Libo

邊九宫飛掌圖

明 · 刘伯温 · 第18巻 / 23

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤

野馬跳澗走,逢寅數豬狗,一局過一宮,不用亥子丑。兌七(申)艮八(酉)離九(戌)不用(亥);干六(未)不用(子);中五(午)不用(丑);巽四(巳)震三(辰)坤二(卯)坎一(寅)。

これは掌上の「邊九宫」の飛掌図なり。歌訣に「野馬跳澗走」といえるは、掐算の時手指は掌心を跳び越えて、ただ掌辺に沿って行走することを指す。「逢寅数猪狗」は、数えて寅位に到る時再び連帯して亥(猪)・戌(狗)の两支を数えるをいう。「一局過一宮」は、一局を換うる毎に便ち一宮を挪過るをいう。「不用亥子丑」は、亥・子・丑の三個の指位を空けて用いざるをいう。図中の配法は:兌七宮は申に配し、艮八宮は酉に配し、離九宫は戌に配し、亥位は空けて用いず。乾六宮は未に配し、子位は用いず。中五宮は午に配し、丑位は用いず。巽四宮は巳に配し、震三宮は辰に配し、坤二宮は卯に配し、坎一宮は寅に配す。掐算して局を起す時は、則ちこの掌位の次序に依りて推転す。

超神接氣置閏訣

閏奇自有玄妙訣。以時置閏。神仙不肯說分明。冬夏二至前起閏,凡一月節氣以三十日零五時二刻為準,以三十日分六局,以餘五時二刻置閏,遇芒種、大雪超過九日便當置閏,大概五日一元,一日十二時也。

「閏奇自有玄妙訣」は、奇門の置閏に別に一套の精妙の口訣あるを説き、その法は「以時置閏」に在り——一月中の多出来たる零余の時辰を用いて閏局を安放す。「神仙不肯説分明」は、前人の秘を守りて肯んじて講透せざるを説く。其実法則はかくの如し:冬至・夏至の両個の節気の前に於て閏を起す。一個月の節気は三十日零五時二刻を以て標準と為し、整三十日を分かちて六個の局と為し(五日毎に一局)、余る五時二刻は則ち用いて閏を置く。芒種・大雪のこの両個の節気に碰上すれば、もし符頭の節気を超過すること九日以上ならば、当に閏を置くべし。大体に説いて五日を一元と為し、一日を十二個の時辰と為す。

甲己二字號符頭。此甲己乃至要之訣也。置閏以甲己二字為主,假如甲己之符先到,謂之超;甲己之符未到,謂之接;甲己與節同到,謂之正授。子午卯酉上局設。子午卯酉為上局也。寅申巳亥中局求,辰戌丑未下局截。節通符,符遇節。符,即甲己符頭;節,即節氣也。萬兩黃金不輕說,節前遇符便是超,節後遇符便是接。超神接氣若能明,便是三山雲外客。

「甲己二字号符頭」は、日干の甲・己と為る日を則ち「符頭」と叫ぶを説き、これ最も要緊の一句の口訣なり。置閏は全く甲・己の二字を以て准と為す。もし甲己・符頭の節気に先だちて到来するをば、「超神」と叫ぶ。もし甲己・符頭未だ到らずして節気已に至るをば、「接気」と叫ぶ。もし符頭と節気と同一天に到るをば、「正授」と叫ぶ。「子午卯酉上局設」は、符頭日の地支の子・午・卯・酉と為るは、上元の局を用い、地支の寅・申・巳・亥と為るは、中元の局を用い、地支の辰・戌・丑・未と為るは、下元の局を用いるを説く。「節通符、符遇節」の中の「符」は則ち甲己・符頭にして、「節」は則ち節気なり。この一段は万両の黄金に値すとも軽々しく説破せず。節気の前先に符頭に遇うは便ち「超」、節気の後に符頭に遇うは便ち「接」なり。超神・接気のこの両層、もし弄明白すれば、算して三山雲外の高人と称し得べし。

六甲利用

經曰:“若有所用,百事皆向六甲所在之方,呼其神名,行六十步左轉入太陰中。又六丁名太陰,見貴人則喜悅,遇陣則勝”。甲子旬神名“王文卿”,登壇、拜將令、領授兵符者,元帥運籌命起兵,發儲糧者,皆向其方呼其神之名,而行六十步左轉入太陰中,則發握如神。

遁甲経の上に説く:およそ挙動ある所は、各様の事情皆な「六甲」の所在の方位に向かい、口に該旬の甲神の名号を呼し、前に向かって六十步を走り、再び左に轉じ、入りて「太陰」の臨む所の宮に入れ。別に「六丁」もまた太陰と称し、この方位を用いて貴人に見えば、貴人必ず歓喜し、これを用いて陣に臨めば、必ず勝を取らん。甲子のこの一旬の神の名は「王文卿」と叫ぶ:およそ壇に登り將を拝し・將令を頒下し・兵符を領受する場合、元帥の運籌・決策・起兵を下令し、あるいは儲備の糧餉を発放するは、皆な甲子の所在の方位に向かって口に「王文卿」の名を呼し、六十步を走りて後に左轉して太陰宮に入れば、かくの如くすれば則ち謀劃・施行皆な神助あるが如くならん。

甲戌旬神名“徐何”,利通伐山林、平治道途路、分決河道,得於自然,開路無損,皆向其方呼其神之名,行六十步左轉入太陰中,則得所願道路自通。甲申旬首名“蓋新”,若入山畋獵、捕捉虎狼蟲獸,皆向其方呼其神之名,而行六十步左轉入太陰中,蟲獸自然不動。

甲戌のこの一旬の神の名は「徐何」と叫ぶ:道路を開通し・山林を砍伐し・路面を修治し・河道を分導・決通するに利あり、為すに自然に順応し、路を開きて損傷を受けず。こ類の事を弁ずるは皆な甲戌の所在の方位に向かって口に「徐何」の名を呼し、六十步を走りて後に左轉して太陰宮に入れば、能く所願の如くにして、道路自ずから暢通せん。甲申のこの一旬の旬首の神の名は「蓋新」と叫ぶ:もし山に入り猟を打ち・虎狼と各種の野獣を捕捉せんと欲せば、皆な甲申の所在の方位に向かって口に「蓋新」の名を呼し、六十步を走りて後に左轉して太陰宮に入れば、虫獣自ずから動かず、人の擒獲に任せん。

甲午旬神名“靈光”,若安營、置陣、巡狩、戰鬪,向其方呼其神之名,行六十步左轉入太陰中,則必勝。甲辰旬神名“含章”,若求官、拜將、臨民、赴任,皆向其方呼其神之名,行六十步左轉入太陰中,則為官不敗悔。甲寅旬神名“監兵”,若揚兵、振武、教陣、蕩寇、行軍、征伐不道,皆向其方呼其神之名,行六十步左轉入太陰中,出行、安邊,賊自然不起。

甲午のこの一旬の神の名は「霊光」と叫ぶ:およそ営寨を安下し・陣法を布置し・猟を巡行し・陣に臨み交戦するは、皆な甲午の所在の方位に向かって口に「霊光」の名を呼し、六十步を走りて後に左轉して太陰宮に入れば、必ず勝を得ん。甲辰のこの一旬の神の名は「含章」と叫ぶ:およそ官職を謀求し・將職を拝受し・百姓に臨理し・任に赴き官に到るは、皆な甲辰の所在の方位に向かって口に「含章」の名を呼し、六十步を走りて後に左轉して太陰宮に入れば、官を為して事を敗し悔を招かざらん。甲寅のこの一旬の神の名は「監兵」と叫ぶ:およそ兵を揚げ威を示し・武備を振作し・陣法を教習し・寇盗を掃蕩し・軍を行き出征し・無道を討伐するは、皆な甲寅の所在の方位に向かって口に「監兵」の名を呼し、六十步を走りて後に左轉して太陰宮に入れば、かくの如く出行して外に在り・辺疆を安定せば、賊寇自ずから事を起さざらん。

以上六甲管轄,五行尊神,體統好靜,行事之時,書相制之字則吉。蓋六甲內管五行,而動靜無方,其五行而舍勝,有相生相尅之道,左手象天,右手法地,神靈好靜,故書五行相制,運化之道,無不兼該。若欲出兵,大將左手中用朱書“強”字,將手捏住,行六十步左轉入太陰,能欺弱制勝之道也。

以上の六甲各々轄する所有り、皆な五行中の尊神にして、性情・本体は安静を好む。事を行うの時、手心の中に一個の能く相制する字を写せば則ち吉利なり。これは六甲は内に於て五行を統管し、動静に固定の方所なく、五行の間彼此更替して勝を取り、本より相生相尅の道理あればなり。人の左手は天に象を取り、右手は地に法を取り、神霊また静を好む。ゆえに五行相制の字を写せば、運化の道兼ね備えざるなし。たとえば兵を出さんと要すれば、主將左手心に於て朱砂を用いて一個の「強」の字を写し、手を把握して捏緊し、前に向かって六十步を走りて再び左轉して太陰宮に入る。これすなわち強を以て弱を凌ぎ・制勝して勝を取るの門道なり。

若見貴人、求官,及二千石令長,左手中書“天”字。若商賈、興販、和結交友、嫁娶、立契,則書“和”字。若入山、捕獵、畋獵,則書“獅”字。若部工居眾,則書“強”字。若過河、治水,則書“土”字或“戊”字。若波浪騰聲,舟楫將溺,尤忌八風、觸水龍、招搖、咸池之日,宜書“戊”字。若遊山、入道,則書“龍”字,龍不敢動。值符臨其方,前行六十步左轉入太陰中,得此者天道亨,此五行制勝之妙用也。

もし貴人に謁見し・官職を謀求し、あるいは俸禄二千石の郡守と県令長を拝訪せんとせば、則ち左手心に一個の「天」の字を写せ。もし経商・貨を販じ・朋友を結交し・嫁娶・契約を訂立せんとせば、則ち一個の「和」の字を写せ。もし山に入り猟を捕らえ・田猟せんとせば、則ち一個の「獅」の字を写せ。もし工役を統領し・衆人の中に身を処せば、則ち一個の「強」の字を写せ。もし河を渡り・水を治めんとせば、則ち「土」の字あるいは「戊」の字を写せ。もし風浪の喧騰・船只のまさに傾覆せんとするに遇わば、尤も「八風」および水龍に冲犯し・「招摇」「咸池」のこれらの凶日を避くべし。この時宜しく「戊」の字を写すべし。もし山を游び・道を訪わば、則ち一個の「龍」の字を写せば、龍神便ち敢えて興動せず。写し畢りて、「値符」の該方位に臨む時に趁りて、前に向かって六十步を走りて再び左轉して太陰宮に入れ。能くかくの如くする者は、天道亨通す。これすなわち五行相制して勝を取るの妙用なり。

巻二十四

出行して神字を呼び太陰中に入る

凡出行者,於其所向之方,呼其神之字,而行六十步左轉入太陰,陽遁值前二為太陰中,陰遁值後二為太陰中。又六丁亦為太陰,呼其神字,謂所用之時,天盤上所得星之字。天蓬字子禽,天芮字子成,天沖字子翹,天輔字子卿,天禽字子公,天柱字子申,天任字子韋,天英字子威。

およそ門を出で遠行するは、往かんとする所の方位に向かい、口に該方の神の表字を呼し、然る後六十步を走りて再び左に轉じ、入りて「太陰」の宮に入れ。陽遁の時は値符の前面第二宮を以て太陰宮と為し、陰遁の時は値符の後面第二宮を以て太陰宮と為す。別に「六丁」もまた太陰と算す。所謂その神字を呼ぶは、用うるこの時辰に按じて、天盤上の得たるあの顆の九星の表字を取りて呼ぶを指す。九星の表字は:天蓬は字を子禽、天芮は字を子成、天冲は字を子翹、天輔は字を子卿、天禽は字を子公、天柱は字を子申、天任は字を子韋、天英は字を子威とす。

假如冬至上元陽遁之局,甲己之日平旦丙寅時,此時六丙在八宮,以天上甲子戊天蓬加八宮,欲出東北者,呼其神字曰子禽,行六十步入太陰中,此時回二太陰臨四宮(按九宮排法當在坎一宮),即左向入東南之類。

例を挙げて説く:冬至上元は陽遁の局を用い、甲日あるいは己日の天亮の時分・丙寅時に逢う。この時「六丙」は艮八宮に落つ。天盤上の甲子・戊の領する天蓬星を把って八宮の上に加う。もし東北方向に往きて出行せんと要せば、則ち口に天蓬の表字「子禽」を呼し、六十步を走りて太陰宮に入れ。この時両宮を退回すれば、太陰は巽四宮に臨む(校語:九宫飛布の排法に依れば、此処当に坎一宮に落つべし)。ここに左に轉じて東南方向に入る。その余の情形は皆なこれに照らして類推せよ。

出入してその時十二辰上の十干神名を呼ぶ

甲為天福,神王文卿;乙為天德,神龍文卿;丙為天威,神杜唐仲卿;丁為玉女、天女,神季遊田;戊為天武,神司馬羊;己為明堂,神紀遊卿;庚為天刑,神鄒元遊陽、郭陽之;辛為天庭,神高子強;壬為天牢,神王祿卿;癸為天獄,神爰強、爰子光。

出入して事を行うの時は、須らく臨む所の時辰の十二地支上に値する天干に按じて、該干の神の名号を呼すべし。十干各々名目と神名あり:甲は「天福」と称し、その神名は王文卿。乙は「天徳」と称し、その神名は龍文卿。丙は「天威」と称し、その神名は杜唐仲卿。丁は「玉女」と称し、また「天女」と叫び、その神名は季游田。戊は「天武」と称し、その神名は司馬羊。己は「明堂」と称し、その神名は紀游卿。庚は「天刑」と称し、その神名は鄒元游陽、一説に名は郭陽之。辛は「天庭」と称し、その神名は高子強。壬は「天牢」と称し、その神名は王禄卿。癸は「天獄」と称し、その神名は爰強、一説に名は爰子光。

六甲陰神

甲子旬陰神丁卯,兔首人身名孔林族,字文伯;甲戌旬陰神丁丑,牛首人身名梁邱叔,一作梁邱,或作梁邱仲,未知孰是;甲申旬陰神丁亥,豬首人身名陸城,字文公,一作陸成;甲午旬陰神丁酉,雞首人身,費揚,字文通,一作貴揚;甲辰旬陰神丁未,羊頭人身名王屈奇,字文卿;甲寅旬陰神丁巳,蛇首人身名許咸池,字巨卿。

六甲の毎一旬各々一位の「陰神」を配す。すなわち該旬の遁する所の丁奇なり。甲子旬の陰神は丁卯にして、形貌は兎頭・人身、名は孔林族と叫び、表字は文伯。甲戌旬の陰神は丁丑にして、牛頭・人身、名は梁邱叔と叫び、また梁邱と写作る有り、また梁邱仲と写作る有り、いずれかが正しいかを知らず。甲申旬の陰神は丁亥にして、猪頭・人身、名は陸城と叫び、表字は文公、一に陸成と作る。甲午旬の陰神は丁酉にして、鶏頭・人身、名は費揚と叫び、表字は文通、一に貴揚と作る。甲辰旬の陰神は丁未にして、羊頭・人身、名は王屈奇と叫び、表字は文卿。甲寅旬の陰神は丁巳にして、蛇頭・人身、名は許咸池と叫び、表字は巨卿。法を行い名を呼ぶ時は須らくこの次序に照らして称すべし。

遁甲門戸神名(軍を出し事を行うに並びて宜しく之を用うべし)

甲子旬門名徐儀,戶名公孫齊,解衣去吉;甲戌旬門名天可,戶名徐可,仰天大呼吉;甲申旬門名司馬光,戶名石戰,解衣去吉;甲午旬門名石家,戶名子可,解衣振迅而去吉;甲辰旬門名公孫錯,戶名司馬勝,解髮更結而去吉;甲寅旬門名公孫光,戶名司馬強,解帶而去吉。

遁甲の六旬各々「門神」と「戸神」の名号あり。兵を出し事を行うの時皆な呼喚し、なお各々一種の起身の動作を配す。甲子旬の門神は名を徐儀、戸神は名を公孫斉とし、行前に衣襟を解きて去るを吉と為す。甲戌旬の門神は名を天可、戸神は名を徐可とし、面を仰いで天に向かい大喊一声するを吉と為す。甲申旬の門神は名を司馬光、戸神は名を石戦とし、衣襟を解きて去るを吉と為す。甲午旬の門神は名を石家、戸神は名を子可とし、衣襟を解き・抖擻・振作して去るを吉と為す。甲辰旬の門神は名を公孫錯、戸神は名を司馬勝とし、頭髪を解きて重新して結好して再び走るを吉と為す。甲寅旬の門神は名を公孫光、戸神は名を司馬強とし、腰帯を解きて去るを吉と為す。

大將出入及行兵,無問多少,往止之方必有法度也。以六為法,大將列士卒左旋入太陰中,呼門戶神名。咒曰:“某甲有急,請神佐我佑我,匿我藏我,毋使敵傷我,覆我蓋我,五兵推折,毋令至我,當我者死,視我者亡,使敵人冥冥,默默視我,迷惑為我,亂其魂魄,使敵人不敢起”。唸咒訖,令士卒左旋直去,勿反顧,藏於六癸之下。如甲子六癸在酉之類,餘仿此。

主將の営門に出入しおよび行軍・用兵するは、人馬の多少を論ぜず、前往と駐止の方位皆な必ず法度の依るべき有り。その法は「六」を以て准数と為す。主將士卒を排列・停当せしめ、左に旋轉して太陰の宮に入り、口に門神・戸神の名号を呼し、呪を念じて曰く:「某某急難有り、神を請じて我を佐助し・我を保佑し、我を隠匿・蔵匿せしめ、敵人をして我に傷らしむるなかれ。我を遮覆し・我を蓋い、敵人の刀槍・劍戟の等各種の兵器をして皆な折断せしめ、我が身に落ちるなからしめよ。我を擋ぐ者は死し、我を看る者は亡び、敵人をして昏昏冥冥、黙々として我を望ましめ、反って我に迷惑せられ、その魂魄を擾乱し、敵人をして敢えて発動せしめざらん」と。呪を念じ畢れば、則ち士卒をして左に旋轉し・径直に前行せしめ、回頭・張望するを許さず、隠蔵して「六癸」の所在の方位の下に至れ。たとえば甲子旬の六癸は酉位に在り、則ち酉方に蔵れ、その余の各旬はこれに照らして類推せよ。

六甲陰符法

經曰:“為上將者,禦敵須作六甲陰符法,令敵人身誅”。故曰:“寧與人千金,不教人六甲之陰,天地之間,此道最靈,藏之金匱,貴之於心,不傳非人,慎勿輕洩。盜視者盲,盜讀者疫。若作六甲陰符,必須至誠齋戒以邀天福,稍有汙犯便不潔矣,安望靈驗”。

遁甲経の上に説く:主將を為す人は、敵軍を抵御するに必ず「六甲陰符」の法を修せば、乃ち敵人をして自ら誅滅を取らしむべし。ゆえにまた説く:寧ろ人に一千両の黄金を送るとも、肯んじて六甲陰神の法を人に教えず。天地の間、この道術最も霊験にして、須らく金匱の裏に蔵れ、心中に珍重すべし。伝うべき人にあらざれば則ち伝えず、千万に軽々しく泄漏するなかれ。この法を偷看する人は眼を瞎し、この法を偷読する人は疫を染ぜん。もし六甲陰符を制作せんと要せば、必ず至誠の心を以て斎戒し、来たりて上天の賜福を求めよ。稍や汚穢・冒犯あらば、符便ち不潔なり、なおそれの霊験を指望せんや。

凡作符者,當於月蝕之時,伐桐木及杜荊等木,陰枝或栢心亦可。悉長九寸,廣二寸,厚三分,用雌黃塗之作像,並書其名於像下。(即丁卯陰神孔林族等之像及名)畫符之後,絳錦為囊盛之,大將自隨身佩之,用兵時便取本旬陰神之符於囊外以指敵人,敵人自散,不敢交兵也。

およそ陰符を制作するは、須らく月蝕の時候を挑り、桐木あるいは杜荊の一類の木材を砍伐し、その背陰の一面の枝条を取り、柏樹の心材を用いるも可なり。木牌は一律に長さ九寸・幅二寸・厚さ三分に作し、雌黄を用いて上に涂りて神像を画出し、併せて神の名号を像の下面に写せ。画し写す所は、すなわち前面に説ける丁卯陰神・孔林族等の六位の形像と名号なり。符画し好みて後、深紅色の錦緞を用いて袋に縫成して之を装い、主將に身に随え佩帶せしむ。兵を用うるの時、則ち本旬の陰神のあの一道の符を取出し、袋を隔てて敵人に指向すれば、敵人自ずから潰散し、敢えて我と交戦せざらん。

凡取木時必先齋戒,取酒一升、鹿脯三斤、鹽一盞,祝而祭之,白茆為席,北向再拜。祝於杜荊之前,百鬼之神,與子俱遊,變化其身,以子所指,莫不服者,謹奉清酌、美脯及鹽等物,願歆饗之”。咒訖再拜,凡三咒畢,乃伐取木,勿令汙穢,亦勿近穢之物及婦人、雞犬見之。

およそ符木を取るの時、必ず先に斎戒を行い、酒一升・鹿肉干三斤・鹽一小盞を備え、一面に祝告し一面に祭祀す。白茅草を用いて坐席と為さんに舗し、面は北方に向かい拜両拜す。祝辞は須らく杜荊樹の前に於て念誦し、詞意は:衆鬼の神、汝と一同に游行し、能く自身を変化す。およそ汝の指する所、降服せざるなし。今謹みて清酒・美好の肉脯と鹽等の物を奉上し、願わくは神明来たりて享用せんことを。祝咒念じ畢りて再び両拜し、一共に三遍咒を念じ、然る後乃ち手を動かして木材を砍取す。木を取る時汚穢に沾染すべからず、また不潔の物に靠近するなかれ、さらに婦人と鶏犬をして見しむるなかれ。

凡受持之法,齋戒五日,蘭湯沐浴,潔食淨飯,毋食五辛之物,及書畫畢,於六甲之日夜半,醮之於方壇之上,為法壇一丈二尺,外浮土十二丈,開十二辰門,以竹為纂,長三尺或九尺,隨地方列之於四向,將六陰之符置壇上,依六位放,以五色繪彩各三尺五寸,上安酒三杯、脯二觔、鹽一盞,白茆為席,北向而跪,呼四方支辰神名,及六甲六陰神名,並門戶神名而祭之。

この符を受持する儀法は:先ず斎戒五日し、蘭湯を用いて沐浴し、ただ清潔・素浄の飯食を喫し、葱蒜の一類の五種の辛味の物を喫することを許さず。符像の画写畢るを待ち、天干の甲と為る日の半夜に於て、一座の方壇の上に醮を設け祭祀す。法壇は一丈二尺の見方に筑成し、壇外再び十二丈の浮土を培起し、十二個の十二地支に対応する壇門を開出す。竹子を用いて幡竿と為し、長さ三尺あるいは九尺、地形に依りて四方に分列す。六陰の符を壇上に請い、六個の方位に按じて摆放し、再び五色彩帛各々三尺五寸を用いて鋪陳し、上に酒三杯・肉脯二斤・鹽一盞を摆き、白茅を舗して席と為し、面は北方に向かい跪下し、依次に四方の地支の神の名号・六甲と六陰神の名号、連なりて門神・戸神の名号を呼し、一一祭告す。

假如甲子陰在丁卯,正東再拜,呼其神而祝之,以絳棉為囊盛陰符常隨身,則百鬼不敢侵,以陰符指敵,則敵人自滅。如倉猝無壇,但於庭中或野外畫地為壇亦可矣。

例を挙げて説く:甲子旬の陰神は丁卯にして、卯は正東に在り、則ち正東方に向かい両拜し、口にこの位の陰神の名号を呼して彼に向かい祝告す。祭畢りて、深紅色の綿帛を用いて袋に縫成して陰符を盛り好い、経常に身上に帯びれば、各種の鬼祟敢えて侵犯し来らず。陣に臨みて陰符を拿りて敵人に指向すれば、敵人自ずから潰滅せん。倘若事情倉猝にして、壇を筑くに及ばず、ただ庭院の中あるいは野外の空地上に於て地を画いて壇と為すも、またこの套の法を行うべし。

真人步斗法

《步斗經》曰:“夫步斗可以通神,當於夜半居星光下,立場畫地作北斗七星,中間相去三尺,天蓬從天罡起,隨次第布之,居魁前逆布訖,正立天英而歌斗咒,誦至天英,必先舉左足,並誦咒,以次依輕步之,左右更徧履之,如後法為之百日,則與神人自然感通。秘之勿洩,非人者,殃墮九祖,盜視者,其目必瞽也”。

《歩斗経》の上に説く:歩を踏みて北斗すれば神明に通ずべし。須らく半夜の時分、星光の下に於て一塊の場地を選定し、地上に北斗七星の図形を画出し、星と星の間は三尺を相距らしむ。九星の布列は天蓬星より「天罡」の位に起こり、次序に依りて往下に排布し、排して斗魁の前に到る時は改めて逆布と為し、布し畢りて端正に天英星位の上に立ち、歩斗の呪語を歌唱す。呪を念じて天英のこの句に到る時、必ず先ず左脚を抬起し、一辺に呪を誦し一辺に依次軽く歩みて各星位を踏過し、左脚・右脚交替して、七星を皆な踏遍す。後面に載する法式に照らして一百日修持すれば、自ずから神人と感応・相通を得ん。この法は須らく保密し、泄漏すべからず。伝うべからざる人に伝えば、災殃九代の祖先に牽累せん。この法を偷看する人は、眼睛必ず失明せん。

咒曰:“斗要妙兮十二神,承光明兮元武陳,氣髣髴兮如浮雲,七變動兮上應天,知變化兮有吉凶,入斗宿兮過天關,合律呂兮治甲乙,履天英兮度天任,清冷淵兮可陸沉,住天柱兮擁天心,從此度兮登天禽,依天輔兮望天沖,入天芮兮出天蓬,斗道通兮剛柔濟,添福祿兮流後世,出冥明兮千萬歲,急急如律令”。

誦する所の斗咒はこの如し:北斗の枢要精妙なるや、十二位の時辰の神を統摂し、星斗の光明を承受するや、玄武の象これに随いて陳布す。星気縹緲として浮雲の如く、七星変動して上に天時に応ず。この変化を懂得するや、便ち吉凶を知るべし。斗宿に踏入するや、「天関」を穿過す。律吕の数に合するや、甲乙の気を調治す。脚に天英を踏むや、天任を越度す。清冷の淵は測るべからざるや、身をその中に隠すべし。天柱に駐足するや、天心を護擁す。ここより跨過するや、天禽に登らん。天輔に依傍するや、遥かに天冲を望む。天芮に進入するや、天蓬を走出す。斗道既に通ずるや、剛柔相济い、福禄を增添して後世に流伝し、幽冥より光明に走向するや、寿は千万年に至らん。急急律令の如く。

凡有事出門,呼本旬玉女名,如甲子旬陰在丁卯,從丁卯而出,咒曰:“丁卯玉女,護我佑我,毋令傷我,視我者瞽,聽我者反受其殃”。咒畢行去,慎勿反顧,其神隨護,大獲其德。如甲戌旬頭則呼丁丑玉女,咒之如前,餘仿此。

およそ事ありて門を出づるは、須らく本旬の「玉女」の名号を呼すべし。たとえば甲子旬の陰神は丁卯なれば、則ち丁卯の所在の方位より門を出で、呪を念じて曰く:「丁卯玉女、我を護佑し・我を保全し、人をして我に傷らしむるなかれ。我を窺看する者は彼をして眼を瞎しめ、我を窃聴する者は反って自ずから災殃を受けしめよ」と。呪念じ畢れば則ち走り、千万に回頭・張望するなかれ。玉女の神便ち一路随行して護衛し、大いに彼女の庇佑の徳を得ん。もし甲戌旬を旬頭と為せば、則ち改めて丁丑玉女を呼し、呪を念ずる詞句は前面と同じく、その余の各旬はこれに照らして類推せよ。

乙奇神咒:“天帝威神,誅滅鬼賊,六乙相扶,天道賛德,吾今所行,無攻不尅,急急如玄女律令”。丙奇神咒:“吾德助天,前後遮邏,青龍白虎,左右驅魔,朱雀道前,使吾會他,天威助我,六丙除痾,急急如玄女律令”。

「乙奇」の神咒は:天帝の威厳の神、鬼祟と賊寇を誅滅し、六乙の神旁より扶助し、天道我が徳を賛す。我の今日の行う所、攻めて克たざるなし。急急九天玄女律令の如く。「丙奇」の神咒は:我は徳行を以て上天を輔助し、前後皆な神將の巡守・遮護あり。青龍・白虎は左右に分列して邪魔を駆除し、朱雀は前に在りて道を開き、我をして求むる所の人に会合せしめん。上天の威霊我を助け、六丙の神我が為に病患を除去せん。急急九天玄女律令の如く。

丁奇神咒:“天帝弟子,部令天兵,賞善罰惡,出幽入冥,來護我者,玉女六丁,有犯我者,自滅其形,急急如玄女律令”。孤虛神咒:“天靈靈,地靈靈,孤虛孤虛,神舉意如吾意,神不離吾左右,急急如律令”。凡念各咒宜直行,不可回顧,至六十步外乃止。

「丁奇」の神咒は:我は天帝の弟子にして、部署・号令して天兵を率い、善を賞し悪を罰し、幽冥の間に出入す。前来して我を護衛するは、六丁玉女なり。敢えて我に冒犯する者有らば、自ずから形消・影滅せん。急急九天玄女律令の如く。「孤虚」の神咒は:天地皆な霊あり、孤虚の神や孤虚の神、神の心意便ち我が心意の如く、神を請じて我が左右を離れしむるなかれ。急急律令の如く。およそこの幾道の呪語を念ずるは、皆な須らく一直に前に往き、回頭・顧看すべからず、走りて六十歩以外に到りて乃ち停まるべし。

三奇吉門を出づる咒

經曰:出六乙門,禹步三咒曰:“白虎白虎除道路,當前尊路慎勿悞,有德之士來相助,出幽冥冥交相助,急急如九天玄女元君律令”。出六丙門,禹步三咒曰:“前有天罡揚威武,當從青龍與白虎,行誅天賊及天魔,敢有不從伏天斧,急急如九天玄女元君律令”。

遁甲経の上に説く:「六乙」の門より出行するは、須らく禹歩を三次踏み、呪を念じて道く:白虎や白虎、我が為に道路を清除し、当前のこの条の尊貴の大路、千万に差錯を出すなかれ。徳ある人前來して相助け、幽暗・冥昧の中よりも神霊交相護助せん。急急九天玄女元君律令の如く。「六丙」の門より出行するも、また禹歩を三次踏み、呪を念じて道く:前面に天罡星ありて威武を宣揚し、我当に青龍と白虎に跟随して同行し、往きて天賊と天魔を誅除すべし。胆敢に服従せざる者有らば、則ち天斧の下に伏して誅を受けん。急急九天玄女元君律令の如く。

出六丙門,禹步三咒曰:“玉女玉女名神母,呼而問之道吾所,常從斗杓入斗裡,清冷之淵多神草,折以自障勿驚悞,急急如九天玄女元君律令”。經曰:“出三奇吉門,倘事急不及咒亦可去,但須志心信之必驗,慎勿回顧”。

「六丙」の門を出づ(次序に按ずれば此条当に六丁の門なるべし)もまた禹歩を三次踏み、呪を念じて道く:玉女や玉女、名号は神母と叫ばる。彼女を呼喚し・彼女に請問すれば、彼女便ち我に往くべき方位を指点せん。彼女は常に斗柄より斗魁の中に進入し、あの清冷の深淵の裏に多くの神草を生長せり。一枝を折りて自身を遮蔽せば、驚き錯るを受けざらん。急急九天玄女元君律令の如く。経の上にまた説く:三奇の臨む所の吉門より出行するに、倘若事情緊急にして、呪を念ずるに及ばざれば、直接に走るも可なり。ただ一心誠信あれば、必ず霊験あらん。ただ切に回頭・張望するなかれと。

凡唸咒須禹步,右手畫四縱五橫,即曰:“四縱五橫,六甲六丁,玄武載道,蚩尤避兵,左懸南斗,右佩七星,邪魔滅跡,鬼祟潛形,干不敢犯,支不敢侵,太上有勅,吾令指行,入水不溺,入火不焚,逆吾者死,順吾者生,當吾者死,視吾者盲,急急太上道祖鐵師上帝律令”。念畢即前,或乙、或丙、或丁三奇神咒,隨念隨行,慎勿反顧。

およそ呪を念ずるは皆な禹歩を配合し、同時に右手を用いて空中あるいは地上に四条の竪線・五条の横線を画出し、随に念じて道く:四縦五横、六甲六丁。玄武我が為に道路を承載し、蚩尤我が為に刀兵を避く。左辺に南斗を懸け、右辺に七星を佩び、邪魔滅尽して踪跡し、鬼祟隠去して形影す。天干敢えて冒犯せず、地支敢えて侵擾せず。太上敕令ここに在り、我一発令すれば即刻施行す。水に入りて淹没せず、火に入りて焚焼せず。我に違逆するは死し、我に順従するは生き、我を擋ぐは死し、我を窺るは瞎す。急急太上道祖鉄師上帝律令を奉ずるが如く。念じ畢れば則ち前に往き、同時に出づる所の門に随いて乙奇・丙奇あるいは丁奇の神咒を念じ、辺に念じ辺に行き、切に回頭するなかれと。

單日東西五橫,南北四直,雙日南北五橫,東西四直。咒曰:“禹王滅道,吾令出行,四縱五橫,蚩尤備兵,撞吾者死,避吾者生,吾遊天下,還歸故鄉,敬請南斗六郎,北斗七星,吾奉太上老君,急急如律令”。左手捏本日字(當是本日支辰),佐右手子文畫橫,二咒大同小異,隨意用之。

四縦五横を画くはなお単双日を分かつを要す。単日は画く五条の横線は東西向を取り、四条の直線は南北向を取る。双日は則ち五条の横線は南北向を取り、四条の直線は東西向を取る。念ずる所の咒は:禹王我が為に道を開き障を除き、我今に令を奉じて出行す。四縦五横ここに在り、蚩尤我が為に兵戈を整備す。我に冲撞する人は死し、我を回避する人は生き、我天下を游行し、なお平安にして故郷に回帰せん。敬して南斗六郎・北斗七星を請じて降臨し、我太上老君の命を奉じ、急急律令の如く。咒を念ずる時左手は本日の字を掐住し(校語:当に本日の地支の辰位を掐すべし)、右手に配合して子文の筆法に依りて横線を画出す。上面の両道の呪語は大同小異にして、随に意に選用すべし。

玉女反閉局

子日玉女在庚,天門在丙,地戶在乙。丑日玉女在辛,天門在丙,地戶在乙。寅日玉女在干,天門在丙,地戶在庚。卯日玉女在壬,天門在庚,地戶在丁。辰日玉女在癸,天門在庚,地戶在丁。巳日玉女在艮,天門在庚,地戶在壬。

「玉女反閉局」は日支に按じて玉女・天門・地戸の三個の方位を定め出す。子日に逢えば、玉女は庚方に在り、天門は丙方に在り、地戸は乙方に在り。丑日に逢えば、玉女は辛方に在り、天門は丙方に在り、地戸は乙方に在り。寅日に逢えば、玉女は乾方に在り、天門は丙方に在り、地戸は庚方に在り。卯日に逢えば、玉女は壬方に在り、天門は庚方に在り、地戸は丁方に在り。辰日に逢えば、玉女は癸方に在り、天門は庚方に在り、地戸は丁方に在り。巳日に逢えば、玉女は艮方に在り、天門は庚方に在り、地戸は壬方に在り。ここに説く所の庚・辛・壬・癸等は、皆な羅盤二十四山上の天干と四維の位にして、日辰の干支にあらず。

午日玉女在甲,天門在壬,地戶在辛。未日玉女在乙,天門在壬,地戶在辛。申日玉女在巽,天門在壬,地戶在甲。酉日玉女在丙,天門在甲,地戶在癸。戌日玉女在丁,天門在甲,地戶在癸。亥日玉女在坤,天門在甲,地戶在丙。

接いては後の六日なり。午日に逢えば、玉女は甲方に在り、天門は壬方に在り、地戸は辛方に在り。未日に逢えば、玉女は乙方に在り、天門は壬方に在り、地戸は辛方に在り。申日に逢えば、玉女は巽方に在り、天門は壬方に在り、地戸は甲方に在り。酉日に逢えば、玉女は丙方に在り、天門は甲方に在り、地戸は癸方に在り。戌日に逢えば、玉女は丁方に在り、天門は甲方に在り、地戸は癸方に在り。亥日に逢えば、玉女は坤方に在り、天門は甲方に在り、地戸は丙方に在り。十二日一周して、出行の時便ち本日の値する所に照らし、地戸より入りて天門より出で、玉女の方に乗りて去る。

凡陰陽二遁,無奇門出入者,即用玉女反閉局出入,貞吉。為上將者,必須知之,以保萬全。凡有奇無門,或有門無奇,即謂之無奇門也。

およそ陽遁あるいは陰遁の局を排出すれども、三奇と吉門の出入に供するを尋ね得ざる時、則ち改めてこの套の「玉女反閉局」を用いて出入の方位を定め、正を守れば則ち吉を得ん。主將を為す人は必ずこの法を懂得せば、乃ち万全を保ち得。この所謂「無奇門」は、ただ三奇有りて吉門の相配なく、あるいはただ吉門有りて三奇の宮に臨むなきを指し、この两种の情形皆な奇門の用いべきなしと算す。

伏匿藏行法

伍子胥曰:“若欲伏匿藏形,當乘青龍(六甲也),歷蓬星(六乙也),過明堂(六丙也),伏太陰(六丁也),出天門(六戊也),入地戶(六己也),伐天刑(六庚也),判天庭(六辛也),羈天牢(六壬也),取草折半障人中,半入天藏(六癸也),從天藏下進去,走月厭方,正月戌逆數,許藏身與天喜同”。

伍子胥説く:もし身形を隠匿して人に発覚せしめざらんと要せば、須らく依次に「青龍」に乗るべし——すなわち六甲の位、「蓬星」を経歴す——六乙の位、「明堂」を走過す——六丙の位、「太陰」に潜伏す——六丁の位、「天門」より出去す——六戊の位、「地戸」より進来す——六己の位、「天刑」を討伐す——六庚の位、「天庭」を判制す——六辛の位、「天牢」を羈縻す——六壬の位。再び一把の草を取りて折りて两半と為し、一半は人中を遮住し、一半は帯びて「天蔵」に入る——六癸の位、天蔵の下より潜行して進入し、「月厭」の方位に向かって走る。月厭は正月より戌に起こり、逐月に逆数す。蔵身の処また「天喜」と同位と為すべし。

假如六甲日甲子時,欲伏藏者,初起甲子,歷丑過寅,伏卯出辰入巳,取草折半障人中,置卯地入酉地,而出入無見者,過太陰時,咒曰:“天翻地覆,九道皆塞,有來迫我,至此而極,視我者、追我者亡,吾奉九天玄女道母元君律令”。咒畢,逕入天藏,慎勿反顧,庚為天獄,辛為天庭,壬為天牢,俱宜避之,切勿抵向,致被擒縛。

例を挙げて説く:天干の甲と為る日の甲子時に逢い、隠伏・蔵身せんと要せば、則ち甲子より起步し、丑位を経歴し・寅位を走過し、卯位に潜伏し、辰位より出去し、巳位より進来す。再び草を取りて折りて两半と為して人中を遮住し、一半を把って卯の方位に放し、人は則ち酉の方位に進入すれば、かくの如く出入すれば人に看見せられざらん。太陰の位を経過する時、呪を念じて説く:天翻・地覆して、九条の道路皆な堵塞せり。来たりて我に逼迫する者有らば、此処に到りて止め。我を窺看する・我を追趕するは、一概に滅亡せよ。我九天玄女道母元君律令を奉ず。呪念じ畢れば、径直に天蔵の位に進入し、切に回頭するなかれ。別に庚は「天獄」、辛は「天庭」、壬は「天牢」と為し、この三個の方位皆な回避を須い、千万に迎頭に撞上するなかれ、人に擒獲・捆縛せられるを免れんがためなり。

迷路を推す法

黃石公曰:“出行道逢三路,未知何道通?以月將加時,天罡加孟左道通,在季右道通,加仲中道通,子午卯酉為四仲,寅申巳亥為四孟,辰戌丑未為四季”。

黄石公説く:出行の途中三条の岔路に遇い、いずれの一条か通じ得るを知らざれば、則ち推算の辦法を用いてこれを定む。方法は当月の「月將」を把って占する所の時辰の上に加えて天盤を転出し、再び「天罡」のこの神のいかなる位置に落つるかを看る。天罡四孟の位に落つれば、左辺のあの条の路を走れば通ず。四季の位に落つれば、右辺のあの条の路を走れば通ず。四仲の位に落つれば、中間のあの条の路を走れば通ず。所謂四仲は、子・午・卯・酉。四孟は寅・申・巳・亥。四季は辰・戌・丑・未なり。

天目地耳

經曰:“天目為客地目主,六甲推兮無差理,勸君莫求此元機,洞澈九宮扶英主”。卯為天目,酉為地耳。又六甲為青龍位,六丁為天目位,六癸為地耳位,又為華蓋位,六戊為天門位,六己為地戶位。甲子者,六甲旬中,庚為天目,戊為地耳,丙為三刑位,主戰。如甲子旬,卯方入營,六丁之位。

遁甲経の上に説く:「天目」は客方に属し、「地目」は主方に属す。六甲を用いて逐旬に推算すれば、道理は絲毫も差わらず。学者に奉勸して、ただこれを玄虚の機巧と作して追求するなかれ。真に能く九宫を看通透せば、乃ち以て英明の主を輔佐すべし。固定の方位に就いて説けば、卯は「天目」、酉は「地耳」なり。再び遁甲の神位に按じて説けば:六甲の所在は「青龍」の位、六丁の所在は「天目」の位、六癸の所在は「地耳」の位、また「華蓋」の位と叫び、六戊の所在は「天門」の位、六己の所在は「地戸」の位なり。もし甲子のこの一旬を論ずれば、六甲旬中は庚を以て天目と為し、戊を以て地耳と為し、丙を以て「三刑」の位と為して、兵戦の事を主る。たとえば甲子旬は、卯方より営に入れば、卯は正に六丁の臨む所の位なり。

凡劫賊營,令人鬼不知,從六丁位,或太陰位下入營,或從天目、地耳入。又欲入劫營者,從天目、地耳、天門、地戶、青龍、華蓋、九天位上入劫,即吉。

およそ敵人の営寨を偸襲・劫奪せんと要し、人に知らず鬼に覚らずと為さんと欲せば、則ち六丁の位より、あるいは「太陰」の位より敵営に潜入し、また「天目」「地耳」の両個の方位より切入すべし。総じておよそ営を劫さんと想うは、「天目」「地耳」「天門」「地戸」「青龍」「華蓋」「九天」のこの幾個の方位の上より劫襲を発起すれば、便ち吉利なり。

九勝法

黃帝曰:“行兵要背天目向地耳”。甲子旬天目在庚午,地耳在戊辰。甲戌旬天目在庚辰,地耳在戊寅。甲申旬天目在庚寅,地耳在戊子。甲午旬天目在庚子,地耳在戊戌。甲辰旬天目在庚戌,地耳在戊申。甲寅旬天目在庚申,地耳在戊午。

黄帝説く:軍を行き兵を用うるは、須らく「天目」に背いて「地耳」に面向すべし。六旬の中、両者各々所在あり:甲子旬の天目は庚午に在り、地耳は戊辰に在り。甲戌旬の天目は庚辰に在り、地耳は戊寅に在り。甲申旬の天目は庚寅に在り、地耳は戊子に在り。甲午旬の天目は庚子に在り、地耳は戊戌に在り。甲辰旬の天目は庚戌に在り、地耳は戊申に在り。甲寅旬の天目は庚申に在り、地耳は戊午に在り。見るべし、天目は一律に本旬の六庚の臨む所の支を取り、地耳は一律に本旬の六戊の臨む所の支を取る。陣を列る時これに依りて背向を定めれば、便ち所謂「九勝」の法なり。

卜螺法

田中赤色大螺,取時忌婦人、孝子、雞犬見之。凡預卜勝負,取二螺安於盤中,直畫一路,左為我,右為賊,盤中盛水一寸許,將螺各記之。咒曰:“田螺舞舞,能知風雨,賊若來遇,入我境界,田螺索索,風雨不著,賊若不來,各守城郭”。咒畢,候至天明,依法斷之,若賊螺入我境界,不可與戰,宜固守;我螺入賊界,宜急攻之。

田の中の赤色の大田螺を取る。捕える時、婦人・戴孝の人・鶏犬に見られるを忌む。およそあらかじめ勝負を卜問しようとする時は、田螺二隻を取って盤子の中に置き、盤中に直ちに一条の界線を画き、左半を我方となし、右半を敵方となす。盤には一寸ほどの深さの水を盛り、二隻の螺に各々記号を付す。それから呪を念じていわく、田螺よ田螺よ、汝は風雨を知ること能くす。敵人若し来犯せんとせば、汝は我が辺に爬り入れ。田螺縮んで動かざれば、風雨は身に落ちざらん。敵人若し来たらざれば、各々その城池を守れ。呪念じ終わり、天亮を待って再看し、法に依りて判断す。若し敵方を代表する螺が我方の界内に爬り入れば、敵と交戦すべからず、堅く守るべし。若し我方の螺が敵方の界内に爬り入れば、急いで進攻すべし。

春螺頭向東大利,向南有驚,向西被賊,向北小吉。夏螺頭向東小吉,向南大利,向西賊來破我,向北大驚。秋螺頭向西大利,向南有神助,向東大吉獲財,向北戰勝,我宜守。冬螺頭向北大利,向西平安,向南賊能散,向東小驚,宜固守吉。

更に螺頭の朝むる所の方向を看て、また四季に分かちて断ず。春に占えば、螺頭東に向かえば大いに利あり、南に向かえば驚擾あるを主り、西に向かえば敵に侵せらるるを主り、北に向かえば小吉なり。夏に占えば、螺頭東に向かえば小吉、南に向かえば大いに利あり、西に向かえば敵人の来たりて我軍を撃破するを主り、北に向かえば大いに驚恐を受くるを主る。秋に占えば、螺頭西に向かえば大いに利あり、南に向かえば神明の相助あるを主り、東に向かえば大吉にしてまた財物を獲るを得、北に向かえば戦勝する能うと雖も、我方はなお守勢を取るに宜し。冬に占えば、螺頭北に向かえば大いに利あり、西に向かえば平安を主り、南に向かえば敵人の自ら潰散するを主り、東に向かえば小驚あり、堅く守れば則ち吉に宜し。

甲乙日螺頭向東賊來急,不宜戰;向南五日內賊來,向西十四日賊來,向北賊不至。丙丁日螺頭向南九日去,向西七日去,向北當日至,交戰我勝敵敗,向東賊散。戊己日占,宜各固守。庚辛日螺頭向西與賊平,向北賊散,向南賊來而復去,向東有賊大戰。壬癸日螺頭向南賊不勝而去,向西賊不來,向東各守一方,向北宜平。

また占卜当日の天干に按じて断ず。甲日・乙日に占えば、螺頭東に向かえば敵人の来たること急なるを主り、交戦に宜からず。南に向かえば五日の内に敵人到来す。西に向かえば十四日後に敵人到来す。北に向かえば敵人は来たらず。丙日・丁日に占えば、螺頭南に向かえば九日の後に敵人退走す。西に向かえば七日の後に退走す。北に向かえば当日に到り、交戦すれば我勝ち敵敗る。東に向かえば敵人潰散す。戊日・己日の占は、双方とも各々堅く守るに宜し。庚日・辛日に占えば、螺頭西に向かえば敵と相持して勝負分かれざるを主る。北に向かえば敵人潰散す。南に向かえば敵人来たりてまた去る。東に向かえば敵の来犯あり、将に大戦あらんとす。壬日・癸日に占えば、螺頭南に向かえば敵人勝つ能わずして退去するを主る。西に向かえば敵人は来たらず。東に向かえば双方各々一方を守る。北に向かえば則ち講和して相安んずるに宜し。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.