Libo

巻五

明 · 刘伯温 · 第5巻 / 23

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤

傷門尅応

傷門不可說,夫妻主災迍,瘡病行不得,折損血財牲,天穴人枉死,經年有病人,商音信難得,餘事不堪陳。問曰:傷門屬木,正值春分之時,嫩甲發生,當以吉看,反以凶論,請問其詳?

「傷門」の害処は説き尽くし難し。夫妻は災難・困頓あるを主り、瘡を長じ病を生じて寸步も行き難く、また牲畜の財を折損す。家中に人の無辜に横死するあり、整年に病人あり。五音の商に属する人は音信通じ難く、その余の事はさらに細講に堪えず。或る人問う、傷門は五行が木に属し、まさに春分の時節に当たり、草木の嫩芽は剛に萌発す。本は吉として看るべきに、何故反って凶と論ず。請う、その中の詳情を説かれよ。

衢仙答曰:“傷門之木,正值春分之氣,精液自內而發揚於外,以致根本洩之太過,所謂以外華而內虛,而不能勝其勞。況二月中嫩甲不能當霜露之寒,因謂之傷,所以凶也。傷門得奇,惟宜捕捉逃亡盜賊、漁獵、索債、賭戲等事則吉。若上官、出行、嫁娶、商賈、修造、埋葬皆不利,大凶”。

衢仙答えて曰く、傷門の木気はまさに春分の節候に当たり、精華・汁液は内より外に生発し、以至根本の泄漏太過なり。これすなわち外表は繁華にして内裏空虚で、労損に禁えず。況んや二月の嫩芽は霜露の寒気に経えず、これによって「傷」と呼ばれ、故に凶と為す。傷門がもし三奇を得着すれば、ただ逃犯・盗賊を捉拿し、魚を打ち獣を猟し、債を討ち、賭博・博戯の類の事にのみ宜しく、始めて吉と算す。もし用いて赴任・上官、出行、嫁娶、経商、営造、埋葬すれば、皆不利、大凶。

靜應。傷門加傷:主變動,遠行皆折傷,凶。加杜:主變動、失脫、官司、桎梏,百事凶。加景:主文書、印信、口舌、動撓、啾喞。加死:主官司、印信,凶。出行,大忌。占病,凶。加驚:主親人疾病憂懼,謀伐不利,凶。加開:主貴人,開張有走失變動之事,不利。加休:主陽人變動,或託人謀干財名不利。加生:(原文缺)

以下は傷門の「静応」。傷門加傷門は、変動あるを主り、遠行は皆折損・受傷す。凶。杜門に加われば、変動・丢失・官司・囚繫を主り、百事皆凶。景門に加われば、文書・印信の事が口舌を引起し、紛擾・不安・煩言・碎語を主る。死門に加われば、官司と印信の事を主る。凶。出行は大いに忌む。疾病を占えば、凶。驚門に加われば、親人が病を生じて憂懼し、図謀・征伐皆不利を主る。凶。開門に加われば、貴人を見、開張・営業するを主るが、走失・変動の事あり、不利。休門に加われば、男子に変動あり、あるいは人に托して銭財と名位を謀求するも皆順わざるを主る。生門に加わるこの一条は、底本此処に脱文あり。

加甲戊:主失脫難獲。加乙:主求謀不得,反防盜失財。加丙:主道路損失。加丁:主音信不的。加己:主財散人病。加庚:主訟獄被刑杖,凶。加辛:主夫妻懷私、恣怨。加壬:主因盜牽連。加癸:主訟獄被冤,有理難伸。

傷門加甲戊は、丢失の物找回し難きを主る。乙奇に加われば、求め謀る所落空し、反って盗まれて破財するを提防すべしを主る。丙奇に加われば、路上に損失あるを主る。丁奇に加われば、音信確実ならざるを主る。己に加われば、銭財散失し家人病を生ずるを主る。庚に加われば、官司を打ちて杖刑を受くるを主る。凶。辛に加われば、夫妻各々私心を懐き、相互に怨恨するを主る。壬に加われば、盗竊の事に牽連せられるを主る。癸に加われば、官司を打ちて冤枉を蒙り、理ありと雖も申訴し難きを主る。

動應。傷門出者,三十里見人爭鬪,見漁人或畜爭鬪,敵宜避之,大吉。傷門加傷:三里、十三里逢二車塞道爭行。加杜:四里、十四里逢公吏人及木匠伐樹,並有婦人抱小兒過。加景:九里、十九里逢色衣人騎騾馬過。加死:二里、十二里逢埋葬及孝服人哭泣。

以下は傷門の「動応」。傷門の方より出行する人は、三十里行きて人の打架するを看見し、あるいは漁人を見、あるいは牲畜の相鬥うを見る。対頭に遇上ればまさに避くべし、これすなわち大吉なり。傷門加傷門は、三里・十三里の処に両輛の車が道路を堵住して争うて走るに遇う。杜門に加われば、四里・十四里の処に官府の差役と木匠が樹を砍り、また婦人が小孩を抱きて経過するに遇う。景門に加われば、九里・十九里の処に彩衣を著た人が騾馬に騎りて経過するに遇う。死門に加われば、二里・十二里の処に人の埋葬および孝服を著た人の哭泣するに遇う。

加驚:七里、十七里逢人鬪打併趕畜,有婦人與少女同行。加開:六里、十六里逢人拆牆、安門、解板,或二豬相咬。加休:一里、十一里逢老婦與少男同行。加生:八里、十八里逢人伐樹或培土。占身命:水火木命者吉,金命者主病,土命者凶,官司、刑杖。

傷門加驚門は、七里・十七里の処に人の打架し併せて牲畜を趕り、また婦人と少女の同行するに遇う。開門に加われば、六里・十六里の処に人の墻を拆き門を安じ板を鋸るに遇い、あるいは両頭の猪が相互に撕咬す。休門に加われば、一里・十一里の処に老婦と少年男子の同行するに遇う。生門に加われば、八里・十八里の処に人の樹を砍りあるいは土を培うに遇う。傷門を用いて身命を占えば、水命・火命・木命の人は吉。金命の人は病を生ずるを主る。土命の人は凶で、官司と杖刑あるべし。

杜門尅応

杜門原是木,犯者災禍頻,亥卯未年月,遭入獄迍生,生死離別事,六畜也多瘟,跌打見膿血,禍害及子孫。問曰:杜門陽木,夏冬繁盛之時,本為旺氣,何以凶論?

「杜門」はもともと木に属し、これを冒犯する人は災禍頻頻たり。亥・卯・未の年月に在りては、牢獄の災に遭いて困頓に陷入す。生離・死別の事あり、六畜も多く瘟疫を鬧す。跌打・損傷して膿血を見、禍害はまた子孫に波及す。或る人問う、杜門は陽木で、夏冬の両季はまさに草木繁盛の時に当たり、本は旺気に属すべきに、何故凶と論ずか。

衢仙答曰:杜門陽木,時值夏冬,發生於外,而津液已洩,陽氣亢極,一陰將至,木性至此而力屈,欲收斂而不能收斂,欲生旺而力已盡,又不洩其力以實其子,而待陰伏藏其子于堅密之處,恐有傷於子,故謂之杜門,小凶。杜門為藏形之方,為宜躲災避難,塞穴、捕捉則吉,餘事皆不利。

衢仙答えて曰く、杜門は陽木で、時令は夏と冬に値し、生機は已に外に発散し、津液もまた已に洩尽す。陽気亢盛して極点に至れば、一縷の陰気まさに到来せんとす。木性はこの時に至りて力量已に屈し、収斂せんと欲して収斂し得ず、再び旺盛ならんと欲して気力已に尽く。それまた肯んじて自らの力量を洩出して所生の子を充実せず、ただ陰気の来るを待ちて子嗣を堅固・厳密の処に蔵し、ただそれを傷つけんことを恐る。正しくこの閉塞・封堵の象に因りて、故に「杜門」と呼び、小凶に属す。杜門は形を蔵し跡を隠す方位で、災を躲し難を避くるに宜しく、洞穴を堵塞し人犯を捉拿すれば則ち吉、その余の事は皆不利。

靜應。杜門加杜:主因父母疾病、田宅出脫事,凶。加景:主文書印信阻隔,陽人、小口疾病,遲疑不利。加死:主田宅;文書失落,官司破財,小凶。加驚:主門戶內憂疑驚恐,並有詞訟事。加開:主見貴人、官長,謀事主先破己財後吉。加休:主求財有益。加生:主陽人小口破財,及田宅求財不成。加傷:主兄弟相爭,田產破財。

以下は杜門の「静応」。杜門加杜門は、父母の病を生じ、田宅の出手・転譲の事に因るを主る。凶。景門に加われば、文書・印信が阻隔を受け、男子と小孩が病を生じ、遅疑・不決して不利を主る。死門に加われば、田宅と文書の遺失、官司を打ちて破財するを主る。小凶。驚門に加われば、家門の内に憂疑・驚恐あり、また訴訟の事あるを主る。開門に加われば、貴人と官長を見、事を謀れば先ず己の銭財を破費し、然る後乃ち吉を主る。休門に加われば、財を求めて収益あるを主る。生門に加われば、男子と小孩が破財し、および田宅・求財皆成らざるを主る。傷門に加われば、兄弟相争い、田産の上に破財するを主る。

加甲戊:主謀事不成,密處求財得。加乙:主宜暗求陽人財物,後主不明至訟。加丙:主文契遺失。加丁:主陽人訟獄。加己:主私謀害人招非。加庚:主因女人訟獄被刑。加辛:主打傷人詞訟,陽人、小口凶。加壬:主奸盜事,凶。加癸:主百事皆阻,病者不食。

杜門加甲戊は、事を謀れば成らざるを主り、ただ隠秘の処に在りて財を求めてのみ手に得べし。乙奇に加われば、暗中に男子に向かいて財物を求取するに宜しく、ただ後に帳目の不明に因りて官司を打たん。丙奇に加われば、文契の遺失を主る。丁奇に加われば、男子が官司を食うを主る。己に加われば、暗中に別人を謀害して是非を招惹するを主る。庚に加われば、女人に因りて官司を食い刑を受くるを主る。辛に加われば、人を打傷して訴訟を引起すを主り、男子と小孩に凶あり。壬に加われば、奸淫・盗竊の事あるを主る。凶。癸に加われば、百事皆阻まれるを主り、病人は飯を喫うこと得ず。

動應。杜門出三十里逢少女同行歌唱,六十里逢惡人。乙奇臨,見少婦著色衣;丙奇臨,見火光燒屋或烽火之物;丁奇臨,見人騎馬帶弓弩。杜門加杜:四里、十四里逢婦人引孫兒著綠衣。加景:九里、十九里逢孕婦著色衣,或公吏人騎赤馬。加死:二里、十二里逢喪服人哭泣。加驚:七里、十七里逢歌唱鑼鼓聲,或人言公訟事。

以下は杜門の「動応」。杜門の方より出行すれば、三十里の処に少女が同行して唱歌するに遇い、六十里の処に悪人に遇う。もし乙奇がこの門に臨めば、彩衣を著た少婦を見るべし。丙奇がこの門に臨めば、火光の屋を焼くあるいは烽火の類の物を見るべし。丁奇がこの門に臨めば、人の馬に騎りて弓弩を帯びるを見るべし。杜門加杜門は、四里・十四里の処に婦人が緑衣を著た孫児を領くに遇う。景門に加われば、九里・十九里の処に彩衣を著た孕婦に遇い、あるいは官府の差役が紅馬に騎る。死門に加われば、二里・十二里の処に喪服を著た人の哭泣するに遇う。驚門に加われば、七里・十七里の処に唱歌と鑼鼓の声に遇い、あるいは人の官府・訴訟の事を談論する。

加開:六里、十六里逢歌唱及犬咬豬。加休:一里、十一里逢唱戲或皂衣婦人抱孩兒。加生:八里、十八里逢人扛錢,或手拿食物並唱詞。加傷:三里、十三里逢木匠拿木棍。占身命:火命者發貴,水命者發富,木命者平穩,金命者疾病,土命者官司凶。若金年月日時,或土命年月日時者不利,如逢水火年月日時吉。

杜門加開門は、六里・十六里の処に人の唱歌および狗が猪を咬むに遇う。休門に加われば、一里・十一里の処に戯を唱う人に遇い、あるいは黒衣を著た婦人が孩子を抱く。生門に加われば、八里・十八里の処に人の銭を扛ぐに遇い、あるいは手の中に食物を持ち併せて曲を唱う。傷門に加われば、三里・十三里の処に木匠が木棍を拿するに遇う。杜門を用いて身命を占えば、火命の人は顕貴し、水命の人は富に致り、木命の人は平穏で、金命の人は多く病み、土命の人は官司あり。凶。もし金に属する年月日時に生まれ、あるいは土命にして土に属する年月日時に値せば、皆不利。もし水に属し火に属する年月日時に逢上せば、則ち吉。

景門尅応

景門主血光,官符賣田莊,禍災應多有,子孫受苦殃,外凶並惡死,六畜也見傷,生離與死別,占者須堤防。問曰:景門屬火,南方夏令,正值陽明之域,何以為凶也?

「景門」は血光の災を主り、官符纏身して田荘を変売す。災禍は多く応験あり、子孫もまたこれに跟いて苦を受く。外に在りて凶険に遭遇し乃至悪死し、六畜もまた傷を受けん。また生離・死別の事あり、それを占う人は務めて提防すべし。或る人問う、景門は五行が火に属し、南方に居り、夏令を主り、まさに陽気光明の地界に当たるに、何故反って凶と算するか。

衢仙答曰:景門夏令之氣,萬物壯盛,將老之時,與死門坤宮相近,又為陽之盛氣,天數至此時,將有殺物之情,雖主上明下亮之方,亦不全吉。惟利文書之事,因為次吉。

衢仙答えて曰く、景門は夏令の気で、この時万物壮盛なりと雖も、已に衰老に臨近し、しかもそれは死門の在る坤宮と相隣る。それまた陽気最盛の処で、天道の運行ここに到れば、まさに万物を粛殺するの意を生ぜんとす。故に景門は上下通明の方位なりと雖も、また全吉とは算せず、ただ文書の類の事にのみ利あり、これによってただ次一等の吉門と算し得るのみ。

景門用事,惟宜上書、獻策、奏對、選拔將士,吉,餘者不利。坤、艮、中宮吉,三、四宮平之,一宮迫吟,六、七宮迫宮,大凶。若得三奇,又宜於設計行詐、破陣、火攻、號令、封功、賞爵等事。

景門を用いて事を辦すれば、ただ書を上し、計策を進獻し、君に面して奏対し、将士を選択することに適合し、これのみ吉、その余の事は皆不利。景門は坤二宮・艮八宮・中五宮に落つれば吉と為す。震三宮・巽四宮に落つるは平常に属す。坎一宮に落つるは迫また吟なり。乾六宮・兌七宮に落つるは門がその宮を迫る、大凶。もし三奇を得着し得ば、則ちなお計謀を設下し、詐術を施行し、敵陣を衝破し、火を用いて進攻し、および号令を発布し、功労を封賞し、官を加え爵を進むる類の事に適合す。

靜應。景門加景:主文狀未動,有預先見之意,內有陽人小口憂患。加死:主官訟,因田宅事爭,多啾唧。加驚:主陽人、小口疾病事,凶。加開:主官人升遷吉,求文印更吉。加休:主文書遺失,爭訟不休。加生:主陰人生產大喜,更主求財旺利,行人皆吉。加傷:主姻親眷小口角,或嫌隙撓亂。加杜:主失脫文書,散財後平。

以下は景門の「静応」。景門加景門は、状紙はなお遞出せざるに、却已に預め結局を看見するの意あるを主る。家中に男子と小孩の憂患あり。死門に加われば、官司を打ち、田宅の事に因りて相争い、糾纏・囉唆を主る。驚門に加われば、男子と小孩が病を生ずるを主る。凶。開門に加われば、官を做る人の陞遷を主る。吉。文書・印信を求取すればさらに吉。休門に加われば、文書の遺失、争訟止まざるを主る。生門に加われば、婦人の生産大いに喜ばしきを主り、さらに財を求めて興旺して利を得るを主り、門を出て外にある人は皆吉。傷門に加われば、姻親・眷属の間に口角発生し、あるいは嫌隙に因りて紛擾を生ずるを主る。杜門に加われば、文書の遺失を主り、銭財を散じた後に平静に帰す。

加甲戊:主因財產詞訟,遠行吉。加乙:主訟事不成。加丙:主文書急迫,火速不利。加丁:主因文書、印狀招非。加己:主官事牽連。加庚:主訟人自訟。加辛:主陰人詞訟。加壬:主因賊牽連。加癸:主因奴婢致禍。

景門加甲戊は、財産に因りて官司を打つを主り、遠行すれば則ち吉。乙奇に加われば、訴訟辦し成らざるを主る。丙奇に加われば、文書の催促緊急を主り、火速に行事すれば反って不利。丁奇に加われば、文書と印信・状紙に因りて是非を招惹するを主る。己に加われば、官府の事に牽連せられるを主る。庚に加われば、官司を打つ人が反って自己を告ぐるを主る。辛に加われば、婦人のために官司を打つを主る。壬に加われば、盗賊の事に牽連せられるを主る。癸に加われば、奴婢に因りて禍端を招致するを主る。

動應。景門出三十里外,赤紋大蛇,七十里外,因水火失物。若強有作為,主東家長及小口。景門加景:九里、十九里逢人抱文書,更有火光驚恐。加死:二里、十二里逢喪服人哭泣,色衣人騎馬。加驚:七里、十七里逢爭訟斗打,宜避之。加開:六里、十六里逢人成隊行,官人騎馬。

以下は景門の「動応」。景門の方より出行すれば、三十里外に紅色の花紋ある大蛇を見、七十里外には水火の故に因りて物を丢失せん。もし勉強して挙動あるをば、東家の長輩と小孩を牽累せん。景門加景門は、九里・十九里の処に人の文書を抱くに遇い、また火光が驚恐を引起す。死門に加われば、二里・十二里の処に喪服を著た人の哭泣し、彩衣を著た人が馬に騎るに遇う。驚門に加われば、七里・十七里の処に人の争訟・鬥毆するに遇う、まさに避くべし。開門に加われば、六里・十六里の処に隊を成して行く人および官を做る人が馬に騎るに遇う。

加休:一里、十一里逢女人哭泣與賣魚人並行。加生:八里、十八里逢小兒趕牛,人背錢以袋裝之。加傷:三里、十三里逢色衣女人坐車轎或乘騾馬。加杜:四里、十四里逢老少婦領黑衣童子行。占身命:主火災。水命者大凶,金命者疾病,木命者中平,土命者富。若值金水年月日時者,不利。

景門加休門は、一里・十一里の処に女人の哭泣し、魚を売る人と肩を並べて行くに遇う。生門に加われば、八里・十八里の処に小孩が牛を趕り、人が口袋を用いて銭を装して身上に背負うに遇う。傷門に加われば、三里・十三里の処に彩衣を著た女人が車に坐り轎に坐りあるいは騾馬に騎るに遇う。杜門に加われば、四里・十四里の処に老婦・少婦が黒衣を著た童子を領きて行走するに遇う。景門を用いて身命を占えば、火災あるを主る。水命の人は大凶、金命の人は多く病み、木命の人は中平、土命の人は富有す。もし金に属し水に属する年月日時に値せば、不利。

死門尅応

元死之方最為凶,人命逢之禍不輕,犯者平平財產退,更防孝服死人丁。問曰:死門屬土,又係黑星,分夜之方,秋冬之氣,天地肅殺,自此而始彰,門凶星凶,當棄之而不用,不知此門寧可用之?衢仙答曰:死門之凶,天地令行,大肆肅殺之威,草柳色變,木逢葉落,故為凶象。若得奇相助,而吊死刑、捕捉、畋獵之事,有得吉者,順天之序而然也,不可棄。

「死門」この方位は最も凶で、人の性命これに遇えば、禍患軽からず。これを冒犯する人は本来平順なりと雖もまた財産を退失し、さらに家中に孝を著け、死人の口あるを提防すべし。或る人問う、死門は五行が土に属し、また黒道の星に属し、昼夜分界の方位に処り、秋冬の気に属し、天地の粛殺の威ここより彰顯を始む。門は凶にして星もまた凶なり、まさに棄置して用うべからず。知らず、この門は究竟なお用い得るか否か。衢仙答えて曰く、死門の凶なる所以は、天地の時令が運行して此に至り、大いに粛殺の威力を施展し、草木色を変え樹葉凋落するをもって、故に凶象と成る。ただしもし三奇の相助を得着せば、それを用いて喪を弔い、刑を行い、人犯を捉拿し、田猟すれば、反って吉を得るあり、これは上天の時序に順うの然らしむるなり。故に一概に棄てて用いざるべからず。

靜應。死門加死:主官司而留,印信無氣,凶。加死:主官司動而被刑杖,凶?加驚:主因官司不給,憂疑、患病,凶。加開:主見貴人,求印信、文書事,大利。加休:主求財物事不吉,若問僧道求方吉。加生:主喪事,求財得。占病,死者復生。加傷:(原文缺)加杜:(原文缺)加景:主主因文契、印信、財產事見官,先怒後喜,不凶。

以下は死門の「静応」。死門加死門は、官司拖延して結せず、印信気力なきを主る。凶。別の一説は、官司発動して杖刑を遭受するを主るとす。凶。驚門に加われば、官司未了に因りて憂疑して病を生ずるを主る。凶。開門に加われば、貴人を見、印信と文書の事を求取すれば大いに利あるを主る。休門に加われば、財物を求取する事不吉を主る。もし僧道に向かいて方薬を問求せば、則ち吉。生門に加われば、単事あるを主り、財を求めて能く得。疾病を占えば、眼の前に死なんとする人がまた活き返るを主る。傷門に加わる、杜門に加わるこの两条は、底本此処に皆脱文あり。景門に加われば、文契・印信・財産の事に因りて官に見ゆるを主り、先に発怒し後に歓喜す、凶と算せず。

加甲戊:主作偽財。加乙:主求事不成。加丙:主信息憂疑。加丁:主老陽人疾病。加己:主病訟牽連不已,凶。加庚:主女人生產,子母俱凶。加辛:主盜賊,失脫難獲。加壬:主訟人自訟、自招。加癸:主嫁娶;婦女事凶。

死門加甲戊は、偽を作す手段を用いて銭財を謀取するを主る。乙奇に加われば、求むる所の事成らざるを主る。丙奇に加われば、收到する消息は人をして憂疑せしむるを主る。丁奇に加われば、年長の男子が病を生ずるを主る。己に加われば、疾病と官司が牽連して断えざるを主る。凶。庚に加われば、婦人が生産し、母子皆凶を主る。辛に加われば、盗賊に遭い、丢失の物は追回し難きを主る。壬に加われば、官司を打つ人が反って自己を控告し、自ら招認するを主る。癸に加われば、嫁娶および婦女方面の事を主る。凶。

動應。死門出者,二十里逢病人,三十里逢孝服、血光事,雖有三奇,亦不吉。丙奇臨,逢抱文書;乙奇臨,見喪葬祭物或紙紮物;丁奇臨,逢少婦孝服、哭泣。死門加死:二里、十二里逢婦人哭泣,凶。加驚:七里、十七里逢喪哭泣,或死畜物類。加開:六里、十六里逢開墳、哭泣,或畜鬪傷。加休:一里、十一里逢青衣婦人哭泣。

以下は死門の「動応」。死門の方より出行する人は、二十里の処に病人に遇い、三十里の処に孝服と血光の事に遇う。この時たとえ三奇あると雖も、また吉とは算せず。もし丙奇がこの門に臨めば、人の文書を抱くに遇うべし。乙奇がこの門に臨めば、単葬の祭品あるいは紙扎の物を見るべし。丁奇がこの門に臨めば、孝服を著て哭泣する少婦に遇うべし。死門加死門は、二里・十二里の処に婦人の哭泣するに遇う。凶。驚門に加われば、七里・十七里の処に単事を辦して哭泣し、あるいは死んだ牲畜を見るに遇う。開門に加われば、六里・十六里の処に人の墳を掘り哭泣するに遇い、あるいは牲畜が相鬥して受傷す。休門に加われば、一里・十一里の処に青衣を著た婦人の哭泣するに遇う。

加生:八里、十八里逢孝子拿生物大慟。加傷:三里、十三里逢人抬棺槨。加杜:四里、十四里逢埋葬及紙紮彩色物。加景:九里、十九里逢重孝人哭泣,退吉進凶。占身命:主有孝服、病死之凶。水木命並年月日時者,大凶。餘平。

死門加生門は、八里・十八里の処に孝子が活物を拿して大声に痛哭するに遇う。傷門に加われば、三里・十三里の処に人の棺材を抬ぐに遇う。杜門に加われば、四里・十四里の処に人の埋葬および紙扎の彩色物品に遇う。景門に加われば、九里・十九里の処に重孝を著た人の哭泣するに遇う。この時退避すれば則ち吉、前進すれば則ち凶。死門を用いて身命を占えば、孝服と病死の凶事あるを主る。水命・木命の人および水に属し木に属する年月日時に生まれた人は、大凶。その余の人は平常。

驚門尅応

驚門主爭訟,瘟疫死人丁,辰年並花月,非禍進門庭。惟宜詞訟事、捕捉、博戲吉,餘皆凶。問曰:驚門屬金,值八月秋令,萬物俱老,天地大示肅殺之威,亦可棄乎?

「驚門」は争訟の事を主り、瘟疫を鬧して死人口あり。辰年および春花の月に在りては、横禍が門庭に進入す。それはただ官司を打ち、人犯を捉拿し、賭博・博戯のこれらの事にのみ宜しくて始めて吉、その余は皆凶。或る人問う、驚門は五行が金に属し、正しく八月秋令に値し、万物皆已に衰老し、天地は大いに粛殺の威を顯す。この門はこれ亦棄置して用うべからざるか。

衢仙答曰:驚門氣肅,物數蒼老,本無生氣,固凶。但天地存好生之心,不欲殺盡,而生蒜麥,亦不得已而殺也。此門雖凶,若諛詞、獻詐、捕捉、設疑、伏兵皆吉,亦不可棄。

衢仙答えて曰く、驚門の気候は粛殺で、万物皆已に蒼老し、本身に生気なし。固より是れ凶。ただし天地は生命を愛惜する心を存し、肯んじて万物を趕尽・殺絶せず、故にこの時また蒜と麦とを生出す。見るべし、その粛殺もまた已むことを得ざるに出づるを。この門は凶なりと雖も、もしそれを用いて好話を説き奉承し、詐術を施行し、人犯を捉拿し、疑兵を布設し、軍隊を埋伏せば、皆吉。故にまた棄置して用いざるべからず。

靜應。驚門加驚:主疾病、憂慮、驚疑。加開:主憂疑、官司、驚恐,又主上見喜,不凶。加休:主求財事,或因口舌、求財事,遲吉。加生:主因婦人生憂驚,或因求財生憂驚,皆吉。加傷:主因商議同謀害人事洩,惹訟,凶。加杜:主因失脫破財、驚恐,不凶。加景:主詞訟不息及小口疾病。加死:主因宅中怪異而生是非,凶。

以下は驚門の「静応」。驚門加驚門は、疾病・憂慮と驚疑を主る。開門に加われば、憂疑・官司・驚恐を主るが、また上司の歓喜を得るを主り、故に凶と算せず。休門に加われば、財を求める事を主り、あるいは口舌の争執に因りて財を求め、応験遅しと雖も、終に吉。生門に加われば、婦人に因りて憂驚を生じ、あるいは財を求むるに因りて憂驚を生ずるを主り、結果皆吉。傷門に加われば、商議し合謀して人を害せんとすることに因りて風声を走漏し、官司に惹かるを主る。凶。杜門に加われば、物を丢失するに因りて破財・受驚するを主り、凶と算せず。景門に加われば、訴訟止まずおよび小孩が病を生ずるを主る。死門に加われば、宅中に怪異出現するに因りて是非を生出するを主る。凶。

加甲戊:主損財、信阻。加乙:主謀財不得。加丙:主文書印信驚恐。加丁:主詞訟牽連。加戊:主因田宅致訟。加己:主惡犬傷人成訟。加庚:主道路損折、賊盜,凶。加辛:主女人成訟,凶。加壬:主官司囚禁。病者,大凶。加癸:主被盜賊,失物不獲。

驚門加甲戊は、銭財を損失し、音信受阻せるを主る。乙奇に加われば、銭財を謀求して得られざるを主る。丙奇に加われば、文書・印信に因りて驚恐を受くるを主る。丁奇に加われば、訴訟に牽連せられるを主る。戊に加われば、田宅に因りて官司を引起すを主る。己に加われば、悪狗が人を傷つけて鬧りて官司と成るを主る。庚に加われば、路上に折損あり、盗賊に遇うを主る。凶。辛に加われば、女人に因りて訟と成るを主る。凶。壬に加われば、官司を食いて囚禁せられるを主る。病人がこれに遇上れば、大凶。癸に加われば、盗賊に遭い、丢失の物は找りて回らざるを主る。

動應。驚門出者,三十里逢群鳥雀噪,六畜相鬪,四十里見人爭打則吉,若無,七十里必有折損之凶,不可前往。驚門加驚:七里、十七里逢二女吵鬧,旁人說打官司。加開:六里、十六里逢官吏、役人爭訟。加休:一里、十一里逢青衣婦人說官司。加生:八里、十八里逢女人引童子趕牛,小兒拿吃物。

以下は驚門の「動応」。驚門の方より出行する人は、三十里の処に群鳥・麻雀の聒噪し、六畜の相鬥うに遇い、四十里の処に人の争吵・打架するを見、これすなわち吉。もしこれらの徴兆皆出現せざれば、七十里行きて必ず折損の凶事あり、再び前に往くべからず。驚門加驚門は、七里・十七里の処に両の女子が吵閙し、旁人が官司を打つを談論するに遇う。開門に加われば、六里・十六里の処に官吏と差役の争訟するに遇う。休門に加われば、一里・十一里の処に青衣を著た婦人が官司を談論するに遇う。生門に加われば、八里・十八里の処に女人が童子を領きて牛を趕り、小孩が手の中に吃食を持つに遇う。

加傷:三里、十三里逢男女吵鬧、打孩子,宜退回。若強行,主車折馬死,凶。加杜:四里、十四里逢僧道同行,或男女相商。加景:九里、十九里逢色衣婦人說官司。加死:二里、十二里逢女人哭泣及喪亡者。占身命:主詞訟、官災、口舌、血光之事。若值丙丁巳午年月日時,占者,凶;甲乙寅卯年月日時占者,亦不利。

驚門加傷門は、三里・十三里の処に男女が吵閙し、孩子を打つに遇う。この時まさに退回すべし。もし勉強して前行せば、車は毀れ馬は死するを主る。凶。杜門に加われば、四里・十四里の処に僧道の同行し、あるいは男女が事情を商量するに遇う。景門に加われば、九里・十九里の処に彩衣を著た婦人が官司を談論するに遇う。死門に加われば、二里・十二里の処に女人の哭泣および人の単亡するに遇う。驚門を用いて身命を占えば、訴訟・官災・口舌・血光の事あるを主る。もし丙・丁・巳・午の年月日時に来たりて占えば、凶。甲・乙・寅・卯の年月日時に来たりて占うも、また不利。

五假法

天假:景門合乙丙丁三奇,下臨地盤九天宮者,名曰“天假”。乙為天德,丙為天威,丁為太陰,凡三奇之靈,宜陳事、利便、進謁、干求之事,大吉。地假:杜門合丁己癸,下臨地盤九地宮者,名曰“地假”;宜潛藏、埋伏,此三時宜遁跡藏形。地假:傷門合丁己癸,下臨地盤太陰宮者,亦名“地假”;宜遣人、行間諜、謀探私事。又如六合宮,亦名“地假”,宜逃亡、躲災、避難。

「天假」:景門が乙・丙・丁の三奇に配合し、下に地盤の九天宮に臨めば、すなわち「天假」と呼ぶ。乙は天徳、丙は天威、丁は太陰で、凡そ三奇の霊気の相助あれば、事情を陳述し、便利を図謀し、進見・謁求し、干求・請托するに宜しく、大吉。「地假」には両種あり。その一、杜門が丁・己・癸に配合し、下に地盤の九地宮に臨むを「地假」と呼び、潜伏・隠蔵し、兵馬を埋伏するに宜しく、この三個の時辰は皆形跡を遁去し身形を蔵起するに適合す。その二、傷門が丁・己・癸に配合し、下に地盤の太陰宮に臨むを、また「地假」と呼び、人手を派遣し、間諜を施行し、暗中に私事を打探するに宜しい。もし六合の宮に臨めば、同じく「地假」と呼び、逃亡・災を躲し難を避くるに宜しい。

神假:傷門合丁己癸,下臨地盤九地宮者,名曰“神假”,利埋葬。伏藏,人不能知也。人假:驚門合六合(一作六壬),下臨地盤九天宮者,名曰“人假”,利捕捉逃亡。若太白入熒惑在其下,必獲。鬼假:死門合丁己癸,下臨地盤九地宮者,名曰“鬼假”,利超亡、薦度。一作臨“三隱宮”,(疑即地盤之三吉門也?三隱宮太陰、六合、九地)。

「神假」:傷門が丁・己・癸に配合し、下に地盤の九地宮に臨むを「神假」と呼び、埋葬に利あり。ここに埋伏・蔵匿すれば、別人知る由なし。「人假」:驚門が六合に配合し(別の一作は六壬)、下に地盤の九天宮に臨むを「人假」と呼び、逃亡の人を捉拿するに利あり。もしこの時また「太白入熒惑」の格局が下にあれば、必ず抓获し得べし。「鬼假」:死門が丁・己・癸に配合し、下に地盤の九地宮に臨むを「鬼假」と呼び、亡魂を超度し、幽霊を薦抜するに利あり。別の一作は「三隠宮」に臨むと云う——大概はすなわち地盤上のあの三個の吉位を指すであろう。所謂三隠宮とは、すなわち太陰・六合・九地なり。

三詐法

凡事宜開、休、生三吉門,即不得乙丙丁三奇亦吉。又取陰神相助,謂之三詐,有地盤九地、太陰、六合三神助奇,謂之“陽門得助”,再得地盤吉門相助者,全吉。若開、休、生三吉門合乙丙丁三奇,無地盤太陰、六合、九地者,謂之有門無遁,陽有奇無陰,凡事有七分之利。

凡そ事を辦するは皆開・休・生の三個の吉門をもって宜しきを為し、たとえ乙・丙・丁の三奇に配合せざるも、なおなお吉と算す。もしさらに陰神を取りて相助となさば、すなわち「三詐」と呼ぶ。地盤の九地・太陰・六合のこの三個の神が来たりて三奇を幇襯すれば、これを「陽門得助」と呼ぶ。さらに地盤の吉門の相助を得れば、すなわち全吉なり。もし開・休・生の三吉門が乙・丙・丁の三奇に合したと雖も、地盤の太陰・六合・九地なければ、則ちこれを「有門無遁」と呼び、すなわち陽面に奇ありて陰面に神なし、事を辦してただ七分の利あるのみ。

開休生三吉門合三奇,下臨地盤太陰之宮者,再得吉門,此吉門當作吉星相助,謂之“真詐”,利施恩、隱遁、祈禱、求仙,吉。開休生合三奇,下臨地盤六合宮者,再得吉門相助,謂之“休詐”,宜合藥、法符、祈神、禳災、祭祀,皆大吉。

開・休・生の三吉門が三奇に配合し、下に地盤の太陰の宮に臨み、さらに吉門を得着し——ここの吉門は吉星として看待すべし——旁より相助するを「真詐」と呼び、恩を施し徳を布き、隠遁して世を避け、祈祷・禳求し、道を訪い仙を求むるに利あり。吉。開・休・生が三奇に配合し、下に地盤の六合宮に臨み、さらに吉門の相助を得るを「休詐」と呼び、薬物を配合し、法符を書写し、神を祈り、災禍を禳解し、祭祀を挙行するに宜しく、皆大吉。

開休生合三奇,下臨地盤九地宮者,再得吉門相助,謂之“重詐”,宜收降、添兵、進人口、納財、襲爵、拜綬,皆吉。以上詐門,凡事遠行、商賈、嫁娶,百事大吉。

開・休・生が三奇に配合し、下に地盤の九地宮に臨み、さらに吉門の相助を得るを「重詐」と呼び、敵方の投降を接受し、兵員を增添し、人口を添進し、財物を収納し、爵位を承襲し、官を受け印を拝するに宜しく、皆吉。以上のこれらの「詐門」の格局は、用いて遠行・経商・嫁娶し、何の事を辦しても皆大吉。

巻六

九遁変化法

天遁:開休生三吉門,天盤丙奇下臨地盤丁奇者,皆名“天遁”,得月精所蔽。或臨地盤九地、太陰者,亦名“天遁”,可以遁跡、隱形。若乘天月二德、天恩、天赦、日祿、喜神者,百事皆吉。乘朱雀,利文書、奏對。乘螣蛇,主疑惑。乘青龍,主財喜。如乘白虎、玄武者,主災病、損失,細事不得全吉。倘練祭丁甲,呼風喚雨等項之事,用“天遁”可以全吉也。

「天遁」:開・休・生の三個の吉門の中、天盤の丙奇が下に地盤の丁奇に臨めば、皆「天遁」と呼び、月の精華を借りて形跡を遮蔽し得。もし地盤の九地・太陰に臨めば、また「天遁」と呼び、蹤跡を隠去し形体を蔵起し得。この時もしさらに天徳・月徳および天恩・天赦・日禄・喜神のこれらの吉神に乗れば、百事皆吉。朱雀に乗れば、文書の往来と君に面して奏対するに利あり。螣蛇に乗れば、心に疑惑を生ずるを主る。青龍に乗れば、財物の喜を主る。もし白虎・玄武に乗れば、則ち災病と損失を主り、細小の事もまた全吉と難し。倘若丁神・甲神を修煉・祭祀し、風を呼び雨を喚ぶこの一類の法術をせんと欲せば、「天遁」を用いれば様々に如意なり。

地遁:開休生合乙奇,下臨地盤六合、九地、太陰宮者,皆名“地遁”,得日精所蔽,可以設伏、謀為,百事皆吉。若乘朱雀,惟宜設詞、行詐、間諜。乘螣蛇者,宜蠱惑。乘太常,有酒食、宴會。乘青龍,有財喜。如乘白虎主鬪勝。乘玄武,主竊盜、探私。乘勾陳,主淹滯。得地遁之吉者,宜修築、起造、埋葬、藏匿之事,俱皆大吉。

「地遁」:開・休・生の三吉門が乙奇に配合し、下に地盤の六合・九地・太陰の宮に臨めば、皆「地遁」と呼び、日の精華を借りて形跡を遮蔽し得、埋伏を布設し大事を図謀し得、百事皆吉。この時もし朱雀に乗れば、ただ説辞を編造し詐術を施行し間諜を派遣するにのみ宜しい。螣蛇に乗れば、人心を蛊惑するに宜しい。太常に乗れば、酒食の宴会あり。青龍に乗れば、財物の喜あり。もし白虎に乗れば、争鬥して勝を取るを主る。玄武に乗れば、行窃し隠私を刺探するを主る。勾陳に乗れば、拖延・滞留を主る。地遁の吉を得着するは、修築・興造・埋葬・蔵匿の類の事に宜しく、全て大吉。

人遁:開休生合三奇,下臨地盤六合者,名為“人遁”。生門與三奇臨太陰,及生門、乙奇、九地宮者,亦名“人遁”。乘日祿、喜神及貴神者,主財喜、和合之事。乘朱雀者,主詞訟得理。乘螣蛇者,主惡夢、邪魅之事。乘白虎者,忌行船。乘玄武者,主盜賊。若乘天輔、天柱之星,主雨;天沖主雷,天英主電。占疾病,危急。

「人遁」:開・休・生の三吉門が三奇に配合し、下に地盤の六合に臨めば、すなわち「人遁」と呼ぶ。生門と三奇が同じく太陰に臨み、および生門が乙奇に配しまた九地の宮に落つるも、皆「人遁」と呼ぶ。この時日禄・喜神と貴神に乗れば、財喜と説合して事成るあるを主る。朱雀に乗れば、官司を打ちて理を占め得るを主る。螣蛇に乗れば、悪夢を做し邪祟に遇うを主る。白虎に乗れば、船に乘りて出行するを忌諱す。玄武に乗れば、盗賊あるを主る。もし天輔・天柱の二星に乗れば、雨降るを主る。天冲に乗れば雷を打つを主り、天英に乗れば閃電を主る。それを用いて疾病を占えば、病情危急を主る。

風遁:開休生合乙奇,下臨地盤六辛,落於巽宮者為“風遁”。乘天沖、天輔二星者,此方可以祭風,但不利行舟。信息至,行兵利火攻大勝。雲遁:開休生合乙奇,下臨六辛宮者,名為“雲遁”。生門合天芮,壬臨坤宮,及三吉門合六辛臨於地盤乙;或天芮合生門,下臨地盤九地於坤宮,亦皆名“雲遁”。冬月宜祈云,夏月宜求雨。若乘白虎,主有冰雹。乘螣蛇、朱雀者,主旱。強求招火災,行兵宜刦營,彼不能知也。

「風遁」:開・休・生の三吉門が乙奇に配合し、下に地盤の六辛に臨み、また巽宮に落つれば、すなわち「風遁」なり。もし天冲・天輔の二星に乗れば、この方位は祭祷して風を求むべし、ただし船を行くに利あらず。この時消息は到来せん。兵を用いれば火攻に利あり、大勝を獲得し得。「雲遁」:開・休・生が乙奇に配合し、下に六辛の宮に臨むを「雲遁」と呼ぶ。このほか、生門が天芮に配して壬が坤宮に臨み、および三吉門が六辛に配して地盤の乙の上に臨み、あるいは天芮が生門に配して下に坤宮・地盤の九地に臨むも、皆「雲遁」と呼ぶ。冬月は雲を祈るに宜しく、夏月は雨を求むるに宜しい。もし白虎に乗れば、氷雹を降すを主る。螣蛇・朱雀に乗れば、大旱を主る。勉強して祈求すれば反って火災を招来す。兵を用いるは営を劫するに宜しく、対方は察覚せず。

龍遁:開休生合天心星、甲辰壬、六合於坎宮為“龍遁”。或休門、乙奇加坤宮,或開門、六戊加地盤九地,及休門、丁奇,下臨地盤九地於坎宮,皆名“龍遁”。此方祈雨必應,水戰必勝,再得青龍、玄武、神后之神,主霪雨,仍防奸細、盜賊。

「龍遁」:開・休・生の三吉門が天心星・甲辰壬と六合に配合し、同じく坎宮に落つれば、すなわち「龍遁」なり。このほか、休門が乙奇に配して坤宮に加臨し、あるいは開門が六戊に配して地盤の九地に加臨し、および休門が丁奇に配して下に坎宮・地盤の九地に臨むも、皆「龍遁」と呼ぶ。この方位に在りて雨を祈れば必ず応験し、水上で作戦すれば必ず取勝す。もしさらに青龍・玄武・神后のこの幾個の神を得着せば、連綿の久雨を主り、同時になお奸細と盗賊を提防すべし。

虎遁:開門、甲申庚,下臨地盤兌宮為“虎遁”。或休門、乙奇加地盤六辛於艮宮,或生門、辛加地盤於乙、艮宮,亦皆名“虎遁”。此方宜祭風、鎮邪、驅鬼、安宅,並吉。行船宜,招安、攻險、剿巢,利為客。若安營、伏兵,賊不敢正視也。

「虎遁」:開門が甲申庚に配し、下に地盤の兌宮に臨めば、すなわち「虎遁」なり。このほか、休門が乙奇に配して艮宮・地盤の六辛の上に加わり、あるいは生門が辛に配して艮宮・地盤の乙の上に加わるも、皆「虎遁」と呼ぶ。この方位は風を祭り、邪祟を鎮圧し、鬼怪を駆逐し、宅第を安定するに宜しく、皆吉。船を行くもまた合宜。降を招き安撫し、険要を攻打し、匪巢を剿滅するも、皆先に手を動かす客方と為るに利あり。もしここに営を安じ埋伏せば、賊寇は正眼を以て看ることさえ敢えてせず。

神遁:開門、乙奇合天心星或天禽星,下臨地盤九天於干宮,名為“神遁”。或生門、丙奇合禽、心二星,下臨地盤九天宮者,亦名“神遁”。此方宜驅神遣將、施計,神必暗助,行兵宜作神將,塗抹三軍,神即至矣。更宜祭祀,神必來享。若有白虎雷煞、刦煞,主雷傷。

「神遁」:開門が乙奇に配し、また天心星あるいは天禽星に合い、下に乾宮・地盤の九天に臨むを「神遁」と呼ぶ。あるいは生門が丙奇に配し、天禽・天心の二星に合い、下に地盤の九天宮に臨むも、また「神遁」と呼ぶ。この方位は神明を駆使し、神将を差遣し、計謀を施展するに宜しく、神明は必ず暗中に相助す。兵を用いる時は神将を扮作し、全軍を装扮・塗飾すれば、神霊すなわち降臨せん。さらに祭祀を挙行するに宜しく、神明は必ず来たりて受享せん。もしここに白虎・雷煞・劫煞あれば、則ち雷に傷せられるを主る。

鬼遁:休門、天輔,六辛下臨地盤丁奇,於艮宮者,名為鬼遁,生門、太陰下臨地盤丁奇,或生門、九地,下臨地盤丁奇,亦皆“鬼遁”。宜探路、偵賊處、實行間謀、布謠言,彼不能察,而疑惑軍心。宅中有鬼,宜書符鎮之則吉,餘事不利。

「鬼遁」:休門が天輔星に配し、六辛が下に艮宮・地盤の丁奇に臨むを「鬼遁」と呼ぶ。生門が太陰に配して下に地盤の丁奇に臨み、あるいは生門が九地に配して下に地盤の丁奇に臨むも、皆これ「鬼遁」なり。この方位は路を探り、敵情の所在を偵察し、間諜の謀を実施し、謡言を散布するに宜しく、対方は察覚する由なく、またこれに因りて軍心を動揺せん。もし宅中に鬼を鬧せば、この方に符箓を書写して鎮圧すれば則ち吉。その余の事は皆不利。

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