景德傳燈錄 卷第一
七佛天竺祖師
七佛と天竺の祖師
七佛
七佛
毘婆屍佛
毘婆尸仏
屍棄佛
尸棄仏
毘舍浮佛
毘舎浮仏
拘留孫佛
拘留孫仏
拘那含牟尼佛
拘那含牟尼仏
迦葉佛
迦葉仏
釋迦牟尼佛
釈迦牟尼仏
天竺一十五祖(內一祖旁出無錄)
天竺一十五人の祖師(そのうち一人は傍出、収録しない)
第一祖摩訶迦葉
第一祖 摩訶迦葉
第二祖阿難(旁出末田底迦)
第二祖 阿難(傍出・末田底迦)
第三祖商那和修
第三祖 商那和修
第四祖優波毱多
第四祖 優波毱多
第五祖提多迦
第五祖 提多迦
第六祖彌遮迦
第六祖 弥遮迦
第七祖婆須蜜
第七祖 婆須蜜
第八祖佛陀難提
第八祖 仏陀難提
第九祖伏馱蜜多
第九祖 伏駄蜜多
第十祖脇尊者
第十祖 脇尊者
第十一祖富那夜奢
第十一祖 富那夜奢
第十二祖馬鳴大士
第十二祖 馬鳴大士
第十三祖迦毘摩羅
第十三祖 迦毘摩羅
第十四祖龍樹大士
第十四祖 竜樹大士
敘七佛
七佛を叙述す
古佛應世。綿歷無窮。不可以周知而悉數也。故近譚賢劫有千如來。暨於釋迦。但紀七佛。案長阿含經云。七佛精進力。放光滅闇冥。各各坐諸樹。於中成正覺。又曼殊室利為七佛祖師。金華善慧大士。登松山頂行道。感七佛引前維摩接後。今之撰述。斷自七佛而下。
古仏が世に応現することは、綿々として窮尽することなく経歴し、すべてを知り、一々挙げることは不可能である。そこでただ近く賢劫の中に千仏の如来があり、釈迦に至るまで七仏のみを記す。『長阿含経』にいう、七仏の精進の力は、光を放って冥闇を滅除し、各々種々の樹下に坐して、その中に正覚を成ず。また曼殊室利(文殊菩薩)は七仏の祖師なり。金華の善慧大士が松山の頂に登って行道し、七仏が前に引導し、維摩が後ろに接引するのを感応した。いま撰述するに、七仏以下より截断して筆を起こす。
毘婆屍佛(過去莊嚴劫第九百九十八尊)偈曰。
毘婆尸仏(過去荘厳劫第九百九十八尊)の偈にいう、
身從無相中受生猶如幻出諸形象
この身は無相より生を受け、幻術が種々の形を変出するがごとし。
幻人心識本來無罪福皆空無所住
幻人の心識は本来罪なく、罪も福も空にして住する処なし。
長阿含經云。人壽八萬歲時此佛出世。種剎利。姓拘利若。父槃頭。母槃頭婆提。居槃頭婆提城。坐波波羅樹下。說法三會。度人三十四萬八千人。神足二。一名騫茶。二名提舍。侍者無憂。子方膺。
『長阿含経』にいう、人の寿八萬歳の時、この仏出世す。種姓は刹利にして、姓は拘利若なり。父の名は槃頭、母の名は槃頭婆提。槃頭婆提城に住し、波波羅樹の下に坐す。説法三会し、人を度すること三十四万八千人。神足の弟子二人、一の名は騫荼、二の名は提舎。侍者の名は無憂。子の名は方膺。
屍棄佛(莊嚴劫第九百九十九尊)偈曰。
尸棄仏(荘厳劫第九百九十九尊)の偈にいう、
起諸善法本是幻造諸惡業亦是幻
種々の善法を起こすは、もともと幻なり。種々の悪業を造作するも、また幻なり。
身如聚沫心如風幻出無根無實性
身は聚沫のごとく、心は風のごとくして、幻変出して根なく、また実性なし。
長阿含經云。人壽七萬歲時此佛出世。種剎利。姓拘利若。父明相。母光耀。居光相城。坐分陀利樹下。說法三會。度人二十五萬。神足二。一名阿毘浮。二名婆婆。侍者忍行。子無量。
『長阿含経』にいう、人の寿七万歳の時、この仏出世す。種姓は刹利にして、姓は拘利若なり。父の名は明相、母の名は光耀。光相城に住し、分陀利樹の下に坐す。説法三会し、人を度すること二十五万。神足の弟子二人、一の名は阿毘浮、二の名は婆婆。侍者の名は忍行。子の名は無量。
毘舍浮佛(莊嚴劫第一千尊)偈曰。
毘舎浮仏(荘厳劫第一千尊)の偈にいう、
假借四大以為身心本無生因境有
仮に地水火風の四大を藉りて身となす。心は本来生無く、境界に因りて有り。
