じて亥の上に加われば、その物は糖。子が「生気」を乗ずれば、その物は燕。子が「白虎」を乗じて日干を克すれば血証を主とする。子が巳に加臨すれば悲哭の声ありを主とする。子が空亡の中に落ちれば遺失の事を主とする。寅・未が子に加臨すれば鬼神の事を主とする。子が巳・午に加臨し、冬至以後に占えば降雪を主とする。丙子日の日・辰の上に子を見れば河神の祟りを主とする。子が「六合」を乗じて日・辰に加われば、その物は布帛。子が酉に加臨すれば陰天を主とする。子日に「玄武」を乗ずれば大雨を主とする。按:ここの「武」の字は、もと「竜」の字と作る。

大吉為丑,其數八,味甘,斗、牛二宿在位。丑作天空為矮子,丑加卯酉上為缺嘴,日辰上為長者,丑日為農,丑加歲為宰執人。丑加亥為橋,寅加丑亦是橋;庚辛日為墓,卯日為轎;卯日丑加卯為車。丑加戊己日為土地,六丑日為牛,丑加未為不完物。

十二月将の第二位を「大吉」といい、地支の丑に配し、その数は八、その味は甘で、二十八宿では斗・牛の二宿の位を占める。丑が「天空」を乗ずれば矮い人を主とする。丑が卯・酉の上に加臨すれば缺唇の人を主とする。丑が日・辰の上に加われば年長者を主とする。丑日に逢えば農を営む人を主とする。丑が太歳に加臨すれば政務を執る大臣を主とする。丑が亥に加臨すればその物は橋、寅が丑に加臨しても同じく橋である。庚日・辛日にはその地は墳墓、卯日にはその物は轎子、卯日に逢って丑がまた卯に加臨すれば車輛となる。丑が戊日・己日に加臨すれば土地の神を主とする。およそ丑日に遇えばその物は牛である。丑が未に加臨すれば残欠不全の物を主とする。

丑加子為鱉,空亡日辰上為田野。丑加六合為家。“家”字金氏旁註“枷”字。丑加巳為土坑,丑加太常為甜物,丑加卯酉日為店,丑加亥為腸洩,丑加申為傳舍。合加丑為僧道院室,丑加朱雀作舉薦,丑作貴人為相招。丑加卯春夏雨雷,又為雨後雪;卯加丑先雷後雨。

丑が子に加臨すれば、その物は鼈。空亡に落ちて日・辰の上にあれば、その地は田野。丑が「六合」を加えれば家宅を主とする。按:「家」の字に、金正音は傍らに「枷」の一字を注した。丑が巳に加臨すればその地は土坑。丑が「太常」を加えればその物は甜食。丑が卯日・酉日に加臨すればその地は店鋪。丑が亥に加臨すれば腹瀉を主とする。丑が申に加臨すればその地は人に歇宿を供する驛舎。「六合」が丑に加臨すればその地は僧寺道観の房舎。丑が「朱雀」を加えれば人の挙薦あるを主とする。丑が「貴人」を乗ずれば人の邀請を受けるを主とする。丑が卯に加臨すれば春夏の時は雷雨を主とし、雨後に雪の落ちるとも断じ得る。卯が丑に加臨すれば、まず雷が鳴りて後に雨が降る。

功曹屬寅,其數七,味酸,箕、尾二宿在位。寅作六合、青龍為秀才,作元加巳為煉丹道人,戊己日為公吏,勾陳作寅同上。寅加巳午患人,寅作虎為瘋子,寅作朱雀為文書,寅加午為屋柱,寅加辰戌為林巒。寅作空為棒杖,寅加六合為從人,寅加巳亥為迷路,寅加丑戌為舊籍。寅加巳為大風,申子辰日主遠行。

十二月将の第三位を「功曹」といい、地支の寅に配し、その数は七、その味は酸で、二十八宿では箕・尾の二宿の位を占める。寅が「六合」あるいは「青竜」を乗ずれば秀才を主とする。寅が「玄武」を乗じて巳に加臨すれば丹を煉る道士を主とする。戊日・己日には衙門の吏員を主とし、寅が「勾陳」を乗じても右と同様に断ず。寅が巳・午に加臨すれば病人を主とする。寅が「白虎」を乗ずれば瘋癲の人を主とする。寅が「朱雀」を乗ずればその物は文書。寅が午に加臨すればその物は屋柱。寅が辰・戌に加臨すればその地は山林。寅が「天空」を乗ずればその物は棍棒。寅が「六合」を加えれば随従の人を主とする。寅が巳・亥に加臨すれば迷路を主とする。寅が丑・戌に加臨すればその物は旧書冊。寅が巳に加臨すれば大風の吹くを主とする。申日・子日・辰日には遠くへ出ることを主とする。

太沖屬卯,其數六,味酸,氐、房、心三宿在位。卯加甲乙為兄弟、朋友,未加卯亦為兄弟,卯加申為藝術,又作虎為匠人。卯作六合加日辰為羅網,卯加亥為舡。金氏旁註曰“梢子”。卯加丑未日辰為竹籬。卯作天空或空亡為目患人,加日辰上為門戶,卯作天后加子上為水車。卯加午為病目,卯作龍為竹棒,卯作天后加子,春主疫病,日辰上主私約。卯乘壬癸日為船筏。

十二月将の第四位を「太衝」といい、地支の卯に配し、その数は六、その味は酸で、二十八宿では氐・房・心の三宿の位を占める。卯が甲日・乙日に加臨すれば兄弟・朋友を主とする。未が卯に加臨しても兄弟を主とする。卯が申に加臨すれば技藝ある人を主とし、さらに「白虎」を乗ずれば工匠となる。卯が「六合」を乗じて日・辰に加われば、その物は羅網。卯が亥に加臨すればその物は船。金正音が傍らに注していう、「艄公」なりと。卯が丑日・未日の日・辰の上に加臨すれば、その物は竹籬。卯が「天空」を乗じあるいは空亡に落ちれば眼病に患う人を主とする。日・辰の上に加わればその物は門戸。卯が「天后」を乗じて子の上に加わればその物は水車。卯が午に加臨すれば眼疾を主とする。卯が「青竜」を乗ずればその物は竹棒。卯が「天后」を乗じて子に加臨し、春にあっては時疫を主とし、日・辰の上にあれば私に相約することを主とする。卯が壬日・癸日に乗ずれば、その物は船筏。

天罡屬辰,其數五,味甘,角、亢二宿在位。辰加月建為宰公監司,辰加巳午為老人,用上剋日辰主殺人。辰加子作元武為強盜,作虎屠殺人,作天空加丑上為山坡。辰加日辰上並子午上為阻截,辰加亥主哭,加日辰上主火驚,辰作初末傳主多慮。辰加壬癸主官非,辰加月建上為城門,辰加卯為文繡為怪手。金氏注云:手有龍文。龍加戌為怪足,足有龍文。

十二月将の第五位を「天罡」といい、地支の辰に配し、その数は五、その味は甘で、二十八宿では角・亢の二宿の位を占める。辰が月建に加臨すれば宰輔級の監察長官を主とする。辰が巳・午に加臨すれば老人を主とする。発用の神が上に在って日干・日支を克伐すれば殺人の事あるを主とする。辰が子に加臨して「玄武」を乗ずれば強盗を主とする。「白虎」を乗ずれば宰殺する人を主とする。「天空」を乗じて丑の上に加わればその地は山坡。辰が日・辰の上および子・午の上に加われば道路の阻まれ截断さるるを主とする。辰が亥に加臨すれば哭泣を主とする。日・辰の上に加われば火災・驚恐を主とする。辰が初伝または末伝と作れば人の思慮が重畳するを主とする。辰が壬日・癸日に加臨すれば官司是非を主とする。辰が月建の上に加臨すればその地は城門。辰が卯に加臨すれば花紋ある織繍を主とし、怪手をも主とする。金正音が注していう、手上に竜形の纹路の生えたるなりと。「青竜」が戌に加臨すれば怪足を主とし、脚上に竜形の纹路の生えたるなり。

太乙屬巳,其數四,味苦,翼、軫二宿在位。巳加子作太陰為娼婦,巳加辰戌上為囚禁人。朱丹書原本此下有空白二頁,蓋康雪村秘本已有闕文,後餘得之視有闕,迨至康熙乙巳仲秋幸得山左沈蓮溪先生秘書,遂補之於此,用藍筆記入。白沙顧商文補闕。黃晴崖照式鈔記。施錦堂亦從式記之。

十二月将の第六位を「太乙」といい、地支の巳に配し、その数は四、その味は苦で、二十八宿では翼・軫の二宿の位を占める。巳が子に加臨して「太陰」を乗ずれば娼婦を主とする。巳が辰・戌の上に加臨すれば囚禁せられたる人を主とする。以下は補抄者の題記である。朱筆をもって謄録した原本は、ここより以下二頁を空けてあり、おそらく康雪村の蔵せる秘本はすでに缺文であったが、後にわたしがこの本を得て缺あるを見出した。康熙乙巳年(一六六五)仲秋に至り、幸いに山東の沈蓮渓先生の秘蔵の書を得、ここに缺文を補して藍筆をもって記入した。白沙人顧商文が缺を補う。黄晴崖が原様に依りて抄録す。施錦堂も原様に依りて記録す。

旺剋日為蛇,巳加辰巳為窯。巳加日,屋,罵詈。巳乘虎加日辰主外服。巳加甲申為道士,為金。巳加子為鍋。巳加酉主徒配。巳乘蛇加辰主雙胎。月厭加巳為夢蛇。巳加未主灶傍有井。巳加午主旺房。巳乘太陰口瘡。

巳が旺を当たりて日干を克すれば、その物は蛇。巳が辰・巳に加臨すればその地は窯。巳が日干に加臨すればその物は房屋、また人の辱罵を被るをも主とする。巳が「白虎」を乗じて日・辰に加われば外姓親属のための服喪を主とする。巳が甲申に加臨すれば道士を主とし、その物は金。巳が子に加臨すればその物は鍋。巳が酉に加臨すれば流放服役に判せらるるを主とする。巳が「螣蛇」を乗じて辰に加われば双生児を懐くを主とする。「月厭」が巳に加臨すれば蛇を夢見るを主とする。巳が未に加臨すれば竈の傍に井ありを主とする。巳が午に加臨すれば房屋の興旺を主とする。巳が「太陰」を乗ずれば口瘡の生ずるを主とする。

勝光屬午,其數九,味苦,柳、星、張三宿在位。午作太陽為妾,午加酉為婢,午加辰老婦,午加日、辰、行年上為屋。午加申、酉、庚、辛日上笄妻,午加辰戌為半路,午乘六合加太常衣服。午加亥卯未為豆,午加寅卯主宅,庚辛加午癆病,午乘蛇加日辰,兒童發驚。午加卯酉交占股病,午加魁罡主信至,作蛇雀丙丁日交冬逢燒衣。

十二月将の第七位を「勝光」といい、地支の午に配し、その数は九、その味は苦で、二十八宿では柳・星・張の三宿の位を占める。午が「太陽」を乗ずれば小妾を主とする。午が酉に加臨すれば婢女を主とする。午が辰に加臨すれば老婦を主とする。午が日干・日支・行年の上に加わればその物は房屋。午が申・酉および庚日・辛日の上に加臨すれば及笄の年に至った妻室を主とする。午が辰・戌に加臨すればその地は半路。午が「六合」を乗じて「太常」を加えればその物は衣服。午が亥・卯・未に加臨すればその物は豆。午が寅・卯に加臨すれば宅舎を主とする。庚日・辛日に午が来て加臨すれば癆病を主とする。午が「螣蛇」を乗じて日・辰に加われば小児の驚くを主とする。午が卯・酉交会の際に加臨して来て占えば大腿の疾を主とする。午が「河魁」(戌)・「天罡」(辰)に加臨すれば音信の到来を主とする。午が「螣蛇」「朱雀」を乗じ、丙日・丁日に冬令に交わる時は、衣物の焼かれるに遇うを主とする。

小吉屬未,其數八,味甘,井、鬼二宿在位。未加亥為繼父,未加酉為繼母,今日陽比是兄,陰比是弟。未加亥、丙、丁日占為酌人,未加寅為婿,亦為招椅,未加酉丑為老人,作常合加日辰是樂器,未加子午上為醬。未加日為麻,未巳相加為風生。未加辰為園,未加卯為林,未貴加日辰,廟神,乘生氣加日辰主信。亥日為井祟,乘天后日辰上公婆。未乘龍為佛,未乘六合為僧。乘天空加辰吉屬墓,如日辰作空亡為廟墓。

十二月将の第八位を「小吉」といい、地支の未に配し、その数は八、その味は甘で、二十八宿では井・鬼の二宿の位を占める。未が亥に加臨すれば継父を主とする。未が酉に加臨すれば継母を主とする。当日の日干について言えば、日干と同類にして陰陽相同じきは兄、陰陽相異なるは弟である。未が亥に加臨し、あるいは丙日・丁日に占い得れば、酒を斟んで客に応待する人を主とする。未が寅に加臨すれば女婿を主とし、また客を待する座椅をも主とする。未が酉・丑に加臨すれば老人を主とする。未が「太常」「六合」を乗じて日・辰に加わればその物は楽器。未が子・午の上に加わればその物は醤。未が日干に加臨すればその物は麻。未が巳と相加えば風の起こるを主とする。未が辰に加臨すればその地は園圃。未が卯に加臨すればその地は樹林。未が「貴人」を乗じて日・辰に加われば廟中の神霊を主とする。未が「生気」を乗じて日・辰に加われば音信の到来あるを主とする。亥日には水井の祟りを主とする。未が「天后」を乗じて日・辰の上にあれば公婆を主とする。未が「青竜」を乗ずれば仏を主とする。未が「六合」を乗ずれば僧人を主とする。未が「天空」を乗じて辰に加われば、その吉処は墓地に属す。もし日・辰がまた空亡に落ちなば、庙宇墳墓となる。

傳送屬申,數七,味辛,觜、參二宿在位。申作虎,獵人;六癸日壬為遷移、刀斧;申加四仲為客人;申加戌亥仇人。申加巳午、加日,午用,主孤兒;作太陽加日、辰、魁、罡為軍人。申加卯為僧,乘龍合加日辰上為藥,申乘虎為刀斧,申加亥剋日水厄,加卯為改門。申加日辰主憂,乘元武加亥子主失脫,乘太陰加日辰為艮寅,申加辰戌為磨石。申加午戌巳為大麥。

十二月将の第九位を「伝送」といい、地支の申に配し、その数は七、その味は辛で、二十八宿では觜・参の二宿の位を占める。申が「白虎」を乗ずれば猟人を主とする。癸酉・癸未・癸巳・癸卯・癸丑・癸亥の六つの癸日に壬を見れば遷移を主とし、その物は刀斧。申が子・午・卯・酉の四仲の位に加臨すれば客人を主とする。申が戌・亥に加臨すれば仇人を主とする。申が巳・午に加臨しあるいは日干に加臨して、午をもって発用せば孤児を主とする。申が「太陽」を乗じて日干・日支および「河魁」(戌)・「天罡」(辰)の上に加われば軍人を主とする。申が卯に加臨すれば僧人を主とする。申が「青竜」「六合」を乗じて日・辰の上に加わればその物は薬。申が「白虎」を乗ずればその物は刀斧。申が亥に加臨して日干を克せば水中の厄を主とする。申が卯に加臨すれば門戸を改換することを主とする。申が日・辰に加われば憂愁を主とする。申が「玄武」を乗じて亥・子に加臨すれば失窃・走失を主とする。申が「太陰」を乗じて日・辰に加われば、その方位は艮・寅すなわち東北に在り。申が辰・戌に加臨すればその物は磨石。申が午・戌・巳に加臨すればその物は大麦。

從魁屬酉,其數六,味辛,胃、昴、畢三宿在位。酉作六合為奴婢,酉加青龍為侍妾,酉作天后為姑舅母,酉作天空為小婢。酉加子丑為老婢,酉作太陰加日辰上為妻妾,為財帛;酉作太常加卯未為樂妓。酉加巳為海,加子為江,酉加寅卯乘勾為小麥,酉加白虎甲乙日為服至。

十二月将の第十位を「従魁」といい、地支の酉に配し、その数は六、その味は辛で、二十八宿では胃・昴・畢の三宿の位を占める。酉が「六合」を乗ずれば奴婢を主とする。酉が「青竜」を加えれば侍妾を主とする。酉が「天后」を乗ずれば姑母・舅母の類の長輩婦人を主とする。酉が「天空」を乗ずれば年幼の婢女を主とする。酉が子・丑に加臨すれば年老の婢女を主とする。酉が「太陰」を乗じて日・辰の上に加われば妻妾を主とし、また銭財をも主とする。酉が「太常」を乗じて卯・未に加臨すれば歌舞楽妓を主とする。酉が巳に加臨すればその地は海。子に加臨すればその地は江。酉が寅・卯に加臨して「勾陳」を乗ずればその物は小麦。酉が「白虎」を加え、甲日・乙日には喪服の門に臨むを主とする。

酉作蛇加卯酉主鴉鳴,酉加天空無後,酉加年刑命,刀傷,酉加蛇雀主目疾人。酉作合亦主斜目人,酉加丙丁日辰上主赤眼,酉加子為水邊,酉作雀主喧聒。酉加寅卯克甲乙日辰主爭鬥,酉加子並壬癸日辰上為霜雪,酉加戌主霜,巳午加酉主雪。

酉が「螣蛇」を乗じて卯・酉に加臨すれば烏鴉の啼くを聞くを主とする。酉が「天空」を加えれば後嗣なきを主とする。酉が行年に加わりて本命を刑克せば刀傷あるを主とする。酉が「螣蛇」「朱雀」を加えれば眼疾ある人を主とする。酉が「六合」を乗じても斜眼の人を主とする。酉が丙日・丁日の日・辰の上に加われば紅眼病を主とする。酉が子に加臨すればその地は水辺。酉が「朱雀」を乗ずれば喧鬧嘈雑を主とする。酉が寅・卯に加臨して甲日・乙日の日・辰を克伐せば争闘を主とする。酉が子に加臨し、あるいは壬日・癸日の日・辰の上にあれば霜雪を主とする。酉が戌に加臨すれば降霜を主とする。巳・午が酉に加臨すれば降雪を主とする。

河魁屬戌,其數五,味甘,奎、婁二宿在位。戌作天空主奴僕。金氏注“天空”旁曰“元武”,注“奴婢”旁曰“健奴”。戌作朱雀為印綬,戌作六合加日辰上為人聚、眾人會,戌作朱雀加日辰主官長。戌加天空子午上為外舅公,戌加申為軍士,戌加月建主監司,戌加太歲主都轄。戌作太常勾陳作辰原本“加支”主官長。

十二月将の第十一位を「河魁」といい、地支の戌に配し、その数は五、その味は甘で、二十八宿では奎・婁の二宿の位を占める。戌が「天空」を乗ずれば奴僕を主とする。按:金正音は「天空」の傍らに「玄武」の二字を注し、「奴婢」の傍らに「健奴」の二字を注した。戌が「朱雀」を乗ずればその物は印綬。戌が「六合」を乗じて日・辰の上に加われば人群の聚集・衆人の会合を主とする。戌が「朱雀」を乗じて日・辰に加われば官長を主とする。戌が「天空」を加えて子・午の上にあれば岳父の類の外親長輩を主とする。戌が申に加臨すれば軍士を主とする。戌が月建に加臨すれば監察長官を主とする。戌が太歳に加臨すれば一方を統轄する大員を主とする。戌が「太常」を乗じ、あるいは「勾陳」が辰を乗ずれば(原本は「加支」と作る)、いずれも官長を主とする。

戌加寅在甲日主墳墓損壞。金氏勾畫,在甲以下八字注“牆損”二字。戌作白虎克日辰主惡積,戌加四季加日辰上主牆壁,戌加元武、天空為貪丐人,戌加日辰上主舊物。戌加元武為坑,戌加亥為小廝,戌加年命主足病,戌加白虎克日辰為盜賊。戌加壬癸日主牆倒。

戌が寅に加臨し、甲日には墳墓の損壊を主とする。按:金正音ここに勾画し、「甲」の字以下の八字の傍に「墻損」の二字を注した。戌が「白虎」を乗じて日・辰を克せば悪事の積みて禍と成るを主とする。戌が辰・戌・丑・未の四季の辰に加臨しまた日・辰の上に加われば、その物は墻壁。戌が「玄武」「天空」を加えれば貪婪の乞丐を主とする。戌が日・辰の上に加わればその物は旧物。戌が「玄武」を加えればその地は土坑。戌が亥に加臨すれば年少の僕役を主とする。戌が行年本命に加われば足疾を主とする。戌が「白虎」を加えて日・辰を克せば盗賊を主とする。戌が壬日・癸日に加臨すれば墻垣の倒塌を主とする。

登明屬亥,其數四,味咸,室、壁二宿在位。亥加四季為幼子。原本作“仲”。亥乘天空加卯酉為孩童,亥加酉為醉人。亥乘朱雀為遺棄小兒,作合加六辰及壬癸日,辰為獄人,亥加辰主屠人。亥乘勾陳為魚蝦,又為氣;亥加寅午戌日用之主傷殺人;亥作青龍為樓臺,一云為僕;亥作六合為閣;亥加巳為壞頭面人;亥加戌為廁;亥加日辰為柱。

十二月将の最後の位を「登明」といい、地支の亥に配し、その数は四、その味は鹹で、二十八宿では室・壁の二宿の位を占める。亥が辰・戌・丑・未の四季の辰に加臨すれば幼子を主とする。按:「季」の字は原本「仲」と作る。亥が「天空」を乗じて卯・酉に加臨すれば孩童を主とする。亥が酉に加臨すれば醉漢を主とする。亥が「朱雀」を乗ずれば人に遺棄せられたる小児を主とする。亥が「六合」を乗じて六つの辰日および壬日・癸日に加臨すれば、辰位は牢獄中の人を主とする。亥が辰に加臨すれば屠戸を主とする。亥が「勾陳」を乗ずればその物は魚蝦、また気をも主とする。亥が寅日・午日・戌日に加臨して発用せば人を傷つけ殺すを主とする。亥が「青竜」を乗ずればその地は楼台、一説に僕人を主とする。亥が「六合」を乗ずればその地は楼閣。亥が巳に加臨すれば頭面損傷の人を主とする。亥が戌に加臨すればその地は厠所。亥が日・辰に加わればその物は柱子。

占用上主醉散,亦主力盡。亥乘空加太歲主高人,一為天上吏。亥作太常殺加日辰為穀粟。亥加巳日占行人來。亥加子為麥。亥作太常為洩瀉。亥加歲刑刑本作行年主病。巳酉丑日亥為用主失物,雀臨亥為監引,亥加壬癸子上主不明。連三傳主重疊。又云:聯茹旺主重疊。

占課の時、亥もし発用の上に在れば、酒醉の後に衆人の散ずるを主とし、また気力の用盡することをも主とする。亥が「天空」を乗じて太歳に加臨すれば地位の高き人を主とし、一説に天上の官吏という。亥が「太常」を乗じ殺を帯びて日・辰に加わればその物は穀米。亥が巳日に加臨すれば、行人を占えば人の来たるを主とする。亥が子に加臨すればその物は麦。亥が「太常」を乗ずれば腹瀉を主とする。亥が太歳の刑に加臨すれば(「刑」の字は原本「行年」と作る)生病を主とする。巳日・酉日・丑日に亥が発用と作れば財物の丢失を主とする。「朱雀」が亥に臨めば監押牽引を受けるを主とする。亥が壬日・癸日の子位の上に加われば事情の曖昧不明を主とする。亥もし初・中・末の三伝の中に貫連せば事情の重畳して来るを主とする。又一説、三伝が「連茹」のごとく相連なりて当旺せば、また事情の重畳を主とする。

苗公鬼撮腳十二月將所主卷之一終。附李道生曰:“是書從太易所錄鬼撮腳,只三卷,其上卷即此一卷也。其中局即此四卷前半也。其下卷即此四卷後中並玉成七卷也。若異處即用硃筆對過。今抄多從對本,絲毫無錯。李九萬百章歌以下,直至下本六壬心鏡止,俱隱所無,學者宜敬寶。”乾隆丙子十月望日,黃晴崖照原本硃批。乾隆甲午正月初四,施錦堂照式硃批。

《苗公鬼撮脚》巻一「十二月将所主」はここに終わる。附録、李道生の言。「この書は《太易》より抄録し出た《鬼撮脚》で、原本は三巻のみ。その上巻はすなわち今のこの巻、その中局はすなわち今の第四巻の前半、その下巻はすなわち今の第四巻の後半と中間の部分に、《玉成》第七巻を加えたものである。およそ異文ある処は、みな朱筆をもって一一対校し尽くした。今のこの抄本は多く対校本に依り、毫も差錯なし。《李九万百章歌》以下、下冊《六壬心鏡》に至るまで、みな隠秘にして伝えず、外間に有らざるものである。学者はまさに敬重して珍蔵すべし。」乾隆丙子年(一七五六)十月十五日、黄晴崖が原本に依りて朱筆をもって批注す。乾隆甲午年(一七七四)正月初四、施錦堂が原様に依りて朱筆をもって批注す。

苗公鬼撮脚巻之二 十二天将所主

貴人者,黃帝之神,家在己丑,旺於四季,其將主貴人、官祿、慶賀、詔命等事,珍寶財物、君子遷官、小人官訟事。加寅貴人怒,加卯為求退官,加辰見官方,加巳為賞設,加午為遷官。加未為廟神,加申為佛像,加酉為關隔,加戌為貴怒訟,加亥為官供具。加子為婦人病,加丑貴人吉慶。

「貴人」は黄帝の神で、本家は己丑にあり、辰・戌・丑・未の四季月に当旺する。この天将は貴人・官職俸禄・慶賀・朝廷の詔命の類の事を主管し、また珍宝財物をも主とする。君子が占い得れば官職の昇遷を主とし、小人が占い得れば官府の訴訟を主とする。「貴人」が寅に加臨すれば貴人の動怒を主とする。卯に加臨すれば辞官退職を謀るを主とする。辰に加臨すれば官府に見ゆるを要するを主とする。巳に加臨すれば賞賜を受け酒宴を設けるを主とする。午に加臨すれば官職の昇遷を主とする。未に加臨すれば廟中の神霊を主とする。申に加臨すれば仏像を主とする。酉に加臨すれば関卡の阻隔を主とする。戌に加臨すれば貴人の悩怒して争訟を起こすを主とする。亥に加臨すれば官府の供張器用を主とする。子に加臨すれば婦人の患病を主とする。丑に加臨すれば貴人の吉慶を齎すを主とする。

螣蛇者,熒惑之精,家在丁巳,旺在孟夏,其將主驚恐、怪異、夢寐等事,君子憂官,小人爭鬥。加寅為文字,加卯為車馬怪,加辰為火光怪,加巳為難產,加午為血光怪。加未為酒食物,加申為道路怪,加酉為釜鳴怪,加戌為墳墓怪,加亥為事爭訟。加子為陰私事,加丑為宅中怪。

「螣蛇」は火星熒惑の精気で、本家は丁巳にあり、孟夏四月に当旺する。この天将は驚嚇恐懼・妖異怪事・夢境の類の事を主管する。君子が占い得れば官職のための憂慮を主とし、小人が占い得れば争闘を主とする。寅に加臨すれば文字の事を主とする。卯に加臨すれば車馬上の怪異を主とする。辰に加臨すれば火光の怪異を主とする。巳に加臨すれば難産を主とする。午に加臨すれば血光を見るの怪異を主とする。未に加臨すれば酒食の物を主とする。申に加臨すれば道路上の怪異を主とする。酉に加臨すれば鍋釜の自ら鳴るの怪異を主とする。戌に加臨すれば墳墓の怪異を主とする。亥に加臨すれば争訟の興るを主とする。子に加臨すれば陰私の事を主とする。丑に加臨すれば宅中の怪異を主とする。

朱雀者,南方驃騎尉,家在丙午,旺仲夏。其將主文書、遠信、刑戮、口舌等事。君子憂文書,小人爭財利。加寅為音信,加卯為口舌,加辰為獄訟仇冤,加巳為妻子,加午為爭鬥。加未為婚姻不和,加申為遠信,加酉為奴婢鬥訟,加戌為武官爭鬥,加亥為爭小口。加子為奸私訟,加丑為老人口舌。

「朱雀」は南方の驃騎尉で、本家は丙午にあり、仲夏五月に当旺する。この天将は文書・遠方よりの来信・刑罰殺戮・口舌是非の類の事を主管する。君子が占い得れば文書のために愁え、小人が占い得れば財利を争奪する。寅に加臨すれば音信を主とする。卯に加臨すれば口舌を主とする。辰に加臨すれば牢獄訴訟と仇怨寃屈を主とする。巳に加臨すれば妻子児女を主とする。午に加臨すれば争闘を主とする。未に加臨すれば婚姻の不和を主とする。申に加臨すれば遠方の書信を主とする。酉に加臨すれば奴婢の毆闘争訟を主とする。戌に加臨すれば武官の争闘を主とする。亥に加臨すれば小児のために争執するを主とする。子に加臨すれば奸情私通の官司を主とする。丑に加臨すれば老人の口舌を主とする。

六合者,天乙光祿卿相,家在乙卯,旺仲春,其將主婚姻、和合、丈夫、隱逸等事,君子遷官進財,小人聚會事。加寅為文書信喜,加卯為法術書,加辰為事不成,加巳為陰人和合,又爐冶。加午為喜事,加未為婚姻和合喜,又為婚姻私氣,加申為詞訟爭,加酉為男子喜。加戌為婦人逃走,加亥為陰人私亂,加子為陰亂爭鬥,加丑為田宅不安。

「六合」は天乙貴人の手下の光禄卿相で、本家は乙卯にあり、仲春二月に当旺する。この天将は婚姻・和合・丈夫・隠居避世の類の事を主管する。君子が占い得れば官を升り財を進め、小人が占い得れば聚会を主とする。寅に加臨すれば文書書信の喜を主とする。卯に加臨すれば法術の書を主とする。辰に加臨すれば事の成り得ざるを主とする。巳に加臨すれば女子の人と和合するを主とし、また炉竈冶煉をも主とする。午に加臨すれば喜事を主とする。未に加臨すれば婚姻和合の喜を主とし、また婚姻中の私情をも主とする。申に加臨すれば詞訟争執を主とする。酉に加臨すれば男子に喜あるを主とする。戌に加臨すれば婦人の逃走を主とする。亥に加臨すれば女子の私通淫乱を主とする。子に加臨すれば淫乱により争闘の起こるを主とする。丑に加臨すれば田産房宅の安寧を得ざるを主とする。

勾陳者,天乙將軍,家在戊辰,旺四季,其將主兵器、戰陣、刑革、爭鬥、詞訟等事,君子掩捕盜賊,小人爭田產。加寅為爭論、鬥訟,加卯為斗打、爭競,加辰為戰爭事,加巳為出兵事,加午為婦人爭訟,加未為說事,加申為神怒降災,加酉為遠行不通,加戌為牆垣事,加亥為小口病,加子為惡逆縱意,加丑為爭田宅。

「勾陳」は天乙貴人の手下の将軍で、本家は戊辰にあり、辰・戌・丑・未の四季月に当旺する。この天将は兵器・戦陣・刑罰革職・争闘・詞訟の類の事を主管する。君子が占い得れば盗賊を掩捕することを主とし、小人が占い得れば田産を争奪することを主とする。寅に加臨すれば争論と闘訟を主とする。卯に加臨すれば毆闘と競争を主とする。辰に加臨すれば戦争の事を主とする。巳に加臨すれば出兵の事を主とする。午に加臨すれば婦人の争訟を主とする。未に加臨すれば説合調停の事を主とする。申に加臨すれば神霊の発怒して災禍を降すを主とする。酉に加臨すれば遠行の通ぜざるを主とする。戌に加臨すれば墻垣の事を主とする。亥に加臨すれば小児の疾病を主とする。子に加臨すれば凶悪悖逆・放縦任性を主とする。丑に加臨すれば田宅を争奪するを主とする。

青龍者,天乙大丞相,家在甲寅,旺孟春,其將主官祿、財物、婚姻、慶賞等事,君子遷官,小人進財產。加寅為文書喜信,加卯為術士事喜又疑事,加辰為鮮物,加巳為酒食,加午為遷官職。加未為婚姻酒食,加申為失物,加酉為行遭雨,加戌為印信。加亥為道使喜信,又為直使喜,加子為官祿,加丑為田宅。

「青竜」は天乙貴人の手下の大丞相で、本家は甲寅にあり、孟春正月に当旺する。この天将は官職俸禄・財物・婚姻・慶賀賞賜の類の事を主管する。君子が占い得れば官職を昇遷し、小人が占い得れば財産を増添する。寅に加臨すれば文書の喜讯を主とする。卯に加臨すれば術士の事に喜あるを主とし、また疑難の事をも主とする。辰に加臨すれば新鮮の物を主とする。巳に加臨すれば酒食を主とする。午に加臨すれば官職の昇遷を主とする。未に加臨すれば婚姻酒席を主とする。申に加臨すれば物件の丢失を主とする。酉に加臨すれば出行に雨に遇うを主とする。戌に加臨すれば印信を主とする。亥に加臨すれば道路上の使者の喜信を齎すを主とし、また値使に喜あるをも主とする。子に加臨すれば官職俸禄を主とする。丑に加臨すれば田産房宅を主とする。

天空者,土神凶將,家在戊戌,旺於四季,其將主虛驚、欺詐、不實、奴婢、逃亡等事,君子讒誑,小人欺詐。加寅為誑亂,又主家中文書事,加卯為妄言,又為妻妾妄言不實,加辰為孝女。加巳為官大勢,又火爐,加午為馬死,加未媒人虛詐,加申為僧妄言。加子奴婢不實,加丑妄言、田宅、利害。

「天空」は土に属する凶将で、本家は戊戌にあり、辰・戌・丑・未の四季月に当旺する。この天将は虚驚一场・欺騙詐偽・言語不実・奴婢・逃亡の類の事を主管する。君子が占い得れば人に讒言・誑騙せられるを主とし、小人が占い得れば欺詐を行うを主とする。寅に加臨すれば謊話の惑乱を主とし、また家中の文書の事をも主とする。卯に加臨すれば胡言乱語を主とし、また妻妾の説話不実をも主とする。辰に加臨すれば孝を戴く女子を主とする。巳に加臨すれば官府の勢大なるを主とし、また火爐をも主とする。午に加臨すれば馬匹の死亡を主とする。未に加臨すれば媒人の説謊作假を主とする。申に加臨すれば僧人の妄語を主とする。子に加臨すれば奴婢の不老実なるを主とする。丑に加臨すれば妄語、および田宅方面の利害得失を主とする。

白虎者,金神凶將,家在庚申,旺孟秋,其將主病患、死亡、出入、器傷等事,君子失官,小人傷身。加寅為貓畜或虎,加卯為雷畜類,加辰為哭泣,加巳為喪車。加午為死亡、爭鬥、病,加未為匍卒又為爭鬥病,加申爭鬥病。加酉為守門卒,不宜出行,加戌為真印,為病,加亥為小口病,病重。加子為婦人爭鬥,病,加丑為六畜損病。

「白虎」は金に属する凶将で、本家は庚申にあり、孟秋七月に当旺する。この天将は疾病・死亡・出入往来・器械の人を傷つけるの類の事を主管する。君子が占い得れば官を失い、小人が占い得れば身を傷つく。寅に加臨すれば猫の類の畜物を主とし、あるいは老虎を主とする。卯に加臨すれば雷に震われる牲畜の類を主とする。辰に加臨すれば哭泣を主とする。巳に加臨すれば喪車を主とする。午に加臨すれば死亡・争闘と疾病を主とする。未に加臨すれば奔走の差役を主とし、また争闘と疾病をも主とする。申に加臨すれば争闘と疾病を主とする。酉に加臨すれば門を守る兵卒を主とし、出行に宜しからず。戌に加臨すれば真の印信を主とし、また疾病をも主とする。亥に加臨すれば小児の患病を主とし、しかも病情沈重なり。子に加臨すれば婦人の争闘と疾病を主とする。丑に加臨すれば六畜の損傷・患病を主とする。

太常者,天乙太常,家在己未,旺四季,其將主官祿、印綬、田宅、財物、衣服、賞賜等事,君子小人並喜慶。加寅為衛士,加卯為女冠,加辰為獵、官事,加巳為術士,加午為婦人孝服,為始。加未為巫女,一為印綬,加申為天德,加酉為師姑,加戌為印綬,加亥為黃衣人。加子為貞節婦,加丑為老人。

「太常」は天乙貴人の手下で礼儀を掌る太常で、本家は己未にあり、辰・戌・丑・未の四季月に当旺する。この天将は官職俸禄・印綬・田産房宅・財物・衣服・賞賜の類の事を主管する。君子小人を問わず占い得れば、いずれも喜慶を主とする。寅に加臨すれば衛士を主とする。卯に加臨すれば女道士を主とする。辰に加臨すれば田猟を主とし、また官府の事をも主とする。巳に加臨すれば術士を主とする。午に加臨すれば婦人の孝服を穿つを主とし、また事の開端をも主とする。未に加臨すれば巫女を主とし、一説に印綬を主とする。申に加臨すれば天徳の吉神を主とする。酉に加臨すれば尼姑を主とする。戌に加臨すれば印綬を主とする。亥に加臨すれば黄衣を穿つ人を主とする。子に加臨すれば節を守る婦人を主とする。丑に加臨すれば老人を主とする。

玄武者,水神凶將,家在癸亥,旺於孟冬,其將主盜賊、遺亡、奸私、離別等事。君子奴逃損失,小人淫亂之事。加寅為功曹、判官,加卯為盜賊,加辰為惡神煞,一為神事怒,加巳為灶君怒,又為家親鬼怒。加午為菩薩怒,加未為家親鬼,一為婚姻事凶,加申為羅漢。加酉為奴婢逃走,加戌為四足作怪,加亥為水厄怪,加子為婦人逃,加丑為失六畜。

「玄武」は水に属する凶将で、本家は癸亥にあり、孟冬十月に当旺する。この天将は盗賊・遺失走亡・奸情私通・離別の類の事を主管する。君子が占い得れば奴僕の逃走・財物の損失を主とし、小人が占い得れば淫乱の事を主とする。寅に加臨すれば功曹・判官の類の吏員を主とする。卯に加臨すれば盗賊を主とする。辰に加臨すれば凶悪の神煞を主とし、一説に神霊が事のために発怒するを主とする。巳に加臨すれば竈君の発怒を主とし、また家中の祖先の鬼の発怒をも主とする。午に加臨すれば菩薩の発怒を主とする。未に加臨すれば家中の祖先の鬼を主とし、一説に婚姻不吉を主とする。申に加臨すれば羅漢を主とする。酉に加臨すれば奴婢の逃走を主とする。戌に加臨すれば四足牲畜の作怪を主とする。亥に加臨すれば水厄の怪異を主とする。子に加臨すれば婦人の逃走を主とする。丑に加臨すれば六畜の丢失を主とする。

太陰者,金神吉將,家在辛酉,旺仲秋,其將主欺蔽、隱匿、陰私等事,君子罪咎,小人驚憂。加寅為淫婦、怪女,加卯為從出入、婚姻,加辰為伏藏,加巳為私事、發怒。加午為鬥爭及病,加未婚姻事,加申為音信,加酉為婢逃出,加戌官員印事。加亥為孝服、女子事,加子為奸私事,加丑女子疾病。

「太陰」は金に属する吉将で、本家は辛酉にあり、仲秋八月に当旺する。この天将は蒙蔽欺瞞・藏匿・陰私の類の事を主管する。君子が占い得れば罪責を招致するを主とし、小人が占い得れば驚恐憂慮を主とする。寅に加臨すれば淫蕩の婦・怪異の女子を主とする。卯に加臨すれば人に随い出入するを主とし、また婚姻をも主とする。辰に加臨すれば埋伏隠蔵を主とする。巳に加臨すれば私下の事を主とし、また発怒をも主とする。午に加臨すれば争闘および疾病を主とする。未に加臨すれば婚姻の事を主とする。申に加臨すれば音信を主とする。酉に加臨すれば婢女の逃出を主とする。戌に加臨すれば官員の印信の事を主とする。亥に加臨すれば孝服を主とし、また女子の事をも主とする。子に加臨すれば奸情私通を主とする。丑に加臨すれば女子の疾病を主とする。

天后者,天乙綵女,家在壬子,旺仲冬。其將主婦人、陰私、闇昧等事,君子遷官會賓,小人婚姻財禮之事。加寅為美婦人,加卯為女冠,加辰為婦人病,又孕婦,加巳為孕婦,加午為婦縱逸。加未婚姻凶,加申為婦細長體,加酉為婦貧賤、女身,加戌為婦嗔怒惡。加亥為婦、少年、又正道,加子為荒淫婦,加丑為婦人,一為老婦人。苗公鬼撮腳卷二終。

「天后」は天乙貴人の身辺の彩女で、本家は壬子にあり、仲冬十一月に当旺する。この天将は婦人・陰私・曖昧不明の類の事を主管する。君子が占い得れば官職の昇遷・宴会賓客を主とし、小人が占い得れば婚姻聘礼財物の事を主とする。寅に加臨すれば美貌の婦人を主とする。卯に加臨すれば女道士を主とする。辰に加臨すれば婦人の患病を主とし、また孕婦をも主とする。巳に加臨すれば孕婦を主とする。午に加臨すれば婦人の放縦不検を主とする。未に加臨すれば婚姻の不吉を主とする。申に加臨すれば身材細長の婦人を主とする。酉に加臨すれば貧賤の婦人を主とし、また女子その身をも主とする。戌に加臨すれば婦人の憤怒悪毒を主とする。亥に加臨すれば婦人・少年を主とし、また規矩に循い蹈むをも主とする。子に加臨すれば荒淫の婦を主とする。丑に加臨すれば婦人を主とし、一説に老婦人を主とする。《苗公鬼撮脚》巻二はここに終わる。

苗公鬼撮脚巻之三 旬中神煞

甲子旬,子儀神,卯丁神,戌亥天中,壬日亥不空,丑奇神,酉閉口,未五亡神。甲戌旬,戌儀神,丑丁神,申酉天中,庚日申不空,辛日酉不空。丑奇神,未閉口,巳五亡神。甲申旬,申儀神,亥丁神,未午天中,丁己日午不空。子奇神,巳閉口,卯五亡神。甲午旬,午儀神,酉丁神,辰巳天中,丙戊日巳不空。子奇神,卯閉口,丑五亡神。甲辰旬,辰儀神,未丁神,寅卯天中,甲日寅不空,乙日卯不空。亥奇神,丑閉口,亥五亡神。甲寅旬,寅儀神,巳丁神,子丑天中,癸日子不空。亥奇神,亥閉口,酉五良心神。鬼撮腳卷終此卷世所隱。

六十甲子を六旬に分かち、旬ごとに各々神煞を帯びること次の如し。甲子旬:子は「儀神」、卯は「丁神」、戌と亥は「天中」すなわち空亡であるが、ただし壬日の亥は空としない。丑は「奇神」、酉は「閉口」、未は「五亡神」。甲戌旬:戌は「儀神」、丑は「丁神」、申と酉は「天中」であるが、ただし庚日の申・辛日の酉は空としない。丑は「奇神」、未は「閉口」、巳は「五亡神」。甲申旬:申は「儀神」、亥は「丁神」、未と午は「天中」であるが、ただし丁日・己日の午は空としない。子は「奇神」、巳は「閉口」、卯は「五亡神」。甲午旬:午は「儀神」、酉は「丁神」、辰と巳は「天中」であるが、ただし丙日・戊日の巳は空としない。子は「奇神」、卯は「閉口」、丑は「五亡神」。甲辰旬:辰は「儀神」、未は「丁神」、寅と卯は「天中」であるが、ただし甲日の寅・乙日の卯は空としない。亥は「奇神」、丑は「閉口」、亥は「五亡神」。甲寅旬:寅は「儀神」、巳は「丁神」、子と丑は「天中」であるが、ただし癸日の子は空としない。亥は「奇神」、亥は「閉口」、酉は「五良心神」、すなわち前文のいうところの「五亡神」に当たろう。《鬼撮脚》この巻はここに終わる。この巻は世間に隠秘にして伝えられざるものである。

苗公鬼撮脚巻之四 神物論

射覆起例:剛日先看日上神,更兼發用細詳明。柔日支上先須視,用神兼取兩邊迎。用傳:月將加時專視初,中末總棄不須拘。用加日辰兼旺相,其物可食定非虛。反是不可食。用是水神近水物,火神經火泥土居。金是金石詳其義,五行實物不多途。

射覆の起課の通例:甲・丙・戊・庚・壬の陽剛の日に逢えば、まず日干の上に乗ずる神を見て、再び発用の神と合わせて仔細に推詳する。乙・丁・己・辛・癸の陰柔の日に逢えば、まず日支の上に乗ずる神を見て、同時に発用の神を兼ね取り、両辺を合わせて看る。用と三伝を論ずれば、月将を占時の上に加えて天盤を排出し、射覆は専ら初伝を看て、中伝・末伝は一切捨て去り、拘泥するに及ばない。発用の神が日・辰に加臨しまた旺相に当たれば、蔵された物は必ず食用できる。決して虚言ではない。反ればすなわち食べるべからず。発用がもし水神ならば、蔵されているのは水に近い物。火神ならば、火を経たもの、あるいは泥土の中に処る。金神ならば、金石の類である。これに依りてその義を推詳する。五行に対応する実物の路数はさほど繁多ではない。

及時過時:過時已發兼未發,用加支合正當時。假令正月丑已過,寅為目下卯前期。可用否:用神上下推休旺,有氣須知利用人。休廢不中無用物,天神地將為同陳。完不完:旺相神加用日辰,陰陽皆備物全形。此物堪為新且好,休囚刑剋舊伶仃。

時令が正当その時か已に過ぎたかを論ず。時令を過ぎたはその事已に発生し、時令に未だ至らぬはその事いまだ発動せず。発用の神が日支に加臨しこれと相合せば、まさに当令の時である。たとえば正月に来て占えば、丑月は已に過去し、寅は眼下当令のもの、卯はこれより後の期である。蔵された物が用い得るか否かを論ずれば、発用の神の上下二位につきて休囚旺相を推算し、気あればすなわちこの物が人に用あるを知る。もし休廃の地に落ちて力を得ざれば、すなわち無用の物である。天盤の神と地盤の将は皆この如くに断ず。物件の完整なるか否かを論ずれば、旺相の神が発用と日・辰に加臨し、陰陽斉備すれば、物件の形体はすなわち完整で、この物はまた新たにして良である。もし休囚に逢いまた刑を受け克を受けば、すなわちまた旧くして残破の物である。

五行類:卦逢潤下近水物,曲直木器成變形。伏吟近出返吟遠,過往來經卦內物。金為兵刃五金同,木行葦柴竹木中。水珠流轉形曲屈,火鬼羽毛炭火蹤。五色類:旺從本色相從子,死妻囚鬼母從休。春占甲日水加干,木色青方黑水傳。火赤土黃依此定,五行從日達其由。又如春季當囚日,木家是旺赤中串。遇火卻黃金卻黑,五鄉日干定源流。更次用物加上取,四時休旺理同周。五色分四季衰旺例:木:旺青、相紅、死黃、囚白、休黑。火:旺紅、相黃、死白、囚黑、休青。土:旺黃、相白、死黑、囚青、休紅。金:旺白、相黑、死青、囚紅、休黃。水:旺黑、相青、死紅、囚黃、休白。

五行類別を論ず。課体もし「潤下」の水象に逢えば、蔵されたは水に近い物。「曲直」の木象に逢えば木器で形体已に変わっている。「伏吟」課は物の近処より出るを主とし、「返吟」課は物の遠方より来るを主とする。およそ往来経過あるものは皆本卦の内の物に属する。金に属するは兵刃で五金同類、木に属するは蘆葦・柴草・竹木の中にあり、水に属するは珠子が流転するが如く形体屈曲し、火に属するは鬼祟・羽毛を主とし、あるいは炭火の痕跡を留める。五色を論ずれば、当旺の者は本行の色を取り、相の者は所生の子の顔色を取り、死の者は所克の妻の顔色を取り、囚の者は我を克する鬼の顔色を取り、休の者は我を生ずる母の顔色を取る。たとえば春に甲日来て占えば、水が日干の上に加わり、木の本色は青なるも、伝するは水なれば故に黒色を帯びる。火は赤、土は黄、皆これに依りて推定し、五行は皆日干の上より来由を求める。また春季に当囚の日に遇えば、木家は本より当旺なれば、赤色の中に挟みて推断する。火に遇えば黄に転じ、金に遇えば黒に転ず。皆五行の居る郷と日干とによりてその源流を定める。次いでさらに射る物の何の位に加臨するかを看て取る。四時の休囚旺相、道理は皆同じく周全である。附、五色の四季衰旺に依る分配の条例:木に属するは、当旺は青色、相を得れば紅色、死に処れば黄色、囚に処れば白色、休に処れば黒色。火に属するは、当旺は紅色、相を得れば黄色、死に処れば白色、囚に処れば黒色、休に処れば青色。土に属するは、当旺は黄色、相を得れば白色、死に処れば黒色、囚に処れば青色、休に処れば紅色。金に属するは、当旺は白色、相を得れば黒色、死に処れば青色、囚に処れば紅色、休に処れば黄色。水に属するは、当旺は黒色、相を得れば青色、死に処れば紅色、囚に処れば黄色、休に処れば白色。

物有無:天空用起又空亡,時又空亡何處詳。若問其中是何物,其中無物慢思量。射物何知人誑詐,空亡為用且參詳。物自空方將到者,縱然有物也成閒。乃無用不要緊之物也。假令正月甲子日卯時射之,亥加卯,三傳戌午寅。若物自寅卯方來,乃空方來也。

覆器の中に果たして物の有るか無きかを論ず。「天空」が発用しまた空亡に落ち、占時もまた空亡に落ちなば、なおどこへ往きて推詳せん。裡面の何物なるかを問えば、それ根本に物なきなり、空しく思量を費やすを要せず。射覆する人が戯弄作假しているとどう知るか。ただ空亡が発用するか否かを看、これに依りて参詳する。射る物もし空亡の方位より送り来たるものならば、たとい真に物有るとも、ただ閑物に過ぎず、すなわち用なく要ならざる物である。たとえば正月甲子日卯時に射覆せば、月将亥を占時卯の上に加えて盤を起こし、三伝は戌・午・寅。もし物件が寅・卯の方向より送り来たれば、すなわちこれ空亡の方より来たるなり。

虛實:日辰發用火神居,所用之物必多虛。若見水神虛又實,傳空加日及辰虛。生死:生死先看子上神,用兼旺相必為生。囚死更兼刑剋用,故知死物自然明。水陸:火木相加用日辰,物生陸地最為真。巳酉丑金石經火,申子辰為水內論。亥卯未木陸加水,寅午戌為陸路陳。

蔵された物の虚実を論ず。日・辰および発用の処、もし火神を坐せば蔵された物は多く中空である。もし水神を見れば則ちまた虚にしてまた実である。三伝が空亡に落ちて日干・日支に加臨すれば、また虚を主とする。活物死物を論ずれば、生死を判断するにまず子位上の神を看、発用の神もし兼ねて旺相の気を得ば、必ず活物である。もし囚死の地に処りまた刑を受け克を受けば、それ自ら明らかに死物である。水中より出るか陸上かを論ずれば、火と木と相加えて日・辰に発用せば、物件の陸地より出ること最も准確である。巳・酉・丑は金に属し、金石の火煉を経たるを主とする。申・子・辰は水に属し、当に水中の物と作して論ずべし。亥・卯・未は木に属し、これ陸上の木にして水位に加臨す。寅・午・戌は則ち陸路に按じて陳説する。

休旺:五行用起日辰中,休旺論之始見真。木神旺相為木物,死囚草葉是其因。金旺王金囚見石,土神囚廢是灰塵。水火休旺依時論,次第推詳理自分。形狀:用起孟神物帶圓,仲方四季碎並尖。旺神圓軟相方嫩,死神直硬不虛言。囚神細碎推其義,休是輕形又不全。

休囚旺相を論ず。五行が日・辰の中より発用するには、必ずその休囚旺相を論じて、乃ち真情を見る。木神が当旺し相を得れば、蔵されたは木器。死囚の地に落ちなば、ただ草葉のみである。金が当旺せば真金で、囚地に落ちなばただ石頭のみ。土神が囚廃の地に落ちなば、則ち灰塵である。水と火の休旺は時令に依りて論じ、次いで推詳せば道理自ら分明である。形状を論ずれば、発用が寅・申・巳・亥の四孟に在れば物件は円形を帯び、子・午・卯・酉の四仲に在れば則ち方を見、辰・戌・丑・未の四季に在れば細碎にして尖を帯びる。当旺の神は円にして軟らかを主とし、相を得る神は方にして嫩を主とし、死に処る神は則ち直にして硬し。この言虚ならず。囚に処る神は細碎を主とし、これに据りてその義を推求すべし。休に処る神は則ち形体軽薄にして残欠缺倫なり。

可食否:日辰發用互相生,吉將並來食可陳。不備昴星八專卦,物非食類別推情。可食又詳何味物,用加孟上定其酸。仲上是咸季甘美,五行本味更詳端。五味:木酸,火苦,金辛,水咸,土甘。新故:發用日辰皆旺相,定知其物嫩而新。俱見死囚並克賊,必然故舊不庸詢。用加生上新小弱,沐浴新而光澤鮮。帝旺近貴爭用物急用須極旺,從衰至養舊中言。舊本作“從衰至養日中言”。

食べ得べきか否かを論ず。日・辰と発用の神と互相生扶し、また吉将同じく来たれば、蔵されたは便ち食べ得べき物である。もし「不備」「昴星」「八専」の幾種の課体を排出せば、物件は食物の類に属せず、別に作りて推求を要す。既に食べ可し、なお細分して何の味なるかを見る。発用が寅・申・巳・亥の四孟の上に加われば、その味を酸と定める。子・午・卯・酉の四仲の上に加われば鹹で、辰・戌・丑・未の四季の上に加われば甘美である。さらに五行の本味を合わせて細かに推詳する。五味:木味は酸、火味は苦、金味は辛、水味は鹹、土味は甘。新旧を論ずれば、発用と日・辰と皆旺相を得ば、その物の鮮嫩にして新なるを知るべし。もし皆死囚の地に落ちまた克伐せられれば、必然陈旧の物である、さらに問うを要せず。発用が長生の上に加われば新にして小弱なり。沐浴の上に加われば則ち新にして光沢鮮亮である。帝旺の上に加われば貴盛に近く、これ衆人の争い用い急ぎ用いんとする物で、極旺なるを要す。衰位より養位に至れば、則ち旧物と作して言う。按:旧本は「従衰至養日中言」と作る。

集類:涉害昴星並八專,二三四件非一言。連茹日辰相比及,季神為用色相兼。日辰相剋為雜色,將此推之見類源。死活:用逢生氣及月建,定為活物更無疑。被剋死囚何以決?非為活物死中推。要知何類詳生死,飛禽朱雀及從魁。

物件の成組成類を論ず。「渉害」「昴星」「八専」の幾種の課体を排出せば、蔵されたは往々にして二件・三件・四件で一件に止まらない。三伝が「連茹」の如く首尾相接しまた日・辰と彼此比和し、再び辰・戌・丑・未の季神をもって発用せば、顔色は便ち幾種か相兼ねるものである。日と日支と互相克伐すれば則ち雑色である。これに据りて推求せば便ちその類別の来源を見るべし。死物活物を論ずれば、発用の神が「生気」あるいは月建に逢えば定めて活物で、さらに疑うべきなし。もし克伐せられて死囚の地に落ちなば、またいかに判断せん。則ち活物に非ず、死物の裡より推求を要す。いずれの類に属するかを知らんと欲せば、生死の象を細察せよ。飛禽の類は「朱雀」と「従魁」(酉)を看よ。

表裡:發用日辰俱入傳,物有表裡不虛言。只如甲午日寅午,外青內黑見其端。孟仲季:陽孟為四角,陰孟不團圓。陽中不偏托。沈本作“陽仲不便起”。陰季缺斜言。沈本作“陰仲缺斜言。”陽孟加陰仲形方,陽仲加陰季為圓。又形狀:旺氣所勝圓而新,相氣所乘方而長。死氣所勝剛而硬。休氣所勝尖小詳。或是兩頭不均者,推前孟仲季同量。

物件の表と裡を論ず。発用の神と日・辰と皆三伝に入れば、物件は便ち表有り裡有り。この言虚ならず。たとえば甲午日に寅・午を見ば、外は青色にして裏は黒色なるを看るべし。孟・仲・季を論ずれば、陽孟の神は四角の形を主とし、陰孟の神は則ち団円せず。陽仲の神は偏倚せず——沈蓮渓本は「陽仲不便起」と作る。陰季の神は残欠缺斜を主とする——沈本は「陰仲缺斜言」と作る。陽孟が陰仲に加臨すれば形体はこれ方なり。陽仲が陰季に加臨すれば形体はこれ円なり。さらに形状を論ずれば、旺気の主どころはまた円にして新しく、相気の乗ずるところは方にして長く、死気の主どころは剛強堅硬で、休気の主どころは尖にして細小である。仔細に分辨を要す。もし両頭の大小匀らざる者は、なお前の孟・仲・季の弁法に照りて同じく衡量する。

十干主色:甲青乙碧丙色赤,丁紫戊黃己卻紅。庚白辛藍壬是黑,癸為陰水綠色連。日辰上神:神后勝光加日辰,其物有爪及竅陳。太沖從鬼支干上,物有口腹最為真。魁罡加之物帶竅。沈本作“物帶殺。”丑未物有眉目因。寅申其物有手足,巳亥物死亦黑形。沈本作“巳亥此物必黑色。”生氣言新死氣舊,旺相言生囚論死。用在陽生陰是死,初傳月厭法中雲。

十干各々一色を主とする。甲は青、乙は碧、丙は赤、丁は紫、戊は黄、己は却って紅。庚は白、辛は藍、壬は黒、癸は陰水に属し連帯して緑色。日・辰の上に乗ずる神を論ず。「神后」(子)・「勝光」(午)が日・辰に加臨すれば、その物は爪子と孔竅を帯びる。「太衝」(卯)と「従魁」(酉、ここ原文は「従鬼」と写作す)が日支・日干の上に落ちれば、その物は口有り腹有り、最も准確である。「河魁」(戌)・「天罡」(辰)が加臨すれば物件は孔竅を帯びる——沈本は「物帯殺」と作る。丑・未が加臨すればその物は眉有り目有り。寅・申が加臨すればその物は手有り足有り。巳・亥が加臨すればその物は已に死せり、また黒色をも主とする——沈本は「巳亥此物必黒色」と作る。「生気」を乗ずるは新たなもの、「死気」を乗ずるは旧きもの。旺相の神は生を主とし、囚に処る神は死を主とする。発用が陽位に落ちれば生を主とし、陰位に落ちれば死を主とする。これ初伝に「月厭」を配する法則の裡に説くところである。

又日辰上神:日辰之上是天乙,珍寶貴奇兼可食。方圓黃白色鮮明,水下怪精魚類質。日辰之上見螣蛇,殊方異物帶文章。或以蛇形其色赤,甘香可食味偏佳。日辰之上見朱雀,光彩精明容灼灼。異物毛羽或文章,變異火炬或飛雀。日辰之上見六合,光華食味應佳物。竹木金玉綠石青,沈本作“竹器金石絲竹音。”或是鹽醋咸雜物。

さらに日・辰の上に乗ずる天将を論ず。日・辰の上もし「天乙貴人」ならば、蔵されたは珍宝贵重奇异の物で、しかも食べ得べし。形状あるいは方あるいは円、顔色黄白鮮明。あるいは水下の精怪・魚類の属たるべし。日・辰の上に「螣蛇」を見れば、これ遠方異域の奇物で花紋を帯びる。あるいは形状蛇に象りて顔色紅を発し、香甜可口にして味格別である。日・辰の上に「朱雀」を見れば、物件光彩鮮明にして灼灼として眼を耀かす。あるいは毛羽を帯び花紋有る异物。その変異の象は則ち火把あるいは飛鳥である。日・辰の上に「六合」を見れば、物件光華にして味美しく、応に佳品なるべし。竹木・金玉・緑石・青色の物の如し——沈本は「竹器金石糸竹音」と作る。あるいは塩・醋の類の鹹味雑物なるべし。

日辰之上見勾陳,其物破蹇利於人。青黑文章草木實,勾陳尾上損傷真。一作瓦土損傷真。日辰之上見青龍,其物懸虛堪食供。繒帛錢財黃白線,或為草木悉皆同。日辰之上見天后,其物須經女子手。蚌殼水類細推詳,白色如銀占法有。

日・辰の上に「勾陳」を見れば、物件破損蹇滞なるも人に用有り。あるいは青黒色にして花紋を帯びたる草木の果実。勾陳の末位の上は損傷を主とする、これ実情である——一説に「瓦土損傷真」と作る。日・辰の上に「青竜」を見れば、物件懸空虚架にして食用に供すべし。糸織の繒帛・銭財・黄白色の糸線の如く、あるいは草木の類、皆同じく断法である。日・辰の上に「天后」を見れば、物件必ず女子の手を経たり。蚌殻および水中の物は細かに推詳を要す。白きこと銀の如し、占法上確かにこの一条有り。

日辰之上見太陰,其物白黃生中心。金銀刀鏡錢野物,劍鎖不然化飛禽。日辰之上見元武,流轉白色出水土。文章鱗甲及虛空,物相勾連君記取。日辰之上見太常,其物可食色且黃。其形圓實希而美,或為珍寶細推詳。日辰之上見白虎,其物刀傷堅似鋸。或為白色死之蟲,金玉劍鐵皆同語。日辰之上見天空,其物遺棄塵穢中。或為印綬金石物,變異虛空丑狀容。

日・辰の上に「太陰」を見れば、物件白中に黄を帯び中心に生ず。金銀・刀・鏡・銭幣・野外の物の如く、あるいは剣と鎖、さもなくば則ち化して飛禽の象と作る。日・辰の上に「玄武」を見れば、物件流転不定にして顔色白を発し、水土の中より出ず。あるいは花紋・鱗甲を帯び、あるいは中間虚空にして、物と物と彼此勾連す。この一点を記憶せよ。日・辰の上に「太常」を見れば、物件食べ得べくして顔色黄を発し、形体円実にして稀罕にして美好、あるいは珍宝なるべし、細かに推詳を要す。日・辰の上に「白虎」を見れば、物件刀傷を帯び、堅硬なること鋸子の如し。あるいは白色の死虫。金玉・剣・鉄、皆此の断法に同じ。日・辰の上に「天空」を見れば、物件は塵土汚穢の中に遺棄せられたり。あるいは印綬・金石の物、その変異の象は則ち虚にして実ならず、形容醜陋である。

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