流星犯日月占第四十一
流星映日而赤色,向日流者,天下不安,帝王易位,人主崩亡,百姓逃竄,九州荒蕪。流星映日,前銳後方者,王者被大臣殺,後宮大亂,天下振動,日月無光,人民大疫,天下半死。
流星が日光に映じて赤色を呈し、また太陽に朝着して飛流するは、天下の不安・帝王がその位を更易し・君主が崩亡し・百姓が四散・逃亡し・九州が荒蕪するを主る。流星が日に映じ、形状が前端が尖鋭・後端が方正なるは、君王が大臣に殺され・後宮が大乱し・天下が震動し・日月に光なく・人民が大疫し・天下の人が死去して半ばとなるを主る。
流星前赤後白,夕見者,大臣欲謀國,陰發使。流星晝見,竟天陰者,陰有謀臣,欲奪國政,誅殺賢良,遠期一年,中期二百日,下期一百日,必然也。
流星が前段赤・後段白にして、傍晚に出現するは、大臣が国柄を図謀し・暗中に使者を派遣するを主る。流星が白昼に出現し、長天を横貫して気色が晦暗なるは、暗中に陰謀の臣ありて国政を奪取し・賢良を誅殺せんと欲し、遠ければ一年・中は二百日・近ければ一百日に、必定に応験せんを主る。
流星夕墜,光耀天者,所墜分野有大兵起。一云:有霸王出,流血為災。一云:所墜分野,大疫為災。流星六七,一時晝墜地,其分王者死。一云:被迫殺。一云:其分大亂,流血為災,一云:赤旱千里,百泉枯涸,王者受戮。
流星が傍晚に墜落して光耀が天に満つるは、墜つる所の分野に大兵の興起あるを主る。一説は覇を称する君王の出現あり・流血が災を成す。又一説は墜つる所の分野に瘟疫が災を成す。六七顆の流星が同一の時刻に白昼に地に墜つるは、その分野の君王の死亡を主る。一説は逼迫せられて殺害に遭う。一説はその分野の大乱・流血が災を成す。還た一説は赤地千里・旱情が野に遍く・百泉が枯竭し・君王が誅戮に遭うを主る。
流星晝落作聲,野雉皆鳴,群鳥盡驚者,所墜之分,主大兵起,大戰流血,漬骨如山,血流溝壑,王者大憂,遠期三年,中期一年,近期百日。流星赫奕翳日者,王者被殺,期一百日,無光者,期十日。
流星が白昼に墜落して声响を発し、以て野鶏が斉しく鳴き・群鳥が驚き飛ぶに至るは、墜つる所の分野に大兵の興起あり・大戦・流血し・尸骨が堆積して山のごとく・血が溝壑に流れ満ち・君王に大憂あり・遠ければ三年・中は一年・近ければ一百日に応験するを主る。流星の光焰が熾盛にして日光を遮蔽するは、君王の殺されんを主り・応期一百日。もし流星本身に光芒なければ、応期十日。
流星入漢,八角散者,帝王欲發大使,慰宣四方。一云:八道賊起,欲散他邑。一云:欲有卿相,走投外國。流星沖月,大臣有事,陟貶之兆,遠則一百日,近十日。流星沖月透者,大臣被殺,王者受戮,太子王也。
流星が天漢(銀河)に進入し、芒角が八方に向かって散射するは、帝王が将に大使を派遣して四方を撫慰・宣諭せんとするを主る。一説は八方の盗賊が并び起り・将に別の城邑に流散せんとす。又一説は将に公卿・宰相が出走して外国に投奔するあらん。流星が直ちに月体を衝くは、大臣に事あり・升遷あるいは貶降の先兆にして、遠ければ一百日・近ければ十日に応験す。流星が月を衝きて穿透して過ぎ去るは、大臣の殺され・君王が誅戮に遭い・太子により継立して王と為らしむるを主る。
流星白色沖月者,皇后憂;赤色沖月者,皇后病。一云:後宮口舌大起,王者大怒。流星蔽月光者,欲有大使至他國,宣揚帝德。流星雙貫月者,宰相將被殺,大兵起,公卿受死。
流星が色白にして月を衝くは、皇后に憂あるを主る。色赤にして月を衝くは、皇后の患病を主る。一説は後宮に口舌の争端が大いに起り・君王がこれがために震怒す。流星が月光を遮蔽するは、将に大使の他国に出使するあり・帝王の恩徳を宣揚するを主る。両顆の流星が一同に月体を貫穿するは、宰相が将に殺されん・大兵が興起し・公卿が処死せらるるを主る。
流星五色映天,奪月光者,帝有大使發。流星赤光,前方後銳,映天者,公卿宰相謀國,陰兵起,王者失邦,天下荒亂。流星四面,一時刺月,臣殺其君,子殺其父,大兵起。一云:四方有使還,使叛心離上。
流星が五色に長天を映照し・光芒が月色を奪うは、帝王に大使の出発あるを主る。流星が赤光を放出し・前端が方正・後端が尖鋭にして長天を映照するは、公卿・宰相が国柄を図謀し・暗中に兵を起し・君王が邦国を失去し・天下が荒乱するを主る。流星が四面より同時に月体に刺向するは、臣子が君主を殺害し・兒子が父親を殺害し・大兵が興起するを主る。一説は四方に使者の帰来あり・使者が叛意を懐いて君上に背离す。
流星与五星相犯占第四十二
凡五星自流者,所主之分國荒,人民相殘,帝王奔走徙野,必有敗國。其五星若流於有福之鄉,聖人見矣。流於無福之鄉,將受其辱,主受其殃,破國滅亡,天地翻改,不可不察。
およそ五星が自身流星のごとく飛流するは、それが主る所の分野の国の荒残・人民が互いに残害し・帝王が奔逃・遷徙して荒野に在り・必ず亡国の禍あらんを主る。五星がもし福ある方位に飛流せば、聖人の出世を主る。福なき方位に飛流せば、将帥・使臣が屈辱を受け・君主が殃禍に遭い・国破れ家亡び・天地が翻覆・改易し、明察せざる可からざるを主る。
流星與歲星斗光卻偃者,其分君被使辱,使受其戮。一云:使半路被殺。一云:國君振雄,鄰國悉辱。流星赤,直繞刺木,其分使被戮。一雲病死。
流星と歳星(木星)とが光芒を相闘して後に偃伏・退避するは、その分野の君が使者に辱められ・使者もまたこれに因りて誅戮に遭うを主る。一説は使者が半路に殺されん。又一説は国君の威名が大いに振るい・隣国が皆屈辱を蒙受す。流星が色赤にして、徑直に環繞して木星に直刺するは、その分野の使者の誅戮せらるるを主る。一説は病死す。
流星黃潤行緩,頭尾直,端去木一二寸滅。此分君有福,鄰國來賓,主霸國,此名霸王之使也。流星沖火者,其分君有福;光影熒惑者,國有大使至。此雄猛之使也,必有姦淫之意,宜審察之。
流星が色黄にして潤沢・行度が徐緩に、頭尾が端直に、末端が木星に距ること一二寸の処に熄滅するは、此の分野の君に福あり・隣国が来朝して賓と為り・その国が覇を称するを主り、これを「霸王の使」と呼ぶ。流星が直ちに火星(熒惑)を衝くは、その分野の君に福あるを主る。光影が熒惑に映及するは、国中に大使の到来あるを主る。これは雄猛の使にして、必ず奸邪・淫佚の心を懐く——応に仔細に審察すべし。
流星穿火過,火無光,其分君死國荒。流星與土相犯者,外國有奸人入國。一云:夷狄來賓。流星來抵土星,其土星光潤,其分君有福,國昌主霸,邦寧。
流星が火星を穿過して火星の光沢を失わしむるは、その分野の君の死亡・国土の荒残を主る。流星と土星(鎮星)とが相侵犯するは、外国に奸人の潜入して本国に入るあるを主る。一説は夷狄の前来して朝賓す。流星が土星に迫近して土星の光沢が潤美なるは、その分野の君に福あり・国家が昌盛し・君主が覇を称し・邦域が安寧するを主る。
流星犯太白,太白無光,將帥有憂。一云:大將死,軍大敗。流星光潤,前後光銳,穿太白,帝王德令行,邦寧兵強,大將遠。
流星が太白(金星)を侵犯して太白の光芒を失わしむるは、将帥に憂あるを主る。一説は大将の死亡・軍隊の大敗。流星の光沢が潤美にして、前後の光芒が尖鋭にして太白を穿過するは、帝王の徳令の推行を得・邦国が安寧し・兵力が強盛に・大将が遠征して外に在るを主る。
流星犯辰星,帝王霸,德令施四方,水官憂。一云,大水至。辰星被流星奪其光者,外有使欲行直言。一云:使回振德。
流星が辰星(水星)を侵犯するは、帝王が覇を称し・恩徳・号令が四方に施行せられ・而して水を掌る官に憂あるを主る。一説は大水の将に至らんとす。辰星が流星に光芒を奪わるるは、外方に使者の直言・進諫せんと欲するあるを主る。一説は使者の帰来し・君徳を振揚す。
流星入列宿占第四十三
流星入左角,兵吏有來繫者。色赤以兵,色黃土功,色黑死凶。青憂,白義繫也。流星入兩角間,天子使出也。流星抵角,角不動,臣欲殺主,主戮死也。
流星が左角に進入するは、軍吏の拘系・押来せらるるあるを主る——色赤は兵事に因りて系せらるるを主り、色黄は土木の工役に因るを主り、色黒は死亡・凶禍を主り、色青は憂患を主り、色白は義事に因りて系せらるるを主る。流星が左右の両角の間に進入するは、天子の使者の外出を主る。流星が角宿に迫近して角宿の星が并びに動揺せざるは、臣下が弑君を図謀し・君主が将に誅戮に遭いて死せんとするを主る。
流星入亢中,倖臣有自死,期一年。色黑出亢,愛臣有口舌事,自然期一百八十日,或一年。流星入氐,兵起,若國有大水。一云:國相疾。出亢入氐中,人民相食,有疾病帶而下。流星抵氐,國多怨女。
流星が亢宿の中に進入するは、寵を受くる臣に自殺して身死するあり・応期一年を主る。流星が色黒にして亢宿より出づるは、寵愛せらるる臣子に口舌の患あり・自然に応期一百八十日・あるいは一年を主る。流星が氐宿に進入するは、兵事の興起・あるいは国中に大水あるを主る。一説は国相の患病。流星が亢宿より出でて氐宿の中に進入するは、人民の互いに残食し・疾病が腰帯以下より発作するを主る。流星が氐宿に迫近するは、国中に多く幽怨の女子あるを主る。
流星入房,不出其年,國有大喪。蛇曲入房,臣殺主代王,輔臣亡,王者以赦除災。年中消,民怨,人人憂,臣欲伐主,兵大起宮中,不出一年,遠二年。犯乘明堂,皆為人人憂,為內亂,近期十月,遠三年。犯乘太子,太子憂;庶子,庶子憂;明堂,君子死。
流星が房宿に進入するは、当年を出でずして国に大喪あらん。流星が屈曲して蛇形のごとく房宿に入るは、臣下が君を弑して王位を取代し・政を輔く臣が敗亡し・君王が赦令を用いて災禍を消除するを須すを主る。縱使年内に消解するも、もまた民怨の沸騰・人びとの憂懼・臣下が君主を討伐せんと欲し・大兵が宮中に起り・一年を出でず・遠ければ両年に応験するを主る。流星が侵犯・凌圧して房宿の中の「明堂」に及ぶは、皆人びとの憂懼を主り・内乱を主り、近ければ十箇月・遠ければ三年に応験す。「太子」星を侵犯・凌圧するは、太子に憂あり。庶子星を侵犯するは、庶子に憂あり。明堂を侵犯するは、君子の死亡を主る。
流星入心,不出其年,國有大喪。一曰:臣殺主,期不出三年。入心,有使來者。色赤以兵,黃土功,白義,青憂,黑凶。流星出心,大臣出使,以五色占之。入心,遠國使來,星大為大國,小為小國使也。
流星が心宿に進入するは、当年を出でずして国に大喪あらん。一説は臣下の弑君・応期三年を出でず。流星が心宿に進入するは、使者の到来あるを主る——色赤は兵事を主り、色黄は土木の工役を主り、色白は義事を主り、色青は憂患を主り、色黒は凶禍を主る。流星が心宿より出づるは、大臣が命を奉じて出使するを主り、同様に五色に按って推占す。流星が心宿に入るは、また遠方の国に使者の来るあり・星体が大なるは大国の使を主り・星体が小なるは小国の使を主る。
流星入尾,色青黑,臣有歸者及逃走者。流星出箕,宮人有出者;出入箕,大臣有棄捐。流星入斗,有使來入國者。色赤兵,黃土功,白言義,青言憂,黑死。出斗,大臣有使者,以五色占之。
流星が尾宿に進入して色が青黒を作すは、臣下に帰降するあり・もまた逃亡するあるを主る。流星が箕宿より出づるは、宮人に放出せらるるあるを主る。箕宿に往来・出入するは、大臣に棄置して用いられざるあるを主る。流星が斗宿に進入するは、使者の来りて本国に入るあるを主る——色赤は兵事を主り、色黄は土木の工役を主り、色白は義事を主り、色青は憂患を主り、色黒は死亡を主る。流星が斗宿より出づるは、大臣に使を奉ずる事あるを主り、同様に五色に按って推占す。
流星入牛,大將出期一百八十日。入牛,客有四足蟲為幣來者,色青道病,色黑道死,不至。流星色赤入天鼓,受命於主;出天鼓,將出受命。星之所之,以占四方。
流星が牽牛宿に進入するは、大将の出征・応期一百八十日を主る。流星が牛宿に入るは、また外客が牛馬の一類の四足の牲畜を帯びて礼幣と為して前来するあるを主る——色青は使者が途中に病を生ずるを主り、色黒は使者が路上に死して到達する能わざるを主る。流星が色赤にして「天鼓」星に進入するは、将領が朝廷に於いて君命を承受するを主る。天鼓より出づるは、将領が出征して命を受くるを主る。流星の去る所の方向に依りて、四方の事を推占し得べし。
流星入女,天下不納女者;出女,女御有使者;乾女,貴女有獄,期一百八十日。抵女,女主有事於君,有流死者,期不出一年。流星入虛,色青,哭泣之事;色黃若白,有受賜者。奔星以乙丑日流入女虛危之間,有流入出虛,臣有出使者。入危,小人乘君子位。
流星が須女宿に進入するは、天下が復た女子を納献せざるを主る。女宿より出づるは、宮中の女官に命を奉じて出使するあるを主る。女宿を衝犯するは、貴族の女子に牢獄の災あり・応期一百八十日を主る。流星が女宿に迫近するは、皇后・太后の一類の女主が君王に干求する所有り・かつ流放大して死する人あり・応期一年を出でざるを主る。流星が虚宿に進入して色青なれば、哭泣の喪事あるを主る。色黄あるいは色白なれば、人の賞賜を受くるあるを主る。奔星が乙丑の日に飛流して女・虚・危の三宿の間に進入し、あるいは飛び入りてまた虚宿を飛び出づるは、臣下に使を奉じて外出するあるを主る。流星が危宿に進入するは、小人が君子の位置を窃拠するを主る。
流星入危,天下不寧,其國憂,下欲謀上,期百八十日,遠一年。入危,以人為幣之危右,以兵為幣之危左。色青以水為幣,白以四足蟲為幣,黃以貝為幣。流星交對抵危,中國與北狄交兵也。
流星が危宿に進入するは、天下の安寧ならず・その分野の国に憂あり・下位が上位を図謀し・応期一百八十日・遠ければ一年を主る。流星が危宿に入る——危宿の右に偏すれば、人口をもって礼幣と為すを主る。危宿の左に偏すれば、兵器をもって礼幣と為すを主る。色青は水産をもって礼幣と為すを主り、色白は四足の牲畜をもって礼幣と為すを主り、色黄は貝貨をもって礼幣と為すを主る。流星が交錯・相対して危宿に迫近するは、中原と北方の狄人とが兵を交えるを主る。
流星入室,有使來者,亦主兵。黃土功,青客凶,黑客死,白義。出室,人主去其國,若有內亂,兵起宮中,王者有憂;出室,有使出以五色占之。大奔星色赤,流抵室,其國凶,貴人有死者。上旬見,老年,來月上旬死;中旬見,為中年,來月中旬死,下旬見,為盛壯,來月下旬死。
流星が営室に進入するは、使者の到来あるを主り、もまた兵事を主る——色黄は土木の工役を主り、色青は外客に凶あるを主り、色黒は外客の死亡を主り、色白は義事を主る。流星が室宿より出づるは、君主がその国を離開し・あるいは内乱・兵が宮中に起り・君王に憂あるを主る。室宿より出づるは、もまた使者の外出あるを主り、五色に按って分かちて推占す。大奔星ありて色赤にして、飛流して室宿に迫近するは、その国に凶あり・貴人の中に死亡するありを主る——上旬に出現すれば、老年人に応じ・来月の上旬に死す。中旬に出現すれば、中年の人に応じ・来月の中旬に死す。下旬に出現すれば、壮年の人に応じ・来月の下旬に死す。
流星干犯壁,大國分兵;犯壁,文章士死;使星從西壁入東壁,人主用故臣;抵東壁,婦人憂。流星入奎,有破軍殺將,有溝瀆之事於國內;出奎,溝瀆之事於國外。
流星が壁宿を衝犯するは、大国が兵を分かちて出征するを主る。壁宿を侵犯するは、文章に擅長の士人の死亡を主る。使星が西壁より進入して東壁に至るは、君主が旧臣を起用するを主る。東壁に迫近するは、婦人に憂あるを主る。流星が奎宿に進入するは、軍隊の潰敗・将領の殺され・国内に溝渠・水道の工役あるを主る。奎宿より出づれば、則ち溝渠・水道の工役が国外に発生す。
流星入婁,有聚眾之事於國內。一曰:有白衣會,為大亂,期三年;出婁,有聚眾之事於國外;抵婁,貴賤相謀,不暇食。流星入胃,保倉之事於其國內;出胃,於其國外。
流星が婁宿に進入するは、国内に人衆を聚集する事あるを主る。一説は喪事の聚会あり・天下の大乱・応期三年。流星が婁宿より出づるは、衆を聚むる事が国外に発生するを主る。婁宿に迫近するは、貴賤の人が互いに図謀し・忙しきに飯を喫うに及ばざるを主る。流星が胃宿に進入するは、国内に倉廩を保守する事あるを主る。胃宿より出づれば、此の事は就ち国外に発生す。
流星入昴,四夷交兵,白衣會,若貴人有急下獄;出昴,兵眾滿野,若他國有使至,期一百日,遠一年;入,胡兵起,一年,遠二年。流星干犯畢,邊軍大戰;入畢口而復出,其星小,小赦;大,大赦。
流星が昴宿に進入するは、四方の夷狄が兵を交え・喪事の聚会あり・あるいは貴人が緊急に獄に下せらるるを主る。昴宿より出づるは、兵衆が原野に遍布し・あるいは他国の使者の到来あり・応期一百日・遠ければ一年を主る。流星が昴宿に入るは、また胡兵の興起・応期一年・遠ければ両年を主る。流星が畢宿を衝犯するは、辺防軍に大戦あるを主る。畢口に進入してまた飛び出づるは、星体が小なれば小赦を主り・星体が大なれば大赦を主る。
流星干犯觜觽,其國後起破亡;入觜口中者,天子出使也,外宿中來,則外國使也。三十丈至百丈,將軍使;十丈至二十丈,小使,皆不出一年,出觜口,有葆旅之事於國外。一曰兵罷。
流星が觜觿を衝犯するは、その国が日後に興起するも終に破亡に帰するを主る。觜口の中に進入するは、是れ天子が使者を派出する象。もし別の宿の中より飛来せば、則ち外国の使者の象なり。星の長さ三十丈より一百丈に至るは、将軍の使を主る。長さ十丈より二十丈に至るは、小使を主り、皆一年を出でずして応験す。流星が觜口より出で去るは、国外に屯聚・保守の事あるを主る。一説は兵を罷む。
流星入參,衡右之事於國內。色青黑,不出其年兵起。出南門以刺參,不出十年,若六年,有一國王兼天下。(南門,南井也。)使星守參左,五穀貴;守右,五穀熟。
流星が参宿に進入するは、国内に権衡・刑賞の一類の事あるを主る。流星が色青黒なれば、当年を出でずして就ち兵事の興起あらん。流星が南門より飛び出でて直ちに参宿を刺すは、十年を出でず・あるいは六年に、就ち一国の王の天下を兼并するあらん(いわゆる南門とは、すなわち南井、すなわち東井なり)。使星が参宿の左側を停守するは、五穀の価貴を主る。右側を停守するは、五穀の豊熟を主る。
流星干犯東井,大臣誅,其國有兵,期一百八十日;入井,有水令而來,其國分亡。流星入井,其國若以水亡,其分人飢,期三年:出井,有水事於國。一名曰水有絕者。
流星が東井を衝犯するは、大臣の誅せらるる・その国に兵あり・応期一百八十日を主る。井宿に進入するは、水事に関する詔令の随いて下るあり・その分野の国の将に敗亡せんとするを主る。流星が井宿に入るは、その国があるいは水患に因りて亡び・その分野の人民が飢荒し・応期三年を主る。井宿より出づるは、国中に水利の事あるを主る。此の象に還た一箇の名目あり、「名川断流」と呼ぶ。
流星入鬼,中國與南蠻同,四夷來貢。一曰:有宗廟祠祀事。奔流星入鬼質,大臣有戮死者。流星干犯柳,周國亡,期九十日;入柳,名木有來者;若出之,名木有出者。
流星が鬼宿に進入するは、中原と南方の蛮夷とが同心し・四方の夷狄が前来して進貢するを主る。一説は宗廟の祭祀の事あり。奔星が飛び入りて鬼宿の「質」に至るは、大臣の中に誅戮せられて死するあるを主る。流星が柳宿を衝犯するは、周地の国の滅亡・応期九十日を主る。柳宿に進入するは、名貴の木材の運入あるを主る。もし柳宿より出で去れば、名貴の木材の外運あるを主る。
流星干犯星,國有兵,不出一百八十日;入星,客有急事來使者;若出星,王者以急事出使,期一百八十日,若一年入星。一曰:天下更令,有徒入,期三年,以有急來使於諸侯也。
流星が七星を衝犯するは、国に兵事あり・一百八十日を出でざるを主る。七星に進入するは、外客が緊急の事に因りて使者を派して前来するを主る。もし七星より飛び出づれば、君王が緊急の事に因りて使者を派出し・応期一百八十日・あるいは一年の内にまた流星の七星に入るあるを主る。一説は天下が政令を更改し・人衆の遷徙・移入あり・応期三年——緊急の事ありて諸侯の許に出使するを要するがゆえなり。
流星入張,諸侯有誅者,若人君使人於諸侯。一曰:天下更令,有移徙,期三年。出張,諸侯有受賜者。流星干犯翼,國用大兵,大臣有憂,遠期一百八十日。入翼,其國用兵,大臣有憂;若抵翼,天子下尊諸侯,期半年;出翼,滿國受賜恩者。
流星が張宿に進入するは、諸侯の中に誅せらるるあり・あるいは君主が人を派して諸侯に出使せしむるを主る。一説は天下が政令を更改し・遷徙・移居の事あり・応期三年。流星が張宿より出づるは、諸侯に賞賜を受くるあるを主る。流星が翼宿を衝犯するは、国家が大軍を動用し・大臣に憂あり・遠ければ一百八十日に応験するを主る。流星が翼宿に進入するは、その国が兵を用い・大臣に憂あるを主る。もし翼宿に迫近せば、天子が己を屈してもって諸侯を尊礼し・応期半年を主る。翼宿より出づるは、国を挙げての人が恩賜を蒙受するを主る。
流星入軫,兵喪並起,近期半年,遠一年。國車為幣,王者應之以善之令,即無咎;出軫,臣有出使者,以車為幣,入長沙,天子有逃,王無居憂也。
流星が軫宿に進入するは、兵禍と喪事とが一同に発生し・近ければ半年・遠ければ一年に応験するを主る。此の時にもし国家の車輛をもって礼幣と為して相贈り、君王が再び善政・良令をもって相応ずれば、就ち災禍あらざらん。流星が軫宿より出づるは、臣下に使を奉じて外出するあり・車輛をもって礼幣と為すを主る。流星が軫宿の旁の「長沙」星に進入するは、天子に出逃の事あり・君王に安居する処なきの憂患あるを主る。
又,流星入犯角,口舌。帝王起止行事抑挫者,春犯疾疫,夏犯口舌,女子妖言,秋犯死喪,冬犯賢良用事。流星犯亢,府車憂。春夏犯,大妖言,王者憂;秋犯,其分疫;冬犯,盜賊起,水災。流星犯氐,秘閣官有事。春秋犯,其有貶職者;冬夏犯,雨旱。
別に一法あり。流星が進入して角宿を侵犯するは、口舌の争端・帝王の挙止・行事が挫抑を受くるを主る。再び四時に分かちて看れば、春天にこれを犯すは疾疫を主り、夏天にこれを犯すは口舌・是非・女子の妖言を造作するを主り、秋天にこれを犯すは死喪を主り、冬天にこれを犯すは賢良の士が権を当て事に任ずるを主る。流星が亢宿を侵犯するは、車府の官に憂あるを主る。春夏にこれを犯すは、大いに妖言を起し・君王に憂あるを主る。秋天にこれを犯すは、その分野に疫病あるを主る。冬天にこれを犯すは、盗賊の興起・また水災あるを主る。流星が氐宿を侵犯するは、秘閣・図籍を掌管する官員に事あるを主る。春秋にこれを犯すは、貶職せらるる人あるを主る。冬夏にこれを犯すは、雨涝あるいは乾旱を主る。
流星犯沖房,大兵起。一雲大水災。春夏犯,土官憂;秋冬犯,人大飢,太宰反。流星犯心,其星動,主有憂,春夏火災,秋冬犯。沖中星者,天子有人行直言,天子憂國。流星犯沖尾,后妃有貶黜。春夏犯,後宮口舌起;秋冬犯,賢良用事,妖言被誅,佞者受誅。
流星が侵犯して直ちに房宿を衝くは、大兵の興起を主る。一説は大水が災を成す。春夏にこれを犯すは、土を掌る官に憂あるを主る。秋冬にこれを犯すは、人民の大飢・太宰の謀反を主る。流星が心宿を侵犯して心宿の星が搖動するは、君上に憂あるを主る。春夏にこれを犯すは火災を主り、秋冬にこれを犯すもまたこのに依って推占す。直ちに心宿の中央の大星を衝くは、天子の身辺に人の直言・進諫するあり・天子が国事を憂慮するを主る。流星が侵犯して直ちに尾宿を衝くは、后妃に貶黜せらるるあるを主る。春夏にこれを犯すは、後宮に口舌の争端の興起を主る。秋冬にこれを犯すは、賢良の士が権を当て事に任じ・妖言を造作する人が誅せられ・奸佞の徒が誅戮を受くるを主る。
流星犯箕,春夏犯,金玉貴;秋冬犯,土功興,王者大作宮殿,峻城隍。流星犯斗,宰相有憂。春犯,天子夭壽;夏犯,水災;秋犯,宰相黜陟者;冬犯斗魁,大臣逆。流星犯牛,王欲改事出,春犯,五穀熟;秋冬犯,五穀貴。一雲水災。
流星が箕宿を侵犯す——春夏にこれを犯すは、金玉の騰貴を主る。秋冬にこれを犯すは、土木の工役の興起・君王が宮殿を大造し・城墻を加高し・城濠を深挖するを主る。流星が斗宿を侵犯するは、宰相に憂あるを主る。春天にこれを犯すは、天子の寿命の損あるを主る。夏天にこれを犯すは、水災を主る。秋天にこれを犯すは、宰相に貶黜・升遷の変あるを主る。冬天に斗魁の諸星を侵犯するは、大臣の叛逆を主る。流星が牽牛宿を侵犯するは、君王が将に政事を更改する挙動あらんを主る。春天にこれを犯すは、五穀の豊熟を主る。秋冬にこれを犯すは、五穀の価貴を主る。一説は水災あり。
流星犯女,布帛貴。春夏犯,大雨澇;秋冬犯,繒絮貴,天下蠶不收。流星犯虛,天下哭泣。春夏犯,廟官憂;秋冬犯,天子將兵出野。流星犯危,祭祀事動。春夏犯,水災,溝洫浚;秋冬犯,口舌大起,毀者辱。犯墳墓,冢官有事。
流星が須女宿を侵犯するは、布帛の騰貴を主る。春夏にこれを犯すは、大雨の涝を成すを主る。秋冬にこれを犯すは、繒帛・糸絮の価貴・天下の養蚕に収なきを主る。流星が虚宿を侵犯するは、天下の哭泣・喪あるを主る。春夏にこれを犯すは、宗廟を掌る官に憂あるを主る。秋冬にこれを犯すは、天子が兵を領して郊野に出づるを主る。流星が危宿を侵犯するは、祭祀の事の興動を主る。春夏にこれを犯すは、水災・溝渠を疏浚するを須すを主る。秋冬にこれを犯すは、口舌の争端の大いに起り・人を毀謗する者が反って自ら辱を取るを主る。危宿の旁の「墳墓」星を侵犯するは、陵寝を掌る官に事あるを主る。
流星犯室,軍事乏糧。夏犯,將帥出;秋冬犯,水溢決,土功興。流星犯壁,賢良受用。春夏犯,文章者用;秋冬犯,道術興行。流星犯奎,武庫用事。春夏犯,金革興;秋冬犯,百川溢,水災。
流星が営室を侵犯するは、軍中の糧を缺くを主る。夏天にこれを犯すは、将帥の出征を主る。秋冬にこれを犯すは、大水の漫溢・決口・土木の工役の興起を主る。流星が壁宿を侵犯するは、賢良の士の任用を受くるを主る。春夏にこれを犯すは、文章に擅長の人の用を得るを主る。秋冬にこれを犯すは、道術の学の盛行を主る。流星が奎宿を侵犯するは、武庫の動用を主る。春夏にこれを犯すは、兵甲の事の興起を主る。秋冬にこれを犯すは、百川の氾濫・水災の発生を主る。
流星犯婁,五祀官用事。春夏犯,園囿興作;秋冬犯,犧牲貴。流星使數犯,人多死也。流星犯胃,主倉廩大出。春夏犯,谷大貴;秋冬犯,倉稟空,五穀菽麥大貴,人民相食。流星光流入昴,胡王死。春夏犯,其分君昌邦;秋冬犯,有赦,期一月。
流星が婁宿を侵犯するは、五祀を掌る官員が当値して事に任ずるを主る。春夏にこれを犯すは、園林・苑囿の工を興し営造するを主る。秋冬にこれを犯すは、祭祀に用うる所の犠牲の価貴を主る。使星が屢々婁宿を侵犯するは、人の多く死亡するを主る。流星が胃宿を侵犯するは、倉廩の大量に糧を出すを主る。春夏にこれを犯すは、穀価の大貴を主る。秋冬にこれを犯すは、倉廩の空虚・五穀・豆麦の大漲・人民の相食を主る。流星が光を帯びて飛び入りて昴宿に至るは、胡人の王の身死を主る。春夏にこれを犯すは、その分野の君が邦国を昌盛せしむるを主る。秋冬にこれを犯すは、赦令あり・応期一箇月を主る。
流星犯畢,邊兵大起。春夏犯,流血為災;秋冬犯,大災,魚行人道。流星犯觜,君王欲行斬殺事。春夏犯,多雨;秋冬犯口者,大風大雨,人民多病。流星犯參,邊兵大起。春夏犯,名將死;秋冬犯,猛將受用。流星犯玉井者,天下大兵,流血成川。
流星が畢宿を侵犯するは、辺兵の大いに起るを主る。春夏にこれを犯すは、流血の災を成すを主る。秋冬にこれを犯すは、大災あり・洪水が氾濫して以て魚が人の走る道路に游行するに至るを主る。流星が觜宿を侵犯するは、君王が将に斬殺の事を行わんを主る。春夏にこれを犯すは、多雨を主る。秋冬に觜口を侵犯するは、大風・大雨・人民の多病を主る。流星が参宿を侵犯するは、辺兵の大いに起るを主る。春夏にこれを犯すは、名将の死亡を主る。秋冬にこれを犯すは、勇猛の将の任用を受くるを主る。流星が参宿の旁の「玉井」星を侵犯するは、天下に大兵あり・流血が河を成すを主る。
流星大光,犯沖東井,有大使至,主大憂。春夏犯,秦地亂。一云:主百川溢。秋冬犯,宮中憂,人多死,魚鹽賤。流星犯鬼,帝王威政,斬奸謀。春夏犯,政事不明;秋冬犯積尸,天子多疾病。流星長數丈入柳者,王者有火災。春夏犯,帝王必發急使;秋冬犯者,後室口舌起,內有奸私事。
流星の光芒が盛大にして、侵犯して直ちに東井を衝くは、大使の到来あり・君上に大憂あるを主る。春夏にこれを犯すは、秦地の変乱を主る。一説は百川の氾濫を主る。秋冬にこれを犯すは、宮中に憂あり・人の多く死亡し・魚鹽の価賤しを主る。流星が鬼宿を侵犯するは、帝王が威を振り政を行い・奸邪の図謀を斬除するを主る。春夏にこれを犯すは、政事の昏暗・不明を主る。秋冬に鬼宿の中の「積尸」を侵犯するは、天子が多く疾病を生ずるを主る。長さ数丈の流星ありて柳宿に進入するは、君王に火災あるを主る。春夏にこれを犯すは、帝王が必ず緊急の使者を派出するを主る。秋冬にこれを犯すは、後宮に口舌の争端の興起・宮内に奸私の事あるを主る。
流星雙入星。五穀不熟。春夏犯第三星,兵大起;秋冬犯沖,水災,王者之憂。流星犯張,廚官有事。一雲病。春夏四季災,五穀不登;冬犯,魚行人道中,鹽大貴。流星犯翼,主昌邦。春犯官憂;秋犯,土功用事;冬從上。流星犯軫,庫藏空。春夏犯,革皮用事,秋冬犯,水旱不調。
両顆の流星ありて一同に七星に進入するは、五穀の熟せざるを主る。春夏に七星の中の第三星を侵犯するは、兵戈の大いに起るを主る。秋冬に直ちに七星を衝くは、水災・是れ君王の憂患を主る。流星が張宿を侵犯するは、膳食を掌る厨官に事あるを主る。一説は病を生ず。春夏に災を成し・四時の調を失するは、五穀の登らざるを主る。冬天にこれを犯すは、洪水の氾濫・魚が人道の中に游行し・鹽価の大漲を主る。流星が翼宿を侵犯するは、邦国の昌盛を主る。春天にこれを犯すは、官員に憂あるを主る。秋天にこれを犯すは、土木の工役の興起を主る。冬天にこれを犯すは、上の例に依って推占す。流星が軫宿を侵犯するは、府庫の空虚を主る。春夏にこれを犯すは、皮革の事の興用を主る。秋冬にこれを犯すは、水旱の調を失するを主る。
