Libo

偃臺の感山主が圓通院に到りて相看せり。第一座が問うて言った。「圓通に路無し、山主は争いで來るを得たか。」(歸宗の柔が代わりて言う、「期せずしてまた相見するを得たり。」)

宋 · 道原 · 第146巻 / 151

因僧看經

宣州興福院の可勲禅師。建州建陽の人。姓は朱氏。浄慧に心を印してより、遂に法を開き住持した。僧が問うた。「どういうのが興福の主ですか。」師が言った。「闍梨は識らず。」言った。「まさにこれがそうではないのですか。」師が言った。「たとい狂頭を歇めずともまた何の失かあらん。」問うた。「どういうのが道ですか。」師が言った。「勤めて之を行え。」問うた。「何を法空と云うか。」師が言った。「空ならず。」師に偈ありて衆に示して曰く、

今人看古教。不免心中鬧。欲免心中鬧。但知看古教。

秋江の烟島晴れて、鴎鷺行々として立つ。

問僧雲。會麼。對不會

觀世音を念ぜざれば、争いで普門に入るを知らん。

會與不會。與汝面對。若也面對。真箇不會。

洪州上藍院の守訥禅師。上堂して衆に謂うた。「令を尽くし綱を提げるも、地を掃う人無し。叢林の兄弟、相い共に証明せよ。晚進の流、疑あれば請い問え。」僧あって問うた。「願わくは甘露の門を開き、当に第一義を觀じ、有無の中に落ちず、師に指示を垂れんことを。」師が言った。「大衆が証明す。」言った。「そうなればすなわち屈して去る。」師が言った。「閑言語。」問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「さらに阿誰に問うか。」

庭柏盆蓮

撫州覆船和尚。僧が問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「識らず。」問うた。「どういうのが祖師西来の意ですか。」師が言った。「祖師を謗るな。」

一朵菡萏蓮。兩株青瘦柏。長向僧家庭。何勞問高格。

杭州奉先寺の法明普照禅師法瓌。僧が問うた。「釋迦の出世に天は四華を雨らし地は六動に揺れた。いまだ和尚の今日にどんな祥瑞があるかを審らかにせず。」師が言った。「大衆は尽く見る。」言った。「法王の法はかくのごとし。」師が言った。「人王は見在す。」問うた。「浄慧の寶印は和尚が親しく伝えた。今日の一会は当に何人に付すべきか。」師が言った。「誰人か分無からん。」言った。「そうなればすなわち雷音は普く無辺の刹に震う。」師が言った。「また須く善く聴くべし。」

正月偶示

廬山化城寺の慧朗禅師。江南の相宋齊丘が堂を開くを請うた。師が座に升りて言った。「今日令公が山僧に請うて衆の為にす。非ずんば仏の付嘱を承けて仏恩を忘れざらんが為か。衆中に話を問う者有らば出で来い。令公の為に縁を結ばん。」僧が問うて言った。「令公が親しく降り、大衆雲のごとく臻る。從上の宗乗、師に挙唱を請う。」師が言った。「令公を孤負すること莫れ。」問うた。「師は常に苦口す。なぜ学人の己事が明らかでないか。」師が言った。「闍梨はどの処が明らかでないか。」言った。「明らかでない処を師に決断を請う。」師が言った。「さっきお前に何を道ったか。」言った。「そうなればすなわち全く今日に因って去る。」師が言った。「退き後りて三拜を礼せよ。」

正月春順時節。情有無皆含悅。君要知得誰力。更問誰教誰決。

杭州慧日永明寺の通辯禅師道鴻(第三世住)。僧が問うた。「天臺の境を遠く離れ、来たりて慧日峰に登る。久しく師子吼を聞く。今日師に通ずるを請う。」師が言った。「聞いたか。」言った。「そうなればすなわち昔時の崇寿、今日の永明。」師が言った。「幸いに自ら霊利なり、何ぞ乱道を須いん。」師は衆に謂うた。「大道は廓然として今古常に爾り。真心は周遍して量のごとき智皎然たり。万象森羅、咸く真実の相。天を該め地を括り、古を亘ぎ今を亘ぐ。大衆はまだ会するか。まだ辨白し得るか。」問うた。「国王の嘉命に公貴筵に臨む。いまだ今日当に何事と為すべきかを審らかにせず。」師が言った。「驗取せよ。」言った。「この意はいかに。」師が言った。「どの処に去り来したか。」言った。「そうなればすなわちなお造次と成る。」師が言った。「乱道を休めよ。」問うた。「諸仏の出世には百寶の光明を放つ。師の寶座に登るにどんな祥瑞があるか。」師が言った。「驗るべし。」言った。「法王の法はかくのごとし。」師が言った。「また是れ虚言。」

寄鍾陵光僧正

高麗の靈鑑禅師。僧が問うた。「どういうのが清淨の伽藍ですか。」師が言った。「牛栏是れ。」問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「癫漢を拽き出だし著けよ。」

西山巍巍兮聳碧。漳水澄澄兮練色。對現分明有何極。

荊門の上泉和尚。僧が問うた。「二龍が珠を争う、誰が得る者か。」師が言った。「我が得る。」問うた。「遙々師に投ず、どう一接するか。」師は杖を接げて之を視た。その僧は礼拝した。師は便ち喝した。問うた。「尺璧に瑕無き時はいかに。」師が言った。「我は重んぜず。」言った。「重んぜざる後はいかに。」師が言った。「火裏の螂蟉は天に飛び上がる。」

白居易八漸偈(並序)

廬山大林寺の僧遁禅師は初め圓通に住した。僧あって挙げた。僧が玄沙和尚に問うた。「向上の宗乗、此間にてどう言論するか。」玄沙が言った。「聴く人少なし。」今師に問う。玄沙の意旨がいかなるかを知らず。師が言った。「お前が石耳峰を移し却るを待ち、我則ちお前に道わん。」(歸宗柔は別に言う、「且く声を低くせよ」)

唐貞元十九年秋八月。有大師曰凝公。遷化於東都聖善寺缽塔院。越明年春二月有東來客白居易。作八漸偈。偈六句。句四言贊之。初居易嘗求心要於師。師賜我言焉。曰觀。曰覺。曰定。曰慧。曰明。曰通。曰濟。曰捨。繇是入於耳貫於心。嗚呼今師之報身則化。師之八言不化。至哉八言實無生忍觀之漸門也。故自觀至捨。次而贊之。廣一言為一偈。謂之八漸偈。蓋欲以發揮師之心教。且明居易不敢失墜也。既而升於堂禮於床。跪而唱泣而去。偈曰。

池州仁王院の緣勝禅師。僧が問うた。「農家が壤を撃つ時はいかに。」師が言った。「僧家は自ら本分の事有り。」言った。「僧家の本分事は問わず。農家が壤を撃つ時はいかに。」師が言った。「話頭は何に在るか。」

觀

廬山歸宗寺の義柔禅師(第十三世住)。師は初めて上堂して座に升る。維那が槌を白して言った。「法筵の龍象衆、当に第一義を觀ずべし。」師が言った。「もし第一義ならば且くどう觀ずるか。そう道えばどの処に落つか。是れ觀ずる為か、是れ復た人の觀ずるを許さざる為か。先德の上座は共に相い証明せよ。後学の初心は返問の語・倒靠の語と喚ぶな。疑あれば請い問え。」僧が問うた。「諸仏の出世は法を説き人を度して天地を感動す。和尚の出世にはどんな祥瑞があるか。」師が言った。「人天の大衆の前で呓語して何をする。」問うた。「諸官すでに集まり大衆側耳して聴く。どういうのが出世の一言の事ですか。」師が言った。「大衆が証明す。」問うた。「香烟の起つ処に師が座に登る。いまだ宗乗の事はいかなるかを審らかにせず。」師が言った。「教乗もそう会す。」問うた。「優曇華坼れて人皆睹り、本の心無き事に達すれば事いかに。」師が言った。「谩語。」言った。「そうなればすなわち南能は別に深々たる旨有り、是れ心の心の人知らず。」師が言った。「事は須く叢林に飽くべし。」問うた。「昔日は余峰、今日は歸宗。いまだ一か二かを審らかにせず。」師が言った。「お前の証明に謝す。」問うた。「智蔵の一箭は直ちに歸宗を射る。歸宗の一箭は当に何人を射るべきか。」師が言った。「我が智蔵を謗るな。」問うた。「此日知軍が親しく法を証す。師はどの処より深恩に答えるか。」師が言った。「我に何を道えと教うれば則ち得るか。」師はまた言った。「一問一答もまた了期無し。佛法もまたそういう道理ではない。大衆、此日の事は故に本心に非ず。実に謂く、ただ個の山に住するは寧ろ意有らんや、向來仏と成るもまた心無し。蓋し縁は是れ知軍の請命と寺衆の誠心。すでにここに到れば、且く個の何を説かば則ち得るか。まだ相悉するか。これもし古人に及ばざれば便ち道う、相逢いて相い喚ばんと欲するも脉脉として語る能わずと。どう会するか。もし会せば報いざる恩に報ゆるに堪え、無為の化を助ぐるに足る。もしまた会せざれば、長老の開堂はただ古人の語を挙ぐのみと道うな。これの盛事は天高く海深し。況して喻は及ばず。さらに敢えて皇風を讚祝し清列に回向せず。何をもっての故にか。古人はなお道う、吾祷ること久しと。豈に況して当今の聖明なる者をや。久立珍重。」僧が問うた。「どういうのが空王の廟ですか。」師が言った。「神を少くするな。」言った。「どういうのが廟中の人ですか。」師が言った。「さっき谩りに道わず。」問うた。「靈亀いまだ兆さざる時はいかに。」師が言った。「是れ吉か是れ凶か。」問うた。「いまだその源に達せず、師に方便を乞う。」師が言った。「達したり。」言った。「達する後はいかに。」師が言った。「終にそう問わず。」問うた。「久しく大乗を発して心中にこの意を忘る。どういうのがこの意ですか。」師が言った。「また中に忘ると道う。」

以心中眼觀心外相。從何而有從何而喪。觀之又觀則辨真妄。

前襄州清溪洪進禅師の法嗣

覺

相州天平山の從漪禅師。僧あって問うた。「どう三界を出でるを得るか。」師が言った。「三界を將て来れ、お前に出でを與えん。」僧が問うた。「どういうのが和尚の家風ですか。」師が言った。「顯露地。」問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「天地を指さず。」言った。「なぜ天地を指さないか。」師が言った。「唯我独尊。」問うた。「どういうのが天平ですか。」師が言った。「八凹九凸。」問うた。「洞深く杳杳たる清溪水、飲む者はどう升墜せざるか。」師が言った。「さらに何を夢見るか。」問うた。「大衆雲集し、何の事を合談するか。」師が言った。「香烟起つ処に森羅現ず。」

惟真常在為妄所蒙。真妄苟辨覺生其中。不離妄有而得真空。

廬山圓通院の緣德禅師は銭塘の人。姓は黄氏。初め臨安の朗瞻院に出家して落髪し、年に依りて天臺山に往きて具を受けた。始めて禅那を天龍の順德大師に習い、尋いで江表に往きて道を問い、洪進山主に值い心を印した。時に江南国主が廬山に院を建て師に法を開くを請うた。師が上堂して衆に示して言った。「諸上座は道眼を明らかに取れば好し。是れ行脚僧の本分の事。道眼もし未だ明らかならざれば何の用処か有らん。ただ是れ盤を移して飯を喫するのみ。道眼もし明らかならば何の障碍か有らん。もし未だ明らかに得ざれば強いて多端を説くも、また用処無し。無事なればまた尋究するに好し。」僧が問うた。「どういうのが四不遷ですか。」師が言った。「地水火風。」問うた。「どういうのが古仏の心ですか。」師が言った。「水鳥樹林。」言った。「学人は会せず。」師が言った。「学人を会取せよ。」問うた。「久しく弦無き琴を負う、師に一曲を彈くを請う。」師が言った。「負い来たりて多少の時か。」言った。「いまだどんな音調を作すかを審らかにせず。」師が言った。「話に堕したり、珍重。」問うた。「どういうのが佛法の大意ですか。」師が言った。「過去の燈明仏の本光は瑞かくのごとし。」問うた。「どういうのが学人の自己ですか。」師が言った。「特に申し問うは何の意か。」問うた。「どういうのが大梅の主ですか。」師が言った。「闍梨は今日どの処を離れたか。」

定

前昇州清凉休復禅師の法嗣

真若不滅。妄即不起。六根之源。湛如止水。是為禪定。乃脫生死。

昇州奉先寺の淨照禅師慧同。魏府の人。姓は張氏。幼歳に出家し饒州北禅院の惟直禅師に礼して披削し、年満ちて撫州希操律師に具を受け、清凉に於て法を得た。僧が問うた。「唯一堅密身は一切塵中に現ず。また云う、仏身は法界に充満し、普く一切の群生の前に現ずと。この二途に於て師に説かんを請う。」師が言った。「唯一堅密身は一切塵中に現ず。」僧が問うた。「どういうのが古仏の心ですか。」師が言った。「お前は阿那個が不是と疑うか。」問うた。「どういうのが常在の人ですか。」師が言った。「さらに阿誰に問うか。」

慧

前撫州龍済山紹修禅師の法嗣

專之以定。定猶有繫。濟之以慧。慧則無滯。如珠在盤。盤定珠慧。

河東の廣原和尚。僧が問うた。「どういうのが佛法の大意ですか。」師は偈を示して曰く、

明

刹刹に形儀を現じ、塵塵に覚知を具す。

定慧相合。合而後明。照彼萬物。物無遁形。如大圓鏡。有應無情。

性源は常に浪を鼓し、悟らざればかつて移らず。

通

前衡嶽南臺守安禅師の法嗣

慧至乃明。明則不昧。明至乃通。通則無礙。無礙者何。變化自在。

襄州鷲嶺の善美禅師(第三世住)。僧が問うた。「どういうのが鷲嶺の境ですか。」師が言った。「峴山は碧玉の江水に對して南に流る。」言った。「どういうのが境中の人ですか。」師が言った。「何の事あるか。」問うた。「百川異なり流れて還って大海に歸る。いまだ大海に幾滴あるかを審らかにせず。」師が言った。「お前はまだ海に到ったか否か。」言った。「海に到る後はいかに。」師が言った。「明日来たれ、お前に道わん。」

濟

前漳州隆寿院無逸禅師の法嗣

通力不常。應念而變。變相非有。隨求而見。是大慈悲。以一濟萬。

隆寿の法騫禅師は泉州晋江縣の人。姓は施氏。母の廖氏が始めて娠するや頓に葷腥を惡み、及んで長じて本州開元寺菩提院に舍てられて出家し戒を納めた。漳州に詣りて逸和尚を参じて旨を得た。刺史の陳洪銛が堂を開き住持するを請うた(隆寿第三世住)。上堂して衆に謂うた。「今日の隆寿、三世の諸仏・森羅万象が同時に出世し同時に法輪を轉ず。諸人はまだ見るか。」僧が問うた。「どういうのが隆寿の境ですか。」師が言った。「お前の足を插す処なし。」言った。「どういうのが境中の人ですか。」師が言った。「未だ境を識らざる在り。」僧ありて参に到り、明日に至りて方丈に入り師の心要を請うた。師が言った。「昨日相逢いて起居を序し、今朝相見えて事は還って如し。どう却って心要を呈せんを覓めるか。心要はどう特に疏ならんや。」

捨

前廬山歸宗寺道詮禅師の法嗣

眾苦既濟。大悲亦捨。苦既非真。悲亦是假。是故眾生。實無度者。

筠州九峰の義詮禅師。僧が問うた。「どういうのが祖師西来の意ですか。」師が言った。「力有る者は之を負いて趨る。」

同安察禪師十玄談(並序)

前眉州黄龍継達禅師の法嗣

夫玄談妙句。逈出三乘。既不混緣。亦非獨立。當臺應用。如朗月以晶空。轉影泯機。似明珠而隱海。且學徒有等。妙理無窮。達事者稀。迷源者眾。森羅萬象物物上明。或即理事雙袪。名言俱喪。是以慇懃指月。莫錯端倪。不迷透水之針。可付開拳之寶。略序微言。以彰事理(卿公事苑雲。叢林所行十玄談皆無序引。愚曩遊廬阜。得其序於同安影堂。今錄之雲耳)。

眉州黄龍第二世和尚。僧が問うた。「どういうのが密室ですか。」師が言った。「斫り開くべからず。」言った。「どういうのが密室中の人ですか。」師が言った。「男女の相に非ず。」問うた。「国内に剣を按ずる者は誰か。」師が言った。「昌福。」言った。「忽ち尊貴に遇わば時はいかに。」師が言った。「遺さず。」

心印

前朗州梁山緣觀禅師の法嗣

問君心印作何顏。心印何人敢授傳。歷劫坦然無異色。呼為心印早虛言。須知本自虛空性。將喻紅爐火裡蓮。莫謂無心雲是道。無心猶隔一重關。

郢州大陽山の警玄禅師。僧が問うた。「叢林浩浩として法鼓喧喧たり。向上の宗乗、どう挙唱するか。」師が言った。「彼に個の消息無ければ争いで肯んじて應當せん。」言った。「今日宗乗すでに師の指示を蒙る。いまだ法嗣は何人を嗣ぐかを審らかにせず。」師が言った。「梁山は点出して秦時の鏡、長慶峰前に一樣の輝き。」問うた。「どういうのが大陽の境ですか。」師が言った。「孤鶴老猿は谷韻に啼き、瘦松寒竹は青烟を鎖す。」言った。「どういうのが境中の人ですか。」師が言った。「どうかどうか。」問うた。「どういうのが大陽の家風ですか。」師が言った。「滿瓶傾けて出でず、大地に飢ゆる人勿れ。」問うた。「どういうのが仏ですか。」師が言った。「お前は何ぞ仏に非ざる。」言った。「学人が会せざる時はいかに。」師が言った。「迢然として三秋の月に挂けず、一句当陽に豈に灯に在らんや。」問うた。「どういうのが祖師西来の意ですか。」師が言った。「問いを解して当らず。」言った。「学人が会せざる時はいかに。」師が言った。「陝府の鐵牛は人皆向かい、卞和の得たる玉は今に至りて伝わる。」問うた。「どういうのが大陽の法身を透る句ですか。」師が言った。「大洋の海底に紅塵起こり、須弥の頂上に水は横流す。」問うた。「牛頭がいまだ四祖に見えざる時、なぜ百鳥が華を銜えたか。」師が言った。「戸を出づる烏鶏は頭に雪を戴く。」言った。「見る後、なぜ華を銜えないか。」師が言った。「杲日天に當たる後、烏鶏戸を出でて飛ぶ。」

祖意

行思禅師第十世

祖意如空不是空。靈機爭墮有無功。三賢固未明斯旨。十聖那能達此宗。透網金鱗猶滯水。回途石馬出沙籠。慇懃為說西來意。莫問西來及與東。

前天臺山德韶国師の法嗣

玄機

杭州慧日永明寺の智覺禅師延寿。余杭の人。姓は王氏。總角の歳に佛乗に歸心し、既冠にして葷を茹でず。日に唯だ一食。『法華経』を持し七行俱に下る。才かに六旬にして悉く能く之を誦す。群羊の跪きて聴くを感じた。年二十八にして華亭の鎮將と為る。翠巌の永明大師が龍冊寺に遷り止まりて玄化を大いに闡くに属す。時に呉越の文穆王は師の道を慕うを知り、乃ちその志に從い放ちて出家せしめた。翠巌に礼して師と為し、勞を執りて衆に供して身宰を都忘れた。衣は繒纊ならず、食は重味無く、野蔬布襦をもって朝夕を遣った。尋いで天臺山天柱峰に往きて九旬定を習い、尺鷃の類の鳥あって衣襵の中に巢った。暨んで韶国師に謁すや一見して深く之を器とし、密かに玄旨を授けた。仍ねて師に謂うて言った。「お前は元帥と縁有り。他日大いに佛事を興さん。」密かに記を受けた。初め明州雪竇山に住して学侶臻り凑う(咸平元年に額を賜いて資聖寺と曰う)。師が上堂して言った。「雪竇のここは迅瀑千尋にして纖粟を停めず、奇巖万仞にして足を立つる処無し。お前等の諸人はどの処に向かって歩を進めるか。」時に僧が問うた。「雪竇の一徑、どう履踐するか。」師が言った。「歩々寒華結び、言々徹底に冰す。」建隆元年、忠懿王が請い入れて靈隱山の新寺に居せしめ第一世と為す。明年、復た請うて永明大道場に住せしめ第二世と為す。衆二千に盈つ。僧が問うた。「どういうのが永明の妙旨ですか。」師が言った。「さらに香を添え著けよ。」言った。「師の指示に謝す。」師が言った。「且く喜べ、交渉を勿れ。」師に偈ありて曰く、

迢迢空劫勿能收。豈為塵機作繫留。妙體本來無處所。通身何更有蹤由。靈然一句超群象。逈出三乘不假修。撒手那邊千聖外。迴程堪作火中牛。

永明の旨を識らんと欲せば、門前の一湖水。

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