偃臺の感山主が圓通院に到りて相看せり。第一座が問うて言った。「圓通に路無し、山主は争いで來るを得たか。」(歸宗の柔が代わりて言う、「期せずしてまた相見するを得たり。」)
聲聞心心斷惑。能斷之心是賊。賊賊遞相除遣。何時了本語默。口內誦經千卷。體上問經不識。不解佛法圓通。徒勞尋行數墨。頭陀阿練苦行。希望後身功德。希望即是隔聖。大道何由可得。譬如夢裡度河。船師度過河北。忽覺床上安眠。失卻度船軌則。船師及彼度人。兩箇本不相識。眾生迷倒羈絆。往來三界疲極。覺悟生死如夢。一切求心自息。
前杭州永明寺道潜禅師の法嗣
悟解即是菩提。了本無有階梯。堪歎凡夫傴僂。八十不能跋蹄。徒勞一生虛過。不覺日月遷移。向上看他師口。恰似失嬭孩兒。道俗崢嶸集聚。終日聽他死語。不觀己身無常。心行貪如狼虎。堪嗟二乘狹劣。要須摧伏六府。不食酒肉五辛。邪眼看他飲咀。更有邪行猖狂。修氣不食鹽醋。若悟上乘至真。不假分別男女。
杭州千光王寺の瓌省禅師は温州陶山の人。姓は鄭氏。幼歳に出家して律部を精究し、天臺の文句を聴きて円頓止觀に心を栖めた。後に『楞厳』を閱して文理宏迅にして未だ洞晓する能わず(底本はこの字は水に従う、同書の他処は「迅」に作る)。ある夕誦経すでに久しく案に就きて、若し假寐すれば夢中に日輪空より降るを見て口を開きて之を呑んだ。これより倏然として悟を発し、差別の義門は涣然として滞り無し。後に国城永明の法席隆盛と聞き、專ら参問を申した。永明は唯だ前の解を印して別の指喻無し。即ち忠懿王の遣わしたる衲衣を以て之に授けて信を表した。後に湖西の嚴淨院に住した。開寶三年に衢州刺史の翁晟が師の道を仰重し、乃ち西山を開きて大禅苑を創った。太宗皇帝は改めて寶雲寺の額を賜い、師に居らんを請うた。学者臻り萃まった。師が上堂して言った。「諸上座、佛法は事無し。昔の日月は今の日月、昔日の風は今日の風、昔日の上座は今日の上座。挙げても了り説いても了りと道うな。一切成現すれば好し、珍重。」師は開寶五年壬申七月に示疾して医を求めず。三日前に寶樹の浴池現る。師が言った。「およそ相有る所は皆是れ虚妄。」二十七日の晡時に衆を集めて別れを言い安坐して逝した。寿六十有七。荼毘して舍利を門人が塔を建てた。
寶誌和尚十二時頌
衢州鎮境の志澄大師。僧が問うた。「どういうのが乾坤を定める劍ですか。」師が言った。「絲髮を漏らさず。」言った。「用いる者はいかに。」師が言った。「知らず。」問うた。「あるいは普請に因りて鋤頭が蝦蟆蚯蚓を損傷する。まだ罪有るか無きか。」師が言った。「阿誰が是れ下手の者か。」言った。「そうなればすなわち罪過無し。」師が言った。「因果歴然。」師は後に杭州西山寶雲寺に遷り住して法を説いた。本国は紫を賜い積善大師と署した。
平旦寅。狂機內有道人身。窮苦已經無量劫。不信常擎如意珍。若捉物入迷津。但有纖豪即是塵。不住舊時無相貌。外求知識也非真。
明州崇福院の慶祥禅師は上堂して言った。「諸の禅德、見性は周遍して聞性もまた然り。十方を洞徹して内無く外無し。ゆえに古人は道う、縁に随いて作無く動靜常に真と。かくのごとき施為は全真の智用。」問うた。「どういうのが本来人ですか。」師が言った。「堂堂たる六尺、甚だ分明。」言った。「ただ本来人のごときはまだかくのごとき相貌を作すか否か。」師が言った。「お前は何を本来人と喚ぶか。」言った。「師に方便を乞う。」師が言った。「誰に方便せしめん。」
日出卯。用處不須生善巧。縱使神光照有無。起意便遭魔事撓。若施功終不了。日夜被他人我抝。不用安排只麼從。何曾心地生煩惱。
前杭州靈隱寺清聳禅師の法嗣
食時辰。無明本是釋迦身。坐臥不知元是道。只麼忙忙受苦辛。認聲色覓疎親。只是他家染汙人。若擬將心求佛道。問取虛空始出塵。
杭州臨安功臣院の道慈禅師。問うた。「師の寶座に登るや大衆咸く臻る、師に宗教を挙揚するを請う。」師が言った。「大衆が証明す。」上座が言った。「そうなればすなわち古を亘ぎ今を亘ぐ。」師が言った。「また須く話を領して始めて得べし。」
禺中巳。未了之人教不至。假饒通達祖師言。莫向心頭安了義。只守玄沒文字。認著依前還不是。暫時自肯不追尋。曠劫不遭魔境使。
秀州羅漢院の願昭禅師は銭塘の人。本部西山の保清院について受業した。靈隱より発明して衆が出世を請うた。師が上堂して言った。「山河大地は是れ真の善知識、時に常に法を説き時時に人を度す。妨げず諸上座参請せよ。無事久立。」僧が問うた。「羅漢の家風、師に一句を請う。」師が言った。「嘉禾の穗を合わせ、上国に芳を伝う。」言った。「これはなお是れ嘉禾の家風。どういうのが羅漢の家風ですか。」師が言った。「あるいは諸方に到れば分明に挙げて似せよ。」師は後に杭州香嚴寺に住した。僧が問うた。「纖塵を立てず、師に直道を請う。」師が言った。「衆人はお前を笑う。」言った。「どう領会しますか。」師が言った。「我に話頭を還せ。」
日南午。四大身中無價寶。陽焰空華不肯拋。作意修行轉辛苦。不曾迷莫求悟。任爾朝陽幾迴暮。有相身中無相身。無明路上無生路。
處州報恩院の師智禅師。僧が問うた。「どういうのが和尚の家風ですか。」師が言った。「誰人か見ざらん。」問うた。「どういうのが一相三昧ですか。」師が言った。「青黄赤白。」言った。「一相は何に在るか。」師が言った。「お前は却って霊利だ。」問うた。「祖祖相伝えて祖印を伝う。師は今法嗣は何人を嗣ぐか。」師が言った。「靈鷲峰の前に月輪皎皎たり。」
日昳未。心地何曾安了義。他家文字沒親疎。莫起工夫求的意。任縱橫絕忌諱。長在人間不居世。運用不離聲色中。歷劫何曾暫拋棄。
衢州瀫寧の可先禅師。僧が問うた。「どういうのが瀫寧の家風ですか。」師が言った。「指示に謝す。」問うた。「どういうのが西来の意ですか。」師が言った。「老僧のどの処を怪しむか。」言った。「学人は会せず、師に方便を乞う。」師が言った。「さっき豈に是れ西来の意を問うに非ざらんや。」
晡時申。學道先須不厭貧。有相本來權積聚。無形何用要安真。作淨潔卻勞神。莫認愚痴作近隣。言下不求無處所。暫時喚作出家人。
杭州臨安光孝院の道端禅師。僧が問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「高声に問い著けよ。」言った。「まさにこれがそうではないのですか。」師が言った。「交渉を勿れ。」師は後に靈隱寺に住して滅を示した。
日入酉。虛幻聲音終不久。禪悅珍羞尚不餮。誰能更飲無明酒。沒可拋無物守。蕩蕩逍遙不曾有。縱爾多聞達古今。也是痴狂外邊走。
杭州西山保清院の遇寧禅師。初めて堂を開き座に升る。二の僧ありて一時に礼拝した。師が言った。「二人俱に錯り。」僧が語を進めんと拟す。師は便ち座を下った。
黃昏戌。狂子興功投暗室。假使心通無量時。歷劫何曾異今日。擬商量卻啾唧。轉使心頭黑如漆。晝夜舒光照有無。痴人喚作波羅蜜。
福州支提山雍熙寺の辯隆禅師は明州の人。靈隱寺の了悟禅師について出家し、遂に心印を受けた。師が上堂して言った。「巍巍たる寶相は虚空に逼塞す(底本は「偪塞」に作る)。金剛の体は破坏有ること無し。大衆はまだ見るか見ざるか。もし見ると言わば且つ実相の体は本青黄赤白・長短方円に非ず、また見聞覚知の法に非ず。さあどう見るの道理を説かん。もし見ざると言わばまた道う、巍巍たる実相は虚空に逼塞すと。なぜ見ざるか。」僧が問うた。「どういうのが向上の一路ですか。」師が言った。「脚下の底。」言った。「そうなればすなわち尋常の履踐。」師が言った。「錯りて認めるな。」問うた。「どういうのが堅密身ですか。」師が言った。「裸裸地。」言った。「そうなればすなわち密ならず。」師が言った。「何を見るか。」
人定亥。勇猛精進成懈怠。不起纖豪修學心。無相光中常自在。超釋迦越祖代。心有微塵還窒閡。廓然無事頓清閑。他家自有通人愛。
杭州瑞龍院の希圓禅師。僧が問うた。「どういうのが和尚の家風ですか。」師が言った。「特に闍梨の借問に謝す。」言った。「借問は則ち無しからず、家風はどうか。」師が言った。「瞌睡の漢。」
夜半子。心住無生即生死。生死何曾屬有無。用時便用沒文字。祖師言外邊事。識取起時還不是。作意搜求實沒蹤。生死魔來任相試。
前金陵報慈行言導師の法嗣
鷄鳴醜。一顆圓珠明已久。內外推尋覓總無。境上施為渾大有。不見頭又無手。世界壞時渠不朽。未了之人聽一言。只遮如今誰動口。
洪州雲居山の義能禅師(第九世住)。師が上堂して言った。「上来するを用いず。堂中の憍陳如上座が諸上座の為に第一義の法輪を轉ず。まだ得るか。もし自信し得れば各々自ら堂に歸りて参取せよ。」師は堂を下りて後、却って一の僧に問うた。「ただ山僧がさっき上座に教えて聖僧を参取せしめしがごとき、聖僧はまだ個の何を道うか。」僧が言った。「特に和尚の再挙に謝す。」問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「即心是れ仏。」言った。「学人は会せず、師に方便を乞う。」師が言った。「方便に仏と呼ばれ、光を回して返照して看よ、身心は是れ何の物ぞ。」
誌公和尚十四科頌
前金陵清凉泰欽禅師の法嗣
菩提煩惱不二
洪州雲居山第十一世住の道齊禅師は洪州の人。姓は金氏。百丈山の明照禅師に礼して度を得た。遍く禅会を歴りて学心未だ息まず。後に法燈禅師に遇い、機縁頓に契えた。法燈が上藍院に住するに等しく至りて、師は便ち経蔵を主った。ある日侍立する時、法燈は師に對して言った。「蔵主、我に一轉の西来意の話有り、お前はどう会するか。」師が對して言った。「東ならず西ならず。」法燈が言った。「何の交渉有るか。」師が言った。「道齊はただそうのみ。いまだ和尚の尊意はいかなるかを審らかにせず。」法燈が言った。「他家に自ら兒孫在り。」師はここに於て頓にあの旨趣を明らめた。初め筠州東禅院に住した。僧が問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「お前は是れ阿誰か。」問うた。「荆棘の林中に出る路無し、師に方便して畲を開かんを請う。」師が言った。「お前はどの処に行かんと拟すか。」言った。「幾んどここに到らざらんとした。」師が言った。「閑言語。」問うた。「輪回を免れず解脱を求めざる時はいかに。」師が言った。「まだかつて建山に問うたか。」言った。「学人は会せず、師に方便を乞う。」師が言った。「お前に三十棒を放す。」問うた。「どういうのが三寶ですか。」師が言った。「お前は何の寶か。」言った。「如何。」師が言った。「土木瓦礫。」師は接ぎて洪州雙林院に住し、後に雲居山に住した。三処に法を説き、『語要』『搜玄』『拈古代別』等の集を著わし、諸方に盛行した。ここには繁く録せず。至道三年丁酉九月に示疾し、八日の申時に鐘を敲かせて衆を集めた。維那が禀告して言った。「衆已に集まりました。」師が言った。「老僧は三処に住持すること三十余年。十方の兄弟相聚まりて道を話し、主事の頭首は勤心して老僧を贊助した。今日火風相い逼る、特に諸人と相見す。諸人はまだ見るか。今日もし見れば、是れ末後の方便。諸人はどの処に向かって見るか。四大五陰の処に向かって見る為か、六入十二処に見る為か。ここにもし見れば、便ち雲居山二十年の間、後学に頼り有りと説くべし。我が去る後、山門の大衆は契瓌に付して堂を開き住持せしめ、凡事はさらに勤めて之を行うに在る。各々自ら努力せよ、珍重。」大衆が才かに散ずれば、師は西挟に歸りて寂を告げた。寿六十九、臘四十八。今塔は本山に存す。
眾生不解修道。便欲斷除煩惱。煩惱本來空寂。將道更欲覓道。一念之心即是。何須別處尋討。大道曉在目前。迷倒愚人不了。佛性天真自然。亦無因緣修造。不識三毒虛假。妄執浮沈生老。昔時迷日(一作未)為晚。今日始覺非早。
前金陵報恩院法安禅師の法嗣
持犯不二
廬山栖賢寺の道堅禅師。官人ありて問うた。「某甲は金陵を収め、陣を布きて人を殺すこと无数。まだ罪有るか無きか。」師が言った。「老僧はただ管して看るのみ。」問うた。「どういうのが祖師西来の意ですか。」師が言った。「揚瀾左里に風浪起つ無し。」問うた。「どういうのが栖賢の境ですか。」師が言った。「栖賢に何の境か有らん。」
丈夫運用無礙。不為戒律所制。持犯本自無生。愚人被他禁繫。智者造作皆空。聲聞觸途為滯。大士肉眼圓通。二乘天眼有翳。空中妄執有無。不達色心無礙。菩薩與俗同居。清淨曾無染世。愚人貪著涅槃。智者生死實際。法性空無言說。緣起略無人子(一本作為茲偈)。百歲無智小兒。小兒有智百歲。
廬山歸宗寺第十四世の慧誠禅師は揚州の人。姓は崔氏。幼年に撫州明水院に於て出家受具した。方を游び慧済禅師に縁契し、密かに心印を承けた。廬山の余峰に庵した。淳化四年孟夏の月、歸宗の柔和尚が寂に歸した。郡牧と山門の徒衆とが三たび師に請うて法を開き住持せしめた。初め上堂して未だ座に升らず、衆に對して言った。「天人が道を得たり、これを以て証と為す。そう便ち散って去れば、已に周遮なり。そのいまだ晓らざるが如くは、再び重ねて敷かん。」方に座に升った。僧が問うた。「郡主筵に臨む、師に法を演ぶるを請う。」師が言った。「我はお前に及ばず。」問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「どういうのが仏でないか。」問うた。「どういうのが祖師西来の意ですか。」師が言った。「知らず。」師はまた言った。「問話は且く住せ。諸上座は窮劫に到りて問うも、問うも著かず。山僧は窮劫に到りて答うも、答うも及ばず。何をもっての故にか。上座に各々本分の事有るが為、十方に圓満し、古を亘ぎ今を亘ぐ。乃至諸仏もまた敢えて上座を錯誤せず。これを頂族と謂い、ただ上座を助発す。ゆえに道う、十方の法界の諸の有情は、念々に以て善逝の果を証す。彼すでに丈夫なれば我もまた爾り、何ぞ自ら輕んじて退屈せんやと。諸上座は退屈するなかれ、信取せば便ち休まん。祖師の西来はただ性を見て仏と成ると道う。その余の説く所はこの説に及ばず。さらに個の奇特の方便有りて、諸人に挙似す。分明に記取せよ。諸方に到りて錯りて挙ぐるな。久立珍重。」異日上堂した。僧が問うた。「風を通ぜざる処はどう過ぎ得るか。」師が言った。「お前はどの処より来たか。」僧が南泉を挙げて言う。「銅瓶は是れ境、瓶の中に水有り。境に動著するを得ず、老僧に水を將て来れ。」鄧隱峰は便ち瓶を拈じて水を瀉ぐ。南泉は乃ち休んだ。師が言った。「鄧隱峰は甚だ奇怪、要するに且つ乱れて瀉ぐ。」師は歸宗に接武すること十有四載、常に五百余衆を聚めた。景德四年三月十八日に上堂して衆に辞し、安然として化した。寿六十七、臘五十二。全身を本山に塔した。
佛與眾生不二
前廬州長安院延規禅師の法嗣
眾生與佛無殊。大智不異於愚。何須向外求寶。身田自有明珠。正道邪道不二。了知凡聖同途。迷悟本無差別。涅槃生死一如。究竟攀緣空寂。惟求意想清虛。無有一法可得。翛然自入無餘。
廬州長安院の辯實禅師(第二世住)。僧が問うた。「どういうのが祖師西来の意ですか。」師が言った。「少室の靈峰は九霄に住す。」
事理不二
潭州雲蓋山海会寺の用清禅師は河州の人。姓は趙氏。本州に出家し、酷く法を求むるを志とした。遠く長安を参じて、潜かに宗旨を契えた。先に韶州東平山に住した。淳化二年、潭州を知る張茂宗が請うて雲蓋に居らしめた(第六世住)。僧が問うた。「一の人有りて万丈の井底に在り、どう出づるを得るか。」師が言った。「且く喜べ、相見するを得たり。」言った。「そうなればすなわち雲を穿ち月を透して去る。」師が言った。「三十三天の事はどうか。」僧は語なし。問うた。「どういうのが雲蓋の境ですか。」師が言った。「門外の三泉井。」言った。「どういうのが境中の人ですか。」師が言った。「童行の作子。」師に頌ありて衆に示して曰く、
心王自在翛然。法性本無十纏。一切無非佛事。何須攝念坐禪。妄想本來空寂。不用斷除攀緣。智者無心可得。自然無爭無喧。不識無為大道。何時得證幽玄。佛與眾生一種。眾生即是世尊。凡夫妄生分別。無中執有迷奔。了達貪瞋空寂。何處不是真門。
雲蓋の鎖の口訣、拟議すれば皆腦裂せん。
靜亂不二
手を拍ちて玄空を趁れば、雲露西山の月。
聲聞厭諠求靜。猶如棄麫求餅。餅即從來是麫。造作隨人百變。煩惱即是菩提。無心即是無境。生死不異涅槃。貪瞋如焰如影。智者無心求佛。愚人執邪執正。徒勞空過一生。不見如來妙頂。了達婬慾性空。鑊湯鑪炭自冷。
僧が問うた。「どういうのが雲蓋の鎖の口訣ですか。」師が言った。「天に遍く地に遍し。」言った。「そうなればすなわち石人は点头し、露柱は手を拍つ。」師が言った。「一瓶の淨水一炉の香。」言った。「これはなお是れ井底の蝦蟆。」師が言った。「大衆を労煩す。」師は常に食を節段し、衆に随いて二時ただ鉢を展ぐるのみ。あるいは年月を逾ゆ。調練し服餌せず、作務を妨げず。請あれば必ず開き、便ち飽食して、而も拘執無し。至道二年四月二日に示疾して逝した。荼毘して本山に塔を建てた。
善惡不二
行思禅師第十一世
我自身心快樂。翛然無善無惡。法身自在無方觸目無非正覺。六塵本來空寂。凡夫妄生執著。涅槃生死平等。四海阿誰厚薄。無為大道自然。不用將心畫度。菩薩散誕靈通。所作常含妙覺。聲聞執法坐禪。如蠶吐絲自縛。法性本來圓明。病癒何須執藥。了知諸法平等。翛然清虛快樂。
前蘇州長寿院朋彦大師の法嗣
色空不二
長寿第二世の法齊禅師は婺州の人。姓は丁氏。始め『百法』『因明』の二論を講じ、尋いで講を置きて方を游び、廣法大師に心印を受けた。建隆二年、廣法が寂に歸し、付授して住持せしめた。節使の銭仁奉は礼して重んじ、真要を揚げんを請うた。百法の座主ありて問うた。「令公の請命、四衆雲のごとく臻る。向上の宗乗、師に挙唱を請う。」師が言った。「『百法明門論』。」言った。「畢竟どうか。」師が言った。「一切法は我無し。」問うた。「城東の老母は仏と同じく生まる。なぜ却って仏を見ざるか。」師が言った。「見ざれば則ち道え。」言った。「そうなればすなわち見て去る。」師が言った。「城東の老母は仏と同じく生まる。」師は太平興國三年戊寅に衆を舍て、本院に就いて別室を創りて宴居した。咸平三年庚子十二月十一日に滅を示した。寿八十九、臘七十二。
法性本無青黃。眾生謾造文章。吾我說他止觀。自意擾擾顛狂。不識圓通妙理。何時得會真常。自疾不能治療。卻教他人藥方。外看將為是善。心內猶若豺狼。愚人畏其地獄。智者不異天堂。對境心常不起。舉足皆是道場。佛與眾生不二。眾生自作分張。若欲除卻三毒。迢迢不離災殃。智者知心是佛。愚人樂往西方。
景德伝燈録巻第二十六
生死不二
景德伝燈録巻第二十七
世間諸法如幻。生死猶若雷電。法身自在圓通。出入山河無間。顛倒妄想本空。般若無迷無亂。三毒本自解脫。何須攝念禪觀。只為愚人不了。從他戒律決斷。不識寂滅真如。何時得登彼岸。智者無惡可斷。運用隨心合散。法性本來空寂。不為生死所絆。若欲斷除煩惱。此是無明痴漢。煩惱即是菩提。何用別求禪觀。實際無佛無魔。心體無形無段。
禅門の達者、世に出でずと雖も時に名有る者一十人、録に見ゆ
斷除不二
金陵の寶志禅師
丈夫運用堂堂。逍遙自在無妨。一切不能為害。堅固猶若金剛。不著二邊中道。翛然非斷非常。五欲貪瞋是佛。地獄不異天堂。愚人妄生分別。流浪生死猖狂。智者達色無礙。聲聞無不恛惶。法性本無瑕翳。眾生妄執青黃。如來引接迷愚。或說地獄天堂。彌勒身中自有。何須別處思量。棄卻真如佛像。此人即是顛狂。聲聞心中不了。唯只趁逐言章。言章本非真道。轉加鬪爭剛彊。心裡蚖蛇蝮蠍。螫著便即遭傷。不解文中取義。何時得會真常。死入無間地獄。神識枉受災殃。
婺州の善慧大士
真俗不二
南嶽の慧思禅師
法師說法極好。心中不離煩惱。口談文字化他。轉更增他生老。真妄本來不二。凡夫棄妄覓道。四眾雲集聽講。高座論義浩浩。南座北座相爭。四眾為言為好。雖然口談甘露。心裡尋常枯燥。自己元無一錢。日夜數他珍寶。恰似無智愚人。棄卻真金擔草。心中三毒不捨。未審何時得道。
天臺の智顗禅師
