Libo

占問罪軽重

明 · 刘伯温 · 第8巻 / 23

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤

以甲午辛為罪人,開門為問官。如開門落宮生甲午辛之落宮,問官憐憫不加罪。相比者,罪必輕。相沖尅及凶格相乘,罪必重。若甲午辛落空亡,得奇門吉格相救者,罪必赦宥。

罪を獲るの軽重を占問するに、旬首「甲午辛」をもって罪を待つ人を代表し、「開門」をもって審問の官長を代表す。もし開門の落つる所の宮が甲午辛の落つる所の宮を生扶せば、問官の心に憐憫を生じ、罪を加えざるを主る。両宮比和せば、罪責必ず軽し。両宮相互に冲剋し、また凶格の相乗あれば、罪責必ず重し。もし甲午辛が空亡に落ち、しかもまた三奇・吉門・吉格の前来りて解救するあれば、此人終に必ず赦免・寛宥を獲得せん。

占囚禁

以甲午為罪人,辛為天獄,壬為地牢,癸為天網。看日干之落宮下臨甲午辛者,主凶禁。甲午辛落宮,下臨地盤壬癸者,為誤入天牢,待沖破之日,必出。若天盤壬癸之乾下臨地盤甲午辛者,為天網蒙頭,主囚禁。又如天上星儀,落地盤墓庫及壬癸者,終不出獄,竟作獄底之鬼。若落空亡之宮者,為空獄,不囚禁。

牢獄を免れ得るや否やを占問するに、「甲午」をもって罪人を代表し、「辛」をもって天獄と為し、「壬」を地牢と為し、「癸」を天網と為す。日干の落つる所の宮を看て、下に甲午辛に臨むは、凶険の拘禁を主る。甲午辛の落つる所の宮が、下に地盤の壬・癸に臨むは、これを誤りて天牢に入ると呼び、須くあの宮を冲開する日を待ちて、人乃ち放されて出るを得。もし天盤の壬・癸の干が下に地盤の甲午辛に臨めば、これを「天網蒙頭」と呼び、身が囹圄に陥るを主る。また天盤の星と儀とが、地盤の墓庫あるいは壬癸の上に落つるの如きは、此人終竟に獄を出ることを得ず、竟に獄底に死する冤鬼と為らんとす。もし空亡の宮に落つれば、あれを「空獄」と呼び、反って囚われざるを得。

占官司

以甲辰壬為螣蛇推之,值符落宮下臨甲辰壬、螣蛇,主原告牽連多人。乙奇落宮下臨甲辰壬與螣蛇相併者,主被告牽連多人。開門落宮下臨甲辰壬、螣蛇者,主問官牽連多人。甲辰壬、螣蛇落空亡之官者,不牽連。若見庚癸大格,縱牽連,不妨。

一場の官司が旁人に波及するや否やを占問するに、旬首「甲辰壬」を用いて「螣蛇」この纏繞・糾葛を主る神に配合して推斷す。値符の落つる所の宮が下に甲辰壬あるいは螣蛇に臨めば、原告の一方が許の多くの人を牽連して水に下さしむるを主る。乙奇の落つる所の宮が下に甲辰壬に臨み併せて螣蛇と同宮なれば、被告の一方が許の多くの人を牽連せんことを主る。開門の落つる所の宮が下に甲辰壬・螣蛇に臨めば、主審の官が拘傳して許の多くの人を牽連せんことを主る。もし甲辰壬と螣蛇と空亡の宮に落つれば、便ち他人を牽連するに至らず。倘若庚が癸に加わるの「大格」を見れば、則ちたとえ牽連に到るも、終に妨げなし。

占被審責否

以庚格決之。庚金所乘之宮來尅值符宮者,主原告被責。尅乙奇落宮者,被告受責。尅六合宮者,干證受責。若庚金入墓及落空亡之宮,官怒不責。

堂を過ぐる時誰が板子を挨ぐかを占問するに、専ら「庚」の成す所の格局をもって断ず。庚金の乗る所の宮が来たりて値符の宮を剋するは、是れ原告が責罰を受くるなり。来たりて乙奇の落つる所の宮を剋するは、是れ被告が責罰を受くるなり。来たりて「六合」の落つる所の宮を剋するは、是れ証を作す干連人が責罰を受くるなり。もし庚金が入墓し、あるいは空亡の宮に落つれば、則ち官長は発怒すと雖も、終竟に刑を動かさず。

占状詞

以景門、朱雀為狀詞。開門為官長,如景、驚二門乘旺相氣,再有三奇吉格,主情詞懇切。不被開門沖尅者,必準。驚、景二門不得奇儀吉格,再與開門沖尅者,主官嗔怒,不准;即準,反招罪責。若驚、景二門入墓,主情詞不明,不准。驚、景二門落空亡者,主平空捏詞,不准。開門入墓及落空亡者,官不動情,不准。

遞する所の状紙が准を獲得し得るや否やを占問するに、「景門」と「朱雀」をもって状詞・文書を代表し、「開門」をもって受理の官長を代表す。もし景門・驚門が旺相の気に乗り、また三奇・吉格の相扶あれば、状中の訴える所の情辞懇切にして人を動かすを主る。ただ開門に冲剋せられざれば、必定に状を准さん。もし驚・景の二門に既に奇儀・吉格なく、また開門と相互に冲剋せば、官長が看て発怒し、准理を予ざるを主る。たとえ勉強して准すも、反って遞状人に責罰を招来せん。もし驚・景の二門が入墓すれば、状中の情節含糊にして清らならざるを主り、准せず。もし驚・景の二門が空亡に落つれば、あれは空を凭んで捏造する誣詞にして、また准せず。もし開門が自ら入墓しあるいは空亡に落つれば、則ち是れ官長に過問するの心なし、同じく准せず。

占官嘱託

以開門為問官,值符為原告,乙奇為被告,值符落宮生開門宮者,主原告有托,乙奇亦然。二宮若被開門沖尅,縱囑託,官必不准。

承審官に私下に招呼を打ち情を説く人あるや無きやを占問するに、「開門」をもって主審の官を代表し、「値符」をもって原告を代表し、「乙奇」をもって被告を代表す。値符の落つる所の宮が開門の宮を生扶するは、原告の一方已に人情を托したるを主る。乙奇の宮が開門の宮を生扶するは、則ち是れ被告の一方が人情を托したるなり。もしこの両宮が反って開門に冲剋せられれば、則ちたとえ人を托して情を求むも、官長必定に肯んじて賬を買わざらん。

占審官司得理否

以開門所落之宮為問官,值符落宮為原告,乙奇落宮為被告,六合落宮為干證。開門落宮生值符者,官向原告,生乙亦然。生六合主聽干證之言歸結。相生者,得理。相尅者,不得理。開門入墓,問官胡塗,審不明白。開門落宮亡,不審。反吟,須換官審。

堂を過ぐる時哪一方が理を占むるかを占問するに、「開門」の落つる所の宮をもって主審の官を代表し、「値符」の宮をもって原告を代表し、「乙奇」の宮をもって被告を代表し、「六合」の宮をもって証人を代表す。開門の宮が値符を生扶すれば、官長の原告に偏向するを主る。乙奇を生扶すれば、官長の被告に偏向するを主る。六合を生扶すれば、官長が証人の言を採信し併せてこれに拠りて結案するを主る。凡そ開門と相生する一方すなわち是れ理を占め直を得、開門に剋制せらるる一方すなわち是れ理屈なり。もし開門が入墓すれば、承審官の糊塗・昏聵にして審して明白を出さざるを主る。開門が空亡に落つれば、則ち案子は擱置して審せず。もし「反吟」の局と成れば、主として一位の官員を換えて重ねて審理せん。

占詞訟

以值符為原告,值符所落地盤所乘之星為被告。天盤星尅地盤星,原告勝。地盤星尅天盤星,被告勝。

訴訟の勝負を占問するに、「値符」をもって原告を代表し、値符の落つるあの一宮の地盤上の星をもって被告を代表す。天盤の星が地盤の星を剋するは、是れ原告の一方の得勝なり。地盤の星が反って天盤の星を剋するは、則ち是れ被告の一方の得勝なり。

占病愈

以天芮落宮為病症,尅天芮落宮之干支者為愈期。如甲乙木尅戊己土之類。

疾病の何時痊愈するかを占問するに、「天芮」この病星の落つる所の宮をもって病症の所在を代表し、凡そ天芮の落宮の五行を剋制し得るあの干支の日すなわち是れ病愈の期なり。例を挙げて言えば、天芮が戊己の属する所の土宮に落つれば、則ち甲乙木は土を剋し得、甲日・乙日に逢えば便ち転愈の日子なり、その余は此に照らして類推す。

占請醫

以天心星為醫者,又以天乙奇為醫者,所落之宮乘奇門吉格為良醫,二神乘旺相之宮。不逢奇門吉格為時醫,不得旺相氣及奇門吉格為庸醫。不論良醫、庸醫,但能尅天芮病神之宮者,醫必有功。若病神落宮尅二神落宮者,雖良醫亦不能治也。

誰を請うて病を治さしむるかを占問するに、「天心」星をもって醫生を代表し、また「乙奇」を用いて醫生を代表し得。この両個の類神の落つる所の宮が三奇・吉門・吉格に乗ずるは、是れ醫術高明の良醫なり。ただ旺相の宮に乗じて奇門・吉格に遇い得ざるは、不過俗に随いて診に応ずる尋常の醫生なり。既に旺相ならずまた奇門・吉格なければ、便ち庸醫なり。良醫庸醫を論ぜず、ただその落宮が天芮この病神の在る所の宮を剋制し得れば、此人薬を下せば必定に効を見ん。反ってもし病神の宮が醫者の二神の宮を剋制せば、則ちたとえ名醫を請うも、この病を治し得ざらん。

占何病症

以天芮所落之宮決之,後以戴九履一之法論是何病?離宮為頭、眼目,在內為心、為病、為火。落坤為腹,在內為胃,在病為蠱賬,在外為肌膚,又為右肩、右耳,在病為瘡。落兌宮為咽喉、胸膈、為肺,在內為咳嗽、噎疾、喘急、喑啞,在外為口齒、額角、右肋,在病為痞。落干為腿足,亦為頭,在內為大腸,在病內為則膀胱、便閉、壅結,外則腿足筋骨疼痛,又為瘡。落坎在內為小腸、腎氣、丹田,在病為寒疾、遺精、洩瀉或淋漓、便閉,或茶酒久宿腹痛,在外為腎,在病為陰虛、瘡癢、疝氣。落艮在內為脾,內病主虛脹,在外為腿足腳氣,在病為麻木風溼,又為瘡。

患う所は何の症かを占断するに、病星「天芮」の落つる所の宮をもって決定し、さらに九宮「戴九履一」の方位に按じて身体の部位に配して病の何処に在るかを判斷す。天芮が離宮に落つれば、頭面・眼目を主り、内に在りては心臟に応じ、火に属し、多くは火症なり。坤宮に落つれば、腹部を主り、内に在りては脾胃に応じ、病は則ち鼓脹・蟲積、外に在りては肌膚に応じ、また右肩・右耳を主り、病は則ち瘡瘍なり。兌宮に落つれば、咽喉・胸膈・肺臟を主り、内に在りては咳嗽・噎膈・氣喘・失音と為り、外に在りては口歯・額角・右脅に応じ、病は則ち痞塊なり。乾宮に落つれば、腿足を主り、また兼ねて頭部を主り、内に在りては大腸に応じ、内の病は膀胱不利・大便閉結・壅塞して通ぜず、外の病は則ち腿足・筋骨の疼痛にして、また瘡瘍を主る。坎宮に落つれば、内に在りては小腸・腎氣と丹田に応じ、病は寒證・遺精・泄瀉あるいは小便淋瀝・大便不通と為り、また茶酒の停積して夜を過ぐして腹痛するを主り、外に在りては腎に応じ、病は陰虚・瘡癢と疝氣なり。艮宮に落つれば、内に在りては脾に応じ、内病は虚脹を主り、外に在りては腿足の脚氣に応じ、病は麻木・風濕にして、また瘡瘍を主る。

落震在內為肝膽,在外為左肋,內病則為血虛、為癆症、吐血、寤寐、驚悖、狂言,外病則目盲、耳聾及膚瘋、癩瘡痛、左股肋眷之疾。落巽在內為胃、口、膏盲,又為膽病,內則中風不語、肝肺相傷、三焦虛炎、感傷風熱、喘急,在外為左耳、左肩、左胘,又為筋,外病則手足浮熱、四肢無力,為火為疾,又為癱疾、狂悖、筋舒之疾。再以天芮落宮所帶之干,驗其寒熱虛實,詳審節氣時令,方為的驗,不可疎忽,取笑於人,學者慎之。

天芮が震宮に落つれば、内に在りては肝膽に応じ、外に在りては左脅に応じ、内病は則ち血虚・癆瘵・吐血を見、および寝臥安んぜず、驚悸・悖亂し、胡言亂語す。外病は則ち目盲・耳聾・皮膚の風疾・癩瘡の疼痛、および左股・脅肋と脊背の疾を見る。巽宮に落つれば、内に在りては胃・口と膏肓に応じ、また膽病を主り、内は則ち中風して言語すること能わず、肝肺倶に傷られ、三焦虚火の上炎し、外感の風熱、氣喘急促す。外に在りては左耳・左肩・左臂に応じ、また筋絡を主り、外病は則ち手足發熱・浮腫し、四肢無力、火に属し熱に属し、また癱瘓・狂悖と筋脈弛縱の疾を主る。部位を斷定した後、なおさらに天芮の落宮の帶ぶる所の天干を看て、用いて病情の寒熱・虚實を験証し、併せて當令の節氣・時令を細審し、かくの如く推斷して乃ち應験し得。切に粗疏・大意すべからず、以て斷錯して人に恥笑せらるるを致さん、學者務めて謹愼すべし。

占病吉凶

以天芮之落宮為病,以生死二門推之。天芮得生門者,生;得死門者,死。又看天芮落干、兌二宮為旺,不能治。落離宮、中五,其病纏綿。落震、巽二宮,病神受尅,主不藥而癒。落坎宮為休囚,病雖纏綿,猶可醫治。新病落空亡者,生;久病落空亡者,死。又看日干帶死囚之氣,帶凶神、凶格,或不得奇門者,亦死。若天芮落宮乘凶神、凶格,日干雖得旺相氣,而被天芮來沖尅年命者,亦死。又看病人年命日干(即生日八字中之日干)入墓者,亦死。衢仙曰:“死門加生門,占病,死者復生”。

病人の生死・安危を占断するに、「天芮」の落つる所の宮をもって病を代表し、さらに「生門」「死門」の両門を用いて推す。天芮と生門と同宮なれば、生を主る。死門と同宮なれば、死を主る。さらに天芮の落宮の旺衰を看る。天芮は土に属し、乾・兌の二宮に落ちて土が金を生じて氣を泄し旺に轉ずれば、病勢正に盛んにして、醫治し難し。離宮と中五宮に落ちて、火土相生すれば、病必ず纏綿して去らず。震・巽の二宮に落ちて、木が土を剋して病神制せられれば、服藥せずとも自ら愈ゆるを主る。坎宮に落ちて土が休囚の地に居れば、病纏綿すと雖も、なお醫治し得べし。新たに得たる病の空亡に落つるは生を主り、久病の人の空亡に落つるは死を主る。さらに日干を看る。日干が死氣・囚氣を帶び、また凶神・凶格に乗じ、あるいは全く奇門の相助なければ、また死を主る。もし天芮の落宮が凶神・凶格に乗じ、日干は旺相の氣を得ると雖も、卻て天芮に年命を冲剋せらるるは、同じく死を主る。さらに病人の年命と日干(すなわち出生年月日時八字の裏の日干)の入墓するを看るも、また死を主る。衢仙曾て曰く、「死門が生門の上に加臨して病を占えば、たとえ垂死の人もまた復活し得」と。

巻九

占失物

以日干落宮為失主,時干落宮為失物,各以類推之。看時干落宮乘旺相氣來生日干落宮者,仍得。反吟者,亦得。落空亡、墓、絕之宮,不得。干為金鎖、寶物、銅鐵、圓圈之物,又為帽纓、為馬。坎為水晶、珍珠、筆墨、毛髮細軟之物,又為豬。艮為山、玉石、器皿、蹬靴之物,又為牛、犬、貓。震為車、船、木器、碧色衣服之物,又為驢、騾。巽為絲紬、緞布細軟之物,又為彩色細長成隊之物。離為文明圖書、手卷、字畫、印信、文劵、彩禽、暖衣之物,又為馬。坤為銅鐵、鼓磬、釜中空有聲、象牙之物,又為牛羊。兌為金銀、首飾、有口對衿之物,又為羊雞、飛禽。看其有氣,便為活生之物,無氣即為死囚廢舊之物。

丢失の物を占問するに、日干の落つる所の宮をもって失主を代表し、時干の落つる所の宮をもって失物を代表し、各々その宮の卦象に按じて物類を推斷す。もし時干の宮が旺相の氣に乗じて來たりて日干の宮を生ぜば、失物はなお找回し得。成して「反吟」の局のも、また找回し得。もし時干が空亡・墓地・絶地の宮に落ちれば、就ち尋ねて回らず。物類に至りては、各々八卦に依りて象を取る。乾宮は金鎖・珍寶・銅鐵と圓環の物を主り、また帽纓と馬を主る。坎宮は水晶・珍珠・筆墨と毛髮・細軟の物を主り、また猪を主る。艮宮は山石・玉器、器皿と靴履の物を主り、また牛・犬・貓を主る。震宮は車船・木器と青碧色の衣物を主り、また驢騾を主る。巽宮は絲綢・緞布の一類の細軟を主り、また彩色細長にして串を成し隊を成す物を主る。離宮は圖書典籍・手卷字畫・印信契券・彩羽禽鳥と禦寒衣物を主り、また馬を主る。坤宮は銅鐵・鼓磬・中空にして聲ある釜器と象牙の物を主り、また牛羊を主る。兌宮は金銀首飾・口あり開襟ある物を主り、また羊・雞と飛禽を主る。さらに該宮の氣あるや否やを看る。氣あれば便ち活物、氣なければ便ち陳旧・廢棄の死物なり。

占何人盜

以蓬元為盜主,神乘旺相氣,又得奇門吉格者,乃是貴人為盜,不乘旺相氣,不得奇門吉格者,乃是小人為盜。仍配卦以決之,干為老陽,震為長、壯,坎為中男、始壯,艮為少男、童年,坤為老婦,巽為長女,離中女,兌少女。在內為親近之人,在外為他人。

是れ何人の行竊なるかを占問するに、「天蓬」星と「玄武」神をもって盜賊の類神と為す。この両個の類神が旺相の氣に乘じ、また三奇・吉門・吉格を得るは、作案するは身分ある體面人なり。旺相の氣に乘ぜず、また奇門・吉格を得着せざれば、作案するは市井の小人なり。さらに八卦に配上してその年貌を定む。乾宮に落つれば是れ年高の男子、震宮に落つれば是れ長子の輩の壮年人、坎宮に落つれば是れ排行居中の男子・剛に成年したる青壯、艮宮に落つれば是れ幼子の輩の童稚・少年、坤宮に落つれば是れ年老の婦人、巽宮に落つれば是れ長女、離宮に落つれば是れ中女、兌宮に落つれば是れ少女なり。内四宮に落つるは、身辺の親近の人の為す所なり。外四宮に落つるは、則ち外人の為す所なり。

占捕盜賊

刦人財物者,謂之盜;殺人取財者,謂之賊。以天蓬為大賊,元武為小賊,勾陳為捕盜之人,杜門為捕獲之方,皆以天盤主之。勾陳落宮尅蓬元之落宮者,捕之必獲。若蓬元尅勾陳之宮,主賊旺,捕人不敢獲。蓬元與勾陳宮比和者,必捕人通同為盜。勾陳、蓬、元同宮,必捕人為盜。蓬、元宮生勾陳宮者,捕人受賄,縱之不捕。總以庚格主之,年格年獲,月格月獲,日格日獲,時格時獲,不格不獲,杜門有格必獲,否亦不獲。

人の家の財物を劫奪するを「盜」と呼び、人を殺して財を劫するを「賊」と呼ぶ。盜賊を捕拿するを占うに、「天蓬」をもって大盜を代表し、「玄武」をもって小偷を代表し、「勾陳」をもって緝捕の差役を代表し、「杜門」をもって捕獲の方位を代表し、一律に天盤を看る。勾陳の宮が天蓬・玄武の宮を剋するは、一たび捕えれば便ち拿獲し得。もし天蓬・玄武が反って勾陳の宮を剋すれば、賊勢正に旺んにして、差役畏懼して敢えて手を下さざるを主る。蓬・玄と勾陳の両宮比和せば、捕役と盜賊と串通して一氣なるを主る。勾陳と天蓬・玄武と同じく一宮に落つれば、あれは捕役自らがすなわち盜賊なり。蓬・玄の宮が勾陳の宮を生扶すれば、捕役が賄賂を收受し、故意に縱放して拿えざるを主る。總の應期はなお「庚格」を看るべし。成年格と成れば便ち當年に拿獲し、月格と成れば便ち當月に拿獲し、日格と成れば便ち當日に拿獲し、時格と成れば便ち當時に拿獲し、格と成らざれば便ち拿るに到らず。杜門の上に格あれば必ず獲、杜門に格なければも照樣に捕え得ず。

開挖水道

以開門主之。開門乘旺相氣而得三奇者,主開挖有益,順利無害。若開門返吟、入墓,不宜挑挖,倘值太白凶格及甲辰壬者,後必有大害。

水道を疏浚・開鑿するを占問するに、専ら「開門」をもって主と為す。開門が旺相の氣に乘じてしかも三奇を得るは、工を動かすに益あり、一路順利にして妨害なきを主る。もし開門が「返吟」の局と成りあるいは墓地に落ち入れば、則ち工を興し開挖するに宜しからず。倘若庚金の成す所の「太白」凶格に碰上り、あるいは旬首「甲辰壬」に遇うやうあらば、土を動かすの後必定に大禍を醸成せん。

占河水消漲

以天蓬、休門決之。休門乘旺相氣而得三奇者,水雖漲不至氾濫。休門乘旺相氣而值庚格者,主河水壅塞,氾濫湧漲。再看有甲辰壬帶螣蛇,主孽龍舞水為害。休門落於二五八宮,水被土尅,主立消或無水。休門不乘庚格與甲辰壬者,水雖旺發,亦不出岸。

河水の漲落を占問するに、水に属する「天蓬」星と「休門」をもって判斷す。休門が旺相の氣に乘じて三奇を得るは、水勢漲ると雖も、氾濫して災を成すに至らず。休門が旺相の氣に乘じて卻て「庚格」に逢うは、河道壅塞して通ぜず、水勢倒灌して暴漲するを主る。さらに盤上を看るに、もし旬首「甲辰壬」ありて併せて「螣蛇」を帶ぶれば、孽龍の風を興し浪を作して一方に害を為すあるを主る。休門が二・五・八のこの三個の土に属する宮に落つれば、水は土に剋制せられ、水勢立刻に消退し、甚至乾涸して水なきに至るを主る。休門が既に庚格に逢わず、また甲辰壬に遇わざれば、則ち水は漲ること旺なりと雖も、終竟に堤岸を漫出せざらん。

占布種五穀

以九星所乘之門以類推之。乘旺相氣而得三奇吉門者,以開門、天心為麥田;傷門、天沖為稻穀;杜門、天輔為麥稷,又為棉花;景門、天英為高梁;休門、天蓬為豆田;死門、天芮為蕎麥,又為蒜。各門、各星乘旺相氣帶三奇吉格者,大收。乘旺相氣不得三奇吉格者,薄收。九星內有被尅,或值空亡、入墓,而得凶格者,歉收,不必種。

五穀を播種するを占問するに、九星の配する所の八門に按じて門類を分かちて推斷す。凡そ旺相の氣に乘じてしかも三奇・吉門を得るは、各々一類の作物を主る。開門が天心に配するは、麥田を主る。傷門が天冲に配するは、稻谷を主る。杜門が天輔に配するは、麥と稷を主り、また兼ねて棉花を主る。景門が天英に配するは、高粱を主る。休門が天蓬に配するは、豆田を主る。死門が天芮に配するは、蕎麥を主り、また兼ねて蒜を主る。各門・各星が旺相の氣に乘じて三奇・吉格を帶ぶるは、あの一類必定に大豐收す。旺相の氣に乘ずると雖も三奇・吉格を得着せざれば、收成微薄なり。九星の中にもし剋を受け、あるいは正しく空亡・入墓に落ち、また凶格に逢うあれば、あの一類必定に歉收す、索性に下種せざるも可なり。

占請客

以值符為客,天乙為主。天乙所乘之宮來生值符之宮者,必來。時干生日干者,亦來。天盤星生地盤星者,亦來。反此不來。

宴を設け客を請い、客人來るか來らざるかを占問するに、「値符」をもって請う所の賓客を代表し、「天乙」をもって東を做る主人を代表す。天乙の乘る所の宮が來たりて値符の宮を生ずるは、客必ず約に赴く。時干の宮が日干の宮を生ずるは、また來る。天盤の星が地盤の星を生ずるは、同じく來る。もし三者が反って相剋の勢と成れば、客人便ち來らず。

占選妃

以值符為差官,歲干為天子,柱星為室女。室女年命日干為值符所生者,主差官看中,必選。天柱為值符所生者,亦選。若室女年命日干所乘之宮,或天柱之落宮為值符所乘之宮,或天柱之落宮為值符所乘之宮來尅者,不選。

宮に入り妃を選ぶを占問するに、「値符」をもって旨を奉じて采選する差官を代表し、太歲の干をもって天子を代表し、「天柱」星をもって選を待つ閨中の女子を代表す。もし待選女子の年命の干・日干の落つる所の宮が値符の生扶を得れば、差官の彼女を看中したるを主り、必ず選ばれ上らん。天柱の宮が値符の生扶を得るも、また入選せん。もし待選女子の年命・日干の落つる所の宮、あるいは天柱の落つる所の宮が、反って値符の乘る所の宮に剋制せられれば、便ち選ばれ上らず。

占選後如何

以歲干所乘之宮與室女年命日干之宮,來合天柱之落宮,看歲干之宮來生室女年命日干並天柱之宮者,主上喜隆寵。若甲子戊之宮,依生年命日干及天柱之宮者,主後有王妃貴人。尅年命、天柱宮者,主上不喜,僅充不陳。

入選の後境遇如何なるかを占問するに、太歲の干の乘る所の宮と女子の年命・日干の宮とを、一併に天柱の落つる所の宮を合看す。もし太歲の宮が女子の年命・日干と天柱の宮を生扶せば、皇上の歓喜し恩寵優隆なるを主る。もし旬首「甲子戊」の宮が依次に年命・日干と天柱の宮を生扶せば、この女日後妃嬪の位に列し、宮中の貴人と成るを主る。もし太歲の宮が反って來たりて年命と天柱の宮を剋制せば、皇上が彼女を喜ばざるを主り、ただ白く宮中に充てらるるのみ、終身進見を得ず。

朝覲引見

以休門、歲干、年命日干之落宮決之。歲干為天子,日干為引見之人,年命日干得歲干來生,再有三奇相扶者,大吉。又有休門落宮得奇儀相乘者,主引見,天子必喜,而得隆寵。如歲干不生命日干之落宮,亦不相尅制,而休門得奇來生年命日干之落宮者,亦吉。若歲干來尅年命日干,再入空亡、墓廢,並休門不得奇儀吉格者,不利。

朝に入り陛見するを占問するに、「休門」・太歲の干と自己の年命・日干の落つる所の宮をもって判斷す。太歲の干は天子を代表し、日干は引見せらるる臣子を代表す。もし年命・日干の宮が太歲の宮の生扶を得、また三奇の相助あれば、是れ大吉の象なり。もしさらに休門の落宮が奇儀に乘ずるを加えれば、この番の引見は天子必定に歓喜し、優厚の恩寵を給與するを主る。もし太歲の宮が既に年命・日干の宮を生ぜず、また相剋せず、然るに休門が三奇を帶びて來たりて年命・日干の宮を生ずるは、もまた吉利と算す。もし太歲の干が反って來たりて年命・日干を剋制し、年命・日干また空亡・墓地あるいは廢地に落ち入り、同時に休門もまた奇儀・吉格なければ、則ち此行便ち不利。

占墳墓

凡墳墓之地,死者居之,吉則招福,凶則招禍。蓋祖先之靈魂守黃泉之下,安則子孫興旺,不安則子孫敗亡。若未葬之先占之,其法專責死門,並天地二盤之星決之。以死門落宮地盤之星為死者,死門天盤之星為主人,死門落宮乘三奇而與地盤之星相生、相合、不相尅制者,主死者安。地盤之星生天盤之星,天盤之星得三奇者,主存亡俱安,吉,後主興旺。若死門落宮與地盤之星相尅者,主存亡不安。地盤之星尅天盤之星,不得奇門護持者,主存亡俱凶。死門反吟者,遷之斯吉。死門落空亡者,主無地氣,家敗人亡。再以何干、何神、何格推之,吉星吉干生旺者,吉;凶神、凶格、凶干尅制者,凶。(此天盤之星,疑上下二盤之星而言,應俟高明者訪焉。)

凡そ墳塋の地は、皆逝者の身を安んずる所にして、地氣吉なれば則ち子孫のために福を招き、地氣凶なれば則ち子孫のために禍を招く。祖先の魂靈長く黃泉の下に守るを以て、先人安ければ則ち子孫興旺し、先人安からざれば則ち子孫敗亡す。もし下葬の前先に行い占問せば、その法は專ら「死門」を取り、さらに天地兩盤の星を合して斷ず。死門の落つる所の宮の地盤の星をもって亡者を代表し、該宮の天盤の星をもって喪を主る家人を代表す。死門の落宮が三奇に乘じ、而も地盤の星と相生・相合して相剋制せざれば、亡者の安を得るを主る。地盤の星が天盤の星を生じ、天盤の星また三奇を得れば、亡者と生者と兩皆安穩を主り、是れ吉象にして、日後家道興旺せん。もし死門の落宮が地盤の星と相剋せば、存亡兩方安寧ならざるを主る。地盤の星が天盤の星を剋し、また奇門の護持なければ、生者・亡者俱に凶を主る。死門が「返吟」の局と成るは、墳を遷して去れば乃ち吉。死門が空亡に落つれば、此地全く地氣なきを主り、家敗れ人亡ぶ。大勢を斷定した後、さらに臨む所の何干・何神・何格を看る。吉星・吉干生旺すれば則ち吉、凶神・凶格・凶干剋制せば則ち凶。(原注:此處に説く所の天盤の星は、疑らくは兼ねて上下兩盤の星を指して言うなり、まさに高明の士の考訂に留待すべし。)

占走失六畜

驢、騾、車、船以傷門、天沖主之,牛、羊以死門主之。看落天盤何宮?即往何方尋之。馬以干、兌宮所得之星主之,若得天蓬星,當於近水處尋之,如乘元武為人盜去,再看得之之日必逢庚格。

牲畜の走失を占問するに、驢・騾および車輛・船只は皆「傷門」と「天冲」星をもって類神と為し、牛・羊は則ち「死門」をもって類神と為す。これらの類神の天盤の哪一宮に落つるかを看て、則ちあの一方に往きて尋找す。馬匹は乾宮・兌宮の得る所の星をもって類神と為し、もし得る所が水に属する「天蓬」星なれば、まさに水に臨み水に近き地方に到りて找るべし。もし類神が「玄武」に乘ずれば、あれは人に偷去せられたり。何時に找回し得るに至りては、なお應期が必定に「庚格」の日に逢うを看るべし。

占文武陞遷

法以開、杜二門主之,文官看開門,武官看杜門。二門乘三奇,再得旺相相生其年命日干者,必升。太歲來生年命日干者,必係天子特旨。值符來生者,上司保舉。月建來生日干年命及開門者,部臣保舉。開門再得旺相相生,升之必速;得門不得奇,亦升;得奇不得門,只加銜不升。

官員の陞遷を占問するに、「開門」「杜門」の兩門をもって主と為す。文官は開門を看、武官は杜門を看る。この兩門が三奇に乘じ、また旺相にして氣あり併せて來たりて本人の年命・日干を生扶するは、必定に官を陞らん。もし是れ太歲の干の來たりて年命・日干を生ずれば、あれは天子の特旨にて簡拔す。もし是れ「値符」の來たりて生ずれば、あれは頂頭上司の出面して保擧す。もし是れ月建の來たりて日干・年命と開門を生ずれば、あれは部院の大臣の保擧す。開門本身さらに旺相を得併せて年命と相生せば、陞遷必然に甚だ速し。ただ吉門を得て三奇なきも、も照樣に陞ること能し。ただ三奇を得て吉門なければ、則ち不過一個の虛銜を加ふるのみ、併せて真に陞らず。

占降調

開門受尅,文官降調,杜門受尅,武官降調。返吟主調任,空亡必革職,入墓不惟降調,仍招罪戾。太歲來尅,天子不喜。值符來尅,上司參劾。月干來尅,部臣參劾。如見玄武為盜案,白虎為命案,朱雀印信,螣蛇罣誤,太陰罷職,六合、勾陳貪酷。若開杜二門乘旺相相生之宮,或得三奇吉格,雖參不妨。

官を貶め調を改むるを占問するに、開門が剋を受ければ、文官の降級・調動を主る。杜門が剋を受ければ、武官の降級・調動を主る。「返吟」に逢えば平級の調任を主り、空亡に落つれば則ち必ず革職せられ、入墓すれば但だ降調するのみならず、また罪責を招来せん。看るに是れ誰の來たりて剋するか。太歲の干の來たりて剋するは、是れ天子の不悅なり。「値符」の來たりて剋するは、是れ上司の出面して參奏す。月干の來たりて剋するは、是れ部院の大臣の彈劾す。さらに犯す所は何事かを看る。「玄武」を見れば是れ盜竊案、「白虎」を見れば是れ人命案、「朱雀」を見れば是れ印信・文書の過失、「螣蛇」を見れば是れ牽連・掛誤、「太陰」を見れば是れ徑に罷職に遭い、「六合」「勾陳」を見れば則ち是れ貪贓・酷虐なり。もし開・杜の二門が旺相の氣に乘じて而も落つる所の宮がまた年命と相生し、あるいは三奇・吉格を得たれば、則ちたとえ人に參劾せられとも、終竟に礙なし。

占求官

以開門落宮與年命日干宮決之。開門落宮生年命日干之宮,再得三奇吉門、吉格者,得官必速。不得三奇吉門、吉格者,得官必遲誤,反必不得。

官職を謀求するを占問するに、「開門」の落つる所の宮と自己の年命・日干の落つる所の宮の兩相對照をもって判斷す。開門の宮が年命・日干の宮を生扶し、また三奇・吉門と吉格を得るは、甚だ速く手に到る。もし三奇・吉門・吉格を得着せざれば、生扶ありと雖も、官を得るも必ず遲延・耽擱せん。もし開門の宮が反って年命・日干の宮を剋制せば、則ち根本に謀りて到らず。

占出任何方

以天盤開門之落宮決之。開門落於內四宮,必近;落於外四宮,必遠。陽遁自坎至巽為內,自離至干為外,陰遁反此。再以地盤所帶之干分配九州島,甲齊、乙東夷、丙楚、丁南蠻、戊韓魏、己中州、庚秦、辛晉、壬燕、癸北狄、子齊、丑吳越、寅燕、卯宋、辰鄭邯戰、巳楚、午周、未秦、申晉、酉趙、戌魯、亥衛。見元武主民間多盜,白虎主鬪傷,朱雀主刁訟,螣蛇多怪異,太陰主姦淫,天乙青龍、六合乃禮義敦僕之俗,勾陳多爭田土之事。

將に何地に赴きて官を任ぜんとするかを占問するに、天盤「開門」の落つる所の宮をもって斷ず。開門が內四宮に落つれば、任所必ず近し。外四宮に落つれば、任所必ず遠し。陽遁は坎・艮・震・巽をもって內と為し、離・坤・兌・乾をもって外と為し、陰遁は則ち內外相反す。さらに地盤の帶ぶる所の天干・地支を用いて九州の地界を分配す。甲は齊地に属し、乙は東夷に属し、丙は楚に属し、丁は南蠻に属し、戊は韓魏に属し、己は中州に属し、庚は秦に属し、辛は晉に属し、壬は燕に属し、癸は北狄に属す。子は齊に属し、丑は吳越に属し、寅は燕に属し、卯は宋に属し、辰は鄭と邯鄲に属し、巳は楚に属し、午は周に属し、未は秦に属し、申は晉に属し、酉は趙に属し、戌は魯に属し、亥は衛に属す。また乘る所の神に由りて任地の風俗を預知し得。「玄武」を見れば境内に盜多きを主り、「白虎」は鬬毆して人を傷つくるを主り、「朱雀」は刁民の訟を好むを主り、「螣蛇」は多く怪異の事あるを主り、「太陰」は民風淫佚を主り、「天乙」「青龍」「六合」は則ち是れ禮義淳厚・樸實の郷、「勾陳」は田土を爭奪する官司特別に多きを主る。

占童生應試

以天輔星為試官,丁奇為文章,日干為童生。丁奇得門來生年命日干,合吉門、吉格而得天輔來生者,必高取。或年命日干、丁奇合吉門、吉格,不得天輔來生者,亦取。丁奇、年命日干不得吉門、吉格,而被天輔來生者,主文憲施恩,不在文章好歹,亦取。若返吟、伏吟、入庫,主錄舊文,不取。落空亡者,必不完篇。驚、傷二門主文卷扯割。休門乘凶神、凶格沖尅年命日干者,主文章塗汙。

童生の考に赴くを占うに、「天輔」星をもって主考官を代表し、「丁奇」をもって文章を代表し、日干をもって應試の童生を代表す。もし丁奇が吉門を得て來たりて年命・日干を生じ、吉門・吉格に配上し、また天輔の來たりて生ずるを得れば、必定に前茅に列せん。あるいは年命・日干と丁奇とがただ吉門・吉格を配せるのみにして天輔の來たりて生ずるなくとも、も照樣に取中し得。もし丁奇と年命・日干と皆吉門・吉格を得着せざるも、卻て天輔に生ぜられれば、あれは學政の格外に恩を施し、文章の好坏を論ぜず一併に録取するなり。もし「返吟」「伏吟」に逢いあるいは墓庫に入れば、旧文を抄襲するを主り、取らず。空亡に落つるは、必定に未完の卷子を交したるなり。「驚門」「傷門」を見れば、試卷の破損・撕裂するを主る。「休門」が凶神・凶格に乘じて來たりて年命・日干を冲剋するは、卷面の塗抹・污損するを主る。

占歲考第

以天輔星為試官,日干為試子,丁奇為文章,看天輔來生丁奇及年命日干,再合奇儀吉格乘三吉門者,上吉,主一等。若丁奇年命日干落景門者,次吉,主二等。得門不得奇,得奇不得門,或與天輔比和者,三等。如丁奇落空亡之宮,年命日干再得凶神、凶格,四等。倘被天輔來尅者,主劣等。

歲試の等第を占うに、仍ほ「天輔」星をもって主考を代表し、日干をもって考生を代表し、「丁奇」をもって文章を代表す。もし天輔が丁奇と年命・日干を生扶し、また奇儀・吉格に配上して併せて開・休・生の三吉門に乘ずれば、是れ上上の象にして、一等に列し得。もし丁奇と年命・日干とが「景門」の上に落つれば、次一等の吉にして、二等に列す。もしただ吉門を得て三奇なく、あるいはただ三奇を得て吉門なく、あるいは天輔の宮と僅かに比和するのみなれば、便ち是れ三等なり。もし丁奇が空亡の宮に落ち、年命・日干また凶神・凶格に逢えば、則ち四等に落つ。倘若天輔の宮に反って來たりて剋制せられれば、就中劣等に評せん。

占科舉

以值符為正主考,月干為副主考,天乙、朱雀為文章、為廉官,景門、丁奇、日干為士子。以值符落宮生日干落宮,景門、丁奇落宮再合吉格者,必高中,月干來生亦然。朱雀來生景門、丁奇,主廉官力薦,不生不薦。丁奇、景門落宮尅值符、月干之宮者,文卷雖佳,主考不喜。尅朱雀之落宮,不薦。乘凶格者,文章差池。空亡、入墓,必犯格式。乘元武必錯訛字跡,不中。日干落空亡之宮,得值符、月干來生者,文章雖佳,榜上無名。值符、日干、朱雀空亡,文卷不入主考之目。入墓者,亦不中。場後見天驛二馬及太沖者,不中,更不必候榜。

郷試・會試を占うに、「値符」をもって正主考を代表し、月干をもって副主考を代表し、「天乙」「朱雀」をもって文章と卷を閱る房考官を代表し、「景門」「丁奇」と日干をもって應試の擧子を代表す。もし値符の宮が日干の宮を生扶し、景門・丁奇の宮また吉格に配上せば、必定に高中す。月干の來たりて生ずるも一樣なり。朱雀の宮が景門・丁奇を生扶すれば、房考官の竭力して擧薦するを主る。相生せざれば便ち卷を薦めず。もし丁奇・景門の宮が反って値符と月干の宮を剋すれば、文章好なりと雖も、主考が欣賞せざるを主る。朱雀の宮を剋するは、房考薦めず。凶格に乘ずるは、文章本身が就中差し。空亡に落ちあるいは入墓するは、必定に程式・格式を違犯したるなり。「玄武」に乘ずるは、卷上必ず錯字・訛筆あり、中らず。日干が空亡の宮に落つれば、たとえ値符・月干の來たりて生ずる有るも、文章佳なりと雖も終竟に榜上名なし。値符・日干・朱雀の空亡に落つるは、卷子根本に主考の眼前に送り到らず。入墓するも、同じく中らず。考完の後もし天馬・驛馬の二馬および「太冲」を見れば、あれは不中の象にして、榜をも待つに及ばず。

占殿試

以景門、丁奇為文章。如歲干所乘之宮來生景門、丁奇之落宮,再得奇門吉格者,必中鼎甲。歲乾落宮生景門、丁奇之宮,不得奇門吉格者,必中二甲。歲乾落宮不生景門、丁奇之宮,自乘旺相,中三甲。歲干不生景門、丁奇之宮,又返吟、入墓者,不中。或尅歲干之宮,又有凶神相併,不惟不中,且遭罪戾。

殿試の名次を占うに、「景門」と「丁奇」をもって對する所の策文を代表す。もし太歲の干の乘る所の宮が景門・丁奇の落つる所の宮を生扶し、また三奇・吉門・吉格を得ば、必ず一甲・鼎甲に中り、すなわち狀元・榜眼・探花の列なり。もし太歲の宮が景門・丁奇を生ずと雖も、卻て奇門・吉格を得着せざれば、二甲に中り得。もし太歲の宮が併せて景門・丁奇を生ぜず、而も景門・丁奇自身が旺相の氣に乘ずれば、則ち三甲に中る。もし太歲の宮が既に景門・丁奇を生ぜず、また「返吟」に逢いあるいは入墓すれば、便ち中らず。倘若景門・丁奇の宮が反って往きて太歲の宮を剋し、同時にまた凶神の併臨あれば、則ちただ中らざるのみならず、還たこれに因りて罪を獲らん。

占武科舉

以天沖星為監試官,以日干為試士,甲戌己為弓,甲申庚為矢,景門為策論,傷門為馬。甲戌己、甲申庚、傷門各乘旺相之宮與日干相生者,主外場合式;尅者,主外場阻隔,又以甲午辛為紅心,庚加辛宮主矢中紅心。庚落艮、干,矢落四角。巽、震、坤、兌矢落兩旁。落空亡者,矢不中。庚落幾宮,計中幾矢。落年命日干宮得天沖來生,更兼景門奇儀,有吉格者,必中;反此不中,武童仿此。

武科考試を占うに、「天冲」星をもって監試の官を代表し、日干をもって應試の武擧を代表し、旬首「甲戌己」をもって弓を代表し、「甲申庚」をもって箭矢を代表し、「景門」をもって筆試の策論を代表し、「傷門」をもって馬を代表す。もし甲戌己・甲申庚と傷門と各々旺相の宮に乘じ、併せて日干と相生せば、外場の弓馬・技勇皆合格し得るを主る。もし日干と相剋せば、外場に阻まるるを主る。また「甲午辛」をもって箭靶の紅心を代表す。庚が辛宮の上に加われば、箭が紅心に中るを主る。庚が艮宮・乾宮に落つれば、箭は靶の四角に射る。巽・震・坤・兌に落つれば、箭は偏して兩旁に在り。空亡の宮に落つれば、則ち靶を脱して中らず。庚が幾個の宮位に落つれば、就ち幾箭に中ると計す。もし庚が年命・日干の宮に落ち、また天冲の來たりて生ずるを得、さらに兼ねて景門と奇儀と併せて吉格あれば、必定に中式す。之に反すれば則ち中らず。武童生の考試もまた此に照らして推斷す。

占人生貴賤

其法先明戴九履一,細尋接氣、超神,八門配合九宮,九宮要帶三奇,年月日時要旺相,八門九宮須推移。離宮,頭面;干、艮,兩足、肩、耳、左手;坤巽震,在右手筋;坎為陰腎;中為心、腹。年干父母,月干兄弟,日干本身,時干屬兒,推及妻妾。

奇門を用いて人の一生の貴賤を推すに、その法はまず九宮「戴九履一」の定位を明白にし、さらに細心に節氣と局數との間の「接氣」「超神」の進退を考求すべし。八門は九宮に配合し、九宮の中は三奇を帶びるを要し、年月日時の四柱は旺相の地に處するを要し、八門と九宮は還た時に隨いて推移・變換す。人身の部位の配属は、離宮は頭面を主る。乾宮・艮宮は兩足・肩・耳と左手を主る。坤・巽・震の三宮は右手と筋絡を主る。坎宮は前陰と腎を主る。中宮は心腹を主る。六親の配属は、年干は父母と為し、月干は兄弟と為し、日干は自身と為し、時干は子女と為し、併せて此に由りて妻妾に推及す。

但看乙奇之落宮,庚為夫,定不移。要詳細其強弱,即能決其榮枯。旺相得奇,且富且貴;死囚墓絕,極賤極貧。格局要分輕重,命運驗其得失,未佈局先看孤虛旺相,即問口必辨天地乘時。太白入乾坤,父母早年淪沒;如若臨兄弟宮位,手足竟是讎敵,日奇被刑沖莊生嗟嘆,時干逢之鄧通無兒。

妻を看るにはただ「乙奇」の落つる所の宮を查すれば足り、夫を看るには則ち「庚」をもって準と為す、これは移らざるの法なり。仔細にこれらの用神の強弱を分辨すれば、就ち一生の榮枯を判定し得。用神が旺相にしてしかも三奇を得るは、富めり且つ貴し。死氣・囚氣と墓絕の地に落つるは、極貧極賤なり。格局は輕重を分出すべく、命運の得失は就中其の中に在り。なお未だ局を排せざるの前、先に孤虚と旺相とを看清を要し、一たび口を開きて事を斷ずれば必ず天盤・地盤の各々乘る所は何の時令の氣かを辨明すべし。もし「太白」庚金が乾・坤の二宮に加臨すれば、父母の早年に亡故するを主る。もし兄弟の属する所の宮に加臨すれば、兄弟の間竟に仇敵と成る。日干上の三奇が刑せられ冲せられれば、便ち莊子の妻を喪して盆を鼓して長歎するが如し。時干上に同樣の刑冲に遇えば、便ち漢代の鄧通の如く終身子なし。

生門產業要得門奇,成敗分於內外,生尅決其得失。生門、太白逢沖陷,背祖離鄉之客;被沖尅,售盡祖父舊園。生在外而身在內,必遷居而發富;身在外而生在內,縱有祖業亦難容;身生二宮俱在內,安享僕馬之福;身生俱在外宮,遠方創立之人。日值孤,時值虛,少年無倚;時落孤,日落虛,老後鰥獨。命被沖尅,乞食道路。日臨絕墓,難釋愁眉。財旺生官,蓋因飛鳥跌穴。鰲頭獨立,必得青龍返首。

「生門」は田產・家業を主り、吉門と三奇を得るを要す。成敗の別は生門の內宮に落つるか外宮に落つるかに在り、得失の數は則ち生剋に由りて決定す。生門が「太白」庚金と遭遇・冲擊・陷落すれば、此人の祖宗を背離し他郷に客居するを主る。もしさらに冲剋せられれば、祖上の留下したる田園をも變賣して淨盡せん。生門が外宮に在りて自身を代表する宮が內に在れば、別處に遷居して而る後家を發するを主る。自身が外宮に在りて生門が內に在れば、たとえ祖業あれども彼を容れ得ず。自身と生門の兩宮皆內四宮に在れば、僕從・車馬の福を安享し得。兩宮皆外四宮に在れば、則ち是れ遠く他郷に走りて白手にて創業する人なり。日干が「孤」に値し時干が「虚」に値すれば、少年にして倚靠する所なきを主る。時干が「孤」に落ち日干が「虚」に落つれば、老來鰥寡・孤獨を主る。年命が冲剋せられれば、路に沿いて食を乞うを主る。日干が絕地・墓地に臨めば、一生愁眉展び難きを主る。財星旺にして官を生ずるは、あれは局中に「飛鳥跌穴」あるを以てなり。獨り鰲頭を占め第一に列するは、必定に「青龍返首」を得たるなり。

天輔旺相得奇門,文明翰苑。天沖旺相得儀,威震邊疆。天禽位鎮中宮得奇門,百官元首。英星右弼合吉格,鼎鼐元勳。天柱直言諫議。天心入垣,醫藥最良。任為左輔,司農之職。天芮不可得地,得奇門曹董之流。蓬星位鎮北垣,得奇門叛君之賊。

さらに九星をもってその身份を論ず。「天輔」が旺相にして奇門を得れば、文采斐然にして身は翰林に列するを主る。「天冲」が旺相にして六儀を得れば、邊疆を威震する武將を主る。「天禽」が中宮を鎮守しまた奇門を得れば、位は人臣に極まり百官の首と為るを主る。「天英」は右弼の星に属し、もし吉格に合せば、鼎鼐の重臣・開國の元勳を主る。「天柱」は敢えて直言する諫諍の官を主る。「天心」が本垣に入り位を得れば、醫藥に精しきを主り、是れ第一等の良醫なり。「天任」は左輔の星に属し、錢糧・農政を執掌する司農の職を主る。「天芮」は本是凶星にして、地を得れば反って佳ならず、もし奇門を得れば、則ち是れ曹操・董卓の一流の權奸なり。「天蓬」が北方一宮を鎮守し、もし奇門を得れば、是れ君を叛き亂を作す賊を主る。

開門有奇應,是文職。傷門得令,定係虎臣。生門得奇,石崇富足。景門合局,丹天文明。驚門入式,好辯之人。干宮為開,白頭出仕。死門得奇,職在司刑。分佈八門、星、神、奇、儀合局者,豪富豪貴;失局者,下等平人。

さらに八門をもってその職分を論ず。「開門」の上に三奇の相応あれば、文職に居るを主る。「傷門」が時令を得れば、必ず勇猛にして虎の如き武臣なり。「生門」が三奇を得れば、その富は晋代の石崇に比し得べし。「景門」が吉局に合すれば、文采の煥発するを主る。「驚門」が式に入り地を得れば、口才便給にして人と争辯することを好むを主る。乾宮は本身就是開門の位にして、晚年に白頭して乃ち出仕するを主る。「死門」が三奇を得れば、刑名・獄訟の職を掌るを主る。要するに、八門・九星・八神と三奇・六儀を通盤に排布し、凡そ吉局を合成するは、便ち大富・大貴の人なり。局を成さざれば、不過等而下の尋常の百姓なり。

開門、心星皆是金,稍有氣,醫卜星相;若值死囚,手藝辛勤。休門、天蓬同一木,稍有氣,兵弁役吏;值死囚,軍忤賊人。生門、天任是土宿,得地者,田地富足;若失時,傭工耕耘。傷門、天沖皆為木,稍有氣,兵役之首;值死休,馬後相奔。杜門、天輔亦是木,稍有氣乃是寒儒;值墓絕僧山道林。景門、天英是火宿,稍有氣,行行威烈之表全;失局,凡治勞碌之人。死門、天芮皆是土,稍有氣,趙衛家長;值墓空,孤窮之人。

さらに門星の五行に按じて分別して論断す。開門と「天心」と皆金に属し、稍稍氣あれば、便ち醫卜・星相の一類の術業の人なり。もし死氣・囚氣に値せば、則ちただ手藝に倚りて辛苦して日を度る。休門と「天蓬」と同じく一行に属し(底本は「木」と作る、二者實は皆水に属す)、稍氣あれば、是れ兵丁・差役の小吏なり。死囚に値せば、則ち淪落して軍中の悍卒あるいは不法の徒と為る。生門と「天任」と皆土宿にして、地を得れば田產富足し、時を失せばただ雇はれて耕作するのみ。傷門と「天冲」と皆木に属し、稍氣あれば、是れ兵役中の頭目なり。死氣・休氣に値せば、不過人に代わりて馬を牽き腿を走らす從人なり。杜門と「天輔」とも木に属し、稍氣あれば、是れ清苦の讀書人なり。墓絕に値せば、則ち是れ山林に遁入する僧道なり。景門と「天英」は火宿にして、稍氣あれば、一擧一動皆威烈の氣派を帶びる。局を成さざれば、便ち終日勞碌する凡庸の輩なり。死門と「天芮」と皆土に属し、稍氣あれば、一方の富室の家長と做り得。墓に値し空に値せば、則ち是れ孤苦・貧窮の人なり。

八門辨別旺相,再論九星,得天蓬星乘時,邊疆之將;失地,利軍卒賊人。天任得地,田土僕馬之富;受尅,農圃辛苦之人。天沖有氣者,武貴;背時,車船江湖之流。天輔為左樞,得氣者,文雅仕宦;失地,利僧道、畫工。天英火,司南離,乘權者,必主文明;背時者,貪暴昏庸。天芮本是黑星,得天時,性惡霸盜;失天時,牧隸傭工。七赤位鎮西垣,有氣者,舌辯當世;被沖尅,優伎樂工。天心原是六白得地者,才華國柱;若空墓,九流相尋。

八門の旺相を辨明した後、さらに九星を論ず。「天蓬」が時に乘り令を得れば、是れ邊疆を鎮守する大將なり。地を失えば、則ち不過軍卒あるいは匪類なり。「天任」が地を得れば、田土・僕馬の富を主る。剋を受ければ、則ち是れ田園の中に辛苦勞作する人なり。「天冲」に氣あれば、武職の顯貴を主る。時に背けば、則ち是れ江湖を奔走し車を駕し船を行くの流なり。「天輔」は左樞の星と為り、氣を得れば、是れ風雅の士人・官宦なり。地を失えば、則ち僧道あるいは畫工と為るに宜しい。「天英」は火に属し、南方の離位を主り、權に乘り勢を得れば、必ず文采の昭著を主る。時に背けば、則ち貪暴・昏庸なり。「天芮」は本是黑星にして、天時を得れば反って性情凶惡と成り、一方の豪霸・盜魁と成る。天時を失えば、則ち淪落して牧奴・傭工と為る。「天柱」は七赤の位に居り、西方を鎮守し、氣あれば則ち口辯をもって當世に名動す。冲剋せられれば、則ち是れ伶人・樂工なり。「天心」は本是六白に属し、地を得れば、是れ才華出衆の國の棟梁なり。もし空亡に落ち入墓すれば、就ちただ九流の雜業の中に生計を討るのみ。

青龍返首,鰲頭獨占。飛鳥跌穴,窩富而成名。青龍得光,邑長縣令。丁加戊,富家之名。白虎猖狂,兇頑之輩。青龍逃走,懦弱之人,更主因妻成敗,而且佗背佗身。朱雀投江,刀筆書吏。螣蛇夭矯,毒心小人;失時者,目盲耳瞶;乘氣者,火焚傷身。太白入熒惑者,進主先貧後富。熒入太白者,退主,家業蕭條。天以太白,太白天乙,多成多敗。太白同宮,兄弟雷攻。太白蓬星,妻室常病。蓬星太白,惟薄丑聲。大格者,萍跡四海。小格者,暫時清貧。

さらに格局をもって人品・際遇を論ず。「青龍返首」は、獨り鰲頭を占むるを主る。「飛鳥跌穴」は、財を積み名を成すを主る。「青龍得光」は、一縣の長と做り得。丁奇が戊の上に加われば、富家の名聲を得るを主る。「白虎猖狂」は、是れ凶狠・頑劣の輩なり。「青龍逃走」は、是れ懦弱・無能の人にして、還た妻子に因りて成敗あるを主り、甚至身に駝背の疾あり。「朱雀投江」は、刀筆の書吏と為るを主る。「螣蛇夭矯」は、是れ心地陰毒の小人なり。時を失するは、目盲・耳聾。旺氣に乘ずるは、反って火に焚かれ身を傷く。「太白入熒惑」は進氣に属し、先貧して後富を主る。「熒入太白」は退氣に属し、家業蕭條を主る。天乙と太白・庚金と彼此加臨すれば、一生多く成り多く敗る。太白と本宮の干と同じく一宮に處すれば、兄弟の間雷の如く相攻して爭鬥休まざるを主る。太白が天蓬に加われば、妻子常年に多病を主る。天蓬が太白に加われば、則ち聲名澆薄にして醜名を落す。「大格」に逢うは、一生萍蹤・浪跡して四海に漂泊す。「小格」に逢うは、不過一時清貧なるのみ。

年月日時四格即六親,而推去看是何宮?測驗而為悖戾,無禮相從,推及父母、兄弟、妻子賢否?可以詳明。辛為天獄、壬為天牢,主低下之品,更主抑鬱難伸。癸為天網,須看高低,高者,化為華蓋,可推貴格;低者,天網纏身,寂寂孤貧。且忌玉女守門,妻隨人行。乙丁妻妾,看是誰親誰疎,乙奇入墓,妻不生子;子乙同宮,另續相親;乙奇在上,妻妾協和;丁加乙上,辛幸。天心諸格,忌落空亡,吉者更吉,而苦者更苦。若臨墓絕之地,無告窮民。八門推來,最怕返吟,伏吟亦是凶神,五行配合斯理,取刑在乎一心,餘不盡言,同志者,識之。

年・月・日・時の四柱の成す所の格は、正しく六親に對應し、逐一推して往き、各々何宮に落つるかを看る。もし「悖」格「格」象を測出せば、便ち是れ乖戾・無禮の徵にして、此に由りて父母・兄弟・妻子の賢と不賢とを推斷すれば、皆看て分明なるを得。辛は天獄、壬は天牢と為り、人品の卑下を主り、さらに一生抑鬱して伸展し難きを主る。癸は天網にして、須く高低を分かつべし。宮位の高きは、化作して「華蓋」、貴格と斷じ得。宮位の低きは、天網纏身して、ただ冷落・孤貧を落す。また最も「玉女守門」を忌み、妻子の人に隨いて去るを主る。妻妾は則ち乙奇と丁奇を看て、哪一個が親で哪一個が疏かを分辨す。乙奇が入墓すれば、妻子は生育すること能わず。子星と乙奇と同宮なれば、別に娶りて續絃して相親するを主る。乙奇が上に居れば、妻妾の和睦を主る。丁が乙の上に加われば、則ち是れ僥倖に得來の偏房の喜なり。凡そ「天心」の諸般の格局は、最も空亡に落つるを忌む。本吉のはさらに吉、本苦のはさらに苦なり。もし墓絕の地に臨めば、便ち是れ苦を訴える處なき窮困の民なり。八門推排して下れば、最も「返吟」を怕れ、「伏吟」も同じく凶神なり。五行配合の道理は就中此に在り、取用と定刑とは全く一心の體會に憑る、その余は一一に盡述すること能わず、同道の人は自ずから心領・神會すべし。

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