求館開設章第二十六
(以世應為主,財福為憑。)覓館招賢怕世空。應空豈得遇東翁,父空書館終非美,才陷修儀甚不豐,世應不空須有望,變成沖散定無終,無官之卦休尋訪,無館之年為六沖。凡圖書館,世為自己,應為東家,父為書館,子為書生,財為束脩,鬼為薦館之人,兄乃同胞之士。
本章は世應二爻をもって主と爲し、「妻財」「福德」をもって憑と爲す。歌訣に曰く、外に出でて館を謀り、東家の賢を招くは、皆世爻の落空を怕る。應爻落空すれば、怎能好き東家に遇上せんや。父母落空すれば、此の處の書館終究好からず。財爻陷空せば、束脩很に豊厚ならず。世應皆落空せざれば、纔めて指望あり。一旦沖を變出せば、定んじて始ありて終なし。卦中「官鬼」なきは、尋訪に往くを必とせず。一年到頭館を得ざるは、即ち六沖の卦を卜到するなり、と。およそ是れ坐館を謀求するは、世爻是れ自己、應爻是れ東家、父母是れ書館、子孫是れ學生、妻財是れ束脩、官鬼是れ館を薦ぐる人、兄弟是れ同じく來りて館を爭う讀書人なり。
世空不遇尊從,應空無東納。父空難逢美館,財空修體輕微。子空門弟不多,鬼空無人舉薦,兄空無人搶奪,身空居處不安,諸空稍可推,得世應不空終須有望。凡值六沖之卦或無官鬼定無館也。如合處逢沖或變出六沖,雖見成就,其年定主不終。
世爻落空すれば、自己を尊重する人に遇わず。應爻落空すれば、肯んじて接納する東家なし。父母落空すれば、好き館に逢い難し。財爻落空すれば、束脩微薄なり。子孫落空すれば、門下學生多からず。官鬼落空すれば、擧薦する人なし。兄弟落空すれば、反って搶奪し來る人なし。卦身落空すれば、住處安寧を得ず。以上諸般の落空は、皆還お斟酌して論ずべし。只だ世應兩爻落空せざれば、終究還お指望あり。およそ是れ六沖の卦を卜到し、あるいは卦中官鬼なければ、一定館を謀らず。もし本是六合にして中途沖に逢い、あるいは六沖を變出せば、雖に眼下謀成すとも、此の一年もまた一定底に坐せず。
游魂遷改它圖吉,歸魂乃舊勝西東,那日扶持生合世,便教賓主兩相逢。問遷更、游魂大利,占守舊,反要歸魂,要知那日成關,還詳父母。卦中無父,但逢值日方在。如有父爻旺,求墓合之時。衰取旺生之日,又看何日生世、空世亦可成關。
歌訣に曰く、卦の游魂に逢えば、別に他處を謀るを吉と爲す。卦の歸魂に逢えば、舊館を守る東奔西走に勝れり。いずれの一天か爻の來り扶持して世爻を生合すれば、あの一天賓主便ち相見る能くせん、と。新館に改換するを問うは、游魂の卦大いに利あり。舊館を守住するを占うは、反って歸魂の卦を要す。いずれの一天か此の樁の館事を談成するかを知らんと要せば、還お須らく父母爻を詳看せよ。卦中もし父母なければ、即ち父母の所属地支の日に値するあの天を待ちて纔めて定まらん。もし父母爻旺相なれば、即ちそれの墓に入りあるいは合に逢うの時を求めよ。父母衰弱なるは、生旺の日を取れ。またいずれの一天か來り世爻を生ずるかを看るを要し、世爻の空を出づるの日子もまた談成しうる。
相資寓所章第二十七
(以父母為主,世應為憑。)習學修文就館中,相資卻興寓居同,父宜旺相身宜旺,世莫空亡應莫空,鬼忌動興財忌動,貞嫌沖破悔嫌沖。凡占就彼相資附學寓居同斷,皆要文書旺相,不宜世應空亡。世空身有阻,縱去無功。應空,彼不容,縱容無益。父若空亡,經書虛費。財動恐傷文書。鬼動倘招災禍。卦值六沖,決難諧就。如合處逢沖及變出沖者,始雖相得,後必改更。
本章は「父母」爻をもって主と爲し、世應二爻をもって憑と爲す。歌訣に曰く、人家の館中に到りて書を讀み文を作るは、人家に投靠して資助せられと人家に借住するは、兩者斷法相同じ。父母爻旺相に宜しく、卦身もまた旺に宜し。世爻落空すべからず、應爻もまた落空すべからず。官鬼發動を忌み、妻財もまた發動を忌む。內卦「貞」は沖破せらるるを嫌い、外卦「悔」もまた沖せらるるを嫌う、と。およそ是れ他人に投奔し資助せられ、附讀し寄居するを占うは、皆同じ一個の道理に照らして斷ず。皆「文書」父母の旺相を要し、世應の落空に宜しからず。世爻落空すれば、自身阻ありて去るも功なし。應爻落空すれば、對方肯んじて收留せず、即便ち收留すとも益なし。父母もし空亡に落ちれば、書を讀む白費なり。財爻發動すれば、恐怕文書を傷らん。鬼爻發動すれば、可能に災禍を招來せん。卦の六沖に値せば、決して談攏し難し。もし本是六合にして中途沖に逢い、あるいは沖を變出せば、起初雖に相得すとも、後來必定改變せん。
無官來往皆難就,無父經書盡沒功。一卦無官,不能成就。六爻無父,枉費勤勞。更論乾坤離卦體,三中得一妙無窮,六爻安靜無繞舌,一卦游魂不始終。常人寓處不論卦名,財動父空俱不足論,只忌六沖、鬼動、世應空亡,惟有書館如前繼。又取卦名方知有益無益、或內或外,干與坤離得逢一象者,文添錦繡。若六爻安靜,並無閒擾來幹,卦見游魂,心常改變。
歌訣に曰く、卦中「官鬼」なければ、來往投奔皆成就し難し。「父母」なければ、書を讀む全く功效なし、と。一卦の中もし官鬼なければ、此事成る能わず。六爻の中もし父母なければ、勤苦もまた是れ白費なり。歌訣また曰く、再び乾・坤・離三卦の卦體を論ずれば、三者の中その一を得れば便ち妙用無窮なり。六爻安靜なれば、閑言碎語なし。卦の游魂に逢えば、始ありて終なし、と。もし是れ尋常の人の借住なれば、便ち卦名を論ずるを必とせず、財爻發動・父母落空もまた皆計較するを必とせず、只だ六沖・鬼動と世應落空とを忌む。惟だ讀書の館纔めて前面の說く所に照らして斷ず。再び卦名を取りて看れば、方知る有益無益を。內卦あるいは外卦の中、乾・坤・離その一象を得るは、文章更に錦繡を添ゆ。もし六爻安靜なれば、便ち閑事の來り攪擾するなし。卦に游魂を見れば、人心常に改變あり。
應克用爻休寓此,外生內象卻亨通。世為本家,應為別宅,又以內卦為本方,外卦為他處。凡卜相資附學,不可不辨用爻。若問兒孫,子為空象。如占自己,當看世爻。用受應爻或外卦來克,必被欺凌。如來生合用爻,大得維持之力。
歌訣に曰く、應爻の用神を剋せば、即ち此の一家に寄居するなかれ。外卦の內卦を生ずれば、反って亨通せん、と。世爻是れ自己家、應爻是れ別人家なり。また內卦をもって本方と爲し、外卦をもって他處と爲す。およそ投靠附讀の事を卜するは、先ず用神を辨明せざるべからず。もし問う所は兒孫なれば、即ち「子孫」爻をもって象と爲せ。もし占う所是自己なれば、即ち世爻を看るべし。用神もし應爻あるいは外卦に來り剋せられれば、必定人の欺凌を受けん。もしそれの來り用神を生合するを得れば、即ち能く大いに對方の扶持の力を得ん。
雀臨兄動閒非起,武帶官搖盜賊逢,白虎居官災病染,青龍值父顯光榮。附學寓居,最嫌官鬼,靜則無咎,動則生憂。臨朱雀必有閒非,化兄弟反當欺詐,兄臨雀動亦然。鬼加玄武之爻,須防失脫。逢白虎,憂染災屯。遇騰蛇多驚多怪。見勾陳,須防跌蹼,作事遲疑推阻。
歌訣に曰く、「朱雀」の兄弟爻の上に臨みて發動すれば、閑氣是非即ち起こらん。「玄武」の官鬼を帶びて搖動すれば、盜賊に遇上せん。「白虎」の官鬼に居れば、災病を染めんと要す。「青龍」の父母に値すれば、顯耀光榮を主る、と。附讀寄居は、最も官鬼を嫌う。官鬼安靜なれば便ち過錯なく、一たび發動すれば便ち憂患を生ぜん。官鬼の朱雀に臨めば、必ず閑氣是非あらん。官鬼の兄弟を化出せば、反って人に欺詐せられんと要し、兄弟の朱雀を帶びて發動するも一樣なり。鬼爻玄武に加臨せば、須らく財物を丟失するを防げ。鬼爻白虎に逢えば、災病に沾染するを憂慮せよ。騰蛇に遇えば、多く驚怪の事あり。勾陳を見れば、須らく跌跤を防げ。事を爲すも遲疑阻滯せん。
青龍當分生克,生世則文中顯貴,克世則喜處生悲,不惟青龍一獸,但若官動克世,又有五行金鬼來傷,恐被刀傷斧割。木官來克,克須防梁折樓塌。水憂上漏下漏。土愁壁垣傾。火防回祿。巳恐蛇傷。鬼爻不動克世,皆不言他。復推財帶咸池,休貪美色,助鬼傷身亦然。惟有父值青龍,文增光彩也。
青龍もまた是れ生か是れ剋かを分清するを要す。青龍の世爻を生ずるは、能く文章の上に顯貴せん。青龍の世爻を剋するは、喜慶の處反って悲哀を生ぜん。不只青龍一獸此のごとし。およそ官鬼發動して來り世を剋するは、皆五行に按じて細分するを要す。金鬼の來り傷るは、恐被刀傷斧砍せん。木鬼の來り剋するは、須らく梁折れ樓塌るるを防げ。水鬼の來り剋するは、上漏れ下濕るるを憂う。土鬼の來り剋するは、牆垣傾倒するを愁う。火鬼の來り剋するは、火災を防ぐを要す。巳爻の鬼は、恐被蛇咬せん。鬼爻もし發動せず、また世を剋せざれば、此れらは即ち皆說くを必とせず。再び妻財の「咸池」を帶ぶるを推せば、美色を貪戀すべからず。忌神の官鬼を生助して世身を傷剋するは、も一樣に防ぐを要す。惟だ父母爻の青龍に値するのみ、纔めて文章光彩を增添するの象なり。
應擧科名章第二十八
(以文書為主,官鬼為憑。)懦童進學兼科甲,獨忌文書空與傷,有父無官還及第,有官無父豈為良。凡占進學併科甲,取父母為用爻,如臨旺相,必占高魁,縱值休囚,若得變爻或日月生扶,亦當進取。倘若父值旬空月破之鄉,名難登榜。又論未試之龍,及試後在彌未及閱錄之先占者,雖憑父母,又重官爻,尤忌子孫發動。閱卷之後將出案時,惟恐父母不用官爻卦中有父無官也,須得第卦內有官無父,未得崢嶸。
本章は「文書」父母爻をもって主と爲し、「官鬼」をもって憑と爲す。歌訣に曰く、童生進學および應擧科甲は、單單に文書爻の落空受傷を忌諱す。父母ありて官鬼なきは、還お能く考中せん。官鬼ありて父母なきは、哪裡好しと算せんや、と。およそ進學と科甲とを占うは、父母を取りて用神と爲す。父母もし旺相に臨めば、必ず高魁を占めん。縱い休囚に値すとも、只だ變爻あるいは日辰月建の生扶を得れば、また應當に進取あらん。倘若父母旬空月破の鄕に落つれば、就中榜に登り名を題し難し。再び應試の前、および考完の後試卷尚未だ評閱せざるの前に來り占するを論ずれば、雖に父母爻に憑るとも、同時に官爻を看重し、尤も子孫發動を忌諱す。閱卷完畢して將に榜を放たんとする時に到れば、即ち只だ專ら父母に恃みて官爻を用いざるを怕る。卦中父ありて官なきは、仍ほ須らく得中せん。卦內官ありて父なきは、反って未だ出頭顯達せず。
鬼興助印名書榜,財動傷文空返鄉,官值世爻財靜旺,父臨月建定幫糧。凡占懦業,父作文章鬼興生父,似時雨滋苗,財動傷文如秋霜殺草。若得官爻持世、或值太歲日辰財又旺而不動,卦無兄弟交重,父母再居旺地,考占優等幫補馳名。官父縱然旺相又遭兄動財空,雖居首等未得幫糧。
歌訣に曰く、官鬼興旺して來り「印綬」父母を生助せば、姓名便ち金榜に寫上せん。財爻發動して文書を傷れば、只だ能く空手にして鄕に回らん。官爻世爻に臨み、財爻安靜にして旺し、父母また月建に臨めば、一定能く廩膳補貼を得ん、と。およそ儒業を占うは、父母是れ文章なり。官鬼興起して來り父母を生ずれば、就中時雨の禾苗を滋潤するがごとし。財爻發動して文書を傷り去れば、就中秋霜の百草を摧殺するがごとし。もし官爻の世を持つを得、あるいは官爻の太歳・日辰に値し、財爻また旺にして動かず、卦中兄弟發動交重なく、父母再び旺地に居れば、考試便ち優等に列入し、廩補を得て聲名遠播せん。官爻父母縱い旺相すとも、卻ってまた兄弟發動・財爻落空に遭えば、雖に名首等に列すとも、廩糧補貼を得ず。
若還中後占廷試,方取官文二位強,財子靜安無阻滯,兄爻獨發未能昌。凡占鄉試、會試,先察文書,次推官鬼。如卜殿試及考入翰林,先看官爻,次評父母,故此官文二象,皆要興隆。若值空亡,未能高顯。大忌子搖,次嫌財動。兄爻獨發,定見阻撓。兄鬼同興,不須畏忌。
歌訣に曰く、もし是れ考中の後再び殿試を占うは、纔めて官鬼・文書兩位皆强きを取りて好しと爲す。財爻子孫安靜なれば、便ち阻滯なし。兄弟爻獨自發動すれば、便ち昌達能わず、と。およそ鄕試・會試を占うは、先ず文書を審察し、其次に官鬼を推す。もし殿試および翰林を考選するを卜せば、即ち先ず官爻を看、其次に父母を評す。故に官・文此の兩象皆興隆するを要す。もし空亡に落ちれば、便ち高顯能わず。最も子孫搖動を忌み、其次に財爻發動を嫌う。兄弟爻獨自發動すれば、定んで阻撓を見ん。但し兄弟と官鬼と同時に興動すれば、官能く兄を制し、便ち畏忌するを必とせず。
卦如無父無官鬼伏出其爻吉祥,日月若臨官印者,福財縱動也無防。文書、官鬼皆是用爻,卦中缺一須看伏神。伏若再傷,又評日月。如有此爻,定然昌吉。日值文書何憂財動,月臨官鬼誰怕子興。卦內父官有氣又逢福財,白虎皆搖身雖榮貴,即便無憂。
歌訣に曰く、卦中もし父母なく官鬼なくとも、只だ伏神裡能く此の兩爻を透出せば、亦是れ吉祥なり。日辰月建もし官鬼あるいは「印綬」父母に臨めば、即使ち「福德」子孫と妻財と發動すとも、妨礙なし、と。文書と官鬼と皆是用神なり。卦中いずれの一個を缺けば、即ち伏神を看るを要す。伏神もしまた傷を受ければ、即ち再び日辰月建を評斷せよ。只だ日月の上に此の兩爻あれば、定んじて昌吉なり。日辰文書に値すれば、何必財動を憂慮せんや。月建官鬼に臨めば、誰か還お子孫興起を怕れんや。卦內父母官鬼氣あれば、即便ち再び子孫・妻財および白虎一齊に搖動するに遇うとも、此人仍舊榮貴にして、憂慮するを必とせず。
仕宦升遷章第二十九
(以官爻為主,世象為憑。)官職升遷子莫剛,唯求官鬼動為良,值生值旺當遷轉。臨陷臨空且守常。鬼化子字憂調降,官連財位沐恩光。凡占升遷,須評官鬼,子乃忌神,不宜發動,官為主象,最利交重,若臨生旺,定主高陛。如值空亡,未能遷轉。官化子孫,非降即調,卦中財子動亦然。若還財子同興轉助官爻,又不降調,官若化財平陛品級,官化進氣官爻,又主重超美職。
本章は「官鬼」爻をもって主と爲し、「世」爻の象をもって憑と爲す。歌訣に曰く、官職升遷を占うは、「子孫」强旺すべからず。只だ官鬼發動を求めて纔めて好し。官鬼生に逢い旺に逢えば、應當に遷轉あらん。官鬼陷落空亡すれば、暫且本任を安守せよ。鬼爻子孫を化出すれば、調職降級を憂慮せよ。官爻財爻に連なれば、則ち恩寵を蒙受せん、と。およそ升遷を占うは、須らく官鬼を評斷せよ。子孫是れ忌神にして、發動に宜しからず。官鬼是れ主象にして、最も發動交重に利あり。官鬼もし生旺に臨めば、定んで高升を主る。もし空亡に値せば、便ち遷轉能わず。官爻子孫を化出せば、降職ならざれば即ち調任なり。卦中財爻子孫一同に發動するも亦是れ然り。もし財爻子孫一同に興起すれば、財能く轉じて官爻を生助し、便ち降調に至らず。官爻もし財爻を化出せば、是れ平級升調なり。官爻「進氣」の官爻を化出せば、また數級を連超して美職に遷るを主る。
財之福象加爵祿,妻變兄爻減俸糧,卦得歸魂還復任,游魂遷轉在他方。妻財為俸祿,財化子孫加銜賜祿,變成兄弟罷俸減糧。若卜歸魂,還當復任,歸魂化歸魂,理應致仕,如遇游魂官又旺者,必陛別省。游魂化游魂,陛後再陛遠處。
歌訣に曰く、財爻の「福德」子孫を化出するは、官を加え祿を進めん。妻財の兄弟爻に變成するは、俸糧減扣せん。卦の歸魂を得れば、仍舊原任に回らん。卦の游魂を得れば、別の地方に調到せんと要す、と。妻財は俸祿を代表す。財の子孫を化するは、是れ銜を加え祿を賜うなり。財の兄弟に變ずるは、是れ俸を停め糧を減ずるなり。もし歸魂卦を卜得せば、還お應當に原任に回るべし。歸魂また歸魂を化するは、理に按じて該當老を告げて退休せん。もし游魂卦に遇上して官爻また旺なれば、必定別の省份に升遷せん。游魂再び游魂を化すれば、升遷の後還お再び更に遠き地方に升到せん。
世空未得高升任,財動還須佐帝皇,鬼變退神宜致仕,化居墓絕早還鄉。世爻為自身本官,自卜當察世爻,世若空亡未能遷轉。他人代卜,又不取世爻為主,專看官爻,若得財動生官,自然顯達。鬼爻若化退氣或變入墓絕之中,莫望陛遷,遠歸田裡。欲知何月官陛處,遇值逢生喜報祥。欲決何時遷轉,推評官鬼旺衰,旺則高承升在爾,衰則待生旺之期。若六爻無鬼,後查那月臨官,便知遷陛決矣!
歌訣に曰く、世爻落空すれば、高升を得ず。財爻發動すれば、還お能く帝王を輔佐せん。鬼爻「退神」に變ずれば、老を告ぐるに宜し。鬼爻墓絶に化入すれば、早めに鄕に還るを好しと爲す、と。世爻は自身現居の官を代表す。自己卜卦せば即ち應當に世爻を審察し、世爻もし空亡に落ちれば、便ち遷轉能わず。もし是れ別人の代卜なれば、便ち世爻を取りて主と爲さず、專ら官爻を看る。もし財爻發動して來り官を生ずるを得れば、自然顯達せん。鬼爻もし退氣を化出し、あるいは墓地絶地に變入せば、便ち升遷を指望するなかれ。還お遠く田園に歸れ。歌訣また曰く、いずれの月に官を升るかを知らんと想えば、即ち官爻の日に値し生に逢い喜報傳來の時を看よ。いずれの時に遷轉するかを決斷せんと要せば、即ち官鬼の旺衰を推評せよ。旺相なるは、高升眼の前に在り。衰弱なるは、それ生旺の期を待つを要す。もし六爻の中官鬼なければ、即ち再び它のいずれの月に「臨官」して祿を得るかを查せ。あの時升遷便ち決定すべし、と。
襲求武弁章第三十
(以官爻為主,世象為憑。)動業贊皇猷,鷹揚渭水;簪纓繩租武,虎拜楓宸。大凡襲爵承官,皆沐君恩祖陰,欲識利名顯晦,遠憑卦象推詳。獻策請纓,父象要興財忌動。從戎比試,世爻喜旺應宜衰。獻策論者,專看文書,父旺必然高中,父空,豈得成名?父若不空又嫌財動。若交鋒者,又憑世應,世旺應衰他必弱,世衰應旺彼當強。世克應則大勝,應克世則難贏。
本章は「官鬼」爻をもって主と爲し、「世」爻の象をもって憑と爲す。原文に曰く、功を建て業を立ててもって王道を輔佐するは、姜太公の渭水の濱に鷹揚奮起せしがごとし。世代簪纓して祖上の武功を承繼するは、臣子の楓宸殿前に虎拜稱臣するがごとし、と。大凡爵位を承襲し官職を繼承するは、皆是れ君王の恩典と祖先の蔭庇とを蒙受す。功名利祿の是れ顯達か是れ隱晦かを知らんと要せば、還お須らく卦象に憑りて推詳せよ。原文また曰く、書を上り策を獻じ纓を請うて軍に從うは、「父母」の象興旺せんことを要し、「妻財」發動を忌む。行伍に投身して比試に參加するは、世爻旺相を喜び、應爻衰弱に宜し、と。書を上り策を獻じて事を論ずるは、專ら文書爻を看る。父母旺相なれば必然高中せん。父母落空すれば、怎能名を成さんや。父母もし落空せず、また財爻發動を嫌う。もし是れ人と交鋒比試せば、即ち世應兩爻に憑る。世旺して應衰なれば、對方必ず弱し。世衰して應旺なれば、對方即ち强し。世爻の應爻を剋すれば則ち大勝し、應爻の世爻を剋すれば則ち贏ち難し。
受廕襲封,喜遇貴乘祿馬。買官進爵,恢逢龍聚財官。所忌者六沖世陷空徒費力,所喜者六合官興財旺總如心。軍中占襲職,民間卜官,各忌世空官空、六沖之卦,若得官與世旺,定顯威風。官爻或世爻若帶青龍貴人、及卦逢六合,威福更加。鬼在酉申,耀武揚威膺世祿。官臨乾兌,攘夷發夏樹奇功。官爻或世爻如臨乾兌卦中,或在酉申爻內,俱當名振華夷。
原文に曰く、祖蔭を承受して襲封するは、「貴人」の「祿」「馬」に乘るに遇上するを喜ぶ。錢を出して官を買い爵を進むるは、「青龍」の財爻官爻を會聚するに逢うを喜ぶ、と。忌諱する所は卦の六沖に逢い世爻陷空するにして、那樣只だ白費氣力なり。歡喜する所は卦の六合に逢い官爻興旺し財爻も旺するにして、那就事事稱心なり。軍中職位を承襲するを占い、民間官職を謀求するを卜するに、皆世爻落空・官爻落空および六沖の卦を忌む。もし官爻と世爻と皆旺を得れば、定んで威風を顯さん。官爻あるいは世爻もし青龍・貴人を帶び、加上卦の六合に逢えば、威望と福氣と更に增さん。原文また曰く、鬼爻の酉申に在るは、耀武揚威して世代の俸祿を承受せん。官爻の乾卦兌卦に臨むは、外夷を攘除し華夏を振興して奇功を樹立せん、と。官爻あるいは世爻もし乾・兌兩卦の中に臨み、あるいは酉・申兩爻の內に落つれば、皆應當に名華夏と四夷とに震わん。
內外卦得興隆,則功高譽遠。身世爻當衰弱,則力怯機疏。世旺逢生,勇冠三軍蒙上賞,官興得助爵尊一品沐殊恩。世逢日月克沖,戈戟最為下輩。身遇歲君生合,戰征場內作高魁。武職行中,若得內卦外卦興隆,世爻應爻旺相,定然勢壓旁疆。世旺再逢太歲,或日辰月建生扶者,勇冠三軍。世若休囚,卦不旺相,當推無力無能。又被日辰月建沖剋世爻者,提拔全無,反遭彈劾,豈得馳名于軍伍?其中又看官爻,旺則聲名顯赫,空則劾削兵權。
原文に曰く、內外兩卦皆興隆なれば、即ち功勞高く聲譽遠し。世爻卦身衰弱なれば、即ち氣力怯れ機謀疏なり、と。世爻旺相にしてまた生扶に逢えば、勇三軍に冠たりして上賞を蒙受せん。官爻興旺にしてまた生助を得れば、爵位一品に尊至して殊恩を沐受せん。世爻の日辰月建に沖剋せらるるは、軍中に戈を執り戟を持つ只だ下等の輩なり。卦身の太歳の生合を得るは、戰場の上便ち頭等の功臣なり。武職一行、もし內卦外卦興隆し世爻應爻旺相を得れば、定んじて聲勢鄰境を壓倒せん。世爻旺相再び太歳に逢い、あるいは日辰月建の生扶を得るは、勇三軍に冠たり。世爻もし休囚にして卦また旺相ならざれば、即ち無力無能と斷ずべし。再び日辰月建に世爻を沖剋せられれば、全く提拔なく、反って彈劾に遭わん。哪能軍伍の中に名を揚げんや。その中還お須らく官爻を看よ。官爻旺なれば則ち聲名顯赫し、官爻落空すれば則ち彈劾せられて兵權を削去せん。
世帶青龍,名馳朝野。官居白虎,威振華夷。青龍為大貴之星,白虎乃兵權之煞,此二獸若得臨世臨官,定主威揚海內。子動傷官,難遂參謀之策。財興助鬼,能成贊盡之功。鬼變福鄉循降調,官之財地漸陛遷。鬼為官職,最嫌子動來傷,偏喜財興助鬼,官變子孫,非降即調。鬼之財象,迭迭高遷也。玩占易理玄微,可決戎官之休咎。
原文に曰く、世爻「青龍」を帶ぶれば、名聲朝野に馳せん。官爻「白虎」に居れば、威勢華夷に震動せん、と。青龍是れ大貴の星、白虎是れ兵權を主るの煞なり。此の兩個の神獸能く世爻に臨み官爻に臨まば、定んで威名海內に傳揚するを主らん。原文また曰く、子孫發動して官爻を傷剋するは、參謀獻策願いのごとくし難し。妻財興旺して官鬼を生助するは、能く輔佐贊襄の功を成さん。鬼爻「福德」子孫の鄕に變入するは、例に依りて降級調任せんと要す。官爻財爻の地に化入するは、則ち漸次升遷せん、と。鬼爻は官職を代表し、最も子孫發動して來り傷るを嫌い、偏りに財爻興旺して來り助くるを喜ぶ。官爻子孫を變出せば、降職ならざれば即ち調任なり。鬼爻財象を化出せば、則ち一級一級に高升せん。此れらの占斷を細玩すれば、易理幽微にして、以て武官の吉凶禍福を決斷するに足れり。
援監納吏章第三十一
(以官爻為主,財象為憑。)買官納吏選陰陽,僧道醫官共審詳,世值旬空非久遠,福神靜旺永無殃。援監納吏並一應奉例納銀求官者,皆把世爻與官爻為主,俱不宜空。空則不成,縱成不久。子孫雖為福德,亦不可動,動則傷官。又不可無,無則少利。身世之爻,若被鬼來沖剋,反受其殃。如得鬼爻持世,再加財動來生,決主名成利就。
本章は「官鬼」爻をもって主と爲し、「妻財」の象をもって憑と爲す。歌訣に曰く、錢を捐して官を買い銀を納めて吏を補し、および陰陽官の類を挑選する、僧官・道官・醫官に連なるは、皆合せて審詳するを要す。世爻旬空に値するは、做ること長久せず。「福神」子孫安靜にして旺なるは、永遠に災殃なし、と。およそ是れ監生を捐納し吏員を補納し、および一切例に按じて銀を納め官職を求取するは、皆世爻と官爻とをもって主と爲し、兩爻皆落空に宜しからず。落空すれば則ち事情成らず、縱い成るとも做ること長久せず。子孫雖說是れ福德の神なれど、此の時もまた發動すべからず。一たび動けば即ち官爻を傷らん。但又不可なし。なければ則ち獲利甚少なり。世身の爻もし鬼爻に沖剋せられれば、反ってその殃を受けん。もし鬼爻の世を持つを得、再加えて財爻發動して來り生ぜば、決して名成利就を主る。
鬼克身爻遭責罰,財生世象必榮昌,夫化子孫難出仕,妻之兄弟利源傷。身世之爻。若被鬼來沖剋,反受其殃。如得鬼爻持世,再加財動來生,決主名成利就。官爻若化子孫,又難出仕。妻財如變兄弟、或卦中兄爻發動,不惟無所得,反主虧傷。
歌訣に曰く、鬼爻世身を剋せば、責罰に遭わんと要す。財爻世爻を生ぜば、必定榮昌せん。官爻子孫を化出せば、出でて職に任ずること難し。妻財兄弟に化成すれば、財路損傷を受けん、と。此處再び前義を申せば、世身の爻もし鬼爻に沖剋せられれば、反ってその殃を受く。もし鬼爻の世を持つを得、再加えて財爻發動して來り生ぜば、決して名成利就を主る。官爻もし子孫を化出せば、即ち出仕し難し。妻財もし兄弟に變成し、あるいは卦中別に兄弟爻發動あれば、即ち不但一無所得にして、反って本を虧き損を受けん。
吏典財官宜旺相,貢生父鬼忌空亡,太學父興官旺處,定顯聲名播四方。僧官、道官、陰陽官、醫官、使典等類,皆宜鬼旺財興。爻中有鬼無財,有名無實。有財無鬼,名利皆虛。又論恩貢、選貢、歲貢、監生等類,雖用官爻,再憑父母,此二象俱不可空,若得父官有氣,定然名播京都。
歌訣に曰く、吏典を捐納するは、「妻財」「官鬼」旺相に宜し。貢生を求むるは、「父母」「官鬼」空亡を忌む。太學に進むは、父母興旺・官爻も旺し、定んじて聲名四方に遠播せん、と。僧官・道官・陰陽官・醫官および各衙門書吏の一類は、皆鬼爻旺・財爻興に宜し。卦中鬼ありて財なきは、名ありて實なし。財ありて鬼なきは、名利皆空と成る。再び恩貢・選貢・歲貢・監生の一類を論ずれば、雖に官爻を用うとも、還お須らく父母爻に憑れ。此の兩個の爻象皆落空すべからず。もし父母官鬼皆氣あれば、定んじて名聲京城に傳わらん。
選缺參房章第三十二
(以官爻為主,世象為憑。)官員選缺及吏典參房,皆把官爻及世詳,應動兄興沖剋世,同胞擾阻卻提防。官僚選缺及吏典參房,皆把官爻與世爻為主,此二象內如有一爻犯月破旬空者,官不能得此缺,吏不能參此房。世縱不空,若被應動克世、或兄弟動來克世,必有同袍搶奪,卻要提防兄興,競爭強。
本章は「官鬼」爻をもって主と爲し、「世」爻の象をもって憑と爲す。歌訣に曰く、官員の缺位を挑選し、吏員の房科を參補するは、皆須らく官爻と世爻とを詳看せよ。應爻發動し兄弟興起して世爻を沖剋せば、即ち同僚の中より擾阻するを提防せんと要す、と。官僚の選缺と吏典の參房とは、皆官爻と世爻とをもって主と爲す。此の兩個の爻象の中もし一爻の月破・旬空を犯せば、官員即ち此の缺を得ず、吏員もまた此の房に參入せず。世爻縱い落空せずとも、もし應爻發動して來り剋し、あるいは兄弟發動して來り剋すに被れば、必定同僚の搶奪あり。故に兄弟興旺・競爭激烈を提防するを要す。
世爻若遇空沖絕,費盡勤勞怎得昌,不遇六沖官有氣,穩膺美秩姓名揚。世若變為絕地、或被日主來沖、或卜六沖之卦,縱去謀為,決難成就。世象不空官爻不陷、應與兄爻縱動、不來克世,所求必逐,並不更張。
歌訣に曰く、世爻もし空亡・被沖・入絶に遇えば、勤勞を費盡くすとも昌達し難し。六沖に逢わずして官爻氣あれば、即ち能く穩穩と美職を得て姓名遠揚せん、と。世爻もし絶地に變入し、あるいは日辰に來り沖せられ、あるいは六沖の卦を卜到せば、縱い去りて鑽營謀求すとも、決して成就し難し。世象落空せず官爻陷弱せざれば、應爻と兄弟爻縱い發動すとも、只だ來りて世を剋せざれば、所求必定願いのごとく、中途もまた變なからん。
參房獲利宜財旺,鬼象休來克世方,選缺求名愁福德,隨官入墓恐遭殃。論參房者,與選缺不同,若得官與財旺,定然所得非常。鬼克世身難逃罪貴,論選缺者,亦要官興,最嫌子動,鬼克世身,不須畏忌。但遇隨官入墓,恐罹災患。
歌訣に曰く、房科を參補するは利を獲るが爲めにして、財爻旺相に宜しく、鬼爻の來り世を剋するべからず。官缺を挑選するは名を求むるが爲めにして、即ち「福德」子孫發動を愁う。もし「官に隨い墓に入る」を犯せば、恐怕殃に遭わん、と。參房を論ずると選缺を論ずると不同なり。參房もし官爻と財爻と皆旺を得れば、所得必定豊厚なり。但し鬼爻の世身を剋するは、責罰を受け難し。選缺を論ずるも、また官爻興旺を要し、最も子孫發動を嫌う。鬼爻の世身を剋するに至りては、選缺の時反って畏忌するを必とせず。只是れ官に隨い墓に入るに遇上せば、恐怕災患に遭わん。
官員薦獎章第三十三
(推薦以官文為主,旌獎以財鬼為憑。)官吏賢能,望憲臺之薦獎;黎民良善,賴邑宰之旌揚。所喜者,鬼旺龍興。所忌者,世空子動。凡占獎薦,各要官爻旺相,青龍得地,大忌世值空亡,子孫發動。臣沐君恩,必得歲君生世。下叨上薦,須求外鬼扶身。卦有二官六部,重推重舉。爻無一鬼三司,不獎不褒。欲求恩寵,須看五爻為天子,太歲為朝廷,此二象內若得一爻生世或生官,便沾天澤天子與朝廷之位。如值空亡,恩先莫望從,不值空如來克世傷官,原不為福。
本章は推薦を論ずるは「官鬼」「文書」をもって主と爲し、旌獎を論ずるは「妻財」「官鬼」をもって憑と爲す。原文に曰く、官吏賢能なるは、上司憲台の薦擧褒獎を指望す。百姓善良なるは、全く縣令の旌表宣揚に靠る、と。喜ぶ所は鬼爻旺相・青龍興發し、忌む所は世爻落空・子孫發動す。およそ薦擧と褒獎とを占うは、皆官爻旺相・青龍の得地の處に居るを要す。最も世爻の空亡に値する、および子孫發動を忌む。原文に曰く、人臣の君恩を蒙受するは、必ず太歳の來り世爻を生ずるを得ん。下官の上司の薦擧を得るは、須らく外卦の官鬼の來り世身を扶助するを求めよ。卦中兩重の官爻あれば、六部の中便ち再三推擧あらん。爻上一個の鬼もなければ、三司衙門就中褒獎せず旌揚せざらん、と。君上の恩寵を求めんと想えば、須らく第五爻の天子を代表し太歳の朝廷を代表するを看よ。此の兩個の爻象の中もし一爻の來り世爻を生じあるいは官爻を生ぜば、即ち能く天恩雨露に霑かん。天子と朝廷の位もし空亡に値せば、恩典先に便ち指望するを必とせず。即便ち落空せずとも、もし它反って來り世を剋し官を傷れば、本來もまた福にあらず。
如占舉薦,專看外卦官爻。外象如無,內官可用,內鬼再空,不須謀望。不論內外,卦中若有官來生身生世,決叨提拔之恩。如得旺官迭見又來生合世爻,必得重重之薦。六爻內如無鬼者,定無推舉之官。推舉得官父旺動,穩望高遷獎勞。若財鬼衰空虛圖給賞。推薦者若得官父兩全,便為佳兆。二中欠一,未得穩成。獎動者雖用官爻,又宜財旺。財鬼如空,定無獎勤給賞之美也。鬼化子爻薦賢未聽。官之財象,獎勵能從。薦與獎,皆以官為主,旺者來速,衰則來遲。動化子孫,雖薦未能聽信。財來助鬼,獎得如心。
もし占う所是れ擧薦なれば、即ち專ら外卦の官爻を看る。外卦もし官爻なければ、內卦の官爻もまた取用しうる。內卦の鬼爻また落空せば、那れ便ち再び謀求を指望するを必とせず。內卦外卦を論ぜず、卦中只だ官爻の來り世身を生じ世爻を生ずるあれば、一定能く提拔の恩を蒙受せん。もし旺相の官爻接連して出現し、また來りて世爻を生合せば、必定一重又一重の薦擧を得ん。六爻の內もし一個の鬼爻もなければ、即ち一定出面して推擧する官長なし。原文に曰く、推擧を謀求するに、もし官爻と父母と皆旺にして發動を得れば、穩かに高升し褒獎を受くるを指望すべし。もし財爻鬼爻衰弱落空せば、賞賜を求めんと想うも亦た空圖なり、と。推薦を求むる人は、もし官・父兩全を得れば、便ち好き兆頭なり。兩者一を缺けば、便ち穩成と算せず。褒獎を求むるは、雖にも官爻を用うとも、但し更に財爻旺相に宜し。財・鬼もし落空せば、一定勤勞を獎勵し賞賜を給與する好き事なし。原文また曰く、鬼爻子孫を化出すれば、賢能を擧薦して而も上面聽かず。官爻財象に化入すれば、獎勵の請便ち獲准しうる、と。薦擧と褒獎とは皆官爻をもって主と爲す。官爻旺なるは來ること快く、衰なるは來ること遲し。官爻發動して子孫を化出するは、雖に薦すとも采信せられず。財爻の來り鬼爻を生助するあれば、褒獎便ち願いのごとくならん。
如卜官憑,但原文書逢旺氣。若占到日,遠尋父母遇生方。又附占文憑到日,須看父母之爻,候臨生臨旺之期,此憑決到卦無父,須待父爻值日,方得憑來。父若衰而又空,縱然等候而未至。欲求坊扁方光輝,必藉官爻之旺相。世空絕望。子動難謀,財動還須囑託,鬼空不必祈求,六合則心懷喜悅,六沖則面染憂愁。凡求牌坊扁額光輝門閭,先看官爻,次推世象,二者若有一空,始終絕望。子孫動,亦不能求。財動生官,謀為遂意。如求扎帖,又看文書,反嫌財動。父鬼財空,允能給發。不拘扁貼皆忌六沖。上察官情之喜怒,皆由四象之興衰。下推人事之親疏,不出兩儀之變化。
原文に曰く、もし卜する所是れ官府文憑なれば、只だ「文書」父母爻の旺氣に逢うを求む。もし文憑いずれの日か送り到るを占わば、即ち遠遠と父母爻の生に逢う方を尋ねよ、と。ここに附帶して文憑到手の日を占うを說く。須らく父母爻を看て、它の生に臨み旺に臨むの期を等到せば、此の分文憑一定送り到らん。卦中もし父母爻なければ、即ち父母の所属地支の日に値するあの天を待ち、文才に憑りて纔めて來らん。父母もし既に衰弱また落空せば、那れ就中縱い久待すとも到らず。原文に曰く、朝廷の牌坊匾額を賜立して門庭を光耀せんことを求めば、必ず官爻旺相に憑借するを要す。世爻落空すれば、便ち絶望なり。子孫發動すれば、謀成し難し。財爻發動すれば、還お須らく人に托して關說せよ。鬼爻落空すれば、便ち祈求に往くを必とせず。卦の六合に逢えば、心中喜悅せん。卦の六沖に逢えば、滿面憂愁せん、と。およそ牌坊匾額を求めて門閭を光耀するは、先ず官爻を看、其次に世爻を推す。兩者もし一個落空あれば、自始至終皆指望なし。子孫發動すれば、も求成らず。財爻發動して官爻を生じ去れば、事を謀る便ち稱心せん。もし求むる所是れ札帖公文なれば、即ちまた文書爻を看るを要し、反って財爻發動を嫌う。父母・官鬼・妻財もし皆落空せざれば、纔めて順利に發下しうる。匾額なりと札帖なりとを論ぜず、皆六沖の卦を忌む。上に向かい官長心情の喜怒を察看するは、皆四種の爻象の興衰に取決し、下に向かい人事の親疎を推斷するは、も陰陽兩儀の變化を出でず。
上書咎奏章第三十四
(以太歲五爻為主,文書官鬼為憑。)啟奏君王看五爻,生身合命寵應叨,歲君克世龍顏怒,月將生官品爵高。啟奏者須看五爻為天子,太歲為君王,此二者如有一爻生合身世,所奏如心。五爻與太歲如來沖剋身世,恐犯天威,休陳情因。又論官多為本職,不值旬空月破,更得日月生扶者,必然破格超陛。五爻為天子之爻。
本章は太歳と第五爻とをもって主と爲し、「文書」「官鬼」をもって憑と爲す。歌訣に曰く、君王に啓奏するは、第五爻を看る。五爻の來り世身を生じ本命に合すれば、即ち寵幸を蒙受すべし。太歳もし世爻を剋せば、那れ是れ龍顏震怒なり。月建の來り官爻を生ずれば、品級爵位即ち高し、と。上奏の人須らく第五爻の天子を代表し太歳の君王を代表するを看よ。此の兩者の中もし一爻の世身を生合すれば、奏する所の事便ち願いのごとくならん。五爻と太歳ともし來りて世身を沖剋せば、恐怕天威を觸犯せん。便ち情由を陳述に往くなかれ。再び官爻を論ずれば、多半自己現居の本職を代表す。只だ旬空月破に値せず、また日辰月建の生扶を得れば、必然破格超升せん。第五爻は、即ち是れ天子を代表するあの一爻なり。
進拜表章兼上本,父旺官興御筆標,亦忌六沖財子動,次愁印綬化財爻,更嫌鬼象之為福,父絕官空莫進朝。拜表上本啟奏皆同,若得父旺官興,定蒙准奏。若值六沖,或財搖子動、或父變妻財、或官之福、或父絕官空,以上數端,如犯一節者,莫奏朝廷,縱奏,徒費心機,難迎聖意。
歌訣に曰く、表章を進呈して本を上り事を奏するは、父母旺・官爻興なれば、即ち能く御筆批示を得ん。亦た卦の六沖に逢うおよび財爻子孫發動を忌む。其次に「印綬」父母の財爻に化成するを愁う。更に鬼爻の「福德」子孫に化成するを嫌う。父母入絶・官爻落空するは、朝に進みて上奏するなかれ、と。表を拜し本を上り啓奏するは、斷法皆相同じ。もし父母旺・官爻興を得れば、一定奏する所に准を蒙らん。もし六沖に値し、あるいは財爻搖動・子孫發動し、あるいは父母妻財を變出し、あるいは官爻子孫に化成し、あるいは父母入絶・官爻落空せば――以上幾端只だ一樣に犯上れば、便ち朝廷に上奏するなかれ。縱い上奏すとも、亦是れ心機を白費し、聖意に合し難し。
朝天面旨章第三十五
(以太歲五爻為主,官鬼世象為憑。)面君官旺世無傷,折檻廷諍也不妨,太歲五爻沖剋世,休趨殿陛惹天殃。面君者,先推世象,次察官爻,此二爻如臨旺相,不值空亡,又不受君爻沖剋,在去天天並無玷剝。世爻若被天子之爻沖剋者,朝必遭殃,守靜為上。
本章は太歳と第五爻とをもって主と爲し、「官鬼」と「世」爻の象とをもって憑と爲す。歌訣に曰く、君王に面見するは、官爻旺・世爻傷を受けざれば、即ち漢代朱雲のごとき殿檻を攀折し當廷に直諫するも妨げなし。太歳と五爻ともし世爻を沖剋せば、即ち殿陛に趨赴するなかれ。天に降るの禍を惹來するを免れん、と。君に面するの事は、先ず世爻の象を推し、其次に官爻を審察す。此の兩爻もし旺相に臨み空亡に値せず、また君位の爻に沖剋せられざれば、此の去りて聖に面する便ち甚麼の損傷あらざらん。世爻もし天子を代表するあの一爻に沖剋せられれば、朝に入りて必定殃に遭わん。還お安守靜默を上と爲せ。
日辰月建生身吉,克世傷官盡不祥,卦值晉升蒙上寵,爻成屯蹇豈為強。世爻與官爻縱值休囚,得日月或動爻生助、或變出生扶,皆為佳兆,若動爻與日月傷官傷世,俱作凶推,朝王卜得火地晉,晉者以臣遇君之象。又取地風升,升者,進而上也,故此二卦皆吉。若卜水雷屯、水山蹇二卦,皆為難也,遇者必凶。逢沖莫去朝天子,遇合應來奏帝皇,無鬼不能沾雨露,世空豈得受恩光。六沖之象,切莫朝天。六合之爻,理宜面聖。爻雖攢合,卦中無鬼或值空鄉,渥恩莫望。卦縱有官,世居陷地,還嗟運蹇,豈沐天恩。
歌訣に曰く、日辰月建の來り世身を生ずれば即ち吉、來り世を剋し官を傷れば則ち皆不祥なり。卦の《晉》《升》二卦を得れば、能く上寵を蒙らん。爻の《屯》《蹇》の象を成せば、哪裡强しと算せんや、と。世爻と官爻縱い休囚に値すとも、只だ日辰月建あるいは動爻の生助を得、あるいは生扶を變出せば、皆是れ好き兆頭なり。もし動爻と日月と官爻を傷り世爻を傷れば、即ち一概に凶を作して推す。君王を朝見して火地《晉》を卜得せば、晉是れ人臣の君主を見るを得るの象なり。また地風《升》を取れば、升是れ步步向上進取の意なり。故に此の兩卦皆吉なり。もし水雷《屯》・水山《蹇》兩卦を卜得せば、皆艱難の象にして、これに遇えば必ず凶なり。歌訣に曰く、卦の六沖に逢えば、天子を朝見に往くなかれ。卦の六合に遇えば、正に帝王に上奏し往くべし。卦中鬼なければ、雨露の恩に霑からず。世爻落空すれば、怎能恩光を承受せんや、と。六沖の象は、切に朝天すべからず。六合の爻は、理に按じて聖に面するに宜し。但し即使ち衆爻攢合すとも、卦中もし官鬼なく、あるいは官鬼の空亡の鄕に落つれば、厚恩もまた指望するを必とせず。卦中縱い官爻ありとも、世爻卻って空亡の地に陷れば、只だ能く時運不濟を感嘆し、いずくんぞ天恩に沐することを得んや。
恩封誥命章第三十六
(以文書為主,官鬼為憑。)欲知紫誥贈何人,卦內還須分六親,父作皇封世作己,官為史部五為君,更將太歲為天子,乾卦當稱帝王尊,君位怕臨空與絕,五爻忌克世和身。凡占誥命,父母為用爻,不絕不空,終須有望。又看世為自己,官為吏部,五爻為天子,太歲為朝廷,皆莫空亡。君位之爻,切莫傷身克世。乾卦又為君王,或內或外得此象者,必受恩封。
本章は「文書」父母爻をもって主と爲し、「官鬼」をもって憑と爲す。歌訣に曰く、此の道の紫色誥命の封贈するを誰にかと知らんと要せば、還お須らく卦內に六親を分辨せよ。父母は皇家封典を代表し、世爻は自己を代表し、官鬼は吏部を代表し、第五爻は君主を代表し、再び太歳をもって天子を代表し、乾卦もまた帝王の尊と稱す。君位の爻は空亡に落つるを怕れ絶地に入るを怕れ、第五爻は世爻と卦身とを剋し去るを忌諱す、と。およそ誥命を占うは、父母をもって用神と爲し、只だ絶に入らず空に落ちざれば、終究望あり。また世爻を自己と爲し、官爻を吏部と爲し、五爻を天子と爲し、太歳を朝廷と爲すを看る。此れら皆空亡に落つべからず。君位を代表する爻は、切に世身を傷剋すべからず。乾卦もまた君王を代表し、內卦あるいは外卦此の一象を得るは、必ず恩封を受けん。
君爻生合何爻處,便見天恩賜那人。財象遇生封妻室,子爻逢合蔭兒孫,世身若得君相合,品級加增作大臣。五爻與太歲生合父母,必贈椿萱。生合財爻,必封妻室。生扶福德,當蔭兒孫。生合世身再加官爻旺相,自當品職高陛。
歌訣に曰く、君位の爻いずれの一爻を生合するか、即ち天恩いずれの一個の人に賜うを見ん。財爻それの生扶を得れば、即ち妻室を封贈せん。子孫爻それの相合を得れば、即ち兒孫に蔭及せん。世身もし君爻の相合を得れば、品級增加して大臣に位至せん、と。第五爻と太歳ともし父母爻を生合せば、必定父母を追贈せん。財爻を生合せば、必定妻室を封贈せん。「福德」子孫を生扶せば、應當に兒孫に蔭及せん。世身を生合し、再加えて官爻旺相なれば、自然品級職位高升せん。
鬼發父興迎誥命,父空財動絕皇恩,官鬼休囚宜囑託,文書破絕莫勞心,來召來宣同此例,去朝去奏照其因。卦內官父兩旺,定沐洪恩。父若空亡,難迎誥命。妻財獨發,剋制文書,難沾雨露。鬼值休囚,寅綠為美,父臨空絕,枉使機謀。君來宣召,臣去朝天,皆喜君爻生世。官旺為佳,各忌帝位克身,鬼空不吉。
歌訣に曰く、鬼爻發動・父母興旺なれば、誥命を迎接すべし。父母落空・財爻發動すれば、皇恩即ち斷絶せり。官鬼休囚なるは、人に托して關說するに宜し。文書破に遭い絶に入るは、心を勞するを必とせず。君上召見して宣諭するも、また此の例に照らして推せ。臣下朝見して上奏するも、また此の道理に依りて斷ぜよ、と。卦內官爻父母兩旺するは、定んで洪恩に沐せん。父母もし空亡に落ちれば、就中誥命を迎え來ること難し。妻財獨自發動して文書を剋制するは、も雨露の恩に霑からず。鬼爻休囚に値するは、人情に靠りて援引して纔めて好し。父母空に臨み絶に入るは、心機を白費す。君王の宣召なりと臣子の朝天なりと、皆君位の爻の來り世爻を生ずるを喜ぶ。官爻旺相を佳と爲し、皆帝位の爻の來り世身を剋するを忌み、鬼爻落空するもまた吉ならず。
文書消息章第三十七
(以文書為主,官鬼為憑。)官印文書宜父動,民修票約忌財興,財臨身世徒書契。周不空亡準此情。凡論文書票約,取父母為用爻,旺則有成,空則無用,財爻為動或值世身空,勞紙筆枉費神思。鬼是元神空不就,財為忌客動難成,父之沖剋真為假,母變生扶卻信憑。卦無官鬼或落空亡,皆主不就。妻爻發動,契必難成。財動官亦動,反能成契。父母若被日月沖破、或化絕化空,此契不能見信於人。父母若遇生扶、或變為有氣,此書縱假而可為真也。
本章は「文書」父母爻をもって主と爲し、「官鬼」をもって憑と爲す。歌訣に曰く、官府の印信と公文とは、父母爻發動に宜し。民間の票據契約を訂立するは、妻財爻の興動を忌む。財爻の卦身世爻に臨むは、書契寫すとも白寫なり。只だ各爻皆空亡に落さざれば、此の情形に照らして斷ず。凡そ文書票約を論ずるは、父母を取りて用神と爲す。父母旺相なれば則ち事を辦成し、落空せば則ち文書用無し。もし財爻發動し、あるいは世身落空せば、那れ即ち徒らに筆墨を勞し、心機を白費す。歌訣に曰く、官鬼は是れ父母の元神にして、落空せば則ち事成らず。妻財は是れ忌神にして、發動すれば則ち談成し難し。父母の沖せられ克せらるるは、眞もまた假と成る。父母の生扶を化出するは、反って取信しうる。卦中官鬼なく、あるいは官鬼空亡に落つるは、皆事成らずと主す。妻財爻發動すれば、契約必定成り難し。但し財爻動きて官爻もまた動けば、財官を生じ官父を生じ、反って能く契を成す。父母もし日辰月建に沖破せられ、あるいは絶地に化入し空亡に化入せば、此の契約人の取信に値せず。父母もし生扶に遇い、あるいは氣あるを得れば、此の文書縱い假なりとも眞と作して用いうる。
趨謁貴人章第三十八
(以世應為主,外卦月卦為憑。)外卦原來是用爻,興隆出現得相交,無身無鬼皆非遇,主若傷賓情據拋。凡去謁貴,最嫌外卦空亡,若得外卦出現旺相,人必相逢。如外三爻皆動,定有變更。一二爻動,亦不如此論,又要取卦身與鬼官之爻,如缺一神又不遇也。復看世為主,應為實。又以內為主,外為實。如遇內外世應相生、或比和、或應克世、外克內,皆主相逢得意也。惟獨世克應與內克外,主反觸賓,縱然相見亦不相投。
本章は世應二爻をもって主と爲し、外卦と「卦身」とをもって憑と爲す。歌訣に曰く、外卦本來是れ用神にして、外卦興隆顯現すれば、能く貴人と相交わる。卦中「卦身」なく「官鬼」なきは、皆遇合と算すべからず。主人もし賓客を傷れば、情分自然に抛開せらる、と。凡そ貴人を拜謁せんと往くは、最も外卦の空亡に落つるを嫌う。もし外卦顯現して旺相を得れば、此の人必定見ることを得ん。もし外面の三爻皆發動せば、事一定變あり。只だ一兩爻の動くは、則ち此の如く論ぜず。還お卦身と官鬼の兩爻を取るを要し、一を缺けばもまた見ることを得ず。再び世爻を主人と爲し應爻を賓客と爲すを看、また內卦を我方と爲し外卦を對方と爲す。もし內外・世應の間相生し、あるいは比和し、あるいは應爻世を剋し外卦內卦を剋すれば、皆相見得意と主す。惟だ獨り世爻應爻を剋し內卦外卦を剋するは、反って主人賓客を沖撞し、縱い面を見るとも談は投機せず。
世臨空地難成事,應落空亡白費勞。望客喜逢三合卦,見賓怕遇六沖爻。趨謁之事,世應與官鬼皆莫空亡,三者如有一空,決不相得,縱不逢空,若值六沖,決無美意。若得三合六合之卦,自然賓主相諧,若還應象交重,謂人不遇。
歌訣に曰く、世爻空地に落つれば、事成り難し。應爻空亡に落つれば、白く一趟を跑らん。客人の來るを盼望するは、三合の卦に逢うを喜ぶ。貴客を見んと要するは、六沖の爻に遇うを怕る、と。拜謁の事は、世爻・應爻と官鬼と皆空亡に落すべからず。三者の中只だ一個の落空あれば、便ち决然合わず。縱い皆落空せずとも、もし卦六沖に値せば、も决然好き結果なし。もし三合・六合の卦を得れば、賓主自然に相諧す。もし是れ應爻發動交重なれば、那れ即ち此の人外に出でて、面を見ることを得ずと說明す。
如求書貼憂財發,偏宜父母值重交,或去解非並脫訟,子孫爻動禍殃消。若還覓利抽豐者,財官兩旺樂滔滔。但去求文取帖及送書遞柬,不宜父母空亡,更忌妻財發動,如要解詞息訟,反宜官鬼休囚,又怕應來傷世。若遇子孫持世或發動,禍必觸消。如去假公事以濟私情,或抽豐而利己者,須得財官兩旺,切嫌兄弟交重。
歌訣に曰く、もし是れ文書帖子を討取せんと往くなれば、即ち財爻發動を憂慮し、偏ねて父母爻發動交重を喜ぶ。もし是れ是非を化解し官司を擺脫せんとするなれば、子孫爻發動すれば、禍殃即ち消ゆ。もし是れ利を謀り秋風を打たんとするなれば、財爻官爻兩旺にして、即ち快樂無窮なり、と。凡そ文書を求取し帖子を領取し、および信を送り柬を遞するは、父母空亡に宜からず、更に妻財發動を忌む。もし詞訟を平息せんと要すれば、反って官鬼休囚に宜しく、又怕應爻の來り世爻を傷る。もし子孫持世あるいは發動に遇えば、禍患一定消解せん。もし是れ公事を借りて私情を成全し、あるいは秋風を打ちて己を肥さんとするは、則ち須らく財爻官爻兩旺なり、最も兄弟發動交重を嫌う。
謀望成事章第三十九
(以世應為主,內外為憑。)成事須將世應查,世為本主應為他,空沖破絕臨其世,凡去謀為莫起牙,沖破絕空居應位,他心不合枉嗟呀。凡成事體一應謀為,皆取世應為主,或世或應,如臨絕地或犯旬空月破日沖,皆難成就。次將內卦為謀事之人,不宜空破。如臨旺相,定主亨通,再得內克外卦,或內外相生及比和俱為美也。
本章は世應二爻をもって主と爲し、內外二卦をもって憑と爲す。歌訣に曰く、事情を辦成せんと要するは、須らく世應兩爻を査せよ。世爻是れ自己、應爻是れ對方。空亡・被沖・月破・入絶の世爻に臨むは、凡そ事を謀りに往くも皆開口するを必とせず。此の四樣の應爻に落つるは、是れ對方心裡合わず、空しく嘆息す、と。凡そ一件事を辦成し、一切の謀求は、皆世應を取りて主と爲す。世爻あるいは應爻もし絶地に臨み、あるいは旬空・月破・日辰沖剋を犯せば、皆成就し難し。其次に內卦を把りて事を謀る之の人と作すも、亦た空亡遭破に宜からず。內卦もし旺相に臨まば、定めて亨通を主す。再び內卦の外卦を剋する、あるいは內外相生・比和を得れば、皆是れ好き象なり。
六沖爻象難諧就,卦內無官事必差,世應若逢日辰合,任君不願也堪誇。六沖之卦,事決不成。合處逢沖,成後復退。鬼若空亡及不上卦,皆不就也。世應二爻自相會合,或得日辰合世合應,縱若心中不欲,也得允成。
歌訣に曰く、卦六沖の象を成せば、事情談成し難し。卦內官鬼なければ、事情必定差錯を出す。世應もし日辰の來り合するを得れば、任れ對方情願せざるとも、也た照樣慶賀に值す、と。六沖の卦は、事决して成らず。本是れ六合にして中途沖に逢うは、成る之の後また反悔す。鬼爻もし空亡に落ち、あるいは根本卦に上らざれば、も皆辦成すべからず。世應兩爻自ら相會合し、あるいは日辰の來り世爻を合し應爻を合するを得れば、那麼縱い對方心中願わずとも、最後も亦た答應するを得ん。
陛官遷職兼興訟,官鬼交重名倍加,覓利還須財旺相,求書必得父光華。兄爻獨發般般忌,子象興隆事事佳。官中謀望所斷如前,復喜官爻旺相,獨忌子搖。如謀利息財忌空亡,若斡文書,不宜財動。卦如無父,終不能成。諸般謀事,各嫌兄弟交重,惟子動無不為佳,功名獨忌。
歌訣に曰く、官を升り職を遷しおよび訴訟を興起するは、官鬼發動交重にして、名聲加倍せん。財利を謀求するは、還お須らく財爻旺相なれ。文書を求取するは、必ず父母爻の光彩煥發を得よ。兄弟爻獨り發動するは、樣樣皆忌む。子孫の象興隆するは、事事皆佳なり、と。官府の中事を謀るは、斷法前面の說と相同じ、只だ更に官爻旺相を喜び、單に子孫搖動を忌む。もし謀る所是れ利息財利なれば、即ち財爻空亡を忌む。もし辦する所是れ文書なれば、則ち財爻發動に宜からず――卦中もし父母爻なければ、文書終究辦成せず。各種の事を謀るも皆兄弟發動交重を嫌う。惟だ有り子孫發動の不好なるなきは、只だ功名を求むる時單單それを忌む。
