『闡幽精要』七・家宅秘訣
凡占家宅,細察五行。木合父爻變申酉,瓦簷草脊;金生母位逢福德,玉砌雕欄。間坐寅卯衰又克,窗檻橫斜;應臨亥子木相逢,池橋出入。主象無傷,且喜來占有慶;忌爻有制,須知見險無虞。六爻安靜,則門庭清吉;五類俱全,則宅眷安寧。鬼墓臨身,常有陰人伏枕;日辰生世,每多喜事臨門。最怕歲君克世身,一年不利;尤嫌鬼殺逢發動,合宅多災。世受克沖,家主終遭患難;財逢刑害,妻奴必見災危。陰鬼主陰司之病症,陽鬼為戶役之官非。金則凶傷,水須失脫。巳午憂火燭之虛驚,土木恐田桑之欠熟。若出二爻湯火中,切宜仔細;如加六位棟樑下,須慎崩摧。
およそ家宅を占い、五行の属する所を細察せねばならない。木爻が「父母」爻と相合して「申」「酉」の金爻を變出すれば、それは瓦作の屋檐・草苫の屋脊である。金爻が父母の位を生助してまた「子孫」の福徳に逢えば、それは玉石の臺階・雕花の欄干である。間爻が「寅」「卯」の上に坐してまた衰弱して剋を受ければ、窗子・門檻が歪斜である。応爻が「亥」「子」に臨んで木爻と相逢えば、出入は池塘の上の橋を經るを要する。用神・主象が傷を受けなければ、喜ぶべく來て占う人に吉慶がある。忌爻が制伏されれば、たとえ險に遇っても妨げないのを知る。六爻が安靜なら、門庭は清淨で吉利である。六親・五類が齊全なら、一家の老小は安寧である。鬼爻の墓庫が卦身に臨めば、家中に常に婦人が病に臥している。日辰が世爻を生扶すれば、往々として喜事が門に臨む。最も恐れるのは「太歳」が世爻・卦身を剋すことで、その一年はみな利がない。殊に忌諱するのは「官鬼」の凶殺の發動で、全宅に災が多い。世爻が剋を受け冲を受ければ、家長は終に患難に遭う。財爻が刑に遭い害に遭えば、妻子・僕婢に必ず災危が見える。陰爻の鬼は陰間に由って起こる病症を主り、陽爻の鬼は差役・賦稅の類の官非を主る。鬼爻が金に属すれば凶傷を主り、水に属すれば失竊・走脱を防がねばならない。鬼が「巳」「午」にあれば、憂えるのは燈火の虚驚である。鬼が土爻・木爻にあれば、恐れるのは田地・桑蠶の收成がよくないことである。もしこの凶象が二爻の湯火の位に出れば、務めて小心せねばならない。もし六爻の棟梁の下に加われば、房屋の崩塌を謹防せねばならない。
壁壓牆頃,卻被土沖兄克;蛇傷虎咬,皆因巳害寅刑。遭壬午之官,乘馬難逃跌蹼;遇戊寅之鬼,行船必被風波。官爻藏伏,財耗而冢墓荒蕪;妻位殺官,家中每逃亡奴婢。動出子孫胎,當有陰人妊子;助成門戶鬼,須防橫禍臨門。福應生身,且喜添增人口;土財合世,定知廣置田園。世值動妻屋不賣,而雙親有損;世臨空福身無傷,而小口有災。財鬼一同生合,慶及婚姻;兄弟兩見刑沖,災連眷屬。鬼在門頭,日日駁駁雜雜;官居宅上,時時唧唧噥噥。
牆壁が傾倒して人を壓すのは、土爻が來て冲し「兄弟」が來て剋した所致的である。蛇に咬まれ虎に傷つけられるのは、みな「巳」が來て相害し「寅」が來て相刑したためである。「壬午」の官鬼に碰上れば、馬に骑って跌跤するを免れない。「戊寅」の鬼爻に遇えば、船を行いて必ず風波に遭う。官鬼の爻が蔵伏して現れないのは、錢財が耗散して祖墳が荒蕪したのである。妻財の位が凶殺・官鬼を帶びれば、家裏に常に奴婢が逃走する。卦中に子孫の「胎」爻が動出すれば、婦人の懷孕あるべし。門戸の位を助成する官鬼には、橫禍が門に臨むのを防がねばならない。「子孫」が応爻の上で卦身を生扶すれば、人口を添うを喜ぶべし。土爻の財が世爻と相合すれば、田産を廣く置くことを定かに知る。世爻が發動の妻財に値すれば、房屋は賣らないが雙親に損傷がある。世爻が空亡の子孫に臨めば、本身は傷を受けないが小兒女に災がある。財爻と鬼爻がともに來て世爻を生合すれば、喜慶の事は婚姻の上に應ずる。兄弟が兩次現れてまた刑に逢い冲に逢えば、災禍が接續して家眷を牽累する。官鬼が門の位に守れば、天天に紛紛雜雜として清淨を得ない。官鬼が宅爻の上に居れば、時時に嘀咕として口角が斷えない。
無路則不宜遠出,無宅則利往他鄉。財化財爻,遇玄武須防剪綹;陰合陰位,加官殺切莫貪花。子卯夫妻,日下當遭反目;辰戌兄弟,月中定見鬩牆。印綬合官扶世,仕途亨通;妻財化福持身,貴人淹滯。若問血財,當詳血肖。遇吉則長養無疑,遇凶則猥攮有損。更兼制化,方窮就裡之精微;能達變通,了談人間之禍福。
卦中に道路を表す爻がなければ、遠門に出るのが宜しくない。宅舍を表す爻がなければ、反って他郷に遷往するに利がある。「妻財」が妻財を變出してまた「玄武」に遇えば、扒手に割包されるのを提防せねばならない。陰爻と陰位が相合して、さらに「官鬼」の凶殺を加えれば、切に女色を貪戀してはならない。「子」と「卯」が相刑して夫妻の位に落ちれば、眼下に夫妻が反目する。「辰」と「戌」が相冲して兄弟の位に落ちれば、この月の內に定かに兄弟が鬩牆して相争うを見る。「父母」の印綬が官鬼と相合して世爻を扶助すれば、仕途は亨通する。「妻財」が「子孫」を變出して卦身に臨めば、反って貴人を擋り前程を滯塞する。牲畜・家禽の類の活きた財物を問えば、その属する生肖の爻を細看すべし。吉神に遇えば長養して疑いなく、凶神に遇えば宰殺・刺傷されて折損があるべし。さらに制伏と變化を兼ねて見てこそ、その中の精微を窮究できる。通達して變通し得れば、人間の禍福を盡情に談論できる。
『闡幽精要』八・家宅六爻賦
六沖六合,不離五行,要識玄微,細推生克。初爻是井,切忌勾陳。青龍則泉水生香,白虎則乾枯坍塌。朱雀一雙在宅,勾陳填沒無尋。鰧蛇主怪異深藏,玄武有器皿埋沒。欲知枯井年深,須察子孫久遠。二爻是灶,切忌克沖。子孫發動,主灶不利家丁;官鬼空亡,定害陰人小口。兄弟動,則重立灶基;父母興,則灶將坍塌。朱雀臨爻,必主陰人哭灶;鰧蛇坐世,定然釜甑虛鳴。玄武主偷鍋盜釜;白虎主破損東廚。勾陳定見虛驚,朱雀多招口舌。
卦が「六冲」「六合」に逢うも、五行の生剋を離れられない。その中の玄妙・精微を識るには、生と剋を細細に推究せねばならない。初爻は水井を表し、最も「勾陳」がそれに臨むを忌む。井の上に「青竜」が臨めば、泉水は甘美で香を生ず。「白虎」に臨めば、井は干枯して坍塌する。「朱雀」に臨めば、宅中に兩口の井がある。「勾陳」に臨めば、井は已に塡沒されて尋ね見られない。「螣蛇」に臨めば、井の中に怪異が深蔵することを主る。「玄武」に臨めば、井の裏に器皿が埋まっていることを主る。この枯井が荒廢して何年になるかを知るには、「子孫」爻の離れの遠近・久暫を見ねばならない。二爻は竈を表し、最も剋され冲されるを忌む。「子孫」が發動すれば、竈が家中の人丁に不利を主る。「官鬼」が空亡なら、定かに婦人と小兒女を損害する。「兄弟」が發動すれば、竈基を砌め直さねばならない。「父母」が興旺すれば、竈は將に坍塌せんとする。「朱雀」がこの一爻に臨めば、必ず婦人が竈に對して哭泣するを主る。「螣蛇」が世爻の上に坐すれば、定かに鍋甑が故なく響く。「玄武」は鍋釜が偸まれるを主る。「白虎」は東廚が破損するを主る。「勾陳」は定かに虚驚を見、「朱雀」は多く口舌を招く。
三門四戶,細看沖刑。子孫發動,門臨綠水青山;爻值青龍,戶對高樓聳閣。父母臨爻,宅近街衢市井;伏連官鬼,家鄰古墓神壇。勾陳發動,必多破損;朱雀興隆,定主倒裝。要知閥閱侯門,須看青龍興旺;欲識鐵石庭戶,細察蛇臨位興。五為道路,怕犯六神。朱雀持世,南方遠路衝門;玄武克身,北地相親宅宇。青龍喜巽地來龍,白虎怕西南走動。勾陳遇鬼,家中有路可行人;玄武來沖,宅內有橋通大路。鰧蛇若值飛爻,溝壑必生災咎。六是樑棟,切忌空亡。子孫發動,必主畫棟雕樑;父母興隆,定是松楠雜木。財動則換舊更新,兄興定幫梁接柱。土父空亡,牆壁坍塌;木官沖剋,接斗斷梁。
三爻は門、四爻は戸で、冲あるか刑あるかを細看せねばならない。「子孫」が發動すれば、門の前に綠水・青山が臨む。爻が「青竜」に値すれば、門戸は高樓・聳閣に對する。「父母」がこの兩爻に臨めば、住宅は街市に近い。下に「官鬼」が伏していれば、家は古墓・神壇に鄰する。「勾陳」が發動すれば、門戸は必ず破損が多い。「朱雀」が興隆なら、定かに門が反に裝されたのである。世家・侯門かどうかを知るには、「青竜」が興旺かどうかを見ねばならない。鐵石のごとき堅固の門庭かどうかを識るには、「螣蛇」の臨位が興旺かどうかを細察する。五爻は道路を表し、六神に触犯するを怕れる。「朱雀」が世を持せば、南方に遠路が大門を直冲する。「玄武」が卦身を剋すれば、北面に人家が自宅と相鄰する。「青竜」は東南の「巽」方から龍が來るを喜び、「白虎」は西南方で走動するを怕れる。「勾陳」が官鬼に遇えば、家中有通行できる路がある。「玄武」が來て冲すれば、宅內に橋があって大路に通ずる。「螣蛇」が飛爻の上に値すれば、溝壑の處に必ず災咎を生ず。六爻は梁棟で、最も空亡に落ちるを忌む。「子孫」が發動すれば、必ず畫棟・雕梁である。「父母」が興隆なら、定かに松木・楠木などの雜木で造ったものである。「妻財」が發動すれば舊を換え新たにする。「兄弟」が興旺すれば一定に梁を加固し柱を接續せねばならない。土爻の父母が空亡なら、牆壁が坍塌するべし。木爻の官鬼が來て冲剋すれば、斗拱は接を要し房梁は斷れるべし。
『闡幽精要』九・搜精六爻
初爻論根基,鬼動卻非宜;宅邊有古墓,災殃損小兒。陽圓陰方地,合方長生基;沖凹刑尖削,克破合圓基。克五宅長病,克二宅母危;世爻若值此,兩處起根基。有水必有井,明堂有井鬼;白虎同臨位,定主有橋頹。動化日辰合,暗井掩無泥;初爻父子吉,兄鬼外人基。更若初爻動,坍損有高低;財值身旺地,休囚值不宜。玄武臨初位,溝潭不利時;更值鰧蛇上,樹根穿破基。
初爻は宅基・根基を論ずるのに用いられ、「官鬼」がここで發動すれば合宜でなく、宅の辺に古墓があり災殃が小児を傷損することを主る。初爻が陽爻なら、地基は圓形である。陰爻なら、地基は方形である。合に逢えば方正の地、長生に逢えば完整の基である。冲に逢えば地基は凹陷し、刑に逢えば地基は尖削し、剋破に逢ってまた合に逢えば圓形の基である。初爻が五爻を剋すれば、家長に病がある。二爻を剋すれば、主母が危險である。世爻がまさに初爻に落ちれば、それは兩處に分かちて地基を起したのである。卦中に水爻があれば必定に井がある。「明堂」の位に水ありまた鬼あれば、井の上に必ず蹊蹺がある。「白虎」もまたこの位に同臨すれば、定かに橋の塌るべきを主る。初爻が動して日辰と相合する爻を變出すれば、一口の暗井が掩われたが泥も塡められていないのである。初爻が「父母」「子孫」なら吉で、「兄弟」「官鬼」なら地基はもとは外人のものである。初爻がまた發動すれば、地基は坍損して高低平らかでない。財爻が卦身の旺相の地に落ちればよく、休囚なら宜しくない。「玄武」が初爻に臨めば、溝渠・水潭の一帶が不利である。さらに「螣蛇」が上に値すれば、樹根が穿透して地基を破壞したのである。
二爻為宅母,財祿終有吉;殺鬼動交重,宅母防災厄。值鬼灶跨梁,小口生啾唧;兄在二三爻,坑灶近相逼。玄武合水爻,暗井無人識;玄武入土爻,穢汙豬羊室。旺新休舊灶,虛灶腳不實;一卦兩重財,二灶煙火出。子孫日辰沖,灶邊路不吉;生扶兩眼灶,玄武溝潭塞。財爻卦內凶,有灶無廚食;二爻入興動,此灶曾修葺。二爻被金沖,鍋破當知識;二爻值空亡,廢灶無差失。應若臨二爻,外姓人同室;財福坐清高,兄破人無益。朱雀火動空,灶復重置立;兄弟化兄弟,兩門合出入。財爻克世身,媳婦欺婆力;世鬼值此爻,總是離家室。
二爻は主婦を表し、また竈位をも表す。この爻に財あり祿あれば終に吉利である。凶殺・官鬼がここで發動すれば、主婦は災厄を提防せねばならない。二爻が官鬼に値すれば、竈は梁の下に跨がるように砌められており、小兒女は哭鬧して病を生ず。「兄弟」が二爻・三爻にあれば、廁坑と竈が靠り合って近すぎる。「玄武」が水爻と相合すれば、一口の暗井があって人の知るなし。「玄武」が土爻に落ちれば、猪圈・羊欄の類の汚穢の處である。二爻が旺相なら新竈、休囚なら舊竈である。爻が虚なら竈脚は實ならない。一卦の中に兩重の財爻が現れれば、兩個の竈が火を燒いているのである。「子孫」が日辰に冲动されれば、竈の辺の過道が吉利でない。子孫が生を得扶を得れば、一個の雙眼竈である。「玄武」がここにあれば溝渠・水潭が堵塞する。財爻が卦中で凶なら、竈はあるが飯を食うなし。二爻がまさに發動すれば、この竈はかつて修葺したことがある。二爻が金爻に冲されれば、鍋が破れているのを知るべし。二爻が空亡に落ちれば、一口の廢棄して用いない竈で、断じて差錯なし。応爻が二爻に臨めば、外姓の人が一屋に同住する。「妻財」「子孫」が清高に坐するのに「兄弟」が來て冲破すれば、人に對して益なし。「朱雀」が火爻に臨んで發動して空に落ちれば、竈は砌め直さねばならない。「兄弟」が「兄弟」を變出すれば、兩家が一個の門を合用して出入する。財爻が世爻・卦身を剋すれば、媳婦が婆婆を欺壓する。世爻が鬼を帶びてこの爻に値すれば、總じて歸ってこの家を離るべきである。
若是二爻空,子定無娘力;化出父母爻,屋後被人出。父母龍德臨,必是公侯宅;空休與應同,搭角屋相及。木死逢蛇陳,中蓋是端的;二爻木化木,廣起樓臺屋。二爻鬼化鬼,前後廳堂室;土金臨此動,必定主開闢。木爻朱雀動,市井相連跡;二爻日月破,災禍無休日。欲識換人居,日辰沖世宅;財子同父兄,亦然主換宅。二爻財化父,必是建新宅;爻休六神旺,半舊半新室。龍臨長短居,蛇是牽連屋;玄武是空居,朱雀多開闢。二爻休化旺,前舊後新宅;龍德貴人臨,家中足衣食。財福吉神空,貧窮日相逼。
もし二爻が空に落ちれば、兒子は一定に母親の助力を得られない。二爻が「父母」爻を變出すれば、房子の後面に人が別に出路を開いた。父母爻が「青竜」と「天徳」に臨めば、必ず公侯の家の宅第である。父母爻が空に落ち休囚してまた応爻と相同なら、人と搭角して相連する房子である。木爻が死絶して「螣蛇」「勾陳」に逢えば、中間に一層を加蓋して確鑿として疑いなし。二爻の木爻が木爻を變ずれば、土木を大興して樓臺を蓋起した。二爻の鬼爻が鬼爻を變ずれば、前後にともに廳堂・房室がある。土爻・金爻がここに臨んで發動すれば、必定として工を開き興建するを主る。木爻が「朱雀」を帶びて發動すれば、宅子は街市と相連する。二爻が「日破」「月破」に遭えば、災禍に停歇の日がない。人家を換えて住んだかどうかを知るには、日辰が世爻・宅位を冲动したかどうかを見る。「妻財」「子孫」と「父母」「兄弟」が同時に現れるのも、同じく換宅するを主る。二爻の財爻が父母を變出すれば、必ず新建の住宅である。爻が休囚で六神が旺相なら、半舊半新の房子である。「青竜」がそれに臨めば長短が齊わない屋、「螣蛇」がそれに臨めば牽連して相接する屋、「玄武」がそれに臨めば空いて人の住まない屋、「朱雀」がそれに臨めば多く開闢・興造がある。二爻が休囚から旺相に變ずれば、前面は舊く後面は新しい宅子である。「青竜」「天徳」「貴人」がここに臨めば、家中の衣食は充足する。「妻財」「子孫」などの吉神が空に落ちれば、貧窮は一天一天と門に逼りて來る。
三爻為門戶,龍旺主光新;休囚沖破損,財子福相臻。若值龍蛇上,捆縛必有繩;沖二居為路,合二定為門。四爻來沖破,相對有穿心;三四俱兄弟,出入有兩門。玄武臨其上,門上漏相侵;三四俱發動,意要更改新。兄弟主破耗,空亡無大門;不然主破碎,左有右無存。若是逢沖剋,出入欠正行;三爻俱龍木,床帳必然新。若臨申酉位,破損不須論;不正偏倚損,日辰沖破刑。鰧蛇臨鬼動,怪異及虛驚;若臨玄武鬼,作怪在陰人。玄武臨其上,穢汙地不清;卯木三爻上,神堂下床停。不然樓板上,樓板上安尋;子午卯酉正,辰戌丑未橫。
三爻は門戸を表し、「青竜」が旺相なら門面は光鮮で嶄新である。爻が休囚してまた冲されれば、門は破損する。「妻財」「子孫」があれば福氣が來到する。三爻が「青竜」「螣蛇」の上に値すれば、捆扎・繫縛に必ず繩を用いる。三爻が二爻を冲すれば、この位は路である。二爻を合すれば、この位は定かに門である。四爻が來て三爻を冲破すれば、門と門が正相對して穿心の勢を成す。三爻・四爻がともに「兄弟」なら、出入に兩道の門がある。「玄武」がこの一爻に臨めば、門の上で雨が漏る。三爻・四爻がともに發動すれば、意ありて改建・更新せんとする。「兄弟」は破財・耗散を主り、空亡に落ちれば大門がない。さもなくとも門戸が破碎して左辺あり右辺缺ける。冲に逢い剋に逢えば、出入の路が正しくない。三爻がみな「青竜」の木爻なら、牀帳は必定に新しい。「申」「酉」の金位に臨めば、門戸の破損は多く言うに及ばない。門が裝まれて正しくなく偏斜・損壞するのは、日辰が來て冲し來て破し來て刑する所致的である。「螣蛇」が鬼爻に臨んで發動すれば、怪異の事と虚驚がある。「玄武」の鬼に臨めば、怪を作すのは婦人である。「玄武」がこの爻に臨めば、地面は汚穢で潔からない。「卯」木が三爻の上にあれば、神堂の下面に牀が停められている。さもなければ樓板の上にあり、ただ樓板の上に向かって尋ねればよい。「子」「午」「卯」「酉」は正向に擺放し、「辰」「戌」「丑」「未」は横向に擺放する。
寅申巳亥位,必主落角停;三爻論香火,不宜逢四土。不靜犯家堂,外鬼常興禍;無鬼及空亡,家堂無神主。二鬼卦裡生,兩處分香火;一卦無子孫,不信神佛助。玄武亥子位,漏溼家堂主;不然北斗神,值武宜詳護。入旺朱雀神,或燒或犯鼠;水值此爻興,五聖為神禍。外有三四鬼,其家有分處;三鬼若坐爻,弟兄不得力。龍德貴人臨,添新喜生戶;劫殺鬼相干,弟兄疾病苦。三爻財動旺,宅屋必高古;三爻值世財,外喜內憂苦。守常終是吉,次第為數數。
「寅」「申」「巳」「亥」の四支が位にあれば、必ず角落に斜めに放つことを主る。三爻はまた香火を供奉する家堂を論ずるのに用いられ、四爻の土爻に遇うを宜しくしない。この爻が安靜でなければ、家堂を冲犯したのであり、外來の鬼祟が常に來て禍を作す。卦中に鬼爻がないか鬼爻が空亡に落ちれば、家堂の上に神主・牌位を供えていない。卦の裏に兩個の鬼爻が生じれば、兩處に分かちて香火を供えている。一卦の中に「子孫」がなければ、この家の人は神佛を信じず庇佑を求めない。「玄武」が「亥」「子」の水位に落ちれば、家堂の神主が漏雨に浸濕されている。さもなければ供える所の北斗の神で、「玄武」に値する時は仔細に維護すべきである。三爻が旺に入って「朱雀」の神に臨めば、火に燒かれたか老鼠に冲犯されたのである。水爻がこの爻で興旺すれば、五聖の神が禍を作している。外卦に三四個の鬼爻があれば、この家の人は分居して各處にある。三個の鬼爻が同坐すれば、兄弟の間は指望できない。「青竜」「天徳」「貴人」がここに臨めば、新居を添置して喜んで門戸を生ず。「劫殺」が鬼爻と相干犯すれば、兄弟は疾病に苦しむ。三爻の財爻が發動して旺なら、宅屋は必定に高大で古舊である。三爻がまさに世爻でまた財爻なら、外に見れば風光だが內裏は憂苦である。總じて常法を守って断ずれば終に吉で、次第に依って一條條數え下ればよい。
外戶值四爻,財子福滔滔;龍德貴人旺,必定主清高。惡殺臨鬼動,叔伯悔煎熬;母位還依次,龍德福迢迢。朱雀臨此動,官訟是非招;有氣人丁旺,休囚悔莫逃。兄弟臨蛇動,坑破外人拋;玄武臨兄上,水邊溝水淘。沖刑並伏鬼,推此用心高。
外門が四爻の上に落ちれば、この爻に「妻財」「子孫」があれば福氣は滔滔たる。「青竜」「天徳」「貴人」が旺相なら、この家は必定に門第が清高である。惡殺が「官鬼」を帶びてここで發動すれば、叔伯の輩は懊惱・煎熬に遭うべし。母親の位は依然として次序に依って見るべし。「青竜」「天徳」があれば福澤は綿長である。「朱雀」がここに臨んで發動すれば、官司・是非を招惹するべし。この爻に氣があれば人丁が興旺し、休囚なら悔恨は逃れ難い。「兄弟」が「螣蛇」に臨んで發動すれば、茅坑が破損して外人に抛棄されて用いられない。「玄武」が兄弟爻の上に臨めば、水辺の溝渠が水に淘刷されている。冲・刑および伏している鬼爻に至っては、これらを推斷するにはさらに心思を費やすを要する。
五爻是主人,家長長房親;青龍福德旺,家長喜氣新。克宅人口吉,災生宅克人;官鬼帶殺動,家長受災迍。五爻坐兄父,長房妻子刑;坐財傷父母,妻妾要損身。五爻值休廢,必是無力人;虎劫刑沖剋,知有痴雙親。子孫臨此位,人少不須論;五爻值陰世,陰人起家門。沖刑在二爻,夫婦不和寧;若值相生合,夫妻永太平。財世若值此,入舍女夫身;五爻值身世,必是女招金。五爻加世位,人數此中尋;五爻看數目,克減旺加新。此爻若有水,宅近水溝津;兄弟在此位,牆內有坑存。鰧蛇沖剋破,申酉亦傷身;無氣兼刑剋,破落必遭刑。生扶並伏化,有氣福應臻。
五爻は家主を表し、すなわち家長と長房の至親である。「青竜」と「子孫」の福徳が旺相なら、家長はすなわち喜氣一新する。五爻のこの人爻が往って二爻の宅爻を剋するは吉である。反って宅爻が人爻を剋すれば、災を生ず。「官鬼」が凶殺を帶びて五爻で發動すれば、家長は災厄に遭うべし。五爻に「兄弟」「父母」が坐すれば、長房の妻子が刑剋を受ける。「妻財」が坐して父母を傷つければ、妻妾が身體を損傷するべし。五爻が休囚・廢絶なら、家長は必ず無能為力の人である。「白虎」「劫殺」が來て刑・冲・剋・害すれば、雙親の中に癡呆の人がいるのを知る。「子孫」がこの位に臨めば、家裏の人口が少なく、多く論ずるに及ばない。五爻が陰爻でまた世爻なら、婦人が家を當り業を立てる。冲刑が二爻の上に落ちれば、夫婦は和睦しない。五爻と二爻が相生・相合すれば、夫妻は長久に太平である。財爻が世を持してまたこの爻に落ちれば、入贅の女婿の身である。五爻がまさに卦身・世爻に値すれば、必ず女子が婿を招く。五爻に世位を加えれば、家裏の人數はここから推尋する。五爻はまた數目を見るのに用いられ、剋を受ければ減じ、旺相なら加える。この爻が水に属すれば、宅子は水溝・渡口に近い。「兄弟」がこの位にあれば、牆の裏に坑がある。「螣蛇」が來て冲し來て剋し來て破するか、あるいは「申」「酉」の金爻に遇っても、また身を傷するべし。この爻が無氣でまた兼ねて刑剋を受ければ、家道は破落し還って必ず刑傷に遭う。生扶を得、また伏して化し得れば、この爻に氣ありて福氣は自然に來到する。
六爻為虛位,永為祖父婆;柱樑牆屋地,籬笆亦是他。身爻值父母,離祖自成家;子孫化官鬼,陰小受災磨。白虎帶鬼旺,災病及公婆;更值申酉位,六畜不完多。沖剋並刑害,家中有破鍋;朱雀官鬼動,瘋癲女人磨。此理通玄妙,潛心細吟哦。
六爻は虚懸の高位で、向より祖父・祖母を代表する。柱子・梁木・牆壁・屋地、および籬笆に至るまで、みなそれに帰して管せられる。卦身が「父母」に臨んでこの爻に落ちれば、この人は祖業を離れて自ら門戸を立てる。「子孫」が「官鬼」を變出すれば、婦人・小児に災難があるべし。「白虎」が鬼を帶びて旺なら、災病は公婆の身に落ちるべし。さらに「申」「酉」の位に値すれば、六畜に多く殘缺・不全がある。この爻が冲・剋および刑・害に遭えば、家中有破れた鍋がある。「朱雀」が官鬼を帶びて發動すれば、瘋癲の女人が來て纏磨する。ここの裏頭の道理は玄妙に通ずる。心を潜めて細細に吟味せねばならない。
『闡幽精要』十・船家宅
既明住宅之根因,再看船居之奧妙。青龍父母,袓代居船;白虎妻財,初當船戶。要識安居平穩,須觀褔德青龍。初是船頭,必須子孫興旺;六為後舵,定因褔德交重。父母刑沖,必主風狂浪急;妻財克陷,定然惹是招非。若逄兄弟交重,怪木必須重換;但遇鬼爻臨用,魘禱急宜祈祥。二為獵木,須要堅方;若遇螣蛇,多生怪異;但逄朱雀,口舌災殃。青龍利益加添,白虎損人招禍,玄武憂疑盜賊,勾陳耗散資財。三為倉口,怕逢刑剋沖害。四為桅杆,喜遇拱合生扶。五為毛纜,六為櫓蓬;若得相生,行船必定致富;如逢沖剋,船居多主災殃。
住宅の根本の因由を既に弄明白にした上で、さらに船をもって家と為すの奥妙を見る。「青竜」が「父母」に臨めば、祖輩・世代が船をもって家と為す。「白虎」が「妻財」に臨めば、剛に船戶を為して間もない。船上に住んで安穩かどうかを知るには、「子孫」の福徳と「青竜」を見ねばならない。初爻は船頭で、必ず「子孫」が興旺することを要する。六爻は船尾の舵で、また「子孫」の福徳が發動してこそよい。「父母」爻が刑に遭い冲に遭えば、必ず風が狂い浪が急なことを主る。「妻財」爻が剋され陷れられれば、定かに是を惹き非を招く。「兄弟」爻の發動に逢えば、怪を作すその一根の木料は必ず換えねばならない。一旦鬼爻が用神に臨むに遇えば、まさに趕緊に祈禳・禱告して吉祥を求むべし。二爻は船を撑る篙木で、堅實・方正を須とする。ここで「螣蛇」に遇えば、多く怪異を生ず。「朱雀」に逢えば、口舌・災殃がある。「青竜」に逢えば利益が增添し、「白虎」に逢えば人を損し禍を招き、「玄武」に逢えば盗賊を憂疑し、「勾陳」に逢えば資財を耗散する。三爻は船艙の口で、刑・剋・冲・害に逢うを怕れる。四爻は桅杆で、拱合・生扶に遇うを喜ぶ。五爻は纜繩で、六爻は櫓と船篷である。各爻が相生すれば、船を行いて必ず富に致る。冲剋に遇えば、船に住んで多く災殃を主る。
世爻發動,宜棄舊而從新;應位興隆,宜世居而迪吉。世臨玄武,盜賊相侵;持世勾陳,翻船損舵。白虎防墮水不虞,青龍主臨危有救。螣蛇爻動,主暴病之憂;朱雀爻興,有斷桅之禍。初位逄空,船頭破損;二爻遇鬼,繩纜損傷。三爻最忌刑沖,倉內平基作崇;四位怕逢凶煞,破蓬發漏須防。五為毛纜,逢空必有驚疑;六是舵門,遇煞定當修換。若能依此而推,船居必無他事。
世爻が發動すれば、舊船を棄てて新船に換えるが宜しい。応爻が興隆なら、世世代代住み就いて行くが宜しく、自ら吉利である。世爻が「玄武」に臨めば、盗賊が來て侵す。「勾陳」が世を持すれば、船を翻し舵を折る。「白虎」は不測に落水するを防ぎ、「青竜」は危に臨んで人の搭救あることを主る。「螣蛇」の爻が發動すれば、急病の憂あるを主る。「朱雀」の爻が興旺すれば、桅杆を折斷する禍がある。初爻が空に逢えば、船頭が破損する。二爻が鬼に遇えば、繩纜が損傷する。三爻は最も刑冲を忌み、艙內の底板が作祟する。四爻は凶煞に逢うを怕れ、破篷・漏雨を防がねばならない。五爻は纜繩で、空に逢えば必ず驚疑がある。六爻は舵位で、凶煞に遇えば一定に修理して更換せねばならない。この法子に照らして推して行けば、船に住んで必ず別の事は出ない。
『闡幽精要』十一・疾病論
凡占疾病,先禱上下神祗。謁卜卦人,欲問生死禍福,須詳得病之由,次告先賢之驗。金木動,骨骼疼酸;水火興,皮膚寒熱。交重丑未必傷脾,發動戌辰因破腹。巽鬼興隆,乃為股痛;震官旺動,足疾不瘳。離宮旺相,內爻發動,瘡痍之疾;火鬼休囚,外象交重,心目之災。發動兌官因面病,交重坎鬼腹中災。土伏土爻生腫毒,金藏金位動心胞。妻在土興嘔吐,官臨土動遲疑;木下木多寒燠,水伏水多冷淋。乾官旺相因頭痛,坤鬼興隆為肚疼。坎卦水興只緣耳疾,艮宮土發必為手災。須將五行論身肢,專執六神分疾病。財逢玄武及咸池,病為貪花因戀色。妻值青龍並日建,患因耽酒及傷身。發動金兄氣喘,交重木鬼身疼。勾陳若臨土木,病因爭地爭田。鰧蛇若入火土,災乃逢驚逢怪。
およそ疾病を占い、まず天地・上下の神祇に禱告せねばならない。卦を求めに來る人が生死・禍福を問わんとすれば、まず病を得た緣由を弄清し、次に先賢の傳えた應驗の法に依って彼に告げねばならない。金爻・木爻が發動すれば、骨節が酸痛する。水爻・火爻が興起すれば、皮膚が忽ち寒く忽ち熱する。「丑」「未」の兩爻が發動すれば、必定として脾臟を傷した。「戌」「辰」の兩爻が發動すれば、腹瀉して腹を破ったのである。「巽」宮の鬼爻が興隆なら、それは大腿が疼痛する。「震」宮の官鬼が旺相發動すれば、脚上の毛病が見えて好くならない。「離」宮が旺相で内卦の爻が發動すれば、瘡を生じ潰爛する疾である。火爻の鬼が休囚で外卦が交動すれば、心臟と眼目の災である。「兌」宮の官鬼が發動すれば、臉面の上の病である。「坎」宮の鬼爻が發動すれば、腹中の災である。土爻の下に土爻が伏していれば、生ずるのは腫毒である。金爻の中に金爻が蔵れて發動すれば、病は心包にある。「妻財」が土爻の上で興起すれば、嘔吐を主る。「官鬼」が土爻に臨んで發動すれば、病情が反復して遲疑して愈え難いことを主る。木爻の下に木が多ければ、忽冷忽熱を主る。水爻の下に水が伏すれば、小便が冷澁して淋瀝することを主る。「乾」宮の官鬼が旺相なら、頭痛である。「坤」宮の鬼爻が興隆なら、肚子疼である。「坎」卦の水爻が興旺なら、ただ耳疾による。「艮」宮の土爻が發動すれば、必ず手上に傷がある。五行をもって身體の各個の部位を論じ、專ら六神をもって病症の性質を分辨せねばならない。財爻が「玄武」と「咸池」に逢えば、病は花を貪り色を戀することに因って起こった。財爻が「青竜」に値してまた「日建」を併せれば、病は酒を嗜み過度して身を傷したのである。金爻の「兄弟」が發動すれば、氣喘を主る。木爻の「官鬼」が交動すれば、身上の疼痛を主る。「勾陳」が土爻・木爻に臨めば、病因は地を争い田を争うことに由って起こった。「螣蛇」が火爻・土爻に入れば、災は驚を受けるか怪異に遇うことに因って來た。
虎動臨財,因喪而得;龍興遇鬼,喜處染來。財為祿命怕空亡,伏是命爻防克害。先將十死卦為凶,莫比一般爻是吉。最凶者,用爻不見與空亡;有救者,福位扶持生得力。春忌需蒙,夏嫌觀蠱,秋憂剝節,冬畏旅臨。祿命隨官難救,世身入墓難醫。官逢大殺忌傷身,鬼入用爻當主死。須忌催尸之殺,怕臨病者之爻。春辰夏未最難當,秋戌冬丑興還死。又嫌天地轉殺,最是凶神;乃遇日辰旺相,便言死處。春忌卯爻卯日,夏嫌午位午爻,秋金酉日最忌凶,冬子爻中逢子日。不論白面少年人,可惜雪鬢老年容。縱有家資過百斗,也須一命見閻君。
「白虎」が發動して財爻に臨めば、この病は喪事の上から沾染して來た。「青竜」が興起して鬼爻に遇えば、この病は喜慶の場合から染めて來た。財爻は祿命を表し、最も空亡に落ちるを怕れる。伏神がもし命爻なら、剋され害されるを防がねばならない。まず「十死卦」を凶兆として看て、尋常の爻象と同じく吉を論じてはならない。最も凶なのは、用爻が卦に上がらないか空亡に落ちること。救あるは、「子孫」福神の位が來て扶持し相生して力あること。春は『需』『蒙』を占得するを忌み、夏は『觀』『蠱』を嫌い、秋は『剝』『節』を憂え、冬は『旅』『臨』を畏れる。祿命の爻が官鬼に隨って走れば、救治し難い。世爻・卦身が墓に入れば、醫し好し難い。官鬼が「大殺」に逢えば、それが卦身を傷つけるを忌む。鬼爻が用爻に侵入すれば、死亡を主るべし。なお「催尸殺」を忌諱して、それが病人の属するその一爻に臨むを怕れる。春は「辰」にあり夏は「未」にあって最も承當し難く、秋は「戌」にあり冬は「丑」にあって、一たび興ればなお死である。また「天轉」「地轉」の二殺を嫌い、それは最も凶の神である。さらに日辰の旺相に遇えば、すなわち死期と断ずる。春は「卯」爻が卯日に逢うを忌み、夏は「午」位が午爻に逢うを嫌い、秋は金に属して「酉」日を忌むのが最も凶で、冬は「子」爻の中にまた子日に逢う。これらは白面の少年を論わず、またあの雪鬢の老人を惜しむもなし。たとえ家産が百斗を超えても、終に一命をもって閻王に見えねばならない。
要推神鬼之由,便知天道地道。乾宮發動,願欠天庭;坤鬼興隆,動乾地府;艮鬼傷身,路神作禍;震宮克世,獄司降災。鬼臨五位路頭神,官在三爻家內崇。坎鬼動,須求溺水之魂;巽鬼興,當祭懸樑之崇。月破入官求七殺,日辰帶鬼告三司。日值貴官,可告城隍當境;歲臨官貴,宜求五道家堂。兌象官興,急還口願;火爻鬼動,速祀灶君。離鬼休囚持世,值須祈斗禱花窮;乾鬼旺相剋身,宜告天神還素願。
なんの神・なんの鬼が作祟するかを推究するには、まず天道と地道の分を知らねばならない。「乾」宮の鬼爻が發動すれば、天庭の願を欠いたのである。「坤」宮の鬼爻が興隆なら、地府を驚動したのである。「艮」宮の鬼爻が身を傷つければ、路神が禍を作すのである。「震」宮の鬼爻が世を剋すれば、牢獄の司が降した災である。鬼爻が第五爻に臨めば、路頭の神である。鬼爻が第三爻にあれば、家內の作祟である。「坎」宮の鬼爻が發動すれば、溺れて死んだ鬼魂を超度せねばならない。「巽」宮の鬼爻が興起すれば、上縊して死んだ冤祟を祭祀すべし。鬼爻が「月破」に逢えば、「七殺」を禳解せねばならない。日辰が鬼爻を帶びれば、三司の神明に向かって告解せねばならない。日辰が貴神・官爻に値すれば、本境の城隍に向かって稟告できる。太歳が官爻・貴神に臨めば、五道の神と家堂を求むるが宜しい。「兌」宮の官爻が興起すれば、趕緊に許した口願を還せ。火爻の鬼が發動すれば、速く竈君を祭祀しに行け。「離」宮の鬼爻が休囚で世を持せば、すなわち北斗に祈禱し香花を供獻して厄を解くを求めねばならない。「乾」宮の鬼爻が旺相で卦身を剋すれば、天神に向かって稟告し素願を還し清めるが宜しい。
衰官外動別宮來,便言外崇;休鬼內興本宮動,可辨家親。坎宮本為交重,船車之鬼;艮象土爻發動,路獄之魂。應鬼克身逢外鬼,官爻生世是連親。日辰沖發為無主,土位塞興定有墳。土動死囚牢獄,火興臨沒產亡。但知旺日看四時,細察休囚尋八節。乾金之鬼,白髮老翁;坎鬼休囚,耳聾鬼崇。艮鬼手癱,震官腳疾;巽爻官發,折腿腰跎;離象鬼興,眼昏目暗;坤土之鬼花蒼母,兌金死鬼缺唇魂。
衰弱の官鬼が外卦・別宮から發動して來れば、すなわち外來の邪祟と説く。休囚の鬼爻が内卦・本宮で發動すれば、すなわち自家の亡親と断じ得る。「坎」宮・本宮の爻が發動すれば、船車の上で死んだ鬼である。「艮」宮の土爻が發動すれば、路の上か牢獄の中で死んだ魂である。応爻の鬼が來て卦身を剋し、また外卦の鬼に逢えば、それは外來のものである。官爻が來て世爻を生ずれば、それは血緣に牽連ある親人である。鬼爻が日辰に冲动されて起きれば、主なき孤魂である。土爻の位が壅塞して興起すれば、そこに定かに墳がある。土爻が發動すれば、牢獄の裏で死んだのである。火爻が興起して陷没の象に臨めば、難産して亡んだのである。ただ四季に按ってそれが何日に旺かを見、さらに休囚の爻を細察して、八個の節氣の上から尋ねればよい。「乾」宮の金爻の鬼は、白髮の老翁である。「坎」宮の鬼爻が休囚なら、耳聾の鬼が作祟する。「艮」宮の鬼は手の癱えたもので、「震」宮の官は脚に毛病あるものである。「巽」宮の官爻が發動すれば、腿を折り腰を駝らせたものである。「離」宮の鬼爻が興起すれば、眼目が昏花して看清えないものである。「坤」宮の土爻の鬼は白髮蒼蒼たる老母で、「兌」宮の金爻の死鬼は嘴唇を缺いた魂である。
要見祖宗叔伯,須將父母推詳。如求姨母妻奴,更把財爻決斷。陽爻男子,陰爻女流。白虎喪門親座席,青龍天乙貴家親。龍雀名為素願,虎勾定是暈盟。雀虎入乾離興動,只言拜願燒香;勾陳臨震巽交重,便說願心枷鎖。鬼靜生身還是吉,官興克世告神凶。亦求子位同推,反作藥爻以治。子旺福神而得力,子衰扁鵲以難醫。深詳大象如何,要察吉凶休咎。
祖宗か叔伯の作祟かを見るには、「父母」爻の上から推詳せねばならない。姨母・妻室・婢僕の類を尋ねようとすれば、「妻財」爻をもって判斷する。陽爻は男子で、陰爻は女流である。「白虎」が「喪門」を帶びれば、新亡の親人が來て席に入り祭を受ける。「青竜」が「天乙貴人」を帶びれば、顯貴の家親である。「青竜」「朱雀」は名づけて素願といい、許した清素の願である。「白虎」「勾陳」は定かに葷盟で、許した血食の誓である。「朱雀」「白虎」が「乾」「離」の兩宮に入って興起・發動すれば、ただ願を拜し香を燒くと説く。「勾陳」が「震」「巽」の兩宮に臨んで發動すれば、すなわち許願の事が枷鎖のごとく身に纏うと説く。鬼爻が安靜にして來て卦身を生ずれば、還って吉と算う。官爻が興起して來て世爻を剋すれば、それは神明に禱告せねばならず、凶を主る。また「子孫」の位に連なって一同に推算し、反ってそれを藥爻として病を治する。子孫が旺相なら、福神は力を得る。子孫が衰弱なら、たとえ扁鵲でも醫し難い。深く細かく整個の卦象が如何なるかを察してこそ、吉凶・休咎を審明にし得る。
『闡幽精要』十二・五行論病歌
金鬼興隆牙與頭,更兼白虎血膿流。木鬼動時風疾症,頭眩眼暗幾時休。水興寒熱多因瘧,痢疾傷風未易療。火鬼虛勞兼弱症,眼目疼痛有來由。土鬼脾胃虛黃腫,間動須當膈病愁。
金爻の「官鬼」が興隆なら、病は牙齒と頭部にある。さらに「白虎」を帶びれば、また血を流し膿を流す。木爻の鬼爻が發動する時は、中風の類の病症で、頭暈・眼花していつ幾時に好くなるか知れない。水爻が興起すれば、忽冷忽熱してたいてい瘧疾で、また痢疾・傷風もあって、みな容易に治し難い。火爻の鬼爻は虚勞に兼ねて體弱の症を主り、眼睛の疼痛もまた來由がある。土爻の鬼爻は脾胃の虚弱・面黃・浮腫を主る。それが間爻の上で發動すれば、膈食して下らない毛病を愁えねばならない。
『闡幽精要』十三・六神論神鬼心決
青龍善願是觀音,上聖三官總是神,斷鬼產亡並帶血,交重必是本堂臨。朱雀家堂並灶君,花幡香願素存心,鬼為吐血兼勞怯,目疾傷亡並有因。勾陳土地及城隍,土神同斷亦無傷,鬼為痢疾兼蠱脹,遇土因知咽塞亡。鰧蛇本是飛來土,遇鬼七殺金作三,逢官縊死火勞怯,孩童湯火必然傷。虎臨太歲大將軍,五路傷司五聖神,經文香信家堂願,橫死傷亡肚飽魂。玄武就名真武帝,水仙五聖佛經祈,鬼作落水傷亡斷,活法全憑智略推。
「青竜」の主る所の善願は觀音菩薩で、上界の三官大帝もまたみなそれのこの一路の神に属する。それが鬼を帶ぶ時は難産して亡びあるいは血光を帶びる鬼と断じ、發動すれば必定に自家・本堂の神主である。「朱雀」の主る所は家堂神と竈君で、また花幡を挂け香を燒き素願を許すこれらの平素心に置く事である。それが鬼を帶ぶれば吐血に兼ねて虚勞・怯弱を主り、眼病と傷亡もまたみなその緣由がある。「勾陳」の主る所は土地と城隍で、土神もまた一併にこのように断じて、差はあるまい。それが鬼を帶ぶれば痢疾に兼ねて腹脹・蠱症を主り、土爻に遇えば咽喉が阻塞して死んだと知るべし。「螣蛇」はもとより飛來の土神で、鬼に遇う時は「七殺」をもって論じ、金爻に逢えば「三」の數をもって論ずる。官鬼に逢えば上縊して死んだを主り、火爻に逢えば虚勞・怯弱を主り、小児は必定に開水か火に燙傷される。「白虎」が太歳に臨めばすなわち大將軍で、また五路・傷亡の司と五聖の神を主る。それの應ずる所は誦經・進香・家堂の許願の類で、鬼を帶ぶれば橫死・傷亡、餓死・脹死の魂である。「玄武」はすなわち真武大帝の名で、また水仙・五聖を主り、佛經を誦して祈禳せねばならない。それが鬼を帶ぶれば水に落ちて死んだ傷亡と断ずる。活用の法は、全く各人の智謀に憑って推演する。
『闡幽精要』十四・六神論神崇決
青龍爻動及黃泉,得病先占問禍原,舊年佛願相催討,急告東廚及祖先。朱雀爻興禍不輕,遊方五鬼立門庭,夢中口願相催討,正照傍臨本命星。勾陳爻動禍難當,土地家堂及灶王,時疫五瘟求祭祀,家堂蹤跡被蟲傷。鰧蛇爻發病纏身,東廚土地及家親,天曹口願相催討,是非口舌夢中驚。白虎爻興事不祥,神前有願佛前香,福德五道求祭祀,土地北殿及乖張。玄武爻興病患凶,家中人物不和同,急靠北陰求土地,守命家親在此中。
「青竜」の爻が發動して黄泉の位に臨めば、病を得てまず禍事の根源を占問せねばならない。それは往年に許した佛願が催討しているので、趕緊に竈神と祖先に稟告せねばならない。「朱雀」の爻が興起すれば、禍事は輕くない。それは游方の五鬼が門庭の前に立っており、夢裏に口願が催討しており、正冲または旁臨して本命の星に及ぶ。「勾陳」の爻が發動すれば、禍事は當り難い。それは土地・家堂と竈王で、また時疫・五瘟に祭祀を求めねばならず、家堂の香火の痕跡が蟲に蛀傷された。「螣蛇」の爻が發動すれば、病が身に纏い着く。それは竈神・土地および自家の亡親で、天曹の口願が催討し、夢中にまた是非・口舌の驚がある。「白虎」の爻が興起すれば、事は祥ならず。それは神の前に願を許し、佛の前に香を進めたので、福德正神と五道の神に祭祀せねばならず、また土地・北殿の神が梗を作している。「玄武」の爻が興起すれば、病患は凶險である。それは家中の人口が和睦せず、趕緊に北方の陰位に靠って土地神を求めねばならず、性命を守る自家の亡親がすなわちこの裏頭にいる。
『闡幽精要』十五・占風水要決
凡占風水要推詳,五事俱全不可傷。財動田園多進退,不然尊長有災殃。父興必是還魂地,小口畜牲總不昌。鬼動弟兄多忤逆,戶門不利惹官方。兄興財物多消耗,或是陰人主少亡。子動必然無訟事,兒孫定貴少災殃。
およそ墳塋の風水を占い、仔細に推詳せねばならない。六親・五類が齊全してまた傷剋を受けなくてこそよい。「妻財」が發動すれば、田園・産業が忽ち進み忽ち退き、さもなければ尊長に災殃がある。「父母」が興起すれば、必定に一塊の「還魂地」で、葬り下せば反復を出すべし。小兒女と牲畜は總じて興旺しない。「官鬼」が發動すれば、兄弟の間に忤逆・不和が多く、門戸は不利でまた官司に惹き上がる。「兄弟」が興起すれば、財物に多く消耗があるか、あるいは家中の婦人の早亡を主る。「子孫」が發動すれば、必然として訴訟の事はなく、兒孫は一定に顯貴で災殃が少ない。
『闡幽精要』十六・何知章
何知人家父母疾?白虎臨爻兼刑剋。何知人家父母殃?財爻發動殺神傷。何知人家有子孫?青龍福德爻中論。何知人家無子孫?六爻不見福神臨。何知人家子孫疾?父母爻動來相剋。何知人家子孫災?白虎當臨福德來。何知人家小兒死?子孫空亡加白虎。何知人家兄弟亡?用落空亡白虎傷。何知人家妻有災?虎臨兄弟動傷財。何知人家妻有孕?青龍財臨天喜神。何知人家有妻妾?內外兩財旺相決。休知人家損妻房?財爻帶鬼落空亡。何知人家訟事休?空亡官鬼又休囚。何知人家訟事多?雀虎持世鬼來扶。何知人家旺六丁?六親有氣喜神臨。何知人家進人口?青龍得位臨財守。
どうしてこの家の父母に病あるを知るか。「白虎」が「父母」爻に臨み、また兼ねて刑を受け剋を受けることによる。どうしてこの家の父母に災殃あるを知るか。「妻財」爻が發動し、凶殺の神が來て父母を傷つけることによる。どうしてこの家に子孫あるを知るか。「青竜」と「子孫」の福徳の爻の上から論ずることによる。どうしてこの家に子孫ないを知るか。六爻の中に福神の臨位を見ないことによる。どうしてこの家の子孫に病あるを知るか。「父母」爻が發動して來て子孫を剋することによる。どうしてこの家の子孫に災あるを知るか。「白虎」がまさに福徳の爻の上に臨むことによる。どうしてこの家の小児が夭折するを知るか。子孫が空亡に落ちまた「白虎」を加えることによる。どうしてこの家の兄弟が亡故するを知るか。用神が空亡に落ちて「白虎」に傷られることによる。どうしてこの家の妻子に災あるを知るか。「白虎」が「兄弟」に臨んで發動して來て財爻を傷つけることによる。どうしてこの家の妻子が懷孕したを知るか。「青竜」が財爻に臨んでまた「天喜」の神を帶ぶことによる。どうしてこの家に妻あり妾あるを知るか。内卦・外卦の兩個の財爻がともに旺相なのに據って判定する。どうしてこの家が妻室を損傷するを知るか。財爻が鬼を帶びてまた空亡に落ちることによる。どうしてこの家の官司が了結したを知るか。「官鬼」が空亡に落ちてまた休囚なことによる。どうしてこの家の官司が多いを知るか。「朱雀」「白虎」が世を持して鬼爻が來て扶することによる。どうしてこの家の人丁が興旺するを知るか。六親がみな氣ありてまた喜神が位に臨むことによる。どうしてこの家が人口を添うるを知るか。「青竜」が位を得てまた財爻に臨んで守ることによる。
何知人家大豪富?財爻旺相又居庫。何知人家田地增?勾陳入土天喜臨。何知人家進產業?青龍臨財旺相說。何知人家進外財?外卦龍臨福德來。何知人家喜事臨?青龍福德在門庭。何知人家富貴昌?佛像子孫青龍上。何知人家多貧賤?財爻帶耗休囚見。何知人家無依倚?卦中福德落空死。何知人家灶破損?玄武帶鬼二爻悃。何知人家鍋破漏?玄武入水鬼來就。何知人家屋宇新?父入青龍旺相真。何知人家屋宇敗?父入白虎休囚壞。何知人家墓有風?白虎空亡巽巳攻。何知人家墓有水?白虎空亡臨亥子。何知人家無香火?卦中六爻不見火。何知人家無風水?卦中六爻不見水。
どうしてこの家が豪富なるを知るか。「妻財」爻が旺相でまた庫位の上に坐することによる。どうしてこの家の田地が增添するを知るか。「勾陳」が土爻に入って「天喜」が位に臨むことによる。どうしてこの家が産業を添置するを知るか。「青竜」が財爻に臨んでまた旺相なるに據って説く。どうしてこの家が外財を進めるを知るか。外卦の「青竜」が「子孫」の福徳に臨んで來ることによる。どうしてこの家に喜事が門に臨むを知るか。「青竜」と福徳が門戸の位に落ちることによる。どうしてこの家が富貴・昌盛なるを知るか。佛像・「子孫」がみな「青竜」の上にあることによる。どうしてこの家が貧賤多きを知るか。財爻が耗神を帶びてまた休囚なことによる。どうしてこの家が依る無く靠る無きを知るか。卦中の福徳が空亡・死絶に落ちることによる。どうしてこの家の竈が破損したを知るか。「玄武」が鬼を帶びて二爻の上に困ることによる。どうしてこの家の鍋が破れ漏れたを知るか。「玄武」が水爻に入って鬼爻が凑り來ることによる。どうしてこの家の房屋が新しいを知るか。「父母」が「青竜」に入って旺相なれば、確鑿として疑いなし。どうしてこの家の房屋が敗落したを知るか。父母が「白虎」に入って休囚・破壞したことによる。どうしてこの家の墳墓に風が進んだを知るか。「白虎」が空亡して「巽」「巳」が來て攻することによる。どうしてこの家の墳墓に水が進んだを知るか。白虎が空亡して「亥」「子」の水に臨むことによる。どうしてこの家が香火を供えないを知るか。卦中の六爻に火爻を見ないことによる。どうしてこの家に好い風水がないを知るか。卦中の六爻に水爻を見ないことによる。
何知人家兩爨戶?卦中必主兩重火。何知人家不供佛?金鬼爻落空亡決。何知二姓共屋居?兩鬼旺相卦中推。何知一家有兩姓?兩重父母卦中臨。何知人家雞亂啼?鰧蛇入酉不須疑。何知人家犬亂吠?鰧蛇入戌又逢鬼。何知人家見口舌?朱雀持世鬼來掇。何知人家口舌到?卦中朱雀帶木笑。何知人家多爭競?朱雀兄弟持世應。何知人家小人生?玄武官鬼動臨身。何知人家遭賊徒?玄武臨財鬼旺扶。何知人家災禍生?鬼臨應爻來克世。何知人家痘疹病?鰧蛇爻被火燒定。何知人家病要死?身命世鬼入墓推。何知人家多夢寐?鰧蛇帶鬼來持世。何知人家出鬼怪?鰧蛇白虎臨門在。
どうしてこの家に兩處の竈火あるを知るか。卦中に必ず兩重の火爻がある。どうしてこの家が佛を供えないを知るか。金爻の鬼が空亡に落ちるを見れば断じ得る。どうして兩姓が一屋に合住するを知るか。卦中に兩個の鬼爻が旺相するを見れば推知し得る。どうして一家の裏に兩個の姓あるを知るか。卦中に兩重の「父母」爻が臨むことによる。どうしてこの家の雞が亂に叫ぶを知るか。「螣蛇」が「酉」に入れば、疑うに及ばない。どうしてこの家の狗が亂に吠ゆるを知るか。「螣蛇」が「戌」に入り、また鬼爻に逢う。どうしてこの家が口舌を起すを知るか。「朱雀」が世を持して鬼爻が來て攅掇することによる。どうしてこの家の口舌が將に至らんとするを知るか。卦中の「朱雀」が木爻を帶びて笑うにある。どうしてこの家に争鬪が多いを知るか。「朱雀」と「兄弟」が世爻・応爻を占むることによる。どうしてこの家に小人を出すを知るか。「玄武」が「官鬼」を帶びて發動して卦身に臨むことによる。どうしてこの家が賊に遭うを知るか。「玄武」が財爻に臨んで鬼爻が旺相に來て扶することによる。どうしてこの家に災禍を生ずるを知るか。鬼爻が応爻に臨んで來て世爻を剋することによる。どうしてこの家に痘疹を出すを知るか。「螣蛇」の爻が火に燒かれる、断じ得る。どうしてこの家の病人が死ぬを知るか。卦身・命爻・世爻が鬼を帶びて墓に入る上から推す。どうしてこの家の人に夢が多いを知るか。「螣蛇」が鬼を帶びて來て世を持つことによる。どうしてこの家に鬼怪を出すを知るか。「螣蛇」と「白虎」が門戸の位に臨むことによる。
何知人家人投水?玄武入水殺臨鬼。何知人家有吊頸?鰧蛇木鬼世爻臨。何知人家孝服來?喪門弔客臨鬼排。何知人家見失脫?玄武帶鬼應爻發。何知人家失衣裳?勾陳玄武入財鄉。何知人家損六畜?白虎帶鬼臨所屬。何知人家失了牛?五爻丑鬼落空愁。何知人家失了雞?初爻帶鬼玄武欺。何知人家無牛豬?丑亥空亡兩位虛。何知人家無雞犬?酉戌二爻空亡卷。何知人家人不來?世應俱落空亡排。何知人家宅不寧?六爻俱動亂紛紛。仙人造出何知章?留與後人作飯囊。禍福吉凶真有驗?時師句句細推詳。
どうしてこの家に水に投ずる人あるを知るか。「玄武」が水爻に入って凶殺が鬼爻に臨むことによる。どうしてこの家に上縊する人あるを知るか。「螣蛇」が木爻の鬼を帶びて世爻に臨むことによる。どうしてこの家に孝服が來るべきを知るか。「喪門」「吊客」が鬼爻に臨んで排列することによる。どうしてこの家が失竊・走脱するを知るか。「玄武」が鬼を帶びて応爻の上で發動することによる。どうしてこの家が衣裳を丟したを知るか。「勾陳」「玄武」が財爻の郷に入ることによる。どうしてこの家が六畜を損したを知るか。「白虎」が鬼を帶びてあの牲畜の属する地支の爻に臨むことによる。どうしてこの家が牛を丟したを知るか。五爻の上の「丑」土の鬼が空に落ちて、人をして愁えしめる。どうしてこの家が雞を丟したを知るか。初爻が鬼を帶びて「玄武」に欺かれることによる。どうしてこの家に牛なく猪なきを知るか。「丑」「亥」の兩位が空亡に落ちて虚なことによる。どうしてこの家に雞なく狗なきを知るか。「酉」「戌」の兩爻が空亡に收卷することによる。どうしてこの家の人が歸らないを知るか。世爻・応爻がともに空亡に落ちて排列することによる。どうしてこの家宅が安寧でないを知るか。六爻がみな發動して亂紛紛たることによる。仙人はなんのためにこの篇の『何知章』を造出したか。後人に留めて飯を装う口袋と為し、家を養い口を糊ぐるに好くせしめんがためである。禍福・吉凶は真にこのように應驗するか。當世の術士が句句に細細に推詳し得るかどうかを看るのみである。
何知是奧妙,奧妙生克料,若是吉和凶,六神甲子條。一宮分八卦,一卦六爻挑,世為內住場,應作賓對曜。木住東方地,火向南方位,水向北方流,金向西方敘。世前有官爻,案前神廟居,世爻水帶鬼,有鬼水中淚。金木水火土,父兄子財鬼,六神兼六親,禍福日辰取。仔細逐爻詳,其中奧無比。
『何知章』の奥妙はどこにあるか。奥妙は全く生と剋の料度の上にある。吉と凶を断じようとすれば、六神と六十甲子のこれらの條目に靠る。一宮は分かちて八個の卦を出し、一卦は挑みて六個の爻を出す。世爻は自家の裏邊の住處で、応爻は我と相對する賓客の那一方である。木爻は東方の地に住し、火爻は南方の位に朝着し、水爻は北方に向かって流れ、金爻は西方に陳列する。世爻の前面に若し官爻あれば、案の前はちょうど神廟に對する。世爻が水に属してまた鬼を帶びれば、水の中に冤鬼あって哭す。金・木・水・火・土の五行に、「父母」「兄弟」「子孫」「妻財」「官鬼」の五類を配し、さらに六神と六親を兼ねて看れば、禍福の應期は日辰の上から取る。このように仔細に逐爻に推詳すれば、その中の奥妙は比擬すべからざるものである。
『闡幽精要』十七・妖孽賦
知之者罕,用之者難,傳入其門,百發百中。卦卦有怪,若非神授,莫窺其奧,學者細詳。乾蛇鬼,巳沖刑,蓬頭赤腳夜驚人,化豬化馬作妖精。多拮括,宅不寧,逆釵賴鏡損人丁。坎蛇鬼,午來沖,沒頭沒尾成何用,黑而矮,又無蹤,拖漿弄水空聲哄。艮蛇鬼,若遇申,妖聲似犬夜狺狺,空中常拍手,家鬼弄家人。狗作怪,家業傾,拋磚弄瓦何曾定。震蛇鬼,酉沖刑,空中椅桌動聞聲,踢踏響,似人行。大蛇常出現,窯器響驚人,桶箱作孽人丁病。
この門の法訣は知る人が少なく、用い得る人はさらに得難い。一旦傳授を得て門に入れば、断じれば百發百中である。每個の卦に各各その怪異があり、師承・神授あるにあらざれば、その中の奥妙を窺い見えず。學者は細細に體會せねばならない。「乾」宮の「螣蛇」が鬼を帶び、「巳」に來て冲され刑される。夜に蓬頭・赤脚のものがあって人を驚嚇し、變じて猪と為り變じて馬と為って妖精を作す。家裏に牽扯・糾纏が多く、宅子は安寧でなく、また舊釵・殘鏡の類の邪物があって人丁を損傷する。「坎」宮の螣蛇が鬼を帶び、「午」に來て冲される。頭なく尾なき怪物が現れ、また黑くまた矮く、眼を轉じれば蹤影がなく、ただ泥を拖び水を帶びる聲響を聞いて空しく人を哄かす。「艮」宮の螣蛇が鬼を帶び、もし「申」に遇えば、怪聲が狗のごとく夜に狺狺と叫び、半空の中に常に拍手の聲あり、自家の鬼が自家の人を捉弄するのである。狗が怪を作さんとして、家業は傾敗し、磚を抛り瓦を弄して曾て停歇したことがない。「震」宮の螣蛇が鬼を帶び、「酉」に來て冲され刑される。空中に卓椅が移動する聲音を聞き、踢踢踏踏として人が走路するがごとし。大蛇が常に出現し、陶器が故なく響いて人を驚かし、桶と箱子が作祟して人丁を病ませる。
巽蛇鬼,亥又沖,雞聲報煬火,鬼怪起狂風。縊死之鬼擾虛空,床下響,及房中。離蛇鬼,子來刑,鍋釜作妖聲,空中忽見火光焰,紅衣者,是何人,年深龜鱉以成精。坤蛇鬼,沖遇寅,鍋灶上,作妖精,似牛嘆氣是亡人,虛黃大肚鬼,出現不安寧。兌蛇鬼,受卯刑,空中嘆氣重而輕,羊出現,囐嘴瓶,骨殖苦暴露,刀石更成精,移南換北幼亡魂。
「巽」宮の「螣蛇」が鬼を帶び、また「亥」に來て冲される。雞が叫んで火燭の災を報じ出し、鬼怪が狂風を刮起す。上縊して死んだ鬼が虚空の中で擾攘し、牀の底下と房中にみな響動がある。「離」宮の螣蛇が鬼を帶び、「子」に來て刑される。鍋釜が妖異の聲を發し、空中に忽然と火光・焰影を見る。あの紅衣を穿つは何人ぞ。多年養いし龜鱉が精と成ったのである。「坤」宮の螣蛇が鬼を帶び、冲位が「寅」に遇う。鍋臺・竈の上で妖精を作起し、牛のごとく嘆息するは亡故の人である。また面色が虚黃・大肚子の鬼が出現して、家裏は安寧を得ない。「兌」宮の螣蛇が鬼を帶び、「卯」に來て刑を受く。空中の嘆息の聲が忽ち重く忽ち輕く、羊の出現あり、また口を缺いた瓶子あり。尸骨は暴露して外に苦しみ、刀と石頭もまた精と成る。これは南辺から北辺に遷り幼年に夭亡した魂が作祟するのである。
『闡幽精要』十八・搜鬼論
觀鬼爻發動為實。子:作怪鼠咬屋,黃昏忌火災,小兒夜裡叫,簷前禍鬼催。丑:古墓西北方,牛欄又接倉,開土有墳穴,伏尸夜作殃。寅:蛇虎來作怪,六畜血財亡,人口有病患,急須保安康。卯:隔牆帶血鬼,作災母病床,破傘並櫥櫃,及有死人床。辰:雞犬灶中死,神廟不燒香,穢犯神龍位,有禍小兒郎。巳:買得舊衣裳,亡人身上物,作怪蛇入屋,防損豕牛羊。
鬼爻の發動を見てこそ、断ずる所が確實と算えられる。鬼が「子」にあり。怪を作すは老鼠が房屋を咬壞し、黃昏の時に火災を防ぎ、小児が夜裏に啼哭するは、屋檐の前に禍鬼があって催逼する。鬼が「丑」にあり。西北方に古墓あり、牛欄がまた緊く穀倉に挨り、土を動かす時に墳穴を挖るに至り、埋められた尸骸が夜に殃を作す。鬼が「寅」にあり。蛇と虎が來て怪を作し、牲畜の類の活きた財が死亡せんとし、家裏の人口に病患ありて、趕緊に平安を祈保せねばならない。鬼が「卯」にあり。隔壁の牆の向うに血を帶びる鬼あり、災を作起して母親が牀に臥し病み、また破傘・舊櫥櫃および人の死んだことある牀がある。鬼が「辰」にあり。雞狗が竈間に死し、神廟の裏に久しく香を燒かず、汚穢が神龍の位を冲犯して、小児子が禍に遭うべし。鬼が「巳」にあり。舊衣裳を買い歸れり、それは死人の身の上の物である。怪を作すは蛇が屋裏に爬り進み、また猪牛羊を損傷するを防がねばならない。
午:作怪鼠咬屋,不覺火燒裳,急遣白虎去,人口卻安康。未:小兒奴婢走,甑叫沸鍋湯,外來門與廚,在家作禍殃。申:客亡鬼入屋,作怪在家堂,黃昏雞啼叫,枯木被風傷。酉:家有鼠咬櫃,燈檠不成雙,灶有三條折,咒咀一女娘。戌:飛禽來入屋,遺糞汙衣裳,灶破並鍋漏,神燈被鼠傷。亥:公婆歸塵土,從來不裝香,小兒穢觸犯,引鬼作怪殃。
鬼が「午」にあり。怪を作すは老鼠が房屋を咬壞し、一たび留意しなければ衣裳が火に燒き着けられる。趕緊に「白虎」の凶神を送り去ってこそ、家裏の人口は安康を得る。鬼が「未」にあり。小児と奴婢が走失し、蒸鍋が響き開水が翻滾するは、外來の門戸と廚竈が家裏で禍殃を作出したのである。鬼が「申」にあり。外に客死した鬼が屋に進み入り、家堂の上で怪を作し、黃昏の時に雞がすなわち啼叫し、枯樹が風に吹損される。鬼が「酉」にあり。家裏に老鼠が櫃子を咬み、燈臺が一對を成さず、竈の上に三處の折損あり、また一個の女子が咒罵している。鬼が「戌」にあり。飛鳥が屋に進み入り、糞便を拉下して衣裳を弄汚し、竈は破れ鍋は漏れ、神を供える燈もまた老鼠に弄壞された。鬼が「亥」にあり。祖父母は已に土に入り、家裏は從來香を上げず、小児子が汚穢して彼らを觸犯して、鬼を招引して怪を作し殃を為さしめた。
『闡幽精要』十九・參約爻・之卦・互卦例
參約爻:參者:二三爻是也;約者:四五爻是也。之卦:即變卦。一爻動觀變,二爻動不觀變。互卦:即去上爻、初爻是也。上取其三、四、五;下取其二、三、四。不論動靜。四時之錯行,如日月之逮明。
まず「參爻」と「約爻」を説く。いわゆる「參」とは、第二爻と第三爻を指す。いわゆる「約」とは、第四爻と第五爻を指す。次に「之卦」を説く、すなわち變卦である。ただ一爻が發動した時のみ變卦を見、兩爻が發動すれば變卦を見ない。次に「互卦」を説く、すなわち上爻と初爻を去った後に取る卦である。上互は第三・四・五爻を取り、下互は第二・三・四爻を取る。これらの爻が動か靜かを論わず照らして取る。四季はこのように交錯して運行し、日月が輪替して各々その明を得るがごとし。
卜筮全書卷之十四・神煞歌例(吉神)
以下皆吉神。吉則為神,卦中見吉。天元祿:凡事遇之大吉。甲祿在寅乙祿卯,丙戊祿在巳,丁己祿居午,庚祿居申,辛祿在酉,壬祿在亥,癸祿在子。驛馬:出行及占行人,俱要看之。寅午戌,馬居申;申子辰,馬居寅;巳酉丑,馬在亥;亥卯未,馬在巳。
以下に列する所はみな吉神である。吉に属するをすなわち「神」といい、卦中にそれを見れば吉利である。「天元祿」。およそ何事を占うにもそれに遇えば大吉である。その起法は、甲日の祿は「寅」にあり、乙日の祿は「卯」にあり、丙日と戊日の祿は「巳」にあり、丁日と己日の祿は「午」にあり、庚日の祿は「申」にあり、辛日の祿は「酉」にあり、壬日の祿は「亥」にあり、癸日の祿は「子」にある。「驛馬」。出行を占いおよび行人を占い、みなそれを看る。その起法は日支か年支の三合局に按って取る。「寅」「午」「戌」日は、馬は「申」にあり。「申」「子」「辰」日は、馬は「寅」にあり。「巳」「酉」「丑」日は、馬は「亥」にあり。「亥」「卯」「未」日は、馬は「巳」にある。
天乙貴人:謁貴用之。甲戊兼牛羊,乙己鼠猴鄉,丙丁豬雞位,壬癸兔蛇藏,庚辛逢馬虎,此是貴人方。福星貴人:求仕用之。甲虎乙豬牛,丙同犬鼠遊,丁雞戊猴走,己羊庚馬頭,辛蛇癸愛兔,壬日占龍樓。天德貴人:凡占諸事,化凶成吉。正丁二申宮,三壬四辛同,五亥六甲上,七癸八寅逢,九丙十歸乙,子己丑庚中。月德貴人:從寅上起,丙甲壬庚,逐月順行,周而復始。凡有所占,轉凶為吉。寅午戌月丙,申子辰月壬,亥卯未月甲,巳酉丑月庚。
「天乙貴人」。貴人に謁見するを占う時にそれを用いる。歌訣にいう、甲日・戊日の貴人は「丑」(牛)と「未」(羊)にあり、乙日・己日は「子」(鼠)と「申」(猴)にあり、丙日・丁日は「亥」(猪)と「酉」(雞)にあり、壬日・癸日は「卯」(兔)と「巳」(蛇)にあり、庚日・辛日は「午」(馬)と「寅」(虎)にあり、これがすなわち貴人のある方位である。「福星貴人」。官職を求め取るを占う時にそれを用いる。歌訣にいう、甲日は「寅」(虎)、乙日は「亥」(猪)と「丑」(牛)、丙日は同じく「戌」(犬)と「子」(鼠)、丁日は「酉」(雞)、戊日は「申」(猴)、己日は「未」(羊)、庚日は「午」(馬)、辛日は「巳」(蛇)、癸日は「卯」(兔)に喜び、壬日は則ち「辰」(龍)の位を占す。「天徳貴人」。およそ諸事を占い、凶を化して吉と為し得る。歌訣にいう、正月は「丁」にあり、二月は「申」にあり、三月は「壬」にあり、四月は同じく「辛」にあり、五月は「亥」にあり、六月は「甲」にあり、七月は「癸」にあり、八月は「寅」に逢い、九月は「丙」にあり、十月は「乙」に歸り、十一月(子月)は「己」にあり、十二月(丑月)は「庚」にある。「月徳貴人」。「寅」月から起り、丙・甲・壬・庚の次序に依って月ごとに順行し、周して復た始まる。およそ占う所あれば、みな凶を轉じて吉と為し得る。歌訣にいう、「寅」「午」「戌」月は「丙」にあり、「申」「子」「辰」月は「壬」にあり、「亥」「卯」「未」月は「甲」にあり、「巳」「酉」「丑」月は「庚」にある。
月德合:從寅上起,辛己丁乙,逐月順行,周而復始。百事遇之,和合大吉。寅午戌月辛,申子辰月丁,亥卯未月己,巳酉丑月乙。天福貴人:占身命遇之,生福祿綿綿。甲愛金雞乙愛猴,丁豬丙鼠己寅頭,戊尋玉兔庚壬馬,辛癸逢蛇福自優。天喜:百事有喜,占胎尤要看之。春戌夏丑為天喜,秋辰冬未二三指;世上遇此必歡欣,百事得之皆有理。天馬:凡占仕宦,遇此必有升遷之兆。寅申月在午,卯酉月在申,辰戌月在戌,巳亥月在子,子午月在寅,丑未月在辰。
「月徳合」。「寅」月から起り、辛・己・丁・乙の次序に依って月ごとに順行し、周して復た始まる。百事それに遇えばみな和合して大吉である。歌訣にいう、「寅」「午」「戌」月は「辛」にあり、「申」「子」「辰」月は「丁」にあり、「亥」「卯」「未」月は「己」にあり、「巳」「酉」「丑」月は「乙」にある。「天福貴人」。身命を占いてそれに遇えば、一生福祿が綿綿たり。歌訶にいう、甲日は「酉」(金雞)を喜び、乙日は「申」(猴)を喜び、丁日は「亥」(猪)、丙日は「子」(鼠)、己日は「寅」、戊日は「卯」(玉兔)を尋ね、庚日と壬日は「午」(馬)、辛日と癸日は「巳」(蛇)に逢えば、福氣は自然に優厚である。「天喜」。百事にみな喜あり、胎孕を占うに殊にそれを看る。歌訣にいう、春は「戌」にあり夏は「丑」にありてこれ天喜、秋は「辰」にあり冬は「未」にあり、この兩三處を指點して清楚せよ。世爻の上でそれに遇えば必定に歡欣し、百事それを得ればみな情理に合す。「天馬」。およそ官を為す事を占い、それに遇えば必ず升遷の兆あり。歌訣にいう、「寅」月・「申」月は「午」にあり、「卯」月・「酉」月は「申」にあり、「辰」月・「戌」月は「戌」にあり、「巳」月・「亥」月は「子」にあり、「子」月・「午」月は「寅」にあり、「丑」月・「未」月は「辰」にある。
唐符國印:唐符,值年之星。國印,朝廷之印。占仕宦若持身世,大吉之兆。若問文官並武職,唐符國印求端的。寅申之年巳亥為,巳亥之年寅申覓;子午之年卯酉求,卯酉之年子午出;辰戌之年丑未方,丑未之年在辰戌。鬼臨符印最為佳,當作朝中資輔翼。天醫:占病遇此爻,動雖凶有救。天醫正卯二豬臨,三月隨丑四未尋,五蛇六兔七居亥,八丑九羊十巳存,十一再來尋卯上,十二亥上作醫人。天赦:獄訟遇之,大吉。正五九月在戌方,二六十月到於羊,三七十一居龍位,四八十二在牛場。卦中臨應仍搖動,獄訟勾連竟不妨。皇恩大赦:諸事遇之吉。正月戌兮二月丑,三月虎兮四蛇走,五月酉兮六卯位,七鼠八馬各看守,九亥十辰十一申,十二未上君知否。
「唐符」「國印」。唐符は年を值する星で、國印は朝廷の印信である。官職を占う時それが卦身・世爻に臨めば、大吉の兆である。歌訣にいう、文官と武職を問わば、唐符・國印の確切なる位置を求めよ。「寅」年・「申」年は「巳」「亥」にあり、「巳」年・「亥」年は「寅」「申」に往きて找せ。「子」年・「午」年は「卯」「酉」を求め、「卯」年・「酉」年は「子」「午」に出づ。「辰」年・「戌」年は「丑」「未」の方にあり、「丑」年・「未」年は「辰」「戌」にある。官鬼が符印に臨むが最もよく、朝中の輔弼の臣と断ずべし。「天醫」。病を占う時この一爻に遇えば、たとえそれが發動して凶を帶びても救あり。歌訣にいう、天醫は正月「卯」にあり、二月は「亥」(猪)に臨み、三月は「丑」に隨い、四月は「未」を尋ね、五月は「巳」(蛇)にあり、六月は「卯」(兔)にあり、七月は「亥」に居り、八月は「丑」にあり、九月は「未」(羊)にあり、十月は「巳」に存し、十一月は再び來て「卯」を尋ね、十二月は「亥」の上にあって醫人を作す。「天赦」。牢獄・訴訟を占いてそれに遇えば、大吉。歌訣にいう、正・五・九月は「戌」の方にあり、二・六・十月は「未」(羊)に到り、三・七・十一月は「辰」(龍)の位に居り、四・八・十二月は「丑」(牛)の場にある。卦中にそれが応爻に臨んでまた搖動すれば、牢獄・訟事の牽連も妨げない。「皇恩大赦」。諸事それに遇えばみな吉。歌訣にいう、正月は「戌」にあり、二月は「丑」にあり、三月は「寅」(虎)にあり、四月は「巳」(蛇)にあり、五月は「酉」にあり、六月は「卯」にあり、七月は「子」(鼠)にあり、八月は「午」(馬)にありて、各々守定す。九月は「亥」にあり、十月は「辰」にあり、十一月は「申」にあり、十二月は「未」の上にある。汝知るや否や。
赦文:同前看。正戌二丑三辰昌,四未五酉六卯強,七子八午九寅位,十月巳上大吉祥,十一申上十二亥,此神持世永無妨。十干天赦:同前。甲己東方兔,乙庚亥上求,丙辛居酉位,丁壬未上流,戊癸蛇作伴,萬事不須憂。四季天赦:凡占百事,凶中化吉。春戊寅,夏甲午,秋戊申,冬甲子。天耳天目:占尋人看之。目則見面,耳則有音信。春天耳巳目從亥,夏天耳寅目居申,秋天耳亥目從巳,冬天耳申目居寅。
「赦文」。前の「皇恩大赦」と同じく看る。歌訣にいう、正月は「戌」にあり、二月は「丑」にあり、三月は「辰」にありて昌なり、四月は「未」にあり、五月は「酉」にあり、六月は「卯」にありて強なり、七月は「子」にあり、八月は「午」にあり、九月は「寅」の位にあり、十月は「巳」の上にありて大吉・大祥、十一月は「申」の上にあり、十二月は「亥」にあり。この神が世を持せば永遠に妨げなし。「十干天赦」。用法は前に同じ。歌訣にいう、甲日・己日は東方の「卯」(兔)にあり、乙日・庚日は「亥」の上に往きて求め、丙日・辛日は「酉」の位に居り、丁日・壬日は「未」の上にあり、戊日・癸日は「巳」(蛇)と伴を作し、萬事みな憂慮を須いざる。「四季天赦」。およそ百事を占い、凶の中に化して吉と為し得る。春は「戊寅」にあり、夏は「甲午」にあり、秋は「戊申」にあり、冬は「甲子」にある。「天耳」「天目」。人を尋ねるを占う時にそれを看る。「天目」に遇えばすなわち面に見得、「天耳」に遇えば則ち音信を得る。歌訣にいう、春は天耳「巳」にあり天目「亥」にあり、夏は天耳「寅」にあり天目「申」にあり、秋は天耳「亥」にあり天目「巳」にあり、冬は天耳「申」にあり天目「寅」にある。
天福貴人:求官用之。此首出《天玄賦》。甲丙相邀入虎鄉,更逢子穴最高強,戊申己未丁宜亥,乙癸逢牛福祿昌,庚趁馬頭辛帶巳,壬騎龍背喜非常。天解神:以下諸解神,官事俱看之。春寅夏巳秋月申,三冬值亥天解神。四生之局名為例,憂中化喜不須嗔。地解神:正未二申三月酉,四戌五亥六子尋,七丑八寅九卯地,十辰十一巳上明,十二月邊逢午位,此是卦中地解神。月解神:月解正二起於申,三四還從酉上輪,五六之月從戌上,七八能行亥上存,九十之月臨午位,子丑兩月未宮尊,若值此辰官事散,縱然重病也離身。
「天福貴人」。官を求めるを占う時にそれを用いる。この一首は『天玄賦』に出づ。歌訣にいう、甲日・丙日は相邀えてともに「寅」(虎)の鄕に入り、さらに「子」のこの穴位に逢えば最も高強である。戊日は「申」にあり己日は「未」にあり丁日は「亥」を宜とし、乙日・癸日は「丑」(牛)に逢えば則ち福祿は昌盛す。庚日は「午」(馬頭)に趁り、辛日は「巳」を帶び、壬日は「辰」(龍背)の上に骑って喜慶は非常なり。「天解神」。以下の這幾種の解神は、およそ官司の事を占うにみな看るべし。歌訶にいう、春は「寅」にあり、夏は「巳」にあり、秋月は「申」にあり、冬季三月は「亥」に値す。これがすなわち天解神である。それは四生の局を取って體例と為し、憂愁の中に化して喜慶と為り、惱怒するを須いざる。「地解神」。歌訣にいう、正月は「未」、二月は「申」、三月は「酉」、四月は「戌」、五月は「亥」、六月は「子」を尋ね、七月は「丑」、八月は「寅」、九月は「卯」の地にあり、十月は「辰」、十一月は「巳」の上に分明にあり、十二月は邊に「午」の位に逢う。これがすなわち卦中の地解神である。「月解神」。歌訣にいう、月解は正月・二月「申」に起り、三月・四月は還って「酉」の上から輪し、五月・六月は「戌」の上から起り、七月・八月は行いて「亥」の上に到り、九月・十月は「午」の位に臨み、子月・丑月は「未」宮をもって尊と為す。この支辰に値せば、官司はすなわち散じ、たとえ重病でも身を離れ得る。
日解神:甲己逢蛇乙庚猴,丙辛逢虎丁壬牛,戊癸雞啼官事散,病人無藥不須憂。內解神:甲乙蛇頭戊己寅,庚辛酉位丙丁申,壬癸但從卯位是,官非消散始安寧。外解神:正五九月居子上,二六十月在巳宮,三七十一辰位是,四八十二居申中。解脫神:甲己日亥乙庚申,丙辛日丑丁壬未,戊癸辰逢官訟消,病人不必生憂慮。雷火神:占訟,若與日辰相合旺動,主官事消散。正五九月火居寅,二六十月亥宮存,三七十一從申位,四八十二巳宮輪。
「日解神」。歌訣にいう、甲日・己日は「巳」(蛇)に逢い、乙日・庚日は「申」(猴)にあり、丙日・辛日は「寅」(虎)に逢い、丁日・壬日は「丑」(牛)にあり、戊日・癸日は「酉」(雞啼)にあれば則ち官司は消散し、病人はたとえ藥なくとも憂愁を須いざる。「内解神」。歌訣にいう、甲日・乙日は「巳」(蛇頭)にあり、戊日・己日は「寅」にあり、庚日・辛日は「酉」の位にあり、丙日・丁日は「申」にあり、壬日・癸日はただ「卯」の位の上から取る。それを得れば、官非は消散して初めて安寧を得る。「外解神」。歌訣にいう、正・五・九月は「子」の上に居り、二・六・十月は「巳」宮にあり、三・七・十一月は「辰」の位で、四・八・十二月は「申」の中に居る。「解脱神」。歌訶にいう、甲日・己日は「亥」にあり、乙日・庚日は「申」にあり、丙日・辛日は「丑」にあり、丁日・壬日は「未」にあり、戊日・癸日は「辰」に逢えば、官司・訴訟はすなわち消解し、病人は更に憂慮を生ずるを必せざる。「雷火神」。訴訟を占う時、それが日辰と相合してまた旺相發動すれば、官司の消散を主る。歌訣にいう、正・五・九月は火が「寅」に居り、二・六・十月は「亥」宮に存し、三・七・十一月は「申」の位から、四・八・十二月は「巳」宮に輪す。
喝散神:春巳夏居申,秋豬冬到寅;官事若發動,喝散不由人。日喝散:甲己逢寅乙庚申,丙辛戊癸向蛇尋,丁壬亥上婚姻忌,一見公私定不成。開獄神:獄神夏馬春兔挨,秋雞冬鼠獄門開,卦中若得此爻動,長久囚人放出來。活曜星:六甲遇動則產,疾病遇動則痊。正卯二辰三月巳,四午五未六居申,七酉八戌九亥上,十子一丑十二寅。
「喝散神」。歌訣にいう、春は「巳」にあり、夏は「申」に居り、秋は「亥」(猪)にあり、冬は「寅」に到る。官司の事が發動してそれに遇えば、一聲喝して退けばすなわち散じ、人に由らしめざるなり。「日喝散」。歌訣にいう、甲日・己日は「寅」に逢い、乙日・庚日は「申」にあり、丙日・辛日と戊日・癸日は「巳」(蛇)の上に往きて尋ね、丁日・壬日は「亥」の上にある。這一位は婚姻に忌諱で、一たびそれを見着れば、公事・私事ともに定かに成らず。「開獄神」。歌訣にいう、獄神は夏は「午」(馬)にあり、春は「卯」(兔)に挨り、秋は「酉」(雞)にあり、冬は「子」(鼠)にあれば、獄門はすなわち開く。卦中にこの一爻の發動を得れば、關押久しい囚人も放し出され得る。「活曜星」。婦人の臨産を占いてそれの發動に遇えば順産し、疾病を占いてそれの發動に遇えば痊愈す。歌訣にいう、正月は「卯」、二月は「辰」、三月は「巳」、四月は「午」、五月は「未」、六月は「申」に居り、七月は「酉」、八月は「戌」、九月は「亥」の上にあり、十月は「子」、十一月は「丑」、十二月は「寅」。
