Libo

天臺善建の省義禅師

宋 · 道原 · 第139巻 / 151

九峰和尚入江西城。人問入𮠔教化以何為眼。九峰曰。日月不曾亂(法眼別雲。待有眼)。

枯木の岩前は路の差える多し。行人此に到れば盡く蹉跎す。鷺鸞の雪に立つは同色に非ず。明月の蘆華は他に似ず。了了了の時は了すべき無し。玄玄玄の處もまた須らく诃すべし。殷勤に玄中の曲を唱うが為に。空裏の蟾光は撮むを得るや。

僧問龍牙。終日區區如何頓息。龍牙曰。如孝子喪卻父母始得(東禪齊雲。眾中道。如喪父母何有閑暇。恁麼會還息得人疑情麼。除此外且作麼生會龍牙意)。

雲頂山僧德敷の詩十首

僧問龍牙。十二時中如何著力。龍牙曰。如無手人慾行拳始得(東禪齊雲。好言語且作麼生會。嘗問一僧。他道無手底人何更行得拳也。及問伊佛法。伊便休去將知路布說。得無用處不如子細體取古人意好)。

泗州の塔頭の侍者が時に門を鎖した。人あって問うた。「すでに三界の大師、なぜ弟子に鎖されしむるか。」侍者は對する無し。(法眼が代わりて言う、「弟子の鎖、大師の鎖。」法燈が代わりて言う、「我に鎖匙を還せ。」また老宿が代わりて言う、「吉州の鎖、虔州の鎖。」)(底本の「虔」の字は未識の形に作る、当に「虔」たるべし。)

鼓山曰。欲知此事如一口劍。僧問。學人是死屍如何是劍。鼓山曰。拽出遮死屍著。僧應諾便歸僧堂結束而去。鼓山晚間聞去乃曰。好與拄杖(東禪齊雲。遮僧若不肯鼓山有什麼過。若肯何得便發去。又鼓山拄杖賞伊罰伊。具眼底上座試商量看)。

あるいは僧に問うた。「聞くところに承ける、大德は『肇論』を講ずと。是か否か。」言った。「敢えず。」言った。「肇に物不遷の義有り、是か否か。」言った。「是なり。」その人は遂に茶盞を以て地に就いて撲り破って言った。「この個は是れ遷か不遷か。」對する無し。(法眼が代わりて掌を拊つこと三下。)

有菴主見僧來竪火筒曰。會麼。曰不會。菴主曰。三十年用不盡底。僧卻問。三十年前用箇什麼(歸宗柔代雲。也要知)。

樂普の侍者が和尚に謂うて言った。「肇法師が制得したる四論は甚だ奇怪。」樂普が言った。「肇公は甚だ奇怪、要するに且つ祖師を見ず。」侍者は對する無し。(法燈が代わりて言う、「和尚はどの処で見たか。」雲居の錫が言う、「どの処か是れ肇公の祖師を見ざる処。まさかは許多の言語有るか。」また言う、「肇公に多少の言語有るか。」)

招慶和尚拈缽囊問僧。爾道直幾錢(歸宗柔代雲。留與人增價)。

兩の僧有りて各々庵に住し、尋常に來往した。偶々旬日會せず。ある日山に上りて相見えた。上の庵主が問うて言った。「多時見えず、どの処に在るか。」下の庵主が言った。「ただ庵の裏に在りて個の無縫の塔子を造る。」上の庵主が言った。「某甲もまた個の無縫の塔を造らんと欲す、庵主に就いて樣子を借り取らん。」言った。「何ぞ早く道わざる。ちょうど人に借り去られたり。」(法眼が挙げて言う、「さあ道え、彼に樣子を借すか彼に樣子を借さざるか。」)婆子有りて人をして錢を送らしめ、老宿に蔵経を開くを請えた。老宿は施利を受けて、便ち禅床を下りて一匝を轉じ、乃ち言った。「婆子に語を伝えよ、蔵経を轉じ了んぬ。」その人は回りて婆子に挙似した。婆が言った。「比來全藏を開くを請うたるに、なぜ半藏を開いたか。」(玄覺が征して言う、「どの処か是れ半藏を缺く処。さあ道え、あの婆子は何の眼を具して便ちそう道ったか。」)老宿有りて人をして思大禅師に語を伝えしめた。「何ぞ山を下りて衆生を教化せざる。目は雲漢を視て何を作すか。」思大が言った。「三世の諸仏は我が一口に呑み盡くされたり、さらに甚んの衆生有りて教化すべけん。」(玄覺が征して言う、「さあ道え、是れ山頭の語か山下の語か。」)龍濟の修山主が翠巌に問うた。「四の乾闥婆王が樂を奏して世尊に供養するや、直ちに須弥を振動させ大海に波を騰がしめたり。迦葉は舞を作し、菩薩は忍を得て動かず、声聞は頗われ我なり。ただ迦葉の舞を作す意旨はいかに。」對して言った。「迦葉は過去の生中にかつて樂人と作り来れり、習氣いまだ斷たれず。」山主が言った。「須弥大海はまさか是れ習氣いまだ斷たれざるか否か。」翠巌は對する無し。(法眼が代わりて言う、「正に是れ習氣。」)

雲門和尚以手入木師子口曰。咬殺我也相救(歸宗柔代雲。和尚出手太殺)。

僧有りて老宿に親附して一夏、言誨を蒙らず。僧は歎じて言った。「ただそう空しく一夏を過ぐり、佛法を聞かず。正因の兩字を聞くを得ればまた得るなり。」老宿はこれを聞きて乃ち言った。「闍梨は諰速するな(底本はこの字は言に從う、音は西)。もし正因を論せば、一字も無し。」そう道い了りて、齒を叩くこと三下して言った。「さっき端無くそう道えり。」鄰房の僧が聞いて言った。「好一鑊の羹、兩顆の鼠糞に污され却られたり。」(玄覺が征して言う、「さあ道え、是れ讚嘆の語か不肯の語か。もし是れ讚嘆なればなぜ鼠糞に污され却られたりと道うか。もし彼を肯んぜざれば何の過か有らん。験し得るか。」)

有座主念彌陀名號次。小師喚和尚。及迴顧小師不對。如是數四。和尚叱曰。三度四度喚有什麼事。小師曰。和尚幾年喚他。即得某甲才喚便發業(法燈代雲。咄叱)。

僧の肇法師は秦主の難に遭えり。刑に就かんと臨みて偈を説いて曰く、

鷂子趁鴿子飛向佛殿欄幹上顫。有人問僧。一切眾生在佛影中常安常樂。鴿子見佛為什麼顫(法燈代雲怕佛)。

四大は元より主無く、五陰は本來空なり。

悟空禪師問忠座主。講什麼經。曰法華經。悟空曰。若有說法華經處我現寶塔當為證明。大德講什麼人證明(法燈代雲。謝和尚證明)。

頭を將て白刃に臨ましむるも、なお春風を斬るに似たり。

僧問老宿。魂兮歸去來食我家園葚。如何是家園葚(玄覺代雲。是亦食不得。法燈別雲。汙卻爾口)。

(玄沙が言う、「大小の肇法師は死に臨みてなお呓語せり。」)

官人問僧。名什麼。曰無揀。官人曰。忽然將一椀沙與上座又作麼生。曰謝官人供養(法眼別雲。此猶是揀底)。

僧が老宿に問うて言った。「師子は兎を捉うるもその力を全うし、象を捉うるもその力を全うす。いまだ個の何の力を全うするかを審らかにせず。」老宿が言った。「欺かざるの力。」(法眼は別に言う、「古人の語を会せず。」)

廣南有僧住菴。國主出獵。人報菴主大王來請起。曰非但大王來佛來亦不起。王問。佛豈不是汝師。曰是。王曰。見師為什麼不起(法眼代雲。未足酬恩)。

李翱尚書が老宿の獨り坐すを見て問うて言った。「丈室に端居して当に何を務むるか。」老宿が言った。「法身は凝寂し、去る無く來る無し。」(法眼は別に言う、「お前は何を作して来たか。」法燈は別に言う、「公の境界に非ず。」)

僧辭趙州和尚。趙州謂曰。有佛處不得住無佛處急走過。三千里外逢人莫舉(法眼代雲。恁麼即不去也)。

道流有りて佛殿の前に背坐す。僧が言った。「道士は佛に背くな。」道流が言った。「大德、本教の中に道う、佛身は法界に充満すと。どの処に向かって坐することを得ん。」僧は對する無し。(法眼が代わりて言う、「お前を識り得たり。」)

泗州塔前一僧禮拜。有人問。上座日日禮拜還見大聖麼(法眼代雲。汝道禮拜是什麼義)。

禅月の詩に曰く、「禅客相逢えばただ指を彈く。この心は能く幾人か知らん。」大随和尚が挙げて禅月に問うた。「どういうのが此の心か。」對する無し。(歸宗の柔が代わりて言う、「能く幾人か知らん。」)

僧問圓通和尚。一塵才起大地全收。還見禪床麼圓通曰。喚什麼作塵。又問法燈曰。喚什麼作禪床(東禪齊雲。此二尊宿語明。伊問處。不明伊問處。若明伊問處還得盡善也未。試斷看。忽然向伊道。爾指示我。更要答語。又作麼生會。莫道又答一轉子)。

台州六通院の僧が船を渡らんと欲した。人あって問うた。「すでに六通なれば、なぜ船を假るか。」對する無し。(天臺の韶国師が代わりて言う、「衆を驚かさんと欲せず。」)

玄覺和尚聞鳩子叫問增。什麼聲。僧曰。鳩子。師曰。欲得不招無間業。莫謗如來正法輪(東禪齊雲。上座道是鳩子聲便成謗法。什麼處是謗處。若道不是還得麼。上座且道。玄覺意作麼生)。

聖僧の像が屋漏に滴らされたり。人あって問うた。「すでに聖僧なれば、なぜ漏有るか。」(天臺国師が代わりて言う、「無漏は是れ聖僧に非ず。」)

保福僧到地藏。地藏和尚問。彼中佛法如何。曰保福有時示眾道。塞卻爾眼教爾覷不見。塞卻爾耳教爾聽不聞。坐卻爾意教爾分別不得。地藏曰。吾問爾。不塞爾眼見箇什麼。不塞爾耳聞箇什麼。不坐爾意作麼生分別(東禪齊雲。那僧聞了忽然惺去。更不他遊。上座如今還得麼。若不會每日見箇什麼)。

死魚が水上に浮かぶ。人あって僧に問うた。「魚は豈に是れ水を以て命と為さざらんや。」僧が言った。「是なり。」言った。「なぜ却って水中に向かって死するか。」對する無し。(杭州天龍の機和尚が代わりて言う、「是れ彼はなぜ岸上に去りて死せざるか。」)

福州洪塘橋上有僧列坐。官人問。此中還有佛麼(法眼代雲。汝是什麼人)。

僧が雲臺の欽和尚に問うた。「どういうのが真言か。」欽が言った。「南無佛陀耶。」(大章の如庵主は別に言う、「作么作么。」)

人問僧。無為無事人為什麼卻有金鎖難(五雲代雲。只為無為無事)。

江南の国主が老宿に問うた。「予に一頭の水牯牛有り、万里に寸草無し。いまだどの処に向かって放つべきかを審らかにせず。」(歸宗の柔が代わりて言う、「好き放つ処。」)

老宿問僧。什麼處來。曰牛頭山禮拜祖師來。老宿曰。還見祖師麼(歸宗柔代雲。大似不相信)。

南泉和尚が遷化した。陸亘大夫が來りて慰めた。院主が問うた。「大夫は何ぞ先師を哭せざる。」大夫が言った。「院主が道い得れば、亘は即ち哭せん。」對する無し。(歸宗の柔が代わりて言う、「哭せ哭せ。」)

有僧與童子上經了。令持經著函內。童子曰。某甲念底著向那裡(法燈代雲。汝念什麼經)。

江南の相の馮延巳が数僧と鍾山に游び、一人泉に至りて問うた。「一人の泉に許多の人は争いで足るを得ん。」一の僧が對して言った。「欠少せしめず。」延巳は肯んぜず、乃ち別に言った。「誰人か欠少せん。」(法眼は別に言う、「誰か是れ足らざる者。」)

一僧注道德經。人問曰。久嚮大德注道德經。僧曰。不敢。曰何如明皇(法燈代雲。是弟子)。

施主の婦人有りて院に入りて衆僧に随年の錢を行いた。僧が言った。「聖僧の前に一分を著けよ。」婦人が言った。「聖僧は年多少。」僧は對する無し。(法眼が代わりて言う、「心期の滿ずる処に即ち知らん。」)

雲門和尚問僧。什麼處來。曰江西來。雲門曰。江西一遂老宿寱語住也未。僧無對(五雲代雲。興猶未已)。

法燈が新到の僧に問うた。「近くどの処を離れたか。」言った。「廬山。」師は香合を拈げ起こして言った。「廬山にまだこの個有るか無きか。」僧は對する無し。(師は自ら代わりて言う、「香を尋ねて來りて和尚に礼拝す。」)

後有僧問法眼。和尚不知雲門意作麼生。法眼曰。大小雲門被遮僧勘破(五雲曰。什麼處是勘破雲門處。要會麼。法眼亦被後僧勘破也)。

僧が仰山に問うた。「弓を彎めて月に滿つ。鏃を嚙むの意はいかに。」仰山が言った。「鏃を嚙む。」僧が口を開かんと拟す。仰山が言った。「口を開けば驢年にも会せず。」僧は對する無し。(南泉が代わりて身を側にして立つ。)

因開井被沙塞卻泉眼。法眼問僧。泉眼不通被沙塞。道眼不通被什麼物礙。僧無對(師自代雲。被眼礙)。

一の行者有りて法師に随いて佛殿に入る。行者は佛に向かいて唾した。法師が言った。「行者は去就を少しす。何を以て佛に唾するか。」行者が言った。「佛無き処を將て来れ、某甲が唾せん。」對する無し。(潙山が言う、「仁者は却って不仁者、不仁者は却って仁者。」仰山が法師に代わりて言う、「ただ行者に唾せよ。」また言う、「行者もし語有らば、即ち彼に向かって道え、我に行者無き処を還して来れと。」)

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.