陽遁九宮起例
作盤ガイド: 奇門遁甲作盤
冬至驚蟄一七四,小寒二八五同推,春分大寒三九六,立春八五二相隨,榖雨小滿五二八,雨水九六三為期,清明立夏四一七,芒種六三九為宜,十二節氣四時定,上中下元是根基。
これは陽遁十二箇の節気の定局の口訣である。冬至と驚蟄は一・七・四の三局を用い、小寒も同じく二・八・五に拠って推排する。春分と大寒は三・九・六を用い、立春は八・五・二でその後に随う。穀雨と小満は五・二・八を用い、雨水は九・六・三を期とす。清明と立夏は四・一・七を用い、芒種は六・三・九を宜とす。冬至から芒種までのこの十二箇の節気は四時に依って定まり、各節気の下に列する三つの数字は、順に上元・中元・下元の用いる局数で、これが起局の根基である。
陰遁九宮起例
夏至白露九三六,小暑八二五之間,大暑秋分七一四,立秋二五八循環,霜降小雪五八二,大雪四七一相關,處暑排來一四七,立冬寒露六九三,此是陰遁起例法,節氣推移細心參。
これは陰遁十二箇の節気の定局の口訣である。夏至と白露は九・三・六の三局を用い、小暑は八・二・五の間にあり、大暑と秋分は七・一・四を用い、立秋は二・五・八に拠って循環し、霜降と小雪は五・八・二を用い、大雪は四・七・一と相関し、処暑を排し下れば一・四・七で、立冬と寒露は六・九・三を用いる。以上が陰遁の起局の法で、三つの数字は順に上元・中元・下元の局数で、節気の推移に随い、細心に参詳すべきである。
冬至一七四、小寒二八五、大寒三九六、立春八五二、雨水九六三、驚蟄一七四、春分三九六、清明四一七、榖雨五二八、立夏四一七、小滿五二八、芒種六三九。(以上陽遁)
陽遁の各節気の局数を順序に排列すれば以下の如く、各組の三つの数は順に上元・中元・下元の用いる局である。冬至は一局・七局・四局を用い、小寒は二局・八局・五局を用い、大寒は三局・九局・六局を用い、立春は八局・五局・二局を用い、雨水は九局・六局・三局を用い、驚蟄は一局・七局・四局を用い、春分は三局・九局・六局を用い、清明は四局・一局・七局を用い、穀雨は五局・二局・八局を用い、立夏は四局・一局・七局を用い、小満は五局・二局・八局を用い、芒種は六局・三局・九局を用いる。以上は皆陽遁に属す。
夏至九三六、小暑八二五、大暑七一四、立秋二五八、處暑一四七、白露九三六、秋分七一四、寒露六九三、霜降五八二、立冬六九三、小雪五八二、大雪四七一。(以上陰遁)
陰遁の各節気の局数を順に排列すれば以下の如く、各組の三つの数は同じく上元・中元・下元の用いる局である。夏至は九局・三局・六局を用い、小暑は八局・二局・五局を用い、大暑は七局・一局・四局を用い、立秋は二局・五局・八局を用い、処暑は一局・四局・七局を用い、白露は九局・三局・六局を用い、秋分は七局・一局・四局を用い、寒露は六局・九局・三局を用い、霜降は五局・八局・二局を用い、立冬は六局・九局・三局を用い、小雪は五局・八局・二局を用い、大雪は四局・七局・一局を用いる。以上は皆陰遁に属す。
十二神応験要説
天乙在門,行遠良人,貴人車馬,長者歡欣。螣蛇在門,虛驚怪異,半途而回,風雨相阻,若有鴉鳴,有人追捕。朱雀在門,遇生色物,遠聞鼓聲,文書無阻。六合在門,路逢車馬,陰人綵衣,兒童戲耍。
この節は十二位の天将が門に臨んだ時、路上に現れる徴兆を講ずる。「天乙」が門に臨めば、遠行するは良善の人を主り、途中で貴人の車馬に遇い、長者は見て歓欣する。「螣蛇」が門に臨めば、虚驚と怪異の事を主り、多くは半路まで行って折り返すか、あるいは風雨に阻まれる。もし烏鴉の鳴くを聞けば、追捕する人あり。「朱雀」が門に臨めば、活物または彩色の物に遇うを主り、遠方より鼓声が伝わり、文書の往来に阻碍なし。「六合」が門に臨めば、路上で車馬に遇うを主り、また彩衣を著た婦人と嬉戯・玩耍する児童を見る。
勾陳在門,路逢鬪打,作事勾留,謀為參差。青龍在門,喜兆則馬路逢官吏,錦衣、奇花。天空在門,賤物載道,陽增陰道,類聚笑話。白虎在門,見死聞悲,官事驚迫,途逢兵革。
「勾陳」が門に臨めば、路上で毆鬥に遇うを主り、事を行えば牽絆・拖延され、謀る事は参差不斉で合拍しがたい。「青龍」が門に臨むは喜兆で、路上で官吏に遇い、あるいは錦繍の衣裳と奇異の花卉を見るを主る。「天空」が門に臨めば、満路が皆値銭せぬ物を主り、陽気増長して陰道虧損し、一群の人が一処に聚まり説笑・打諢する。「白虎」が門に臨めば、死傷を見て悲声を聞くを主り、官司の事が逼迫して人を驚かし、路上で兵器と戦乱に碰う。
太常在門,酒食巫師,或為優使,彩童神軸。玄武在門,盜賊亡失,若非牙偤,即是乞兒。太陰在門,小求大得,陰私和合,音樂相隨。天后在門,童子戲耍,婦人送物,女子還家。
「太常」が門に臨めば、酒食・宴会と巫祝の人に遇うを主り、あるいは伶人・差役で、また扮彩の童子と神像の画軸を見ることもある。「玄武」が門に臨めば、盗賊と遺失の事を主り、路上で遇うは牙儈・僮僕でなければ乞討の人である。「太陰」が門に臨めば、求むるは少なく得るは多きを主り、隠秘の事・説合の事が皆成り、また常に音楽の相伴うあり。「天后」が門に臨めば、童子の嬉戯を見、婦人が物を送って来、あるいは女子が娘家に帰るを見る。
青龍吉方,天目、地耳,宜坐吉方,求財、賭博、謀為,百事皆吉。華蓋、地戶、天門、地耳、天目、青龍:酉方,巳、辰、癸酉、丁卯、子、甲子;未方,卯、寅、癸未、丁丑、戌、甲戌;巳方,丑、子、癸巳、丁亥、申、甲申;卯方,亥、戌、癸卯、丁酉、午、甲午;丑方,酉、申、癸丑、丁未、辰、甲辰;亥方,未、午、癸亥、丁巳、寅、甲寅。
「青龍」は吉方で、「天目」「地耳」と同じく用うべきの位に属し、行事はこの吉方に坐するに宜しく、求財・賭博・各種の謀划は百事皆吉である。以下、六つの方位に拠って華蓋・地戸・天門・地耳・天目・青龍がそれぞれ臨む干支を列する。酉方:華蓋は巳にあり、地戸は辰にあり、天門は癸酉にあり、地耳は丁卯にあり、天目は子にあり、青龍は甲子にあり。未方:華蓋は卯にあり、地戸は寅にあり、天門は癸未にあり、地耳は丁丑にあり、天目は戌にあり、青龍は甲戌にあり。巳方:華蓋は丑にあり、地戸は子にあり、天門は癸巳にあり、地耳は丁亥にあり、天目は申にあり、青龍は甲申にあり。卯方:華蓋は亥にあり、地戸は戌にあり、天門は癸卯にあり、地耳は丁酉にあり、天目は午にあり、青龍は甲午にあり。丑方:華蓋は酉にあり、地戸は申にあり、天門は癸丑にあり、地耳は丁未にあり、天目は辰にあり、青龍は甲辰にあり。亥方:華蓋は未にあり、地戸は午にあり、天門は癸亥にあり、地耳は丁巳にあり、天目は寅にあり、青龍は甲寅にあり。
十二黄黒道日時歌
子午臨申位,丑未戌上尋,寅申居子位,卯酉卻加寅,辰戌龍位上,巳亥午中行。
これは「十二黄黒道」を推排する起例の口訣で、当日の地支に拠って青龍星がどの時辰の位に起るかを定める。子日と午日は申位より起し、丑日と未日は戌位の上に尋ね、寅日と申日は子位に起り、卯日と酉日は却って寅位に加え、辰日と戌日は辰位に起り(辰はすなわち龍位)、巳日と亥日は午位の中より起行する。起点が定まりて後、さらに十二神の次序に拠って順に数え下れば、一日の各時の黄道と黒道を排出できる。
青龍(黃道)、明堂(黃)、天刑(黑)、朱雀(黑)、金匱(黃)、天德(黃)、白虎(黑)、玉堂(黃)、天牢(黑)、玄武(黑)、司命(黃)、勾陳(黑)。
起点より順に数え下る十二神の次序とその黄黒道の属性は、青龍は黄道に属し、明堂は黄道に属し、天刑は黒道に属し、朱雀は黒道に属し、金匱は黄道に属し、天徳は黄道に属し、白虎は黒道に属し、玉堂は黄道に属し、天牢は黒道に属し、玄武は黒道に属し、司命は黄道に属し、勾陳は黒道に属す。黄道六神の値する日辰・時辰は用事でき、黒道六神の値する日辰・時辰は回避すべきである。
坎,水、一白、天蓬;坤,土、二黑、天芮;震,木、三碧、天沖;巽,木、四綠、天輔;中五,土、五黃、天禽;干,金、六白、天心;兌,金、七赤、天柱;艮,土、八白、天任;離,火、九紫、天英。
九宮がそれぞれ配する五行・飛星と九星は以下の如く。坎一宮は水に属し一白で、「天蓬」星を配す。坤二宮は土に属し二黒で、「天芮」星を配す。震三宮は木に属し三碧で、「天冲」星を配す。巽四宮は木に属し四緑で、「天輔」星を配す。中五宮は土に属し五黄で、「天禽」星を配す。乾六宮は金に属し六白で、「天心」星を配す。兌七宮は金に属し七赤で、「天柱」星を配す。艮八宮は土に属し八白で、「天任」星を配す。離九宮は火に属し九紫で、「天英」星を配す。地盤を布する時はまずこの九星を本宮に拠って安んじ、天盤は時辰に随って旋転し、皆これを底子とする。
值符(火)、螣蛇(土)、太陰(金)、六合(木)、勾陳(土)、太常(五行化氣)、朱雀(火)、九地(土)、九天(金),陽遁順行。值、螣、陰、六(白虎金)、常(玄武水)、陳、雀、地、天,陰遁逆布。甲子戊、甲戌己、甲申庚、甲午辛、甲辰壬、甲寅癸。星奇丁、月奇丙、日奇乙,陽順陰逆。
諸神の五行の属性と排布の次序は、値符は火に属し、螣蛇は土に属し、太陰は金に属し、六合は木に属し、勾陳は土に属し、太常は五行の化気で、朱雀は火に属し、九地は土に属し、九天は金に属す。陽遁の時はこの次序に依って順行排布する。陰遁の時は依然として値符・螣蛇・太陰・六合(この位はまた白虎と称し金に属す)・太常(この位はまた玄武と称し水に属す)・勾陳・朱雀・九地・九天で、ただ逆行排布を要す。六甲旬首はそれぞれ一儀を隠蔵す。甲子は戊を隠し、甲戌は己を隠し、甲申は庚を隠し、甲午は辛を隠し、甲辰は壬を隠し、甲寅は癸を隠す。三奇は星奇の丁・月奇の丙・日奇の乙で、陽遁は順に排し、陰遁は逆に排す。
月例
甲己之年丙作首,乙庚之歲戊為頭,丙辛便向庚寅起,丁壬壬寅順行流,惟有戊癸何方起,正月始從甲寅求。
これは年干より正月の月干を推出する口訣で、月柱を定めるに用いる。甲年・己年に逢えば、正月は丙寅を首とす。乙年・庚年に逢えば、正月は戊寅をもって開頭とす。丙年・辛年に逢えば、庚寅より起算す。丁年・壬年に逢えば、壬寅より順に排し下る。ただ戊年・癸年のみ何処より起るかを知らず、答えは正月甲寅に求むべし。正月の干支が一定すれば、以下の各月は順に依って順推すればよい。
時例
甲己還加甲,乙庚丙作初,丙辛生戊子,丁壬庚子居,戊癸推壬子,時元定不虛。
これは日干より子時の天干を推出する口訣で、時柱を定めるに用いる。甲日・己日は子時依然として甲子より起り、乙日・庚日は丙子をもって初とし、丙日・辛日は戊子を生じ、丁日・壬日は庚子に落ち、戊日・癸日は壬子を推得す。子時の干支が一定すれば、其余の各時は順次に排し下り、時辰の元首は決して推し誤らない。
納甲墓
乾納甲壬、坤納乙癸、坎戊、離己、震庚、巽辛、艮丙、兌丁,甲墓於干,戊墓坎之類。
八卦納甲の配法は、乾卦は甲と壬を納め、坤卦は乙と癸を納め、坎卦は戊を納め、離卦は己を納め、震卦は庚を納め、巽卦は辛を納め、艮卦は丙を納め、兌卦は丁を納める。ある天干が「入墓」するか否かを判断するには、この納甲に依って推す。甲は乾に納まるので甲の墓は乾宮にあり、戊は坎に納まるので戊の墓は坎宮にある。其余の各干は皆この辦法に照らして類推する。
驛馬・劫煞
寅午戌日馬在申劫在亥宮,申子辰日馬在寅劫在巳宮,巳酉丑日馬在亥劫在寅宮,亥卯未日馬在巳劫在申宮。
「驛馬」と「劫煞」は日支の三合局に拠って定める。寅・午・戌日は驛馬は申にあり、劫煞は亥宮にあり。申・子・辰日は驛馬は寅にあり、劫煞は巳宮にあり。巳・酉・丑日は驛馬は亥にあり、劫煞は寅宮にあり。亥・卯・未日は驛馬は巳にあり、劫煞は申宮にあり。驛馬のある方は奔走・遷動を主り、劫煞のある方は劫奪・損傷を主り、用事の時は一つを趨き一つを避く。
旬空
甲子旬中戌亥空,甲戌旬中申酉空,甲申旬中午未空,甲午旬中辰巳空,甲辰旬中寅卯空,甲寅旬中子丑空。
六十甲子は六旬に分かれ、毎旬は十日のみあり、十天干は十二地支に配し満たず、多出した二支は干の配すべきなく、これを「旬空」といい、また空亡とも称す。甲子旬の中は戌・亥の二支が落空し、甲戌旬の中は申・酉が落空し、甲申旬の中は午・未が落空し、甲午旬の中は辰・巳が落空し、甲辰旬の中は寅・卯が落空し、甲寅旬の中は子・丑が落空す。空亡の位に落ちれば、行う事は多くは虚にして実ならず。
喜神方位
甲己在艮乙庚干,丙辛坤位喜神安,丁壬離宮笑嘻嘻,戊癸巽上醉沉沉。
これは日干に拠って「喜神」の方位を定める口訣である。甲日・己日は喜神は艮方にあり即ち東北、乙日・庚日は喜神は乾方にあり即ち西北、丙日・辛日は喜神は坤方に安んじ即ち西南、丁日・壬日は喜神は離宮にあり即ち正南で、故に歌に「笑嬉嬉」と云い、戊日・癸日は喜神は巽方にあり即ち東南で、故に歌に「酔沈沈」と云う。出行・嫁娶は喜神のある方向に向かって行くのが最も吉利である。
日禄
甲祿在寅,乙祿在卯,丙戊在巳,丁己在午,庚祿在申,辛祿在酉,壬祿在亥,癸祿在子。
十天干はそれぞれ己の「禄」の位があり、すなわち本干の臨官・得気する地支である。甲の禄は寅にあり、乙の禄は卯にあり、丙と戊の禄は同じく巳にあり、丁と己の禄は同じく午にあり、庚の禄は申にあり、辛の禄は酉にあり、壬の禄は亥にあり、癸の禄は子にあり。日干が禄を得る方位は俸禄・財帛を主り、用事の時はこの方位を取るを吉とす。
干支合化五行
甲己化土,乙庚化金,丙辛化水,丁壬化木,戊癸化火。子丑化土,寅亥化木,辰酉化金,巳申化水,卯戌化火,午未合而不化。
天干が両々相合して化出する五行は、甲と己が相合して土を化し、乙と庚が相合して金を化し、丙と辛が相合して水を化し、丁と壬が相合して木を化し、戊と癸が相合して火を化す。地支六合の化する五行は、子と丑が合して土を化し、寅と亥が合して木を化し、辰と酉が合して金を化し、巳と申が合して水を化し、卯と戌が合して火を化す。ただ午と未のみ、相合するといえども別に五行を化出しない。
貴人方
甲日未陽貴丑陰貴,戊庚日丑陽貴未陰貴,乙日申陽貴子陰貴,己日子陽貴申陰貴,丙日酉陽貴亥陰貴,丁日亥陽貴酉陰貴,壬日卯陽貴巳陰貴,癸日巳陽貴卯陰貴,辛日寅陽貴午陰貴。
「天乙貴人」は日干に拠って陽貴・陰貴の二か所に分かれる。甲日は未が陽貴、丑が陰貴。戊日・庚日は丑が陽貴、未が陰貴。乙日は申が陽貴、子が陰貴。己日は子が陽貴、申が陰貴。丙日は酉が陽貴、亥が陰貴。丁日は亥が陽貴、酉が陰貴。壬日は卯が陽貴、巳が陰貴。癸日は巳が陽貴、卯が陰貴。辛日は寅が陽貴、午が陰貴。貴人の臨む方位は尊長への謁見・請託・求人に宜しい。
十二支神将地盤
申(白虎、傳送)、酉(太陰、從魁)、戌(天空、河魁)、亥(神玄武、將登明)、未(太常、小吉)、子(神天后、將神后)、午(朱雀、勝光)、丑(神天乙、將大吉)、巳(螣蛇、太乙)、辰(勾陳、天罡)、卯(六合、太沖)、寅(神青龍、將功曹)。
地盤の十二支はそれぞれ一位の天神と一位の月将を配す。申位は白虎神・伝送将を配し、酉位は太陰神・従魁将を配し、戌位は天空神・河魁将を配し、亥位は玄武神・登明将を配し、未位は太常神・小吉将を配し、子位は天后神・神后将を配し、午位は朱雀神・勝光将を配し、丑位は天乙神・大吉将を配し、巳位は螣蛇神・太乙将を配し、辰位は勾陳神・天罡将を配し、卯位は六合神・太冲将を配し、寅位は青龍神・功曹将を配す。占断の時はまず占う事がどの支に落ちるかを見て、さらにその支の配する神将を取って吉凶を断ずる。
巻二
十干尅応訣
六甲同六戊,天盤戊加地盤戊,謂之伏吟。凡事閉塞靜守為吉。戊加戊(甲值符)謂之“伏吟”。凡事閉塞,靜守為吉。加乙為“青龍合靈”,門吉事吉,門凶事凶。加丙為“青龍返首”,動作大吉,若逢迫、墓、擊、刑,吉事成凶。加丁為“青龍耀明”,謁貴求名吉利,若值墓、迫,招是招非。
六甲旬首の中で甲子は六戊の里に隠れる。故に六甲は六戊に同じという。天盤の戊が地盤の戊に加わるのを「伏吟」といい、凡事閉塞不通で、安静に守成すればこそ吉。以下順に戊が各干に加わって成る格局を講ずる。戊加戊、すなわち甲子値符が自己に自己を加えるは、依然として「伏吟」といい、凡事閉塞で静守を吉とす。戊加乙は「青龍合霊」といい、臨む門が吉なら事も吉、門が凶なら事も凶。戊加丙は「青龍返首」といい、行動・作事は大吉。ただし門迫・入墓・撃刑に碰上れば、好事も凶事に転ず。戊加丁は「青龍耀明」といい、貴人への謁見・功名の求取に宜しい。もし入墓・門迫に遇上れば、反って是非を招惹する。
加己為“貴人入獄”,公私皆不利。加庚為“值符飛宮”,吉事不吉,凶事更凶。加辛為“青龍折足”,吉門生助尚可謀為,若逢凶門,主招災、失財、有足疾。加壬為“青龍入天牢”,凡陰陽皆不吉利。加癸為“青龍華蓋”吉格者吉,招福,門凶多乖。
戊加己は「貴人入獄」といい、公事・私事を問わず皆不利。戊加庚は「値符飛宮」といい、本当は吉の筈の事が吉ならず、本来凶の事はさらに凶。戊加辛は「青龍折足」といい、もし吉門の生扶・相助を得ればまだ事を謀れる。もし凶門に碰上れば、災いを招き財を破るを主り、あるいは脚上の病を害す。戊加壬は「青龍入天牢」といい、明処・暗処の事を論ぜず皆不吉利。戊加癸は「青龍華蓋」といい、吉格に配すれば吉で福気を招来できる。もし臨む門が凶なら、多くは事事乖違する。
乙加戊(甲值符)為“利陰害陽”,門逢凶迫,財破人傷。加乙為“日奇伏吟”,不宜謁貴求名,只可安分守身。加丙為“奇儀順遂”,吉星遷官進職,凶星夫妻離別。加丁為“奇儀相佐”,文書事吉,百事皆可為。加己為“日奇入霧”,被土闇昧,門凶必凶,得三吉門為“地遁”。
乙奇が戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「利陰害陽」といい、暗中の事に利あり明処の人を傷つける。もし門がまた凶に逢い・迫に逢えば、財を破り人を傷めるを主る。乙加乙は「日奇伏吟」といい、貴人への謁見・功名の求取に宜しからず、ただ安分守己すべきのみ。乙加丙は「奇儀順遂」といい、吉星に配すれば升官・進職を主り、凶星に配すれば夫妻離散を主る。乙加丁は「奇儀相佐」といい、文書の事を行えば吉利で、百事皆なし得る。乙加己は「日奇入霧」といい、土気に蒙蔽されて暗昧不明で、門が凶なれば必ず凶。ただし開・休・生の三吉門を得れば、「地遁」の格となる。
加庚為“日奇被刑”,爭訟財產,夫妻懷私。加辛為“青龍逃走”,奴僕拐帶,六畜皆傷。加壬為“日奇入地”,尊卑悖亂,官訟是非。加癸為“華蓋逢星”,官遁跡修道,隱匿藏形,躲災避難為吉。
乙加庚は「日奇被刑」といい、財産のために官司を打つを主り、夫妻は各々私心を懐く。乙加辛は「青龍逃走」といい、奴僕が財物を拐帯して逃走するを主り、六畜もまた傷を受ける。乙加壬は「日奇入地」といい、尊卑・上下が悖乱して秩序を失い、官司・是非を招来するを主る。乙加癸は「華蓋逢星」といい、世を遁れ跡を隠し、道を修め真を養い、形跡を藏匿するに宜しい。これをもって災を躱し難を避ければ吉利である。
丙加戊(甲值符)名“飛鳥跌穴”,謀為百事洞澈。加乙為“日月並行”,公謀私為皆吉。加丙為“月奇孛師”,文書逼迫,破耗遺失。加丁為“月奇朱雀”,貴人文書吉利,常人平靜,得三吉門為“天遁”。
丙奇が戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「飛鳥跌穴」といい、謀る事が様々に通透明白。丙加乙は「日月並行」といい、公事・私事ともに吉。丙加丙は「月奇孛師」といい、文書の催逼が緊迫し、財物が破耗・遺失するを主る。丙加丁は「月奇朱雀」といい、貴人が文書を行えば吉利で、平常人は平安無事。もしさらに開・休・生の三吉門を得れば、「天遁」の格となる。
加己為“太孛入刑”,囚人刑杖,文書不行,吉門得吉,凶門轉凶。加庚為“熒入太白”,門戶破敗,盜賊耗失。加辛為“謀事就成”,病人不凶。加壬為“火入天羅”,為客不利,是非頗多。加癸為“華蓋孛師”,陰人害事,災禍頻生。
丙加己は「太孛入刑」といい、囚犯が杖責を受け、文書が行き通らぬを主る。吉門に配すればなお吉を得、凶門に配すれば凶に転ず。丙加庚は「熒惑入太白」といい、門戸が破敗し、盗賊に遭って財物を損耗するを主る。丙加辛は「謀事就成」といい、謀る事が成り、病人も凶険に至らず。丙加壬は「火入天羅」といい、客方となるは不利で、是非頗る多し。丙加癸は「華蓋孛師」といい、婦女がその中より梗して事を壞すを主り、災禍が接続して発生す。
丁加戊(甲值符)為“青龍轉光”,官人升遷,常人威昌。加乙為“人遁”吉格,貴人加官進爵,常人婚姻財喜。加丙為“星隨月轉”,貴人越級高升,常人樂里生悲。加丁為“奇入太陰”,文書即至,喜事遂心。
丁奇が戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「青龍転光」といい、官を做す人は升遷し、平常人は声威興旺す。丁加乙は「人遁」の吉格で、貴人は官を加え爵を進め、平常人は婚姻の喜と財物の喜あり。丁加丙は「星随月転」といい、貴人は級を越えて高升するが、平常人は却って楽極まりて悲を生ず。丁加丁は「奇入太陰」といい、文書は即座に到り、喜事は称心如意なり。
加己為“火入勾陳”,奸私讎冤,事因女人。加庚為“年月日時格”,文書阻隔,行人必歸。加辛名曰“朱雀入獄”,罪人釋囚,官人失位。加壬名曰“五神互合”,貴人恩昭,訟獄公平。加癸名曰“朱雀投江”,文書口舌俱消,音信沉溺。
丁加己は「火入勾陳」といい、男女の奸私・仇怨の結ぶを主り、事は多く女人に因って起こる。丁加庚は「年月日時格」といい、文書が阻隔を受けるを主り、門外に出ている人は必ず帰って来る。丁加辛は「朱雀入獄」といい、罪人が釈放されて獄を出るを主り、位にある官員は却って官を失う。丁加壬は「五神互合」といい、貴人の恩沢が昭明し、官司・訟獄が公平に判ぜられるを主る。丁加癸は「朱雀投江」といい、文書と口舌の争いが皆消散し、音信も沈没して通ぜぬを主る。
己加戊(甲值符)為“犬遇青龍”,門吉謀望遂意,上人見喜,門凶枉勞心機。加乙名為“墓神不明”,地戶蓬星,宜遁跡隱形為利逸。加丙名曰“火孛地戶”,陽人冤枉相害,陰人必致淫汙。加丁名曰“朱雀入墓”,文狀詞訟,先曲後直。
己が戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「犬遇青龍」といい、臨む門が吉なら謀望は称心し上司も歓喜し、門が凶なれば心機を費やすのみ。己加乙は「墓神不明」といい、地戸の上で天蓬星に遇う。蹤跡を隠匿し世を遁れて安を偸むに宜しければこそ利あり。己加丙は「火孛地戸」といい、男子が冤枉・陥害されるを主り、女子は淫污を受けるを免れ難し。己加丁は「朱雀入墓」といい、官司を打ち状紙を遞せば、初めは理に屈し後に反って理を占む。
加己名為“地戶逢鬼”,病者必死,百事不遂。加庚名曰“刑格”,求名、詞訟先動者不利,陰星有謀害之情。加辛名曰“游魂入墓”,大人鬼魅,小人家先為祟。加壬名曰“地網高張”,狡童佚女,姦情殺傷。加癸名曰“地刑玄武”,男女疾病垂危,詞訟有囚獄之災。
己加己は「地戸逢鬼」といい、病人は必ず死し、百事皆順遂せず。己加庚は「刑格」といい、功名を求め官司を打つに、先に手を動かす一方が不利。もし陰星に配すれば、対方はなお謀害の心を存す。己加辛は「游魂入墓」といい、大人は鬼魅に擾され、小戸の人家は祖先の作祟なり。己加壬は「地網高張」といい、軽狂の少年と放蕩の女子が奸情を生じ、甚だしきは殺傷を醸成するを主る。己加癸は「地刑玄武」といい、男女が病を得て危重し、官司を打てば牢獄の災あるを主る。
庚加戊(甲值符)曰“太白天乙伏宮”,百事不可謀為凶。加乙為“太白蓬星”,退吉進凶。加丙曰“太白入熒”,占賊必來,為客進利,為主破財。加丁曰“亭亭之格”,因私暱起官司,門吉有救。
庚が戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「太白天乙伏宮」といい、百事皆謀るべからず、凶を主る。庚加乙は「太白蓬星」といい、退守すれば吉、進取すれば凶。庚加丙は「太白入熒惑」といい、賊寇を占えば必ず到来す。客方を為せば利を得、主方を為せば財を破る。庚加丁は「亭亭之格」といい、私情・親暱に因って官司に惹かれるを主る。もし臨む門が吉ならば、なお救解あらん。
加己曰名為“刑格”,官司被重刑。加庚曰“太白同宮”,官災橫禍,兄弟雷攻。加辛曰“白虎干格”,遠行車折馬死。加壬曰遠行失迷道路,男女音信嗟呀。加癸名為“大格”,行人至官司止,生產母子俱傷,大凶。
庚加己は「刑格」といい、官司を打てば重刑を受く。庚加庚は「太白同宮」といい、官府の災と意外の横禍を主り、兄弟の間も雷霆の相攻するが如く争闘す。庚加辛は「白虎干格」といい、遠行すれば車毀れ馬死す。庚加壬は、遠行して道路を迷失し、男女双の音信断絶して徒らに嘆息するを主る。庚加癸は「大格」といい、門を出た人は半路で官司に纏われ、婦人が生産すれば母子ともに傷害を受く。大凶。
辛加戊(甲值符)曰“困龍被傷”,官司破敗,屈抑守分,妄動禍殃。加乙曰“白虎猖狂”,人亡家敗,遠行多殃,尊長不喜,車船俱傷。加丙曰“干合孛師”,熒惑出現,占雨無,占晴旱,占事必因財致訟。加丁曰“獄神得奇”,經商獲倍利,因人逢赦宥。
辛が戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「困龍被傷」といい、官司は敗訴し家業は破損す。この時委曲を受け本を安んじ分を守るをよしとし、妄動すれば禍を招く。辛加乙は「白虎猖狂」といい、人口の傷亡・家道の敗落を主り、遠行は多く災殃あり、尊長は歓喜せず、車と船は皆損壊す。辛加丙は「干合孛師」といい、熒惑星の出現の象。雨を占えば雨なく、晴を占えば大旱し、事を占えば必ず銭財に因って官司を打つ。辛加丁は「獄神得奇」といい、経商すれば加倍の利を獲得し、また他人の関係に因って赦免に遇う。
加己曰“入獄自刑”,奴僕背主,訟訴難伸。加庚曰“白虎出力”,刀刃相接,主客相殘,遜讓退步,稍可強進,血濺衣衫。加辛為“伏吟天庭”,公廢私就,訟獄自罹罪名。加壬曰“凶蛇入獄”,兩男爭女,訟獄不息,先動失理。加癸曰“天牢華蓋”,日月失明,誤入天網,動止乖張。
辛加己は「入獄自刑」といい、奴僕が主人を背棄し、訴訟に冤あれど伸び難きを主る。辛加庚は「白虎出力」といい、刀兵相接し、主客双方が彼此残殺するを主る。この時謙譲・退避すればなおよし、強いて前進すれば血は衣衫に濺がん。辛加辛は「伏吟天庭」といい、公事廃弛して私事成り得、官司を打てば反って自ら罪名に惹かれるを主る。辛加壬は「凶蛇入獄」といい、両の男子が一の女子を争奪し、訟獄は糾纏して休まず、先に手を動かす一方が理に虧けるを主る。辛加癸は「天牢華蓋」といい、日月が光明を失い、誤って天羅地網に入り、一挙一動が皆乖張失当するを主る。
壬加甲子戊(甲值符)名曰“小蛇化龍”,男人發達,女產嬰童。加日奇六乙名曰格名“小蛇”,女子柔順,男人嗟呀,占孕生子,祿馬光華。加月奇六丙名曰“水蛇入火”,官災刑禁絡繹不絕。加星奇六丁名曰“干合蛇刑”,文書牽連,貴人匆匆,男凶女吉。加甲戌己名曰“凶蛇入獄”,大禍將至,順守斯吉,詞訟理曲。
壬が甲子戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「小蛇化龍」といい、男子の発達・婦人の男孩を生むを主る。壬が日奇六乙に加わる、この格は「小蛇」といい、女子の柔順・男子の嘆息するを主る。胎孕を占えば男を生むを主り、禄馬の気は光彩煥発す。壬が月奇六丙に加わるを「水蛇入火」といい、官司の災と刑罰・禁錮が接続して断えぬを主る。壬が星奇六丁に加わるを「干合蛇刑」といい、文書に牽連され、貴人は来去匆忙で、男子には凶にして女子には吉を主る。壬が甲戌己に加わるを「凶蛇入獄」といい、大禍まさに臨頭せんとし、順従し静を守ればこそ吉、官司を打てば理に虧ける。
加甲申庚名曰“太白擒蛇”,刑獄公平,立剖邪正。加甲午辛名曰“螣蛇相纏”,縱得吉門,亦不能安,若有謀望,被人欺瞞。加甲辰壬名曰“蛇入地羅”,外人纏繞,內事索索,門吉星凶,庶免蹉跎。加甲寅癸名曰“幼女姦淫”,家有丑聲,門星俱吉,反禍福隆。
壬が甲申庚に加わるを「太白擒蛇」といい、刑獄の判ぜられる公平、是非・邪正は当場に剖断分明を主る。壬が甲午辛に加わるを「螣蛇相纏」といい、縦い吉門を得ても安寧を得ず。もし図謀する所有れば、人に蒙騙せられる。壬が甲辰壬に加わるを「蛇入地羅」といい、外人の糾纏して休まず、家内の事も瑣碎にして寧らならぬを主る。この時もし門吉にして星凶ならば、強いて蹉跎を免れ得るのみ。壬が甲寅癸に加わるを「幼女奸淫」といい、家中に醜聞の伝わるを主る。もし門と星と皆吉ならば、反って禍を転じて福と為し、福気隆盛なり。
癸加甲子戊(甲值符)為“天乙會合”吉格,財喜婚姻,吉人贊助成合,若門凶迫制,反招官非。加日奇六乙名曰“華蓋蓬星”,貴人祿位,常人平安。加月奇六丙名曰“華蓋孛師”,貴賤逢之,上人見喜。加星奇六丁名曰“螣蛇妖矯”,文書官司,火焚莫逃。
癸が甲子戊に加わる、すなわち甲子値符に加わるは、「天乙会合」の吉格で、財物の喜と婚姻の喜を主り、好心の人がその中より賛助し促成す。ただしもし臨む門が凶悪でまた迫制されれば、反って官非を招く。癸が日奇六乙に加わるを「華蓋蓬星」といい、貴人は禄位を得、平常人は平安を得。癸が月奇六丙に加わるを「華蓋孛師」といい、貴賤を問わず、これに遇えば皆上司の歓喜を討ち得る。癸が星奇六丁に加わるを「螣蛇妖矯」といい、文書・官司が身に纏わり、また火災の患あって逃免し難きを主る。
加甲戌己名曰“華蓋地戶”,男女占之,書信皆阻,躲災避難為吉。加甲申庚曰“太白入網”,以暴爭訟力平。加甲午辛曰“網蓋天牢”,占訟占病,死罪莫逃。加甲辰壬曰“復見螣蛇”,嫁娶重婚,後嫁無子,不保年華。加甲寅癸曰“天網四張”,行人失伴,病訟皆傷。
癸が甲戌己に加わるを「華蓋地戸」といい、男女これを占えば、書信は皆阻隔せられる。これをもって災を躱し難を避ければ吉。癸が甲申庚に加わるを「太白入網」といい、強横の手段を用いて争訟し、強いて平手を打ち得るのみを主る。癸が甲午辛に加わるを「網蓋天牢」といい、官司を占い疾病を占うとも、皆死罪逃れ難きの象。癸が甲辰壬に加わるを「復見螣蛇」といい、嫁娶は再婚を主り、後に嫁するは子嗣なく、寿数も保ち難し。癸が甲寅癸に加わるを「天網四張」といい、門を出た人は同伴と失散し、病人と訟事は皆損傷を受ける。
時加六甲,一開一闔,上下交接。陽星為開,陰星為闔,孟仲為闔,季加為開。時加六乙,往來恍惚,與神俱出。加地盤乙,與日奇同行,謀為皆吉。時加六丙,萬兵莫往,王侯之象。加地盤丙為天威,行兵謀為,有吉無凶。時加六丁,出幽入冥,到老不刑。加地盤丁者,為挾玉女而行,謀為百事皆吉。
時辰が六甲に加臨するは、一開一合、上下交じり相接続す。陽星は開を主り、陰星は合を主る。孟位・仲位の時は合を主り、季位の時は開を主る。時辰が六乙に加臨すれば、来往の間は恍恍惚惚として、神明と一道に出入するが如し。もし地盤の乙に加われば、すなわち日奇と同行で、謀る事は皆吉。時辰が六丙に加臨すれば、千軍万馬も前往するなかれ、あれは王侯の象。もし地盤の丙に加われば、すなわち「天威」で、兵を用い事を謀るに吉ありて凶なし。時辰が六丁に加臨すれば、幽冥の境に出入し得、老いるまで刑罰を受けず。もし地盤の丁に加われば、すなわち玉女を挟んで同行で、百事を謀るに皆吉。
時加六戊,乘龍萬里,萬敢呵止。加地盤戊為天武,公私謀為皆吉。時加六己,如神所使,出彼凶咎。加地盤己,為地戶刑,伏藏私匿,利私不利公。時加六庚,抱木而行,強有出入,必有爭鬪。加地盤庚為天刑,凡事凶。
時辰が六戊に加臨すれば、竜に乗りて万里を行くが如く、人の敢えて喝止するなし。もし地盤の戊に加われば、すなわち「天武」で、公事・私事を謀るに皆吉。時辰が六己に加臨すれば、神明に差遣せられるが如く、凶険・災咎を脱出し得。もし地盤の己に加われば、地戸の刑となり、潜伏・藏匿に宜しく、私事に利ありて公事に利なし。時辰が六庚に加臨すれば、木を抱えて行けばこそ穏当なり。もし強いて出入すれば、必ず争闘あり。もし地盤の庚に加われば、すなわち「天刑」で、凡事皆凶。
時加六辛,行逢死人,強有作為,殃罰纏身。加地盤辛為天庭,謀為皆凶。時加六壬,為吏所禁,強有出入,非禍相侵。加地盤壬為天牢,百事俱凶。時加六癸,眾人莫視,不知六癸,出門即死。加地盤癸為地網,利隱遁,餘事皆凶。
時辰が六辛に加臨すれば、路上で死人に遇う。もし強いて作为あらんとすれば、災殃・刑罰が身に纏わりて去らず。地盤の辛に加わればすなわち「天庭」で、何を謀っても凶。時辰が六壬に加臨すれば、官吏に拘禁せられる。もし強いて出入すれば、横禍来り侵擾す。地盤の壬に加わればすなわち「天牢」で、百事皆凶。時辰が六癸に加臨すれば、衆人皆お前の行跡を見ず。六癸のこの一層の道理を解せざる人は、門を出れば性命の憂あり。地盤の癸に加わればすなわち「地網」で、隠遁・蔵身にのみ利あり、其余の事は皆凶。
