Libo

人中の相・条解

民国 · 陈公笃 · 第12巻 / 21

公篤曰:人中為交通之官,溝洫流通之所,起上承下之重要部位,故兩鄂之人,以人中為主要,即居中之樞紐故也。凡人利達於外,皆知有驛馬,而不知人中占多數,乃水陸之分也。又主子女壽祿,刑剋疾厄各類。茲特分別如下。

陳公篤が言うには:人中は相法における「交通の官」で、溝洫が流通する所であり、上は鼻を承け下は口に接する枢要の部位です。ですから両顎のあたりを見るには人中を主とします。正中に位置するからです。およそ人が外地に出て利を求め発展するのを見るには、みな「駅馬」を見るべきだと知っていますが、人中の方がこれより大きな比重を占めることを知りません。両者の区別は、駅馬は陸路を主り、人中は水路を主るという点にあります。人中は同時に子女・寿元・俸禄および刑克・疾病・災厄の各種の事をも主ります。以下に条を分かちて列挙します。

一.深洫:深洫者,人中之洫深如淵也。所謂通達四瀆,萬里無阻,及結外緣,異姓可為輔助也。亦主貴名而厚祿,又旺子女,能容納也。二.平滿:平滿者,人中平而無洫也。主坐守鄉里,而無遠志,性情閉塞又見小,拘泥又貪格。早子不立,先有女二三,或為遲庶之子,及螟蛉之子也。

第一は「深洫」。深洫とは、人中の溝が淵のように深いものです。相法ではこれを四瀆(江・河・淮・済の四大水路)に通達し、万里を行くも阻害なしといい、また外縁をよく結び、異姓の友が皆その助力となります。この相はまた貴顕の名と丰厚な俸禄を主り、子女が栄え、人としても物事をよく容れます。第二は「平満」。平満とは、人中が平らで溝が見えないものです。その人は郷里に坐守するだけで遠大な志がなく、性情は閉塞して眼界が小さく、拘泥してかつ貪求します。初めの男子は立たず、まず女子を二三人得るか、あるいは晩く妾室から男子が生まれ、他家の子を過継することもあります。

三.長洫:長洫者,即人中長近寸也。主有壽根,元氣充足,亦主子女多而成立,及有衣祿也。又主子女得力而發達,宏恢門第而大創也。四.短洫:短洫者,即人中短而不見也。主志大而虛浮,心多而燥急,作事一成一敗,而有勞碌往返,掣肘而受累,結怨而官訟,亦主不壽也。

第三は「長洫」で、人中が一寸に近いほど長いものです。その人は長寿の根柢があり、元気が充足し、また子女が多くて皆立ち、衣食・俸禄に欠けません。この相はまた子女が力を得て発達し、門第を大いに恢めて大きな創業ができることを主ります。第四は「短洫」で、人中が短くてほとんど見えないものです。その人は志は大きいが虚浮して実がなく、心が多く性が燥急です。事をなせば一成一敗で、往復して奔忙・労碌し、至るところ掣肘されて累を受け、人と怨を結んで官司を惹起します。この相は同時に寿が長くないことも主ります。

五.寬洫:寬洫者,人中寬而流通也。其人內有相當之持重,外有交際之利益,器量宏大,略周到,又旺子女,亦主貴名厚祿,而立外美於異鄉也。六.窄洫:窄洫者,人中窄而閉塞也。其人內有心腹之憂患,外有惡劣之欺詐,器量窄狹,子女見刑,庶出者成立,或遲子也,或女多也。

第五は「寛洫」で、人中が広くて流通しています。この種の人は内には相当の持重があり、外には交際から実利を得られ、器量は宏大で謀慮は周到、子女も栄えます。この相も同じく貴顕の名と丰厚な俸禄を主り、異郷で美しい声名と事業を樹立できます。第六は「窄洫」で、人中が狭くて閉塞しています。この種の人は内に心腹の憂患があり、外には人の悪劣な詐欺に遭い、器量は窄狭で、子女に刑克があります。往々にして庶出の者だけが立ち、あるいは男子が晩く生まれ、あるいは女子が多くなります。

七.唇掀:唇掀者,人中下半節掀出也。其人有偏僻之任性,多招是非,而成官訟,每因細故之爭端,間接之株連,無故而招非也。八.人中痣:人中痣,人中上下有黑痣發現也。當中主水災,上半節先生一子而妨父,下半節先生女而刑母,左右亦然。一應雙胎生,一主酒病有痕也。

第七は「唇掀」で、人中の下半分が外へ翻り掀き出ているものです。この種の人は性情が偏僻で任性であり、常に是非を招いて官司に至ります。往々にして些細な争端から、あるいは間接に株連され、無故に厄介事を招きます。第八は「人中痣」で、人中の上下に黒痣が現れるものです。痣が正中にある者は水厄を主り、上半分にある者は頭胎に先ず男子を生んで父を妨げ、下半分にある者は頭胎に先ず女子を生んで母を刑します。左右に偏るもまたこれに准じます。この痣にはさらに二つの応験があり、一つは双生児を生むこと、一つは酒によって病となり痕を残すことです。

九.直紋:直紋者,當中一直紋穿過也。主刑子星而旺女宮也。又主勞心最重,成敗奔馳,經大挫折二三,然後再立業,子星或一,亦不肖也。十.橫紋:橫紋者,中瑕一紋橫斷也。主刑女星而旺子宮,主大病厄二次,近於死亡,及水火之災也。然有衣祿充足,女星或一,亦後患也。

第九は「直紋」で、人中の正中を一条の竪紋が貫いて通るものです。男子の星を刑克して女子の宮を旺にします。同時に労心最も重く、一生成敗に奔走し、二三度の大挫折を経てからやっと再び立業します。仮に男子を一人得ても、肯綮に合わず成器しません。第十は「横紋」で、人中の中ほどを一条の横紋が遮るように断つものです。女子の星を刑克して男子の宮を旺にします。大病を二度患い、いずれも死に近づき、水火の災いもあります。ただしこの種の人は衣食・俸禄は充足しています。仮に女子を一人得ても、後日の患いとなります。

十一.十字紋:十字紋者,人中有直紋沖破,橫紋沖斷,如十字形也。主孤絕,子女均不立,嫡庶所生亦不立,惟螟蛉繼撫之於可靠也。十二.偏左:偏左者,人中側左而偏也。主先妨父宮,而有母官也。亦主先得子星者,再而後有女也,子星倍旺於女星也。

第十一は「十字紋」で、人中が一条の竪紋に衝き破られ、かつ一条の横紋に截断され、二つの紋が交差して十字形を成すものです。この相は孤独断絶を主ります。実の子女は皆立たず、嫡出・庶出を問わず同じく保つことができません。ただ過継して育てた螟蛉の子だけが、かえって頼りになります。第十二は「偏左」で、人中が全体として左に偏り歪んでいるものです。まず父の宮を妨害し、母の宮はかえって保たれます。同時に生育の順序をも主り、先ず男子を得て後に女子があり、しかも男子の数と成器の度合いは女子より一倍旺です。

十三.偏右:偏右者,人中側右而偏也。主先刑母官,而有父宮也。亦主先得女星者,再而後有子也,女星倍旺於子星也。十四.上寬下窄:人中不勻,而上寬下窄也。主女旺而多,子弱而少,及作事無恆而中止,疑多心亂也,行動往返而不決,改挫折也。

第十三は「偏右」で、人中が右に歪んでいるものです。まず母の宮を刑克し、父の宮はかえって保たれます。同時に先ず女子を得て後に男子があり、しかも女子は男子より一倍旺です。第十四は「上寛下窄」で、人中の上下が均しからず、上が広くて下が狭いものです。女子が旺んで多く、男子は体が弱くて少ないことを主り、また事をなすに長性がなく半途で廃し、疑心が重く心思が雑乱し、行動は往復反復して主意が定まらず、ゆえに屡々挫折を受けます。

十五.上窄下寬:人中不勻,而上窄下寬也。主子旺而多,女弱而少,及有厚祿而勇為,剛直而任勞。一主嫡庶之先後各半,一主早遲之賢愚各半也。十六.雙人中:雙人中者,兩個溝洫,不是直紋沖破也。男主聰明,享受前人餘業;女主驕傲,又有生離再嫁。男女均主子女倍多,而有用也。

第十五は「上窄下寛」で、人中の上下が均しからず、上が狭くて下が広いものです。男子が旺んで多く、女子は体が弱くて少ないことを主り、また俸禄が丰厚で敢作敢為、人となりは剛直で苦労を厭いません。さらに二つの応験があり、一つは嫡出と庶出の子女が半々ずつ先後して生まれること、一つは早生・晩生の子女の賢愚が半々であることです。第十六は「双人中」で、人中の所に真に二条の溝があるものです。一条の竪紋に衝き破られて二条に見誤るのではないことに注意してください。男子にこの相があれば聡明を主り、前人の遺した家業を享けられます。女子にこの相があれば性情が驕傲で、夫と生別して再嫁します。男女を問わず子女が一倍多く出て、しかも皆有用です。

歯の相・条解

公篤曰:齒為骨之餘,內為腎絡,關係衣祿之享受,及刑人丁,又為壽徵之一部,以及疾病,故有相當之應驗,上牙下齒也。茲選其重要而錄於後。一.大瓣:大瓣者,牙齒大瓣也,古謂馬齒。主元氣厚而享大壽,亦主貴名之事業,有恆之成功,崇其位祿。馬齒之人心無毒,性善而慈良也。

陳公篤が言うには:歯は骨の余緒で、身の内では腎経に通じ、一人の衣食・俸禄の享受に関係し、家中の人丁を刑克することにも関わり、また寿元を判断する一つの拠り所であって疾病をも見ることができるため、おのずから相当の応験があります。上の列を「牙」と称し、下の列を「歯」と称することに留意してください。以下に紧要な数種を抜き出して後に記します。第一は「大瓣」で、歯の一つ一つがみな宽大に生えているもので、古い相書では「馬歯」と呼びます。その人は元気が厚实で大寿を享け、また名望ある事業を成し、恒心をもって成功を収め、位は高く禄は厚いです。馬歯を生やした人は心に毒念を蓄えず、性情は善良で慈和です。

二.小瓣:小辦者,古謂之米齒也。主聰敏而靈巧,任勞而勇為,傲上而和下,矜功而好奇,有美術技藝之特長,而享盛名,然亦主病疾也。三.勻齊:勻齊者,牙齒勻而平齊也。主心和氣平,直快不拘,瀟灑自如,衣祿充足,通達無阻,即無族戚之累,而反受其利益尤多也。

第二は「小瓣」で、古い相書では「米歯」と呼び、歯の一つ一つが米粒のように細小なものです。その人は聡敏で伶巧、苦労を堪え敢作敢為で、上司には傲慢で部下には和気で、功を居ることを好み新奇を愛し、美術か何らかの技芸に専長があって、それによって盛名を享けます。ただしこの歯は病に罹りやすいことも主ります。第三は「匀斉」で、歯の大小が均匀で排列が平整なものです。その人は心気が平和で、直爽で痛快にして小節に拘らず、举止は瀟洒自如です。衣食・俸禄は充足し、事ごとに通達して阻害なく、本族の親戚の拖累を受けないばかりか、かえって彼らから多くの利益を得られます。

四.堅固:堅固者,牙齒堅硬而固也。此為筋骨強而先天之元氣充足,其人多壽而剛勇,有堅執之特性,一決即認為事實,亦主貴祿也。五.暴齒:暴齒者,錯亂不平又不齊,三個牙齒相擠,則為暴齒也。主冷退,初年破敗,而刑人丁,亦有富貴,而為勞碌走險之發達也。

第四は「堅固」で、歯が堅く结实なものです。これは筋骨が強健で先天の元気が充足している表れで、この種の人は多く長寿で剛強勇武、性分に一筋の執拗さがあり、いったん主意を定めると既成事実として実行します。この相も同じく貴位と俸禄を主ります。第五は「暴歯」で、歯が錯乱して平らでなく参差不斉で、三つの歯が一箇所に挤り合っているのを暴歯と呼びます。境遇の冷落退敗を主り、早年に家道が破敗し、かつ家中の人丁を刑克します。この種の人も富貴を得られますが、それは一番の労碌と挙げんばかりの危険を冒して初めて発達したものです。

六.楞掀:楞掀者,門牙齒楞生而掀露也。卜部門牙楞掀,主先刑父,而後刑母;下部門齒楞掀,主先刑母,而後刑父也。七.尖峰:尖峰者,上下之牙齒尖露起峰也。凡火形尖峰,主勞怨走險之上貴;其它形格,均主刑剋人丁,而多冷退,以及勞碌困苦,而不壽也。

第六は「楞掀」で、門歯が角ばって外へ翻り露れているものです。上列の門歯が楞掀する者は、まず父を刑克し、次いで母を刑克します(原文の「卜部」の「卜」は「上」の誤字とすべきです)。下列の門歯が楞掀する者は、まず母を刑克し、次いで父を刑克します。第七は「尖峰」で、上下の歯がいずれも尖って露れ、歯端が小さな山峰のようです。もし火形の人がこの尖峰歯を生やしていれば、一番の労碌と怨謗を経て危険を冒し、上等の貴顕を得ることを主ります。他の形局の人がこの歯を生やせば、いずれも家中の人丁を刑克し、境遇は冷落退敗が多く、しかも労碌困苦して寿が長くありません。

八.兩角:兩角者,兩邊各有尖齒一顆也。上牙各有角牙一顆,主幼年刑父;下齒各有角齒一顆,主幼年刑母;上下均有,主父母俱刑,而幼孤也。九.露齒:露齒者,兩唇不固而牙齒露出也。一主招是非而多官訟,一主破梓里而多奔馳,亦主刑剋勞碌,壽者少而夭者多也。

第八は「両角」で、左右の両側に各々一つの尖った歯が生えるものです。上列の両側に各々一つの角歯がある者は幼年に父を刑克し、下列の両側に各々一つの角歯がある者は幼年に母を刑克し、上下ともにある者は父母をともに刑克し、幼少から孤児となります。第九は「露歯」で、両片の唇が合わさらず歯が外に露れているものです。その応験は、一つは是非を招き官司が多いこと、一つは故郷を離れて四方に奔波することで、同時に刑克と労碌をも主り、この種の人は長寿が少なく早夭が多いです。

十.天包地:天包地者,上半部牙蓋過下半部齒也。主紹繼前人餘業,而有六親之累,亦有承祧,而胃病痼疾,及隨身之病也。十一.地包天:地包天者,下部之牙床蓋過上半部也。主刑剋人丁,男刑妻而重配,女刑夫而再嫁,至於衣祿,亦豐足無缺也。十二.漏痕:漏痕者,稀牙漏縫而有痕也。主父母破群而關係人丁不旺,冷退不休,耗散不已,駁雜不純,口舌官非尤多也。

第十は「天包地」で、上列の牙が下列の歯を覆い包むものです。その人は前人の遺した家業を承継できますが、ただ六親の拖累があり、過継して嗣を承ける場合もあります。そのほか胃病のような頑疾、および身に纏わって去らない持病を患うことも主ります。第十一は「地包天」で、下列の歯茎がかえって上列を覆い包むものです。家中の人丁を刑克し、男子は妻を刑して再娶し、女子は夫を刑して再嫁します。衣食・俸禄はかえって豊足して欠けません。第十二は「漏痕」で、歯が疎らで隙間から風が漏れ痕を残すものです。父母の代に家族が離散し、それゆえ自家の人丁も旺えず、境遇は冷落退敗に止まるところなく、家財は耗散し続け、一生は駁雑で純ならず、口舌の是非と官司がとりわけ多いです。

十三.三十六顆:凡牙齒以多為吉,享受上等衣祿。故三十六顆,為上上祿;三十四顆,為上中祿,亦王壽根,而先天之氣充足也。十四.三十二顆:凡三十二顆,為中上祿;三十顆,為中中祿。內有賢愚不一,勞逸不等,此兩等較多,包括各項,故社會上享受中祿之人亦多也。

第十三条「三十六顆」:歯は概して数の多いのを吉とし、歯の多い人は上等の衣禄を享けられます。ですから満三十六顆生えた者は「上上禄」、三十四顆生えた者は「上中禄」で、同じく寿元に根柢があり、先天の元気が充足していることを示します。(底本の「亦王寿根」の「王」は「主」の形近の訛字です。)第十四条「三十二顆」:三十二顆しかない者は「中上禄」、三十顆の者は「中中禄」です。この二つの等級の人は賢愚が斉わず労逸が等しからず、各行各業を網羅して、しかも人数が最も多いため、社会で中等の衣禄を享ける人も最も多いのです。

十五.二十八顆:凡二十八顆,為下上祿;二十六顆,為下中祿。如出富貴之家,主夭亡疾厄,不能享受也。如不足二十六顆者,賤而夭也。十六.編齒:編齒者,上下皆成合縫,連編而如一也。此為奇格之一,主大貴,享大名,立大功,創大業,乃王霸之材,勞碌成功也。十七.重城:重城者,兩層牙齒,內外一樣平齊也。此為奇格之一,主有特別才智,又有特別技能,過目不忘,流芳身後,然妨父母,又刑子女也。

第十五条「二十八顆」:歯が二十八顆の者は「下上禄」、二十六顆の者は「下中禄」です。このような人はたとえ富貴の家に生まれても、早夭または多病を主り、福分が受け止め切れず、家の富貴を享けられません。二十六顆にも足りなければ、卑賤であるうえ短寿です。第十六条「編歯」:「編歯」とは、上下二列の歯が咬合してところどころ厳丝合縫し、編み排したように一片に連なるものです。これは奇格の一つで、大富大貴を主り、大名声を享け、大功を立て大業を創ることができ、称王称覇の材料に属しますが、一生は辛労奔波の中で事業を成就します。第十七条「重城」:「重城」とは、裏外二層の歯が生え、内外二列が同じく整斉平正なものです。これも奇格の一つで、この人は才智が特出し、しかも一門の人と異なる専長技能を帯び、見たものは目を過ぎれば忘れず、身後に名声を残せます。ただしこの歯相には代償があり、早年は父母に利なく、成家して後は子女を刑克し、骨肉の縁に多くの欠けるところがあります。

髭の相・条解

公篤曰:髭鬍為相法一小部,補助之品,威儀之表也。統而言之,則名鬍髭;分而言之,則有區別。人中所生為髭,承漿所生為髯,地閣所生為須,耳輪所生為胡。人之所以蓄鬍留琵者,表示老成,正重其事也。大抵宜清秀、柔細、疎勻、潤澤、一色、純粹,方吉。如粗濁、枯焦、濃亂、黃雜,皆不合法,而不吉也。形式不古,則不宜蓄。如強勉蓄之,猶開門揖盜,養癱遺患也。令人以美觀而蓄留之,風鑑家又以地庫弱,而勸人蓄留之,皆不合法,徒受其害也。試問地庫弱而蓄留,能增其厚乎?能掩其惡乎?

陳公篤が言うには:鬍鬚は相法では小さな部位に過ぎず、補助的なものに属し、見るのは一人の威儀と気派です。概括して言えば通称「胡髭」で、分けて言えばそれぞれ名目があります。「人中」の上に生えるのを「髭」、「承漿」(下唇の下の凹む所)に生えるのを「髯」、「地閣」(顎)に生えるのを「鬚」、耳輪のあたりに連なるのを「胡」と呼びます。人が髭を蓄え鬚を留めるのは、老成持重に見せ、自身の儀表を重んじていることを示すためです。総じての標準は、清秀・柔細・疎にして匀か・潤沢して光あり・通体一色・気質純粋をもって吉とします。もし粗濁・枯焦・濃乱・黄黒が混雑するなら、いずれも法度に合わず不吉を主ります。面相の格局自体が古雅端正に足らなければ、髭を蓄えるに適しません。無理に留めれば、門を開いて盗を迎え、癰を養って患を遺すに等しく、かえって禍を招きます。近ごろの人は見栄えのために髭を留め、相を見る先生はまたその人の「地庫」(顎の両側の腮頦の部位)が単薄だからと、髭を蓄えて補うよう勧めますが、この二つのやり方はいずれも相法に合わず、空しくその害を受けるだけです。試みに問いましょう。地庫がもともと弱いのに、一把の髭を上に留めて、骨肉を厚くできるでしょうか。先天の缺陷を覆い隠し通せるでしょうか。

蓋亂世一語,可執其綱領:面無善痣,頭無惡骨,鬍髭敗多益少,此三項皆簡單要法也。凡宜蓄留者,蓄之小有順遂,不蓄亦無妨害;不宜蓄留者,不蓄亦無妨害,蓄之破敗立至。或刑人丁而傷子女,或遭暗害而受危險,或受株累而招官訟,或損財祿而多疾病。惟四濃格與海底松,則宜上下並蓄留之,減少破敗也。其它格局,則不可勉強。茲將各類吉凶,分別條例錄後。

乱世には総綱とすべき言葉があります。顔に真の吉痣なく、頭に絶対の悪骨なく、髭鬚を蓄えることは害が多く益が少ない。この三条はいずれも簡明扼要の法則です。およそ髭を蓄えるに相宜しい人は、留めても僅かに順遂が増す程度で、留めなくても妨げはありません。およそ髭を蓄えるに宜しくない人は、留めなくても同じく平安無事ですが、ひとたび留めれば敗象が即座に来ます。あるいは家中の人口を刑克して子女を傷つけ、あるいは人の暗算に遭い険境に身を置き、あるいは人に牽連されて官司訴訟を惹起し、あるいは財禄を損耗して疾病が身に纏います。「四濃格」と「海底松」の二つの格局だけが、上下の唇と頬の下を併せて蓄え留めるべきで、破敗を軽減できます。その余の格局は一概に無理強いしてはなりません。以下に各種の髭鬚の吉凶を条分けて列挙します。

一.清秀:清秀者,清而不枯,秀而可愛也。主富貴而壽考,平安而厚福,又主清廉正直,慈良守信也。二.柔細:柔細者,柔而不燥,細而不粗也。主慈和大名,明敏多壽,衣祿充足,人丁亦旺,持久有恆也。三.潤澤:潤澤者,清潤如油而有光也。凡氣血充足,方能潤澤,而享大壽也。又主平安多祿,子女均強能有為,宏恢門第,而進田宅也。

第一類「清秀」:清秀とは、鬚色が清朗で枯槁せず、形態が秀気で人を愛らしめるものです。この髭鬚はその人が富貴で長寿、一生平安で福沢が深厚なことを主り、性情は清廉正直、慈善良善にして信用を守ります。第二類「柔細」:柔細とは、鬚質が柔軟で乾燥せず、一々が細く柔らかで粗硬でないものです。この髭鬚はその人の性情が慈和で大名声があり、聡明敏捷で寿数が長久し、衣食・俸禄が充裕し、家中の人丁も旺え、事をなすに持久して恒心があることを主ります。第三類「潤沢」:潤沢とは、鬚色が清く亮んで油を塗ったようで、一々が光を帯びるものです。人は必ず気血が充足して初めて髭鬚が潤沢に生え、このような人こそ大寿を享けられます。この相はまた一生平安で福禄が丰厚、子女が皆健強で作為があり、門庭を大いに恢め、家中の田産・房宅が日増しに添えられることを主ります。

四.疎勻:疎勻者,清疎而根根見底也。主公平正直,心無積垢,慎細拘節,事無阻礙,一生多安閒,而有完善之晚景,享大壽,而足衣祿也。五.枯燥:枯燥者,枯而滯手,燥而無光也。主先天不足,後天戕,量窄器小,憂思勞心,有定根之痼疾,久而不痊可,又刑人丁,而冷退也。

第四類「疎匀」:疎匀とは、髭鬚が清疎均匀で、一々分明にして髭を透かして皮肉を見ることができるものです。この種の人は公平正直で、心に積怨と汚垢を蔵さず、事をなすに謹慎細緻で規矩を拘守し、それゆえところどころに阻害なく、一生は安閑自在が多く、晩景は円満で、高寿を享けるとともに衣禄も充足して欠けません。第五類「枯燥」:枯燥とは、鬚質が枯乾して触れば渋滞して手に引っかかり、乾燥して光沢がまったくないものです。この髭鬚は先天の禀赋が不足し、後天にまた損傷を受けたことを主り、気量が狭窄で器局が短小、終日憂思労神し、身に根深い持病を帯びて久しく治らず、また家中の人口を刑克して家道が次第に冷落衰退します。

六.濁滯:濁滯者,不清而俗,令人厭惡也。王前業耗散,一成一敗,多為平常寒賤之人,一生庸碌勞苦,挫折不立,恩怨不明,憂愁度日也。七.焦亂:焦亂者,焦枯不潤,錯亂不順也。其人心多而妄貪,疑慮而不決,弄巧反拙,六親多累,內外均有顧忌,而事實掣肘尤多也。

第六類「濁滞」:濁滞とは、鬚色が渾濁して清らかでなく、気味が俗っぽく、見る人をして厭わしめるものです。(底本の「王前業耗散」の「王」は「主」の訛です。)この相は祖上の遺した産業が耗散し尽くされることを主り、一生一成一敗で、多くは平常で寒微な人です。一生庸碌辛苦し、屡々挫折に遭って立ち上がれず、恩怨是非をも弁別し切れず、憂愁の中で日を過ごすのみです。第七類「焦乱」:焦乱とは、鬚色が焦枯して潤わず、鬚形が錯雑散乱して走向が順でないものです。この種の人は心思が多すぎて妄りに貪念を生じ、事に臨んで疑慮が重々して主意が定まらず、往々にして自ら聡明を任せてかえって事を壊し、六親に拖累が多く、家の内外に顾忌するところがあり、実際に事を行えば牽制掣肘のところがとりわけ多いです。

八.一色:一色者,純粹一色也。大凡鬍髭皆以一色為合格,蓄之小有順遂,而無煩惱之糾紛也。九.雜花:雜花者,幾色合成,黑白斑棕黃不一也。主刑妻克子,人丁不旺也;危險招嫉,事實不遂也;驚惶疾厄,勞心失敗也。貴者減其權而受制,富者減其祿而受欺,雖有智能,亦不免也。

第八類「一色」:一色とは、通体が純らに一つの色であるものです。およそ髭鬚は皆、色が純一なのを合格とし、このような人は髭を留めて僅かに順遂を得、煩悩の糾紛を招きません。第九類「雑花」:雑花とは、幾種かの色が混雑して成り、黒・白・斑・棕・黄が参差不斉のものです。この相は妻を刑し子を克し、家中の人丁が旺えず、処境には危険が多く、また人の嫉恨を招き、事を弁じて如願せず、常に驚惶と病災があり、労心費力しても終に失敗に帰すことを主ります。貴人にこの鬚があれば権柄は割引となり、人の牽制をも受けます。富人にこの鬚があれば財禄は減損し、人に欺瞞もされます。本人に智謀才干があっても、これらを免れません。

十.黃色:黃色者,黃明光潤而如金也。主刑人丁而貴名,見危險而發達。如有銀白之面,而配金髮,亦主奇貴之事業,少年早顯達,而享盛名也。十一.白色:白色者,白潤而如銀絲,慈善之貌而和藹也。主穩見持重,耿介心平,有遠慮之預,充分之準備,子女成材,田宅豐富也。十二.黑色:黑色者,黑潤而如漆也。主衣祿之一,關係頗輕,蓄之小益,不蓄無害,無足重經也。

第十類「黄色」:黄色の鬚とは、鬚色が黄く亮光潤で、金糸のようなものです。この種の人は家中の人口を刑克するものの、顕貴の名声を得られ、往々にして危険を経た後にかえって発達します。さらに銀白色の面皮を配し、金黄色の頭髪を加えれば、奇貴の事業を成し遂げ、少年の時から早くも顕達し、盛大な名望を享けることを主ります。第十一類「白色」:白色の鬚とは、鬚色が白く潤い銀糸のようで、慈善な面容と和藹な神情を配したものです。この種の人は見識が穏妥で举止が持重、性情は耿介で心気は平和、万事に長遠の預見と充分の準備があり、子女は成材し、田産・房宅も丰厚です。第十二類「黒色」:黒色の鬚とは、鬚色が烏黒く潤沢して漆のようなものです。この相は衣禄の上に一分の好处を占めるだけで関係は軽く、留めれば略々小益があり、留めなくても害はなく、重んずるに足りません。(末句「无足重経」の「経」は「軽」とすべきです。)

十三.紅碧:紅碧者,紫鬚也,為奇品之一。紅如珠砂者,主大貴,割據之霸業,次亦屏藩大臣也。紅如碧玉者,主清貴,流芳之事業,次亦盛名當時也。紅如棕色者,主中貴,勞碌之勇為,次亦州邑佐治也。十四.粗濃:粗濃者,又粗又多,而不見底也。主富貴,次亦足衣祿。多危險暗害,勞碌挫折,內有欺詐遺累,外有凌虐侵犯,煩擾不休也。一主旺子女,人丁日多也。

第十三類「紅碧」:紅碧とはすなわち紫鬚で、髭鬚の中の奇品の一つに属します。鬚が朱砂のように紅い者は大貴を主り、一方に割拠する覇業を成し、次等も藩鎮として朝廷を屏衛する大臣です。鬚が紅の中に碧を泛び碧玉のような者は清貴を主り、後世に名を留める事業を成し、次等も当時に盛名を享けられます。鬚が紅の中に棕色を帯びる者は中等の貴格を主り、辛労奮勇して功を建て、次等も州県の佐貳官を務められます。第十四類「粗濃」:粗濃とは、鬚質が粗くて密で、下の皮肉が見えないほど遮るものです。この相は富貴を主り、次等も衣禄が充足します。ただし代償として危険と暗害が多く、一生労碌して屡々挫折に遭い、家には詐欺牽連の拖累があり、外には凌辱侵犯の面倒があり、煩擾が絶えません。一方でこの鬚はまた子女の繁旺と家中人口の日増しを主ります。

十五.海底松:海底松者,頰下之髯,而鎖結喉之管也。主刑人丁,有技藝美術之長,而有壽。又主老蚌生珠,五十以上,方有子女也。十六.不過溝:不過溝者,髭不過人中溝洫也。主勞碌不休,驚惶不安,衣祿不豐,財源不聚,虛浮耗散也。古法謂有官無祿也。十七.直如草:直如草者,即亂草如蒿也。主貧賤孤苦,勞碌破敗,刑妻克子,外箝制而內欺侮也。

第十五類「海底松」:海底松とは、両頬の下から垂れ下がる髯鬚で、ちょうど喉仏のある気管を鎖め包むものです。この相は家中の人口を刑克しますが、本人に技芸・美術の方面の専長があり、しかも寿を享けます。また「老蚌生珠」を主り、子女が極めて遅く来て、往々にして五十歳を過ぎてからやっと児女を得ます。第十六類「不過溝」:不過溝とは、唇の上の髭が稀れて短く、長さが「人中」の溝を過ぎないものです。この相は一生労碌し続けることを主り、心は驚惶して安らかでなく、衣禄は丰厚でなく、財源は聚まらず、銭財は虚浮して絶えず耗散します。古い相書はこの格局を「有官無禄」と呼び、名分はあっても実恵がないという意味です。第十七類「直如草」:直如草とは、鬚が直く硬く散らばり、一叢の蓬蒿野草のようなものです。この相は貧賤孤苦を主り、一生労碌して終に破敗し、妻を刑し子を克し、外では人に鉗制され、家ではまた人に欺侮されます。

十八.串腮胡:串腮胡者,兩腮至耳珠皆胡,上接鬢髮也。主前人有餘業,又旺子女,及壽祿。中道有挫折一二度,晚年平安也。十九.硬如鐵:硬如鐵者,堅硬有力,入水沉底也。主草澤英雄,割據僭號,性情剛燥驕悍,恃勇任勞,而不完善其後,約為失敗也。

第十八類「串腮胡」:串腮胡とは、両腮から耳垂まで髭鬚が満ち、上はまだ鬢髪に連なるものです。この相は先人が余した家業を留めていることを主り、また子女が旺え、寿数と福禄を兼ねます。中年の途中で一二度の挫折に遭いますが、晩年は平安順遂です。第十九類「硬如鉄」:硬如鉄とは、鬚質が堅硬で力があり、剪り取って水に投げ込むと底まで沈むものです。この相は草莽の中の英雄を主り、一方に割拠して僭号を称することができます。性情は剛烈暴躁で驕横強悍、勇力を恃んで苦労を堪え任事しますが、惜しいことに終わりを収めるのが下手で、結局は大抵失敗です。

足の相・条解

公篤曰:頭圓象天,足方象地,各適其宜,各有關係。故天之覆也,又宜圓大為吉,古法有無小頭之貴客;地之載也,又宜方厚為吉,古法有足厚為萬物之載,亦事業之關鍵也。故足心為明堂,即醫家之湧泉穴也,宜空陷而開窩,以能容龜為吉,主奇貴,而有大壽厚祿,及流芳事業也。明堂平滿,雖貴而亦凶,雖富而亦貧,皆主子女不肖,而浪耗失敗也。

陳公篤が言うには:頭は円くて天に象り、足は方くて地に象り、それぞれ合宜の所があり、それぞれの応験があります。天は上に覆うものなので頭は円大を吉とし、古い相法に「小頭の貴客なし」という言葉があります。地は下に載せるものなので足は方厚を吉とし、古い相法に「足厚きは万物を承載す」とあり、足はまた事業成敗の関鍵でもあります。足の裏の心を「明堂」と呼び、医家の言う「湧泉穴」に当たります。この所はやや空陷して窪みを成し、一疋の亀を容れられるのを最上の吉とし、奇貴の命を主り、大寿・厚禄と後世に名を留められる事業を兼ねます。逆に、足心の明堂が平満で窪みのない者は、たとえ顕貴でも終に凶険があり、たとえ富有でも終に貧乏に帰し、いずれも子女が肖らず、家業を浪費耗散して失敗することを主ります。

側有紋曰龜紋,主大壽而有祿;內側有井紋,主靈巧而多智。足跟為根基紋,主受祖業,無此紋者,雖有前業,而不守也。足跟為踵,以平過前掌為吉,如不履地,主破產無依,如貴人不履地,主凶死。內螺以大而有楞,主聰明多智,如無楞,主愚拙厚;外螺骨方楞,主遠發他鄉,如無楞,主屈膝井裡。

足心の傍に亀形の纹路が生えているのを「亀紋」と呼び、長寿で福禄があることを主ります。内側に井字形の紋が生えている者は、その人が霊巧で智謀が多いことを主ります。踵の所の紋を「根基紋」と呼び、祖上の産業を承受できることを主ります。この紋のない人は、たとえ先人が家業を留めても守り切れません。踵はまた「踵」とも呼ばれ、地を踏むとき前の足裏と同じく平らに実着地するのを吉とします。もし踵が悬空して地に着かなければ、破産して依るべがないことを主り、もし貴人で踵が地に着かなければ凶死を主ります。足の内側の踝骨(内螺)は大きくて棱角があるのが良く、聡明多智を主ります。棱角がなければ愚笨遅鈍を主ります。足の外側の踝骨(外螺)が方正で棱のある者は、他郷に遠く行って発達することを主ります。棱角がなければ一生郷里に屈居して頭角を現せません。

前掌有峰,名曰福峰,高者,品學優良。大指為土,能生萬廿小根口福澤綿遠,祿室高者,衣祿豐物,放大過下四指也。二指為春木,三指為夏火,四指為秋金,小指為冬水,亦五行之餘也。大抵宜方正,宜細滑,宜多紋;足指宜長宜圓,足心宜空、宜大,足踵宜重、宜平。茲將各類例後。

前の足裏に隆起した部位を「福峰」と呼び、高く生えた者は人品と学問がともに優良です。大拇趾は土に属し、土は万物を生養するので福沢が綿長です(この句は底本の文字に残損と訛誤があり、「能生万廿小根口」の数字は通じません)。趾の根の「禄室」が高く生えた者は衣禄が丰厚です。ゆえに大趾はその余の四趾より皆大きいのがよいのです。第二趾は春木に属し、第三趾は夏火に属し、第四趾は秋金に属し、小趾は冬水に属します。これも五行分配の余緒です。概して言えば、足は方正を宜とし、皮肉が細滑を宜とし、纹路が多いを宜とし、足趾は長く円いを宜とし、足心は空・大を宜とし、踵は厚重・平実を宜とします。以下に各種の足相を条分けて列挙します。

一.方正:方正者,兩足前方後正之謂也。主有恆志而前程遠大,有作為也。亂世亦貴而勞,晚年多福壽,常人亦主富而足衣祿也。二.長厚:長厚者,足長而厚也。主先天元氣充足,而有壽徵,致富源,務功名,皆有進展也。

第一類「方正」:方正とは、両足が前掌は方く後跟は正しいものです。この種の人は志向に恒心があり、前程は遠大で、一生に作為があります。たとえ乱世に身を処しても顕貴になれますが、ただ労碌が多く、晩年は福寿双全です。普通の人がこの足相を持っても、家道の富足と衣禄の充裕を主ります。第二類「長厚」:長厚とは、足が長くかつ厚く実っているものです。この相は先天の元気が充足し、長寿の徴兆があることを主り、財源を聚斂するにも功名を求めるにも、一歩一歩進展があります。

三.直紋:直紋者,足掌多直紋也。主天姿聰敏,穎梧迅速,志大而堅決,智深而遠,亦主貴名也。四.橫紋:橫紋者,足掌多橫紋也。主多成多敗,風塵奔馳,勞碌往返,弄巧反拙,聰明自悞也。五.無紋:無紋者,足掌完全無紋也。主厚庸愚,志小量窄,夭亡者居多,有壽者,患神經病也。一主子女多而星散,有嗜好而敗家也。六.圓指:圓指者,是指圓如珠也。主衣祿充足,享受祖業,及有文名,為一州一邑之冠,而進田宅也。

第三類「直紋」:直紋とは、足裏に竪向きの纹路が多いものです。この相は天資が聡敏で領悟が迅捷、志向は遠大で決断は堅定、見識は深遠であることを主り、また顕貴の名声を得られることも主ります。第四類「横紋」:横紋とは、足裏に横向きの纹路が多いものです。この相は一生に成も敗も多く、風塵に仆仆として奔走し、往復労碌して止まず、常に自ら聡明を任せてかえって事を壊し、自分の小聡明に誤られることを主ります。第五類「無紋」:無紋とは、足裏に一条の纹路もないものです。この相はその人が蠢厚庸愚で、志向が小さく気量が窄く、早夭が多いことを主ります。たとえ寿を得ても、多くは神経方面の疾病を患います。一方でまた子女は多いが四散して漂零し、本人に不良の嗜好があって家産を敗尽することを主ります。第六類「円指」:円指とは、足趾が珠のように円潤なものです。この相は衣禄の充足を主り、祖上の産業を承享でき、さらに文名があって一州一県の冠となり、家中の田宅が日に増します。

七.長指:長指者,是指長而節長也。主明敏勤能,而智化早開,有遠遊數千里,而立外業。又主特長之技藝,貴力之輔助,以繩其終身享受也。八.短指:短指者,是指短而節短也。其人志向不大,智識平常,見小而耐勞,穩見而持久,氣味稍濁,表面稍俗,然亦有小貴及素封也。九.尖指:尖指者,是指尖銳起峰也。主前業消耗,破梓離鄉,流落無依,刑妻克子,而孤苦也。如出於火局,主勞碌走險,而成上貴之事業也。

第七類「長指」:長指とは、足趾が長く趾節も長いものです。この相はその人が聡明敏捷・勤勉能幹で、心智の開竅がとても早いことを主ります。一生に数千里を遠遊し、外郷で基業を創立します。また一門の特出した技芸を身に懐き、貴人の助力を加え、この二つによって終身の享受を保ちます。第八類「短指」:短指とは、足趾が短く趾節も短いものです。この種の人は志向が大きくなく、見識は平常で、眼光は眼前の小さな所に局限されますが、苦労に耐えて労を忍ぶことができます。主意は穏当で、事をなすに持久します。気質はやや渾濁の嫌いがあり、外表もやや俗っぽさを呈します。ただしこのような人の中にも、小さな貴を得る者や、官を為さずして家道の殷実な富戸となる者もいます。第九類「尖指」:尖指とは、足趾が尖削して頂端に峰を起こすものです。この相は先人の遺した産業を耗し尽くし、故土を離れざるを得ず、他郷に流落して依怙なく、妻を刑し子を克し、一生孤苦であることを主ります。ただしこの人の形局が「火形」に属するなら話は別で、一生労碌して屡々険境に涉るものの、上等の貴格の事業を成し遂げられます。

十.足踵:足踵者,俗呼足後跟也。足踵宜大,行路宜踏實地,方有收場,而足衣祿也。如無足踵,及不履地,雖富貴亦主凶死,次則破敗困苦也。十一.無肚:無肚者,無足肚也。主刑人丁而孤獨,疾厄苦惱而夭亡,及客死他鄉,倒斃路傍也。十二.足心痣:足心痣者,明堂中心有痣也。主貴而有權勢,乃奇相之一。古謂李光祖安祿山,有此痣也。

第十類「足踵」:足踵とは俗に言う踵のことです。踵は大きいのが宜しく、歩くとき地を踏みしめて実を置き、こうして一生に良い結末があり、衣禄も充足します。もし踵がないか、歩くとき踵が地に着かなければ、たとえ富貴でも凶死を主り、次等も破敗困苦です。第十一類「無肚」:無肚とは、小腿に腿の肚(ふくらはぎ)がないものです。この相は家中の人口を刑克し、本人は孤独で、疾病苦悩が身に纏って早夭し、甚だしくは他郷に客死し、道ばたに倒れ斃れることを主ります。第十二類「足心痣」:足心痣とは、足心の明堂の正中に痣が生えているものです。この相はその人が顕貴で権勢を握ることを主り、奇相の一つに属します。古人は唐代の李光弼(底本は「李光祖」)と安禄山の足心にいずれもこの痣があったと言い、両人は一人は名将、一人は悍将で、いずれも兵権を掌った人物です。

十三.井字紋:井字紋者,在明堂前後,或側放大指之下也。主聰敏,過目不忘,多技能,又多嗜好也。十四.交叉紋:交叉紋者,在足心左右,形如叉字也。主任勞有恆,遠見多智,有貴名而宏恢居多也。十五.容龜:容龜者,明堂開窩而能容一龜也。主深遠慮,器量宏大,有大志而重權柄,及盛名偉業也。

第十三類「井字紋」:井字紋とは、足心明堂の前後の方、あるいは大拇趾の根の下に偏って、井字形の纹路が生えているものです。この相はその人が聡明敏捷で、見たものは目を過ぎれば忘れず、身に多種の技能を懐き、同時に嗜好も繁多であることを主ります。第十四類「交叉紋」:交叉紋とは、足心の左右両側に「叉」の字の形の纹路が生えているものです。この相はその人が苦労を堪えて恒心があり、見識が長遠で智謀が多く、大抵は顕貴の名を得て門戸を光大できることを主ります。第十五類「容亀」:容亀とは、足心明堂が凹んで窪みを成し、深さは一疋の亀を置けるほどのものです。この相はその人の思慮が深遠で、器量が宏大、志向が遠大で権柄を重んじ、盛名と偉業を成就できることを主ります。

舌の相・捷法

公篤曰:舌為心之苗,能發五音,而分宮商角微羽,是為交際之官,而占應對與衣祿之關係,不可不查也。大抵以薄大者,善辯而多才,能應對知機,通今博古,主籌晝策,而決勝也;以敦厚者,信而愚樸,作事穩見,而不妄也。

陳公篤が言うには:舌は心の苗芽で、五種の声を発することができ、「宮・商・角・徴・羽」の五音に分かれて属します(底本の「微」は「徴」の訛)。これは交際を主管する器官で、一人の応対辞令と衣禄の厚薄に関係するため、細かく察しないわけにはいきません。大体言えば、舌が薄くて宽大な人は、能弁善弁で多才、応対の間に機竅を見出し、古今に博通し、籌劃謀略に善んで人の前で決勝します。舌質が厚く実って敦重な人は、誠実で信を守るがやや愚朴に見え、事を弁ずるに穏当で、胡来妄為はしません。

又以尖長者,機巧而多智,作事陰險勇為,而有毒也;橢圓者,忠厚而直快,作事持義守禮,而有信也。凡紅而鮮明者,清閒而有恆,衣祿有餘也;青而枯滑,勞碌而疎懈,常多宿疾也;黑暗不潤者,貪妄而惡疾,淫亂自戕也;雜花不一,悋慳而見小,駁雜受制也。故黃者多俗,而鄙其行為;紫者多夭,而無壽徵。多紋者貴而英明,善交際,及外交政客之例。以薄細而舐準者,主貴而有權,然多勞碌奔馳,善籌劃也;以粗厚而舐準者,則平常而無用也。

次に形状を見ます。舌が尖って長い人は、機巧で智が多く、事をなすに陰狠で敢えて手を下し、心思に毒を帯びます。舌形が楕円の人は、忠厚で直爽痛快、事を弁ずるに義気を講じ礼数を守り、言ったことは必ず守ります。次に顔色を見ます。舌色が紅く鮮明な者は、一生清閑で恒心があり、衣禄に余りがあります。舌色が青く枯渋して滑を帯びる者は、労碌の中にまた疏懶懈怠があり、年がら年中持病があります。舌色が晦黒で潤わない者は、貪心妄想で、悪疾を生じやすく、多くは淫乱によって自ら身体を傷つけます。舌上に雑色の斑駁が不一な者は、吝嗇で眼光が短浅、一生駁雑で阻害が多く、至るところ人に牽制されます。ですから舌色が黄い人は大抵俗っぽく、行為が人に軽鄙されます。舌色が紫の人は大抵短命で、長寿の徴兆がありません。舌上の纹路が多い人は顕貴で英明、交際に長け、これはまさに外交人員と政客の類の舌相です。舌が薄く細くて、伸ばせば鼻の准頭に届く者は、顕貴で実権があることを主りますが、ただ一生労碌奔波し、運籌謀劃に長けます。もし舌が粗く厚くて鼻の准に届くなら、それはただ尋常の人で、何の作用も起こせません。

項の相・条解

公篤曰:項為流通之地,上下之關鍵也,故以長大為合格。女人鳳頸,必配君王,鳳頸者,言其項長也。又相法經云:肥人不忌項短,而忌項小也;瘦入不忌項長,而忌項短也。刻下無論男女,皆宜項長而合格,豐足衣祿,而刑剋亦少。至於女格,尤不可項短。蓋長者主貴而多子女,性和順而無疾苦;短者主賤而少子女,性浮燥而多病疾,此其不流通故也。茲將各類形式分別錄後。

陳公篤が言うには:頸は気血が往来流通する通路で、頭部と身軀の上下を連結する関鍵なので、長く粗大なのを合格とします。相書に女子が「鳳頸」を生やせば必ず君王に嫁ぐとあり、鳳頸とは頸が長いことを言うのです。相法の経典にまた言います:肥えた人は頸の短いを恐れず、ただ頸の細小を恐れ、痩せた人は頸の長いを恐れず、ただ頸の短いを恐れる(底本の「瘦入」の「入」は「人」の訛)。これは肥えた人は肉が厚く、頸が細ければ気路が窄いからで、痩せた人は骨が露れ、頸が短ければ上下が通じないからです。当今に就いて言えば、男女を問わず、いずれも頸の長いのを合格とします。頸の長い人は衣禄が豊足で、刑克も少ないです。女子に至っては、とりわけ短頸を忌みます。頸の長い人は顕貴で子女が多く、性情は和順で、病も痛みも少ないからです。頸の短い人は卑賤で子女が少なく、性情は浮躁で疾病が身に纏います。根っこは気血が上下に流通しないことにあります。以下に各種の頸相を条分けて列挙します。

一.植長:植長者,項勻而長也。其人流通而達外務,又能遠萬里,遨遊天下,有遇合而發達也。女格尤以此為吉,助夫立業而旺子,量大而慈良也。二.短項:短項者,頭與肩連,短而不見項也。其人性情妒焊量小,可隨時軟化,而含毒質也。男主勞碌困苦,而無收場;女主破敗刑夫,而為賤品也。

第一類「植長」:植長とは、頸項が均整で修長なものです。この種の人は気機が流通し、対外の事務を処理するのに長け、また万里を遠行して天下を遊遨でき、際遇と交結によって発達します。女子にこの頸相があればとりわけ吉利で、夫の立業を助け子女を旺し、気量が宏大で心地が慈良です。第二類「短項」:短項とは、頭がほとんど直接肩に連なり、短くて頸が見えないものです。この種の人は性情が善嫉で暴悍、気量が狭小で、表面はいつでも軟化できますが、内裏には毒性を含んでいます。男子にこの相があれば一生労碌困苦して良い結末がなく、女子にこの相があれば家道の破敗と夫の刑克を主り、下品に落ちます。

三.縮項:縮項者,頭連大椎,頰連腕鎖骨也。另格貴不過典獄,主陰險心毒,卑鄙而貪也。女格主刑三夫,又刑子女,愚拙妄貪,破敗無依,均下賤居多也。四.三滌:三滌者,項上有橫紋三轉也,一名壽絛。主有晚福,而能安享,性慈和而知足也。亦主子女發達而賢良,無憂慮而少累也。

第三類「縮項」:縮項とは、頭が直接大椎骨に連なったようで、両頬がほとんど鎖骨に搭るものです。これは別類の格局に属し、たとえ貴を得ても牢獄を管轄する小官に止まります。この人は陰険で心腸が狠毒、卑鄙で貪婪です。女子にこの相があれば三任の夫を克し、また子女を刑克し、愚笨拙劣で貪心妄想し、家業は破敗して依るべなく、大抵は下賤の流れに淪落します。第四類「三滌」:三滌とは、頸に三道の横紋が環めぐっているもので、「寿絛」とも呼びます。この相は晩年に福があり、清福を安享でき、性情は慈和で知足することを主ります。また子女が発達して賢良で、一生憂慮が少なく拖累も少ないです。

五.餘皮:餘皮者,項之皮鬆而有多也。主先天充足,而享大壽。細膩而潤者,主平安而多壽也;粗燥而滯者,主勞碌而多壽也。六.項大:項大者,圓大而有力也。主器量宏大,志向遠大,智識作為亦大,此為流通,而無障礙也。如凹凸露筋蚓,主刑剋人丁,而多勞也。

第五類「余皮」:余皮とは、頸の皮膚が鬆弛して余裕があるものです。この相は先天の元気が充足し、大寿を享けられることを主ります。もし皮質が細膩潤沢なら、一生平安でかつ長寿を主ります。もし皮質が粗糙乾渋なら、一生労碌ですが、同じく長寿です。第六類「項大」:項大とは、頸項が円く粗くて力があるものです。この相はその人の器量が宏大、志向が遠大、見識と作為も大きいことを主り、これはまさに気血が流通し諸事に阻害ない相です。ただし頸上に凹凸があり、青筋が蚯蚓のように暴露していれば、転じて家中の人口を刑克し、しかも一生労碌が多いことを主ります。

七.項小:項小者,不圓而不足也。主器量狹小,志向低小,思想見解作為均小,此為不流通,而多障礙也。如凹凸露筋蚓,主多疾厄,而刑剋也。八.結喉:結喉者,喉管突出而不收藏也。主勞碌多壽,父母無力,弟兄失助。古法謂客死他鄉,今則不驗。結喉收藏者,主安閒而少刑剋也。

第七類「項小」:項小とは、頸項が円くもなく粗さも足らず、単薄に見えるものです。この相は器量が狭小、志向が低微で、思想見解と作為がどれも小さいことを主り、これは気血が流通せず事事に阻害が多い相です。さらに頸部に凹凸があって青筋が蚯蚓のように暴露していれば、疾病災厄が多く、しかも親人を刑克することを主ります。第八類「結喉」:結喉とは、喉仏が外に突出して収まらないものです。この相は一生労碌だが寿数が長いことを主り、父母は力にならず、兄弟も頼りになりません。古い相法はこの種の人が他郷に客死すると言いますが、今日の検証によればもう霊験しません。もし喉仏が収蔵して露れなければ、一生安閑で刑克が少ないことを主ります。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.