月孛躔度・玉関歌
作盤ガイド: 八字作盤
孛角:孛躔角宿號天壘,情性聰明豐貌美。貪淫好酒心不賢,殺害傷妻須克子。丰姿飄逸人聰巧樂,酒眠花性更奢。孛亢:孛躔亢宿號天微,心毒如蛇事事危。易喜易嗔心不定,此生定是損妻兒。作惡如狼虎,行藏似鼠蛇。
月孛が角宿を躔る:「月孛(げっぱい)」が「角宿(かくしゅく)」に行き着くと「天塁星(てんるいせい)」と称し、その人は性情が聡明で容貌は豊かに美しい。ただ淫欲を貪り酒に耽って癖となし、心は良善とは言い難く、妻子を傷つけ児女を刑剋する。このような人は風姿が飘逸で聡慧機巧だが、酒色に溺れ、性情は格段に奢靡である。月孛が亢宿を躔る:「月孛」が「亢宿(こうしゅく)」に行き着くと「天微星(てんびせい)」と称し、その人は心が蛇蝎のごとく毒で、事ごとに危機を潜める。喜びやすくも怒りやすく心が定まらず、この一生は必ず妻子を損傷する。このような人は悪をなせば狼虎のごとく、行跡は鼠蛇のように隠れて見えない。
孛氐:孛躔氐宿號天僉,凡事施為細且纖。更得官星來救助,朱衣紫綬萬人瞻。處世俗而且細,成功業得安然。孛房:孛躔房宿號天瞻,身命逢之樂自然。武略文韜居顯宦,功名更立主威權。
月孛が氐宿を躔る:「月孛」が「氐宿(ていしゅく)」に行き着くと「天僉星(てんせんせい)」と称し、その人は何事の経営も細緻に極まる。さらに官星が来て救助すれば、朱衣をまとい紫綬を佩び、万人の瞻仰を受ける。このような人は世渡りに練達して心が細やかで、功業を成し遂げた後も安らかに自守できる。月孛が房宿を躔る:「月孛」が「房宿(ぼうしゅく)」に行き着くと「天瞻星(てんせんせい)」と称し、身宮・命宮がこれに逢えば一生自在に楽しむ。その人は文韜武略を兼ね備え、官は顕位に居り、功名のほかに威権をも握る。
孛心:孛躔心宿號天祗,官職榮遷祿位宜。百里郎官名位著,參謀半刺著緋衣。立綱常而有理,施國法且多為。孛尾:孛躔尾宿號天該,家道興隆慶自來。身命逢之官祿至,將軍公輔蘊三才。修德以興家,蓄威而鎮國。
月孛が心宿を躔る:「月孛」が「心宿(しんしゅく)」に行き着くと「天祗星(てんしせい)」と称し、その人は官職が栄えて昇り、禄位も相応しい。百里を管轄する県令・郎官となって名位を著しくでき、参謀や州郡の佐貳の職をも務めて緋色の官服を着る。このような人は綱常を立てるに条理があり、国法を推行して多くのことを成す。月孛が尾宿を躔る:「月孛」が「尾宿(びしゅく)」に行き着くと「天該星(てんがいせい)」と称し、家道は隆盛で喜び事は自ずから来る。身宮・命宮がこれに逢えば、官職も俸禄も手に入り、将軍あるいは三公の輔相となれ、胸中に天地人の三才の学を藴蓄する。このような人は徳を修めて家を興し、威を蓄えて国を鎮める。
孛箕:孛躔箕宿號天華,燕國相逢定性奢。官祿連遷趨貴顯,金珠財物富豪家。情性奢華官尊而富。孛斗:孛躔斗宿號天囂,面上波濤口訥調。不是過房須有克,貪花愛酒賭錢消。面起風波而口中和美。
月孛が箕宿を躔る:「月孛」が「箕宿(きしゅく)」に行き着くと「天華星(てんかせい)」と称し、箕宿は燕の分野に属し、ここで相逢う人は性情が必ず奢侈である。その人の官禄は連なって昇遷し、日々に貴顕へと向かい、金銀珠玉が充ちる富豪の家となる。このような人は性情が奢華で、官位は尊崇され家資は豊厚である。月孛が斗宿を躔る:「月孛」が「斗宿(としゅく)」に行き着くと「天囂星(てんごうせい)」と称し、その人は面相に波濤の起伏があるようで、口は訥として緩慢である。他家へ過房で出されるのでなければ必ず刑剋があり、また花柳を貪り酒を嗜み賭銭して、家業を消耗し尽くす。このような人は面上に風波が絶えないが、口先では穏やかに美しく語る。
孛牛:孛躔牛宿號天風,孤寡徒刑性更凶。若教疾病纏身上,免得生離不善終。孤陋寡聞而多生疾厄。孛女:孛躔女度名暗星,毒害顛狂損六親。柳陌花街遊冶客,只愁老後更伶仃。心懷狠毒而好貪淫,到老而孤。
月孛が牛宿を躔る:「月孛」が「牛宿(ぎゅうしゅく)」に行き着くと「天風星(てんふうせい)」と称し、その人は孤高寡合で、牢獄・徒刑の厄があり、性情は格段に凶狠である。もし疾病に纏われれば、かえって生離死別・不善終の禍を免れられる。このような人は見識が浅陋で友も少なく、しばしば疾厄を患う。月孛が女宿を躔る:「月孛」が「女宿(じょしゅく)」に行き着くと「暗星(あんせい)」と名づけられ、その人は毒害を懐き挙止は癲狂して、六親を損傷する。柳巷花街に流連する浪蕩の子で、老い後にいよいよ伶仃とするばかりを愁う。このような人は心が狠毒で淫欲を貪り、ついに孤身となる。
孛虛:孛躔虛宿號天智,萬事施為皆遂意。宮班富貴旺門庭,只恐六親無一二。有興家創業之能,遂利求名之志。孛危:孛躔危宿號天姱,命若逢之旺一家。不是官榮須富盛,妻宮子位不吁嗟。旺門庭而有福,居富室樂妻孥。
月孛が虚宿を躔る:「月孛」が「虚宿(きょしゅく)」に行き着くと「天智星(てんちせい)」と称し、その人は何事の経営も意に適う。その官階は富貴で門庭は盛んなのだが、六親のうちに一二の人も残らないことを惧れる。このような人は家を興し業を立てる才を持ち、利を求め名を遂げる志を遂げられる。月孛が危宿を躔る:「月孛」が「危宿(きしゅく)」に行き着くと「天姱星(てんかせい)」と称し、命にこれに逢えば一家を旺ならしめる。その人は官の栄達でなくとも家資は富厚で、妻宮・子位の二カ所にも嘆くことがない。このような人は門庭が旺んで福があり、富室に安んじて妻孥と楽しむ。
孛室:孛躔室宿號天杖,及到雙魚為正旺。逢之富貴必超榮,定作朝廷公與相。著朱衣而過天門,主富貴而增榮顯。孛壁:孛躔壁宿號天巴,旺地逢之到一家。身命逢之徒說好,到頭不免事如麻。一生平淡而一世悽惶。
月孛が室宿を躔る:「月孛」が「室宿(しっしゅく)」に行き着くと「天杖星(てんじょうせい)」と称し、双鱼宮まで行き着けば正旺の地となる。これに逢う人は富貴が群を抜き栄耀顕達し、必ず朝廷の三公宰相となる。このような人は朱衣を着て天門を過ぎ、富貴を主ってさらに栄顕を増す。月孛が壁宿を躔る:「月孛」が「壁宿(へきしゅく)」に行き着くと「天巴星(てんはせい)」と称し、旺地に落ちてこそ一家に利をもたらす。身宮・命宮がこれに逢えば、口先ではよく言うが、結局は事務が糸麻のごとく紛れることを免れない。このような人は一生平淡で、一世に凄惶と安らぎがない。
孛奎:孛躔奎宿號天便,賣盡田園賭盡錢。不是酒兮須博奕,貪花浮浪苦憂煎。主窮困而少達,酒色以忘身。孛婁:孛躔婁宿號天邪,年少浮游浪裡花。寬緩性情心不定,平生終少病災加。主虛浮而度日。
月孛が奎宿を躔る:「月孛」が「奎宿(けいしゅく)」に行き着くと「天便星(てんべんせい)」と称し、その人は田園を売り尽くし銭を賭け尽くす。酒に沈溺するか博奕に迷うかして、花柳を貪り浮浪して、終日憂煎に苦しむ。このような人は困窮潦倒して顕達が少なく、酒色によって身を忘れる。月孛が婁宿を躔る:「月孛」が「婁宿(るしゅく)」に行き着くと「天邪星(てんじゃせい)」と称し、その人は年少の頃から浮蕩して定まらず、浪の中の落花のようである。性情は寛緩で心が定まらないが、一生は疾病災殃も少ない。このような人は虚浮に日を過ごし、実績を得難い。
孛胃:孛躔胃宿號天翰,性急情寬事少閒。只恐為官年不永,若居貧困壽如山。貧而有壽而身勞碌。孛昴:孛躔昴宿號天喜,命若逢之姿貌美。妻宮損克兩三重,祿位須逢升玉陛。主人清秀而風流,若至遷官並進職。
月孛が胃宿を躔る:「月孛」が「胃宿(いしゅく)」に行き着くと「天翰星(てんかんせい)」と称し、その人は性は急で情は寛く、事が多くて閑を得難い。官となればかえって年寿が永らえないことを惧れ、貧困に居れば寿は山岳のごとく安しである。このような人は貧しくも長寿で、ただ一身に労碌する。月孛が昴宿を躔る:「月孛」が「昴宿(ぼうしゅく)」に行き着くと「天喜星(てんきせい)」と称し、命にこれに逢う人は姿容が俊美である。ただ妻宮で二三重の損剋を受け、禄位では一歩一歩玉階の前まで昇れる。このような人は清秀で風流であり、遷官して進職も果たす。
孛畢:孛躔畢宿號天詵,富貴生平主有聲。超越仕途雲路早,朱衣紫綬相儒名。生平多富貴,一路顯芳名。孛觜:孛躔觜宿號天真,秀氣文章自立身。年少登科官進早,性情容易便生嗔。英俊聰明而少年發達。
月孛が畢宿を躔る:「月孛」が「畢宿(ひっしゅく)」に行き着くと「天詵星(てんしんせい)」と称し、その人は一生富貴で声望があることを主る。仕途で超擢昇遷し、早々と青雲の路に踏み入り、朱衣紫綬を身にまとい、宰輔と儒者の名を兼ねる。このような人は生平に富貴が多く、一路に芳名を顕揚する。月孛が觜宿を躔る:「月孛」が「觜宿(ししゅく)」に行き着くと「天真星(てんしんせい)」と称し、その人は清秀で文彩があり、文章によって身を立てる。年若くして功名に登科し、官職の昇進も早いが、ただ性情は容易に瞋怒を生ずる。このような人は英俊で聡明、少年の時から志を得て顕達する。
孛參:孛躔參宿號天銓,官祿須逢抵不難。妻子宮中須有克,更兼夭壽在蒼顏。主克妻而壽夭。孛井:孛躔井宿號天誑,衣祿生來須大旺。資財恐是別人收,有子終須還破蕩。貧而且蹇與人少睦。
月孛が参宿を躔る:「月孛」が「参宿(しんしゅく)」に行き着くと「天銓星(てんせんせい)」と称し、その人が官禄を求め取るのは難くない。ただ妻室・子女の宮に必ず刑剋があり、加えて寿数が長くなく容顔は早く衰える。このような人は妻を剋して短寿を主る。月孛が井宿を躔る:「月孛」が「井宿(せいしゅく)」に行き着くと「天誑星(てんきょうせい)」と称し、その人は生まれつき衣食俸禄が甚だ旺んであるべきはずが、惜しむべきは銭財が他人に収められる惧れがあり、たとえ子があっても家業は終に破蕩し尽くす。このような人は貧しくて蹇滞、人とあまり睦まない。
孛鬼:孛躔鬼宿號天詫,鉅富官榮兩無價。為人毒害更英雄,先有聲名大權伯。主有貴有權。孛柳:孛躔柳宿號天沖,將相功勳祿萬鍾。威望從來臺憲任,蜚聲騰達顯英雄。名榮爵顯位尊德重。
月孛が鬼宿を躔る:「月孛」が「鬼宿(きしゅく)」に行き着くと「天詫星(てんたせい)」と称し、その人は巨富と官位の栄寵とが二つながら価し難い。人となりは狠辣であるが英雄の人物で、早くから声名があり、一方の大権を握る。このような人は顕貴でかつ権勢がある。月孛が柳宿を躔る:「月孛」が「柳宿(りゅうしゅく)」に行き着くと「天冲星(てんちゅうせい)」と称し、その人は将相の功を建て、万鍾の俸禄を享けられる。従来より威望が甚だ高く、御史台・憲司のごとき糾察の職に出て、声名が俄かに立ち、顕赫たる英雄となる。このような人は名声が栄え爵位が顕達し、地位が尊崇されて徳望も厚い。
孛星:孛躔星宿號天戎,定斷妻兒三兩重。執拗為人心猛勇,生來衣食老無終。一生貧苦老後無終。孛張:孛躔張宿號天權,妻子宮中未保全。衣食生來自豐足,性情高尚作忠良。平生耿介處世優遊。
月孛が星宿を躔る:「月孛」が「星宿(せいしゅく)」に行き着くと「天戎星(てんじゅうせい)」と称し、その人は妻子児女を二三重に剋し去ると断言できる。人となりは執拗で心性は勇猛、生まれつき衣食はあるが、老いて善終し難い。このような人は一生貧苦で、晩景は終養を得ない。月孛が張宿を躔る:「月孛」が「張宿(ちょうしゅく)」に行き着くと「天権星(てんけんせい)」と称し、その人は妻室・子女の宮を保全し難い。ただ衣食は生まれつき豊足で、性情は高尚、忠厚良善の人である。このような人は一生に耿介で、処世は優游自在である。
孛翼:孛躔翼宿號天譁,此是星辰到本家。喜怒不常多色慾,心如狼虎毒如蛇。主兇狠。孛軫:孛躔軫宿號天忒,戀酒貪花好游奕。家財破盡好行偷,若不投軍須有克。非戎貝之客即穿窬之人。
月孛が翼宿を躔る:「月孛」が「翼宿(よくしゅく)」に行き着くと「天嘩星(てんかせい)」と称し、これは月孛が己の本家の地に帰ったものである。その人は喜怒が常なく色欲が甚だ重く、心は狼虎のように猛く毒蛇のように狠い。要するに凶狠を主る。月孛が軫宿を躔る:「月孛」が「軫宿(しんしゅく)」に行き着くと「天忒星(てんとくせい)」と称し、その人は酒色を貪恋し游荡賭博を好む。家財を破り尽くした後は窃盗を行い、軍に投じて兵とならなければ、必ず刑剋の禍がある。このような人は軍で財を謀る輩か、さもなければ垣を越え戸を穿つ窃賊である。
月孛照宮・琅玕経
孛命宮:月孛照人命,初年災破頻,機術心自有,權謀術數精,早年防反覆,中歲立方成,夜生陰位照,財祿有聲名。夜生人遇之主吉。又曰:月孛須知是惡星,逢之禍患卒難行。若還入廟宮中者,必定前程有大成。與太陰同宮主貴。
月孛が命宮を照る:「月孛」が人の命宮に照り臨めば、初年は災禍破敗が続き頻発する。その人は心中に自ら機巧の手段を持ち、権謀と術数にいずれも精熟するが、ただ早年には事の反覆を防ぐべく、中年に至ってやっと立ち成し得る。夜に生まれて月孛がまた陰宮に照れば、財帛俸禄が俱に揃い、名声もある。夜生の人がこれに逢えば吉を主る。また曰く、月孛はもとより悪星と知るべく、これに逢えば禍患が卒然と至り行い難いが、もし廟旺の宮に入れば、その人の前程は必ず大いに成し遂げる。月孛が「太陰」と同宮すれば、貴を主る。
孛財帛:孛照財宮真可畏,須防人賴暗為災。限逢惡曜君須忌,吉宿臨宮主橫財。在此宮主失財耗散。孛兄弟:兄弟不宜見孛星,大小無分手足情。若有三人三路去,四人亦作四方行。主不和。
月孛が財帛宮を照る:「月孛」が財帛宮に照り臨むは実に畏るべく、人に帳簿を賴まれること、暗に災いを招くことを防ぐべきである。行限が悪曜に逢えばなお忌むべきだが、吉星が宮に臨めば、かえって意外の横財を得るを主る。要するにこの宮では破財耗散を主る。月孛が兄弟宮を照る:兄弟宮に「月孛」を見るは宜しからず、兄弟の間は長幼を分かたず、手足の情分もない。もし兄弟が三人ならば各々三路を行き、四人ならばこれも各々四方へ奔る。要するに兄弟の不和を主る。
孛田宅:第四宮中月孛臨,定遭疫癘氣相侵。憂煎失業田莊盡,到老倉箱乏寸金。主虛乏耗散。孛男女:子孫宮裡孛星攻,狀類根甘蔕苦同。假似門庭當旺盛,也須不肖辱先宗。主兒女不肖。
月孛が田宅宮を照る:第四の田宅宮に「月孛」が臨照すれば、家中は必ず瘟疫・癘気の侵すところを遭う。その人は憂愁に煎迫され、産業を失い田庄を売り尽くし、老いる時には倉廩箱篋に一寸の金も乏しい。要するに家業の空乏耗散を主る。月孛が男女宮を照る:子孫宮が「月孛」に冲犯されれば、児女の情況は瓜果が根は甘く蔕は苦いに比すべく、初め好く後は悪い。たとえ門庭が一時に旺盛でも、終に不肖の子孫が出て祖宗を辱める。要するに児女が成器せぬことを主る。
孛奴僕:奴僕惟推最弱宮,孛星照臨愈為凶。當生祿主如全陷,衣食奔波守困窮。主走失不吉。孛妻妾:望門克婦婦家貧,月孛如何更絕情。亥戌丑申未酉位,夫妻和順定無因。主妻無義。
月孛が奴僕宮を照る:奴僕宮はもとより十二宮のうち最も弱い一宮であり、さらに「月孛」が照り臨めばいよいよ凶となる。出生の時の禄主が若し全く落陷すれば、その人は一生衣食に奔波し、困窮貧乏を守るのみとなる。要するに奴僕の走失、諸事不吉を主る。月孛が妻妾宮を照る:その人は門に入らぬうちから妻を剋し、妻家も貧寒、「月孛」がこの宮にあればなお絶情である。亥・戌・丑・申・未・酉の幾つかの位に落ちれば、夫妻が和順を得ようとするのは決して可能ではない。要するに妻に情義なきを主る。
孛疾厄:疾厄宮中月孛來,少年伏劍染非災。喜事不聞年歲久,近來常聽哭聲哀。主多疾連延。孛遷移:孛到遷移為惡宿,口舌陰謀被辱凌。迍厄敗家他處死,路橫尸首不能興。主妒害破敗。
月孛が疾厄宮を照る:疾厄宮に「月孛」が来れば、その人は少年の時に剣に伏して自らを傷つけ、横禍に染まる危険がある。多年にわたり一件の喜事も聞かず、近来はかえって哀哭の声を常に聞く。要するに疾病の連綿と絶えざることを主る。月孛が遷移宮を照る:「月孛」が遷移宮に至るは一つの悪宿であり、口舌の是非・人の暗算を主り、凌辱を受け尽くす。その人は困頓して家を破り、他郷に客死し、甚だしきは道ばたに屍を晒して、再び起色なし。要するに人の妒忌・陥害を蒙って破敗することを主る。
孛官祿:月孛光芒號彗星,眾星一見斂威名。廟方若作天元主,貴擁貔貅百萬兵。主有權柄。孛福德:福德宮中要好星,如何孛照有和平。光威自覺年來減,困頓須知目下生。無益於人有損於己。孛相貌:十二宮中有孛星,形容麤丑俱知聞。性情不定如狂妄,舉止無憑似少神。
月孛が官禄宮を照る:「月孛」は光芒が人を逼り、彗星と号され、衆星はこれを見れば皆威名を収斂する。これが廟地にあって天元の主を充てれば、その人は貴くなって統帥となり、麾下に百万の貔貅の師を擁する。要するに権柄を握るを主る。月孛が福徳宮を照る:福徳宮が要するは吉星であり、「月孛」がここに照ってどうして太平があろうか。その人の光彩と威勢は年を経て削減し、困頓の境遇は目下に生ずる。これは人に益なく己に害ある。月孛が相貌宮を照る:十二宮の相貌宮の中に「月孛」があれば、その人は形貌が粗陋で醜拙なるを衆知のごとく聞こえる。性情は定まらず挙止は狂妄で、行事に凖憑なく、見るに精神も足りない。
張果星宗 六
羅睺算法・羅星篇
置積日加五百六十以六,六千七百九十四逆遊數除之,逆遊數別列上位記之,其餘不盡者為殘分,以五因之卻加入上位,逆數二以九十三為一度,又不滿者入分秒。平行:日行五分三十七秒。
「羅睺(らご)」の行度を推算する法:まず積日の数を取り、五百六十を加え、六千七百九十四という逆遊数で除し、得た逆遊数は別に上位に列べて記す。除し尽くせず残ったものを残分という。残分に五を乗じ、再び上位の中に加え入れ、逆に数えて二を取り、それから九十三をもって一度として折算する。なお一度に満たぬものは、分・秒に折り入れる。羅睺の平行する速さは、日行が五分三十七秒である。
羅睺総論
天首羅喉續火之餘,乃歷家之交,初故曰羅?。對照則曰計都,交初交終乃日交會之次,交深則有蝕。古人以日月交蝕國家見之尚有禍福,凡人命限見之豈無休咎,在天無象,其行度無伏順留逆。
「羅睺」はまた「天首(てんしゅ)」と称し、火星の散じ出た余気であり、暦家から見れば黄白二道の交点である。交点の初めに位するがゆえに「羅睺」と呼ばれ、これと正対する一点を「計都(けいと)」と呼ぶ。交初と交終はまさに日月の交わり会する処であり、交わり深ければ日蝕・月蝕が生ずる。古人は日月の交蝕を、国家がこれを見てもなお禍福の分かれるところとし、いわんや凡人の命宮・行限にこれを見れば、どうして吉凶の言うことがなかろうか。羅睺は天上に実体の星象なく、行度にも伏・順・留・逆の変化がない。
羅喉陽曜利於晝在午宮,星宿三度至五度為正廟,箕宿為樂,在雙女陰陽宮為正廟,軫宿十二度至十五度為正旺,昴、心二宿亦為次旺。若人身命二宮值之,更在廟旺之宮,可為雄銳貴品之格,主人特達慷慨,性不受觸。
「羅睺」は陽曜に属し、白昼に生まれた人に利がある。それは午宮にあって、「星宿」に行き着き三度から五度までが正廟の地、「箕宿」に行き着けば安楽の郷となる。双女宮という陰陽の交界の宮でも正廟と算え、「軫宿」に行き着き十二度から十五度までが正旺、「昴宿」「心宿」の二宿に行き着けば次旺となる。もし人の身宮・命宮の二処に羅睺が坐し、また廟旺の宮に落ちれば、雄健鋭利の貴格となり得、その人は才具が出衆で性情は慷慨、ただ脾气が剛硬で、触犯を受け得ない。
若陷沒與火、土、孛同宮,多主為刑暴屠沽之流,貴命見之則有武斷之威,小人不宜見之,六乙人為囚星,六癸人為天祿。此星性急宿怨、交仇不能興義,能作妖孽。主血光斬截,招寒熱瘴氣,不逢忌曜貴而有橫逆,行隱而不見,十八年行一周天。
もし「羅睺」が陥没の地に落ち、また「火星」「土星」「月孛」と同宮ならば、その人は多くは刑を動かし暴を施し、屠宰・沽酒の類の業に淪落する。貴人の命がこれを見れば、専断剛決の威勢がある。地位の低微な人はこれを見るに宜しくない。六乙の日生の人はこれを以て囚星とし、六癸の日生の人はこれを以て「天禄(てんろく)」とする。この星は性情が急で宿怨を積み、交仇を結んで義挙を成さず、また妖孽を作すことができる。血光・刀傷・斬截の禍を主り、寒熱・瘴癘の気を招く。もし忌曜に逢わず相冲もなければ、顕貴ではあってもなお横逆の事がある。羅睺の運行は隠れて見えず、十八年に一周天を行く。
羅睺歌断・源髄歌
羅喉性格最為高,形相猙獰膽氣豪,不奈是非無?毒,日生陽位始堅牢,逢廟地有持操榮,加旌節有旗旄富貴,只宜陽位,立陰宮私合苦煎熬。
「羅睺」の性格は最も高亢で、命にこの星を帯びる人は相貌が猙獰で胆気は豪壮である。是非を受け得ず、心中に陰毒なし。白昼に生まれて羅睺がまた陽宮にあれば、根基はようやく穏固と算えられる。もし羅睺が廟地に落ちれば、その人は操守が嘉すべく身に栄顕あり。さらに旌節旗旄が相加えば、すなわち富貴の命である。この星はただ陽宮に安ずるを宜とし、もし陰宮に立って暗に相合すれば、かえって人を苦苦と煎熬せしめる。
日月會時人見蝕,須憂父母死難逃,金會助權好兵武,更防因色病成癆,水到財多逢賊盜,木來才調好風騷,土逆四支不是足,火持好殺弄鎗刀。
「羅睺」が「太陽」「太陰」と相会すれば、すなわち人の見る日蝕・月蝕であり、この時は父母の死期の逃れ難きを憂うべきである。「金星」と相会すれば、威権を助長し、その人は兵事・武功を好むが、色を貪って癆病を得るを防ぐべきである。「水星」と相会すれば、銭財は多いが常に盗賊に遇う。「木星」と相会すれば、才情・格調は風流洒脱である。「土星」と逆行して相値えば、四肢に残欠不全の患がある。「火星」と相持てば、その人は殺を好み性とし、槍刀を舞弄することを喜ぶ。
兄弟不宜財破蕩,四宮賣卻祖東皋,子息位苦啼號,六宮妾本名春桃,妻位妻權中主克,九宮回祿厄難逃,官祿遇刑福德絕,相貌為軍破疾遭。
「羅睺」が兄弟宮に落つるは好まず、銭財の破散蕩尽を主る。第四の田宅宮に落ちれば、祖上の東方の田産を売り去る。子女宮に落ちれば、児女は苦しみ啼哭すること多し。第六宮に落ちれば、納める妾は多く出身が低微で、名づけて春桃と呼ぶ婢女のごとし。妻妾宮に落ちれば、妻は家権を掌るが、終に刑剋を被る。第九の遷移宮に落ちれば、火災の厄は逃れ難い。官禄宮に落ちれば刑罰を遭い、福徳もこれに随い断絶する。相貌宮に落ちれば、その人は多く兵となり、また破相しあるいは疾病を遭う。
羅睺入宮・枢要歌
羅子:羅?子上名天暴,稟性剛強心太躁。同舍如還見木星,德及邊方弭賊盜。性急而心躁,邊鄙以施能。羅丑:赤道之星本是羅,此星居丑竟如何。若為官祿無凶宿,官職高兮祿亦多。威而有仁、品級高遷。
羅睺が子宮に入る:「羅睺」が子宮に在りて「天暴星(てんぼうせい)」と名づき、その人は禀性が剛強で、心気が過度に急躁である。同宮の中にさらに「木星」を見れば、その徳政は辺疆に及び、盗賊を平息できる。要するに性急で心思が躁だが、辺遠の地にあって才能を施展できる。羅睺が丑宮に入る:羅睺はもとより赤道上の交点の星、それが丑宮に居れば如何。もし官禄宮に落ちて凶星の相犯するなくば、その人は官職が高く俸禄も豊厚である。このような人は威厳がありつつ仁厚を失わず、品級は断えず昇遷する。
羅寅:羅居寅上號天威,掌握兵戎擁帝畿。光耀朝廷羌虜服,功成齊奏凱歌歸。領百萬之兵、為北門鎖鑰。羅卯:羅星在卯號天權,雄鎮邊陲勢獨專。入廟奇星威望重,坐令羌虜翕然安。
羅睺が寅宮に入る:「羅睺」が寅宮に居りて「天威星(てんいせい)」と称され、その人は兵権を握り、京畿を護衛する。朝廷のために光を増し、羌胡の外寇を臣服せしめ、功成りて凱歌を奏して班師と帰る。このような人は百万の兵を統領し、国家の北門の鎖鑰たる重臣である。羅睺が卯宮に入る:「羅睺」が卯宮に在りて「天権星(てんけんせい)」と称され、その人は辺疆に雄踞し、威勢を独り攬する。この奇星は廟に入って後威望いよいよ重く、羌胡の外族を安んじて帰順せしめ得る。
羅辰:羅入辰宮名八敗,火金會舍多災怪。傷妻克子陷雙親,不夭也須刑與害。羅巳:巳上羅?為地隔,八煞宮中成水厄。雖然吉曜與同流,性格輕盈招盜賊。
羅睺が辰宮に入る:「羅睺」が辰宮に進入し「八敗星(はっぱいせい)」と名づき、もし「火星」「金星」が同舎会合すれば、災禍・怪異の事が多い。その人は妻を傷め子を剋し、また双親を連累する。たとえ夭折せずとも、刑傷・禍害を免れない。羅睺が巳宮に入る:巳宮の「羅睺」は「地隔(ちかく)」と称し、八殺の宮に落ちれば水厄を招く。たとえ吉曜がこれと同流すとも、その人の性情はなお軽浮で、容易に盗賊を招惹する。
羅午:午上龍宮羅可羨,名至朝參登玉殿。馳名方面掌藩垣,威鎮四夷能制亂。羅未:羅?在未名天厄,與月同宮為病賊。最喜木星相會行,家中金玉多財帛。
羅睺が午宮に入る:午宮は竜宮の位、「羅睺」がここに在れば人に称羨せられ、その人は名声が大きく朝に入りて君王に参見し、玉殿に登ることができる。一方に驰名し、一方の藩鎮を執掌し、威勢は四方の外族を鎮服し、禍乱を平定し得る。羅睺が未宮に入る:「羅睺」が未宮に在りて「天厄星(てんやくせい)」と名づき、もし「太陰」と同宮ならば、疾病をもたらす賊曜となる。それは最も「木星」との相会同行を喜び、さもあれば家中に金玉が充満し、財帛は豊厚となる。
羅申:羅入申宮為伏斷,獨守空房無侶伴。會照如逢月孛星,耽迷酒色心情亂。羅酉:羅居酉位號天文,掌握兵機立大勳。甲癸生人逢此曜,文章顯赫佐明君。
羅睺が申宮に入る:「羅睺」が申宮に進入し「伏断(ふくだん)」と呼ばれ、その人は空房を独り守り、身辺に伴侶なし。会照の中にまた「月孛」に逢えば、酒色に沉溺し、心神は迷乱する。羅睺が酉宮に入る:「羅睺」が酉の位に居りて「天文星(てんぶんせい)」と称され、その人は軍機を握り、大功を建つ。日干が甲・癸に属する人がこの星に逢えば、文章は顕達して声名は赫赫とし、賢明の君主を輔佐し得る。
羅戌:戌宮天衛是羅喉,骨肉多傷大可愁。設若同宮逢水宿,少年必定主刑流。羅亥:羅居亥上號文昌,年少多才特異常。天首元來居帝闕,官尊爵大令名彰。
羅睺が戌宮に入る:戌宮の「天衛(てんえい)」とはすなわち「羅睺」であり、その人は骨肉の親眷に損傷多く、実に憂うべし。もし同宮にまた「水星」に逢えば、少年の時に必ず刑罰あるいは流放の禍を遭う。羅睺が亥宮に入る:「羅睺」が亥宮に居りて「文昌星(ぶんしょうせい)」と称され、その人は年若くして才華が出衆し、格段に尋常と異なる。「天首」はもとより帝王の宮闕の位に居るべきゆえ、その官位は尊崇され爵禄は豊厚で、美名は遠くに揚がる。
羅睺躔宿・玉関歌
羅角:羅躔角宿號天模,性直機謀出眾徒。家道自如心莫妄,限扶終久是良圖。謀略深遠,每事如心。羅亢:羅躔亢宿號天般,藏物心懷亦且寬。特達機謀人仰羨,晚年衣食恐難安。少年穎異,老後無終。
羅睺が角宿を躔る:「羅睺」が「角宿」に行き着くと「天模星(てんぼせい)」と称し、その人は性情が正直で、機謀が出衆である。家道は自ずから安穏、ただ心思に妄念を生じなければよい。行限が扶助を得れば、ついに好い前程となる。このような人は謀略が深遠で、事事意に適う。羅睺が亢宿を躔る:「羅睺」が「亢宿」に行き着くと「天般星(てんぱんせい)」と称し、その人は財物を収蔵するに善く、心胸も寛厚である。才具は通達で機謀は人に過ぎ、傍人に欽羨せられるが、ただ晚年に衣食の安穏ならざるを惧れる。このような人は少年の時聡穎不群だが、老いるに好い結末がない。
羅氐:羅躔氐宿號天攜,命若逢之必損妻。頭女長男須要克,資財卻免散東西。主虛花刑剋。羅房:羅躔房宿號天從,大富資財膽氣雄。文武兼全官五品,兵刑之任福偏濃。富而且貴。
羅睺が氐宿を躔る:「羅睺」が「氐宿」に行き着くと「天携星(てんけいせい)」と称し、命にこれに逢えば必ず妻子を損傷する。初めの娘と長男とがともに刑剋を受け、銭財はかえって四散流失には至らない。要するに虚華で実なく刑剣ありを主る。羅睺が房宿を躔る:「羅睺」が「房宿」に行き着くと「天従星(てんじゅうせい)」と称し、その人は家資が巨富で、胆気は雄壮である。文と武を双きながら全うし、官は五品に至り、兵を掌り刑を掌る職に出る、福分は格段に深厚である。このような人は富にも遇え貴にも顕れる。
羅心:羅躔心宿號天辰,巨祿高才出眾人。巧計多知剛果毅,威名遠服四夷賓。威鎮四夷。羅尾:羅躔尾宿號天畋,命裡逢之有重權。上將論功心好殺,何愁此地不為官。
羅睺が心宿を躔る:「羅睺」が「心宿」に行き着くと「天辰星(てんしんせい)」と称し、その人は俸禄が豊厚で才具は高絶、出類抜萃の人物である。心思は巧妙で見聞は広博、性格は剛強果決で、威名は遠く播れ、四方の外族が皆賓服して来る。このような人は威勢を以て四夷を鎮服し得る。羅睺が尾宿を躔る:「羅睺」が「尾宿」に行き着くと「天畋星(てんでんせい)」と称し、命にこれに逢えば重権を握る。その人は上将として、功を論じ賞を行う時に心性が殺を好む。このような星度があれば、官とならぬを何ぞ愁えん。
羅箕:羅躔箕宿號天聰,廟旺之宮祿早逢。百萬兵師歸統御,金吾衛上及三公。主兵權。羅斗:羅躔斗宿號天磨,命若逢之福亦多。智慧機謀能出眾,也須財利帶奔波。心性虛靈、平生勞碌。
羅睺が箕宿を躔る:「羅睺」が「箕宿」に行き着くと「天聡星(てんそうせい)」と称し、若しまた廟旺の宮にあれば、その人は早年に禄を得る。百万の大軍がその統率調度に帰し、官職は金吾衛から三公に至るまで為し得る。要するに兵権を執掌することを主る。羅睺が斗宿を躔る:「羅睺」が「斗宿」に行き着くと「天磨星(てんませい)」と称し、命にこれに逢えば福分も少なからず。その人は智慧が人に過ぎ機謀が出衆だが、ただ財利を求め取るに奔波を免れない。このような人は心性が空靈で機敏だが、一生は労碌して止まない。
羅牛:羅躔牛宿號天韉,剛毅能為主重權。相貌豐隆髭滿面,妻兒先損謾機圓。有官有職、克子克妻。羅女:羅躔女宿號天巡,午亥生人立大勳。廊廟之中須大任,其它衣食且平平。
羅睺が牛宿を躔る:「羅睺」が「牛宿」に行き着くと「天韉星(てんせんせい)」と称し、その人は剛強堅毅で事を行うに力あり、重権を握るを主る。相貌は豊満隆盛で満面に髭鬚を蓄え、ただ妻子児女が先に損傷を受け、たとえ機巧円通があっても徒然である。このような人は官職を有すれど、妻を剋し子を剋す。羅睺が女宿を躔る:「羅睺」が「女宿」に行き着くと「天巡星(てんじゅんせい)」と称し、午年・亥年に生まれた人がこれに逢えば大いなる功勲を建てられる。その人は朝廷の中で重任を担当し、それ以外の人が逢えば、衣食が平平とするに過ぎない。
羅虛:羅躔虛宿號天鏐,甲命生人位列侯。身命若逢衣食旺,到頭終是喜清幽。先貴而後隱。羅危:羅躔危宿號天樗,肥厚身材更有須。藏事心機財亦旺,自成自立免憂虞。克苦成家、先難後易。
羅睺が虚宿を躔る:「羅睺」が「虚宿」に行き着くと「天鏐星(てんりゅうせい)」と称し、日干が甲に属する人がこれに逢えば侯爵に位列できる。身宮・命宮がもしこの度に逢えば、衣食は豊旺であるが、ただ結局は清静な幽居を好む。このような人は先に顕貴で後に帰隠する。羅睺が危宿を躔る:「羅睺」が「危宿」に行き着くと「天樗星(てんちょせい)」と称し、その人は身材が肥厚で、髭鬚をも蓄えている。心思は深く蔵して露さず、銭財も旺である。自ら白手で家を成し業を立て、憂患を免れる。このような人は刻苦して家を持ち、先難く後は易い。
羅室:羅躔室宿號天躔,出眾超群有大權。作事操持心耿直,若逢酉命是高賢。尚志好禮、異於土俗。羅壁:羅躔壁宿號天持,機智文章計出奇。通達天文榮且貴,多能多壽譽名馳。名譽文章、且富貴芳聲。
羅睺が室宿を躔る:「羅睺」が「室宿」に行き着くと「天躔星(てんてんせい)」と称し、その人は抜類して大権を握る。事を行うに持重で心地は耿直、もしまた酉命の人ならば、高尚なる賢者である。このような人は志向が高遠で礼法を崇び、流俗と大いに異なる。羅睺が壁宿を躔る:「羅睺」が「壁宿」に行き着くと「天持星(てんじせい)」と称し、その人は機敏聡慧で文章が出色、謀画は常に奇招を出す。天文星象に通暁し、栄耀にして顕貴、多芸多才でしかも長寿、声譽は遠くに播れる。このような人は名望あり文章あり、富貴と美名を兼ね得る。
羅奎:羅躔奎宿號天威,情性焦煩不受欺。猛烈為人心鯁直,狼貪婪妒食衣肥。直而貪濫。羅婁:羅躔婁宿號天志,抗直傷人兼有義。多招閒是與閒非,衣食生來心未遂。一生平淡。
羅睺が奎宿を躔る:「羅睺」が「奎宿」に行き着くと「天威星(てんいせい)」と称し、その人は性情が焦燥煩悶で、人の欺負を肯んじ受けない。人となりは猛烈で心は直く口は快いが、また貪婪で妬を好み、衣食はかえって豊厚である。このような人は正直の中に貪心の無度を帯びる。羅睺が婁宿を躔る:「羅睺」が「婁宿」に行き着くと「天志星(てんしせい)」と称し、その人は剛直にして人を傷つけるほどだが、義気をも講ずる。無謂なる是非口舌を常に招惹し、衣食は生まれつきあるが、心中はつねに意に称わない。このような人は一生平淡にして奇なし。
羅胃:羅躔胃宿號天懌,記問淵源性剛直。小人此位亦威權,君子逢之進官職。文武兼通、終能富貴。羅昴:羅躔昴宿號天蜻,出眾機權多好勝。初年須破晚方成,果毅操持有權柄。先主凶而後主吉。
羅睺が胃宿を躔る:「羅睺」が「胃宿」に行き着くと「天懌星(てんえきせい)」と称し、その人は学問の記誦に本有り源あり、性情は剛強正直である。地位の低微な人がこの星位を得ても威権を握り得、君子がこれに逢えば官職は昇進する。このような人は文武を兼通し、ついに富貴を得られる。羅睺が昴宿を躔る:「羅睺」が「昴宿」に行き着くと「天蜻星(てんせいせい)」と称し、その人は機謀権変が衆を超え、凡事に強を好み勝を争う。早年は必ず破敗あり、晚年に方に成就し得る。性格は果断剛毅で、権柄を掌握し得る。このような人は先に凶で後に吉。
羅畢:羅躔畢宿號天危,言語猖狂惹是非。克害妻兒君莫怨,平生衣食也隨時。羅觜:羅躔觜宿號天申,亥命逢之是喜神。家道興隆金玉富,為官應許侍楓宸。
羅睺が畢宿を躔る:「羅睺」が「畢宿」に行き着くと「天危星(てんきせい)」と称し、その人は言語が狂放で、容易に是非を惹出する。妻子児女を剋害し、この点は誰をも怨めない。一生の衣食は遇に随い安んじ、乏しからず豊かならず。羅睺が觜宿を躔る:「羅睺」が「觜宿」に行き着くと「天申星(てんしんせい)」と称し、亥命の人がこれに逢えば喜神となる。その人の家道は興隆して金玉が豊足し、もし官に就けば、皇宮の楓宸の側にあって君王に侍することが望める。
羅參:羅躔參宿號天津,稟性清閒心洞明。籌策自能知道釋,眾人欽仰振威名。胸中蘊藉、方外聲名。羅井:羅躔井宿號天空,怒地平生運不通。若得木星同在度,木羅相愛卻無凶。先難而後易,始貧而終安。
羅睺が参宿を躔る:「羅睺」が「参宿」に行き着くと「天津星(てんしんせい)」と称し、その人は禀性が清閑で、心地は澄明透徹である。籌謀算計の余、自ら道家・佛家の学に通暁でき、衆人は欽佩仰慕して、威名は遠く揚がる。このような人は胸中に含蓄の致があり、方外に声名を享くる。羅睺が井宿を躔る:「羅睺」が「井宿」に行き着くと「天空星(てんくうせい)」と称し、怒地に落ちれば一生運途が通じない。もし「木星」が同じくこの度に在れば、木と羅とは相親しみ相愛して、かえって凶険なし。このような人は先に難く後に易く、初めは貧困して終に安穏を得る。
羅鬼:羅躔鬼宿號天昌,機變文章志氣揚。形貌魁崇腰且厚,子孫應是保安康。足富貴而優遊。羅柳:羅躔柳宿號天鰥,愛樂林泉智在山。胸次文章才廣博,猶如僧道喜清閒。隱逸之士。
羅睺が鬼宿を躔る:「羅睺」が「鬼宿」に行き着くと「天昌星(てんしょうせい)」と称し、その人は機敏善変で文章が出衆し、志気は高揚する。形貌は魁偉高大で、腰身は壮実、子孫も平安康健を保ち得る。このような人は富貴が充足し、日子は優游自在である。羅睺が柳宿を躔る:「羅睺」が「柳宿」に行き着くと「天鰥星(てんかんせい)」と称し、その人は山林泉石の楽を好み、智慧を山水の間に寄託する。胸中に文章あり、才学は広博で、僧人道士のごとく清閑を喜ぶ。このような人は隠逸の士である。
羅星:羅躔星宿號天圓,命若逢之權自專。法令兵刑堪任重,文韜武略兩皆全。智能之士。羅張:羅躔張宿號天目,命若相逢多發福。威名遠播鎮邊疆,帥相居朝榮貴祿。文出而武歸。
羅睺が星宿を躔る:「羅睺」が「星宿」に行き着くと「天円星(てんえんせい)」と称し、命にこれに逢えば権柄を独攬し得る。その人は法令と軍刑の重任を担当でき、文韜と武略とが両様ともに備わる。このような人は智勇兼備の士である。羅睺が張宿を躔る:「羅睺」が「張宿」に行き着くと「天目星(てんもくせい)」と称し、命に相逢えば多く福を発し得る。その人は威名が遠く播れ、辺疆を鎮守し、身は統帥あるいは宰輔として朝堂に立ち、栄華禄位が俱に揃う。このような人は文を以て出仕し、武を以て功を建つ。
羅翼:羅躔翼宿號天愚,心毒藏機語不虛。巧妙性情容貌美,貴人親近得安居。主人伶俐近貴。羅軫:羅躔軫宿號天神,武職之官此位逢。生殺之權心自縱,金吾節度兩班同。懷報國之心而居大位。
羅睺が翼宿を躔る:「羅睺」が「翼宿」に行き着くと「天愚星(てんぐせい)」と称し、その人は心地が狠毒で機心を暗蔵するが、言語は句々に虚しからず。性情は霊巧で容貌は俊美、貴人に親近して安居を得られる。要するに人は機伶聡敏で、権貴に親近するを主る。羅睺が軫宿を躔る:「羅睺」が「軫宿」に行き着くと「天神星(てんしんせい)」と称し、武職を担任する官員はまさにこの星位に合す。その人は手に生殺の大権を握り、行事は己意に任せ、金吾衛と節度使の両班の職をも為し得る。このような人は報国の心を抱きて高位に居る。
