干支總論
丙丁己日作本空,吏符相見訟災他。不見公門人有訟,公門口舌已成空。白虎行年上乘劫,大禍滅門羊刃發。必有殺傷鄙賴人,預防豫備免遭法。白坐年辰欲出行,忽入空亡行不成。不帶丁馬游煞準,若帶游神要過旬。白虎旺鬼,吏關官符,必有爭訟,與人作仇,吏神刑之,作我官符。白虎乘旺鬼並諸煞,必有官符爭訟。
丙日・丁日・己日の天空がちょうど本旬の空亡に当たれば、吏神と官符が相見えて、訟事災殃は他人の頭上に落ちる。自分は公門に上る必要がなく、たとえ訴訟があっても、公門内の口舌はすでに落空している。また白虎が行年の上に乗って劫殺を帯び、大禍煞と羊刃がいっしょに発動すれば、必ず凶横無頼の徒に遇って刀を動かされ人を傷つけられる。あらかじめ防備してこそ官司を免れられる。白虎が行年・日支に坐り、もともと出行しようとして、忽然と空亡に落ちれば、行程は成らない。もし丁神・駅馬と遊煞を帯びなければ、この断法は甚だ確かである。遊神を帯びれば、この一旬を過ぎるのを待つべきである。白虎が旺相の官鬼に乗り、さらに吏神・関神・官符があれば、必ず争訟があって人と仇を結び、吏神が来て我を刑すれば、それが我の官符となる。要するに白虎が旺鬼に乗りさらに各種の凶煞を併せれば、必ず官符争訟の事がある。
白牙乘金最不堪,必知論語事相干。二獄網羅官訟發,名罪應知在禁間。太常貴人兩合生,德祿馬喜又相併。邇來定作朝廷用,不是區區凡庶人。用乘常貴與年上生合,又帶生氣等吉,或季命上神帶祿馬、德神,必非凡人。常作官星合比日,功名是也。若蒿矢見申作用,常與祿加午,午為紅心,巳弓申箭,中武舉。
白虎が金に乗るのは最も承当しがたく、必然に言語議論の事に牽連する。天獄・地獄と天羅地網が揃って動き、官訟はこれに随って発作し、罪名はおそらく囚禁の中に坐実される。逆に吉象を見れば、太常と貴人が両下に相合相生し、徳神・禄神・駅馬・喜神がまた一か所に併せあれば、近いうちに必ず朝廷に用いられ、区々たる平民ではない。これは発用が太常・貴人に乗って行年上神と相生相合し、さらに生気などの吉神を帯びるか、本命上神が禄馬・徳神を帯びれば、この人は必ず凡庸ではないということである。太常が官星と化してさらに日干と相合相比すれば、それは功名の象である。蒿矢課を得て申を発用とし、太常と禄神が午の上に加われば、午は箭靶の紅心、巳は弓、申は箭で、武挙に考中することを主とする。
常克行年帶破神,必有爭奪財親事。預防不測免其傷,當與則與免悔失。玄克行年入五盜,又乘諸煞來相照。內必有賊來害我,夜急防之免賊耗。玄克行年帶相負,迷神更兼謾語傅。欲過東兮欲過西,無依必有陰害謗。干年神受元武所生,又入德神,並喜合旺,則進人口,衰則進田產,其年不可言禍矣。
太常が本人の行年を克してさらに破神を帯びれば、必ず財物や親事を争奪しに来る人がある。意外を防いで傷を免れ、与うべきは与えて、後日の懊悔と損失を免れるがよい。玄武が行年を克してさらに五盗の位に落ち、なお各種の凶煞に乗って交相映照すれば、家中に必ず我を害せんとする賊人があり、夜間に急いで防範してこそ盗まれずに済む。玄武が行年を克してさらに相負煞を帯び、迷神に谩語神が加わって相附すれば、人は東にも行きたく西にも行きたくなり、依るべなくして、必ず暗中の陥害と毀謗に遭う。しかし日干と行年上神が反って玄武に生ぜられ、さらに徳神に入り、併せて喜神と相合して気勢が旺盛ならば、旺時は人口の増加を主とし、衰時は田産の増加を主とする。この一年を禍事と断ずることはできない。
元加刑害與官吏,仍為爭訟事逃利。若見井煞無水憂,須防溺死無奔投。井煞,正未順十二。陰克行年帶咸池,劫人相累事無疑。或東或北人還西,必定陰謀要慎之。天后生年起劫神,或為喜合轉相親。此時必有婚和配,姻婢其間一路尋。后克行年帶奸門,傳中又見害和刑。必有姦情兩爭鬥,累死人家又至貧。陰后臨酉加於丁,莫說有財被婦爭。
玄武に刑害を加え、さらに官符・吏神に逢えば、依然として争訟を主とし、事は躲避に依ってこそ利益を保ち得る。井煞が見えて課中に水がなければ、また人を憂心させ、落水して溺死し身の寄る所なきを防がねばならない。井煞の起法は正月に未にあり、以後十二支を順行する。太陰が行年を克して咸池桃花を帯びれば、あの劫奪の人に牽累されるのは疑いない。その人はあるいは東、あるいは北にいて、最後に西へ往く。その中に必ず陰謀があり、格別に謹慎すべきである。天后が行年を生助して劫殺を引き起こすか、あるいは喜神と化して相合し互いに親近すれば、この時必ず婚配の事があり、媵妾・婢女までもその中に求める。天后が行年を克して奸門煞を帯び、三伝中にさらに刑と害が見えれば、必ず奸情のために両方が争闘を起こし、人家を牽累して敗落させ、貧窮に至る。太陰・天后が酉に臨み丁の上に加われば、銭財があるどころではなく、財まで婦人に争い取られるのを恐れるばかりである。
皇皇天使傳命敕,意本下來加赴試。小人不用不須求,君子逢之方有益。用乘貴為天使,帶皇書、天詔生支旺相,是朝廷敕命加官,君子有遇才吉,小人凶。官貴龍常,年命最良,意在求舉,皇書降祥。官星帶貴、龍、常在年命上,與用干支生比,無刑沖剋破害空,帶皇書與年命合吉,求名大利。
堂々たる天使が敕命を伝え下すのは、もともと人を試験に赴かせるのが本意である。小人がこれを得ても用はなく、強いて求めるに及ばず、君子だけが遇えば真に益がある。これは発用が貴人に乗れば天使の象であり、皇書・天詔を帯びて日支を生じ、さらに旺相に逢えば、朝廷が敕を下して官を加える。君子が遇えば吉で、小人が遇えばかえって凶である。また官星が貴人・青竜・太常とともに行年・本命の上にあれば、最も吉良で、もし科挙を求める心があれば、皇書は祥瑞を降す。官星が貴人・青竜・太常を帯びて行年本命の上に落ち、発用・日干日支と相生相比し、刑・冲・克・破・害・空がなく、さらに皇書を帯びて行年本命と相合すれば、功名を求めるに大いに利がある。
貴人丑未下乘馬,吉神德祿相扶持。皇恩天詔在其中,赫赫功名人仰視。丑未得貴人之位;用傳帶吉神良將,功名必顯。◎上臾下貝午德詔召徵書,官有升擢庶有資。午為文書,作用上,乘貴,帶恩、詔、皇書,干支年比合,官遷升,民為財。
天乙の一将が自家本位に端坐する。それは丑と未で、足元には駅馬を踏み、各種の吉神が徳・禄とともに来て扶ける。中にさらに皇恩と天詔を挟み入れれば、こうして声名は煊赫となり、衆人は仰ぎ見る。そのわけは、丑と未はもともと天乙の本家で、発用と三伝がまた良善な天将を配していれば、前程は自然と明るいからである。次の一条の口訣は、頭の一字が原書で欠刻し、刻工は四字でその形を描いたのみで、上は臾、下は貝である。この一条が講ずるのは、午が徳神と天詔を負えば、朝廷の徴召公文が下り、在職者は升擢を得、平頭の百姓もまた一份の資財に浴するということである。その理は、午が文書を象徴し、それが上に発用して天乙に乗り、さらに皇恩・天詔と皇書を配し、日干・日支・行年と相比相合すれば、官に居る者は遷転し、庶民は財を進める。
貴旺皇恩德喜扶,定有恩榮官吏吉。用貴得旺相併皇書德喜,主貴長遷。若帶吉神失時,為吏,異路功名。貴帶天詔,刑害自干,於此宜謹,免於命殘。用貴帶天詔,有下頒之恩。又帶二死刑害克干,若旺相生氣,或有譴責,而可防。如干臨囚死,不免命殘。
貴人が旺相で、さらに皇恩・徳神・喜神が扶助すれば、必ず恩栄を得、官を為し吏を為してもみな吉利である。発用が貴人に乗って旺相を得、併せて皇書・徳神・喜神があれば、貴人が一路昇遷することを主とする。もし吉神を帯びても時令を失えば、胥吏を為すに止まり、異途出身の功名を行く。また貴人が天詔を帯びるが、刑害が日干自身から発するような場合に遇えば、慎むべきで、こうしてこそ性命の残損を免れられる。発用が貴人に乗り天詔を帯びれば、もともと朝廷の頒下する恩典がある。しかし同時に二死煞と刑害を帯びて日干を克すれば、日干を見るべきである。日干が旺相で生気があれば、あるいは一場の譴責を受けるのみで、なお防備し得る。日干が囚地・死地に臨めば、性命の残傷は免れない。
官貪可囑,貪賄不足。被民所傷,告而歸俗。用官加休囚死絕之位,傳入太陰、六合、元武,臨財生官,是官貪財受賄。如下克上,帶謾語、天禍,又來入支,必被民告回家。有使相催莫便行,詔書雖到未為榮。只宜謹守山林隱,可伴漁樵過此生。用乘天詔、皇書,有使催我為官,中變二死、刑害克干,則吉中有禍,宜隱,不可去。用官見祿馬貴朱,無刑剋沖破,為吉。
官を為す者の貪心は、請託して打点することができるが、賄賂を貪ることは永遠に満足を知らない。結局は百姓に告発されて傷を負い、官を罷めて郷に帰り平民を為すのみである。これは発用の官星が休・囚・死・絶の地に加わり、三伝がまた太陰・六合・玄武に落ち、財爻に臨んで官を生ずれば、まさに官吏が財を貪り賄賂を受ける象である。さらに下神が上神を克し、谩語・天禍を帯び、また日支の上に落ちれば、必ず百姓に告げ倒されて家に帰る。また使者が来て催促し、すぐ動身するなかれ。詔書は届いても栄耀と言うに足らず、山林を謹守して隠居し、漁翁・樵夫と伴なってこの一生を過ごすに如かず。これは発用が天詔・皇書に乗れば、確かに使者が来て出仕を促す。しかし中伝が二死煞・刑害を変出して日干を克すれば、吉の中に禍を蔵しており、帰隠すべきで、往ってはならない。発用の官星が禄神・駅馬・貴人・朱雀に見えて、刑・克・冲・破がなければ、それこそ吉である。
貴人簾幕,晝夜兼見。意在功名,遐邇瞻仰。官貴三奇發用,皇書、天詔,顯赫當時,帶諸吉星用貴德祿,不是常人,必為科甲,高見王侯。帶印祿、皇恩、天詔,求官。奇儀德喜,官貴可擬。尤帶吉星,主當要路。貴乘丑未,有鬼為魁。課得元首作貴德馬,鑄印、龍德、太陰,功名唾手可得。
昼貴人と夜貴人が簾幕の如く層々に張り開かれ、両貴人は昼夜ともに見える。心思が功名に置かれていれば、遠近の人はみな仰ぎ見る。これは官星・貴人が三奇とともに発用し、さらに皇書と天詔があれば、声勢が一時に顕赫となる。さらに各種の吉星を配し、発用がまた貴・徳・禄に乗れば、この人は尋常の輩ではなく、必ず登科及第し、王侯に高攀し得る。印綬・禄神および皇恩・天詔を配せば、ちょうど官を求めるのに用いられる。三奇・六儀と徳神・喜神が斉備すれば、官位貴顕の指望がある。ことに吉星を添えれば、要衝の職を執掌することを主とする。貴人が丑・未の本位に乗る時は、たとえ官鬼があってもかえって魁首となる。もし課体が元首を得、しかもそれが貴人・徳神・駅馬をなし、さらに鋳印課・龍徳と太陰に見えれば、功名はまさに唾手で得られる。
螣蛇加酉,大小月煞。口舌相臨,無時可罷。朱雀門前,早晚嚼嚼。爾有佳音,官人升爵。朱雀臨卯酉為門前也。干若旺相,用官帶喜化德祿馬、天詔,主高遷。帶信馬主有信。帶官符,主口舌。
螣蛇が酉の上に加わり、さらに大月煞・小月煞に逢えば、口舌是非が相継いで身に臨み、歇まる時がない。朱雀が門前に落ちれば、早晚啾啾と鳴き叫び、吉象であれば、佳音の伝わることがあり、官を為す者は爵位を昇進できる。朱雀が卯に臨むか酉に臨むのを「門前」という。この時日干が旺相であれば、発用の官星が喜神を帯び併せて徳神・禄神・駅馬・天詔を転化すれば、高昇を主とする。信馬を帯びるものは音信があることを主とし、官符を帯びるものは口舌を主とする。
官朱用貴亥與刑,此身爭訟入公庭。直符乘朱來克支,更兼關獄兩相構。家門不幸遭人侮,文狀交爭見上司。用主作見因囚禁,無救淹纏好脫身。朱雀旺官,吏關官符。來剋日辰,必有訟事。朱會官符並歲刑,羅網卻主訟須凶。六合合申官符獄,羅網捕賊盜逃亡。
官星と朱雀が同時に発用し、貴人が亥に乗ってさらに刑を帯びれば、この人は争訟して公堂に上る。直符が朱雀に乗って日支を克し、さらに関神と獄神が両下に勾結すれば、家門は不幸にも人に欺侮され、状紙が往来交争して、上司に見えることになる。発用が事によって囚禁されることを主とし、課中にまた救神がなければ、長く纏訟するほかなく、身を脱し得ればよい方である。これは朱雀が旺相の官星に乗り、吏神・関神・官符を加えて日干日支を克せば、必ず訟事があるということである。朱雀が官符に會し、また太歳の刑を併せ、さらに天羅地網に逢えば、訟事は凶である。六合と申が相合すれば、官符・獄神がともに在り、羅網の象はかえって盗賊を捕捉し逃亡を追拿することを主とする。
勾陳臨寅作內戰,必因斗打爭相辨。勾陳空亡,官無訟凶。在外莫見,在後莫客。勾陳生年神,進田宅。關訟不宜作鬼刑,又加朱白勾陳生。來克身心有縲紲,見了如何得太平。門火寅辰關閉入,亦知獄中並二血。勾戌刑害是爭墳,或有死尸作祟驚。勾陳有土墓登墳,墓煞相侵攬去魂。不久劫家病災起,合人自在喪其身。
勾陳が寅の上に臨めば、「内戦」の象を成し、必ず斗殴打架によって争論して止まない。勾陳が空亡に落ちれば、官府の方に凶険の訟事はない。人は外で露面せず、後ろに落ちても客を為さぬがよい。勾陳が行年上神を生助すれば、かえって田宅の添進を主とする。関神と訟神は官鬼と化して刑を帯びることを最も宜しとしない。さらに朱雀・白虎と勾陳の相生を加えて自己を克しに来れば、繩索が身に加わる厄がある。このような課象を見てどうして太平でいられようか。門神と火神が寅・辰に落ちて関門閉戸すれば、牢獄の中にまた血支・血忌の二重の血光を併せていることも知れる。勾陳が戌に乗ってさらに刑害に逢えば、墳地の争いであり、あるいは死尸が祟って人を驚かせる。勾陳が土を帯びて墓に入れば、墳頭に登るが如く、墓煞が交侵し、魂魄をも摂り去る。間もなく家中に劫を受け、疾病・災殃が併せ起こり、もともと安穏であるべき人まで命を喪う。
門神在丑,雙乘破碎。必因墓破,須興修置。龍官年陳兩相全,儀合德祿又加年。又是尋常人作孽,此身應是榜中人。用乘龍官與年命合,主貴常同龍。旺生干,皇書、天詔、丁馬主升官職。龍克行年用喜破,不過破財並大禍。爭親爭產及相磨,只宜謹慎無差錯。
門神が丑の上に落ち、また雙雙と破碎煞に乗れば、必ず墳墓に破損があって、工を興して修葺し整治しなければならない。青竜・官星と行年・勾陳の四様が俱全し、六儀・六合・徳神・禄神がまた行年の上に加われば、尋常の人が孽を為して禍を招いたのでなければ、この人は金榜の上の人物であるはずである。発用が青竜と官星に乗って行年本命と相合すれば、太常と青竜がともに貴気を顕すことを主とする。それが旺相でさらに日干を生じ、また皇書・天詔・丁神駅馬があれば、升官晋職を主とする。逆に、青竜が行年を克し、発用の喜神がまた破に逢えば、破財に大禍煞を加えるにすぎず、親事のため、家産のために互いに摩擦する。ただ謹慎して事に従い、差錯を出さないことを要とするのみである。
惟木作鬼,二血帶死。嗚呼龍虎,扶杖而死。龍並蛇玄在傳支,以惡為善凶化吉。貴加龍常衣食全,若問功名卻有緣。龍不得地,有鬼磨鱗。不見薦引,何以求名?龍入於淵尚自閒,要垂鉤釣不勝竿。三五水天來點化,平空飛上九重天。龍入水者,申酉為鉤;寅卯為竿。守釣作三合不能去。蒿矢加申酉巳為弓箭,貴朱為文書,常為武,加皇書二馬三奇主高官也。射箭卻有二枝半,對客卻有十分卷。武試場中堪作魁,三才相用平胡亂。
ただ木が官鬼と化し、さらに血支・血忌の二重の血光を帯びて死気に連なり、青竜・白虎が同時に現れれば、拐杖に扶えられて死を待つほかない。青竜と螣蛇・玄武がともに三伝と日支の上に落ちれば、かえって悪を化して善となし、凶を転じて吉となせる。貴人が青竜・太常に加臨すれば、衣食は周全で、功名を問えばおのずから縁分がある。しかし青竜が応じる地支の位を得なければ、鬼がその鱗甲を磨ぐのに等しい。挙薦して引き入れる人がなければ、何をもって功名を求めようか。青竜が深淵に潜んでなお悠々自適なら、鉤を垂れて釣ろうとしても竿一本では足りない。三五重の水気と天時が来て點化するのを待てば、それは虚空より九重の雲天に飛び上がる。いわゆる青竜入水とは、申・酉を釣鉤とし、寅・卯を釣竿とするもので、釣鉤を守ってまた三合を結べば、竜は逃げ得ない。蒿矢課を得て申・酉・巳を加えれば、それは弓と箭の象である。貴人・朱雀は文書を主とし、太常は武職を主とし、さらに皇書・天馬駅馬の両馬と三奇を加えれば、高官を為すことを主とする。訣にまた言う。箭を射て二枝半のみ射得て、考官に応えては十分の卷子を書き足す。武挙場中で魁首と為すに堪え、天・地・人の三才が交相に用いられて、一挙に紛乱を平定する。
富貴を論ず
時為干支祿馬帶吉神,貴旺生干支,貴賤不同而求名異於各路。一看干為己身,要旺相,不受刑剋沖破空為吉,其中末傳,有刑沖剋破,初傳則不為忌。二看用末有旺相,與干年命相生比合,不犯所忌。三看帶祿馬、天詔、皇書等吉。四看太歲月建日時作用,帶祿馬官貴等吉。
占時がちょうど日干日支の禄神か駅馬であり、また吉神を帯び、貴人が旺相で来て干支を生助すれば、人の貴賤は各々同じからず、功名を求める門路も各々其道を行く。審察は四層に分かれる。第一層は日干を見る。日干はすなわち自身だから、旺相で気があり、刑・克・冲・破・空亡に傷つけられないことを要して吉とする。留意すべきは末伝である。末伝が刑冲克破に遭えば事を妨げ、初伝が遭ってもかえって忌むに足らない。第二層は発用と末伝が旺相かどうか、日干・行年・本命と相生・相比・相合するか、忌む所を犯していないかを見る。第三層は禄神・駅馬・天詔・皇書これらの吉神が随行するかを見る。第四層は太歳・月建・日辰・時辰が発用に参与しているか、禄馬・官星・貴人の類の吉象を帯びているかを見る。
初居干前,末居干後;末居干前,初居干後;前引後從,或夾祿馬貴等吉星。癸丑日卯巳未,未有鬼入丁,又兼二貴入傳,主貴人提攜成名。辰青入水是雙龍入海,一乘旺不空,主中;一加空亡,主不中。貴龍常三貴人帶四孟作馬,中高魁。貴入寅無空克作官星,必顯貴。入墓止有皇恩詔,則虛名不顯。若貴人不入傳,所乘神生龍常入傳,主合干。又帶吉神,為官長久。丑常入武作官星,帶德詔,中魁解,常戌如之。
格局の上ではなお前後の照応を重んずる。初伝が日干の前にあって末伝がその後にあり、あるいは末伝が前にあって初伝が後にあり、前が路を引き後が随従する勢を成す。あるいはまた前後が禄神・駅馬・貴人これらの吉星を挟んでいても、みなよい。例を挙げる。癸丑日に三伝が卯・巳・未で、未の上に官鬼がありまた丁神に入り、さらに両位の貴人が伝に進めば、貴人の提携に依って成名することを主とする。辰が青竜に乗ってさらに水郷に入るのを「雙龍入海」という。そのうち一条が旺に乗って空に落ちなければ考中を主とし、もう一条が空亡に加臨すれば考中しない。貴人・青竜・太常のこの三貴将が寅申巳亥の四孟の位を帯びて駅馬をなせば、高中魁首を主とする。貴人が寅に入って空に落ちず克を受けず、さらに官星と化せば、必ず顕貴である。しかし貴人が墓に入って皇恩・天詔のみ相随うなら、虚名にすぎず、顕達し得ない。もし貴人自身が三伝に進まなくても、それが乗る神が去ってすでに伝に入った青竜・太常を生助すれば、日干と相合することを主とする。さらに吉神を添えれば、官を為して久長できる。丑の上に太常に乗って武途に入り、官星と化し、また徳神と天詔を帯びれば、武魁か解元に中することを主とする。太常が戌に乗るのもこの理に照らして推す。
丙丁己日作天空,皇詔相逢喜氣濃。更有旺相加在內,不日功名達九重。貴馬在干前為用,合干,貴人引我,早早任。馬官星是功名有。入空亡、伏吟一時不利。丁馬迢迢被索纏,空中徒自重加鞭。不去不來還自閒,何日相逢到九天。詔書入空,一時不發,午丁生干即發。
丙日・丁日・己日に天空が当値するのに遇い、皇書・天詔と相逢えば、喜気は濃い。さらに旺相の気をその中に加えれば、間もなく功名は朝廷に上達できる。これは貴人と駅馬が日干の前に落ちて発用し、また日干と相合すれば、貴人が我を引薦するので、早く赴任できる。駅馬が官星をなせば、功名に就き所がある。しかし一旦空亡に落ちるか伏吟課に逢えば、しばらく順利ではない。訣にまた言う。丁神と駅馬は路途迢迢たるに、繩索に纏まれ、人は空中に在って空しく鞭を加えて催赶する。行かず来らず、依然として閑で、いずれの日にか相逢して直上九天できるか。これは詔書が空亡に落ちて、しばらく発し得ない。午と丁が日干を生助する時を待って、初めて発動する。
課名を論ず
入不入,事最急。課例先以克為傳,其事有應,亦來之意。如元首上克始入,重審下克始入,比用、涉害、返吟、伏吟皆自克而生,故謂之入。占得此者,十有九應,故為最急。如遙克、昴星、別責、八專、返吟、伏吟,不自克而入,皆謂之不入,其吉凶之事,應驗稍遲,亦不全應,故云雲。
課体には「入」と「不入」の分があり、およそ「入」に属するものは、事が最も急迫である。課を起こす通例は、まず四課の中の相克の神を取って初伝とし、およそ克によって伝を成すものは、事に応験があり、また事が自ら門に来るという意味を含む。たとえば元首課は上克下を取って伝を成し、重審課は下克上を取って伝を成し、比用課・渉害課・返吟課・伏吟課もみな相克から生ずる。ゆえに「入」と言う。この類の課を占い得れば、十に八九は応験する。ゆえに事は最も急である。遥克課・昴星課・別責課・八専課およびある種の返吟・伏吟の取法は、自身の相克によるのではなく、みな「不入」と言う。この類の課が主とする吉凶は、応験がやや遅く、しかも全数は兌現しない。ゆえに書中にこのように立論するのである。
課得元首,事可永久。凡事順利,庶可長久。順其分而定守之,順其執而推行之,人心自服,可以長守富貴。故雖遇凶,亦畏名利而不敢犯。故元首課,占人品,為貴。為尊。為君。為父。為長。占人事,為尊貴。占物,為頭上物、並貴重物。占功名為魁首。行兵,主尊制卑、貴役賤。占訟先者勝、事起男子,臣忠子孝,凡事皆順也。
元首課を占い得れば、事は長久できる。元首課は上神が下神を克するを取る。尊が卑に臨み、上が下を御する象で、ゆえに凡事順利で、持久し得る。本分に順って安守し、持する理に順って推行すれば、人心は自ずから信服し、富貴は長く保ち得る。ゆえにたとえ凶象に遇っても、相手は名利を顧忌して敢えて冒犯しない。ゆえに元首課をもって人品を占えば、貴・尊・君主・父親・尊長を主とする。人事を占えば、尊貴の人を主とする。物件を占えば、頭上に戴く物および貴重の物を主とする。功名を占えば、第一に居ることを主とする。行軍用兵では、尊者が卑者を制伏し、貴者が賤者を役使することを主とする。訟事を占えば、先に動いた方が勝つ。事は男子から起こり、臣下は忠誠、子女は孝順で、一切が理に順う。
課得重審,凡事宜謹。凡事以下犯上,則自取不正,人得議之,故凶多吉少。占者須自量其力,自審其勢,不可肆志。得天時之旺,天助也;得地利之和,地助也;得眾傳生助,人助也,自得吉。天時不旺相,地利不和平,傳課不生助,則力孤勢寡,所行不正,自取其敗。占人品則為臣、子、妻、孥,為民,為賤;子逆臣乖;事起女人;奴害主。占人事下犯上,賤凌貴;占禽獸,足趾頭上,其下反生;占物件,以下制上,足上頭下;先順後反;占功名,次榜而改上,副官而權正。
重審課を占い得れば、凡事みな謹慎すべきである。重審課は下神が上神を克するを取る。およそ下をもって上に犯すのは、自己が正しくない位置に立つので、人人すべて議論でき、ゆえに凶多く吉少ない。占者は必ず力量を自量し、形勢を自審し、心志を放縦してはならない。天時の旺相を得れば、天の助けである。地利の和順を得れば、大地の助けである。三伝の衆神の生扶を得れば、人力の助けである。このようにすれば自然に吉に転じ得る。もし天時が旺相せず、地利が和平せず、三伝と四課がまた生助しなければ、勢いは単薄で、行いはまた正しくなく、ただ失敗を自ら取るのみである。これをもって人品を占えば、臣下・子女・妻室児女を主とし、平民・卑賤の人を主とし、子女の忤逆・臣下の乖違を主とし、事は婦人から起こり、奴仆が主人を加害する。人事を占えば、下をもって上に犯し、賤をもって貴に凌ぐことを主とする。禽獣を占えば、脚趾が頭上に生え、下が反って上を生ずることを主とする。物件を占えば、下をもって上を制し、脚が上にあり頭が下にあり、先に順って後に逆らうことを主とする。功名を占えば、もと副榜に列して正榜に改入し、もと副職に任じて正職を代行することを主とする。
時用克干,天網自張;墓網加干,自取其禍;出克入剋,貴有難當;前空後鬼,進退不得;知得比用,免得人難。陽日陽比,陰日陰比發用。凡人一人一事,我可以相制,須謹相防,縱事難成,其凶不大。上下有二三四克,是其人參差不一,必審何者可依,何者可憎,惡者去之,義者依之,能依則同心共事,能去則不致施其奸。占者須審何人、何姓、何方、何地,因所喜而從之居之,寧有禍哉?若占人品,為朋友兄弟,為同事同學,藝官為同僚。占人事為兩事,為同謀。占物為鉗、剪、交椅等件。占飛禽為鴛鴦,走為狼狽,植為連理,潛為比目。
占時の発用が来て日干を克すれば、天羅地網が自ら張り開くに等しい。墓神と羅網が日干に加臨すれば、自ら禍患を招く。克は外から出てまた内から攻め入り、たとえ貴人でも承当しがたい。前は空亡、後は官鬼で、進退ともに得ない。比用課の道理を知れば、他人のもたらす困難を免れられる。比用課の取法は、陽日は日干と同じく陽の一課を取って発用とし、陰日は日干と同じく陰の一課を取って発用とする。およそ一人一事なら、私はなお制し得る。ただ小心に防範すればよく、たとえ事は成りがたくとも、凶険は大きくない。もし上下の間に二重・三重さらに四重の相克があれば、往来の人は参差不齊であり、必ずどれが倚靠できどれが厭悪かを辨明しなければならない。厭悪なものは除去し、仗義なものは倚靠する。倚靠し得れば、同心して事を共にできる。除去し得れば、彼の奸計は施展し得ない。占者はさらに何人か、何姓か、何の方位か、何の地界かを審察し、自己の喜ぶ方に就いて親近し安身すれば、どこにか禍があろうか。比用課で人品を占えば、朋友兄弟・同事同学を主とし、技藝ある官署の中では同僚を主とする。人事を占えば、二桩の事・共同の謀劃を主とする。物件を占えば、鉗子・剪刀・交椅の類の成双成対の物を主とする。飛禽を占えば鴛鴦、走獣を占えば狼狽、草木を占えば連理枝、水中の物を占えば比目魚である。
知得涉害,所事不敗;不知涉害,為害必大。剛日用日上神,柔日用辰上神;涉害深淺,論地盤孟仲季定之。在孟事多反覆,在仲進退不定。凡事交害而有可比,是我有賴,故彼此交加,必審害我者孰輕孰重,輕者來遲可支,重者來速為殃,輕者緩之,重者防之,其禍弭矣。占人品為仇、為敵、為賊;占事為爭、為害、為劈、為侵凌、為賊虐;占草木為荊棘;飲食為毒藥;在禽獸為鷹、蠍、虎、狼、蛇、鴆;在物件為刃、槍、枷、杻類詳之。
渉害課の道理を知れば、弁ずる事は失敗しない。渉害を知らなければ、害を受けること必ず大きい。渉害課の取法は、陽日(剛日)は日干上神を取って発用とし、陰日(柔日)は日支上神を取って発用とする。渉害の深淺は、地盤上の四孟・四仲・四季の位置に依って定める。四孟に落ちれば、事は多く反復する。四仲に落ちれば、進退が定まらない。およそ彼此が交わり害を為し、しかもその中に比較して依るべき所があれば、私にはなお憑藉がある。まさに双方が交攻するがゆえに、害を為すこれらの神のどれが軽くどれが重いかを辨明しなければならない。軽いものは来るのが遅く、なお支撑し得る。重いものは来るのが速く、災殃を成す。軽いものには従容に対応し、重いものには厳しく防備すれば、禍患は消弭できる。渉害課で人品を占えば、仇人・敵人・盗賊を主とする。事情を占えば、争奪・傷害・劈砍・侵凌・賊虐を主とする。草木を占えば荆棘である。飲食を占えば毒藥である。禽獣を占えば鷹・蝎・虎・狼・蛇・鴆である。物件を占えば刀刃・長槍・枷鎖・手銬の類である。みなこれに照らして詳推する。
縱有千金謝,不教作彈射。日遙克神名彈射,天乙逆治,則父子不親;順治君臣猜嫌,客不可留,口舌起西南,事主搖動,人情倒置。用帶土,為有丸,亦能傷人,無土災輕,憂事立散。見太陰元武天空,當有欺謾虛誕事,禍起於內。第四課發用無力,行兵不利主,利先動。
たとえ千金の酬謝があっても、人に弾射課を占わせてはならない。日干が遥かに他神を克して伝を成す。この一課の名を「弾射」という。この時天乙貴人が逆行して将を布けば、父子の間が親しまず。貴人が順行して将を布けば、君臣の間に猜忌・嫌隙がある。客人は挽留すべからず、口舌是非は西南方向から起こり、事主の心神は動揺し、人情は顛倒錯乱する。発用が土を帯びれば、弾弓に泥丸を上げたに等しく、人を傷つけ得る。土を帯びなければ、災害は軽く、憂愁の事は即刻消散する。太陰・玄武・天空の三将に見えれば、必ず欺瞞虚詐の事があり、禍端は内部から起こる。第四課をもって発用するものは、力量が薄弱で、行軍用兵は主方に利あらず、先発して人を制するに宜しい。
死與不死,要明蒿矢。神遙剋日,上下克,並涉害返吟克入最急,有害心置死之道焉。蒿矢不入,為緩,有時發禍其重者,每亦置人於死,占者須辨何輕得生,何重罹禍。此課主外人侵害,占人為仇為賊人,事為亂物件,為枷杻鎖索,禽為啄木鴟梟。
人が死か生かは、鍵は蒿矢課を辨明することにある。他神が遥かに日干を克して伝を成す。この一課の名を「蒿矢」という。およそ上克下・下克上および渉害・返吟の類の克によって入る課体は、来勢が最も急で、その中に人を害しさらに人を死に置く路数を帯びる。蒿矢課は「不入」に属し、来勢は較べて緩い。しかし時としてそれが禍を発することは特別に沈重で、同じく人を死に逼らせ得る。ゆえに占者は必ず分辨しなければならない。どの情形が軽くて生を得、どの情形が重くて禍に遭うかを。この一課は外人が来て侵害することを主とし、人を占えば仇家・盗賊を主とし、事を占えば紛乱の事を主とし、物件を占えば枷鎖・鐐銬・繩索を主とし、禽鳥を占えば啄木鳥と鴟梟を主とする。
成不成,看昴星。四課無克無遙,陽日取仰視酉上神為初傳,支上神為中傳,日上神為末傳;陰日取俯視酉下神為初傳,干上神為中傳,支上神為末傳;昴星雖不入而事之成敗比所入者尤急,不可不慎。如柔日昴雖有吉者而憂懼常兼。剛日昴出行常急。占人品主外人,或來人;占人事或外事牽惹;占物如鐵爐箱類。
事が成るか成らないかは、昴星課を見るべきである。四課の中に相克もなく遥克もない時、昴星課を用いる。陽日は「仰視」し、天盤酉上に臨む神を取って初伝とし、日支上神を中伝とし、日干上神を末伝とする。陰日は「俯視」し、地盤酉下に臨む神を取って初伝とし、日干上神を中伝とし、日支上神を末伝とする。昴星課は「不入」に属するが、事の成敗はそれらの「入」課よりもなお緊急で、慎重にせざるを得ない。たとえば陰日の昴星課は、たとえ吉象があっても常に憂懼を兼ねる。陽日の昴星課は、出行は往々にして十分急迫である。人品を占えば、外来の人あるいは門に上る人を主とする。人事を占えば、外面の事に牽扯されることを主とする。物件を占えば、鐵爐・箱籠の類の如しである。
剛日名虎視轉蓬,宜防闇昧驚憂,見空亡災輕,忌子午卯酉日,值此舉動稽留,在外難於進止,遠行遭禁,恐死他鄉。女多淫。酉為私門,不宜用事。主病患多警。柔日名冬蛇掩目,不動之象。伏匿遲留,隱匿於內,進退猶豫,四正亦忌,宜空災輕。
陽日の昴星課を「虎視轉蓬」という。暗中不明の驚擾憂患を提防水べきである。空亡に見えれば、災害はかえって軽い。最も忌むのは子・午・卯・酉の四正の日で、このような日に遇えば、一挙一動すべて耽擱を受け、人は外で進退両難で、遠行すれば拘禁され、甚だしきは客死他鄉するのを恐れる。女子には多く淫佚の事がある。酉はここで「私門」である。もって事を行うに宜しからず、病を占えば病患は多く驚く。陰日の昴星課を「冬蛇掩目」という。紋も動かぬ象で、潜伏藏匿・遅滞不前で、内に隠蔽し、進退猶豫する。同じく子午卯酉の四正の日を忌み、空亡に落ちれば、災害はかえって軽い。
行如不如,要潛伏吟。陽日取日上神,刑為三傳;陰日取辰上神,刑為三傳。如無刑乃自刑,以沖為末傳。伏吟者,靜也。其體不動,其事不行。凡事宜守,不可妄為。占人品為隱士,為無能;占事為陰滯;占草木為枝葉;占物為婦人戲具。
行くか行かないかは、伏吟課を見るべきである。伏吟課は月将と占時が相同じく、天盤が地盤を壓して動かない課体である。取法は、陽日は日干上神を取って発用とし、さらに相刑に依って三伝を推出する。陰日は日支上神を取って発用とし、同じく相刑に依って三伝を推出する。もし取る神に刑がなく取り得なければ、それは自刑で、相冲の神に改めて末伝とする。いわゆる伏吟とは、すなわち「靜」である。形体は動かず、事はまた推行し得ない。凡事守り固めるに宜しく、妄りに動くべからず。人品を占えば、隱士・無能の輩を主とする。事情を占えば、陰晦停滯を主とする。草木を占えば、枝枝葉葉を主とする。物件を占えば、婦人の玩耍の具を主とする。
自己無策,專看別責。無克無遙,只三課,剛日干合處為初傳,如戊日戊合癸,癸課在丑,以丑上臨神為初傳,中末俱日上。柔日以支前三合位上神為初傳,如辛酉日戌時,酉將取支前三合丑加寅上為初傳,中末皆重於日上,三傳丑酉酉。別責,言借人以善事,占者當仗人以行,庶幾無禍。占人事為人私干,占物為牽連。
自己が弁法を出せなければ、専ら別責課を見る。四課の中に相克もなく遥克もなく、しかも四課が三課のみを成す時にこれを用いる。陽日は日干が合する所を取って初伝とする。たとえば戊日は、戊と癸が相合し、癸の属する一課は丑にあり、丑上に臨む神をもって初伝とし、中伝・末伝はみな日干上神を用いる。陰日は日支の前の三合の位上の神を取って初伝とする。たとえば辛酉日戌時に課を占い、酉を月将とし、日支の前の三合の丑を取り、寅の上に加えて初伝とし、中伝末伝はともに日干上神を重ねて用いる。こうして三伝は丑・酉・酉となる。いわゆる「別責」とは、他人を借重して好事を成し遂げることを言い、占者は他人に依仗して事を行うべきで、こうしてこそ禍なきを望み得る。人事を占えば、人のために暗中に奔走して事を弁ずることを主とする。物件を占えば、彼此牽連を主とする。
課目返吟,先破後成。有丁己辛,三傳不同,為井欄射。丑日斜沖巳,巳上見亥,以亥為初傳,中取辰,末取日。未日斜沖亥,亥上見巳,以巳為初傳,中取辰,末取日,此課易欹易斜,不能長久之象。南北相違,占事動則宜,靜則擾,難成易破,遇吉祥是將亦遂一半,反覆不定。
課名を「返吟」と呼ぶものは、事は先に破れて後に成る。返吟の中でもし丁・己・辛これらの日に遇えば、三伝の取法は常例と同じからず、別に一つの名目を立てて「井欄射」という。丑日に逢えば、斜冲の法を用いて巳を取り、巳の上に亥が見えるので、初伝は亥と定め、中伝は辰と定め、末伝は日干上神に定める。未日に逢えば、斜冲して亥を取り、亥の上に巳が見えるので、初伝は巳と定め、中伝は依然として辰と定め、末伝は依然として日干上神に定める。この一課は歪斜傾側しやすく、長久し得ない象である。南と北は彼此背違し、事情は動いてこそ合宜で、一味に靜守すればかえって騒擾を受ける。事は成りがたく破れやすく、たとえ吉神良将に遇っても、一半の心願を遂げるに止まり、来返反復して定まらない。
返吟課帶刑沖破害,事有兩端,遠近繫心。更相仇怨,反覆呻吟,瞪而復合,疑而不決。事從下起,臣慢君,子逆親,妻背夫,朋失友,禍生於外人,久動思靜。柔日非一事虛,事有兩端,事成亦破。占人品,子反父,臣反君,奴反主,卑反尊。占人事我欲如此,彼欲如彼,吉而反凶。占器物則有反交之勢,頭居下,足居上。
返吟課がさらに刑・冲・破・害を帯びれば、事には両頭があり、遠處近處ともに心に牽挂する。彼此仇怨を結び、翻来覆去呻吟歎息し、眼を瞪えて争執した後にまた強いて凑合し、心に疑惑して主意を取れない。事端は下から起こる。臣下は君主を輕慢し、子女は雙親に忤逆し、妻子は丈夫を背棄し、朋友は朋友を失い、禍事は外人から生ずる。動くこと久しくしてまた安靜を思う。陰日に返吟を占い得れば、一事の落空のみならず、事には両頭があり、たとえ成し遂げても破壊を要する。人品を占えば、子女が父親に反抗し、臣下が君主に反抗し、奴仆が主人に反抗し、卑者が尊者に反抗することを主とする。人事を占えば、我はこうあろうと思い彼はあえてそうあろうと思い、もともと吉なのにかえって凶に変わることを主とする。器物を占えば、上下顛倒の勢があり、頭は下にあり脚は上にある。
內外宣淫,課得八專。陽日從第一課順數三辰為用,中末皆日上;柔日從第三課逆數三辰,之地盤上何神為用,中末皆日上。四課不全,不修帷簿,男女混雜;見后合勾武,主叔嫂通姦,兄妹淫亂,上下混則亂,人事混則壅,家不治人不治,事不成,得此者宜正身齊家,備己制物,庶可吉,否則凶。占事混而不專,難成,占行財乘舟則得利。占官不能獨斷。占物為竹夫人、花木、夜合花。占人鴟子。
内外ともに淫乱の事があるのは、八専課を占い得たからである。八専課の取法は、陽日は第一課から順に三位の地支を数えて発用とし、中伝末伝はみな日干上神を用いる。陰日は第三課から逆に三位の地支を数え、地盤のどの神に落ちるかを見てそれをもって発用とし、中伝末伝もみな日干上神を用いる。八專課は四課が全でなく、帷幕が整わず男女混雜することを象徴する。さらに天后・六合・勾陳・玄武に見えれば、叔嫂の通奸・兄妹の淫乱を主とする。上下が混雜すれば亂が生じ、人事が混雜すれば壅塞し、家は治まらず人も管し得ず、事は成し得ない。この種の課を得た人は、自身を端正し家門を整肅し、自己を約束し財物を管えてこそ、吉に転ずるを望み得、さもなくば凶である。事情を占えば、混雜して専一ならず、成し遂げがたいことを主とする。外出して商売し船に乗るを占えば、かえって利を得る。官を為すを占えば、獨自に決斷し得ないことを主とする。物件を占えば、竹夫人・花木・夜合花の類を主とする。人を占えば鴟鳥の屬を主とする。
官自為官,民自為民;官占與民,民受其迍。官尊民卑,數依於理,故有官數,有民數。官得官數吉,民得民數安,反是則官被貶削罷職,未任者見廢死敗;民則鬼乘夜位為病,鬼乘日位為訟,鬼加罪責,乘蛇生禍作怪,乘朱是非百出,乘合財喜致傷,乘勾殺傷斗打,乘龍爭婚奪財,乘空暗損,乘虎死亡,乘常孝服為亂鬼,乘元武失脫為賊鬼,乘陰有陰謀之害,作後有婦人之離。三災迭出,八難頻生,民何可當也。
官を為す者には自ら官を為す数があり、百姓には自ら百姓の数がある。もともと官に属する課が百姓の身に落ちれば、百姓はかえってその困頓を受ける。官は尊く民は卑く、氣數は道理に依って来る。ゆえに課には「官數」と「民數」の別がある。官が官數を得れば吉で、民が民數を得れば安である。逆に、官が民數を得れば貶黜罷職され、まだ上任していない者は廢黜され、敗亡に至る。百姓が官數を得れば、官鬼が夜貴の位に乗れば生病を主とし、官鬼が晝貴の位に乗れば官司を主とし、官鬼が加臨すればすなわち罪責である。官鬼が螣蛇に乗れば、災禍怪異を生ず。朱雀に乗れば、是非百出する。六合に乗れば、財喜によって傷を受ける。勾陳に乗れば、殺傷斗殴を受ける。青竜に乗れば、婚事のために争い、人に財を奪われる。天空に乗れば、暗中に損を受ける。白虎に乗れば、死亡を主とする。太常に乗れば、孝服を著し、亂鬼となることを主とする。玄武に乗れば、失竊を主とし、賊鬼となる。太陰に乗れば、陰謀暗害に遭う。天后に乗れば、婦人離散の事がある。三様の災禍が相継いで現れ、八種の苦難が頻頻に発生すれば、百姓はどこで堪えられようか。
斫輪,卯加申發用,君子得之,有乘車之顯,庶人得之,則為囚車。高蓋乘軒,子卯乘天馬青常,君子為章服,庶人為喪服。鑄印,戌加巳發用,君子懸金印,庶民則為假印。吉凶因貴賤而生,可否以尊卑而定,君民不可雜論。若值空亡,乘軒落馬,吉課入空,已仕者有阻,未仕者不可攀;吉課失時,已仕者將停,未仕者不可進。加凶喪而帶丁馬,立遠竄。加喪吊而帶病符,主丁憂。克太歲為天子不容,害月建為上司彈劾。
「斫輪課」とは卯が申に加わって發用するものである。君子が占い得れば、車に乗って顯達する榮がある。平民が占い得れば、その車は囚車となる。「高蓋乘軒」とは子・卯が天馬に乗って青竜・太常を帯びるものである。君子が占い得れば、官服の賜を受けることを主とする。平民が占い得れば、かえって喪服となる。「鑄印課」とは戌が巳に加わって發用するものである。君子が占い得れば、金印を佩掛することを主とする。平民が占い得れば、ただ一枚の假印のみ。これで見れば、吉凶は身分の貴賤に因って定まり、可行かどうかは尊卑に按じて判ずるべきで、君と民は混ぜて講じ得ないことが分かる。もし空亡に遇えば、それは車に坐して馬から墜ちるようなものである。吉課が落空すれば、すでに官を為した者は阻碍に遇い、まだ官を為していない者は攀附し得ない。吉課が時令を失えば、すでに官を為した者は停職され、まだ官を為していない者は進むべからず。凶喪の神を加えてまた丁神駅馬を帶びれば、即刻遠く流亡する。喪門・弔客を加えてまた病符を帶びれば、家中に喪があり、孝を守らねばならない。發用が太歲を克すれば、天子の容れる所ではない。月建を害すれば、上司が來て彈劾する。
重審下克上凶,將為下民之反告;財神作脫,為賊贓之敗亡;細玩自見。豈可以官得民之數,遂以為吉而概不之論耶?不論官庶,時逢富貴,將得時臨,平民得志。天乙乘旺相臨日辰,天以富貴貧賤與人,數固已定,貧賤有時,而富貴亦天意也。數故有官民可同用者,如富貴、時泰等卦是也。官得而吉,民得而說吉,主平民受封,有吉無凶,官民同用此。
重審課の下克上はもともと凶に屬し、官の身に落ちれば、下の百姓が反って告訴することを防がねばならない。財神が脫氣と化せば、賊贓が敗露して敗亡に致る。細かく玩味すれば自然に看出來る。どうして官を為す者が民數を占い得たからといって、一概に吉として辨えずにいられようか。官民を分けない情形もある。占時に富貴の象に逢い、天將がまた時令を得て身に臨めば、平民でも得志し得る。これは天乙貴人が旺相の氣に乘って日干日支に臨むということである。上天が富貴貧賤を世人に分ける、氣數はもともとすでに定まっており、貧賤にはその時があり、富貴も同じく天意に出る。ゆえに課中に確かに官民が通用し得るものがあり、たとえば「富貴課」「時泰課」の類である。官が占い得れば吉で、民が占い得てもまた吉と言い、平民が封賞を受け、吉あって凶なしを主とする。この類の課は官民共用するものである。
三光三陽,三奇六儀,凶者化吉,吉者愈新。用神旺相為三光;天乙順治,龍合立干前為三陽;三奇好前甲子旬丑是,六儀如甲子旬旬首子為用是。此四課,百事逢之吉,君子得之官職晉加,庶人得之,無計不遂,財利豐盈,病者得之生,訟者得之入獄有救無凶,可推惟吉是定,大吉之課也。
三光・三陽・三奇・六儀のこの四種の課象は、凶を化して吉とし、吉を變じて更に新たならしめ得る。發用の神が旺相で氣があるのを「三光」といい、天乙貴人が順行して將を布き、青竜・六合がまた日干の前に立つのを「三陽」という。「三奇」は甲子旬に丑を取るが如く。「六儀」は甲子旬に旬首の子をもって發用するが如し。この四種の課は、百事遇えばみな吉である。君子が占い得れば、官職昇遷する。平民が占い得れば、謀りて遂げずんばあらず、財利豐盈する。病人が占い得れば、活命し得る。官司を打つ者が占い得れば、たとえ獄に入っても人の搭救があって凶なし。およそこれらは一概に吉と推してよく、大吉の課である。
『管輅神書』卷之十五終わり
『六壬心鏡經』卷之十六
天の晴れるか否かを占う
日辰發用,見火土將晴,天空曉晴,傳中三木多風,三火大日。久雨何神辨即晴,巳午螣蛇朱雀並。三傳皆土雲凝聚,天空霽色映山明。龍若乘金當陰霧,火臨之處是晴明。從今日至火神為大晴處也,即蛇下是。陽即為晴陰即雨,積陰欲霽觀陽主。丙丁生旺發用時,壬癸休囚晴可許。火神不越東南路,蛇雀又來頭上住,須更皎日見晴空,縱有餘陰無著處。
天氣が晴れるか否かを占うには、日干日支の發用を見る。火と土に見えれば、天は晴れる。天空の一將が當値すれば、拂曉に晴れに轉ずることを主とする。三傳の中にもし三重の木があれば、多風を主とする。三重の火があれば、大晴の日頭を主とする。久雨の後、どの神に依って將に晴れんとすることを判斷するか。巳・午の二位と螣蛇・朱雀のこの二員の火將が併せ出るかを見ればよい。三傳が全て土に屬すれば、雲氣が凝聚することを主とする。天空が當値すれば、雨過天青で、山色分明である。青竜が金に乘れば、まさに陰雲霧氣である。火の臨む位置が、すなわち晴朗の處である。占卜の當日から算して、火神が當値するその日が大晴の日で、すなわち螣蛇の下に臨む處である。總じて言えば、陽は晴を主とし、陰は雨を主とし、積陰が晴に轉ずるには、陽氣の主る一方を見る。丙・丁の二火干が生旺の地で發用すれば、晴を主とし、壬・癸の二水干が休囚で力なければ、晴天もまた許定し得る。火神が東南方向を出ず、螣蛇・朱雀がまた頭上に來て停まれば、続いて皎潔の日頭・晴朗の天空に見え、たとえ殘餘の陰氣があっても附著する處がない。
天の雨か否かを占う
亥子主雨,勾陳主陰。占風候雨徵龍虎(雲從龍,風從虎),用起兼看日與辰。有氣帶刑來必速,休廢空亡略酒塵。子卯相加救枯穗(子為雲,卯為雷),玄合入傳滋涸鱗。白虎若臨加亥子,雨落連綿未有晴。凡龍虎所乘神有氣則負雨,龍虎主雷電風雨。巳作六丁上蛇雀,太沖位下來安著。忽然狂電見飛揚,迅速之時光閃爍。
水神の亥・子が當値すれば降雨を主とし、勾陳が當値すれば天陰を主とする。風を占い雨を候うには、青竜と白虎の兩員の天將を驗看しなければならない。なぜなら『周易・乾卦・文言』に「雲從龍、風從虎」と講ずるゆえ、雲雨は龍に歸管し、風は虎に歸管するからである。發用から算し起こし、同時に兼ねて日干と日支を見る。この兩將が氣あってまた刑を挾めば、風雨は來ること極めて速い。もし休囚廢沒あるいは空亡に落ちれば、浮塵の如き細雨を一點灑らすのみである。子と卯が相加すれば、枯萎の禾穗を救活し得る。なぜなら子は雲を象し、卯は雷を象するからである。玄武と六合が三傳に入れば、乾涸して將に死なんとする魚を再び滋潤し得る。白虎が一旦亥・子の上に臨加すれば、雨は連下して停まず、遲遲として晴れようとしない。およそ龍虎の乘る神が氣あれば、みな雨水を承載することを主とし、この兩將はもともと雷電風雨を管する。巳位は六丁の數に當たり、その上に螣蛇と朱雀を乘せ、卯位「太衝」の下に安落すれば、忽然の間に狂電飛揚し、轉瞬の際に光芒閃爍する。
戌亥子丑午巳停,火龍下降水上升。亥子水居巳午未申,謂之水升於上;巳午火居亥子丑寅,謂之火伏於下,主雨。主用何須看雲霧,忽然雨澤勢如傾。亥子為傳雖主雨,一怕空亡二嫌土。辰戌丑未四維間,密雲不雨終何補。亥子退入江湖居,甘澤難逢莫浪圖。如還臨上雨滂沱,頃刻之間澤旱枯。蓋水升火降方雨。虎在東方謂出林,動嘯生風孰可禁?更乘小吉為行止,拔木摧林勢益森。龍旺昇天雨驟作,虎旺出林風力惡。如乘囚墓死皆休,風定雨收成寂寞。
戌・亥・子・丑と午・巳が彼此對停し、火性の龍氣は下降し、水氣は上升する。亥・子これらの水神が巳・午・未・申の位置上に落ちるのを「水升於上」といい、巳・午これらの火神が亥・子・丑・寅の位置上に落ちるのを「火伏於下」という。みな雨を主とする。事を主る發用は何ぞ更に雲霧を看るを須いよう、忽然の間に雨水は便ち傾盆して下る。ただし亥・子が三傳に入って雨を主とするとはいえ、一に空亡に落ちるを怕れ、二に土に克されるを嫌う。もし三傳が辰・戌・丑・未のこの四維の間に落ちれば、ただ密雲して雨せず、終究濟事なし。亥・子が江湖本位に退回して安居すれば、好雨もまた指望しがたく、空しく圖謀すること勿れ。もし水神が上位に臨めば、雨勢滂沱として、頃刻の間に乾旱枯焦の土地をみな澆透する。なぜなら水が升り火が降って、初めて真に雨が降るからである。白虎は東方にあって「出林」といい、一動すれば長嘯して風を生じ、誰が抵當し得ようか。さらに未位の「小吉」を乘って行止の地とすれば、樹を拔き林を摧き、聲勢は愈々浩大である。總じて青竜が旺なれば天に升って驟雨大作し、白虎が旺なれば林を出て風力凶惡である。もしそれらが乘るのが囚・墓・死の衰敗の氣ならば、それらは皆罷休し、風停まり雨止んで、一片寂寥である。
水の漲退か否かを占う
水漲傷木欲害民,進退加時看日辰,支傷干吉漲猶速,干傷支吉退因循。日辰共損須臾滅,並不相傷水穩下。日辰無相剋,水無進退。
洪水が漲り上がり林木を淹損し、眼に見えて百姓を害せんとする。水勢が進むか退くかは、月將を占時の上に加えて天地盤を排出し、さらに日干と日支の克應を見る。日支が日干を克傷すれば、水は漲ること速くまた急である。日干が日支を克傷すれば、水は退くこと却って慢騰騰である。日干日支が彼此ともに損を受ければ、大水は片刻の間に退き盡くす。兩下がともに相傷しなければ、水位は平穩に落下する。日干と日支の間に相克なければ、水勢は進まず退かずである。
人宅を占う 附入宅占 分宅占
辰為宅兮日為人,上宅凶神便有屯。帶殺兼刑來相剋,以將言之得事因。辰上神為宅,惡將剋日與朱雀並,主官事。與白虎病,主疾病。四課四生吉神立,六合青龍福慶生。更視三傳知善惡,遍看年上所臨神。支傍有人何所主,欲識名之是近鄰。推宅之法看日神,若見魁罡必損人。干傷支吉老者病,干吉支傷少者迍。
日支は住宅を表し、日干は居住の人を表す。住宅の上に凶神を壓されれば、家中に困頓がある。もしさらに凶煞を帶び兼ねて刑をもって相克すれば、乘る天將に依って起因を斷明する。日支上神はすなわち宅で、凶惡の天將が日干を克してまた朱雀と同時に現れれば、官司を主とする。白虎と同時に現れて病氣が重ければ、疾病を主とする。四課の上にもし四長生と吉神が立ち、六合・青竜が當値すれば、福慶が生ずる。さらにまた三傳を見て善惡を辨じ、併せて逐一行年上に臨む神を察看する。日支の傍らに別に人形の神があれば、主とするのは何か。それは近鄰を指すことを知るべきである。住宅を推斷する方法は日干上神を見るにあり、もし河魁戌と天罡辰のこの二つの「魁罡」に見えれば、必ず人を損ずる。日干が日支を克傷すれば、吉は少者にあり老人は病あり。日干が吉を得て日支が傷を受ければ、少者は困頓する。
