巻二十八
作盤ガイド: 奇門遁甲作盤
六丁六甲神符
郁離子曰:“大法軍中急用符法者,乃時門不利,故六丁之符以禳之。但當用咒,掌噀畫雷印鈴甲,方能應驗,此例極神,繫九天玄女傳授軍中六丁六甲神符”。
郁離子いう、大凡軍中に急を要して符法を用うるは、皆な当時の時辰と八門の不利に因り、故に六丁の符を画きて以て禳解す。符を行う時は必ず呪を念ずるに配合し、掌中に水を含みて噴出し・雷印を画き・鈴鐸を揺動し・訣を掐して甲を布く、かくして初めて応験すること能くす。この一套の法例は極めて神験にして、九天玄女の伝授せる軍中の六丁六甲神符なり。
甲子符:甲子神君號曰“飛天大帝”,又名蛬(雨鬼)將軍,其神鼠首人身,高一丈九尺,居陽光天壘之宮,統領神將九萬九千九百,助有忠孝,怒殺不仁不義,九天青青之下。符式長一尺九寸,濶三寸一分,用青黑紙杇研砂為上吉。甲戌符:甲戌神君號曰“掩郎”,又名司獄將軍,其神犬首人身女相,其性好酒,居西隍天廐之宮,統領神兵五萬五千五百五十,喜助正將,誅斬賊兵,身長一丈六尺,綸綰九天青黃下。符式長一尺六寸,濶二寸九分,用大黃紙杇研砂紅為上吉。
甲子符:甲子神君は「飛天大帝」と号し、また蛬(雨鬼)将軍と叫び、形貌は鼠頭人身、身の高一丈九尺、陽光天壘の宮に住し、神将九万九千九百員を統領す。彼は忠孝の人を扶助し、怒る時は不仁不義の徒を誅殺し、位は九天青気の下に在り。符式は長一尺九寸・寛三寸一分に作り、青黒色の紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。甲戌符:甲戌神君は「掩郎」と号し、また司獄将軍と叫び、形貌は狗頭人身にして女相を帯び、性情は酒を愛し、西隍天廐の宮に住し、神兵五万五千五百五十を統領す。彼は正直の将領を帮助するを喜び、賊兵を誅斬し、身の高一丈六尺、九天の青黄の気を繋帯す。符式は長一尺六寸・寛二寸九分に作り、大黄紙・紅砂を研磨して書写するを最佳と為す。およそこの两道の符を画くに、皆な先ず本旬の所属を辨明し、再び記する所の尺寸・紙色と顔料に依りて書写す、尺寸・顔色一錯すれば、符は則ち霊ならず。
甲申符:甲申神君號曰“六府神”,又名捷報將軍,其神猴首人身,長二尺五寸,性甘食,好淫,居天鉞之宮,統領神兵七萬七千七百七十數,喜助順擊,綸綰九天青白,符式長一尺五寸,濶二寸七分,用白杇研紅砂為上吉。甲午符:甲午神君號曰“平水將軍”,其神馬首人身,高一丈九尺,性最烈,不宜速召,好肥大尤物,忌用馬肉供養,統領神兵九萬九千九百九十數,喜助報仇,綸綰青紅下。符式長一尺九寸,濶三寸二分,用青紅紙杇研黑丹砂為上吉。
甲申符:甲申神君は「六府神」と号し、また捷報将軍と叫び、形貌は猴頭人身、身の長二尺五寸、性は美食を喜び、また色を好み、天鉞の宮に住し、神兵七万七千七百七十の数を統領す。彼は理に順いて出撃する一方を帮助するを喜び、九天の青白の気を繋帯す。符式は長一尺五寸・寛二寸七分に作り、白紙・紅砂を研磨して書写するを最佳と為す。甲午符:甲午神君は「平水将軍」と号し、形貌は馬頭人身、身の高一丈九尺、性情最も剛烈にして、倉促に召喚するに宜からず。肥碩の珍異の物を喜好し、馬肉を以て供養するを忌諱す。彼は神兵九万九千九百九十の数を統領し、人の仇を報ずるを帮助するを喜び、青紅の気を繋帯す。符式は長一尺九寸・寛三寸二分に作り、青紅紙・黒丹砂を研磨して書写するを最佳と為す。この两位の神君は一は捷報を主り・一は平水を主り、兵を用うる時は遇う所の旬頭に按じて符を取り、供養の物品もまた各々の性情の喜忌に合するを要す。
甲辰符:甲辰神君號曰“平蠻將軍”,其神龍首人身,高一丈九尺,性清高,可順不可逆,喜東南方,輔助真人,掃蕩妖氛,統領神兵五萬五千五百五十數,綸綰青黃下。符式長一尺九寸,濶三寸九分,用青黃紙杇研紅朱為上吉。甲寅符:甲寅神君號曰“六孽將軍”,其名灌佳郎,其神虎首人身,高一丈有奇,性最躁不可輕,扶強抑弱,黨正害邪,神居天苑之位,常遊六吉之宮,統領神將七萬七千七百七十數,綸綰青黑下。符式長一尺八寸,濶二寸七分,用青紙杇研紅朱為上吉。
甲辰符:甲辰神君は「平蛮将軍」と号し、形貌は龍頭人身、身の高一丈九尺、性情清高にして、ただ彼に順う可くして違逆すべからず、東南方位を喜ぶ。彼は道を修めて成れる真人を輔助し、妖邪の気を掃蕩し、神兵五万五千五百五十の数を統領し、青黄の気を繋帯す。符式は長一尺九寸・寛三寸九分に作り、青黄紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。甲寅符:甲寅神君は「六孽将軍」と号し、名は灌佳郎と叫び、形貌は虎頭人身、身の高一丈余、性情最も暴躁にして、軽慢すべからず。彼は強者を扶助し・弱者を抑制し、正直を偏袒して邪悪を禍害し、神位は天苑に在り、常に六吉の宮に游び、神将七万七千七百七十の数を統領し、青黒の気を繋帯す。符式は長一尺八寸・寛二寸七分に作り、青紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。六甲の符これに至りて六道斉備し、甲子・甲戌・甲申・甲午・甲辰・甲寅各々一旬を主り、事に臨み旬に按じて取用し、混淆すべからず。
右畫六甲神符,用劍訣,以左手大指杜天罡捧劍跌坐,默唸六甲神咒七遍,吸東方一口氣吹入神筆,一氣呵成。用天池水一瓶,將符焚在瓶中,壓不利之門,化凶為吉。咒曰:“吾呼六君元陽甲子神,急來速去,願君證吾身,(魁康卯勺未吉並),召奉太上老君急急如律令”。
以上の画く所の六甲神符は、画く時に剣訣を用うるを要す。左手の大拇指を以て天罡の位を掐住し、両手剣を捧げて盤膝して坐し、黙念して六甲神呪七遍し、東方の気一口を吸して筆中に吹き入れ、一气呵成して画き畢る。再び天池水一瓶を取り、符を瓶裏に焚化し、それを以て不利の那一門を鎮圧せば、則ち凶を化して吉と為すこと能くす。念ず所の呪はこれなり。我は六位の神君と元陽甲子の神を呼喚す、速やかに来たり速やかに去れ、願わくは神君我が為に作証し・我が此の身に附せん。魁・康・卯・勺・未・吉の諸諱を念動して一併に奉請し、太上老君を召請す、急急如律令。
丁卯符:丁卯神君號曰“六將軍”,其神兔首人身,性最柔和,高一丈六尺,司九天雷火之權,統領神兵六萬六千六百六十數,驅邪斬鬼,輔佐真人,鈴錫青赤下。符式長一尺六寸,濶三寸三分,用紅青紙杇紅朱為上吉。丁丑符:丁丑神君號曰“奕將軍”,牛首人身,性好香物,高一丈八尺,居天漢之宮,司水利之權,好水戰,統領神兵八萬八千八百八十數,斬誅賊兵,鈴錫赤黃下。符式長一尺八寸,濶五寸三分,用黃紙杇研朱為上吉。
丁卯符:丁卯神君は「六将軍」と号し、形貌は兔頭人身、性情最も柔和、身の高一丈六尺、九天雷火の権を掌管し、神兵六万六千六百六十の数を統領す。彼は邪祟を駆除し・鬼物を斬殺し、真人を輔佐し、青赤色の鈴鐸を揺動す。符式は長一尺六寸・寛三寸三分に作り、紅青色の紙・朱砂を以て書写するを最佳と為す。丁丑符:丁丑神君は「奕将軍」と号し、牛頭人身、性は香物を好み、身の高一丈八尺、天漢の宮に住し、水利の権を掌管し、水戦に善くし、神兵八万八千八百八十の数を統領し、専ら賊兵を斬り、赤黄色の鈴鐸を揺動す。符式は長一尺八寸・寛五寸三分に作り、黄紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。六丁の諸神は則ち六甲の各旬の遁する所の陰神にして、符を画く時は須らく本旬に按じてその名号・形貌を取るべく、錯認すべからず。
丁亥符:丁亥神君號曰“塗將軍”,其神豬首人身,性好米食飲酒,宜寬請不可急召,身高一丈四尺,鎮天皇之宮,喜輔順誅逆,統領神兵四萬四千四百四十數,鈴錫赤黃下。符式長一尺四寸,濶二寸九分,用紅黑紙杇研紅朱為上吉。丁酉符:丁酉神君號曰“飛將軍”,其神雞首人身,性最惡,不可犯,喜飲酒肉,好陸戰忌水戰,身一丈六尺,居少微之宮,統領神兵六萬六千六百六十數,劫寨破壘,斬將搴旗,追奔逐北,赤白下。符式長一尺六寸,濶三寸一分,用赤紙杇研朱為上吉。
丁亥符:丁亥神君は「塗将軍」と号し、形貌は猪頭人身、米食と飲酒を喜好し、宜しく従容に相請すべく、急切に召喚すべからず。身の高一丈四尺、天皇の宮を鎮守し、理に順う一方を輔助して叛逆を誅討するを喜び、神兵四万四千四百四十の数を統領し、赤黄色の鈴鐸を揺動す。符式は長一尺四寸・寛二寸九分に作り、紅黒色の紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。丁酉符:丁酉神君は「飛将軍」と号し、形貌は鶏頭人身、性情最も凶にして、冒犯すべからず、酒肉を喜び、陸戦を擅長として水戦を忌諱す。身の高一丈六尺、少微の宮に住し、神兵六万六千六百六十の数を統領し、営を劫し壘を破り・将を斬り旗を奪い・奔を追い北を逐うこと能くし、位は赤白の下に在り。符式は長一尺六寸・寛三寸一分に作り、赤色紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。この两位は一は性緩・一は性急にして、請召の時あるいは寛あるいは速各々分寸有り、供養の物もまたその好む所に依るを要し、方に応えて感応すること能くす。
丁未符:丁未神君號曰“(未載何姓)將軍”,其神羊首人身,喜食菓品蔬菜之物,好烈口,忌陰雨,身高一丈八尺,居鎮南極之宮,統領神兵八萬八千八百八十數,沖虜破陣,不能御,鈴錫赤下。符式長一尺八寸,濶三寸一分,用赤黃紙杇研朱為上吉。丁巳符:丁巳神君號曰“陳將軍”,蛇首人身,性最毒,不可輕用,喜食六畜之物,不忌水陸,高一丈四尺九寸,鎮守天屏之宮,統領神兵四萬四千四百四十數,復城陷陣,變化無窮,鈴赤赤下。符式長一尺四寸九分,濶二寸九分,用紅紙杇研黑丹為上吉。
丁未符:丁未神君は某将軍と号す、原書はその姓氏を載せず。形貌は羊頭人身、瓜果・蔬菜の類を喫するを喜び、口味は辛烈を喜び、陰雨天を忌諱す。身の高一丈八尺、南極の宮を鎮守し、神兵八万八千八百八十の数を統領し、敵虜を沖撃し・敵陣を攻破すること能くし、敵人の抵禦する能わず、赤色の鈴鐸を揺動す。符式は長一尺八寸・寛三寸一分に作り、赤黄紙・朱砂を研磨して書写するを最佳と為す。丁巳符:丁巳神君は「陳将軍」と号し、蛇頭人身、性情最も毒にして、軽々しく動用すべからず。六畜の肉を喫するを喜び、水戦・陸戦皆な忌まず。身の高一丈四尺九寸、天屏の宮を鎮守し、神兵四万四千四百四十の数を統領し、城池を収復し・敵陣を攻陥し、変化無窮、赤色の鈴鐸を揺動す。符式は長一尺四寸九分・寛二寸九分に作り、紅紙・黒丹を研磨して書写するを最佳と為す。六丁の符これに至りて亦た已に六道斉全し、前面の六甲の符と相配し、一陽一陰、行軍して法を作す時は旬に按じて取用す。
右畫六丁符,用斗訣,以左手大指,杜天地步斗而坐,默唸六丁神咒七遍,吸南方一口吹入神筆,一氣呵成,作法如前。咒曰:“六丁神兵,八卦之精,推例神將,安在吾身,聞咒速至,百事通靈,無事不報,不得動令,吾奉九天玄女急急如律令”。
以上の画く所の六丁符は、画く時に斗訣を用うるを要す。左手の大拇指を以て天地の位を掐住し、罡を踏み斗を歩みて後に坐定し、黙念して六丁神呪七遍し、南方の気一口を吸して筆中に吹き入れ、一气呵成して画き畢る。その余の作法は前面の六甲符を画く時と相同なり。念ず所の呪はこれなり。六丁神兵は、是れ八卦の精気の化する所なり。例に依りて諸位の神将を推請し、安駐して我が身の上に在らん。一たび呪声を聞けば便ち迅速に到来し、百様の事を辦じて皆な通霊すること能くせん。一事として来たりて回報せざる無く、号令に違抗することを得ず。我は九天玄女の命を奉ず、急急如律令。
巻二十九
陽遁九局:冬至驚蟄一七四,小寒二八五同推,春分大寒三九六,立春八五二相隨,榖雨小滿五二八,雨水九六三為期,清明立夏四一七,芒種六三九為宜,十二節氣時候定,上中下分是根基。陰遁九局:夏至白露九三六,小暑八二五之間,大暑秋分七一四,立秋二五八循環,霜降小雪五八二,大雪四七一相關,處暑排來一四七,立冬寒露六九三,此是陰遁起例法,節氣推宜仔細看。
陽遁の九個の局は、節気と上・中・下の三元に按じて局数を定む。冬至と驚蟄は一局・七局・四局を用い、小寒は二局・八局・五局を用い、春分と大寒は三局・九局・六局を用い、立春は八局・五局・二局を用い、谷雨と小満は五局・二局・八局を用い、雨水は九局・六局・三局を用い、清明と立夏は四局・一局・七局を用い、芒種は六局・三局・九局を用う。十二個の節気の時一経定まれば、上元・中元・下元の划分は則ち局を排する根基なり。陰遁の九個の局は、夏至と白露は九局・三局・六局を用い、小暑は八局・二局・五局を用い、大暑と秋分は七局・一局・四局を用い、立秋は二局・五局・八局を用い、霜降と小雪は五局・八局・二局を用い、大雪は四局・七局・一局を用い、処暑は排して来れば一局・四局・七局、立冬と寒露は六局・九局・三局を用う。これ則ち陰遁の局を起す例法にして、節気に按じて推排する時は仔細に核対するを要す。
黄石公奇門七十二局軍中応験神符経
第一局:乙奇同輔星臨休門。號曰“飛龍在天”,主將軍於京地千里,利西方進兵札營,出門有二鳥齊鳴成奇勳也。陽五局甲己日乙亥時,但無九地之神,候查。陽三局乙庚日丙戌時,但無玄武之神。陰三局丙辛日戊子時。陽三局甲己日乙亥時有天輔。
第一局:日奇「乙」と天輔星と同宮にして「休門」に臨む、この格局を「飛龍在天」と叫ぶ。主将軍は京畿千里の地に於て功を建つ可く、西方に向かって進兵して営を扎するに利あり。軍門を出ずる時若し両隻の鳥の一斉に鳴叫する有れば、便ち奇功を成就するに応験す。原書の附注する所値の時局:陽遁五局甲日または己日の乙亥時、ただこの一局の裏に「九地」这位の神無く、查考を待つべし。陽遁三局乙日または庚日の丙戌時、ただ「玄武」这位の神無し。陰遁三局丙日または辛日の戊子時。陽遁三局甲日または己日の乙亥時、この一局の中に天輔星有り。
第二局:乙奇同九天、柱星臨生門,號曰“青雲得露(路)”,出軍主大勝,得首級五千、地百里,出門有老嫗到左逢,軍行五百里有壺漿來迎,吉。第三局:乙奇同任星、太陰臨傷門,號曰“太陰當權”。主大將出陣得勝,有獲輜重糧餉之類,軍行坎宮五百里有云鋪頂,西方有鼓樂,大利。
第二局:乙奇と「九天」と天柱星と同宮にして「生門」に臨む、「青雲得露」と叫び、一に「青雲得路」と作す。兵を出せば大獲全勝を主り、首級五千を斬獲し・地百里を拓く可し。門を出ずる時老婦人の左辺より迎面して来たる有り、行軍五百里の後に百姓の壺漿を提げて前来りて犒迎する有るは、是れ吉兆なり。第三局:乙奇と天任星・「太陰」と同宮にして「傷門」に臨む、「太陰当権」と叫ぶ。大将の出陣して勝を得るを主り、輜重・糧餉の一類の物資を繳獲すること能くす。軍隊の行きて坎宮方向五百里の処に至り、雲気の帳幕のごとく頭頂に鋪き、西方より鼓楽の声伝わり来たるは、大いに利あり。
第四局:乙奇同值符、英星臨杜門,號曰“霹靂雷全”。宜副將出軍正將坐營,得地四十里、首級五千餘,軍行宜兌宮,出門有道人相逢,本營有旗旗折,大利。陽六局丙辛日乙未時。陰二局乙庚日乙酉時。第五局:乙奇同六合臨景門,號曰“天馬馳星”。軍行宜出兌宮,巽宮坐營,有異人獻策,得軍馬於京,出門有大風,行至五百里大雨驟至,吉。陽八局戊癸日乙卯時,是否天柱星,應查。陰一局戊癸日乙卯時,同局又是天芮。
第四局:乙奇と「値符」・天英星と同宮にして「杜門」に臨む、「霹靂雷全」と叫ぶ。宜しく副将に由りて兵を領りて出戦し・主将は営中に坐镇すべく、地四十里・首級五千余を得る可し。行軍は宜しく兌宮方向を走り、門を出ずる時道人に遇見し、本営中に旗杆の折断する有るは、皆な大利の兆なり。値する所の時局:陽遁六局丙日または辛日の乙未時。陰遁二局乙日または庚日の乙酉時。第五局:乙奇と「六合」と同宮にして「景門」に臨む、「天馬馳星」と叫ぶ。行軍は宜しく兌宮より出発し、巽宮に営を扎すべし。奇異の人の前来りて策を献ずる会有り、京師の一帯に於て軍馬を得ること能くす。門を出ずる時大風刮り起り、走りて五百里の処に到りて大雨驟然として至るは、是れ吉兆なり。値する所の時局:陽遁八局戊日または癸日の乙卯時、この局の臨む所是天柱星なるや否や、なお查考を待つ。陰遁一局戊日または癸日の乙卯時、同一局中の臨む所また天芮星と為す。
第六局:乙奇同白虎、心星臨死門,號曰“五虎臨門”。宜出巳宮坐午宮,正將大勝,得城池、首級、車馬、財帛,軍行出門有紫色雲氣,行三里有黃傘人至,大吉。第七局:乙奇同太陰、禽星臨驚門,號曰“月出天衢”。軍行宜出干宮坐營巳宮,攻城利西北,奪地利東南,出門有三人飛馬報獻消息,有鷹鳴,大利。
第六局:乙奇と「白虎」・天心星と同宮にして「死門」に臨む、「五虎臨門」と叫ぶ。宜しく巳の方位より出兵し・午の方位に坐镇すべく、主将大勝し、城池・首級・車馬と財帛を得る可し。行軍して門を出ずる時紫色の雲気升起し、走り出でて三里に黄傘を打つ人の前来るに遇うは、大吉なり。第七局:乙奇と「太陰」・天禽星と同宮にして「驚門」に臨む、「月出天衢」と叫ぶ。行軍は宜しく乾宮より出発し、巳の方位に営を扎すべし。城を攻むるは西北方向に利あり、土地を奪取するは東南方向に利あり。門を出ずる時三個人の馬に騎りて飞奔して来たりて消息を報送する有り、また鷹鳴を聞くは、大いに利あり。
第八局:乙奇同九天、天輔星臨開門,號曰“太陰得令”。至於天子御駕親征,判伏四夷,剿除不法。陰三局甲己日乙丑時。第九局:乙奇同柱星、直符臨休門也,號曰“白虎揚威”。宜劫人營寨、奪人糧草,大勝。宜坎宮出陣,巽宮坐營,主將有功,出門三里有青雀飛噪,途中遇火起,大吉。陽三局丁壬日乙巳時。陰八局甲己日乙亥時。
第八局:乙奇と「九天」・天輔星と同宮にして「開門」に臨む、「太陰得令」と叫ぶ。この一局は大なるは天子の御駕親征に用う可く、四方の外族を判服し、法度を守らざるの徒を剿滅す。値する所の時局:陰遁三局甲日または己日の乙丑時。第九局:乙奇と天柱星・「値符」と同宮にして「休門」に臨む、「白虎揚威」と叫ぶ。敵人の営寨を劫奪し・敵人の糧草を搶奪するに宜しく、大勝を獲得すべし。宜しく坎宮より出陣し、巽宮に営を扎すべく、主将必然に功を立てん。門を出でて三里に青雀の飛鳴し、途中に火を起すに遇うは、皆な大吉の兆なり。値する所の時局:陽遁三局丁日または壬日の乙巳時。陰遁八局甲日または己日の乙亥時。
第十局:乙奇同九天、柱星臨生門,號曰“天羅地網”。主大將出陣,百戰百勝,得地千里,城池十餘,所向皆利,軍行出門有大風起自西北,東北有雷聲相應,大吉。第十一局:乙奇同太陰、柱星臨傷門,號曰“六合同春”。出軍有損攻戰,宜與敵人有弓弩埋伏東西,出軍宜防之。出行有黃雲四起,辰巳時利。
第十局:乙奇と「九天」・天柱星と同宮にして「生門」に臨む、「天羅地網」と叫ぶ。大将の出陣して百戦百勝を主り、地千里・城池十余座を得る可く、向かう所皆な利あり。行軍して門を出ずる時大風の西北方より刮り起り、東北方に雷声の相応ずる有るは、大吉なり。第十一局:乙奇と「太陰」・天柱星と同宮にして「傷門」に臨む、「六合同春」と叫ぶ。兵を出して攻戦すれば損傷有らん、敵人東西両面に弓弩を埋伏せるに因り、兵を出す時当に提防すべし。出行の時黄雲四面に涌起し、辰時・巳時に行動して初めて利有り。両局同じく天柱星を用い、一は生門に臨みて全吉、一は傷門に臨みて損有り、見るべし吉凶は星に在らずして門に在り。
第十二局:乙奇同六合、柱星臨杜門,號曰“玉女歸關”。出戰大將有傷,利東北不利西南,軍行出門微雨,不利。第十三局:乙奇同九天、禽星臨景門,號曰“喜鵲爭巢”。利用火攻,後劫人營寨,得人器械、戈盾之屬,軍行午時,出門未時,兵行三里遇兔,大吉。
第十二局:乙奇と「六合」・天柱星と同宮にして「杜門」に臨む、「玉女歸關」と叫ぶ。戦を出せば大将の受傷するを主り、東北方向に利ありて西南方向に利あらず。行軍して門を出ずる時細雨下るは、是れ不利の象なり。第十三局:乙奇と「九天」・天禽星と同宮にして「景門」に臨む、「喜鵲爭巢」と叫ぶ。先に火攻を用い、随後に敵人の営寨を劫奪するに利あり、敵人の器械と戈盾の類を繳獲すること能くす。行軍は定めて午時、門を出ずるは定めて未時、兵行く三里に兎子に遇うは、大吉なり。
第十四局:乙奇同朱雀、任星臨死門,號曰“鳥占枯枝”。出軍主士卒失散,所為不遂,戰不成功,軍行出門有雁南來,不吉。陽九局乙庚日丙戌時。第十五局:乙奇同螣蛇、輔星臨驚門,號曰“黃龍昇天”。出陣宜水戰不宜陸戰,水戰有東風天助,利火攻,軍行五百里有紫色雲氣,大吉。
第十四局:乙奇と「朱雀」・天任星と同宮にして「死門」に臨む、「鳥占枯枝」と叫ぶ。兵を出せば士卒の離散を主り、図る所の事願いを遂ぐる能わず、交戦して成功すること能わず。行軍して門を出ずる時大雁の南より飛来する有るは、不吉なり。値する所の時局:陽遁九局乙日または庚日の丙戌時。第十五局:乙奇と「螣蛇」・天輔星と同宮にして「驚門」に臨む、「黄龍升天」と叫ぶ。出陣は宜しく水戦を打ちて陸戦に宜からず、水戦の時東風の相助有るは、是れ上天の我を佑するなり、また火攻を用うるに利あり。行軍五百里の処に紫色の雲気出現す、大吉なり。
第十六局:乙奇同太陰、蓬星臨開門,號曰“天虎司衡”。利守不利戰,正將出師有憂,利出巽宮,丁甲焚符可免途中遇雲掩紅日,不利。第十七局:乙奇同九地、芮星臨休門,號曰“天樞直日”。軍行宜出干宮坐未宮,不利攻城,若在大寒節乃利攻城,軍行出門有五彩人至,大利。陽三局甲己日乙亥時。
第十六局:乙奇と「太陰」・天蓬星と同宮にして「開門」に臨む、「天虎司衡」と叫ぶ。拠守するに利ありて交戦に利あらず、主将親自に師を出せば憂患有らん。兵を出すは巽宮方向を走るに利あり、并びに丁甲の符を焚化して禳解すれば灾を免る可し。若し途中に雲の紅日を遮るに遇えば、則ち是れ不利の兆なり。第十七局:乙奇と「九地」・天芮星と同宮にして「休門」に臨む、「天枢直日」と叫ぶ。行軍は宜しく乾宮より出発し、未の方位に営を扎すべし。城を攻むるに利あらず、但し若し大寒の節気の中に在れば、反って城を攻むるに利あり。行軍して門を出ずる時五彩衣を身着る人の到来有るは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁三局甲日または己日の乙亥時。
第十八局:乙奇同太陰、沖星臨生門,號曰“白露橫江”。宜出坎宮或午宮,用符水噀之,利水戰,可得首級二千、舟車數百,出門有白魚入舟,大利。第十九局:乙奇同六合、禽星臨傷門,號曰“風散百花”。不宜出師,不利主將,有折兵覆舟之阨,軍行出門遇西風,有惡風,不利。行師若事急不得已,當出巽宮,先書六甲符,噀之、燒之,可免凶煞。陰四局戊癸日乙卯時。
第十八局:乙奇と「太陰」・天冲星と同宮にして「生門」に臨む、「白露横江」と叫ぶ。宜しく坎宮または午の方位より出兵し、符水を口中に含みて噴洒して路を開き、水戦に利あり、首級二千を斬獲し・舟車数百を繳獲する可し。門を出ずる時白魚の船中に跳入する有るは、大いに利あり。第十九局:乙奇と「六合」・天禽星と同宮にして「傷門」に臨む、「風散百花」と叫ぶ。兵を出すに宜からず、主将に対して不利、兵馬を折損し・船只の傾覆する厄难有り。行軍して門を出ずる時西風に遇上り、且つ是れ悪風、不利なり。如果軍情緊急にして、兵を出さざるを得ざれば、則ち巽宮方向を走るべく、先に六甲符を書写し、符水を噴上げて再び焚化せば、凶煞を免去する可し。値する所の時局:陰遁四局戊日または癸日の乙卯時。
第二十局:乙奇同輔星、白虎臨杜門,號曰“虎嘯生風”。軍行宜出寅宮,坐巳宮,利陸戰,五十里地有伏兵,宜退不宜進,出行有瞽至,主小利。第二十一局:乙奇同九天、任星臨景門,號曰“飛蛾撲火”。不利守城,宜死戰守城,破敵則可,若敵人有反間之計,不可從。出門有白犬當路,不利。
第二十局:乙奇と天輔星・「白虎」と同宮にして「杜門」に臨む、「虎嘯生風」と叫ぶ。行軍は宜しく寅の方位より出発し、巳の方位に営を扎すべく、陸戦に利あり。五十里外に敵人の伏兵有り、宜しく退くべく進むに宜からず。出行の時盲人の到来有るは、小さく便利有るを主る。第二十一局:乙奇と「九天」・天任星と同宮にして「景門」に臨む、「飛蛾撲火」と叫ぶ。城を守るに利あらず、若し守らんと要せば則ち拚死に力戦するを得、用いて敵を破るは倒も還た可なり。如果敵人反間の計を使出せば、切に聴信する可からず。門を出ずる時白狗の路上に擋る有るは、是れ不利の兆なり。
第二十二局:乙奇同朱雀、柱星臨死門,號曰“尸橫遍野”。不宜出師,宜固守營壘,謹防西、北二方有賊劫營,午時不利。陽遁朱雀即陰遁元武。陰六局乙庚日乙酉時。第二十三局:乙奇同螣蛇、任星臨驚門,號曰“昆蟲變化”。宜岀西方,水陸俱利,城池可破,大將可擒,出門有白雲當空,行三里天有微雨,大利。
第二十二局:乙奇と「朱雀」・天柱星と同宮にして「死門」に臨む、「尸横遍野」と叫ぶ。兵を出すに宜からず、当に営壘を堅守し、厳防して西・北両個の方向に敵の来たりて営を劫するを防ぐべく、午時尤も不利なり。原注説明す:陽遁中の朱雀は、陰遁中には則ち玄武なり。値する所の時局:陰遁六局乙日または庚日の乙酉時。第二十三局:乙奇と「螣蛇」・天任星と同宮にして「驚門」に臨む、「昆虫変化」と叫ぶ。宜しく西方に向かって出兵し、水戦・陸戦皆な利あり、城池攻破する可く、敵方の大将生擒する可し。門を出ずる時白雲当空、走る三里に天上細雨を飄起するは、大いに利あり。
第二十四局:乙奇同任星、入符臨開門,號曰“天門大開”。大將出師,得城池、首級數百,軍行宜從坎宮,主聞鼓樂聲,有野人獻策,大利。陽八局甲己日乙丑時。陰四局戊癸日乙卯時。陰七局戊癸日乙卯時。
第二十四局:乙奇と天任星・「値符」と同宮にして「開門」に臨む――原書の「入符」は当に「値符」の訛なるべし――この格局を「天門大開」と叫ぶ。大将の師を出して城池を奪得し・首級数百を斬獲すること能くすを主る。行軍は宜しく坎宮方向より前進し、途中鼓楽の声を聴く会有り、山野の人の前来りて策を献ずる有るは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁八局甲日または己日の乙丑時。陰遁四局戊日または癸日の乙卯時。陰遁七局戊日または癸日の乙卯時。
第二十五局:丙奇同六合、芮星臨休門,號曰“五星聚會”。大將出師,宜出坤宮坐巽宮,得首級五千,又得一名大將知天文地理,可招服之。大將出師宜遇大雪,春遇微雨,有狗二隻從西方來。陰九局丁壬日丙午時。第二十六局:丙奇臨朱雀、任星臨生門,號曰“如魚失水”。大將出師不利,主士卒傷火矢,若事急不得已出坎宮,宜書丁甲符,水制之可反凶為吉,出門忌見人持彩物來,不利。
第二十五局:月奇「丙」と「六合」・天芮星と同宮にして「休門」に臨む、「五星聚会」と叫ぶ。大将の師を出すは宜しく坤宮より出発し・巽宮に営を扎すべく、首級五千を斬獲する可く、還た一名の天文地理に通暁する将才を招得し、招撫して帰順せしむる可し。師を出す時若し大雪に遇上り、春天は則ち細雨に遇い、また両隻の狗の西方より跑り来たる有るは、皆な是れ応験なり。値する所の時局:陰遁九局丁日または壬日の丙午時。第二十六局:丙奇と「朱雀」・天任星と同宮にして「生門」に臨む、「如魚失水」と叫ぶ。大将の師を出すは不利、士卒の火器・箭矢に傷せらるるを主る。若し軍情緊急にして出でざるを得ざれば、則ち坎宮方向を走り、并びに丁甲の符を書写し、符水を以て制伏せば、凶を轉じて吉と為す可し。門を出ずる時人の手に彩色の物を持ちて迎面して来たるを看るを忌諱す、那是れ不利の兆なり。
第二十七局:丙奇同值符、心星臨傷門,號曰“得出天羅”。主大將出師,宜出南方坐正北,始不利,主午時大獲輜重、器械,途中遇青衣道人持書獻策來迎,大吉。第二十八局:丙奇同值符、芮星臨杜門遇甲己日,號曰“六甲逢時”。出軍有小傷,士卒皆有憂色,午時出兵大利,得土地、破城,人心歸順,出門五百里有婦人衣色服自西方來,大利。陽八局丙辛日丙申時。
第二十七局:丙奇と「値符」・天心星と同宮にして「傷門」に臨む、「得出天羅」と叫ぶ。大将の師を出すは宜しく南方に向かって出兵し・正北に坐镇すべく、起初は不利、午時に到れば便ち大量に輜重と器械を繳獲すること能くす。途中青衣を身着る道人の手に書信を持ちて前来りて策を献じ迎接するに遇うは、大吉なり。第二十八局:丙奇と「値符」・天芮星と同宮にして「杜門」に臨み、また甲日または己日に逢うは、「六甲逢時」と叫ぶ。兵を出せば小さき傷亡有らん、士卒の臉上皆な憂色を帯ぶ。但し午時に兵を出せば則ち大いに利あり、土地を奪取し・城池を攻破し、人心帰順すること能くす。門を出でて走ること五百里、身穿彩色衣服の婦人の西方より来たる有るは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁八局丙日または辛日の丙申時。
第二十九局:丙奇同勾陳、蓬星臨景門,號曰“魚龍變化”。主將出師單騎破,虜獲首級數十,宜坤宮坐營,軍行出門遇仙風、道人,大利。陽遁勾陳,陰遁白虎。陰八局丙辛日丁酉時。第三十局:丙奇同勾陳、英星臨死門,遇午、未時,號曰“寶鏡重磨”。大將出師,先敗後勝,得地五千,宜震宮,出門遇黃衣道人騎白馬至,大利。陽二局丙辛日丙申時。陰二局丙辛日戊戌、己亥皆同。
第二十九局:丙奇と「勾陳」・天蓬星と同宮にして「景門」に臨む、「魚龍変化」と叫ぶ。主将の師を出して単騎を以て敵を破り・首級数十を俘獲すること能くすを主る。宜しく坤宮に営を扎すべし。行軍して門を出ずる時清風と道人に遇上るは、大いに利あり。原注説明す:陽遁中の勾陳は、陰遁中には則ち白虎なり。値する所の時局:陰遁八局丙日または辛日の丁酉時。第三十局:丙奇と「勾陳」・天英星と同宮にして「死門」に臨み、また午時または未時に逢うは、「宝鏡重磨」と叫ぶ。大将の師を出すは先に敗れ後に勝ち、地五千を得る可し。宜しく震宮方向を走るべし。門を出ずる時黄衣道人の白馬に騎りて来たるに遇見するは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁二局丙日または辛日の丙申時。陰遁二局丙日または辛日の戊戌時・己亥時も皆な相同なり。
第三十一局:丙奇同太陰臨驚門,號曰“蛇入龍穴”。主將出師可,宜入人城池,得金寶數萬,軍行出門西方有鼓聲,白雲射斗牛,黃雲蓋頂,大利。陽九局戊癸日丙辰時,但遺漏星名,是否天柱臨宮?俟查。第三十二局:丙奇同九天、六合臨開門,號曰“鴻鵠沖天”。主大將出師大勝,可奪人土地,斬將寨旗,軍中有員歸營,出門東南有紅霓射天市垣,大利。陰五局丁壬日丙午時,九天重出,是否遺漏天柱?俟查。
第三十一局:丙奇と「太陰」と同宮にして「驚門」に臨む、「蛇入龍穴」と叫ぶ。主将の師を出すは行く可く、宜しく敵人の城池に攻入すべく、金銀珍宝数万を得る可し。行軍して門を出ずる時西方より鼓声伝わり来たり、白雲斗宿・牛宿を直射し、黄雲頂を覆うは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁九局戊日または癸日の丙辰時、ただ原書星名を漏記せり、是天柱星の宮に臨むや否や、なお查考を待つ。第三十二局:丙奇と「九天」・「六合」と同宮にして「開門」に臨む、「鴻鵠冲天」と叫ぶ。大将の師を出して大勝を主り、敵人の土地を奪取し、敵将を斬殺し・寨旗を拔取し、軍中に走失の人員の営に帰る有る可し。門を出ずる時東南方に紅色の虹霓の天市垣を直射する有るは、大いに利あり。値する所の時局:陰遁五局丁日または壬日の丙午時。此の条中九天重複して出現す、是れ漏記せる天柱星なるや否や、亦た查考を待つ。
第三十三局:丙奇同螣蛇、芮星臨休門遇壬子日,號曰“天罡擇地”。主將先凶後吉,有弓矢之傷,至吉時得勝,可得土地,殺人盈野。軍行出門三里主陰雨微微,大吉。第三十四局:丙奇同九地、任星臨生門,號曰“蛇入燕巢”。不可出軍,有敵人伏兵入營內,傷副將軍。軍行三里南方有鼓聲,主軍中有火起,不利。
第三十三局:丙奇と「螣蛇」・天芮星と同宮にして「休門」に臨み、また壬子日に逢うは、「天罡択地」と叫ぶ。主将は先に凶後に吉、弓箭の傷を受くる会有り、吉時に到れば便ち取勝すること能くし、土地を奪得し、敵を殺して遍野と為す可し。行軍して門を出でて三里に天の蒙蒙細雨を降らすを主るは、大吉なり。第三十四局:丙奇と「九地」・天任星と同宮にして「生門」に臨む、「蛇入燕巢」と叫ぶ。兵を出す可からず、敵人の伏兵の我が営に潜入し・副将を傷及するに因る。行軍三里の時南方より鼓声伝わり来たるは、軍中に火を起すを主る、是れ不利の兆なり。両局同じく休門・生門のこのごとき吉門に臨み、一吉一凶、見るべし吉門は還た同宮する所の八神と九星を看るを須要す。
第三十五局:丙奇同六合、輔星臨傷門,號曰“天門大開”。大將從震宮出可縛敵首,有擒王斬將之功,軍行有黑雲氣起震宮,大利。第三十六局:丙奇同六合、任星臨杜門遇庚申日,號曰“枯木逢春”。主戰陣已破之,兵復整出陣,竟成大利。軍行出門三里有鴉鳴之聲飛過,大吉。
第三十五局:丙奇と「六合」・天輔星と同宮にして「傷門」に臨む、「天門大開」と叫ぶ。大将震宮より兵を出せば敵方の首領を擒縛する可く、敵王を生擒し・敵将を斬殺する功有り。行軍の時黒色の雲気震宮方向より升起する有るは、大いに利あり。第三十六局:丙奇と「六合」・天任星と同宮にして「杜門」に臨み、また庚申日に逢うは、「枯木逢春」と叫ぶ。本方の陣勢已に攻破せられたるを主る、但し残兵重ねて整頓して再度出陣し、終に大利に轉成す。行軍して門を出でて三里、烏鴉の鳴叫して飛過する有るは、大吉なり。
第三十七局:丙奇同九天、芮星臨景門,號曰“蛟龍失水”。主出師不利,折車馬、損輜重。若事急宜向兌宮出,以行水解之,亦可半吉。軍行出門遇烈日,行至十里有鼓聲,大利。第三十八局:丙奇同朱雀、輔星臨死門,號曰“天沖臨陣”。出師宜從震方,主敵人退三舍,得首級四十,獲大將一員,出門西北方有巨雷聲,二十里大利。
第三十七局:丙奇と「九天」・天芮星と同宮にして「景門」に臨む、「蛟龍失水」と叫ぶ。師を出すは不利を主り、車馬を損折し・輜重を折損せん。若し軍情緊急なれば、則ち兌宮方向に朝かって兵を出し、行水の法を用いて禳解せば、亦た半吉を得る能くす。行軍して門を出ずる時烈日に遇上り、走りて十里の処に鼓声を聴見せば、則ち大利に轉ず。第三十八局:丙奇と「朱雀」・天輔星と同宮にして「死門」に臨む、「天冲臨陣」と叫ぶ。師を出すは宜しく震方より進兵し、敵人の九十里に退避するを主り、首級四十を斬獲し・敵方の大将一員を擒獲する可し。門を出ずる時西北方に巨雷の声響起し、行きて二十里の処に至るは大いに利あり。
第三十九局:丙奇同值符、芮星臨驚門遇卯未日時,號曰“風雲聚會”。主大將出師,棄西北出東南,伏兵能得首級五百。軍行出門三里有野飛來,大吉。陽二局甲己日丙寅時。陰二局乙庚日丙子時。第四十局:丙奇同九天、芮星臨開門,號曰“群羊搏虎”。辰戌日時出兵大敗,折馬卒三千,不宜戰。軍行遇虎,不利。
第三十九局:丙奇と「値符」・天芮星と同宮にして「驚門」に臨み、また卯・未の日辰または時辰に逢うは、「風雲聚会」と叫ぶ。大将の師を出すは西北を捨弃して東南より出兵すべきを主り、伏兵を設下して首級五百を斬獲すること能くす。行軍して門を出でて三里に野禽の飛来する有るは、大吉なり。値する所の時局:陽遁二局甲日または己日の丙寅時。陰遁二局乙日または庚日の丙子時。第四十局:丙奇と「九天」・天芮星と同宮にして「開門」に臨む、「群羊搏虎」と叫ぶ。辰・戌の日辰または時辰に兵を出せば大敗し、馬匹・士卒三千を損折し、交戦に宜からず。行軍途中に老虎に遇見するも、亦た不利の兆なり。
第四十一局:丙奇臨太陰、蓬星臨休門,號曰“天日照臨”。主兵得勝,吉。縛大將一員,得地三十里,城池可破,軍行宜從艮宮出,坐坤宮,行至五百里有大火,風雨十里有。陽三局戊癸日丙辰時。陰八局日時皆同。第四十二局:丙奇同六合、沖星臨生門,號曰“秋風四起”。軍行宜在艮宮出,坐在兌宮,四路伏兵,破敗敵五百騎,俱不利水戰。軍行出門有一人獻輿圖,大利。
第四十一局:丙奇と「太陰」・天蓬星と同宮にして「休門」に臨む、「天日照臨」と叫ぶ。兵を用いて勝を得るを主る、是れ吉局なり。敵方の大将一員を擒縛し・地三十里を得、城池攻破する可し。行軍は宜しく艮宮より出発し、坤宮に営を扎すべし。走りて五百里の処に大火に遇上る会有り、再行きて十里に風雨有り。値する所の時局:陽遁三局戊日または癸日の丙辰時。陰遁八局の日辰・時辰も皆な相同なり。第四十二局:丙奇と「六合」・天冲星と同宮にして「生門」に臨む、「秋風四起」と叫ぶ。行軍は宜しく艮宮より出発し、兌宮に営を扎すべし。四面に伏兵を設下し、敵騎五百を撃破する可く、但し各路皆な水戦に利あらず。行軍して門を出ずる時人の前来りて地図を進献する有るは、大いに利あり。
第四十三局:丙奇同朱雀臨傷門遇午未日,號曰“河魁奪魄”。主將宜出離宮坐坎宮,利水戰,可奪舟楫,軍行出門西方有火起,大利。陽一局乙庚日丙子時是否任星,應查。丙戌日時亦同天英又是。第四十四局:丙奇同九地、心星臨杜門遇申子辰日,號曰“天乙司沖”。軍行宜出兌宮坐震宮,可得地五千里。出門有黃衣人自南方來報獻消息,大利。
第四十三局:丙奇と「朱雀」と同宮にして「傷門」に臨み、また午日または未日に逢うは、「河魁奪魄」と叫ぶ。主将は宜しく離宮より出兵し・坎宮に坐镇すべく、水戦に利あり、敵方の船只を奪取する可し。行軍して門を出ずる時西方に火を起すは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁一局乙日または庚日の丙子時、この局の臨む所是天任星なるや、当に查考すべし。丙戌の日辰・時辰も相同なり、臨む所また天英星と作す。第四十四局:丙奇と「九地」・天心星と同宮にして「杜門」に臨み、また申・子・辰日に逢うは、「天乙司冲」と叫ぶ。行軍は宜しく兌宮より出発し、震宮に営を扎すべく、地五千里を得る可し。門を出ずる時黄衣を身着る人の南方より来たりて消息を報送する有るは、大いに利あり。
第四十五局:丙奇同太陰、英星臨景門,號曰“火焚昆岡”。主大將出師百里,破寨斬首級七百。出門遇黃衣人自西來,大吉。陽二局癸酉日丙辰時。陰七局戊癸日丙辰時。第四十六局:丙奇同六合、柱星臨死門遇卯未日時,號曰“天河轉運”。出師不利,主傷士卒、車馬。軍行出師有微雨,行至三百里有群鳥向北飛來,不利。
第四十五局:丙奇と「太陰」・天英星と同宮にして「景門」に臨む、「火焚昆岡」と叫ぶ。大将の師を出して軍行百里し、敵寨を攻破し・首級七百を斬獲すること能くすを主る。門を出ずる時黄衣人の西方より来たるに遇見するは、大吉なり。値する所の時局:陽遁二局癸酉日の丙辰時。陰遁七局戊日または癸日の丙辰時。第四十六局:丙奇と「六合」・天柱星と同宮にして「死門」に臨み、また卯・未の日辰・時辰に逢うは、「天河轉運」と叫ぶ。師を出すは不利、士卒と車馬を損傷するを主る。行軍して出発する時細雨下り、走りて三百里の処に群鳥の北に向かって飛来する有るは、皆な不利の兆なり。
第四十七局:丙奇同朱雀、任星臨驚門,號曰“太乙得令”。軍行出門可得城池,戰必勝,攻必取。若在驚蟄時節,軍行有黃雲從巽宮起,大吉。第四十八局:丙奇同勾陳、心星臨開門在雨水前,號曰“河魁直時”。利水戰,可縛敵首,軍行遇西方有鼓聲,大吉。陽八局丙辛日丁酉時。陰四局日時同。陽一局丙辛日甲午時。
第四十七局:丙奇と「朱雀」・天任星と同宮にして「驚門」に臨む、「太乙得令」と叫ぶ。行軍して門を出でれば便ち城池を奪取し、戦えば則ち必ず勝ち、攻めれば則ち必ず取ること能くす。若し正に驚蟄の時節に当たり、行軍の時また黄雲の巽宮方向より升起する有れば、大吉なり。第四十八局:丙奇と「勾陳」・天心星と同宮にして「開門」に臨み、且つ雨水の節気の前は、「河魁直時」と叫ぶ。水戦に利あり、敵方の首領を擒縛する可し。行軍の時西方より鼓声伝わり来たるは、大吉なり。値する所の時局:陽遁八局丙日または辛日の丁酉時。陰遁四局の日辰・時辰相同なり。陽遁一局丙日または辛日の甲午時。
第四十九局:丁奇同值符、任星臨休門遇丑未日時,號曰“雨霽滄江”。出師宜出坎宮坐坤宮,可奪寨、焚糧、用計、伏兵,大勝。軍行三里有微雨,遇西風,大利。陽七局乙庚日丁丑時。陰四局戊癸日丁巳時。第五十局:丁奇同太陰、禽星臨生門,號曰“勝光爭位”。出師不利,主大將有災,士卒多阨。軍行宜退不宜進,軍行出門遇有北風大起,不利。陽八局丁壬日乙巳時。
第四十九局:星奇「丁」と「値符」・天任星と同宮にして「休門」に臨み、また丑・未の日辰・時辰に逢うは、「雨霽滄江」と叫ぶ。師を出すは宜しく坎宮より出発し・坤宮に営を扎すべく、敵寨を奪取し・敵糧を焚焼し・計謀を施用し・伏兵を設置し、大獲全勝する可し。行軍三里に細雨に遇い、また西風に遇うは、大いに利あり。値する所の時局:陽遁七局乙日または庚日の丁丑時。陰遁四局戊日または癸日の丁巳時。第五十局:丁奇と「太陰」・天禽星と同宮にして「生門」に臨む、「勝光爭位」と叫ぶ。師を出すは不利、大将に灾有るを主り、士卒多く困厄に遭う。行軍は宜しく退くべく進むに宜からず。門を出ずる時北風の大作するに遇上るは、是れ不利の兆なり。値する所の時局:陽遁八局丁日または壬日の乙巳時。
第五十一局:丁奇同六合、任星臨傷門,號曰“群鷄化鳳”。主將宜出震宮坐離宮,可破敵五百騎,遇午未時更勝。軍行有老人攜子來見,大吉。第五十二局:丁奇同朱雀臨杜門遇寅卯日時,號曰“火鍊金丹”。主大將出師,從兌上出先凶後吉,軍行出門遇婦人抱子來,見群鴉飛噪,大吉。陽四局甲己日丁卯時,但遺漏星名,是否天蓬臨宮,當須查考。陰四局亦同格局,又是天柱名,俟查。陽二局丙辛日戊子時,與陽四局同。
第五十一局:丁奇と「六合」・天任星と同宮にして「傷門」に臨む、「群鶏化鳳」と叫ぶ。主将は宜しく震宮より出兵し・離宮に営を扎すべく、敵騎五百を撃破する可し。若し午時・未時に逢えば則ち勝は更に大なり。行軍途中に老人の子供を帯びて前来りて相見する有るは、大吉なり。第五十二局:丁奇と「朱雀」と同宮にして「杜門」に臨み、また寅・卯の日辰・時辰に逢うは、「火錬金丹」と叫ぶ。大将の師を出して兌方より出兵するを主り、先に凶後に吉。行軍して門を出ずる時婦人の子供を抱きて走り来たるに遇見し、また群鴉の飛鳴を見るは、大吉なり。値する所の時局:陽遁四局甲日または己日の丁卯時、ただ星名を漏記せり、是天蓬星の宮に臨むや否や、なお須らく查考すべし。陰遁四局も亦た同様の格局なり、記する所また天柱星と作す、查考を待つ。陽遁二局丙日または辛日の戊子時、陽遁四局と相同なり。
第五十三局:丁奇同勾陳、禽星臨景門,號曰“鼠落糠盤”。出師先勝後不成,敗大功。軍出門見西方有火起,不利。第五十四局:丁奇同九天、英星臨死門遇子午日時,號曰“孤舟渡江”。主大將軍宜出坎宮,東方坐營,可斬大將三員者,首級三千,天子出師,可服萬國,出兵南方,有五色雲見,大吉。第五十五局:丁奇同六合、心星臨驚門,號曰“太歲坐營”。宜出大兵八方皆利,可得土地數千里,敵兵盡掃。軍出南方有大風起,白雲見頂,大吉。
第五十三局:丁奇と「勾陳」・天禽星と同宮にして「景門」に臨む、「鼠落糠盤」と叫ぶ。師を出すは先に勝ちて後に成らず、終に大功を敗壊す。門を出ずる時西方に火を起すを看るは、是れ不利の兆なり。第五十四局:丁奇と「九天」・天英星と同宮にして「死門」に臨み、また子・午の日辰・時辰に逢うは、「孤舟渡江」と叫ぶ。大将は宜しく坎宮より出兵し、東方に営を扎すべく、敵将三員を斬り・首級三千を獲る可し。若し是れ天子親自に師を出せば、更に万国をして帰服せしむる能くす。南方に向かって出兵する時五色雲出現する有るは、大吉なり。第五十五局:丁奇と「六合」・天心星と同宮にして「驚門」に臨む、「太歳坐営」と叫ぶ。宜しく大いに挙げて兵を出すべく、八方皆な利あり、土地数千里を得、敵兵掃蕩して一空せられん。兵を出す南方の時大風刮り起り、白雲頭頂に現ずるは、大吉なり。丁奇の諸局は四十九局より起算し、これに至りて已に七局を暦り、凶吉相間がり、用うる時は須らく日辰と臨む所の門を併看すべし。
黄石公奇門七十二局軍中応験神符経(続)
第五十六局:丁奇同值符、輔星臨開門,號曰“豹變南山”。主將出師大勝,軍出宜出巳宮坐營震宮,出門有二小兒從北方來見,大吉。陽三局乙庚日丁丑時。陰九局戊癸日丁巳時。第五十七局:丁奇同太陰、蓬星臨休門遇丑未日時,號曰“雷震百里”。大將出師大利,宜出震宮,得地二百里,斬首級五百。出門遇婦人著紅衣自西方來,大吉。陽七局丁丑日丙戌時。陰三局同。
第五十六局:丁奇と「値符」・天輔星と同宮にして「開門」に臨む、「豹変南山」と叫ぶ。主将の師を出して大勝す。兵を出すは宜しく巳の方位より出発し、震宮に営を扎すべし。門を出ずる時両個の小孩の北方より走り来たりて相見する有るは、大吉なり。値する所の時局:陽遁三局乙日または庚日の丁丑時。陰遁九局戊日または癸日の丁巳時。第五十七局:丁奇と「太陰」・天蓬星と同宮にして「休門」に臨み、また丑・未の日辰・時辰に逢うは、「雷震百里」と叫ぶ。大将の師を出すは大いに利あり、宜しく震宮より出兵し、地二百里を得・首級五百を斬獲する可し。門を出ずる時身穿紅衣の婦人の西方より走り来たるに遇見するは、大吉なり。値する所の時局:陽遁七局丁丑日の丙戌時。陰遁三局もこれと相同なり。
第五十八局:丁奇同六合輔星臨生門,號曰“六合臨陣”。主大將出師大勝,軍出離宮坐震宮,直擊敵首,莫攻敵尾。出門有雞鳴,大吉。第五十九局:丁奇俱同前。第六十局:丁奇同六合、心星臨杜門,號曰“玉女反面”。主大將出師不利,巽宮出營,宜坐營稍吉。軍出門行五里遇微雨,至十里有敵來戰,不利。陰三局丁壬日庚子時。
第五十八局:丁奇と「六合」・天輔星と同宮にして「生門」に臨む、「六合臨陣」と叫ぶ。大将の師を出して大勝を主る。兵を出すは離宮より出発し、震宮に営を扎す。作戦は直ちに敵軍の首脳を取るを要し、敵軍の後尾を攻むるなかれ。門を出ずる時鶏鳴を聴見するは、大吉なり。第五十九局:用う所の丁奇の格局は前一局と完全相同なり。第六十局:丁奇と「六合」・天心星と同宮にして「杜門」に臨む、「玉女反面」と叫ぶ。大将の師を出すは不利を主る。若し巽宮より営を出でば、就地に坐守して稍稍吉を得るに如かず。門を出でて走る五里に細雨に遇い、走りて十里に敵軍の前来りて交戦する有るは、是れ不利の兆なり。値する所の時局:陰遁三局丁日または壬日の庚子時。
第六十一局:丁奇同朱雀、任星臨景門,號曰“六丁沖陣”。出軍宜向西方坐營,有敵伏在北方,可得地三處。出門空中有五色雲見,行至三里遇群豬,大利。第六十二局:丁奇同太陰、任星臨死門,號曰“金剛掃地”。出師宜向南,又宜坐震宮,主先凶後吉,可得首級五千。軍出門遇術士獻策,大利。
第六十一局:丁奇と「朱雀」・天任星と同宮にして「景門」に臨む、「六丁冲陣」と叫ぶ。兵を出すは宜しく西方に朝かって営を扎すべし。敵人に伏兵の北方に在る有り、須らく防ぐべし。此の行は三処の地方を得る可し。門を出ずる時空中に五色雲出現し、走りて三里の処に一群の猪に遇見するは、大いに利あり。第六十二局:丁奇と「太陰」・天任星と同宮にして「死門」に臨む、「金剛掃地」と叫ぶ。師を出すは宜しく南方に朝かい、また宜しく震宮に坐镇すべし。先に凶後に吉を主り、首級五千を斬獲する可し。門を出ずる時術士の前来りて策を献ずるに遇見するは、大いに利あり。この両局は皆な天任星を以て主と為し、一は景門に臨みて伏兵に利あり、一は死門に臨みて先に凶後に吉、取用する時は須らく門の性情を辨明すべし。
第六十三局:丁奇同九天、輔星臨驚門,號曰“河落呈祥”。宜南方出軍,東方坐營。若攻城亦宜向震宮,三日奏捷。軍出門三里見瑞氣從東南方來,大吉。第六十四局:丁奇同九天、禽星臨開門,號曰“太白垂光”。出師得勝,多獲金寶。軍行宜出震宮坐干宮。行五里有鸇鳴,二百里人獲器物,大利。
第六十三局:丁奇と「九天」・天輔星と同宮にして「驚門」に臨む、「河落呈祥」と叫ぶ。宜しく南方より出兵し、東方に営を扎すべし。若し城を攻めんと要せば、亦た宜しく震宮方向に朝かうべく、三日の内に便ち捷を奏する可し。門を出でて三里に祥瑞の気の東南方より来たるを看るは、大吉なり。第六十四局:丁奇と「九天」・天禽星と同宮にして「開門」に臨む、「太白垂光」と叫ぶ。師を出して勝を得、金銀珍宝を多獲すること能くす。行軍は宜しく震宮より出発し、乾宮に営を扎すべし。走る五里に鹯鳥の鳴叫を聴見し、走りて二百里に人の器物を拾獲する有るは、大いに利あり。
第六十五局:丁奇同蓬星臨休門遇辰戌日,號曰“熒惑生光”。宜離宮出軍,坎宮坐營,宜用火攻,可破敵都邑,俘獲上將,出門見黃衣人自北來,不利。第六十六局:丁奇同值符、輔星臨生門,號曰“羅猴過渡”。宜出師坎宮坐營坤宮,主破敵三十騎,得地百里,斬首級三千。軍出遇大風一陣,即不利。
第六十五局:丁奇と天蓬星と同宮にして「休門」に臨み、また辰日または戌日に逢うは、「熒惑生光」と叫ぶ。宜しく離宮より出兵し、坎宮に営を扎すべく、宜しく火攻を用い、敵方の都城を攻破し・上将を俘獲する可し。但し門を出ずる時若し黄衣人の北方より走り来たるを看れば、則ち是れ不利の兆なり。第六十六局:丁奇と「値符」・天輔星と同宮にして「生門」に臨む、「羅睺過渡」と叫ぶ。宜しく坎宮より師を出し、坤宮に営を扎すべし。敵騎三十を撃破し・地百里を得・首級三千を斬獲するを主る。行軍途中若し一陣の大風に遇上れば、則ち不利に轉ず。
第六十七局:丁奇同朱雀、心星臨傷門,號曰“月孛當空”。出師不利,事急不得已,宜以鬼掌符水噀北方可出,得三里有跛足人自西北來報,大利。第六十八局:丁奇同勾陳、禽星臨杜門,號曰“月德臨門”。宜副將出陣,可得地五千里,宜兌宮坐營,出軍東方,向西而行,有雷炮聲應,大吉。
第六十七局:丁奇と「朱雀」・天心星と同宮にして「傷門」に臨む、「月孛当空」と叫ぶ。師を出すは不利。若し軍情緊急にして出でざるを得ざれば、則ち鬼掌符水を用いて北方に朝かって噴洒して路を開き、方に兵を出す可し。走り出でて三里に跛脚の人の西北方より来たりて信を報ずる有るは、反って大いに利あり。第六十八局:丁奇と「勾陳」・天禽星と同宮にして「杜門」に臨む、「月徳臨門」と叫ぶ。宜しく副将に由りて出陣し、地五千里を得る可し。宜しく兌宮に営を扎し、東方より出兵し、西方に朝かって進発すべし。途中に雷声・炮声の相応ずる有るは、大吉なり。
第六十九局:丁奇同九天、天任星臨景門,號曰“天德照門”。利副將出師,軍行五里遇伏兵,不可戰,行二里東方有火光,不利。第七十局:丁奇同九地、柱星臨死門,號曰“陰陽不交”。主大將出師,有弓矢之災。軍出不宜北方,利西南方,坐營艮宮,其災可免。行三里有公差騎馬,大吉。
第六十九局:丁奇と「九天」・天任星と同宮にして「景門」に臨む、「天徳照門」と叫ぶ。副将の師を出すに利あり。但し行軍五里に敵人の伏兵に遇上る会有り、交戦すべからず。再走ること二里に東方火光現ずるは、是れ不利の兆なり。第七十局:丁奇と「九地」・天柱星と同宮にして「死門」に臨む、「陰陽不交」と叫ぶ。大将の師を出せば弓箭の灾有ることを主る。出兵は北に向かうに宜からず、西南方向に利あり、艮宮に営を扎せば、この灾禍則ち避免する可し。走る三里に公差の馬に騎りて過ぐるに遇うは、大吉なり。この両局は皆な凶象を先に有し、一つは途中に伏に遇い・一つは身に弓矢を受く、全く方を択び営に坐するに頼りて化解す、見るべし凶局は併せて全然用うべからざるに非ず。
第七十一局:丁奇同九天、任星臨驚門,號曰“三臺得位”。出師大勝,宜艮宮出軍,坎宮坐營可,軍千乘地千里,出門有微雨,大吉。第七十二局:丁奇同勾陳、輔星臨開門,號曰“瑞生九鼎”。主出師大勝,四方皆利,得城池、土地並得上將首級。軍行三里有白雲自西北方來,東方風起,皆大利。
第七十一局:丁奇と「九天」・天任星と同宮にして「驚門」に臨む、「三台得位」と叫ぶ。師を出して大勝す。宜しく艮宮より出兵し、坎宮に営を扎すべし。兵車千乗・土地千里を得る可し。門を出ずる時細雨下るは、大吉なり。第七十二局:丁奇と「勾陳」・天輔星と同宮にして「開門」に臨む、「瑞生九鼎」と叫ぶ。師を出して大勝を主り、四方皆な利あり、城池・土地を奪得し、并びに敵方の上将の首級を斬獲すること能くす。行軍三里に白雲の西北方より飄来する有り、東方また風起るは、皆な大利の兆なり。七十二局これに至りて俱全し、乙・丙・丁の三奇各々二十四局を領し、八門・九星と八神に配合す、およそ軍中の事を用うるは皆な局に按じて断を取る可し。
