Libo

景徳伝燈録巻第二十二

宋 · 道原 · 第120巻 / 151

紫陵微禪師(第二世住)僧問。如何是紫陵境。師曰。寂照燈光夜已深。曰如何是境中人。師曰。猿啼虎嘯。問寶劍未出匣時如何。師曰。磐陀石上栽上柏。

紫陵微禅師(第二世住)。僧問うた。「如何に是れ紫陵の境。」師は言った。「寂照燈光夜已に深し。」言った。「如何に是れ境中の人。」師は言った。「猿啼き虎嘯く。」問うた。「寶劍未だ匣を出でざる時如何。」師は言った。「磐陀石上に柏を栽え上ぐ。」

興元府大浪和尚。僧問。既是喝河神。為什麼卻被水推卻。師曰。隨流始得妙倚岸卻成迷。

興元府大浪和尚。僧問うた。「既に河神を喝す。為什麼却って水に推し卻されし。」師は言った。「流に隨いて始めて妙を得、岸に倚れば卻って迷いと成る。」

前洪州鳳棲山同安威禪師法嗣

前洪州鳳棲山同安威禅師の法嗣

陳州石鏡和尚。僧問。石鏡不磨還照也無。師曰。前生是因今生是果。

陳州石鏡和尚。僧問うた。「石鏡磨かずして還って照らすか無し。」師は言った。「前生是れ因、今生是れ果。」

前襄州石門山獻禪師法嗣

前襄州石門山獻禅師の法嗣

石門山乾明寺慧徹禪師(第二世住)問金烏出海光天地與此光陰事若何。師曰。龍出洞兮風雨至。海嶽傾時日月明。問從上諸聖向什麼處去也。師曰。露柱掛燈籠。問師唱誰家曲宗風嗣阿誰。師曰。片雲生鳳嶺樵子處處明。問如何是和尚家風。師曰。解接無根樹能挑海底燈。問如何是祖師西來意。師曰。少林澄九鼎動浪百華新。問如何是佛法大意。師曰。三門外松樹子見生見長。問一毫未發時如何。師曰。羿善不調弓箭透三江口。問如何是佛。師曰。樵子度荒郊騎牛草不露。

石門山乾明寺慧徹禅師(第二世住)。問うた。「金烏海を出でて天地に光す、此の光陰の事若何。」師は言った。「龍洞を出づれば風雨至り、海岳傾く時日月明なり。」問うた。「從上の諸聖什麼處に向かいて去るなり。」師は言った。「露柱に燈籠を挂く。」問うた。「師は誰家の曲を唱い、宗風は阿誰に嗣ぐ。」師は言った。「片雲鳳嶺に生じ、樵子處處に明なり。」問うた。「如何に是れ和尚の家風。」師は言った。「解して根無き樹を接し、能く海底の燈を挑ぐ。」問うた。「如何に是れ祖師西來意。」師は言った。「少林澄きて九鼎動き、浪百華新なり。」問うた。「如何に是れ佛法の大意。」師は言った。「三門外の松樹子、生を見て長を見る。」問うた。「一毫未だ發せざる時如何。」師は言った。「羿善く調えず、弓箭三江口を透す。」問うた。「如何に是れ佛。」師は言った。「樵子荒郊を度り、牛に騎りて草露れず。」

前襄州萬銅山廣德義和尚法嗣

前襄州萬銅山廣德義和尚の法嗣

襄州廣德延和尚(第二世住)初謁廣德義和尚。作禮而問曰。如何是和尚深深處。曰隱身不必須巖谷。闤闠堆堆覩者希。師曰。恁麼即酌水獻華也。曰忽然雲霧靄。闍梨作麼生。師曰。採汲不虛施。曰大眾看取第二代廣德。師次踵山門聚徒開法。僧問。如何是祖師西來意。師曰。魚躍無源水鶯啼萬古松。問如何是常在底人。師曰。臘月死蛇當大路。觸著傷人不奈何。問如何是大通智勝佛時。師曰。盛夏日輪新霽後。汝莫當輝瞪目觀。曰如何是大通智勝佛後。師曰。孤輪罷照鷲峰頂。汝報巴猿莫斷腸。問如何是作得無間業。師曰。猛火然鐺煮佛喋。師因事有頌曰。

襄州廣德延和尚(第二世住)。初め廣德義和尚を謁す。禮を作して問うて言った。「如何に是れ和尚の深深の處。」言った。「身を隱すに必ずしも巖谷を須いず、閛閠堆堆に睹る者希なり。」師は言った。「恁么ならば即ち水を酌みて華を獻ずるなり。」言った。「忽然として雲霧靄々たり、闍梨作么生。」師は言った。「汲み采ること虚しく施さず。」言った。「大衆看取せよ、第二代の廣德を。」師次いで山門を踵ねて徒を聚めて法を開く。僧問うた。「如何に是れ祖師西來意。」師は言った。「魚源無き水に躍り、鶯萬古の松に啼く。」問うた。「如何に是れ常に在るの底の人。」師は言った。「臘月の死蛇大路に當たる、觸著すれば人を傷つけて奈何ともせず。」問うた。「如何に是れ大通智勝佛の時。」師は言った。「盛夏の日輪新霽の後、汝輝に當りて目を瞪らして觀る莫れ。」言った。「如何に是れ大通智勝佛の後。」師は言った。「孤輪照を罷めて鷲峯の頂、汝巴猿に報いて腸を斷たしむる莫れ。」問うた。「如何に是れ無間の業を作すを得る。」師は言った。「猛火鐺を燃やして佛喋を煮る。」師事に因りて頌有りて言った。

才到洪山便垛根四平八面不言論

纔に洪山に到りて便ち根を垛む、四平八面言論せず。

他家自有眠雲志蘆管橫吹宇宙分

他家自ら雲に眠るの志有り、蘆管横吹して宇宙分かつ。

前隋州隋城山護國守澄禪師法嗣

前隋州隋城山護國守澄禅師の法嗣

隋州龍居山智門寺守欽圓照大師。僧問。兩鏡相對為什麼中間無像。師曰。自己亦須隱。曰鏡破臺亡時如何。師竪起拳。問如何是和尚家風。師曰。額上不帖牓。

隋州龍居山智門寺守欽圓照大師。僧問うた。「兩鏡相對するに為什麼中間像無し。」師は言った。「自己も亦須く隱るべし。」言った。「鏡破れ臺亡ぶ時如何。」師拳を竪起す。問うた。「如何に是れ和尚の家風。」師は言った。「額上に榜を帖せず。」

隋城山護國知遠演化大師(第二世住)僧問。舉子入門時如何。師曰。緣情體物是作麼生。問乾坤休駐意宇宙不留心時如何。師曰。總是戰爭收拾得。卻因歌舞破除休。問直截根源佛所印。摘葉尋枝我不能。意旨如何。師曰。罷攀雲樹三秋果。休戀碧潭孤月輪。

隋城山護國知遠演化大師(第二世住)。僧問うた。「舉子門に入る時如何。」師は言った。「情に緣りて物を體する是れ作么生。」問うた。「乾坤意を駐くるを休め宇宙心を留めざる時如何。」師は言った。「總て是れ戰争收拾し得て、却って歌舞に因りて破除休す。」問うた。「直に根源を截りて佛の印す所、葉を摘み枝を尋ねるは我の能わざる所。意旨如何。」師は言った。「雲樹の三秋の果を攀ぐるを罷め、碧潭の孤月輪を戀うるを休めよ。」

安州大安山能和尚崇教大師。僧問。師唱誰家曲宗風嗣阿誰。師曰。打起南山鼓唱起北山歌。問如何是三冬境。師曰。千山添翠色萬樹鎖銀華。

安州大安山能和尚崇教大師。僧問うた。「師は誰家の曲を唱い、宗風は阿誰に嗣ぐ���」師は言った。「南山の鼓を打ち起して北山の歌を唱い起す。」問うた。「如何に是れ三冬の境。」師は言った。「千山翠色を添え、萬樹銀華を鎖す。」

穎州薦福院思禪師(曾住唐州天目山)僧問。古殿無佛時如何。師曰。梵音何來。又問。不假修證如何得成。師曰。修證即不成。

潁州薦福院思禅師(曾て唐州天目山に住す)。僧問うた。「古殿佛無き時如何。」師は言った。「梵音何より來る。」又問うた。「修證を假らずして如何に成るを得。」師は言った。「修證すれば即ち成らず。」

潭州延壽和尚。僧問。師唱誰家曲宗風嗣阿誰。師曰。煬帝以汴水為榮。老僧以書湖池畔。

潭州延壽和尚。僧問うた。「師は誰家の曲を唱い、宗風は阿誰に嗣ぐ。」師は言った。「煬帝は汴水を以て榮と為し、老僧は書湖池畔を以てす。」

隋城山護國志朗圓明大師(第三世住)僧問。師唱誰家曲宗風嗣阿誰。師曰。淨果嫡子疎山之孫。問如何是萬法之根源。師曰。空中收不得護國不能該。

隋城山護國志朗圓明大師(第三世住)。僧問うた。「師は誰家の曲を唱い、宗風は阿誰に嗣ぐ。」師は言った。「淨果の嫡子、疏山の孫。」問うた。「如何に是れ萬法の根源。」師は言った。「空中收め得ず、護國能く該めず。」

前蘄州烏牙山彥賓禪師法嗣

前蘄州烏牙山彥賓禅師の法嗣

安州大安山興古禪師。僧問。亡僧遷化向什麼處去也。師曰。昨夜三更月上峰。問維摩寂默是說不是說。師曰。暗裡石牛兒超然不出戶。

安州大安山興古禅師。僧問うた。「亡僧遷化して什麼處に向かいて去るなり。」師は言った。「昨夜三更月峯に上る。」問うた。「維摩の寂默是れ說か是れ說に非ずや。」師は言った。「暗裏の石牛兒超然として戶を出でず。」

蘄州烏牙山行朗禪師。僧問未作人身已前作什麼來。師曰。海上石牛歌三拍。一條紅線掌間分。問迦葉上行衣何人合得披。師曰。天然無相子不掛出塵衣。

蘄州烏牙山行朗禅師。僧問うた。「未だ人身を作さざる已前、什麼を作し來る。」師は言った。「海上の石牛三拍を歌い、一條の紅線掌間に分かつ。」問うた。「迦葉上行の衣何人か合して披くを得。」師は言った。「天然の無相子、出塵の衣を挂けず。」

前鳳翔府青峰和尚法嗣

前鳳翔府青峯和尚の法嗣

西川靈龕和尚。僧問。如何是諸佛出身處。師曰。出處非幹佛春來草自青。問碌碌地時如何。師曰。試進一步看。

西川靈龕和尚。僧問うた。「如何に是れ諸佛の身を出すの處。」師は言った。「出すの處佛に干らず、春來れば草自ら靑し。」問うた。「碌碌地の時如何。」師は言った。「試しに一步を進めて看よ。」

京兆紫閣山端己禪師。僧問。四相俱盡立什麼為真。師曰。爾什麼處去來。問渭水正東流時如何。師曰。從來無間斷。

京兆紫閣山端己禅師。僧問うた。「四相俱に盡くるに、什麼を立てて真と為す。」師は言った。「汝什麼處か去り來る。」問うた。「渭水正しく東流す時如何。」師は言った。「從來間斷無し。」

房州開山懷晝禪師。僧問。作何行業即得不違千聖。師曰。妙行無倫匹情玄體自殊。問有耳不臨清水洗。無心誰為白雲幽。師曰。無木掛千金。曰掛後如何。師曰。杳杳人難辨。

房州開山懷晝禅師。僧問うた。「何の行業を作せば即ち千聖に違わざるを得。」師は言った。「妙行倫匹無し、情玄體自ら殊なり。」問うた。「耳有りて淸水に臨みて洗わず、心無くして誰か白雲の幽を為す。」師は言った。「木無し、千金を挂く。」言った。「挂けし後如何。」師は言った。「杳杳として人辨え難し。」

幽州傳法和尚。僧問。教意與祖意是同是別。師曰。華開金線秀古洞白雲深。問別人為什麼徒弟多。師為什麼無徒弟。師曰。海島龍多隱茆茨鳳不棲。

幽州傳法和尚。僧問うた。「教意與祖意は是れ同か是れ別か。」師は言った。「華開きて金線秀で、古洞白雲深し。」問うた。「別人は為什麼徒弟多し。師為什麼徒弟無し。」師は言った。「海島に龍多く隱れ、茆茨に鳳栖まらず。」

益州淨眾寺歸信禪師。僧問。蓮華未出水時如何。師曰。菡萏滿池流。曰出水後如何。師曰。葉落不知秋。問不假浮囊便登巨海時如何。師曰。紅嘴飛超三界外。綠毛也解道煎茶。

益州淨衆寺歸信禅師。僧問うた。「蓮華未だ水を出でざる時如何。」師は言った。「菡萏池に滿ちて流る。」言った。「水を出でし後如何。」師は言った。「葉落ちて秋を知らず。」問うた。「浮囊を假らずして便ち巨海に登る時如何。」師は言った。「紅嘴三界外を飛超し、綠毛も亦解して煎茶を道う。」

青峰山清免禪師(第二世住)僧問。久醞蒲萄酒今日為誰開。師曰。飲者方知。問如何是祖師西來意。師曰。耨池無一滴四海自滔滔。

青峯山淸免禅師(第二世住)。僧問うた。「久しく蒲萄の酒を醞す、今日誰が為に開く。」師は言った。「飲む者方に知る。」問うた。「如何に是れ祖師西來意。」師は言った。「耨池一滴無し、四海自ら滔滔たり。」

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.