愚格
作盤ガイド: 八字作盤
土孛混雜,金水背馳。土孛相戰,星辰混亂,金水退留,用而無用,來而不來。日月沉淪又沾翳,命母落陷而失位。太陽太陰值晦遇蝕,或被木氣掩土計刑,又命母星失陷、居弱,此謂不明也。或晝行於夜曜,或陰遇於陽星。日木土氣計水為陽星,月火金羅孛為陰曜,又如晝生在未宮,安命行限於寅卯之類,夜生午宮,安命行限未申之類。
土星と月孛とが混雑し、金星水星は背道して馳す。土孛は互いに交戦し、星辰は一片混亂す。金水はまた逆退停留して、看るに用有るがごとくして其実無用、看るに来らんと欲するがごとくして其実来らず。日月は沈淪して而又陰翳に沾し、命主母星は落陷して而してその本位を失う。太陽太陰が正に晦暗に逢うかあるいは交蝕に遇い、あるいは木星・紫気に掩われ土星・計都に刑せられ、加之うるに命主と母星とが失陷居弱すれば、これを「不明」と呼ぶ。あるいは白昼出生して却って夜に属する星曜の上に行くか、あるいは陰命にして却って陽星に遇う。太陽・木星・土星・紫気・計都・水星は是れ陽星にして、太陰・火星・金星・羅睺・月孛は是れ陰曜なり。又如白昼出生して而して太陽は未宮に在るも、却って命宮・行限を寅卯の類に安んず。夜間出生して而して太陰は午宮に在るも、却って命宮・行限を未申の類に安んず。
奴殺交攻,而不顧其君。餘奴殺星相戰當場,而不顧其君。命母失陷,而莫助其子。母無力而莫助其子也。身命居僕馬,且受制於餘奴。命主同太陰俱坐六宮、井、驛馬、陽刃之地,更忌奴星犯主,值殺。值難混亨衢,返遮攔于吉宿。八殺星、值難星、克戰限道,反遏害,原守吉星。若更生星陷弱,必好自用而不移。如是生星落陷居弱,信失禮虧,愚好自用,賤好自專,過而不改也。
奴星凶殺が交相攻伐して、全く君星を顧みず。四余奴星と殺星とが当場に於て厮殺し、眼裏に太陽の此の位の君主無し。命主と母星とが失陷せば、母親はもすなわち兒子を幇ける能わず。母星力無ければ、自然それの生ずる所の子を扶助する能わず。身宮命宮が奴僕宮と駅馬の地とに落ち、還って四余奴星の剋制を受く。命主と太陰とが皆第六宮・井宿・駅馬・陽刃の地に坐し、更に奴星の主星を侵犯しまた凶殺に逢うを忌諱す。值難の星が通衢を攪乱し、反って来りて吉宿を遮拦す。八殺・值難の星が行限の路の上に於て剋戦し、反って原本守護の吉星を遏害す。もし再加えるに我を生ずるの星の陥落衰弱せば、此の人は必定剛愎自用して而して改め肯んぜず。生星が落陷居弱する人は、信を失い礼を虧き、愚昧にして自以て是と為し、卑賤にして独断専行し、過有りても改め肯んぜず。
如是福宿殺臨,雖廢修省以無益。若福星福位遭殺克玷,必廢修省之德,其福既破,所為無功也矣。右定八者,允執一中。右富貴貧賤壽夭賢愚,信乎執中之理。五曜四餘,辨以生剋制化。此後皆論諸星總斷。五曜金木水火土,四餘氣孛羅計,宜辨乎生剋制化之理。三方四正,觀其釣射加臨。三方申子辰之類,四正子午卯酉之類,對沖加盤,釣合拱關之理。
此のごとく福星福宮がまた凶殺に圧臨せられれば、たとい修身自省を荒廃するもも於事済す無し。福星と福徳の位とが凶殺に剋傷玷汙せられれば、此の人は必定修省の徳を丟棄せん。福分すでに破損せば、何を做すも皆功効無し。以上の定むる所の八種の格は、要点は允に其中を執るに在り。富・貴・貧・賤・寿・夭・賢・愚の此の八者は、確かに皆執中の理に帰結す。五曜と四余とは、応に生剋制化を用いて以て分辨するを要す。以下皆是れ諸星の総断なり。五曜は是れ金木水火土にして、四余は是れ紫気・月孛・羅睺・計都にして、皆応に生剋制化の道理に拠りて以て辨明すべし。三方と四正とは、応にそれらの釣・射・加・臨を看るを要す。三方は例えば申子辰の類、四正是例えば子午卯酉の類、還って有るは対冲・加盤および釣合・拱関等々の道理なり。
格局高低,俱皆詳察星辰,好樂合悉推明。星辰既合格局,又當推其好樂之宜。日為眾曜之尊,月乃一身之主。太陽人君之象,宜升殿得位。太陰人臣之象,一身之主,如人之命,倘生時有差,各星不准,惟太陰循行晦明經度,每每有宮度堪好。
格局の高低は、皆応に星辰を詳察し、それらの各自の喜好安楽の処を一々推明するを要す。星辰すでに格局を合成すれば、還って応にそれの喜ぶ所楽しむ所の相宜するや否やを推求すべし。太陽は是れ衆曜の尊にして、太陰は是れ一身の主なり。太陽は人君の象を取り、応に殿に升り位を得るを宜とす。太陰は人臣の象を取り、是れ一身の主宰なり。就好比如是れ人の命にして、倘若し出生時刻に偏差有れば、各星の位置は皆准ならず。唯だ太陰のみ晦明の経度に循いて行き、常常に還って合用の宮度を找到する能うべし。
太陽正照,諸殺罷戰鬥之鋒。如諸星值戰鬥之間,若太陽臨之,必不相攻也。孤月獨明,一世享康寧之福。若月獨行,身命皆屬化吉,居角斗、井奎、升殿及在明時,一世康寧也。日月最喜拱夾,水金須要分明。太陽太陰,最宜吉星拱夾輔佐。金水分明,水前金後,不宜混失退逆。
太陽が正面に照臨すれば、衆殺は便ち交戦の鋒芒を收起す。諸星が正に厮殺の際に当たり、もし太陽が臨照せば、それらは必定不再び互攻せん。孤月が独り自ら明らかなれば、一生康寧の福を享く。太陰もし独行して、而して身宮命宮が皆能く化して吉と為り、また角・斗・井・奎の諸宿に居るかあるいは本殿に升入し正に月明の時に当たれば、便ち一世康寧なり。日月は最も星の拱夾有るを喜び、水星金星は須く位置分明なるを要す。太陽太陰は最も吉星の拱夾輔佐するを宜とす。金水は応に分明にして、水は前に在り金は後に在り、混亂失序しあるいは逆退するを宜とせず。
金水會垣,水忌退於金後,日月合朔,月宜占於日前。水在金前,水受金生;月在日前,月借日光。計羅明朔朢之嫌,火土分晝夜之忌。太陽忌朔逢羅,太陰忌朢見計,晝生忌火羅,夜生忌土計。火羅夏會多招哭泣之災,金水冬生難免孤寒之嘆。夏生遇火羅,有刑傷哭泣之災;冬生金寒、水冷,未免孤寒之苦。
金水が同じく一垣に會する時、水星は金星の後に退くを忌む。日月合朔の際、太陰は応に太陽の前に占するを宜とす。水は金の前に在りて、水は始めて金の生ずる所を受く。月は日の前に在りて、月は始めて日光を借得す。計都羅睺は朔望の時に於て最も嫌忌を招き、火星土星は則ち各々昼夜の忌有り。太陽は朔日に羅睺に逢うを忌み、太陰は望日に計都を見るを忌む。白昼出生は火星羅睺を忌み、夜間出生は土星計都を忌む。火星羅睺が夏天に會合すれば、多く哭泣の災を招く。金星水星が冬天に生まるれば、孤寒の嘆を免れず。夏生にして火羅に遇えば、刑傷哭泣の禍有り。冬生は則ち金寒水冷にして、孤苦清寒を免れず。
水金宜附近於身命,日月喜拱夾於福官。金水星宜附近身命,日月喜拱夾於官福為妙。日月次星張,有引從端為貴客。日在星度,月躔張宿,各升殿位,金水引從,無破乃為貴客。金水躔奎壁,無混雜必為仕人。
水星金星は応に身宮命宮に靠近するを宜とし、太陽太陰は則ち福徳官禄を拱夾するを喜ぶ。金水の二星は応に身命に貼近するを宜とし、日月は官禄福徳を拱夾するを喜び、最妙なり。太陽太陰が分かれて星宿と張宿とに居り、また引従の星有れば、正に是れ貴客なり。太陽は星宿の度に在り太陰は張宿に躔し、各自殿位に升入し、再び金水の一引一従有りて而して冲破無ければ、便ち是れ貴客なり。金星水星が奎・壁の二宿に躔して而して雑星の混入無きは、必定出仕して官と為らん。
金水躔奎壁,奎壁乃貴人星、文藪星。當云:五星連壁五星聚奎,此乃文地。金躔參壁度,曰:金生水。水躔奎斗度曰:水生木,相生之德不混,為文人貴士也。陰陽失殿,到老以無成。日月居惡弱,計羅犯殿是也。金水互垣,終身而有慶。水居金垣,金入水垣,乃大吉也。
金水の奎・壁に躔する。奎壁は是れ貴人の星・文章淵藪の星にして、故に說く「五星連壁」「五星聚奎」と、あれは是れ文運の鍾まる所の地なり。金星が参・壁の度に躔するを、「金生水」と呼ぶ。水星が奎・斗の度に躔するを、「水生木」と呼ぶ。相生の徳にして而して混雑を受けざれば、便ち是れ文人貴士なり。太陽太陰が殿位を失えば、老に到るまで一事成る無し。日月が凶悪衰弱の地に落ち、また計都羅睺のそれらの殿位を侵犯する有れば、便ち是なり。金水の両星が本垣を互換すれば、終身喜慶有らん。水星が金の本垣に居り金星が水の本垣に進入するは、是れ大吉なり。
木氣拱身夾命,必有壽而聰明。木氣清高善曜文學之星,守命臨身,必主聰明清秀,或泊孤寡主有壽孤克也。金孛騎馬坐花,主無禮而淫蕩。金孛入驛馬桃花宮,上必放蕩淫邪。計羅不宜犯殿,火金不可易垣。計羅二星不宜居正垣之殿,入日月之度,火不可入金垣,金不可入火垣,疑其相攻相剋也。
木星紫気が身を拱し命を夾めば、必定長寿にして而して聡明ならん。木星と紫気とは是れ清高善良・文学を主る星にして、命を守り身に臨めば、必ず聡明清秀を主る。もし孤辰寡宿の処に停泊せば、則ち長寿にして而して孤剋を主る。金星月孛が駅馬に騎上しまた桃花に坐上すれば、人の礼を失いて淫蕩を主る。金孛が駅馬・桃花の宮に落ち進めば、此の人は必定放蕩淫邪ならん。計都羅睺は殿位を侵犯するを宜とせず、火星金星は本垣を互換する可からず。計羅の二星は正垣の殿位を占住し日月の度に進入するを宜とせず。火星は金の本垣に進入する可からず、金星もも火の本垣に進入する可からず。それらの相攻相克するを怕るるを以てなり。
金水會命居官祿,名遂功成。金水生助命位,益佐官祿,其功名可遂也。孛羅克限化刑囚,人亡財散。孛羅是惡星,若化刑囚,其凶尤甚。火忌晝犯於太陽,土嫌夜截於孤月。火化暗,晝生忌與太陽同躔;土化刑,夜生嫌與月同行。日陷奴宮終不利月,居閒極反為祥。太陽忌入奴宮欠利也。耶律經云:兄弟宮雖為惡弱,太陰居之反吉也。
金水が命宮に會してまた官禄に居れば、功成名遂す。金水が命位を生助し官禄を輔佐すれば、功名は自然成る可し。月孛羅睺が行限を剋傷してまた化して刑星囚星と為れば、人亡び財散ず。孛羅は本是れ惡星にして、もし再び化して刑囚と成れば、その凶更に甚だし。火星は白昼に於て太陽を冲犯するを忌み、土星は夜間に於て孤月を截阻するを嫌う。火星が化して暗星と為れば、白昼出生はそれの太陽と同躔するを忌む。土星が化して刑星と為れば、夜間出生はそれの太陰と同行するを嫌う。太陽が奴僕宮に陥るは終究不利にして、太陰が閑極の宮に落つるは反って吉祥と成る。太陽は奴僕宮に入るを忌み、命に於て損有り。耶律氏の経書に說く、兄弟宮は凶悪衰弱の地に属すると雖も、太陰の之に居るは反って是れ吉なりと。
木氣貫命多於林下逍遙。木氣二星貫守命度,多宜林下。土孛破官徒向仕途奔走。官星被土孛傷破,可為醫、卜、吏、書卒難成名。九流者土計孛同於官祿。土孛計會於官祿,宜是九流人也。
木星紫気が命宮を貫穿する人は、多半山林の下に逍遥自在せん。木気の二星が命宮の度を貫守すれば、此の人は大多林泉に帰隠するに適す。土星月孛が官星を冲破する人は、白く仕途の上に奔走す。官星が土孛に傷破せられれば、医・卜・胥吏・書辦を做る可きも、終究成名し難し。九流雑業に属するは、是れ土星・計都・月孛の同じく官禄に落つるなり。土・孛・計が官禄宮に會すれば、此の人は多半是れ九流の輩なり。
殘疾者火羅土雜於難宮。火羅土聚於八殺宮,必然殘疾也。觜主播遷飄泊,逢生旺而作商流。觜星安命為人無定,如逢生旺,好為商賈於外。鬼主詭詐奸謀,更強健必為戎首。命躔鬼太陰、躔觜皆淺薄之人也,為人詭詐,終見崎嶇。
身に残疾有るは、是れ火星・羅睺・土星が值難の宮に混雑するなり。此の三者が八殺の宮に聚まれば、必定残疾ならん。命が觜宿に坐するは遷徙漂泊を主り、もし生旺に逢えばすなわち経商に往く。觜星に命を安んずる人は居るに定所無し。もし生旺の地に逢えば、便ち外出して売買を做るを喜ぶ。命が鬼宿に坐するは詭詐奸謀を主り、もし再び強健有力なれば、必ず兵戎の首と為らん。命が鬼宿に躔し太陰が觜宿に躔するは、皆是れ浅薄の人にして、人と為り詭詐にして、一生終究崎嶇不平なり。
木為藝術好文才,金主剛方而嗜慾。木星照臨,主人技藝學、術亦是文人才士;金星守照,為人剛強、方正必好花酒色慾。水乃漂盪而無守,火必性躁而不常。水乃漂流動盪之星,守命性必如是;火為躁暴無常之星,臨照性格主躁。
木星は技芸を主りて而して文才を愛好し、金星は剛強方正を主りて而して又声色を嗜好す。木星が照臨すれば、此の人の身に技芸を懐き学術に通暁するを主り、も是れ文人才士なり。金星が守照すれば、その人は剛強方正にして、却って必定花酒女色を好まん。水星は漂蕩を主りて而して操守無く、火星は性情急躁を主りて而して反復無常なり。水星は本是れ漂流动蕩の星にして、命を守る人は性情必然此の如し。火星は是れ躁烈無常の星にして、命宮に臨照すれば、性格は便ち暴躁を主る。
土主敦厚而沉潛,計能狡猾而深慮。土性沉重過於熟慮,計主機巧多端,人難測度。孛招謗怨,羅喜貪歌。孛為才謗毀怨之星,守命臨身,多招怨謗之非也;羅乃爽快貪婪之曜,照臨身命,作事剛斷快利。
土星は敦厚を主りて而して沈静深蔵し、計都は則ち狡猾にして而して思慮深沉なり。土性は穏重にして、往往にして思慮過多なり。計都は機巧多端を主り、人をして揣度し難からしむ。月孛は毀謗怨恨を招来し、羅睺は爽快を愛好して而して貪心を帯ぶ。月孛は是れ讒謗毀怨の星にして、命を守り身に臨めば、多く怨謗是非を招く。羅睺は是れ爽利貪婪の曜にして、身命に照臨すれば、事を辦するに剛決快捷なり。
紫氣清高,性必孤介。紫氣孤高節介之曜,守命臨身,為人好靜有道德之士,也恐未免孤刑難為骨肉者。命逢刑曜,而水孛落在厄宮,投河奔井。刑曜即克身命之殺也,兼有水孛流蕩之星在於疾厄,必主投河奔井之人也。
紫気は清高にして、その人の性情は必定孤傲耿介ならん。紫気は是れ孤高にして節操有るの星曜にして、命を守り身に臨めば、此の人の清浄を好み道徳有るを主る。不過も恐怕らくは孤独刑剋を免れず、骨肉と相処り難きか。命が刑曜に遇い、而して水星月孛がまた疾厄宮に落つるは、河に投じ井に跳ばん。刑曜とはすなわち是れ身命を剋傷する凶殺なり。再加えるに水星・月孛の此らの漂流の星の疾厄宮に落つれば、必定是れ河に投じ井に跳びて生を軽んずるの人なり。
身臨刃地,而火羅坐於相貌,自縊懸樑。刃為殺首,而身星命主居此,況火羅暴燥之辰,坐於相貌之宮,決主自縊懸樑、刎頸之人矣。福官驛馬朝陽,玉堂貴客。福主官星掌天馬地驛,又近太陽得位、得時,定是玉堂金馬高貴之客。女魁火羅捧月翰苑名公。文星魁星或是火羅之用,又在夜生,捧月而行,無他星混照,決為翰苑名公極貴。
身宮が陽刃の地に落ち、而して火星羅睺がまた相貌宮に坐するは、上弔自縊を會せん。陽刃は是れ衆殺の首にして、身宮の星と命主とがその上に居り、何を況んや火羅は又は是れ暴烈焦躁の星にして、相貌の宮に坐すれば、此の人は必定自縊懸梁・頸を刎ねて自ら尽くるの輩なり。福星官星が駅馬を掌りて而して太陽に朝向するは、是れ玉堂貴客なり。福徳の主と官星とが天馬・地駅を執掌し、また太陽に靠近して而して位を得時を得れば、一定是れ玉堂金馬の高貴の客なり。文星魁星あるいは火星羅睺が月を捧げて行くは、是れ翰苑名公なり。文星・魁星あるいは火羅を以て用と為し、また夜間に生まれ、太陰を簇擁して行き、別の星の混雑照臨無ければ、必定是れ翰林院中の名公にして、極貴なり。
陰陽拱祿朝向尤奇。日月得體,或拱夾官祿,或拱夾官星,又得朝命向命者尤奇,如若背陷固輕。最富日月夾財,坐旺享福。財帛宮得日月夾拱,或是日月拱夾財星,更財宮財星坐生旺宮,主享福受用,或犯四耗,主破財減福。
太陽太陰が禄位を拱衛して而又命宮に朝向するは、尤も奇特なり。日月が各々その体を得、あるいは官禄宮を拱夾し、あるいは官星を拱夾し、再び能く命を朝し命を向くれば、更に奇なり。倘若し背離陥落せば、分量は自然軽く成らん。最も富むは日月が財帛を夾住し、財星がまた旺地に坐して而して福を享くるなり。財帛宮が日月の夾拱を得、あるいは日月が財星を拱夾し、再加えるに財宮と財星とが生旺の宮に坐すれば、便ち福を享け受け用うるを主る。もし四耗に犯上せば、すなわち財を破って而して福を減ぜんと要す。
孤克者木氣羅守身命,泊孤辰寡宿之鄉。木氣羅乃孤星也,不宜守命,太陰忌泊孤辰寡宿之鄉,主清高孤寡之士。淫賤者金水孛臨身命,坐冠帶、咸池之上。金水孛乃是淫星,又臨冠帶、咸池之上,其淫必矣。水星化暗入四宮必傷祖業。水星本無定性、飄流之星也,況又化暗守田宅,主祖業無依。
孤独刑剋の人は、是れ木星・紫気・羅睺が身命を守住して、また孤辰寡宿の郷に停るなり。木・気・羅は皆是れ孤星にして、命を守るを宜とせず。太陰もも孤辰寡宿の処に停るを忌み、あの様なれば人の清高にして孤寡を主る。淫蕩卑賤の人は、是れ金星・水星・月孛が身命に臨んで、また冠帯・咸池の上に坐するなり。金水孛は本是れ淫星にして、再び冠帯・咸池に臨めば、その人は必ず淫なり。水星が化して暗星と為りて第四宮に進入すれば、必ず祖業を傷せん。水星は本は定性無く、是れ漂流の星にして、何を況んやまた化暗して而して田宅を守れば、祖上の産業依る所無きを主る。
太陰帶祿登七位,定得妻財。太陰陰星也,化祿臨妻主室家富厚,或太陰官祿之主亦同此論,必有妻財也,不然主妻內助。氣孛守嗣垣,兒必刑傷。氣孛二星同在五宮,必主刑傷子女也。火羅入疾厄,婦多產難。不論男女火羅不宜入疾厄,如此者,男有暴病,女多產難,若非自災必傷骨肉。
太陰が禄星を帯びて第七宮に登上すれば、一定得妻家の財を得ん。太陰は陰星に属し、化して禄星と為りて而して妻妾宮に臨めば、家室富厚を主る。あるいは太陰本身がすなわち是れ官禄の主なるも、も此に照らして論断し、必ず妻財を得、然らざればも妻子の能く内助するを主る。紫気月孛が子嗣の垣を守住すれば、兒女は必ず刑傷有らん。気・孛の二星が同じく第五宮に落つれば、必ず子女を刑剋傷損するを主る。火星羅睺が疾厄宮に進入すれば、婦人は多く難産なり。男女を論ぜず、火羅は皆疾厄宮に入るを宜とせず。かくのごときの男子は急病を得、女子は多く難産なり。もし自身災を受くるに非ざれば、も必ず骨肉至親を傷せん。
女命格
非惟格局取用,專求用曜精神。女命非以格局取用,專求用神生旺得垣,不失為美。身命安清,財福無破。婦人身命二位坐吉,財福二宮不破,自然佐夫享福。夫星化貴升殿必有稱呼,夫星七宮主也,若入垣升殿化福祿貴權,又得時令不值空亡,夫必貴論,如夫主是火坐翼度或火宮,又值夏令夜生,不見水孛才妙。
女命は単に格局を以て取用するのみならず、更に応に専ら所用の星曜の精神を看るを要す。女命は男命のごとく格局に憑りて取用せず、而して専ら用神の生旺得垣を求め、かくのごときにして便ち美を失わず。身宮命宮が清正に安頓し、財帛福徳に冲破無し。婦人の身・命の二位が吉処に坐し、財・福の二宮がまた破を受けざれば、自然能く丈夫を輔助して而して福を享けん。夫星が化して貴神と為りまた本殿に升入すれば、必ず封号の称呼有らん。夫星とはすなわち是れ第七宮の主にして、もしそれが入垣升殿して而して化して福・禄・貴・権と為り、また時令を得空亡に落ちざれば、丈夫は必ず貴に拠りて論ず。例えば夫主が是れ火星にして、翼宿の度あるいは火の所属の宮に坐し、また夏令・夜間出生に逢い、併せて水星月孛を見ざれば、始めて妙と算す。
身主入福坐財乃歸富室。陰人專以身主倚賴,吉凶由此,如生秋月或夜明,不逢殘晦,化為吉神,居於財帛福德富室也。夫子俱貴,堪期兩誥褒封。如夫子二星坐玉堂貴人、化祿貴、權印或官福星、又入官福宮是也,乃夫子俱貴,可受兩誥封贈,值破不准。
身主が福徳宮に進入し財帛宮に坐するは、富家に嫁入るを會せん。女命は専ら身主を以て倚靠と為し、吉凶は皆それに由りて決まる。例えば秋月に生まるるか、あるいは夜裏月明にして、残月晦月に逢わず、身主がまた化して吉神と為りて而して財帛・福徳に居れば、便ち富室に嫁到せん。丈夫と兒子とが皆貴顕なるは、両番の誥命褒封を望見す可し。例えば夫星と子星とが玉堂貴人の位に坐し、化して禄・貴・権・印と為るか、あるいは本身がすなわち是れ官星福星にして而又官禄福徳の二宮に進入すれば、便ち是れ夫子俱に貴にして、以て両道の誥命封贈を受くる可し。もし冲破に遇えばすなわち准ならず。
陰陽並明,必主一生專擅。但日月同宮,必生於朔旦,月占日前,必卑夫奪權。自能刱立,能知書數,不可一概而論。五宮主入官福,子必出賢。五宮子位也,子星化祿福權貴,得時令入官祿福德,不宜空破,子必賢也。
太陽太陰が一同に明亮なれば、必ず此の婦の一生大権独攬を主る。ただ日月が同宮なれば、就一定に初一の清晨に生まる。もし太陰が太陽の前に占すれば、必定丈夫を壓低して而してその権を奪う。かかるの女子は能く自ら事業を創立し、も文墨算数に通暁し、一概に凶に拠りて論ず可からず。第五宮の主が官禄福徳に進入すれば、兒子は必定賢才を出さん。第五宮は是れ子女の位にして、子星が化して禄・福・権・貴と為り、また時令を得て而して官禄・福徳に進入し、空亡冲破に落ちざれば、兒子は必ず賢なり。
七位宿到田財,夫當有業。七宮乃夫位,彼宮主得時令無空破,不化刑囚,又入財帛、田宅,夫必旺財業也。夫星畏逢殺觸嗣宿,怕見難傷。如火為夫,畏見水孛克抑,如水為子,忌逢土計牴觸也。
第七宮の星宿が田宅財帛に行き到れば、丈夫は当に産業有るべし。第七宮は是れ夫位にして、あの宮の主が時令を得て而して空亡冲破に落ちず、も化して刑星囚星と為らず、また財帛・田宅に進入すれば、丈夫は必定財業興旺ならん。夫星は凶殺に遇うを怕れ、子星は冲触せらるるを怕れ、皆值難の星の来りて傷つくるを忌む。例えば火星を以て夫星と為せば、すなわち水星月孛の来りて剋制壓抑するを見るを怕れ、水星を以て子星と為せば、すなわち土星計都の来りて抵触するに遇うを忌む。
太陰升殿在福位,可貴於子。太陰當望化吉無翳玷,或天門、奎、壁、角、婁、張、畢、生子必主聰明賢貴也。太陽當道臨對宮,必尊其夫。對宮夫位,太陽君象臨午子宮安命是也,又如張度夜生,必尊敬夫,忌土計水氣共位。
太陰が本殿に升入して而して福徳の位に落つれば、兒子に因りて貴を得る可し。太陰が正に望日に当たり化して吉曜と為りて而して陰翳瑕疵無きか、あるいは亥宮天門および奎・壁・角・婁・張・畢の諸宿に落つれば、生ずる所の兒子は必定聡明賢貴ならん。太陽が道に当たりて而して対宮に臨めば、此の婦は必ず丈夫を尊敬せん。対宮とはすなわち是れ夫位にして、太陽が君象を取りて而して午宮あるいは子宮に臨み命宮を此処に安んずれば便ち是なり。又如太陰が張宿の度に在りて而して人は夜間に生まれれば、も必ず丈夫を敬重せん。ただ土星・計都・水星・紫気の同じく此の位を占むるを忌む。
命為官、身為福,必居恭淑,夫化貴,子化祿,可任封章,命主是官星,身主為福星,必可稱呼夫人也。夫星化貴入玉堂得時令,子星化祿入官福貴人之位,必屬貴人妻。
命主が官星を充当し身主が福星を充当するは、此の婦は必定恭謹賢淑なり。夫星の貴を化し子星の禄を化するは、以て朝廷の封誥を承受する可し。命主が是れ官星・身主が是れ福星なれば、一定能く夫人の名号を得ん。夫星が化して貴神と為りて而して玉堂の位に進入してまた時令を得、子星が化して禄星と為りて而して官禄福徳あるいは貴人の位に進入すれば、此の婦は必定是れ貴人の妻なり。
金孛匪宜臨身,馬刃莫教干命。金孛同入命,則主淫冶好事;馬刃殺主,星極不宜化刑,身命無救,則患禍凶也。男女體用怕者,值難作黨。男女之命用曜,俱怕值難,作黨諸殺,克命克限。陰陽宮度,喜者相合相生。陰宮陽宮陽度陰度,並宜相合相生為福,最貴,觀星要察其性情,論限宜明乎宮度。
金星月孛は身宮に臨むを宜とせず、駅馬陽刃は命宮を干犯するを莫れ。金孛が一同に命に入れば、此の人の淫蕩好事を主る。駅馬・陽刃と凶殺の主る所の星とは、最も化して刑星と為るを宜とせず、身命にまた救助無ければ、すなわちあれは応に患を生じ禍を招かんと要す。男女の命は、その体用の星は最も值難の星の党を結ぶを怕る。男女の命中の所用の星曜は、皆值難の星の衆殺を糾合し、来りて命宮を剋し行限を剋するを怕る。陰陽の宮と度とは、喜ぶ所は是れ彼此相合相生なり。陰宮陽宮・陽度陰度は、皆相合相生して始めて福と為り、最貴なり。星を看るに応にその性情を体察し、限を論ずるに応に宮と度とを弄清すべし。
此後皆論諸星總斷,火羅、計孛、性凶,水金氣木性善,如克臨度限,以性情善惡分之,得失便明;論限當識宮度吊合何宮何度,或克或生或合或沖,故曰:同宮千里,宜辨岐界損益也。
以下皆是れ諸星の総断なり。火星・羅睺・計都・月孛は性情凶暴にして、水星・金星・紫気・木星は性情善良なり。もしそれらが或る宿度あるいは行限に剋臨せば、すなわち各自性情の善悪に拠りて以て区分し、得失は便ち一目了然なり。行限を論ずる時は応に行く所の宮度が哪一宮・哪一度と吊合するか、是れ剋か是れ生か・是れ合か是れ冲かを弄清すべし。故に說く、同じく一宮に在るも可能にも相差千里たり、必ず交界処の損と益とを辨明するを須すと。
垣分偏正,當知各宮生肖所屬為宗。各宮分野宿度,但所屬生肖者為正垣,如辰宮亢金龍子宮虛日鼠是也,十二宮俱以此論,不得生肖者,為偏垣,如辰宮角木蛟子宮危月燕是也,餘仿此推。
宮垣に偏有り正有り、応に各宮の所属の生肖を以て准と為すべし。各宮の分野の所轄する宿度の中に、およそ本宮の生肖と相符するは便ち是れ正垣にして、例えば辰宮は龍に属して而して「亢金龍」有り、子宮は鼠に属して而して「虚日鼠」有り、十二宮は皆此に照らして論ず。およそ本宮の生肖と相符せざるは便ち是れ偏垣にして、例えば辰宮の「角木蛟」・子宮の「危月燕」、其余は此に照らして類推せよ。
歷行守垣各乘時旺,興廢升沉宜識度化度擘淺深,須明岐界太陽所泊為準。度有淺深,如尾三入寅度淺,尾十七入寅度深,又如胃三在戌,胃四入酉,則為岐界,皆是淺度。細觀度宿,究察命源。宜細觀度分,何星吉、何星凶、何星用力,何星有傷。究察命源,度主有成無成,格局虛實,究限損益,同宮岐界,要占四正。
星辰は暦に依りて運行し各々本垣を守るは、皆応に当時の旺気に乗ずるを要す。興廃升沈に至りては、すなわち応に宿度の転化と深浅とを分清し、なお須く交界の処を弄明して、一律に太陽の停泊する所の位置を以て准と為すべし。宿度に浅有り深有り。例えば尾宿三度は始めて寅宮に入るは、是れ浅度にして、尾宿十七度は寅宮に入るは、是れ深度なり。又如胃宿三度は還って戌宮に在り胃宿四度は已に酉宮に入れば、あれはすなわち是れ交界にして、皆浅度に属す。宿度を細看し、命の根源を深究す。応に度数を細察して、哪一顆の星が吉か哪一顆の星が凶か・哪一顆の星が力を出すか哪一顆の星が傷を受けるかを看るべし。命源を推究すれば、すなわち看るは度主の能く事を成すや否や・格局の是れ虚か是れ実か、再び行限の損益を究す。たとい同じく一宮に在るも、も応に是れ交界に落つるや否やを分清し、還って応に四正の位の如何を看るべし。
四空無曜宮主須論,本度有星加盤莫問。星或同宮或隔界,全觀四正為要,如無星即觀本宮,主若何本度有星,不在加盤求論;並無星,方在外求之。居中則問宮神,隔界須觀度主。凡論坐地分有宮主度主二宿,如立命巳宮屬水,軫度又屬水宮,度主皆水也;倘躔翼度宮,主乃水度,主乃火,則有兩主也,如無即以宮主論也,據此即以居中宮度,深卻以宮主而論躔度之,淺即以度主論也。
四正の位が空しくして星無き時、すなわち応に本宮の宮主を論ずるを得たり。本宮の度数の上に已に星有れば、便ち必ずしも再び加盤の上に従って以て求むるを要せず。星あるいは同宮しあるいは交界の外に隔たるも、総じて応に四正を以て要と為す。四正もし星無ければ、すなわち本宮を看て、本宮の主如何を看る。本度の上にもし已に星有れば、便ち必ずしも再び加盤の中に到りて求むるを要せず。実に星無ければ、始めて盤外に向いて以て尋ぬるを得ん。命宮が宮中の正位に居ればすなわち宮神に問い、交界処に落つればすなわち応に度主を看るを要す。およそ命宮の坐する所の地を論ずるは、皆宮主・度主の両重を分かつ。例えば命を巳宮に立て、巳宮は水に属し、躔する所の軫宿もも水に属せば、然らば宮主度主は同じく是れ水なり。倘若し翼宿に躔すれば、宮は水に属して而して度は火に属し、すなわち両個の主有らん。もし度主無ければ、すなわちただ宮主に拠りて論ず。此に拠れば、命宮が中に居りて而して躔する所の度深きは、反って宮主を以て論と為し、躔する所の度浅きは、すなわち度主を以て論と為す。
宮度貴乎明健,值難喜其降伏。宮主度主俱要得時令健旺,明白不宜混雜為吉。如難星殺星宜空亡衰弱交制,降伏乃無害也。欲知氣數短長,須察根基強弱。欲知其原命,用星逢時背時,身命高而本固,又何畏乎殺星。身命強旺又得時令,且不甚畏殺難也。
宮主度主は明亮健旺を貴び、值難の星は則ちそれの降伏せらるるを喜ぶ。宮主と度主とは皆応に時令を得て而して健旺にして、清朗雑らざるて始めて吉なり。難星・殺星に至りては、最も空亡・衰弱の地あるいは彼此交相牽制するに落ち、降伏せられればすなわち妨害無し。応に一生気数の長短を知るを要せば、須く先ずその根基の強弱を察すべし。応に本命の根源を推究するを要せば、すなわち看るは所用の星が是れ時に順うか是れ時に背くかを。身命が高強にして根本牢固なる人は、又は何を怕れんや凶殺を。身宮命宮が強旺にしてまた時令を得れば、便ち大して凶殺と值難の星とを怕れず。
奴殺旺而體衰,亦難問於限主。奴殺二星秉令持勢,身命主又陷弱失,令限主雖旺亦不濟事。關界上凶星迎送,必殞厥身。限行入關界之鄉,又被凶星戰克,必凶。標的中吉曜加臨,必得其壽。限途標的清歷,喜無殺星遏克,又加吉星相迎,乃安享長壽。
奴星凶殺が旺盛にして本体衰弱なるは、すなわち行限の主もも指望し難し。奴星と殺星とが当令得勢して、身主命主がまた陥弱失時なれば、然らば限主はたとい旺相なるもも於事済す無し。両限の交界処に凶星の一迎一送有るは、此の身は必然殞命せん。行限が交界の郷に進入して、また凶星に剋戦せられれば、必ず凶なり。行限の標的の処に吉曜の加臨有れば、必ず長寿を得ん。行く所の路途が清朗有序にして、喜ぶは是れ殺星の遏阻剋伐無く、また吉星の相迎有りて、これ始めて能く安んじて長寿を享くるを得ん。
太陽臨難,地能散諸凶。太陽人君也,臨殺地,眾凶自散,殺不能為害也。殺星坐限,宮要知非福。諸殺聚限,不逢空亡無制伏,必然為禍大矣。
太陽が值難の地に照臨すれば、能く衆凶を駆散す。太陽は是れ人君の象にして、一たび凶殺の地に臨めば、衆凶は自然散去し、殺星は便ち害を為す由無し。凶殺が行限の宮に坐すれば、すなわち応に此れ福に非ざるを知るべし。衆殺が行限の上に聚まり、すでに空亡に逢わずも制伏無ければ、必定禍を為すこと極めて大ならん。
太陽為難,臨蝕何凶;彗曜興妖,逢庚反吉。太陽為難雖忌,當逢蝕晦無凶,值此無大害;孛性惡逢庚作催官,本命及官星逢之,官則升遷進祿,庶人則遇福也。殺星不宜作黨,宮主須忌失經。殺星生旺臨限並之流年,殺星亦旺,其禍大也。殺星遇制伏空陷,為禍不大。但逢克限之星,便是興災之日。如限主屬木,所忌金星傷克,其餘仿此推之。
賦文に說く「太陽為難、臨蝕何凶。彗曜興妖、逢庚反吉」と。「太陽」もし命盤の中に於て命主を剋傷する難星を充当すれば、本是れ忌む所なるも、ただ正に日蝕晦暗・日光が本は已に顕ならざるの時に碰上せば、凶性もも発出する能わず。此の種の情形に遇上するに併せて大害無し。「月孛」はすなわち是れ彗曜にして、性情凶悪なるも、ただし一旦庚金の位に逢着せば、反って転じて催官の星と為り、本命宮あるいは官禄星がそれに遇上すれば、官を做るは便ち升遷加禄し、平民百姓もも能く福を得ん。注文は続いて申発す。凶殺の星は党羽を結成するを宜とせず、宮主の星は切に本経の度を失うを忌む。およそ殺星が生旺の地に処りて而して正に大限に臨み、加之うるに流年の殺星もも旺なれば、禍を為すはすなわち大なり。もし殺星が制伏を受けるか、あるいは空亡・陥弱の地に落ち入れば、禍を為すは便ち大ならず。ただ限主を剋制するあの一顆の星に碰上すれば、すなわち是れ災禍発動の日なり。例えば限主が木に属せば、怕る所は便ち是れ金星の来りて傷剋するなり。其余の各星は此に依りて類推せよ。
最怕當頭太歲,亦防得勢餘奴。如太歲沖限或餘奴犯度,皆主凶危,人離財耗,黃泉路,鬼門關豈非險地。子午卯酉為黃泉路,寅申巳亥為鬼門關,命限值會,更加殺星聚到,其災必沒。劫殺頭、陽刃尾亦是戰場。限入劫殺頭、陽刃尾出入之屆,如遇在彼,亦須防患。
賦文に說く、最も流年太歳の頭に当たりて圧し来るを怕れ、も応に四余の星の勢を得て強を逞ぶを防備すべしと。四余とはすなわち「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」にして、七政に附属す。故に「余奴」と称す。注文は解釈す。もし太歳が行限を冲犯するか、あるいは四余が命度を侵犯せば、皆凶険危難を主り、家人離散し銭財耗損す。いわゆる「黄泉路」「鬼門関」とは、豈に正に是れ険地ならずや。子・午・卯・酉の四宮を「黄泉路」と呼び、寅・申・巳・亥の四宮を「鬼門関」と呼ぶ。本命あるいは行限が正に此の幾宮に落ち、再加えるに衆殺星の此に聚會すれば、災禍は必定逃れ得ず。「劫殺」の起頭の処・「陽刃」の收尾の処は、同様に是れ刀兵相接の戦場なり。行限が劫殺の首・陽刃の尾の此の一進一出の交界に進入して、もし正好にあそこに走り到れば、も必ず禍患を提防するを須す。
眾星戰殺定無憂,一殺當關深可慮。眾星聚於殺地,戰克以並其凶且不憂害也。如木殺逢金星制之。一殺當限得勢抑且無救患難奈何。若有餘奴以敵殺本主自如而無憂。如安命亥宮,有氣星與金難同宮,乃餘奴敵殺,或三方對照,合而拒之,而本主無憂患也。
賦文に說く、衆多の星曜が一同に凶殺を囲攻すれば、あれはすなわち憂慮するを要せず。ただ一顆の凶殺が独り関口を把守するのみ、始めて最も慮る可しと。注文は申発す。衆星が殺星の居る所の地に聚集し、交戦剋制し合力してそれの凶性を壓住すれば、すなわち害を受くるを擔心するを要せず。例えば木に属する殺星が金星の来りてそれを制伏するに碰上するがごとし。之に反して、一顆の凶殺が独り行限に当たりて而又勢を得、併せて星の救援無ければ、患難は如何ともする能わず。此の時もし四余の星の出面して凶殺を抵挡する有れば、本命主星はなお可なり安然憂無し。例えば命を亥宮に安んじ、「紫気」が難を作すの金星と同じく一宮に処る有れば、これすなわち是れ四余が主星に替わりて殺を挡ぐなり。あるいは三合の方位より対照して来りて、合力してそれを拒住すれば、本命主星ももすなわち憂患無し。
更看歲君趕殺之有無,須詳流年並限之善惡。歲君趕殺填命,又會限度、多主倒限,宜分輕重斷之。此乃星家之妙論,實為術者之奇書,興廢、得失、莫逃、限途、損益、吉凶、更約、流年,敢會斯說而折中庸定之,一言以為法則。
賦文にまた說く、還って応に流年太歳の凶殺を追趕して来るや否やを看て、必ず流年と行限との善悪を詳審するを須すと。注文は解釈す。太す。太歳が殺星を趕いて命宮を填塞し、また限度と會合すれば、多半「倒限」を主る。すなわち行限翻覆し災禍猝然に発作し、応に軽重を分別して以て断ずべし。以上の此らは是れ星を談ずる者の精妙の議論にして、実に術家の奇書と算すに足れり。興衰廃替・得失成敗は皆それを逃れ出づる能わず。行限の道路・損益の分寸・吉凶の判別を、再び流年を参酌して、此らの說法を會通せしめ、その折中平正の処を取りて而して案を定めれば、一言を以てすなわち法則に立てる可し。
張果星宗三
五星歌賦・躔度賦
清濁始奠,清者為天,濁者為地。高卑既明。高者為上,卑者為下。天不愛道而洛書出,文王時,神龜載書出於洛云云。地不愛寶而河圖呈。伏羲時,龍馬負圖出於河。分佈於十二之位,周迴於四七之宿。十二位,十二宮也,四七宿,二十八宿也。
賦文の起頭に說く、清濁の二気が初めて分かれて而して各々その位に就くと。清くして軽きは上昇して天と成り、濁くして重きは下沈して地と成る。高下すでに分明なり。上に在るを高と呼び、下に在るを卑と呼ぶ。上天は大道を吝惜せず、於是《洛書》が世に出づ。相伝う、周文王の時に神亀が書文を背負して洛水より出でたりと。大地は珍宝を吝惜せず、於是《河図》が呈現す。伏羲の時に龍馬が図象を背負して黄河より出でたり。星辰は十二個の方位の上に分布し、四七の宿を環繞運行す。十二位とはすなわち是れ十二宮にして、四七宿とはすなわち是れ四乗七の二十八宿なり。
蓋倚於天明二曜東生,而經次蟻環於磨,則眾星拱北而遊行。天左旋,日月星辰右轉。其順軌也,則祥風以暢、而和以至。星之順見也,主祥風和暢。其逆度也,則乖氣以召而異以生。星之逆見也,必乖異召生。大則關國家、君臣、治亂之興衰,微而繫寰區、黎庶、成敗之輕重。所以國家將興,必有禎祥,國家將敗,必有妖孽。
これ全く天上の「太陽」「太陰」の両大光曜が東方より升起し、経度の次第に依りて運行し、就きて螞蟻の磨盤の上に繞行するがごとく、衆星は則ち北極に拱向して而して周游息まざるに憑る。注文に說く、天体は左に旋し、日月星辰は却って右に移ると。星辰が順行合軌の時は、祥和の風はすなわち通暢して而して和気到来す。星象が順行見ゆるは、祥風和暢を主る。星辰が逆行失度の時は、乖戻の気は便ち招来せられて而して災異発生す。星象が逆行見ゆるは、必定乖違災異を招致せん。大処は国家・君臣・治乱の興衰に関係し、細微の処もも一方の地面・黎民百姓の成敗の軽重に係わる。故に国家は将に興盛せんとすれば、必定先に禎祥の徴兆有らん。国家は将に敗亡せんとすれば、必定先に妖異の怪象有らん。
凡天之所覆,地之所載,天之覆蓋於上,地之負載於下。皆星之所燭,而曜之所經。星如燭光所照,曜以經緯所布。未有福臻而無本未,有禍害而無名。禍福吉凶,皆本於天星所主。原夫土在齊吳,雖夜生而福尤昌熾;土居子丑,火居宋魯,縱日誕而祿自盈餘。火在卯戌,木臨寅亥是真垣,精神百倍,木居寅亥,水至巳申誠入局,氣象俱新。水在巳申。
およそ上天の覆蓋する所・大地の承載する所の一切は、天は上頭に於て覆蓋し地は下面に於て負載し、皆是れ星辰照臨の処・七曜運行の経る所の地なり。星は燭火のごとく人間を照し、曜は経緯の次序に拠りて布列す。従来福気が到来して而して根由を尋出だせざる無く、も禍害が発生して而して名目を說出だせざる無し。禍福吉凶は、皆天上星辰の主る所に本づく。且つ說く、「土星」はすなわち鎮星にして、斉・呉の分野に落つれば、たとい夜に生まるるも福気は特別昌盛なり。斉呉は子・丑の二宮に対応し、正に是れ土の本宮なり。「火星」はすなわち熒惑にして、宋・魯の分野に落つれば、たとい白昼に生まるるも禄位は自然充裕なり。宋魯は卯・戌の二宮に対応し、正に是れ火の本宮なり。「木星」はすなわち歳星にして、寅・亥に臨みて始めて真正の本垣にして、精神百倍を主る。「水星」はすなわち辰星にして、巳・申に行き到りて始めて真正の入局と算し、気象は之が為に一新す。水の本宮は正に巳・申に在り。
陽君先,月躔獅子,普照無私,太陽居午,陰後次陽遜巨蟹,自安非泛。太陰居未,何慶基獲源泉之衍,繇金精循辰酉之方。金居辰酉,曷學問富山海之藏,本計曜入荊豳之次。計都己亥,名題鴈塔天首周邦,羅居午位,足躡蟾宮太陽魯分,日在戌上。
太陽は是れ衆曜の君にして而して先に居り、運行して獅子宮に到り、万物を普照して而して偏私する所無し。注に說く太陽は午宮に居り獅子はすなわち午と。太陰は是れ衆曜の后にして而して陽に次ぎ、巨蟹宮に退居し、本位を安守して而して泛濫せず。注に說く太陰は未宮に居り巨蟹はすなわち未と。何を憑りて源泉のごときの綿綿絶えざるの福慶を獲得せんや。「金星」すなわち太白の辰・酉の両方を循行するに由る。金の本宮は正に辰・酉に在り。何を憑りて学問をして山海の蔵のごときの富有あらしめんや。本は「計都」の荊・豳の分野に進入するに由る。注に說く計都は巳・亥に在りと。雁塔に名を題して声は周邦に聞こゆるは、是れ「羅睺」すなわち天首の午位に居るなり。蟾宮を脚踏して而して魯地の分野に当たるは、是れ太陽の戌の上に在りて、戌は婁宿に属し、正に是れ魯の分野なり。
水日合星張之位,陛庭補袞贊皇明,水日在午,孛羅同箕尾之鄉,廊廟作霖蘇億兆,孛羅在寅,金水湊於蛇穴,豈惟鶴髮而休,金水會蛇在巳,火土會於牛宮,不獨龜齡而已。火土會牛在丑,多招橫禍,火羅犯於身命之中,火羅朱雀星也。廣納殊祥,金木照乎方主之內,金木龍虎星也。四空坐命,其人終世顓蒙。
「水星」と太陽とが星宿・張宿の位に於て交會すれば、此の人は便ち能く殿陛の間に立ちて衮闕を補い君王の聖明を賛助せん。星張は午宮に属す。故に注に說く水日は午に在りと。「月孛」と「羅睺」とが箕宿・尾宿の郷に同処すれば、便ち能く朝廷の上に於て時雨のごとく億万の生民を蘇活せん。箕尾は寅宮に属す。故に注に說く孛羅は寅に在りと。金星と水星とが蛇穴に湊聚するは、何ぞただ是れ白髪長寿のみならんや。金水は巳宮に會す。火星と土星とが牛宮に會するも、もただ是れ亀鶴の寿のみならず。火土は丑宮に會す。多く横に来るの禍事を招くは、是れ「火星」と「羅睺」とが身宮命宮を侵犯するなり。火羅はすなわち朱雀の星にして、火燥血光を主る。広く異常の祥瑞を納るるは、是れ金星・木星の本方の主星の内に照臨するなり。金木はすなわち龍虎の星にして、仁厚と剛断とを主る。四正の位が空虚にして星無くして而又ここに命を坐すれば、此の人は一輩子昏昧愚鈍なり。
三合對照,皆無一星。一吉隨身,此命早年亨奮。一星滿用,又喜拱照。水流鶉尾,巧計千般,水星在巳。孛坐元枵,權謀百變,孛星在子。掠他人之物,以利己,蓋緣水會計都。水主智謀,計好狡猾。捐自己之財以濟人,必是木同紫氣。木主剛毅,氣為慈祥。
いわゆる「四空」とは、すなわち是れ三合と対照の宮位の裏に一顆の星も無きなり。もし一顆の吉星の身宮に随う有れば、此の人は早年にすなわち能く亨通奮発せん。あれは是れ一星が兼ねて数用を作り、また三合の拱照を得るの故なり。「水星」が流行して鶉尾に到れば、此の人は機巧計謀千般百様なり。注に說く水星は巳に在りと。「月孛」が元枵に坐すれば、此の人は権謀変化百出なり。注に說く孛星は子に在りと。他人の財物を掠奪して以て己を利するは、是れ水星と「計都」との會合するに因る。水は智謀を主り、計都は狡猾を使うを好む。自らの銭財を捐出して往きて別人を周済するに肯んずるは、必定是れ木星と「紫気」との同宮なり。木は剛正堅毅を主り、紫気は慈祥寛厚を主る。
求醫何數,火在八宮,火主血光。伸訟曷頻,羅窺十位。羅為暴燥。一身迍蹇,火星怕與水星交,水火相戰。沒齒榮華,福曜愛逢祿曜並。福祿同宮。眉顰常不足,只嫌水到揚州,水星在丑宮。性逸素無拘蓋,喜火臨燕地。火星在寅。
何を為めて医を求め薬を問うこと已まざるや。是れ火星が第八宮すなわち疾厄宮に落つるに因る。火は血光の災を主る。何を為めて頻々に訟を興し官司を打つや。是れ「羅睺」が第十宮すなわち官禄宮を窺伺するに因る。羅睺は性情暴躁にして争うを好む。一身困頓蹇滞なるは、是れ火星の最も水星と交會するを怕るるなり。水火の相戦するの故なり。終身栄華富貴なるは、是れ福徳の曜の禄星と並処するを喜ぶなり。福・禄の同宮するの故なり。眉頭常に皺にして事事足らざるは、ただ水星の揚州分野に走り到るを嫌う。注に說く水星は丑宮に在りと。性情閑逸にして素より拘束を受けざるは、則ち火星の燕地に臨むを喜ぶ。注に說く火星は寅宮に在りと。
早拋父母,太陽不喜遇羅.?。太陽為父,怕逢羅蝕。中棄妻孥攙搶,切忌逢天尾。孛為妾星,忌計侵克。女招產厄,暗曜傷身,身主被殺加臨。男中暴災,忌星克命。命元有忌,曜相侵。
早年にすなわち父母を抛別するは、是れ太陽の「羅睺」に碰上するを宜とせざるに因る。太陽は父親を象徴し、最も羅睺の日を蝕するに遇うを怕る。中年に児妻を喪失し、彗孛の攙搶するがごときは、切に「計都」に遇上するを忌み、計都は又名天尾なり。「月孛」は是れ妾室の星にして、最も計都の来りて侵剋するを忌む。女子の生産の厄を招致するは、是れ暗曜の身宮を傷つくるなり。身主の殺星に加臨せらるるの故なり。男子の突発の災禍に遭遇するは、是れ忌星の命宮を剋するなり。命元の上に忌む所の曜の前に来りて相侵する所有るを以てなり。
金照衛而主壽,金在亥宮。遇熒惑而夭天年,火必克金。火躔宋以為榮,火居卯位。見太乙,則早歸泉路。孛必克火。官星隱陷,白頭始得青衫,祿主受克。魁宿圓明,綠鬢已拖紫綬,魁星得地。孛在七宮遇月,始招妻妾,月孛同宮居妻。火臨五位見木,方顯兒孫,火木相生臨兒。
「金星」が衛地に照臨して而して長寿を主る。注に說く金は亥宮に在り亥は衛の分野と為ると。ただし一旦熒惑火星に遇上せば便ち天年を折損せん。火は必ず金を剋するの故なり。「火星」が宋地に行き到るは栄顕と為る。注に說く火は卯位に居り卯は宋の分野と為ると。ただし「太乙」すなわち月孛を見れば、すなわち早々に黄泉に帰赴せん。月孛は必ず火を剋す。官星が隠没陥弱する人は、白頭に到りて始めて青衫小吏の服を穿く。あれは是れ禄主の剋を受くるなり。魁宿が円満明亮の人は、青絲未だ白まざるに已に紫色の綬帯を拖く。あれは是れ魁星の地を得るなり。「月孛」が第七宮妻妾位に於て太陰に遇上すれば、始めて能く妻を娶り妾を納れん。月と孛とが同宮して而して妻位に居るを以てなり。火星が第五宮男女位に臨んでまた木星を見れば、子孫は始めて昌盛と顕る。火木の相生して而して子女の宮に臨むを以てなり。
若乃初行駁限中,始向榮。初限否或中限泰。中遇凶星,末乃就吉。中限滯或末限通。刑星居相貌,三旬之內入愁門,相貌初限也。囚曜居疾厄,五十來臨尋死路,疾厄中限也。看行年之限數,先看限度,加流歲之星辰,次評流星,別過度之順逆,以斷吉凶。星之過度,有順有逆,推入宮之先後,而明禍福,星之入宮,有前有後,千塗一律,有準無差。
至って初めの行く所が是れ駁雑の限にして、中年に到りて始めて栄顕に転向するは、あれは是れ初限閉塞して而して中限通泰するなり。中年に凶星に遇上し、末年に方始めて吉に趨くは、あれは是れ中限滞礙して而して末限亨通するなり。「刑星」が相貌宮に落つれば、三十歳以内にすなわち愁苦の門に走進せん。相貌宮は正に初限を管る。「囚曜」が疾厄宮に落つれば、五十歳前後に便ち死路を尋ぬるに往かん。疾厄宮は正に中限を管る。行年の限数を推算するに、先ず行く所の限度を看て、再加えるに流年の星辰を、其次に流星の吉凶を評断す。星辰の度を過ぐるの是れ順行か是れ逆行かを分辨し、此に拠りて吉凶を断定す。星が某度を過ぐるに順有り逆有り。星の宮に入るの先後を推究し、此に拠りて禍福を明了す。星が某宮に入るに前有り後有り。千条の門径は一個の法則に帰し、準縄有りて而して差錯無し。
