《公篤相法》上篇巻一
陰陽明瑩,男女易養而聰慧。此言三陽旺子,三陰旺女,加以氣色明潤,當然有貴子而清秀聰敏也。面大鼻小,一生常自艱辛。鼻小之格,皆為主弱客強,平生無正權而為人用,故有替人做事,功歸人而過歸己,反覆成敗而不常也。鼻瘦面肥,半世錢財耗散。此言財不入庫,而有中道挫折及六親之遺累也。
賦文に言う:三陰三陽の部位明亮瑩潤のは、児女皆養い易くして且つ聡慧。公篤の批注:これは三陽は男を旺し三陰は女を旺すと言うに、加うるに気色明潤なれば、当然貴子を生じ得、しかも清秀聡敏なり。賦文また言う:臉大にして鼻小なるは、一生常に自ら艱辛す。公篤の批注:鼻小の格局は皆「主弱客強」、一辈子正當の権柄なくして人に使嗾さる。ゆえに常に他人のために事を為し、功労は他人に帰し、過失は自己に帰し、成敗反復して能く久しからず。賦文また言う:鼻瘦せて臉肥ゆるは、半生銭財耗散す。公篤の批注:これは財庫に入らずを言う、中途に挫折に遭い、なお六親の遺せし拖累あり。
邊地四起,過五十始得榮亨;輔角高隆,才三九則居官位。邊地四起,多應破梓離鄉而立外業,至二十九必發,此云五十方發,想是天道相反耳。輔角為初重心,形瘦者十八入官位,形厚者二十三入官位,衰世則提前居多也。
賦文に言う:額側の「辺地」四面隆起のは、五十歳を過ぎてはじめて栄顕亨通を得。「輔角」高隆のは、才かに二十七歳にして官位に居る能う。公篤の批注:辺地四起は、多く故郷を離れ外地に到りて業を立つるに応ず。二十九歳に至りて必ず発達す。ここに五十歳にしてはじめて発と言うは、想うに当時の天道と今と相反するのみ。輔角は初年運の重心:形体瘦なるは十八歳に入仕し、形体厚なるは二十三歳に入仕し、衰乱の世は多くなお提前す。
明珠朝海,太公八十遇文王;火色鳶肩,馬周三十逢唐常。明珠即耳輪之珠,朝海者耳長過口也,此為壽者相,不能據此為太公之貴相也。蕉肩者上聳如鳥,火色者紅艶而潤,有火形之露格,又得火色,當然合格,而有時機之逼迫,以成功也。
賦文に言う:耳珠が口海に朝向するは、姜太公八十歳にして周文王に遇う。面に火色を帯び両肩鳶鳥のごとく聳ゆるは、馬周三十歳にして唐太宗に逢う。公篤の批注:「明珠」は即ち耳輪上の耳垂、「朝海」は耳が口角を過ぎて長きこと。これは長寿の相で、それを以て太公の主貴の凭据と為すべからず。「鳶肩」は両肩の上に聳起して鳥のごとし。「火色」は面色紅艶にして潤沢。既に火形外露の格局あり、また火色を得、当然合格、加うるに時勢の逼迫あり、因りて成功せり。
鶴行龜息,洞賓之得僊;龍腦鳳睛,玄齡之拜相。鶴行足長而步長,下動而上定;龜息則呼吸由耳出,是為藏竅,故為僊骨清品。龍惱為高大而拱,上貫百會之頂;鳳睛神和而清,瞳小有彩,此為貴壽而福澤之格也。
賦文に言う:走路は鶴のごとく呼吸は龜のごときは、呂洞賓これに因りて道を得て仙と成る。脳は竜のごとく眼は鳳のごときは、房玄齢これに因りて宰相に官拜す。公篤の批注:「鶴行」は腿長くして歩子も長く、下身動いて上身は安定にして摇れず。「龜息」は気息細微にして耳中より呼出するがごとし、これを「蔵竅」という。ゆえに仙骨の類の清品に属す。「竜脳」は頭骨高大にして拱起し、上は頭頂百会に貫く。「鳳睛」は眼神和婉にして清澈、瞳孔小さくして光彩あり。これは既に貴く且つ寿、福沢深厚の格局です。
法令入口,鄧通餓死野人家;滕蛇鎖唇,梁武餓死臺城上。前人多有此說,而事實多驗疾厄刑剋,而今世口反方為凶死,其倍於法令入口矣,今並附此,以待後之高明證實。虎頭燕頷,班超封萬里之侯;龍行虎步,劉裕至九重之帝。虎頭為伏犀圓突,燕頷為腮頰椅角及成凸形;龍行虎步,為身體穩重而不見足,長步而有威。此皆奇特點,故有奇特之事業也。
賦文に言う:法令紋が口角に垂入するは、鄧通は野人の家に餓死せり。両条の紋が騰蛇のごとく嘴唇を鎖するは、梁武帝は台城の上に餓死せり。公篤の批注:前人に多くこの説あり、然れど事実の上は多くただ疾病災厄と刑剋に応験す。今は嘴唇外に翻るこそ凶死を主り、その厳重の程度は法令入口に比べて一倍を厲しくす。今この一条を併せて附上し、後世の高明の人の証実を待つ。賦文また言う:頭虎のごとく頷燕のごときは、班超は定遠侯に封ぜられ功名万里に及ぶ。行は竜のごとく歩は虎のごときは、劉裕は九重の上の皇帝と為る。公篤の批注:「虎頭」は伏犀骨の円々たる凸起。「燕頷」は腮頰に椅角を生じ、且つ凸出して形を成す。「竜行虎歩」は身体穏重にして、行走の時ほとんど脚の動くを見ず、歩子大にして威勢あり。これらは皆奇特の処、ゆえに能く奇特の事業を為す。
山林骨起,終作神仙;印堂骨方,必登將相。山林骨下從福堂起,斜上至百會止,此為仙骨而成傳品。印堂橫骨為金城骨,如平過至眉尾,則為非常之貴,不流芳百世,則遺臭萬年也。形如土偶,夭命難逃;天柱傾欹,幻軀將去。土偶繫形容神痴形滯、氣色塵垢,此為神不守宅,氣不流通,血不貫絡,當然不壽。天柱為醫家之大椎穴,在後頸,故病人低頭或常欹,為天柱折而必死。
賦文に言う:「山林骨」隆起のは、終に神仙を為せん。印堂の骨方正なるは、必ず将相に官登せん。公篤の批注:山林骨は下は「福堂」に起り、斜々として上に向い、頭頂百会に止まる。これは仙骨にして、伝世の品と成るを主る。印堂上の横骨を「金城骨」といい、もし平平として横過して眉尾に至るまでならば、即ち非常の貴、百世に芳を流すか、万年に臭を遺すかす。賦文また言う:形貌が泥塑木偶に似たるは、短命逃れ難し。「天柱」歪斜のは、この幻化身躯まさに行かんとす。公篤の批注:「土偶」は神情痴呆・形体板滞・気色は塵を蒙せたがごときを形容す。これは神その舍を守らず、気流通せず、血は脈を貫かず、当然長寿ならず。天柱は即ち医家のいわゆる大椎穴、後頸の上に在り。ゆえに病人もし常に頭を低るか頸項常に歪むならば、即ち天柱折断、必ず死す疑いなし。
貌如鏤鐵,氣迍遭;色若祥雲,前程亨泰。鏤鐵即鏽鐵之形容也,無生氣之謂也,如純水不忌;祥雲即紫霞之形容也,有喜色之謂也。名成利就,三臺宮俱有黃光;文滯書難,兩眉頭各生青氣。三臺為司空至印堂及兩福堂骨也,司空、印堂為官星,福堂為外庫,故有名成利就之說。兩眉頭為上勾陳,上為奏書,主文書信件,略思慮,故有停滯才說。
賦文に言う:面貌は鏽蝕せる鉄のごときは、気運困頓にして難多し。気色は祥雲のごときは、前程亨通す。公篤の批注:「鏤鉄」は即ち錆の生じた鉄を形容し、生気なきを指す。もし純粹の水形人ならば、却ってこの色を忌まず。「祥雲」は紫霞を形容し、面上に喜色を帯ぶを指す。賦文また言う:名成り利就くは、「三台宮」皆黄光を現ず。文書停滞・辦事艱難のは、両個の眉头各々一股の青気を生ず。公篤の批注:三台は司空より印堂に至り、加うるに両辺の福堂骨。司空・印堂は官星、福堂は外庫、ゆえに名成利就の説あり。両眉头は「上勾陳」に属し、その上は即ち「奏書」、文書信件を主り、また思慮を主る。ゆえに文書停滞の説あり。
滯中有明,憂而復喜;明中有滯,吉而反凶。此言氣色一項,然要分部位之輕重、氣色之深大小,方能走其吉凶遠近。如滯中有明,則氣色將開,雖處惡劣環境,則喜信將來,為有遂心之進展矣,是為接頭之初,故憂中有喜之說。如明中有滯,則氣色之轉為晦暗,雖處佳境而有飛災奇禍伏之;如另有遇合,是為引誘其動貪念而受實禍,此為膏將盡而揚其焰也。
賦文に言う:滞暗の中に明亮を透せば、先に憂えて後に喜ぶ。明亮の中に滞暗を夾めば、看れば吉なるもかえって凶。公篤の批注:この一条は気色を講ず。されど部位の軽重・気色の深淺大小を分かちて清くせば、はじめて吉凶の遠近を推断し得。滞中に明あるは、気色まさに開朗せんとす、たとい恶劣の環境に身を処すとも、喜訊まさに来たらんとし、事に称心の進展あり、正に好運の接头の初め、ゆえに「憂中に喜あり」の説あり。明中に滞あるは、気色正に晦暗に転向す、たとい順境に身を処すとも、飛来の横災・意外の大禍の埋伏あり。この時もし別に何の機遇の上門するあらば、即ち彼を誘いて貪念を動かして実禍を招かしむるなり、灯油まさに尽きんとしてかえって火焔をいよいよ高く揚ぐるがごとし。
正面有黃光,意無不遂,須妨無根而浮膩之光。凡看氣色均宜注重其真偽,參差某輕重,故於黃色雖吉,如無根而浮,則為虛花不實而轉瞬皆空,其不持久明矣。印堂多紫氣,無不成,但求內應而貫徹一體。按氣如雲而色加霜,有外無內,雖有其名而無其權;有內無外,雖有其力而無其機。故內不應外色,如有委任而不能到任所,或赴任而有他變,亂世多有之。
賦文に言う:面部全体に黄光を現ずれば、心意称遂せざるなし、されどあの根なくして浮膩の光を提防すべし。公篤の批注:凡そ気色を看るに皆その真偽を注重し、その軽重を斟酌すべし。黄色は吉を主るといえども、もし根なくして虚浮なれば、即ち虚花不実・転眼成空、明らかに持久する能わず。賦文また言う:印堂に紫気多ければ、何を辦じても成る、ただ内気と外色と相応じ貫通して一体を成すを要す。公篤の批注:「気」は浮雲に似、「色」は一層の霜を加えたるがごとし。外色あって内気なければ、名声ありといえども実権なし。内気あって外色なければ、実力ありといえども機会を欠く。ゆえに内気が外色と相応ぜざれば、雖も委任を接するも任所に到らず、あるいは赴任の途中また変故を生ずるの事を現ず。乱世にこの類の情形特に多し。
年壽明潤,一歲平安;蘭廷光明,諸事順遂。此云少疾之說。年壽為疾厄宮,地位居膽絡而能消化,得谷氣之旺耳。蘭廷旺「偏財交際」及有意外之財,此言順遂,是否單指財星。形容古怪,石中有美玉之藏,非仙佛即聖賢。此精靈中來,慧根異於常人,故形質亦奇怪,精神亦蘊藏,其事業有出類拔萃之點、超凡入聖之功。古怪者,有異骨奇征也。
賦文に言う:鼻梁の「年寿」明亮潤沢のは、一年平安す。鼻翼の「蘭台」「廷尉」光明のは、諸事順遂す。公篤の批注:これは病少なきを言う。年寿は「疾厄宮」、位置は胆の経絡に対応し、消化を主る。明潤は穀気旺盛を得たるがゆえ。蘭台・廷尉の旺なるは、「偏財交際」および意外の財を主る。ここに言う「順遂」は、単に財星を指して言うや否やを知らず。賦文また言う:形貌古怪の人は、石頭の裏に美玉を蔵するがごとく、仙仏に非ざれば即ち聖賢。公篤の批注:この種の人は精霊より来たり、慧根常人に異なり、ゆえに形質も奇怪にして、精神も内蘊して露さず、彼らの事業に出類拔萃の処あり、超凡入聖の功あり。いわゆる「古怪」とは、即ち異骨奇徴を生ずるなり。
人物巉巖,海底有明珠之象,非帝王即公侯。巉巖為凸露之豐突,大多數為五嶽之骨質,有奇室嵯峨之勢,此為非常之貴,不可限量也。總之,一辯其色,次聽其聲,更察其神,再觀其形,筋骨紋絡又其次也。此為麻衣之重心點、相法之層次也。凡氣色為行年之休咎,是窮通之機關,其它項不足亦可暫時取用也。聲音為形格之輔佐,故有求全在聲之說。精神為用事之決斷、壽夭之關係,其智愚全繫乎此。形格為一世之榮枯,為富貴貧賤之區分。筋骨為勞逸之必要,紋絡為刑剋之原則而含安危關鍵。故此六者為相法之全備,學者不可不知。
賦文に言う:人の形貌は山岩のごとく嶙峋たれば、海底に明珠を蔵するがごとく、帝王に非ざれば即ち公侯。公篤の批注:「巉岩」は骨節凸露にして豊厚隆起するをいい、多く五嶽の骨質に現れ、奇峰嵯峨の勢あり。これは非常の貴、前程限量すべからず。賦文は最後に総結して言う:要するに、第一に彼の気色を辨え、其次に彼の声音を聴き、再び彼の神を考察し、再び彼の形を観察し、筋骨紋絡はなお更に次等とすべし。公篤の批注:これは麻衣相法の重心にして、また相法の層次の所在。気色は流年の吉凶を管し、窮通の機関、他の各項の足らざる時も、暫時それに凭りて取用し得。声音は形格の輔佐、ゆえに「全きを求むるは声に在り」の説あり。精神は一人の辦事の決断力を決定し、また寿夭に関わり、智愚は全くこの上に係る。形格は一生の栄枯を決定し、富貴貧賤の区分。筋骨は一生の労逸に関わり、紋絡は刑剋の準則、その中に安危の関鍵を含む。ゆえにこの六項を合わせてこそ完備の相法、相を学ぶ者は知らざるべからず。
眉毛拂天倉,出入近貴;印堂貫中正,終始利官。眉拂天倉,近貴而貴,亂世多破格而得功名,冒險而成事業,故為武權居多,此逼迫而進展也。印堂為主體貴,盛衰皆然。呼聚喝散,只因雙顴如峰;引是招非,蓋為兩唇露齒。顴骨有真假高露者,尚非貴權,如上近眼角方是真顴,而得輔佐之用也;如下近法令,乃是假顴,雖高如峰亦無用也。露齒招非見前。
賦文に言う:眉毛が「天倉」に拂うは、出入皆貴人に親近す。印堂の気色が「中正」に貫通するは、自始至終官を為すに利あり。公篤の批注:眉が天倉に拂うは、能く貴人に親近し且つ自らも貴し。乱世にこの種の人は多く破格にして功名を取得し、冒険に頼りて事業を成就す。ゆえに武職権柄を以て多しと為す、これは形勢に逼られての進展。印堂は本身の貴を主り、盛世衰世皆このごとし。賦文また言う:一呼百應・一喝而散のは、ただ両顴の峰のごとく高聳するがゆえ。是非を招惹するは、両唇の合攏せずして牙歯を露すがゆえ。公篤の批注:顴骨に真假の分あり、ただ高露なるはなお貴権と算えず:上に向い眼角に近づくこそ真顴にして、輔佐の作用を起し得。下に向い法令に近づくは假顴にして、縱い山峰のごとく高しとも用なし。歯を露して是非を招くは、前にすでに講ぜり。
狼行虎吻,機深而心事難明;猴食鼠餐,鄙吝而奸到底。狼行多反顧回視也,虎吻者仰食口不收也,不但機深,並且惡毒。猴食者低食零落也,鼠餐者唇固耳鼻動也,鄙吝奸貪,多敗少成,宜矣。頭先過步,初歲奸前晚景貧窮;井灶露孔,中年敗而田園耗散。頭過步者晚不佳,而主終年神經昏損。井灶露堵,主財不入庫,然獅形火形不忌,雖井灶露而亦富貴也。
賦文に言う:走路は狼のごとく口形は虎のごときは、心機深沉にして心事看透し難し。喫相は猴のごとく進食は鼠のごときは、鄙吝にして奸猾到底す。公篤の批注:「狼行」は常に頭を回して張望す。「虎吻」は頭を仰起して東西を喫して嘴合攏せず、この種の人は心機深きのみならず、且つ心腸悪毒。「猴食」は頭を低めて喫して飯粒零落す。「鼠餐」は嘴唇動かずして耳と鼻とが随いて動く。この種の人は鄙吝奸貪にして、敗多く成少なし、また応に然るべし。賦文また言う:頭が歩より先に行くは、初年好しといえども晚景貧窮す。鼻孔外露のは、中年敗落して田園耗散す。公篤の批注:頭が歩を超ゆる人は晚運好からず、且つ一辈子神経昏損を主る。鼻孔外露は財庫に入らずを主る。ただし獅形・火形の人はこの一条を忌まず、鼻孔露るといえども照様富貴す。
女人耳反,亦主刑夫;男子頭尖,終非利器。耳反為初年孤苦,其刑夫之格不重此部,或為末婚之夫耳。頭尖之局每有大富貴,如屬火形,則為將相之品,何云非利器之說。腰圓背厚,方保玉帶朝衣;骨聳神清,定主威權忠節。腰背為相法之最輕點,此係理想之說,不足為證。假定頭小神弱,何能富貴?骨聳為貴品,神清篇清品,此云威權忠節,力是合法之點。
賦文に言う:女子の耳輪外に翻るは、また夫を刑を主る。男子の頭頂尖るは、終に可用の材にあらず。公篤の批注:耳反は初年孤苦を主り、刑夫のこの一格はこの部位に重きを置かず、あるいはただ門に過ぎざる未婚夫の身に応ずるのみ。頭尖の格局は往々にして大富大貴あり、もし火形に属せば、即ち将相の品、いずくんぞ可用の材にあらずと言わんや。賦文また言う:腰円く背厚きは、腰に玉帯を繫ぎ身に朝服を着るを保つ能く。骨骼高聳・神気清朗は、必ず威権と忠節を主る。公篤の批注:腰背は相法上分量最も軽きの一処、この言はただ懸想の談、凭と為すに足らず。假定に一人の頭小神弱なる、光に腰背に頼りてどうして富貴を得ん? 骨聳は貴品に属し、神清は清品に属す、ここに言う威権忠節は、却って合法の一点なり。
伏犀貫頂,一品王侯;輔角插天,千軍勇將。伏犀有三:力伏犀為大貴,帝王之品;圓伏犀為次貴,公侯將相之品;橢圓伏犀又其次貴,為中貴及藩鎮之例。尚有小伏犀,為邑候之例。輔角固應邊將也。形如肥猜,死必分尸;眼似餓虎,性剛莫犯。肥猜形容肉浮兩流、擁腫不堪,尚有三角眼而浮、血絲串烏珠,當然凶死之格也。餓虎形容直射有怒光、圓露上視,當然剛燥急狹,不容物也。
賦文に言う:伏犀骨が頭頂に貫くは、一品の王侯。輔角が天庭に挿入するは、千軍を統率の勇将。公篤の批注:伏犀骨に三種あり:大伏犀は大貴を主り、帝王の品。円伏犀は次一等の貴を主り、公侯将相の品。楕円伏犀はまた次一等、中貴と藩鎮の一流に属す。このほか小伏犀あり、県令の一流に属す。輔角は本より辺将の身に応ずべし。賦文また言う:形体肥豬に似たるは、死する時必ず分屍す。眼睛飢虎に似たるは、性情剛烈にして冒犯すべからず。公篤の批注:「肥猜」は肉虚浮にして両辺松垂・臃腫不堪を形容し、加うるに三角眼にして眼胞浮腫・血絲黒眼珠を穿過すれば、当然凶死の格局。「飢虎」は目光直射して怒気を帯び・眼円く外露して上に向って看るを形容し、当然性情剛躁褊急にして、人を容れず。
鬚黃睛赤,終主橫災;喉結齒露,須防野死。鬚黃主駁離而刑人丁;赤睛為赤脈穿烏珠,直穿主驚險而殘肢,體橫穿主凶死;又銀面宜鬚黃,亦是貴品。結喉主勞碌刑傷,露齒主招是非,野死另有其它部位方驗。
賦文に言う:鬍鬚黄を発し眼珠赤を帯ぶるは、終に横来の災を主る。喉結突出・牙歯外露のは、荒野に死するを提防すべし。公篤の批注:鬍鬚黄は家道駁雑離散にして家中の人口を刑剋を主る。「赤睛」は赤色の血脈が黒眼珠を穿過し、直穿のは驚険に遇い肢体を傷残を主り、横穿のは凶死を主る。ただし面白く銀のごとき人はかえって鬚黄に宜しく、それも貴品なり。喉結突出は労碌と刑傷を主り、牙歯外露は是非を招惹を主る。荒野に死するに至っては、なお別の部位の相配するを要してはじめて応験す。
口唇反皺,為人一世孤單;魚尾紋多,到老不得安樂。口唇反皺主刑子女而壽,多應女格;今之亂世,主富貴而凶死。魚尾紋主刑妻妾,亦主多壽而福,何有不安之事耶。二眉散亂,須憂成敗不一;兩目雌雄,必主狡詐不定。眉為肺絡正繫,故應憂思,古有愁眉不展之說,凡人憂思多則成敗多。兩目雌雄,一主懼內而有妻妾之爭,一主私心而有貪吝之行;如狡詐,尚以目神尖銳下視力是,亦有應父母官之破群也。
賦文に言う:嘴唇外に翻り皺を起すは、人と為って一辈子孤單。眼尾に魚尾紋多きは、老いて安楽を得ず。公篤の批注:唇が反して皺を起すは子女を刑剋して自ら長寿を主り、多く女相に応ず。今のこの乱世にあっては、富貴にして凶死を主る。魚尾紋は妻妾を刑剋を主り、また長寿有福を主る。いずくんぞ安楽ならざるの事あらんや。賦文また言う:両眉散乱のは、成敗の定まらざるを憂慮すべし。両眼一大一小のは、必ず狡詐無常。公篤の批注:眉は肺経の正脈に属し、ゆえに憂思に応ず。古人に「愁眉展かず」の説あり。人の憂思多ければ、成敗も自然に多し。両眼の一雌一雄は、一には内を懼れて妻妾の争ありを主り、一には私心を存して貪吝の行ありを主る。狡詐に至っては、なお眼神尖鋭にして下に向い斜に視るを看てはじめて準なり。このほか父母官星の破損に応ずるもあり。
幼生斑點,必非老壽之人;老多毫毛,定是長生之客。斑點多因冷退而發,氣迍遭;毫毛多因憂愁而發,勞碌而壽。此二者亦主刑人丁,雖壽而不足取,故毫毛以收藏為吉也。臉上青光級級,貪婪孤貧;準頭赤色重重,刑傷冷退。青光級級多主淫亂,男女有此,則有鬱結之不遂意、情慾之不如願,多出富庶殷實之家,何能言貧?赤色重重主財帛耗散,一主痔漏之血疾。
賦文に言う:幼年に斑点を生ずるは、必ず高寿を享くる能くの人にあらず。老年に毫毛を多く生長するは、必ず長命の客。公篤の批注:斑点は多く家道冷落衰退に因りて生じ、気運困頓す。長毫は多く憂愁に因りて生じ、労碌にして長寿を主る。この両様も皆家中の人口を刑剋を主る。長寿なりといえども取るに足らず、ゆえに長毫はなお収蔵して露さざるを吉とす。賦文また言う:臉上一層々に青光を泛ぶるは、貪婪にして孤貧。鼻準上に赤色重々たるは、刑傷と冷落衰退を主る。公篤の批注:青光層々は多く淫乱を主り、男女にこの気色あれば、皆心裏鬱結・事意に遂わず・情欲願いのごとくならず、しかも多く富庶殷実の家に出ず。いずくんぞ貧窮と言わんや。赤色重々は銭財耗散を主り、また痔漏の類の血病を主る。
圓隆小巧,畢竟豊亨;方正神舒,終須穩耐。小巧之格必以聲音宏亮,兩倍於形質者貴,或為神過於形者亦貴,不是小巧即貴也。神舒之人有特殊知識而安貧樂道,故窮通皆清灑也。手足粗硬,非富貴之人;準庫豐隆,享田莊之客。手足號四肢,為枝葉之類,非正幹也,不足以取材料,故亂世賤人有貴手,貴人有賤手。創業與守成不同,長壽與夭亡各異,粗者勞而細者閒,硬者壽而軟者夭,此是正論。準庫為財帛正部,當然之富。
賦文に言う:形体円隆小巧のは、畢竟豊足亨通す。面貌方正・神情舒展のは、終に穏当にして耐久す。公篤の批注:小巧の格局は、必ず声音洪亮・気勢形体に一倍超ゆるを以て貴と算し、あるいは神気形体に勝るも貴と算す。小巧本身が貴なのではない。神情舒展の人は独到の見識ありて貧に安んじ道を楽しむ。ゆえに困窘なるも顕達なるも清朗洒脱なり。賦文また言う:手脚粗硬のは、富貴の人にあらず。鼻準と倉庫豊隆のは、田荘の福を享くる人。公篤の批注:手脚は合せて四肢と称し、枝葉の類に属し、主幹にあらず、これに据りて取材するに足らず。ゆえに乱世に賤人にも貴手あり、貴人にも賤手あり。基業を開創するは守成と同じからず、長寿と早夭もまた各々異なり:手粗きは労碌、手細きは清閑、手硬きは長寿、手軟きは早夭——これこそ正論。鼻準と倉庫は財帛の正位、豊隆は当然富を主る。
眉抽二尾,一生常自歡娛;根有三紋,中年幾經成敗。眉抽二尾,主家庭失睦、骨肉寡情,此為內顧憂之不幸,何能一生歡娛?或指僧道而言之耶。古法山根一紋一度成敗,二紋二度成敗,三紋三度成敗;高者有紋主成敗,平者有紋主夭亡。
賦文に言う:眉毛の末端が两条の尾を抽出するは、一生常に歓楽あり。山根の上に三条の紋あるは、中年に幾次の成敗を経歴す。公篤の批注:眉が両尾に分かるは、家庭不和・骨肉寡恩薄情を主り、これは家の中の人を憂えしむる不幸、いずくんぞ一生歓娛を談ずるに足らん。あるいはこの句は専ら僧道を指して言うか。古法に按ずれば、山根一条の紋に一次の成敗、两条の紋に两次の成敗、三条の紋に三次の成敗。山根本身高くして紋あるは成敗起伏を主り、山根平塌にして紋あるは則ち早夭を主る。
耳白過面,朝野知名;神稱於形,情懷舒暢。此格多驗盛世之翰林學士,因文才而顯名於科甲;衰世不過主多智多才,一為有美術之專長,至於西法號博士之例。足生黑子,英雄獨壓萬人;輔插長骨,威武揚名四海。各家相法均有此說,而衡真、袁柳莊則指李光粥、安祿山二人證之,又稱單痣雙痣之說。今以麻衣原文稱黑子,想必倍大於痣也。又考痣生腳心方為藏龜,故主貴名;至於貴之大小,尚有他部參看方驗。又輔角長骨,大而屏藩,小而邊鎮,雖屬文人皆有武權,故古之名將多有邊城骨上插。此云輔角,又為事業之最大者言耳。
賦文に言う:耳色が面色に白く過ぐるは、朝廷民間皆その名声を知る。神気と形体と相称するは、胸懐舒暢す。公篤の批注:この一格は多く太平の世の翰林学士の身に応験し、文才に頼りて科挙に顕名す。衰乱の世は則ち多智多才を主るに過ぎず、一つは美術上の専長あり、即ち西洋の学制に博士と称するの例に相当す。賦文また言う:脚心に黒痣を生ずるは、英雄一人にして万人を圧し得。輔角の上に長骨を長出するは、威武の名四海に伝揚す。公篤の批注:各家の相法皆この説あり、而して《衡真》と袁柳荘は則ち李光弼・安禄山の両人を挙げて印証し、なお単痣双痣の分別あり。今麻衣原文を看れば「黒子」と称す、想うに一般の痣より一倍大ならん。再び痣の脚心に生ずるを考すれば「蔵龜」と叫び、ゆえに貴名を主る。その貴のいかなる程度に至るかは、なお別の部位を参看してはじめて準なり。再び輔角の長骨を言えば、骨大なるは屏藩の重臣を為し、骨小なるは辺鎮の官を為し、縱い文人なりとも皆武権を掌る。ゆえに古代の名将は多く辺城骨上に向いて挿す。ここに言う輔角は、また事業最大なるの那一等に就いて言う。
《公篤相法》上篇巻二(続)
足生黑子,英雄獨壓萬人;輔插長骨,威武揚名四海。各家相法均有此說,而衡真、袁柳莊則指李光粥、安祿山二人證之,又稱單痣雙痣之說。今以麻衣原文稱黑子,想必倍大於痣也。又考痣生腳心方為藏龜,故主貴名;至於貴之大小,尚有他部參看方驗。又輔角長骨,大而屏藩,小而邊鎮,雖屬文人皆有武權,故古之名將多有邊城骨上插。此云輔角,又為事業之最大者言耳。
続篇の冒頭は上一段の末条を重ねて出し、接続を便りとす。賦文に言う:脚上に黒痣を生ずるは、英雄一人独り万人を圧す。輔角の上に長骨を挿すは、威武の名四海に揚がる。公篤の批注:この一説は各家の相書皆あり、《衡真》と袁柳荘は李光弼・安禄山の両人を挙げて証と為し、なお単痣・双痣の講究を分かつ。今天麻衣原文を看れば「黒子」の二字を用う、この物は想うに尋常の痣より一倍大ならん。再び痣は必ず脚心に生ずるを考すべし、こそ「蔵龜」と叫作し、因りて貴名を主る。その貴のいずれの等に至るかは、仍お他の部位を参看してはじめて準なり。輔角上の長骨に至っては、骨大なるは一方の屏藩と作るべく、骨小なるは辺鎮の官と作るべく、便ち本是文人なりとも皆兵権を握有す。ゆえに古来の名将は多く辺城骨上に向いて斜めに挿す。ここに単に輔角を提すとは、また事業の中の最大なる那一等を言う。
聲自丹田下出,有福而享遐齡;骨從腦後橫生,主財且增福壽。聲音有發於咽喉,有發於亶中,有發於丹田,發於下者稟受元氣厚也,當然主壽,如水土二形則尤為合格。又考腦骨主貴居多,當然福壽。土星薄而山林陷,敗而多災;胸堂好而背脊虧,虛而無壽。原文為山林重,其重字不解,想為陷字之誤,茲特證之。山林陷者,祖業之失也;土星薄者,本身財不聚也。余考脊虧,多出勞動苦工之人,無壽二字又有疑慮之點。
賦文に言う:声音が丹田深處より発出するは、福ありて且つ長寿。骨が脳後より横生し出ずるは、財を主りて且つ福寿を增添す。公篤の批注:人の声音には咽喉より発するあり、膻中より発するあり、丹田より発するあり。最下より発し出ずるは、禀受の元気厚し、当然寿を主る。もし水形・土形の人ならば、いよいよ合格なり。再び脳後の骨を考すれば、多く貴を主り、当然にして福あり寿あり。賦文また言う:鼻子単薄にして「山林」低陷のは、敗落して災多し。胸膛好しといえども背脊虧損のは、身体空虚にして長寿ならず。公篤の批注:原文は「山林重」と作す、この「重」の字は講じ通らず、想うに「陷」の字の誤り、特にここに考正す。山林低陷は、祖業の失守なり。鼻子単薄は、自ら財を聚め得ざるなり。我が背脊虧損の人を考察するに、多く苦力する労働者の身に出ず、「無寿」の二字もなお疑うべきの處あり。
鬢亂如織,先富後貧兼懶惰;手筋如蚓,少閒多危及辛苦。鬢亂之人多主懶惰,其人多疑慮不決。手筋如蚓,其人多勞,又有創業之人,此言多危,或為多勞之誤也。眉稜骨起,縱有壽而孤刑;項下結喉,主勞碌而客死。眉稜為外庫之田宅宮,應立異鄉產業,主壽而有子,其孤刑之說不確。結喉主勞碌,亦不驗客死。余考客死之局,多出於目浮白而神痴定,方路斃也。
賦文に言う:鬢髪乱れて織物のごときは、先に富み後に貧しくして且つ懶惰。手上に青筋蚓のごとく暴起するは、清閑少なくして危難辛苦多し。公篤の批注:鬢髪乱るる人は多く懶惰にして、且つ疑慮重々・主意を拿定せず。手筋蚓のごとき人は労碌多く、その中にも白手創業のものあり。ここに「危多し」と言うは、恐らく「労多し」の誤りならん。賦文また言う:眉棱骨突起のは、縱い長寿なりとも孤独刑剋す。頸下に喉結突出のは、労碌を主りて他郷に客死す。公篤の批注:眉棱は「外庫」に属し、即ち田宅宮、外郷に到りて産業を置くを主り、長寿にして且つ子ありを主る。それを孤刑と言うは併せて準確ならず。喉結突出は労碌を主り、それを客死と言うも応験せず。我が客死の格局を考察するに、多く眼白浮露にして眼神痴呆定滞の人の身に出ず、それこそ路旁に倒斃せん。
眼如雞目,性急難容;步若蛇行,毒而少壽。雞目圓而露白,盤烏珠之線二三及有沙點,其人器量狹小。蛇行與龍行有區別:蛇行昂頭側視而搖動,曲側不平之謂也。此二者均非善相,故有性急性毒之謂,偏於嗜好,浮蕩而又病厄也。
賦文に言う:眼睛鶏目に似たるは、性子急躁にして人を容れ得ず。走路蛇行に似たるは、心毒にして短命。公篤の批注:「鶏目」は眼円くして白を露し、黒眼珠の上に血絲二三条を盤し、なお沙点を帯ぶ。この種の人は器量狭小。「蛇行」は「竜行」と同じからず:蛇行は頭を昂げ眼を斜めにし、身子摇擺し、走ること弯曲側斜にして平穏ならず。この二種は皆好相にあらず、ゆえにそれを性急を主り心毒を主ると言う。この種の人は往々にして某种の嗜好に偏溺し、行事浮蕩にして、また常に病災あり。
青色橫兩顴,喚作行尸;黑氣貫命門,號曰奪命。青色橫顴,一主失權而挫折,一主內顧而爭端,富不至死,或是印堂三陽青黑,方有重災。黑氣貫命門,此為腎病而絕,多出弱症。又考仲景六經,命門本篇腎而通三焦,黑則死亡。
賦文に言う:青色が両顴を横過するを、「行尸」と叫ぶ。黒気が「命門」に貫入するを、「奪命」と叫ぶ。公篤の批注:青色が顴骨を横過するは、一つには権柄を失去して挫折に遭うを主り、一つには家中に争端を生ずるを主る。ただし富人はこれに因りて命を喪うに至らず。印堂と三陽部位と一斉に青黒を発するに非ざれば、それこそ重災あり。黒気が命門に貫入するは、これは腎病の尽頭に至る、多く虚弱の症に出ず。再び張仲景の六経の説を考するに、命門は本より腎に属して三焦に通ず、ここの處が黒を発すれば即ち死候なり。
青遮口角,扁鵲難醫;黑卷太陽,盧醫莫救。口角為水星,青氣不危,不過病災而已,惟冬令口角黃暗主死。黃為土氣,此為土克水之說,克部位又克時令,故也,其它時令皆無磚。太陽黑者,刑人丁者多,主死亡者少。
賦文に言う:青気が口角を遮るは、扁鵲も治し能わず。黒気が太陽穴に巻上するは、盧医も救い能わず。公篤の批注:口角は「水星」に属し、青気を現ずも併せて危険にあらず、一場の病災に過ぎず。ただ冬季に口角が黄を発し暗を発するこそ死を主る。黄は土気に属し、これは土が水を剋するの道理——既に部位を剋し、また時令を剋す、ゆえに凶。もし別の時令にあれば、妨げなし。太陽穴の黒を発するは、多く家中の人口を刑剋を主り、死亡を主るはかえって少なし。
白如枯骨,亦主死亡;黑若溼灰,終須短壽。白枯之色屬榮衛二氣將盡,是為血枯亡陽之死;黑溼是為土不克水,水氣上泛,多現腫症而死。不醉似醉,不愁似愁,貧而多難;不笑似笑,不驚似驚,夭而多災。醉字形容蒙朧恍憾之兆,其人多愚;愁字形容寒慘萎頹之滯,其人多苦;笑字形容輕浮矜驕之態,主淫多病及心深,多出富貴之格;驚字形容倉猝疑惑之仁,其人不正,有邪行結怨。
賦文に言う:面色白くして枯骨のごときも、また死亡を主る。黒くして濕灰のごときは、終に短寿。公篤の批注:枯白の色は、栄・衛の二気まさに耗盡せんとす、血枯亡陽して死するに属す。黒にして濕を帯ぶは、土能く水を制せず水気上泛す、多く水腫の症を現じて死す。賦文また言う:醉せざれど醉したがごとく、愁えざれど愁あるがごとく、貧窮にして災難多し。笑わざれど笑うがごとく、驚かざれど驚を受けたがごとく、短命にして災多し。公篤の批注:「醉」の字は神情の蒙朧恍惚を形容し、この種の人は多く愚鈍。「愁」の字は気色の寒惨萎頓にして滞暗を形容し、この種の人は多く困苦。「笑」の字は神態の軽浮驕矜を形容し、淫にして病多く・心機また深しを主り、多く富貴の格局の裏に出ず。「驚」の字は挙止の倉猝にして多疑を形容し、この種の人は心術正からず、邪行ありて人と怨を結ぶ。
血不華色,憂鬱不遂而夭;行不動身,瀟灑厚福而壽。血不華色,其人淫亂而夭,凡腎病多現血不華色,或為不遂,而以淫慾自樂以亡身。行不動身,此言穩見持重之謂,故多守成而安閒享福也。神光滿面,富貴稱心;鬼色見形,貧窮度日。神光言其尊嚴有威之謂,或為神充足也,光潤澤而事實順利也;鬼色言其塵滯也,或為暗晦之浮膩也,色愁苦而事實冷退也。
賦文に言う:血色能く面に華と上らざるは、憂鬱にして志を得ず早夭す。走路の時身子摇動せざるは、瀟灑にして厚福ありて長寿。公篤の批注:血の華色せざる人は淫乱にして短命。凡そ腎病は多く血の華色せざるを現出し、あるいは心願遂わず、転じて淫欲を以て自娛す、因りて身を喪う。「行に身動かず」は歩履穏重端凝を言う、ゆえにこの種の人は多く能く成を守り、安閑にして福を享く。賦文また言う:満面神光のは、富貴称心す。面に鬼色を現ずるは、貧窮して日を度る。公篤の批注:「神光」は尊厳にして威勢あるを言い、あるいは神気充足を言う。光潤沢にして事も即ち順利。「鬼色」は面上に塵を蒙り滞暗なるを言い、あるいは晦暗の中に一層の浮膩を泛ぶるを言う。色愁苦にして事も即ち日に冷落す。
病淹目閉,有神無色者生;神脫口開,天柱傾欹者死。相法之吉凶,神為第一重要,氣色次之,故神不脫、不退、不定、不變,雖病不危。天柱詳於前。華蓋黑色,必主死災;天庭青氣,須防瘟疫。華蓋黑色多主飛來之禍,應失權柄而有牢獄之災,此志小大、力輕任重,禍出於貪也。天庭青主憂驚,如謂瘟疫,凡要太陽及天門黑方應。天門在兩額角之中段。
賦文に言う:久病眼を閉ずるも、ただ神在り気色壞れざればなお活くる能う。神気渙散・口張りて合せず、加うるに「天柱」歪斜なるは必ず死す。公篤の批注:相法の吉凶を断ずるに、神は第一重要、気色はなお其次に在り。ゆえに神渙散せず・退縮せず・呆滞せず・改変せざれば、縱い病むとも危険ならず。天柱の一項は前にすでに詳説せり。賦文また言う:「華蓋」黒色を現ずれば、必ず死災を主る。天庭青気を現ずれば、瘟疫を提防すべし。公篤の批注:華蓋の黒を発するは多く飛来の禍を主り、権柄を丟掉し牢獄の災に遭うに応ず。これは志向小にして大事に攤き、能力軽くして担子重し、禍根は一個の貪の字に出ず。天庭の青を発するは憂驚を主る。瘟疫と言わば、なお太陽穴と「天門」と一併に黒を発するを要してはじめて応ず。天門は両額角の中段に在り。
赤燥生於地閣,定損牛馬;青白起於天門,禍侵妻妾。地閣為奴僕宮,須防小人倫盜及其它事務之牽連,是為破財之說,不專指牛馬。天門為驛馬之中段,亦主憂疑,或為人在外而憂慮家庭也,如妻妾當以奸門為定論。
賦文に言う:赤にして乾燥の色が下巴「地閣」に生ずれば、一定に牛馬を損傷す。青白の色が「天門」に起れば、禍事妻妾に侵及せん。公篤の批注:地閣は「奴僕宮」、この一処の気色悪ければ小人の偸盗および別の事務の牽連を提防すべし、破財を言うにして単に牛馬牲口を指すにあらず。天門は駅馬部位の中段にして、また憂慮疑懼を主り、あるいは人外地に在りて家裏を憂う。妻妾の事に至っては、応に眼尾の「奸門」を以て準とすべし。
三陽青黃,此主誕男;三陰紅紫,定須生女。麻衣原文無此四句,餘所增加,亦從經驗中考正,而合刻下時代,此子女之分別,是為定法,餘最近用之應驗頗多。黑氣浮口,防水厄之災;暗粉滯眶,主喪身之苦。黑氣浮口,於冬令不忌,如水厄尚宜考陂池、承漿二部,又有現於耳珠者。餘於民國十二年在嘉定遭水厄,繫耳珠黑暗,茲特錄此。暗粉滯眶,主刑妻又刑子女,喪身之說不驗。
賦文に言う:三陽部位に青黄の色を現ずるは、男を生ずるを主る。三陰部位に紅紫の色を現ずるは、一定に女を生ず。公篤の批注:麻衣原文の裏にこの四句なし、我が加入せしもの、また経験の中より考正して出でたり、当下のこの時代に合す。生男生女を分辨するは、この一条の定法、我近来これを用いて応験するもの多し。賦文また言う:黒気口の上に浮かぶは、水厄の災を防ぐべし。眼眶暗くして粉を敷くがごとく滞なるは、喪身の苦を主る。公篤の批注:黒気の口に浮かぶは、冬季にあっては忌まず。水厄を論ぜば、なお「陂池」「承漿」の両処を査看すべし、また耳垂の上に現ずるもあり。我は民国十二年に嘉定に於て水厄に遭遇せり、正に耳垂の黒暗を発せしがゆえ、特にここに記す。眼眶暗滞は妻を刑しまた子女を刑を主り、それを喪身と言うは則ち応験せず。
額角昏慘,須防跌撲之災;法令燥炎,恐遭湯火之咎。額角昏慘多主孝服,無父母者亦刑叔伯;如跌撲血光之災,多應玄武昏慘及赤脈之露出。法令燥炎多主狎俠之損,一為間接而有障礙,應湯火者頗多。耳根黑子,倒死路旁;承漿紋陷,恐投浪裡。耳根黑子主聰明多疾及有專長之特別技藝,又主水上驚恐之災,亦主享盛名,其倒死路傍之說不驗。承漿直紋主添壽,橫紋主水驚,反紋主水死。
賦文に言う:額角昏暗惨淡のは、跌打の災を防ぐべし。法令の処乾燥発炎のは、恐らく湯に燙かれ火に焼かるるの咎に遭わん。公篤の批注:額角昏惨は多く戴孝を主り、父母なきもまた叔伯の身に応ず。跌打して血を見るの災に至っては、多く「玄武」部位の昏惨および赤脈外露に応ず。法令乾燥発炎は、多く游侠軽薄の人と結交するに因りて損受を主り、また間接に阻碍を受くるあり、湯火の災に応ずるは確かに少なからず。賦文また言う:耳根に黒痣を生ずるは、路旁に倒斃す。「承漿」の処に紋路凹陷のは、恐らく波浪に投身せん。公篤の批注:耳根黒痣は聡明にして多病を主り、且つ一門の専長の特別技芸あり、また水上に驚恐の災を受くるを主り、また盛名を享有を主る。それを路旁に倒斃と言うは則ち応験せず。承漿に直紋を生ずれば添寿を主り、横紋を生ずれば水上に驚を受くるを主り、反紋を生ずるこそ溺死を主る。
眼堂過厚,亦主貪淫;人中太偏,必多刑剋。眼堂過厚,主子女多而相刑,其氣厚而淫。人中偏左妨父,偏右妨母,然偏左先得子而子多,偏右先得女而女多,有刑有旺,不是刑剋專部,為參考之部也。鬼牙尖露,詭譎奸貪;神眉睜嶸,兇豪惡死。鬼牙尖長,不平不固,高低不一,其人刑剋重而刑父母,又主本身惡夢多,為愚魯之人。神眉是否露煞而濃、交叉而胡,主性剛而驕可矣,凶死者當有別部參合。
賦文に言う:眼下の肉堂過厚のも、また貪淫を主る。人中太く偏るは、必定刑剋多し。公篤の批注:眼堂過厚は、子女多くして彼此相刑を主り、その人の気血厚くして色を好む。人中の左に偏するは父を妨げ、右に偏するは母を妨ぐ。ただし左に偏するは先に児子を得て且つ児子多く、右に偏するは先に女児を得て且つ女児多し。既に刑ありまた旺あり、見るべしそれは併せて専ら刑剋を管する部位にあらず、ただ一処の参考の部位なり。賦文また言う:牙歯尖露して鬼のごときは、詭詐奸貪。眉毛峥嶸豎立のは、凶悍にして悪死す。公篤の批注:「鬼牙」は牙歯尖長・不平整・不牢固・高低不斉。この種の人は刑剋重く、尤も父母を刑し、なお自ら常に悪夢を做すを主り、人と為って愚鈍。「神眉」に至っては、もしそれを濃くして煞を露し・交叉雑乱と言わば、則ち性情剛烈にして驕横と断ぜば可なり。凶死を説くには、なお別の部位と配合して看るを要す。
人形似鬼,衣食不豐;生相若僊,平生閒逸。鬼形為慘暗之客、寒滯之類,主冷退而憂愁度日也;仙形清秀之貌、慈和之例,主安閒而多福澤也。穀道亂毛,號曰淫秒;耳根高骨,號曰壽根。穀道亂毛多聰明而刑妻,有生離者,貪淫亦合;其穀道無毛亦主凶死,當以少而柔細者刀古。耳後高骨是為壽徵之一,又主壽而勞心也。
賦文に言う:人の形貌鬼に似たるは、衣食豊足せず。生相仙に似たるは、一生清閑安逸す。公篤の批注:「鬼形」は気色惨暗・神情寒滞の一類、家道冷落にして憂愁して日を度るを主る。「仙形」は相貌清秀・神情慈和の一類、安閑にして福沢深厚を主る。賦文また言う:肛門周囲に毛を乱生するを、「淫秒」と叫ぶ。耳根後面に高骨あるを、「寿根」と叫ぶ。公篤の批注:穀道に乱毛ある人は多く聡明にして妻を刑し、夫妻生離するあり、彼を貪淫と言うもまた合す。ただし穀道完全に毛なきもまた凶死を主る、なお毛少なく柔細なるを以て好と為す。耳後高骨は長寿の徴兆の一、また長寿なりといえども労心せんことを主る。
骨格神清,瘦亦可取;肉流濁厚,肥何足誇。木形清瘦,自古有遺蹟流芳者多出木形,或文章詩詞鳴世及仙品,亦為木形居多,故肥厚而流濁皆賤惡之品。目浮四白,主孤克而凶愚;鼻曲三凹,必貧窮而孤苦。目圓浮白主凶死居多,其壽亦不永,驕而淫亂,不主愚;鼻曲三凹主刑人丁,不主苦。此二者為相法之忌,雖他部奇特,亦不完善也。
賦文に言う:骨格好く神気清きは、人瘦せるも取るべし。肌肉松垂・気質渾濁にしてただ厚重なるのみのは、胖えてもまた何の誇るべきあらん。公篤の批注:木形人は本より清瘦、自古以来遺迹を留め芳名を流伝するは多く木形より出ず。文章詩詞に頼りて世に名なる、および仙と成るの一流も、また多くは木形。ゆえに肥厚にして肉松み気濁れるは、皆下賤の品に属す。賦文また言う:眼白浮露して四面に白を見るは、孤独刑剋にして凶且つ愚を主る。鼻梁弯曲して三処凹陷あるは、必定貧窮にして孤苦。公篤の批注:眼円くして白多きは多く凶死を主り、寿命もまた長からず、性情驕縱にして淫乱、されど愚鈍を主らず。鼻曲三凹は家中の人口を刑剋を主り、困苦をも主らず。この両様は皆相法の忌む所、縱い別の部位生まれて奇特なりとも、整体もまた完善と算えず。
三尖六削,雖奸巧而受窮;四正五端,縱愚而多福。三尖為髮尖、準尖、頦尖,六削為上府、中府、下府,此言才智不能勉強勝厚福也;四正為南北東西四嶽,五端為五官,此言福澤可勝才智也。腿長頸瘦,初年奔走不停;唇薄口尖,愛說是非不了。
賦文に言う:三処尖り六処削くる人は、機巧奸黠なりとも窮を受く。四方端正・五官端正の人は、縱い愚鈍なりとも福多し。公篤の批注:「三尖」は髪際尖・鼻準尖・下頦尖を指す。「六削」は上府・中府・下府の左右六処皆削薄を指す。これは才智の厚福に勉强し得ざるを言う。「四正」は南・北・東・西の四嶽を指し、「五端」は五官を指す。これは福沢の才智に勝るべきを言う。下にまた一聯あり:腿長くして頸細きは、初年奔走停まらず。嘴唇薄く口形尖るは、是非を説くことを好みて了結なし。
鵝眉鼠食,非惟吝而且貧;劍鼻蜂睛,不特凶而又賤。鵝眉低而連目,鼠食詳前,劍鼻平而無大小,蜂睛為烏珠凸突,此四者均為合法,而應驗者亦多。男兒腰細,難創家財;女子肩削,孤刑再嫁。腰細之人主稟受先天不足,每出富厚之家,應弱疾;肩削當主福薄,此紅顏薄命之說,有刑夫者,有自刑者,故有美女無肩,猶如將軍無項之說也。
賦文に言う:眉鵝のごとく食鼠のごときは、但だ吝嗇のみならず且つ貧窮す。鼻劔のごとく眼蜂のごときは、但だ凶なるのみならず且つ賤し。公篤の批注:「鵝眉」は眉毛低くして眼と一片に連なる。「鼠食」は前にすでに講ぜり。「劔鼻」は鼻梁平直にして鼻頭鼻翼大小を分かたず。「蜂睛」は黒眼珠凸突し出ずる。これら四様は皆法則に合し、応験するも多し。賦文また言う:男子腰細きは、家業を創下し難し。女子肩削くるは、孤独刑剋にして改嫁せんとす。公篤の批注:腰細の人は先天禀受不足を主り、往々にして富厚の人家に出で、体弱多病に応ず。肩削は応に福薄と言うべく、即ちいわゆる紅顔薄命、その中に夫を刑剋するあり、自らを刑剋するあり。ゆえに「美女に肩なし」の説あり、「将軍に項なし」のごとし。
顴大額雄,終主刑夫;聲濁骨粗,竟為孀婦。顴大之女格有操作之能,其夫弱而無用;額雄應早刑,當以十五歲至十九歲為初刑,二十歲至二十八為再刑,宜遲出閣為吉。聲濁者刑失而破家,骨粗者刑夫而勞碌。
賦文に言う:顴骨大・額頭雄張の女子は、終に夫を刑す。声音渾濁・骨骼粗大のは、竟に寡婦を為さんとす。公篤の批注:顴骨大の女相は家業を操持するの能耐あり、その丈夫は却って軟弱無用。額頭雄張は早年の刑剋に応ず:十五歳より十九歳は頭一次の刑、二十歳より二十八歳は第二次の刑、ゆえに晚く出嫁するに宜しくしてはじめて吉。声音渾濁のは夫を刑剋して家を敗し、骨骼粗大のは夫を刑して且つ一生労碌す。
光麗口大,貪淫求食之人;手擺頭搖,氾濫刑夫之婦;髮濃鬢重兼斜視,多主淫亂;聲秀神清及端正,必有福祿。麗光為過清而浮,口大為冷退再嫁,手擺頭搖皆不慎重之謂。髮濃主淫賤,余考女格,清奇而為娼妓,多因髮濃;鬢重主刑母,幼年失倚而無訓戒,故為女格之忌也。
賦文に言う:気色艶麗・口形闊大のは、貪淫にしてただ口腹を図る人。走路に手を擺し頭を摇ぐるは、行為放縱にして夫を刑する婦人。頭髪濃く鬢角重く加うるに斜視のは、多く淫乱を主る。声音清秀・神気清朗にして挙止端正のは、必定福あり禄あり。公篤の批注:いわゆる「麗光」は、清の頭を過ぎて浮を帯ぶ。口大は家道冷落にして改嫁を主る。手を擺し頭を摇ぐるは、皆荘重ならざるの様子。頭髪濃は淫賤を主る——我が女相を考察するに、ある格局清奇にして娼妓に淪為するは、多く髪濃に因ればこそ。鬢角重は母を刑剋を主り、幼年に依靠を失い管教する人なし。ゆえに女相の大忌と為す。
肌膚香膩,乃富室之女娘;面貌端莊,必豪門之德婦;骨格細膩,富貴自生清閒;髮鬢粗濃,勞苦終為下賤。古來選妃檳,皆以香汗肉細為合格,忌狐臭也。然香膩尚忌滑冷,故冷者為蛇皮而少生育,當以細膩而熱暖為貴也。
賦文に言う:肌膚に香気ありて潤膩のは、富家の女児。面貌端荘のは、必ず豪門の中の有徳の主婦。骨格細膩のは、富貴の中に自然に清閑を享く。頭髪鬢角粗濃のは、労苦一生終に下賤。公篤の批注:自古妃嬪を挑選するに、皆汗に香気あり肌肉細膩を以て合格と為し、忌むは狐臭。ただし香膩はなお滑らかにして冷たきを忌む:肌膚冷なるを「蛇皮」と叫び、この種の人は生育少なし。ゆえに細膩にして温熱なるを以て貴と為すべし。
山根不斷,必得貴夫;淚堂不沖,應生貴子;髮細光潤,稟性溫良;神緊目圓,為人燥急;手腳粗硬,必是姨娘;鼻尖頭低,終為侍妾。山根不屬夫星,主根基之有無、尋夭之關鍵。其下數者應驗頗多,為女格之必要考查處。
賦文に言う:山根断えざるは、必定貴夫に嫁ぐことを得。涙堂紋に冲せられざるは、応に貴子を生ずべし。頭髪細くして光潤のは、禀性温和善良。眼神緊張にして眼睛円きは、人と為って急躁。手脚粗硬のは、必定ただ偏房を為すのみ。鼻頭尖りて鼻梁低きは、終にただ侍妾のみ。公篤の批注:山根は併せて夫星に属せず、それが主るは根基の有無、寿夭を判断するの関鍵。それ以下に列するの幾条に至っては、応験するもの多く、女相を看るに必ず査考すべきの處なり。
臥蠶紫潤,必產貴兒;蘭臺黃隆,終興大業;婦人口大,食田莊而後貧;美女肩圓,嫁秀土而得貴。臥蠶為子女之專部,蘭合為偏財之專部,口大為女格之所忌,背圓尚非重要之點,不過以厚重而論也。易肥肉重,得女格而反榮華;面圓腰肥,類男格而反奇特;乾薑之手,女格必能持家;囊之拳,男形定立大業。肥重之女格,當然不美而厚重,此言有壽而有多子女者,惟聲音女格不可似男聲,其它皆吉。乾薑囊均言多細紋。余生平不重手掌,乃格局之補助品,不敢據此以斷貴賤也。
賦文に言う:臥蠶紫にして潤うは、必ず貴子を生ず。鼻翼「蘭台」色黄にして隆起するは、終に大業を興起する能う。婦人口大なるは、田荘を喫盡して後貧窮す。美女の肩膀円きは、秀士に嫁いで貴を得。公篤の批注:臥蠶は子女を主るの専位、蘭台は偏財を主るの専位、口大は女相の忌む所。肩背円きは併せて重要の一点にあらず、ただその厚重を取るのみ。賦文また言う:胖えやすく肉体厚重のは、女相に生まれてかえって栄華す。顔円く腰肥えて男相に近似するは、かえって奇特なり。手が乾姜のごとく皺多き女子は必ず家を持つ能う。手握りて拳と成り結實なる男子は必定大業を立下す。公篤の批注:肥重の女相は当然美と算えず、ただ厚重のみ。ここに彼女の長寿にして子女多しと言う。ただ一様あり:女子の声音は男のごとくあるべからず、其余は皆吉。いわゆる乾姜の手は、皆掌上の細紋多きを言う。我平生手掌を重んぜず、それはただ格局の輔助品にして、敢えて単にそれを憑りて人の貴賤を断ぜず。
頭小腹大,一生不過多食;骨少肉多,三十焉能度過;眉粗眼惡,必主孤刑;聲暴氣濁,終無大福;眼光如醉,桑中之約無窮;媚厲漸生,月下之期難定。頭小多勞賤,骨少多夭壽,眉粗多成敗,眼惡多災刑,聲暴主剛急,氣濁主愚拙。醉眼為蒙瀧之象,當然主淫亂;媚靨即桃花紅豔之例。此數者為女格之最忌也。
賦文に言う:頭小さくして腹大なるは、一生ただ能く喰うのみ。骨少なくして肉多きは、三十歳どうして過ごし得ん。眉粗くして眼相凶悪のは、必定孤独刑剋す。声音暴戾・気質渾濁のは、終に大福なし。眼波醉のごときは、桑間濮上の私約了ることなし。媚態日々に顕れ出づるは、月下の約會なおさら言い難し。公篤の批注:頭小なるは労碌下賤多く、骨少なきは短命多く、眉粗きは成敗多く、眼惡きは災刑多く、声暴は性剛气急を主り、気濁は愚鈍笨拙を主る。「醉眼」は眼神蒙朧の様子、当然淫乱を主る。「媚靨」は即ち桃花紅艶の那一類。これらの幾条は皆女相の中の最も忌諱する所なり。
面如滿月,家道興隆;唇如紅蓮,衣食豐足;山根黑子,若無宿疾必刑夫;眼下皺紋,不克六親亦刑子。滿月言其圓厚,唇如塗朱者貴。按男女血足皆唇紅,唇不紅者皆血不足,故女子唇紅者多子女而貴。山根為命宮,故主疾災,女主刑夫,男主刑妻。
賦文に言う:顔が満月に似たるは、家道興隆す。嘴唇が紅蓮に似たるは、衣食豊足す。山根の上に黒痣を生ずるは、もし宿疾あらざれば、必定夫を刑す。眼下に皺紋あるは、六親を剋せずともまた子を刑す。公篤の批注:「満月」は顔円くして厚きを言う。嘴唇が朱砂を塗りたるがごときは貴を主る。按ずるに男女ただ血気充足すれば、嘴唇皆紅し。唇紅ならざるは、皆血気不足、ゆえに女子の唇紅なるは子女多くして且つ貴し。山根は即ち「命宮」、ゆえに疾病災厄を主る。女子に在っては夫を刑し、男子に在っては妻を刑を主る。
齒如榴子,衣食豐隆;鼻似灶門,家財傾覆。榴齒言其齒方楞齊固,主衣祿豐足;井灶仰露,財星當然耗散。此二者男女皆同,不單言女格力如是也。形如羅漢,生子必遲;貌似判官,得兒尤晚;三山突闊,萬傾規模;四瀆清明,一生福氣;人小聲宏,必須超達;神清氣足,名利雙收。羅漢形為眉目下墜而中嶽短,判官形為臃腫凸露而眉低平,故子女均遲少。三山為南嶽初有祖業,土星中有創立,北嶽晚安享。四瀆詳前。聲過形、神氣足,皆詳上編。
賦文に言う:牙歯が石榴子に似たるは、衣食豊隆す。鼻子が竈門に似たるは、家財傾覆す。公篤の批注:「榴歯」は牙歯方正にして稜あり・整斉堅固を言い、衣食俸禄の豊足を主る。鼻孔朝天して外露するは、財星当然耗散す。この两条は男女相同じく、単に女相に就いてのみこう言うにあらず。賦文また言う:形貌が羅漢に似たるは、子を生ずる必ず遅し。相貌が判官に似たるは、児を得るなおさら晚し。三山凸起寛闊のは、万頃の規模あり。四瀆清明のは、一生福気あり。人小なりとも声音洪亮のは、必定超群顕達す。神気清朗充足のは、名利双収す。公篤の批注:「羅漢形」は眼眉下垂して鼻子短く、「判官形」は面部臃腫凸露して眉毛低平、ゆえに両者とも子女は又遅く又少なし。「三山」は額頭の「南嶽」初年に祖業あるを主り、鼻子の「土星」中年に創建あるを主り、下巴の「北嶽」晚年に安享するを主ると言う。四瀆は前にすでに詳説せり。声音形体に勝り神気充足の両項は、皆上編に詳説せり。
面皮棚緊,促壽無疑;骨格清奇,前程可靠;少肥氣短,難過四九之期;唇縮神淡,焉保三旬之厄。面皮棚緊、少肥氣短、唇縮神淡,皆夭亡之局,本出於先天不足之形質。至於三九前後與四九前後,均應死亡,此立身之大厄年故也。
賦文に言う:臉皮繃緊のは、短命疑いなし。骨格清奇のは、前程靠るべし。少年にして胖え気息短促のは、三十六歳のこの関を過ぎ難し。嘴唇収縮・神気淡薄のは、どうして三十歳のこの厄を保ち得ん。公篤の批注:臉皮繃緊・少年发胖気短・唇縮神淡は、皆夭亡の格局にして、根子は先天不足の形質に出ず。二十七歳前後と三十六歳前後に至っては、皆死亡を応験す、これは人の立身の大厄の年なるがゆえに。
鼻樑露骨,名為刑剋破家;背脊成坑,號曰虛花無壽。鼻樑直露三曲為伏吟,主破敗挫折;左右露三曲號曰反吟,主刑妻克子。背脊坑陷多主勞工苦力之人,無壽另有部位參看。鼻有三曲,不賣田便賣屋;面有兩凹,必成業而成家。此指上節伏吟之例,直露三曲也。余考兩凹竟指何處:上為邊城,則破梓離鄉;中為國印,主牽制憂愁;下為腮頤,主奴僕欺詐,皆為不合。或為日月角見破而貴,任勞而發也。
賦文に言う:鼻梁露骨のを、刑剋破家と叫ぶ。背脊塌陷して坑を成すを、虚花無寿と叫ぶ。公篤の批注:鼻梁筆直にして三処の弯節を露出するを「伏吟」と叫び、破敗挫折を主る。左右に三処の弯節を露出するを「反吟」と叫び、妻を刑し子を剋を主る。背脊塌陷は多く苦力する人の身に出ず。彼を長寿ならずと言うには、なお別の部位を参看を要す。賦文また言う:鼻の上に三処の弯曲あるは、田を売らざれば屋を売る。臉の上に両処の凹陷あるは、必定業を成し家を成す。公篤の批注:ここに言うは即ち上一節の講ずる伏吟、即ち鼻梁直露の三曲。我「両凹」の究竟いずれを指すかを考究す:上は「辺城」、凹めば離郷背井を主り。中は「国印」、凹めば牽制を受けて憂愁を主り。下は腮頤、凹めば僕従欺詐を主る——皆講じ通らず。あるいは日月角に破損ありてかえって貴を主り、任労任怨に頼りて発起するを指すか。
獐頭鼠目,何必求官;馬面蛇睛,須防橫死。獐頭上停窄短,下停尖削,耳小而尖也;鼠目昏濁無光也;馬面言其長平,古有一尺之面而拜相者;蛇睛圓露四白,赤縷盤烏珠,主險詐心毒。下二者亂世亦貴,不過不善後耳。
賦文に言う:頭が麞のごとく眼が鼠のごときは、何ぞ官を求めん。臉が馬のごとく眼が蛇のごときは、横死を提防すべし。公篤の批注:「麞頭」は上停又窄く又短く、下停尖削し、耳朵小さくして尖る。「鼠目」は眼神昏濁にして光なし。「馬面」は臉又長く又平を言い、古時より面長一尺にして宰相に官拜するあり。「蛇睛」は眼円くして四面に白を露し、赤色の血絲黒眼珠を盤繞し、人と為って陰険狡詐・心地狠毒を主る。後面のこの両種は乱世の裏にも貴なる能う、ただ善終を得ざるのみ。
睛清口闊,文說之家;面方頤大,富貴之輩;語言多泛,為人心事難明;容貌溫和,作事心懷灑落;骨粗髮重,何曾剩得一錢;體細身輕,那得停留片瓦。睛清日闊主雄辯,古人著書立說及為交際之官。面大頤方,凡神不濁、聲不破,均主富貴。言泛貌和,二者皆合法。骨組主勞碌,髮重主寒苦,身輕浮主夭亡,木形不忌。
賦文に言う:眼清くして口闊きは、能く文し善く説くの家。臉方にして頤大なるは、富貴の輩。説話空泛のは、心事人をして摸し透らしめず。容貌温和のは、事を作す心地洒脱す。骨粗くして髪重きは、どこに一文の銭を残し得ん。体格細弱・身子軽浮のは、どうして半片の瓦を留め得ん。公篤の批注:眼清口闊は口才雄弁を主り、古人はこのようの相に憑りて書を著し説を立て、あるいは交際の官を為す。臉大にして頤方なるは、ただ神気濁らず声音破れざれば、皆富貴を主る。説話空泛・容貌温和の这两条は皆法則に合す。骨骼粗糙は労碌を主り、頭髪濃重は寒苦を主り、身子軽浮は早夭を主る——ただし木形人はこの一条を忌まず。
得意中面容悽慘,先富後貧;失意處言貌溫和,早窮晚發。此二者相反而相類。得意何能悽慘?此伏貧窮引線。失意何得溫和?此伏發達引線。亦器量之容福與不容福也。巨鰲人腦,必作尚書;龍骨插天,應為宰輔;日月角聳,必佐明君;雙額上插,定為剌史;眼有三角,狼毒孤刑;鼻成兩節,破敗疾苦。巨鰲為伏犀入百會,龍骨為玉柱骨,日月角高者為帝王、次者為將相,顴上插為藩鎮,此皆貴品。三角眼主凶死,兩節鼻主敗家及刑人丁,亦主疾厄。
賦文に言う:正に得意に当たりて面容凄惨のは、先に富み後に貧す。正に失意なりとも言語容貌仍旧温和のは、早年困窮にして晚年発達す。公篤の批注:この两条は一反一正、道理は却って相類す。得意の時どうして凄惨せん。それは貧窮の引線を埋下せり。失意の時どうしてなお温和なり得ん。それは発達の引線を埋下せり。底を説けば、即ち器量の福気を容れ得下すや否やなり。賦文また言う:頭骨が巨鼇脳に入るがごときは、必ず尚書を做す。龍骨天に挿さるは、応に宰輔と為るべし。日月角聳起するは、必ず明君を輔佐す。両顴向上斜挿のは、定めて刺史を做す。眼に三角を生ずるは、狠毒狼のごとくして孤独刑剋す。鼻に両節を分かつは、破敗して疾苦す。公篤の批注:「巨鼇」は伏犀骨直に百会に入る。「龍骨」は即ち玉柱骨。日月角高きは帝王を做し、次の一等は将相を做す。顴骨上に挿さるは藩鎮の官を做す——これら皆是れ貴品。三角眼は凶死を主る。両節鼻は家を敗し家中の人口を刑剋を主り、また疾病災厄をも主る。
眉秀神清,須知貴雅;骨輕肉浮,必是庸常。眉秀主貴而英明,神清主貴而慈善,骨輕主夭而不壽,肉浮主敗而愚。此四者大略如是,如兼而有之,則分某輕重而乘除之,減等論其吉凶也。兇婦十惡,皆由眼赤睛黃;死在他州,蓋為唇掀喉結;形神不蘊,貧夭兩全;筋骨不藏,儒愚雙得。眼赤者多赤縷縱橫,黃睛者多剛燥心毒,又出之女格,故十惡備矣。唇掀喉結主招是非與勞碌,形神不蘊言其燥露不和,筋骨不藏言其浮露不收,皆非善相也。
賦文に言う:眉秀にして神清なるは、貴にして文雅なるを知るべし。骨軽くして肉浮くは、必ず平庸の輩。公篤の批注:眉秀は貴にして英明を主り、神清は貴にして慈善を主り、骨軽は早夭にして長寿ならざるを主り、肉浮は敗落にして愚鈍を主る。この四条は大略此のごとし。もし幾様兼ね有すれば、孰れが軽く孰れが重きかを分かち清め、互相に加減し、等を降して彼の吉凶を論ずべし。賦文また言う:凶婦十惡俱全するは、皆眼中の赤絲・眼珠の黄を発するに因る。異郷に死するは、嘴唇掀起・喉結突出に因る。形と神皆含蓄せざれば、貧と夭の両様を占む。筋骨蔵せざれば、愚と拙の両様を得。公篤の批注:眼赤きは多く赤絲縦横し、睛黄きは多く剛躁にして心毒、このようの相また女子の身に出ず、ゆえに十惡即ち斉し。唇掀き喉結出づるは是非を招き労碌多しを主る。「形神不蘊」は燥露にして和平ならざるを言う。「筋骨不蔵」は浮露にして収斂せざるを言う:皆好相にあらず。
目神露而嘴薄,為人執拗不良;牙齒咬而頭搖,其性奸貪無比。神露主剛暴不正,口薄主談短論長,二者兼有則執拗不良,余評為私心自用、損人利己。咬齒主深思貪淫,頭搖主狡詐不定,二者兼有則主淫亂狡詐而不守信也。
賦文に言う:眼神外露にして嘴唇薄きは、人と為って執拗不善。牙歯を咬みて頭部摇動するは、性情奸貪無比。公篤の批注:眼神外露は性情剛暴不正を主り、嘴唇薄は長短を評論することを好むを主る。両様兼ね有すれば即ち執拗不善、我それを自私自用・損人利己と評す。牙を咬むは心思深沉にして貪淫を主り、頭を摇ぐは狡詐無常を主る。両様兼ね有すれば即ち淫乱狡詐にして信用を守らざるを主る。
額為火宿,主初三十年之榮枯;鼻號土星,驗中二十年之休咎;承漿地閣,管盡末年;髮際印堂,周維百歲。此為相法流年之限層次也,雖分初中晚三段之大概,不過包括如是。初以二十八之印堂為止,中以四十八土星為止,晚以七十五腮骨為止,其地支二十四年,又以肉潤氣足為論。
賦文に言う:額頭は火宿に属し、前の三十年の栄枯を主る。鼻子を土星と叫び、中間の二十年の吉凶を験す。承漿と地閣は、管るは末年なり。髪際より印堂に至るまで、百歳の流年を環繞す。公篤の批注:これは相法上の流年限運の層次。初・中・晚の三段に分かつ大概と雖も、これらを包括するに過ぎず。初運は二十八歳の印堂に至るを以て止めり、中運は四十八歳の鼻子に至るを以て止めり、晚運は七十五歳の腮骨に至るを以て止めり。其余の地支の主る所の二十四年は、なお肌肉潤沢・気息充足するや否やを看て以て論ずべし。
頭尖額窄,固不可以求官;色慘神枯,生此何由發達;眼光如鼠,偷盜之徒;睛浮似獐,凶亡之漢。上停尖窄,當然不是貴品;色慘主破敗,神枯主夭亡;鼠目昏暗無光而側視,獐睛烏珠凸露而模糊。此四者均驗,男女皆忌也。
賦文に言う:頭尖り額窄きは、本来官を求むべからず。気色惨淡・神気枯槁のは、生成このようでどうして発達し得ん。眼神鼠のごときは、偸盗の徒。眼珠浮突して麞に似たるは、凶死の人。公篤の批注:上停尖にして窄きは、当然貴品にあらず。気色惨淡は破敗を主り、神気枯槁は早夭を主る。「鼠目」は昏暗にして光なく斜めに眼を以て看る。「麞睛」は黒眼珠凸露にして模糊不清。この四条は皆応験し、男女皆忌む。
蜂目而凸,固主刑傷;鯰口而反,終須困乏。蜂目為眼白包烏珠而凸,四圍如太陽之光,尖銳而定視,當然刑剋,亦主凶死,亂世則貴而凶也。鯰口為兩口角下反,中間收斂而口角大露,此格於亂世主凶死,豈止困乏耶。
賦文に言う:眼が蜂目のごとく凸出するは、本来刑傷を主る。口が鮎魚のごとくして両角外に翻るは、終に困乏す。公篤の批注:「蜂目」は白眼が黒眼珠を包住して外に向いて凸し、四周太陽の光暈のごとく、目光尖鋭にして盯住して動かず、当然刑剋を主り、また凶死をも主る。乱世に在っては則ち又貴く又凶。「鮎口」は両個の口角下に向いて翻り、中間収攏して口角大大に露出す。この格局は乱世に凶死を主る、いずくんぞただ困乏のみならんや。
為僧者頭圓必貴,為道者貌清可榮;頭尖項圓,必住佳境;神清骨秀,須加師號;重頤碧眼,富貴高僧;廣額秀眉,文章道士。佛為水形,故取頭圓者貴;仙為木形,故取清秀者貴。重頤皆合水局,而加碧眼,當然僧官方丈之品;廣額為根基厚,再加秀眉,當然道官祖師之品。
賦文に言う:和尚を做するは頭円きは必定貴、道士を做するは相貌清秀は栄顕を享くべし。頭尖りて頸項円きは、必定好地方に住す。神清骨秀のは、師号を加封せられん。両重の下巴・碧色の眼睛のは、富貴の高僧。額頭寛廣・眉毛清秀のは、文章あるの道士。公篤の批注:仏は水形に属し、ゆえに頭円きを取りて貴と為す。仙は木形に属し、ゆえに清秀を取りて貴と為す。両重の下巴は皆水局に合し、加うるに碧眼、当然僧官方丈を為し得るの品級。額頭寛廣は根基深厚、加うるに秀眉、当然道官祖師を為し得るの品級。
骨粗形俗,其人老困山林;貌異神清,此輩還起雲路;視瞻不正,必定姦淫;舉趾輕狂,須知下賤。僧道之格亦忌骨粗,主勞碌無成;形俗主窮困,貌異有奇遇,神清有貴名;不正主邪淫奸貪,輕狂主夭亡下賤,與其它格局相等。
賦文に言う:骨粗くして形貌俗気のは、この人老いて山林に困守す。相貌奇異にして神気清朗のは、この一類なお平歩青雲する能う。目光端正ならざるは、必定奸淫。挙止軽狂のは、下賤なるを知るべし。公篤の批注:僧道の格局もまた骨粗を忌み、骨粗は労碌無成を主る。形貌俗気は困窮を主り、相貌奇異は奇遇あるを主り、神気清朗は貴名あるを主る。目光不正は邪淫奸貪を主り、挙止軽狂は早夭下賤を主る——これは其他の格局の看法と一様なり。
眼若桃花火焰,但圖酒色而矣;面如灰土蒙塵,豈非破產者乎。桃花皆為紅麗浮光,當然酒色之徒;灰土蒙塵皆為黑影慘垢,當然破敗損失。此二者不獨驗僧道,即常人亦如此。一篇形格之忌,一篇氣色之忌,亦千古不易之法也。
賦文に言う:眼睛が桃花に火焔を帯ぶるがごときは、ただ酒色を図るのみ。臉が灰土塵を蒙るがごときは、豈に破産する人ならずや。公篤の批注:「桃花」は皆紅艶にして一層の光を浮ぶ、当然酒色に沈溺するの徒。「灰土蒙塵」は皆暗影惨淡として積垢のごとし、当然破敗損失せん。この两条は僧道の身に応験するのみならず、尋常の人もまた一様なり。一条は形格の忌を講じ、一条は気色の忌を講ず、また千古不易の法則なり。
若論限,則與俗同;如辨根基,各求其妙。末觀形相,先查心田;以五嶽為根基,以氣色定禍福。不為前世陰功,亦作來生道果。公篤曰:麻衣相法原文只有三章,此石室賦即第一章,亦麻衣之真跡也,而與希夷之相見立此一章,故起首有「神仙秘訣,度與希夷」之說。余考麻衣為五代末之隱士,俗謂仙翁者非也。麻衣者,邑城之名也。余考地輿,即今之麻城,為湖北省所轄地,當時為麻衣縣令,因處亂世割據之時而厭惡其衰微,故作相法三章,以縣城為名,掛冠歸隱。
賦文最後に言う:もし流年の限運を論ぜば、俗常の算法と相同じ。もし根基を分辨せんと欲せば、則ち各々その奥妙あり。先ず形相を看ること勿れ、先ず彼の心地を査せ。五岳を以て根基と作り、気色を以て禍福を定めよ。これを前世に修めたる陰功と算えずとも、来生の道果と算うに足る。公篤曰く:麻衣相法の原文はただ三章のみ、この篇《石室賦》即ち第一章にして、また麻衣の真蹟なり。それは麻衣と陳摶希夷と相見る時に立下せし一章、ゆえに開頭にこそ「神仙秘訣、希夷に度す」の話あり。我麻衣は五代末年の隠士なるを考証す、世俗彼を仙翁と称するは誤りなり。「麻衣」は一座の県城の名字、我地理を査考するに、即ち今の麻城、湖北省に管轄に属す。彼当時麻衣県令、乱世割据の際に身を處し時局の衰微を厭悪するに因りて、ゆえに相法三章を作し、県城の名字を以て号と為し、冠を掛けて帰隠せり。
