論水
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一論王侯駙伯命蓋侯伯要祿馬,逢空休囚爵恩星到早而諸星皆會高強。用神亦在駕前只論身星,財帛為要身星好有才志,財星好享厚福,身星晦財星疲無才能而且窮也。一指揮千百戶命與雜流同論亦宜官恩好行,限好方許高升與前侯伯命兼看為是。一總兵參將與都堂命同只是武官文星欠,高身星欠清終不能近君也。當以權印刃劫等煞同論方有助威權之用也。一太監命與僧道同只是身福田,財星好享福有權柄也。
王侯駙馬伯爵の命を論ずる。侯伯は須く祿神・驛馬の空亡休囚に落ちざり、爵星・恩星の到ること早く、而も衆星皆聚會して高強を得、用神もまた駕前に在るを要す。このほか只だ身星と財帛との兩樣を論じて最も緊要と爲す――身星好ければ則ち才幹志向あり、財星好ければ則ち厚福を享く。身星晦暗にして財星疲弱なるは、既に才能なく而も貧窮なり。指揮・千戸・百戸の命は、雜途出身と同じく論じ、また須く官星・恩星好く・行限好きを要し、こそ高昇を許さん、須く前面の侯伯の命と參照して看るべし。總兵・參將は都堂の命と相同なり、只だ武官の文星欠高・身星欠清にして、終に君王に親近する能わず、ゆえに當に權星・印星・陽刃・劫煞等を一幷に論じて、こそ威權を助長するの作用あらん。太監の命は僧道と同じく論ず、只だ身宮・福德・田宅・財帛のこの幾處好ければ、便ち能く福を享けて而も權柄あらん。
一有極貴而無子者蓋未垣安命以火為子為官火,至西而發,故得極貴而無子,若丑安命以金為子為官。金至西而囚,故得子而不發貴,看本星所泊何處高照何方。若有福星弱官星高得貴而不得子官,星高福星健主福與子俱好。經云:福德男女同一局也,若男女主好福德弱,雖有子不得盡終。一有僧道尼姑後還俗,生子者皆因原恩福官,度休囚煞神孤寡切照,後限遇夫妻星動驛馬桃花星照,孤寡皆去故生子也。
極貴にして而も子なきの人有り。那れは命を未宮に安じて而も火星を以て子星と爲し兼ねて官星と作る、火は西方に行きてこそ發達す、ゆえに極貴を得て卻って兒子なかりしなり。若し命を丑宮に安じて金星を以て子星と爲し兼ねて官星と作れば、金は西方に行きて卻って囚地に入る、ゆえに兒子ありて卻って貴を發する能わざりしなり。總じて須く本星の何處に停泊し・哪方に高照するを看るべし。若し福星弱くして官星高ければ、就ち貴を得て而も子を得ず。官星高く・福星また健なれば、那れは福分と子嗣と皆好し。經文にいう、福德宮と男女宮とは同じく一局に属す、と。若し男女宮の主好くして福德宮弱ければ、兒子あるといえどもまた彼の善終を保する能わず。還って僧道尼姑の後來還俗して子を生ずるあり、皆本來恩星・福星・官星の在る所の度が休囚にして、而も煞神と孤辰寡宿とが貼近照臨するを以てなり。後運に到りて夫妻星の發動し・驛馬桃花の星の照らし來るに遇い、孤寡の煞盡く去れば、ゆえにこそ子を生ぜり。
論五星相生
火宜獨居生星不宜重見,如木生更不宜見氣。木喜相生須要得,時如秋木落陷水孛同生,則木浮矣。限行煞地加浮沉主水厄。土主羅火夾生根本,雖固失之太驟,若守命主其非疾似疾加煞則疾。金喜土計夾生根本,固但發遲遇生旺則高。水宜金生但秀而欠實,凡金水皆秀星不若木土火羅之盛。
火星は獨居を宜しとし、それを生ずるの星は重複出現するを宜しとせず。例えば既に木星の來て生ずるあれば、更に紫気を再び見るを宜しとせず。木星は星の相生するあるを喜ぶ、ただし必須時を得るを得べし。譬えば秋の木は本已に落陷せり、若し水星・月孛が一同に來て生ぜば、木は反って漂浮して根なからん。行限が煞地に走り到り、更に「浮沉」の煞を加えば、就中水厄を主る。土星は羅睺・火星の兩邊より夾みて來りて生ずるに由り、根本穩固なりといえども、過ぎて急驟なるを失す。このような土星若し命主を守れば、この人は病に似て病にあらざらん、更に凶煞を加えば就中真に病と成らん。金星は土星・計都の兩邊より夾みて來りて生ずるを喜び、根本穩固にして、只だ發達の遲きを得べし、一旦生旺の地に遇えば便ち能く高昇せん。水星は宜しく金星の來て生ずるあらん、ただし只だ清秀にして踏實を欠く。大凡金・水は皆秀氣の星に属し、木・土・火・羅の那樣の氣勢旺盛なるに如かず。
論五星相克
金遇火羅克最凶加重,煞則傷殘,蓋飛廉陽刃為重也。金不宜為飛廉陽刃,羅火不宜為天雄地雌。木不宜金克,若金為飛廉陽刃最凶,他煞稍輕。水不宜土克強遏,則水不順流加計則水渴矣,或主氣滯女人主月水不通。火忌水克加孛則凶。土忌木克加氣則重,主疾限遇之難療或瘧疾加,煞則經年不愈。此以物理論之誠然矣,以及人身五臟稟天之五行論之,其疾病各有所屬,信不誤也。惟有土星為害則久。
金星が火星・羅睺の來て克するに遇うは、最も凶險にして、更に重煞を加えば就中傷殘せん、其の中「飛廉」「陽刃」を以て最も重しと爲す。ゆえに金星は飛廉・陽刃に化作するを宜しとせず、羅睺・火星もまた天雄・地雌に化作するを宜しとせず。木星は金星に克せらるるを宜しとせず、若し金星また是れ飛廉・陽刃なれば就中最も凶なり、別の凶煞は還って稍く輕し。水星は土星に克制せらるるを宜しとせず、土一たび強行阻遏すれば、水は就中順流する能わず、更に計都を加えば、水は便ち枯竭し、あるいは氣機の鬱滯を主り、婦女は則ち月經不通を主る。火星は水星の來て克するを忌み、更に月孛を加えば就中凶なり。土星は木星の來て克するを忌み、更に紫気を加えば就更に重く、疾病を生ずるを主る。行限遇うれば便ち醫治し難く、あるいは瘧疾を害し、更に凶煞を加えば就中經年愈えず。これらは物性の理を以て看れば確實にこのごとし。更に人身の五臓の天上の五行を禀受するを以て論ずれば、各種の疾病もまた各々属する所有り、確實に錯らざらん。只だ唯だ獨り土星の爲害するの時間は最も久し。
論吉星守命
木主慈清修近文加水則文章蓋世,安於巳或未或奎為最。金性剛烈主燥不藏事,得所則好義。遇水則淫,孛次之,見氣孤硬。水星多智巧無善星,三方對照則性流無定,遇孛則氾濫矣。遇土同躔如水命人及坐命於水,則沉晦如主為奴。原無生旺祿貴宮而為大小耗,天地耗並則為潛偷之人終身晦滯,無能為。
木星は慈愛・清雅修潔にして文墨に近きを主る、更に水星を加えば、便ち文章世に蓋わん、命を巳宮・未宮あるいは奎宿に安ずるを以て最も好しと爲す。金星は性情剛烈にして、人の性急にして事を藏る能わざるを主る、若し其の位を得れば便ち義を行うを好む。水星に遇えば則ち淫を主り、月孛に遇えば稍く次ぎ、紫気を見れば則ち孤僻強硬なり。水星は多く智謀巧思あり、若し吉星の相伴なく、只だ三方に於いて對照するのみなれば、この人の性情は漂流して定まらず。月孛に遇えば更是れ泛濫して歸するなし。水星と土星とが同度は、如果本命水に属しあるいは命宮が水宮に坐せば、この人は便ち沈滯晦暗にして、主人を爲るもまた個の奴僕のごとし。本來また生旺・祿神・貴人の宮に在らず、反って大耗・小耗と成り、更に天耗・地耗と幷して一處に在れば、那れは即ち暗中に偷竊するの人なり、終身晦滯にして作爲する所なし。
土主厚重得局守信如在巳,雖破局或土命人則星照,本家或長生祿馬貴人加臨,皆作好論如壬寅壬申,生人長生貴人在巳是也。火羅助之其性不甚響快,貌亦不揚,土計同宮其人執拗自是窒塞不通。火得局好禮化耗反主耗,財虛花使用,若不得地則弄巧成拙,加煞急燥主身常生瘡痍或至於癩而壽不遠。
土星は厚重を主る、若し能く局を得れば便ち信用を守らん。譬えば土星が巳宮に在れば、たとい格局破せらるとも、あるいは本命土に属して星の本家を照臨するあり、又あるいは長生・祿神・驛馬・貴人の加臨あれば、皆好しと爲して論ずべし――例えば壬寅・壬申年生の人の長生と貴人と皆巳宮に在るがごときなり。若し火星・羅睺の來て相助するあれば、この人の性情は甚だ爽快ならず、相貌もまた出衆せず。土星と計都とが同宮は、この人執拗自是にして、心思窒塞して通ぜず。火星局を得れば、人の禮を好むを主る。それ若し耗神に化作せば、反って財を破るを主り、錢財虛花して亂使す。火星地を得ざれば、就中巧を弄して拙を成す。更に凶煞を加えば、この人は性急暴躁にして、身の上に常に瘡瘍を生じ、甚だしきは癩疾を患上して而も壽命長からざらん。
日喜金水同宮則人材美貌,或能言日忌與羅同守,命非足疾則目疾。日遇孛在前後者皆不吉,但後重於前亦主有疾或瞽或目疾或主傷,親火尤甚但火主上孛或上或下。月喜望夜或上下弦宜金火助之,孛在後則好在前,則不吉。月遇計則主目疾,月與土同躔亦與火日同論。凡日宜晝月宜夜晝月守命或遇火羅,則晦亦主人貌黑土計宜晝不宜夜氣,木亦然。
太陽は金星・水星と同宮するを喜ぶ、那樣なれば人材出衆・相貌俊美にして、あるいは能く言い能く道うなり。太陽は羅睺と同じく命宮を守るを忌む、那れは脚上に病あるならずんば即ち眼睛に病あらん。太陽が月孛に遇うは、前に在るを論ぜず後に在るを論ぜず皆不吉なれども、後に在るは前に在るに比して更に重く、また疾あるを主り、あるいは目盲眼疾、あるいは親長を傷克し、火星に遇えば尤も厲害なり。ただし火星は多く上方に在り、月孛は則ち上あるいは下なり。太陰は望日の夜に生まるるを喜び、あるいは上下弦に生まるるも、また宜しく金星・火星の來て相助すべし。月孛がそれの後に在るは還って好し、前に在れば就不吉なり。太陰が計都に遇えば、就中眼疾を主る。太陰と土星とが同度は、また火星と太陽との例に照らして論ず。大凡太陽は白天生を宜しとし、太陰は夜裏生を宜しとす。白天の月が命を守るか、あるいは火星・羅睺に遇えば、就中晦暗して光なく、また人の膚色の黑に發するを主る。土星・計都は白天を宜しとして夜裏を宜しとせず、紫気・木星もまた一樣なり。
凡紫氣守命皆主多須躔,水土度者多,金度者少,又夜火好禮晝土持重矮肥木主慈愛人必清秀。金性剛不藏事遇火則淫亂,在妻宮加煞則妻淫,水木主清秀如會文昌星或巳亥學堂或奎井亥,宮皆為文章之士夜火奎壁火命。亦然奎木伶俐三方咸池,咸池或遇金,孛主風流奴主高則為樂人。水土守命晦甚晝火坐命夜,土切照亦然晝火暴怒夜土頑愚。
凡そ紫気が命を守るの人は、皆鬍鬚多きを主る。水度・土度の上に躔るは更に多く、金度の上に躔るは就中少なし。また夜生まれにして火星あるは、人と爲りて禮を好む。晝生まれにして土星あるは、持重にして身材矮胖なり。木星あるは慈愛を主り、人もまた必定して清秀ならん。金星は性情剛硬にして・事を藏る能わず、火星に遇えば就中淫亂せん。若し妻宮に在りて更に凶煞を加えば、便ち妻子の淫佚を主る。水星・木星は人の清秀を主る、若し「文昌」に會し、あるいは巳・亥のこの兩座の學堂の宮に落ち、あるいは奎・井および亥宮に在れば、皆是れ文章あるの讀書人なり。夜生まれにして火星が奎・壁に在るか、あるいは本命火に属するも、亦だ一樣なり。奎宿は木に属し、人の伶俐を主る。三方に於いて咸池に遇うか、あるいは咸池また金星・月孛に逢えば、就中風流を主る。若し奴僕宮の主が高強なれば、この人便ち是れ樂工なり。水星・土星が命を守るは、晦暗甚だし。白天生にして火星が命に坐するか・夜裏生にして土星が貼近照臨するも、亦だ是れのごとし。白天の火星は人の暴怒を主り、夜裏の土星は人の頑愚を主る。
天經地緯拱身拱命皆為上,只不喜遇斗標指破斗標居官,官不起亦貴格。五曜聯珠四餘,不雜為貴但不宜背命。五星聚天門命坐其間大貴亦不宜餘氣間之。四餘七政皆欲得所宜向東南不宜西沒,雖居離明又不宜背命。或五曜聯珠命坐其間亦富貴。
「天經」「地緯」の兩星が身宮を拱し・命宮を拱するは、皆上格に属す、只だ「斗標」の來て指破するに遇うを喜ばず。斗標若し官祿宮に居れば、官位就中昇り起これず、ただし仍お貴格と算す。五星が一串に連なりて聯珠のごときにして、而も四餘の來て混雜するなければ、便ち貴格なり。只だ命宮に背離するを宜しとせず。五星が亥宮のこの天門に聚まり、命宮また其の間に坐すれば、大貴を主る、ただし亦だ餘氣の星の中間に夾まるを宜しとせず。四餘と七政とは皆各々其の位を得るを要し、宜しく東南に朝向し・西方に落ちて沈沒するを宜しとせず。たとい南方の光明の地に居るとも、また命宮に背離するを宜しとせず。若し五星聯珠にして命宮が正に其の間に坐せば、同じく富貴を主る。
如命在卯七政在南趨從必貴位至八座,凡觀星皆宜拱命不宜背命。格高命高主富貴,雖居暗地不可作下論。或巳亥有星其餘皆無星,亥巳安命主貴大抵已上安命不如亥上為妙。大抵五星及四餘守人身命皆從其星象之性情,形貌性質以比人之賦異者各有所稟。
譬えば命宮が卯に在り、七政皆南方に在りて趨附隨從せば、必定して顯貴にして、位八座公卿に至らん。凡そ星を看るに、總じて命宮に拱向するを以て宜しと爲し、命宮に背離するを宜しとせず。格局高く・命宮もまた高きは、富貴を主る。たといこれらの星が幽暗の地に落つるとも、また下等と爲して論ずべからず。またあるいは巳・亥の兩宮に星ありて其余の各宮に皆星なければ、命を亥宮あるいは巳宮に安ずるも皆貴を主る。ただし大體の上、命を巳に安ずるは命を亥に安ずるに如かずして來るに妙なり。總じて五星と四餘とが人の身宮命宮を守るは、皆順いに各自の星象の性情・形貌と質地とに依りて、人の禀受する不同の天賦に比擬し、各々其の秉性あり。
論殺星守命
刃並天雄劫加地雌守星善則險處獲財,限路危則亡生喪魄。飛廉陽刃忌見羅計,官符病符月符不宜重見,見則有囹圄之患。天馬地驛會木孛一生招是惹非,天耗地耗守田財終身貧窮偃蹇。若大小耗並劫盜辱身,劫刃地雌遇妻星揚鞭再醮,天雄白虎入官宮多招橫禍。
「陽刃」が「天雄」を幷し、「劫煞」が更に「地雌」を加うるに、若し守る所が善星なれば、還って能く險處に於いて財を得べし。一旦行限危地に走り到れば、就中命を喪い魂を亡せん。「飛廉」「陽刃」は羅睺・計都を見るを忌む。「官符」「病符」「月符」は重複出現するを宜しとせず、一出現すれば即ち牢獄の災あらん。「天馬」「地驛」が木星・月孛に會するは、一生是を招き非を惹かん。「天耗」「地耗」が田宅財帛を守るは、終身貧窮困頓ならん。若し大耗・小耗一齊に門に臨めば、就中搶劫盜竊に遭いて身その辱を受けん。「劫煞」「陽刃」「地雌」が妻星に遇えば、妻子は鞭を揚げて改嫁せん。「天雄」「白虎」が官祿宮に進入するは、多く橫禍を招かん。
陽刃在命性必橫,劫煞在命性必孤,又云天雄在命性必雄。陽刃在命必有疾加天雄必破相,氣羅相會亦主孤,大小限見月符又須傷上損下。孤辰寡宿會劫刃華蓋則為泉石間人,天耗會的劫刃亡非雷傷則當虎噬,度健限強亦主身亡不知暗煞加臨三方切照,財福失經命元雖弱而又榮華蓋緣夾拱有力,日月目之象亦親之象計羅近之則目有疾。
陽刃が命宮に在れば、性情必定して蠻橫なり。劫煞が命宮に在れば、性情必定して孤僻なり。また說法あり、天雄が命宮に在れば、性情必定して雄強なり。陽刃が命宮に在れば必定して病を帶び、更に天雄を加えば必定して相を破らん。紫気と羅睺と相會するも、また孤独を主る。大限小限「月符」を見れば、また上は尊長を損じ・下は卑幼を傷らん。「孤辰」「寡宿」が劫煞・陽刃と「華蓋」とに會せば、この人便ち是れ山林泉石の間の隱者なり。「天耗」が「的殺」「劫煞」「陽刃」「亡神」に會せば、雷擊に遭うならずんば虎咬せられん。たとい躔度強健・行限有力なるとも、また身亡を主る、只だ暗煞の已に加臨し・三方貼近照射するを知らざるに因るなり。若し財帛福德が常經を失いて、而も命元弱しといえども卻って舊に依りて榮華なるは、那れは夾拱の力あるに因るなり。日月は眼目の象にして、また雙親の象なり、計都・羅睺一たび靠近すれば、眼睛就中病を生ぜん。
陽刃極重天雄地雌劫煞飛廉次之,父母忌之亦然。日月犯刃火羅帶煞守命必傷親或目疾,日月逢蝕非眼盲則足跛。金火不宜同途羅孛次之。如乙亥生人又是正月,此水孛為劫主又是飛廉。或五月十月是耗主,況乙亥火命人水孛為煞太重,女人則主夭男人尢重。如壬午癸未生人得孛在卯貴旺同臨此人必發。
諸煞の中に陽刃最も重く、天雄・地雌・劫煞・飛廉これに次ぐ。父母を論ずるの時忌む所も亦だこの幾樣なり。日月が陽刃に犯上し、火星・羅睺が煞を帶びて命を守れば、必定して雙親を傷克するかあるいは自己眼疾を患えん。日月正に食蝕に逢えば、眼瞎ならずんば脚跛ならん。金星と火星と同行一路を宜しとせず、羅睺と月孛とは稍く次ぐ。譬えば乙亥年生の人にして而もまた正月に生まる、此の時水星・月孛は劫煞の主と作る、同時にまた是れ飛廉なり。あるいは五月・十月に生まれば、それらは就中耗神の主と成らん。況んや乙亥の年命納音は火に属し、水星・月孛が煞と爲るは就中太も重し、女子は夭亡を主り、男子は害を受くること更に重し。また例えば壬午・癸未年生の人、若し月孛の卯に在るを得、而も貴人と旺氣とが一同に臨照せば、この人は必定して發達せん。
生旺皆不重見或生地坐命不宜行旺限老人,遇之則死,否則衰敗遷移主沖主徒流,若限主前煞主後亦有此患。遷移克破田財度主衰弱,主破家蕩產或我生他,主晦限亦然為其洩氣故也。身命二主怕逢奴元,奴僕之主不宜守命主勞碌。
生氣と旺氣とは皆重複出現するを宜しとせず。あるいは命宮が長生の地に坐せば、就中更に帝旺の限に行き到るを宜しとせず。老年の人この種の限に遇えば便ち死せん、然らずんばまた衰敗せん。遷移宮の主の來て冲するは、遠行流徙を主る。若し行限の主が前に在り・煞星の主が後に在るも、亦だ同じ樣の禍患あり。遷移宮の來て田宅財帛を克破し、而も度主また衰弱なれば、就中家を破り産を蕩すを主る。あるいは我去りて別の星を生ずるも、また晦滯を主り、行限の時もまた同じ樣なり、那れは自己の氣を泄するを以てなり。身主と命主とは最も奴僕宮の元神に碰するを怕る。奴僕宮の主は命を守るを宜しとせず、那れは一生勞碌を主らん。
凡用星皆不宜見奴元,官祿宮主忌見天雄。但官主不喜克命,若福德主克命乃為上格。財元則可,田宅次之須加貴人生旺祿馬之屬為美。大概財主官主要與命會則吉,但朝陽之星喜官星命主度主,其餘不可概論,如行限再見此度中決然利遂。
凡そ取用する所の星は、皆奴僕宮の元神を見るを宜しとせず。官祿宮の宮主は、「天雄」を見るを忌む。ただし官祿の主もまた去りて命宮を克するを喜ばず。倒れて福德の主の來て命宮を克するは、反って上格と成る。財帛の元の來て命宮を克するは還って可なり、田宅の主はこれに次ぐ、ただし須く貴人・生旺・祿神・驛馬の類を加えてこそ美と算せん。大體に言えば、財主と官主とは須く命宮と相會してこそ吉なり。「朝陽」の星に至っては、喜ぶ所は官星・命主・度主にして、其余の諸星は一概に論ずべからず。行限の時再びこの度の上に走り到れば、一定して順遂利を得べし。
如煞星朝陽則勢張惡為扶陽勢命,限犯之則凶。八煞主不喜朝陽亦不宜克命不宜克官,假如酉宮命限行子宮遇木此為煞克官也。禍害纏綿若胃土安命為禍尢重,或克納音之星,若朝陽再行,此度輕則出百端之禍。重則決死斷之,但論諸煞守命要命,度主身主三者無相剋犯又在強宮,諸煞臨之則無害也。
若し是れ凶煞の星の去りて朝陽すれば、氣勢便ち張揚して起來り、惡星反って太陽を扶助するの勢力と成らん。行限それに犯上すれば、就中凶なり。「八殺」の主は朝陽を喜ばず、また命宮を克し・官祿を克するを宜しとせず。譬えば命宮が酉に在り、行限子宮に走り到りて木星に遇えば、これ即ち煞星の官を克するにして、禍害纏綿して斷えず。若し是れ「胃土雉」を以て命を安ずれば、爲禍更に重し。またあるいはそれ去りて年命納音の属する所の星を克して、而もこの顆の星また正に朝陽すれば、行限更に那一度に走り到れば、輕ければ百般の禍端を生出し、重ければ可もなく死を斷定すべし。ただし諸煞の命を守るを論ずるは、總じて須く命主・度主・身主の三者彼此相克犯せず、而も皆強宮に在らば、則ち衆煞頭に臨むとも妨げなし。
囹圄古之拘罪人之室,今之牢獄也。揚鞭古之結親招婿以絲鞭為信再醮,凡女臨嫁母酌酒以醮之,曰:必敬必恭,相爾夫子。此言揚鞭再醮者再適其夫也。壬癸生人貴人在卯孛能助之,故發凡人之命坐主高強有吉星扶之,主貴凶煞臨之,主賤此天時人事之常情也。只是吉神惡煞顛倒,錯亂交互,則為主疾厄而傷壽也。
上文の説く所の「囹圄」とは、古代に罪人を拘押するの屋子にして、即ち今天の牢獄なり。「揚鞭」とは、古人の結親して婿を招くの時に絲鞭を以て信物と爲すなり。「再醮」とは、女子の臨みて出嫁するの時に母親が酒を斟りて彼女の爲に醮禮を行い、囑咐して曰く、必恭必敬、好好にあなたの丈夫を輔佐せよ、と。ここに「揚鞭再醮」を講るは、改嫁して別に他人に適くを指す。壬・癸年生の人の貴人は卯宮に在り、月孛は能く來てそれを幇扶す、ゆえに能く發達す。大凡の人の命は、命主坐して高強にして吉星の扶助あれば、就ち貴を主る。凶煞頭に臨むあれば、就中賤を主る――これ天時人事の常理なり。只だ一旦吉神と惡煞とが顛倒錯亂・交相混雜すれば、就中疾厄の主と變成して壽數を損傷せんとす。
性情論
日之為性寬緩慈心,有大人之氣量,習君子之威儀。出入端莊,言語真實,肯憐貧念老撫幼恤孤,火羅同度足將進而沬趄,口將言而囁嚅。木氣同度孤克有餘水孛,同宮剛柔相濟春日遲麗溫悕可人,夏日剛烈刑剋六親,秋日干曬方而不圓冬日可愛,人皆曝之。日乃人君之象至尊至貴,非諸星可比倫者也。
太陽の性情は寛厚舒緩・心地慈善にして、大人の氣量あり、君子の威儀を習得す。出入擧止端莊にして、言語眞實虛ならず、肯んじて貧を憐れみ老を恤え・幼を撫で孤を濟す。若し火星・羅睺と同度せば、就中變じて脚まさに邁ぎ出さんと欲して卻って躊躇し・話口邊に到りてまた吞吞吐吐せん。若し木星・紫気と同度せば、孤僻刑克就中多からん。水星・月孛と同宮なれば、則ち剛柔相濟す。春の太陽は舒緩明麗・溫煦として人を可ならしむ。夏の太陽は剛烈にして、六親を刑克するを主る。秋の太陽は乾曬にして、方正にして圓融ならず。冬の太陽は可愛にして、人人皆それに曬るを愛す。太陽は人君の象にして、至尊至貴にして、別の星の比擬すべきにあらず。
月之為宿雖性聰敏,終受問於人。蓋月稟陽精妻順於夫性不自專,謀事多密至於孤克之曜也。與土蝕晦口納言而心等計但春月美麗照耀山林,夏月可愛春風和氣,秋月朗俊出人頭地,冬月雖清嚴凝可畏發輝旦旦,孤潔有餘自愛自好之性,人所未之知也。月乃後母之象,與日配至尊貴亦不可與諸星比倫者也。
太陰のこの顆の星は性情聰敏なるといえども、終に人に聽命するを要す。月は太陽の陽精を禀受して、妻子の丈夫に順從するがごときを以て、性情能く自ら主張を作さず、事を謀劃するに多半隱密なり。それが孤克の曜と爲るに至っては、土星と相會して而も蝕掩晦暗せらるるの時に在り、那樣の人は嘴の上言わず、心の裏卻って盤算して停まず。春月は美麗にして、山林を照耀す。夏月は可愛にして、春風和氣のごとし。秋月は明朗俊逸にして、人の出人頭地するを主る。冬月は清冷嚴寒・人をして畏れしむといえども、光輝は卻って朗朗として人を照らし、孤高潔淨余りあり、那種の自愛自重の性子は、外人の知る所にあらざるなり。太陰は母后の象にして、太陽と相配し、至りて尊貴にして、同じく他の星と比すべからず。
金於五行主義為性剛直,方多員少帶咸池則淫,冶帶陽刃則剛方,多義氣之人。乃始終之士但骨肉無情恩,中生怨然可喜者作事,敢為肯任勞苦。賦云:雪浪瓊瑰雲間珠,玉孕神光於日月。見精彩之風雷成室,自多常燦飛霞之色,人間如得全資烈火之功。
金は五行の中に「義」を主り、性情剛直にして、方正多く圓通少なし。咸池を帶びば就中淫佚放蕩を主り、陽刃を帶びば就中剛強方正にして、是れ多く義氣あるの人にして、能く始あり終ありせん。只だ骨肉親情に淡薄にして、往往恩中に怨を生ず。喜ぶべきは他が事を爲すに敢えて作し敢えて爲し、肯んじて辛苦を喫することなり。賦の裏に説く、金は雪白の浪花・美好の瓊瑰のごとく、雲間の珠玉のごとくして、日月の下に神光を孕育す。精彩の風雷を見れば便ち宮室を結成し、自身常に燦爛として飛霞の色のごとし。人間若しそれの十足の成就を得んと要せば、全く烈火鍛煉の功に靠らん、と。
木於五行主,仁為性從直,有柔有剛,挽之則前,舍之則往所謂。道合則從,不合則去,不肯以私滅公徇情,說眾不失,背則負藝諸般聰明伶俐,事不憚煩心懷惻隱。木有搖壑昂霄之德,凌雲蔽日之功。
木は五行の中に「仁」を主り、性情隨順にして正直、柔あり剛あり。それを牽引すれば便ち往き前に進み、放ち去れば便ち自ら去る。いわゆる道に合すれば跟從し、合せざれば離開し、肯んじて私に因りて公を廢し・情に徇りて法を枉げず。彼は能く羣に合して而も自我を失わず、一旦背離すれば便ち學ぶ所を辜負せん。このような人は各般の技藝皆聰明伶俐にして、事を爲すに煩難を怕れず、心の裏常に惻隱を懷く。木は山壑を摇動し・雲霄に昂首するの德性あり、また凌雲蔽日の功用あり。
水於五行主智為性員變喜怒無,常激之則揚。抵之則怒,順之則喜,終智巧之人,多能之士人物和氣,骨肉無情能施恩,布惠能逐波隨流,只是於事多般勤始而怠終東西無定。雷飛瀑布相連南北之流,練掛煙霞對峙東西之浪。
水は五行の中に「智」を主り、性情圓轉多變にして、喜怒無常なり。それを激すれば便ち飛揚し、それを擋げば便ち發怒し、それに順えば便ち歡喜す。終竟是れ智巧の人・多能の士にして、人を待つに和氣なれども、卻って骨肉に對して情なし。能く恩を施し惠を布くも、能く波に逐い流に隨う。只だ事を爲すに多半頭に勤んで尾に怠り、東奔西走して定まる處なし。それは飛雷と瀑布と相連なりて南北の流と成るがごとく、また白練の煙霞に懸りて對峙して東西の浪と成るがごとし。
火於五行主,禮為性暴燥,有喜有怒,觸之則氣奮斗牛,悅之則順如。風草終是有頭無尾,有口無心,但觀其性者如苛虐之為,然察其由者實隘狹之,故若受水之制溫恭有禮,辭遜謙讓勇而後悔。騰光輝於宇宙,布烜赤於乾坤。
火は五行の中に「禮」を主り、性情暴躁にして、忽ち喜び忽ち怒る。彼を觸怒せば、氣勢能く斗牛の星と相爭わん。彼を哄喜せば、就中順服して風中の草のごとし。終竟是れ頭ありて尾なく・口ありて心なきの人なり。只だ彼の行事を看れば、苛刻暴虐のごとし。細かに彼の緣由を察すれば、其實不過心胸狹隘なる而已なり。若し能く水の制約を受けば、就中變じて溫恭有禮・辭讓謙遜と成る、只だ勇んずること一時にして事後追悔せん。このような火天上に在るは、光輝を騰照して宇宙に布き・赤色を布滿して乾坤に滿つるなり。
土於五行主信為性機變,有方有員。觸之則怒恨於心,悅之則喜無不信。但心難測隱事要密為,雖言語默而暗計有餘,縱於事緊而反寬反緩,不寬急之心性不忙煞之觸人。氣能成物功以育物發乎,根荄杜乎萼蕊火燥反成其殃,土養木疏必成其器。
土は五行の中に「信」を主り、性情機敏善變にして、方あり圓あり。彼を觸怒せば、怨恨心の裏に記えん。彼を哄喜せば、就中肯んじて信ぜざるなからん。只だ彼の心思揣測し難く、隱祕の事は一定して辦するに周密なり。言語沈默するといえども、暗中卻って算計余りあり。縱い事情緊急なるとも、彼は反って寬に放き緩に放し、是れ那種の心の裏急がず・行事慌忙せずまた人を逼らざるの性子なり。土は能く萬物を成就し、功は群生の養育に在り。既に能く根須の處より生機を發動し、亦能く花萼蓓蕾の處に於いて約束を加う。火太も燥ければ反って其の災殃と成らん。土は木を養い・木また土を疏通して、兩下相成して、必ず能く器を成さん。
氣乃木餘仁之小者,所知者百子之書,所能者九流之技煩心好靜事能多曉。到七宮妻主無男,到五宮兒多僧道,若居財帛不取無義之財,若入命宮妨妻害子實,其性之孤高為南方之強也。若會計都巧言花語,又非前論。氣孛羅計為四餘,喜獨行為吉命,主身主遇之相生則吉,反克則凶。
紫気は木の餘氣にして、「仁」の小者なり。それの懂る所は諸子百家の書にして、擅る所は九流雜技にして、心思繁密にして清靜を喜好し、事事多く通曉する能し。紫気第七宮妻宮に到れば、兒子なきを主る。第五宮子女宮に到れば、兒子多半出家して僧道と爲らん。それ若し財帛宮に居れば、人の不義の財を取らざるを主る。若し命宮に入れば、則ち妻を妨げ子を害せん――これ正に其の性情孤高にして、南方一路の强直に属するに由るなり。倘若計都に會上せば、就中變じて巧言花語の人と成らん、那れはまた別に當に別論すべし。紫気・月孛・羅睺・計都を合して四餘と稱し、獨行するを喜んでこそ吉と算せん。命主・身主がそれらに遇うに、相生すれば即ち吉、相克すれば即ち凶なり。
孛乃水餘智之小者所知者功利之私,所能者眼前之巧誇多斗靡矜己。忽人喜從諛不喜箴規,愛人情不愛清致,泊陽刃咸池則賭博為生會計,都羅?則巧言令色。與氣同會反為柔弱之人,只是內藏奸計到天門乃著朱衣之所外貌,有餘愛聲名喜功利到獅子則狠而無禮,饕而有餘到磨羯則暗計難量,外假尊重內實嬌淫為妨夫克子之星,為鼓盆絕弦之曜。此星十二宮皆脫裸卻來亥,上著朱衣莊子妻死不哭鼓盆而歌,故有此殺之論。
月孛は水の餘氣にして、「智」の小者なり。それの懂る所は只だ功名利祿の私計にして、擅る所は只だ眼前の機巧なり。誇りを好み富を鬥わし多きを誇り・自ら矜誇して旁人を輕忽し、別人の奉承を喜びて規勸を討厭し、人情を重んじて清雅を重んぜず。若し陽刃・咸池と同宮なれば、賭博に靠りて生を爲さん。若し計都・羅睺(底本ここに一字を缺く)に會上せば、就中巧言令色ならん。紫気と同會せば、反って柔弱の人と成る、只だ心の裏暗に奸計を藏す。亥宮天門に到るは、正にそれが朱衣を披きするの處にして、外貌頗る體面にして、名聲を好み功利を喜ぶ。獅子宮に到れば凶狠無禮・貪得無厭なり。磨羯宮に到れば暗中算計して揣度し難く、外表は假りに莊重を作して內裏實に嬌淫なり。それは夫を妨げ子を克するの星にして、また妻を喪い絃を斷つの曜なり。この顆の星は十二宮に皆赤身裸體の象なれども、唯だ獨り亥宮に到りてこそ朱衣を披きせん。莊子の妻子死するや彼哭かず、反って瓦盆を敲きて歌を唱えり、ゆえに「鼓盆」のこの凶煞の説法あれり。
羅乃火餘禮之小者,性至於燥燥必厭煩,煩必怒,生生成勇敢。蓋火餘而易滅一怒而易消,事曾為而後悔心,剛勁而膽寒,居十二宮則面斑有麻,到八煞宮則為酒痔氣疾或主損。目女常血撓,如居官祿惹是招非,若在七宮妻多反目。此星在天逆行號為天首。計乃土餘信之小者,機巧有餘能言之士,內外異態二三其心所作匪,常所謀不一到中年方保,可安安之則刑六親孝服常見。此星在天逆行為天尾與羅星相對。
羅睺は火の餘氣にして、「禮」の小者なり。それ性情極めて焦躁にして、躁すれば必ず厭煩を生じ、煩ずれば必ず發怒し、怒氣一たび起これば便ち勇敢を顯出す。ただしそれ畢竟只だ火の餘氣にして、熄滅し易く、一怒の後就中消え、事を爲し過ぐるの後また悔ゆ。心性剛勁にして膽量卻って怯なり。羅睺十二宮に居るは、人の面上斑あり麻あるを主る。「八殺」の宮に到れば、就中酒後の痔疾・氣病を主り、あるいは眼目を損傷し、女子は則ち常に血症に煩擾せられん。若し官祿宮に居れば、就中是を惹き非を招かん。若し第七宮妻宮に在れば、夫妻多半反目せん。この顆の星は天上に逆行し、號して「天首」と曰う。計都は土の餘氣にして、「信」の小者なり。それ機巧余りあり、是れ能く言い善く辯ずるの士にして、內外兩副の面孔あり、心に二三を懷く。爲す所の事は常規に合せず、謀劃する所もまた前後一ならず、中年に到りてこそ安穩を得せん。一旦安穩し下れば、便ち六親を刑克し、孝服常に見えん。この顆の星は天上にまた逆行し、「天尾」と稱し、羅睺と正に相對す。
論七政四餘躔次喜忌
太陽為父在強宮,金水引從與吉星會主父,富貴在命宮吉在財帛,則父有財在兄弟則父失。力在田宅則父富,在男女則父平安得子,力在奴僕則父勞碌或為奴,在妻宮則主有好妻。在疾厄則主有疾,在遷移則父出外為商,在官祿則父有榮加吉星方可,在福德主父有福,在相貌則父平平。有貌已上宮分太陽,加臨金水拱夾得用,日生則父大吉喜金,相見大妙土計亦可。
太陽は父を代表す。それ若し強宮に落ち、金星・水星の前引後從あり、また吉星と相會せば、就中父の力ありて富貴なるを主る。太陰命宮に入るは吉と爲す。財帛宮に入れば、父錢財あり。兄弟宮に入れば、則ち父助力を失わん。田宅宮に入れば、父富有せん。男女宮に入れば、父平安にして子力を得ん。奴僕宮に入れば、父勞碌にして、甚だしきは僕役に淪落せん。妻宮に入れば、能く好妻を娶るを主る。疾厄宮に入れば、疾病あるを主る。遷移宮に入れば、父出外經商せん。官祿宮に入れば、父榮顯あらん、ただし須く吉星を加えてこそ行わん。福德宮に入れば、父福あるを主る。相貌宮に入れば、則ち父相貌平平たらん。以上の各宮の中、太陽若し金星・水星の加臨拱夾ありて取用すべければ、晝生まれの父大吉なり。最も金星の相見るを喜び、那れは則ち大妙にして、土星・計都もまた還って可なり。
火入垣則可犯陽則不可忌木,氣掩光羅主剋剝,夜生人則輕。故曰:日從陽為吉,太陽無輔名曰:孤君男子不得祖業,女人外家必零落。臨生之時父不在家見養金,水在宮及拱夾者吉,三方得吉星方可太陽而作。煞主單行三方四正無沖,激則作吉如太陽既是煞又會煞引從作黨極凶,凡太陽忌煞夾若在一邊則好日月皆論中氣,次以月為母如上下弦是煞,論日月非中氣,則看田宅宮論父母。
火星が本垣に入るは還って可なり、若し太陽に冲犯すれば就行わず。木星・紫気の其の光を遮掩するを忌み、羅睺は則ち克剥を主る、ただし夜裏生の人は害を受くること稍く輕し。ゆえにいう、太陽陽道に順從してこそ吉なりと。太陽若し輔佐の星なければ、則ち「孤君」と呼び、男子は祖業を得ず、女子の娘家は必定して零落し、出生の時父親家に在らずして別人に撫養せらる。若し金星・水星の同宮あるいは來て拱夾するあれば、就中吉なり。總じて須く三方もまた吉星を得てこそ行わん。太陽若し化作して煞主と爲れば、只だ單獨運行し・三方四正冲激なければ、仍お吉論を作すべし。假如太陽本身既に是れ煞なるに、また會上別の煞の前引後從・結成黨羽せば、那れは則ち極凶なり。大凡太陽は凶煞に兩邊に夾住せらるるを忌む、若し只だ一邊に在れば還って好し。日月皆「中氣」を論ずるを要す。其次に太陰を以て母と爲し、例えば上下弦に生まれて而も太陰また化作して煞と爲れば、那れは即ち日月中氣に當たらざるなり、この時只だ改めて田宅宮を看て以て父母を論ずべし。
太陽在子宮化天宜主無成,夜吉在丑宮化天幽主清閒,在寅宮化天桑星大吉,在卯宮化天烏主聰明,在辰宮化天爽主顯達,在巳宮化幽微主乘旺,在午宮化少微樂宮,在未宮化天耀官遷,在申宮化天暗星作事更改,在酉宮化九空星無成,在戌宮化天樞入廟旺,在亥宮化玉璽星主聰明。
太陽は子宮に在れば化作して「天宜」と爲り、事を主るに成す所なく、夜生反って吉なり。丑宮に在れば化作して「天幽」と爲り、清閑を主る。寅宮に在れば化作して「天桑」と爲り、大吉なり。卯宮に在れば化作して「天烏」と爲り、聰明を主る。辰宮に在れば化作して「天爽」と爲り、顯達を主る。巳宮に在れば化作して「幽微」と爲り、旺に乘じて勢を得るを主る。午宮に在れば化作して「少微」と爲り、是れ其の安樂の宮なり。未宮に在れば化作して「天耀」と爲り、官職遷升を主る。申宮に在れば化作して「天暗」と爲り、事を爲すに反覆更改するを主る。酉宮に在れば化作して「九空」と爲り、一事成すことなきを主る。戌宮に在れば化作して「天樞」と爲り、廟に入りて旺す。亥宮に在れば化作して「玉璽」と爲り、聰明を主る。
太陰為母入強宮得經得所與吉星相會則母有力,失經失所凶星會則克母。入命宮吉入財帛有財入,兄弟有情。吉入田宅則主母家有田宅,入男女先女後男,吉入奴僕主勞碌起家必庶母生,不然末胎入妻,宮主因親得妻入疾厄有權有疾,母災多病。入遷移則平平,主過房出祖入官祿則貴益盛,入福德則平生有福入,相貌則母貌美。
太陰は母を代表す。それ強宮に進入し・躔次所を得て而も吉星と相會せば、就中母の力あるを主る。若し經宿を失い・位置を失いて而も凶星と相會せば、就中母を克するを主る。太陰命宮に入るは吉と爲す。財帛宮に入れば財あり。兄弟宮に入れば、兄弟情あり。田宅宮に入れば、母の娘家に田産あるを主る。男女宮に入れば、先に女を生じ後に男を生ぜん。奴僕宮に入れば、勞碌して家を起すを主り、この人必是れ庶母の生む所なり、然らずんば就中末胎なり。妻宮に入れば、親戚の牽引に因りて妻を得るを主る。疾厄宮に入れば、權柄あるといえども卻って病を帶び、母もまた災病に纏われん。遷移宮に入れば則ち平平にして、他姓に過繼し・祖業を離るるを主る。官祿宮に入れば、貴氣愈々興盛ならん。福德宮に入れば、一生福あらん。相貌宮に入れば、母相貌姣美ならん。
坐咸池則母淫,主有外心煞並凶忌見土計最凶,火羅稍凶,夜生猶可金水木相隨則吉,夜生人最佳,月向中旬生者有力,下旬生者無力。凡男女命太陰皆愛清貴及落在吉,宮者妙。太陰在子化天姬夜吉,在丑化天機榮貴,在寅化天昧禍害,在卯化天琮喜宮,在辰化天璇官顯,在巳化玉鹿顯達,在午化天衣享福,在未化天圭旺喜,在申化天潢主富貴,在酉化天柱,在戌化天輔,在亥化天?。
太陰が咸池に坐するは、母の淫佚・別に外心あるを主り、凶煞幷臨すれば就更に凶なり。太陰は最も土星・計都を見るを忌み、那れ最も凶なり。火星・羅睺は稍く凶なり、夜裏生のは還って可なり。金星・水星・木星の相隨すれば就中吉なり、夜生の人最も佳なり。月は中旬に生まるるは力あり、下旬に生まるるは力なし。凡そ男女の命、太陰は皆清雅高貴を喜び、吉宮に落ちてこそ妙なり。太陰は子宮に在れば化作して「天姬」と爲り、夜生吉なり。丑宮に在れば化作して「天機」と爲り、榮貴を主る。寅宮に在れば化作して「天昧」と爲り、禍害を主る。卯宮に在れば化作して「天琮」と爲り、是れ其の喜宮なり。辰宮に在れば化作して「天璇」と爲り、官運顯達を主る。巳宮に在れば化作して「玉鹿」と爲り、顯達を主る。午宮に在れば化作して「天衣」と爲り、福を享くるを主る。未宮に在れば化作して「天圭」と爲り、旺盛喜慶を主る。申宮に在れば化作して「天潢」と爲り、富貴を主る。酉宮に在れば化作して「天柱」と爲る。戌宮に在れば化作して「天輔」と爲る。亥宮に在る所の化するの名に至っては、底本ここに一字を缺く。
木星喜春令宜見水孛生之,寅亥二宮吉未宮亦吉也。巳申二宮受生吉為人清秀善惡,考之凡木在卯宮多利忌見金火,秋冬皆失。令加諸煞即凶與太陽交會吉必克父,卯戌二宮洩氣平平,見土計子丑二宮怒見氣則餘奴犯主反孤。木星居丑化天蔭寅,化天淵卯,化太微辰,化玉龍巳,化天福午,化天德未,化玉班申,化天鸞亥,化中臺俱吉。
木星は春令を喜び、宜しく水星・月孛の來てそれを生ずるあらん。それは寅・亥の兩宮に在るは吉と爲し、未宮に在るもまた吉なり。巳・申の兩宮に在りて生を受くるも、同じく吉にして、人の清秀を主る、善惡に至っては還って須く別に考察を加うべし。凡そ木星の卯宮に在るは多く利あり、金星・火星を見るを忌む。秋冬に到れば皆失令と算し、更に各種の凶煞を加えば就中凶なり。木星と太陽と交會は本來吉なれども、卻って必定して父を克せん。それは卯・戌の兩宮に在るは氣を泄して平平なり。土星・計都の子・丑の兩宮に在るを見れば就中怒を動かさん。紫気を見れば則ち餘氣の奴の主人を冒犯するがごとく、反って孤独を主る。木星は丑宮に居れば化作して「天蔭」と爲り、寅宮は化作して「天淵」と爲り、卯宮は化作して「太微」と爲り、辰宮は化作して「玉龍」と爲り、巳宮は化作して「天福」と爲り、午宮は化作して「天德」と爲り、未宮は化作して「玉班」と爲り、申宮は化作して「天鸞」と爲り、亥宮は化作して「中臺」と爲り、皆吉なり。
火星喜見木氣相生又不喜重見,從陰則喜犯陽則凶,夏令吉獨行有權。卯戌二宮吉申巳宮樂寅宮,吉巳宮躔軫則受制躔翼,則朱雀乘風,夜生反吉。有光明忌見水孛凶,冬令不吉,加羅大凶日生忌犯陽。夜生則可躔辰酉火入金鄉,則早拋兄弟子丑宮洩氣見金則怒。火星丑化黃道寅,化天升卯,化天乙午,化天赫申,化喜神戌,化天軌亥,化天纛俱吉餘宮凶。
火星は木星・紫気の來て相生するを見るを喜ぶ、ただしそれらの重複出現するを喜ばず。それ陰道に順從すれば就中歡喜し、太陽に冲犯すれば就中凶なり。夏令を以て吉と爲し、獨自運行すれば便ち權柄あらん。火星は卯・戌の兩宮に在るは吉、申・巳の兩宮に在るは其の樂む所を得、寅宮に在るもまた吉なり。巳宮の内若し軫宿に躔れば就中制を受け、翼宿に躔れば就成って「朱雀風に乘ず」と爲り、夜裏生のは反って吉にして、光明力あり。火星は水星・月孛を見るを忌み、見れば就中凶なり。冬令不吉にして、更に羅睺を加えば就大凶なり。白天生はそれの太陽を冲犯するを忌み、夜裏生のは便ち妨げなし。火星辰・酉に躔るは、是れ火の金鄕に入るにして、早年に兄弟を失うを主る。子・丑の兩宮に在るは氣を泄して、金星を見れば就中怒を動かさん。火星は丑宮に在れば化作して「黄道」と爲り、寅宮は化作して「天升」と爲り、卯宮は化作して「天乙」と爲り、午宮は化作して「天赫」と爲り、申宮は化作して「喜神」と爲り、戌宮は化作して「天軌」と爲り、亥宮は化作して「天纛」と爲り、皆吉なり。其余の各宮は則ち凶なり。
土星喜火羅相生亦不宜重見,重見則太驟一發。反見禍子丑二宮吉,卯戌二宮吉,辰戌丑未月得令從太陽少吉,日生更吉,忌見木氣相剋加計則凶忌。與太陰相見入寅申巳亥,宮凶辰酉宮脫氣,未宮曰:三坵見水則怒。土居子化天亢寅,化貴人卯,化天沖辰,化太極午,化天道未,化四鎮申,化福生戌,化天關俱吉餘不利。
土星は火星・羅睺の來て相生するを喜ぶ、またそれらの重複出現するを宜しとせず。重複出現すれば就中來ること太も急驟にして、一發の後反って禍患を見ん。土星は子・丑の兩宮に在るは吉、卯・戌の兩宮に在るもまた吉なり。辰・戌・丑・未のこれらの土月に生まれば便ち令を得、太陽に隨從すれば略々吉にして、白天生は更に吉なり。それは木星・紫気の來て克するを見るを忌み、更に計都を加えば就中凶なり。また太陰と相見るを忌む。土星寅・申・巳・亥の四宮に入るは凶と爲し、辰・酉の兩宮に入れば則ち氣を脫す。未宮に在るは「三坵」と呼ばれ、水星を見れば就中怒を動かさん。土星は子宮に居れば化作して「天亢」と爲り、寅宮は化作して「貴人」と爲り、卯宮は化作して「天冲」と爲り、辰宮は化作して「太極」と爲り、午宮は化作して「天道」と爲り、未宮は化作して「四鎭」と爲り、申宮は化作して「福生」と爲り、戌宮は化作して「天關」と爲り、皆吉なり。其余の各宮は不利なり。
金星喜土計生之從陰陽皆吉秋得令,辰酉宮吉未宮亦吉,子丑宮受生見火羅凶。卯戌午三宮凶,又金乘火位其人少失尊親,巳申宮洩氣平平,見孛同宮則為花酒之客,夏令無力寅亥宮及,見木氣則怒矣。金在子化玉輅丑,化天庫辰,化太常巳,化天祿午,化天暘未,化天倉申,化玉堂酉,化天印亥,化天壽俱吉。
金星は土星・計都の來てそれを生ずるを喜び、陰道に順從し陽道に順從すれば皆吉にして、秋令に逢えば便ち令を得ん。それは辰・酉の兩宮に在るは吉、未宮に在るもまた吉なり。子・丑の兩宮に在りて生を受くるも、ただし火星・羅睺を見れば就中凶なり。金星卯・戌・午の三宮に在るは凶と爲す、那れは金の火位の上に乘るなり、人の年少にして尊長を失うを主る。それは巳・申の兩宮に在るは氣を泄して平平なり。若し月孛と同宮なれば、この人就中成りて花を尋ね柳を問い・酒を縱び樂しみを作すの客ならん。夏令金星力なし。寅・亥の兩宮に在るおよび木星・紫気を見れば、就中怒を動かさん。金星は子宮に在れば化作して「玉輅」と爲り、丑宮は化作して「天庫」と爲り、辰宮は化作して「太常」と爲り、巳宮は化作して「天祿」と爲り、午宮は化作して「天暘」と爲り、未宮は化作して「天倉」と爲り、申宮は化作して「玉堂」と爲り、酉宮は化作して「天印」と爲り、亥宮は化作して「天壽」と爲り、皆吉なり。
水星喜金相生,巳申宮吉。冬令吉,從日月吉,未子宮吉,亥宮稍吉,土計凶見孛則餘奴犯主加煞,非夭則刑丑宮少凶。卯戌上怒見陽,不妨寅宮脫氣。水居子化玉池丑,化晨門寅,化天懿辰,化琴堂巳,化榮星午,化天溫未,化天乙申,化顯星亥,化天綬吉。
水星は金星の來て相生するを喜び、巳・申の兩宮に在るは吉と爲す。冬令に逢えば吉、日月に隨從するもまた吉なり。未・子の兩宮に在るは吉、亥宮に在るは稍く吉なり。土星・計都に遇えば則ち凶なり。月孛を見れば就中餘氣の奴の主人を冒犯するがごとく、更に凶煞を加えば、夭折ならずんば刑傷ならん。丑宮に在るは略々凶なり。水星卯・戌の兩宮に在るは怒を動かさん、太陽を見れば倒れて妨げなし。寅宮に在るは氣を脫す。水星は子宮に居れば化作して「玉池」と爲り、丑宮は化作して「晨門」と爲り、寅宮は化作して「天懿」と爲り、辰宮は化作して「琴堂」と爲り、巳宮は化作して「榮星」と爲り、午宮は化作して「天溫」と爲り、未宮は化作して「天乙」と爲り、申宮は化作して「顯星」と爲り、亥宮は化作して「天綬」と爲り、皆吉なり。
氣星主慈善出家好道坐命及三方對沖見之必孤妻子,難為行限及三方對照見之,此限必好慈善。出家清修過,此又改矣。犯太陰為人晦滯近太陽則掩光,遇劍鋒恐受傷,如對照先須有妻,年老亦孤居。子丑則怒,寅亥為奴,犯主不吉,卯戌則有生成之意。居辰酉則衰,居巳申受生,吉居午凶加煞克命,度大凶。氣居子化玉清丑,化天元寅,化天飭辰,化華蓋巳,化天相午,化玉肌未,化天廩申,化紫微酉,化鳳凰戌,化玉貫亥,化天貴俱吉。
紫気は慈善を主り、出家を喜び道を好む。それ命宮に坐するかあるいは三方より對冲して照らし來れば、この人は必定して妻子孤单・六親靠り難からん。行限および三方對照に於いて紫気を見れば、此の一限の裏この人は必定して慈善を樂行し・出家清修せん。此の一限を過ぎれば、また會して改變あらん。紫気太陰に冲犯すれば、人の晦滯を主る。太陽に靠近すれば、則ち日光を遮掩せん。「劍鋒」に遇上すれば、恐らく傷を受けん。若し只だ對宮より照らし來るのみなれば、早年還って能く妻あるべく、年老て仍お孤居せん。紫気子・丑の兩宮に在るは怒を動かさん。寅・亥の兩宮に在るは奴僕の主人を冒犯するがごとく、不吉なり。卯・戌の兩宮に在れば則ち生成の意あらん。辰・酉の兩宮に居れば則ち衰えん。巳・申の兩宮に居りて生を受くるは、吉と爲す。午宮に居れば則ち凶にして、更に凶煞の去りて命度を克するを加えば、就大凶ならん。紫気は子宮に居れば化作して「玉清」と爲り、丑宮は化作して「天元」と爲り、寅宮は化作して「天飭」と爲り、辰宮は化作して「華蓋」と爲り、巳宮は化作して「天相」と爲り、午宮は化作して「玉肌」と爲り、未宮は化作して「天廩」と爲り、申宮は化作して「紫微」と爲り、酉宮は化作して「鳳凰」と爲り、戌宮は化作して「玉貫」と爲り、亥宮は化作して「天貴」と爲り、皆吉なり。
孛星居命詭怪萬端權謀百變,有剋剝無禮制居子少吉,居丑凶加煞克命度大凶,居寅尾火凶,居亥朝天,居卯未皆吉,居午大凶,居戌凶主流落。奎度反吉,辰酉平平。巳申為奴犯主女,命遇孛當頭剋夫,害子孤淫是非,單行生度吉,剝雜克度主凶。孛星居丑化天柔,居寅化天后,卯化玉垣,午化玉氣,未化太乙,亥化天聰,主吉餘宮不利。
月孛命に坐するの人は、行事詭譎多端・權謀百變にして、只だ克剥の性ありて禮法の約束なし。それ子宮に居るは略々吉なり。丑宮に居るは凶と爲し、更に凶煞の命度を克するを加えば就大凶なり。寅宮に居りて而も「尾火虎」の度に在れば則ち凶なり。亥宮に居るは「天を朝る」と呼ばる。卯宮・未宮に居るは皆吉なり。午宮に居るは大凶なり。戌宮に居るは凶にして、他鄉に流落するを主る、ただし若し奎宿の度に在れば反って吉なり。辰・酉の兩宮に在るは平平なり。巳・申の兩宮に在るは奴僕の主人を冒犯するがごとし。女命月孛の當頭に遇うは、夫を克し子を害し・孤独淫佚・是非纏身を主る。月孛單獨運行して而も我を生ずるの度の上に落つれば就中吉、別星と混雜して而も我を克するの度の上に落つれば就中凶なり。月孛は丑宮に居れば化作して「天柔」と爲り、寅宮は化作して「天后」と爲り、卯宮は化作して「玉垣」と爲り、午宮は化作して「玉氣」と爲り、未宮は化作して「太乙」と爲り、亥宮は化作して「天聰」と爲り、吉を主る。其余の各宮は不利なり。
羅星守命為人性急燥,暴居子午曰中分。吉居巳申受制小吉,居子丑為生本宮土命遇之為餘氣,生命忌克牛金凶敗,夜生得用辰酉。宮則怒居未,主剋剝生災官事卯戌為奴犯主,位立命於,此不吉。行限遇惡星相生則為富不仁,相剋則凶會金,加飛廉則犯干戈及暴死,會劍鋒非惡死而傷殘矣。羅在丑化赤道,卯化天權,酉化天文,亥化文昌俱吉。
羅睺命を守るの人は性情急躁暴烈なり。それ子宮・午宮に居るは、「中分」と呼ばれて吉と爲す。巳・申の兩宮に居るは制を受け、小吉なり。子・丑の兩宮に居るはそれの去りて本宮の土を生ずるなり、本命土に属するの人これに遇上せば、就成りて命主を生助するの餘氣と爲らん、只だそれの去りて「牛金牛」を克するを忌む、那樣なれば就中凶敗せん、夜裏生のこそ取用すべし。羅睺辰・酉の兩宮に在るは怒を動かさん。未宮に居るは克剥・災を生じ・官司を招くを主る。卯・戌の兩宮に在るは奴僕の主人を冒犯するがごとく、命宮ここに立つれば就不吉なり。行限羅睺に遇上せば、若し惡星と相生せば、この人便ち富にして仁ならざらん。相克すれば就中凶なり。それ金星に會上し更に「飛廉」を加えば、就中兵戈を觸犯して暴死せん。「劍鋒」に會上せば、凶死ならずんばまた傷殘せん。羅睺は丑宮に在れば化作して「赤道」と爲り、卯宮は化作して「天權」と爲り、酉宮は化作して「天文」と爲り、亥宮は化作して「文昌」と爲り、皆吉なり。
計星居丑躔斗名曰朝斗,必貴只宜獨行。居子為頑土須用木氣制之,方可或相沖照或三方相制亦可。入寅遇金則吉入亥平,平卯戌獨行,吉巳申則怒,未上凶午上平,吉會劍鋒必傷殘及惡血死。計星居丑化四喜,寅化天淵,卯化玉柄,已化天水,午化天巋,亥化天武,俱吉別宮不利。
計都丑宮に居りて而も斗宿に躔るは、「斗を朝る」と呼ばれ、必定して顯貴なり、ただし只だそれの單獨運行するを宜しとす。計都子宮に居るは頑固の土と成り、必須木星・紫気の來てそれを制してこそ行わん、あるいは對宮より冲照し・あるいは三方より來て制するもまた可なり。計都寅宮に入りて而も金星に遇えば就中吉なり。亥宮に入るは平平なり。卯・戌の兩宮に在りて單獨運行すれば則ち吉なり。巳・申の兩宮に在れば就中怒を動かさん。未宮に在るは凶と爲す。午宮に在るは平平にして略々吉なり。計都若し「劍鋒」に會上せば、必定して傷殘し、あるいは流血凶死せん。計都は丑宮に居れば化作して「四喜」と爲り、寅宮は化作して「天淵」と爲り、卯宮は化作して「玉柄」と爲り、巳宮は化作して「天水」と爲り、午宮は化作して「天岿」と爲り、亥宮は化作して「天武」と爲り、皆吉なり。其余の各宮は不利なり。
