Libo

五音の相動の風占(五音相動風占)第七十五

唐 · 李淳风 · 第21巻 / 26

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

宮日風從宮來,人君出行;從徵來,土功,寶物出,有兵;宮日子午風從子午來,為宮動宮;從子上來,山陵崩壞,人君出行,專風也;從子(一本無子字。)午來,地震裂,若后出行;時加子午為重宮,君將欲行,大臣走,若后出遊也。宮日子午風從丑未來,寅申來,為宮動徵,有土功,寶物出,有兵;時加徵為重徵,有義兵,土功興,國出令,有詔書,義風也。

宮音の日に、風が宮位より吹き来るは、国君に将に出行の事有らんとするを主る。風が徴位より吹き来るは、土木の工程を興起し・庫蔵の宝物が出現し・併せて兵事有るを主る。宮音の子日・午日に、風が子位・午位より吹き来るを、「宮の宮を動かす」と呼ぶ。子位より吹き来るは、山陵の崩塌毀壊・国君の出行を主る。これを「専風」と呼ぶ。(有る本子に「子」の字なし)午位より吹き来るは、地震・土裂を主り、あるいは王后の出行す。もし時辰がまた子・午に落ちれば、便ち「重宮」なり。国君が将に出行し・大臣が奔走し、あるいは王后の出游を主る。宮音の子日・午日に、風が丑位・未位あるいは寅位・申位より吹き来るを、「宮の徴を動かす」と呼ぶ。土木の工程有り・庫蔵の宝物が出現し・併せて兵事有るを主る。もし時辰がまた徴位に落ちれば、便ち「重徴」なり。義兵を興挙し・土功が大いに起こり・国家が政令を頒布し・詔書の下達有るを主る。これを「義風」と呼ぶ。

宮日風從羽來,且大雨不止,則大臣出走,若復為旱。(宮土、羽水,盛則水衰,水衰則火起,故亦為旱。宮為君,羽為人,故大臣出走。)時加羽為重羽,則大雨陰,制風也。宮日風從商來,有兵行,且有客兵;時加辰戌為重商,有兵殃,保風也。

宮音の日に、風が羽位より吹き来るは、将に大雨有りて停まざらん。大臣の出奔・逃亡を主り、あるいは反って転じて旱情を成さん。(宮は土に属し・羽は水に属す。土気が盛んなれば則ち水気が衰え、水が衰うれば則ち火気が起こる。故にまた旱に転ずるを得。宮は国君を象徴し、羽は臣民を象徴す。故に大臣の出奔を主る。)もし時辰がまた羽位に落ちれば、便ち「重羽」なり。大雨が連綿し・陰晦にして開けざるを主る。これを「制風」と呼ぶ。宮音の日に、風が商位より吹き来るは、軍隊の出動有るを主り、しかも外来の客兵有らん。もし時辰が辰・戌に落ちれば、便ち「重商」なり。兵禍の殃有るを主る。これを「保風」と呼ぶ。

宮日風從角來,必斗兵,人君凶,客兵傷,有急兵,若有喪傷;角來,邊兵有大戰。(宮為土、為君,角為木凶,木主哭泣,故客,土動,木所不勝,故君軍傷,有大喪也。)時加巳亥為重角,君不昌,宮有大喪。宮日風從乾來,有湧水暴雨。宮日時加宮,怒風從艮來,山陵崩壞,人君出行,水湧地裂。宮日時加宮,怒風從巽來,蝗蟲生,害五穀。宮日時加宮,怒風從坤來,有走獸為害,有土功。

宮音の日に、風が角位より吹き来るは、必ず兵戈の相斗有り、国君に凶険有り、客兵が傷を受け、緊急の兵事有り、あるいは喪亡・傷損有らん。風が角位より来るは、還って辺境の駐軍に大戦有るを主る。(宮は土に属し・国君を象徴す。角は木に属して凶を主り、木はまた哭泣の事を主る。土が一たび動けば便ち木の克を受け、土は木に敵過せず。故に国君の軍隊の受損・大喪の事有るを主る。)もし時辰が巳・亥に落ちれば、便ち「重角」なり。国君が昌盛せず・宮廷の中に大喪有るを主る。宮音の日に、風が乾方(西北)より吹き来るは、洪水の涌溢・暴雨の驟降を主る。宮音の日に時辰がまた宮位に落ち、もし怒風が艮方(東北)より吹き来れば、山陵の崩壊・国君の出行・水の涌き地の裂くるを主る。宮音の日に時辰がまた宮位に落ち、もし怒風が巽方(東南)より吹き来れば、蝗虫の滋生し・五穀を危害するを主る。宮音の日に時辰がまた宮位に落ち、もし怒風が坤方(西南)より吹き来れば、走獣の為害有り・併せて土木の工程有るを主る。

徵日風從陽宮來,有火災,土功起,將大旱,火殃數起,宮寺多失火,災起;從陰宮來,太子有疾;時加徵為重徵,有火災土功起。徵日風從陽徵來,有火災,人君有災恐,走獸為災,宮寺多失火。從王相陽宮來,歲大樂,有火災、旱。從陰徵來,人君憂,走獸為大災。時加寅申丑未為重徵,國四門閉。

徴音の日に、風が陽宮位より吹き来るは、火災有り・土木の工程が興起し・将に大旱有り・火患が屡屡として発生し・宮殿・官署に多く火を起こし・災害が頻りに興るを主る。風が陰宮位より吹き来るは、太子に疾病有るを主る。もし時辰がまた徴位に落ちれば、便ち「重徴」なり。火災有り併せて土功を興すを主る。徴音の日に、風が陽徴位より吹き来るは、火災有り・国君に災禍・驚恐有り・走獣が災を成し・宮殿・官署に多く失火有るを主る。風が「王」「相」の旺気に処る陽宮位より吹き来るは、一年の歓楽を主る。但し仍ほ火災と旱情有り。風が陰徴位より吹き来るは、国君が憂愁し・走獣が大災を醸すを主る。時辰が寅・申・丑・未に落ちれば、便ち「重徴」なり。国家の四門が閉塞するを主る。

徵日風從陽羽來,四鄰有事,寶物出,陰盛於陽,且或有雷電,有霜雹,諸侯大夫多失史;從陰羽來,四夷有事,寶物出,多雷電。徵日風從商來,有急兵,人君出入有輔佐,強兵自守,七日、若七十日,有邊兵斗。徵日風從陽角來,有兵起,急兵動驚,春有喪。(金克木,水於火,反克金。故有兵也,邊有急大驚也。)

徴音の日に、風が陽羽位より吹き来るは、四隣の邦国に事有るを主り、庫蔵の宝物が出現し、陰気が陽気を圧過し、併せて雷電有り・霜雹有らん。諸侯・大夫に多く史官の輔佐を失うの事有らん。風が陰羽位より吹き来るは、四方の夷狄に事有るを主り、宝物が出現し、雷電多し。徴音の日に、風が商位より吹き来るは、緊急の兵事有るを主り、国君の出入に人の輔佐・護衛有り、強兵を以て自ら守るを須みる。七日あるいは七十日の内に、辺境の駐軍に戦闘有らん。徴音の日に、風が陽角位より吹き来るは、兵事の興起有るを主り、急兵が調動して人心が驚擾し、春天に丧事有らん。(金は本來木を克する能くすれども、而して水が火の上に加わり、火が受制すれば便ち金を克すること能わず、反って金気をして勢いを得せしむ。故に兵を起こすを主り、辺境に緊急の大驚の事有らん。)

羽日風從陽宮來,人持財物聚,君吏有令,憂兵起,將受命,有集會,有土功,有寒霜雪。從陰宮來,有水土功,暴寒傷物,兵集。羽日風從陽徵來,有兵,國有受令,有憂,人臣有急憂,關梁塞。羽日風從陽羽來,且欲雨,白衣聚,若有大喪,大雪霜雹,日出沒時,又五日或五十日,白衣會。若五宮,立有喪寒,且雨從南方來,則國有憂,人多疾病;北方來,則有雹霜,或聚在水中。

羽音の日に、風が陽宮位より吹き来るは、人々が財物を持して聚集するを主り、君主と官吏に政令の下達有り、兵事の興起を憂慮し、将帥が将に命を受けんとし、集会有り・土木の工程有り・寒霜・大雪有らん。風が陰宮位より吹き来るは、水利・土木の役有るを主り、暴寒が万物を傷害し、軍隊が集結せん。羽音の日に、風が陽徴位より吹き来るは、兵事有るを主り、国家に政令の頒下有り、憂患有り、臣子に急難・憂愁有り、関隘・橋梁が阻塞して通通ぜざらん。羽音の日に、風が陽羽位より吹き来るは、将に雨を降らさん。素服を穿つ人が聚集し、あるいは大喪有り、大雪・霜雹有らん。日出・日落の時に応じ、またあるいは五日・五十日の内に、素服の人の相会する有らん。もし五宮の日に逢えば、立刻に丧事と寒気有らん。もし雨が南方より来る風に随って至れば、則ち国家に憂患有り、人に多く疾病有らん。北方より来る風に随って至れば、則ち冰雹・霜凍有り、あるいは人々が水辺・水中に聚集せん。

羽日風從陽商來,有斗兵圍城不戰,邊有兵,關梁不通,有喪兵不興。(金水母子和,故動角。邊兵圍城敗,羽為角除害,象臣為君討賊。故動必大雨,不出戰故也。)羽日風從陽角來,邊兵圍城,城敗;(一云:有兵圍城不解。)時加巳亥為重角,有圍城若大喪。

羽音の日に、風が陽商位より吹き来るは、交戦の軍隊の城を囲みて開戦せざる有るを主り、辺境に兵有り、関隘・橋梁が通ぜず、丧事有りと雖も兵事は起こらざらん。(金は水を生ずる能くし、金水は本來母子の相和の象なり。故に角位を触動するを能くす。辺兵が城を囲みて敗るるは、羽が角の為に禍害を除去するを因とす。臣子が君主の為に賊寇を討伐するに譬えたり。すでに相動すれば、就中必ず大雨を下さん。故に城を出でて交戦せざるなり。)羽音の日に、風が陽角位より吹き来るは、辺兵の城を囲むを主り、城池が攻破せられん。(もう一つの説――兵の城を囲みて久しく囲みて解けざる有り、と。)時辰が巳・亥に落ちれば、便ち「重角」なり。城を囲むの事あるいは大喪有るを主る。

商日風從陽宮來,戒太子忌怨,人君有疾,兵疾,有急兵;(宮土,土生金所,是一金兩土,母憂子,故曰太子也。)從陰宮來,庶子有急變兵,兵在北方。商日風從陽徵來,國邑受令,兵且行,將在外,兵還不戰,臣受兵令行;(徵為號令,商為兵。故兵令退也。)時加徵為重徵,有大兵行。

商音の日に、風が陽宮位より吹き来るは、太子を警戒し・怨隙を提防すべし。国君に疾病有り、軍中に疫疾有り、緊急の兵事有らん。(宮は土に属し、土は金を生ずる能くす。此の時は一金が両土に対す。母親が児子を為に憂うるがゆえに、故に説いて太子の身に応ずると為す。)風が陰宮位より吹き来るは、庶出の公子に緊急の兵変有るを主り、兵事が北方に発生せん。商音の日に、風が陽徴位より吹き来るは、都邑が政令を接到し、軍隊が将に出動し、将帥が外に在り、但し軍隊が返回して交戦せず、臣下が命を奉じて兵を領して行くを主る。(徴は号令を主り、商は兵戈を主る。故に是れ兵を発する令にしてまた收め回せり。)時辰がまた徴位に落ちれば、便ち「重徴」なり。大軍の出動有るを主る。

商日風從陽羽來,歲大荒,國凶憂亂,且大雨,兵在東方。商日風從陽商來,有白衣聚眾之象,立王之徵。且大雨,關梁塞,大將出退外敵,外敵來邑中,有小急,且有急兵,人君主憂,國四門閉,兵在西方。從陰商來,為大殃,糴貴,中有兵,風怒七日、七十日,急令兵大起。(羽入水,為從金生,故為大雨。二金逆行故水,為人主憂大兵斗,主國關梁塞也。)

商音の日に、風が陽羽位より吹き来るは、年成の大荒を主り、国家が凶が凶険・憂乱し、併せて大雨有り、兵事が東方に在らん。商音の日に、風が陽商位より吹き来るは、素服の人が衆を聚むるの跡象有り、是れ新王を擁立する徴兆なり。併せて大雨を主り、関隘・橋梁が阻塞し、大将が兵を出して外敵を撃退し、外敵が城邑の中に侵入し、小さき緊急有らん、また急兵有らん、君主に憂患有り、国家の四門が閉関し、兵事が西方に在らん。風が陰商位より吹き来るは、是れ大殃の兆なり。糧価が騰貴し、境内に兵有り、風が怒吼して七日あるいは七十日、緊急の征令が一たび下れば、兵事が大いに起こらん。(羽は水に属し、水は金の生ずる所なり。故に大雨を主る。両重の金気が逆行して化して水と為るは、君主の憂愁・大兵の相斗を主り、また国家の関梁の阻塞を主る。)

商日風從陽角來,有急兵令發。商日風從陽宮來,人君有憂,兵從申起,國四門閉;從陰角來,有大喪,貴人多疾病,有土功。(宮為君,角主死,故為大喪也。)

商音の日に、風が陽角位より吹き来るは、緊急の発兵の令有るを主る。商音の日に、風が陽宮位より吹き来るは、国君に憂患有るを主り、兵事が申方より興起し、国家の四門が閉関せん。風が陰角位より吹き来るは、大喪有るを主り、貴人に多く疾病を生じ、併せて土木の工程有らん。(宮は国君を象徴し、角は死亡を主る。故に大喪を主る。)

角日風從陽徵來,吏斂民財,若兵出會眾,倉粟糴貴,寶物出,有蝗蟲。(角木、徵火,火為絲絹,故吏斂民財物。)角日風從陽羽來,有土功,且大雨,邊有兵,卿大夫多口疾,先暑風,後雨。

角音の日に、風が陽徴位より吹き来るは、官吏が百姓の銭財を搜斂し、あるいは兵を出して民衆を聚集し、倉中の糧価が昂貴し、庫蔵の宝物が出現し、蝗虫の災有るを主る。(角は木に属し・徴は火に属す。火は糸絹・布帛を主る。故に官吏の民財を搜斂するの上に応ず。)角音の日に、風が陽羽位より吹き来るは、土木の工程有るを主り、併せて大雨有り、辺境に兵有り、公卿・大夫に多く口舌・争訟の疾を患え、先ず暑熱の風を起こし、随後して降雨せん。

角日風從陽商來,憂有卒兵也,鳴條已上皆應;角日風從陽角來,邊兵起,人主凶,有死亡,盜賊至,不勝;南方來,有兵,遠喪至,所不勝而發,時加角為重角,有遠喪,有邊兵,盜賊起,糴貴,野有飢人。(角主哭泣,木為金所克也。)

角音の日に、風が陽商位より吹き来るは、突発の兵事を憂慮するを主る。ただ風力が大にして樹枝を吹きて鳴響せしむる以上に到れば、就中皆応験せん。角音の日に、風が陽角位より吹き来るは、辺境に兵を起こすを主り、君主に凶険有り、人の死亡有り、盗賊が来りて制勝する能わざらん。風が南方より吹き来るは、兵事有るを主り、遠方の喪訊が伝到す。これは所の克制すること能わざる方位より発動するを因とす。時辰がまた角位に落ちれば、便ち「重角」なり。遠方の丧事有り・辺境の兵事有り・盗賊が四起し・糧価が騰貴し・野外に飢餓の民有るを主る。(角は哭泣の事を主るは、木の金に克せらるるを因とす。)

李淳風按:風角書與樂產本多少不同,占驗又異。今輒總括,除煩略穢,其有時下風來處同者,為重其音,此謂時音,與風所發處同,故云重,如餘所見,與日重有與風重者為異。其陰陽五音,主亦不同,各須以陰陽分別也。

李淳風の按語――各家の風角の占書と楽産の伝えたる本子は、条目の多少が互いに出入有り、占験の説法もまた同じからず。如今、我は一併に総括して、繁冗を刪去り・蕪雑を剔除す。およそ時辰の臨む所の位と風の来処と相同じきを、就中「重」其の音と呼ぶ。これは時辰の所属する音と起風の方位と相合するを説く。故に「重」と称す。我が見る所に依れば、日音と相重する和と風向と相重するの両者は、分別して看待すべし。陰音・陽音の各自の主管する所の事に至りては、また各々相同じからず。皆必ず陰陽に按じて分かち開いて推断すべし。

五音の鳴条已上に卒に宮宅中に起こる占(五音鳴條已上卒起宮宅中占)第七十六

宮日風鳴條已上,皆為人君出行,從德鄉來,德事出;(謂歲月日時,及溫德和清明也。一作:謂歲日月時、五行之德為吉情。)刑鄉來,刑事出。(謂五行歲月日時之五刑及寒烈冥濁。)及卒起宮宅中,皆為土功興作,若潰亂出入聚眾。

宮音の日に、風が大にして樹枝を吹響せしむる以上に到れば、皆国君の出行を主る。風が「徳」位より吹き来るは、徳に合う好事の発生有るを主る。(いわゆる徳とは、歳徳・月徳・日徳・時徳、および温和明浄の清明の気を指す。もう一本は――歳・月・日・時と五行の徳を指し、吉情に属す、と作る。)風が「刑」位より吹き来るは、刑罰の事の発生有るを主る。(いわゆる刑とは、五行の歳・月・日・時の上の五種の刑位、および寒冽・昏冥・渾濁の気を指す。)もし風が宮室・宅院の中に突然として刮き起これば、皆土木の工程を興辦し、あるいは潰乱・人衆の出入・聚集の事の発生を主る。

徵日風鳴條已上,來去皆發止於徵者,及卒起宮宅中,皆為失火,若有召口舌斗憂也;從徵來,時加徵而止於徵,為宮寺失火。

徴音の日に、風が大にして樹枝を吹響せしむる以上に到り、しかも起処と止処が皆徴位に落ちる、および宮室・宅院の中に突然として刮き起これば、皆失火を主り、あるいは口舌・争闘の憂を招来するを主る。もし風が徴位より吹き来り・時辰がまた徴位に落ち・風が最後にも徴位に停まれば、則ち宮殿・官署の失火を主る。

羽日風鳴條已上,及卒起宮宅中,皆為聚眾會物,有寶物出入之事。及有水物為變,船濟之事。

羽音の日に、風が大にして樹枝を吹響せしむる以上に到り、および宮室・宅院の中に突然として刮き起これば、皆人衆を聚集し・財物を彙集し、宝物の進出の事有り、また水中の物の変異の発生、および舟船・渡水の一類の事を主る。

商日風鳴條已上,及卒起宮宅中,及時加商,又從商來去,皆為宮宅中且有自傷者,及斗憂兵傷;日辰勝時下,皆為外人來傷害主人。

商音の日に、風が大にして樹枝を吹響せしむる以上に到り、あるいは宮室・宅院の中に突然として刮き起こり、あるいは時辰が商位に落ち、また商位より吹き来り・商位に向かって吹き去るは、皆宅院の中に将に自ら相い損傷する人有らんとし、および争闘の憂・兵刃の傷を主る。もし日辰の気が時辰の臨む所の気に勝れば、則ち皆外人の前來して主人を傷害するを主る。

角日風鳴條已上,及卒起宮宅中,皆為疾病;時加角,從來去皆為角上者,皆為外喪法。九日有令兵,若九十日,加王,為君長;加相,為臣子妻妾;加死、囚、休,為下賤。

角音の日に、風が大にして樹枝を吹響せしむる以上に到り、および宮室・宅院の中に突然として刮き起これば、皆疾病を主る。時辰が角位に落ち、風の来処と去処も皆角位に在るは、皆外喪の法に按じて断ず。応期は九日の内に征兵の令有り、あるいは九十日に延ぶ。時辰が「王」「相」の旺気に乗ずるは、君長の身に応ず。「相」気に乗ずるは、臣子・妻妾の身に応ず。「死」「囚」「休」の衰気に乗ずるは、下賤の人の身に応ず。

角日風時加申子,若從角來去,皆為中宮自傷;其日辰勝時下,皆為外人來傷害主人也。以風起止,決其人所在。角中雜羽為溺死,雜徵燒死,雜商兵死,雜宮病囚死。

角音の日に、時辰が申・子に落ち、あるいは風が角位より吹き来り・角位に向かって吹き去るは、皆宅院の中の人が自ら相い傷害するを主る。もし日辰の気が時辰の臨む所の気に勝れば、則ち皆外人の前來して主人を傷害するを主る。風の起処と止処に拠りて、応験する人の所在する方位を判定すべし。角音の中に羽音を夾雑するは、溺死を主る。徴音を夾雑するは、焼死を主る。商音を夾雑するは、兵刃に死するを主る。宮音を夾雑するは、病死あるいは囚禁に死するを主る。

歳月日時の干徳・刑殺を推す法(推歲月日時干德刑殺法)第七十七

歲日月時干德法:甲德自處,乙德在庚,丙德自處,丁德在壬,戊德自處,己德在甲,庚德自處,辛德在丙,壬德自處,癸德在戊。假令太歲在甲,即歲德在甲;太歲在乙,歲德在庚。(他皆仿此。)

歳・日・月・時の天干の徳を推求する方法――甲の徳は就中甲の自身に在り、乙の徳は庚に在り、丙の徳は丙の自身に在り、丁の徳は壬に在り、戊の徳は戊の自身に在り、己の徳は甲に在り、庚の徳は庚の自身に在り、辛の徳は丙に在り、壬の徳は壬の自身に在り、癸の徳は戊に在り。例を挙げて説けば――太歳が甲に在れば、歳徳は就中甲に在り。太歳が乙に在れば、歳徳は就中庚に在り。(其余の各干は皆此の弁法に照らして類推す。)

歲月日時支德法:歲月日時在子,德在巳;歲月日時在丑,德在午。(以次順行前五辰是也。他仿此。)

歳・月・日・時の地支の徳を推求する方法――歳月日時が子に逢えば、徳は巳に在り。歳月日時が丑に逢えば、徳は午に在り。(すなわち本支より起こり、次序に順って前に向かって第五辰に数えて至れば就中是なり。其余の各支は此に照らして類推す。)

月干德法:寅午戌,月德在丙;亥卯未,月德在甲;申子辰,月德在壬;巳酉丑,月德在庚。

月の干徳を推す方法――月支が寅・午・戌の三合の火局に属するは、月徳は丙に在り。亥・卯・未の三合の木局に属するは、月徳は甲に在り。申・子・辰の三合の水局に属するは、月徳は壬に在り。巳・酉・丑の三合の金局に属するは、月徳は庚に在り。

推歲殺法:寅午戌,歲殺在丑;巳酉丑,歲殺在辰;申子辰,歲殺在未;亥卯未,歲殺在戌。又金神殺:四孟月,殺在酉;四仲月,殺在巳;四季月,殺在丑。

歳殺を推す方法――太歳が寅・午・戌に属するは、歳殺は丑に在り。巳・酉・丑に属するは、歳殺は辰に在り。申・子・辰に属するは、歳殺は未に在り。亥・卯・未に属するは、歳殺は戌に在り。別に「金神殺」有り――四孟の月(正月・四月・七月・十月)は、殺は酉に在り。四仲の月(二月・五月・八月・十一月)は、殺は巳に在り。四季の月(三月・六月・九月・十二月)は、殺は丑に在り。

推歲月日時刑法:歲月日時在子,刑在卯;卯為刑下,子為刑上。歲月日時在丑,刑在戌;戌為刑下,未為刑上。歲月日時在寅,巳為刑下,申為刑上。歲月日時在卯,刑在子;子為刑下,卯為刑上。歲月日時在巳,申為刑下,寅為刑上。歲月日時在未,丑為刑下,戌為刑上。歲月日時在申,寅為刑下,巳為刑上。歲月日時在戌,未為刑下,丑為刑上。

歳・月・日・時の刑を推求する方法――歳・月・日・時が子に逢えば、刑位は卯に在り、卯は「刑下」、子は「刑上」なり。歳・月・日・時が丑に逢えば、刑位は戌に在り、戌は「刑下」、未は「刑上」なり。歳・月・日・時が寅に逢えば、巳は「刑下」、申は「刑上」なり。歳・月・日・時が卯に逢えば、刑位は子に在り、子は「刑下」、卯は「刑上」なり。歳・月・日・時が巳に逢えば、申は「刑下」、寅は「刑上」なり。歳・月・日・時が未に逢えば、丑は「刑下」、戌は「刑上」なり。歳・月・日・時が申に逢えば、寅は「刑下」、巳は「刑上」なり。歳・月・日・時が戌に逢えば、未は「刑下」、丑は「刑上」なり。風を占う時は先ず此の表に按じて刑上・刑下の位を定め出し、再び風が何れの一位より吹き来るを看るべし。

淳風按:刑下來者禍淺,刑上來者災深。一云:三刑皆為歲月日時之刑。今數即有四刑,歲也,月也,日也,時也。今淳風謂三刑者:刑上,刑下,自刑。四刑之中有此三刑,四刑辨尊卑、三刑別淺深也。

李淳風の按語――風が「刑下」の位より吹き来るは、禍患は較べて浅し。「刑上」の位より吹き来るは、災殃は深重なり。一種の説法有り――三刑は皆歳・月・日・時の刑を指す、と。可是し此の様に数え下れば実際に四種の刑有り。すなわち歳刑・月刑・日刑・時刑なり。我李淳風の説く所の三刑は、刑上・刑下・自刑の三種を指す。四刑の中に此の三刑を含む。四刑は以て応験する対象の尊卑を分辨し、三刑は以て災禍の深浅を分別す。

辨和風災風法:凡災風之來,多挾煞氣,寒克白濁,塵埃蓬勃;若吉祥之風,多德氣,並而日清明,天氣溫和,風氣索索,條長去地少高,不動塵土,平行而過。今諸字占,並具言寒克白濁等語,今略之為例:諸稱寒克白濁者,今雲災氣;諸稱清明溫和者,今雲和氣;(凡如此晴明,即雲清和。)諸稱大風寒冥、冥日無光、沉沒霧氣者,今雲昏氣。

和風と災風を分辨する方法――およそ災風の到来するは、多くは煞気を夾帯し、寒冷・肅殺にして天色が白を発して渾濁し、塵土が滚滚として飛揚す。吉祥の風に至りては、多くは徳気を帯び、同時に日色が清朗明浄にして、天気が温和にして、風声が索索として輕微にして、吹動する枝條が地を離るること高からず、塵土を揚げず、平緩に掠過す。如今、各条の占辞の裏に皆一一に「寒克白濁」などの話を写して在るを、現在それらを簡化して通例と為す。およそ「寒克白濁」と称するは、一律に「災気」と称す。およそ「清明温和」と称するは、一律に「和気」と称す。(およそ此の様に晴朗明浄なるは、就中「清和」と呼ぶ。)およそ「大風寒冥」「日色が昏暗にして光無し」「沈沈たる霧気が笼罩する」と称するは、一律に「昏気」と称す。

六情を論ずる法(論六情法)第七十八

六情者:好、惡、喜、怒、哀、樂。水性智敬,木性靜仁,火性躁亂,土性力倍,金性剛義。

いわゆる「六情」とは、就中好・悪・喜・怒・哀・楽の此の六種の情性なり。五行の本性に就りて言えば――水性は聡慧にして敬慎を知り、木性は沈静にして仁厚を懐き、火性は躁急にして乱を生じ易く、土性は厚重にして力量が倍増し、金性は剛強にして義理を重んず。

一曰貪狼,申子辰,水之源,其性侵淫,其性貪諍。水動而溢下,晝夜不停向震,故申子為貪狼,辰未為奸邪。水性智,故達下,流趣未,冬藏,故曰貪狼。

第一種を「貪狼」と呼び、申・子・辰の三支に配す。これは水の源流の所在なり。その性質は侵蝕漫延し、情性は貪求にして争を好む。水は一たび動けば就中漫溢して下に向かい、昼夜停まずに震方に向かって流る。故に申・子の二支は貪狼を主り、辰・未の二支は奸邪を主る。水性は智に属す。故に下に向かって通達するを能くし、未方に流趨す。冬令は閉蔵・聚斂を主り、貪蓄して足るを知らず。故に「貪狼」と呼ぶ。

二曰陰賊,亥卯未,木之類也。其性屈曲,其情邪伏,陰映閉匿,為水所生,返害所養,故亥犯為陰賊,未為奸邪。木自水生,葉落還本,歸於亥,主盜賊,故主陰賊。春生,故曰陰賊。

第二種を「陰賊」と呼び、亥・卯・未の三支に配し、木の一類に属す。その性質は屈曲して直ならず、情態は邪僻潜伏にして、陰暗遮蔽して蔵匿を善くす。木は本來水の生ずる所なりと雖も、却って反ってそれを養育する水を損耗す。故に亥位の相犯は就中陰賊と成り、未位は就中奸邪と成る。木は水中より生じ出で、葉落の後に根に帰り、仍旧として亥位に回る。亥は盗賊を主る。故にそれは陰賊の事を主管す。木は春天に萌生して暗中に滋長す。故に「陰賊」と呼ぶ。

三曰廉貞,寅午戌,火之位,其性真正,其情炎盛,精耀上升,淹濁下降,以禮自濟,不受穢惡,與離同類,道合重明,故寅午為廉貞,戌為公正,火性夏長,故正。炎強自伏,其卿不濫他所,故曰公正。

第三種を「廉貞」と呼び、寅・午・戌の三支に配す。是れ火の方位なり。その性質は真実端正にして、情態は炎熱旺盛にして、精光は上に向かって騰升し、濁滞は下に向かって沈降し、礼节を以て自我を成全し、汚穢・邪悪を接納せず、「離」卦と同類にして、その道は「重明」の象に合す。故に寅・午の二支は廉貞を主り、戌支は公正を主る。火性は夏季に長養す。故に正と為る。炎威は強しと雖も却って自我を收斂するを能くし、その気は別の方位に泛溢せざるなり。故に「公正」と呼ぶ。

四曰寬大,巳酉丑,金之位也。其性義斷剛直,其情寬大,與乾健同類,與兌相當,有象施與,故巳酉為寬大,丑戌為公正,金鋼義直,自歸本城,秋收故寬,體天故大。

第四種を「寛大」と呼び、巳・酉・丑の三支に配す。是れ金の方位なり。その性質は義断して剛直にして、情態は寛厚博大にして、「乾」卦の剛健と同類にして、「兌」卦と相当たり、人に施予するの象有り。故に巳・酉の二支は寛大を主り、丑・戌の二支は公正を主る。金性は剛強にして・行事は義直にして、終に本位に回帰せんとす。秋季は收成を主る。故に「寛」と称す。上天の万物を覆蓋するを效法す。故に「大」と称す。

五曰奸邪,辰未主之。辰為水末,未為木窮,水為智,智窮則奸生,木旁則邪曲,故辰未主之。六曰公正,丑戌主之。丑金剛而為公,戌火明而為正,故丑戌主之。

第五種を「奸邪」と呼び、辰・未の二支に由りて主管す。辰は水の末位、未は木の窮尽する処なり。水は智を主り、智慧が尽頭に走れば就中奸巧を生じ、木が旁生斜出すれば就中邪曲と変ず。故に辰・未に由りてそれを主る。第六種を「公正」と呼び、丑・戌の二支に由りて主管す。丑は金に属し、剛強にして公を秉るを能くす。戌は火に属し、明亮にして正を持するを能くす。故に丑・戌に由りてそれを主る。

申子為貪狼,主欺紿不信,亡財遇賊,主攻劫人也。(京房云:求人財物,強取也。)巳酉丑寬大,主福祿賞賜;聚集酒食,主貴人君子。(京房云:酒食慶賀也。)

申・子は「貪狼」を主り、欺騙・失信・財物を損失し・盗賊に遇上するの一類の事を主管し、また人の攻奪・劫掠を施行する有るを主る。(京房は言う――これは人に向かって財物を索求し・強行奪取の象なり、と。)巳・酉・丑は「寛大」を主り、福禄と賞賜・酒食・宴飲を聚集するを主管し、貴人・君子の身に応ず。(京房は言う――これは酒食・慶賀の象なり、と。)

亥卯未為陰賊。主戰鬥殺傷,謀反叛逆。(京房雲,劫暴奪也。)寅午為廉貞,主賓客禮儀,嫁娶國儀,為人誠信謙謹。(京房云:為上客遷官。)

亥・卯・未は「陰賊」を主り、戦闘・殺傷・反逆を図謀し乱を作すの事を主管す。(京房は言う――これは搶劫して暴を施し・強行奪取の象なり、と。)寅・午は「廉貞」を主り、賓主の往来の礼仪・婚嫁と国家の典礼を主管し、人と為りて誠実守信・謙遜謹慎なるの身に応ず。(京房は言う――上賓の到来・官・官職の陞遷を主る、と。)

丑戌為公正,主報怨仇,主兵。(京房云:仇諫諍。)辰未為奸邪,主欺慢人。(京房云:淫佚,疾病,欺紿。)

丑・戌は「公正」を主り、怨仇を報復するの事を主管し、また兵戈を主る。(京房は言う――仇隙を結下し・直言して争弁するを主る、と。)辰・未は「奸邪」を主り、他人を欺騙・軽慢するの事を主管す。(京房は言う――淫乱・放縦・疾病と欺詐を主る、と。)

第一本情,(甲乙主之。)第二合情,(丙丁主之。)第三刑情,(戊己主之。)第四沖情,(庚辛主之。)第五鉤情。(壬癸主之。)

天干に五種の情を配す。第一は「本情」(甲・乙の両干に由りて主管す)。第二は「合情」(丙・丁に由りて主管す)。第三は「刑情」(戊・己に由りて主管す)。第四は「冲情」(庚・辛に由りて主管す)。第五は「鉤情」(壬・癸に由りて主管す)。

六合:子與丑合,寅與亥合,卯與戌合,辰與酉合,巳與申合,午與未合。

地支の「六合」は――子と丑は相合し、寅と亥は相合し、卯と戌は相合し、辰と酉は相合し、巳と申は相合し、午と未は相合す。

三刑:子刑在卯,卯刑子,丑刑戌,戌刑未,未刑丑,寅刑巳,巳刑申,申刑寅,辰午酉亥自刑。

地支の「三刑」は――子の刑位は卯に在り、卯はまた反って子を刑す。丑は戌を刑し、戌は未を刑し、未は丑を刑す。寅は巳を刑し、巳は申を刑し、申は寅を刑す。辰・午・酉・亥の四支は則ち各自に「自刑」と為す。

對沖:子午,丑未,寅申,辰戌,卯酉,巳亥。(已上並沖破也。)

地支の「対冲」は――子と午、丑と未、寅と申、辰と戌、卯と酉、巳と亥。(以上の各対は皆相冲・相破の関係に属す。)

六鉤:子鉤酉,丑鉤辰,寅鉤亥,卯鉤午,巳鉤申,未鉤戌。

いわゆる「六鉤」は、彼此牵连勾挂する関係なり――子は酉に鉤り、丑は辰に鉤り、寅は亥に鉤り、卯は午に鉤り、巳は申に鉤り、未は戌に鉤る。

五合:甲己合,乙庚合,丙辛合,丁壬合,戊癸合。陽德自處,柔德在天。

天干の「五合」は――甲と己は相合し、乙と庚は相合し、丙と辛は相合し、丁と壬は相合し、戊と癸は相合す。陽剛の干は、その徳は就中自身の本位の上に落つ。陰柔の干は、その徳は則ちそれと相配する天干の上に寄托す。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.