樹藝占・三人事稼穡豐歉
水、田夫、晚禾;天、收成、早禾;牛、秋苗、大麥、荳;人工、夏苗、小麥、棉花;苗秧;谷種。初爻臨鬼,種不樹,或不出。逢空,則無種也。二爻臨鬼,秧揭傷,或再種。逢空,則秧少也。三爻臨鬼,夏苗損,難耘,加虎動工人病。逢空,則無人工,或人力不到,而苗損也,又棉花小麥損也。
鬼谷の分爻表は上より下へ配定す:第六爻は水・田夫と晚稻を主り、第五爻は天時・收成と早稻を主り、第四爻は耕牛・秋苗・大麥と豆とを主り、第三爻は人工・夏苗・小麥と棉花とを主り、第二爻は秧苗を主り、初爻は穀種を主る。初爻が官鬼に臨めば、種子は種し下る可からず、あるいは種を下すも亦た苗を出さず、初爻が空に落つれば、則ち根本に種子無し。第二爻が官鬼に臨めば、秧苗は拔き移栽する時に傷を受け、あるいは重種するを要し、空に落つれば、則ち秧苗够らず。第三爻が官鬼に臨めば、夏苗受損し・田は耘作し難く、もし再び「白虎」の發動を加えれば、工を做る人は病を生ぜん、空に落つれば、則ち人工を雇う能わず、あるいは人力到らずして苗は受損す、此の外棉花・小麥も亦た受損するを要す。
四爻臨鬼,秋苗損,牛有災,鬼化鬼,或兄化鬼,乃與人合,牛不便工作也。逢空,則缺壅料,或無牛,又荳與大麥損也。五爻臨鬼,天意不順,難收割。逢空,谷多秕無實,又早禾傷也。六爻臨鬼,田夫災病,非水災,則水缺。逢空,無家主,又晚禾傷也。(玉靈經,以甲乙為種,丙丁為秧,戊己為田,庚辛為秋收,壬癸為冬藏。)
第四爻が官鬼に臨めば、秋苗受損し・耕牛に災有り、もし官鬼が官鬼を化じ、あるいは兄弟が官鬼を化ずれば、是れ牛と人と合養して、用うるに不便なり。第四爻が空に落つれば、則ち肥料を缺少し、あるいは干脆牛無し、此の外豆子と大麥とも亦た受損するを要す。第五爻が官鬼に臨めば、天時不順にして、收割し難く、空に落つれば、則ち穀粒多く是れ秕にして・結實せず、早稻も亦た傷を受けん。第六爻が官鬼に臨めば、田を種る人に災病有りて、水災に遭うにあらざれば、就是れ水を缺き、空に落つれば、則ち家中に主事する人無く、晚稻も亦た傷を受けん。小注に《玉靈經》を引くは、是れ天干を以て農事の次第に配す:甲・乙は下種と為し、丙・丁は育秧と為し、戊・己は整田と為し、庚・辛は秋收と為し、壬・癸は冬藏と為す。
又子孫為苗禾,財為谷,兄為耗神,鬼為災神。父母動,耘耔費力。財化鬼者,無收。鬼化財者,宜晚種。財龍內動,宜早栽。財龍外動,宜遲種。蛇生武動者,宜速鋤。龍合虎沖者,後有災。雀虎世動,與應加雀虎動克世者,蝗災也。(金鬼持世亦然。)武鬼動克世者,未獲,防人偷竊。已刈只可輸糧也。世持勾土動克應者,水少也。財臨二耗動者半收也。鬼現動者,宜還神願也。
再び六親より象を取る:子孫爻是れ禾苗、妻財爻是れ穀實、兄弟爻是れ耗散の神、官鬼爻是れ災殃の神なり。父母爻が發動すれば、田を耘り土を培うは格外に費力す。妻財が官鬼を化出すれば、顆粒の收無く、官鬼が妻財を化出すれば、晚季を種るに宜とす。妻財に「青龍」を加えて内卦に發動するは、早く栽るに宜とし、外卦に發動するは、遲く種るに宜とす。「螣蛇」が「玄武」を生じて發動するは、趕緊に草を鋤るを要す。「青龍」が來りて合して「白虎」が來りて冲するは、往後に災有り。「朱雀」「白虎」が世爻の上に發動し、あるいは應爻に朱雀・白虎を加えて發動して來りて世爻を剋するは、皆蝗災を主る、小注に言う、金爻・官鬼が世を持するも亦た一樣なりと。「玄武」・官鬼が發動して來りて世爻を剋するは、莊稼は未だ收せずして人の偸を防ぐを要し、已に割下したるも、亦たただ賦糧を繳納するに够るのみ。世爻が「勾陳」の土爻を持ちて發動して去りて應爻を剋するは、水量不足を主る。妻財が「大耗」「小耗」に臨みて發動するは、只是半收なり。官鬼が出現して發動するは、當に許したる所の神願を還る可し。
育蠶占
遊南子曰,蠶桑之務,女紅任之,故先觀蠶婦之宜蠶不宜蠶,而後推蠶命之吉凶,蠶命吉矣,則夫種也,苗也,在筐與上簇,結而為繭,縷而為絲,孰利孰害,又宜次第而推也,然而桑葉之貴賤,尤不可以不占焉。
游南子が言う:蠶を養い絲を繰るの此の事は、歷來婦女に由りて承擔せらる、故に先ず蠶を養う婦人の此の一年に蠶を養うに宜とすか宜からずかを看るを要し、然る後再び蠶本身の命數の吉凶を推す。蠶命は既に吉なれば、則ち蠶種・蟻苗・筐中に在りて飼養し・簇に上りて繭を結び・絲を繰りて縷を成す、此の一道道の工序のどの一步が利有り・どの一步が害有るかも、亦た依次に推算す可し。此の外桑葉の貴賤は、更に占わざる能わざるなり。
育蠶占・一蠶婦
外卦與應爻,蠶也。內卦與世爻,蠶婦也。內外世應生合比和者,吉也。刑害克沖者,凶也。蠶婦本命與巳午蠶命及應爻相沖者凶也。世命持龍喜財福生眊,無刑害克沖者吉。四直與動爻,帶龍喜財福動來生合世命者吉。鬼臨應,蠶損。鬼持克世,蠶婦病,宜祈禱。世鬼空衰,則蠶婦損也。內卦世爻旺者,人多。外卦應爻旺者,蠶多也。
蠶婦を占うに、外卦と應爻とを以て蠶を代表し、内卦と世爻とを以て蠶を養う婦人を代表す。内外卦と世・應とのあいだ相生・相合・比和するを吉と為し、相刑・相害・相剋・相冲するを凶と為す。蠶婦の本命の爻がもし蠶命を代表するの巳・午の二爻および應爻と相冲すれば、凶と為す。世爻と本命爻とが「青龍」「天喜」及び妻財・子孫を持ちて生氣を得、又た刑・害・剋・冲を被らざるを吉と為し、年月日時の「四直」と動爻とが青龍・天喜・妻財・子孫を帶びて發動して來りて世爻・本命を生合するも亦た吉と為す。官鬼が應爻に臨めば、蠶は受損せんとし、官鬼が世を持ちて又た來りて世を剋するは、蠶婦は病を生ぜんとし、當に祈禱・禳解す可し、世上の官鬼が空に落ちて衰なるは、則ち是れ蠶婦本身に損有るなり。内卦・世爻が旺なれば、做活を幫ける人多く、外卦・應爻が旺なれば、養う蠶多し。
育蠶占・二蠶命
巳午二爻,及子孫為蠶命也。命爻上卦者吉,旺動帶龍喜財福者吉,四直與動爻帶龍喜財福生合命爻者吉。刑害鬼沖命爻者,凶也。命爻臨耗殺兄鬼值空死墓絕者,凶也。卦身值四五月者,吉也。
蠶命を占うに、巳・午の兩爻以及び子孫爻を以て蠶命と為す。命爻が卦中に出現するを吉と為し、旺相發動して而又た「青龍」「天喜」及び妻財・子孫を帶ぶるを吉と為し、年月日時の「四直」と動爻とが青龍・天喜・妻財・子孫を帶びて來りて命爻を生合するも亦た吉と為す。もし刑・害と官鬼と有りて來りて命爻を冲するは、凶と為し、命爻が「大耗」「小耗」などの凶殺あるいは兄弟・官鬼に臨み、又た空亡に落ち・死墓絶の地に居るは、凶と為す。卦身がまさに四月・五月の此の兩箇の巳・午の月に值うるは、吉と為す。
育蠶占・三蠶事始終利害
〔此處之字上爾下蟲〕;簇;筐;葉、人;苗;種。分爻旺相,帶龍喜財福者吉。遇死墓絕空或受刑害克沖,或帶耗殺動者,凶也。初爻臨鬼,子不出,逢空,無蠶子。二爻臨鬼,苗受殃,逢空,苗耗失。三爻臨鬼,葉貴,蠶娘病,逢空,葉少乏人力。
鬼谷の分爻表は上より下へ配定す:第六爻是れ繭——底本の此の字はただ「上爾下虫」の字形の描述を留下するのみ、即ち「蠒」にして、就ち蠶繭なり、第五爻是れ上簇、第四爻是れ蠶筐、第三爻是れ桑葉と人工、第二爻是れ蟻苗、初爻是れ蠶種なり。分け得たる所の其の一爻が旺相にして、又た「青龍」「天喜」及び妻財・子孫を帶ぶるを吉と為し、死・墓・絶・空の地に落ち、あるいは刑・害・剋・冲を受け、あるいは「耗殺」を帶びて發動するを凶と為す。初爻が官鬼に臨めば、蠶子は孵出す可からず、初爻が空に落つれば、則ち蠶子すら無し。第二爻が官鬼に臨めば、蟻苗は殃に遭い、空に落つれば、則ち蟻苗は損耗・散失す。第三爻が官鬼に臨めば、桑葉價貴くして、蠶を養う婦人は病を生じ、空に落つれば、則ち葉少く而且に人手を缺く。
四爻臨鬼,筐上損。水鬼,溼死也。子水鬼,鼠耗也。金鬼,吃葉多白僵也。木鬼,三眠傷。火鬼,頭黃不生殼。土鬼蠶沙熱蒸,多黃腫也。四爻逢空,筐不足也。五爻臨鬼,上簇損,逢空,簇上暗耗也。六爻臨鬼,蠶絲薄,逢空,縷不出也。(玉靈經,以龍為一眠,雀為二眠,勾為三眠,蛇為四眠,玄武為絲,白虎為繭。)
第四爻が官鬼に臨めば、蠶は筐中に在りて受損す:是れ水爻・官鬼なれば、蠶は濕氣に浸されて死し、是れ子水・官鬼なれば、老鼠に糟蹋せられ、是れ金爻・官鬼なれば、蠶は桑葉を貪食して白僵病を生ずる多く、是れ木爻・官鬼なれば、三眠の時に傷を受け、是れ火爻・官鬼なれば、蠶の頭は發黃して繭殼を結び出さず、是れ土爻・官鬼なれば、蠶沙は熱を積みて蒸腐して、蠶は黃腫多し。第四爻が空に落つれば、是れ蠶筐の用に够らず。第五爻が官鬼に臨めば、簇に上る時に受損し、空に落つれば、則ち簇の上に在りて暗暗に折耗す。第六爻が官鬼に臨めば、蠶絲稀薄にして、空に落つれば、則ち絲を繰り出す能わず。小注に《玉靈經》を引きて六神を以て蠶眠に配す:青龍は頭眠と為し、朱雀は二眠と為し、勾陳は三眠と為し、螣蛇は四眠と為し、玄武は絲を主り、白虎は繭を主る。
龍鬼旺動者,孕育皷歌妨也。雀鬼旺動者,喧打爭鬧妨也。加天火,天燭,獨火殺,防回祿也。勾鬼旺動者,起造動土,妨蠶黃腫也。勾財旺,黃〔此處之字上爾下蟲〕多也。蛇鬼旺動者,驚嚇妨。蛇入水,蠶受寒,難縷絲也。虎鬼旺動者,喪家妨,蠶白僵也。武鬼旺動者,穢氣觸也。加咸池,女人穢壓,蠶多水溼也。
「青龍」・官鬼が旺相發動するは、是れ家中の生育あるいは鼓樂・歌唱の蠶を冲犯する、「朱雀」・官鬼が旺相發動するは、是れ喧嘩・打鬧・爭吵の蠶を冲犯する、もし再び「天火」「天燭」「獨火殺」を加えれば、火災を防ぐを要す。「勾陳」・官鬼が旺相發動するは、是れ動土・興建の蠶を冲犯するにして、蠶は黃腫せん、勾陳が妻財に臨みて旺なれば、則ち黃繭は結ぶこと多し。「螣蛇」・官鬼が旺相發動するは、是れ驚嚇を受けたる、螣蛇が水爻に落つれば、蠶は寒氣を受けて、絲は繰り出し難し。「白虎」・官鬼が旺相發動するは、是れ喪事有る人家の蠶を冲犯するにして、蠶は白僵を生ず。「玄武」・官鬼が旺相發動するは、是れ穢氣に觸犯せられたる、再び「咸池」を加えれば、是れ婦人の污穢の氣の蠶を壓住するにして、蠶は水濕の害を受くること多し。
鬼動而子絲不受傷者,祈禱有收也。鬼空鬼無者,吉也。鬼化財福者,倍利也。鬼化兄者,半收也。鬼化父者,晚絲吉也。父安靜者,吉也。財伏鬼下,鬼伏財下者,損也。財加二耗動,與財伏父下旺相者,半收也。月日值財者,倍利也。
官鬼は發動すと雖も、而も蠶子と蠶絲とを代表するの爻は併せて傷を受けず、ただ祈禱・禳解すればさえ、仍ほ收成有り。官鬼が空に落ちあるいは卦中に官鬼無きは、吉と為す。官鬼が妻財・子孫を化出するは、獲利加倍し、官鬼が兄弟を化出するは、只是半收、官鬼が父母を化出するは、晚季の絲は吉と為す。父母爻が安静なるは、吉と為す。妻財が官鬼の下に伏し・あるいは官鬼が妻財の下に伏するは、皆虧損を主る。妻財に「大耗」「小耗」を加えて發動し、以及び妻財が父母の下に伏して旺相なるは、皆是れ半收なり。月建・日辰がまさに妻財に值うるは、獲利加倍す。
育蠶占・四葉價
以火為用也。葉乃受財取用,故財逢木火則貴,逢水金土則賤也。財旺生克世者貴,財衰受世克者賤也。財值火者價日增,值水者價日減。財逢生旺日,價必高。財逢空敗死墓絕胎,價必輕。
桑葉の價錢を占うに、火爻を以て用神と為す。桑葉是れ錢を拿って買うの东西にして、故に妻財爻は木・火に逢えば便ち貴く、水・金・土に逢えば便ち賤し。妻財が旺相にして來りて世爻を生しあるいは世爻を剋するは、葉價高く、妻財が衰弱にして反って世爻に剋せらるるは、葉價低し。妻財が火に值えば、價錢は一天天に上漲し、水に值えば、價錢は一天天に回落す。妻財が其の長生・帝旺の日に逢えば、價は必ず高く、妻財が空亡に落ち、あるいは敗・死・墓・絶・胎の地に居れば、價は必ず輕し。
財化兄鬼,子化父者,價前重而後輕。財化子,鬼化財者,價前輕而後重。內財旺而外財衰,正卦有財,而變卦無財者,他鄉賤而遲買價輕也。內財衰,而外財旺,正卦無財,而變卦有財者,本處賤,而先買價輕也。
妻財が兄弟あるいは官鬼を化出し、子孫が父母を化出するは、葉價は先に高く後に低し。妻財が子孫を化出し、官鬼が妻財を化出するは、葉價は先に低く後に高し。内卦の妻財が旺にして外卦の妻財が衰にし、あるいは本卦に妻財有りて變卦に妻財無きは、外鄕の葉子は便宜にして、しかも遲く買うて價錢は乃ち輕しを主る。内卦の妻財が衰にして外卦の妻財が旺にし、あるいは本卦に妻財無くして變卦に妻財有るは、本地の葉子は便宜にして、而且に趁早く買うて價錢は乃ち輕しを主る。
六畜占
馬、主人;牛、人力;羊、馬牛;豬、水草;貓犬、犁鞍;雞;鵝鴨、欄廄。遊南子曰,凡占六畜產者,以本命所屬以為用。如牛用丑,馬用午,豬用亥,羊用未,狗用戌,貓用寅,雞用酉,是也。如卦無生肖爻,則有伏神,若伏神又無者,則取分宮斷之。如遠年之畜,即以乾馬,坤牛,坎豕,艮狗,巽雞,兌羊,之類推之也。
底本の此の篇は「六畜占」の篇題を脱去して、ただ鬼谷分爻表と正文とを餘すのみ。分爻表は自上下りて配定す:第六爻は馬・主人を主り、第五爻は牛・人力を主り、第四爻は羊と馬牛とを主り、第三爻は猪と水草とを主り、第二爻は猫犬と犁鞍とを主り、初爻は鶏・鵝鴨と欄厩とを主る。游南子が言う:およそ六畜の孳生を占うは、皆該畜の生肖の属する所の地支を取りて用神と作す、如牛は丑を取り・馬は午を取り・猪は亥を取り・羊は未を取り・狗は戌を取り・猫は寅を取り・鶏は酉を取る。倘若卦中に其の生肖爻無ければ、就ち伏神を取り、伏神も亦た無ければ、就ち分爻の属する所の宮に按じて断ず。養い多年の老畜に至っては、則ち先天八卦を用いて象を取りて推す:乾は馬と為し、坤は牛と為し、坎は豕と為し、艮は狗と為し、巽は鶏と為し、兌は羊と為し、其余はこれに照らして類推す。
凡用爻與分宮得其沖與動爻帶吉神,來生合者吉,帶凶殺來刑害克沖者凶也。持財福生旺者吉,持兄鬼休囚者災也。財福加二耗動者,有益有損也。虎加鬼殺,逢刑害克沖者,前損後益也。父動者,宜改棧。父化父者,頻易主也。兄亂動者失群。子化鬼者,偷去。鬼化子者,竊來。財化鬼者,無利息也。
およそ用神爻と分かる所の宮とが、それを冲するの爻と動爻とに遇上って吉神を帶びて來りて生合するは、吉と為し、凶殺を帶びて來りて刑・害・剋・冲するは、凶と為す。用爻が妻財・子孫を持ちて生旺するは、吉と為し、兄弟・官鬼を持ちて休囚するは、災有り。妻財・子孫に「大耗」「小耗」を加えて發動するは、得るも有り失するも有り。「白虎」に官鬼・凶殺を加えて而又た刑・害・剋・冲に逢うは、先に賠して後に賺ぐ。父母爻が發動するは、當に畜欄を改建す可し、父母が父母を化ずるは、此の頭の牲口は頻繁に轉手して主を換う。兄弟爻が亂動すれば、畜群走散す。子孫が官鬼を化ずれば、牲口は人に偸み去られ、官鬼が子孫を化ずるは、是れ別處の牲口の自家に跑來る。妻財が官鬼を化ずるは、養うも亦た利息無し。
子臨刑害者贏瘦。金官動值者,齧人。雀官動值者,招訟。武官動值者,走失。勾官動值者,災病。蛇官動值者,作怪。虎官動值者,狸虎傷也。龍福旺持者,盛也。刑刀及刀砧殺動值者,必屠宰也。四直胎養動,來生合者,旺盛。來刑害克沖者,衰死也。福臨胎爻生旺者,必懷胎抱卵也。臨空死墓絕者,病死也。
子孫爻が刑・害に遇上れば、牲口瘦弱す。用爻が金爻・官鬼の發動に值えば、此の牲口は人を咬み、「朱雀」・官鬼の發動に值えば、それに因りて官司に惹上り、「玄武」・官鬼の發動に值えば、それは走失せん、「勾陳」・官鬼の發動に值えば、それは災病有り、「螣蛇」・官鬼の發動に值えば、それは作怪せん、「白虎」・官鬼の發動に值えば、それは野猫・猛虎に傷せられん。「青龍」・子孫に值いて旺相なれば、畜群興盛す。「刑刀」と「刀砧殺」に值いて發動すれば、此の牲口は必ず宰殺せられん。年月日時の「四直」が胎・養の位に處りて發動して、來りて用爻を生合するは、六畜旺盛し、來りて刑・害・剋・冲するは、六畜衰弱・死亡す。子孫が胎爻に臨みて生旺するは、必定まさに胎を懷きあるいはまさに卵を孵す、空亡・死・墓・絶の地に臨むは、則ち是れ病死なり。
卦六合,可畜。六沖不可畜也。合逢沖,畜不久也。動帶吉神,畜馴良。動逢凶煞者,頑劣。旺則肥,而衰則瘦也。動加劫殺,多羯牛,羯羊,羯雞。貓善捕鼠,豬方剦,犬馬狠劣也。財福生世命者得利,財福化空破死絕者折本,休空者無,旺空者病,鬼空者傷也。
卦が六合に逢えば、此の畜は養う可く、六冲なれば、養う可からず、本合して而又た冲に逢えば、養うこと長久ならず。用爻が發動して吉神を帶べば、牲口馴順・善良にして、發動して凶煞に遇えば、牲口頑劣・難馴なり。用爻が旺なれば則ち牲口肥壯し、衰なれば則ち瘦弱す。發動して又た「劫殺」を加えれば、家裏多く是れ閹過したる牛・閹過したる羊・閹過したる鶏、猫は則ち鼠を捕るを善くし、猪是れ剛に劁過したる、狗と馬とは則ち性子凶狠・惡劣なり。妻財・子孫が來りて世爻と本命爻とを生ずれば、畜を養い利を得、妻財・子孫が空亡・破・死・絶を化出するは、則ち本を折らんと要す。用爻が休囚にして空に落つるは、是れ根本に此の畜無く、旺相にして空に落つるは、是れ有りて病を生ずる、官鬼が空に落つるは、是れ牲口の傷を受けたるなり。
寅克丑未戌者,虎傷牛羊犬。戌克二爻,犬傷貓。寅克初爻,貓狸傷雞鵝鴨。巳克酉,蛇傷雞也。值四墓,老畜。生旺,方壯。胎養,小畜也。兄化兄,與人合養也。值陽者,多雄牡。值陰者,多雌牝也。金鬼空動,非時夜鳴。木鬼敗肚,木鬼腳傷。土鬼時瘴。火鬼喘熱瘡疽也。父官衰絕有制者,病可醫也。
寅木が去りて丑・未・戌を剋するは、是れ老虎の牛・羊・狗を傷る、戌土が去りて第二爻を剋するは、是れ狗の猫を咬傷する、寅木が去りて初爻を剋するは、是れ猫あるいは野狸の鶏・鵝・鴨を傷る、巳火が去りて酉金を剋するは、是れ蛇の鶏を害すなり。用爻が辰・戌・丑・未の四墓に值えば、是れ老牲口、生旺に處れば、まさに壯年に當たり、胎・養に處れば、是れ幼畜なり。兄弟が兄弟を化ずるは、是れ人と合伙して養うなり。用爻が陽に属すれば、公の多く、陰に属すれば、母の多し。金爻・官鬼が空に落ちて發動すれば、牲口は時辰に到らずして夜裏に亂叫し、木爻・官鬼は稀を拉し肚を壞るを主り、木爻・官鬼は亦た脚の傷を受くるを主り、土爻・官鬼は時行の瘴疫を主り、火爻・官鬼は氣喘・發熱・瘡を生じ疽を長ずるを主る。父母爻と官鬼とが衰弱して絶に臨み・又たそれを制伏するの爻有れば、此の病は還た醫し好す能し。
管公口訣云。虎加丑逢月殺,牛畜遭殃。蛇加午遇日殺,馬畜當災。月殺加寅傷牛位(五爻),牛懼虎殃。日殺加寅傷馬位(六爻)馬驚虎難。又虎動鴨難養,蛇動豬難養也。淳風雲占馬,看乘人本命。占豬看內助本命,占牛羊犬貓雞鵝鴨俱看主人本命。與六畜爻生合吉,刑沖剋害者,凶也。
《管公口訣》に言う:「白虎」に丑土を加えて又た「月殺」に逢えば、牛は殃に遭わんとし、「螣蛇」に午火を加えて又た「日殺」に遇えば、馬は災を要せんとす、月殺に寅木を加えて去りて牛位を傷る——小注に牛位是れ第五爻と指明す——牛は老虎の爲害を怕れんと要し、日殺に寅木を加えて去りて馬位を傷る——小注に馬位是れ第六爻と指明す——馬は驚を受け・虎難に遭わんと要す。此の外白虎が發動すれば、鴨は養活し難く、螣蛇が發動すれば、猪は養活し難し。李淳風が言う:馬を占うは馬に騎る之人の本命を看、猪を占うは内人(主婦)の本命を看、牛・羊・狗・猫・鶏・鵝・鴨を占うは皆主人の本命を看ると。本命の爻と六畜の爻と相生・相合するを吉と為し、相刑・相冲・相剋・相害するを凶と為す。
困頤噬嗑明夷,豬羊雞犬所忌也。遇鬼煞動者,必宰割也。得龍動救助,亦尫贏也。泰益咸需謙剝坎離大過無妄,牛馬所忌也。遇鬼殺動者,必宰剝也。得中孚大壯夬者,吉也。
《困》《頤》《噬嗑》《明夷》の四卦を占得するは、是れ猪・羊・鶏・狗の忌む所の卦、もし再び官鬼・凶煞の發動に遇えば、此れらの牲口は必ず宰殺せられん、便使「青龍」の發動して來りて救助するを得るも、亦た只是瘦弱に苟活するのみ。《泰》《益》《咸》《需》《謙》《剝》《坎》《離》《大過》《無妄》の諸卦を占得するは、是れ牛・馬の忌む所の卦、官鬼・凶殺の發動に遇えば、必ず宰剝に遭わん。もし《中孚》《大壯》《夬》の三卦を得れば、則ち吉と為す。
又別六畜之顏色,用爻所臨為本色也。龍與武,黑也。雀勾蛇,黃也。虎,白也。安靜無沖破生克者,一色也。動爻來生克者,雜色也。如用臨玄武,被虎動來生克者,黑白相間也。武旺黑多,虎旺白多,衰旺相均,則黑白半也。再加勾來生克,則黑白黃色相間,乃玳瑁斑也。
再び六畜の毛色を辨别するを説く:用爻の臨む所の六神を以て本色を定む。「青龍」と「玄武」とは黑を主り、「朱雀」「勾陳」「螣蛇」は黄を主り、「白虎」は白を主る。用爻が安静にして冲・破・生・剋無ければ、是れ純一色、動爻の來りてそれを生しそれを剋する有れば、就是れ雜色なり。比如用爻が玄武に臨み、又た白虎の發動して來りて生剋するに被れば、就是れ黑白相間、玄武が旺なれば則ち黑多く、白虎が旺なれば則ち白多く、兩者が衰旺相當すれば、就是れ黑白各半なり。もし再び勾陳を加えて來りて生剋せば、便ち黑・白・黄の三色の相雜と成る、即ち玳瑁の斑紋なり。
虎在乾宮來生克,頭白也。虎在坤,腹白。虎在坎,耳白。虎在離,目白。虎在兌,口尾白。虎在艮,前足與背鼻白。虎在震,後足白。虎在巽,腰白也(餘仿此)。又有六畜走失者,但看生肖爻,與子孫爻。空絕者,難尋。胎墓者,關攔住也。帶生氣者,尚活。帶死氣,及刀砧殺者,必烹宰也。但從用爻生旺方隅尋之,可見,或至用爻生用日時可得也。
白虎は白色を主る、再びそれがどの一宮に落つるかを看れば、即ち白はどの部位に在るかを知る:白虎が乾宮に在りて來りて生剋すれば、頭是れ白し、坤宮に在れば、肚腹白く、坎宮に在れば、耳朵白く、離宮に在れば、眼睛白く、兌宮に在れば、嘴と尾と白く、艮宮に在れば、前脚と背・鼻と白く、震宮に在れば、後脚白く、巽宮に在れば、腰部白し——小注に其余の六神はこれに照らして類推すと言う。另外六畜の走失は、ただ生肖爻と子孫爻とを看:空亡に落ち・絶地に居れば、回りて找回し難く、胎・墓の地に居れば、是れ人に關攔せられたる、「生氣」を帶ぶるは還た活き、「死氣」あるいは「刀砧殺」を帶ぶるは、必ず已に人に烹宰せられり。尋找する時は只是用爻の生旺なる其の方位に往きて找うを須とすれば、就ち找到する能し、あるいは用神を生ずる其の日子・時辰に等到るも、亦た得回する能し。
六畜占・附斷例
庚寅年辛巳月甲辰旬戊申日占六畜。得蒙之師卦。離宮:山水蒙;坎宮:地水師(歸魂)。伏神、本卦、變卦:父母丙寅木○→妻財癸酉金(應);官鬼丙子水——官鬼癸亥水;妻財己酉金、子孫丙戌土(世)——子孫癸丑土;兄弟戊午火——兄弟戊午火(世);子孫戊辰土——子孫戊辰土;父母戊寅木(應)——父母戊寅木。
庚寅年・辛巳月・甲辰旬・戊申日に六畜を占いて、山水蒙の地水師に變ずるを得。本卦の山水蒙は離宮に属し、變卦の地水師は坎宮に属し・是れ歸魂卦なり。六爻は自上下りて:上九の父母・丙寅木が發動して、妻財・癸酉金を變出して應位に居り、六五の官鬼・丙子水は、官鬼・癸亥水と變り、六四の子孫・丙戌土が世を持し・下に妻財・己酉金を伏し、子孫・癸丑土と變り、六三の兄弟・戊午火は、變後仍ほ兄弟・戊午火と爲りて併せて世を持し、九二の子孫・戊辰土は、變後變わらず、初六の父母・戊寅木は應位に居り、變後變わらず。
子孫持世,又投長生於申日,但嫌太歲寅木動來克世,喜其為旬空日絕,變出酉財克之,不能為害,故許十分之利也。以本命生肖爻推之,寅為貓,正值旬空,惟上九爻動出,不為空,臨太歲父母,又居陽爻,主其家有一大雄貓,喜走人家,化出財來克之,不能捕鼠也。戌為犬,臨福德持世,伏下是財,又長生於申,更屬陰爻,知有母狗,多生育而吉也。
斷語に言う:子孫・戌土が世を持ち、又た戊申日に在りて長生の氣を得、本是れ好象にして、嫌う所は是れ太歳の寅木が發動して來りて世爻を剋する。幸いなるかな寅木はまさに甲辰旬の旬空の内に在り、又た申日に在りて絶と爲り、且つ發動して酉金・妻財を變出して反ってそれを剋する、故に害を爲すこと成らず、此に因りて此の一年の六畜は十成利を得ると断ず。再び生肖爻に按じて逐項に推す:寅は猫と爲し、寅木はまさに旬空を犯すと雖も、但しそれは上九爻に在りて發動し、動けば則ち空と算さず、又た太歳・父母に臨み・陽爻に居れば、故に此の家に一隻の大公猫有りて、別人家に往くを愛すと断ず、且つそれは酉金・妻財を化出して來りて自己を剋する、故に老鼠を捉えず。戌は狗と爲し、子孫・福徳に臨みて世を持し、其の下に妻財を伏し、又た申日に長生に在りて、而且に是れ陰爻なれば、故に家裏に一條の母狗有りて、仔を産む多くして吉利なりと断ず。
午為馬,臨兄弟爻,又嫌亥鬼伏其下,火絕子亥,主無馬也,或有馬而病死也。亥為豬,臨白虎官鬼伏兄弟下,值日刑月破,主瘟死也。未為羊,伏官鬼下,此戌刑之,主不吉。丑為牛,臨子孫,又伏子孫之下,更值申日長生,主有子母牛也。酉為雞,屬妻財伏世下,飛神生之,巳月長生,申日邦扶,主種類繁衍,惟鵝鴨分宮在初爻,既犯旬空,又絕於申日,畜之斷不利也。
午は馬と爲し、兄弟爻に臨み、又た亥水・官鬼の它の下面に伏するを嫌う、火の絶地はまさに亥に在れば、故に家裏に馬無しと断じ、便使有るも亦た病死せん。亥は猪と爲し、「白虎」・官鬼に臨みて兄弟爻の下に伏し、日辰はそれを刑し・月建はそれを破れば、故に猪は瘟死せんと断ず。未は羊と爲し、官鬼の下に伏し、又た戌土に刑せらるるは、不吉を主る。丑は牛と爲し、子孫に臨みて又た子孫の下に伏し、再び申日の長生に逢えば、故に家裏に一對の母子の牛有りと断ず。酉は鶏と爲し、妻財に属して世爻の下に伏し、上頭の飛神・戌土は來りてそれを生じ、巳月は其の長生にして、申日は又た來りて幫扶すれば、故に鶏の種類は繁衍・興旺なりと断ず。ただ鵝・鴨の分かる所の宮は初爻に在りて、既に旬空を犯し、又た申日に在りて絶と爲れば、故に此の一項は養えば断然に利無しと断ず。
納奴婢占
遊南子曰,納婢僕者,將以得其力也,故先問其人之賢否,次觀其心之服否,再推其人之事我,有始有卒否,而後占今日之事之成與否也。
游南子が言う:婢女・僕人を收納するは、圖るは能く彼らの力を出すを得んが以てなれば、故に先ず此の人の本身が賢良か賢良ならざるかを問い、其次に彼の心裏に服氣するか服氣せざるかを看、再び彼の我を伺候するに始有り終有るを得るかを推し、最後に乃ち眼下の此の樁の買賣が成るか成らざるかを占う。
納奴婢占・一賢否
讀書皆以財為用,卦無財則取伏財。如伏下,又無財,則取應爻為用也(管公以子孫為奴,妻財為婢)。用爻生旺帶龍喜德合者,賢也。四直動爻生合用爻者賢也。用臨死墓絕胎破者,劣也。逢四直動爻刑害克沖者,劣也。
此の一門は皆妻財爻を以て用神と為す、卦中に妻財無ければ、就ち伏藏の妻財を取り、伏神の裏にも亦た妻財無ければ、就ち應爻を取りて用神と為す。小注に言う、《管公口訣》は則ち子孫爻を以て男奴と為し・妻財爻を以て婢女と為すと。用神爻が生旺に處り、又た「青龍」「天喜」「天徳」と合神とを帶べば、此の人賢良なり、年月日時の「四直」と動爻とが來りて用神爻を生合するも、亦是れ賢良なり。用神が死・墓・絶・胎・破の地に落つれば、此の人低劣にして、四直と動爻とに刑・害・剋・冲せられれば、亦是れ低劣なり。
臨龍和牙秀氣,工巧曉能也。臨雀多言,喜生是非也。加勾遲鈍帶吉,有規矩,入土則遇痴也。加蛇多心機,虛浮少誠實也。加虎性強,好勇鬥狠也。加武奴則陰謀詭譎,婢多曖昧陰私。加咸池,必淫邪無度也。用爻持空化空者,少誠實而懈懶也。
用神が「青龍」に臨めば、人は溫和・伶俐にして幾分の秀氣を帶び、手巧にして事務を通曉す。「朱雀」に臨めば、話多く是非を惹くを愛す。「勾陳」を加えれば、反應遲鈍にして、但しもし吉神を帶べば則ち規矩を守る、勾陳が再び土爻に落ち入れば、就ち痴呆に近乎し。「螣蛇」を加えれば、心機重くして浮華にして誠實少なし。「白虎」を加えれば、性子剛強にして勇を好み狠を鬥す。「玄武」を加えれば、男奴なれば則ち陰謀・詭詐にして、婢女なれば則ち曖昧の私情多し、再び「咸池」を加えれば、必定に淫邪・無度なり。用神爻が空に落ちあるいは空亡を化出するは、此の人老實ならず而且に懶惰なり。
財伏父下或化父者,伶俐學好,為人厚重,能書算也。財伏子下,或化子者,性善不損物,好打扮也。財伏兄下,或化兄者,貌醜性貪淫,好賭也。財伏鬼下,或化鬼者,性酷烈帶疾也。財伏財下,或化財者貌美,性安和有材識,能掌管財帛也。財下伏鬼者,有疾也,財下伏父者壽促,財下伏兄者,多災,財下伏子者,好善不猜忌也。
妻財が父母の下に伏しあるいは父母を化出するは、此の人伶俐にして學び好む肯き、爲人厚重にして、還た寫し會し算する能し。妻財が子孫の下に伏しあるいは子孫を化出するは、性情良善にして、东西を糟蹋せず・打扮を愛す。妻財が兄弟の下に伏しあるいは兄弟を化出するは、相貌醜陋にして性は財を貪り色を好み、還た賭を嗜む。妻財が官鬼の下に伏しあるいは官鬼を化出するは、性情嚴酷・暴烈にして、而且に身上に病有り。妻財が妻財の下に伏しあるいは妻財を化出するは、相貌美にして性情平和にして、見識・才干有りて、能く主人に替りて錢財を掌管す。此の外妻財の下に官鬼を伏するは、身上に病有り、父母を伏するは、壽數短促し、兄弟を伏するは、災禍多く、子孫を伏するは、心地良善にして猜忌せず。
納奴婢占・二協助有終否
外卦生合內卦,應爻財爻生合世身者,得其力也。外卦與應爻財爻,刑害克沖內卦及世身者,難服其心也。世克用者,服我使也。世生用者,蒙主眷也。世合用者,得主心也。用空破者無能。用動沖者,心變也。
外卦が來りて内卦を生合し、應爻・妻財爻が來りて世爻と卦身とを生合するは、此の僕婢は肯く主人の爲に力を出す。外卦と應爻・妻財爻とが反って去りて内卦と世・身とを刑・害・剋・冲すれば、就ち彼をして心服せしむること難し。世爻が用神を剋すれば、彼は主人の差遣に順服し、世爻が用神を生ずれば、彼は主人の眷顧を受け、世爻と用神と相合すれば、彼は甚だ主人の心を得。用神が空亡に落ち・破に逢えば、此の人に本事無く、用神が發動して又た冲に逢えば、此の人は已に心を變えたり。
卦值游魂用動者,有去志也。卦逢六合用靜者,無貳心也。卦值六沖用動者,情意離也。合逢沖者,先服後變也。沖化合者,先變後服也。用加馬動者,欲逋逃也。加玄武竊物而逃也。更帶咸池,拐婢隨奴而逃也。財加武動化兄者,防陰私也。財加龍動化福者,堪付託也。
卦が游魂にして用神が又た發動すれば、此の人は走るの心を存し、卦が六合に逢いて用神が安静なれば、彼に二心無く、卦が六冲に逢いて用神が發動すれば、主僕の情意已に離散す。本來相合して而も又た冲に逢うは、先に順服して後に心を變じ、本來相冲して却って合を化成するは、先に心を變じて後に順服す。用神に「驛馬」を加えて發動するは、彼は潛逃せんと想い、再び「玄武」を加えれば、是れ东西を偸みて逃走し、もし又た「咸池」を帶べば、那是れ婢女を拐して男僕に跟りて一齊に逃ぐるなり。妻財に玄武を加えて發動して兄弟を化出するは、彼が暗中に手脚を做すを防ぐを要し、妻財に「青龍」を加えて發動して子孫を化出するは、此の人は以て大事を托付する可し。
納奴婢占・三討奴婢成否
世應兩空者,不成。世應空合者,虛約也。財生合世,而日辰合財者,有人爭討也。應財動生合世,而月日與動爻沖應沖財者,被人破也。應財動生合世,或帶退悔殺,或化退神者,初尤而後欲也。
世爻・應爻が皆空に落つれば、此の樁の買賣は成らず、世・應は相合すと雖も皆空に落つれば、只是一句の虛約なり。妻財が來りて世爻を生合し、而も日辰が又た去りて妻財を合するは、別に人の來りて買うを爭う有るを主る。應爻の上の妻財が發動して來りて世爻を生合すと雖も、可是月建・日辰と動爻とが却って去りて應爻を冲し・妻財を冲すれば、此の事は人に攪黄せられんと要す。應爻・妻財が發動して來りて世爻を生合するに、却って「退悔殺」を帶び、あるいは退神を化出するは、起初は嫌棄し・後來又た之を要するを主る。
間爻兄鬼兩動者,牙人作崇也。間動傷世者,牙人局騙也。鬼兄空動者,賣主爭財也。六爻亂動者,多變更也。六爻安靜者,無欺詐也。父化兄者,虛契。父化父者,改契也。父空絕者,無人執筆也。父化胎墓者,押契不發也。
三・四の間爻の上の兄弟と官鬼の兩爻が齊動するは、是れ中人・牙儈の裏頭に在りて鬼を搗る、間爻が發動して去りて世爻を傷るは、是れ牙儈の局を設けて人を騙すなり。官鬼・兄弟が空に落ちて動くは、是れ賣主が價錢の爲に爭執す。六爻が亂動すれば、此の事は反復・多變し、六爻が安静なれば、交易に欺詐無し。父母爻は契約を主る:父母が兄弟を化ずるは、是れ假契、父母が父母を化ずるは、是れ契約を改寫せんと要し、父母が空亡に落ち・絶地に居れば、是れ筆を執りて契を立つる人無く、父母が胎・墓を化出するは、是れ押を畫したる契約の壓して發出せざるなり。
脫禍占
遊南子曰,人之占脫禍也,惟其有所歉也,是以有所疑,疑者宜示之以信,則必先告以禍之所由起,而後徐諭之曰,若可脫也,若不可脫也,知其可脫矣,則又示之曰,此地可脫也,彼地不可脫也,或有己身倖免,而遺累親屬者,亦何容隱而不發也。
游南子が言う:人の來りて能く禍を脫するか否かを占うは、總じて自己の心裏に先ず虧欠有るが以て、故に疑懼を起す。心に疑懼を懷くの人に對しては、當に可信の話を用いて彼を開導す可し、則ち必ず先ず彼に禍事が何處より起來るかを告げ、然る後慢慢に分説す:此の一樁は爾は躲け開く可く、其の一樁は爾は躲け開く可からず。既に躲け開く可きを知りて、還た再び彼を指點すを要す:此の地方は避くる能く、其の地方は避くる能わずと。倘若卦中に自己は僥倖して禍を免ると雖も、却って親属に連累するに到らんと顯出せば、此の一層は又た怎んぞ隱瞞して説かざる能わん。
脫禍占・一禍端
凡卦靜者,遇日辰沖並起鬼爻,即有禍到也。以六神定其何禍也。兄動化鬼克世,與鬼伏而動兄沖並起者,禍由兄弟姐妹朋友也。財動化鬼克世,與鬼伏,而動財沖並起者,禍由妻妾奴婢買賣借貸也。
およそ卦中の六爻が安静なるに、ただ日辰が來りて冲し・來りて併し而も官鬼爻を激起せばさえ、就是れ禍事の到れる有り、どの一類の禍なるかに至っては、六神を用いて判定す。兄弟爻が發動して官鬼を化出して來りて世爻を剋し、あるいは官鬼が本來伏藏して而も發動する兄弟爻に由りてそれを冲しそれを併してそれを激起するは、此の禍事は兄弟姐妹・朋友の身上に出づ。妻財爻が發動して官鬼を化出して來りて世爻を剋し、あるいは官鬼が伏藏して發動する妻財爻に由りて冲併・激起せらるるは、此の禍事は妻妾・奴婢あるいは買賣・借貸の上頭に出づ。
福動化鬼克世,與鬼伏而福動沖並起者,禍由子孫僧道醫藥六畜飲食也。父動化鬼克世,與鬼伏而動,父沖並起者,禍由尊長文書房屋墳墓舟車衣服也。
子孫爻が發動して官鬼を化出して來りて世爻を剋し、あるいは官鬼が伏藏して發動する子孫爻に由りて冲併してそれを激起せらるるは、此の禍事は子孫・僧人・道士・醫藥・六畜・飮食の此の一類の上頭に出づ。父母爻が發動して官鬼を化出して來りて世爻を剋し、あるいは官鬼が伏藏して發動する父母爻に由りて冲併してそれを激起せらるるは、此の禍事は尊長・文書・契約・房屋・墳墓・船車・衣服の此の一類の上頭に出づ。
脫禍占・二可脫否
身世空亡,與子孫持身世,子旺動生世身,或世旺應衰,或鬼靜財空,或卦無財鬼,或月日制鬼,或世鬼動化子化空,或官逢死墓絕胎,或官動化死墓絕胎,或世持龍喜喝散解神動,或外卦逢震巽無氣者,皆無虞也。
下面の這些の情形は皆憂慮する須無し:卦身・世爻が空亡に落つる、子孫が卦身・世爻を持する、子孫が旺相發動して來りて世爻・卦身を生ずる、世爻が旺にして應爻が衰なる、官鬼が安静にして妻財が空に落つる、卦中に根本に妻財と官鬼と無き、月建・日辰が能く官鬼を制住する、世上の官鬼が發動して子孫あるいは空亡を化出する、官鬼が死・墓・絶・胎の地に落つる、官鬼が發動して死・墓・絶・胎を化出する、世爻が「青龍」「天喜」「喝散」「解神」を持ちて發動する、外卦が震・巽の兩宮に逢いて而も氣を得ざる。
若外卦克內,應爻傷世,日月臨鬼世官化財,或身世持官,伏官,化官,或鬼旺動刑害克破身世,或世身隨鬼入墓,或財動助鬼傷身世,或鬼與世身三六合,或用臨月破者,皆難脫也。世持官動,復化官者,必菑禍重重,全家受累也。
反つて、下面の這些の情形は皆身を脫する難し:外卦が來りて内卦を剋する、應爻が來りて世爻を傷る、月建・日辰が官鬼に臨んで而も世上の官鬼が又た妻財を化出する、卦身・世爻が官鬼を持し・下に官鬼を伏し・あるいは官鬼を化出する、官鬼が旺相發動して來りて卦身・世爻を刑・害・剋・破する、卦身・世爻が官鬼に隨りて一同に墓に入る、妻財が發動して去りて官鬼を幫けて來りて身・世を傷る、官鬼と卦身・世爻とが三合あるいは六合を結成する、用神がまさに月破に逢う。もし世爻が官鬼を持ちて發動し、又た再び官鬼を化出せば、那必定に災禍重重にして、全家皆牵累を受けん。
脫禍占・三避地
鬼臨子午卯酉勿往北南東西也。鬼臨乾坤巽艮,勿往西北西南東南東北也。水鬼動,勿入江海混堂。火鬼動,勿入爐冶鬧市。木鬼動,勿入山林樹場。金鬼動,勿入占爭殺地。土鬼動,勿入田園山嶺墳墓也。
官鬼が子・午・卯・酉に臨めば、就ち分別に北・南・東・西に往く勿れ、官鬼が乾・坤・巽・艮の四宮に臨めば、就ち分別に西北・西南・東南・東北に往く勿れ。水爻・官鬼が發動すれば、江海に下る勿く・澡堂に進む勿れ、火爻・官鬼が發動すれば、爐冶の作坊と鬧市とに靠近する勿れ、木爻・官鬼が發動すれば、山林と木材場とに進む勿れ、金爻・官鬼が發動すれば、爭鬥・厮殺有るの地方に往く勿れ、土爻・官鬼が發動すれば、田園・山嶺と墳墓の地とに往く勿れ。
龍鬼動,勿作保為媒。雀鬼動,勿添言寄信。勾鬼動,勿興工動土。蛇鬼動,勿光棍交遊。虎鬼動勿屠宰而弔喪。武鬼動,慮陰私盜賊也。又凡子孫生旺臨值之方,居之吉也。
「青龍」・官鬼が發動すれば、人に替りて保を作り・媒人を當てる勿れ、「朱雀」・官鬼が發動すれば、嘴舌を多くし・人に替りて信を捎び話を傳える勿れ、「勾陳」・官鬼が發動すれば、工を動かし土を興す勿れ、「螣蛇」・官鬼が發動すれば、游手好閒の無賴と來往する勿れ、「白虎」・官鬼が發動すれば、牲口を宰殺する勿く・亦た弔喪に往く勿れ、「玄武」・官鬼が發動すれば、陰私の事と盜賊とを提防するを要す。此の外、およそ子孫爻が生旺に處りて而も臨む所の其の方位は、住み過ぎ去れば總じて吉利なり。
脫禍占・四遺累
日克子孫與子孫伏鬼化鬼者,遺累子孫也。日克父母,與父母伏鬼化鬼者,遺累二人也。日克兄弟妻財,與兄財伏鬼化鬼者,遺累兄弟妻孥也。本宮內卦,則家親。本宮外卦,則外親。他宮內卦則近鄰,他宮外卦則遠住也。
日辰が來りて子孫を剋し、あるいは子孫が官鬼の下に伏し・官鬼を化出するは、主として子孫に連累する、日辰が來りて父母を剋し、あるいは父母が官鬼の下に伏し・官鬼を化出するは、主として父母の二位の老人に連累する、日辰が來りて兄弟・妻財を剋し、あるいは兄弟・妻財が官鬼の下に伏し・官鬼を化出するは、主として兄弟と妻子・兒女とに連累す。再び此の累を受くるの爻の落つる何處を看:本宮の内卦に在れば、是れ自家の至親、本宮の外卦に在れば、是れ外姓の親戚、他宮の内卦に在れば、是れ近鄰、他宮の外卦に在れば、是れ住みて遠き人なり。
