Libo

卜筮全書 談易斎重訂

明 · 姚际隆 · 第1巻 / 31

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

二十二、游魂八卦歌 二十三、帰魂八卦歌

六爻納甲典籍

まず体例書で装卦の手順を握り、それから卦例集へ進む。取用神は断法全体の要となる一手であり、書ごとの処理の違いを対照する価値がある。

是書雖有舊本,然雜亂無序。今木坊敦請百愚姚先生刪繁補缺,迴異他書,上可以闡先聖之玄機,次可以探諸家之秘旨。讀者幸毋忽焉。金閶翁少麓梓行。

この書には古くから旧刻本が流布していたが、惜しむらくは編次が乱雑でまったく条理がなかった。今、書肆は謹んで別号「百愚」の姚際隆先生を聘し、改めて整理させ、繁冗な重複を刪り、残欠・漏脱を補い、世間の同類の占書とは迥異なものにした。上は古代の聖人が卜筮を作った精微な意趣を闡明するに足り、下は歴代各家が吉凶を断ずる不伝の心法を探るに足る。読者は決してこれを等閑に見過ごしてはならない。本書は金閶(今の蘇州閶門一帯)の書肆主人・翁少麓が出資して刻版印行したものである。

序

芝山。卜筮之理,前知之理也。卜世三十,卜季八百,周有前知也。嚴君平日閱數人,百鈔自養,閒肆講老子,漢有前知也。吳範催孫權起兵生擒黃祖,吳有前知也。郭璞授青囊書,洞陰陽之機。淳于智令夏侯藻慟哭,百家人屋崩不死。晉有前知也。

序を作った者は号を「芝山」と題する。卜筮の理は、突き詰めれば未来をあらかじめ知る理である。周の開国・定鼎のとき占って、伝世三十代、享国八百年という卦兆を得、後に果たしてそのとおりになった。これは周代にすでに予知の事があった証である。漢代の厳君平は成都の市に卦店を開き、一日に数人だけを相手にし、百銭を稼いで自給に足れば店じまいし、暇になれば店頭で《老子》を講じた。これは漢代に予知の事があった証である。三国の呉の呉範は孫権に出兵を強く勧め、この行は必ず江夏太守の黄祖を生け捕りにできると断じ、果たしてその言のとおりになった。これは呉に予知の事があった証である。晋代の郭璞は《青嚢書》の伝授を受け、陰陽造化の機要を洞察した。淳于智は夏侯藻に家に帰って放声痛哭せよと命じ、その結果、屋が崩れても百家の人々は一人も死ななかった。これは晋代に予知の事があった証である。

顏□來卜婦云:登高看二水洞洞,惟聞人聲不見形。婦人云:昨汲井胎中有聲。果然。郭□周得河中正云:三字□時月正圓,一麾浞此出□□。時中正初及第。八月十五日,果授知□誥,改秦州。晉魏有前知也。

顔姓の術士が一人の婦人のために占い、断語に「高きに登りて二水の洞洞たるを看れば、ただ人声を聞くのみで形を見ず」とあった。婦人ははじめて思い出し、昨日水を汲んだとき井戸の胎中に音がするのを聞いたと言い、果たして断語と符合した。また郭姓の術士が河中の人・某中正のために推し、断語に「三字□の時月正円、一麾この浞を出でて□□」とあった。当時中正は進士に及第したばかりで、八月十五日の月円の夜、果たして誥命を掌る任命を受け、続けて秦州に転じた。これは晋・魏の間にすでに予知の事があった証である。この段の底本は草書で書かれ、ところどころ字跡を辨識できず、原書では空白をもって示していた。ここではすべて「□」とし、臆断で補わない。

李淳風見赤黑二馬入河,人問二馬何先起。有人筮得離卦,云:離為火,火赤色,赤馬先起。李曰:嘗未然,煙先發,黑馬先起。果然。邵康節觀友人園中牡丹,占之花尚敗於午三刻,俄一馬逸至,踐損眾花。唐宋有前知也。元之範疇,湯通玄,國朝之翟祥。沈景晹,周仲高,皆前知也。

唐代の李淳風は赤い馬と黒い馬が河に入るのを見て、傍の者がどちらが先に上がるかを尋ねた。ある者が卦を立てて《離》卦を得、「離」は八卦のうち火に属し、火の色は赤いから赤馬が先に上がると言った。李淳風は「さにあらず、火が起これば先に立つのは煙、煙の色は黒いから、黒馬が先に上がるはずだ」と言い、果たして黒馬が先に岸に上がった。宋代の邵康節は友人の園で牡丹を観賞し、卦を立ててこの花は翌日の午の三刻に毀敗するであろうと推し、まもなく果たして繋がれを脱した馬が園に奔り込み、満園の花を踏み荒らした。これは唐・宋二代に予知の事があった証である。元代の範疇・湯通玄、本朝(明)の翟祥・沈景晹・周仲高も、みな未来を予知し得た者である。

象姚夫百愚之篡修《卜筮全書》,大要以京房易論為主,以青囊經書輔之,精□矣。而極其明頭。玄奧全而極生簡易。潛心研究之下,直令宇宙生心,造化在手。其為斯世新人計,詳且密全。非考古證今,緣此測彼,因往知來者,孰能興於此。

姚百愚先生が《卜筮全書》を編纂したのを見るに、綱領は漢代の京房一派の納甲易理を主軸とし、《青嚢経》の類の堪舆典籍をもって補助・印证しており、精審というべきである。しかも全書の条理は分明で、説くところの理はきわめて玄奥深微でありながら、用法に落とせばきわめて簡明で行いやすい。読者が潜心して钻研すれば、天地を心に容れ、造化を手に握る境地に至ることができる。彼が当今の易学の後進のために設えた配慮は、詳しくかつ周密で完備していると言えよう。古法を考稽し今事を証験し、これにより彼を推し、往に拠って来を測る人物でなければ、誰がこのような書を編み得ようか。

將見百愚聲鑑,占夫平郭璞諸家,相接式。百愚制述。□怪牒神經,金繩玉策□書,相流播。百愚行藏,偕高人隱士,弘道濟時,潛身利物,相不朽。第書已壽梨,只恐雷雨雲霧中,上事攝六丁神,追□□□□。即青丘元老,不孤秘護,索百愚希耄,一朝如隗。抄書版索精易者,指點屋下之金,如袁□得異人授畫□盟鏡之驗。令人有至誠如神之感。因敘之。

見通せることに、姚百愚の名声と鑑識は、かつての郭璞ら占筮の名家と一脈相伝するであろう。彼の撰述したこの書もまた、神異を記した秘籍や金縄・玉策をもって封蔵された宝典と同じく流布・伝播するであろう。そして彼の出処行止は高人・隠士と伴にし、正道を弘めて時の艱難を済い、己身を潜めて万物を利し、同じく不朽であろう。ただこの書はすでに梨版に寿せられ刻版されたゆえ、天上が雷雨雲霧の中に六丁の神将を派遣し、それを追い返収してしまうのではないかと恐れる。もし青丘一帯の先輩耆宿が秘蔵を惜しまず護持し、姚百愚に求め、彼が高寿の年に至り、一朝にして燕昭王が郭隗を礼遇したように尊崇を得たなら、さらに書版に拠って易学に精通した人を尋ねて伝授すれば、それは人に屋下に埋まった黄金を指し示すに等しい。また袁氏が異人から画符・盟鏡の術を授けられた霊験のごとく、「至誠は神のごとし」の四字を真に体感させるであろう。ここに序を作る所以である。

明第十七主思宗帝三年也。至寶曆十三年,百三十四年也。崇禎庚午夏四月既望,東吳顧宗孟書於蘭玉居中。

時は明の第十七代君主・思宗(崇禎帝)在位第三年、宝暦十三年からすでに百三十四年が経っている。崇禎庚午年・夏四月十六日、東呉の人・顧宗孟が蘭玉居の中で書した。

卜筮全書 凡例

易之為義,從日從月,陰陽之變,會意成名。易曰:變動不居,周流六虛。故卜筮之道貴在融通,勿泥形跡。吾人戴天履地,氣血精神莫不稟承天命。聖人作易以洩造化之妙。故人於日用事物,進退行藏,行天地之正,合天地之宜,一念才萌,神明斯應。今人以非義不軌,而思趨吉避凶,欲求卦之靈驗,未之有也。易不可以占險,其是之謂乎?

「易」という字は、上に「日」、下に「月」からなり、日月の往来・陰陽の変化の意を取った会意文字である。《周易・繋辞》に「変動して居らず、周流して六虚に遍し」とある。だから卜筮の門道は、何より融通・貫通を要とし、卦爻の表面の形迹を固く穿ちすぎてはならない。人は天地の間に生まれ、一身の気血・精神はいずれも天命から禀受したものでないものはない。聖人が《易》を作ったのは、まさに造化の奥妙を漏洩するためである。ゆえに人が日用の事において、進取であれ退守であれ、出仕であれ帰隠であれ、行いが天地の正道に合い、為すことが天地の時宜に合うなら、念頭が動き初めたその瞬間に神明は即座に感応する。今、ある人が不義を心に抱き不軌に行いながら、吉に趨り凶を避け、卦象の霊験を望むなど、かつてその理はない。古人が「易はもって険を占うべからず」と言ったのは、まさにこの意である。

凡有所占,當必誠必敬,齊心盥沐,焚香祈禱,則能感格神明,洞垂玄鑑。苟或不然,難望響應。卜以決疑。既卜之後,若可若否,悉憑卦象。毋率己意,欲其吉而必使之吉,慮其凶而必使之凶,再復再占,以瀆先聖。不惟怠忽神明,抑且反無張主。易曰:初筮告,再三瀆,瀆則不告。

およそ卦を立てて占問するには、必ず誠心敬意をもって、まず心を収攬して清め、手を沐い顔を潔め、香を焚いて祷告しなければならない。こうしてはじめて神明に感通し、明白な啓示を得られる。もしこのようにしなければ、卦の応えを期待してはならない。占卜は疑難を決断するためのものである。すでに卦を立てた以上、事の可否はすべて卦象の言うところに従う。自分の主観的な願いで牽就してはならない。吉を望めば必ず卦を吉に断じ、凶を恐れれば必ず卦を凶に断じ、さらには同じ事を繰り返し再占する。これは先聖を褻ることになる。このようにするのは神明を軽慢するばかりか、かえって自分をより主張なくさせる。《周易・蒙卦》の卦辞に「初筮は告ぐ、再三は瀆る、瀆れば則ち告げず」とある。初めての占問なら神明が告げるが、再三追問すれば褻れであり、褻ればもはや告げない。

凡自占或與人占,事在六親之中,當以用爻推看。或有事出異常,難以生克剖斷者,須將世、應、日辰為主,或旺、生、扶、合,或衰、克、刑、沖,定其吉、凶、悔、吝。玄玄妙妙,惟在人之變通。

自分のために占うにも、他人のために占うにも、問う事が「六親」の範囲に帰着できるなら、相当する「用爻」(用神)を取って推断すべきである。もし離奇怪異で五行の生克だけでは剖判しがたい事に遇ったなら、必ず「世爻」「応爻」「日辰」を主としなければならない。それらが旺相・相生・扶助・会合の側にあるのか、それとも衰弱・受克・被刑・遭冲の側にあるのかを見て、これに拠って事の吉・凶・悔・吝を断ずる。その中の玄妙は、すべて占者が機に応じて変通できるかどうかにある。

卜筮固當鄭重其事,預發虔誠,專心致志。倘事在急迫,又何暇論其時日哉?古有子不問卜之說,亦不足泥會於子日。占驗諸事詳見黃金策注中。

占卜はもとより鄭重に事を処すべきで、あらかじめ一片の誠を存し、卦を立てるときは専心一致する。だがもし事がきわめて緊急なら、日時を選ぶ暇があろうか。古来「子は卜を問わず」という説があるが、子日に卦を立ててはならないと死守する必要もない。各種の事の占断・験例の詳細は、すべて本書《黄金策》各章の注文に載せてある。

是書刪削繁蕪,增刊秘本。始著入門之節要,次列玄奧之篇章,末附吉凶之星曜,條貫有倫,燦然不紊。同志之士一覽自知,無煩絮語。天玄賦等書細注,適足以盡探玄索隱之妙。蓋白文只能綱領大要,便於誦記。善讀者自能詳味,而熟玩焉。

本書は旧本の繁雑・蕪乱な部分を刪り、また未だ流布しなかった秘本を増補して刊入した。冒頭にまず入門必備の要領を講じ、次いで玄奥精深の篇を排列し、最後に吉を主り凶を主る各種の神煞・星曜を付した。条理・層次は分明で、少しも紊れていない。同道の人は一見すれば知るので、口舌を多く費やす必要はない。《天玄賦》などの篇に配した詳細な注文は、まさに玄を探り隠を索める妙味を説き尽くせる。注なき白文は綱領大要を提挈するのみで、誦読・記憶に便であるゆえ、よく書を読む者は自ら細かく体味し、反復して玩索できる。

八卦方位之図

舊刻載有河圖、洛書、蓍室等圖,此上古聖人參贊玄機,非後學所易曉。且以京房、管輅以錢代蓍之法行之,有似乎贅,今故刪去,惟存一圖如上。俾學者知八宮之方隅定位,五行所屬,開卷瞭然,斯亦造詣之捷徑雲。

旧刻本の前には河図・洛書・蓍室などの図式が載っていたが、それは上古の聖人が天地の玄機を参賛した産物であり、後学が容易に看取できるものではない。まして本書は京房・管輅の流の、銅銭をもって蓍草に代える起卦法を採用しており、そのような図を載せればかえって余計に見える。そこで今回はすべて刪り去り、上のこの一幅の「八卦方位之図」だけを残した。学者が一目で乾・坎・艮・震・巽・離・坤・兌の八宮が各々どの方位・角落を占め、どの五行に属するかを知り、書を開けば一目瞭然となる。これも登堂入室の一つの捷径である。

卜筮全書 巻之一 啓蒙節要

吳門逸叟姚際隆刪補,長邑諸生王友校正。

本巻は呉門(今の蘇州)の隠居の士・姚際隆が刪汰・増補を掌り、長洲県の生員・王友が校訂・勘正を掌った。姚際隆は別号「百愚」、本書の輯訂者である。王友は在学の生員の身分をもって校字に参与し、二人の題名は明代刻書の通例に拠って巻首に列する。

一、六十甲子歌

甲子乙丑海中金,丙寅丁卯爐中火,戊辰己巳大林木,庚午辛未路傍土,壬申癸酉劍鋒金,甲戌乙亥山頭火,丙子丁丑澗下水,戊寅己卯城頭土,庚辰辛巳白蠟金,壬午癸未楊柳木,甲申乙酉井泉水,丙戌丁亥屋上土,戊子己丑霹靂火,庚寅辛卯松柏木,壬辰癸巳長流水,甲午乙未砂中金,丙申丁酉山下火,戊戌己亥平地木,庚子辛丑壁上土,壬寅癸卯金箔金,甲辰乙巳佛燈火,丙午丁未天河水,戊申己酉大驛土,庚戌辛亥釵釧金,壬子癸丑桑拓木,甲寅乙卯大溪水,丙辰丁巳沙中土,戊午己未天上火,庚申辛酉石榴木,壬戌癸亥大海水。

これは「六十甲子納音歌」である。十天干と十二地支を配し、一周環すれば六十組の干支を得、隣り合う二組ごとに一つの「納音」五行を共用する。ゆえに六十甲子はちょうど三十の納音に分かれ、甲子・乙丑は同じく「海中金」、丙寅・丁卯は同じく「炉中火」、これに倣って壬戌・癸亥が同じく「大海水」に至る。納音の五行は金・木・水・火・土の五類を取るのみだが、それぞれ海中・炉中・大林・路傍の類の形象の名目を冠して、同一五行の強弱・質地を区別する。同じ金でも剣鋒金は鋭利で砂中金は細碎、同じ火でも霹靂火は迅猛で仏灯火は微弱である。六爻占断において納音は、主に年命の所属・器物の形質を分別し、占う物の性状・材質を推すのに用い、爻に納めた地支そのものの五行属性とは一つではない。学者は決して混同してはならない。全歌は暗誦して純熟し、卦に臨んで随口に取り出せるようにすべきである。

二、五行相生相克

相生:金生水,水生木,木生火,火生土,土生金。相剋:金克木,木克土,土克水,水克火,火克金。

五行相生の次序は、金は熔けて水を生じ、水は潤して木を生じ、木は燃えて火を生じ、火は焚き尽くして灰となり土を生じ、土は鉱脈を蔵して金を生じ、循環して端なし。五行相克の次序は、金は木を斫断し、木は土を穿破し、土は水を壅塞し、水は火を滅ぼし、火は金を熔かし、これも首尾相接である。六爻断卦はすべてこの二つの環鏈の上に建てられている。我を生ずる者は恩、我を克する者は忌、用神は生扶を得れば事が成り、克制されれば事が敗れる。これは全書の一切の推断の根基である。

三、六親相生相克

生我者為父母,我生者為子孫,克我者為官鬼,我克者為妻財,比合者為兄弟。

「六親」とは、卦の属する宮の五行を「我」とし、さらに五行の生克に拠って六爻それぞれに名目を安ずるものである。「我」を生ずる行を「父母」とし、「我」が生ずる行を「子孫」とし、「我」を克する行を「官鬼」とし、「我」が克する行を「妻財」とし、「我」と同類で比合する行を「兄弟」とする。たとえば乾宮は金に属し、土は金を生ずるので土を納める爻は父母、金は水を生ずるので水を納める爻は子孫、火は金を克するので火を納める爻は官鬼、金は木を克するので木を納める爻は妻財、同じく金は即ち兄弟である。六親に「我」自身を加えれば実は五類であり、事を占うときは問う事に応じてその一つを取って用神とする。

四、八卦象例

乾三連,坤六斷,震仰盂,艮覆碗,離中虛,坎中滿,兌上缺,巽下斷。

これは八つの三爻の単卦の卦形を記誦する口訣である。「乾」は三画とも陽爻で、連なった三本の長い横である。「坤」は三画とも陰爻で、六段の短い横に断れる。「震」は下が一陽、上が二陰で、口を上にして物を盛る盂のよう。「艮」は上が一陽、下が二陰で、伏せた碗のよう。「離」は上下が陽で中が陰、中心は空。「坎」は上下が陰で中が陽、中心は実満。「兌」は上の一爻が断缺。「巽」は下の一爻が断缺。この八句を熟記すれば、卦画を見て即座にその名を弁別できる。

五、八宮所属

乾、兌屬金,震、巽屬木,坎屬水,離屬火,坤、艮屬土。

八宮にはそれぞれ固定の五行帰属がある。乾宮・兌宮は金に属し、震宮・巽宮は木に属し、坎宮は水に属し、離宮は火に属し、坤宮・艮宮は土に属する。この帰属は六爻で「六親」を定める起点である。およそ一卦がどの宮に帰るかによって、その宮の五行を「我」とし、さらに卦中六爻に納めた地支の五行を持ち出してそれと生克を比較対照し、はじめて父母・子孫・官鬼・妻財・兄弟を定められる。ゆえに本条は一句にすぎないが、全書において卦を装する根本である。

六、以銭代蓍法

以錢三文,熏於爐上,致敬而祝,祝曰:天何言哉,叩之即應;神之靈矣,感而遂通。今有某人,有事關心,罔知休咎,罔釋厥疑,惟神惟靈,望垂昭報,若可若否,尚明告之。祝畢擲錢:一背為單,畫----;二背為拆,畫--;三背為重,畫0;純字為交,畫X。

銅銭三枚を取り、まず香炉の上で熏し、恭敬に祷告する。祝辞は「天は嘗て言わずや、一たび叩問すれば応えあり。神明かくのごとく霊験あらたかなれば、一たび感通すればよく相应す。今ここに某人、心に一事を掛け、吉か凶かを知らず、疑慮は解くべからず。ただ神明の顕霊を願い、明白なる示報を垂れんことを。可否は明白に告げ給え」と。祷告が済めば銭を擲つ。三銭が落ちて、一枚が裏・二枚が字面なら「単」と記し、一条の陽爻に画く。二枚が裏・一枚が字面なら「拆」と記し、断れた陰爻に画く。三枚とも裏なら「重」と記し、円圏を画く。三枚とも字面なら「交」と記し、叉を画く。「単」「拆」は変わらない静爻、「重」「交」は変わるべき動爻である。

自下而上,三擲內卦成。再祝曰:某宮三象,吉凶未判,再求外象三爻,以成一卦,以決憂疑。祝畢復如前法再擲,合成一卦而斷吉凶。至敬至誠無不感應。訣曰:兩背由來拆,雙眉本是單,渾眉交定位,總背是重安;單單單曰乾,拆拆拆曰坤,單拆單曰離,拆單拆曰坎。餘卦仿此。單變為重,折變為交。

爻を記す次序は下より上へ、三度擲ち尽くせば下の「内卦」が成る。続けてさらに祷告して曰く「某宮の三爻の象はすでに成れり、吉凶はいまだ判明せず。更に上の三爻を求めて、一つの完整な卦に湊え、心の憂疑を決断せん」と。祷告が済めば前法のごとく更に三度擲ち、上下相合して一つの六爻卦となり、これに拠って吉凶を断ずることができる。至敬至誠さえあれば、感応せぬことはない。口訣に曰く、二枚裏は従来「拆」と記す。「双眉」とは二枚の字面が上で裏一つだけ露れるもの、もとは「単」。「渾眉」とは三枚とも字面、定めて「交」の位。三枚とも裏は安じて「重」とす。三爻すべて単なら乾卦、すべて拆なら坤卦、単・拆・単と重なれば離卦、拆・単・拆と重なれば坎卦、その余の卦はこれに準じて類推する。動爻の変化は、陽の「単」は「重」に変じ、陰の「拆」は「交」に変ずる。

七、六十四卦名

乾宮八卦:(俱屬金)乾為天、天風姤、天山遁、天地否、風地觀、山地剝、火地晉、火天大有。坎宮八卦:(俱屬水)坎為水、水澤節、水雷屯、水火既濟、澤火革、雷火豐、地火明夷、地水師。艮宮八卦:(俱屬土)艮為山、山火賁、山天大畜、山澤損、火澤睽、天澤履、風澤中孚,風山漸。震宮八卦:(俱屬木)震為雷、雷地豫、雷水解、雷風恆、地風升、水風井、澤風大過,澤雷隨。

六十四卦は京房の八宮法に拠り八組に分かれ、宮ごとに八卦、同宮の諸卦の五行属性は一律に本宮に随う。乾宮の八卦はすべて金に属し、順に乾為天・天風姤・天山遯・天地否・風地観・山地剥・火地晋・火天大有。坎宮の八卦はすべて水に属し、順に坎為水・水沢節・水雷屯・水火既済・沢火革・雷火豊・地火明夷・地水師。艮宮の八卦はすべて土に属し、順に艮為山・山火賁・山天大畜・山沢損・火沢睽・天沢履・風沢中孚・風山漸。震宮の八卦はすべて木に属し、順に震為雷・雷地豫・雷水解・雷風恒・地風升・水風井・沢風大過・沢雷随。宮ごとの首卦は上下同体の「八純卦」で、その後下より上へと爻ごとに変じて六卦を出し、第七卦は「游魂」、第八卦は「帰魂」である。

巽宮八卦:(俱屬木)巽為風、風天小畜、風火家人、風雷益、天雷無妄,火雷噬嗑,山雷頤,山風蠱。離宮八卦:(俱屬火)離為火,火山旅,火風鼎,火水未濟,山水蒙,風水渙,天水訟、天火同人。坤官八卦:(俱屬土)坤為地,地雷復,地澤臨,地天泰,雷天大壯、澤天夬,水天需,水地比。兌宮八卦:(俱屬金)兌為澤,澤水困,澤地萃,澤山咸,水山蹇,地山謙,雷山小過,雷澤歸妹。

巽宮の八卦はすべて木に属し、順に巽為風・風天小畜・風火家人・風雷益・天雷无妄・火雷噬嗑・山雷頤・山風蠱。離宮の八卦はすべて火に属し、順に離為火・火山旅・火風鼎・火水未済・山水蒙・風水渙・天水訟・天火同人。坤宮の八卦はすべて土に属し(底本は「宮」を誤って「官」と刻す)、順に坤為地・地雷復・地沢臨・地天泰・雷天大壮・沢天夬・水天需・水地比。兌宮の八卦はすべて金に属し、順に兌為沢・沢水困・沢地萃・沢山咸・水山蹇・地山謙・雷山小過・雷沢帰妹。八宮あわせて六十四卦。卦を立てた後はまず得た卦がどの宮に属するかを認識し、はじめて五行と六親を定められる。

八、八卦次序 九、五行次序

乾一,兌二,離三,震四,巽五,坎六,艮七,坤八。水一,火二,木三,金四,土五。

八卦の先天次序の編号は、乾が第一、兌が第二、離が第三、震が第四、巽が第五、坎が第六、艮が第七、坤が第八。この一連の数は先天八卦図より出て、卦を排し数を起こすとき常に用いる。五行の生成の次序は、水が第一、火が第二、木が第三、金が第四、土が第五。この一連の数は《尚書・洪範》に載る五行の序に取り、すなわち河図の「天は一をもって水を生じ、地は二をもって火を生じ、天は三をもって木を生じ、地は四をもって金を生じ、天は五をもって土を生ず」の成数の排列である。占断において生成を論じ旺衰を論ずるのはすべてこれを本とする。

十、六十四卦次第歌

乾坤屯蒙需訟師,比小畜兮履泰否;同人大有謙豫隨,蠱臨觀兮噬嗑賁;剝復無妄大畜頤,大過坎離三十備。咸恆遁兮及大壯,晉與明夷家人睽;蹇解損益夬姤萃,升困井革鼎震繼;艮漸歸妹豐旅巽,兌渙節兮中孚至;小過既濟兼未濟,是為下經三十四。

この歌訣が誦するのは《周易》通行本の上下経六十四卦の先後の次序で、前の八宮分卦の順序とは異なる。学者は分けて識らなければならない。上経は《乾》《坤》より起こり、《屯》《蒙》《需》《訟》《師》《比》《小畜》《履》《泰》《否》《同人》《大有》《謙》《豫》《随》《蠱》《臨》《観》《噬嗑》《賁》《剥》《復》《无妄》《大畜》《頤》《大過》《坎》《離》に接し、合わせて三十卦で備わる。下経は《咸》《恒》《遯》《大壮》より起こり、《晋》《明夷》《家人》《睽》《蹇》《解》《損》《益》《夬》《姤》《萃》《升》《困》《井》《革》《鼎》《震》《艮》《漸》《帰妹》《豊》《旅》《巽》《兌》《渙》《節》《中孚》《小過》《既済》に接し、末は《未済》で収める。合わせて三十四卦。上下を合せてちょうど六十四卦である。

十一、繋辞八卦象類歌

乾為君兮首與馬,卦屬老陽體至剛。坎雖為耳又為豕,艮為手狗男之詳。震卦但為龍與足,三卦皆名曰少陽。陽剛終極資陰濟,造化因知不易量。

この段は《周易・説卦伝》の取象に本づく。「乾」は人事には君主を取り、人身には頭を取り、禽獣には馬を取る。卦体三爻は純陽で「老陽」、性情は至って剛健。「坎」は人身に耳を取り、禽獣に猪を取る。「艮」は人身に手を取り、禽獣に狗を取る。二者とも男類に属す。「震」は禽獣に龍を取り、人身に足を取る。坎・艮・震の三卦は各々一陽をもって二陰を統べ、同じく「少陽」と称す。陽剛が極点に発展すれば、必ず陰柔をもって接済・調剤しなければならない。これにより天地造化の分量は測度しがたいことが知れる。卦を占して用神を取り、人物の形貌と六畜を断ずるには、いずれもこれらの卦象を用いる。

坤為臣兮腹與牛,卦屬老陰體至柔。離雖為目又為雉,兌為口羊女之流。巽卦但為雞與股,少陰三卦皆相伴。陰柔終極資陽濟,萬象蒐羅靡不周。

「坤」は人事には臣下を取り、人身には腹を取り、禽獣には牛を取る。卦体三爻は純陰で「老陰」、性情は至って柔順。「離」は人身に眼目を取り、禽獣に雉を取る。「兌」は人身に口を取り、禽獣に羊を取る。二者とも女類に属す。「巽」は禽獣に鶏を取り、人身に大腿を取る。離・兌・巽の三卦は各々一陰をもって二陽を統べ、同じく「少陰」と称し、前の三つの少陽卦と二二に伴となる。陰柔が極点に発展すれば、同じく陽剛をもって接済・調剤しなければならない。八卦がかくのごとく分門別類に象を取れば、天下の万事万物はすべてこの中に捜羅され、周らざるはない。

十二、十天干 十三、十二地支

甲乙東方木,丙丁南方火,戊己中央土,庚辛西方金,壬癸北方水。子水鼠,丑土牛,寅木虎,卯木兔,辰土龍,巳火蛇,午火馬,未土羊,申金猴,酉金雞,戌土狗,亥水豬。

十天干は方位五行に配す。甲・乙は東方に居り木に属し、丙・丁は南方に居り火に属し、戊・己は中央に居り土に属し、庚・辛は西方に居り金に属し、壬・癸は北方に居り水に属す。十二地支は各々五行と生肖に配す。子は水に属し鼠に配し、丑は土に属し牛に配し、寅は木に属し虎に配し、卯は木に属し兎に配し、辰は土に属し龍に配し、巳は火に属し蛇に配し、午は火に属し馬に配し、未は土に属し羊に配し、申は金に属し猴に配し、酉は金に属し鶏に配し、戌は土に属し狗に配し、亥は水に属し猪に配す。六爻卦中のすべての爻は一つの地支を納めなければならない。卦を断ずるときはすべて地支の五行と生肖に拠って六親を定め、生克を論じ、応期を取り人物事類を断ずる。ゆえにこの二条は必ず熟誦しなければならない。

十四、納甲歌

(其法詳見後逐卦爻象式)乾金甲子外壬午,【子寅辰午申戍】;坎水戊寅外戊申,【寅辰午申戊子】;艮土丙辰外丙戍,【辰午申戍子寅】;震木庚子外庚午,【子寅辰午申戍】;巽木辛丑外辛未,【丑亥酉未巳卯】;離火巳卯外巳酉,【卯丑亥酉未巳】;坤土乙未外癸丑,【未巳卯丑亥酉】;兌金丁巳外丁亥,【巳卯丑亥酉未】。右決每句下小注,凡學者皆宜熟讀。然自下升上,一如點畫卦爻法。

この歌訣は八宮各卦に天干地支を納配する定例を講じる。具体的な配法は後の卦ごとに列する爻象式に詳しい。乾宮は金に属し、内卦三爻は甲を納め初爻の甲子より起こり、外卦三爻は壬を納め四爻の壬午より起こる。六爻の地支は下より上へ順に子・寅・辰・午・申・戌。坎宮は水に属し、内卦は戊を納め戊寅より起こり、外卦も戊を納め戊申より起こる。六支は寅・辰・午・申・戌・子。艮宮は土に属し、内卦は丙を納め丙辰より起こり、外卦は丙を納め丙戌より起こる。六支は辰・午・申・戌・子・寅。震宮は木に属し、内卦は庚を納め庚子より起こり、外卦は庚を納め庚午より起こる。六支は子・寅・辰・午・申・戌。以上の四卦は陽で、地支は一位を隔てて順行する。巽宮は木に属し、内卦は辛を納め辛丑より起こり、外卦は辛を納め辛未より起こる。六支は丑・亥・酉・未・巳・卯。離宮は火に属し、内卦は己を納め己卯より起こり、外卦は己を納め己酉より起こる。六支は卯・丑・亥・酉・未・巳。坤宮は土に属し、内卦は乙を納め乙未より起こり、外卦は癸を納め癸丑より起こる。六支は未・巳・卯・丑・亥・酉。兌宮は金に属し、内卦は丁を納め丁巳より起こり、外卦は丁を納め丁亥より起こる。六支は巳・卯・丑・亥・酉・未。以上の四卦は陰で、地支は一位を隔てて逆行する。句ごとの下の【】内の小注はその宮の六爻が初より上へと納める地支である。学者はみな熟読すべきである。卦を装するときは一律に下より上へ排し、卦爻を画く次序とまったく同じである。

十五、安放世応歌

八卦之首世六當,(謂八純卦,世都在第六爻。)以下初爻輪上揚,(若各宮之第二卦,世在初爻。第三卦世在二爻,餘可類推。)游魂八位四爻立,(每宮第七卦,謂之游魂,世在四爻。)歸魂八卦三爻詳。(各宮第八卦,為歸魂,世在三爻。)世初應四,世二應五,世三應六,世四應初,世五應二,世六應三。

この歌訣は「世爻」の爻位を定める。宮ごとの第一に排する卦、すなわち上下同体の八純卦は、世爻を第六爻(上爻)に安ずる。第二卦より世爻は初爻より始めて卦ごとに上へ推移する。各宮の第二卦は世が初爻、第三卦は世が二爻、第四卦は世が三爻、第五卦は世が四爻、第六卦は世が五爻、その余はこれに準じて類推する。各宮の第七卦は「游魂」卦と称し、世爻は退いて第四爻に安ずる。第八卦は「帰魂」卦と称し、世爻は第三爻に安ずる。「応爻」は世爻と固定して二位を隔てる。世が初爻なら応は四爻、世が二爻なら応は五爻、世が三爻なら応は六爻、世が四爻なら応は初爻、世が五爻なら応は二爻、世が六爻なら応は三爻。世は求測者自身を表し、応は相手方または問う事を表す。両爻の生克は卦を断ずる第一の着眼処である。

假如乾卦:世在六,應在三;姤卦便世在初,應在四;遁卦世在二,應在五;否、觀、剝皆從其序,各進一位。至晉卦,不得上至第六爻,仍縮下安在第四爻,應在初爻,是為游魂卦。至大有卦又退下一爻,世在第三爻,應為第六爻,為歸魂卦。各宮各卦皆依次例推之。

乾宮の八卦を例に挙げる。首卦《乾為天》は世爻が第六爻、応爻が第三爻。第二卦《天風姤》は世爻が初爻に落ち、応爻が第四爻。第三卦《天山遯》は世爻が第二爻、応爻が第五爻。以下《天地否》《風地観》《山地剥》は皆この次序に拠って各々一位ずつ上へ進み、それぞれ世三応六、世四応初、世五応二。第七卦《火地晋》に至り、世爻は更に上りて第六爻に至れず、そこで縮め返して第四爻に安じ、応爻は初爻。これが「游魂」卦である。第八卦《火天大有》に至り、世爻は更に一爻退き、第三爻に安じ、応爻は第六爻。これが「帰魂」卦である。その余七宮の各卦は皆この次序に拠って推排する。

十六、安身訣

子午持世身居初,丑未持世身居二,寅申持世身居三,卯酉持世身居四,辰戌持世身居五,巳亥持世身居六。

これは「世身」を安ずる口訣である。世爻に納めた地支がどれかを見て、「身」を相応の爻位に安ずる。世爻が子または午を納めれば身は初爻に、丑または未を納めれば身は二爻に、寅または申を納めれば身は三爻に、卯または酉を納めれば身は四爻に、辰または戌を納めれば身は五爻に、巳または亥を納めれば身は六爻に安ずる。この法門は世爻をもって身を定めるもので、次条の世爻の陰陽に拠って数を起こして得る「月卦身」とは別物である。学者は決して混同してはならない。世身は近世では用いられることが少なくなったが、古書を読んで「身」の字に遇ったときには、なおその来歴を知っておく必要がある。

十七、起月卦身訣

陰世則從五月起,陽世還從子月(子月乃十一月也)生,欲得識其卦中意,從初數至世方真。看世在交拆爻為陰,在重單爻為陽。俱從初爻上數至世,便知何月卦,即是卦身也。吉神照臨則吉,凶煞克害則凶。假如乾卦世爻是單,便以十一月從初爻數上去,到第六爻世上即是,四月卦也。又如明夷卦,世爻是拆,從初爻以五月數起,至世即八月卦也。

これは「月卦身」を安ずる法則である。まず世爻の陰陽を見る。世爻が交爻または拆爻なら陰に属し、五月(午月)より数を起こす。世爻が重爻または単爻なら陽に属し、子月より数を起こす。子月とは旧暦十一月である。起数は一律に初爻より上へ、世爻のある爻まで数え、数えて到達した支がその月の卦であり、その地支が本卦の「卦身」である。卦中の意旨を真に明白にするには、この数法を用いなければならない。卦身に吉神が照臨すれば吉を主り、凶煞に刑克・傷害されれば凶を主る。例を挙げれば、《乾》卦は世爻が上爻にあり、単爻で陽に属するから、初爻より十一月の子を起こし、二爻に丑、三爻に寅、四爻に卯、五爻に辰と数え、第六爻の世爻に数え至るとちょうど巳である。ゆえに四月卦である。また《明夷》卦は世爻が拆爻で陰に属するから、初爻より五月の午を起こし、未・申と数え上り、世爻に至るとちょうど申である。ゆえに八月卦である。

十八、起六神訣

甲乙起青龍,丙丁起朱雀,戊日起勾陳,己日起螣蛇,庚辛起白虎,壬癸起玄武。(俱從下起至上。)附例:今以甲乙丙丁日起,附載為式,餘仿此:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻。甲乙日例:青龍、朱雀、勾陳、螣蛇、白虎、玄武。丙丁日例:朱雀、勾陳、螣蛇、白虎、玄武、青龍。

「六神」は六獣ともいい、起卦当日の天干に拠って六爻に配する。甲日・乙日は青龍より起こり、丙日・丁日は朱雀より起こり、戊日は勾陳より起こり、己日は螣蛇より起こり、庚日・辛日は白虎より起こり、壬日・癸日は玄武より起こる。「起」とは、初爻より安ずることをいい、それから青龍・朱雀・勾陳・螣蛇・白虎・玄武という固定の次序に拠って下より上へ順に上爻まで排し、玄武まで排し終われば青龍に接ぎ戻る。いま甲乙日と丙丁日の二式を附して範例とし、其余の日はこれに準じて類推する。甲乙日は、初爻青龍・二爻朱雀・三爻勾陳・四爻螣蛇・五爻白虎・六爻玄武。丙丁日は、初爻朱雀・二爻勾陳・三爻螣蛇・四爻白虎・五爻玄武・六爻青龍。六神は吉凶・成敗を主らず、ただ事の性質と人物の情態を分別する補助に用いる。

十九、飛伏神歌

乾坤來往換,艮兌兩邊求,震巽相抽取,坎離遞送流。乾卦伏神從坤卦尋,坤卦伏神從乾卦取。兩宮互相交換,下六宮一如此例。假如乾卦六爻是:子寅辰午申戌,其伏神用坤卦:未巳卯丑亥酉。

「飛神」とは卦上に顕れ出た爻、「伏神」とは卦中で卦に上らず、飛神の下に蔵れた六親である。伏神を取るには八宮の首卦を準とし、二二に相対して互いに換えて取る。乾宮と坤宮は互いに取り、艮宮と兌宮は互いに取り、震宮と巽宮は互いに取り、坎宮と離宮は互いに取る。ゆえに乾卦の伏神は坤卦の中に求め、坤卦の伏神は乾卦の中に取る。この二宮がかくのごとく互いに換われば、其余の六宮も同じ条例に照らす。例を挙げれば、《乾》卦の六爻が初より上へと納める地支は子・寅・辰・午・申・戌であり、その伏神は《坤》卦の未・巳・卯・丑・亥・酉を取り、一爻に一爻を対させて下に伏せる。

又如天風姤卦,外三爻是本宮出現,不必看其伏神;內三爻是巽宮來,方要察其本宮。子寅辰伏在丑亥酉內也。至風地觀、山地剝、火地晉,內外卦皆是別宮,其本宮六爻皆伏藏於內。至火天大有歸魂卦,外三爻是伏藏,內三爻是出現,餘宮各卦可以類推。凡看伏神,因用爻不上卦,或被沖剋,不得已而按索之。學者自宜變通,不可拘泥。

また《天風姤》は乾宮に属し、外卦三爻は依然として乾宮の本体で、六親はすべて卦上に現れているから、改めて伏神を査する必要はない。内卦三爻は巽宮より変じて来たものであるから、ここで初めて本宮の乾卦に返り査する。そこで乾卦の内三爻の子・寅・辰が、それぞれ姤卦の内三爻の丑・亥・酉の下に伏する。《風地観》《山地剥》《火地晋》に至っては、内外の卦とも本宮の体でないから、乾宮の六爻はすべて下に伏蔵する。帰魂卦《火天大有》に至れば、情形は逆で、外三爻が伏蔵し、内三爻が現出する。其余各宮の卦はみなこれに準じて類推できる。およそ伏神を査するのは、用いる用神が卦に上らないか、あるいは卦に上っても日辰・動爻に冲克されるため、やむを得ず捜索するのである。学者は機に応じて変通すべきで、成法を死守してはならない。

二十、不全爻象各卦歌

試論泰復夬需旅,鼎解大畜豫賁推,十卦本來無父母,若卜父母非所宜。以上十卦無父母爻。更有觀剝恆升井,大過六卦弟兄虧,若占兄弟切須忌,縱無大患主災危。以上六卦無兄弟爻。

六十四卦の中には生まれつきある一類の六親を欠く卦があり、この種の卦を占えば、相応の用神が卦に上らないので、伏神に改めて査するほかなく、断語にも格段に留意しなければならない。「父母爻」を欠くのは合わせて十卦、《泰》《復》《夬》《需》《旅》《鼎》《解》《大畜》《豫》《賁》である。およそ父母・尊長を占い、また房屋・車船・文書・契券といった父母を用神とする事を占って、この十卦を得ても合宜とは言えない。「兄弟爻」を欠くのは合わせて六卦、《観》《剥》《恒》《升》《井》《大過》である。およそ兄弟姉妹・朋友同輩を占ってこの六卦を得るのは最も忌むべきで、たとえ大きな禍患に至らなくとも、災病・危険の事を主る。

遁履姤孚漸謙渙,屯睽既濟革明夷,小過咸蒙並蹇卦,十六卦中妻財虧。以上十六卦無妻財爻。無子亦有十六卦,二過否蠱並頤隨,大畜賁觀中孚井,遁升歸妹晉損兒。以上十六卦無子孫爻。小畜未濟家人卦,更逢旅訟渙益頤,八者之中皆無鬼,求官謁貴豈相宜。以上八卦無官鬼爻。

「妻財爻」を欠くのは合わせて十六卦、《遯》《履》《姤》《中孚》《漸》《謙》《渙》《屯》《睽》《既済》《革》《明夷》《小過》《咸》《蒙》《蹇》である。およそ妻妾・財帛・売買の獲利を占ってこれらの卦を得れば、財爻は卦に上らない。「子孫爻」を欠くのも十六卦、《小過》《大過》《否》《蠱》《頤》《随》《大畜》《賁》《観》《中孚》《井》《遯》《升》《帰妹》《晋》《損》。歌中の「二過」とは小過と大過である。およそ子女・六畜・医薬・僧道、および福を求め災を免れることを占うには、みな子孫を用神とし、これらの卦を得れば伏神を査しなければならない。「官鬼爻」を欠くのは合わせて八卦、《小畜》《未済》《家人》《旅》《訟》《渙》《益》《頤》である。官鬼は功名・官職を主ると同時に疾病・鬼祟をも主る。この八卦は鬼がないので、官を求め職を進めること、貴人に謁見することはいずれも自然と不相宜である。

二十一、五類俱全各卦歌

五位各爻兼備者,二十之卦報君知。八純節豐及大有,比臨無妄大壯師。萃卦噬嗑同人困,財官父子兄皆宜。

六十四卦の中で、父母・兄弟・子孫・妻財・官鬼の五類の六親が一齐に具備して一つも欠漏のないものは、合わせて二十卦ある。いま一一に告げよう。八つの八純卦(《乾》《坎》《艮》《震》《巽》《離》《坤》《兌》)に、《節》《豊》《大有》《比》《臨》《无妄》《大壮》《師》《萃》《噬嗑》《同人》《困》を加える。この二十卦を占えば、問うところが財であれ官であれ、父母であれ子孫であれ兄弟であれ、用神は現成に卦上に並んでおり、改めて伏神を求める必要はなく、推断は最も手に順う。

二十二、游魂八卦歌 二十三、帰魂八卦歌

明夷與頤晉,需訟及中孚,小過並大過,游魂應在初。歸妹及同人,師隨蠱漸輪,比還兼大有,八卦是歸魂。

八宮それぞれの第七卦を「游魂」卦といい、合わせて八つ、《明夷》《頤》《晋》《需》《訟》《中孚》《小過》《大過》で、それらの世爻はみな第四爻にあり、応爻はこのため初爻に落ちる。游魂は心神の定まらぬこと、走動・遷移、事の反復を主り、行人を占い、失物を占い、遷居を占うときに最も留意すべきである。八宮それぞれの第八卦を「帰魂」卦といい、これも八つ、《帰妹》《同人》《師》《随》《蠱》《漸》《比》《大有》で、世爻はみな第三爻にあり、応爻は上爻にある。帰魂は本位への復帰、去ってまた還ること、事の収束を主り、游魂とちょうど相対する。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.

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