金不換骨髓歌断
作盤ガイド: 八字作盤
甲日子提為印綬,順行不似逆行高。官多殺盛東為美,午未相逢總徒勞。陽木天元值丑提,分明大運喜東西。發財發福多榮達,午未之中亦不宜。甲木生東值孟春,財多殺重定超群。順行火地多難顯,逆走終為富貴人。
甲木の日主が子月に生まれ、子中の癸水はその「正印」にして、大運は順行するは逆行するに如かず高し。命中に官多く殺盛なるは、東方の比劫の地に走るをこそ好し、能く身を帮けて殺を敵すればなり;もし午・未の火地に碰上せば、気を泄して功無くして、総じて白費なり。甲木が丑月に生まれ、丑は雑気にして、大運は明白に東方と西方とに走るを喜ぶ——東方は身を帮け西方は財官を取る;かくして便ち財を発し福を発し、榮顯通達する能う、ただ午未の火地はなお旧(もと)より宜ならず。甲木が孟春の寅月に生まれ、身旺にして禄を得、命裡にもし財多く殺重ければ、かえって定めて衆に出ずる能う;この時大運が順行して南方の火地に到れば、気を泄すること太く甚だしくして顕達し難く、逆行して東北の地に回れば、終に富貴の人と為る。
陽木春生值卯提,柱中有殺最為奇。不拘逆順東南地,申酉相逢反不宜。甲木辰提喜有官,逆行東地弗為歡。順行南地多顛倒,除是根深富貴看。陽木根深在巳月,柱中財殺喜相逢。逆行早歲聲名顯,順行須防夭壽終。
甲木が仲春の卯月に生まれ、羊刃は権に当たりて、柱中に七殺有りて刃を制するを最も奇特と為す;この時は順行を拘らず逆行を拘らず、東方南方に走るは倶に可なり、ただ申・酉の金旺の地に碰上するをば、殺重くして身は摇れ、かえって宜ならず。甲木が辰月に生まれ、辰中に乙木の余気有りて、柱中に官星を透出するを喜ぶ;大運は逆行して東方の比劫の地に回れば即ち喜ぶに足らず、順行して南方の火地に到ればまた顛倒多し——ただ日主の根基が深厚ならざるに非ざれば、こそ富貴に按じて看る可し。甲木が巳月に生まれて根基が深厚なれば、柱中に財星七殺の相逢うを見るを喜ぶ;大運は逆行すれば則ち早年に声名は顕揚し、順行すればかえって夭折して寿を損ずるを提防するを要す。
甲木日干居午月,傷官木火喜生財。順行怕入西方運,東北行來更妙哉。陽木有根生六月,財官有氣福非常。逆行最喜東方運,惟恐初生壽不長。甲木無根值孟秋,財多殺旺恨身柔。運行順地遲方好,逆運須防夭更休。
甲木の日主が午月に生まれ、これは木火の「傷官」の格にして、傷官を用いて往きて財を生ずるを喜ぶ;大運は順行して西方の金地に入るを怕り、傷官が官殺を見れば則ち禍を生ずればなり、もし東北方に往きて走ればかえってさらに妙なり。甲木が六月の未土に生まれて本身に根有るは、財星官星は倶に気有りて、福分は非常なり;大運は逆行して東方の帮身の地に走るを最も喜ぶ、ただ怕るるは初生の時に身弱にして寿短ならん。甲木が孟秋の申月に生まれて毫も根気無ければ、財多く殺旺にして、最も恨むは自身の柔弱なり;大運は順行するはたとい遲きも好し、もし逆行すれば則ち夭折して命を殞するを提防するを要す。
甲木酉提用正官,順行坎地必成歡。逆轉南離官被制,須知祿盡見閻王。甲木戌提用財官,順運東南福更寬。若得柱中逢亥未,逆行名姓達金鸞。甲木生元值亥提,柱中有殺更為奇。中年最喜東方運,午未之中數不齊。
甲木が酉月に生まれ、酉中の辛金はその「正官」にして、官を用いて格と為す;大運は順行して北方の坎水の地に到れば、官印は相生して、必然として喜ぶべし。もし逆行して南方の離火に到れば、火は来りて金を克し官星は制伏せられて、那は即ち禄気は用い尽きて、性命は保ち難し。甲木が戌月に生まれ、戌中の戊土は財に辛金は官にして、財官を取りて用と為す;大運は順行して東南に到れば、福気はさらに寬し。もし柱中にまた亥・未に逢い木と相会して局を成せば、日主は根有りて、逆行するもまた能く功名を金鑾殿上に顕達す。甲木が亥月に生まれ、亥水は身を生じて印と為し、柱中にもし七殺有れば則ちさらに奇なり;中年は最も東方の運に走るを喜び、午・未の火地に至りては、気数は即ち参差不斉なり。
乙木生居子月中,更無官煞喜匆匆。逆行大運非常美,無殺無官逆運通。乙木提綱值丑官,南方第一次西東。縱然名不登金榜,豪富終須比石崇。乙生寅月木傷官,財殺相逢更有歡。順運連行多福祿,無財無殺亦貧寒。
乙木の日主が子月に生まれ、子水は印にして天は寒にして、柱中にもしさらに官殺の来りて牽制する無ければ、かえって喜ぶべし;大運は逆行するは非常に美妙にして、正に殺無く官無きに因りて、逆運はこそ通暢なり。乙木が丑月に生まれ、丑中の辛金はその「七殺」にして己土は財にして、南方の火運に走りて殺を制するを第一等と為し、その次は西方と東方;かかる命はたとい名字は金榜に登らずとも、家資は終に晋朝の石崇と比すべし。乙木が寅月に生まれ、寅中の丙火はその「傷官」なり;もし柱中に財星七殺の相逢う有れば、則ちさらに喜ぶべし;大運は順行して一路に便ち福多く禄多し、反対にもし既に財無くまた殺無ければ、またただ貧寒のみ。
乙木提綱值仲春,財官有氣亦超群。火金大運皆為美,白手興家邁等倫。乙木辰提為雜氣,西方大運亦為高。若行戌運多顛倒,刑併入財壽不牢。乙木相逢孟夏時,運行東北始為奇。柱中更值無根裔,順運終防壽不齊。
乙木が仲春の卯月に生まれ、自ら禄地に坐して身旺にして、柱中に財官はもし倶に気有れば、同じく衆を超え群に出ず;大運は火地に走りて秀を泄し、金地に走りて官を取るは、倶に美運と算し、能く白手にて家を興して儕輩を超過す。乙木が辰月に生まれ、「雑気」の財官格に属して、大運は西方の金地に走るもまた高格を算す;ただもし戌運に行き到れば、辰戌は相冲して庫門は撞き開けられ、多く顛倒の事有りて、刑冲はまた併せて財郷に入りて、寿数は便ち牢靠ならず。乙木が孟夏の巳月に生まれ、火旺にして気を泄し、大運は東北方の水木の地に走るをこそ奇を算す;たとい柱中にまた毫も根苗無ければ、順行して南方に到りては、終に寿数の斉(ととの)わざるを防ぐを要す。
乙木如逢午月天,食神有氣怕身輕。柱中若是根基薄,大運提防喜逆行。未月生逢乙日干,柱中官殺亦為歡。順行西北傷元壽,逆走東南福更寬。乙木生來值孟秋,財官印綬忌身柔。中年不許行西北,順運無如逆運通。
乙木が午月に生まれ、午中の丁火はその「食神」にして、食神はたとい気有るともしかし日主の太く軽きを怕る;柱中にもし根基が単薄なれば、大運は即ち留意するを要し、逆行して東方に回りて身を帮くをもって喜びと為す。乙木が未月に生まれ、未中の乙木は余気有りて依る可くして、柱中に官殺を見るもまた喜ぶ可し;大運は順行して西北の金水の地に到れば、金は来りて身を克してかえって寿元を傷り、逆行して東南に到れば則ち福気はさらに寬し。乙木が孟秋の申月に生まれ、財・官・印はたとい俱全すとも、最も日主の柔弱を忌む;中年は西北の金水の郷に走るを宜とせず、順行するは総じて逆行するに如かず通達なり。
乙木酉月殺多強,大運功名佐廟廊。若是有根尤更妙,南行火運貴非常。乙生戌月多財殺,惟恐初年疾病生。若到中年多發達,不拘順逆總宜行。乙木居亥印生身,逆走西南富貴真。有殺有官猶喜順,到頭大限怕逢辰。
乙木が酉月に生まれ、七殺は強旺にして令に当たりて、ただ大運が身を扶え住むを要して、便ち功名は顕達して朝廷を輔佐する能う;たとい日主本身に根有れば、那は即ちさらに妙にして、さらに南方の火運に往きて走りて殺を制せば、貴は言う可らず。乙木が戌月に生まれ、財星七殺は倶に多く、ただ怕るるは早年に身弱にして病多き;もし中年に熬(あ)えて到れば、多く能く発達し、その時は大運の順行を論ぜず逆行を論ぜず、総じて行く可し。乙木が亥月に生まれ、亥水は印にして身を生じ、大運は逆に西南の財官の地に走りて、富貴はこそ真なり;もし命中に官殺俱全せば、却ってまた順行を喜ぶ;末(すえ)の大限に到りては、最も辰に碰上するを怕る——辰は水の庫にしてまた亥と相害して、事を出だし易し。
丙火冬生值子綱,有印生身大吉昌。運入東南多發達,逆行難保壽年長。丙火如逢丑月看,土多格局作傷官。印多運入西方美,根淺東南福不全。丙多官殺值寅提,運入南方分外奇。若是官輕尤喜北,總然大運要行西。
丙火が冬天の子月に生まれ、官星は令に当たりて身弱にして、命中にもし印星有りて来りて身を生ぜば、便ち大吉大昌なり;大運は東南の木火の地に進入すれば多く能く発達し、逆行して西北に到れば、寿数は即ち長久を保ち難し。丙火が丑月に生まるるは、土の多寡を看るを要す:土多ければ即ち「傷官」格に按じて論ず;命中に印星多きは、大運は西方の財地に走るを美と為し;もし日主の根基が淺薄なれば、たとい東南に走るとも福気は全からず。丙火が寅月に生まれて官殺また多きは、大運は南方の帮身の地に進入すれば格外に奇妙なり;たとい官星が本(もと)より軽ければ、かえって北方に走りて官を補うを喜ぶ;ただし総じて言えば大運はなお西方に行きて官を生ずるを要す。
丙火日干卯提綱,干弱如逢喜火鄉。若是無官尤不利,卻行身旺亦平常。丙火辰提戊己多,傷官火土更如何。逢財逢印多通達,南北相逢總不過。丙火建祿日干強,官殺相逢大吉昌。順逆運行多發達,若行戌運有災殃。
丙火の日主が卯月に生まれ、卯木は印と為す;もし天干は衰弱なれば、則ち火郷に走りて身を帮くを喜ぶ。たとい柱中に一点の官星も無ければ、尤も不利にして、その時はたとい身旺の地に走り到るともまたただ平平なり。丙火が辰月に生まれて戊己土また多ければ、火土の「傷官」の格局を成せり、那(な)れば如何(いか)にすべきや。財星あるいは印星の来りて調剤するに遇えば、多く能く通達す;もしただ南北の両頭に在りて来り回るは、終にこの一関を過ぐる能わず。丙火が巳月に生まるるは「建禄」にして、日干は強旺にして、この時官殺の相逢うはかえって大吉大昌なり;大運は順行するも逆行するも多く発達し、ただ戌運に走り到れば、火は墓庫に入りて、災殃あるを要す。
丙火午月作傷官,有殺當為貴命看。金水運行多吉利,如行水地不為歡。丙逢未月傷官顯,官殺相逢未足奇。如得獨官為貴氣,運行西北利名馳。丙火申提日主柔,得從得化始為優。若從水位傷元壽,逆去東南福祿周。
丙火が午月に生まれ、羊刃は権に当たりて土をもって傷官と為す;命中に七殺有りて刃を制せば、まさに貴命に当作して看るべし。大運は金水の地に走れば多く吉利なり、ただしもし一味に水地に走り入りて金の相生する無ければ、また喜ぶに足らず。丙火が未月に生まれ、傷官は顕露して、この時官殺の相逢うは併(あ)せて奇を算せず;たとい一位の清純の官星を得て独り用うれば、こそ貴気にして、大運は西北の金水の郷に走れば、名利は便ち馳騁して至る。丙火が申月に生まれ、日主は柔弱にして、須(すべか)らく「従格」あるいは「化格」の成立を得てこそ上乘を算すべし;もし一味に水位に従えば、かえって寿元を傷る;東南の木火の地に逆行するに如かずして、福禄は周全なり。
丙逢酉月火衰微,比劫扶身壽不奇。逆去東南為背祿,順行水地始為奇。丙逢戌月土重重,有殺無官回不同。大運順行多富貴,若逢官殺亦中中。丙火亥提為殺印,分明大運喜東南。中年富貴非常美,運若西方壽不齊。
丙火が酉月に生まれ、火気は衰微にして、比肩劫財に靠りて来りて身を扶えば、寿数もまた奇特と算するに足らず;大運は逆行して東南に往くはたとい身を帮くとも、しかし禄位を背离するの象にして、順行して水地に進入すれば、かえって転じて奇局を出だす(水有れば便ち官有りて、火は弱に官は清なり)。丙火が戌月に生まれ、土は重重曇曇として火気を泄し;命裡に七殺有りて正官無きは、情形は便ち官殺混雑の時と大不相同なり;大運は順行すれば多く富貴を主り、もしさらに官殺に逢えば、またただ中等のみ。丙火が亥月に生まれ、亥中の壬水は殺に甲木は印にして、殺印は相生して、大運は明白に東南に走るを喜ぶ;中年の富貴は非常に美満にして、もし西方の金地に走りて殺を生じ身を克せば、寿数は便ち参差不斉なり。
丁火如逢子月提,柱中有殺更無虧。平生最喜東方運,若到西方福不齊。丁火丑月事如何,四柱分明怕土多。運入東方俱發達,南方火地不相宜。丁火逢寅印綬明,柱中有水喜南行。運行北地尤通達,西方財鄉禍患生。
丁火が子月に生まれ、水旺にして火弱くして;柱中にもし七殺有りて配し得て当を得れば、また亏欠を算せず。この種の命は一生に最も東方の木運を喜びて来りて身を生ぜば、もし西方の財地に走り到りて殺を生ぜば、福気は便ち斉全ならず。丁火が丑月に生まるるの情形は如何。四柱は最も土多きを怕り、土多ければ則ち火気を泄して傷官は太く重しと成る;大運は東方の木地に進入すれば倶に能く発達し、南方の火地に至りては、かえって太く相宜ならず。丁火が寅月に生まれ、寅木は印と為して印綬は分明なり;柱中にもし水有りて官星を作さば、則ち南方に走りて身を帮くを喜ぶ;大運は北方の水地に行けば尤も通達にして、もし西方の財郷に走れば、財は旺じて殺を生じて、禍患は即ち来る。
丁逢卯月有印星,南北應多遂利名。獨殺若無官混雜,金章紫綬至公卿。丁逢辰月本傷官,順入南方福更寬。逆運初年多蹇剝,更逢戌亥壽相干。丁逢巳月本剛強,大運何愁入水鄉。運入順行初不利,中年最喜入西方。
丁火が卯月に生まれ、卯木は印と為して印星は位に在り;大運は南行を論ぜず北行を論ぜず、多く能く心に遂えて名利を得。もし命中にただ一位の七殺有りて正官の来りて混雑する無ければ、格局は清純にして、便ち金印を佩び紫綬を系して位は公卿に至る能う。丁火が辰月に生まれ、辰中の戊土はその傷官なり;大運は順行して南方の帮身の地に進入すれば、福気はさらに寬し;逆行すれば則ち早年に多く艱難挫折し、さらに戌・亥に碰上せば(辰戌は相冲し亥水は火を克す)、寿数は即ち牽累を受く。丁火が巳月に生まれ、地を得て本(もと)より自ずから剛強にして、大運は何を愁いて水郷に走り入らん。ただ順行の初はなお且つ利ならず、中年に到りて最も西方の財地に進入するを喜ぶ。
丁逢建祿本身強,無水須防壽不全。若得運中逢七殺,姓名遠達九重天。未月逢丁要見財,無財到底命多乖。若逢財殺方為美,西方大運更奇哉。丁逢申月日干強,大運南方喜逆行。若是根深尤喜順,中年發達更崢嶸。
丁火が午月に生まるるは「建禄」にして、本身は強旺なり;もし柱中に水無くして調剤を作さざれば、即ち寿数の全からざるを防ぐを要す。たとい大運裡に能く七殺に碰上して来りて制衡せば、名声は能く朝廷の九重の上に遠達す。丁火が未月に生まれ、財星を見るを須(すべから)く;財無ければ、到底として命途は乖舛なり。もし財と殺とが同時に具備してこそ美を算し、大運は西方の財地に走れば則ちさらに出奇なり。丁火が申月に生まれて日干はなお強なれば、大運は南方に走りて、逆行をもって喜びと為す;たとい日主の根基が深厚なれば、かえって順行を喜びて、中年に発達して、気象はいよいよ崢嶸なり。
丁逢酉月用偏財,官殺相逢更妙哉。大運逆行多順遂,功名兩字稱心懷。丁逢戌月傷官旺,官殺雖多卻不防。南與東方多順遂,榮華富貴福無疆。丁生亥月用官星,順逆東南福不輕。若是煞星多混雜,壽年尤恐半凋零。
丁火が酉月に生まれ、酉中の辛金はその「偏財」にして、財を用いて格と為す;さらに官殺の相逢う有れば、財は官を生じてさらに妙なり。大運は逆行すれば多く順遂にして、功名の両字は能く心に称う。丁火が戌月に生まれ、戌中の戊土は傷官をして旺盛ならしめ;この時官殺はたとい多くともまた提防するを必とせず、傷官は能く制すればなり。大運は南方と東方とに走れば多く順遂にして、榮華富貴の福分は辺際無し。丁火が亥月に生まれ、亥中の壬水はその官星にして、官を取りて用と為す;大運は順逆を論ぜず、ただ東南の木火の地に落ちさえすれば、福気は倶に軽からず。たとい七殺が太く多くして官と混雑を成せば、寿数は恐らく中途にして一半凋零せんことを要す。
戊土日干生子月,坐支辰戌最為奇。支虛更值財神位,運怕東兮又怕西。戊土丑月日干堅,更有財官福壽全。逆順運行俱得地,若無財殺亦徒然。戊土寅月日干輕,殺印相生格局明。運入火鄉尤發達,逆行水地總平平。
戊土の日主が子月に生まれ、子水は財にして;日支にもし辰・戌のこの類の同類の土に坐せば、最も奇妙を為す、身は根有りて財に担(た)える能うればなり。たとい地支は虚浮にして、また正に財神の位に落ちれば、日主は根無くして、大運は則ち既に東方の木の来りて身を克するを怕りまた西方の金の来りて気を泄するを怕る。戊土が丑月に生まれ、日干は堅実にして;もしさらに財有り官有れば、福寿は双全す;この時大運は順行するも逆行するも倶に地を得る能う、ただもし既に財無くまた殺無ければ、また終に徒然なり。戊土が寅月に生まれ、日干は軽に偏す;寅中の甲木は殺に丙火は印にして、殺印は相生して格局は分明なり;大運は火郷に進入すれば尤も発達し、逆行して水地に到れば則ち総じて平平なり。
戊土卯月用官星,有印相生格局清。南運發財強北運,如逢酉地壽元傾。戊土辰月日干強,更有財星福祿昌。順運西南應發達,財官輕處亦非良。戊土巳提為建祿,柱中財殺更為奇。逆行大運宜東北,順走西南事不齊。
戊土が卯月に生まれ、卯中の乙木はその官星にして、官を取りて用と為す;もしさらに印星の相生する有れば、格局は便ち清純なり。大運は南方に走りて財を発するは、北方に走るに勝り;もし酉地に碰上して卯を冲せば、官星は冲せられて、寿元は即ち傾覆するを要す。戊土が辰月に生まれ、日干は強旺にして;もしさらに財星有れば、福禄は昌盛す;大運は順行して西南に到れば発達するべく、もし財官は倶に軽ければ、また好命を算するを得ず。戊土が巳月に生まるるは「建禄」にして、柱中にもし財有り殺有れば則ちさらに奇なり;大運は逆行して東北の水木の地に走るを宜とし、順に走りて西南に到ればかえって事事斉(ととの)わず。
戊土五月印當權,大運分明喜殺官。官殺重時宜順運,官輕逆運妙無端。戊土生來季夏天,若無財煞未周全。逆行更喜東方運,順逆財多亦不然。戊土生申用食神,有財有煞貴堪倫。逆行火地必通達,火地行來反受屯。
戊土が五月の午中に生まれ、丁火は印と為して権に当たりて、身旺にして印重なり;大運は明白に官殺の来りて制するを見るを喜ぶ。官殺が重ければ順運に走りて往きて泄化するを宜とし、官星が軽ければ逆運に走ればかえって妙にして端無し。戊土が季夏の未月に生まれ、もし財星七殺無ければ、格局は便ち周全ならず;大運は逆行して東方の木地に走りて官殺を取るをさらに喜び、もし順逆の間に財は過多にして身は担(た)えざれば、また一樣に行かず。戊土が申月に生まれ、申中の庚金はその「食神」なり;さらに財有り殺有れば、貴気は人と比すべし。大運は逆行して火地に到れば能く身を生じて通達す、ただし火地に走ること太く過ぐれば、かえって受阻す。
戊土生來值酉提,怕行坎水喜火離。除非四柱元辰旺,卯運相逢最不宜。戊土戌月日干強,財殺重逢更吉祥。運氣不拘行順逆,若無財殺亦平常。戊土亥提財殺真,身強有火更超群。逆行早歲須防酉,順運中年忌卯辰。
戊土が酉月に生まれ、酉金は土気を泄し;大運は北方の坎水に走るを怕り(気を泄して財を生じて身はいよいよ弱く)、南方の離火に走りて来りて身を生ずるを喜ぶ。ただ四柱が本身に元気が旺盛ならざるに非ざれば、こそ別当に論ず;もし卯運に碰上して酉を冲せば、最も宜ならず。戊土が戌月に生まれ、日干は強旺にして;この時財と殺とが重重に相逢うはかえってさらに吉祥を加う、身強にして担(た)える能うればなり。大運は順行を論ぜず逆行を論ぜず倶に可なり;もし既に財無くまた殺無ければ、またただ平常の命なり。戊土が亥月に生まれ、亥中の壬水は財に甲木は殺にして、財殺は倶に真なり;日主は身強にして柱中に火有りて来りて身を生ぜば、則ちさらに衆を超え群に出ず。大運は逆行する時は早年に酉運の気を泄するを防ぐを須し、順行する時は中年に卯・辰の木旺の地を忌諱す。
己土子月用財星,有殺無官格局清。大怕柱身中太弱,順行寅卯早凋零。己土丑月日干堅,四柱分明忌比肩。若有財宮並有殺,逆行大運福無邊。己土卯月殺當權,逆運須知壽不堅。順逆火鄉無極妙,官星相會不周全。
己土の日主が子月に生まれ、子水はその財星にして、財を取りて用と為す;命中にもしただ七殺有りて正官の来りて混雑する無ければ、格局は便ち清純なり。最も怕るるは日主の四柱中に過て衰弱なる、かくのごときなれば大運は順行して寅・卯の木旺の地に到りて、即ち早々に凋零するを要す。己土が丑月に生まれ、日干は堅実にして根有り;四柱は最も比肩の来りて分奪するを忌む;もし既に財位有りてまた七殺有れば、大運は逆行すれば則ち福気は辺際無し。己土が卯月に生まれ、卯木の七殺は権に当たりて;大運は逆行すれば寿数は牢靠ならざるを知るを須し;順逆を論ぜず、ただ火郷に走り到りて身を生じ殺を制せば、便ち妙は極処に到り;もしさらに官星の殺と相会して混雑を成す有れば、格局は即ち周全ならず。
己土辰提雜氣真,財官有氣定超群。順行運氣尤當妙,逆運行時不十分。己土巳月身尤旺,印綬傷官格局清。身旺最宜財運遇,無財逆運亦相應。己土午月本身強,建祿分明理更長。官殺輕時宜順運,官輕逆運亦榮昌。
己土が辰月に生まれ、真の「雑気」格にして;柱中に財と官とが倶に気有れば、必定として衆を超え群に出ず;大運は順行するは尤も妙に当たりて、逆行するは即ち十分に足らず。己土が巳月に生まれ、火を得て身を生じて尤も旺なり;巳中の丙火は印に庚金は傷官にして、印綬と傷官と相配して、格局は清純なり;身旺は最も財運に遇いて往きて発泄するを宜とし、もし柱中に財無ければ、逆運に走るもまたなお相応なり。己土が午月に生まるるは「建禄」にして、本身は強旺にして、道理はいよいよ深長なり;官殺が軽ければ順運に走りて往きて官を補うを宜とし、官星がさらに軽ければ逆運に走るもまた一樣に榮昌なり。
己土未月欣逢煞,刃殺相逢更妙哉。運氣中年多發達,不拘順逆稱心懷。己土申月用傷官,若是身輕必不安。所喜須宜行逆運,怕逢寅卯殺相干。己土八月辛金旺,若是身輕命不牢。旺喜順行衰喜逆,無財無殺不為高。己土如逢九月天,財官兩旺福無邊。運行順逆皆平穩,發達之時在壯年。亥提己土用財官,身旺財官總是歡。若是身柔欣順運,東方難保壽平安。
己土が未月に生まれ、七殺に遇上するを欣びとす;羊刃と七殺と相逢えば、刃殺は相制してさらに妙なり。この種の命は中年に発達多く、大運は順逆を拘らず倶に心に称う。己土が申月に生まれ、申中の庚金は「傷官」にして、傷官を取りて用と為す;もし日主が軽に偏せば必定として安ならず;喜ぶ所は逆運に走りて火土の地に回りて身を帮くを宜とし、最も怕るるは寅・卯の木の来りて殺をもって相犯するに碰上する。己土が八月の酉中に生まれ、辛金の食神は旺盛にして気を泄し;もし日主が身軽なれば、性命は即ち牢靠ならず;身旺のは順行を喜び、身衰のは逆行を喜ぶ;もし既に財無くまた殺無ければ、格局もまた高と算するを得ず。己土が九月の戌中に生まれ、財と官とは両旺にして、福気は辺際無し;大運は順行するも逆行するも倶に平穩にして、発達の時は壮年に在り。己土が亥月に生まれ、亥中の壬水は財に甲木は官にして、財官を取りて用と為す;身旺なれば則ち財官は総じて喜ぶ可し;もし日主が柔弱なれば、即ち順運に走るを宜とし、もし東方の木地に往けば、寿数は便ち平安を保ち難し。
子月如逢庚日干,有財有殺始平安。西方不似東方運,午運如逢壽數完。庚金丑月有財官,格局分明雜氣看。木火柱無終不美,東南運氣遇為歡。庚金寅月日干微,上透天干命愈奇。逆運初年嫌子丑,順行大運怕逢難。
庚金の日主が子月に生まれ、水旺にして気を泄し;須(すべか)らく柱中に財有り殺有りてこそ、平安を算すべし。大運は西方に走りて身を帮くは、かえって東方に走りて財官を取るに如かず;もし午運に碰上せば、火は来りて金を克して、寿数は即ち完(おわ)る。庚金が丑月に生まれ、柱中に財有り官有れば、格局は分明に「雑気」に按じて看るべし;もし四柱の中に一点の木火も無ければ、終に美ならず;大運は東南の木火の郷に遇えばこそ喜ぶ可し。庚金が寅月に生まれ、日干は微弱にして;もし寅中の財官が天干上に透出せば、命はさらに奇なり;大運は逆行する時は早年に子・丑の水地に走りて気を泄するを嫌い、順行する時はまた難関に遇上するを怕る。
庚金生值仲春時,官煞如逢命始奇。但嫌四柱元神弱,順運三句恐殞危。庚金三月土重重,更有財官福祿豐。逆運固知強順運,中逢子地有災凶。庚金四月殺星強,有制方知殺伏強。若是無根又無制,其人多有少年亡。
庚金が仲春の卯月に生まれ、財星は令に当たりて;もし官殺に遇い配せられれば、命はこそ奇を算す。ただ嫌うは四柱の元神が衰弱にして担(た)えざる、かくのごときなれば順行して三歩の後に、恐らく殞身の危有らん。庚金が三月の辰中に生まれ、土は重重曇曇として金を生じ;さらに財有り官有れば、福禄は豊厚なり;大運は逆行するは固(もと)より順行するに強けれど、ただ中途に子水の地に碰上すればなお災凶有り。庚金が四月の巳中に生まれ、丙火の七殺は強旺なり;必ず制伏を得て、こそこの殺は降せられて伏せたるを知る;もし日主が既に根気無くまた制殺の物無ければ、この人は多くは少年に夭亡す。
五月庚金喜有根,有根有水貴堪言。逆行大運宜東地,子字相逢總不然。庚金未月土旺地,戊己土重命無過。若是土輕行逆運,康寧福壽沐恩波。七月庚金金太剛,坐支若實亦平常。財官兩旺宜行順,財殺輕時逆運強。
庚金が五月の午中に生まれ、火旺にして金を克し、最も自身に根有るを喜ぶ;既に根有りてまた水有りて火を制せば、貴気は便ち言う可し。大運は逆行して東方の財地に走るを宜とし、もし子の字に碰上して午を冲せば、則ち総じて妙ならず。庚金が未月に生まれ、土旺にして能く金を生じ;戊己土はさらに重くともまた過失無し;もし土はかえって軽に偏せば、則ち逆運に走りて往きて補い、一生は康寧福寿にして恩沢を沐浴す。庚金が七月の申中に生まれ、金気は太く剛にして;日支にもしまた同類に坐実せば、またただ平常なり;財と官とが両旺するは順運に走るを宜とし、財と殺とが倶に軽きは逆運に走ってこそ強し。
八月庚金用刃星,柱中有殺最相應。有財無殺純金局,從革尤當顯姓名。庚金九月喜逢財,殺透天干亦妙哉。順命初年嫌子地,逆行離巽有凶災。庚金十月日干衰,有土相逢亦妙哉。順運必然強逆運,中年惟恐有危災。
庚金が八月の酉中に生まれて羊刃と為り、刃を取りて用と為す;柱中に七殺有りて来りて刃を制するを、最も相応と為す。もしただ財有りて殺無く、地支にまた純粋の金局を合成せば、那は即ち「従革」の格と成りて、尤も能く名声を顕揚すべし。庚金が九月の戌中に生まれ、財星に遇上するを喜ぶ;七殺が天干に透出するもまた甚だ妙なり。順行の命は早年に子水の地に走りて気を泄するを嫌い、逆行するは則ち南方の離火・東南の巽木の地に到りて凶災有り。庚金が十月の亥中に生まれ、日干は衰弱にして;もし土有りて相逢い金を生ぜば、また甚だ妙なり;大運は順行するは必然として逆行するに強けれど、ただ中年は恐らくなお危難有らん。
子月辛金喜丙丁,若然無火亦平平。運行木火多通達,財殺多時喜逆行。辛金丑月宜丁火,戊己重重亦不妨。無火土多防壽夭,縱然不夭也平常。辛金寅月財官旺,大運不須喜逆行。若是無財行順運,中年惟恐喪殘生。
辛金の日主が子月に生まれ、天は寒にして水は冷にして、最も柱中に丙・丁火の来りて局を暖めるを喜ぶ;もし一点の火も無ければ、またただ平平なり。大運は木火の地に走れば多く能く通達し;もし財と殺とが太く多ければ、則ち逆行して往きて避くるを喜ぶ。辛金が丑月に生まれ、丁火を用いて候を調るを宜とす;戊己土は重重曇曇たるもまた妨げず、土は能く金を生ずればなり。もし既に火無くして土また多ければ、即ち夭寿を防ぐを要す;たとい夭せずとも、またただ平常の命なり。辛金が寅月に生まれ、財と官とは倶に旺なり;大運は必ずしも逆行するを要せず。たとい柱中に財無くしてまた順運に走れば、中年は恐らく命を喪わんことを要す。
卯月辛金如有殺,坐支有土更為奇。順行逆轉名多顯,若到西方反不齊。辛金生於辰月中,有財有殺更和同。順行逆運多通達,富貴榮華福壽崇。辛金巳月官星旺,傷食全無亦不過。逆行但妨官子否,順行一路總蹉跎。
辛金が卯月に生まれ、財星は令に当たりて;もし柱中に七殺有りて、日支にまた土に坐して来りて身を生ぜば、則ちさらに奇なり。かくのごときなれば大運は順行するも逆転するも倶に名声は顕達する能う;ただ西方の比劫の地に走り到りて財を奪えば、かえって参差不斉なり。辛金が辰月に生まれ、もし財有り殺有りて彼此は調和せば、配合はさらに好し;大運は順行するも逆行するも多く能く通達し、富貴榮華にして福寿は崇隆なり。辛金が巳月に生まれ、巳中の丙火は官と為して官星は旺なり;もし一点の食傷も無くして往きてそれを制せざれば、またこの一関を過ぐる能わず;逆行すればただ官星の子息を傷るを提防するを須し、順行すれば則ち一路に蹉跎(さた)なり。
辛金午月殺當權,四柱根深逆順堅。若是無根堪棄命,如行西運大屯難。未月辛金殺印全,印多尤似有虧偏。逆行水運多通達,順運初年略不然。申月辛金金水清,傷官有殺最相應。坐支無酉方為妙,運入東南顯姓名。
辛金が午月に生まれ、午中の丁火の七殺は権に当たりて;四柱にもし根基が深厚なれば、大運は順逆ともに穏当なり;たとい毫も根気無ければ、索性に乾脆として「命を棄てて殺に従う」に如かず、この時さらに西方の帮身の運に走れば、かえって大いに困頓を受く。辛金が未月に生まれ、未中の丁火は殺に己土は印にして、殺印は俱全す;ただ印はもし太く多ければ、かえって偏枯にして虧有るを顕出す;大運は逆行して水運に到れば多く能く通達し、順行すれば則ち早年に略して順遂ならず。辛金が申月に生まれ、金は白く水は清くして;柱中の壬水は傷官にして、さらに七殺の相配する有るを最も相応と為す;日支はさらに酉に坐せざる(比劫を重ねざる)をこそ妙と為し;大運は東南の財官の地に進入すれば、便ち名声を顕揚する能う。
辛金酉月日干強,財殺相逢更異常。逆運到頭多發達,順行水地未為良。戌月辛金煞印全,柱中有制福無邊。逆行順去俱無阻,巳地相逢總不然。辛金亥月若無官,水冷應知金太寒。若有官星又有殺,定應名姓到金鸞。
辛金が酉月に生まれ、日干は強旺にして;この時財と殺とが相逢えば、格外出色にして、身強にして担(た)える能うればなり。大運は逆行して頭に到れば多く能く発達し、順行して水地に進入して気を泄せば、則ち良を算せず。辛金が戌月に生まれ、戌中の丁火は殺に戊土は印にして、殺印は俱全す;柱中にもし食傷有りて来りて殺を制せば、福気は辺際無し;大運は逆行するも順行して往くも倶に阻碍無し、ただ巳地に碰上するをば(巳は戌と相害して火はまた殺を助け)、則ち総じて妙ならず。辛金が亥月に生まれ、もし柱中に官星無ければ、水は冷にして金は寒にして、格局は便ち太く涼なりを嫌う;もし既に官星有りてまた七殺有りて来りて局を暖め威を立てば、必定として名は金鑾殿上に揚がる。
壬子生逢子月天,無財無殺未周全。終身困苦多流落,縱到財鄉亦枉然。壬水丑月喜逢財,財旺身強更妙哉。運氣順行經水火,堪為萬事稱心懷。壬水如逢寅月生,食神旺相亦相應。南方運氣增財帛,有殺終須播姓名。
壬水の日主が子月に生まれて日柱はまた壬子なれば、水は旺の極なり;もし柱中に既に財無くまた殺無くして往きて発泄し約束せざれば、格局は便ち周全ならず;この種の人は終身に困苦して多くは他郷に流落し、たとい財郷に走り到るともまた枉然なり(身旺にして依るべき用神無し)。壬水が丑月に生まれ、財星に遇上するを喜ぶ;財旺にして身はまた強なれば、則ちさらに妙なり;大運は順行して水火の地を経歴せば、万事は倶に心に称う。壬水が寅月に生まれ、寅中の甲木はその「食神」にして、食神は旺相にしてまた甚だ相応なり;大運は南方の財地に走れば能く財帛を増益す;柱中にもし七殺有れば、終に能く名声を傳揚す。
壬逢卯月傷官格,逆行無如順運高。殺透更加身旺處,功名富貴壽彌高。壬水辰月殺星強,甲乙相逢殺伏降。更得財星並印綬,不拘順逆亦相當。壬水生逢夏月天,財星官殺旺堂前。無根只怕初年夭,若到中年福愈堅。
壬水が卯月に生まれ、卯木は「傷官」にして傷官格と為る;大運は逆行するは順行するに如かず高し。もし七殺が天干に透出して、日主はまた身旺の地に処せば、能く殺に担いまた能く秀を泄して、功名富貴と寿数とは倶に極めて高し。壬水が辰月に生まれ、辰中の戊土の七殺は強旺なり;もし甲・乙木に遇い来りて土を克せば、七殺は即ち降伏せらる;さらに財星と印綬との相配するを得れば、大運は順逆を拘らず倶に相当なり。壬水が夏天の巳月に生まれ、財星と官殺とは倶に旺盛にして面前に擺(ひら)かれ;日主にもし根無ければ、ただ怕るるは早年に夭折せん;もし中年に熬えて到る能わば、福気はかえってさらに堅実なり。
壬水午月財星旺,亥水相逢更異常。若是無根多棄命,平生白手置田莊。壬水生逢季夏時,分明雜氣異為奇。順行逆轉皆通達,卯地相逢總不宜。壬水生身為殺印,有財有用亦相當。運行南地強如北,卯地相逢命不長。
壬水が午月に生まれ、午中の丁火の財星は旺盛にして;もし亥水に遇い根を作す能わば、情形は即ち格外出色なり。たとい毫も根気無ければ、多くは「命を棄てて財に従う」を要し、かかる人は一生に白手にて起家して田荘を置き下ぐ。壬水が季夏の未月に生まれ、未は雑気にして、格局は分明にして奇特なり;大運は順行するも逆転するも倶に能く通達し、ただ卯地に碰上するをば(卯未は合して木を成して気を泄す)、総じて宜ならず。壬水が申月に生まれ、申中の庚金は印に戊土は殺にして、殺印は相生して日主を生扶し;さらに財星の用うべき有れば、また相応して好し;大運は南方の財地に走れば北方に走るに強く、もし卯地に碰上せば、寿命は即ち長からず。
壬水相逢八月天,分明印綬格當權。無官怕入財鄉運,有殺應須福愈堅。壬水生來值季秋,財多殺旺忌身柔。財居火地俱通達,遇木之鄉返不周。壬水亥提為建祿,柱中有火運宜東。南方運氣俱為美,若是無財亦不通。
壬水が八月の酉中に生まれ、酉金は水を生じて、分明に「印綬」格は権に当たる;柱中にもし官星無ければ、財郷の運に進入して往きて印を壊るを怕る;もし七殺有りて印と相生せば、福気は便ちさらに堅実なり。壬水が季秋の戌月に生まれ、財多く殺旺にして、最も自身の柔弱を忌む;財はもし火地に落ちて(財はその位を得て)倶に能く通達し、もし木郷に遇上して気を泄し殺を助けば、かえって周全ならず。壬水が亥月に生まるるは「建禄」にして身旺なり;柱中にもし火有りて財を為せば、大運は即ち東方に往きて走りて火を生ずるを宜とす;南方の運もまた倶に美を算し;たとい柱中に根本より財無ければ、那は即ち行き通らず。
癸水冬生值子提,財官重見最為奇。順行喜到東南運,逆走西方亦不宜。癸水丑提為雜氣,無財無印不堪推。順行木火俱為妙,逆運西南壽不齊。癸水寅月木傷官,官殺重逢禍百端。北運不如南運好,若到申宮壽有干。
癸水の日主が冬天の子月に生まれ、身旺にして令に当たりて;財と官とが重重に出現するを最も奇特と為す、身旺にしてこそ担(た)える能うればなり。大運は順行して東南の財官の地に到るを喜び、逆に走りて西方の金地に到りて身を生ずるは、かえって宜ならず。癸水が丑月に生まれ、「雑気」に属す;もし既に財無くまた印無ければ、即ち推し起すに由無し;大運は順行して木火の地に到れば倶に妙にして、逆運に走りて西南に到れば則ち寿数は参差不斉なり。癸水が寅月に生まれ、寅中の甲木は「傷官」なり;もし官殺が重重に相逢い傷官と交戦せば、禍端は百出す;大運は北方に走るは南方に走るに如かず好し;もし申宮に到りて寅を冲せば、寿数は即ち損を受くるを要す。
癸水生來卯月中,無官無殺喜和同。順行南地多清貴,恐入西方壽早終。癸水辰月喜逢財,雜氣分明格美哉。若是無根身太弱,順行南運必多災。癸水巳提財更旺,官多不與殺相同。有根逆運多財足,順入西方早見凶。
癸水が卯月に生まれ、卯は食神にして秀を泄し;柱中に既に官無くまた殺無くして来りて局を攪かす無ければ、一片の和諧は最も喜ぶ可し;大運は順行して南方の財地に到れば多く清貴を主り、もし西方の金地に進入して食を奪い身を生ずること太く過ぐれば、恐らく寿数は早く終わらん。癸水が辰月に生まれ、財星に遇上するを喜ぶ;雑気は分明にして格局は美好なり;たとい日主が根無くして身は太く弱なれば、順行して南方の財運に到れば必然として災多し。癸水が巳月に生まれ、巳中の丙火は財にして財はさらに旺なり;この時官多きは殺多きと情形は同じからず(官は清にして用う可く、殺は重ければ則ち身を傷る);日主に根有るは逆運に走れば便ち財源は充足し、順行して西方に進入すれば、かえって早く凶險を見る。
癸水生逢午月中,分明財殺格相同。無根運不行中地,棄水從財反有功。癸水未月殺星強,有刃無官祿位昌。運入東方經制伏,定看名姓列朝堂。癸水生來值孟秋,有財終不忌身柔。順行北運尤為妙,若是無財反不周。
癸水が午月に生まれ、午中の丁火は財に己土は殺にして、財殺は同宮にして、格局は前の財殺格と相同じ。もし日主に根無くして大運はまた帮身の地に走らざれば、索性に水性を舎棄して「財に従う」は、かえって功有り。癸水が未月に生まれ、未中の己土の七殺は強旺なり;柱中にもし羊刃有りて相抗して正官の来りて混雑する無ければ、禄位は昌盛す;大運は東方の木地に進入して往きて七殺を制伏せば、必定として名は朝堂に列せらるを看る。癸水が孟秋の申月に生まれ、金旺にして水を生じ;柱中に財有れば、終に身弱を忌まず;大運は順行して北方に到れば尤も妙なり;もし一点の財も無ければ、かえって周全ならず。
癸水酉月印生身,有殺方為格局真。逆運須知強順運,功名富貴又超群。戌月如逢癸日干,分明雜氣用財官。運行木火多財祿,逆運初年壽有干。癸日生來亥月中,傷官水木總相同。逆行最妙南方運,順走須知忌卯凶。
癸水が酉月に生まれ、酉金は印と為して身を生じ;柱中に七殺有りて印と相生するを要して、格局はこそ真を算す。大運は逆行するは順行するに強かるを知るを須し、かくのごときなれば功名富貴は倶に衆を超え群に出ず。癸水の日主が戌月に生まれ、分明に「雑気」にして、財官を取りて用と為す;大運は木火の地に走れば財禄を得ること多し;もし逆行すれば、早年に寿数は即ち妨害有り。癸水が亥月に生まれ、亥中の甲木は傷官にして、水木傷官の道理は前の講ずる所と同じ;大運は逆行して南方の財地に到れば最も妙なり;順行すれば則ち卯運の凶を忌諱するを知るを須す(木は旺じて気を泄すること太く甚だし)。
十天干体象全編論
甲木詩曰:甲木天干作首排,原無枝葉與根莖。欲存天地千年久,直向沙泥萬丈埋。成就不勞炎火鍛,資扶偏愛溫泥佳。斷就棟樑金得用,化成灰碳火為災。乙木詩曰:乙木根莖種得深,只宜陽地不宜陰。漂浮最怕多逢水,克斷何須苦用金。南去火炎災不淺,西行土重禍尤侵。棟樑不是連根物,辨別功夫好用心。
甲木の詩にいう:甲木は天干の首に排列せり、もとより枝叶と根茎とを脱したるの干材なり;それを天地間に存留せしめて千年久しからんことを欲せば、即ち万丈の沙泥に深く埋め入るるを得るを須す(喻うに甲木は土に培わるるを喜びて火に煉せらるるを喜ばず)。材を成すは烈火の鍛焼を要せず、それを扶助するは偏偏として温潤の湿土を最も愛す。もし金に斫削せられて棟梁を成せば、那は金のその用を得たるなり;もし火に焼かれて灰炭を成せば、火は便ち災と為る。乙木の詩にいう:乙木は根有り莖有りて、深く種うるを要し、ただ向陽の地に栽うるを宜として陰湿を宜とせず。それは最も水多きして漂浮して依る無きを怕り、また苦しく金を用いて来りて克断するを必とせず。南に往けば則ち火炎は太く甚だしく災害は浅からず、西に行けば則ち土は重く金は旺じて禍患はいよいよ侵す。知るべし棟梁の材は本(もと)より根を帯びたるの活木にあらず、甲乙の別は、一番の辨析の工夫を費すを要す。
丙火詩曰:丙火明明一太陽,原從正大立綱常。洪光不獨窺千里,巨魄尤能遍八荒。出世肯為浮木子,傳生不作溫泥娘。江湖死水安能克,惟怕成林木作殃。丁火詩曰:丁火其形一燭燈,太陽相見奪光明。得時能鑄千金鐵,失令難熔一寸金。雖少乾柴猶可用,縱多溼木能不生。其間衰旺當分曉,旺比一爐衰一檠。
丙火の詩にいう:丙火は分明に即ち一輪の太陽なり、本(もと)より正大光明をもって綱常を樹立す。その光輝はただ千里を照見するのみならず、その形魄はさらに能く八荒に遍く及ぶ。それは出世の後は肯んじて浮木の子を甘作せず(木生の恩を受けず)、傳生の時もまた願わずただ温泥の母を作す(専ら土の泄に頼らず)。江湖裡の死水はいずくんぞそれを克住する能わんや、ただ怕るるは樹木の成林して、かえって禍殃と成る。丁火の詩にいう:丁火の形象はただ一盞の燭灯にして、一たび太陽(丙火)を見れば便ち光明を奪い去られ。令を得る時は能く千斤の鉄を熔鋳し、令を失う時は一寸の金をさえ熔化し難し。たといただ少許の乾柴のみ有るともなお旧(もと)より用う可く、たとい湿木多く有るともまた火を生じ起す能わず。その間の衰旺は必ず分辨し清むるを須す:旺の時は譬(たと)うに一整座の熔炉、衰の時はただ一盞の孤灯なり。
戊土詩曰:戊土城牆堤岸同,振河及海要根重。柱中帶合形還壯,日下乘虛勢心窮。力薄不勝金漏洩,功成安用水疏通。平生最要東南健,身旺東南健失中。己土詩曰:己土田園屬四維,坤深為萬物之基。水金旺處身還弱,火土功成局最奇。失令豈能埋劍戟,得時方可用磁基。漫誇印旺兼多合,不遇刑沖總不宜。
戊土の詩にいう:戊土は譬(たと)うに城牆と堤岸とに同じくして、能く江河を振束し海潮を抵御せんと要すれば、必ず根基の厚重を須い。柱中にもし合を帯びて助を得れば、形体はなお壮実を算し;日主の底下にもし虚に乘じて根無ければ、気勢は便ち窮尽す。土力が単薄なれば則ち金の来りて泄漏するに経えず、功業はすでに成りてまた何ぞさらに水を用いて疏通するを要せん。それは一生に最も東南方の木火を需(もと)めて自身を強健ならしむ;ただし身はすでに旺盛にしてなお一味に東南なれば、則ち中和を失う。己土の詩にいう:己土は田園の土にして、辰戌丑未の四維に旺を寄せ;坤徳は深厚にして、万物の生長するの根基なり。それは水旺金旺の処に処れば則ち自身は衰弱し、火を得て土を生じて局を成せばこそ最も奇妙なり。時令を失えば、剣戟をさえ埋め住む能わず;時令を得れば、こそ用いて瓷器の胎基を作す可し。徒らに印旺にしてまた合多きを夸説すなかれ、もし刑冲に遇い往きて局面を打ち開かざれば、終に宜ならず。
庚金詩曰:庚金頑鈍性偏剛,火制功成怕火鄉。夏產東南遇鍛鍊,秋生西北亦光芒。水深反見他相剋,木旺能令我自傷。戊己干支重遇土,不逢沖破即埋藏。辛金詩曰:辛金珠玉性虛靈,最愛陽和沙水清。成就不勞炎火鍛,滋扶偏愛溼泥生。木多火旺宜西北,水冷金寒要丙丁。坐祿通根身旺地,何愁厚土沒其形。
庚金の詩にいう:庚金は頑硬遲鈍にして性情は剛に偏し、火に靠りて来りて克制してこそ器を成す能う、しかしまた一味に火郷に走り入るを怕る。夏天に東南に生まれて、正に鍛錬に遇上す;秋天に西北に生まれて、また自ずから光芒有り。水は太く深ければかえってそれをして制を受けしめ(金は水底に沉む)、木は太く旺なれば則ちそれが往きて木を克して自身は傷を受く。もし戊己の天干と地支とが重重に皆土なれば、冲破に遇わざれば、金は即ち埋没せらる。辛金の詩にいう:辛金は譬(たと)うに珠玉のごとく、性情は虚霊にして、最も温和の陽気と清澈の沙水とを愛す。それは器を成すは烈火の鍛焼を要せず、滋養扶助するはかえって湿潤の土を偏愛す。木多く火旺なれば西北に走りて往きて火を避け身を帮くるを宜とし;水は冷に金は寒なればまた丙丁火の来りて温暖するを須い。ただ禄位に坐し身旺の地に通根すれば、何を愁いて厚土のその形体を埋没せんとや。
壬水詩曰:壬水汪洋並百川,漫流天下總無邊。干支多聚成漂盪,火土重逢傷本原。養性結胎須未午,長生歸祿屬乾坤。身強原自無財祿,西北行程厄少年。癸水詩曰:癸水應為雨露麼,根通亥子即江河。柱無坤坎還身弱,局有財官不尚多。申子辰全成上路,午寅戌備要中和。假饒火土生深夏,西北行程豈太過。
壬水の詩にいう:壬水は汪洋浩瀚にして、百川を兼納し、天下に漫流して辺際無し。干支の中に水の聚まること太く多ければ則ち漂蕩して依る無く、火土は重重に相逢えばまたその本源を傷る。その養・胎の二位は未と午とに在り、長生は申(坤位)に在りて帰禄は亥(乾位)に在り。身は太く強ければ本(もと)より財無く禄無くして享る可き無く、さらに西北の金水の地に往きて走れば、少年の時に便ち厄難有り。癸水の詩にいう:癸水はまさに雨露の水を算すべきか、しかし一たび根を亥・子に通ぜば、即ち江河と成る。柱中にもし申(坤)と子(坎)と無くて身を帮けざれば、なお旧(もと)より身弱なり;局裡に財有り官有るも、また多きを宜とせず。申子辰の三合が斉全せば便ち上等の出路なり;午寅戌の火局が斉備する時は則ち中和を講究するを要す。たとい火土が深夏に生まれて水気は全く乾きたれば、那(な)れば西北の金水の地に往きて走るは、またあに太く過ぐと算せんや。
