中国各地の重要取法
五九.滑膩躁晦之氣色,如發現於決斷冒險之人,則應為隱忍含垢而成氣憤之病,驚魂動魄妨害而損無名之財;強迫進行,將成而忽敗;奢侈習慣,已得而復矢;侮人難堪,積羞而成遺患;剝人尤甚,含怒而生反動;哭泣誤於輕視,冷退誤於疎懈也。六十.滑膩躁晦之氣色,如發現於決斷在持重冒險之間,則應為內因外因而成逐時之病,戚累友欺而損要挾之財;誤於此而患於彼,得其一而損其二;自纏政策,幾經是非而不解除;兩可思想,幾經勞怨而不完善。此為決斷之持重冒險不同,而受損阻之謹慎倉猝各異也。
第五十九、滑腻燥晦の四色がもし決断冒険の人の身に現れれば、応験するのは隱忍して垢を含み怒氣が胸中に積もって氣鬱の病を生じ、驚嚇妨害を受けて莫名其妙に錢財を損失し、強いて推進し眼に成らんとするを看て忽然失敗し、奢侈に習慣しすでに手に到りしをまた丢掉し(底本の「復矢」は「復失」とすべき)、他人を侮辱して人に堪え難からしめ、羞辱が積累して後患を成し、人に対し盤剥するに狠すぎて人が怒を心に懐きて反彈を生じ、喪事を辦するに輕慢に誤り、家道の冷退は疎懶懈怠に誤ることです。第六十、この四色がもし持重と冒険の間にある人の身に現れれば、応験するのは内因外因が交攻して時に發し時に愈える病を生じ、親戚に拖累され朋友に欺瞞され、人に要挾に遭って破財し、こちらの頭を防げば彼方の頭に出で、一樣を得て兩樣を損し、自ら圏套を設けて幾番の是非糾纏も皆解き開かず、心に兩可を存して幾番の勞怨も圓滿に作さずです。見るべきは、決断上の持重と冒険が同じでなく、損を受ける時に過謹に失するか倉促に失するかも、各々同じでないことです。
六一.滑膩躁晦之氣色,如發現於環境安全之人,則應為肥甘酒色而成邪侵之病,疎懈驕慢而損自恃之財;意外之損失,連帶之株累;輕視其小,而受滋漫之掣肘;嬌養其軀,而受投機之侵犯。六二.滑膩躁晦之氣色,如發現於環境逼迫之人,則應為動氣勞心而成腦力之病,去就不常而損犧牲之財;飄搖不定,得不償其失;濫交不查,功不補其過;權利沖突之爭端,意見支離之嫌嫉也。
第六十一、滑腻燥晦の四色がもし處境安穩の人の身に現れれば、応験するのは肥甘厚味・情を縱け酒色して邪氣の體を侵す病を招き、疎懶驕慢、家底の厚きを仗りて財を損し、このほかにまた意外の損失・人に連帯せられる株連があります。小事を輕視するが因に、かえってそれが蔓延し開く掣肘を受け、身體を嬌養するが因に、かえって投機取巧の人に侵されます。第六十二、この四色がもし處境逼迫の人の身に現れれば、応験するのは氣を動かし心を勞して腦力方面の病を生じ、去留が常なく、局面に應付する為に錢財を犧牲し、處境が飄搖して定まらず、得る所は失う所に抵らず、濫りに朋友を交わりて甄別を加えず、立てた功は闖した禍に補わず、さらに權利衝突の引き起こす爭端・意見分歧の招來する嫌隙妒忌があります。
六三.滑膩躁晦之氣色,如發現界於安全逼迫之間,則為不矜細行而成嗜好之病,不戎成於微而損鎖碎之財;小受打擊,則憂疑不釋於目前;小有缺點,則顧忌不休於將來;恩恩怨怨,層迭不窮之是非;親親疎疎,糾纏不斷之遺累。此為環境之安全逼迫不同,而損阻之有因無因各異也。六四.滑膩躁晦之氣色,如發現於器量宏大之人,則應為無憂無慮而受六淫之病,舍輕全重而損小耗之財;小虧小累,而為義所屈;小挫小辱,而為時所忍;是非出於誤會,嫌嫉出於沉默也。
第六十三、滑腻燥晦の四色がもし處境が安穩と逼迫の間にある人の身に現れれば、応験するのは細小の行止を注重せずして嗜好上の病を養成し、細微の處に戒慎せず、錢財はすなわち零零碎碎に流失し、一点の小打撃を受ければ眼前すなわち憂疑解け難く、一点の小缺陷あれば將來に對し顧慮して已まず、恩恩怨怨が層層曡曡、是非は窮まらず、親しきも疎きも糾纏して斷えず、拖累は絶えません。見るべきは、環境の安穩と逼迫が同じでなく、阻まれ損を受けるに因あるか因なきかも、各々異なることです。第六十四、この四色がもし器量宏大の人の身に現れれば、応験するのは無憂無慮なるも、仍お免れず「六淫」外邪の病を感受し、大處を顧全する為に小處を捨去り、それに因って些かの小耗費あり、小虧を喫し小累を受くるは、道義に屈せらるるが為、小挫折・小屈辱を受くるは、時勢を審度して忍び下るが為、是非は大半誤會より出で、嫌嫉は大半彼の多言を肯んぜざるより出づることです。
六五.滑膩躁晦之氣色,如發現於器量窄狹之人,則應為傷神損腦而成神經之病,堅執倔強而損偏傲之財;不容惡,而惡反凌虐之;不忍辱,而辱再倍加之;惜其小而妨害其大,好其氣而種因其果也。六六.滑膩躁晦之氣色,如發現於器量界於宏大窄狹之間,則應為剋制不化而成氣血不宣之疾,輕重不當而損過分虛表之財;初忍而終不忍之是非官訟,始拒而終不拒之失足遺累;親親之仁,假以權柄而誤之;區區之怨,視以疎虞而忽之。此為器量宏大窄狹之不同,而受損之輕重亦各異也。
第六十五、滑腻燥晦の四色がもし器量窄狹の人の身に現れれば、応験するのは神を傷り腦を耗して神經方面の病を生じ、固執して倔強、偏激傲慢に因って破財し、悪人を容れ得ず、悪人がかえって彼を欺凌し、屈辱を忍び得ず、屈辱がかえって加倍して彼の頭上に落ち、小處を顧惜するが為に大處を妨害し、一口の氣を争うが為に惡果を種したことです。第六十六、この四色がもし器量が宏大と窄狹の間にある人の身に現れれば、応験するのは心の裏に克制するも化解して開かず、以致って氣血が宣暢を得ずして病を生じ、軽重の處置が當を失し、門面を撑るが為に過分に錢を花し、初めは忍び得て最後に忍び得ずして是非官訟に閙じ成り、初めは拒絕し最後に拒絕し得ずして足を失して後患を留下し、親親の仁より出でて、權柄を親人に交與してかえって耽誤され、一点々の小怨も、疏忽大意に因って理會を加えなかったことです。見るべきは、器量の宏大と窄狹が同じでなく、損を受ける軽重も各々異なることです。
『公篤相法』下篇巻八(續)
第五章 五行四時
一.木形清秀瘦長,修植而高,凡青潤之色,是其本質之色,而為平安之兆,合其木形故也;惟與白滑色相反而最忌,亦金克木之義也,最忌秋令,次忌冬令。二.火形尖露上炎,奇凸突兀,凡紅活之色,是其本質之色,而為平安之兆,合其人體故也;惟與黑枯之色相反而最忌,亦水克火之義也,最忌冬令,次忌春令。
第一、木形の人は清秀瘦長で、身材が挺拔して高い。およそ青くして潤沢の気色は、まさに彼の本質の色で、平安を主る。木形と相合するが故である。ただ白色と滑色のみ彼と相反して最も忌まれる。これがすなわち「金剋木」の理で、ゆえに最も秋(金の旺)を忌み、その次に冬を忌む。第二、火形の人は形貌が尖削して外露し、氣勢が上炎し、骨肉が奇特に凸出突兀する。およそ紅くして鮮活の気色は、まさに彼の本質の色で、平安を主る。火形と相合するが故である。ただ黒色と枯色のみ彼と相反して最も忌まれる。これがすなわち「水剋火」の理で、ゆえに最も冬(水の旺)を忌み、その次に春を忌む。
三.金形方正堅實平厚而勻,凡白瑩之色,是其本質之色,而為平安之兆,合其金體故也;惟與紅赤之色相反而最忌之,亦火克金之義也,最忌夏令,次忌三六九全月之土令。四.水形圓厚而勻,韻長而宏,凡黑潤之色,是其本質之色,而為平安之兆,合其水體故也;惟與黃暗而滯之色最忌之,亦土克水之義也,最忌三六九全月,次忌秋令。
第三、金形の人は形体が方正堅実で、平厚にして匀称。およそ白くして晶瑩の気色は、まさに彼の本質の色で、平安を主る。金體と相合するが故である。ただ紅色と赤色のみ彼と相反して最も忌まれる。これがすなわち「火剋金」の理で、ゆえに最も夏(火の旺)を忌み、その次に三月・六月・九月・十二月のこの土旺の月を忌む。第四、水形の人は形体が円厚にして匀称、聲音は韻が長く宏亮。およそ黒くして潤沢の気色は、まさに彼の本質の色で、平安を主る。水體と相合するが故である。ただ黄くして暗滯の気色のみ最も忌まれる。これがすなわち「土剋水」の理で、ゆえに最も土旺の三六九等の月を忌み、その次に秋を忌む。
五.土形厚而不圓,局深而濁,聲緩而遲,凡黃潤之色,是其本質之色,而為平安之兆,合其土體故也;惟與青膩之色最忌之,亦木克土之義也,最忌春令,次忌夏令。六.各形於時令,亦有相當關係:春令不忌青潤,正二月尤以此為吉;夏令不忌紅躁,四五月尤以此為平安;秋令不忌白瑩,七八月猶以此為小吉;冬令不忌黑潤,而十冬月尤以此為平穩;三六九全月不忌黃明,尤以此為喜慶。此時令之順生也。
第五、土形の人は形体が厚重で円轉せず、格局が沈深で気色が濁に偏し、聲音は緩慢遲重。およそ黄くして潤沢の気色は、まさに彼の本質の色で、平安を主る。土體と相合するが故である。ただ青色と腻色のみ最も忌まれる。これがすなわち「木剋土」の理で、ゆえに最も春(木の旺)を忌み、その次に夏を忌む。第六、各種の形体と四時節令の間にもまた各々相応の關係がある。春は青潤の色を忌まず、正月二月に見ればとりわけ吉利。夏は紅燥の色を忌まず、四月五月に見ればとりわけ平安。秋は白瑩の色を忌まず、七月八月に見れば小吉と算す。冬は黒潤の色を忌まず、十月・冬月に見ればとりわけ平穩。三六九等の土旺の月は黄明の色を忌まず、見ればとりわけ喜慶を主る。これらは皆時令と気色とが順生相合する情形に属す。
七.春令忌白慘色,正二月為尤不利;夏令忌黑枯,四五月為受大禍死厄;秋令忌紅赤色,七八月為受驚險橫禍;冬令忌黃黯色,十冬月為損失官訟;三六九全月忌青膩色,為疾厄冷退。此時令之相反也。此七項為五形四時之大略也。
第七、逆に言えば、春は白色と慘色を忌み、正月二月に見ればとりわけ不利。夏は黒色と枯色を忌み、四月五月に見れば大禍に遭い乃至死厄を主る。秋は紅色と赤色を忌み、七月八月に見れば驚険橫禍に遇うを主る。冬は黄色と黯色を忌み、十月・冬月に見れば破財と官司を主る。三六九等の土旺の月は青色と腻色を忌み、見れば疾病災厄と家道冷退を主る。これらは皆時令と気色とが相衝相反する情形に属す。以上の七條が、すなわち五行の形体と四時の気色とが配合する大略である。
第六章 部位應驗
一、天嶽華蓋,專主平安亨吉之部位,及升遷進職,獲功得名,及家庭之順遂。常人則主財星旺而事實利,亦關乎個人之大計如何也。二、奏書專主大計之決定,函電交馳之往來,其中消息如何,公文信件之有所種因,事實交際之有所發生,亦關乎升遷調補之各項也。
第一、額頂の「天岳」と「華蓋」の兩處は、専ら平安亨通の類の吉慶を管する。仕宦においては升遷して職を進め功を立て名を得、家庭においては人口が和順す。尋常の百姓がここを看れば、財星の旺相・辦する所の事が切実に利を得るを主る。斷ずる時はさらに本人の眼下に謀る大計が何かを看て、初めて実處に落ちる。第二、「奏書」の一部は専ら大計の最後の決定を管する。函電の往還が頻繁か否か・その中に傳わる消息が好いか惡いか・公文信件が何事に因って起るか・交際往來の中に何事が將に發生するかを、皆ここより推驗す。官員の升遷・調動・補缺の類の事も、皆この一部位の管轄に歸す。
三、印堂為全面部之元首,專主個人之吉凶禍福,大勢之安全與否,性命之關係如何,疾厄之重經如何,此為最重要之一,及關係正略也。四、輔角與日月角,為父母之正當關係,為名位之連帶關係,亦主家庭人口如何,血統之哭泣如何,以及未經預,而有發生者,乃意外之部位也。
第三、兩眉の間の「印堂」は全臉の元首で、専ら一身の吉凶禍福を管する。大局が安全か否か・性命に關礙あるか無きか・疾病災厄の輕重深淺を、皆これを以て准と為し、全面の最も緊要の部位の一つで、また直接に本人の正途の謀劃の成敗を牽動す。第四、額側の「輔角」と「日月角」は、父母宮の正當の所在で、また連帯して名位の高低を主管し、さらに兼ねて家中人口の多寡・本族血親に喪亡哭泣の事あるか無きかを看る。およそ事先に毫も預兆なくして突然發生する事も、またこの兩處より看る。ゆえにそれは意外を主る部位である。
五、國印即顴骨之部位,關係人之權利,及升遷調補,得失成敗,亦關係弟兄叔侄,及個人之生存地位,此為重要部份之一,亦主父母孝服也。六、土星為坐守財之正當關係,及兩側關乎偏浮財、交際財各項。凡進財進祿,以此為專部;及得財失財,皆以此為用神,此為重要部份之一。
第五、「國印」はすなわち兩顴骨の部位で、一人の手中の權柄に關係し、升遷・調動・補缺の得失成敗は皆それを看る。同時に兼ねて兄弟叔侄の情形、および本人が世上に立足する地位を看る。緊要の部位の一つで、父母の喪服の事もまたここに應ず。第六、鼻准は「土星」と稱し、主るは守り得住る正當の家財。鼻翼の兩側は偏財・浮財・交際應酬の中に得る錢財を主る。およそ財を進め祿を進めるは、皆ここを以て専管の部位と為す。財の得るか失うかも、皆ここを拏って斷事の「用神」と作す。同じく緊要の部位の一つである。
七、輔角驛馬專為行動之關鍵,遠行之事實,其遠之成功與否,皆以此為用神;又連帶為流通之財源,而為外財也;又為行動之遠近,中道有無障礙也。八、奸門為妻妾之專部,而分左右也。其左奸門,為命妻,或嫡位之名義;右奸門為重配,或妾庶之名義。皆以此部定其妻妾宮之吉凶禍福、喜慶哭泣,以及疾厄死亡,又關妻族之哭泣,及各項事務也。
第七、「輔角」と「驛馬」は行動の關鍵の所在である。遠門に出るか出ざるか・遠行が辦し成り得るか否かは、皆ここを以て斷事の「用神」と作す。それはまた連帯して流通周轉の財源を管り、すなわち外頭に在りて稼ぐ「外財」である。このほかにまたこの一趟が行くの遠近・路上に阻碍あるか無きかを看る。第八、眼角外側の「奸門」は妻妾宮の専管の部位で、しかも左右に分かつ。左の奸門は元配正妻を主り、すなわち嫡室の名分。右の奸門は續弦して再娶するを主り、あるいは偏房側室の名分。妻妾の一宮の吉凶禍福・喜事喪事、乃至疾病災厄に以致りて死亡も、皆ここより判定す。連ねて妻家の親族に喪亡あるか無きか、および妻族と相關の各種の事務も、一併にそれに歸す。
九、中勾陳為疾厄之正當事實,又主憂鬱思慮之連帶事實,亦主哭泣之連帶、妻妾子女之連帶,又主母族叔伯之人丁也。十、羅侯曜、計都曜,為弟兄姊妹之正當範圍,亦關公文書函等事,又主口舌交際,及六親往來籌商,而事實之聯絡進行各類也。
第九、大眼角の外の「中勾陳」は正しく疾病災厄の實情を管り、また連帯して憂鬱思慮の類の心事を主り、また連帯して家中の喪亡哭泣・妻妾子女の順逆を主り、さらに兼ねて母親の一族と叔伯の一房の人丁の狀況を看る。第十、兩眉頭の上下の「羅睺曜」「計都曜」は、正しく兄弟姊妹の一宮を管り、同時に公文書信の類の事に關涉す。このほかにまた口舌是非と交際應酬、および六親の間の往來商議・事情が如何に聯絡推行するかの這幾類を主る。
十一、上勾陳為公文信件,略思慮,及有心理之顧忌,一切事實動念之初步,而有隱憂之牽制事項;左為外務之事,右為內務之事也。十二、福堂為官訟是非之正部,及嫌疑嫉垢之種因,又為外財動財之連帶關係,以及憂思鬱結、遲疑不決之事,而生遺累爭執也。
第十一、「上勾陳」は公文信件を主り、また謀略思量および心の裏に存る顧忌を主る。凡事の剛に念頭を起る那の一步、および心底に藏して人を牽制する隱憂を、皆ここより看る。左は外面の事務に應じ、右は家内の事務に應ず。第十二、眉尾の上方の「福堂」は官司是非の正管の部位で、また人に猜忌嫌惡され・嫌隙を結ぶ根由の所在である。それはまた連帯して外財と活動の財、および心中の憂思鬱結・遲疑して決斷し能わざる事を管る――こういう類の事は往々にして旁人を拖累し、爭執を釀成す。
十三、三陽為子女之一部份,其子女之安全與否,或進子女之喜慶等項,又主疾厄之吉凶關係,為重要之一,以及結仇結怨,及爭名奪利之糾紛也。十四、三陰為子女之正部,其子女之安全與否,又主憂思之連帶而不可宣佈者,亦關係吉凶之一小部,亦主母族妻族之哭泣,又主疾厄之傍部也。
第十三、上眼皮の一帶の「三陽」は子女宮の一部分で、子女が平安か否か・添丁添口の喜事あるか無きかは皆ここを看る。それはまた疾病災厄の吉凶を管り、緊要の部位の一つである。このほかに人と仇を結び怨を結び、名を爭い利を奪いて生ずる糾紛も、またこの一處に應ず。第十四、下眼瞼の「三陰」は子女宮の正位で、同じく子女が平安か否かを看る。また連帯してあれらの心に藏して人に對し說き不便の憂思を主り、吉凶應驗の一つの小部位と算す。母親の一族と妻子の一族に喪亡哭泣あるか無きかも、またここより看る。同時にそれはまた疾病災厄の輔助の部位である。
十五、蠶囊為子女之正部,凡子女有喜慶之事實、疾厄之事實、死亡之事實,皆以此為定論也,亦主血統戚屬之哭泣也。十六、玄武為驚險之正部,及暗害損失,官訟牢獄,輕則為重要口舌,重則為傷亡災厄,為吉凶重要部份之一。亦行動之可否,當以此為考查重要點,又關血光之傷殘,湯火瘡疥之類也。
第十五、臥蠶の下方の「蠶囊」は子女宮の正位で、子女の添丁の喜事・病に生じ災に遭う事、乃至夭亡して故去る事も、皆ここを拏って最後の判定と作す。本族親戚に喪亡哭泣あるか無きかも、またここに應ず。第十六、「玄武」は驚嚇凶險の正管の部位で、暗中に害を受け・端なく損失し・官司を打ち牢獄に下るは皆それに歸す。輕きは一場の厲害の口舌爭執と應じ、重きはすなわち傷亡の災禍で、吉凶を判斷する緊要の部位の一つである。門を出でて行動するや否やも、また須らくここを以て重點の考察と作すべし。このほかに血を見る傷殘、および燙傷・火傷・瘡疥の類も、皆ここより看る。
十七、兩腮號懸璧,即奴僕宮,關係奴僕牛馬之正部,又主盜小人之連帶關係,及遺失不明之財物,下人走失之拐騙等項。十八、法令為偏,及間接之關係,又主兼代之權祿,從中之負責,又主書面之策略、徵求之方針,及由此而達彼之間接行為也,或過渡之就範也。
第十七、兩腮は「懸璧」と呼ばれ、すなわち奴僕宮で、正しく用いる所の人と牛馬牲口を管る。それはまた連帯して盗賊小人の侵擾・財物が明々白々ならずして失落し、および僕役が走失するか人に拐騙される類の事を主る。第十八、「法令」紋は偏門の・間接の關係を主る。代理して兼攝して得る權位俸祿・間に居りて承擔する責任は、皆それに歸す。このほかに書面上の謀略・外に對し意見を徵求する方針、以及乙を達するに甲を借る間接手段、あるいは過渡階段の遷就迎合も、皆ここより看る。
十九、命宮為先天之根,是疾厄之主部,專應病厄,及死生關係、痼疾宿病關係,以此為用也,及腎繫之通過地,亦關虛弱之疾也。二十、俞門為腎部之正繫,是大病厄之必要考查者,有死亡之區別,及疾病時間之久暫也。
第十九、山根の一帶の「命宮」は先天禀賦の根本で、また疾病災厄の主部である。専ら各種の病患に應じ、生死の關頭・久しく治えざる痼疾舊病を、皆ここを拏って斷事の憑據と作す。醫理より言えば、ここはまた腎脈の經過する地で、ゆえに體虛の類の病もまたここに應ず。第二十、耳後の「兪門」は腎臟の正應の處で、およそ大病に遇えば、ここは査せざるべからざる一處である。人の死か活かはここに由りて分別し、病程の長か短かもここに由りて推斷す。
廿一、命符為疾厄之一小部份,關係臨時發生之病厄,亦有相當之危險,及花柳淫慾之疾災、血光之酒病等項。廿二、下勾陳為疾厄之一小部份,關係常度種根之病厄,及溼氣水氣瘡疥之類,又有血統戚之連帶哭泣,關係輕微而不重也。
第二十一、「命符」は疾病災厄の一つの小部位で、管るは臨時突發の病患で、また相當の危險性がある。このほかに花柳の類の縱欲に因って得る病・血を見る傷と縱酒して得る病も、皆ここに應ず。第二十二、「下勾陳」もまた疾病災厄の一つの小部位で、管るは平日裏に慢慢と病根を積む舊疾、および濕氣・水氣・瘡疥のこういう類である。本族親戚に喪亡あるか無きかも、また連帯してここに看る。ただしこの一部位は事に應ずる分量が比較的輕く、重要と算せず。
廿三、年壽為疾厄之正當部位,故名疾厄宮。凡宿疾與臨時發生之病厄,皆以此為一定決斷,亦關伯叔之外哭泣,及回祿之災也。廿四、人中為船行之必要考查,關乎水之損失、船行之吉凶,亦主疾厄之痛症等類,而有死生關係也,亦主子女之一小部份,是其連帶也。廿五、承漿為船行之必要考查者,關乎水上之吉凶禍福,及有無水驚水災之例,及船行之貨物利源,有無損益也;又主瘡癢花柳之病,而成梅毒,亦主跌撲湯火之咎,而成疤痕之類也。
第二十三、鼻梁の中段は「年壽」と呼ばれ、正しく疾病災厄の本位で、ゆえにまた「疾厄宮」と名づく。およそ陳年の舊病と臨時に得る急病は、皆ここを拏って確定の斷語と作す。伯父叔父の一輩の喪事、以及火災の厄も、またこの一處に牽連す。第二十四、「人中」は船を行くに必ず査すべき部位である。水上に損失あるか會するか・この一趟の船の行くが吉凶如何かを、皆それを看る。それはまた疼痛の類の病症を主り、生死と關係有り。このほかにまた兼ねて子女宮の一つの小部位と作し、連帯關係に属す。第二十五、下唇の下方の凹處は「承漿」と呼ばれ、また船を行くに必ず査すべき部位である。水上の一切の吉凶禍福はここに由りて推斷し、水面上の驚嚇か水災に遇うか會せざるかもそれを看る。連ねて載する所の貨物が幾何の利を獲るか・虧損あるか無きかも、皆ここに應驗す。このほかにそれはまた瘡癢・花柳の類の病を主り、重きは梅毒に轉成するを會す。跌打して摔傷し・燙傷火傷して留下する過咎、以致って身に疤痕を落下するも、またこの一處より看る。
第十章 氣色斷驗秘訣
一、天嶽華蓋為高廣學堂,亦官祿之正部。凡有黃紫色,主吉慶,主升官進職,得祿獲功,常人則為進財源,進入丁;此時如有略進行,已占大體安全,及得十之七八利益。如有青色,主憂思鬱結,驚疑不定。如有滑膩色,主哭泣,及損血統關係之人丁,及有六親遺累,交際吃虧,暗害損失。如有紅色,主失官去職,損財冷退,亦主驚恐險阻。如現赤色,主孝服損人丁,及驚險危險,暗害官訟,牢獄伽鎖。如有白慘色,主孝服刑人丁,及大病厄。如有黑暗色,主百事不利,飛災橫禍,危險損失,惡疾瘟疫。依時令之生克、濃淡之輕重,為一定之事實;又因其人之程度如何、資格如何,以斷其大小耳。
第一、「天岳」「華蓋」の一帶は位置が高く寬闊で、相家は「高廣學堂」と稱し、また官祿の正位である。ここに黄色紫色を現ずれば、喜慶の門に臨むを主る。官を為す者は升官して職を進め・俸を得て功を立て、平民は財源が進益し・家に人口を添う。この時若し謀劃推行する所有れば、大体すでに穩妥と算し、七八成の好處を可得とす。青色を現ずれば、心中の憂思鬱結・驚疑不定を主る。油滑黏腻の色を現ずれば、喪亡哭泣あるを主り、しかも本族の人丁を傷損し、また六親の牽累・交際上の喫虧・暗中に人に算計されて受損あり。紅色を現ずれば、官を丢き職を去り・破財して家道冷落するを主り、また驚恐と阻碍を主る。赤色を現ずれば、孝を穿かんことを要し・家中に人口を折損し、併びて驚險危難・暗害と官司あり、さらに身が牢獄枷鎖に陥るに至る。慘白色を現ずれば、喪に服して家人を刑克し、あるいは大病大災あるを主る。黑暗の色を現ずれば、諸事順わず、飛來の橫禍・危險損失・惡疾瘟疫を主る。斷ずる時は當令の節氣とその色の生克・顏色の濃淡深淺に按じて實情を定め、さらに本人の身份程度と資歴の深淺を看て、初めて事の大小を斷じ出せる。同一種の気色が、顯貴の人の身に出れば應ずるは官職權位で、平民の身に出れば應ずるはすなわち財帛と家中人口である。
二、奏書為大計之決定,公文信件之事實。如有黃紫色,主升遷進職,及有喜因之消息傳來,常人亦有財利之喜報。如有青滑膩色,主父母之困難、信件之羈留,及事實有憂愁不決,族戚牽制。如有紅赤色,主結仇構怨,及有不好之消息,損失之遺累。如有白慘色,主有人口災厄之信件,臨時發生之病厄。如有黑黯枯各色,主失官損祿,失權罷職,暗害危險驚險之函電,招嫉結怨,官訟牢獄。亦以濃淡重經,斷人之禍福大小久暫也。
第二、「奏書」の一部は大計の裁定を主り、また公文信件の實情を主る。ここに黄紫の色を現ずれば、升遷して職を進むを主り、併びて喜事の消息の傳わり來るあり、平民も財利に關する好い音信を收得す。青色にして油滑黏腻を帶びれば、父母に難あり・信件が耽搁滞留し、事情が憂愁して決し難く、しかも族中の親戚に牽制されるを主る。紅赤の色を現ずれば、人と仇を結び怨を構え、また壞消息の傳わり來り、牽累されて損失を受るを主る。慘白の色を現ずれば、家中人口に災厄あるの信を收到し、あるいは臨時に急病を得るを主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、官を丢き祿を失い・權を奪われ職を罷められ、來る函電は盡く暗害・危險・驚嚇の類、また人の妒忌を招き怨仇を結び、さらに官司を打ち牢に坐るに至る。同じく顏色の濃淡輕重に按じて、この人の禍福の大小と久暫を判斷するを要す。いわゆる「久暫」は、這の樁の事が眼前の一時に應ずるか、それとも許久を拖延して初めて了結するかを說く。
三、印堂為面部之元首,關係重要。如有黃紫色,主升官進權,獲功進祿,及旺人丁,常人亦主喜慶而旺財源。如有青滑膩各色,主小破敗,及小損失,及憂愁不遂,勞而無功,亦主小疾。如有赤紅色,主危險損失,牢獄柳鎖,及受傷與死亡之災,罷職失權也。如有白慘色,主百事不遂,刑剋人丁,疾厄流連,招嫉結怨。如有黑黯晦各色,主危險死亡,損失破敗,瘟疫牢獄之例。亦以濃淡輕重,為事實之決斷也。
第三、「印堂」は全臉の元首で、應ずる所の事は最も緊要である。ここに黄紫の色を現ずれば、官を升り權を得・功を立て祿を進め、家中の人丁が興旺するを主る。平民もまた喜慶の事ありて財源が轉旺するを主る。青色にして滑腻なれば、小さの破敗と損失を主り、心中が憂愁して事情が遂わず、力を白費して功なく、また小病を害するを主る。赤紅の色を現ずれば、危險損失を主り、牢獄枷鎖の厄あり、以致って傷を受け乃至命を喪い、官を為す者は職を罷められ權を奪わる。慘白の色を現ずれば、百事順わず、家中の人口を刑克し、病痛が纏綿して去らず、また人の妒忌を招き怨仇を結ぶ。黑黯晦暗の諸色を現ずれば、凶險死亡・損失破敗、および瘟疫・牢獄のこういう類の事を主る。斷法は前と同じく、仍ほ顏色の濃淡輕重を以て實情を決定す。色の淡きは事小さく、色の濃きは事大なり。これが通例である。
四、輔角驛馬為行動之正部,及流通之財源。如有黃紫色,主行動大利,及略行功而成功,又主遠信至,而得良好之消息。如有青滑膩各色,主中道停留,略逗留而生變化,遠信不至,及有損失障礙之信件。如有白慘色,主刑傷父母,或損家庭重要人丁。如有紅赤色,主行動之損失驚恐,貨物之損阻。如有黑黯枯各色,主行動有危險暗害,盜匪災厄,及孝服,不動為吉。亦以濃淡重輕、資格程度,為事實之判斷也。
第四、「輔角」「驛馬」は行動の正管の部位で、また周轉流通の財源を管る。ここに黄紫の色を現ずれば、出行が大いに順利で、謀る所の事が辦し成るを得、また遠方より信の來るを主り、好い消息を帶來す。青色にして滑腻なれば、半路上に耽搁され、逗留に因って變故を生じ、遠信至らず、あるいは來るは損失を報じ阻碍を報ずる信を主る。慘白の色を現ずれば、父母を刑傷し、あるいは家中の緊要の人口を折損するを主る。紅赤の色を現ずれば、此行に損失驚恐あり、帶する所の貨物が損を受けるか扣阻されるを主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、此行に危險暗害あり、盗匪の災に遭遇し、あるいは家中有りて喪事あり、この時身を動かさざるはかえって吉なり。仍ほ気色の濃淡輕重に按じ、併びて本人の資歴身份を參看して、實情を判斷するを要す。身份の愈々高き人は、同一種の気色の應ずる事情も愈々大なり。
五、日月角為父母之正部,及官祿之連帶。如有黃紫色,主父母康健平安,及官祿之進益。如有青膩滑各色,主父母憂愁,而有心病隱憂,亦主父母之疾病災厄,及官祿之停留不動。如有白慘色,主父母大疾厄,及哭泣之例。如有躁絳色,主父母與人爭端口舌,及本身之受影響劣跡。如有紅赤色,主父母凶危,及孝服,亦主家庭之大損失。如有黑黯枯各色,主父母驚險死亡,及本身損失官祿,損失財利。亦以濃淡重經、資格程度,而為判斷也。
第五、額上の「日角」「月角」は父母宮の正位で、また連帯して官祿を主る。ここに黄紫の色を現ずれば、父母が康健平安、本人の官祿もまた進益あるを主る。青色にして滑腻なれば、父母の心中に憂愁あり・說き出し得ざる隱憂あるを主り、また父母が病に染り災に遭い、本人の官祿は停滯して升遷し能わざるを主る。慘白の色を現ずれば、父母に大病大災あり、さらに喪亡の事ありを主る。干躁深紅の色を現ずれば、父母が人と爭端口舌を起し、本人も牽連を受けて好からざる名声を落下するを主る。紅赤の色を現ずれば、父母に凶險あり、孝服を穿くを須い、家中にもまた大きの損失あるを主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、父母が險に遇い乃至身が故するを主り、本人は官を丢き祿を失い、財利を折損す。仍ほ気色の濃淡輕重を以て、併びて本人の身份資歴を參看して、以て判斷を作す。父母の年事すでに高きは、凶色の應ずる格外に急なり。本人の官位の愈々高きは、祿を失う一層もまた應ずる愈々重し。
六、國印為權祿之重要部位。如有黃紫色,主進權得祿,正當略而收實效,有必成也;又主直接之進行,為獲利益。如有青滑膩各色,主父母疾厄,弟兄姊妹叔伯有災厄急難,權位小有搖動。如有白慘色,主為不成,勞碌不功。如有躁絳色,主權位減等,招是非嫌疑,及結夙怨。如有紅赤色,主孝服及大損失,盜匪之驚險,牢獄之仇害,輕則主痔漏,重則主凶亡。如有黑黯枯各色,主損失破財,危險災厄,飛災橫禍,刑人丁之例;如輕則主內憂外患,六親爭端,及官訟糾纏之例。亦以濃淡輕重,因人之資格而決斷其吉凶禍福也。
第六、兩顴の「國印」は權柄と俸祿の緊要の部位である。ここに黄紫の色を現ずれば、權を得て祿を進め、眼下の謀劃が實效を收得し、事は必ず成るべしを主り、また直接に某事を推行して獲利するを主る。青色にして滑腻なれば、父母が病に染り災に遭い、兄弟姊妹叔伯の一輩に急難あり、本人の權位もまた略ば動搖するを主る。慘白の色を現ずれば、謀る所成らず、一場苦辛くして功なきを主る。干躁深紅の色を現ずれば、權位が等を降げられ、是非嫌疑を招來し、併びて舊日の怨仇を結ぶを主る。紅赤の色を現ずれば、孝を穿かんことを要し併びて大きの損失あり、あるいは盗匪の驚嚇に遭い・仇怨に因って獄に入るを主る。輕きは痔漏の類の病に應じ、重きはすなわち凶死なり。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、破財損失・危險災厄・飛來の橫禍を主り、さらに家中の人口を折損するに至る。應ずること輕きも、内憂外患・六親の爭執・官司の纏身のこういう類なり。仍ほ顏色の濃淡輕重に按じ、併びて本人の身份の高下に就いて、吉凶禍福を決斷するを要す。職に在る人は權位上に應じ、職無き人はすなわち家宅と六親上に應ず。
七、土星為財帛之專部。如有黃紫色,主進祿,得財及事實之遂心。如有青滑膩各色,主小累損失,及為有挫折,以及得而復失,中道有障礙。如有躁絳色,主偏財損失,遊戲遺累。如有紅赤色,主火災,及冷退之破財,失祿罷職,官訟暗害,亦主損人丁。如有黑黯枯各色,皆為不祥,損人破財,亦主懸樑服毒,投河自剔,輕則官非口舌、疾病災厄,常人主六畜損失,皆以濃淡重經,為損失之大小也。如有白慘色,主叔伯哭泣,血統哭泣,及冷退也。
第七、鼻准の「土星」は財帛の專管の部位である。ここに黄紫の色を現ずれば、祿を進め財を得、辦する所の事が稱心如意するを主る。青色にして滑腻なれば、些小の牽累を受けて損失あり、事情が挫に遇い、手に到りし財また失い、中途に阻碍を生ずるを主る。干躁深紅の色を現ずれば、偏門の財が折損し、玩樂嬉遊に因って拖累を招來するを主る。紅赤の色を現ずれば、火災あるを主り、あるいは家道冷落して破財し、祿を失い官を罷められ、官司を喫し暗算に遭い、また家中の人口を折損するを主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、皆不祥の兆で、人を損いまた財を破し、重きはさらに上に吊り・毒を服し・河に投じて自盡するの事あり。輕きも官非口舌・疾病災厄、平民は則ち牲畜に損あるを主る。これらは皆気色の濃淡輕重に按じて、以て損失の大小を定む。若し慘白の色を現ずれば、叔伯の一輩あるいは本族血親に喪亡あるを主り、併びて家道の冷落衰退を主る。
八、人中為船行之必要,子女之關係。如有黃紫色,主行動通達無阻,外順遂可成,而子女亦亨吉。如有青滑膩各色,主痛症之疾厄,及船行停留時日。如有絳躁色,主子女小疾。如有紅赤色,主子女之災厄,船行之損失。如有黑黯枯各色,主船行之驚險,損失破敗,盜匪之搶劫,拉搕翻船。如有白慘色,主侄甥之哭泣,及冷退之消耗,鬱結之疾厄。因其人與事實而斷之,可也。
第八、「人中」は船を行くに必ず看るべき部位で、また子女に關係す。ここに黄紫の色を現ずれば、出行が通達して阻なく、外において諸事順遂して成るべし、子女も平安吉利を主る。青色にして滑腻なれば、疼痛の類の病を害するを主り、船を行けば途中に時日を耽搁す。深紅干躁の色を現ずれば、子女に小病あるを主る。紅赤の色を現ずれば、子女が災に遭い、船を行けば損失あるを主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、船を行きて險に遇い、損失破敗し、あるいは盗匪の搶劫に遭い、乃至拖拽碰撞されて船が翻るに至る。慘白の色を現ずれば、侄兒外甥の一輩に喪亡あり、家道が冷落して消耗し、あるいは鬱結に因って病を生ずるを主る。總じて須らく本人の情形と眼前の事由に就いて、合わせて判斷してこそ是なり。船を行きて外に在る人は水路の一層を重んじ看、安居して家に在る人は則ち子女の一層を重んじ看る。
九、命宮為疾厄之主部。如有黃紫色,主先天強健,後天無虧,平安無疾。如有青滑膩色,主傷陰失眠,神不守宅之疾。如有躁絳白慘各色,主有一脈之叔伯哭泣,及同室操戈,遺累小損。如有紅赤色,主驚險凶危,官訟暗害,及失火燭。如有黑黯枯各色,主腎病弱疾,及死亡之病厄,或花柳有形之災毒。如有青筋橫過,主遺精及宿病;小兒主遺尿,及增氣痛。
第九、山根の「命宮」は疾病災厄の主部である。ここに黄紫の色を現ずれば、先天禀賦が強健、後天もまた虧損なく、平安で病なしを主る。青色にして滑腻なれば、陰分が傷を受け・夜裏に失眠し、神魂が宅舍に安守し能わざる毛病を主る。干躁深紅あるいは慘白の諸色を現ずれば、同宗叔伯の一房に喪亡あり、あるいは自家人が内訌して相爭い、牽累されて些小の損失を受るを主る。紅赤の色を現ずれば、驚險凶危に遇い・官司を喫し暗算に遭い、あるいは水を走らせ火を失すを主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、腎虧體弱の病を主り、乃至性命の憂ある重症、あるいは花柳の類の形迹を現出する毒瘡に至る。若し青筋がここを横貫するを見れば、遺精と陳年舊病を主る。若し小兒に在れば、則ち尿床、および疝氣腹痛の類を主る。
十、命門為疾厄之正部,內屬腎絡。如有黃紫白潤各色,均無疾厄。如有青滑膩各色,主小病流連,及憂思鬱結。如有紅赤慘色,主大病,有定根疾,及驚悸失智,神經昏亂。如有黑黯枯色,主惡病死災,以此為腎絕,而無救他。
第十、耳前の「命門」は疾病災厄の正管の部位で、醫理上より腎臟の經絡に属す。ここに黄色・紫色あるいは白くして潤沢の諸色を現ずれば、皆身に病なく災なきを表示す。青色にして滑腻なれば、小病が纏綿して去らず、心中にまた憂思鬱結あるを主る。紅赤あるいは慘白の色を現ずれば、大病を害し、しかもすでに病根を落下し、さらに驚悸して神を失い神志昏乱に至るを主る。黑黯枯槁の色を現ずれば、惡疾が命を致す災を主る――相家はこれを以て腎氣の斷絶の象と為し、すでに救治する可きなし。
十一、命符為疾厄之正部。如冬令有黃黯色,主死災惡病,其它時令無礙。紫白明潤各色,主無疾而平安。如有青滑膩色,主小疾,及血光花柳。如有紅赤躁絳色,生口舌爭端,及瘟疫時疾。如有黑枯慘各色,主水驚,及久病酒病溼氣之例。
第十一、「命符」もまた疾病災厄の正管の部位である。若し冬令に黄くして昏黯の色を見れば、致命の惡疾あるを主る。別の時令に換えてこの色を見れば、却って大礙なし。紫色・白色にして明淨潤沢を現ずれば、身に病なく・一向に平安を主る。青色にして滑腻なれば、小病を害するを主り、また血を見る傷と花柳の疾を主る。紅赤あるいは干躁深紅の色を現ずれば、口舌爭端を生じ、あるいは瘟疫時令病に染るを主る。黑色・枯色・慘白の諸色を現ずれば、水上に驚を受け、以及久病・酒傷の病・濕氣の類の毛病を主る。
十二、中勾陳為疾厄之正部,及連帶憂鬱。如有黃紫色,主平安無病苦也。如有青滑膩各色,主憂鬱多思,糾纒牽制,又主失眠多夢,及胃肺之疾,又主溼氣水氣上泛之例。如有紅躁赤絳,主口舌爭端,交際失效,及哭泣刑人丁。如有黑黯枯慘,主弱症、腰痛腿疼,病疾不愈,又主刑人丁而冷退耗財,遺累牽制,而有暗害也。
第十二、「中勾陳」は疾病災厄の正管の部位で、また連帯して憂鬱の心事を主る。ここに黄紫の色を現ずれば、平安で病なく痛なしを主る。青色にして滑腻なれば、心中の憂鬱思慮が過多で、事情が糾纏牽制して開かずを主る。また失眠多夢、および胃・肺の類の病を主り、さらに體内の濕氣水氣が上に泛るを主る。紅くして干躁、赤くして深絳なれば、口舌爭端を主り、交際應酬は工夫を白費し、家中有りて喪亡ありて人口を折損す。黑黯枯槁慘淡の色を現ずれば、身子が虛弱・腰腿が疼痛し、病は久しく愈えずを主る。また家人を折損し・家道冷落して財を耗し、人に牽累され掣肘され、併びて暗中に加害する事あるを主る。
十三、下勾陳為疾厄之一小部。如有黃紫白潤之色,主平安無疾。如有青滑膩各色,主溼氣定根,及時疾沉疾。如有紅赤躁絳,主溼熱症,及手足病,而筋骨疼痛,又主口舌內是非,六親之累,兄弟姊妹之爭。如有黑黯枯慘各色,主母族哭泣,叔伯哭泣,及痰飲疤塊之例也。
第十三、「下勾陳」は疾病災厄の一つの小部位である。ここに黄色・紫色にして白潤を現ずれば、平安で病なしを主る。青色にして滑腻なれば、濕氣がすでに體内に根を扎し、あるいは時令病と積久治り難き重病に染るを主る。紅赤あるいは干躁深紅の色を現ずれば、濕熱の症、以及手足の毛病・筋骨の酸痛を主る。また家内の口舌是非・六親の牽累・兄弟姊妹の間の爭執を主る。黑黯枯槁慘淡の諸色を現ずれば、母親の一族あるいは叔伯の一房に喪亡あるを主り、また痰飮の病と身上に塊を結ぶ類の症候を生ずるを主る。
十四、年壽為疾厄之正部,故號疾厄宮。如有黃紫白潤之色,主一歲平安。如有青滑膩色,主胃病哽噎,飲食減少,及顧忌遠憂。如有白慘色,主骨肉戚之哭泣,連帶之累損。如有絳躁色,主肝氣不舒之疾,及目病,動氣吃虧。如有紅赤色,主火災驚損,及吐血痔漏。如有黑黯枯各色,主痼瘋疾不愈,及刑重要人丁,及危險自剔。又以黑黯色加塵點方死,次亦憂愁而死,環境惡劣也。
第十四、鼻梁の中段の「年壽」は疾病災厄の正位で、ゆえにまた「疾厄宮」と呼ばる。ここに黄色・紫色にして白潤を現ずれば、この一年が平平安安たるを主る。青色にして滑腻なれば、胃病・嚥下哽噎し、飮食が減少し、心中に顧忌と長遠の憂愁あるを主る。慘白の色を現ずれば、骨肉至親に喪亡あり、自らも連累を受けて損あるを主る。深絳にして干躁の色を現ずれば、肝氣鬱結して舒ならざる病と眼疾を主り、また氣を動かし怒を發して喫虧するを主る。紅赤の色を現ずれば、火災の驚嚇と損失、以及吐血・痔漏を主る。黑黯枯槁の諸色を現ずれば、久しく治えず愈えざる頑疾癲疾を主り、家中の緊要の人口を折損し、さらに短見を尋ねる危險さえあり。また知るべし、黑黯の色の上にさらに一層の塵垢のごとき斑點を蒙る、初めて真に命を喪うの時に至る。退く一等のも、また憂愁の中に亡故し、處境は十分に惡劣なり。
十五、奸門為妻妾官之正部。如有黃紫色,主妻宮喜慶,而有喜因也。如有白慘色,主妻族之哭泣,及外孝服也。如有青滑膩色,主妻宮多病厄,而有隨身宿病也,故經云:奸門青筋上露,常蓄病妻,左妻右妾也。如有黃青二色合併,則病中化喜也,或喜中有病也。如有躁絳色,主妻宮口舌,及暗助後家。如有紅赤色,主妻宮驚險、火災,及妻族連帶之累。如有黑黯枯色,主刑妻妾,亦要中勾陳絳暗方應也,否則大病大災。如有雜花三四色混合,主妻妾姦淫邪行,或為本身花柳病厄。故黃明者,得妻族之助,而進財也。
第十五、眼角外の「奸門」は妻妾宮の正位である。ここに黄紫の色を現ずれば、妻室に喜慶あり、しかも喜事に實在の由頭あるを主る。慘白の色を現ずれば、妻家親族に喪亡あり、本人は外家の為に服喪するを主る。青色にして滑腻なれば、妻子が多病、しかも身に帶ぶる老毛病を主る。ゆえに相書に說く、奸門に青筋浮露すれば、家裏に常に一つの病妻を養う、左は正妻に應じ、右は偏房に應ずと。若し黄・青の兩色併び現れれば、すなわち病裏に喜に轉じ、あるいは喜の中に病を帶ぶ。干躁深紅の色を現ずれば、妻子と口角し、あるいは暗中に娘家を貼補するを主る。紅赤の色を現ずれば、妻室が驚險あるいは火災に遇い、また妻家に牽累されるを主る。黑黯枯槁の色を現ずれば、妻妾を刑克するを主る。ただし還須らく「中勾陳」が同時に絳暗の色を現出して初めて真に應驗し、然らざればも亦不過一場の大病大災なり。若し三四種の雜色の混雑して落花のごときを見れば、妻妾に奸淫邪行あり、あるいは本人が花柳病に染るを主る。反るに、ここに黄くして明亮なれば、則ち妻家の幫助を得て財を進むを主る。ここ一部位を看るに、左右の兩邊は必ず分けて斷ずべし、混じて一處と作す可からず。
十六、羅曜計曜為弟兄之正部,及附代口舌,與公文信件也。如有黃紫色,主弟兄姊妹安好,及略有成;如黃紫而動,則有喜信至,或公文委狀也,常人則有進財之喜信。如有青滑膩色,則有弟兄姊妹之累,及憂愁不決之事。如有白慘躁絳各色,則主弟兄姊妹連帶之哭泣,亦主遺累。如有紅赤之色,主官訟口舌,遺累暗害,嫌疑是非,右內左外也。如有黑黯枯色,主弟兄姊妹之哭泣,及連帶之損失,不好之消息,憂驚之信件必至也。
第十六、兩眉頭の「羅睺曜」「計都曜」は兄弟宮の正位で、附帶して口舌是非と公文書信を管る。ここに黄紫の色を現ずれば、兄弟姊妹が平安、謀劃の事が略ば成就あるを主る。若し黄紫色が浮動して發せんと欲すれば、則ち喜信の到來あり、あるいは公文の委任狀が下達し、平民は則ち財を進る好い消息を收到す。青色にして滑腻なれば、則ち兄弟姊妹に拖累され、しかも憂愁して決し難き事ある。慘白あるいは干躁深絳の諸色を現ずれば、兄弟姊妹の中に喪亡ありて牽連を受け、またそれが為に累わるを主る。紅赤の色を現ずれば、官司口舌・牽累され暗算に遭い、嫌疑是非を招來す。右は家内の事に應じ、左は外頭の事に應ず。黑黯枯槁の色を現ずれば、兄弟姊妹に喪亡あり、自らも連帯して損を受け、壞消息と人を憂驚せしむる書信は必ず踵を接して至る。この一部位は左右に分れて内外に應じ、右の主る所は家内の事、左の主る所は外頭の事である。
十七、兩眉主正當略之部位。如有青滑膩色,主憂愁而有顧忌。如有黃紫色,主略有成,事實順利,及弟兄之喜慶。如有油黯枯慘色,主交際是非,冷退破財,陰暗害,謨嫉爭端。如有紅赤黑色,主驚險牢獄,損失哭泣之例。
第十七、兩眉は正當の謀略を主る部位である。ここに青色にして滑腻なれば、心中が憂愁して且つ顧忌する所有るを主る。黄紫の色を現ずれば、謀る所が略ば成就し事情が順利、兄弟の間にもまた喜慶あるを主る。油光昏黯・枯槁慘淡の色を現ずれば、交際上に是非を生じ、家道冷落して破財し、また人に暗中加害され、妒忌に遭うに因って爭端を起すを主る。紅赤あるいは黑色を現ずれば、驚險に遇い乃至牢獄の災、あるいは損失と喪亡哭泣の事あるを主る。
十八、福堂為外財之正部,及外交是非之例。如有黃紫色,主進外財,及流通之財源,交際成功而有效,同舟共濟而互利。如有青滑膩色,主外交之是非,嫌疑之影響,意見不合,各走極端也。如有紅赤絳躁色,主讒嫉官訟,交際生中變而無效,同見連累而損失。如黑黯慘枯各色,主盜之患,瘟疫之災,以及惡劣消息,損失破敗,或因知己包圍,遊戲縱慾,先破財而後災患也,又為暗殺之機,種因於此也。
第十八、眉尾上方の「福堂」は外財の正管の部位で、また外に對する交往の是非を管る。ここに黄紫の色を現ずれば、外財を賺進し・財源が周轉靈活し、交際に成效あり、人と同舟共濟して彼此に利を得るを主る。青色にして滑腻なれば、外に對する交往に是非を生じ、人の猜疑の影響を受け、彼此意見合わずして各々一端を執るを主る。紅赤・深絳干躁の色を現ずれば、人の讒毁妒忌に遭い乃至官司を打ち、交際が中途に變を生じて落空し、雙方が一同に累を受けて損失を蒙るを主る。黑黯・慘淡・枯槁の諸色を現ずれば、盗賊の患・瘟疫の災あり、以及壞消息を聽到し・損失破敗を遭受す。あるいはいわゆる知己に圍攏されて玩樂縱慾し、先に破財して後に災を招く。暗中に人に謀害される機兆も、その根由もまたこの一處に埋下す。
十九、三陽為子女之正部。如有青黃而潤者,主進子星。如有紫躁而潤者,主進女星。如有滑膩絳色,主憂思遠慮,結怨生非,多狐疑顧忌,而釀成也。如有紅赤色,主驚恐災厄,官訟破敗。如有黑黯慘枯色,主瘟疫惡病而死,又主刑子女之哭泣。如有赤縷下侵入目者,主驚險傷身,輕亦主成殘疾,毀其飢膚,傷其肢體也。
第十九、上眼皮の「三陽」は子女宮の正位である。ここに青の中に黄を帶びて潤沢を現ずれば、男丁を添るを主る。紫にして干躁なるも仍ほ潤沢なれば、女兒を添るを主る。滑腻の深絳の色を現ずれば、心中の憂思遠慮・人と怨を結び事を生じ・疑忌多く、事情はこのようにして一點々釀成するを主る。紅赤の色を現ずれば、驚恐を受け災厄に遭い、官司を喫して破敗に致るを主る。黑黯慘淡枯槁の色を現ずれば、瘟疫惡病に染りて命を喪うを主り、また子女を刑克し・家に喪亡あるを主る。若し赤色の細紋の絲のごとく下に眼中に侵入するを見れば、驚險に遇いて身を傷るを主り、輕きも殘疾を落下し、皮肉が毁され肢體が傷を受る。
二十、三陰為子女之正部。如有青黃明潤者,主進子星。如有紫躁明潤者,主進女星。如有滑膩枯黯各色,主疾厄,及子女之不旺,亦為酒色過度,精神萎頹。如有赤紅色,主子女血光之傷,瘡折之疾,或湯火跌撲之咎也。如有黑慘色,主受暗害,刑子女,亦主妻族姑嫜之哭泣,刑骨肉戚也,又主夙怨嫁及禍,私仇報復,而藉故之爆發也。
第二十、下眼瞼の「三陰」もまた子女宮の正位である。ここに青黄にして明淨潤沢を現ずれば、男丁を添るを主る。紫にして干躁なるも明潤なれば、女兒を添るを主る。滑腻・枯槁・昏黯の諸色を現ずれば、疾病災厄あり、子女もまた興旺せず、同時に本人の酒色過度・精神委頓を說明す。赤紅の色を現ずれば、子女に血を見る傷あり、あるいは瘡を生じ・骨を折る類の病、あるいは燙傷火傷・跌打摔傷の過咎に遭うを主る。黑くして慘淡の色を現ずれば、人に暗算され、子女を刑克し、また妻家あるいは公婆の一輩に喪亡あり、骨肉至親が刑傷を受るを主る。このほかにまた舊日の怨仇が轉嫁して禍と成り・人の私を挾んで報復し、由頭に藉りて突然發作し起るを主る。
廿一、蠶囊為子女之傍部,亦關係疾厄哭泣。如有青赤筋直露下插者,主外哭泣,多應母族妻族,及血統戚屬,有重要關係,左應男丁,右為女丁,又有女格而反應之。如有赤青筋彎曲下插,則損至戚,而略疏遠者,或由信傳噩耗之例。如青赤筋平橫而露,則刑子女,輕亦主子女之大災。如有青滑膩枯各色,主小疾,主憂思不決之例。如有紅赤黑慘各色,主陰險欺詐,疾厄惡症,亦主花柳病,又主淫亂招禍,冷退損失,子女災厄而刑剋也。如有黃紫色,主子女喜慶,亦主陰騭善功等類也。
第二十一、臥蠶下の「蠶囊」は子女宮の輔助の部位で、また疾病と喪亡に關涉す。ここに若し青筋赤筋が直挺挺として下に插せば、外家に喪事あるを主り、多くは母親の一族・妻子の一族および本族親戚の身上に應じ、關係輕からず。左は男丁に應じ、右は女丁に應じ、女命は則ち左右相反す。若し青赤筋が彎彎曲曲として下に插せば、損する所は比較的疎遠些かの至親、あるいは書信に由りて噩耗の傳わるを主る。若し青赤筋が横平に浮露すれば、則ち子女を刑克し、輕きも子女に大災あるを主る。青色滑腻枯槁の諸色を現ずれば、小病を害し、あるいは心中に憂思して決し難きを主る。紅赤黑慘の諸色を現ずれば、陰險欺詐に遭い、重病惡症を得、また花柳の疾に染るを主る。また淫亂に因って禍を招き・家道冷落して損を受け、子女が災に遭い以致って刑克するを主る。若し黄紫の色を現ずれば、則ち子女に喜慶あるを主り、また本人が陰德を積み・善事を做し過ぎた類を主る。ここは筋の直・曲・横の三種の形状を以て輕重遠近を分辨し、最も留心を要す。
廿二、元武為驚險是非之正部,憂思疑慮之旁部。如有黃紫白潤各色,皆平安無阻,雖在危險界中,亦無妨礙。如有青赤筋下插,主結夙怨,而生三年之憂疑暗害,或主三年官訟糾纒時日。如有青滑膩色,主招讒嫉,而見小驚恐,及暗害爭端。如有紅赤色,主牢獄拘留,驚險災厄。如有躁絳慘色,主連帶之驚恐,遺累之損失,小人之暗害,憂疑之信件。如有黑枯黯滯色,主飛災橫禍,危險殘傷,及刑人丁,而有意外之禍,招意外之損,以其人資格而斷之也。
第二十二、「元武」は驚嚇凶險と是非の正管の部位で、また憂思疑慮の輔位である。ここに黄色・紫色にして白潤の諸色を現ずれば、皆平安無阻を主り、縱令身が險境に處すとも、害を受るに至らず。若し青筋赤筋が下に插す有れば、舊怨を結ぶを主り、往後三年皆憂疑と暗害あり、あるいは三年の間官司に纏わる。青色にして滑腻なれば、人の讒毁妒忌を招き、些小の驚嚇に遇い、併びて暗算と爭端あるを主る。紅赤の色を現ずれば、牢獄拘押・驚險災厄を主る。干躁深絳にして慘淡の色を現ずれば、牽連を受けて驚恐し・拖累されて損失し、小人の暗中加害あり、あるいは人を憂疑せしむる書信を收到す。黑枯昏黯呆滯の色を現ずれば、飛來の橫禍・危險傷殘、乃至家中の人口を折損するを主る――皆意外の禍・意外の損で、仍ほ本人の身份高下に按じて輕重を判斷するを須す。ここの應ずる所は多く意外の事に属し、ゆえに一たび惡色を見れば、とりわけ應當に靜守して動かざるべし。
廿三、腮頤為奴僕官。如有黃紫白潤色,主得下人之輔佐,而得忠實厚之奴僕也。如有青滑膩色,主奴僕小愉,遺失物品。如有躁絳色,主奴僕口舌,下人是非。如有黑暗如煙,染皂如塵,則主奴僕暗害,而有下犯上之舉動,及奴僕犯罪,而累及主人之例,亦主損牛馬六畜之例。如有黑黯枯色,主奴僕盜物私逃。如有紅赤色,主奴僕有牢獄之災,連帶之累,以及牛馬六畜,而成官訟也。
第二十三、兩腮の「腮頤」は奴僕宮である。ここに黄色・紫色にして白潤を現ずれば、下人の輔佐を得、用いる所は皆忠厚老實の僕役を主る。青色にして滑腻なれば、僕人が小偷小摸し、家中に物品を丟失するを主る。干躁深絳の色を現ずれば、僕人と口角し、下人の間に是非を生ずるを主る。若し黑暗して煙熏のごとく・汙黑して灰塵に染むるがごときを見れば、則ち僕人の暗中加害、以下犯上の擧動あり、あるいは僕人が罪を犯して主人に連累し、また牛馬六畜に損あるを主る。黑黯枯槁の色を現ずれば、僕人が物を偷して私自に逃走するを主る。紅赤の色を現ずれば、僕人に牢獄の災ありて自らに連累し、あるいは牛馬六畜の事に因って官司を惹き出すを主る。左右の兩腮は内外に分かち得、家中に用る人は内に應じ、外に雇う人は外に應ず。
廿四、承漿為船行之正部。凡黃白紫潤各色,皆宜船行,及水上之利源亨吉。如有青滑膩色,主水上之虛驚,及下部之小病。如有摻躁絳色,主戲逆之口舌,及花柳病。如有紅赤色,主情慾之驚恐,船行之損失。如有黑枯黯滯各色,主水災之厄,不宜船行也,又主醉死,及花柳惡痛,而成殘廢也。
第二十四、「承漿」は船を行くの正管の部位である。およそ黄・白・紫にして潤沢の諸色を現ずれば、皆船に乘りて出行するに宜しく、水上の財利もまた順遂亨通す。青色にして滑腻なれば、水上に一場の虛驚を受け、以及下身の小毛病を主る。慘淡干躁の深絳の色を現ずれば、戲謔忤逆に因って口舌を生じ、あるいは花柳病に染るを主る。紅赤の色を現ずれば、情慾の事に因って驚恐を受け、船を行けば損失あるを主る。黑枯昏黯呆滯の諸色を現ずれば、水災の厄あるを主り、切に船に乘る可からず。また醉酒して亡び、あるいは花柳惡疾の疼痛に因って以致て殘廢と成るを主る。およそ將に水路を行かんとする人は、身を動かすの前に必ず先ずここ一處を察看す。
公篤曰:氣色為臨時之吉凶禍福,人所共知,所以知之者,能趨吉避凶耳,故上例各項,皆詳細說明。不過格局各有本質之不同,各有地位之懸殊,各有智識之賢愚,各有環境之優劣,各有年齡之老少,各有性質之剛和。持鑑者因其人而斷之可也,據其濃淡輕重而分其層次可也。蓋氣色為先天動機,吉凶引子,吉者趨而就之,擴大進行可也。其凶危尚可避乎?曰:能避凶危也。
陳公篤が言う。気色の應ずる所は眼前一時の吉凶禍福で、これは人人が皆曉る所である。それを弄清楚する所以は、吉に趨り凶を避けんが為に外ならず。ゆえに上面の各條を我は一一に詳說した。ただ各人の格局本質が同じでなく、社會地位が懸殊し、見識に賢有り愚有り、處境に好有り壞有り、年紀に老有り少有り、性情に剛有り柔有り。鏡を執りて人を相する者は、この人の具體の情形に就いて斷ずれば則ち是、さらに気色の濃淡輕重に按じて層次の深淺を分かてば則ち是。知るべし、気色は先天の氣機發動の顯現で、吉凶の將に至らんとする引子である。吉色を見れば便ち勢に趁りて迎え上り、手を放して事を大に做せば可なり。然れば凶險はなお躲れ開く能うか。我が答えに曰く、凶險は確かに躲れ開くを得。
夫危險分兩種:有行動而遇危險,則先有權利引誘,財源動念也;有不行動之危險,則有權利牽制,人口羈絆也。故行動之危險,不貪其權利,不動其慾望,坐守可避也;如不行動之危險,能舍其權利,不為親屬所羈絆,毅然而去之,皆可避也。大危險能行一千里,可保無虞;小危險急行三百里,可得安全,皆在當時有一定決心耳。至於官訟遲遲而和解,口舌謙恭而忍解,結怨佈德可化解,暗害預防可避解,嫌疑謹慎可調解,疾厄修養可化解,諸如此類也。
危險は二種に分かつ。一種は身を動かして出でて初めて遇上るもので、この類は多くは先に權位利祿が前頭に在りて引誘し、あるいは財源が人の心念を動かす。一種は待ちて動かざるも逃れ得ざるもので、この類は多くは權位に牽制住まれ、あるいは家中人口に脚を拖まれる。ゆえに行動の招來する危險に属するは、ただその份の權利を貪らず・その念頭を起さず、安坐して動かざれば躲れ過ぐ。動かずともある危險に属するは、ただその份の權利を捨て肯じ、親屬に絆されず、斷然として身を抽きて離去れば、皆躲れ開くを得。大きの凶險は、遠く一千里を走れば平安を保ち得、小さの凶險は、急ぎ三百里を行けばも安全を得――關鍵は全て當時に決心を下得るか下らざるかに在り。官司を打つに至っては、拖れば便ち和解し得、口舌爭執は、謙恭忍讓すれば便ち消解し得、結びし怨仇は、恩德を多く施せば化解し得、暗中の加害は、豫め防備すれば躲れ得、人に猜疑されるは、行事を謹慎すれば調停し得、疾病災厄は、心を靜にして調養すれば化解し得。こういう類のは、皆同一の道理である。
