Libo

王制

西汉 · 戴圣(辑) · 第9巻 / 32

是月也,日長至,陰陽爭,死生分,君子齊戒,處必掩身。毋躁,止聲色,毋或進,薄滋味,毋致和,節耆欲,定心氣,百官靜,事毋刑,以定晏陰之所成。

この月、日は極點に長く、陰陽相爭し、死生分開す。君子齋戒し、居處は必ず身體を遮蔽せよ。急躁するなかれ、聲色を停止し、進御する有所なかれ、滋味を淡薄にし、極盡五味調和するなかれ、嗜欲を節制し、心氣を安定せよ。百官安靜にし、事を爲すに刑を用いるなかれ、以って陰氣の成就する所を安定せよ。

鹿角解,蟬始鳴,半夏生,木堇榮。

鹿角脫落し、蟬始めて鳴き、半夏生ず、木槿花を開く。

是月也,毋用火南方。可以居高明,可以遠眺望,可以升山陵,可以處臺榭。

この月、南方に火を用いるなかれ。高くして明なる處に住すべく、遠く眺望すべく、山陵に登上すべく、臺榭に處すべし。

仲夏行冬令,則雹凍傷谷,道路不通,暴兵來至。行春令,則五穀晚熟,百螣時起,其國乃飢。行秋令,則草木零落,果實早成,民殃於疫。

仲夏に冬の時令を實行すれば、冰雹・冰凍穀物を傷害し、道路通ぜず、暴兵來到す。春の時令を實行すれば、五穀晚熟し、各種の害蟲時に按りて興起し、その國乃ち饑う。秋の時令を實行すれば、草木零落し、果實早く成り、民疫病の上に殃を被る。

季夏之月,日在柳,昏火中,旦奎中。其日丙丁,其帝炎帝,其神祝融,其蟲羽,其音徵,律中林鐘,其數七,其味苦,其臭焦,其祀灶,祭先肺,溫風始至,蟋蟀居壁,鷹乃學習,腐草為螢。

季夏の月、日は柳に在り、昏に大火中に在り、旦に奎星中に在り。その日は丙丁、その帝は炎帝、その神は祝融、その蟲は羽、その音は徵、律は林鍾に應じ、その數は七、その味は苦、その氣味は焦、その祀は竈、祭に肺を先進す。温風始めて至り、蟋蟀は牆壁に住し、鷹乃ち學習し、腐草變化して螢火と爲る。

天子居明堂右個,乘朱路,駕赤馬,載赤旗,衣朱衣,服赤玉,食菽與雞,其器高以粗。

天子は明堂の右の側室に住み、朱紅の車に乘り、赤馬を駕り、赤旗を載せ、朱紅の衣を穿き、赤玉を佩び、豆と雞を食い、その器具は高くして粗なり。

命漁師伐蛟,取鼉,登龜,取黿。命澤人納材葦。

漁師に命じて蛟を砍り、鼉を取り、龜を進獻し、黿を取らしむ。澤人に命じて材葦を交納せしむ。

是月也,命四監大合百縣之秩芻,以養犧牲。令民無不鹹出其力,以共皇天上帝、名山大川、四方之神,以祠宗廟社稷之靈,以為民祈福。

この月、四監に命じて大規模に各縣を等級に按る飼草を會合せしめ、以って犧牲を養え。民に命じて皆その力を使出せざるなからしめ、以って皇天上帝・名山大川・四方の神を供給し、以って宗廟社稷の靈を祭祀し、以って民の爲に福を祈求せよ。

是月也,命婦官染採。黼黻文章,必以法故,無或差貸。黑黃倉赤,莫不質良,毋敢詐偽。以給郊廟祭祀之服,以為旗章,以別貴賤等給之度。

この月、婦官に命じて彩を染めしむ。黼黻文章は、必ず舊法に按り、差錯するなからしめよ。黑・黄・蒼・赤、質地良好ならざるなき、敢えて詐僞するなからしめよ。以って郊廟祭祀の服を供給し、以って旗章と爲し、以って貴賤等級の度を分別す。

是月也,樹木方盛,乃命虞人入山行木,毋有斬伐,可以興土功,不可以合諸侯,不可以起兵動眾。毋舉大事,以搖養氣。毋發令而待,以妨神農之事也。水潦盛昌,神農將持功,舉大事則有天殃。

この月、樹木正盛にして、乃ち虞人に命じて山に入り樹木を巡視し、砍伐あるなからしめよ。土木の工程を興起すべく、諸侯を會合すべからず、兵を興し衆を動かすべからず。大事を舉行するなかれ、以って養氣を搖動せよ。命令を發出して待つなかれ、以って神農の事を妨礙せよ。水潦正に盛昌にして、神農將に功を持守せんとす、大事を舉行すれば天殃あり。

是月也,土潤溽暑,大雨時行,燒薙行水,利以殺草,如以熱湯,可以糞田疇,可以美土疆。

この月、土は濕熱に潤し、大雨時に按りて行い、割下せる草を燒掉して水を放ち、草を殺すに利あり、熱湯を用いるがごとく、田疇に施肥するを給し、土疆を美好せしむべし。

季夏行春令,則谷實鮮落,國多風欬,民乃遷徙。行秋令,則丘隰水潦,禾稼不熟,乃多女災。行冬令,則風寒不時,鷹隼蚤鷙,四鄙入保。

季夏に春の時令を實行すれば、穀物の果實鮮少に墜落し、國中多く風咳し、民乃ち遷徙す。秋の時令を實行すれば、丘陵・低濕地に大水あり、莊稼熟せず、乃ち多く女災あり。冬の時令を實行すれば、風寒時に按らず、鷹隼早く搏擊し、四邊の鄙は堡壘に進入す。

中央土,其日戊己,其帝黃帝,其神后土,其蟲倮,其音宮,律中黃鐘之宮,其數五,其味甘,其臭香,其祀中溜,祭先心。

中央は土に屬し、その日は戊己、その帝は黄帝、その神は后土、その蟲は倮、その音は宮、律は黄鍾の宮に應じ、その數は五、その味は甘、その氣味は香、その祀は中霤、祭に心を先進す。

天子居大廟大室,乘大路,駕黃馬,載黃旗,衣黃衣,服黃玉,食稷與牛,其器圜以閎。

天子は太廟太室に住み、大路車に乘り、黄馬を駕り、黄旗を載せ、黄衣を穿き、黄玉を佩び、稷と牛を食い、その器具は圓くして寬大なり。

孟秋之月,日在翼,昏建星中,旦畢中。其日庚辛,其帝少皞,其神蓐收,其蟲毛,其音商,律中夷則,其數九,其味辛,其臭腥,其祀門,祭先肝。

孟秋の月、日は翼に在り、昏に建星中に在り、旦に畢星中に在り。その日は庚辛、その帝は少皞、その神は蓐收、その蟲は毛、その音は商、律は夷則に應じ、その數は九、その味は辛、その氣味は腥、その祀は門、祭に肝を先進す。

涼風至,白露降,寒蟬鳴,鷹乃祭鳥,用始行戮。

涼風至り、白露降り、寒蟬鳴き、鷹乃ち鳥を祭り、このを以って始めて殺戮を實行す。

天子居總章左個,乘戎路,駕白駱,載白旗,衣白衣,服白玉,食麻與犬,其器廉以深。

天子は總章の左の側室に住み、兵車に乘り、白駱馬を駕り、白旗を載せ、白衣を穿き、白玉を佩び、麻と狗を食い、その器具は棱角ありて深なり。

是月也,以立秋。先立秋三日,大史謁之天子曰:“某日立秋,盛德在金。”天子乃齊。立秋之日,天子親帥三公、九卿、諸侯、大夫以迎秋於西郊。還反,賞軍帥武人於朝。

この月、以って秋を立つ。立秋前の三日、太史が天子に稟告して曰く、「某日立秋、盛德は金に在り」と。天子は即ち齋戒す。立秋の日、天子は親ら三公・九卿・諸侯・大夫を率領して西郊に秋を迎う。返回し、朝中にて軍帥・武士を賞賜す。

天子乃命將帥選士厲兵,簡練桀俊。專任有功,以徵不義。詰誅暴慢,以明好惡,順彼遠方。

天子は乃ち將帥に命じて士卒を選拔し兵器を磨礪し、傑出の俊才を簡選訓練せしむ。專任に功あるを以って、不義を征伐せしむ。暴慢を責問誅殺し、以って好惡を顯明し、その遠方に順從せよ。

是月也,命有司修法制,繕囹圄,具桎梏,禁止奸,慎罪邪,務搏執。命理瞻傷,察創,視折,審斷決,獄訟必端平,戮有罪,嚴斷刑。天地始肅,不可以贏。

この月、有司に命じて法度を修治し、監獄を修繕し、脚鐐・手拷を備辦し、奸を禁止し、罪邪に愼重に對待し、專力搏擊捉拿せしむ。獄を治める官に命じて傷を察看し創を察し折を看、斷決を審察し、獄訟必ず端正公平ならしめよ。罪あるを殺戮するは、斷刑を嚴厲にせよ。天地始めて肅殺す、盈滿寬松すべからず。

是月也,農乃登谷,天子嘗新,先薦寢廟。命百官始收斂,完堤防,謹壅塞,以備水潦。修宮室,壞牆垣,補城郭。

この月、農人乃ち穀物を進獻し、天子新を嘗め、先ず寢廟に進獻す。百官に命じて始めて收斂し、堤防を完善し、堵塞を愼重にし、以って大水を防備せよ。宮室を修治し、牆垣を修壞し、城郭を修補せよ。

是月也,毋以封諸侯,立大官,毋以割地,行大使,出大幣。

この月、以って諸侯を封じ大官を設立するなかれ、以って地を割き大の使者を派出し大の幣を拿出するなかれ。

孟秋行冬令,則陰氣大勝,介蟲敗谷,戎兵乃來。行春令,則其國乃旱,陽氣復還,五穀無實。行夏令,則國多火災,寒熱不節,民多瘧疾。

孟秋に冬の時令を實行すれば、陰氣大勝し、甲殼蟲穀物を毁壞し、戎兵乃ち來到す。春の時令を實行すれば、その國乃ち旱し、陽氣重新して返回し、五穀實結ばず。夏の時令を實行すれば、國多く火災し、寒熱節制せず、民多く瘧疾す。

仲秋之月,日在角,昏牽牛中,旦觜觿中。其日庚辛,其帝少皞,其神蓐收,其蟲毛,其音商,律中南呂,其數九,其味辛,其臭腥,其祀門,祭先肝。

仲秋の月、日は角に在り、昏に牽牛中に在り、旦に觜觿中に在り。その日は庚辛、その帝は少皞、その神は蓐收、その蟲は毛、その音は商、律は南呂に應じ、その數は九、その味は辛、その氣味は腥、その祀は門、祭に肝を先進す。

盲風至,鴻鴈來,玄鳥歸,群鳥養羞。

疾風至り、鴻雁到來し、燕子歸去し、群鳥美食を蓄養す。

天子居總章大廟,乘戎路,駕白駱,載白旗,衣白衣,服白玉,食麻與犬,其器廉以深。

天子は總章太廟に住み、兵車に乘り、白駱馬を駕り、白旗を載せ、白衣を穿き、白玉を佩び、麻と狗を食い、その器具は棱角ありて深なり。

是月也,養衰老,授几杖,行麋粥飲食。

この月、衰老を奉養し、几杖を授給し、麋粥・飲食を施行せよ。

乃命司服具飭衣裳,文繡有恆,制有小大,度有長短,衣服有量,必循其故,冠帶有常。

乃ち司服に命じて衣裳を備辦整飭し、文繡に常規あり、形制に小大あり、度に長短あり、衣服に分量あり、必ずその舊法を遵循し、冠帶に經常あらしめよ。

乃命有司申嚴百刑,斬殺必當,毋或枉橈。枉橈不當,反受其殃。

乃ち有司に命じて各種の刑を申明嚴肅し、斬殺は必ず得當に、枉曲するなからしめよ。枉曲不當なれば、反りて自ら殃を受けん。

是月也,乃命宰祝循行犧牲。視全具,案芻豢,瞻肥瘠,察物色,必比類,量小大,視長短,皆中度。五者備當,上帝其饗。

この月、乃ち宰祝に命じて犧牲を巡視せしむ。完整具備なるか否かを看、飼料を考察し、肥瘦を察看し、毛色を觀察し、必ず類別に比照し、小大を量り、長短を看、皆度に合せよ。五樣皆完備得當なれば、上帝即ち享用す。

天子乃難,以達秋氣。

天子乃ち儺祭を舉行し、以って秋氣を通達す。

以犬嘗麻,先薦寢廟。

狗を以って麻を嘗め、先ず寢廟に進獻す。

是月也,可以築城郭,建都邑,穿竇窖,修囷倉。

この月、城郭を修築し、都邑を建立し、地窖を開挖し、圓形・方形の倉を修治すべし。

乃命有司趣民收斂,務畜菜,多積聚。乃勸種麥,毋或失時,其有失時,行罪無疑。

乃ち有司に命じて民の收斂を催促し、專力菜を蓄藏し、多く積聚せしむ。乃ち麥の種を勸勉し、時令を失う人あるなからしめよ。時令を失う有れば、罪を行うに疑惑なからん。

是月也,日夜分,雷始收聲,蟄蟲壞戶,殺氣浸盛,陽氣日衰,水始涸。

この月、日夜平分し、雷始めて聲を收め、蟄伏の蟲は洞穴を修治し、殺氣漸漸盛んになり、陽氣一日ごとに衰え、水始めて干涸す。

日夜分,則同度量、平權衡、正鈞石、角鬥甬。

日夜平分せば、度・量を統一し、權衡を均平にし、鈞石を端正し、斗斛を校正す。

是月也,易關市,來商旅,納貨賄,以便民事。四方來集,遠鄉皆至,則財不匱,上無乏用,百事乃遂。

この月、關市を簡易にし、商旅を招來し、貨賄を收納し、以って民事を便利す。四方來りて聚集し、遠鄉皆至れば、則ち財匱乏せず、上に乏用なく、百事是に完成す。

凡舉大事,毋逆大數,必順其時,慎因其類。

およそ大事を舉行するに、大數に逆らうなかれ、必ずその時令に順從し、愼重にその類別に依据せよ。

仲秋行春令,則秋雨不降,草木生榮,國乃有恐。行夏令,則其國乃旱,蟄蟲不藏,五穀復生。行冬令,則風災數起,收雷先行,草木蚤死。

仲秋に春の時令を實行すれば、秋雨降らず、草木生長して花を開き、國は即ち驚恐あり。夏の時令を實行すれば、その國は即ち旱し、蟄伏の蟲は潛藏せず、五穀重新して生長す。冬の時令を實行すれば、風災屢次興起し、收雷先行し、草木早く死す。

季秋之月,日在房,昏虛中,旦柳中。其日庚辛,其帝少皞,其神蓐收,其蟲毛,其音商,律中無射,其數九,其味辛,其臭腥,其祀門,祭先肝。

季秋の月、日は房に在り、昏に虛星中に在り、旦に柳星中に在り。その日は庚辛、その帝は少皞、その神は蓐收、その蟲は毛、その音は商、律は無射に應じ、その數は九、その味は辛、その氣味は腥、その祀は門、祭に肝を先進す。

鴻鴈來賓,爵入大水為蛤,鞠有黃華,豺乃祭獸戮禽。

鴻雁來りて客と爲り、雀は大水に入りて蛤と變化し、菊に黄花あり、豺乃ち獸を祭り禽を殺戮す。

天子居總章右個,乘戎路,駕白駱,載白旗,衣白衣,服白玉,食麻與犬,其器廉以深。

天子は總章の右の側室に住み、兵車に乘り、白駱馬を駕り、白旗を載せ、白衣を穿き、白玉を佩び、麻と狗を食い、その器具は棱角ありて深なり。

是月也,申嚴號令。命百官貴賤無不務內,以會天地之藏,無有宣出。

この月、號令を申明嚴肅す。百官に命じて貴賤專力收斂せざるなき、以って天地の閉藏を會合し、宣泄して出づるなからしめよ。

乃命冢宰,事備收,舉五穀之要,藏帝借之收於神倉,祗敬必飭。

乃ち冢宰に命じて、事を備辦して收成し、五穀の要賬を擧げ、帝籍田の收穫を神倉に藏し、恭敬必ず整飭ならしめよ。

是月也.霜始降,則百工休。

この月、霜始めて降れば、則ち百工休息す。

乃命有司曰:“寒氣總至,民力不堪,其皆入室。”

乃ち有司に命じて曰く、「寒氣一齊に至り、民力承けざる能わず、彼らを皆室に進入せしめよ」と。

上丁,命樂正,入學習吹。

上旬の丁日、樂正に命じて、學に入り吹奏を練習せしむ。

是月也,大饗帝,嘗犧牲,告備於天子。

この月、大規模に上帝を宴饗し、犧牲を以って嘗祭し、天子に完備を稟告す。

合諸侯,制百縣,來歲受朔日,與諸侯所稅於民,輕重之法,貢職之數,以遠近土地所宜為度。以給郊廟之事,無有所私。

諸侯を會合し、各縣を制約し、來年朔日を接受し、諸侯と民に稅を收する輕重の法・貢職の數は、遠近と土地の適宜に按りて度を爲す。以って郊廟の事を供給し、私する有所なからしめよ。

是月也,天子乃教於田獵,以習五戎,班馬政。命僕及七騶鹹駕,載旌旐,授車以級,整設於屏外。司徒搢撲,北面誓之,天子乃厲飾,執弓挾矢以獵,命主祠祭禽於四方。

この月、天子乃ち田獵を以って敎え、以って五種の兵器を練習し、馬を養う政を頒布す。僕人と七名の御馬の人に命じて皆車を駕り、旌旗を載せ、等級に按りて車を授け、屏外に整齊陳設せしむ。司徒は敎杖を插し、北に向かいて誓告す。天子乃ち武飾を整飭し、弓を持ち矢を挾みて獵し、祭を主る者に命じて四方に禽を祭せしむ。

是月也,草木黃落,乃伐薪為炭。

この月、草木黄變して落ち、乃ち柴を砍りて炭と爲す。

蟄蟲鹹俯在內,皆墐其戶。乃趣獄刑,毋留有罪,收祿秩之不當、供養之不宜者。

蟄伏の蟲皆俯身して內に在り、皆泥を以って彼らの戸を塗る。乃ち獄刑を催促し、罪あるを留下するなかれ、祿秩不當・供養不宜なるを收回せよ。

是月也,天子乃以犬嘗稻,先薦寢廟。

この月、天子乃ち狗を以って稻を嘗め、先ず寢廟に進獻す。

季秋行夏令,則其國大水,冬藏殃敗,民多鼽嚏。行冬令,則國多盜賊,邊竟不寧,土地分裂。行春令,則暖風來至,民氣解惰,師興不居。

季秋に夏の時令を實行すれば、國家大水し、冬藏の東西は殃に遭い敗壞し、民多く鼻涕・噴嚏す。冬の時令を實行すれば、國多く盜賊し、邊境安寧せず、土地分裂す。春の時令を實行すれば、暖風來到し、民氣懈怠し、軍隊興起して安居を得ず。

孟冬之月,日在尾,昏危中,旦七星中。其日壬癸,其帝顓頊,其神玄冥,其蟲介,其音羽,律中應鐘,其數六,其味鹹,其臭朽,其祀行,祭先腎。

孟冬の月、日は尾に在り、昏に危星中に在り、旦に七星中に在り。その日は壬癸、その帝は顓頊、その神は玄冥、その蟲は介、その音は羽、律は應鍾に應じ、その數は六、その味は鹹、その氣味は朽、その祀は行、祭に腎を先進す。

水始冰,地始凍,雉入大水為蜃,虹藏不見。

水始めて冰を結び、地始めて凍り、野雞は大水に入りて蜃と變化し、虹隱藏して見えず。

天子居玄堂左個,乘玄路,駕鐵驪,載玄旗,衣黑衣,服玄玉,食黍與彘,其器閎以奄。

天子は玄堂の左の側室に住み、玄色の車に乘り、鐵色黑馬を駕り、玄旗を載せ、黑衣を穿き、玄玉を佩び、黍と豬を食い、その器具は寬大にして掩閉なり。

是月也,以立冬。先立冬三日,太史謁之天子曰:“某日立冬,盛德在水。”天子乃齊。立冬之日,天子親帥三公、九卿、大夫以迎冬於北郊。還反,賞死事,恤孤寡。

この月、以って冬を立つ。立冬前の三日、太史が天子に稟告して曰く、「某日立冬、盛德は水に在り」と。天子は即ち齋戒す。立冬の日、天子は親ら三公・九卿・大夫を率領して北郊に冬を迎う。返回し、國事のために死せるを賞賜し、孤寡を撫恤す。

是月也,命大史釁龜筴占兆,審卦吉凶,是察阿黨,則罪無有掩蔽。

この月、太史に命じて血を以って龜甲・蓍草を釁し卜兆象を問い、卦の吉凶を審察し、乃ち阿諛結黨を察看すれば、則ち罪過掩蔽なし。

是月也,天子始裘。

この月、天子始めて皮衣を穿く。

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