Libo

一 何の官

清 · 曹九锡 · 第19巻 / 24

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

凡四直貴馬聚於身世爻,更德合相扶,在官印陽爻者,必職在阿衡助和鼎昧也。加刑刃大殺者,出將入相也。加太歲或五爻生合之者,必榮膺燕賜,後蔭前卦也。又太歲與五爻生合世身者,朝仕也。沖剋世身者,外任也。世爻官爻在內卦動者,外任也。在外卦動者,朝仕也。(五為君位,四六皆近君者。)官貴持世,在陽宮陽爻者,文職。陰宮陰爻者,武弁也。世持歲破者朝仕,則六部通都在大也。外任則布按都司也。(太歲為天子,風歲破取重臣遙對天子之象。)世持月建者,巡方安撫行人也。(取四時巡環之象。)世持日建者,郡邑之宰也。(取朝夕蔽民之象。)

およそ太歳・月建・日辰・時辰の四直の「貴人」「駅馬」がみな卦身・世爻の上に聚り、さらに「天徳」「六合」の相扶ありて、しかも「官鬼」「印綬」の陽爻の上に落つれば、この人は必ず官は宰輔に居り、伊尹の阿衡を為し鼎鼐を調和するが如し。もしさらに三刑・羊刃・大煞を加えれば、則ち出でては将を為し入りては相を為すの重臣なり。もし太歳を加え、あるいは五爻の生合を得れば、必ず御宴・賞賜を栄受し、後代は蔭を受け先世は封を受く。また太歳と五爻とが卦身・世爻を生合するは、京朝の官なり。卦身・世爻を冲剋するは、外任の官なり。世爻あるいは「官鬼」爻が内卦に在りて発動すれば、外任なり。外卦に在りて発動すれば、朝官なり。(原注:五爻は君位にして、四爻・六爻はみな君に近き位なり。)「官鬼」「貴人」が世を持して陽宮・陽爻に落つれば、文職なり。陰宮・陰爻に落つれば、武職なり。世爻の上に「歳破」が坐すれば、もし朝官なれば、則ち六部・通顕の大員。もし外任なれば、則ち布政司・按察司と都指揮使司の長官。(原注:太歳は天子に象り、「歳破」は重臣が遥かに天子に対応するの象を取る。)世爻の上に月建が坐すれば、巡方・安撫の行人・使者なり。(原注:四季輪転・巡歴の象を取る。)世爻の上に日辰が坐すれば、郡守・県令なり。(原注:早晚親ら百姓に臨みて庇護するの象を取る。)

世持官貴祿馬,又得歲月文書來生合,威權風憲之職也。世持官印旺相,而旁爻帶貴人祿馬來扶者,但為正官,而不風憲也。又世持官貴祿馬,不空刑剋破者,其在金爻旺相,京官則司馬司寇大理中丞也。衰則尚寶鄉武選車駕職方武庫郎也,武則五府衣使也。在外任者,旺則總制撫按,觀察,總兵也,衰則恤刑司理,參遊,把總也。

世上に「官星」「貴人」「禄」「駅馬」が坐し、また太歳・月建と文書の爻との生合を得れば、威権を執掌する風憲の職(御史・台諫)なり。世爻の上に「官鬼」「印綬」が坐して旺相にして、ただ傍爻が「貴人」「禄」「駅馬」を帯びて来り生扶するのみなれば、僅かに正印の官にして、風憲の職に非ず。また世爻の上に「官星」「貴人」「禄」「駅馬」が坐して空に落ちず、刑剋・冲破を受けざれば。もし金爻に落ちて旺相なれば、京官は則ち兵部尚書・刑部尚書・大理寺卿・都察院中丞の一流。衰なれば則ち尚宝司卿・武選・車駕・職方・武庫の諸司郎中の一流、武職は則ち五軍都督府と錦衣衛使。もし外任なれば、旺なれば則ち総制・巡撫・巡按・観察使・総兵。衰なれば則ち恤刑・司理・参将・游撃・把総の一類。

木爻旺相京官則司空,衰則營繕,虞衡司也,在外任者,旺則關津主稅,衰亦稅課茶水之職也。水爻旺相京官則家宰也。(取其銓衡如水之平。)衰則文選稽勳封驗都水郎也。在外任者,旺則鹽漕河道操江也。衰則水利鹽運糧運之職也。

世上の「官星」が木爻に落ちて旺相なれば、京官は則ち工部尚書(司空)。衰なれば則ち営繕司・虞衡司の属官。もし外任なれば、旺なれば則ち関津・主税の官。衰なれば不過税課司・茶水局の一類の差事。水爻に落ちて旺相なれば、京官は則ち吏部尚書(冢宰)——人才を銓衡するに水の平なるが如きの意を取る。衰なれば則ち文選・稽勲・封験・都水の諸司郎中。もし外任なれば、旺なれば則ち塩運・漕運・河道・操江の諸使。衰なれば則ち水利・塩運・粮運の一類の職務。

火爻旺相京官則宗伯宮詹學士司成司業太常翰林之官也,衰則中書也。旺加雀,則科道。衰則鴻臚也。在午爻者,旺則司馬,衰亦苑馬也。在外任者,帶文昌驛馬加月建者,非典試之官,必督學之官也。衰則文學爐冶坑場之職也。

世上の「官星」が火爻に落ちて旺相なれば、京官は則ち礼部尚書(宗伯)・詹事府少詹事・学士・国子監祭酒(司成)・司業・太常寺卿および翰林の諸官。衰なれば則ち中書舎人。旺相にしてまた「朱雀」を加えれば、六科給事中と十三道御史。衰なれば則ち鴻臚寺の官。午爻に落つれば、旺なれば則ち兵部尚書(司馬)、衰なればも苑馬寺卿。もし外任なれば、「文昌」「駅馬」を帯びてまた月建を加えれば、試験を主持する典試官に非ずんば、必ず提督・学政の官なり。衰なれば則ち府州県の教官、あるいは炉冶・坑場の一類を管する職務。

上爻旺相,京官則司農京兆巡城倉院也,加龍德則光祿也。在外任者,旺則方伯,屯田督運督糧也。衰則郡守邑宰開礦取石墾闢之使也。世持官貴祿而無印綬者,佐貳也。世持衰官得日辰動財來生合,或伏財化財者,倉場府庫驛典之官也。世持官印,而無財者,非正選而差委之官也。(筮訣曰卦若無財必非正選。)官衰印旺者,署印官也。

世上の「官星」が土爻に落ちて旺相なれば、京官は則ち戸部尚書(司農)・順天府尹(京兆)・巡城御史と倉場総督。もし「青竜」「天徳」を加えれば、則ち光禄寺卿。もし外任なれば、旺なれば則ち布政使(方伯)、および屯田・督運・督粮の官。衰なれば則ち知府・県令、あるいは鉱を開き石を采り墾を闢くの一類の差使。世爻の上にただ「官星」「貴人」「禄」ありて「印綬」なければ、佐貳官(同知・通判の類)なり。世爻上の「官星」が衰弱するも、日辰あるいは発動の「妻財」の生合を得るか、あるいは下に「妻財」が伏し「妻財」に変出すれば、倉場・府庫・駅站を管する職官なり。世爻の上に「官鬼」「印綬」ありて卦中に「妻財」なければ、正途の銓選に非ずして、臨時の差委の官なり。(原注:《筮訣》にいう、卦中にもし「妻財」なければ、必ず正選に非ず。)「官鬼」が衰にして「印綬」が旺なれば、印務を署理する代理官なり。

二 候選

官臨身世,與財爻獨發,或世官加書貴,帶龍雀動,或歲月帶官印生合世身者,選也。世下伏官,或伏驛馬印綬者,遲選。世持官貴值升爻,而休囚受克者,下選。世加夜貴帶龍雀動者,方催選陪點也。卦無官印,與官印空絕,或身世空絕,或子持世旺動,或子孫獨發者,俱不得選也。鬼化鬼者,事多反覆也。鬼動而財空絕者,選司無力也。官絕逢生者,事雖有沮,終得貴人力而成也。身世隨鬼入墓者選不成,成亦不如意也。若值丁未戊戌二殺墓者,雖選官到任,而旅親回鄉也。鬼帶亡劫大殺克世身者,雖選官而不得赴任也。

「官鬼」が卦身・世爻に臨み、「妻財」一爻独発を加えるか、あるいは世上の「官鬼」に昼貴人を加え、「青竜」「朱雀」を帯びて発動するか、あるいは太歳・月建が「官鬼」「印綬」を帯びて来りて卦身・世爻を生合すれば、これらはみな官に選ばれうるを主る。世爻の下に「官鬼」が伏し、あるいは「駅馬」「印綬」が伏せば、選期は晩からんとす。世爻の上に「官星」「貴人」が坐して升爻に落ちるも、本身は休囚にして剋を受ければ、ただ下等の缺を選ぶのみ。世爻に夜貴人を加えて「青竜」「朱雀」を帯びて発動すれば、纔かに催選・陪点の段階に在り。卦中に「官鬼」「印綬」なきか、あるいは「官鬼」「印綬」が空に落ち絶に入るか、あるいは卦身・世爻が空に落ち絶に入るか、あるいは「子孫」が世を持して旺相に発動するか、あるいは「子孫」が一爻独発せば、これらはみな選ばれず。「官鬼」が「官鬼」に変出すれば、事情は反反覆覆す。「官鬼」が発動して「妻財」が空に落ち絶に入れば、選を主る司が力を出すを肯んぜぬなり。「官鬼」が絶に入りて生に逢えば、事情は阻撓あるといえども、終に貴人の力を得て成せり。卦身・世爻が「官鬼」に随いて一同に墓に入れば、選は成らず。たとえ選成するも称心せず。もし丁未・戊戌のこの二つの煞墓に遇えば、官に選ばれ任に到るといえども、柩を扶して親を郷に送らん。「官鬼」が亡神・劫煞・大煞を帯びて来りて卦身・世爻を剋せば、官に選ばるるといえども赴任しえず。

卦有官無父,或父值空死墓絕胎者,無在所也。欲知何日得官,官旺動者,遠則以值年合月為期,近則以值月合日為期也。官旺靜者,以沖動之年月日為期也。官伏藏者,以臨值之年月日為期也。官臨火動,選速,水動選遲也。又看卦宮,宮居艮,立春後選。宮居震,春分後選。宮居巽,立夏後選。宮居離,夏至後選。宮居坤,立秋後選。宮居兌,秋分後選。宮居乾,立冬後選。宮居坎,冬至後選也。

卦中に「官鬼」あって「父母」なきか、あるいは「父母」が空亡・死・墓・絶・胎の地に落つれば、則ち告身・凭照と任所とがなし。いずれの日に官を得るかを知らんには、「官鬼」が旺相にして発動するは、遠ければその当值の年・相合の月を以て期とし、近ければその当值の月・相合の日を以て期とす。「官鬼」が旺相にして安静なるは、それを冲动する年月日を以て期とす。「官鬼」が伏蔵するは、その当值の年月日を以て期とす。「官鬼」が火爻に落ちて発動すれば、選ぶこと速し。水爻に落ちて発動すれば、選ぶこと遅し。このほかまた卦の属する宮を看るべし。艮宮に属すれば、立春の後選を得る。震宮に属すれば、春分の後選を得る。巽宮に属すれば、立夏の後選を得る。離宮に属すれば、夏至の後選を得る。坤宮に属すれば、立秋の後選を得る。兌宮に属すれば、秋分の後選を得る。乾宮に属すれば、立冬の後選を得る。坎宮に属すれば、冬至の後選を得る。

三 領凭

以文書為用。旺則墓日可領,衰則生旺日可領,伏藏則臨值之日領也。卦無父,與父臨空死墓絕胎者,候久而不得也。又父化父者,文憑不實也。

告身・凭照を領取するには、文書(「父母」爻)を以て用神とす。「父母」が旺相なるは、それが墓に入る日に領しうる。衰弱なるは、それが生旺する日に領しうる。伏蔵するは、それが当值する日に領する。卦中に「父母」爻なきか、あるいは「父母」が空亡・死・墓・絶・胎の地に落つれば、則ち等候久しくしても領しえず。また「父母」が「父母」に変出するは、凭照は真実ならず、別に変故あり。

四 任所

一二世者近,三四世者遠,五六世者愈遠也。六合近,而六沖遠也。世屬子,則坎宮女虛危三宿之分野。今山東濟南東昌青州登州萊州五府之地也。世屬丑,則艮宮牛斗二宿之分野,今南京應天揚州徽州寧國池州太平安慶蘇州松江常州鎮江等府,與浙江杭州嘉興湖州寧波紹興台州金華衛州嚴州溫州處州等府,與江西南昌瑞州饒州撫州建昌吉安南安臨江贛州南康九江廣信等府,與福建福州泉州興化福寧州邵武延平建寧汀州漳州等府,及廣東廣州南雄惠州潮州肇慶高州瓊州之地也。

任所の遠近を推すには、世爻の居する世位を看る。一世卦・二世卦は近し、三世卦・四世卦は遠し、五世卦・六世(遊魂・帰魂の類)はさらに遠し。六合卦は近を主り、六冲卦は遠を主る。さらに世爻の地支に按じて二十八宿の分野を配して方位を定む。世爻が子に属すれば、坎宮の女・虚・危の三宿の分野にして、即ち今日の山東の済南・東昌・青州・登州・莱州の五府の地。世爻が丑に属すれば、艮宮の牛・斗の二宿の分野にして、即ち今日の南京の轄する応天・揚州・徽州・寧国・池州・太平・安慶・蘇州・松江・常州・鎮江等の府、浙江の杭州・嘉興・湖州・寧波・紹興・台州・金華・衛州・厳州・温州・處州等の府、江西の南昌・瑞州・饒州・撫州・建昌・吉安・南安・臨江・贛州・南康・九江・広信等の府、福建の福州・泉州・興化・福寧州・邵武・延平・建寧・汀州・漳州等の府、および広東の広州・南雄・恵州・潮州・肇慶・高州・瓊州の一一帯。謂う所の「分野」とは、天上の二十八宿を地上の州郡に分配するにして、卦中の世爻がいずれの支に属するかによりて、即ちその一支の轄する宿次に就いて任所を尋ぬ。下文に列する府州はみな明代の建置にして、読むには明代の疆域に按じて理解すべし。

世屬寅,則艮宮尾箕二宿分野,今北京順天昌平永平保定河澗等府,與遼東瀋陽等處地也。世屬卯,則震宮氏房心三宿之分野,今南京徐州淮安之地也。世屬辰,則巽宮角亢二宿之分野,今山東兗州府之地也。世屬巳,則巽宮翼軫二宿之分野,今湖廣荊州嶽州長沙寶慶辰州常德衡州永州武昌黃州承天等府,與四川虁州府貴州銅仁黎平府廣東廉州府廣西桂林梧州潯州南寧太平思明柳州慶遠思恩鎮安等府之地也。世屬午,則離宮柳星張三宿之分野,今河南河南府南陽府湖廣鄖陽襄陽德安三府之地也。

世爻が寅に属すれば、艮宮の尾・箕の二宿の分野にして、即ち今日の北京の轄する順天・昌平・永平・保定・河間等の府、および遼東・瀋陽の一帯。世爻が卯に属すれば、震宮の氐・房・心の三宿の分野にして、即ち今日の南京の轄する徐州・淮安の一帯。世爻が辰に属すれば、巽宮の角・亢の二宿の分野にして、即ち今日の山東の兗州府の一帯。世爻が巳に属すれば、巽宮の翼・軫の二宿の分野にして、即ち今日の湖広の荊州・岳州・長沙・宝慶・辰州・常德・衡州・永州・武昌・黄州・承天等の府、四川の夔州府、貴州の銅仁・黎平府、広東の廉州府、広西の桂林・梧州・潯州・南寧・太平・思明・柳州・慶遠・思恩・鎮安等の府の一帯。世爻が午に属すれば、離宮の柳・星・張の三宿の分野にして、即ち今日の河南の河南府・南陽府、および湖広の鄖陽・襄陽・徳安の三府の一帯。寅は東北と畿輔とを主り、卯は淮・徐を主り、辰は魯南を主り、巳は両湖・両広と川・黔の交とを主り、午は豫南と鄂北とを主るべし。世爻がいずれの支に落つるかによりて、赴任の地は便ちその一片に在り。

世屬未,則坤宮井鬼二宿之分野,今陝西西安漢中鳳翔平涼臨洮鞏昌慶陽延安等府,甘州潼關榆林寧夏甘肅等處,與四川成都龍安順慶保寧重慶敘州馬湖等府,盧州嘉定州卯州眉州雅州等處,與雲南雲南府臨安廣西楚雄姚安武定景東順寧大理蒙化永寧永昌等府,北勝州雲州麗江府鶴慶府與貴州貴陽都勻思州石阡銅仁等府之地也。世屬申,則坤宮畢觜參三宿之分野,今山西太原平陽潞安府沁州澤州汾州渣州之地也。

世爻が未に属すれば、坤宮の井・鬼の二宿の分野にして、即ち今日の陝西の西安・漢中・鳳翔・平凉・臨洮・鞏昌・慶陽・延安等の府、および甘州・潼関・楡林・寧夏・甘粛等の処、四川の成都・竜安・順慶・保寧・重慶・叙州・馬湖等の府、および瀘州・嘉定州・邛州・眉州・雅州等の処、雲南の雲南府・臨安・広西府・楚雄・姚安・武定・景東・順寧・大理・蒙化・永寧・永昌等の府、および北勝州・雲州・麗江府・鶴慶府、さらに貴州の貴陽・都勻・思州・石阡・銅仁等の府の一帯。世爻が申に属すれば、坤宮の畢・觜・参の三宿の分野にして、即ち今日の山西の太原・平陽・潞安府および沁州・沢州・汾州・渣州の一帯。未の一支の轄するは最も広く、兼ねて陝・甘・川・滇・黔の五地に跨り、みな井鬼の分野に属す。ゆえに世爻が未に属して外任する者は、多くは西陲に遠赴す。申の一支は則ち専ら山西の一省を主り、宿は畢觜参に属し、地は河東に在り。

世屬酉,則兌宮胃昂二宿之分野,今北直真定順德二府山西大同府之地也。世屬戌,則乾宮奎婁二宿之分野,今南京鳳陽盧州二府徐州之地也。世屬亥,則乾宮室璧二宿之分野,今河南開封彰德衛輝懷慶汝寧等府與北直大名府之地也。

世爻が酉に属すれば、兌宮の胃・昴の二宿の分野にして、即ち今日の北直隷の真定・順徳の両府および山西の大同府の一帯。世爻が戌に属すれば、乾宮の奎・婁の二宿の分野にして、即ち今日の南京の轄する鳳陽・廬州の両府および徐州の一帯。世爻が亥に属すれば、乾宮の室・壁の二宿の分野にして、即ち今日の河南の開封・彰徳・衛輝・懐慶・汝寧等の府および北直隷の大名府の一帯。官の任所のいずれの方に在るかを占うは、即ちこの十二支の分野の対照に照らして定む。

五 赴任

鬼谷分爻:任所;道路、賓師;車馬;家眷;伴侶;行李。分爻值旺相而逢生合者吉,遇鬼值空,而被刑害克破者,必有災難也。又世為官,應為任所。世克應,道途無阻。應克世,到任不利。世生應,因官耗損。應生世,因官進益也。世空必有災難。陸行憂跌撲,舟行憂風浪。若旺空,惟病而已,或得日辰動爻來沖剋,庶幾免咎也。

《鬼谷分爻》は六爻をもって上より下へ赴任の一路の人物・事項を分配す。上爻は任所、五爻は道路、兼ねて賓客・幕友を主る。四爻は車馬、三爻は家眷、二爻は随行・伴侶、初爻は行李。ある分爻が旺相にしてまた生に逢い合に逢えば、那一項は吉利。もし那一爻の上に「官鬼」が坐し、また空亡に落ち、還って刑害・剋破せられれば、那一項は必ず災難あり。このほかまた世爻を以て赴任の官を代表し、応爻を以て任所を代表す。世爻が応爻を剋すれば、路途に阻碍なし。応爻が世爻を剋すれば、任に到りてのち不利。世爻が応爻を生ずれば、この官職によりて破財・耗損す。応爻が世爻を生ずれば、この官職によりて進項を増益す。世爻が空に落つれば、路上に必ず災難あり。陸路を行かば跌撲・摔傷を怕れ、水路を行かば風浪を怕る。もし旺相にして空に落つれば、不過一場の病を生ずるのみ。儻もまた日辰あるいは動爻の来りてこの空爻を冲剋するを得れば、則ち大致災咎を免れんとす。

六 在任

官加貴祿臨扶身世者,到任操權也。父加貴馬臨扶身世者,臨庭掌印也。官加龍貴,在陽宮陽爻旺相者,政聲籍甚也。父受傷而財空絕者,地瘠民貧也。父身動而兄世動者,政繁賦缺也。日並兄動傷世者,吏多舞文也。兄化子孫克世者,民多梗化也。道路爻空,巡方之使多驚。子孫旺動,剿捕之官奏凱。太歲傷官,朝仕必黜。月日生世,外任可升。官化財,非獎,則薦也。官貴旺動生合世者,目下蒙薦也。

「官鬼」に「貴人」「禄神」を加えて卦身・世爻に臨みてこれを生扶すれば、任に到りてのち実権を操るを得す。「父母」に「貴人」「駅馬」を加えて卦身・世爻を臨扶すれば、親ら公堂に臨み印信を執掌しうる。「官鬼」に「青竜」「貴人」を加え、陽宮・陽爻に落ちて旺相なれば、則ち政声は遠播す。「父母」が傷を受けて「妻財」が空に落ち絶に入れば、所轄の地は土が瘠せ民が貧す。「父母」と卦身とが発動し、而るに「兄弟」と世爻とがまた発動すれば、政務は繁劇にして賦税は短缺す。日辰と「兄弟」とが併び起り発動して来りて世爻を傷つければ、属吏に舞文・弄法多し。「兄弟」が「子孫」に変出して来りて世爻を剋せば、百姓は梗頑にして教化し難し。道路の爻が空に落つれば、巡方の使者は多く驚擾を受く。「子孫」が旺相に発動すれば、剿捕の官は捷を奏しうる。太歳が「官鬼」を傷つければ、在朝の官は必ず罷黜せらる。月建・日辰が世爻を生ずれば、外任の官は升遷しうる。「官鬼」が「妻財」に変出すれば、賞奨を受くるかさもなくば荐挙せらる。「官鬼」「貴人」が旺相に発動して来りて世爻を生合せば、眼下に人の保荐を蒙らんとす。

歲月帶父旺動者,朝有宣勅也。太歲與五爻動來生合世者,徵召入朝也。官爻世爻臨五爻或臨太歲,得父動來生合者,名書御榻也。三傳加財動生合世者,受賜齎也。太歲與五爻生合父母,椿萱受贈。生合妻財,室人受誥。生合子孫,兒孫得蔭。生合官鬼,祖妣恩榮也。財化福者,加俸秩。財化兄者,罰俸糧也。

太歳・月建が「父母」を帯びて旺相に発動すれば、朝廷より宣諭・敕命の下るあるなり。太歳と五爻とが発動して来りて世爻を生合すれば、詔を奉じて朝に征召せらるるなり。「官鬼」爻あるいは世爻が五爻あるいは太歳に臨み、また「父母」の発動して来り生合するを得れば、姓名が御榻の側に写されて、天子に記せらるるなり。太歳・月建・日辰の三伝が「妻財」を帯びて発動し、来りて世爻を生合すれば、賞賜を受くるなり。太歳と五爻ともし「父母」を生合せば、則ち父母は封贈を受く。「妻財」を生合せば、則ち妻室は誥命を受く。「子孫」を生合せば、則ち児孫は蔭襲を得る。「官鬼」を生合せば、則ち祖先と祖妣とが恩栄に同じく霑う。「妻財」が「子孫」に変出すれば、俸を加え秩を増すなり。「妻財」が「兄弟」に変出すれば、則ち俸を罰し粮を扣せらるるなり。

月日刑害克破官爻世爻,或貴官動傷身世者,被人彈劾也。官父逢空死墓絕胎,與被刑害克破,或官父動化福,化空死墓絕胎,或化刑害克破者,俱降職也。世官空動者,將失職也。官化退神。(丁丑丁未壬辰壬戌。)游魂化歸魂者,宜致仕也。世空殺動者,宜避罪也。世持官,加大殺動,或鬼帶亡劫動傷衰世,或世爻身爻命爻俱空死墓絕者,皆死於任所也。

月建・日辰が「官鬼」爻あるいは世爻を刑害・剋破するか、あるいは「貴人」を帯びる「官鬼」が発動して来りて卦身・世爻を傷つければ、人に彈劾せらるるを主る。「官鬼」「父母」が空亡・死・墓・絶・胎の地に落ち、あるいは刑害・剋破せらるるか、あるいは「官鬼」「父母」が発動して「子孫」に変出し、空亡・死・墓・絶・胎に変入し、あるいは刑害・剋破に変出せば、これらはみな降職を主る。世爻上の「官鬼」が空を帯びて発動すれば、職位を失わんとするなり。「官鬼」が退神に変ずる(丁丑・丁未・壬辰・壬戌のこの幾組)か、あるいは遊魂卦が帰魂卦に変ずれば、いずれも老を告げ官を辞するに宜し。世爻が空に落ちて凶煞が発動すれば、法を設けて禍を避け罪を免るるに宜し。世爻の上に「官鬼」が坐してまた「大煞」を加えて発動するか、あるいは「官鬼」が亡神・劫煞を帯びて発動して来りて衰弱の世爻を傷剋するか、あるいは世爻・卦身・命爻がともに空亡と死・墓・絶の地に落つれば、これらはみな任所に死するを主る。

七 升遷

世為臣,應為君。世應生合比和者,升。世生應我求進,應生世人薦舉。應沖剋世外除,應生合世內除也。世官旺動者升,財子同動者升,財爻獨發者升,歲月生扶身世者升,官臨唐符國印動者升,鬼加雀帶雷火殺動者升,官化財者平升,鬼化鬼逢進神(甲子甲午己卯己酉)則超遷。逢退神則調簡。

升遷を占うには、世爻を以て臣下を代表し、応爻を以て君上を代表す。世応が相生相合するか五行比和すれば、升りうる。世爻が応爻を生ずれば、自己が鑽営して進を求むるなり。応爻が世爻を生ずれば、他人の挙薦なり。応爻が世爻を冲剋すれば、外補(外任に放す)なり。応爻が世爻を生合すれば、内除(京に留りて職に任ず)なり。世上の「官鬼」が旺相に発動すれば升を主り、「妻財」「子孫」が一同に発動すれば升を主り、「妻財」が一爻独発すれば升を主り、太歳・月建が卦身・世爻を生扶すれば升を主り、「官鬼」の上に「唐符」「国印」が坐して発動すれば升を主り、「官鬼」に「朱雀」を加えてまた「雷火煞」を帯びて発動すれば升を主る。「官鬼」が「妻財」に変出すれば、平級の遷転なり。「官鬼」が「官鬼」に変出して進神に遇う(甲子・甲午・己卯・己酉)なれば、則ち級を越えて超遷す。退神に遇えば、則ち清簡・閑散の職に調往す。

歸魂卦,官爻旺靜者必復任。游魂卦,官爻旺動者,必遠升。游魂化游魂,升後再升,遠處也。卦有兩父兩官旺動者,鴛鴦求仕也。內旺外衰,宜守舊。內衰外旺,宜圖新。內外俱旺,彼此如意也。雀臨門戶爻動者,吉報至也。若世空官空或官爻安靜伏藏,與身動刑歲月者,皆不升也。

帰魂卦を占って得て「官鬼」が旺相・安静なれば、必ず原任に回復す。遊魂卦を占って得て「官鬼」が旺相・発動なれば、必ず遠処に升往す。遊魂卦がまた遊魂卦に変ずれば、升してまた升り、しかも去ることいよいよ遠し。卦中に二重の「父母」・二重の「官鬼」ありていずれも旺相に発動するは、一身にして両処の官職を兼求するにして、これを「鴛鴦求仕」と謂う。内卦が旺にして外卦が衰なれば、旧職を安守するに宜し。内卦が衰にして外卦が旺なれば、別に新任を図るに宜し。内外ともに旺なれば、旧を守り新を図る両皆意の如し。「朱雀」が門戸の爻(三爻は門、四爻は戸)に臨みて発動すれば、吉報は立刻に至る。もし世爻が空に落ち、「官鬼」が空に落ち、あるいは「官鬼」が安静・伏蔵し、および卦身が発動して行って太歳・月建を刑せば、いずれも升遷しえず。

八 替代

官旺者,官逢死墓絕日代也。子旺動者,即時可代。卦無官者,絕日可代。外卦陽者代速,陰者替遲也。占代官來者,以應爻生旺世爻墓絕之日為期,或官爻生旺月日為期也。

いつの時に人に接替せらるるかを占う。「官鬼」が旺相なるは、「官鬼」が死・墓・絶に逢う日に替せらる。「子孫」が旺相にして発動するは、立刻に替せられんとす。卦中に「官鬼」なきは、「官鬼」が絶に入る日に替せらる。外卦が陽に属すれば、接替の来ること速し。外卦が陰に属すれば、接替の来ること遅し。もし接任の官のいつ到来するかを占うなれば、即ち応爻の生旺にして、世爻の墓に入り絶に入る那一天を以て期とす。あるいは「官鬼」爻の生旺の月日を以て期とす。

九 貪廉

官印皆旺,財爻不見者廉。世持兄旺動者,貪也。世下伏兄化兄者,貪也。世持虎鬼,加刑刃劫殺動者,酷也。世持鬼,加玄武咸池荒蕪四廢殺動者,罷軟也。世持虎鬼,加雷火卒暴殺動者,浮躁也。世加天解天赦喝散動者,昭雪滯獄也。財空鬼旺者,廉名振而囊槖空也。父空官旺者,爵位高而琴鶴隨也。(父母為行李。)又初爻為吏民,初爻克官克世者,主賢明,吏民親邇也。世爻官爻克初者,主苛刻,吏民畏避。生初爻者,主慈愛吏民也。

官を為るの清廉か貪濁かを占う。「官鬼」と「印綬」とがともに旺にして、卦中に「妻財」を見ざれば、この人は清廉なり。世爻の上に「兄弟」が坐して旺相に発動するか、あるいは世爻の下に「兄弟」が伏してまた「兄弟」に変出すれば、この人は貪婪なり。世爻の上に「白虎」「官鬼」が坐し、また三刑・羊刃・劫煞を加えて発動すれば、この人は苛酷なり。世爻の上に「官鬼」が坐し、また「玄武」「咸池」「荒蕪」「四廃」の諸煞を加えて発動すれば、この人は軟弱にして無能なり。世爻の上に「白虎」「官鬼」が坐し、また「雷火」「卒暴煞」を加えて発動すれば、この人は性情浮躁なり。世爻の上に「天解」「天赦」「喝散」の諸神を加えて発動すれば、この人は積圧の冤獄を昭雪しうる。「妻財」が空に落ちて「官鬼」が旺なれば、清廉の名は遠播して行囊は空空なり。「父母」が空に落ちて「官鬼」が旺なれば、爵位は高しといえども、ただ琴と鶴とを以て自ら随うのみ、別に長物なし。(原注:「父母」は行李を代表す。)また初爻は吏胥と百姓とを代表す。初爻が反って「官鬼」を剋し世爻を剋するは、長官は賢明にして吏民は親近するを主る。世爻あるいは「官鬼」爻が行って初爻を剋するは、長官は苛刻にして吏民は畏避するを主る。世爻あるいは「官鬼」爻が行って初爻を生ずるは、則ち長官は吏民を慈愛するを主る。

十 官職の退復

子旺動,父休空,官墓絕者,必退職也。欲知退職歲時,但以卦身為主。如丑月來卜,得噬嗑卦,身在戌也,則戌亥子,退度三位,乃失職三月也。又如午月來卜,得艮卦,身在巳也。退度一位,乃失職一月也。又如辰月來卜,得蠱卦,身在寅也,退度二位,乃失職二月也。(餘仿此。)

「子孫」が旺相に発動し、「父母」が休囚・落空し、「官鬼」が墓に入り絶に入れば、必ず官を丢して職を去る。官を丢する時間の長短を推算するには、卦身を以て主とす。たとえば丑月に占し来りて《噬嗑》卦を得、卦身が戌に在れば、則ち戌・亥・子より三位を倒数して丑に至る、これ失職三箇月。またたとえば午月に占し来りて《艮》卦を得、卦身が巳に在れば、巳より一位を退じて午に至る、これ失職一箇月。またたとえば辰月に占し来りて《蠱》卦を得、卦身が寅に在れば、寅より両位を退じて辰に至る、これ失職二箇月。その余の情形はみなこの方法に照らして類推す。

又官遇三傳生扶者,必起復也。世下伏官,與伏印馬者,必官印臨值之年月日起官也。官父持身世旺靜者,必沖動官印之年月日起官也。旁爻帶貴馬旺動來生身世上官印者,必得貴人提拔。以相生之年月日起官也。若旁爻兄弟旺動,帶亡劫隔神來刑沖剋害身世上官印者,必有匪人相隔壞事也。

さらにまた、「官鬼」もし太歳・月建・日辰の三伝の生扶を得れば、必ず原職に起復しうる。世爻の下に「官鬼」が伏し、あるいは「印綬」「駅馬」が伏せば、必ず「官鬼」「印綬」の当值の年月日に起復す。「官鬼」「父母」が卦身・世爻を持して旺相・安静なるは、必ず「官鬼」「印綬」を冲动する年月日に起復す。傍爻が「貴人」「駅馬」を帯びて旺相に発動し、来りて卦身・世爻上の「官鬼」「印綬」を生ずれば、必ず貴人の提拔を得、即ち相生する那个の年月日に起復す。もし傍爻の「兄弟」が旺相に発動し、亡神・劫煞・隔神を帯びて来りて卦身・世爻上の「官鬼」「印綬」を刑冲剋害せば、則ち必ず匪人ありて中より阻隔し、この事を壊す。

十一 丁憂・起復

凡財爻帶白衣殺,或財加虎殺,會月建動來刑剋父母爻者,陽丁父艱,陰丁母艱也。又二爻五爻(二為母五為父)帶白衣殺旺動傷世克官者,二爻則母憂,五爻則父憂也。後遇生合官印之年月必起復,或官印生旺之年月起官也。

およそ「妻財」爻が「白衣煞」を帯び、あるいは「妻財」に「白虎」の凶煞を加え、月建と会い同じく発動して来りて「父母」爻を刑剋するは、父母の喪に遭うを主る。動爻が陽に属すれば則ち父憂を丁し、陰に属すれば則ち母憂を丁す。また二爻・五爻(原注:二爻は母にして、五爻は父)が「白衣煞」を帯びて旺相に発動し、来りて世爻を傷つけ「官鬼」を剋するは、二爻が発動すれば則ち母喪、五爻が発動すれば則ち父喪。守制の後、生合「官鬼」「印綬」の年月に遇えば必ず起復しうるか、あるいは「官鬼」「印綬」の生旺の年月に原官に起復す。

附 断例

己丑年壬申月甲子旬乙丑日,占求官,得震之豫。震宮:震為雷(六沖);震宮:雷地豫(六合)。【本卦】【變卦】:妻財庚戌土世、妻財庚戌土;官鬼庚申金、官鬼庚申金;子孫庚午火、子孫庚午火應;妻財庚辰土應、兄弟乙卯木;兄弟庚寅木、子孫乙巳火;父母庚子水、妻財乙未土世。此卦己事不成,代占則成也。但費心力多用財耳,蓋子水動化未土,文書受傷,又應財亦克文書,所云克我者,他來就我易,我克者,我去就他難也。所喜日辰丑土,沖未合子,子水又長生於月建申中,故只損心神,行財賄,終必成也。若夫世爻旬空,丑日又刑之,己事必不可成也。

己丑年壬申月甲子旬乙丑日、官を求むるを占い、《震》の《豫》を得た。本卦《震為雷》は震宮に属して六冲卦、変卦《雷地豫》も震宮に属して六合卦。上爻から初爻まで数えると順に:妻財庚戌土が世を持ち、官鬼庚申金、子孫庚午火(変卦では応となる)、妻財庚辰土が応となり(兄弟乙卯木に変ず)、兄弟庚寅木(子孫乙巳火に変ず)、父母庚子水が発動し(妻財乙未土に変じて変卦の世となる)。断語にいう、この一卦もし自己のために官を求むれば則ち成らず、人に代わりて占すれば却って成る能し、ただ心力を費し財銭を使うこと多かるのみ。初爻の子水「父母」が発動して未土を変出し、文書は傷を受く。応爻上の「妻財」もまた来りて文書を剋す。古人の謂う所の「我を剋する者は彼が来りて我に就けば則ち易く、我の剋する者は我が行きて彼に就けば則ち難し」とは、正に此を指す。幸いなるに日辰の丑土は未土を冲開してまた子水と相合し、子水はまた月建の申金の中に在りて長生を得、ゆえに不過心神を損じ財賄を使うに過ぎずして、終に成しえんとす。世爻が正に旬空に值し、丑日がまた来りてこれを刑すれば、ゆえに自己のために官を求むるは、必ず成らざるなり。

己丑年癸酉月甲子旬丁酉日,婿占嶽翁,在京選官否,得晉之噬嗑。乾宮:火地晉(游魂);巽宮:火雷噬嗑。伏神、【本卦】【變卦】:官鬼己巳火、官鬼己巳火;父母己未土、父母己未土世;兄弟己酉金世、兄弟己酉金;妻財乙卯木、父母庚辰土;官鬼乙巳火、妻財庚寅木應;子孫甲子水、父母乙未土應、子孫庚子水。此卦父臨歲破,巳官旬空,又初爻動化福來傷官,木宮午官伏酉兄之下,火死於酉,且月日沖動卯財,克伏下辰土父母,戌土父母,雖伏巳官下受生,奈巳火空亡,土又敗於酉也,毫無生氣,故今歲恐選不成,待次年庚寅,火官長生,正月可選,五月可到任也。

己丑年癸酉月甲子旬丁酉日、女婿が岳父に代わりて在京に候選して官に選ばれうるや否やを占問して、《晋》の《噬嗑》を得た。本卦《火地晋》は乾宮に属して遊魂卦、変卦《火雷噬嗑》は巽宮に属す。上爻から初爻まで数えると順に:官鬼己巳火、父母己未土(変卦では世となる)、兄弟己酉金が世を持ち、妻財乙卯木(父母庚辰土に変ず)、官鬼乙巳火(妻財庚寅木に変じて変卦の応となる)、父母乙未土が応となり発動し(下に子孫甲子水が伏す、子孫庚子水に変ず)。断語にいう、この卦は「父母」が正に歳破に臨み、巳火「官鬼」はまた旬空に逢い、加うるに初爻が発動して「子孫」を変出して来りて「官鬼」を傷つく。本宮の午火「官鬼」は酉金「兄弟」の下に伏し、而るに火は酉に於て死す。月建・日辰はまたみな酉にして、卯木「妻財」を冲动して、下に伏する辰土「父母」を剋し去らん。戌土「父母」に至りては、巳火「官鬼」の下に伏して生を受くるといえども、巳火は空亡にして、土はまた酉の上に在りて沐浴・敗地に処り、毫も生気なし。ゆえに今年は恐らく選成らざらん。明年の庚寅を待って、火「官鬼」が長生を得て、正月に選ばれうる、五月に任に到りうる。

己丑年丙子月甲子旬丁卯日,占求官,得睽之歸妹。艮宮:火澤睽;兌宮:雷澤歸妹(歸魂)。伏神、【本卦】【變卦】:父母己巳火、兄弟庚戌土應;妻財丙子水、兄弟己未土、子孫庚申金;子孫己酉金世、父母庚午火;兄弟丁丑土、兄弟丁丑土世;官鬼丁卯木、官鬼丁卯木;父母丁巳火應、父母丁巳火。

己丑年丙子月甲子旬丁卯日、官を求むるを占い、《睽》の《帰妹》を得た。本卦《火沢睽》は艮宮に属し、変卦《雷沢帰妹》は兌宮に属して帰魂卦。上爻から初爻まで数えると順に:父母己巳火が発動し(兄弟庚戌土に変じて変卦の応となる)、兄弟己未土(下に妻財丙子水が伏す、子孫庚申金に変ず)、子孫己酉金が世を持ち(父母庚午火に変ず)、兄弟丁丑土(変卦では世となる)、官鬼丁卯木、父母丁巳火が応となる。この卦の関鍵は上爻の「父母」の発動と、艮宮本宮の寅木「官鬼」・午火「官鬼」とがともに伏して現れざるに在り、伏神の中に於て用神を尋ぬべし。

本官寅宮,動合世下戌兄,所託貴人得力,父母屬火,文書難立時空,得日辰生扶,必可成也,但本宮午火自刑,求仕文書,字眼必有踈駁處。得旁爻卯官相生,又得官府主張成就,本宮寅官,又伏傍爻巳火文書下,必另有貴人保舉,或別經勘驗,方得完備,乃經兩三衙門之事也。畢竟火空無氣,須待立春後官現,方準。立夏後文書旺,方完備。官動六爻,地方遠,外離化震,必選東方也。

断語にいう、本宮の寅木「官鬼」が発動して行って世爻の下の戌土「兄弟」に合すれば、託する所の貴人は力を出すを肯ずと見ゆ。「父母」は火に属し、文書は一時に立てて辦し難し、好しきは日辰の生扶を得て、事情は終に成すべし。ただ本宮の午火は自刑を犯し、官を求むる文書は字句の上に必ず疏漏・駁雑の処あり。幸いに傍爻の卯木「官鬼」の相生を得、また官府ありて彼の為に主を為して玉成す。本宮の寅木「官鬼」はまた傍爻の巳火文書の下に伏し、別に貴人の保挙あるか、あるいは別に一番の勘験を経て、文書乃ち斉備しうると知るべし、これは両三個の衙門を経て乃ち辦下来る事なり。畢竟は火が空亡に落ちて気なし、「官鬼」の出現するを待って立春の後、事乃ち准ずる。立夏の後文書は旺相にして、手続乃ち完備す。「官鬼」が第六爻の上に在りて発動すれば、任地の遙遠なるを知るべし。外卦は《離》より《震》に変ず、必ず東方に選ばる。

庚寅年庚辰月甲戌旬戊寅日,占為官安否,得剝之觀。乾宮:山地剝;乾宮:風地觀。伏神、【本卦】【變卦】:妻財丙寅木、妻財辛卯木;兄弟壬申金、子孫丙子水世、官鬼辛巳火;父母丙戌土、父母辛未土世;妻財乙卯木、妻財乙卯木;官鬼乙巳火應、官鬼乙巳火;父母乙未土、父母乙未土應。本宮午官,伏墓戌土下,午為自刑,傍爻子動沖官傷官,必曾冒犯官長,官不蒞事。本宮父母,又值旬空季空,此因文書不明,而忤上臺也,問之果然。

庚寅年庚辰月甲戌旬戊寅日、ある人が自己の官を為ること安穏なりや否やを占問して、《剥》の《観》を得た。本卦《山地剥》は乾宮に属し、変卦《風地観》も乾宮に属す。上爻から初爻まで数えると順に:妻財丙寅木、子孫丙子水が世を持ち発動し(下に兄弟壬申金が伏す、官鬼辛巳火に変ず)、父母丙戌土(父母辛未土に変じて変卦の世となる)、妻財乙卯木、官鬼乙巳火が応となり、父母乙未土。断語にいう、乾宮本宮の午火「官鬼」は戌土の墓下に伏し、午はまた自刑す。傍爻の子水が発動して行って「官鬼」を冲し「官鬼」を傷つけば、この人は必ずかつて上司を冒犯し、如今の官職は虚設に形同じくして、堂に到りて事を視る能わざると知るべし。本宮の「父母」爻はまた旬空に逢い兼ねて季空にして、これは文書の交代が清からざるによりて上司衙門に忤逆せるが故なり。事後に一問すれば、果たして然り。

庚寅年辛巳月甲申旬壬辰日,占求官,得需卦安靜。坤宮:水天需(游魂)。伏神、【本卦】:妻財戊子水;兄弟戊戌土;子孫戊申金世;兄弟甲辰土;父母乙巳火、官鬼甲寅木;妻財甲子水應。本宮巳火文書,臨月建,伏在官鬼之下,又巳火生世丁丑土,求官必得。所嫌旁爻申金持世,與月建六合來克官,日辰又生之,主暫時阻節,終是夏金逢時空,不能為禍。本宮卯木官,伏辰土兄弟下,日辰又是兄弟,為劫財之神,無旁爻寅鬼與本宮巳父相刑,乃所掌官吏,有求索之意,若與之賄,事必諧矣。

庚寅年辛巳月甲申旬壬辰日、官を求むるを占い、《水天需》を得、六爻は安静。この卦は坤宮に属して遊魂卦。上爻から初爻まで数えると順に:妻財戊子水、兄弟戊戌土、子孫戊申金が世を持ち、兄弟甲辰土、官鬼甲寅木(下に父母乙巳火が伏す)、妻財甲子水が応となる。断語にいう、坤宮本宮の巳火文書は正に月建巳月に当り、「官鬼」の下に伏す。巳火はまた世爻の納する丁丑土を生ず、官を求むれば必ず得うべし。嫌う所は傍爻の申金が世を持ちて、月建の巳火と六合して反って来り「官鬼」を剋し、日辰の辰土はまた申金を生ず、一時の受阻を主る。ただし夏月の金は正に時令の空に逢い、終に禍を為す能わざらん。本宮の卯木「官鬼」は辰土「兄弟」の下に伏し、日辰の辰土もまた「兄弟」にして、財を劫するの神なり。傍爻の寅木「官鬼」はまた本宮の巳火「父母」と相刑し、手を経る官吏に索賄の意あるを見ゆ、ただ彼に財物を与えれば、事情は必ず諧和して成せり。

庚寅年辛巳月甲子旬丁酉日,占求官,得乾之離。乾宮:乾為天(六沖);離宮:離為火(六沖)。【本卦】【變卦】:父母壬戌土世、官鬼己巳火世;兄弟壬申金、父母己未土;官鬼壬午火、兄弟己酉金;父母甲辰土應、子孫己亥水應;妻財甲寅木、父母己丑土;子孫甲子水、妻財己卯木。二五爻辭,俱有利見大人本吉,但六沖化六沖,又寅財動克文書中,兄動多阻隔,目下不成。直待辰戌印綬年可求,午火官鬼年,可得官也。

庚寅年庚辰月甲戌旬戊寅日、ある人が官を求むるを占い、《乾》の《離》を得た。本卦《乾為天》は乾宮に属して六冲卦、変卦《離為火》は離宮に属して、また六冲卦。上爻から初爻まで数えると順に:父母壬戌土が世を持ち、兄弟壬申金が発動し(父母己未土に変ず)、官鬼壬午火、父母甲辰土が応となり、妻財甲寅木が発動し(父母己丑土に変ず)、子孫甲子水。断語にいう、《乾》卦の九二・九五の爻辞はともに「大人を見るに利あり」にして、もとは吉なり。ただし六冲卦がまた六冲卦に変じ、加うるに二爻の寅木「妻財」が発動して行って文書を剋し、五爻の「兄弟」が発動してまた阻隔多し。ゆえに眼下に官を求むるは成らず。辰年・戌年の印綬の当值の年に至るまで、乃ち謀求すべく、午火「官鬼」の当值の年に到りて、乃ち真に官を得るべし。

庚寅年壬午月甲戌日,占在任安否,得歸妹之泰。兌宮:雷澤歸妹(歸魂);坤宮:地天泰(六合)。伏神、【本卦】【變卦】:父母庚戌土應、兄弟癸酉金應;兄弟庚申金、子孫癸亥水;子孫丁亥水、官鬼庚午火、父母癸丑土;父母丁丑土世、父母甲辰土世;妻財丁卯木、妻財甲寅木;官鬼丁巳火、子孫甲子水。午得化入戌墓,丑印化入辰墓,主災死,惟致仕可免也。

庚寅年壬午月甲戌日、ある官が任上の平安なりや否やを占問して、《帰妹》の《泰》を得た。本卦《雷沢帰妹》は兌宮に属して帰魂卦、変卦《地天泰》は坤宮に属して六合卦。上爻から初爻まで数えると順に:父母庚戌土が応となり(兄弟癸酉金に変じて仍って応となる)、兄弟庚申金(子孫癸亥水に変ず)、官鬼庚午火が発動し(下に子孫丁亥水が伏す、父母癸丑土に変ず)、父母丁丑土が世を持ち発動し(父母甲辰土に変じて仍って世となる)、妻財丁卯木、官鬼丁巳火。断語にいう、午火「官鬼」が発動して戌土の墓に変入し、丑土「印綬」が発動してまた辰土の墓に変入す。官星と印綬とが双々墓に入り、災禍ありて乃至身死すを主り、ただ官を辞して里に帰るのみ免れうる。

是月是日有占起官者,得剝之晉。乾宮:山地剝;乾宮:火地晉(游魂)。伏神、【本卦】【變卦】:妻財丙寅木、官鬼己巳火;兄弟壬申金、子孫丙子水世、父母己未土;父母丙戌土、兄弟己酉金世;妻財乙卯木、妻財乙卯木;官鬼乙巳火應、官鬼乙巳火;父母乙未土、父母乙未土應。世臨子水,伏申金,金生水為印綬。又寅年午月戌日,馬聚於申,世下伏印馬,後必起官。但嫌本宮午官伏戌墓下,須待壬辰年沖開戌墓,透出午官,又辰年與世爻飛伏申子三合,故其年上寅月,可用財求謀,官生在寅也。丙午月得官,官旺於午也。近則未月到任,遠則戌月到任也。土為印綬,未與午官六合,戌與午官三合也。

同じく月同じく日、別に人ありて原官に起復するを占問して、《剥》の《晋》を得た。本卦《山地剥》は乾宮に属し、変卦《火地晋》も乾宮に属して遊魂卦。上爻から初爻まで数えると順に:妻財丙寅木(官鬼己巳火に変ず)、子孫丙子水が世を持ち(下に兄弟壬申金が伏す、父母己未土に変ず)、父母丙戌土が発動し(兄弟己酉金に変じて変卦の世となる)、妻財乙卯木、官鬼乙巳火が応となり、父母乙未土。断語にいう、世爻は子水にして、下に申金が伏し、金は水を生ずれば即ち「印綬」なり。また寅年・午月・戌日の三者は火局を会成して、駅馬は申に聚る。世爻の下は既に印を伏せまた馬を伏せば、日後に必ず起復しうる。嫌う所は本宮の午火「官鬼」が戌土の墓下に伏して、壬辰年の戌墓を冲開するを待ち、午火「官鬼」を透出せしむべし。しかも辰年はまた世爻の飛神子水・伏神申金と合して申子辰の三合水局を成す。ゆえに那一年の正月寅月は、財銭を動用して謀干しうべし、「官鬼」の長生は寅に在ればなり。丙午月に到りて便ち官を得うべし、「官鬼」は午に於て旺なればなり。任に到る日は、近ければ未月、遠ければ戌月なり。土は印綬にして、未は午「官鬼」と六合し、戌は午「官鬼」と三合すればなり。

文書占

遊南子曰,文書之占,有公私之辨焉。雖俱以父母為用,然公占則以官旺為助,私占則以子旺為助也。三傳刑害克破父母者,不成。卦無官父或官父臨空絕,與化空絕者,非不發,則遺失。父值墓胎,與化墓胎,或加勾土旺動者,必阻滯耽隔逗留月日也。

遊南子がいう、文書を占うに公事・私事の別あり。同じく「父母」爻を以て用神とすといえども、公家の文書を占うは「官鬼」の旺相に頼りて助と為し、私家の文書を占うは「子孫」の旺相に頼りて助と為す。太歳・月建・日辰のこの三伝もし「父母」爻を刑害・剋破せば、文書は辦し成らず。卦中に「官鬼」「父母」なきか、あるいは「官鬼」「父母」が空亡に落ち絶地に入るか、あるいは発動して空亡・絶地に変入すれば、かかる文書は根本に発下せられざるかさもなくば中途に遺失せり。「父母」が墓地・胎地に落ち、あるいは発動して墓地・胎地に変入し、あるいは「勾陳」土爻を加えて旺相に発動せば、必ず阻滞・耽擱して、多少の時日を拖延せん。

若乃在官而占,文憑誥勅,與夫公文差劄者,但身世坐祿馬貴官印綬,或三傳值官印動來生合身世者,必可得也。為商而占鹽引鈔文,與私居而占契券田貼者,但父母旺動生合世身,而財子旺靜者,有也。應爻空絕墓胎,與世持財加武動者,無也。(財克文書,武克朱雀。)至問文書何時可得者,旺則待入墓之月日,衰則候生旺之月日,旺動則逢合之月日,旺靜則沖動之月日也。若文書伏藏者,待文書臨值之月日得也。

もし在任の官員が凭照・誥命・敕書および公文・差劄を占うは、ただ卦身・世爻の上に「禄」「駅馬」「貴人」「官星」「印綬」が坐するか、あるいは太歳・月建・日辰の三伝が正に「官鬼」「印綬」に值して発動し、来りて卦身・世爻を生合せば、則ち必ず拿到しうる。もし商人が塩引・鈔関の文書を占うか、あるいは居家の人が契券・田単を占うは、ただ「父母」が旺相に発動して来りて世爻・卦身を生合し、而るに「妻財」「子孫」がまた旺相・安静なれば、これ有りなり。もし応爻が空亡・絶地・墓地・胎地に落ち、あるいは世爻の上に「妻財」が坐してまた「玄武」を加えて発動せば、これ無しなり(原注:「妻財」は文書を剋し、「玄武」は「朱雀」を剋す)。文書のいつ手に到るかを問うに至りては、「父母」が旺相なるは、それが墓に入る月日を待つ。衰弱なるは、それが生旺する月日を待つ。旺にして発動するは、それと相合の月日を待つ。旺にして安静なるは、それを冲动する月日を待つ。もし文書が伏蔵して現れざれば、則ち「父母」の当值の月日を待ちて拿到す。

附 断例

庚寅年戊寅月乙卯日,代占求文書,得剝之觀。乾宮:山地剝;乾宮:風地觀。伏神、【本卦】【變卦】:妻財丙寅木、妻財辛卯木;兄弟壬申金、子孫丙子水世、官鬼辛巳火;父母丙戌土、父母辛未土世;妻財乙卯木、妻財乙卯木;官鬼乙巳火應、官鬼乙巳火;父母乙未土、父母乙未土應。傍爻巳官臨應,受歲月日生,人多雲吉,終是被歲月刑巳,又世上旁爻子動傷官,本宮辰戌文書,皆值時空,三傳克之,且世應相剋,人事不和,決主徒勞無成也。

庚寅年戊寅月乙卯日、人に代わりて文書を謀求するを占い、《剥》の《観》を得た。本卦《山地剥》は乾宮に属し、変卦《風地観》も乾宮に属す。上爻から初爻まで数えると順に:妻財丙寅木、子孫丙子水が世を持ち発動し(下に兄弟壬申金が伏す、官鬼辛巳火に変ず)、父母丙戌土(父母辛未土に変じて変卦の世となる)、妻財乙卯木、官鬼乙巳火が応となり、父母乙未土。断語にいう、傍爻の巳火「官鬼」が応位に坐し、また太歳・月建・日辰の生扶を受くれば、一般人はみな吉と説く。殊に知らず、太歳の寅・月建の寅は正に巳と相刑にして、而るに世爻上の傍爻の子水はまた発動して行って「官鬼」を傷つく。本宮の辰土・戌土の文書はいずれも正に時令の空に逢い、三伝はまた来りてこれを剋す。加うるに世応の相剋、人事は和せず。ゆえにこの事は気力を白費して、終に成ることなしと断ず。

庚寅年庚辰月己巳日,占託人求文書,得豐之復。坎宮:雷火豐;坤宮:地雷復(六合)。【本卦】【變卦】:官鬼庚戌土、父母癸酉金;父母庚申金世、兄弟癸亥水;妻財庚午火、官鬼癸丑土應;兄弟己亥水、官鬼庚辰土;官鬼己丑土應、子孫庚寅木;子孫己卯木、兄弟庚子水世。主文書卻在,其人必死也。緣申金文書,與月辰巳火六合,而動爻亥水兄弟,化入辰墓,又犯月破,況病於歲建寅,申墓於月建辰,申絕於日建巳中,故知其必死也。

庚寅年庚辰月己巳日、ある人が他の人に托して代わりに文書を求めしむるを占い、《豊》の《復》を得た。本卦《雷火豊》は坎宮に属し、変卦《地雷復》は坤宮に属して六合卦。上爻から初爻まで数えると順に:官鬼庚戌土、父母庚申金が世を持ち、妻財庚午火が発動し(官鬼癸丑土に変じて変卦の応となる)、兄弟己亥水が発動し(官鬼庚辰土に変ず)、官鬼己丑土が応となり、子孫己卯木。断語にいう、文書そのものはなお在るも、託する所の那个人は必ず死せん。申金文書は日辰の巳火と六合すれども、発動の亥水「兄弟」(即ち託する所の人)は辰土の墓に変入してまた月破を犯す。況んや亥水は太歳の寅木に於て病し、申金は月建の辰土に於て墓し、申金はまた日建の巳火の中に於て絶し、處處絶地なり。ゆえに那人は必ず死すと断ず。この例は人に托して事を辦するを占うは、文書と託する所の人との両爻を併せて看るべきを見るべし。文書は在るといえども人爻が墓に入り破を犯せば、事は仍として著落なし。

庚寅年甲申月庚辰日,求占文書,得升之小過。震宮:地風升;兌宮:雷山小過(游魂)。伏神、【本卦】【變卦】:官鬼癸酉金、妻財庚戌土;父母癸亥水、官鬼庚申金;子孫庚午火、妻財癸丑土世、子孫庚午火世;官鬼辛酉金、官鬼丙申金;兄弟庚寅木、父母辛亥水、子孫丙午火;妻財辛丑土應、妻財丙辰土應。二爻亥水文書,動化午火子孫,水胎於午,是為文收化入胎爻,乃小墓也,主事難成。卻喜申月旺生,文書化胎不能為害,後於子日成就,蓋文書旺於子,且沖破午胎也。

庚寅年甲申月庚辰日、文書を謀求するを占い、《升》の《小過》を得た。本卦《地風升》は震宮に属し、変卦《雷山小過》は兌宮に属して遊魂卦。上爻から初爻まで数えると順に:官鬼癸酉金、父母癸亥水、妻財癸丑土が世を持ち発動し(下に子孫庚午火が伏す、子孫庚午火に変じて変卦の世となる)、官鬼辛酉金、父母辛亥水が発動し(下に兄弟庚寅木が伏す、子孫丙午火に変ず)、妻財辛丑土が応となる。断語にいう、二爻の亥水文書が発動するも、却って午火「子孫」を変出す。水の胎地は正に午に在り、これを文書の胎爻に化入すると謂い、胎地は一个小墓に相当す、事情の成り難きを主る。幸いなるに申月は正に亥水を生じて、文書は旺相、胎に化するといえども害を為す能わざらん。後に果たして子日に辦成せり——文書は子に於て旺にして、子はまた午のこの胎地を冲破すればなり。胎に化するは凶兆なれども、もし用神の本身が令に当り生を得れば、凶象は便ち圧せられ、ただ胎地を冲開するの日を待てば、事情はおのずから成就すと見ゆ。

寅年丁亥月丁酉日,日占託人求文書,得大壯安靜。坤宮:雷天大壯(六沖)。【本卦】:兄弟庚戌土;子孫庚申金;父母庚午火世;兄弟甲辰土;官鬼甲寅木;妻財甲子水應。主本月可成,出月則不成也。蓋世持午火文書,生本宮世下丑土,應上飛神,子與世下丑合,應下伏神未,與世上午合,故可成也。若出月,則十一月建子,並動應爻,沖脫文書,所以不成也。

寅年丁亥月丁酉日、人に托して代わりに文書を求めしむるを占い、《雷天大壯》を得、六爻は安静。この卦は坤宮に属して六冲卦。上爻から初爻まで数えると順に:兄弟庚戌土、子孫庚申金、父母庚午火が世を持ち、兄弟甲辰土、官鬼甲寅木、妻財甲子水が応となる。断語にいう、本月の内に辦成しうべく、本月を出れば辦成しえず。世爻上は午火文書にして、本宮の世下に伏する丑土を生じうる。応爻上の飛神は子水にして、子は世下の丑土と相合す。応爻下の伏神は未土にして、未はまた世上の午火と相合し、両両相合すれば、ゆえに事情は成すべし。もし本月を出れば、十一月の月建は子にして、応爻と併び起りて発動して、世上の午火文書を冲脱せん、ゆえに便ち辦成しえざるなり。

謁貴占

遊南子曰,人之謁貴,必有所求,必有所託也,故始焉恐其不得見也。見矣,恐其不如所請也,是不可以無占也。鬼谷分爻:大貴、中貴、朝貴、州郡省貴、縣貴、鄉貴。占者,但看所謁之貴,是何分爻出現,旺動生合身世者,往必得見,見必如吾所請也。如逢伏藏空死墓絕胎,而刑害克沖世身者,往必不見,見必不遂吾求也。

遊南子がいう、人が顕貴を拝謁するは、必ず求むる所有り託する所有り。起先には面に見えざるを怕れ、面に見えてまた対方が請う所に依従せざるを怕る。ゆえに占わざるべからず。《鬼谷分爻》は六爻をもって上より下へ貴人の等級を分配す。上爻は極品の大貴、五爻は中等の貴、四爻は在朝の貴、三爻は省・州・郡の貴、二爻は県中の貴、初爻は郷里の貴。占う時は、ただ拝謁せんとするこの貴人のいずれの分爻に属するかを看て。那一爻が卦中に出現し、また旺相に発動して来りて卦身・世爻を生合せば、則ち行かば必ず見え、見えてまた必ず我が請求に依従せん。もし那一爻が伏蔵して現れず、あるいは空亡・死・墓・絶・胎に落ち、しかも世爻・卦身を刑害・剋冲せば、則ち行くとも必ず見えず、たとえ見ゆるも我が求むる所を遂げえず。

一 見否

外卦與應爻官爻屬陰者,在家也。屬陽者,出外也。陽變陰者,外方回也。陰變陽者,方出外也。應爻官爻出現者,在家也。伏藏者不在也。動者難見,空者不見。空而旺者,過旬乃見。出現旺動而不帶土者,不見也。陰爻化陽者,而見而遇。陽爻化陰者,再見而拒也。占六合者見,六沖者不見也。卦無身,或無鬼,或世應俱空,世應俱鬼者,不必往見也。凡世應內外官鬼,生合比和者,待應爻官爻生世合世之日可見,或應爻官爻生旺之日相見也。

外卦と応爻・「官鬼」爻とが陰に属すれば、貴人は家に在り。陽に属すれば、貴人は外に出で門に在らず。陽爻が陰爻に変ずれば、剛に外より帰り来れり。陰爻が陽爻に変ずれば、正に出門せんとす。応爻・「官鬼」が卦中に出現すれば、人は家に在り。伏蔵して現れざれば、人は在らず。この両爻が発動すれば則ち見え難し、空亡に落つれば則ち見えず。もし空にして旺相なれば、この一旬を過ぎて乃ち見えうる。出現して旺相に発動し、また土性を帯びざるも、また見えず。陰爻が陽爻に変ずれば、一行かば即ち見ゆ。陽爻が陰爻に変ずれば、再び行くを要して、しかも頭一次は拒せらる。六合卦を占って得れば見ゆ、六冲卦は見えず。卦中に卦身なきか、あるいは「官鬼」なきか、あるいは世応の両爻がともに空に落ち、あるいは世応の両爻がともに「官鬼」に坐せば、則ち白く一趟を跑るるに及ばぬ。およそ世応と内外卦の「官鬼」とが互いに生合するか五行比和すれば、則ち応爻・「官鬼」の世爻を生じ世爻に合する那一天を待ちて見に行くか、あるいは応爻・「官鬼」の生旺する那一天を待ちて相見す。

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